WO2005119377A1

WO2005119377A1 - アナログ電子時計及びモータ制御回路

Info

Publication number: WO2005119377A1
Application number: PCT/JP2005/010016
Authority: WO
Inventors: Saburo Manaka; Kenji Ogasawara
Original assignee: Seiko Instruments Inc.
Priority date: 2004-06-04
Filing date: 2005-06-01
Publication date: 2005-12-15
Also published as: US20100014389A1; US8064294B2; US7606116B2; CN101019079A; JPWO2005119377A1; CN100538559C; US20080089183A1; JP4863871B2

Abstract

　カウンタ回路を使用せずに簡単な構成で、負荷に応じた主駆動パルスでモータを回転駆動できるようにする。　制御回路１０３は、第２主駆動パルスでモータ１０５を駆動した際、回転検出回路１１０によってモータ１０５が回転したことを示す回転検出信号が所定の基準時間経過後に検出された場合には第２主駆動パルスによるモータ１０５の回転駆動を継続し、前記基準時間経過前に検出された場合には第２主駆動パルスよりもパルス幅の短い第１主駆動パルスによるモータ１０５の回転駆動に変更し、前記回転検出信号が検出されなかった場合にはパルス幅が最大の補正駆動パルスでモータ１０５を強制的に回転駆動した後に、第１主駆動パルスでモータを回転駆動する。

Description

明細書

アナログ電子時計及びモータ制御回路

技術分野

[0001] 本発明は、アナログ電子時計及びアナログ電子時計等に好適なモータ制御回路に関する。

背景技術

[0002] 従来から、時針や分針等の時刻を表示するための時刻針をモータで回転駆動するようにしたアナログ電子時計が利用されている。前記アナログ電子時計は、時刻針を回転駆動するモータと、前記モータの回転を制御するモータ制御回路とを有し、時間の基準となる時間信号に基づいて前記モータ制御回路によって前記モータを回転駆動することにより、前記時刻針で時刻表示を行うように構成されて、る。

[0003] 特許文献 1に記載された電子時計においては、時刻針を回転させるためのモータを回転駆動するために、複数の主駆動パルスを選択的に使用して前記モータを回転駆動すると共に、モータを回転させることができな力たことを回転検出回路が検出した場合には前記各主駆動ノルスよりもノルス幅の長、補正駆動ノルスを用いて前記モータを回転駆動することにより、モータ負荷に応じた最小エネルギで回転駆動できるように構成されている。

[0004] 例えば、電子時計用カレンダ等の負荷では、最小パルス幅 (最小エネルギ）の主駆動パルスでは駆動できないため、ー且補正駆動パルスで回転駆動した後、最小エネルギ駆動パルスよりもエネルギの大き、（パルス幅の大き、）主駆動パルスに変更（パルスアップ)して回転駆動するようにして!/、る。

[0005] 大きな負荷が継続して、る場合には、負荷に比例したパルス幅の大き、主駆動パルスによる回転駆動を継続する。大きな負荷が無くなって負荷力、さくなると、その駆動パルスで一定期間安定に駆動してヽることを検出した場合、エネルギの小さヽ (パルス幅の小さ、）主駆動パルスに変更（パルスダウン）して前記モータを回転駆動することにより、低消費電力化を実現している。

[0006] し力しながら、負荷が小さくなつてパルスダウンする際、その時点での主駆動パルスで所定回数だけ安定に駆動されている場合に、パルスダウンするように構成している。そのために、その時点での主駆動パルスによる正常な回転駆動動作が所定回数連続して行われたことを、カウンタ回路によって計数し、前記カウンタ回路が前記所定回数計数した場合に、ノレスダウンを行い、負荷の大きさに応じたパルス幅の主駆動パルスに変更するようにして、る。

[0007] したがって、カウンタ回路が必要となり、モータ制御回路を構成する電子回路のみを、あるいは、モータ制御回路を含めた電子時計を構成する電子回路を集積回路 (I C)化した場合、 ICチップサイズを小さくできな、と、う問題がある。

[0008] また、パルスダウンする際に変更するパルス幅や変更するタイミング等は各製品毎に異なるため、各製品毎に対応できるようにするためには回路構成が煩雑になる等の問題がある。

[0009] また、パルスダウンを行う場合には、必要以上のパルス幅の主駆動パルスで所定回数回転駆動することになるため、電力浪費が大きくなるという問題がある。このため、電池を電源とする電子時計等においては、電池寿命が短くなり、電池交換の回数が増えて電池交換作業が煩雑になるという問題がある。

特許文献 1：特公昭 61— 15385号公報 (第 4頁右欄第 5行目〜第 5頁右欄第 27行目、第 11図〜第 22図）

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0010] 本発明は、カウンタ回路を使用せずに簡単な構成で、モータ負荷に応じたパルス幅の主駆動パルスでモータを回転駆動可能なモータ制御回路を提供することを課題としている。また、本発明は、低消費電力化が可能なモータ制御回路を提供することを課題としている。

[0011] また、本発明は、カウンタ回路を使用せずに簡単な構成で、モータ負荷に応じたパルス幅の主駆動パルスでモータを回転駆動可能なアナログ電子時計を提供することを課題としている。また、本発明は、低消費電力化が可能なアナログ電子時計を提供することを課題としている。

課題を解決するための手段 [0012] 本発明によれば、モータの回転に応じた回転検出信号を検出し、前記回転検出信号に基づいて前記モータが回転した力否かを検出する回転検出手段と、エネルギが相互に異なる複数の主駆動パルスの中力前記モータの負荷の大きさに応じた主駆動パルスを選択して前記モータを回転駆動すると共に、前記回転検出信号に基づいて前記回転検出手段が前記主駆動パルスによる回転駆動では前記モータが回転しな力つたことを検出した場合に、前記各主駆動パルスよりもエネルギが大き!/、補正駆動パルスで前記モータを強制的に回転駆動する制御手段とを有するモータ駆動回路において、前記制御手段は、前記モータが回転したことを示す回転検出信号が前記回転検出手段によって検出されるまでの時間と所定の基準時間との大小関係に基づ!/、て前記複数の主駆動パルスのうちの!/、ずれかを選択し、該選択した主駆動パルスで前記モータを回転駆動することを特徴とするモータ制御回路が提供される。

[0013] 制御手段は、モータが回転したことを示す回転検出信号が回転検出手段によって検出されるまでの時間と所定の基準時間との大小関係に基づいて複数の主駆動パルスのうちのヽずれかを選択し、該選択した主駆動パルスで前記モータを回転駆動する。

[0014] ここで、前記制御手段は、主駆動パルスによって前記モータを回転駆動した際、前記モータが回転したことを示す回転検出信号が前記基準時間経過後に前記回転検出手段によって検出された場合には、前記主駆動パルスを変更せずに前記モータを回転駆動するように構成してもよヽ。

[0015] また、前記制御手段は、主駆動パルスによって前記モータを回転駆動した際、前記モータが回転したことを示す回転検出信号が前記基準時間経過前に前記回転検出手段によって検出された場合には、前記回転駆動した主駆動ノルスよりもエネルギの小さ、主駆動パルスを選択して前記モータを回転駆動するように構成してもよ、。

