JP7220584B2 - 時計用ムーブメントおよび時計 - Google Patents

時計用ムーブメントおよび時計 Download PDF

Info

Publication number
JP7220584B2
JP7220584B2 JP2019025317A JP2019025317A JP7220584B2 JP 7220584 B2 JP7220584 B2 JP 7220584B2 JP 2019025317 A JP2019025317 A JP 2019025317A JP 2019025317 A JP2019025317 A JP 2019025317A JP 7220584 B2 JP7220584 B2 JP 7220584B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
load
pointer
rotor
line segment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019025317A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020134225A (ja
Inventor
朋寛 井橋
勝也 麦島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Instruments Inc filed Critical Seiko Instruments Inc
Priority to JP2019025317A priority Critical patent/JP7220584B2/ja
Priority to US16/782,310 priority patent/US11415940B2/en
Publication of JP2020134225A publication Critical patent/JP2020134225A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7220584B2 publication Critical patent/JP7220584B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04BMECHANICALLY-DRIVEN CLOCKS OR WATCHES; MECHANICAL PARTS OF CLOCKS OR WATCHES IN GENERAL; TIME PIECES USING THE POSITION OF THE SUN, MOON OR STARS
    • G04B13/00Gearwork
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04CELECTROMECHANICAL CLOCKS OR WATCHES
    • G04C3/00Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means
    • G04C3/14Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means incorporating a stepping motor
    • G04C3/146Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means incorporating a stepping motor incorporating two or more stepping motors or rotors
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04BMECHANICALLY-DRIVEN CLOCKS OR WATCHES; MECHANICAL PARTS OF CLOCKS OR WATCHES IN GENERAL; TIME PIECES USING THE POSITION OF THE SUN, MOON OR STARS
    • G04B19/00Indicating the time by visual means
    • G04B19/24Clocks or watches with date or week-day indicators, i.e. calendar clocks or watches; Clockwork calendars
    • G04B19/243Clocks or watches with date or week-day indicators, i.e. calendar clocks or watches; Clockwork calendars characterised by the shape of the date indicator
    • G04B19/247Clocks or watches with date or week-day indicators, i.e. calendar clocks or watches; Clockwork calendars characterised by the shape of the date indicator disc-shaped
    • G04B19/253Driving or releasing mechanisms
    • G04B19/25333Driving or releasing mechanisms wherein the date indicators are driven or released mechanically by a clockwork movement
    • G04B19/25353Driving or releasing mechanisms wherein the date indicators are driven or released mechanically by a clockwork movement driven or released stepwise by the clockwork movement
    • GPHYSICS
    • G04HOROLOGY
    • G04CELECTROMECHANICAL CLOCKS OR WATCHES
    • G04C3/00Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means
    • G04C3/14Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means incorporating a stepping motor

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Electromechanical Clocks (AREA)
  • Control Of Stepping Motors (AREA)

