JP2009265060A - 時計 - Google Patents

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康治 馬場
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Abstract

【課題】本発明によれば、消費電力と刻音とが低減された時計を提供する。
【解決手段】時計1は、ステータ51、ステータ51に巻回されたコイル55、回転可能に支持されたロータ56、を含むモータと、ロータ56の回転、非回転に応じた検出信号を出力するホールIC54と、コイル55に駆動パルスを印加すると共にホールIC54からの検出信号に基づいてロータ56の回転、非回転を判別する制御部20とを備え、制御部20は、コイル55へロータ56を回転させるための駆動パルスP1を出力し、駆動パルスP1を出力してもロータ56が非回転である場合には、駆動パルスP1よりも1ランク実効電力の大きい駆動パルスP2を出力し、駆動パルスP2を出力してもロータ56が非回転である場合に、駆動パルスP2の実効電力よりも大きい補正パルスを出力してロータ56を強制的に回転させる。
【選択図】図8

Description

本発明は、時計に関する。
従来から、時計の運針方式として、ロータを駆動するための駆動パルスと、ロータが回転しなかった場合に強制的にロータを回転させるための補正パルスとを持ち、通常は駆動パルスにて運針しているが、ロータの回転、非回転を検出し、ロータが非回転の場合には補正パルスを出力することにより、ロータを強制的に回転させる技術が知られている(特許文献1参照)。具体的には、ロータを強制的に回転させるのに充分な実行電力を持つパルスを補正パルスとして設定し、通常の運針には支障がない範囲で、補正パルスよりは小さく、かつ互いの実効電力が相違するように設定された複数の駆動パルスのうちから特定の駆動パルスを選択して出力し、その後にロータの非回転を検出した場合には、直ちに補正パルスを出力する技術がある。また、実効電力が同一の駆動パルスで一定期間ロータが正常に回転した場合には、次回から実効電力が1ランク小さい駆動パルスを出力することにより、消費電力の低減を図るものが知られている。
特開平9−90063号公報
しかしながら、補正パルスが出力される頻度が多いと、消費電力が増大する。また、補正パルスが出力されると強制的に指針が駆動されるので、刻音が大きくなるという問題もある。
そこで本発明は、消費電力と刻音とが低減された時計を提供することを目的とする。
上記目的は、ステータ、前記ステータに巻回されたコイル、回転可能に支持されたロータ、を含むモータと、前記ロータの回転、非回転に応じた検出信号を出力する検出部と、前記コイルに駆動パルスを印加すると共に前記検出部からの前記検出信号に基づいて前記ロータの回転、非回転を判別する制御部とを備え、前記制御部は、前記コイルへ前記ロータを回転させるための第1駆動パルスを出力し、前記第1駆動パルスを出力しても前記ロータが非回転である場合には、前記第1駆動パルスよりも実効電力の大きい第2駆動パルスを出力し、前記第2駆動パルスを出力しても前記ロータが非回転である場合に、前記第2駆動パルスの実効電力よりも大きい補正パルスを出力して前記ロータを強制的に回転させる、ことを特徴とする時計によって達成できる。
これにより、第2駆動パルスの出力によってもロータが非回転の場合に補正パルスが印加されるので、補正パルスが出力される頻度を抑制することができる。これにより、補正パルスが出力されることに起因する消費電力、刻音の増大が抑制される。
本発明によれば、消費電力と刻音とが低減された時計を提供できる。
以下、本発明の実施の形態に係る時計について図面を参照して説明する。図1は、本実施例に係る時計の構成を示した機能ブロック図である。電子式の置き時計1は、受信部10、受信アンテナ11、制御部20、電源部40、駆動源50、輪列60、指針70などから構成される。
制御部20は、時計1の全体の動作を制御するものである。また、制御部20は、内部時計21を備えている。図2は、制御部20のハードウェア構成を示した図である。制御部20は、インターフェース22、CPU(Central Processing Unit)23、ROM(Read Only Memory)24、RAM(Random Access Memory)25などのハードウェア、所要のソフトウェアから構成される。
