JP2008228559A - ステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計 - Google Patents

ステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計 Download PDF

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幸祐 山本
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Abstract

【課題】補正駆動パルスを極力使用しないようにして省電力化を図ること。
【解決手段】ステッピングモータを主駆動パルスP1によって回転駆動したとき、基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号を、第1時間範囲T1において検出した場合にはエネルギの小さい主駆動パルスP1に変更し、第2時間範囲T2において検出した場合には主駆動パルスP1nは変更せず、第3時間範囲T3において検出した場合にはエネルギの大きい主駆動パルスP1に変更し、基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号が検出時間DTにおいて検出されなかった場合には、補正駆動パルスP2によって強制回転駆動した後、エネルギの大きい主駆動パルスP1に変更してステッピングモータを回転駆動する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ステッピングモータ制御回路及び前記ステッピングモータ制御回路を用いたアナログ電子時計に関する。
従来から、ロータ収容孔及びロータの停止位置を決める位置決め部を有するステータと、前記ロータ収容孔内に配設されたロータと、コイルとを有し、前記コイルに交番信号を供給して前記ステータに磁束を発生させることによって前記ロータを回転させると共に、前記位置決め部に対応する位置に前記ロータを停止するようにしたステッピングモータがアナログ電子時計等に使用されている。
前記ステッピングモータの駆動方式として、ステッピングモータを主駆動パルスによって駆動した際に、前記ステッピングモータに生じる誘起電圧に基づいた回転検出信号を検出することによって回転したか否かを検出し、回転したか否かに応じて、パルス幅の異なる主駆動パルスに変更して駆動する、あるいは、主駆動パルスよりもパルス幅の大きい補正駆動パルスによって強制的に回転させる補正駆動方式が使用されている(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献2では、前記ステッピングモータの回転を検出する際に、回転検出信号の検出に加え、検出時刻を基準時間と比較判別する手段を設け、主駆動パルスP11でステッピングモータを回転駆動した後、回転検出信号が所定の基準しきい電圧Vcompを下回ると補正駆動パルスP2を出力し、次の主駆動パルスP1は前記主駆動パルスP11よりエネルギの大きい主駆動パルスP12に変更し、主駆動パルスP12で回転したときの検出時刻が基準時間より早いと、主駆動パルスP12から主駆動パルスP11に変更することによって、駆動時の負荷に応じた主駆動パルスP1で回転し、消費電流を低減している。
しかしながら、前記特許文献2記載の発明においては、量産ばらつきで、ロータの偏心や、ロータ回転中心とステータ穴中心のずれが大きいと、駆動コイルの第1端子OUT1と第2端子OUT2に対応する、ロータ極性のディテントトルク(初期位置に保持させるトルク)の一方が高く、もう一方が低くなる。
この場合、(a)主駆動パルスP11がディテントトルクの高いほうの極性に出力されると、駆動力不足となってしまい、回転検出信号が基準しきい電圧Vcompを下回るため補正駆動パルスP2を出力し、主駆動パルスP11から主駆動パルスP12に変更する。(b)次の主駆動パルスP12はディテントトルクの低いほうの極性に出力されるため、駆動力が余ってしまい、検出時刻が基準時間より早くなり、主駆動パルスP12を主駆動パルスP11に変更する。従って、前記(a)と(b)が繰り返されて、一方は常時主駆動パルスP11と補正駆動パルスP2によって駆動する電流を消費してしまい、もう一方も本来は主駆動パルスP11によって駆動する電流ですむはずが、主駆動パルスP12を出す分だけ余計な電流も消費してしまうという問題がある。
特公昭61−15385号公報(第2頁左欄第36行〜同頁右欄第33行、第4図) WO2005/119377号公報(段落[0032]〜[0100]、図1〜図8)
本発明は、前記問題点に鑑み成されたもので、補正駆動パルスを極力使用しないようにして省電力化を図ることを課題としている。
本発明によれば、時刻針を駆動するステッピングモータと、前記ステッピングモータの回転によって生じる誘起電圧に相当する回転検出信号が所定の検出時間内において所定の基準しきい電圧を超えたときに前記ステッピングモータが回転したと検出する回転検出手段と、前記回転検出手段による検出結果に応じて、相互にエネルギの相違する複数の主駆動パルスのいずれか又は前記各主駆動パルスよりもエネルギの大きい補正駆動パルスによって前記ステッピングモータを駆動する制御手段とを備えて成り、前記検出時間を、第1時間範囲、前記第1時間範囲よりも後の第2時間範囲及び前記第2時間範囲よりも後の第3時間範囲に区分し、前記制御手段は、前記いずれかの主駆動パルスによる駆動によってステッピングモータが回転したと前記回転検出手段が検出した場合において、前記所定の基準しきい電圧を超える回転検出信号を前記第3時間範囲において検出したときは、前記主駆動パルスよりエネルギの大きい主駆動パルスに変更することを特徴とするステッピングモータ制御回路が提供される。