[0016] また、本発明によれば、モータの回転に応じた回転検出信号を検出し、前記回転検出信号に基づいて前記モータが回転した力否かを検出する回転検出手段と、エネルギが相互に異なる複数の主駆動パルスの中力前記モータの負荷の大きさに応じた主駆動パルスを選択して前記モータを回転駆動すると共に、前記回転検出信号に基づいて前記回転検出手段が前記主駆動パルスによる回転駆動では前記モータが回転しな力つたことを検出した場合に、前記各主駆動パルスよりもエネルギが大きヽ補正駆動パルスで前記モータを強制的に回転駆動する制御手段とを有するモータ駆動回路において、

前記制御手段は、第 1パルス幅の第 1主駆動パルスで前記モータを駆動した際、前記回転検出手段によって前記モータが回転したことを示す回転検出信号が検出された場合には前記第 1主駆動パルスによる前記モータの回転駆動を継続すると共に、前記回転検出手段によって前記モータが回転したことを示す回転検出信号が検出されな力つた場合には前記補正駆動パルスで前記モータを回転駆動した後に、前記第 1主駆動パルスよりもパルス幅の長い第 2主駆動パルスで前記モータを回転駆動し前記第 2主駆動パルスで前記モータを駆動した際、前記回転検出手段によって前記モータが回転したことを示す回転検出信号が検出され且つ前記モータが回転したことを示す回転検出信号が所定の基準時間経過後に前記回転検出手段によって検出された場合には、前記第 2主駆動パルスによる前記モータの回転駆動を継続し、前記第 2主駆動パルスで前記モータを駆動した際、前記回転検出手段によって前記モータが回転したことを示す回転検出信号が検出され且つ前記モータが回転したことを示す回転検出信号が所定の基準時間経過前に前記回転検出手段によって検出された場合には、前

記第 1主駆動パルスによる前記モータの回転駆動に変更し、

前記第 2主駆動パルスで前記モータを駆動した際、前記回転検出手段によって前記モータが回転したことを示す回転検出信号が検出されな力つた場合には、前記補正駆動パルスで前記モータを回転駆動した後に、前記第 1主駆動パルスでモータを回転駆動することを特徴とするモータ制御回路が提供される。

制御手段は、第 1パルス幅の第 1主駆動パルスで前記モータを駆動した際、前記回転検出手段によって前記モータが回転したことを示す回転検出信号が検出された場合には前記第 1主駆動パルスによる前記モータの回転駆動を継続すると共に、前記回転検出手段によって前記モータが回転したことを示す回転検出信号が検出されな力つた場合には前記補正駆動パルスで前記モータを回転駆動した後に、前記第 1主駆動パルスよりもパルス幅の長い第 2主駆動パルスで前記モータを回転駆動し、前記第 2主駆動パルスで前記モータを駆動した際、前記回転検出手段によって前記モータが回転したことを示す回転検出信号が検出され且つ前記モータが回転したことを示す回転検出信号が所定の基準時間経過後に前記回転検出手段によって検出された場合には、前記第 2主駆動パルスによる前記モータの回転駆動を継続し、前記第 2主駆動パルスで前記モータを駆動した際、前記回転検出手段によって前記モータが回転したことを示す回転検出信号が検出され且つ前記モータが回転したことを示す回転検出信号が所定の基準時間経過前に前記回転検出手段によって検出された場合には、前

前記第 2主駆動パルスで前記モータを駆動した際、前記回転検出手段によって前記モータが回転したことを示す回転検出信号が検出されな力つた場合には、前記補正駆動パルスで前記モータを回転駆動した後に、前記第 1主駆動パルスでモータを回転駆動する。

[0018] また、前記制御手段は、エネルギの小さ、主駆動パルスによって前記モータを回転駆動した際、前記モータが回転したことを示す回転検出信号が第 1基準時間経過前に前記回転検出手段によって検出された場合には、前記主駆動パルスを変更せずに前記モータを回転駆動するように構成してもよ、。

[0019] また、前記制御手段は、エネルギの小さ、主駆動パルスによって前記モータを回転駆動した際、前記モータが回転したことを示す回転検出信号が第 1基準時間経過後に前記回転検出手段によって検出された場合には、前記主駆動パルスよりもェネルギの大き、主駆動パルスによって前記モータを回転駆動するように駆動パルスを変更するように構成してちょい。

[0020] また、前記制御手段は、エネルギの大きい主駆動パルスによって前記モータを回転駆動した際、前記モータが回転したことを示す回転検出信号が第 2基準時間経過前に前記回転検出手段によって検出された場合には、前記主駆動パルスよりもエネルギの小さ、主駆動パルスによって前記モータを回転駆動するように駆動パルスを変更するように構成してもよヽ。 [0021] また、前記制御手段は、エネルギの大き、主駆動パルスによって前記モータを回転駆動した際、前記モータが回転したことを示す回転検出信号が前記第 2基準時間経過後に前記回転検出手段によって検出された場合には、前記主駆動パルスを変更せずに前記モータを回転駆動するように構成してもよ、。

[0022] また、前記制御手段は、前記主駆動パルスによって前記モータを回転駆動した際、前記モータが回転したことを示す回転検出信号を前記回転検出手段が検出できな力つた場合、前記補正駆動パルスで前記モータを回転駆動するように構成してもよい。

[0023] また、本発明によれば、モータの回転に応じた回転検出信号を検出し、前記回転検出信号に基づいて前記モータが回転した力否かを検出する回転検出手段と、エネルギが相互に異なる複数の主駆動パルスの中力前記モータの負荷の大きさに応じた主駆動パルスを選択して前記モータを回転駆動すると共に、前記回転検出信号に基づいて前記回転検出手段が前記主駆動パルスによる回転駆動では前記モータが回転しな力つたことを検出した場合に、前記各主駆動パルスよりもエネルギが大きヽ補正駆動パルスで前記モータを強制的に回転駆動する制御手段とを有するモータ駆動回路において、

前記制御手段は、第 1パルス幅の第 1主駆動パルスによって前記モータを回転駆動した際、前記モータが回転したことを示す回転検出信号が第 1基準時間経過前に前記回転検出手段によって検出された場合には、前記主駆動パルスを変更せずに前記モータを回転駆動し、

前記第 1主駆動パルスによって前記モータを回転駆動した際、前記モータが回転したことを示す回転検出信号が前記第 1基準時間経過後に前記回転検出手段によつて検出された場合には、前記第 1主駆動パルスよりもエネルギの大きい第 2主駆動パルスによって前記モータを回転駆動するように駆動パルスを変更し、