Description

本発明は、時計用ムーブメントおよび時計に関するものである。
時計において、指針の位置を検出する手法として、例えば、輪列を構成する歯車が有する穴を発光素子と受光素子ではさみ、透過光の有無によって検出することが知られている。
また、時計の指針を通常駆動時の駆動パルスで駆動し、モータの回転状態を誘起電圧により検出する回転状態検出技術が提案されている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に記載の発明では、その検出手法により非回転状態として検出される場合は、補助駆動パルスにより回転力を付加することで運針を実現する。
さらに、時計の制御部が、指針の基準位置に対応する所定の高負荷を検出した場合、当該基準位置と判断する技術が提案されている(例えば特許文献2参照)。特許文献2に記載の発明では、補助駆動パルスが出力される状態に応じて当該基準位置を判定している。
特許第5363167号公報 特許第3625395号公報
ところで、指針の基準位置に対応する所定の負荷をモータに発生させる機構の一例として、指針に連動して回転する所定の歯車の1つの歯を他の歯とは異なる形状に形成する方法が開発されている。これにより、前記1つの歯が他の歯車に噛み合う際にモータに負荷変動が生じる。
しかしながら、前記所定の歯車が複数の歯車と噛み合う構成の場合、前記1つの歯は前記所定の歯車が一周する間に他の歯車に複数回噛み合う。このため、所定の歯車が一周する間に、モータが複数回の負荷変動を受けるので、指針の基準位置を検出することが困難となる場合がある。
そこで本発明は、指針の基準位置を検出できる時計用ムーブメントおよび時計を提供するものである。
本発明の時計用ムーブメントは、指針を回転させるロータを有するステッピングモータと、主駆動パルスおよび補助駆動パルスによって前記ロータを回転させるとともに、前記主駆動パルスによって前記指針を回転させたときに前記ロータの回転状態の検出により前記指針の基準位置を判断する制御部と、前記ステッピングモータの駆動力を前記指針に伝達し、第1歯車並びに前記第1歯車に噛み合う第2歯車および第3歯車を有する輪列と、を備え、前記第1歯車は、前記第2歯車および前記第3歯車と噛み合うそれぞれの場合に前記ロータが受ける負荷に変動を与える基準負荷部を有し、平面視で前記第1歯車の回転中心と前記第2歯車の回転中心とを結ぶ第1線分は、平面視で前記第1歯車の回転中心と前記第3歯車の回転中心とを結ぶ第2線分に対して、180°未満の角度をなして設けられており、前記制御部は、前記基準負荷部によって前記ロータが受ける少なくとも2回の負荷に基づいて前記基準位置を判断する、ことを特徴とする。
本発明によれば、基準負荷部が第2歯車に噛み合う位置から第3歯車に噛み合う位置まで移動するのに要するステッピングモータの駆動ステップ数と、基準負荷部が第3歯車に噛み合う位置から第2歯車に噛み合う位置まで移動するのに要するステッピングモータの駆動ステップ数と、が相違する。このため、ステッピングモータを1ステップずつ駆動し、ロータが受ける負荷に変動が生じない期間の長さを判定することで、基準負荷部が第2歯車に噛み合う位置、および基準負荷部が第3歯車に噛み合う位置を検出することができる。よって、基準負荷部の回転位置と指針の基準位置とを対応付けておくことで、指針の位置を検出することができる。
上記の時計用ムーブメントにおいて、前記ロータの回転によって、前記第1歯車の回転に対して間欠的に動作する間欠動作部を備え、前記間欠動作部は、前記第1歯車の1回転毎に、前記ロータが受ける負荷に少なくとも1回の変動を与え、前記少なくとも1回の変動は、前記基準負荷部が平面視で前記第1線分と前記第2線分とによって挟まれた領域に位置する期間の一部に発生してもよい。
本発明によれば、基準負荷部が平面視で第1線分と第2線分とによって挟まれた領域の外側を通過する間には、ロータが受ける負荷の変動が生じない。基準負荷部が平面視で第1線分と第2線分とによって挟まれた領域の外側を通過する間、第1歯車は180°以上回転する。このため、第1歯車を180°以上回転させてもロータが受ける負荷の変動が生じなかった状態を判定することで、基準負荷部が平面視で第1線分と第2線分とによって挟まれた領域に進入する際にロータが受ける負荷の変動を、基準負荷部が平面視で第1線分と第2線分とによって挟まれた領域から退避する際にロータが受ける負荷の変動、および間欠動作部の動作によってロータが受ける負荷の変動と区別して容易に検出できる。したがって、指針の基準位置を検出することができる。
上記の時計用ムーブメントにおいて、前記間欠動作部は、日送り動作する日車を含んでもよい。
一般に日車は日付が変わる時刻の前後のみ日送り動作するので、日車を駆動するステッピングモータのロータには間欠的に負荷の変動が生じ得る。よって、本発明によれば、上述した作用効果を効果的に奏することができる。
上記の時計用ムーブメントにおいて、平面視で前記第1線分と前記第2線分とによって挟まれた領域の中心角は、前記少なくとも1回の変動が発生する期間における前記第1歯車の回転角度よりも大きくてもよい。
本発明によれば、間欠動作部の動作によるロータが受ける負荷の変動が基準負荷部によるロータが受ける負荷の変動に重なって生じることを抑制できる。よって、基準負荷部によるロータが受ける負荷の変動を正確に検出することができる。
上記の時計用ムーブメントにおいて、平面視で前記第1線分と前記第2線分とによって挟まれた領域の中心角は、前記少なくとも1回の変動が発生する期間における前記第1歯車の回転角度と、前記第1歯車の2歯分の回転角度と、の和よりも大きくてもよい。
本発明によれば、輪列を組み立てる際に、第1歯車と、第2歯車および第3歯車の少なくともいずれか一方と、の噛み合わせ位置が所望の噛み合わせ位置から1歯分ずれることを許容できる。よって、上述した作用効果を奏する時計用ムーブメントを容易に組み立て可能とすることができる。
上記の時計用ムーブメントにおいて、前記制御部は、前記基準負荷部が平面視で前記第1線分と前記第2線分とによって挟まれた領域に進入する際の前記ロータが受ける負荷の変動に基づいて前記基準負荷部の位置を検出してもよい。
本発明によれば、ロータが受ける負荷に変動が生じない期間の長さを判定することで、第1歯車の基準負荷部が平面視で第1線分と第2線分とによって挟まれた領域に進入する際のロータが受ける負荷の変動を、基準負荷部が前記領域から退避する際のロータが受ける負荷の変動と区別して検出できる。よって、基準負荷部の回転位置と指針の基準位置とを対応付けておくことで、指針の基準位置を検出することができる。
上記の時計用ムーブメントにおいて、前記基準負荷部によって前記ロータが受ける負荷に変動が生じるときの前記指針の位置の情報を記憶する記憶部を備えてもよい。
本発明によれば、制御部は、ロータが受ける負荷の変動を検出して基準負荷部の位置を検出することで、記憶部に記憶された情報に基づいて、指針の位置を検出することができる。
上記の時計用ムーブメントにおいて、前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記指針の位置の情報に基づき、前記ロータが受ける負荷の変動を検出したときに前記指針が指示する位置を検出してもよい。
本発明によれば、指針が指示する位置を把握できるので、指針を所望の位置まで移動させることができる。
上記の時計用ムーブメントにおいて、前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記指針の位置の情報に基づき、前記指針を0時を示す位置に移動させてもよい。
本発明によれば、指針の帰零動作を正確に行うことができる。
本発明の時計は、上記の時計用ムーブメントを備えることを特徴とする。
本発明によれば、指針の基準位置を検出できる時計用ムーブメントを備えるので、指針の位置ずれを抑制することができる。
本発明によれば、指針の基準位置を検出できる時計用ムーブメントおよび時計を提供することができる。
実施形態に係る時計の構成例を示すブロック図である。 実施形態に係る指針駆動部とモータ負荷検出部の構成例を示すブロック図である。 実施形態に係るパルス制御部が出力する駆動パルスの例を示す図である。 実施形態に係るモータの構成例を示す図である。 実施形態に係る主駆動パルスとモータ回転時に発生する誘起電圧の例を示す図である。 実施形態に係る負荷の状態と誘起電圧の関係を説明するための図である。 実施形態に係る輪列を示す平面図である。 実施形態に係る輪列の一部を示す平面図である。 実施形態に係る駆動負荷の変動を示す図である。 実施形態に係る基準負荷位置を検出する処理手順例を示すフローチャートである。 実施形態に係る基準負荷位置と指針の基準位置との関係を記憶部に記憶させる処理手順例を示すフローチャートである。 実施形態に係る0時位置を検出する処理手順例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお以下の説明では、同一または類似の機能を有する構成に同一の符号を付す。そして、それら構成の重複する説明は省略する場合がある。
図1は、実施形態に係る時計の構成例を示すブロック図である。
図1に示すように、時計1は、電池2、発振回路3、分周回路4、記憶部5、制御部10、第1モータ20a、第2モータ20b、輪列30a、輪列30b、第1指針40a、第2指針40b、第3指針40cおよび表示車41(間欠動作部)を備える。
制御部10は、パルス制御部11、および指針駆動部12を備える。
指針駆動部12は、第1指針駆動部121a、モータ負荷検出部122a、第2指針駆動部121bおよびモータ負荷検出部122bを備える。
なお、時計用ムーブメントは、少なくとも記憶部5、制御部10、第1モータ20a、第2モータ20b、輪列30a、輪列30bおよび表示車41を備える。
なお、第1モータ20aおよび第2モータ20bのうちの1つを特定しない場合は、モータ20という。また、輪列30aおよび輪列30bのうちの1つを特定しない場合は、輪列30という。また、第1指針40a、第2指針40b、および第3指針40cのうちの1つを特定しない場合は、指針40という。また、第1指針駆動部121aおよび第2指針駆動部121bのうちの1つを特定しない場合は、指針駆動部121という。また、モータ負荷検出部122aおよびモータ負荷検出部122bのうちの1つを特定しない場合は、モータ負荷検出部122という。
なお、図1に示す時計1は、計時した時刻を指針40によって表示するとともに、計時した時刻に対応する日付を表示車41によって表示するアナログ時計である。図1に示した例では、時計1が3本の指針40を備える例であるが、指針40の数は、1本でも2本でも4本以上であってもよい。
電池2は、例えばリチウム電池や酸化銀電池等の、いわゆるボタン電池である。なお、電池2は、太陽電池、および太陽電池によって発電された電力を蓄電する蓄電池であってもよい。電池2は、電力を制御部10に供給する。