制御手段は、いずれかの主駆動パルスによる駆動によってステッピングモータが回転したと回転検出手段が検出した場合において、所定の基準しきい電圧を超える回転検出信号を第3時間範囲において検出したときは、前記主駆動パルスよりエネルギの大きい主駆動パルスに変更する。
ここで、前記制御手段は、前記いずれかの主駆動パルスによる駆動によってステッピングモータが回転したと前記回転検出手段が検出した場合において、前記所定の基準しきい電圧を超える回転検出信号を前記第1時間範囲において検出したときは、前記主駆動パルスよりエネルギの小さい主駆動パルスに変更するように構成してもよい。
また、前記制御手段は、前記いずれかの主駆動パルスによる駆動によってステッピングモータが回転したと前記回転検出手段が検出した場合において、前記所定の基準しきい電圧を超える回転検出信号を前記第2時間範囲において検出したときは、前記主駆動パルスを変更しないように構成してもよい。
また、前記制御手段は、前記いずれかの主駆動パルスによる駆動によってステッピングモータが回転しなかったと前記回転検出手段が検出した場合に、前記補正駆動パルスによって駆動した後、前記主駆動パルスよりエネルギの大きい主駆動パルスに変更するように構成してもよい。
また、前記制御手段は、前記いずれかの主駆動パルスによる駆動によってステッピングモータが回転しなかったと前記回転検出手段が検出した場合に、前記補正駆動パルスによって駆動した後、前記主駆動パルスが最大のエネルギであった場合には前記主駆動パルスよりもエネルギの小さい主駆動パルスに変更するように構成してもよい。
また、前記制御手段は、前記所定の基準しきい電圧を超える回転検出信号を検出した時間範囲の判定を、最初に検出した前記所定の基準しきい電圧を超える回転検出信号によって行うように構成してもよい。
また、前記制御手段は、前記所定の基準しきい電圧を超える回転検出信号を検出した時間範囲の判定を、前記検出時間において最後に検出した前記所定の基準しきい電圧を超える回転検出信号によって行うように構成してもよい。
また、本発明によれば、時刻針をステッピングモータの駆動力によって回転駆動するアナログ電子時計において、前記ステッピングモータの制御回路として、前記いずれか一に記載のステッピングモータ制御回路を用いたことを特徴とするアナログ電子時計が提供される。
本発明に係るモータ制御回路によれば、補正駆動パルスを極力使用しないようにして省電力化を図ることが可能になる。
また、本発明に係るアナログ電子時計によれば、補正駆動パルスを極力使用しないよう
にして省電力化を図ることが可能になる。
図1は、本発明の実施の形態に係るアナログ電子時計のブロック図で、アナログ電子腕時計の例を示している。
図1において、アナログ電子時計は、所定周波数の信号を発生する発振回路101、発振回路101で発生した信号を分周して計時の基準となる時計信号を発生する分周回路102、電子時計を構成する各電子回路要素の制御や駆動パルスの変更制御等の制御を行う制御回路103、制御回路103からの制御信号に基づいてモータ回転駆動用の駆動パルスを選択し出力する駆動パルス選択回路104、駆動パルス選択回路104からの駆動パルスによって回転駆動されるステッピングモータ105、ステッピングモータ105によって回転駆動され時刻を表示するための時刻針(図1の例では時針107、分針108、秒針109の3種類)を有するアナログ表示部106、ステッピングモータ105から回転状況を表す回転検出信号を所定の検出時間において検出する回転検出回路110、前記検出時間内に設けられた複数の基準時刻(例えばステッピングモータ105に対する駆動パルス供給開始時、あるいは駆動パルス供給終了時から所定の時刻)とステッピングモータ105が回転したことを示す回転検出信号を回転検出回路110が検出する時刻とを比較して両者の大小関係を判別する検出時刻判別回路111を有している。
回転検出回路110は、前記特許文献1に記載された回転検出回路と同様の構成のものであり、ステッピングモータ105が回転した場合には所定の基準しきい電圧Vcompを越える回転検出信号を検出し、モータ105が回転しなかった場合には回転検出信号は基準しきい電圧Vcompを越えないように基準しきい電圧Vcompは設定されている。
尚、発振回路101及び分周回路102は信号発生手段を構成し、アナログ表示部106は時刻表示手段を構成している。回転検出回路110は回転検出手段を構成し、制御回路103、駆動パルス選択回路104、回転検出回路110及び検出時刻判別回路111はステッピングモータ制御手段を構成している。
図2は、本発明の実施の形態に使用するステッピングモータ105の構成図で、アナログ電子時計で一般に用いられている時計用ステッピングモータの例を示している。
図2において、ステッピングモータ105は、ロータ収容用貫通孔203を有するステータ201、ロータ収容用貫通孔203に回転可能に配設されたロータ202、ステータ201と接合された磁心208、磁心208に巻回されたコイル209を備えている。ステッピングモータ105をアナログ電子時計に用いる場合には、ステータ201及び磁心208はネジ(図示せず)によって地板(図示せず)に固定され、互いに接合される。コイル209は、第1端子OUT1、第2端子OUT2を有している。
ロータ202は、2極(S極及びN極)に着磁されている。磁性材料によって形成されたステータ201の外端部には、ロータ収容用貫通孔203を挟んで対向する位置に複数(本実施の形態では2個)の切り欠き部(外ノッチ)206、207が設けられている。各外ノッチ206、207とロータ収容用貫通孔203間には可飽和部210、211が設けられている。
