JP2012065539A - ステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計 - Google Patents

ステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計 Download PDF

Info

Publication number
JP2012065539A
JP2012065539A JP2011171315A JP2011171315A JP2012065539A JP 2012065539 A JP2012065539 A JP 2012065539A JP 2011171315 A JP2011171315 A JP 2011171315A JP 2011171315 A JP2011171315 A JP 2011171315A JP 2012065539 A JP2012065539 A JP 2012065539A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
section
stepping motor
drive pulse
control circuit
pulse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2011171315A
Other languages
English (en)
Inventor
Kosuke Yamamoto
幸祐 山本
Akira Takakura
昭 高倉
Kenji Ogasawara
健治 小笠原
Kazusane Sakumoto
和実 佐久本
Hiroshi Shimizu
洋 清水
Saburo Manaka
三郎 間中
Chikashi Motomura
京志 本村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP2011171315A priority Critical patent/JP2012065539A/ja
Publication of JP2012065539A publication Critical patent/JP2012065539A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】電池電圧が所定電圧以上に高くなった場合でも、正常に動作可能にする。
【解決手段】電源としての二次電池113と、ステッピングモータ105のロータの回転によって発生する誘起信号を検出し、複数の区間を有する検出区間において誘起信号が所定の基準しきい電圧を超えたか否かを検出する回転検出手段と、前記複数の区間において前記回転検出手段によって検出された誘起信号が前記基準しきい電圧を超えるか否かを表すパターンに基づいて前記ステッピングモータの回転状況を判定し、前記判定結果に基づいて、相互にエネルギが相違する複数の駆動パルス中のいずれかの駆動パルスを選択して前記ステッピングモータを駆動制御する駆動制御手段とを備え、前記駆動制御手段は、二次電池113が所定電圧以上に高くなったと判定したとき、主駆動パルスよりもエネルギが大きい固定駆動パルスを選択して駆動する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ステッピングモータ制御回路及び前記ステッピングモータ制御回路を用いたアナログ電子時計に関する。
従来から、ロータ収容孔及びロータの停止位置を決める位置決め部を有するステータと、前記ロータ収容孔内に配設されたロータと、コイルとを有し、前記コイルに交番信号を供給して前記ステータに磁束を発生させることによって前記ロータを回転させると共に、前記位置決め部に対応する位置に前記ロータを停止するようにしたステッピングモータがアナログ電子時計等に使用されている。
前記ステッピングモータの制御方式として、ステッピングモータを主駆動パルスP1によって駆動した際に、前記ステッピングモータに生じる誘起信号VRsを検出することによって回転したか否かを検出し、回転したか否かに応じて、パルス幅の異なる主駆動パルスP1に変更して駆動する、あるいは、主駆動パルスP1よりもパルス幅の大きい補正駆動パルスP2によって強制的に回転させるようにした補正駆動方式が使用されている(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献2では、前記ステッピングモータの回転を検出する際に、誘起信号の検出に加え、検出時刻を基準時間と比較判別する手段を設け、主駆動パルスP11でステッピングモータを回転駆動した後、検出信号が所定の基準しきい電圧Vcompを下回ると補正駆動パルスP2を出力し、次の主駆動パルスP1は前記主駆動パルスP11よりエネルギの大きい主駆動パルスP12に変更(パルスアップ)して駆動する。主駆動パルスP12で回転したときの検出時刻が基準時より早いと、主駆動パルスP12から主駆動パルスP11に変更(パルスダウン)する。このように、主駆動パルスで駆動した際のステッピングモータの回転状況を判定することによって、負荷に応じた主駆動パルスP1で回転駆動するようにパルス制御し、消費電流を低減している。
しかしながら、特許文献2記載の発明で用いる主駆動パルスP1には、回転検出を行うことやステッピングモータを回転させることが可能な電源電圧範囲が存在する。電源電圧が高すぎると、ロータは一旦回転するものの、振動が大き過ぎて初期位置に逆戻りしてしまい、その結果、ステッピングモータが回転できない可能性がある。
例えば、太陽電池等の電圧可変型電池を用いる場合、過充電によって急激に駆動電圧が上昇する可能性があり、その場合、電池電圧が回転検出可能な上限値よりも高くなるため誤った回転検出を行ったり、又、回転させることができなくなる恐れがある。
特公昭61−15385号公報 WO2005/119377号公報
本発明は、前記問題点に鑑み成されたもので、電池電圧が所定電圧以上に高くなった場合でも、正常に動作可能にすることを課題としている。
本発明によれば、電源としての電池と、ステッピングモータのロータの回転によって発生する誘起信号を検出し、複数の区間を有する検出区間において前記誘起信号が所定の基準しきい電圧を超えたか否かを検出する回転検出手段と、前記複数の区間において前記回転検出手段によって検出された誘起信号が前記基準しきい電圧を超えるか否かを表すパターンに基づいて前記ステッピングモータの回転状況を判定し、前記判定結果に基づいて、相互にエネルギが相違する複数の駆動パルス中のいずれかの駆動パルスを選択して前記ステッピングモータを駆動制御する駆動制御手段とを備え、前記駆動制御手段は、前記電池が所定電圧以上に高くなったと判定したとき、主駆動パルスよりもエネルギが大きい固定駆動パルスを選択して駆動することを特徴とするステッピングモータ制御回路が提供される。
また、本発明によれば、時刻針を回転駆動するステッピングモータと、前記ステッピングモータを制御するステッピングモータ制御回路とを有するアナログ電子時計において、前記ステッピングモータ制御回路として、前記ステッピングモータ制御回路を用いたことを特徴とするアナログ電子時計が提供される。
本発明に係るモータ制御回路によれば、電池電圧が所定電圧以上に高くなった場合でも、正常に動作可能である。
また、本発明に係るアナログ電子時計によれば、電池電圧が所定電圧以上に高くなった場合でも、正常に動作可能であるため、より正確な運針駆動が可能になる。
本発明の各実施の形態に共通するステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計のブロック図である。 本発明の各実施の形態に係るアナログ電子時計に使用するステッピングモータの構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を説明するためのタイミング図である。 本発明の第1の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を説明する判定チャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を説明するためのタイミング図である。 本発明の第2の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を説明する判定チャートである。 本発明の第3の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を説明するためのタイミング図である。 本発明の第3の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を説明するためのテーブルである。 本発明の第4の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を説明するためのタイミング図である。 本発明の第4の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を説明するためのテーブルである。
図1は、本発明の実施の形態に係るモータ制御回路を用いたアナログ電子時計のブロック図で、後述する各実施の形態に共通するブロック図である。図1にはアナログ電子腕時計の例を示している。
