JP2010220461A - ステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計 - Google Patents

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三郎 間中
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Kenji Ogasawara
健治 小笠原
Kazusane Sakumoto
和実 佐久本
Kazuo Kato
一雄 加藤
Chikashi Motomura
京志 本村
Takanori Hasegawa
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    • H02P8/02Arrangements for controlling dynamo-electric motors of the kind having motors rotating step by step specially adapted for single-phase or bi-pole stepper motors, e.g. watch-motors, clock-motors

Abstract

【課題】継続的な負荷が軽減された場合に無駄なエネルギの消費を抑制すること。
【解決手段】ステッピングモータ105の回転状況を検出する検出区間を、主駆動パルスP1による駆動直後の第1区間T1、第1区間T1よりも後の第2区間T2、第2区間よりも後の第3区間T3に区分し、駆動余力の小さなパターンが所定回数連続して発生した場合には主駆動パルスP1をパルスダウンすると共に、少なくとも駆動余力の小さなパターンが連続して発生している状況下で駆動余力の大きなパターンが発生した場合には、前記駆動余力の小さなパターンが前記所定回数連続して発生していなくても主駆動パルスP1をパルスダウンする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ステッピングモータ制御回路及び前記ステッピングモータ制御回路を用いたアナログ電子時計に関する。
従来から、ロータ収容孔及びロータの停止位置を決める位置決め部を有するステータと、前記ロータ収容孔内に配設されたロータと、コイルとを有し、前記コイルに交番信号を供給して前記ステータに磁束を発生させることによって前記ロータを回転させると共に、前記位置決め部に対応する位置に前記ロータを停止するようにしたステッピングモータがアナログ電子時計等に使用されている。
前記ステッピングモータの制御方式として、ステッピングモータを主駆動パルスP1によって駆動した際に、前記ステッピングモータに生じる誘起信号を検出することによって回転したか否かを検出し、回転したか否かに応じて、パルス幅の異なる主駆動パルスP1に変更して駆動する、あるいは、主駆動パルスP1よりもパルス幅の大きい補正駆動パルスP2によって強制的に回転させるようにした補正駆動方式が使用されている(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献2では、前記ステッピングモータの回転を検出する際に、誘起信号の検出に加え、検出時刻を基準時間と比較判別する手段を設け、主駆動パルスP11でステッピングモータを回転駆動した後、検出信号が所定の基準しきい電圧Vcompを下回ると補正駆動パルスP2を出力し、次の主駆動パルスP1は前記主駆動パルスP11よりエネルギの大きい主駆動パルスP12に変更(パルスアップ)して駆動する。主駆動パルスP12で回転したときの検出時刻が基準時間より早いと、主駆動パルスP12から主駆動パルスP11に変更(パルスダウン)することによって、駆動時の負荷に応じた主駆動パルスP1で回転し、消費電流を低減している。
ところで、主駆動パルスP1のパルスランクを下げる手段として、同一エネルギの主駆動パルスP1での駆動回数や時間をカウントし、前記主駆動パルスP1による正常な回転駆動が所定回数あるいは所定時間行われた後に前記主駆動パルスP1のランクを1ランクダウンさせてパルス幅を狭くしている。
カレンダを駆動する場合、カレンダ送りを行っている最中は、時刻針を駆動する負荷(通常負荷)以外に大きなカレンダ負荷が一定時間継続し、カレンダ送りが終了すると通常負荷に戻って負荷が軽減される。このようにカレンダ負荷等の場合のような一時的に発生する継続的な負荷が軽減された場合、予め定めた所定回数あるいは所定時間は余分なエネルギを有する主駆動パルスP1によって運針し続けているため、駆動エネルギが無駄になるという問題がある。
特公昭61−15385号公報 WO2005/119377号公報
本発明は、前記問題点に鑑み成されたもので、継続的な負荷が軽減された場合に無駄なエネルギの消費を抑制することを課題としている。
本発明によれば、ステッピングモータのロータの回転によって発生する誘起信号を検出し、前記誘起信号が所定の検出区間内において所定の基準しきい電圧を超えたか否かによって、前記ステッピングモータの回転状況を検出する回転検出手段と、前記回転検出手段による検出結果に応じて、相互にエネルギが相違する複数の主駆動パルスのいずれか又は前記各主駆動パルスよりもエネルギの大きい補正駆動パルスによって前記ステッピングモータを駆動制御する制御手段とを備えて成り、前記制御手段は、主駆動パルスの駆動余力の小さな回転状況が所定の第1回数連続して発生した場合に前記主駆動パルスをパルスダウンすると共に、少なくとも前記駆動余力の小さな回転状況が連続して発生している状況下で駆動余力の大きな回転状況が発生した場合には、前記駆動余力の小さな回転状況が前記第1回数連続して発生していない場合でも前記主駆動パルスをパルスダウンすることを特徴とするステッピングモータ制御回路が提供される。
また、本発明によれば、ステッピングモータのロータの回転によって発生する誘起信号を検出し、前記誘起信号が所定の検出区間内において所定の基準しきい電圧を超えたか否かによって、前記ステッピングモータの回転状況を検出する回転検出手段と、前記回転検出手段による検出結果に応じて、相互にエネルギが相違する複数の主駆動パルスのいずれか又は前記各主駆動パルスよりもエネルギの大きい補正駆動パルスによって前記ステッピングモータを駆動制御する制御手段とを備えて成り、前記制御手段は、駆動余力のある回転状況の発生回数を駆動余力の大きさに応じて重み付けした発生回数として計数すると共に、駆動余力のある回転状況が連続して発生した場合において、前記各駆動余力のある回転状況の重み付けした発生回数の合計が所定回数になったとき前記主駆動パルスをパルスダウンすることを特徴とするステッピングモータ制御回路が提供される。
また、本発明によれば、時刻針を回転駆動するステッピングモータと、前記ステッピングモータを制御するステッピングモータ制御回路とを有するアナログ電子時計において、前記ステッピングモータ制御回路として、前記いずれか一に記載のステッピングモータ制御回路を用いたことを特徴とするアナログ電子時計が提供される。
本発明に係るモータ制御回路によれば、継続的な負荷が軽減された場合に無駄なエネルギの消費を抑制することが可能になる。
また、本発明に係るアナログ電子時計によれば、カレンダ負荷等の継続的な負荷が軽減された場合に無駄なエネルギの消費を抑制することが可能になる。