可飽和部210、211は、ロータ202の磁束によっては磁気飽和せず、コイル209が励磁されたときに磁気飽和して磁気抵抗が大きくなるように構成されている。ロータ収容用貫通孔203は、輪郭が円形の貫通孔の対向部分に複数(本実施の形態では2つ)の半月状の切り欠き部(内ノッチ)204、205を一体形成した円孔形状に構成されている。
切り欠き部204、205は、ロータ202の停止位置を決めるための位置決め部を構成している。コイル209が励磁されていない状態では、ロータ202は、図2に示すように前記位置決め部に対応する位置、換言すれば、ロータ202の磁極軸Aが、切り欠き部204、205を結ぶ線分と直交するような位置に安定して停止している。
いま、駆動パルス選択回路104から矩形波の駆動パルスをコイル209の端子OUT1、OUT2間に供給して(例えば、第1端子OUT1側を正極、第2端子OUT2側を負極)、図2の矢印方向に電流iを流すと、ステータ201には破線矢印方向に磁束が発生する。これにより、可飽和部210、211が飽和して磁気抵抗が大きくなり、その後、ステータ201に生じた磁極とロータ202の磁極との相互作用によって、ロータ202は図2の矢印方向に180度回転し、安定的に停止する。
次に、駆動パルス選択回路104から、逆極性の矩形波の駆動パルスをコイル209の端子OUT1、OUT2に供給して(前記駆動とは逆極性となるように、第1端子OUT1側を負極、第2端子OUT2側を正極)、図2の反矢印方向に電流を流すと、ステータ201には反破線矢印方向に磁束が発生する。これにより、可飽和部210、211が先ず飽和し、その後、ステータ201に生じた磁極とロータ202の磁極との相互作用によって、ロータ202は前記と同一方向に180度回転し、安定的に停止する。
以後、このように、コイル209に対して極性の異なる信号(交番信号)を供給することによって、前記動作が繰り返し行われて、ロータ202を180度ずつ矢印方向に連続的に回転させることができるように構成されている。尚、本実施の形態では、駆動パルスとして、後述するように、相互にエネルギの異なる複数の主駆動パルスP11〜P1n及び補正駆動パルスP2を用いている。
図3は、本実施の形態において使用するランクnの主駆動パルスP1nによってステッピングモータ105を駆動した場合のタイミング図である。
図3には、主駆動パルスP1nによってステッピングモータ105を駆動した場合の例を3つ(ケース(CASE)1〜ケース(CASE)3)あげており、いずれの例もステッピングモータが回転した場合を示している。
図3において、Vcompはステッピングモータ105で発生する誘起電圧に基づいた回転検出信号と比較することによって回転したか否かを検出する電圧基準である基準しきい電圧であり、ステッピングモータ105が回転した場合には回転検出信号が基準しきい電圧Vcompを超え、回転しない場合には回転検出信号が基準しきい電圧Vcompを超えないように基準しきい電圧Vcompは設定されている。
また、tは基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号を検出した時刻、ITは回転検出信号を検出しない時間であるマスク時間、DTは回転検出信号を検出するための時間である検出時間、検出時間DT内に設けられたTmin、Tmaxは各々第1基準時刻、第2基準時刻である。また、検出時間DTの開始時刻から第1基準時刻Tminまでを
第1時間範囲T1、第1基準時刻Tminから第2基準時刻Tmaxまでを第2時間範囲T2、第2基準時刻Tmaxから検出時間DTの終了時までを第3時間範囲T3としている。
このように、検出時間DTを、第1時間範囲T1、第1時間範囲T1よりも後の第2時間範囲T2及び第2時間範囲T2よりも後の第3時間範囲T3の3つに区分している。
尚、時間範囲T1〜T3の設定方法としては、検出時間DT内に第1基準時刻Tminと第2基準時刻Tmaxを所定の基準によって設定することにより、第1時間範囲T1〜第3時間範囲T3を設定するようにしてもよい。また、時刻tを所定回数分積算して平均することによって平均時刻Tを算出し、所定時間Δtを適宜選定して、Tmin=(T−Δt)、Tmax=(T+Δt)として、時間範囲T1〜T3を設定するようにしてもよい。
詳細は後述するが、本実施の形態では、モータ105の負荷の大きさに比べて主駆動パルスP1のエネルギが大きい場合には、ステッピングモータ105が速く回転するため、ステッピングモータ105が回転したことを表す回転検出信号、即ち、基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号が早い時刻に発生し、ステッピングモータ105の負荷の大きさに比べて主駆動パルスP1のエネルギが小さい場合には、ステッピングモータ105が緩やかに回転するため、ステッピングモータ105が回転したことを表す回転検出信号が遅い時刻に発生し、モータ105の負荷の大きさに比べて主駆動パルスP1のエネルギが小さすぎる場合には、モータ105が回転しないため、回転検出信号が基準しきい電圧Vcompを超えないことに着目して成されたものである。
本実施の形態では、モータ105が回転したことを示す回転検出信号が、第3時間範囲T3において検出された場合には主駆動パルスP1をエネルギの大きい主駆動パルスP1に変更(ランクアップ)し、第1時間範囲T1において検出された場合には主駆動パルスP1をエネルギの小さい主駆動パルスP1に変更(ランクダウン)し、第2時間範囲において検出された場合には主駆動パルスP1のランクは変更しないようにしている。
図4は、本発明の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を示すフローチャートであり、主として制御回路103の処理を示すフローチャートである。
図4において、主駆動パルスP1nのランクnは最小値1から最大値nmaxまで複数のラ