図1において、アナログ電子時計は、所定周波数の信号を発生する発振回路101、発振回路101で発生した信号を分周して計時の基準となる時計信号を発生する分周回路102、前記時計信号に基づく計時動作や電子時計を構成する各電子回路要素の制御あるいは駆動パルスの変更制御等の制御を行う制御回路103、制御回路103からの制御信号に基づいてモータ回転駆動用の駆動パルスを選択し出力する駆動パルス選択回路104、駆動パルス選択回路104からの駆動パルスによって回転駆動されるステッピングモータ105、ステッピングモータ105によって回転駆動され時刻を表示する時刻針(図1の例では時針107、分針108、秒針109の3種類)を有するアナログ表示部106を備えている。
また、アナログ電子時計は、ステッピングモータ105のロータの回転によって発生し所定の基準しきい電圧を超える誘起信号VRsを所定の検出区間Tにおいて検出する回転検出回路110、回転検出回路110が基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを検出した時点と検出した区間とを比較して、当該誘起信号VRsがどの区間において検出されたのかを判別する検出区間判別回路111を有している。尚、詳細は後述するが、検出区間Tは複数の区間(第1の実施の形態では3つの区間、第2の実施の形態では4つの区間)に区分されている。
また、アナログ電子時計の電源である二次電池113、二次電池113を充電する太陽光(ソーラー)発電素子112を備えている。
回転検出回路110は、前記特許文献1に記載された回転検出回路と同様の原理を利用して誘起信号VRsを検出する構成のものであり、ステッピングモータ105が回転した場合等のように回転動作が速い場合には所定の基準しきい電圧Vcompを越える誘起信号VRsが発生し、モータ105が回転しなかった場合等のように回転動作が遅い場合には誘起信号VRsは基準しきい電圧Vcompを越えないように基準しきい電圧Vcompが設定されている。
尚、発振回路101及び分周回路102は信号発生手段を構成し、アナログ表示部106は時刻表示手段を構成している。回転検出回路110は回転検出手段を構成し、制御回路103、駆動パルス選択回路104及び検出区間判別回路111は駆動制御手段を構成している。
図2は、本発明の各実施の形態で使用するステッピングモータ105の構成図で、アナログ電子時計で一般に用いられている時計用ステッピングモータの例を示している。
図2において、ステッピングモータ105は、ロータ収容用貫通孔203を有するステータ201、ロータ収容用貫通孔203に回転可能に配設されたロータ202、ステータ201と接合された磁心208、磁心208に巻回されたコイル209を備えている。ステッピングモータ105をアナログ電子時計に用いる場合には、ステータ201及び磁心208はネジ(図示せず)によって地板(図示せず)に固定され、互いに接合される。コイル201は、第1端子OUT1、第2端子OUT2を有している。
ロータ202は、2極(S極及びN極)に着磁されている。磁性材料によって形成されたステータ201の外端部には、ロータ収容用貫通孔203を挟んで対向する位置に複数(本実施の形態では2個)の切り欠き部(外ノッチ)206、207が設けられている。各外ノッチ206、207とロータ収容用貫通孔203間には可飽和部210、211が設けられている。
可飽和部210、211は、ロータ202の磁束によっては磁気飽和せず、コイル209が励磁されたときに磁気飽和して磁気抵抗が大きくなるように構成されている。ロータ収容用貫通孔203は、輪郭が円形の貫通孔の対向部分に複数(本実施の形態では2つ)の半月状の切り欠き部(内ノッチ)204、205を一体形成した円孔形状に構成されている。
切り欠き部204、205は、ロータ202の停止位置を決めるための位置決め部を構成している。コイル209が励磁されていない状態では、ロータ202は、図2に示すように前記位置決め部に対応する位置、換言すれば、ロータ202の磁極軸Aが、切り欠き部204、205を結ぶ線分と直交するような位置(角度θ0位置)に安定して停止している。ロータ202の回転軸(回転中心)を中心とするXY座標空間を4つの象限(第1象限I〜第4象限IV)に区分している。
いま、駆動パルス選択回路104から矩形波の駆動パルスをコイル209の端子OUT1、OUT2間に供給して(例えば、第1端子OUT1側を正極、第2端子OUT2側を負極)、図2の矢印方向に電流iを流すと、ステータ201には破線矢印方向に磁束が発生する。これにより、可飽和部210、211が飽和して磁気抵抗が大きくなり、その後、ステータ201に生じた磁極とロータ202の磁極との相互作用によって、ロータ202は図2の矢印方向に180度回転し、磁極軸Aが角度θ1位置で安定的に停止する。尚、ステッピングモータ105を回転駆動することによって通常動作(本実施の形態ではアナログ電子時計であるため運針動作)を行わせるための回転方向(図2では反時計回り方向)を正方向とし、その逆(時計回り方向)を逆方向としている。
次に、駆動パルス選択回路104から、逆極性の矩形波の駆動パルスをコイル209の端子OUT1、OUT2に供給して(前記駆動とは逆極性となるように、第1端子OUT1側を負極、第2端子OUT2側を正極)、図2の反矢印方向に電流を流すと、ステータ201には反破線矢印方向に磁束が発生する。これにより、可飽和部210、211が先ず飽和し、その後、ステータ201に生じた磁極とロータ202の磁極との相互作用によって、ロータ202は前記と同一方向(正方向)に180度回転し、磁極軸Aが角度θ0位置で安定的に停止する。
以後、このように、コイル209に対して極性の異なる信号(交番信号)を供給することによって、前記動作が繰り返し行われて、ロータ202を180度ずつ矢印方向に連続的に回転させることができるように構成されている。
図3は、本発明の第1の実施の形態において主駆動パルスP1でステッピングモータ105を駆動した場合のタイミング図で、主駆動パルスP1での駆動エネルギの状態、ロータ202の回転位置を示す回転挙動、誘起信号VRsが発生するタイミング、回転状況を表すパターン及び駆動パルスの切り換え等のパルス制御動作をあわせて示している。
図3において、P1は主駆動パルスP1を表すと共にロータ202が主駆動パルスP1によって回転駆動される区間を表し、又、a〜eは主駆動パルスP1の駆動停止後の自由振動によるロータ202の回転位置を表す領域である。
主駆動パルスP1による駆動直後の所定時間を検出時間T1(第1区間T1)、検出時間T1よりも後の所定時間を検出時間Tv(第2区間Tv)、検出時間Tvよりも後の所定時間を検出時間T2(第3区間T2)としている。このように、主駆動パルスP1による駆動直後から始まる検出区間T全体を複数の区間(本実施の形態では3つの区間(検出時間T1、Tv、T2)に区分している。
各検出時間T1、Tv、T2は基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsが発生したか否かを検出する区間である。
制御回路103は、回転検出回路110によって検出された基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsが属する検出時間T1、Tv、T2のパターンによってステッピングモータ105の回転状況や二次電池113の電圧を判定する。
ロータ202を中心として、その回転によってロータ202の主磁極Aが位置するXY座標空間を第1象限I〜第4象限IVに区分した場合、検出時間T1、Tv、T2は次のように表すことができる。
即ち、通常駆動の状態において、検出時間T1はロータ202を中心とする空間の第3象限IIIにおいてロータ202の最初の正方向(ロータ202が回転する方向)の回転状況を判定する区間、検出時間Tvは第3象限IIIにおいてロータ202の最初の正方向回転状況及び最初の逆方向回転状況を判定する区間、検出時間T2は第3象限IIIにおいてロータ202の最初の逆方向回転後の回転状況を判定する区間である。
ここで、通常駆動とは通常時の駆動状態を意味し、本実施の形態では、二次電池113が安定駆動可能な所定の電圧範囲内であり、主駆動パルスP1によって時刻針(時針107、分針108、秒針109)を駆動する状態を通常駆動としており、主駆動パルスP1のエネルギがステッピングモータ105を回転させるのに余裕のある回転(余裕回転)である。
また、二次電池113が通常駆動時よりもやや電圧が低い状態で前記主駆動パルスP1によって駆動する状態(ややエネルギ低い状態)では、検出時間T1は第2象限IIにおけるロータ202の最初の正方向の回転状況を判定する区間、検出時間Tvは第2象限IIにおけるロータ202の最初の正方向の回転状況及び第3象限IIIにおける最初の正方向の回転状況を判定する区間、検出時間T2は第3象限IIIにおけるロータ202の最初の正方向の回転状況及び最初の逆方向回転以後の回転状況を判定する区間である。
過剰エネルギの状態は、二次電池113の電圧が通常駆動時よりも高い状態で主駆動パルスP1によって駆動する状態である。
また、かなりエネルギの低い状態は、二次電池113の電圧が通常駆動時よりもかなり低い状態で主駆動パルスP1によって駆動する状態である。
また、非回転の状態は、二次電池113の電圧が通常駆動に対して極めて低下して、主駆動パルスP1のエネルギがステッピングモータ105を回転させるのに不足している状態での駆動であり、ステッピングモータ105を回転させることができない駆動状態である。
基準しきい電圧Vcompはステッピングモータ105で発生する誘起信号VRsの電圧レベルを判定する基準電圧であり、ステッピングモータ105が回転した場合等のようにロータ202が一定の速い動作を行った場合には誘起信号VRsが基準しきい電圧Vcompを超え、回転しない場合等のようにロータ202が一定の速い動作を行わない場合には誘起信号VRsが基準しきい電圧Vcompを超えないように基準しきい電圧Vcompは設定されている。
