JP2010166798A - ステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ステッピングモータの回転状況を検出する検出区間を主駆動パルスP1による駆動直後の第1区間T1、第2区間T2、第3区間T3に区分し、ステッピングモータを主駆動パルスP1によって回転駆動したとき、基準しきい電圧Vcompを超える検出信号を少なくとも第1、第2区間T1、T2において検出した場合には主駆動パルスP1は変更しない。第1、第3区間T1、T3のみにおいて検出した場合や第3区間T3のみにおいて検出した場合はランクアップし、いずれの区間T1〜T3においても検出できなかった場合や第1区間T1のみにおいて検出した場合には補正駆動パルスP2による駆動後にランクアップする。第2区間T2のみにおいて検出した場合や第2、第3区間T2、T3のみにおいて検出した場合にはランクダウンする。
【選択図】 図3
Description
パルスダウンの判断は早いパルスが検出電圧より低く、遅いパルスが検出電圧より高い場合にパルスダウンが実行される。また、一定期間ごとにパルスダウン制御の検出パルス時刻を変化させ、一定間隔ごとに負荷変動を検出検知するようにしている。
したがって、特許文献1〜3記載の発明では、非回転となる駆動パルスにランクダウンする可能性があり、誤判定した場合には遅れが生じ時計機能を失うという問題がある。
具体的には、検出区間に誘起される誘起電圧は、通常、駆動余裕が減少すると検出信号の発生時刻が遅れる傾向にあるが、部品のばらつき、負荷変動などによっては、一方の極性の出力駆動余裕が減少しても、もう一方の極性に駆動余裕が残り、余力のある駆動と判別がつかない場合がある。
また、従来の補正駆動方式は、最もエネルギの小さな主駆動パルスで駆動させるため、ランクダウン後の最小駆動パルスでは非回転となり、この際に回転検出の誤判定が生じると遅れになり、時計機能を失うという問題がある。
主駆動パルスによる駆動直後からはじまる検出区間を3区間以上の複数の区間に区分し、制御手段は、回転検出手段が基準しきい電圧を超える検出信号を検出した区間に応じて前記主駆動パルスを制御する。
また、本発明に係るアナログ電子回路によれば、非回転となる可能性をもった主駆動パルスにランクダウンしないようにすることが可能になり、正確な計時動作を行うことが可能になる。
図1において、アナログ電子時計は、所定周波数の信号を発生する発振回路101、発振回路101で発生した信号を分周して計時の基準となる時計信号を発生する分周回路102、電子時計を構成する各電子回路要素の制御や駆動パルスの変更制御等の制御を行う制御回路103、制御回路103からの制御信号に基づいてモータ回転駆動用の駆動パルスを選択し出力する駆動パルス選択回路104、駆動パルス選択回路104からの駆動パルスによって回転駆動されるステッピングモータ105、ステッピングモータ105によって回転駆動され時刻を表示するための時刻針(図1の例では時針107、分針108、秒針109の3種類)を有するアナログ表示部106、ステッピングモータ105から回転状況を表す検出信号(誘起信号とも称す。)VRsを所定の検出区間において検出する回転検出回路110、所定の基準しきい電圧Vcompを超える検出信号VRsを回転検出回路110が検出する時刻と検出した区間とを比較して、検出信号VRsがどの区間において検出されたのかを判別する検出区間判別回路111を有している。尚、後述するように本実施の形態では、ステッピングモータ105の回転状況を検出する検出区間を3つの区間に区分している。
尚、発振回路101及び分周回路102は信号発生手段を構成し、アナログ表示部106は時刻表示手段を構成している。回転検出回路110は回転検出手段を構成し、制御回路103、駆動パルス選択回路104、回転検出回路110及び検出区間判別回路111は制御手段を構成している。
図2において、ステッピングモータ105は、ロータ収容用貫通孔203を有するステータ201、ロータ収容用貫通孔203に回転可能に配設されたロータ202、ステータ201と接合された磁心208、磁心208に巻回されたコイル209を備えている。ステッピングモータ105をアナログ電子時計に用いる場合には、ステータ201及び磁心208はネジ(図示せず)によって地板(図示せず)に固定され、互いに接合される。コイル201は、第1端子OUT1、第2端子OUT2を有している。