発振回路3は、例えば水晶の圧電現象を利用し、その機械的共振から所定の周波数を発振するために用いられる受動素子である。ここで、所定の周波数は、例えば32[kHz]である。
分周回路4は、発振回路3が出力した所定の周波数の信号を所望の周波数に分周し、分周した信号を制御部10に出力する。
記憶部5は、第1指針40aおよび第2指針40b、並びに第3指針40cおよび表示車それぞれを駆動する駆動パルスを記憶する。なお、駆動パルスについては、後述する。記憶部5は、区間T1~T3における、モータ負荷検出部122が備える比較器Q7(図2参照)の出力の組み合わせと回転状態とモータ20の状態を関連付けて記憶している。なお、区間T1~T3については、図6を用いて後述する。記憶部5は、制御部10が制御に用いるプログラムや、後述する指針の回転位置の情報等を記憶する。
制御部10は、分周回路4が分周した所望の周波数を用いて計時を行い、計時した結果に応じて、指針40を運針するようにモータ20を駆動する。また、制御部10は、モータ20の回転によって発生する逆起電圧(誘起電圧)を検出し、検出した結果に基づいて、指針40の基準位置を検出する。なお、基準位置の検出方法は、後述する。
パルス制御部11は、分周回路4が分周した所望の周波数を用いて計時を行い、計時した結果に応じて指針40を運針するようにパルス信号を生成し、生成したパルス信号を指針駆動部12に出力する。また、パルス制御部11は、指針駆動部12が検出したモータ20に発生する誘起電圧と基準電圧との比較結果を取得し、取得した結果に基づいて基準位置の検出を行う。
また、パルス制御部11は、駆動端子M111、駆動端子M112、駆動端子M121、駆動端子M122、制御端子G11、制御端子G12が、第1指針駆動部121aに接続され、検出端子CO1がモータ負荷検出部122aに接続されている。また、駆動端子M211、駆動端子M212、駆動端子M221、駆動端子M222、制御端子G21、制御端子G22が、第2指針駆動部121bに接続され、検出端子CO2がモータ負荷検出部122bに接続されている。
指針駆動部12は、パルス制御部11が出力したパルス信号に応じてモータ20を駆動することで指針40を運針させる。また、指針駆動部12は、モータ20を駆動したときに発生する誘起電圧を検出し、検出した誘起電圧と基準電圧との比較結果をパルス制御部11に出力する。
第1指針駆動部121aは、パルス制御部11の制御に応じて、第1モータ20aを正転または逆転させるためのパルス信号を生成する。第1指針駆動部121aは、生成したパルス信号によって第1モータ20aを駆動する。
第2指針駆動部121bは、パルス制御部11の制御に応じて、第2モータ20bを正転または逆転させるためのパルス信号を生成する。第2指針駆動部121bは、生成したパルス信号によって第2モータ20bを駆動する。
モータ負荷検出部122aは、第1モータ20aの回転によって第1指針駆動部121aに発生する逆起電圧を検出し、検出した逆起電圧を閾値である基準電圧Vcompと比較した結果をパルス制御部11に出力する。
モータ負荷検出部122bは、第2モータ20bの回転によって第2指針駆動部121bに発生する逆起電圧を検出し、検出した逆起電圧を閾値である基準電圧Vcompと比較した結果をパルス制御部11に出力する。
第1モータ20aおよび第2モータ20bそれぞれは、ステッピングモータである。第1モータ20aは、第1指針駆動部121aが出力したパルス信号によって、輪列30aを介して第1指針40aおよび第2指針40bを駆動する。第2モータ20bは、第2指針駆動部121bが出力したパルス信号によって、輪列30bを介して第3指針40cおよび表示車41を駆動する。
輪列30aおよび輪列30bそれぞれは、少なくとも1つの歯車を有する。輪列30aは、第1モータ20aの駆動力を第1指針40aおよび第2指針40bに伝達する。輪列30bは、第2モータ20bの駆動力を第3指針40cおよび表示41車に伝達する。輪列30が有する歯車は、基準負荷部39(図8参照)を有する。基準負荷部39は、指針40が基準位置に位置するときにロータ202が受ける負荷(トルク)に変動を与えるように構成されている。以下、ロータ202が受ける負荷を駆動負荷と称する。本実施形態では、指針40が基準位置に位置するときに、基準負荷部39によって駆動負荷が増大する。例えば、基準負荷部39は、歯車の1つの歯を他の歯とは異なる形状とすることにより構成されている。輪列30の詳細な構成については後述する。
第1指針40aは、秒針である。第2指針40bは、分針である。第3指針40cは、時針である。表示車41は、日車である。第1指針40a、第2指針40b、第3指針40cおよび表示車41それぞれは、不図示の支持体に回転可能に支持されている。
次に、指針駆動部121とモータ負荷検出部122の構成例を説明する。
図2は、実施形態に係る指針駆動部とモータ負荷検出部の構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、指針駆動部121は、スイッチング素子Q1~Q6を備えている。また、モータ負荷検出部122は、抵抗R1とR2、比較器Q7を備えている。
スイッチング素子Q3は、ゲートがパルス制御部11の駆動端子Mn11(nは1または2)に接続され、ソースが電源+Vccに接続され、ドレインがスイッチング素子Q1のドレインと抵抗R1の一端と比較器Q7の第1入力部(+)と第1出力端子Outn1に接続されている。
スイッチング素子Q1は、ゲートがパルス制御部11の駆動端子Mn12に接続され、ソースが接地されている。
スイッチング素子Q5は、ゲートがパルス制御部11の制御端子Gn1に接続され、ソースが電源+Vccに接続され、ドレインが抵抗R1の他端に接続されている。
スイッチング素子Q4は、ゲートがパルス制御部11の駆動端子Mn21に接続され、ソースが電源+Vccに接続され、ドレインがスイッチング素子Q2のドレインと抵抗R2の一端と比較器Q7の第2入力部(+)と第2出力端子Outn2に接続されている。
スイッチング素子Q2は、ゲートがパルス制御部11の駆動端子Mn22に接続され、ソースが接地されている。
スイッチング素子Q6は、ゲートがパルス制御部11の制御端子Gn2に接続され、ソースが電源+Vccに接続され、ドレインが抵抗R2の他端に接続されている。
比較器Q7は、第3入力部(-)に基準電圧Vcompが供給され、出力部がパルス制御部11の検出端子COnに接続されている。
指針駆動部121の第1出力端子Outn1と第2出力端子Outn2の両端には、モータ20が接続されている。
スイッチング素子Q3,Q4,Q5,Q6それぞれは、例えばPチャネルのFET(Field effect transistor;電界効果トランジスタ)である。また、スイッチング素子Q1,Q2それぞれは、例えばNチャネルのFETである。
スイッチング素子Q1とQ2は、モータ20を駆動する構成要素である。スイッチング素子Q5とQ6と抵抗R1と抵抗R2は、回転検出のための構成要素である。スイッチング素子Q3とQ4は、モータ20の駆動と回転検出の双方に兼用される構成要素である、スイッチング素子Q1~Q6それぞれは、オン状態でオン抵抗が小さく、低インピーダンスの素子である。また、抵抗R1とR2の抵抗値は、同じであり、スイッチング素子のオン抵抗より大きな値である。
なお、指針駆動部121は、スイッチング素子Q1,Q4を同時にオン状態、Q2,Q3を同時にオフ状態にすることで、モータ20が備える駆動コイル209に対して正方向の電流を供給することで、モータ20を180°正方向に回転駆動させる。また、指針駆動部121は、スイッチング素子Q2,Q3を同時にオン状態、Q1,Q4を同時にオフ状態にすることで、駆動コイル209に対して逆方向の電流を供給することで、モータ20を正方向に更に180°回転駆動させる。
次に、パルス制御部11が出力する駆動信号の例を説明する。
図3は、実施形態に係るパルス制御部が出力する駆動パルスの例を示す図である。
図3において、横軸は時刻、縦軸は信号がH(ハイ)レベルであるかL(ロー)レベルであるかを表している。波形P1は、第1の駆動パルスの波形である。波形P2は、第2の駆動パルスの波形である。
時刻t1~t6の期間は、モータ20を正転させる期間である。時刻t1~t2の期間、パルス制御部11は、第1駆動パルスMn1を生成する。時刻t3~t4の期間、パルス制御部11は、第2駆動パルスMn2を生成する。なお、時刻t1~t2または時刻t3~t4の期間の駆動信号は、符号g31が示す領域のように、複数のパルス信号により構成され、パルス制御部11がパルスのデューティを調整する。この場合、時刻t1~t2の期間または時刻t3~t4の期間は、パルスのデューティに応じて変化する。以下、本実施形態では、符号g31が示す領域の信号波を「くし歯波」という。または、時刻t1~t2または時刻t3~t4の期間の駆動信号は、符号g32が示す領域のように、1つのパルス信号により構成され、パルス制御部11がパルスの幅を調整する。この場合、時刻t1~t2の期間または時刻t3~t4の期間は、パルスの幅に応じて変化する。以下、本実施形態では、符号g32が示す領域の信号波を「矩形波」という。
なお、本実施形態では、時刻t1~t2または時刻t3~t4の期間のパルスを主駆動パルス(検出駆動パルス)P1という。また、時刻t5~t6の期間のパルスは、主駆動パルスP1によってロータ202が回転しなかったことが検出されたときのみに出力される補助駆動パルスP2である。以下の説明では、主駆動パルスP1が、くし歯波の例を説明する。
次に、モータ20の構成例を説明する。
図4は、実施形態に係るモータの構成例を示す図である。
図4に示すように、モータ20をアナログ電子時計に用いる場合には、ステータ201および磁心208はネジ(図示せず)によって地板(図示せず)に固定され、互いに接合されている。また、駆動コイル209は、第1端子OUT1、第2端子OUT2を有している。
ロータ202は、2極(S極およびN極)に着磁されている。ロータ202には、かな(図示せず)が設けられている。
ステータ201は、磁性材料によって形成されている。ステータ201の外端部には、ロータ収容用貫通孔203を挟んで対向する位置に複数(本実施形態では2個)の切り欠き部(外ノッチ)206,207が設けられている。各外ノッチ206,207とロータ収容用貫通孔203間には可飽和部210,211が設けられている。
可飽和部210,211は、ロータ202の磁束によっては磁気飽和せず、駆動コイル209が励磁されたときに磁気飽和して磁気抵抗が大きくなるように構成されている。ロータ収容用貫通孔203は、輪郭が円形の貫通孔の対向部分に複数(本実施形態では2つ)の半月状の切り欠き部(内ノッチ)204,205を一体形成した円孔形状に構成されている。
切り欠き部204,205は、ロータ202の停止位置を決めるための位置決め部を構成している。駆動コイル209が励磁されていない状態では、ロータ202は、図4に示すように前記位置決め部に対応する位置、換言すれば、ロータ202の磁極軸Aが、切り欠き部204,205を結ぶ線分と直交するような位置(角度θ0位置)に安定して停止している。ロータ202の回転軸(回転中心)を中心とするXY座標空間を4つの象限(第1象限I~第4象限IV)に区分している。