本発明の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計のブロック図である。 本発明の実施の形態に係るアナログ電子時計に使用するステッピングモータの構成図である。 本発明の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を説明するためのタイミング図である。 本発明の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を説明する判定チャートである。 本発明の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を示すフローチャートである。 一般的なカレンダ表示部の駆動機構を示す構成図である。 本発明の他の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を説明するためのタイミング図である。 本発明の他の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を説明するためのタイミング図である。 本発明の他の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を説明するためのタイミング図である。 本発明の他の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を説明する判定チャートである。 本発明の他の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を示すフローチャートである。
図1は、本発明の実施の形態に係るモータ制御回路を用いたアナログ電子時計のブロック図で、アナログ電子腕時計の例を示している。
図1において、アナログ電子時計は、所定周波数の信号を発生する発振回路101、発振回路101で発生した信号を分周して計時の基準となる時計信号を発生する分周回路102、電子時計を構成する各電子回路要素の制御や駆動パルスの変更制御等の制御を行う制御回路103、制御回路103からの制御信号に基づいてモータ回転駆動用の駆動パルスを選択し出力する駆動パルス選択回路104、駆動パルス選択回路104からの駆動パルスによって回転駆動されるステッピングモータ105、ステッピングモータ105によって回転駆動され時刻を表示するための時刻針(図1の例では時針107、分針108、秒針110の3種類)及び日にちを表すカレンダ表示部109を有するアナログ表示部106を備えている。
また、アナログ電子時計は、ステッピングモータ105の回転状況を表す誘起信号VRsを所定の検出区間Tにおいて検出する回転検出回路111、回転検出回路111が所定の基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを検出した時刻と検出した区間とを比較して、前記誘起信号がどの区間において検出されたのかを判別する検出区間判別回路112を有している。尚、後述するように、ステッピングモータ105が回転したか否かを検出する検出区間Tは複数の区間(本実施の形態では後述するように3つの区間)に区分している。
回転検出回路111は、前記特許文献1に記載された回転検出回路と同様の原理を利用して誘起信号VRsを検出する構成のものであり、ステッピングモータ105が回転した場合等のように回転動作が速い場合には所定の基準しきい電圧Vcompを越える誘起信号VRsが発生し、モータ105が回転しなかった場合等のように回転動作が遅い場合には誘起信号VRsは基準しきい電圧Vcompを越えないように基準しきい電圧Vcompが設定されている。
尚、発振回路101及び分周回路102は信号発生手段を構成し、アナログ表示部106は時刻表示手段を構成している。回転検出回路111は回転検出手段を構成し、制御回路103、駆動パルス選択回路104、回転検出回路111及び検出区間判別回路112は制御手段を構成している。
図6は、アナログ表示部106のカレンダ表示部109の駆動機構を示す構成図である。図6において、カレンダ表示部109は、日にちが付された日車700及び日にち表示用窓に日にちが表示されるように日車700の動きを規制する日躍制レバー701を有している。制御回路103は、毎日所定時刻が到来すると、ステッピングモータ105を駆動して日車700を回転駆動し日送り動作を行う。この日送り動作の際に、日躍制レバー701の規制力に抗して日車700を回転駆動することになるため大きな負荷になる。日送り駆動の前は時刻針を駆動するのみの通常負荷状態であり、日送り駆動の最中は日送りが完了するまでの間は通常負荷に一定の負荷が増加した状態が一定時間継続する継続的負荷の状態であり、日送り動作が完了すると日躍制レバー701及び日車700の負荷分が軽減されるため、時刻針を駆動するのみの通常負荷に戻る。
図2は、本発明の実施の形態に使用するステッピングモータ105の構成図で、アナログ電子時計で一般に用いられている時計用ステッピングモータの例を示している。
図2において、ステッピングモータ105は、ロータ収容用貫通孔203を有するステータ201、ロータ収容用貫通孔203に回転可能に配設されたロータ202、ステータ201と接合された磁心208、磁心208に巻回されたコイル209を備えている。ステッピングモータ105をアナログ電子時計に用いる場合には、ステータ201及び磁心208はネジ(図示せず)によって地板(図示せず)に固定され、互いに接合される。コイル201は、第1端子OUT1、第2端子OUT2を有している。
ロータ202は、2極(S極及びN極)に着磁されている。磁性材料によって形成されたステータ201の外端部には、ロータ収容用貫通孔203を挟んで対向する位置に複数(本実施の形態では2個)の切り欠き部(外ノッチ)206、207が設けられている。各外ノッチ206、207とロータ収容用貫通孔203間には可飽和部210、211が設けられている。
可飽和部210、211は、ロータ202の磁束によっては磁気飽和せず、コイル209が励磁されたときに磁気飽和して磁気抵抗が大きくなるように構成されている。ロータ収容用貫通孔203は、輪郭が円形の貫通孔の対向部分に複数(本実施の形態では2つ)の半月状の切り欠き部(内ノッチ)204、205を一体形成した円孔形状に構成されている。
切り欠き部204、205は、ロータ202の停止位置を決めるための位置決め部を構成している。コイル209が励磁されていない状態では、ロータ202は、図2に示すように前記位置決め部に対応する位置、換言すれば、ロータ202の磁極軸が、切り欠き部204、205を結ぶ線分と直交するような位置(角度θ0位置)に安定して停止している。ロータ202の回転軸(回転中心)を中心とするXY座標空間を4つの象限(第1象限I〜第4象限IVに区分している。
いま、駆動パルス選択回路104から矩形波の駆動パルスをコイル209の端子OUT1、OUT2間に供給して(例えば、第1端子OUT1側を正極、第2端子OUT2側を負極)、図2の矢印方向に電流iを流すと、ステータ201には破線矢印方向に磁束が発生する。これにより、可飽和部210、211が飽和して磁気抵抗が大きくなり、その後、ステータ201に生じた磁極とロータ202の磁極との相互作用によって、ロータ202は図2の矢印方向に180度回転し、磁極軸が角度θ1位置で安定的に停止する。尚、ステッピングモータ105を回転駆動することによって通常動作(本実施の形態ではアナログ電子時計であるため運針動作)を行わせるための回転方向(図2では反時計回り方向)を正方向とし、その逆(時計回り方向)を逆方向としている。
次に、駆動パルス選択回路104から、逆極性の矩形波の駆動パルスをコイル209の端子OUT1、OUT2に供給して(前記駆動とは逆極性となるように、第1端子OUT1側を負極、第2端子OUT2側を正極)、図2の反矢印方向に電流を流すと、ステータ201には反破線矢印方向に磁束が発生する。これにより、可飽和部210、211が先ず飽和し、その後、ステータ201に生じた磁極とロータ202の磁極との相互作用によって、ロータ202は前記と同一方向(正方向)に180度回転し、磁極軸が角度θ0位置で安定的に停止する。