可飽和部210、211は、ロータ202の磁束によっては磁気飽和せず、コイル209が励磁されたときに磁気飽和して磁気抵抗が大きくなるように構成されている。ロータ収容用貫通孔203は、輪郭が円形の貫通孔の対向部分に複数(本実施の形態では2つ)の半月状の切り欠き部(内ノッチ)204、205を一体形成した円孔形状に構成されている。
以後、このように、コイル209に対して極性の異なる信号(交番信号)を供給することによって、前記動作が繰り返し行われて、ロータ202を180度ずつ矢印方向に連続的に回転させることができるように構成されている。尚、本実施の形態では、駆動パルスとして、後述するように、相互にエネルギの異なる複数の主駆動パルスP10〜P1m及び補正駆動パルスP2を用いている。
図3において、主駆動パルスP1nのランクnは最小値0から最大値mまで複数のランクを持ち、nの値が大きいほどパルスのエネルギが大きく(本実施の形態では矩形波のパルス幅が長く)構成されている。補正駆動パルスP2は過大負荷を回転駆動できるような大エネルギパルスであり、そのエネルギは主駆動パルスP1よりも10倍程度大きく構成されている。即ち、各駆動パルスP10、P1n、P1m、P2は、各パルス幅がP10<P1n<P1m<P2となるように構成されている。
主駆動パルスP1による駆動直後の所定時間を第1区間T1、第1区間T1よりも後の所定時間を第2区間T2、第2区間よりも後の所定時間を第3区間T3としている。このように、主駆動パルスP1による駆動直後から始まる検出区間T全体を複数の区間(本実施の形態では3つの区間T1〜T3)に区分けしている。前記各区間T1〜T3の同一極性の検出信号によって回転状況は検出される。また、各区間T1〜T3の長さは、例えば、第2区間T2<第1区間T1≦第3区間T3の関係が成立するように設定してもよい。本実施の形態では、検出信号VRsを検出しない期間であるマスク区間は設けていない。
尚、「主駆動パルスP1による駆動直後」とは、実質的に回転検出することが可能になった時点で直ちにという意味であり、主駆動パルスP1による駆動終了後に回転検出を行うためのサンプリング処理が不可能なサンプリング周期(例えば約0.9msec)内の所定時間を経過して回転検出が可能になった時点や、主駆動パルスP1の駆動終了自体によって生じる誘起電圧が回転検出に影響する所定時間を経過した時点を意味している。
駆動余力の十分ある場合は、領域bで駆動パルスが切れるため誘起電圧は逆位相に出力される。また、ロータの運動により第1区間T1における検出信号VRsの高さは駆動余力の減少に反比例する。このような性質を利用して駆動エネルギの余裕の程度を判別することができる。
図9において、P1は主駆動パルスP1を表すと共にステッピングモータ105のロータ202が主駆動パルスP1によって回転駆動される区間を表し、又、a〜eは主駆動パルスP1の駆動停止後の自由振動によるロータ202の回転位置を表す領域である。
ロータ202を中心として、その回転によってロータ202の主磁極Aが位置するXY座標空間を第1象限I〜第4象限IVに区分した場合(図2参照)、第1区間T1〜第3区
間T3は次のように表すことができる。
回転検出回路110が基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを検出した場合を判定値「1」、回転検出回路110が基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを検出できなかった場合を判定値「0」とすると、図9の通常負荷駆動の例では、検出区間判別回路111からは回転状況を表すパターン(第1区間の判定値,第2区間の判定値,第3区間の判定値)として(0,1,0)が得られている。制御回路103は通常負荷の場合には駆動エネルギが過大(余裕回転)と判定して、主駆動パルスP1の駆動エネルギランクをランクダウン(パルスダウン)するようにパルス制御を行う。
また図9には、パターンが(1,1,1)で主駆動パルスのランクを維持する負荷増分中(余裕ない回転)、パターンが(1,0,1)で主駆動パルスP1の駆動エネルギランクをランクアップ(パルスアップ)する負荷増分大(ぎりぎり回転)、パターンが(0,0,0)で主駆動パルスP1による駆動では回転せずに補正駆動パルスP2による駆動及び主駆動パルスP1のパルスアップを行う非回転状態の例を示している。
基準しきい電圧Vcompを超える検出信号VRsが区間T1〜T3の全て、又は、第1区間T1及び第2区間T2のみ(少なくとも第1区間T1及び第2区間T2)において検出された場合(パターンが(1,1,1/0)の場合)、駆動エネルギをランクダウンする余裕がない余裕ない回転と判定し、主駆動パルスP1を変更せずに現状を維持する。