ここで、指針駆動部121から矩形波の主駆動パルスP1を駆動コイル209の端子OUT1,OUT2間に供給して(例えば、第1端子OUT1側を正極、第2端子OUT2側を負極)、図4の矢印方向に駆動電流iを流すと、ステータ201には破線矢印方向に磁束が発生する。これにより、可飽和部210,211が飽和して磁気抵抗が大きくなり、その後、ステータ201に生じた磁極とロータ202の磁極との相互作用によって、ロータ202は図4の矢印方向に180°回転し、磁極軸が角度θ1位置で安定的に停止する。つまり、モータ20は、1ステップでロータ202を180°回転させる。なお、モータ20を回転駆動することによって通常動作(本実施形態ではアナログ電子時計であるため運針動作)を行わせるための回転方向(図4では反時計回り方向)を正方向とし、その逆(図4では時計回り方向)を逆方向としている。
指針駆動部121から、逆極性の矩形波の主駆動パルスP1を駆動コイル209の端子OUT1,OUT2に供給して(前記駆動とは逆極性となるように、第1端子OUT1側を負極、第2端子OUT2側を正極)、図4の反矢印方向に駆動電流iを流すと、ステータ201には反破線矢印方向に磁束が発生する。これにより、可飽和部210、211が先ず飽和し、その後、ステータ201に生じた磁極とロータ202の磁極との相互作用によって、ロータ202は前記と同一方向(正方向)に180°回転し、磁極軸が角度θ0位置で安定的に停止する。
以後、このように、指針駆動部121が、駆動コイル209に対して極性の異なる信号(交番信号)を供給する。これにより、モータ20は、前記動作が繰り返し行われて、ロータ202を180°ずつ矢印方向に連続的に回転させることができるように構成されている。
指針駆動部121は、相互に極性の異なる主駆動パルスP1で交互に駆動することによってモータ20を回転駆動し、主駆動パルスP1で回転できなかった場合には、後述する区間T3の後に主駆動パルスP1と同極性の補助駆動パルスP2を用いて回転駆動する。
次に、モータ20の駆動時のスイッチング素子Q1~Q6の動作とモータ回転時に発生する誘起電圧の例について説明する。なお、以下の例では、モータ20が正転の場合を説明する。
図5は、実施形態に係る主駆動パルスとモータ回転時に発生する誘起電圧の例を示す図である。図5において、横軸は時刻、縦軸は信号がHレベルであるかLレベルであるかを表している。波形g11は、指針駆動部121のOutn1から出力される主駆動パルスP1および検出パルスの波形である。符号g12は、検出区間を示している。波形g13は、スイッチング素子Q3のゲートに入力される制御信号Mn11の波形である。
波形g14は、スイッチング素子Q1のゲートに入力される制御信号Mn12の波形である。波形g15は、スイッチング素子Q4のゲートに入力される制御信号Mn21の波形である。波形g16は、スイッチング素子Q2のゲートに入力される制御信号Mn22の波形である。波形g17は、スイッチング素子Q5のゲートに入力される制御信号Gn1の波形である。波形g18は、スイッチング素子Q6のゲートに入力される制御信号Gn2の波形である。
なお、図5に示す状態は、図3における時刻t1~t3の期間の状態である。
なお、図5において、スイッチング素子Q3,Q4,Q5,Q6は、ゲートに入力される信号がLレベルの期間、オン状態になり、ゲートに入力される信号がHレベルの期間、オフ状態になる。また、スイッチング素子Q1,Q2は、ゲートに入力される信号がHの期間、オン状態になり、ゲートに入力される信号がLレベルの期間、オフ状態になる。
時刻ta~tbの期間は、駆動区間である。
また、時刻tb~tcの期間は、回転状態の検出区間である。
駆動区間であるta~tbの期間、波形g13と波形g14に示すように、パルス制御部11は、くし歯波である主駆動パルスP1に応じてスイッチング素子Q3とQ1を所定周期でオン状態とオフ状態に切り換えることで、モータ20を正方向に回転させるように制御する。モータ20が正常に回転できた場合は、モータ20が備えるロータが正方向に180度回転する。なお、この期間、スイッチング素子Q2,Q5,Q6それぞれは、オフ状態であり、スイッチング素子Q4は、オン状態である。
検出区間の時刻tb~tcの期間、パルス制御部11は、スイッチング素子Q1のオフ状態を維持し、スイッチング素子Q3を所定のタイミングでオン状態とオフ状態を切り換えてハイインピーダンスの状態になるように制御する。そして、パルス制御部11は、この検出区間、スイッチング素子Q5をオン状態に切り換えるように制御する。なお、検出期間、パルス制御部11は、スイッチング素子Q4のオン状態を維持し、スイッチング素子Q2,Q6をオフ状態に制御する。
これにより、検出区間では、スイッチング素子Q4とQ5をオン状態でスイッチング素子Q3をオフ状態にする検出ループと、スイッチング素子Q4とQ5をオン状態でスイッチング素子Q3をオン状態にする閉ループとが所定周期で交互に繰り返される。このとき、検出ループの状態は、スイッチング素子Q4,Q5、抵抗R1によってループが構成されるため、モータ20に制動がかからない。一方、閉ループの状態は、スイッチング素子Q3,Q4、モータ20が有する駆動コイル209によってループが構成されることにより、駆動コイル209が短絡されているので、モータ20に制動がかかり、モータ20の自由振動が抑制される。
検出区間、抵抗R1には、駆動電流と同方向に誘起電流が流れる。この結果、抵抗R1には、誘起電圧信号VRsが発生する。比較器Q7は、区間T1,T2,T3それぞれの区間毎に、この誘起電圧信号VRsと基準電圧Vcompとを比較して、誘起電圧信号VRsが基準電圧Vcomp以下である場合に「1」を示す信号を出力し、誘起電圧信号VRsが基準電圧Vcompより大きい場合に「0」を示す信号を出力する。なお、図6を用いて後述するように、区間T1は、検出区間における1番目の区間である。区間T2は、検出区間における2番目の区間である。区間T3は、検出区間における3番目の区間である。
図3の時刻t3~t5の期間は、第2の駆動パルスが生成される。これにより、駆動区間、パルス制御部11は、主駆動パルスP1に応じてスイッチング素子Q4とQ2を所定周期でオン状態とオフ状態に切り換えることで、モータ20を正方向に回転させるように制御する。なお、この期間、スイッチング素子Q1、Q5、Q6それぞれは、オフ状態であり、スイッチング素子Q3は、オン状態である。
そして、検出区間、パルス制御部11は、スイッチング素子Q2のオフ状態を維持し、スイッチング素子Q4を所定のタイミングでオン状態とオフ状態を切り換えてハイインピーダンスの状態になるように制御する。そして、パルス制御部11は、この検出区間、スイッチング素子Q6をオン状態に切り換えるように制御する。なお、検出期間、パルス制御部11は、スイッチング素子Q3のオン状態を維持し、スイッチング素子Q1、Q5をオフ状態に制御する。これにより、抵抗R2には、駆動電流と同方向に誘起電流が流れる。この結果、抵抗R2には、誘起電圧信号VRsが発生する。比較器Q7は、区間T1、T2、T3それぞれの区間毎に、この誘起電圧信号VRsと基準電圧Vcompとを比較して、誘起電圧信号VRsが基準電圧Vcomp以下である場合に「1」を示す信号を出力し、誘起電圧信号VRsが基準電圧Vcompより大きいである場合に「0」を示す信号を出力する。
次に、図6を用いて、駆動負荷の状態と誘起電圧の関係について、さらに説明する。
図6は、実施形態に係る駆動負荷の状態と誘起電圧の関係を説明するための図である。なお、図6において、符号P1は駆動パルスP1を示す。符号T1は、区間T1を示す。符号T2は、区間T2を示す。符号T3は、区間T3を示す。なお、波形g201~g204は、比較器Q7に入力される信号CO1と駆動パルスP1を模式的に合わせて示した波形である。
駆動負荷が通常の場合(通常負荷)、波形g201に示すように、区間T2のときに、誘起電圧信号VRsが基準電圧Vcomp以上である。このため、比較器Q7の出力は、区間T1のときが「0」、区間T2のときが「1」、区間T3のときが「-」である。なお、「-」は、「0」であっても「1」であってもよいことを表している。
駆動負荷が小さい場合(負荷小)、波形g202に示すように、区間T1と区間T2のときに、誘起電圧信号VRsが基準電圧Vcomp以上である。このため、比較器Q7の出力は、区間T1のときが「1」、区間T2のときが「1」、区間T3のときが「-」である。
駆動負荷が大きい場合(負荷大)、波形g203に示すように、区間T1と区間T3のときに、誘起電圧信号VRsが基準電圧Vcomp以上である。このため、比較器Q7の出力は、区間T1のときが「-」、区間T2のときが「0」、区間T3のときが「1」である。
モータ20が回転できていない場合(非回転)、波形g204に示すように、区間T1のときに、誘起電圧信号VRsが基準電圧Vcomp以上である。このため、比較器Q7の出力は、区間T1のときが「-」、区間T2のときが「0」、区間T3のときが「0」である。
なお、パルス制御部11は、主駆動パルスP1で非回転の状態が検出された場合、主駆動パルスP1と同極性の補助駆動パルスP2で回転駆動するように制御する。
すなわち、比較器Q7の区間T1~T3の出力の組み合わせによって、駆動負荷の状態や、非回転状態を検出することができる。
なお、記憶部5は、図6の符号g211で囲んだ領域の区間T1~T3の比較器Q7の出力と、符号g212で囲んだ領域の負荷の状態や回転状態を対応付けて記憶している。パルス制御部11は、比較器Q7の出力に基づいて駆動負荷の変動を検出し、指針の基準位置を検出する(詳細は後述)。
次に、輪列30の構成について、輪列30bを例に挙げて説明する。
図7は、実施形態に係る輪列を示す平面図である。図8は、実施形態に係る輪列の一部を示す平面図である。
図7および図8に示すように、輪列30bは、第1中間車31と、第2中間車32と、第3中間車33と、筒車34と、第4中間車35と、第5中間車36と、第6中間車37と、を備える。
第1中間車31は、第1中間歯車31aと第1中間かな31bとを有する。第1中間歯車31aは、第2モータ20bのロータ202のかなに噛み合っている。第2中間車32は、第2中間歯車32aと第2中間かな32bとを有する。第2中間歯車32aは、第1中間車31の第1中間かな31bに噛み合っている。第3中間車33は、第3中間歯車33aと第3中間かな33b(第2歯車)とを有する。第3中間歯車33aは、第2中間車32の第2中間かな32bに噛み合っている。筒車34は、筒歯車34aを有する。筒歯車34aは、第3中間車33の第3中間歯車33aに噛み合っている。筒車34には、第3指針40cが取り付けられている。筒車34は、12時間で1回転する。