例えば、図3において通常駆動の状態では、領域bで生じた誘起信号VRsは検出時間T1、Tvにおいて検出され、領域cで生じた誘起信号VRsは検出時間Tv、T2において検出される。
回転検出回路110が基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを検出した場合を判定値「1」、回転検出回路110が基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを検出できなかった場合を判定値「0」とすると、図3の通常駆動の例では、回転状況を表すパターン(検出時間T1の判定値,検出時間Tvの判定値,検出時間T2の判定値)として(0,0,1)が得られている。制御回路103は前記パターンに基づいて通常駆動と判定し、主駆動パルスP1によって駆動すると共に、前記主駆動パルスP1によってステッピングモータ105を回転させることができなかったと判定した場合には補正駆動パルスP2によって駆動するようにパルス制御を行う。
また、ややエネルギ低い状態においては、領域aで生じた誘起信号VRsは検出時間T1において検出され、領域a、bで生じた誘起信号VRsは検出時間Tvにおいて検出され、領域b、cで生じた誘起信号VRsは検出時間T2において検出される。図3の例では、パターン(1,0,1)が得られており、制御回路103はややエネルギ低い状態と判定して、固定駆動パルスPkによる連続駆動回数を計数するカウンタの計数値(パルスカウント)を0にリセットする。なお、前記カウンタは図示していないが、制御回路103に内蔵されている。
図4は本実施の形態の動作をまとめた判定チャートである。図4において、前述したとおり、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを検出した場合を判定値「1」、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを検出できなかった場合を判定値「0」と表している。また、「0/1」は、判定値が「1」、「0」のどちらでもよいことを表している。
以下、図1〜図4を用いて、本発明の第1の実施の形態の動作を説明する。本第1の実施の形態では、駆動パルスとして、通常の駆動状態で使用する1種類の主駆動パルスP1、主駆動パルスP1よりもエネルギが大きい補正駆動パルスP2、及び主駆動パルスP1と補正駆動パルスP2の間のエネルギを有し二次電池113が所定電圧以上のときに選択して使用する固定駆動パルスPkを用いている。各駆動パルスは、エネルギを異ならせるためにパルス幅が異なるように構成している。尚、固定駆動パルスPkとしては主駆動パルスP1よりもエネルギの大きい駆動パルスを用いることができるが、駆動パルスの種類を減らすために、固定駆動パルスPkとして、補正駆動パルスP2を用いるように構成してもよい。
図1において、発振回路101は所定周波数の基準クロック信号を発生し、分周回路102は発振回路101で発生した前記信号を分周して計時の基準となる時計信号を発生し、制御回路103に出力する。
制御回路103は、前記時計信号を計数して計時動作を行い、主駆動パルスP1でステッピングモータ105を回転駆動するように制御信号を出力する。
駆動パルス選択回路104は、制御回路103からの制御信号に応答して、主駆動パルスP1によってステッピングモータ105を回転駆動する。ステッピングモータ105は主駆動パルスP1によって回転駆動されて、時刻針107〜109を回転駆動する。これにより、ステッピングモータ105が正常に回転した場合には、表示部106では、時刻針107〜109によって現在時刻が随時表示される。
回転検出回路110は検出区間Tにおいて、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsの有無を検出する。
制御回路103は、検出区間判別回路111が前記誘起信号VRsの検出時期を判定したパターンに基づいて、制御回路103内部に記憶した図4の判定チャートを参照して、主駆動パルスP1による駆動、補正駆動パルスP2による駆動、固定駆動パルスPkによる駆動等のパルス制御動作を行ってステッピングモータ105を回転制御する。
例えば、制御回路103は、パターン(0/1,0,0)の場合、ステッピングモータ105が回転していない(非回転)と判定して、補正駆動パルスP2によってステッピングモータ105を駆動するように駆動パルス選択回路104を制御する。
制御回路103は、パターン(1,1,0/1)の場合、二次電池113はかなりエネルギが低い状態、即ち、二次電池113が所定電圧よりもかなり低い状態であると判定する。また、この場合に制御回路103は、ステッピングモータ105は回転したが、次回駆動時に非回転になる恐れがあると判定して、補正駆動パルスP2による駆動を行うことなく、非回転となる前に早めに固定駆動パルスPkに切り換えて駆動を行う。尚、固定駆動パルスPkはステッピングモータ105を確実に回転させることが可能な駆動パルスであるため、固定駆動パルスPkによる駆動時には回転検出は行わない。
前記カウンタは、固定駆動パルスPkによる連続駆動回数を計数し、制御回路103は前記計数値が所定値になったとき、主駆動パルスP1による駆動でも安定駆動が可能と判定して、第1パルス制御動作を行う。
前記第1パルス制御動作は、主駆動パルスP1としては1種類の主駆動パルスP1を使用し、前記主駆動パルスP1で駆動した後、前記主駆動パルスP1での駆動による回転状況を判定し、非回転(パターンが(0/1,0,0))と判定した場合は補正駆動パルスP2で駆動することによってステッピングモータ105を強制的に回転させ、回転(前記パターン以外のパターンの場合)と判定した場合は補正駆動パルスP2による駆動を行わないようにした制御動作である。このようにして、安定した駆動を実現する制御動作である。
ところで、通常駆動時はパターン(0,0,1)が得られるが、太陽光発電素子112によって二次電池113が過充電状態になると、二次電池113の電圧が急激に上昇する。この場合、ステッピングモータ105の誘起信号VRsは通常駆動時よりも早く出力され、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsが検出時間Tvで検出されることになる。
制御回路103は、パターン(0,1,0/1)の場合、二次電池113は過剰エネルギの状態であり、二次電池13の電圧が適正な所定電圧よりもかなり高い状態であると判定する。
この場合、制御回路103は、二次電池113の電圧上昇に伴う不安定な動作の発生を防止するために、固定駆動パルスPkに切り換えて駆動するように駆動パルス選択回路104を制御する。主駆動パルスP1よりも時間幅の長い固定駆動パルスPkによって駆動することにより、一定の制動をかけた状態でステッピングモータ105を回転駆動でき、確実に回転させることが可能になる。
前記カウンタは固定駆動パルスPkによる連続駆動回数を計数し、制御回路103は前記計数値が前記所定値になったとき、主駆動パルスP1による駆動でも安定駆動が可能と判定して、主駆動パルスP1に戻して、第1パルス制御動作により駆動する。このようにして、二次電池113の電圧上昇時でも安定した駆動を実現する。
制御回路103は、パターン(0,0,1)の場合は、二次電池113は通常駆動可能なエネルギの状態であり、電圧が適正な所定電圧の状態であると判定する。また、制御回路103は、パターン(1,0,1)の場合は、二次電池113はややエネルギが低い状態であり、電圧が前記適正な所定電圧よりもやや低い状態であると判定する。これらの場合、制御回路103は、第1パルス制御動作を行うことによってステッピングモータ105を回転駆動する。
以上述べたように本第1の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路によれば、二次電池113の電池電圧が所定電圧以上に高くなったときに、主駆動パルスP1より大きい所定の駆動パルスに切り換えて駆動するようにしているため、二次電池113の電池電圧が所定電圧以上に高くなった場合でも、正常に動作可能である。
また、太陽光発電素子112によって二次電池113が過充電状態となり、電圧が所定電圧以上に高くなった場合でも、固定駆動パルスPkによって駆動することにより、高電圧の動作域を拡大することが可能になる。
また、電圧検出回路を使用せずに、誘起信号VRsのパターンによって二次電池113が所定電圧以上か否かを判定しているため、回路構成が簡単である。
また、第2区間Tvの判定値が「1」のとき、電池電圧が所定電圧以上に高くなったと判定し、主駆動パルスP1による駆動では回転しない可能性があると判定して、固定駆動パルスPkで駆動するようにしているため、正常に回転させることができる。また、第2区間Tvの判定値が「1」のとき、電池電圧がかなり低くなったと判定し、主駆動パルスP1による駆動では回転しない可能性があると判定して、固定駆動パルスPkで駆動するようにしているため、正常に回転させることができる。即ち、制御回路103は、第2区間Tvの判定値が「1」のとき、少なくとも電池電圧が所定電圧以上に高くなったと判定し、主駆動パルスP1による駆動では回転しない可能性があると判定して、固定駆動パルスPkで駆動するようにしているため、正常に回転させることができる。
また、固定駆動パルスPkによって所定回数連続して適正に駆動できたとき、固定駆動パルスPkによる駆動から主駆動パルスP1に戻すようにしているため、主駆動パルスP1に戻した後も安定した駆動が可能になる。