また、基準しきい電圧Vcompを超える検出信号VRsが第1区間T1のみにおいて検出された場合、又は、いずれの区間T1〜T3においても検出されなかった場合(パターンが(1/0,0,0)の場合)、非回転と判定し、補正駆動パルスP2によって駆動した後、主駆動パルスP1を1ランクアップする。
図5は、本発明の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を示すフローチャートであり、主として制御回路103の処理を示すフローチャートである。
図1において、発振回路101は所定周波数の基準クロック信号を発生し、分周回路102は発振回路101で発生した前記信号を分周して計時の基準となる時計信号を発生し、制御回路103に出力する。
制御回路103は、前記時間信号を計数して計時動作を行い、先ず主駆動パルスP1nのランクn及び回数Nを0にして(図5のステップS501)、最小パルス幅の主駆動パルスP10でステッピングモータ105を回転駆動するように制御信号を出力する(ステップS502、S503)。
制御回路103は、処理ステップS505において、基準しきい電圧Vcompを超える検出信号VRsを第2区間T2内で検出していないと判定した場合、前記同様にして、基準しきい電圧Vcompを超える検出信号VRsを第3区間T3内で検出したか否かを判定する(ステップS506)。
制御回路103は、処理ステップS506において、基準しきい電圧Vcompを超える検出信号VRsを第3区間T3内で検出したと判定した場合(パターンが(0,0,1)のぎりぎり回転)、当該主駆動パルスP1のランクnが最大ランクmでない場合には、主駆動パルスP1を1ランクアップして主駆動パルスP1(n+1)に変更し、次回の駆動はこの主駆動パルスP1によって駆動する(ステップS511、S510;図3(b2))。
制御回路103は、処理ステップS504において、基準しきい電圧Vcompを超える検出信号VRsを第1区間T1内で検出したと判定した場合、前記同様にして、基準しきい電圧Vcompを超える検出信号VRsを第2区間T2内で検出したか否かを判定する(ステップS512)。
制御回路103は、処理ステップS512において、基準しきい電圧Vcompを超える検出信号VRsを第2区間T2内で検出したと判定した場合(パターンが(1,1,1/0)の余裕ない回転)、主駆動パルスP1は変更せずに、次回の駆動はこの主駆動パルスP1によって駆動する(ステップS513;図3(a1)、(a2))。
制御回路103は、処理ステップS514において、ランクnが0でない場合、回数Nに1加算する(ステップS515)。回数Nが所定数(本実施の形態では160)になった場合、主駆動パルスP1のランクnを1ランク下げて(n−1)にすると共に回数Nを0にリセットして処理ステップS502へ戻る(ステップS517;図3(c1)、(c2))。即ち、処理ステップS504から処理ステップS505、S514、S515に至る処理が所定回数連続して行われた場合に主駆動パルスを1ランクダウンする。
制御回路103は、処理ステップS516において、回数Nが所定回数でない場合には処理ステップS518に移行してランク変更は行わない。
また、時刻針を回転駆動するステッピングモータと、前記ステッピングモータを制御するステッピングモータ制御回路とを有するアナログ電子時計において、前記ステッピングモータ制御回路を使用することにより、非回転となる可能性をもった主駆動パルスにランクダウンしないようにすることが可能になり、正確な計時動作を行うことが可能になるという効果を奏する。
本他の実施の形態においても、前記実施の形態と同様の効果を奏する。また、回数Nを計数する必要がないため、前記実施の形態に比べて構成が簡単である。
かかる構成とすることにより、図7の実施の形態と同様に、補正駆動パルスP2による駆動によってモータ負荷が正常な状態に復帰した場合等に、補正駆動パルスP2による駆動を避け得る可能性が高くなり、省エネルギ化が可能になるという効果を奏する。
図10は本発明の更に他の実施の形態に係るモータ制御回路を用いたアナログ電子時計のタイミング図で、負荷の大きさとロータ202の回転位置をあわせて示している。本他の実施の形態のブロック図及びステッピングモータの構成図は図1、図2と同一である。
図10において、P1はロータ202が主駆動パルスP1によって回転駆動される区間、a〜eは主駆動パルスP1の駆動停止後の自由振動によるロータ202の回転位置を表す区間である。