第4中間車35は、第4中間歯車35a(第1歯車)を有する。第4中間歯車35aは、第3中間車33の第3中間かな33bに噛み合っている。第4中間車35は、筒車34が2回転する毎に1回転する。つまり、第4中間車35は、24時間で1回転する。第5中間車36は、第5中間歯車36a(第3歯車)と円板車36bとを有する。第5中間歯車36aは、第4中間車35の第4中間歯車35aに噛み合っている。円板車36bは、送り歯36cを備える。送り歯36cは、円板車36bの外周面から径方向外側に突出している。第5中間車36は、24時間で1回転する。
第6中間車37(間欠動作部)は、第6中間歯車37aを備える。第6中間歯車37aは、第5中間車36の円板車36bの送り歯36c、および表示車41の内周に設けられた歯(不図示)に噛み合っている。第6中間車37は、第5中間車36が1回転する毎に第5中間車36の送り歯36cに1度噛み合って、所定角度回転する。第6中間車37は、第5中間車36が1回転する期間のうち、送り歯36cが日送り領域Pに位置する一部期間のみ回転する。第6中間車37は、前記所定角度回転する毎に表示車41を回転させる。これにより、第6中間車37および表示車41は、ロータ202の回転によって、ロータ202および第4中間車35の回転に対して間欠的に動作する。表示車41は、第6中間車37が前記所定角度回転する毎に日送り動作する。つまり、表示車41は、前記一部期間だけ日送り動作する。日送り動作は、時計1が表示する日付を切り替える動作である。
図8に示すように、第4中間車35の回転軸線方向から見た平面視で、第4中間車35の回転中心と第3中間車33の回転中心とを結ぶ第1線分L1は、第4中間車35の回転中心と第5中間車36の回転中心とを結ぶ第2線分L2に対して、180°未満の角度αをなして設けられている。換言すると、前記第1線分L1は、前記第2線分L2に対して、第4中間車35の回転中心回りに180°未満の角度αずれている。つまり、前記第1線分L1と前記第2線分L2とのなす角が180°ではなく、前記第1線分L1および前記第2線分L2は一直線にならない。以下、第4中間車35の回転中心の周囲において、平面視で前記第1線分L1と前記第2線分L2とによって挟まれた中心角が前記角度αの領域を狭領域と称する。前記第1線分L1は、第4中間車35の正転方向(図中の矢印方向)において狭領域の上流側の端部に位置する。前記第2線分L2は、第4中間車35の正転方向において狭領域の下流側の端部に位置している。
ここで、上述した基準負荷部39について説明する。
輪列30bは、基準負荷部39を有する。基準負荷部39は、少なくとも第3指針40cが基準位置に位置する際に、駆動負荷を増大させるように設けられている。基準負荷部39は、第4中間歯車35aに設けられている。基準負荷部39は、第4中間歯車35aの1つの歯を他の歯とは異なる形状とすることにより構成されている。これにより、基準負荷部39は、第4中間車35が1回転する間に、第3中間かな33bおよび第5中間歯車36aそれぞれに噛み合う2回、駆動負荷を増大させる。すなわち、第4中間歯車35aの基準負荷部39が平面視で第1線分L1または第2線分L2を通過する際に、駆動負荷が増大する。本実施形態では、基準負荷部39は、第3指針40cが基準位置に位置する際に、第3中間かな33bに噛み合うように設けられている。以下では、基準負荷部39が第3中間かな33bに噛み合う場合の第4中間車35の回転位置を基準負荷位置と称する。第4中間車35が基準負荷位置にあるとき、第3指針40cは基準位置に位置する。
また、第5中間車36は、第6中間車37を回転させる際に、駆動負荷を増大させる。つまり、第5中間車36は、第4中間車35の1回転毎に、駆動負荷を1回増大させる。第5中間車36の送り歯36cが日送り領域Pに位置するとき、第4中間車35の基準負荷部39は狭領域の一部である日送り負荷発生領域Qに位置する。第5中間車36は、第4中間車35の基準負荷部39が狭領域に位置する期間の一部で、第6中間車37を回転させるように設けられている。これにより、輪列30bは、第4中間車35が1回転する期間のうち、第4中間車35の基準負荷部39が狭領域に位置する期間の一部で、日送り動作によって駆動負荷を増大させる。
狭領域の中心角αは、日送り動作によって駆動負荷が増大する期間における第4中間車35の回転角度よりも小さい。換言すると、狭領域の中心角αは、第4中間車35の基準負荷部39が日送り負荷発生領域Qに位置する期間における第4中間車35の回転角度よりも大きい。さらに、狭領域の中心角αは、日送り動作によって駆動負荷が増大する期間における第4中間車35の回転角度と、第4中間歯車35aの2歯分の回転角度と、の和よりも大きい。
図9は、実施形態に係る駆動負荷の変動を示す図である。図9において、横軸は時刻、縦軸は駆動負荷を表している。
図9に示すように、駆動負荷は第4中間車35が1回転する間に、タイミングA,B,Cのそれぞれで増大する。タイミングAは、第4中間車35の基準負荷部39が第3中間かな33bに噛み合うタイミングである。タイミングBは、第4中間車35の基準負荷部39が第5中間歯車36aに噛み合うタイミングである。タイミングCは、日送り動作が行われるタイミングである。つまり、タイミングCは、第6中間車37および表示車41が回転するタイミングである。タイミングAからタイミングBに至る期間は、第4中間車35の基準負荷部39が狭領域を通過する期間である。タイミングBからタイミングCに至る期間は、第4中間車35の基準負荷部39が狭領域の外側を通過する期間である。タイミングBからタイミングAに至るまでのモータ20の駆動ステップ数は、タイミングAからタイミングBに至るまでのモータ20の駆動ステップ数よりも大きい。具体的に、タイミングBからタイミングAに至るまでのモータ20の駆動ステップ数は、第4中間車35を180°以上回転させるのに要するモータ20の駆動ステップ数である。なお、図示の例では、タイミングCにおいて日送り動作に伴う駆動負荷の増大が2つのピークを有しているが、これに限定されない。また、タイミングA,B,Cにおいて増大する駆動負荷の大きさは、図示の例に限定されるものではない。
次に、第4中間車35の基準負荷部39が第3中間かな33bに噛み合う位置(以下、基準負荷位置と称する)を検出する処理手順について、図10を参照して説明する。
図10は、実施形態に係る基準負荷位置を検出する処理手順例を示すフローチャートである。
ステップS10では、パルス制御部11は、駆動パルスを出力する。続いて、パルス制御部11は、ステップS20の処理に進む。
ステップS20では、パルス制御部11は、駆動負荷の増大が検出されたか否かを判定する。パルス制御部11は、駆動負荷の増大が検出されたと判定した場合(S20:Yes)、ステップS30の処理に進む。パルス制御部11は、駆動負荷の増大が検出されていないと判定した場合(S20:No)、ステップS40の処理に進む。
ステップS30では、パルス制御部11は、駆動負荷の増大の検出が1回目であるか否かを判定する。パルス制御部11は、駆動負荷の増大の検出が1回目であると判定した場合(S30:Yes)、ステップS50の処理に進む。パルス制御部11は、駆動負荷の増大の検出が1回目でないと判定した場合(S30:No)、すなわち駆動負荷の増大の検出が2回目以降である場合、ステップS60の処理に進む。
ステップS40では、パルス制御部11は、駆動負荷の増大が検出されなかった回数をカウントし、カウント数を記憶部5に記憶させる。続いて、パルス制御部11は、ステップS10の処理を再度行う。
ステップS50では、パルス制御部11は、記憶部5に記憶されたカウント数をリセットする。続いて、パルス制御部11は、ステップS10の処理を再度行う。
ステップS60では、パルス制御部11は、記憶部5に記憶されたカウント数が予め設定されるカウント数Nに対応するか否かを判定する。カウント数Nは、第4中間車35の基準負荷部39が狭領域を退避してから再び狭領域に進入するのに要するモータ20の駆動ステップ数である。すなわち、カウント数Nは、図9に示すタイミングBからタイミングAに至るまでのモータ20の駆動ステップ数である。記憶部5に記憶されたカウント数がカウント数Nに対応する場合、直近で検出された駆動負荷の増大は、第4中間車35の基準負荷部39と第3中間かな33bとの噛み合いによるものである。記憶部5に記憶されたカウント数がカウント数Nに対応しない場合、直近で検出された駆動負荷の増大は、第4中間車35の基準負荷部39と第5中間歯車36aとの噛み合いによるもの、または日送り動作によるものである。
ここで、記憶部5に記憶されたカウント数は、予め設定されるカウント数Nに完全には一致しない場合がある。例えば、第4中間車35の基準負荷部39が第3中間かな33bまたは第5中間歯車36aに噛み合いを開始してから解除するまで、モータ20の駆動を複数ステップ要する必要がある。このため、本実施形態のステップS60では、パルス制御部11は、カウント数Nに所定の幅mを設定し、記憶部5に記憶されたカウント数がカウント数N±mに一致するか否かを判定する。パルス制御部11は、記憶部5に記憶されたカウント数がカウント数N±mに一致すると判定した場合(S60:Yes)、ステップS70の処理に進む。パルス制御部11は、記憶部5に記憶されたカウント数がカウント数N±mに一致していない判定した場合(S60:No)、ステップS80の処理に進む。
ステップS70では、パルス制御部11は、現在の第4中間車35の回転位置を基準負荷位置と判定し、処理を終了する。
ステップS80では、記憶部5に記憶されたカウント数をリセットする。続いて、パルス制御部11は、ステップS10の処理を再度行う。
以上の処理により、パルス制御部11は、第4中間車35の基準負荷部39が狭領域に進入する際の駆動負荷の変動に基づいて、基準負荷位置を検出することができる。
続いて、基準負荷位置と第3指針40cの基準位置との関係を記憶部5に記憶させる処理手順について、図11を参照して説明する。
図11は、実施形態に係る基準負荷位置と指針の基準位置との関係を記憶部に記憶させる処理手順例を示すフローチャートである。
ステップS110では、輪列30bを0時位置まで駆動にする。0時位置とは、第3指針40cが0時を指示し、かつ表示車41が日送り動作する位置である。パルス制御部11は、輪列30bが0時位置に位置するように駆動パルスを出力して輪列30bを駆動する。次に、ステップS120の処理に進む。
ステップS120では、パルス制御部11は、駆動パルスを1回出力する。続いて、パルス制御部11は、ステップS130の処理に進む。
ステップS130では、パルス制御部11は、駆動パルスを出力した回数をカウントし、カウント数を記憶部5に記憶させる。続いて、パルス制御部11は、ステップS140の処理に進む。
ステップS140では、パルス制御部11は、基準負荷位置を探索する。続いて、パルス制御部11は、ステップS150の処理に進む。