ンクを持ち、nの値が大きいほどパルスのエネルギが大きく(本実施の形態では矩形波のパルス幅が長く)構成されている。また、補正駆動パルスP2は最大のエネルギを持つ主駆動パルスP1nmaxよりもエネルギが大きく(パルス幅が長く)構成されている。即ち、各駆動パルスP11、P1n、P1nmax、P2は、各パルス幅がP11<P1n<P1nmax<P2となるように構成されている。なお、主駆動パルスP1nを櫛歯形状のチョッ
ピング波形とし、チョッピングの本数やDutyを増やすことで、nの値が大きいほどパルスのエネルギが大きくなるように構成してもよい。
図5は、本発明の実施の形態に係るアナログ電子時計の動作を示すタイミング図である。
以下、図1〜図5を参照して、本発明の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を詳細に説明する。
図1において、発振回路101は所定周波数の基準クロック信号を発生し、分周回路102は発振回路101で発生した前記信号を分周して計時の基準となる時計信号を発生し、制御回路103に出力する。
制御回路103は、前記時間信号を計数して計時動作を行い、先ず主駆動パルスP1nのランクnを1にして(図4のステップS401)、最小パルス幅の主駆動パルスP11でステッピングモータ105を回転駆動するように制御信号を出力する(ステップS402)。
駆動パルス選択回路104は、制御回路103からの制御信号に応答して、主駆動パルスP11によってステッピングモータ105を回転駆動する。ステッピングモータ105は主駆動パルスP11によって回転駆動されて、時刻針107〜109を回転駆動する。これにより、ステッピングモータ105が正常に回転した場合には、表示部106では、時刻針107〜109によって現在時刻が随時表示される。
回転検出回路110は、ステッピングモータ105で発生する誘起電圧に基づいた回転検出信号と所定の基準しきい電圧Vcompとを比較して(ステップS403)、前記回転検出信号が基準しきい電圧Vcompを超えていないと検出すると、即ち、ステッピングモータ105が回転していないと検出すると、図5(b−1)に示すように、制御回路103は補正駆動パルスP2を出力するように駆動パルス選択回路104に制御信号を出力する(ステップS408)。駆動パルス選択回路104は、前記制御信号に応答して、補正駆動パルスP2によってステッピングモータ105を強制的に回転駆動する。
制御回路103は、処理ステップS408の後、前記主駆動パルスP1のランクnがランクの最大値nmaxより小さい(n<nmax)場合には、前記主駆動パルスP1nをP1(n+1)に1ランクアップし、一方、制御回路103は、処理ステップS408の後、前記主駆動パルスP1のランクnが既に最大のランクnmaxになっている(n=nmax)場合には、前記主駆動パルスP1nをnmaxよりもaランクだけエネルギの低い主駆動パルスP1(n−a)にランクダウンする(ステップS409)。ここでaは1≦a≦nmax−1の範囲で任意に設定する定数である。
これにより、前記主駆動パルスP1のランクnが最大ランクnmaxより小さい場合には
、前記主駆動パルスP1nはP1(n+1)に1ランクアップされるため、次回の駆動時に、前回よりもエネルギの大きな主駆動パルスP1(n+1)によって駆動することにより、ステッピングモータ105を回転駆動できる可能性がある。一方、前記主駆動パルスP1nのランクnが最大ランクnmax(主駆動パルスP1nmax)であった場合には、次の駆動時に同じ主駆動パルスP1nmaxによって駆動しても回転駆動できず、補正駆動
パルスP2によって駆動する可能性が極めて大である。したがって、主駆動パルスP1nmaxによる駆動は無駄な電流消費となるため、前記主駆動パルスP1が主駆動パルスP1
nmaxであった場合には、nmaxよりもaランクだけエネルギの低い主駆動パルスP1(n−a)に変更して、無駄な電流消費を抑
制するようにしている。特に、a=nmax−1に設定すれば、主駆動パルスP1(n−a)=P11、すなわち、最小エネルギの主駆動パルスP11に変更して、無駄な電流消費を最大限抑制することができる。
一方、処理ステップS403において、回転検出回路110が、前記回転検出信号と所定の基準しきい電圧Vcompとを比較して、前記回転検出信号が基準しきい電圧Vcompを超えていると検出すると、即ち、ステッピングモータ105が回転していると検出すると、検出時刻判別回路111は、前記回転検出信号の検出時刻tが検出時間内のどの時間範囲T1〜T3に入るのかを検出する(ステップS404)。
検出時刻判別回路111が基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号を第2時間範囲T2において検出したときは(図3のケース1の場合)、図5(a)の通常駆動として示すように、制御回路103は前記主駆動パルスP1nのランクは変更しない(ステップS405)。即ち、本実施の形態では、基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号が第2時間範囲T2において検出されたときに、最適な主駆動パルスによって駆動しているとしている。
検出時刻判別回路111が基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号を第1時間範囲T1において検出したときは(図3のケース2の場合)、図5(c)のランクダウンとして示すように、制御回路103は、主駆動パルスP1のエネルギが最適値よりも大きいと判断して、前記主駆動パルスP1nのランクを1ランク下げて主駆動パルスP1(n−1)に変更するように制御信号を駆動パルス選択回路104に出力して制御する(ステップS406)。
但し、ランクダウンを行うのは、主駆動パルスP1nのランクnが2≦n≦nmaxの範