また、主駆動パルスP1よりもパルス幅の長い固定駆動パルスPkで駆動することにより、適正な制動をかけながら回転駆動することができ、ロータ202の戻りや回り過ぎを防止することができる。
また、本第1の実施の形態に係るアナログ電子時計によれば、時刻針を回転駆動するステッピングモータと、前記ステッピングモータを制御するステッピングモータ制御回路とを有するアナログ電子時計において、ステッピングモータ制御回路として前記記載のステッピングモータ制御回路を用いたことを特徴としているため、電池電圧が所定電圧以上に高くなった場合でも正常に動作可能であり、より正確な運針駆動が可能になる。誘起信号VRsのパターンによって二次電池113が所定電圧以上か否かを判定しているため、回路構成が簡単である等の効果を奏する。
図5は、本発明の第2の実施の形態において主駆動パルスP1でステッピングモータ105を駆動した場合のタイミング図で、主駆動パルスP1での駆動エネルギの状態、ロータ202の回転位置を示す回転挙動、誘起信号VRsが発生するタイミング、回転状況を表すパターン及び駆動パルスの切り換え等のパルス制御動作をあわせて示している。
本第2の実施の形態においても検出区間Tを複数の区間に区分するように構成している。前記第1の実施の形態では、検出区間Tを3つの区間に区分したが、本第2の実施の形態では検出区間Tを4つの区間に区分している。
図5において、P1は主駆動パルスP1を表すと共にロータ202が主駆動パルスP1によって回転駆動される区間を表し、又、a〜eは主駆動パルスP1の駆動停止後の自由振動によるロータ202の回転位置を表す領域である。
主駆動パルスP1による駆動直後の所定時間を検出時間T1(第1区間T1)、検出時間T1よりも後の所定時間を検出時間Tv(第2区間Tv)、検出時間Tvよりも後の所定時間を検出時間T2(第3区間T2)、検出時間T2よりも後の所定時間を検出時間T3(第4区間T3)としている。このように、主駆動パルスP1による駆動直後から始まる検出区間T全体を複数の区間(本実施の形態では4つの区間(検出時間T1、Tv、T2、T3)に区分している。
各検出時間T1、Tv、T2、T3は基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsが発生したか否かを検出する検出領域である。
制御回路103は、回転検出回路110によって検出された基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsが属する検出時間T1、Tv、T2、T3のパターンによってステッピングモータ105の回転状況や二次電池113の電圧を判定する。
ロータ202を中心として、その回転によってロータ202の主磁極Aが位置するXY座標空間を第1象限I〜第4象限IVに区分した場合、検出時間T1、Tv、T2、T3は次のように表すことができる。
即ち、通常駆動の状態において、検出時間T1はロータ202を中心とする空間の第3象限IIIにおいてロータ202の最初の正方向(ロータ202が回転する方向)の回転状況を判定する区間、検出時間Tvは第3象限IIIにおいてロータ202の最初の正方向回転状況及び最初の逆方向回転状況を判定する区間、検出時間T2は第3象限IIIにおいてロータ202の最初の逆方向回転後の回転状況を判定する区間、検出区間T3は検出時間T2以後の回転状況を判定する区間である。
ここで、通常駆動の意味は前記第1の実施の形態と同じである。
また、二次電池113が通常駆動時よりもやや電圧が低い状態で主駆動パルスP1によって駆動する状態(ややエネルギ低い状態)では、検出時間T1は第2象限IIにおけるロータ202の最初の正方向の回転状況を判定する区間、検出時間Tvは第2象限IIにおけるロータ202の最初の正方向の回転状況及び第3象限IIIにおける最初の正方向の回転状況を判定する区間、検出時間T2は第3象限IIIにおけるロータ202の最初の正方向の回転状況及び最初の逆方向回転以後の回転状況を判定する区間、検出時間T3は検出時間T2以後の回転状況を検出する区間である。
過剰エネルギの状態は、二次電池113の電圧が通常駆動時よりも高い状態で主駆動パルスP1によって駆動する状態である。
また、かなりエネルギの低い状態は、二次電池113の電圧が通常駆動時よりもかなり低い状態で主駆動パルスP1によって駆動する状態である。
また、非回転の状態では、二次電池113の電圧が通常駆動時に対して極めて低下して、主駆動パルスP1のエネルギがステッピングモータ105を回転させるのに不足している状態の駆動であり、ステッピングモータ105を回転させることができない駆動状態である。
基準しきい電圧Vcompはステッピングモータ105で発生する誘起信号VRsの電圧レベルを判定する基準電圧であり、第1の実施の形態と同様に、ステッピングモータ105が回転した場合等のようにロータ202が一定の速い動作を行った場合には誘起信号VRsが基準しきい電圧Vcompを超え、回転しない場合等のようにロータ202が一定の速い動作を行わない場合には誘起信号VRsが基準しきい電圧Vcompを超えないように基準しきい電圧Vcompは設定されている。
例えば、図5において通常駆動の状態では、領域bで生じた誘起信号VRsは検出時間T1、Tvにおいて検出され、領域cで生じた誘起信号VRsは検出時間Tv、T2において検出される。
回転検出回路110が基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを検出した場合を判定値「1」、回転検出回路110が基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを検出できなかった場合を判定値「0」とすると、図5の通常駆動の例では、回転状況を表すパターン(検出時間T1の判定値,検出時間Tvの判定値,検出時間T2の判定値,検出時間T3の判定値)として(0,0,1,0)が得られている。制御回路103は前記パターンに基づいて通常駆動と判定して、主駆動パルスP1によって駆動すると共に、前記主駆動パルスP1によって第1所定回数連続してステッピングモータ105を回転させることができたと判定した場合にはエネルギが1ランク低い主駆動パルスP1に切り換えて駆動するようにパルス制御動作を行う。
また、ややエネルギ低い状態においては、領域aで生じた誘起信号VRsは検出時間T1において検出され、領域a、bで生じた誘起信号VRsは検出時間Tvにおいて検出され、領域b、cで生じた誘起信号VRsは検出時間T2において検出される。図5の例では、パターン(1,0,1,0)が得られており、制御回路103はややエネルギ低い状態と判定して、主駆動パルスP1によって通常駆動を行うと共に、同一エネルギの主駆動パルスP1による連続駆動回数を計数するカウンタの計数値(パルスカウント)を0にリセットする。尚、前記カウンタは制御回路103に内蔵されている。
図6は本第2の実施の形態の動作をまとめた判定チャートである。図6において、判定値「1」、「0」、「0/1」の意味は前記第1の実施の形態と同じである。
以下、図1、図2、図5、図6を用いて、本発明の第2の実施の形態の動作を説明する。本第2の実施の形態では、駆動パルスとして、通常の駆動状態で使用し相互にエネルギの異なる複数の主駆動パルスP10〜P1m、各主駆動パルスP10〜P1mよりもエネルギが大きい補正駆動パルスP2、及び、主駆動パルスP1と補正駆動パルスP2の間のエネルギを有し二次電池113が所定電圧以上のときに選択して使用する固定駆動パルスPkを用いている。各駆動パルスは、エネルギを異ならせるためにパルス幅が異なるように構成している。尚、固定駆動パルスPkとしては主駆動パルスP1よりもエネルギの大きい駆動パルスを用いることができるが、駆動パルスの種類を減らすために、固定駆動パルスPkとして、補正駆動パルスP2を用いるように構成してもよい。
図1において、発振回路101は所定周波数の基準クロック信号を発生し、分周回路102は発振回路101で発生した前記信号を分周して計時の基準となる時計信号を発生し、制御回路103に出力する。
制御回路103は、前記時計信号を計数して計時動作を行い、主駆動パルスP1でステッピングモータ105を回転駆動するように制御信号を出力する。
駆動パルス選択回路104は、制御回路103からの制御信号に応答して、主駆動パルスP1によってステッピングモータ105を回転駆動する。ステッピングモータ105は主駆動パルスP1によって回転駆動されて、時刻針107〜109を回転駆動する。これにより、ステッピングモータ105が正常に回転した場合には、表示部106では、時刻針107〜109によって現在時刻が随時表示される。
回転検出回路110は検出区間Tにおいて、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsの有無を検出する。
制御回路103は、検出区間判別回路111が前記誘起信号VRsの検出時期を判定したパターンに基づいて、制御回路103内部に記憶した図6の判定チャートを参照して、主駆動パルスP1による駆動、補正駆動パルスP2による駆動、固定駆動パルスPkによる駆動等の駆動パルス制御を行ってステッピングモータ105を回転制御する。
例えば、制御回路103は、パターン(0/1,0,0,0)の場合、ステッピングモータ105が回転していない(非回転)と判定して、補正駆動パルスP2によってステッピングモータ105を駆動するように駆動パルス選択回路104を制御する。
パターン(1,1,0/1,0/1)の場合、二次電池113はかなりエネルギが低い状態、即ち、二次電池113が所定電圧よりもかなり低い状態である。この場合、制御回路103は、ステッピングモータ105は回転したが、次回駆動時に非回転になる恐れがあるため、補正駆動パルスP2による駆動を行うことなく、非回転となる前に早めに固定駆動パルスPkに切り換えて駆動を行う。