前記第 2主駆動パルスによって前記モータを回転駆動した際、前記モータが回転したことを示す回転検出信号が第 2基準時間経過前に前記回転検出手段によって検出された場合には、前記第 1主駆動パルスによって前記モータを回転駆動するように駆動パルスを変更し、前記第 2主駆動パルスによって前記モータを回転駆動した際、前記モータが回転したことを示す回転検出信号が前記第 2基準時間経過後に前記回転検出手段によつて検出された場合には、前記主駆動パルスを変更せずに前記モータを回転駆動し、前記第 1又は第 2主駆動パルスによって前記モータを回転駆動した際、前記モータが回転したことを示す回転検出信号を前記回転検出手段が検出できな力つた場合、前記補正駆動パルスによって前記モータを回転駆動することを特徴とするモータ制御回路が提供される。

[0024] 制御手段は、第 1パルス幅の第 1主駆動パルスによって前記モータを回転駆動した際、前記モータが回転したことを示す回転検出信号が第 1基準時間経過前に前記回転検出手段によって検出された場合には、前記主駆動パルスを変更せずに前記モータを回転駆動し、

前記第 2主駆動パルスによって前記モータを回転駆動した際、前記モータが回転したことを示す回転検出信号が第 2基準時間経過前に前記回転検出手段によって検出された場合には、前記第 1主駆動パルスによって前記モータを回転駆動するように駆動パルスを変更し、

前記第 2主駆動パルスによって前記モータを回転駆動した際、前記モータが回転したことを示す回転検出信号が前記第 2基準時間経過後に前記回転検出手段によつて検出された場合には、前記主駆動パルスを変更せずに前記モータを回転駆動し、前記第 1又は第 2主駆動パルスによって前記モータを回転駆動した際、前記モータが回転したことを示す回転検出信号を前記回転検出手段が検出できな力つた場合、前記補正駆動パルスによって前記モータを回転駆動する。

[0025] 前記第 1、第 2基準時間は同一の時間であるように構成してもよい。

[0026] また、本発明によれば、時刻針を回転駆動するためのモータと、時間の基準となる時間信号に基づ、て計時動作を行、、前記モータの回転を制御するモータ制御回路とを有し、前記モータ制御回路によって前記モータを回転駆動することにより、前記時刻針で時刻表示を行うようにしたアナログ電子時計にぉ、て、前記モータ制御回路として、前記いずれか一に記載のモータ制御回路を用いて成ることを特徴とするアナログ電子時計が提供される。

発明の効果

[0027] 本発明のモータ制御回路によれば、カウンタ回路を使用せずに簡単な構成で、負荷に応じたエネルギの主駆動パルスでモータを回転駆動することが可能になる。また

、低消費電力化が可能になる。

[0028] また、主駆動パルス間の切換時に補正駆動パルスでの駆動を行わな、ようにすることにより、更に低消費電力化が可能になる。

[0029] また、本発明のアナログ電子時計によれば、カウンタ回路を使用せずに簡単な構成で、負荷に応じたエネルギの主駆動パルスでモータを回転駆動することが可能になる。また、低消費電力化が可能になる。

図面の簡単な説明

[0030] [図 1]本発明の実施の形態に係るアナログ電子時計のブロック図である。

[図 2]本発明の実施の形態に係るアナログ電子時計に使用するステップモータの構成図である。

[図 3]本発明の実施の形態に係るアナログ電子時計の動作示すタイミング図である。

[図 4]本発明の実施の形態に係るアナログ電子時計の動作を示すフローチャートである。

[図 5]本発明の実施の形態に係るアナログ電子時計の動作示すタイミング図である。

[図 6]本発明の他の実施の形態に係るアナログ電子時計の動作示すタイミング図である。

[図 7]本発明の他の実施の形態に係るアナログ電子時計の動作を示すフローチヤ一トである。

[図 8]本発明の他の実施の形態に係るアナログ電子時計の動作示すタイミング図である。

符号の説明 [0031] 101 · · ·信号発生手段を構成する発振回路

102 · · '信号発生手段を構成する分周回路

103 · · ·回転検出手段及び制御手段を構成する制御回路

104 · · ·制御手段を構成する駆動パルス選択回路

105 · "モータ

106 · · ·時刻表示手段を構成するアナログ表示部

107…時針

108…分針

109…秒針

110 · · ·回転検出手段及び制御手段を構成する回転検出回路

111…回転検出手及び制御手段を構成する検出時間判別回路

発明を実施するための最良の形態

[0032] 図 1は、本発明の実施の形態に係るアナログ電子時計のブロック図で、アナログ電子腕時計の例を示して、る。

[0033] 図 1において、電子時計は、所定周波数の信号発生する発振回路 101、発振回路 101で発生した信号を分周して計時の基準となる時計信号を発生する分周回路 102 、電子時計を構成する各電子回路要素の制御や駆動パルスの変更制御等の制御を行う制御回路 103、制御回路 103からの制御信号に基づいてモータ回転駆動用の駆動パルスを選択し出力する駆動パルス選択回路 104、駆動パルス選択回路 104 力の駆動パルスによって回転駆動されるモータ 105、モータ 105によって回転駆動され時刻を表示するための時刻針（図 1の例では時針 107、分針 108、秒針 109の 3 種類)を有するアナログ表示部 106、モータ 105から回転状況を表す回転検出信号を検出する回転検出回路 110、所定時刻（例えばモータ 105に対する駆動パルス供給開始時、あるいは駆動ノルス供給終了時)からモータ 105が回転したことを示す回転検出信号を回転検出回路 110が検出するまでの時間と所定の基準時間との大小関係を判別する検出時間判別回路 111を有している。

[0034] 回転検出回路 110は、前記特許文献 1に記載された回転検出回路と同様の構成のものであり、モータ 105が回転した場合には所定の基準信号電圧 Vcompを越えるレベルの回転検出信号を検出し、モータ 105が回転しな力つた場合には前記基準信号電圧 Vcompを越えるレベルの回転検出信号は検出できな、ように構成されて!、る

[0035] 尚、制御回路 103、駆動パルス選択回路 104、回転検出回路 110、検出時間判別回路 111はモータ制御回路を構成している。また、制御回路 103、回転検出回路 11 0及び検出時間判別回路 111は回転検出手段を構成し、制御回路 103、駆動パルス選択回路 104、回転検出回路 110及び検出時間判別回路 111は制御手段を構成している。

[0036] 図 2は、本発明の実施の形態に使用するモータ 105の構成図で、アナログ電子時計で一般に用いられて、る時計用ステップモータの例を示して、る。

[0037] 図 2において、モータ 105は、ロータ収容用貫通孔 203を有するステータ 201、ロータ収容用貫通孔 203に回転可能に配設されたロータ 202、ステータ 201と一体ィ匕された磁心 208、磁心 208に卷回されたコイル 209を備えている。モータ 105を電子時計に用いる場合には、ステータ 201及び磁心 208はネジ（図示せず）によって地板（図示せず）に固着される。

[0038] ロータ 202は、 2極（S極及び N極）に着磁されてヽる。磁性材料によって形成されたステータ 201の外端部には、ロータ収容用貫通孔 203を挟んで対向する位置に複数 (本実施の形態では 2個）の切り欠き部（外ノッチ） 206、 207が設けられている。各外ノッチ 206、 207とロータ収容用貫通孔 203間には可飽和部 210、 211が設けられている。