時計1の概略を説明する。制御部20は、不図示の発信局から電波送信される標準時刻電波(時刻コード信号)を、特定時刻に受信アンテナ11及び受信部10を介して受信する。この信号は、制御部20内の内部時計21に供給される。制御部20は、この時刻コード信号に基づいて内部時計21の時刻を修正すると共に、駆動源50を駆動制御して輪列60を回転してアナログ時計の指針70の指す時刻を修正する時刻修正動作を行う。このように指針70の指す時刻を修正するために、時計1は、指針70の位置を検出するための第1ホトセンサー30a、第2ホトセンサー30bを備えている。指針70は、図示しないが時針と分針とを含む。
図3は、時計1に搭載されている時針及び分針を回転駆動させるためのムーブメントの透視図である。図4は、当該ムーブメントの断面図である。駆動源50は、モータ部と、ホールIC54とを含む。モータ部は、ステータ51、コイル板52、ロータかな53、コイル55、ロータ56を含む。コイル55は、コイル板52を介してステータ51に巻回されている。ロータ56は回転可能に支持されている。ホールIC54は、ロータ56の回転、非回転に応じた信号を制御部20へと出力するもので、磁気センサであるホール素子とその出力信号をデジタル信号に変換する変換部がチップに集積化されたものである。
輪列60は、第1分中間車61、第2分中間車62、第3分中間車63、日の裏車64、分針車65、時針車66を含む。駆動源50、輪列60、回路基板80は、上板90aと下板90bとの空間内に収納されている。
第1ホトセンサー30aと、第2ホトセンサー30bは、それぞれ発光素子と受光素子を備えており、第1ホトセンサー30aは、その発光素子と受光素子が第1分中間車61と対向するように下板90bに固定されている。また、第2ホトセンサー30bは、その発光素子と受光素子が日の裏車64と対向するように下板90bに固定されている。
第1分中間車61の第1ホトセンサー30aの発光素子と対向する面には、第1ホトセンサー30aの発光素子から投光される光を反射するための反射板61cが所定の位置に設けられている。なお、この反射板61cは所定の間隔を空けて複数設けられているので、第1分中間車61が1回転する間に、第1ホトセンサー30aからの光が反射される場合と反射されない場合とが生じる。なお、反射された光は第1ホトセンサーの受光部に入光する。
日の裏車64の第2ホトセンサー30bと対向する面にも、第2ホトセンサー30bからの光を反射するための反射板64cが複数設けられており、日の裏車64が回転する間に、第2ホトセンサー30bからの光が反射される場合と反射されない場合とが生じる。
回路基板80には、CPU23、ROM24、RAM25が実装されている。また、回路基板80には、第2ホトセンサー30bと対向する位置に透孔80cが形成されている。
ロータ56は、円筒状の永久磁石から構成され、周方向にそれぞれN極、S極の2極に着磁されている。ホールIC54は、ロータ56の磁極を検出した検出信号を制御部20に出力する検出部に相当する。電源部40によって、コイル板52に巻き回されたコイル55に通電されるとステータ51が励磁される。制御部20はコイル55に対して供給される電流を駆動パルスPという形で制御する。従ってステータ51の励磁状態は制御部20が制御する駆動パルスPによって変化する。そして、制御部20がステータ51の励磁状態を制御するのに伴って、ステータ51とロータ56との間の磁気的な吸着力、反発力が制御されて、ロータ56は回転する。
次に輪列60について説明する。第3分中間車63は、大径歯車63aとロータかな53とが噛合し、ロータかな53の回転に従動する。また、第2分中間車62は、大径歯車62aと、第3分中間車63の小径歯車63bとが噛合し、第3分中間車63の回転に従動する。
第1分中間車61は、大径歯車61aと、第2分中間車62の小径歯車62bとが噛合し、第2分中間車62の回転に従動する。分針車65は、大径歯車65aと、第1分中間車61の小径歯車61bとが噛合し、第1分中間車61の回転に従動する。
日の裏車64は、大径歯車64aと、分針車65の小径歯車65bとが噛合し、分針車65の回転に従動する。時針車66は、大径歯車66aと、日の裏車64の小径歯車64bとが噛合し、日の裏車64の回転に従動する。分針車65と時針車66とは同軸上に配置されている。分針車65、時針車66には、それぞれ不図示の分針、時針が連結されている。このように、ロータ56の動力が輪列60によって時針、分針に伝達される。
また、制御部20は、第1ホトセンサー30a、第2ホトセンサー30bのそれぞれに設けられた発光素子を所定のタイミングで発光させる。第1ホトセンサー30aの発光素子は、第1分中間車61へと投光可能に設けられている。第2ホトセンサー30bの発光素子は、日の裏車64へと投光可能に設けられている。