尚、「主駆動パルスP1による駆動直後」とは、前述した各実施の形態と同様に、実質的に回転検出することが可能になった時点で直ちにという意味である。誘起信号VRsを検出しない期間であるマスク区間は設けていない。また、各区間T1a、T1b、T2、T3の長さは、例えば、第3区間T2<(第1区間T1a+第2区間T1b)≦第4区間T3、且つ、第1区間T1a=第2区間T1bの関係が成立するように設定してもよい。
を判定する区間、第2区間T1bは第3象限IIIにおけるロータ202の最初の正方向の回転状況を判定する区間、第3区間T2は第3象限IIIにおけるロータ202の最初の正方向及び最初の逆方向の回転状況を判定する区間、第4区間T3は第3象限IIIにおけるロータ202の最初の逆方向の回転状況及びその後の回転状況を判定する区間である。
主駆動パルスP1の駆動エネルギが通常負荷の状態の場合は、主駆動パルスP1の遮断するタイミングが第1区間T1a、第2区間T1bを過ぎてしまうため、誘起信号VRsは第3区間T2以降に出現する。
負荷が増加して負荷増分小の状態になって駆動力がやや低下した場合、及び、負荷が増加して負荷増分大の状態になってロータ回転余力のなくなった場合には、主駆動パルスP1の遮断するタイミングが第1区間T1a以前となり、両者の誘起信号VRsピーク発生時刻はともに第1区間T1aに発生するため、前者か後者かの判別は不能であるが、第2区間T1bの誘起信号VRs検出結果と組み合わせることで、余力のなくなったロータ回転状態と、やや駆動力が低下した状態等の区別が可能となる。
また、本他の実施の形態では、第1区間T1aと第2区間T1bにおける誘起信号によってロータの回転状態を検知し、駆動エネルギの同じ主駆動パルスに維持するか、小さな主駆動パルスに変更するかを判断することができる。
これにより、通常駆動、駆動力のやや低下したロータ回転状態、ロータ回転余力のない回転状態を区別することが出来、確実なロータ回転判別による誤判定防止が実現できる。また、ロータ非回転になる直前までの挙動を誘起電圧で捉えることが出来、効率の良い補正駆動出力を制御可能となるので、低消費電力化にも貢献できる。
図11に示すように、回転検出回路110が基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第2区間T1bにおいて検出したときは、主駆動パルスP1の駆動エネルギがぎりぎりのぎりぎり回転(負荷増分大)又は非回転と判定し、主駆動パルスP1をエネルギの大きい主駆動パルスP1に変更(パルスアップ(ランクアップとも称す。))する。
またこのとき、回転検出回路110が基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号を第2区間T1bにおいては検出し、第3区間T2及び第4区間T3のいずれにおいても検出しない場合には非回転と判定し、補正駆動パルスP2による駆動を行った後に主駆動パルスP1をエネルギの大きい主駆動パルスP1に変更する。
また、回転検出回路110が基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号を第1区間T1a及び第2区間T1bにおいては検出せず、第3区間T2において検出した場合、主駆動パルスP1の駆動エネルギに余裕がある余裕回転(通常負荷)と判定して、主駆動パルスP1をエネルギの小さい主駆動パルスP1に変更(パルスダウン(ランクダウンとも称す。))する。
図12は、本他の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を示すフローチャートであり、主として制御回路103の処理を示すフローチャートである。
図1において、発振回路101は所定周波数の基準クロック信号を発生し、分周回路102は発振回路101で発生した前記信号を分周して計時の基準となる時計信号を発生し、制御回路103に出力する。
制御回路103は、前記時間信号を計数して計時動作を行い、先ず主駆動パルスP1nのランクn及び回数Nを0にして(図12のステップS1501)、最小パルス幅の主駆動パルスP10でステッピングモータ105を回転駆動するように制御信号を出力する(ステップS1502、S1503)。
制御回路103は、処理ステップS1506において、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第3区間T2内で検出していないと判定した場合、前記同様にして、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第4区間T3内で検出したか否かを判定する(ステップS1518)。