[0039] 可飽和部 210、 211は、ロータ 202の磁束によっては磁気飽和せず、コイル 20

9が励磁されたときに磁気飽和して磁気抵抗が大きくなるように構成されている。ロータ収容用貫通孔 203は、輪郭が円形の貫通孔の対向部分に複数 (本実施の形態では 2つ）の半月状の切り欠き部（内ノッチ） 204、 205を一体形成した円孔形状に構成されている。

[0040] 切り欠き部 204、 205は、ロータ 202の停止位置を決めるための位置決め部を構成している。コイル 209が励磁されていない状態では、ロータ 202は、図 2に示すように前記位置決め部に対応する位置、換言すれば、ロータ 202の磁極軸 A力切り欠き部 204、 205を結ぶ線分と直交するような位置に安定して停止して、る。

[0041] いま、駆動パルス選択回路 104から矩形波の駆動パルスをコイル 209に供給して、図 2の矢印方向に電流 iを流すと、ステータ 201には破線矢印方向に磁束が発生する。これにより、可飽和部 210、 211が飽和して磁気抵抗が大きくなり、その後、ステータ 201に生じた磁極とロータ 202の磁極との相互作用によって、ロータ 202は図 2 の矢印方向に 180度回転し、安定的に停止する。

[0042] 次に、駆動パルス選択回路 104から、逆極性の矩形波の駆動パルスをコイル 209 に供給して、図 2の反矢印方向に電流を流すと、ステータ 201には反破線矢印方向に磁束が発生する。これにより、可飽和部 210、 211が先ず飽和し、その後、ステータ 201に生じた磁極とロータ 202の磁極との相互作用によって、ロータ 202は前記と同一方向に 180度回転し、安定的に停止する。

[0043] 以後、このように、コイル 209に対して極性の異なる信号 (交番信号)を供給することによって、前記動作が繰り返し行われて、ロータ 202を 180度ずつ矢印方向に連続的に回転させることができるように構成されている。尚、本実施の形態では、駆動パルスとして、後述するように、複数の主駆動パルス Pl l、 PI 2及び補正駆動パルス P2 を用いている。

[0044] 図 3は、本実施の形態にお!、て使用する複数 (本実施の形態では 2種類)の主駆動パルス（第 1パルス幅の第 1主駆動パルス P 11、第 2パルス幅の第 2主駆動パルス P 1 2)及びモータ 105が回転した力否かを表す回転検出信号を示すタイミング図である

[0045] 図 3において、主駆動パルス Pl l、 P12は、相互に駆動エネルギ（本実施の形態ではパルス幅）が相違する矩形波のパルス信号であり、主駆動パルス P 11は主駆動パルス 12よりもエネルギが小さ!/、、換言すればパルス幅が短!、パルス信号となって、る。後述するように、第 3パルス幅の補正駆動パルス P2は、主駆動パルス Pl l、 P12よりもエネルギが大きく（パルス幅が長く）構成されている。即ち、各駆動パルス Pl l、 P

12、 P2は、各パルス幅が P1 K P12く P2となるように構成されている。

[0046] 図 3に示すような回転検出信号のうち、所定の基準信号電圧 Vcompを越えるレべルの回転検出信号 Sl、 S2力モータ 105が回転したことを示す回転検出信号であり、基準信号電圧 Vcomp以下の回転検出信号は、モータ 105が回転していない場合に検出される回転検出信号である。

[0047] 尚、主駆動パルス Pl l、 P12とは、モータ 105を継続的に回転駆動するための駆動パルスであり、一方、補正駆動パルス P2とは、モータ 105の負荷が大きくなつて主駆動パルス Pl l、 P12ではモータ 105を回転駆動できない場合に、強制的にモータ 10 5を回転駆動させるために、臨時に使用される駆動パルスである。

[0048] 詳細は後述する力本実施の形態では、モータ 105の負荷の大きさに比べて主駆動パルスのパルス幅が適正な場合や大きい場合には、モータ 105が速く回転するため、モータ 105が回転したことを表す回転検出信号が早い時間で発生し、モータ 10 5の負荷の大きさに比べて主駆動パルスのパルス幅が小さい場合には、モータ 105 が緩やかに回転するため、モータ 105が回転したことを表す回転検出信号が遅い時間で発生し、モータ 105の負荷の大きさに比べて主駆動パルスのパルス幅が小さすぎる場合には、モータ 105が回転しないため、モータ 105が回転したことを表す回転検出信号が発生しないことに着目して成されたものである。モータ 105が回転したことを示す回転検出信号が、所定の基準時（図 3では、モータ 105に対する主駆動パルス P11、P12の供給終了時)から回転検出回路 110によって検出されるまでの時間と所定の基準時間 tとの大小関係に基づいて、複数の主駆動ノルス Pl l、 P12のうちの、ずれかを選択し、該選択した主駆動パルスでモータ 105を回転駆動するように構成されている。

[0049] 即ち、負荷の大きさに応じて、複数の主駆動パルス Pl l、 P12のうちのいずれかを選択し、該選択した主駆動パルスでモータ 105を駆動するように構成されており、負荷が小さ!/、場合には主駆動パルス P11で回転駆動し、主駆動パルス P11では回転駆動できないような大きさの負荷の場合には主駆動パルス P12で回転駆動するように構成されている。

[0050] 主駆動パルスで P11でモータ 105を回転駆動したとき、モータ 105が回転したことを表す回転検出信号 S1が所定の基準時間はりも短い時間（時間 T1内)で発生したと検出時間判別回路 111が判断した場合、即ち、モータ 105が回転したことを示す回転検出信号 S 1が所定の基準時間 t経過前に回転検出回路 110によって検出された場合には、制御回路 103は、モータ 105の負荷に対して適切なエネルギで回転駆動していると判定し、主駆動パルス P11でのモータ 105の回転駆動を継続する。

[0051] 主駆動パルスで P12でモータ 105を回転駆動したとき、モータ 105が回転したことを表す回転検出信号 S2が所定の基準時間はりも長い時間（時間 T2内)で発生したと検出時間判別回路 111が判断した場合、即ち、モータ 105が回転したことを示す回転検出信号 S2が所定の基準時間 t経過後に回転検出回路 110によって検出された場合には、制御回路 103は、モータ 105の負荷に適した主駆動パルス P12で駆動していると判定し、主駆動パルス P12によって継続してモータ 105を回転駆動する。

[0052] 一方、主駆動パルスで P12でモータ 105を回転駆動したとき、モータ 105が回転したことを表す回転検出信号 S1が所定の基準時間はりも短い時間（時間 T1内)で発生したと検出時間判別回路 111が判断した場合、即ち、モータ 105が回転したことを示す回転検出信号が所定の基準時間 t経過前に回転検出回路 110によって検出された場合には、制御回路 103は、モータ 105の負荷に比べてエネルギの大きい主駆動パルス P 12で駆動している、即ち、エネルギの浪費が生じていると判定し、主駆動パルス PI 1でモータ 105を回転駆動するように主駆動パルスの選択切換 (パルスダウン）を行、、新たに選択した主駆動パルス PI 1によってモータ 105を回転駆動するように制御する。