囲にある場合であり、ランクnが1の場合にはランクダウンできないため、ランクの変更は行わない(n=n)。
変更後の主駆動パルスP1(n−1)によってステッピングモータ105を駆動すると
、駆動エネルギが1ランクダウンしているため、回転検出信号の発生が遅れて、第2時間範囲T2において検出されるようになる(図5(a)参照)。これにより、適正なエネルギの主駆動パルスによって駆動されることになる。
検出時刻判別回路111が基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号を第3時間範囲T3において検出したときは(図3のケース3の場合)、図5(b−2)のランクアップとして示すように、制御回路103は、主駆動パルスP1のエネルギが最適値よりも小さいと判断して、前記主駆動パルスP1nのランクを1ランク上げて主駆動パルスP1(n+1)に変更する(ステップS407)。
但し、ランクアップを行うのは、主駆動パルスP1のランクnがn<nmaxの場合であ
り、ランクnが最大ランクnmaxの場合にはランクアップできないため、ランクの変更は
行わない(n=n)。
変更後の主駆動パルスP1(n+1)によってステッピングモータ105を駆動すると、駆動エネルギが1ランクアップしているため、回転検出信号の発生が早くなって、第2時間範囲T2において検出されるようになる(図5(a)参照)。これにより、適正な主駆動パルスによって駆動されることになる。
このように、ステッピングモータ105が回転した場合でも、回転検出信号の検出時刻が第3時間範囲の場合には、主駆動パルスP1のエネルギが小さく回転が遅いため、次も同じエネルギの主駆動パルスP1によって回転駆動した場合にステッピングモータ105を回転駆動できず、補正駆動パルスP2によって駆動せざるを得なくなる恐れがあるが、回転検出信号が第2時間範囲において発生するように早めにランクアップすることにより、補正駆動パルスP2を極力使用せずに駆動することが可能になる。
以上述べたように、本実施の形態によれば、ステッピングモータ102を主駆動パルスP1によって回転駆動したとき、基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号が、第1時間範囲T1において検出された場合には主駆動パルスP1のランクを下げ、第2時間範囲T2において検出された場合には主駆動パルスP1のランクは変更せず、第3時間範囲T3において検出された場合には主駆動パルスP1のランクを上げ、基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号が検出時間DTにおいて検出できなかった場合には、補正駆動パルスP2によって駆動した後、主駆動パルスP1のランクを上げるように構成している。
したがって、補正駆動パルスを極力使用しないようにして省電力化を図ることが可能になる。
また、端子OUT1、OUT2の一方に、回転に適正なエネルギ以上の主駆動パルスP1を供給して余計な電流を消費してしまい、かつ、他方は前記主駆動パルスP1で非回転となって補正駆動パルスP2が出て余計な電流を消費する、というような事態の発生を抑制し、端子OUT1、OUT2に供給する総消費電流を低減することができる。
尚、本実施の形態では、各主駆動パルスP1のエネルギを変えるために、パルス幅が異なるようにしたが、パルス電圧を変える等によっても、駆動エネルギを変えることが可能である。
また、時刻針以外にも、カレンダ等を駆動するためのステッピングモータに適用可能である。
また、ステッピングモータの応用例として電子時計の例で説明したが、モータを使用する電子機器に適用可能である。
ところで、図6に示すように、ロータの偏心、電源電池の電圧低下、慣性モーメントの大きい秒針や分針の使用等によって、回転検出信号の検出時間が変化する。
即ち、図6においてロータ202の挙動によって誘起電圧が発生する様子を説明すると、(i)ロータ202が回転して可飽和部210を通過すると(矢印a部)、ロータ202から磁心208を通るX軸上矢印方向の磁束が増え、これを妨げる方向(主駆動パルスP1生成用の電流iとは逆方向)に誘起電圧が発生する。(ii)ロータ202が内ノッチ205を超えて水平磁路(X軸)方向を過ぎると(矢印b部)、ロータ202から磁心208を通る磁束が減るため、これを妨げる方向(電流iと同方向)に誘起電圧が発生する。つまり、(i)とは逆方向に誘起電圧が発生する。(iii)ロータ202が初期角θoから180度進んだ次の安定静止角θ1を過ぎて回転した後、θ1に戻ってくると(矢印c部)、ロータ202から磁心208を通る磁束が増え、(i)と同方向に誘起電圧が発生する。
(i)の誘起電圧も、(iii)と同様に基準しきい電圧Vcompの方向に出力されるため、ロータ202が180度回転していないにも拘わらず、(i)の誘起電圧が基準しきい電圧Vcompを超えてしまうと、回転と誤判別してしまう。
そこで、前述したように、主駆動パルスP1出力後、回転検出信号を検出しないマスク時間ITを設け、(i)の回転検出信号がマスクされるようにマスク時間ITの値を設定して、(i)の回転検出信号が基準しきい電圧Vcompを超え、回転と誤判別してしまうのを防いでいる。
しかしながら、ロータ202の偏心等の影響により、ロータ202の挙動に応じて誘起電圧の発生時期が変化する、換言すれば、ロータ202の偏心、電源電池の電圧低下、慣性モーメントの大きい秒針や分針の使用等によって、ロータ202が回転したことを示す回転検出信号の発生時期が変化してしまう。
例えば、ロータの偏心等によってロータ202の回転が遅くなり、本来ならばマスク時間IT内で発生すべき誘起電圧が検出時間内に発生し、基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号として検出され、誤判定する恐れがある。その一方、低コスト化等のためには、簡単な回路構成によって回転検出信号の検出を行うことが必要になる。