尚、固定駆動パルスPkはステッピングモータ105を確実に回転させることが可能な駆動パルスであるため、固定駆動パルスPkによる駆動時には回転検出は行わない。
前記カウンタは固定駆動パルスPkによる連続駆動回数を計数し、制御回路103は前記計数値が所定値になったとき、主駆動パルスP1による駆動でも安定駆動が可能と判定して、主駆動パルスP1に切り換えて第2パルス制御動作を行う。
前記第2パルス制御動作は、相互にエネルギの異なる複数種類の主駆動パルスP1を使用し、主駆動パルスP1で駆動した後、誘起信号VRsのパターンによってステッピングモータ105の回転状況を判定し、駆動エネルギ不足の場合には駆動エネルギを1ランクアップした主駆動パルスP1に変更して駆動する、駆動エネルギが過大の場合には駆動エネルギを1ランクダウンした主駆動パルスP1に変更して駆動する等、省電力化を図ると共にステッピングモータ105が正常に回転駆動できるように駆動パルスの変更制御を行う制御動作である。
制御回路103は、前記主駆動パルスP1による駆動ではステッピングモータ105が回転しないと判定したとき(パターンが(0/1,0,0,0)のとき)は補正駆動パルスP2で駆動する。このようにして、安定した駆動を実現する。
通常駆動時はパターン(0,0,1,0/1)が得られるが、太陽光発電素子112によって二次電池113が過充電状態になると、二次電池113の電圧が急激に上昇する。この場合、ステッピングモータ105の誘起信号VRsは通常駆動時よりも早く出力され、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsが検出時間Tvで検出されることになる。
制御回路103は、パターン(0,1,0/1,0/1)の場合、二次電池113は過剰エネルギの状態であり、電圧が適正な所定電圧よりもかなり高い状態であり、電池電圧が所定電圧以上に高くなった可能性があると判定する。
この場合、制御回路103は、二次電池113の電圧上昇に伴う不安定な動作の発生を防止するために、固定駆動パルスPkに切り換えて駆動するように駆動パルス選択回路104を制御する。主駆動パルスP1よりも時間幅の長い固定駆動パルスPkによって駆動することにより、一定の制動をかけた状態でステッピングモータ105を回転駆動でき、確実に回転させることが可能になる。
前記カウンタは固定駆動パルスPkによる連続駆動回数を計数し、制御回路103は前記計数値が前記所定値になったとき、主駆動パルスP1による駆動でも安定駆動が可能と判定して、所定の主駆動パルスP1に戻して、第2パルス制御動作により駆動する。このようにして、二次電池113の電圧上昇時でも安定した駆動を実現する。
即ち、制御回路103は、第2区間Tvの判定値が「1」(パターン(1,1,0/1,0/1)、(0,1,0/1,0/1))のとき、少なくとも電池電圧が所定電圧以上に高くなった可能性があると判定し、したがって主駆動パルスP1による駆動では回転しない可能性があると判定して、固定駆動パルスPkで駆動するようにしているため、正常に回転させることができる。
制御回路103は、パターン(0,0,1,0/1)の場合は、二次電池113は通常駆動可能なエネルギの状態であり、電圧が適正な所定電圧の状態であると判定する。この場合、制御回路103は第2パルス制御動作を行い、同一エネルギの主駆動パルスP1で所定回数(PCD回数)連続して駆動できた場合は、エネルギが1ランク下の主駆動パルスに変更(ランクダウン)して駆動する。
また、制御回路103は、パターン(1,0,1,0/1)の場合は、二次電池113はややエネルギが低い状態であり、電圧が適正な所定電圧よりもやや低い状態であると判定する。これらの場合、制御回路103は第2パルス制御動作を行うが、前記所定回数(PCD回数)を計数しているカウンタの計数値を0にリセットする。
また、制御回路103は、パターン(0/1,0,0,1)の場合は、二次電池113はエネルギが低い状態であり、電圧が適正な所定電圧よりも一定値低い状態であると判定する。この場合、制御回路103は第2パルス制御動作を行うことによりステッピングモータ105を回転駆動する。
また、制御回路103は、パターン(1,1,0/1,0/1)の場合は、二次電池113はエネルギがかなり低い状態であり、電圧が適正な所定電圧よりもかなり低い状態であると判定する。この場合、制御回路103は駆動パルスを固定駆動パルスPkに切り換えて駆動する。制御回路103は、固定駆動パルスPkによって所定回数連続して回転させることができた場合、第2パルス制御動作に移行して所定の主駆動パルスによってステッピングモータ105を回転駆動する。
以上述べたように本第2の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路によれば、前記第1の実施の形態と同様に、二次電池113の電池電圧が所定電圧以上に高くなった場合でも、正常に動作可能である。また、電圧検出回路を使用せずに、誘起信号VRsのパターンによって二次電池113が所定電圧以上か否かを判定しているため、回路構成が簡単である。また、主駆動パルスP1よりもパルス幅の長い固定駆動パルスPkで駆動することにより、適正な制動をかけながら回転駆動することができ、ロータ202の戻りや回り過ぎを防止することができる等の効果を奏する。
また、本第2の実施の形態に係るアナログ電子時計によれば、時刻針を回転駆動するステッピングモータと、前記ステッピングモータを制御するステッピングモータ制御回路とを有するアナログ電子時計において、ステッピングモータ制御回路として、前記ステッピングモータ制御回路を用いたことを特徴としているので、電池電圧が所定電圧以上に高くなった場合でも正常に回転駆動可能になり、より正確な運針駆動が可能になる。また、誘起信号VRsのパターンによって二次電池113が所定電圧以上か否かを判定しているため、回路構成が簡単である等効果を奏する。
次に、本発明の第3の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及び前記ステッピングモータ制御回路を用いたアナログ電子時計について説明する。
前記第1、第2の実施の形態ではかなりエネルギが低いことを検出した場合には直ちに主駆動パルスP1を固定駆動パルスPkに切り替えて駆動するようにしたが、本第3の実施の形態では、主駆動パルスP1がかなりエネルギが低くなった場合でも直ちに固定駆動パルスPkに切り替えるのではなく、極力、主駆動パルスP1によってステッピングモータ105を駆動するように構成している。
また、前記第1、第2の実施の形態では検出区間Tを複数の区間で構成すると共に各区間の時間幅を一定に固定したが、本第3の実施の形態では主駆動パルスの種類に応じて区間の領域(区間の開始位置や時間幅)を変えるように構成している。
これにより、電池電圧が所定電圧以上に高くなった場合には前記第2の実施の形態と同様に固定駆動パルスPkによる駆動に切り替えることによって正常に動作可能である。また、電池電圧が所定電圧以下に低下した状態で主駆動パルスP1のランクが大きくなった場合でも、できるだけ固定駆動パルスPkに切り替えずに所定エネルギの主駆動パルスP1(エネルギは固定駆動パルスPkよりも小さい。)で駆動するように構成して、電力消費を抑制するようにしている。
電池電圧が更に低下した状態になったときに初めて、前記第2の実施の形態と同様に、固定駆動パルスPkによる駆動に切り替えるようにしている。このようにして補正駆動パルスP2による駆動を行うことなく、非回転となる前に早めに固定駆動パルスPkに切り換えて駆動を行うことにより、補正駆動パルスP2による駆動回数を低減して電力消費を抑制することができるようにしている。
図7は、本発明の第3の実施の形態において複数種類の主駆動パルスP1によってステッピングモータ105を駆動した場合のタイミング図で、駆動エネルギの状態、ロータ202の回転位置を示す回転挙動、そのとき駆動した主駆動パルスP1の種類、誘起信号VRsが発生するタイミング、回転状況を表すパターン及び駆動パルスの切り換え等のパルス制御動作をあわせて示している。
また、図8は、本第3の実施の形態で使用する主駆動パルスP11〜P14と検出区間Tの各区間T1、Tv、T2、T3の領域の関係を示すテーブルである。図8には、主駆動パルスP11〜P14に対応付けられた各区間T1、Tv、T2、T3の領域の一例を示している。
本第3の実施の形態では、主駆動パルスとして4種類の主駆動パルスP11〜P14を使用している。主駆動パルスP11〜P14は相互にエネルギが異なっており、主駆動パルスP11〜P14、固定駆動パルスPk及び補正駆動パルスP2のエネルギの大小関係は、主駆動パルスP11<主駆動パルスP12<主駆動パルスP13<主駆動パルスP14<固定駆動パルスPk<補正駆動パルスP2となっている。
また、本第3の実施の形態においても前記各実施の形態と同様に検出区間Tを複数の区間に区分している。即ち、本第3の実施の形態の形態において、主駆動パルスP1による駆動直後の所定時間を検出時間T1(第1区間T1)、検出時間T1よりも後の所定時間を検出時間Tv(第2区間Tv)、検出時間Tvよりも後の所定時間を検出時間T2(第3区間T2)、検出時間T2よりも後の所定時間を検出時間T3(第4区間T3)としている。このように、主駆動パルスP1による駆動直後から始まる検出区間T全体を複数の区間(本第3の実施の形態では前記第2の実施の形態と同様に4つの区間(検出時間T1、Tv、T2、T3))に区分している。