[0053] 図 4は、本発明の実施の形態に係るアナログ電子時計の動作を示すフローチャートであり、主として制御回路 103の処理を示すフローチャートである。

[0054] 図 5は、本発明の実施の形態に係るアナログ電子時計の動作を示すタイミング図である。

[0055] 以下、図 1〜図 5を参照して、本発明の実施の形態に係るアナログ電子時計及び前記アナログ電子時計に好適なモータ制御回路の動作を詳細に説明する。

[0056] 図 1において、発振回路 101は所定周波数の基準クロック信号を発生し、分周回路

102は発振回路 101で発生した前記信号を分周して計時の基準となる時計信号を発生し、制御回路 103に出力する。

[0057] 先ず、モータ負荷が小さぐ主駆動パルス P11によって回転駆動する場合の通常駆動動作 (図 5 (a)参照）につ、て説明する。

[0058] この場合、先ず制御回路 103は、前記時間信号を計数して計時動作を行い、所定タイミングで、パルス幅の短、第 1の主駆動パルス P 11でモータ 105を回転駆動するように制御信号を出力する（図 4のステップ S401)。

[0059] 駆動パルス選択回路 104は、制御回路 103からの制御信号に応答して、主駆動パルス P11でモータ 105を回転駆動する。モータ 105は主駆動パルス P11によって回転駆動されて、時刻針 107〜109を回転駆動する。これにより、表示部 106には、時刻針 107〜109によって現在時刻が随時表示される。

[0060] 回転検出回路 110は、モータ 105から回転状況を表す回転検出信号を検出して検出時間判別回路 111に出力する。検出時間判別回路 111は、回転検出回路 110からの回転検出信号と所定の基準信号電圧 Vcompとを比較して、回転検出信号電圧が前記基準信号電圧 Vcompを越えた力否力即ち、モータ 105が回転したか否かを判別して、回転した力否力を制御回路 103に通知すると共に、前記基準信号電圧 Vcompを越える回転検出信号を検出した場合には、主駆動パルス P11をモータ 10 5に供給完了して力該回転検出信号が発生するまでの時間と所定の基準時間 tとを比較して、前記発生するまでの時間が基準時間はり大きいか否かを制御回路 103 に通知する。

[0061] 制御回路 103は、検出時間判定回路 111からの情報に基づいて、回転検出信号の電圧が基準信号電圧 Vcopmpを越えたか否力、即ち、モータ 105が回転したか否かを判別する (ステップ S402)。

[0062] 制御回路 103は、ステップ S402において、回転検出信号電圧が基準信号電圧 Vc ompを越えたと判断した場合、即ち、モータ 105が回転したと判断した場合には、モータ 105の負荷が主駆動パルス P11で駆動可能な大きさということであるため、ステツプ S401に戻って、主駆動パルス PI 1によって継続してモータ 105を回転駆動させるための制御信号を駆動パルス選択回路 104に出力する。駆動パルス選択回路 104 は制御回路 103からの制御信号に応答して主駆動パルス PI 1により継続してモータ 105を回転駆動する。以上を繰り返すことにより、通常駆動動作が行われる。

[0063] 次に、パルスアップ動作を説明する（図 5 (b) )。制御回路 103は、ステップ S402において、回転検出信号電圧が基準電圧 Vcompを越えなカゝつたと判断した場合、即ち、モータ 105が回転しな力つたと判断した場合には、モータ 105の負荷が主駆動パルス PI 1で駆動できな、大きさと、うことであるため、臨時的に補正駆動パルス P2によってモータ 105を回転駆動させるための制御信号を駆動パルス選択回路 104に出力する（ステップ S403)。

[0064] 駆動パルス選択回路 104は制御回路 103からの前記制御信号に応答して、補正駆動パルス P2によりモータ 105を回転駆動する。これにより、モータ 105は主駆動パルス PI 1の駆動では回転しな力つた力その直後の補正駆動ノルス P2の駆動によつて回転することになる。

[0065] モータ 105の負荷が極一時的に増加していた場合には次のステップで主駆動パルス P11による駆動を行えばモータ 105が回転する可能性は大きいが、一般には回転する可能性が低いため又、より確実に回転させることができるように、次のステップでは、制御回路 103は主駆動パルス P12によってモータ 105を回転駆動するように制御する（ステップ S404)。駆動パルス選択回路 104は、制御回路 103の制御の下、主駆動パルス P12によってモータ 105を回転駆動する。

[0066] 次に、パルスダウン動作について説明する（図 5 (c)参照)。制御回路 103は、ステップ S404にお!/、て主駆動パルス P 12によってモータ 105を回転駆動した後、検出時間判定回路 111からの情報に基づいて、回転検出信号電圧が基準電圧 Vcomp を越えたか否力、即ち、モータ 105が回転した力否かを判別する（ステップ S405)。

[0067] 制御回路 103は、ステップ S405において、回転検出信号電圧が基準電圧 Vcomp を越えな力つたと判断した場合、即ち、モータ 105が回転しな力つたと判断した場合には、モータ 105の負荷が主駆動パルス P12で駆動できない大きさということであるため、臨時的に補正駆動パルス P2によってモータ 105を回転駆動させるための制御信号を駆動パルス選択回路 104に出力する (ステップ S406)。駆動パルス選択回路 104は制御回路 103からの制御信号に応答して補正駆動ノルス P2によりモータ 10 5を回転駆動する。これにより、モータ 105は主駆動パルス P12の駆動では回転しなかったが、その直後の補正駆動パルス P2の駆動によって回転することになる。モータ 105の負荷は一時的に増加し、ー且回転すると負荷が減少する可能性があるため、制御回路 103は、ステップ S406の後に、ステップ S401に戻って、主駆動パルス P1 1によってモータ 105の回転駆動制御を行う。

[0068] 制御回路 103は、ステップ S405において、回転検出信号電圧が基準電圧 Vcomp を越えたと判断した場合、即ち、モータ 105が回転したと判断した場合には、主駆動パルス P12をモータ 105に供給完了してカも該回転検出信号が発生するまでの時間と所定の基準時間 tとを比較して、前記回転検出信号が発生するまでの時間が基準時間はり長いか否か (即ち、前記回転検出信号が発生するまでの時間が基準時間 t より以前の時間 T1側に入る力あるいは、時間 T2側に入る力 )を判断する (ステップ S407)。

[0069] 制御回路 103は、ステップ S407において、主駆動パルス P12をモータ 105に供給完了して力該回転検出信号が発生するまでの時間が基準時間はり長いと判断した場合には、モータ 105の負荷が主駆動パルス P12によって駆動するのに適した大きさであると判断して、ステップ S404に戻って、主駆動パルス P12によるモータ 105 の回転駆動を継続する。