ステップS150では、パルス制御部11は、基準負荷位置を検出できたか否かを判定する。パルス制御部11が基準負荷位置を検出した場合、第3指針40cは基準位置に位置する。パルス制御部11は、基準負荷位置を検出できたと判定した場合(S150:Yes)、ステップS160に処理を進める。パルス制御部11は、基準負荷位置を検出できていないと判定した場合(S150:No)、ステップS120の処理を再度行う。なお、ステップS120からステップS150の処理は、上述した基準負荷位置を検出する処理に、ステップS130の処理を加えたものに相当する。
ステップS160では、パルス制御部11は、記憶部5に記憶されたカウント数を、基準位置にある第3指針40cの回転位置の情報として記憶部5に記憶させ、処理を終了する。前記回転位置の情報は、0時位置から基準位置まで第3指針40cを回転させるのに要するモータ20の駆動ステップ数である。
以上の処理により、基準負荷部39によって駆動負荷に変動が生じるときの第3指針40cの位置(基準位置)の情報を記憶部5に記憶させることができる。そして、パルス制御部11は、記憶部5に記憶された第3指針40cの位置の情報に基づき、駆動負荷の変動を検出したときに第3指針40cが指示する位置を検出することが可能となる。具体的に、パルス制御部11は、基準負荷位置を検出することで、記憶部5に記憶された第3指針40cの位置の情報に基づき、第3指針40cの基準位置を検出することができる。
続いて、0時位置を検出する処理手順について、図12を参照して説明する。
図12は、実施形態に係る0時位置を検出する処理手順例を示すフローチャートである。
ステップS210では、パルス制御部11は、駆動パルスを1回出力する。続いて、パルス制御部11は、ステップS220の処理に進む。
ステップS220では、パルス制御部11は、基準負荷位置を探索する。続いて、パルス制御部11は、ステップS230の処理に進む。
ステップS230では、パルス制御部11は、基準負荷位置を検出できたか否かを判定する。パルス制御部11が基準負荷位置を検出した場合、第3指針40cは基準位置に位置する。パルス制御部11は、基準負荷位置を検出できたと判定した場合(S230:Yes)、ステップS240に処理を進める。パルス制御部11は、基準負荷位置を検出できていないと判定した場合(S230:No)、ステップS210の処理を再度行う。なお、ステップS210からステップS230の処理は、上述した基準負荷位置を検出する処理に相当する。
ステップS240では、パルス制御部11は、記憶部5から上述した第3指針40cの位置の情報を読み出す。続いて、パルス制御部11は、ステップS250の処理に進む。
ステップS250では、パルス制御部11は、輪列30bを0時位置まで移動させる。パルス制御部11は、上述した第3指針40cの位置の情報に基づいて、基準位置から0時を指す位置まで第3指針40cを移動させるのに要するモータ20の駆動ステップ数を算出し、モータ20を算出したステップ数だけ駆動させる。
以上の処理により、第3指針40cを0時位置に移動させることができる。
以上に説明したように、本実施形態では、第4中間歯車35aは、第3中間かな33bおよび第5中間歯車36aと噛み合うそれぞれの場合に、駆動負荷に変動を与える基準負荷部39を有する。平面視で、第4中間歯車35aの回転中心と第3中間かな33bの回転中心とを結ぶ第1線分L1は、第4中間歯車35aの回転中心と第5中間歯車36aの回転中心とを結ぶ第2線分L2に対して、180°未満の角度αをなして設けられている。
この構成によれば、基準負荷部39が第3中間かな33bに噛み合う位置から第5中間歯車36aに噛み合う位置まで移動するのに要するモータ20の駆動ステップ数と、基準負荷部39が第5中間歯車36aに噛み合う位置から第3中間かな33bに噛み合う位置まで移動するのに要するモータ20の駆動ステップ数と、が相違する。このため、モータ20を1ステップずつ駆動し、駆動負荷に変動が生じない期間の長さを判定することで、基準負荷部39が第3中間かな33bに噛み合う位置、および基準負荷部39が第5中間歯車36aに噛み合う位置を検出することができる。よって、基準負荷部39の回転位置と第3指針40cの基準位置とを対応付けておくことで、第3指針40cの基準位置を検出することができる。
また、パルス制御部11は、基準負荷部39が前記狭領域に進入する際の駆動負荷の変動に基づいて基準負荷部39の位置を検出する。
この構成によれば、駆動負荷に変動が生じない期間の長さを判定することで、基準負荷部39が狭領域に進入する際の駆動負荷の変動を、基準負荷部39が狭領域から退避する際の駆動負荷の変動と区別して検出できる。よって、基準負荷部39の回転位置と第3指針40cの基準位置とを対応付けておくことで、第3指針40cの基準位置を検出することができる。
また、時計用ムーブメントは、基準負荷部39によって駆動負荷に変動が生じるときの第3指針40cの位置の情報を記憶する記憶部5を備える。
この構成によれば、パルス制御部11は、駆動負荷の変動を検出して基準負荷部39の位置を検出することで、記憶部5に記憶された情報に基づいて、第3指針40cの位置を検出することができる。
また、パルス制御部11は、記憶部5に記憶された第3指針40cの位置の情報に基づき、駆動負荷の変動を検出したときに第3指針40cが指示する位置を検出する。
この構成によれば、第3指針40cが指示する位置を把握できるので、第3指針40cを所望の位置まで移動させることができる。
また、パルス制御部11は、記憶部5に記憶された第3指針40cの位置の情報に基づき、第3指針を0時を示す位置に移動させる。
この構成によれば、第3指針40cの帰零動作を正確に行うことができる。
また、時計用ムーブメントは、ロータ202の回転によって、ロータ202の回転に対して間欠的に動作する第6中間車37および表示車41を備える。第6中間車37および表示車41は、第4中間歯車35aの1回転毎に、日送り動作によって駆動負荷に少なくとも1回の変動を与える。前記少なくとも1回の変動は、第4中間歯車35aが1回転する期間のうち、基準負荷部39が平面視で前記狭領域に位置する一部期間に発生する。
仮に、第6中間車37および表示車41の日送り動作による駆動負荷の変動が、基準負荷部39が平面視で狭領域の外側に位置する期間に発生する場合、駆動負荷の変動は、第4中間歯車35aが180°未満回転する毎に生じる可能性がある。この場合には、駆動負荷の変動が基準負荷部39によるものであるか、または第6中間車37および表示車41の日送り動作によるものであるか、判別が困難となる。すなわち、基準負荷部39が第3中間かな33bに噛み合う位置、および基準負荷部39が第5中間歯車36aに噛み合う位置を検出することが困難となる。
本実施形態によれば、基準負荷部39が平面視で狭領域の外側を通過する間には、駆動負荷の変動が生じない。基準負荷部39が平面視で狭領域の外側を通過する間、第4中間歯車35aは180°以上回転する。このため、第4中間歯車35aを180°以上回転させても駆動負荷の変動が生じなかった状態を判定することで、基準負荷部39が狭領域に進入する際の駆動負荷の変動を、基準負荷部39が狭領域から退避する際の駆動負荷の変動、および日送り動作による駆動負荷の変動と区別して容易に検出できる。したがって、第3指針40cの基準位置を検出することができる。
また、前記狭領域の中心角αは、日送り動作によって駆動負荷が変動する期間における第4中間歯車35aの回転角度よりも大きい。
この構成によれば、第6中間車37および表示車41の日送り動作による駆動負荷の変動が基準負荷部39による駆動負荷の変動に重なって生じることを抑制できる。よって、基準負荷部39による駆動負荷の変動を正確に検出することができる。
さらに、前記狭領域の中心角αは、日送り動作によって駆動負荷が変動する期間における第4中間歯車35aの回転角度と、第4中間歯車35aの2歯分の回転角度と、の和よりも大きい。
この構成によれば、輪列30bを組み立てる際に第4中間歯車35aと第5中間歯車36aとの噛み合わせ位置が所望の噛み合わせ位置から1歯分ずれることを許容できる。よって、上述した作用効果を奏する時計用ムーブメントを容易に組み立て可能とすることができる。
そして、本実施形態の時計1は、上述した時計用ムーブメントを備えるので、第3指針40cの基準位置を適宜検出して、第3指針40cの位置ずれを抑制することができる。
なお、本発明は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、上記実施形態では、時計1が第4中間車35の回転に対して間欠的に動作する日車(表示車41)を備えているが、これに限定されない。例えば、時計は、第4中間車35の回転に対して間欠的に動作する曜車を備えていてもよい。
また、上記実施形態では、時計用ムーブメントは、第4中間車35が1回転する毎に、基準負荷部39以外の構成(第6中間車37および表示車41)によって、駆動負荷に少なくとも1回の変動を与えるように構成されているが、これに限定されない。すなわち、時計用ムーブメントは、第4中間車35が1回転する毎に、基準負荷部39以外の構成によって駆動負荷に2回以上の変動を与えるように構成されていてもよい。この場合であっても、基準負荷部39以外の構成による駆動負荷の変動の全ては、基準負荷部39が平面視で前記狭領域に位置する期間の一部に発生するように構成されていることが望ましい。
また、上記実施形態では特に述べていないが、時計用ムーブメントは、第6中間車37および表示車41の少なくともいずれか一方の回転方向の位置を規正するジャンパを備えていてもよい。ジャンパが設けられている場合には、第6中間車37および表示車41を動作させる際により大きなトルクが必要となるので、駆動負荷がより大きくなる。よって、上述した実施形態による作用効果を効果的に奏することができる。
また、上記実施形態では、基準負荷部39が第3中間かな33bに噛み合う場合の第4中間車35の回転位置を基準負荷位置としているが、これに限定されない。すなわち、基準負荷部39が第5中間歯車36aに噛み合う場合の第4中間車35の回転位置を基準負荷位置としてもよい。この場合、基準負荷部39が狭領域に進入する際の負荷変動に基づき、基準負荷部39が狭領域から退避する際の負荷変動を第1線分L1と第2線分L2との位置関係から判断し、基準負荷位置を検出する。
また、上実施形態では、第1線分L1が第2線分L2に対して第4中間車35の正転方向上流側に180°未満ずれた位置に設けられているが、これに限定されない。すなわち、第2線分L2が第1線分L1に対して第4中間車35の正転方向上流側に180°未満ずれた位置に設けられていてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1…時計 10…制御部 20b…第2モータ(モータ) 30b…輪列 33b…第3中間かな(第2歯車) 35a…第4中間歯車(第1歯車) 36a…第5中間歯車(第3歯車) 37…第6中間車(間欠動作部) 40c…第3指針(指針) 41…表示車(間欠動作部) 202…ロータ L1…第1線分 L2…第2線分 P1…主駆動パルス P2…補助駆動パルス