制御回路103は、処理ステップS1519において、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第3区間T2内で検出していないと判定した場合には処理ステップS1518に移行する。
制御回路103は、処理ステップS1519において、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第3区間T2内で検出したと判定した場合(パターンが(0,1,1、1/0)のぎりぎり回転)、処理ステップS1516に移行する。
制御回路103は、処理ステップS1521において、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第2区間T1b内で検出していないと判定した場合、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第3区間T2内で検出したか否かを判定する(ステップS1520)。
制御回路103は、処理ステップS1521において、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第2区間T1b内で検出したと判定した場合、処理ステップS1519へ移行する。
制御回路103は、処理ステップS1507において、ランクnが0でない場合、回数Nに1加算する(ステップS1508)。回数Nが所定数(本実施の形態では160)になった場合、主駆動パルスP1のランクnを1ランク下げて(n−1)にすると共に回数Nを0にリセットして処理ステップS1502へ戻る(ステップS1510)。即ち、処理ステップS1504から処理ステップS1505、S1506〜S1509に至る処理が所定回数連続して行われた場合に主駆動パルスを1ランクダウンする。
制御回路103は、処理ステップS1509において、回数Nが所定回数でない場合には処理ステップS1511に移行してランク変更は行わない。
ータ202の回転状況を判定する第1区間T1a、第3象限IIIにおけるロータ202の正方向の回転状況を判定する第2区間T1b、第3象限IIIにおけるロータ202の正方向及び逆方向の回転状況を判定する第3区間T2、第3象限IIIにおけるロータ202の逆方向の回転状況を判定する第4区間T3に区分し、回転検出回路110が基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第2区間T1bにおいて検出したときは、主駆動パルスP1をエネルギの大きい主駆動パルスP1に変更するように制御している。
また、駆動余力を正確に判別して適切な駆動パルスによる駆動制御を行うことが可能になり、効率の良い補正駆動パルス制御が可能となるので低消費電力化が可能になる。
また、通常の駆動状態、駆動力のやや低下したロータ回転状態、ロータ回転余力のない回転状態等の駆動余力の程度を正確に判別することが出来、確実なロータ回転判別による誤判定防止が実現できる。
また、ロータ非回転になる直前までの挙動を誘起信号で捉えることが出来、効率の良い補正駆動パルス制御が可能となるので、低消費電力化にも貢献できる等の効果を奏する。
本他の実施の形態では回数Nを設定する必要がないため、処理ステップS1600では回数の初期設定は行わずにランクnのみを最低ランク0に初期設定している。
本他の実施の形態においても、前記他の実施の形態と同様の効果を奏する。また、回数Nを計数する必要がないため、前記他の実施の形態に比べて構成が簡単である。
かかる構成とすることにより、補正駆動パルスP2による駆動によってモータの負荷が正常な状態に復帰した場合等のように、再び主駆動パルスによって回転駆動することが可能な状態になった場合、次回の駆動は最大エネルギの主駆動パルスP1mによって回転駆動するため、主駆動パルスP1mによってより確実に回転駆動することが可能になる。したがって、正常な状態などに復帰した場合に、補正駆動パルスP2による駆動を避け得る可能性が高くなり、省エネルギ化が可能になるという効果を奏する。
かかる構成とすることにより、図14の実施の形態と同様に、補正駆動パルスP2による駆動によってモータ負荷が正常な状態に復帰した場合等に、補正駆動パルスP2による駆動を避け得る可能性が高くなり、省エネルギ化が可能になるという効果を奏する。
また、時刻針以外にも、カレンダ等を駆動するためのステッピングモータに適用可能である。
また、ステッピングモータの応用例として電子時計の例で説明したが、モータを使用する電子機器に適用可能である。