図7及び図8は、本発明の実施の形態において、これらを満足する回転検出信号の検出方法の例を示す図であり、回転検出信号の検出時刻を判定する方法を示すタイミング図である。
以下、図7、図8に沿って、回転検出信号の検出時刻判定方法について説明する。
尚、図7及び図8は、図1〜図5で説明した実施の形態において、回転検出信号の検出時刻判定動作に関するものであり、ブロック図やその他の動作は前記実施の形態の通りである。
また、前述したように、ステッピングモータ105で発生する誘起電圧に基づいた回転検出信号と所定の基準しきい電圧Vcompとを比較して、前記回転検出信号が基準しきい電圧Vcompを超えたか否かの検出は回転検出回路110が行い、回転検出信号の検出時刻tが検出時間DT内のどの時間範囲T1〜T3に入るのかの検出は検出時刻判別回路111が行い、検出時刻判別回路111の検出に基づく駆動パルスP1、P2の変更制御は制御回路103が行い、制御回路103の駆動パルスP1、P2の変更制御に基づくステッピングモータ105の回転駆動は駆動パルス選択回路104が行う。
先ず図7の例は、基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号を検出した時間範囲T1〜T3の判定を、最初に検出した基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号によって行うようにしている。即ち、検出時間DT内において、基準しきい電圧Vcompを超えた最初の回転検出信号を検出した時刻を回転検出信号検出時刻と判定し、前記回転検出時刻がどの時間範囲T1〜T3に属するかに応じて、駆動パルスを変更し又は変更しないようにしている。
図7(a)は通常駆動時のタイミング図で、主駆動パルスP1nによって駆動すると、マスク時間IT内で発生している回転検出信号は検出されず、第2時間範囲T2において基準しきい電圧Vcompを超える最初の回転検出信号が検出される。この場合、主駆動パルスP1nは適正と判断して、主駆動パルスP1nは変更されない。
図7(b−1)は主駆動パルスP1をランクアップする場合のタイミング図で、主駆動パルスP1nによって駆動すると、マスク時間IT内で発生している回転検出信号は検出されず又、検出時間DTにおいても基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号が検出されない例である。この場合、一旦、補正駆動パルスP2によって駆動した後、主駆動パルスP1nを1ランクランクアップした主駆動パルスP1(n+1)によって駆動する。これにより、第2時間範囲T2において基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号が検出されるようになり、適正な駆動となる。
図7(b−2)も主駆動パルスP1をランクアップする場合のタイミング図で、主駆動パルスP1nによって駆動すると、マスク時間IT内で発生している回転検出信号は検出されず、第3時間範囲T3において基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号が検出される例である。この場合、補正駆動パルスP2による駆動は行わずに、主駆動パルスP1nを1ランクランクアップした主駆動パルスP1(n+1)によって駆動する。これにより、第2時間範囲T2において基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号が検出されるようになり、適正な駆動となる。
図7(c)は主駆動パルスP1をランクダウンする場合のタイミング図で、主駆動パルスP1nによって駆動すると、第1時間範囲T1において基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号が検出される例である。この場合、主駆動パルスP1nを1ランクランクダウンした主駆動パルスP1(n−1)によって駆動する。これにより、第2時間範囲T2において基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号が検出されるようになり、適正な駆動となる。
以上のように、基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号がどの時間範囲T1〜T3に属するかを決定する場合、最初に検出した基準しきい電圧を超える回転検出信号によって決定するようにしている。
したがって、ロータ202の偏心で一方のディテントトルクが増加、あるいは電池の駆動電圧の低下若しくは慣性モーメントの大きい秒針や分針の使用等の条件によって、ロータ202の駆動力が低下して回転速度が遅くなった場合でも、主駆動パルスP1でロータ202が回転できなくなってしまう前に、エネルギの大きい主駆動パルスP1に変更し、安定駆動させることができる。
したがって、補正駆動パルスP2による駆動を抑制することにより、消費電力を低減できる。
また、最初の回転検出信号に基づいて回転検出時刻を判定しているので、回転検出信号を検出した後は検出動作を停止することができる上、複数の回転検出信号を検出して記憶する等の処理は不要になるため、回路構成を簡単にすることができる。
次に図8の例は、基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号を検出した時間範囲の判定を、検出時間DTにおいて最後に検出した基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号によって行うようにしている。
即ち、検出時間DT全体にわたって検出動作を行い、検出時間DT内において基準しきい電圧Vcompを超える最後の回転検出信号を検出した時刻を回転検出信号検出時刻と判定し、前記回転検出時がどの時間範囲T1〜T3に属するかに応じて、駆動パルスを変更し又は変更しないようにしている。