Claims (10)

  1. 指針を回転させるロータを有するステッピングモータと、
    主駆動パルスおよび補助駆動パルスによって前記ロータを回転させるとともに、前記主駆動パルスによって前記指針を回転させたときに前記ロータの回転状態の検出により前記指針の基準位置を判断する制御部と、
    前記ステッピングモータの駆動力を前記指針に伝達し、第1歯車並びに前記第1歯車に噛み合う第2歯車および第3歯車を有する輪列と、
    を備え、
    前記第1歯車は、前記第2歯車および前記第3歯車と噛み合うそれぞれの場合に前記ロータが受ける負荷に変動を与える基準負荷部を有し、
    平面視で前記第1歯車の回転中心と前記第2歯車の回転中心とを結ぶ第1線分は、平面視で前記第1歯車の回転中心と前記第3歯車の回転中心とを結ぶ第2線分に対して、180°未満の角度をなして設けられており、
    前記制御部は、前記基準負荷部によって前記ロータが受ける少なくとも2回の負荷に基づいて前記基準位置を判断する、
    ことを特徴とする時計用ムーブメント。
  2. 前記ロータの回転によって、前記第1歯車の回転に対して間欠的に動作する間欠動作部を備え、
    前記間欠動作部は、前記第1歯車の1回転毎に、前記ロータが受ける負荷に少なくとも1回の変動を与え、
    前記少なくとも1回の変動は、前記基準負荷部が平面視で前記第1線分と前記第2線分とによって挟まれた領域に位置する期間の一部に発生する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の時計用ムーブメント。
  3. 前記間欠動作部は、日送り動作する日車を含む、
    ことを特徴とする請求項2に記載の時計用ムーブメント。
  4. 平面視で前記第1線分と前記第2線分とによって挟まれた領域の中心角は、前記少なくとも1回の変動が発生する期間における前記第1歯車の回転角度よりも大きい、
    ことを特徴とする請求項2に記載の時計用ムーブメント。
  5. 平面視で前記第1線分と前記第2線分とによって挟まれた領域の中心角は、前記少なくとも1回の変動が発生する期間における前記第1歯車の回転角度と、前記第1歯車の2歯分の回転角度と、の和よりも大きい、
    ことを特徴とする請求項4に記載の時計用ムーブメント。
  6. 前記制御部は、前記基準負荷部が平面視で前記第1線分と前記第2線分とによって挟まれた領域に進入する際の前記ロータが受ける負荷の変動に基づいて前記基準負荷部の位置を検出する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の時計用ムーブメント。
  7. 前記基準負荷部によって前記ロータが受ける負荷に変動が生じるときの前記指針の位置の情報を記憶する記憶部を備える、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の時計用ムーブメント。
  8. 前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記指針の位置の情報に基づき、前記ロータが受ける負荷の変動を検出したときに前記指針が指示する位置を検出する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の時計用ムーブメント。
  9. 前記制御部は、前記記憶部に記憶された前記指針の位置の情報に基づき、前記指針を0時を示す位置に移動させる、
    ことを特徴とする請求項8に記載の時計用ムーブメント。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の時計用ムーブメントを備えることを特徴とする時計。
JP2019025317A 2019-02-15 2019-02-15 時計用ムーブメントおよび時計 Active JP7220584B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019025317A JP7220584B2 (ja) 2019-02-15 2019-02-15 時計用ムーブメントおよび時計
US16/782,310 US11415940B2 (en) 2019-02-15 2020-02-05 Timepiece movement and timepiece