[0070] 一方、制御回路 103は、ステップ S407において、主駆動パルス P12をモータ 105 に供給完了して力該回転検出信号が発生するまでの時間が基準時間はり短いと判断した場合には、モータ 105の負荷が主駆動パルス P12によって駆動するには小さすぎる（主駆動ノルス P12による駆動では電力喪失が大きい）と判断して、ステップ S401に戻って、主駆動パルス P11によるモータ 105の回転駆動を行う。以上のようにして、パルスダウン動作が行われたことになる。

[0071] 以上述べたように、本実施の形態に係るモータ制御回路は、モータが回転したことを示す回転検出信号が検出されるまでの時間と所定の基準値時間との大小関係に基づ、て複数の主駆動パルスのうちの、ずれかを選択し、該選択した主駆動パルスで前記モータを回転駆動するように構成しているため、カウンタ回路を使用することなく簡単な構成で、モータ負荷に応じたエネルギの主駆動パルスでモータを回転駆動することが可能になり、低消費電力化が可能になる。また、モータ制御回路を集積回路化した場合に、小型化可能になる。

[0072] また、前記各実施の形態に係るアナログ電子時計によれば、簡単な構成で、負荷に応じたエネルギの主駆動パルスでモータを回転駆動することが可能になり、低消費電力化、小型化が可能になる。

[0073] 次に、本発明の他の実施の形態に係るアナログ電子時計について説明する。尚、本他の実施の形態におけるブロック図及びアナログ電子時計に使用するステップモータの構成図は図 1、図 2と同一である。また、本他の実施の形態に係る以下の説明において、図 1〜図 5と同一部分には同一符号を付して説明する。

[0074] 図 6は、本他の実施の形態において使用する複数 (本他の実施の形態では 2種類）の主駆動パルス (第 1パルス幅の第 1主駆動パルス P11、前記第 1主駆動パルスよりもエネルギの大きい第 2パルス幅の第 2主駆動パルス P12)及びモータ 105が回転した力否力を表す回転検出信号を示すタイミング図である。

[0075] 図 6において、主駆動パルス Pl l、 P12及び後述する補正駆動パルス P2は、図 3と同様に、各パルス幅が PI 1く P12く P2となるように構成されて！、る。

[0076] 図 6に示すような回転検出信号のうち、所定の基準信号電圧 Vcompを越えるレべルの回転検出信号 Sl、 S2力モータ 105が回転したことを示す回転検出信号であり、基準信号電圧 Vcomp以下の回転検出信号は、モータ 105が回転していない場合に検出される回転検出信号である。

[0077] 詳細は後述する力本他の実施の形態では、主駆動パルス Pl l、 P12の各々に対応して、主駆動パルス Pl l、 P12間の切換えの判定基準となる基準時間（パルス切換判断時間) tl、 t2を設けている。

[0078] モータ 105が回転したことを示す回転検出信号力所定の基準時（図 6では、モータ 105に対する主駆動パルス P11、P12の供給終了時)から回転検出回路 110によつて検出されるまでの時間と所定の基準時間 tl、 t2との大小関係に基づいて、複数の主駆動パルス Pl l、 P12のうちのいずれかを選択し、該選択した主駆動パルスでモータ 105を回転駆動するように構成されている。即ち、前記実施の形態と同様に、モータ 105の回転速度が駆動パルスのエネルギに応じて変化するため、回転検出信号が検出されるまでの時間と所定の基準時間とを比較することによって、適切なエネルギの駆動パルスカゝ否かを判断し、その判断結果に応じて適切な駆動パルスを選択するように構成している。 [0079] 例えば、主駆動パルス PI 1によってモータ 105を回転駆動したとき、モータ 105が回転したことを表す回転検出信号 S2が第 1基準時間 tlよりも短い時間（時間 T11内 )で発生したと検出時間判別回路 111が判断した場合、即ち、モータ 105が回転したことを示す回転検出信号 S2が所定の基準時間 tl経過前に回転検出回路 110によつて検出された場合には、制御回路 103は、モータ 105の負荷に対して適切なェネルギで回転駆動して、ると判定し、主駆動パルス PI 1でのモータ 105の回転駆動を継続する。

[0080] また、主駆動パルス P11でモータ 105を回転駆動したとき、モータ 105が回転したことを表す回転検出信号 S2が第 1基準時間 tlよりも後の時間（時間 T21内)で発生したと検出時間判別回路 111が判断した場合、即ち、モータ 105が回転したことを示す回転検出信号 S2が所定の基準時間 tl経過後に回転検出回路 110によって検出された場合には、制御回路 103は、モータ 105の駆動エネルギが小さいと判定し、主駆動パルス P11よりもエネルギの大きい主駆動パルス P12に切り換えて、モータ 105 の回転駆動を継続する。

[0081] 一方、主駆動パルス P12によってモータ 105を回転駆動したとき、モータ 105が回転したことを表す回転検出信号 S1が所定の第 2基準時間 t2よりも短い時間（時間 T1 2内）で発生したと検出時間判別回路 111が判断した場合、即ち、モータ 105が回転したことを示す回転検出信号 S1が所定の第 2基準時間 t2経過前に回転検出回路 1 10によって検出された場合には、制御回路 103は、モータ 105の負荷に対して過大なエネルギで回転駆動して、ると判定し、主駆動パルス P 12よりもエネルギの小さ!/ヽ主駆動パルス P11によるモータ 105の回転駆動に切り換える。

[0082] また、主駆動パルス P12でモータ 105を回転駆動したとき、モータ 105が回転したことを表す回転検出信号 S1が所定の第 2基準時間 t2よりも後の時間（時間 T22内)で発生したと検出時間判別回路 111が判断した場合、即ち、モータ 105が回転したことを示す回転検出信号 S2が所定の第 2基準時間 t2経過後に回転検出回路 110によつて検出された場合には、制御回路 103は、モータ 105の駆動エネルギが適正と判定し、主駆動ノルス P12によるモータ 105の回転駆動を継続する。

[0083] このように、負荷の大きさに応じて、複数の主駆動パルス Pl l、 P12のうちのいずれかを選択し、該選択した主駆動パルスでモータ 105を駆動するように構成されており、負荷が小さい場合には主駆動パルス P11で回転駆動し、主駆動パルス P11では回転駆動できないような大きさの負荷の場合には主駆動パルス P12で回転駆動するように構成することにより、補正駆動パルス P2による駆動を極力行わないようにして、省エネルギ化を実現してヽる。

[0084] 図 7は、本他の実施の形態に係るアナログ電子時計の動作を示すフローチャートであり、主として制御回路 103の処理を示すフローチャートである。

[0085] 図 8は、本他の実施の形態に係るアナログ電子時計の動作を示すタイミング図である。

[0086] 以下、図 1、図 2、図 6〜図 8を参照して、本他の実施の形態に係るアナログ電子時計及び前記アナログ電子時計に好適なモータ制御回路の動作を、主として前記実施の形態と相違する部分について説明する。

[0087] 先ず、モータ負荷が小さぐ主駆動パルス P11によって回転駆動する場合の通常駆動動作 (図 8 (a)参照）につ、て説明する。

[0088] この場合、先ず制御回路 103は、分周回路 102からの時間信号を計数して計時動作を行い、所定タイミングで、パルス幅の短い第 1主駆動パルス P11でモータ 105を回転駆動するように制御信号を出力する（図 7のステップ S701)。