第1ホトセンサー30aが発光した際に、図4に示すように、第1ホトセンサー30aと、第2分中間車62の透孔62cとが対向し、透孔62cと、第1分中間車61の反射板61cとが対向した際には、第1ホトセンサー30aの発光素子からの光が、透孔62cを通過して反射板61cで反射し、反射した光が再び透孔62cを通過して、第1ホトセンサー30aの受光素子が受光することになる。制御部20は、第1ホトセンサー30aの受光素子のからの受光信号に基づいて、第2分中間車62の位置を検出することができる。
同様に、制御部20は、所定のタイミングで第2ホトセンサー30bの発光素子を発光させる。第2ホトセンサー30bの発光素子が発光した際に、第2ホトセンサー30bと日の裏車64の反射板64cとが対向している場合には、透孔80cを介して、第2ホトセンサー30bの受光素子が受光する。制御部20は、第2ホトセンサー30bの受光素子のからの受光信号に基づいて、日の裏車64の位置を検出することができる。
次に、制御部20が出力する駆動パルスPについて説明する。図5は、駆動パルスPとロータ56の回転の検出信号とを示すタイミングチャートである。制御部20は、図5に示すように、駆動パルスPをコイル55の両端の端子OUT1、OUT2に出力する。なお本実施例においては、端子OUT1に出力するとステータ磁極51pがN極、ステータ磁極51qがS極に励磁されるような駆動電流が供給され、端子OUT2に出力するとステータ磁極51pがS極、ステータ磁極51qがN極に励磁されるような駆動電流が供給されるものとする。
ロータ56は、端子OUT1又はOUT2に駆動パルスPを出力する毎に180°回転する。従って、ホールIC54に対向するロータ56の向きは、駆動パルスPが出力される度にS極又はN極に変わる。即ち、ロータ56は、2パルスにより1回転する。より詳細には、例えば端子OUT1に駆動パルスPが出力された後に端子OUT2に駆動パルスPを出力すると、ロータ56は1回転する。尚、駆動パルスPの1パルス分は、図5に示すように、所定のパルス幅を有した複数の微小なパルス群によって構成される。
また、図5に示すように、端子OUT1又はOUT2に駆動パルスPが出力された後の所定の極検出タイミングで、制御部20はホールIC54からの極信号を検出する。ホールIC54は対向するロータ56の磁極に応じた極信号L又はHを制御部20へと出力する。
また、駆動パルスPが出力される端子OUT1,OUT2と極信号L,Hはそれぞれ関連付けられた関係にある。例えば本実施例においては端子OUT1に駆動パルスPが出力された場合には、ホールIC54からは極信号Lが出力され、端子OUT2に駆動パルスPが出力された場合には、ホールIC54からは極信号Hが出力されるようにロータ56cや輪列60の位置関係が関連付けられている。そこで、駆動パルスPを出力する前に、ホールIC54の極信号として、Hを検出していたとする。次に端子OUT1に駆動パルスPを出力した後に、再びホールIC54の極信号を検出し、極信号Lが出力されたとすると、端子OUT1に駆動パルスPを出力する前と後とで、ホールIC54からの極信号の状態が変化していることから、ロータ56が回転したことがわかる。
端子OUT1に駆動パルスPを出力し、ホールIC54の極信号の出力結果が正しかった場合、制御部20は、次に端子OUT2に駆動パルスPを出力する。そして、ホールIC54の極信号の検出結果がHであった場合、制御部20は今回もロータ56が正しく回転したと判断する。
このように制御部20は、駆動パルスPが出力される端子OUT1、OUT2と極信号の関係によってロータ56が正しく回転したかを判断する。そして、正しい検出結果であった場合には、今回出力した端子とは異なる側の端子に次回は出力する。
一方、例えば端子OUT1に駆動パルスPが出力されたにも関わらず、極信号が変化しなかった場合、制御部20は、ロータ56は非回転であると判断する。このように制御部20は、ロータ56の回転、非回転を判定できる。
次に、駆動パルスPについて詳細に説明する。図6は、ランク毎に分けられた各駆動パルスPと、補正パルスPcとの、それぞれのパルス幅、パルス数を示したテーブルである。このテーブルは、予めROMに記憶されている。図6に示すように、駆動パルスPは、ランク1〜4の4種類が設定される。ランク1から順に実効電力が大きくなるように設定されている。詳細には、各駆動パルスを構成する微小パルスのパルス幅が、ランク順に大きくなるように設定されている。尚、各駆動パルスを構成する微小パルス数は8個であり一定である。また、駆動パルスPの出力が開始されて停止するまでの時間は、各駆動パルス間で一定である。換言すると、駆動パルスPは、ランク順にデューティ比が大きくなるように設定されている。