また、本発明に係る電子時計は、カレンダ機能付きアナログ電子腕時計、カレンダ機能付きアナログ電子置時計等の各種カレンダ機能付きアナログ電子時計をはじめ、各種のアナログ電子時計に適用可能である。
102・・・分周回路
103・・・制御回路
104・・・駆動パルス選択回路
105・・・ステッピングモータ
106・・・アナログ表示部
107・・・時針
108・・・分針
109・・・秒針
110・・・回転検出回路
111・・・検出区間判別回路
201・・・ステータ
202・・・ロータ
203・・・ロータ収容用貫通孔
204、205・・・切り欠き部(内ノッチ)
206、207・・・切り欠き部(外ノッチ)
208・・・磁心
209・・・コイル
210、211・・・可飽和部
OUT1・・・第1端子
OUT2・・・第2端子
Claims (26)
- ステッピングモータの回転によって発生する検出信号を検出し、前記検出信号が所定の検出区間内において所定の基準しきい電圧を超えたか否かによって、前記ステッピングモータの回転状況を検出する回転検出手段と、前記回転検出手段による検出結果に応じて、相互にエネルギの相違する複数の主駆動パルスのいずれか又は、前記各主駆動パルスよりもエネルギの大きい補正駆動パルスによって前記ステッピングモータを駆動制御する制御手段とを備えて成り、
前記主駆動パルスによる駆動直後からはじまる前記検出区間を3区間以上の複数の区間に区分し、前記制御手段は、前記回転検出手段が前記基準しきい電圧を超える検出信号を検出した区間に応じて前記主駆動パルスを制御することを特徴とするステッピングモータ制御回路。 - 前記各区間の同一極性の検出信号により回転状況を検出することを特徴とする請求項1記載のステッピングモータ制御回路。
- 前記制御手段は、主駆動パルスが余裕のない駆動エネルギである余裕ない回転と判定した場合には主駆動パルスを変更しないことを特徴とする請求項1又は2記載のステッピングモータ制御回路。
- 前記制御手段は、主駆動パルスが回転に必要なぎりぎりの駆動エネルギであるぎりぎり回転と判定した場合には主駆動パルスをエネルギの大きい主駆動パルスに変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載のステッピングモータ制御回路。
- 前記制御手段は、主駆動パルスが余裕のある駆動エネルギである余裕回転と判定した場合には主駆動パルスをエネルギの小さい主駆動パルスに変更することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載のステッピングモータ制御回路。
- 前記制御手段は、前記ステッピングモータが回転しなかったと判定したときは、補正駆動パルスによって駆動した後、主駆動パルスをエネルギの大きい主駆動パルスに変更することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載のステッピングモータ制御回路。
- 前記検出区間を主駆動パルスによる駆動直後の第1区間、前記第1区間よりも後の第2区間及び前記第2区間よりも後の第3区間に区分することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載のステッピングモータ制御回路。
- 前記制御手段は、前記回転検出手段が前記基準しきい電圧を超える検出信号を少なくとも前記第1区間及び第2区間において検出したときは、主駆動パルスを変更しないことを特徴とする請求項7記載のステッピングモータ制御回路。
- 前記制御手段は、前記回転検出手段が前記基準しきい電圧を超える検出信号を前記第1区間、第2区間及び第3区間の全てにおいて検出したときは、主駆動パルスを変更しないことを特徴とする請求項7又は8記載のステッピングモータ制御回路。
- 前記制御手段は、前記回転検出手段が前記基準しきい電圧を超える検出信号を前記第1区間及び第3区間のみにおいて検出したときは、主駆動パルスをエネルギの大きい主駆動パルスに変更することを特徴とする請求項7乃至9のいずれか一に記載のステッピングモータ制御回路。
- 前記制御手段は、前記回転検出手段が前記基準しきい電圧を超える検出信号を前記第3区間のみにおいて検出したときは、主駆動パルスをエネルギの大きい主駆動パルスに変更することを特徴とする請求項7乃至10のいずれか一に記載のステッピングモータ制御回路。
- 前記制御手段は、前記回転検出手段が前記基準しきい電圧を超える検出信号を前記第2区間のみにおいて検出したときは、主駆動パルスをエネルギの小さい主駆動パルスに変更することを特徴とする請求項7乃至11のいずれか一に記載のステッピングモータ制御回路。