図8(a)は通常駆動時のタイミング図で、主駆動パルスP1nによって駆動すると、マスク時間IT内で発生している回転検出信号は検出されず、検出時間DTにおいては第2時間範囲T2においてのみ基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号が検出される。
即ち、検出時間DTにおいて最後に基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号は第2時間範囲T2において検出される。この場合、回転検出信号の検出時は時間範囲T2であると判断し、主駆動パルスP1nは適正と判断して主駆動パルスP1nは変更しない。
図8(b−1)は主駆動パルスP1をランクアップする場合のタイミング図で、主駆動パルスP1nによって駆動すると、マスク時間IT内で発生している回転検出信号は検出されず又、検出時間DTにおいても基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号が検出されない例である。
この場合、一旦、補正駆動パルスP2によって駆動した後、主駆動パルスP1nを1ランクランクアップした主駆動パルスP1(n+1)によって駆動する。これにより、検出時間DTにおいて、第2時間範囲T2においてのみ基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号が検出される(即ち、検出時間DTにおいて最後に基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号は第2時間範囲T2において検出される)ようになり、適正な駆動となる。
図8(b−2)も主駆動パルスP1をランクアップする場合のタイミング図で、主駆動パルスP1nによって駆動すると、マスク時間IT内で発生している回転検出信号は検出されず、検出時間DTの第1時間範囲T1及び第3時間範囲T3において基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号が検出される例である。
この場合、検出時間DTにおいて最後に基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号は第3時間範囲T3において検出される。この場合、回転検出信号の検出時は時間範囲T3であると判断し、主駆動パルスP1nはエネルギ不足と判断して主駆動パルスP1(n+1)にランクアップして駆動する。
これにより、検出時間DTにおいて、第2時間範囲T2においてのみ基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号が検出される(即ち、検出時間DTにおいて最後に基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号は第2時間範囲T2において検出される)ようになり、適正な駆動となる。
図8(c)は主駆動パルスP1をランクダウンする場合のタイミング図で、主駆動パルスP1nによって駆動すると、第1時間範囲T1において基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号が検出される(即ち、検出時間DTにおいて最後に基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号は第1時間範囲T1において検出される)例である。
この場合、主駆動パルスP1nを1ランクダウンした主駆動パルスP1(n−1)によって駆動する。これにより、第2時間範囲T2において基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号が検出される(即ち、検出時間DTにおいて最後に基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号は第2時間範囲T2において検出される)ようになり、適正な駆動となる。
以上のように、基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号がどの時間範囲T1〜T3に属するかを判定する際に、検出時間DT全体において最後に検出した基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号によって判定するようにしている。
したがって、図7の場合と同様に、ロータ202の偏心で一方のディテントトルクが増加、あるいは電池の駆動電圧の低下若しくは慣性モーメントの大きい秒針や分針の使用等の条件によって、ロータ202の駆動力が低下して回転速度が遅くなった場合でも、主駆動パルスP1でロータ202が回転できなくなってしまう前に、エネルギの大きい主駆動パルスP1に変更し、安定駆動させることができる。
また、検出時間DT全体にわたって検出動作を行うため、より正確に回転検出時を判断することが可能になる。
特に、ロータの偏心等によってロータ202の回転が遅くなり、本来ならばマスク時間IT内で発生すべき誘起電圧が検出時間内に発生し、検出時間DTの第1時間範囲T1内において、基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号として検出された場合でも、主駆動パルスP1のエネルギが最適値よりも大きいと誤判定してしまうことなく、検出時間DT全体において最後に基準しきい電圧Vcompを超える回転検出信号を第3時間範囲T3において検出し、主駆動パルスP1でロータ202が回転できなくなってしまう前に、エネルギの大きい主駆動パルスP1に変更し、安定駆動させることができる。