以後、このように、コイル209に対して極性の異なる信号(交番信号)を供給することによって、前記動作が繰り返し行われて、ロータ202を180度ずつ矢印方向に連続的に回転させることができるように構成されている。尚、本実施の形態では、駆動パルスとして、後述するように、相互にエネルギの異なる複数の主駆動パルスP10〜P1n及び補正駆動パルスP2を用いている。
図3は、本実施の形態において、主駆動パルスP1によってステッピングモータ105を駆動した場合のタイミング図で、負荷の大きさ、ロータ202の回転位置、回転状況を表すパターン及びパルス制御動作をあわせて示している。
図3において、P1は主駆動パルスP1を表すと共にロータ202が主駆動パルスP1によって回転駆動される区間を表し、又、a〜eは主駆動パルスP1の駆動停止後の自由振動によるロータ202の回転位置を表す領域である。
主駆動パルスP1による駆動直後の所定時間を第1区間T1、第1区間T1よりも後の所定時間を第2区間T2、第2区間よりも後の所定時間を第3区間T3としている。このように、主駆動パルスP1による駆動直後から始まる検出区間T全体を複数の区間(本実施の形態では3つの区間T1〜T3)に区分している。尚、本実施の形態では、誘起信号VRsを検出しない期間であるマスク区間は設けていない。
ロータ202を中心として、その回転によってロータ202の主磁極が位置するXY座標空間を第1象限I〜第4象限IVに区分した場合、第1区間T1〜第3区間T3は次のように表すことができる。
即ち、通常負荷の状態において、第1区間T1はロータ202を中心とする空間の第3象限IIIにおいてロータ202の正方向(ロータ202が回転する方向)回転状況から、最初の逆方向回転状況を検出する区間、第2区間T2は第3象限IIIにおいてロータ202の最初の逆方向回転状況を検出する区間、第3区間T3は第3象限IIIにおいてロータ202の最初の逆方向回転後の回転状況を検出する区間となっている。ここで、通常負荷とは通常時に駆動される負荷を意味しており、本実施の形態では、時刻針(時針107、分針108、秒針110)を駆動する場合の負荷を通常負荷としている。
また、通常負荷に対して僅かに小さな負荷が増えた状態(負荷増分極小)では、第1区間T1は第2象限IIにおいてロータ202の正方向回転状況及び第3象限IIIにおいてロータ202の最初の正方向の回転状況を検出する区間、第2区間T2は第3象限IIIにおいてロータ202の最初の正方向の回転状況及び最初の逆方向の回転状況を検出する区間、第3区間T3は第3象限IIIにおけるロータ202の最初の逆方向回転以後の回転状況を検出する区間となっている。
Vcompはステッピングモータ105で発生する誘起信号VRsの電圧レベルを判定する基準しきい電圧であり、ステッピングモータ105が回転した場合等のようにロータ202が一定の速い動作を行った場合には誘起信号VRsが基準しきい電圧Vcompを超え、回転しない場合等のようにロータ202が一定の速い動作を行わない場合には誘起信号VRsが基準しきい電圧Vcompを超えないように基準しきい電圧Vcompは設定されている。
例えば、図3において、本実施の形態に係るステッピングモータ制御回路では、通常負荷の状態において、領域bで生じた誘起信号VRsは第1区間T1において検出され、領域cで生じた誘起信号VRsは第1区間T1及び第2区間T2において検出され、領域c後に生じた誘起信号VRsは第3区間T3において検出される。
回転検出回路111が基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを検出した場合を判定値「1」、回転検出回路110が基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを検出できなかった場合を判定値「0」とすると、図3の通常負荷駆動の例では、回転状況を表すパターン(第1区間T1の判定値,第2区間T2の判定値,第3区間T3の判定値)として(0,1,0)が得られており、制御回路103は駆動エネルギが過大(余裕回転)と判定して、主駆動パルスP1の駆動エネルギを1ランクダウン(パルスダウン)するようにパルス制御を行う。
また、負荷増分極小の状態においては、領域aで生じた誘起信号VRsは第1区間T1において検出され、領域bで生じた誘起信号は第1区間T1及び第2区間T2において検出され、領域cで生じた誘起信号は第2区間T2及び第3区間T3において検出される。図3の例では、パターン(0,1,1)が得られており、制御回路103は前記同様に余裕回転と判定して、主駆動パルスP1の駆動エネルギを1ランクダウンするようにパルス制御を行う。
図4は本実施の形態の動作をまとめた判定チャートである。図4において、前述したとおり、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを検出した場合を判定値「1」、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを検出できなかった場合を判定値「0」と表している。また、「1/0」は、判定値が「1」、「0」のどちらでもよいことを表している。
図4に示すように、回転検出回路111が基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsの有無を検出し、検出区間判別回路112が前記誘起信号VRsの検出時期を判定したパターンに基づいて、制御回路103内部に記憶した図4の判定チャートを参照して、制御回路103及び駆動パルス選択回路104は主駆動パルスP1のパルスアップやパルスダウンあるいは補正駆動パルスP2による駆動等の後述する駆動パルス制御を行ってステッピングモータ105を回転制御する。
例えば、制御回路103は、パターン(1/0,0,0)の場合、ステッピングモータ105が回転していない(非回転)と判定して、補正駆動パルスP2によってステッピングモータ105を駆動するように駆動パルス選択回路104を制御した後、次回駆動時に1ランクアップ(パルスアップ)した主駆動パルスP1に変更して駆動するように駆動パルス選択回路104を制御する。
制御回路103は、パターン(1/0,0,1)の場合、ステッピングモータ105は回転したが、負荷は通常負荷に対して大きい負荷が増えた状態(負荷増分大)であり、次回駆動時に非回転になる恐れがある(ぎりぎり回転)と判定して、補正駆動パルスP2による駆動を行うことなく、前もって次回駆動時に1ランクアップした主駆動パルスP1に変更して駆動するように駆動パルス選択回路104を制御する。
制御回路103は、パターン(1,1,1/0)の場合、ステッピングモータ105は回転し、負荷は通常負荷に対して中程度の負荷が増えた状態(負荷増分中)であり、駆動余力があり、駆動エネルギは適切(余裕ない回転)と判定して、所定回数連続して発生するまでは主駆動パルスP1を変更せずに駆動するように駆動パルス選択回路104を制御する。
制御回路103は、パターン(0,1,1/0)の場合、ステッピングモータ105は回転し、負荷は通常負荷又は負荷増分極小であり駆動エネルギに余力がある(余裕回転)と判定して、次回駆動時に1ランクダウンした主駆動パルスP1に変更して駆動するように駆動パルス選択回路104を制御する。
図5は、本発明の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を示すフローチャートであり、主として制御回路103の処理を示すフローチャートである。
以下、図1〜図6を参照して、本発明の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を詳細に説明する。
図1において、発振回路101は所定周波数の基準クロック信号を発生し、分周回路102は発振回路101で発生した前記信号を分周して計時の基準となる時計信号を発生し、制御回路103に出力する。