主駆動パルスP1のランクが最大エネルギランクではない主駆動パルスP11〜P13の場合には、図7、図8に示すように、各区間T1、Tv、T2、T3の領域は図5と同じ領域に固定されている。図7、図8に示した例では、主駆動パルスP11〜P13の場合、主駆動パルスP1の駆動開始時点を基準(0ms)として、第1区間T1は4〜6msの範囲の区間、第2区間Tvは7〜8msの範囲の区間、第3区間T2は9〜13msの範囲の区間、第4区間T3は14〜22msの範囲の区間である。
一方、主駆動パルスP1のランクが最大エネルギランクの主駆動パルスP14の場合には、第1区間T1の時間幅を広くして第2区間Tvの開始タイミングを遅らせ、又、第3区間T2の開始タイミングを遅らせることによって第3区間T2の時間幅を狭くしている。即ち、図7、図8の例では、主駆動パルスP14の場合、主駆動パルスP1の駆動開始時点を基準(0ms)として、第1区間T1は4〜7msの範囲の区間、第2区間Tvは8〜9msの範囲の区間、第3区間T2は10〜13msの範囲の区間、第4区間T3は変更せずに14〜22msの範囲の区間となるように、各区間T1〜T3の領域を設定している。
このように、主駆動パルスP1が所定ランクの主駆動パルス(本第3の実施の形態では最大エネルギランクP14)の場合、他の主駆動パルスP11〜P13の場合に比べて、少なくとも第2区間Tvの開始時点を遅らせるように領域を設定している。また、主駆動パルスP1が所定ランクの主駆動パルス(本第3の実施の形態では最大エネルギランクP14)の場合、他の主駆動パルスP11〜P13の場合に比べて、少なくとも第2区間Tvの開始時点を遅らせることによって少なくとも第2区間Tvの時間幅を狭くするように領域を設定している。
係る構成により、電池電圧の低下に伴って主駆動パルスP1のエネルギが最大ランクの主駆動パルスP14になった場合でも、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsが第2区間Tvで発生し難くくなるため、固定駆動パルスPkに切り替わることを極力抑制して主駆動パルスP1によって駆動することができるようにしている。
以下、図1、図2、図7、図8を用いて、本第3の実施の形態の動作を、前記第2の実施の形態と相違する部分について詳細に説明する。
図1において、発振回路101は所定周波数の基準クロック信号を発生し、分周回路102は発振回路101で発生した前記信号を分周して計時の基準となる時計信号を発生し、制御回路103に出力する。
制御回路103は、前記時計信号を計数して計時動作を行い、主駆動パルスP1でステッピングモータ105を回転駆動するように制御信号を出力する。
駆動パルス選択回路104は、制御回路103からの制御信号に応答して、主駆動パルスP1によってステッピングモータ105を回転駆動する。ステッピングモータ105は主駆動パルスP1によって回転駆動されて、時刻針107〜109を回転駆動する。これにより、ステッピングモータ105が正常に回転した場合には、表示部106では、時刻針107〜109によって現在時刻が随時表示される。
回転検出回路110は検出区間Tにおいて、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsの有無を検出する。
制御回路103は、検出区間判別回路111が前記誘起信号VRsの検出時期を判定したパターンに基づいて、主駆動パルスP1による駆動、補正駆動パルスP2による駆動、固定駆動パルスPkによる駆動等の駆動パルス制御を行ってステッピングモータ105を回転制御する。
先ず、駆動する主駆動パルスP1が最大エネルギランクの主駆動パルスP14以外の主駆動パルスP11〜P13の場合を説明すると、制御回路103は、少なくとも第2区間Tvの判定値が「1」(パターン(0/1,1,0/1,0/1))のとき、二次電池113が所定電圧以上に高くなった過剰エネルギの状態であり、電圧が適正な所定電圧よりもかなり高い状態であり、主駆動パルスP1による駆動では回転しない可能性があると判定する。
この場合、制御回路103は、二次電池113の電圧上昇に伴う不安定な動作の発生を防止するために、固定駆動パルスPkに切り換えて駆動するように駆動パルス選択回路104を制御する。各主駆動パルスP1よりも時間幅の長い固定駆動パルスPkによって駆動することにより、一定の制動をかけた状態でステッピングモータ105を回転駆動でき、確実に回転させることが可能になる。
前記カウンタは固定駆動パルスPkによる連続駆動回数を計数し、制御回路103は前記計数値が所定値になったとき、主駆動パルスP1による駆動でも安定駆動が可能と判定して、所定の主駆動パルスP1(例えば固定駆動パルスPkに切り替える直前の主駆動パルスP1)に戻して、第2パルス制御動作により駆動する。このようにして、二次電池113の電圧上昇時でも安定した駆動を実現する。
制御回路103は、パターン(0,0,1,0)の場合は、二次電池113は通常駆動可能なエネルギの状態であり、電圧が適正な所定電圧の状態であると判定する。この場合、制御回路103は第2パルス制御動作を行い、同一エネルギの主駆動パルスP1で所定回数(PCD回数)連続して駆動できた場合は、エネルギが1ランク下の主駆動パルスに変更(ランクダウン)して駆動する。
また、制御回路103は、パターン(0/1,0,0,1)の場合は、二次電池113はエネルギが低い状態であり、電圧が適正な所定電圧よりも一定範囲低い状態であると判定する。この場合、制御回路103は第2パルス制御動作を行うことにより、主駆動パルスP1を1ランクアップしてステッピングモータ105を回転駆動する。
このときの主駆動パルスP1が主駆動パルスP13の場合、主駆動パルスP14にランクアップすることになる。
次に、主駆動パルスP1が最大エネルギランクの主駆動パルスP14の場合を説明する。
制御回路103は、主駆動パルスP14で駆動する場合、検出区間Tの各区間T1、Tv、T2、T3を図8に示すように切り替えて区間判定を行うように検出区間判別回路111を制御する。検出区間判別回路111は、制御回路103の前記区間制御に応答して、少なくとも第2区間Tvの時間幅を狭くするように領域を変更して区間判定を行う。
この場合、制御回路103は、主駆動パルスP14によって駆動したとき、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsが第3区間T2のみで所定回数連続して検出された場合、主駆動パルスP1のエネルギが大きいと判定して、主駆動パルスP14を1ランク下の主駆動パルスP13にランクダウンする。
一方、制御回路103は、本来であれば第1区間T1で検出されるべき誘起信号Vrsが遅れて発生して第2区間Tvで検出されるような場合、即ち、主駆動パルスP14によって駆動したときに得られパターンが(1,1,0,1)のときは、かなりエネルギが低く主駆動パルスP14で駆動を続けると非回転になる可能性があると判定して、固定駆動パルスPkに切り替えて駆動する。即ち、制御回路103は第2区間Tvの判定値が「1」のとき、少なくとも電池電圧が所定電圧以上に高くなったと判定し、主駆動パルスP14による駆動では回転しない可能性があると判定して、固定駆動パルスPkで駆動するようにしているため、正常に回転させることができる。
制御回路103は、固定駆動パルスPkで所定回数連続して回転できたときは所定エネルギランクの主駆動パルスP1(例えば主駆動パルスP14)に切り替えて第2パルス制御動作を行う。
尚、制御回路103は、VRsパターン(1/0,0,0,0)が得られた場合には非回転と判定して、補正駆動パルスP2によってステッピングモータ105を回転駆動し、前記非回転時の主駆動パルスP1が主駆動パルスP11〜P13の場合には、主駆動パルスP14にランクアップする。
このように、本第3の実施の形態では、前記第2の実施の形態と同様の効果を奏するばかりでなく、主駆動パルスP1が所定ランクの主駆動パルスP1の場合には、他の主駆動パルスP1の場合に比べて少なくとも第2区間Tvの開始時点を遅らせるように領域を変えているため、電池電圧が低下した場合でも、主駆動パルスP1が固定駆動パルスPkに切り替わることを極力抑制することが可能になり、電力消費を抑制することができる。
また、電池電圧が更に低下した場合には固定駆動パルスPkによる駆動に切り替わるため、低い電池電圧でもより確実にステッピングモータ105を回転駆動することが可能になる。
次に、本発明の第4の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及び前記ステッピングモータ制御回路を用いたアナログ電子時計について説明する。
図9は、本発明の第4の実施の形態において複数種類の主駆動パルスP1によってステッピングモータ105を駆動した場合のタイミング図で、駆動エネルギの状態、ロータ202の回転位置を示す回転挙動、そのとき駆動した主駆動パルスの種類、誘起信号VRsが発生するタイミング、回転状況を表すパターン及び駆動パルスの切り換え等のパルス制御動作をあわせて示している。
また、図10は、本第4の実施の形態で使用する主駆動パルスP11〜P14と検出区間Tの各区間T1、Tv、T2、T3の領域の関係を示すテーブルである。図10には、主駆動パルスP11〜P14に対応付けられた各区間T1、Tv、T2、T3の領域の一例を示している。
本第4の実施の形態では、前記第3の実施の形態と同様に、主駆動パルスとして4種類の主駆動パルスP11〜P14を使用している。主駆動パルスP11〜P14は相互にエネルギが異なっており、主駆動パルスP11〜P14、固定駆動パルスPk及び補正駆動パルスP2のエネルギの大小関係は、主駆動パルスP11<主駆動パルスP12<主駆動パルスP13<主駆動パルスP14<固定駆動パルスPk<補正駆動パルスP2となっている。