[0089] 駆動パルス選択回路 104は、制御回路 103からの制御信号に応答して、主駆動パルス P11でモータ 105を回転駆動する。モータ 105は主駆動パルス P11によって回転駆動されて、時刻針 107〜109を回転駆動する。これにより、表示部 106には、時刻針 107〜109によって現在時刻が随時表示される。

[0090] 回転検出回路 110は、モータ 105から回転状況を表す回転検出信号を検出して検出時間判別回路 111に出力する。検出時間判別回路 111は、回転検出回路 110からの回転検出信号と所定の基準信号電圧 Vcompとを比較して、回転検出信号電圧が前記基準信号電圧 Vcompを越えた力否力即ち、モータ 105が回転したか否かを判別して、回転した力否力を制御回路 103に通知すると共に、前記基準信号電圧 Vcompを越える回転検出信号を検出した場合には、主駆動パルス P11をモータ 10 5に供給完了して力該回転検出信号が発生するまでの時間と所定の基準時間 (パルス切換判断時間) tlとを比較して、前記発生するまでの時間が基準時間 tlより大き

V、 (長、）力否かを制御回路 103に通知する。

[0091] 制御回路 103は、検出時間判定回路 111からの情報に基づいて、回転検出信号の電圧が基準信号電圧 Vcopmpを越えたか否力、即ち、モータ 105が回転したか否かを判別する (ステップ S 702)。

[0092] また、制御回路 103は、ステップ S702において、回転検出信号電圧が基準信号電圧 Vcompを越えたと判断した場合、即ち、モータ 105が回転したと判断した場合には、主駆動パルス P 11をモータ 105に供給して力も前記回転検出信号が発生するまでの時間が第 1基準時間であるパルス切換判断時間 tlよりも長いか否かを判断する

(ステップ S703)。

[0093] 制御回路 103は、ステップ S703において、前記回転検出信号が発生するまでの時間がパルス切換判断時間 tlよりも長、と判断した場合には、主駆動パルス P11では駆動エネルギが幾分不足して、ると判断して、主駆動パルス P11よりもエネルギの大きい主駆動パルス P12に切り換えてモータ 5を回転駆動するように制御する (ステツプ S705)。

[0094] 制御回路 103は、ステップ S702において、回転検出信号電圧が基準信号電圧 Vc ompを越えていないと判断した場合、即ち、モータ 105が回転しな力つたと判断した場合には、補正駆動ノルス P2によってモータ 105を回転駆動した後、主駆動パルス P12に切り換えてモータ 105を回転駆動するように制御する (ステップ S704)。

[0095] また、制御回路 103は、ステップ S703において、前記回転検出信号が発生するまでの時間がパルス切換判断時間 tlよりも長くないと判断した場合には、主駆動パルス P11による回転駆動が適切であると判断して、ステップ S701に戻る。

[0096] 制御回路 103は、ステップ S705において、主駆動パルス P 12による駆動を行った後、検出時間判定回路 111からの情報に基づいて、回転検出信号の電圧が基準信号電圧 Vcopmpを越えたか否力、即ち、モータ 105が回転した力否かを判別する（ステツプ S 706)。

[0097] 制御回路 103は、ステップ S706において、回転検出信号電圧が基準信号電圧 Vc ompを越えたと判断した場合、即ち、モータ 105が回転したと判断した場合には、主駆動パルス P12をモータ 105に供給して力も前記回転検出信号が発生するまでの時間が、前記パルス切換判断時間 tlよりも短、第 2基準時間であるパルス切換判断時間 t2よりも長、か否かを判断する (ステップ S 707)。

[0098] 制御回路 103は、ステップ S707において、前記回転検出信号が発生するまでの時間がパルス切換判断時間 t2よりも大き、 (長、）と判断した場合には、主駆動パルス P 11では駆動エネルギが幾分不足しており主駆動パルス P 12による駆動が適切であると判断して、ステップ S705に戻って、主駆動パルス P 12による回転駆動を «続するように制御する。

[0099] 制御回路 103は、ステップ S706において、回転検出信号電圧が基準信号電圧 Vc ompを越えていないと判断した場合、即ち、モータ 105が回転しな力つたと判断した場合には、補正駆動ノルス P2によってモータ 105を回転駆動した後、ステップ S701 に戻り、主駆動パルス P11に切換えてモータ 105を回転駆動するように制御する (ステツプ S 708)。

[0100] また、制御回路 103は、ステップ S707において、前記回転検出信号が発生するまでの時間がパルス切換判断時間 t2よりも長くな、と判断した場合には、主駆動パルス P 12による駆動ではエネルギが過大であり、主駆動ノルス PI 1による回転駆動が適切であると判断して、ステップ S701に戻り、主駆動パルス P 11に切換えてモータ 1 05を回転駆動する。

[0101] 以上述べたように、本他の実施の形態においては、前記実施の形態と同様の効果を奏するば力りでなぐ主駆動パルス Pl l、 P12間の切換えの際に、補正駆動パルス P2による駆動を経由することなく切換えているため、更に省エネルギ化が可能になるという効果を奏する。また、ロータ、ステータ等の部品事態のバラツキや組み立てバラツキにより生じる検出時間のバラツキによって、主駆動ノルス P 12から主駆動パルス P11にパルスダウンしない事態の発生を抑制することが可能になる。

[0102] 尚、前記他の実施の形態では、複数のパルス切換判断時間 tl、 t2は異なる時間に設定したが、同一であっても良い。

[0103] また、前記実施の形態では、駆動エネルギが異なる複数の主駆動ノルスとして、相互にパルス幅の異なる主駆動パルスを用いた力駆動パルスの電圧レベルが相互に異なるように、ある、はパルス幅及び電圧レベルの双方が相互に異なるように構成してもよい。

産業上の利用可能性

[0104] 本発明のアナログ電子時計は、アナログ電子腕時計やアナログ電子置時計、カレンダ機能付きアナログ電子時計等の各種アナログ電子時計に適用可能であり、特に

、電池を電源とずるアナログ電子時計に好適である。

[0105] また、本発明のモータ制御回路は、前記アナログ電子時計における時刻針やカレンダ駆動用ステップモータのモータ制御回路をはじめとして、各種モータのモータ制御回路に適用可能である。

Claims

請求の範囲

[1] モータの回転に応じた回転検出信号を検出し、前記回転検出信号に基づいて前記モータが回転したか否かを検出する回転検出手段と、エネルギが相互に異なる複数の主駆動パルスの中力前記モータの負荷の大きさに応じた主駆動パルスを選択して前記モータを回転駆動すると共に、前記回転検出信号に基づいて前記回転検出手段が前記主駆動パルスによる回転駆動では前記モータが回転しな力つたことを検出した場合に、前記各主駆動パルスよりもエネルギが大き!/、補正駆動パルスで前記モータを強制的に回転駆動する制御手段とを有するモータ駆動回路において、前記制御手段は、前記モータが回転したことを示す回転検出信号が前記回転検出手段によって検出されるまでの時間と所定の基準時間との大小関係に基づいて前記複数の主駆動パルスのうちの、ずれかを選択し、該選択した主駆動パルスで前記モータを回転駆動することを特徴とするモータ制御回路。