制御回路103は、前記時計信号を計数して計時動作を行い、先ず主駆動パルスP1nのランクn及び駆動余力のある回転状況の連続発生回数Nを0にして(図5のステップS501)、最小パルス幅の主駆動パルスP10でステッピングモータ105を回転駆動するように制御信号を出力する(ステップS502、S503)。
駆動パルス選択回路104は、制御回路103からの制御信号に応答して、主駆動パルスP10によってステッピングモータ105を回転駆動する。ステッピングモータ105は主駆動パルスP10によって回転駆動されて、時刻針107、108、110を回転駆動する。これにより、ステッピングモータ105が正常に回転した場合には、表示部106では、時刻針107、108、110によって現在時刻が随時表示される。
制御回路103は、回転検出回路111が所定の基準しきい電圧Vcompを超えるステッピングモータ105の誘起信号VRsを検出したか否かの判定、及び、検出区間判別回路112が前記誘起信号VRsの検出時刻tは区間T1内と判定したか否かの判定(即ち、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第1区間T1内で検出したか否かの判定)を行う(ステップS504)。制御回路103は、処理ステップS504において基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第1区間T1内で検出していないと判定した場合には(パターンが(0,x,x)の場合である。ここで、判定値「x」は判定値が「1」か「0」かを問わないことを意味している。)、前記同様にして、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第2区間T2内で検出したか否かを判定する(ステップS505)。
制御回路103は、処理ステップS505において基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第2区間T2内で検出していないと判定した場合(パターンが(0,0,x)の場合である。)、前記同様にして、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第3区間T3内で検出したか否かを判定する(ステップS506)。
制御回路103は、処理ステップS506において基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第3区間T3内で検出していないと判定した場合(パターンが(x,0,0)の場合であり、図3及び図4の非回転の場合である。)、補正駆動パルスP2によってステッピングモータ105を駆動した後(ステップS507)、当該主駆動パルスP1のランクnが最大ランクmでない場合には主駆動パルスP1を1ランクアップして主駆動パルスP1(n+1)に変更した後に処理ステップS502に戻り、次回の駆動はこの主駆動パルスP1(n+1)によって駆動する(ステップS508、S510)。
制御回路103は、処理ステップS508において当該主駆動パルスP1のランクnが最大ランクmの場合には、主駆動パルスP1を所定量エネルギの小さい主駆動パルスP1(n−a)に変更して処理ステップS502に戻り、次回の駆動はこの主駆動パルスP1(n−a)によって駆動する(ステップS509)。この場合、主駆動パルスP1中の最大エネルギの駆動パルスP1mでも回転不能な状態であるため、次回駆動時に最大エネルギの主駆動パルスP1mで駆動することによるエネルギの無駄を少なくすることができる。尚、このとき、大きな省電力効果を得るために、最小エネルギの主駆動パルスP10に変更するようにしてもよい。
制御回路103は、処理ステップS506において基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第3区間T3内で検出したと判定した場合(パターンが(x,0,1)の場合である。)、当該主駆動パルスP1のランクnが最大ランクmでない場合には主駆動パルスP1を1ランクアップして主駆動パルスP1(n+1)に変更して処理ステップS502に戻り、次回の駆動はこの主駆動パルスP1によって駆動する(ステップS511、S510;図3の負荷増分大の場合であり又、図4のぎりぎり回転の場合である。)。
制御回路103は、処理ステップS511において、当該主駆動パルスP1のランクnが最大ランクmの場合にはランク変更できないため、主駆動パルスP1は変更せずに処理ステップS502に戻り、次回の駆動はこの主駆動パルスP1によって駆動する(ステップS517)。
制御回路103は、処理ステップS504において基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第1区間T1内で検出したと判定した場合(パターンが(1,x,x)の場合である。)、前記同様にして、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第2区間T2内で検出したか否かを判定する(ステップS512)。
制御回路103は、処理ステップS512において基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第2区間T2内で検出していないと判定した場合(パターンが(1,0,x)の場合である。)、処理ステップS506に移行して前記処理を行う。
制御回路103は、処理ステップS512において基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第2区間T2内で検出したと判定した場合(パターンが(1,1,x)の場合である。)、前記同様にして、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第3区間T3内で検出したか否かを判定する(ステップS513)。
制御回路103は、処理ステップS513において基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第3区間T3内で検出したと判定した場合(パターンが(1,1,1)の場合であり、駆動余力はあるが駆動余力が所定値より小さい回転状況の場合である。図3では負荷増分中、図4では余裕ない回転の場合である。)、主駆動パルスP1のランクnが最低ランク0のときはランクを下げることができないためランクを変更せずに維持して処理ステップS502に戻る(ステップS514、S517)。
制御回路103は、処理ステップS514において主駆動パルスP1のランクnが最低ランク0ではないと判定した場合、連続発生回数Nに1加算し(ステップS515)、回数Nが所定の第1回数(本実施の形態では160回)になったか否かを判定し(ステップS516)、前記第1回数になっていない場合には主駆動パルスP1のランクは変更せずに処理ステップS502に戻り(ステップS517)、前記第1回数になった場合には主駆動パルスP1のランクを1ランクダウンすると共に連続発生回数Nを0にリセットして処理ステップS502に戻る(ステップS518)。
このように、負荷増分中の回転状況を表すパターンであり駆動余力が小さいパターンであるパターン(1,1,1)のときは、当該パターンが所定回数連続して発生したとき、即ち、余裕ない回転が連続して第1回数発生したときは、パルスダウンしても安定して回転駆動できると判定してパルスダウンし、非回転となる可能性のあるパルスダウンを行わないようにすると共に省電力化を図っている。