また、本第4の実施の形態においても前記各実施の形態と同様に検出区間Tを複数の区間に区分している。即ち、本第4の実施の形態の形態において、主駆動パルスP1による駆動直後の所定時間を検出時間T1(第1区間T1)、検出時間T1よりも後の所定時間を検出時間Tv(第2区間Tv)、検出時間Tvよりも後の所定時間を検出時間T2(第3区間T2)、検出時間T2よりも後の所定時間を検出時間T3(第4区間T3)としている。
このように、主駆動パルスP1による駆動直後から始まる検出区間T全体を複数の区間(本第4の実施の形態では前記第2、第3の実施の形態と同様に4つの区間(検出時間T1、Tv、T2、T3))に区分している。
主駆動パルスP1のランクが最大エネルギランクではない主駆動パルスP11〜P13の場合には、図9、図10に示すように、各区間T1、Tv、T2、T3の領域は図5、図7、図8と同じ領域に固定されている。
一方、主駆動パルスP1のランクが最大エネルギランクの主駆動パルスP14の場合には、第2区間Tvの時間幅を0にすると共に第3区間T2の開始時点を第1区間T1の終了時点に一致させることによって第3区間T2の時間幅を広くするように領域を設定している。即ち、図9、図10の例では、主駆動パルスP14の場合、主駆動パルスP1の駆動開始時点を基準(0ms)として、第1区間T1は4〜6msの範囲の区間、第2区間Tvの区間幅は0、第3区間T2は7〜13msの範囲の区間、第4区間T3は変更せずに14〜22msの範囲の区間となるように領域を設定している。
このように、主駆動パルスP1が所定ランクの主駆動パルス(本第4の実施の形態では最大エネルギランクP14)の場合、第2区間Tvの時間幅を0にするように領域を変えている。
係る構成により、電池電圧の低下に伴って主駆動パルスP1のエネルギが最大ランクの主駆動パルスP14になった場合、固定駆動パルスPkに切り替えないようにして、消費電力を極力抑制するようにしている。
以下、図1、図2、図9、図10を用いて、本第4の実施の形態の動作を、前記第3の実施の形態と相違する部分について詳細に説明する。尚、主駆動パルスP1が主駆動パルスP11〜P13の場合の動作は、前記第3の実施の形態と同じである。
制御回路103は、主駆動パルスP13でステッピングモータ105を駆動したとき、得られたパターンが(0/1,0,0,1)の場合は、二次電池113はエネルギが低い状態であり、電圧が適正な所定電圧よりも低い状態であると判定する。この場合、制御回路103は次回駆動時に、第2パルス制御動作を行うことにより、主駆動パルスP13を主駆動パルス14へ1ランクアップしてステッピングモータ105を回転駆動する。
制御回路103は、主駆動パルスP14で駆動する場合、検出区間Tの各区間T1、Tv、T2、T3を図10に示すように切り替えて区間判定を行うように検出区間判別回路111を制御する。検出区間判別回路111は、制御回路103の前記区間制御に応答して、第2区間Tvの時間幅を0にするように領域を設定して区間判定を行う。このとき検出区間判別回路111は、第2区間Tvの時間幅を0にするように領域を設定すると同時に、第3区間T2を第1区間T1に続くように領域変更し、これにより第3区間T2の時間幅を長くするように領域変更して区間判定を行う。
制御回路103は、主駆動パルスP14によって駆動したとき、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsが第3区間T2のみで所定回数連続して検出された場合、主駆動パルスP1のエネルギが大きいと判定して、主駆動パルスP14を1ランク下の主駆動パルスP13にランクダウンする。制御回路103は、誘起信号VRsのパターンがそれ以外の回転状況を表すパターンの場合には、固定駆動パルスPkに切り替えて駆動することなく、主駆動パルスP14による駆動を継続して行う。
尚、制御回路103は、VRsパターン(1/0,0,0,0)が得られた場合には非回転と判定して、補正駆動パルスP2によってステッピングモータ105を回転駆動し、前記非回転時の主駆動パルスP1が主駆動パルスP11〜P13の場合には主駆動パルスP14にランクアップする。
このように、本第4の実施の形態では、前記第3の実施の形態と同様に、電池電圧が上昇した場合でも安定して回転駆動することが可能になる。また、本第4の実施の形態では、主駆動パルスP1が所定エネルギの主駆動パルスP1(本第4の実施の形態では主駆動パルスP4)の場合には、第2区間Tvの時間幅を0にするように領域を変更しているため、電池電圧が低下した場合でも、主駆動パルスP1を固定駆動パルスPkに切り替えずに前記所定エネルギの主駆動パルスP1による駆動を継続するようにしているため、電力消費を抑制することができる。
尚、前記各実施の形態では検出区間Tは3つ又は4つの区間を有するように構成したが、少なくとも2つ以上の区間を有するように構成することができる。
また、前記各実施の形態では電源を二次電池と二次電池を充電する太陽光(ソーラー)発電素子を用いたものとして構成したが、リチウム系電池の様に放電とともに電圧が変動する一次電池でも適用可能である。
また、ステッピングモータの応用例としてアナログ電子時計の例で説明したが、モータを使用する電子機器に適用可能である。
本発明に係るステッピングモータ制御回路は、ステッピングモータを使用する各種電子機器に適用可能である。
また、本発明に係るアナログ電子時計は、アナログ電子腕時計、アナログ電子置時計等の各種のアナログ電子時計に適用可能である。
101・・・発振回路
102・・・分周回路
103・・・制御回路
104・・・駆動パルス選択回路
105・・・ステッピングモータ
106・・・アナログ表示部
107・・・時針
108・・・分針
109・・・秒針
110・・・回転検出回路
111・・・検出区間判別回路
112・・・太陽光発電素子
113・・・二次電池
201・・・ステータ
202・・・ロータ
203・・・ロータ収容用貫通孔
204、205・・・切り欠き部(内ノッチ)
206、207・・・切り欠き部(外ノッチ)
208・・・磁心
209・・・コイル
210、211・・・可飽和部
OUT1・・・第1端子
OUT2・・・第2端子

Claims (15)

  1. 電源としての電池と、ステッピングモータのロータの回転によって発生する誘起信号を検出し、複数の区間を有する検出区間において前記誘起信号が所定の基準しきい電圧を超えたか否かを検出する回転検出手段と、前記複数の区間において前記回転検出手段によって検出された誘起信号が前記基準しきい電圧を超えるか否かを表すパターンに基づいて前記ステッピングモータの回転状況を判定し、前記判定結果に基づいて、相互にエネルギが相違する複数の駆動パルス中のいずれかの駆動パルスを選択して前記ステッピングモータを駆動制御する駆動制御手段とを備え、
    前記駆動制御手段は、前記電池が所定電圧以上に高くなったと判定したとき、主駆動パルスよりもエネルギが大きい固定駆動パルスを選択して駆動することを特徴とするステッピングモータ制御回路。
  2. 前記駆動制御手段は、前記誘起信号のパターンに基づいて前記電池が所定電圧以上に高くなったか否かを判定することを特徴とする請求項1記載のステッピングモータ制御回路。
  3. 相互にエネルギが異なる複数種類の主駆動パルスが用意され、
    前記各主駆動パルスには前記検出区間における区間の領域が対応付けられており、
    所定の主駆動パルスに対応付けられた区間の領域は、他の主駆動パルスに対応付けられた区間の領域とは異なることを特徴とする請求項1又は2記載のステッピングモータ制御回路。
  4. 前記検出区間は主駆動パルスによる駆動直後の第1区間、前記第1区間よりも後の第2区間及び前記第2区間よりも後の第3区間に区分され、
    前記駆動制御手段は、前記第2区間において前記基準しきい電圧を超える誘起信号を検出したとき、少なくとも前記電池が所定電圧以上に高くなったと判定して、主駆動パルスよりもエネルギが大きい固定駆動パルスを選択して駆動することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載のステッピングモータ制御回路。
  5. 通常駆動の状態において、前記第1区間は前記ロータを中心とする空間の第3象限において前記ロータの最初の正方向回転状況を判定する区間、前記第2区間は前記第3象限において前記ロータの最初の正方向回転状況及び最初の逆方向回転状況を判定する区間、前記第3区間は前記第3象限において前記ロータの最初の逆方向回転後の回転状況を判定する区間であることを特徴とする請求項4記載のステッピングモータ制御回路。
  6. 前記検出区間は主駆動パルスによる駆動直後の第1区間、前記第1区間よりも後の第2区間、前記第2区間よりも後の第3区間及び前記第3区間よりも後の第4区間に区分され、
    前記駆動制御手段は、前記第2区間において前記基準しきい電圧を超える誘起信号を検出したとき、少なくとも前記電池が所定電圧以上に高くなったと判定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載のステッピングモータ制御回路。
  7. 通常駆動の状態において、前記第1区間は前記ロータを中心とする空間の第3象限において前記ロータの最初の正方向回転状況を判定する区間、前記第2区間は前記第3象限において前記ロータの最初の正方向回転状況及び最初の逆方向回転状況を判定する区間、前記第3区間は前記第3象限において前記ロータの最初の逆方向回転後の回転状況を判定する区間、前記第4区間は前記第3区間以後の回転状況を判定する区間であることを特徴とする請求項6記載のステッピングモータ制御回路。