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019025317A JP7220584B2 (ja) 2019-02-15 2019-02-15 時計用ムーブメントおよび時計

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020134225A JP2020134225A (ja) 2020-08-31
JP7220584B2 true JP7220584B2 (ja) 2023-02-10

Family

ID=72040970

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019025317A Active JP7220584B2 (ja) 2019-02-15 2019-02-15 時計用ムーブメントおよび時計

Country Status (2)

Country Link
US (1) US11415940B2 (ja)
JP (1) JP7220584B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7430123B2 (ja) 2019-10-17 2024-02-09 セイコーウオッチ株式会社 時計用ムーブメントおよび時計

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006153659A (ja) 2004-11-29 2006-06-15 Seiko Epson Corp 電子時計
JP2012154873A (ja) 2011-01-28 2012-08-16 Citizen Holdings Co Ltd 指針位置検出機能付時計
JP2013255393A (ja) 2012-06-08 2013-12-19 Seiko Epson Corp パルス幅制御モーターの駆動制御装置、駆動制御方法および電子時計
JP5788375B2 (ja) 2012-10-30 2015-09-30 株式会社東海理化電機製作所 操作装置
JP2016206057A (ja) 2015-04-24 2016-12-08 セイコーエプソン株式会社 電子時計
JP2017201307A (ja) 2016-05-04 2017-11-09 ウーテーアー・エス・アー・マニファクチュール・オロロジェール・スイス 車の角位置を検出するデバイスを有する電気機械式計時器用ムーブメント。
JP2017223542A (ja) 2016-06-15 2017-12-21 シチズン時計株式会社 電子時計

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5788375A (en) * 1980-11-22 1982-06-02 Seiko Epson Corp Electronic clock
JPS625395A (ja) 1985-06-29 1987-01-12 ブラザー工業株式会社 ミシンにおける布端部の定寸縫い装置
JP2547357Y2 (ja) * 1991-03-08 1997-09-10 シチズン時計株式会社 指針位置検出機構
JP3489892B2 (ja) * 1994-12-27 2004-01-26 シチズン時計株式会社 電子時計
JP3625395B2 (ja) 1999-05-14 2005-03-02 セイコーインスツル株式会社 電子時計および指針位置検出方法
JP5363167B2 (ja) 2008-05-29 2013-12-11 セイコーインスツル株式会社 ステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計
JP2011242258A (ja) * 2010-05-18 2011-12-01 Seiko Instruments Inc カレンダ機構及びこれを備えた時計
US11372374B2 (en) * 2017-10-20 2022-06-28 Seiko Instruments Inc. Timepiece movement, timepiece, and reference position determination method of indicating hand of timepiece
US11237521B2 (en) * 2018-01-17 2022-02-01 Seiko Instruments Inc. Timepiece movement and timepiece

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006153659A (ja) 2004-11-29 2006-06-15 Seiko Epson Corp 電子時計
JP2012154873A (ja) 2011-01-28 2012-08-16 Citizen Holdings Co Ltd 指針位置検出機能付時計
JP2013255393A (ja) 2012-06-08 2013-12-19 Seiko Epson Corp パルス幅制御モーターの駆動制御装置、駆動制御方法および電子時計
JP5788375B2 (ja) 2012-10-30 2015-09-30 株式会社東海理化電機製作所 操作装置
JP2016206057A (ja) 2015-04-24 2016-12-08 セイコーエプソン株式会社 電子時計
JP2017201307A (ja) 2016-05-04 2017-11-09 ウーテーアー・エス・アー・マニファクチュール・オロロジェール・スイス 車の角位置を検出するデバイスを有する電気機械式計時器用ムーブメント。
JP2017223542A (ja) 2016-06-15 2017-12-21 シチズン時計株式会社 電子時計

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020134225A (ja) 2020-08-31
US20200264561A1 (en) 2020-08-20
US11415940B2 (en) 2022-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN109696819B (zh) 钟表用机芯、钟表和钟表的指针的基准位置判断方法
JP2007089384A (ja) 圧電アクチュエータの駆動制御装置、電子機器、および圧電アクチュエータの駆動制御方法
US8351303B2 (en) Stepping motor controller and analog electronic timepiece
EP3514634B1 (en) Timepiece movement and timepiece
US8721170B2 (en) Stepping motor control circuit, movement, and analogue electronic timepiece
JP7220584B2 (ja) 時計用ムーブメントおよび時計
JP7149147B2 (ja) 時計用ムーブメントおよび時計
JP7328117B2 (ja) 時計用ムーブメントおよび時計
JP7277336B2 (ja) 時計用ムーブメントおよび時計
JP2014219231A (ja) ステッピングモータ制御回路、ムーブメント及びアナログ電子時計
JP2012217327A (ja) ステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計
JP2014196986A (ja) ステッピングモータ制御回路、ムーブメント及びアナログ電子時計
US20110249536A1 (en) Chronograph timepiece
JP2013255393A (ja) パルス幅制御モーターの駆動制御装置、駆動制御方法および電子時計
JP6562527B2 (ja) 時計用ムーブメント、時計、および時計の指針の基準位置判断方法
JP2019124620A (ja) 時計用ムーブメントおよび時計
JP2013257241A (ja) ステッピングモータ制御回路、ムーブメント及びアナログ電子時計
CN212675374U (zh) 一种钟表机芯
JP2014181956A (ja) ステッピングモータ制御回路、ムーブメント及びアナログ電子時計
JP2014090589A (ja) ステッピングモータ制御回路、ムーブメント及びアナログ電子時計
JP6134487B2 (ja) ステッピングモータ制御回路、ムーブメント及びアナログ電子時計
JP2019138769A (ja) 時計用ムーブメントおよび時計
JP2015023644A (ja) ステッピングモータ制御回路、ムーブメント及びアナログ電子時計
JP6257709B2 (ja) ステッピングモータ制御回路、ムーブメント及びアナログ電子時計
JP2013158062A (ja) ステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220817

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220830

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221025

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230131

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7220584

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150