制御回路103は、処理ステップS513において、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第3区間T3内で検出していないと判定した場合(パターンが(1,1,0)の場合であり、駆動余力が所定値より大きい回転状況の場合である。図4では余裕ない回転の場合である。)、主駆動パルスP1のランクnが最低ランク0のときはランクを下げることができないためランクを変更せずに処理ステップS502に戻る(ステップS522、S519)。
制御回路103は、処理ステップS522において主駆動パルスP1のランクnが最低ランク0ではないと判定した場合、連続発生回数Nに1加算し(ステップS521)、回数Nが前記第1回数よりも少ない所定の第2回数(本実施の形態では30回)になったか否かを判定し(ステップS520)、前記第2回数になっていない場合には主駆動パルスP1のランクは変更せずに処理ステップS502に戻り(ステップS519)、前記第2回数になった場合には主駆動パルスP1のランクを1ランクダウンすると共に連続発生回数Nを0にリセットして処理ステップS502に戻る(ステップS518)。この動作の例が、継続的な負荷であるカレンダ負荷を駆動した後、カレンダ負荷の駆動が完了して負荷が時刻針のみの駆動となって軽減された場合である。
このように、駆動余力の小さなパターンが所定の第1回数連続して発生した場合には主駆動パルスをパルスダウンすると共に、少なくとも駆動余力の小さなパターンが連続して発生している状況下で駆動余力の大きなパターンが発生した場合には駆動余力の小さなパターンが第1回数連続して発生する前でも主駆動パルスP1をパルスダウンするように構成している。また、少なくとも前記駆動余力の小さな回転状況が連続して発生している状況下で、駆動余力の大きな回転状況が発生した場合、前記駆動余力の小さな回転状況の連続発生回数と前記駆動余力の大きな回転状況の連続発生回数との合計が、前記第1回数よりも少ない第2回数になったとき主駆動パルスP1をパルスダウンするように構成している。
したがって、本実施の形態に係るステッピングモータ及びアナログ電子時計によれば、駆動余力があって動作が安定している場合には早めにパルスダウンすることが可能になるため、予め分かっている継続的な負荷が軽減された場合に無駄なエネルギの消費を抑制することが可能になる。
また、負荷が軽減されたことを感知して主駆動パルスP1のパルス幅を狭くすることで、負荷軽減に応じたパルスダウンが実行され、無駄なエネルギを消費せず低消費電力化を図ることが可能になる。
一方、制御回路103は、処理ステップS505において基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第2区間T2内で検出したと判定した場合(パターンが(0,1,x)の場合であり、図3では通常負荷、負荷増分極小で余裕回転の場合であり又、図4では余裕回転の場合である。)、主駆動パルスP1のランクnが最低ランク0のときはランクを下げることができないためランクを変更せずに処理ステップS502に戻り(ステップS600、S602)、主駆動パルスP1のランクnが最低ランク0でないときは主駆動パルスP1を直ちに1ランクダウンして処理ステップS502に戻る(ステップS600、S601)。これにより、駆動余力が更に大きいときは主駆動パルスP1を直ちにパルスダウンして、安定駆動を維持すると共に省電力化を図ることができる。
尚、制御手段は、少なくとも駆動余力の小さな回転状況が連続して発生している状況下で駆動余力の大きな回転状況が発生した場合、駆動余力の小さな回転状況の連続発生回数Nと駆動余力の大きな回転状況の連続発生回数Nとの合計が、前記第1回数よりも少ない第2回数になったとき主駆動パルスP1をパルスダウンするように構成することができる。
また、検出区間Tを、主駆動パルスによる駆動直後の第1区間T1、第1区間T1よりも後の第2区間T2、第2区間T2よりも後の第3区間T3に区分し、通常負荷の状態において、第1区間T1はロータ202を中心とする空間の第3象限IIIにおいてロータ202の正方向回転状況及び最初の逆方向回転状況を検出する区間、第2区間T2は3象限IIIにおいてロータ202の最初の逆方向回転状況を検出する区間、第3区間T3は第3象限IIIにおいてロータ202の最初の逆方向回転後の回転状況を検出する区間であり、前記制御手段は、駆動余力の小さなパターンが前記第1回数連続して発生した場合には主駆動パルスP1をパルスダウンすると共に、少なくとも駆動余力の小さなパターンが連続して発生している状況下で駆動余力の大きなパターンが発生した場合には、前記駆動余力の小さなパターンが前記第1回数連続して発生していない場合でも主駆動パルスP1をパルスダウンするように構成することができる。
また、前記駆動余力の小さなパターンは(1,1,1)であり、前記駆動余力の大きなパターンは(1,1,0)であるように構成することができる。
また、前記制御手段は、更に駆動余力の大きなパターン(0,1,x)が発生したときは直ちに主駆動パルスをパルスダウンするように構成することができる。
また、本発明の実施の形態に係るアナログ電子時計は、時刻針を回転駆動するステッピングモータと、前記ステッピングモータを制御するステッピングモータ制御回路とを有するアナログ電子時計において、前記ステッピングモータ制御回路として、前述したステッピングモータ制御回路を用いたことを特徴としており、日にちを表示する日車を有し、前記ステッピングモータが前記日車を駆動している間は駆動余力の小さい回転状況、前記日車の駆動が終了した後は駆動余力の大きい回転状況であるように構成することができる。
次に、本発明の他の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計について説明する。本他の実施の形態のブロック図は図1と同じであり又、使用するステッピングモータは図2に示す構成のものである。
図7〜図9は本発明の他の実施の形態の動作を説明するためのタイミング図である。前記実施の形態では検出区間Tを3つの区間T1、T2、T3に区分したが、本他の実施の形態では、前記実施の形態における区間T2を2つの区間T2A、T2Bに区分すると共に区間T1及び区間T3については前記実施の形態と同じに構成することにより、検出区間Tを4つの区間T1、T2A、T2B、T3に区分している。
即ち、本他の実施の形態では、検出区間Tを複数の区間に区分、例えば、主駆動パルスP1による駆動直後の第1区間T1(前記実施の形態の第1区間と同じ区間)、第1区間T1よりも後の第2区間T2A、第2区間T2Aよりも後の第3区間T2B、第3区間T2Bよりも後の第4区間(前記実施の形態の第3区間と同じ区間)T3に区分している。
通常負荷の状態において、第1区間T1はロータ202を中心とする空間の第3象限IIIにおいてロータ202の正方向回転状況を検出する区間及び最初の逆方向回転状況を判定する区間、第2区間T2A及び第3区間T2Bは第3象限IIIにおいてロータ202の最初の逆方向回転状況を検出する区間、第4区間T3は第3象限IIIにおいてロータ202の最初の逆方向回転後の回転状況を検出する区間である。
尚、第3区間T2Bの時間幅は、少なくとも1つの誘起信号VRsが検出できる時間幅であればよい。即ち、第3区間T2Bの時間幅は、少なくとも回転検出回路111が誘起信号VRsをサンプリングする1周期分の時間幅があればよい。
図7においては、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsの最大値Vmaxが第2区間T2Aのみで検出されており、パターン(第1区間T1,第2区間T2A,第3区間T2B,第4区間T3)として、パターン(0,1,0,0)が得られている。この場合は駆動余力のある回転状況を示している。また、駆動余力が大きい回転状況であり、回転余裕最大の回転状況を示している。