- 前記制御手段は、前記回転検出手段が前記基準しきい電圧を超える検出信号を前記第2区間及び第3区間のみにおいて検出したときは、主駆動パルスをエネルギの小さい主駆動パルスに変更することを特徴とする請求項7乃至12のいずれか一に記載のステッピングモータ制御回路。
- 前記制御手段は、前記回転検出手段が前記基準しきい電圧を超える検出信号を前記第2区間のみにおいて又は前記第2区間及び第3区間のみにおいて、1回又は所定回数連続して検出したときは、主駆動パルスをエネルギの小さい主駆動パルスに変更することを特徴とする請求項12又は13記載のステッピングモータ制御回路。
- 前記制御手段は、前記回転検出手段が前記所定の基準しきい電圧を超える検出信号を前記第2区間及び第3区間において検出しなかったときは、補正駆動パルスによって駆動した後、主駆動パルスをエネルギの大きい主駆動パルスに変更することを特徴とする請求項7記載のステッピングモータ制御回路。
- 前記検出区間を主駆動パルスによる駆動直後の第1区間、前記第1区間よりも後の第2区間、前記第2区間よりも後の第3区間及び前記第3区間よりも後の第4区間に区分することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一に記載のステッピングモータ制御回路。
- 前記制御手段は、前記回転検出手段が前記基準しきい電圧を超える検出信号を前記第2区間において検出したときは、前記主駆動パルスをエネルギの大きい主駆動パルスに変更することを特徴とする請求項16記載のステッピングモータ制御回路。
- 前記制御手段は、前記回転検出手段が前記基準しきい電圧を超える検出信号を前記第2区間において検出すると共に前記第3区間又は第4区間において検出した場合、補正駆動パルスによる駆動を行うことなく前記主駆動パルスをエネルギの大きい主駆動パルスに変更することを特徴とする請求項16又は17記載のステッピングモータ制御回路。
- 前記制御手段は、前記回転検出手段が前記基準しきい電圧を超える検出信号を前記第2区間においては検出し、前記3区間及び第4区間のいずれにおいても検出しない場合、補正駆動パルスによる駆動を行った後に前記主駆動パルスをエネルギの大きい主駆動パルスに変更することを特徴とする請求項16乃至18のいずれか一に記載のステッピングモータ制御回路。
- 前記制御手段は、前記回転検出手段が前記基準しきい電圧を超える検出信号を前記第2区間においては検出せず、前記第1区間及び第3区間において検出した場合、前記主駆動パルスを変更しないことを特徴とする請求項16乃至19のいずれか一に記載のステッピングモータ制御回路。
- 前記制御手段は、前記回転検出手段が前記基準しきい電圧を超える検出信号を前記第1区間及び第2区間においては検出せず、前記第3区間において検出した場合、前記主駆動パルスをエネルギの小さい主駆動パルスに変更することを特徴とする請求項16乃至20のいずれか一に記載のステッピングモータ制御回路。
- 前記制御手段は、前記回転検出手段が前記基準しきい電圧を超える検出信号を前記第3区間のみにおいて1回又は所定回数連続して検出した場合、主駆動パルスをエネルギの小さい主駆動パルスに変更することを特徴とする請求項16乃至21のいずれか一に記載のステッピングモータ制御回路。
- 前記制御手段は、駆動した主駆動パルスが最大のエネルギであった場合には、補正駆動パルスによって駆動した後、主駆動パルスを所定量エネルギの小さい主駆動パルスに変更することを特徴とする請求項15又は19記載のステッピングモータ制御回路。
- 前記制御手段は、駆動した主駆動パルスが最大のエネルギであった場合には、補正駆動パルスによって駆動した後、主駆動パルスを最小エネルギの主駆動パルスに変更することを特徴とする請求項16又は23記載のステッピングモータ制御回路。
- 前記制御手段は、駆動した主駆動パルスが最大のエネルギであった場合には、補正駆動パルスによって駆動した後、主駆動パルスを変更しないことを特徴とする請求項15又は19記載のステッピングモータ制御回路。
- 時刻針を回転駆動するステッピングモータと、前記ステッピングモータを制御するステッピングモータ制御回路とを有するアナログ電子時計において、
前記ステッピングモータ制御回路として、請求項1乃至25のいずれか一に記載のステッピングモータ制御回路を用いたことを特徴とするアナログ電子時計。
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