  8. 所定エネルギの主駆動パルスには、前記第2区間の開始位置が遅くなるように設定されて成ることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか一に記載のステッピングモータ制御回路。
  9. 前記駆動制御手段は、所定エネルギの主駆動パルスで前記ステッピングモータを駆動制御する場合、前記パターンに基づいてエネルギがかなり小さいことを検出したとき、前記固定駆動パルスを選択して駆動することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一に記載のステッピングモータ制御回路。
  10. 所定エネルギの主駆動パルスには、前記第2区間の時間幅が0に設定されて成ることを特徴とする請求項4乃至7のいずれか一に記載のステッピングモータ制御回路。
  11. 前記所定エネルギの主駆動パルスは最大エネルギの主駆動パルスであることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか一に記載のステッピングモータ制御回路。
  12. 前記駆動制御手段は、前記固定駆動パルスによって連続して所定回数適正に回転できたとき、前記固定駆動パルスから主駆動パルスに戻して駆動制御することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一に記載のステッピングモータ制御回路。
  13. 前記固定駆動パルスは、前記主駆動パルスと補正駆動パルスの間のエネルギの駆動パルス、又は補正駆動パルスであることを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一に記載のステッピングモータ制御回路。
  14. 前記電池は二次電池であり、前記二次電池を充電する太陽光発電素子を備えて成ることを特徴とする請求項1乃至13のいずれか一に記載のステッピングモータ制御回路。
  15. 時刻針を回転駆動するステッピングモータと、前記ステッピングモータを制御するステッピングモータ制御回路とを有するアナログ電子時計において、
    前記ステッピングモータ制御回路として、請求項1乃至14のいずれか一に記載のステッピングモータ制御回路を用いたことを特徴とするアナログ電子時計。
JP2011171315A 2010-08-20 2011-08-04 ステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計 Withdrawn JP2012065539A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011171315A JP2012065539A (ja) 2010-08-20 2011-08-04 ステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010185355 2010-08-20
JP2010185355 2010-08-20
JP2011171315A JP2012065539A (ja) 2010-08-20 2011-08-04 ステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012065539A true JP2012065539A (ja) 2012-03-29

Family

ID=46060662

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011171315A Withdrawn JP2012065539A (ja) 2010-08-20 2011-08-04 ステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2012065539A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013165633A (ja) * 2012-01-11 2013-08-22 Seiko Instruments Inc ステッピングモータ制御回路、ムーブメント及びアナログ電子時計
JP2014054107A (ja) * 2012-09-07 2014-03-20 Seiko Instruments Inc ステッピングモータ制御回路、ムーブメント及びアナログ電子時計
JP2017146144A (ja) * 2016-02-16 2017-08-24 セイコーエプソン株式会社 電子時計および電子時計の制御方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013165633A (ja) * 2012-01-11 2013-08-22 Seiko Instruments Inc ステッピングモータ制御回路、ムーブメント及びアナログ電子時計
JP2014054107A (ja) * 2012-09-07 2014-03-20 Seiko Instruments Inc ステッピングモータ制御回路、ムーブメント及びアナログ電子時計
JP2017146144A (ja) * 2016-02-16 2017-08-24 セイコーエプソン株式会社 電子時計および電子時計の制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8698443B2 (en) Stepping motor control circuit and analog electronic timepiece
US20100014389A1 (en) Analogue electronic clock and motor control circuit
US20100238768A1 (en) Stepping motor control circuit and analogue electronic timepiece
JP6084008B2 (ja) ステッピングモータ制御回路、ムーブメント及びアナログ電子時計
US20120044787A1 (en) Stepping motor control circuit and analogue electronic watch
US20100254226A1 (en) Stepping motor control circuit and analog electronic watch
JP2010220461A (ja) ステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計
JP2013148571A (ja) ステッピングモータ制御回路、ムーブメント及びアナログ電子時計
US20110188352A1 (en) Stepping motor control circuit and analogue electronic watch
US8139445B2 (en) Stepping motor control circuit and analog electronic watch
JP2012065539A (ja) ステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計
US20120014227A1 (en) Stepping motor control circuit and analog electronic timepiece
US20100270965A1 (en) Stepping motor control circuit and analog electronic watch
JP2008228559A (ja) ステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計
US20100165796A1 (en) Stepping motor control circuit and analogue electronic watch
JP2011075463A (ja) ステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計
JP2011188734A (ja) ステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計
JP6134487B2 (ja) ステッピングモータ制御回路、ムーブメント及びアナログ電子時計
JP2010243448A (ja) ステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計
JP2013242193A (ja) ステッピングモータ制御回路、ムーブメント及びアナログ電子時計
JP2014027783A (ja) ステッピングモータ制御回路、ムーブメント及びアナログ電子時計
JP6257709B2 (ja) ステッピングモータ制御回路、ムーブメント及びアナログ電子時計
JP2011075462A (ja) ステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計
JP5523667B2 (ja) ステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計
JP2014183624A (ja) ステッピングモータ制御回路、ムーブメント及びアナログ電子時計

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20141007