図8においては、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsの最大値Vmaxが第3区間T2Bのみで検出されており、パターン(0,0,1,0)が得られている。駆動余力が大きい程ロータ202が速く回転するため、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsの発生時点は早くなる。誘起信号VRsは、図8の場合よりも図7の場合の方が早く発生している。図8の場合は、駆動余力のある回転状況を示しているが、駆動余力が小さい回転状況であり又、回転余裕大の回転状況である。
図9においては、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsの最大値Vmaxが第1区間及び第3区間T2Bで検出されており、パターン(1,0,1,0)が得られている。この場合は、駆動余力がない回転状況である。
図10は本発明の他の実施の形態の動作を説明する判定チャートである。パターン(T1,T2A,T2B,T3)と、回転余裕の程度や回転したか否かを表す回転状況の判定結果と、判定結果に基づいて駆動パルスのランクの維持や変更を行うパルス制御(ランク操作)との関係を示している。
制御回路103は、図7のパターン(0,1,0,0)が発生した場合、図10に示すように、回転余裕最大(駆動余力が所定値より大きい回転状況)と判定する。パルスダウン動作の詳細は後述するが、制御回路103は、駆動余力が大きい回転状況の場合、駆動余力のある回転状況の発生回数1回に対して、駆動余力のある回転状況の発生回数4回として重み付けして計数して累積の計数値に加算する。
また、制御回路103は、図8のパターン(0,0,1,0)が発生した場合、図10に示すように、回転余裕大(駆動余力があるが駆動余力が所定値より小さい回転状況)と判定する。制御回路103は、駆動余力が小さい回転状況の場合には、駆動余力のある回転状況の発生回数1回に対して、駆動余力のある回転状況の発生回数1回として重み付けして計数して累積の計数値に加算する。
制御回路103は、駆動余力の小さい回転状況の連続発生回数と駆動余力の大きい回転状況の連続発生回数との合計回数が所定値に到達したとき主駆動パルスP1を1ランクダウン(パルスダウン)する。
一方、制御回路103は、図9のパターン(1,0,1,0)が発生した場合、図10に示すように、余裕ない回転(駆動余力のない回転状況)と判定する。制御回路103は、駆動余力がない場合は主駆動パルスP1のエネルギを変更せずに維持するように制御する。
このように、本他の実施の形態では、駆動余力のある回転状況の発生回数を、駆動余力の大きさに応じて重み付けした発生回数として計数すると共に、駆動余力のある回転状況が連続して発生した場合において、前記各駆動余力のある回転状況の重み付けした発生回数の合計が所定回数(例えば前記実施の形態における第1回数)になったとき主駆動パルスP1をパルスダウンするようにしている。
図11は本発明の他の実施の形態の動作を示すフローチャートである。
以下、図1、図2、図7〜図11に沿って、本他の実施の形態の動作を説明する。
図1において、発振回路101は所定周波数の基準クロック信号を発生し、分周回路102は発振回路101で発生した前記信号を分周して計時の基準となる時計信号を発生し、制御回路103に出力する。
制御回路103は、前記時計信号を計数して計時動作を行い、先ず主駆動パルスP1nのランクn及び駆動余力のある回転状況の連続発生回数Nを0にして(図11のステップS501)、最小パルス幅の主駆動パルスP10でステッピングモータ105を回転駆動するように制御信号を出力する(ステップS502、S503)。
駆動パルス選択回路104は、制御回路103からの制御信号に応答して、主駆動パルスP10によってステッピングモータ105を回転駆動する。ステッピングモータ105は主駆動パルスP10によって回転駆動されて、時刻針107、108、110を回転駆動する。これにより、ステッピングモータ105が正常に回転した場合には、表示部106では、時刻針107、108、110によって現在時刻が随時表示される。
制御回路103は、回転検出回路111が所定の基準しきい電圧Vcompを超えるステッピングモータ105の誘起信号VRsを検出したか否かの判定、及び、検出区間判別回路112が前記誘起信号VRsの検出時刻tは第1区間T1内と判定したか否かの判定(即ち、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsが第1区間T1内で検出したか否かの判定)を行う(ステップS504)。
制御回路103は、処理ステップS504において基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第1区間T1内で検出していないと判定した場合には(パターンが(0,x,x,x)の場合である。尚、前記実施の形態と同様に判定値「x」は判定値が「1」か「0」かを問わないことを意味している。)、前記同様にして、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第2区間T2A内で検出したか否かを判定する(ステップS111)。
制御回路103は、処理ステップS111において基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第2区間T2A内で検出していないと判定した場合(パターンが(0,0,x,x)の場合である。)、前記同様にして、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第3区間T2B内で検出したか否かを判定する(ステップS112)。
制御回路103は、処理ステップS112において基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第3区間T2B内で検出したと判定した場合(パターンが(0,0,1,x)の場合である。駆動余力が小さい回転状況の場合であり、図8及び図10の回転余裕大の場合である。)、回数Nに重み付けした回数1を加算し(ステップS113)、加算後の回数Nが所定回数(例えば前記実施の形態における第1回数)に達したと判定したときには(ステップS114)、主駆動パルスP1のエネルギランクを1ランクダウンすると共に回数Nを0にして処理ステップS502に戻る(ステップS115)。
制御回路103は、処理ステップS114において加算後の回数Nが前記所定回数に達していないと判定したときには、主駆動パルスP1のエネルギランクを変更せずに処理ステップS502に戻る(ステップS116)。
制御回路103は、処理ステップS112において基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第3区間T2B内で検出していないと判定した場合(パターンが(0,0,0,x)の場合である。)、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第4区間T3内で検出したと判定したときには(パターンが(0,0,0,1)の場合であり、図10のぎりぎり回転の場合である。)(ステップS117)、主駆動パルスP1のエネルギランクを1ランクアップして処理ステップS502に戻る(ステップS118)。
制御回路103は、処理ステップS117において基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第4区間T3内で検出していないと判定した場合(パターンが(0,0,0,0)の場合であり、図10の非回転の場合である。)、補正駆動パルスP2でステッピングモータ105を駆動するように駆動パルス選択回路104を制御した後(ステップS122)、主駆動パルスP1のエネルギランクを1ランクアップすると共に回数Nを0にして処理ステップS502に戻る(ステップS123)。このように、駆動余力のある回転状況が発生しない場合には回数Nが0にリセットされる。