したがって、補正駆動パルスP2による駆動を抑制することにより、消費電力を低減できる。
本発明に係るステッピングモータ制御回路は、ステッピングモータを使用する各種電子機器に適用可能である。
また、本発明に係る電子時計は、カレンダ機能付きアナログ電子腕時計、カレンダ機能付きアナログ電子置時計等の各種カレンダ機能付きアナログ電子時計をはじめ、各種のアナログ電子時計に適用可能である。
本発明の実施の形態に係るアナログ電子時計のブロック図である。 本発明の実施の形態に係るアナログ電子時計に使用するステッピングモータの構成図である。 本発明の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を説明するためのタイミング図である。 本発明の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を説明するためのタイミング図である。 本発明の他の実施の形態に係るステッピングモータの動作を説明するための構成図である。 本発明の他の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を説明するためのタイミング図である。 本発明の他の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を説明するためのタイミング図である。
符号の説明
101・・・信号発生手段を構成する発振回路
102・・・信号発生手段を構成する分周回路
103・・・制御手段を構成する制御回路
104・・・制御手段を構成する駆動パルス選択回路
105・・・ステッピングモータ
106・・・時刻表示手段を構成するアナログ表示部
107・・・時針
108・・・分針
109・・・秒針
110・・・回転検出手段及び制御手段を構成する回転検出回路
111・・・制御手段を構成する検出時刻判別回路
201・・・ステータ
202・・・ロータ
203・・・ロータ収容用貫通孔
204、205・・・切り欠き部(内ノッチ)
206、207・・・切り欠き部(外ノッチ)
208・・・磁心
209・・・コイル
210、211・・・可飽和部
OUT1・・・第1端子
OUT2・・・第2端子

Claims (8)

  1. ステッピングモータの回転によって発生する回転検出信号を検出し、前記回転検出信号が所定の検出時間内において所定の基準しきい電圧を超えたか否かによって、前記ステッピングモータが回転したか否かを検出する回転検出手段と、前記回転検出手段による検出結果に応じて、相互にエネルギの相違する複数の主駆動パルスのいずれか又は、前記各主駆動パルスよりもエネルギの大きい補正駆動パルスによって前記ステッピングモータを駆動する制御手段を備えて成り、
    前記検出時間を、第1時間範囲、前記第1時間範囲よりも後の第2時間範囲及び前記第2時間範囲よりも後の第3時間範囲に区分し、
    前記制御手段は、前記いずれかの主駆動パルスによる駆動によって前記ステッピングモータが回転したと前記回転検出手段が検出した場合において、前記所定の基準しきい電圧を超える回転検出信号を前記第3時間範囲において検出したときは、前記主駆動パルスよりもエネルギの大きい主駆動パルスに変更することを特徴とするステッピングモータ制御回路。
  2. 前記制御手段は、前記いずれかの主駆動パルスによる駆動によってステッピングモータが回転したと前記回転検出手段が検出した場合において、前記所定の基準しきい電圧を超える回転検出信号を前記第1時間範囲において検出したときは、前記主駆動パルスよりもエネルギの小さい主駆動パルスに変更することを特徴とする請求項1記載のステッピングモータ制御回路。
  3. 前記制御手段は、前記いずれかの主駆動パルスによる駆動によってステッピングモータが回転したと前記回転検出手段が検出した場合において、前記所定の基準しきい電圧を超える回転検出信号を前記第2時間範囲において検出したときは、前記主駆動パルスを変更しないことを特徴とする請求項1又は2記載のステッピングモータ制御回路。
  4. 前記制御手段は、前記いずれかの主駆動パルスによる駆動によってステッピングモータが回転しなかったと前記回転検出手段が検出した場合に、前記補正駆動パルスによって駆動した後、前記主駆動パルスよりもエネルギの大きい主駆動パルスに変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載のステッピングモータ制御回路。
  5. 前記制御手段は、前記いずれかの主駆動パルスによる駆動によってステッピングモータが回転しなかったと前記回転検出手段が検出した場合に、前記補正駆動パルスによって駆動した後、前記主駆動パルスが最大のエネルギであった場合には前記主駆動パルスよりもエネルギの小さい主駆動パルスに変更することを特徴とする請求項4記載のステッピングモータ制御回路。
  6. 前記制御手段は、前記所定の基準しきい電圧を超える回転検出信号を検出した時間範囲の判定を、最初に検出した前記所定の基準しきい電圧を超える回転検出信号によって行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載のステッピングモータ制御回路。
  7. 前記制御手段は、前記所定の基準しきい電圧を超える回転検出信号を検出した時間範囲の判定を、前記検出時間において最後に検出した前記所定の基準しきい電圧を超える回転検出信号によって行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一に記載のステッピングモータ制御回路。
  8. 前記ステッピングモータ制御回路として、請求項1乃至7のいずれか一に記載のステッピングモータ制御回路を用いたことを特徴とするアナログ電子時計。
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