[2] 前記制御手段は、主駆動パルスによって前記モータを回転駆動した際、前記モータが回転したことを示す回転検出信号が前記基準時間経過後に前記回転検出手段によって検出された場合には、前記主駆動パルスを変更せずに前記モータを回転駆動することを特徴とする請求項 1記載のモータ制御回路。

[3] 前記制御手段は、主駆動パルスによって前記モータを回転駆動した際、前記モータが回転したことを示す回転検出信号が前記基準時間経過前に前記回転検出手段によって検出された場合には、前記回転駆動した主駆動ノルスよりもエネルギの小さい主駆動パルスを選択して前記モータを回転駆動することを特徴とする請求項 1又は 2記載のモータ制御回路。

[4] モータの回転に応じた回転検出信号を検出し、前記回転検出信号に基づいて前記モータが回転したか否かを検出する回転検出手段と、エネルギが相互に異なる複数の主駆動パルスの中力前記モータの負荷の大きさに応じた主駆動パルスを選択して前記モータを回転駆動すると共に、前記回転検出信号に基づいて前記回転検出手段が前記主駆動パルスによる回転駆動では前記モータが回転しな力つたことを検出した場合に、前記各主駆動パルスよりもエネルギが大き!/、補正駆動パルスで前記モータを強制的に回転駆動する制御手段とを有するモータ駆動回路において、前記制御手段は、第 1パルス幅の第 1主駆動パルスで前記モータを駆動した際、前記回転検出手段によって前記モータが回転したことを示す回転検出信号が検出された場合には前記第 1主駆動パルスによる前記モータの回転駆動を継続すると共に、前記回転検出手段によって前記モータが回転したことを示す回転検出信号が検出されな力つた場合には前記補正駆動パルスで前記モータを回転駆動した後に、前記第 1主駆動パルスよりもパルス幅の長い第 2主駆動パルスで前記モータを回転駆動し前記第 2主駆動パルスで前記モータを駆動した際、前記回転検出手段によって前記モータが回転したことを示す回転検出信号が検出され且つ前記モータが回転したことを示す回転検出信号が所定の基準時間経過後に前記回転検出手段によって検出された場合には、前記第 2主駆動パルスによる前記モータの回転駆動を継続し、前記第 2主駆動パルスで前記モータを駆動した際、前記回転検出手段によって前記モータが回転したことを示す回転検出信号が検出され且つ前記モータが回転したことを示す回転検出信号が所定の基準時間経過前に前記回転検出手段によって検出された場合には、前

前記第 2主駆動パルスで前記モータを駆動した際、前記回転検出手段によって前記モータが回転したことを示す回転検出信号が検出されな力つた場合には、前記補正駆動パルスで前記モータを回転駆動した後に、前記第 1主駆動パルスでモータを回転駆動することを特徴とするモータ制御回路。

[5] 前記制御手段は、エネルギの小さい主駆動パルスによって前記モータを回転駆動した際、前記モータが回転したことを示す回転検出信号が第 1基準時間経過前に前記回転検出手段によって検出された場合には、前記主駆動パルスを変更せずに前記モータを回転駆動することを特徴とする請求項 1記載のモータ制御回路。

[6] 前記制御手段は、エネルギの小さい主駆動パルスによって前記モータを回転駆動した際、前記モータが回転したことを示す回転検出信号が第 1基準時間経過後に前記回転検出手段によって検出された場合には、前記主駆動パルスよりもエネルギの大き、主駆動パルスによって前記モータを回転駆動するように駆動パルスを変更することを特徴とする請求項 1又は 5記載のモータ制御回路。

[7] 前記制御手段は、エネルギの大きい主駆動パルスによって前記モータを回転駆動した際、前記モータが回転したことを示す回転検出信号が第 2基準時間経過前に前記回転検出手段によって検出された場合には、前記主駆動パルスよりもエネルギの小さ、主駆動パルスによって前記モータを回転駆動するように駆動パルスを変更することを特徴とする請求項 1、 5又は 6記載のモータ制御回路。

[8] 前記制御手段は、エネルギの大きい主駆動パルスによって前記モータを回転駆動した際、前記モータが回転したことを示す回転検出信号が前記第 2基準時間経過後に前記回転検出手段によって検出された場合には、前記主駆動パルスを変更せずに前記モータを回転駆動することを特徴とする請求項 1、 5乃至 7のいずれか一に記載のモータ制御回路。

[9] 前記制御手段は、前記主駆動パルスによって前記モータを回転駆動した際、前記モータが回転したことを示す回転検出信号を前記回転検出手段が検出できな力つた場合、前記補正駆動パルスで前記モータを回転駆動することを特徴とする請求項 2、 3、 5乃至 8のいずれか一に記載のモータ制御回路。

[10] モータの回転に応じた回転検出信号を検出し、前記回転検出信号に基づいて前記モータが回転したか否かを検出する回転検出手段と、エネルギが相互に異なる複数の主駆動パルスの中力前記モータの負荷の大きさに応じた主駆動パルスを選択して前記モータを回転駆動すると共に、前記回転検出信号に基づいて前記回転検出手段が前記主駆動パルスによる回転駆動では前記モータが回転しな力つたことを検出した場合に、前記各主駆動パルスよりもエネルギが大き!/、補正駆動パルスで前記モータを強制的に回転駆動する制御手段とを有するモータ駆動回路において、前記制御手段は、第 1パルス幅の第 1主駆動パルスによって前記モータを回転駆動した際、前記モータが回転したことを示す回転検出信号が第 1基準時間経過前に前記回転検出手段によって検出された場合には、前記主駆動パルスを変更せずに前記モータを回転駆動し、

前記第 2主駆動パルスによって前記モータを回転駆動した際、前記モータが回転したことを示す回転検出信号が前記第 2基準時間経過後に前記回転検出手段によつて検出された場合には、前記主駆動パルスを変更せずに前記モータを回転駆動し、前記第 1又は第 2主駆動パルスによって前記モータを回転駆動した際、前記モータが回転したことを示す回転検出信号を前記回転検出手段が検出できな力つた場合、前記補正駆動パルスによって前記モータを回転駆動することを特徴とするモータ制御回路。

[11] 前記第 1、第 2基準時間は同一の時間であることを特徴とする請求項 7乃至 10のいずれか一に記載のモータ制御回路。

[12] 時刻針を回転駆動するためのモータと、時間の基準となる時間信号に基づいて計時動作を行い、前記モータの回転を制御するモータ制御回路とを有し、前記モータ制御回路によって前記モータを回転駆動することにより、前記時刻針で時刻表示を行うようにしたアナログ電子時計において、

前記モータ制御回路として、請求項 1乃至 11のいずれか一に記載のモータ制御回路を用いて成ることを特徴とするアナログ電子時計。