制御回路103は、処理ステップS111において基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第2区間T2A内で検出したと判定した場合(パターンが(0,1,x,x)の場合である。駆動余力が大きい回転状況の場合であり、図7及び図10の回転余裕最大の場合である。)、回数Nに重み付けした回数4を加算して処理ステップS114に移行する(ステップS119)。
尚、制御回路103は、処理ステップS119、S113において、駆動余力が小さい回転状況発生回数の重み付けした回数と駆動余力が大きい回転状況発生回数の重み付けした回数の合計回数を計数し、処理ステップS114において前記合計回数が前記所定回数に達したか否かを判定する。
制御回路103は、処理ステップS504において基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第1区間T1内で検出したと判定した場合には(パターンが(1,x,x,x)の場合である。)、前記同様にして、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第2区間T2A又は第3区間T2B内で検出したか否かを判定する(ステップS120)。
制御回路103は、処理ステップS120において基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第2区間T2Aと第3区間T2Bのいずれにおいても検出していないと判定した場合(パターンが(1,0,0,x)の場合である。)、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第4区間T3内でも検出していないと判定したときには(パターンが(1,0,0,0)の場合であり、駆動余力がない図10の非回転の場合である。)(ステップS121)、補正駆動パルスP2でステッピングモータ105を駆動するように駆動パルス選択回路104を制御した後、主駆動パルスP1のエネルギランクを1ランクアップすると共に回数Nを0にして処理ステップS502に戻る(ステップS122、S123)。
制御回路103は、処理ステップS121において基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第4区間T3内で検出したと判定した場合には(パターンが(1,0,0,1)の場合であり、駆動余力がない図10のぎりぎり回転の場合である。)、主駆動パルスP1のエネルギランクを1ランクアップして処理ステップS502に戻る(ステップS124)。
また、制御回路103は、処理ステップS120において基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第2区間T2A又は第3区間T2Bの少なくとも一方において検出したと判定した場合(パターンが(1,1,0,x)、(1,0,1,x)、(1,1,1,x)の場合であり、駆動余力がない図10の余裕ない回転である。)、駆動余力のある回転状況が継続しないため回数Nを0にして処理ステップS502に戻る(ステップS125)。
以上のように、本他の実施の形態においても、主駆動パルスP1の駆動余力のある回転状況の発生回数を駆動余力の大きさに応じて重み付けした発生回数として計数すると共に、駆動余力のある回転状況が連続して発生した場合において、前記各駆動余力のある回転状況の重み付けした発生回数の合計が所定回数(例えば前記第1回数)になったとき主駆動パルスP1をパルスダウンするようにしているため、継続的な負荷が軽減された場合に無駄なエネルギの消費を抑制することが可能になる。
また、アナログ電子時計において、カレンダ負荷等の継続的な負荷が軽減された場合に無駄なエネルギの消費を抑制することが可能になるという効果を奏する。
また、駆動余力が小さい回転状況のときは、棟が回転状況の実発生回数が多いときにランクダウンするように慎重な判定を行うため、ランクダウン後に非回転となる事態の発生を防止でき又、駆動余力が大きい時は早くランクダウンするため省電力化が可能になる。また、駆動余力が大きい状態と小さい状態が混在している状態でも、突然ランクダウンすることによる不具合を解消しつつ、適切なランクダウン動作を行うことができる。
また、駆動余力の大きさに応じてランクダウンしているため、突発的な負荷が生じた場合に長時間ランクダウンしないような事態の発生を防止でき、無駄な消費電力が発生することを防止できる。
また、突発的な負荷発生後のランクダウン期間短縮による低消費駆動と、突発的な負荷発生時のランクダウンによる不具合の回避とを実現することができるため、輪列ザラ負荷等で車の噛み合いが良く瞬間的に負荷が解除された時にランクダウンしてしまうような事態の発生を防止でき、安定した運針駆動が可能になる。
ここで、制御手段は、駆動余力の大きな回転状況には駆動余力の小さな回転状況よりも発生数回の多い重み付けをして計数すると共に、駆動余力のある回転状況が連続して発生した場合において、前記各駆動余力のある回転状況の重み付けした発生回数の合計が前記第1回数になったとき前記主駆動パルスをパルスダウンするように構成してもよい。
また、本他の実施の形態においても、主駆動パルスP1の駆動余力のある回転状況の発生回数を駆動余力の大きさに応じて重み付けした発生回数として、回転余裕最大の場合4回、回転余裕大の場合1回としたが、回転余裕最大の場合、4回より多く設定し、回転余裕最大の場合、より早くパルスダウンするように構成してもよい。
また、検出区間Tを複数の区間に区分、例えば、主駆動パルスによる駆動直後の第1区間T1、第1区間T1よりも後の第2区間T2A、第2区間T2Aよりも後の第3区間T2B、第3区間T2Bよりも後の第4区間T3に区分し、通常負荷の状態において、第1区間T1はロータ202を中心とする空間の第3象限IIIにおいてロータ202の正方向回転状況を判定する区間及び最初の逆方向回転状況を判定する区間、第2区間T2A及び第3区間T2Bは第3象限IIIにおいてロータ202の最初の逆方向回転状況を判定する区間、第4区間T3は第3象限IIIにおいてロータ202の最初の逆方向回転後の回転状況を判定する区間であり、前記制御手段は、第1区間T1〜第4区間T3において検出される誘起信号VRsのパターンに基づいて駆動余力を判定すると共に、駆動余力のある回転状況が連続して発生した場合において、駆動余力の小さなパターンと駆動余力の大きなパターンの重み付けした発生回数の合計が所定回数(例えば前記第1回数)になったとき主駆動パルスP1をパルスダウンするように構成してもよい。
また、前記駆動余力の小さなパターンは(0,0,1,x)であり、前記駆動余力の大きなパターンは(0,1,x,x)であるように構成してもよい。
尚、前記各実施の形態では、各主駆動パルスP1のエネルギを変えるために、パルス幅が異なるようにしたが、パルス電圧を変える等によっても、駆動エネルギを変えることが可能である。
また、所定時間継続した後に軽減される継続的負荷の例としてカレンダの例を挙げたが、所定時刻を報知するために表示部に設けたキャラクタに所定動作を行わせるような負荷を用いる等、種々の負荷が利用可能である。
また、ステッピングモータの応用例として電子時計の例で説明したが、モータを使用する電子機器に適用可能である。
本発明に係るステッピングモータ制御回路は、ステッピングモータを使用する各種電子機器に適用可能である。
また、本発明に係る電子時計は、カレンダ機能付きアナログ電子腕時計、カレンダ機能付きアナログ電子置時計等の各種カレンダ機能付きアナログ電子時計をはじめ、各種のアナログ電子時計に適用可能である。
101・・・発振回路
102・・・分周回路
103・・・制御回路
104・・・駆動パルス選択回路
105・・・ステッピングモータ
106・・・アナログ表示部
107・・・時針
108・・・分針
109・・・カレンダ表示部
110・・・秒針
111・・・回転検出回路
112・・・検出区間判別回路
201・・・ステータ
202・・・ロータ
203・・・ロータ収容用貫通孔
204、205・・・切り欠き部(内ノッチ)
206、207・・・切り欠き部(外ノッチ)
208・・・磁心
209・・・コイル
210、211・・・可飽和部
OUT1・・・第1端子
OUT2・・・第2端子
700・・・日車
701・・・日躍制レバー

Claims (13)

  1. ステッピングモータのロータの回転によって発生する誘起信号を検出し、前記誘起信号が所定の検出区間内において所定の基準しきい電圧を超えたか否かによって、前記ステッピングモータの回転状況を検出する回転検出手段と、前記回転検出手段による検出結果に応じて、相互にエネルギが相違する複数の主駆動パルスのいずれか又は前記各主駆動パルスよりもエネルギの大きい補正駆動パルスによって前記ステッピングモータを駆動制御する制御手段とを備えて成り、
    前記制御手段は、主駆動パルスの駆動余力の小さな回転状況が所定の第1回数連続して発生した場合に前記主駆動パルスをパルスダウンすると共に、少なくとも前記駆動余力の小さな回転状況が連続して発生している状況下で駆動余力の大きな回転状況が発生した場合には、前記駆動余力の小さな回転状況が前記第1回数連続して発生していない場合でも前記主駆動パルスをパルスダウンすることを特徴とするステッピングモータ制御回路。
  2. 前記制御手段は、少なくとも前記駆動余力の小さな回転状況が連続して発生している状況下で前記駆動余力の大きな回転状況が発生した場合、前記駆動余力の小さな回転状況の連続発生回数と前記駆動余力の大きな回転状況の連続発生回数との合計が、前記第1回数よりも少ない第2回数になったとき前記主駆動パルスをパルスダウンすることを特徴とする請求項1記載のステッピングモータ制御回路。
  3. 前記検出区間を複数の区間に区分し、
    前記制御手段は、前記回転検出手段が前記複数の区間において検出した誘起信号のパターンに基づいて駆動余力の大小を判定し、駆動余力の小さなパターンが前記第1回数連続して発生した場合には主駆動パルスをパルスダウンすると共に、少なくとも駆動余力の小さなパターンが連続して発生している状況下で駆動余力の大きなパターンが発生した場合には、前記駆動余力の小さなパターンが前記第1回数連続して発生していない場合でも前記主駆動パルスをパルスダウンすることを特徴とする請求項1又は2記載のステッピングモータ制御回路。
  4. 前記検出区間を、主駆動パルスによる駆動直後の第1区間、前記第1区間よりも後の第2区間、前記第2区間よりも後の第3区間に区分し、通常負荷の状態において、前記第1区間は前記ロータを中心とする空間の第3象限において前記ロータの正方向回転状況を判定する区間及び最初の逆方向回転状況を判定する区間、前記第2区間は前記第3象限において前記ロータの最初の逆方向回転状況を判定する区間、前記第3区間は前記第3象限において前記ロータの最初の逆方向回転後の回転状況を判定する区間であり、
    前記制御手段は、駆動余力の小さなパターンが前記第1回数連続して発生した場合には主駆動パルスをパルスダウンすると共に、少なくとも駆動余力の小さなパターンが連続して発生している状況下で駆動余力の大きなパターンが発生した場合には、前記駆動余力の小さなパターンが前記第1回数連続して発生していない場合でも前記主駆動パルスをパルスダウンすることを特徴とする請求項3記載のステッピングモータ制御回路。
  5. 前記駆動余力の小さなパターンは(1,1,1)であり、前記駆動余力の大きなパターンは(1,1,0)であることを特徴とする請求項4記載のステッピングモータ制御回路。
  6. 前記制御手段は、更に駆動余力の大きなパターン(0,1,x)が発生したときは直ちに主駆動パルスをパルスダウンすることを特徴とする請求項4又は5記載のステッピングモータ制御回路。
  7. ステッピングモータのロータの回転によって発生する誘起信号を検出し、前記誘起信号が所定の検出区間内において所定の基準しきい電圧を超えたか否かによって、前記ステッピングモータの回転状況を検出する回転検出手段と、前記回転検出手段による検出結果に応じて、相互にエネルギが相違する複数の主駆動パルスのいずれか又は前記各主駆動パルスよりもエネルギの大きい補正駆動パルスによって前記ステッピングモータを駆動制御する制御手段とを備えて成り、
    前記制御手段は、駆動余力のある回転状況の発生回数を駆動余力の大きさに応じて重み付けした発生回数として計数すると共に、駆動余力のある回転状況が連続して発生した場合において、前記各駆動余力のある回転状況の重み付けした発生回数の合計が所定回数になったとき前記主駆動パルスをパルスダウンすることを特徴とするステッピングモータ制御回路。
  8. 前記制御手段は、駆動余力の大きな回転状況には駆動余力の小さな回転状況よりも発生数回の多い重み付けをして計数すると共に、駆動余力のある回転状況が連続して発生した場合において、前記各駆動余力のある回転状況の重み付けした発生回数の合計が前記所定回数になったとき前記主駆動パルスをパルスダウンすることを特徴とする請求項7記載のステッピングモータ制御回路。
  9. 前記検出区間を複数の区間に区分し、
    前記制御手段は、前記回転検出手段が前記複数の区間において検出した誘起信号のパターンに基づいて駆動余力を判定すると共に、駆動余力のある回転状況が連続して発生した場合において、駆動余力の小さなパターンと駆動余力の大きなパターンの重み付けした発生回数の合計が前記所定回数になったとき前記主駆動パルスをパルスダウンすることを特徴とする請求項7又は8記載のステッピングモータ制御回路。
  10. 前記検出区間を、主駆動パルスによる駆動直後の第1区間、前記第1区間よりも後の第2区間、前記第2区間よりも後の第3区間、前記第3区間よりも後の第4区間に区分し、通常負荷の状態において、前記第1区間は前記ロータを中心とする空間の第3象限において前記ロータの正方向回転状況を判定する区間及び最初の逆方向回転状況を判定する区間、前記第2区間及び第3区間は前記第3象限において前記ロータの最初の逆方向回転状況を判定する区間、前記第4区間は前記第3象限において前記ロータの最初の逆方向回転後の回転状況を判定する区間であり、
    前記制御手段は、前記回転検出手段が前記第1区間〜第4区間において検出した誘起信号のパターンに基づいて駆動余力を判定すると共に、駆動余力のある回転状況が連続して発生した場合において、駆動余力の小さなパターンと駆動余力の大きなパターンの重み付けした発生回数の合計が前記所定回数になったとき前記主駆動パルスをパルスダウンすることを特徴とする請求項9記載のステッピングモータ制御回路。
  11. 前記駆動余力の小さなパターンは(0,0,1,x)であり、前記駆動余力の大きなパターンは(0,1,x,x)であることを特徴とする請求項10記載のステッピングモータ制御回路。
  12. 時刻針を回転駆動するステッピングモータと、前記ステッピングモータを制御するステッピングモータ制御回路とを有するアナログ電子時計において、
    前記ステッピングモータ制御回路として、請求項1乃至11のいずれか一に記載のステッピングモータ制御回路を用いたことを特徴とするアナログ電子時計。
  13. 日にちを表示する日車を有し、前記ステッピングモータが前記日車を駆動している間は駆動余力の小さい回転状況、前記日車の駆動が終了した後は駆動余力の大きい回転状況であることを特徴とする請求項12記載のアナログ電子時計。
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