補正パルスPcは、いずれの駆動パルスPよりも実効電力が大きく、ロータ56を確実に回転させることができるパルスである。補正パルスPcのパルス数は、1個である。また、補正パルスPcのパルス幅は、いずれの駆動パルスPの微小パルスの幅よりも大きい。
なお、補正パルスPcも駆動パルスPと同様に制御部20によってコイル55の両端の端子OUT1、OUT2に出力される。端子OUT1に駆動パルスPcを出力すると、ステータ磁極51pがN極、ステータ磁極51qがS極に励磁されるような駆動電流が供給され、端子OUT2に駆動パルスPcを出力すると、ステータ磁極51pがS極、ステータ磁極51qがN極に励磁されるような駆動電流が供給されるものとする。
制御部20は、図6に示した複数の各駆動パルスのなかから、所定の駆動パルスPを選択する。次に、選択された駆動パルスPの出力によってロータ56が非回転の場合には、出力された駆動パルスPよりも1ランク大きい駆動パルスPを選択して、再度選択された1ランク大きい駆動パルスPを出力する。この駆動パルスPの出力によってもロータ56が非回転の場合に、補正パルスPcを出力する。これにより、ロータ56を強制的に回転させる。
具体的には、所定の駆動パルスPを端子OUT1に出力した後に極信号を検出して、端子OUT1に駆動パルスPを出力する前と後とで極信号の検出結果が変わらなかった場合にロータ56が回転していないと制御部20が判断した場合、今回出力した駆動パルスPよりも実行電力が1ランク大きい駆動パルスPを選択し、当該駆動パルスPを端子OUT1に出力する。そして、この駆動パルスPによってもロータ56が回転しない場合には、補正パルスPcを端子OUT1に出力する。これにより、ロータ56を強制的に回転させることができる。
次に、時計1の通常作動時について説明する。図7は、通常作動時でのタイミングチャートである。上述したように、制御部20は、直前の極信号に応じてOUT1、2のいずれかの端子に駆動パルスPを出力する。尚、ここでは、説明の便宜上、初期状態ではランク2の駆動パルスPが出力されることを前提として説明し、ランク2の駆動パルスPを、駆動パルスP2と称する。制御部20は、駆動パルスP2の出力が開始されてから通算回数を計測している。制御部20は、駆動パルスP2が60回連続で出力された場合には、次回から駆動パルスP2よりも1ランク下の駆動パルスP1を出力する。詳細には、ロータ56の非回転が検出されずに、駆動パルスP2が60回連続で出力された場合には、次回から駆動パルスP1を出力する。このように、制御部20は、ロータ56の非回転が検出されない場合には、所定の駆動パルスPで所定回数に至るまで継続して出力し、所定回数に至った場合には、1ランク実効電力の低い駆動パルスPを出力する。このように1ランク出力の小さい駆動パルスPを出力することにより、消費電力を抑制することができる。
次に、ロータ56の非回転が検出された場合について説明する。図8は、ロータ56の非回転が検出された場合のタイミングチャートである。図8Aは、補正パルスが出力される場合のタイミングチャートである。図8Aに示すように、最も実効電力の小さい駆動パルスP1が端子OUT1に出力された後に、極信号Lが検出されたとする。次に駆動パルスP1を端子OUT2に出力した場合、極検出信号Hが検出されれば、ロータ56は回転していることになる。ところが、図8Aにおいては駆動パルスP1を端子OUT2に出力した後にも極信号Lが検出されている。これはロータ56が回転していないことを意味している。
そこで、制御部20は、実行電力が1ランク上の駆動パルスP2を端子OUT2に再度出力し、極信号を検出する。その結果、極信号Lが検出されている。これは、依然としてロータ56が回転していないことを意味している。駆動パルスP2によってもロータ56が回転しない場合、制御部20は、補正パルスPcを端子OUT2に出力し、極信号を検出する。すると今度は極信号Hが検出されており、これにより、ロータ56が正常に回転したことが確認できる。次に、制御部20は、駆動パルスP2よりも1ランク実効電力の大きい駆動パルスP3を端子OUT1に出力し、極信号を検出する。すると極信号Lが検出されており、ロータ56が駆動パルスP3においても正常に回転を続けていることが確認できる。このようにして制御部20は、ロータ56を回転させることができる。
また、図8Bに示すように、駆動パルスP1が端子OUT2に出力された際に、ロータ56の非回転が検出されると、駆動パルスP2が端子OUT2に出力される。駆動パルスP2の出力によりロータ56の回転が検出されると、制御部20は、補正パルスPcを出力しない。また、次回からは、制御部20は駆動パルスP2を出力する。
このように、駆動パルスP1の出力によってロータ56が回転しない場合であっても、直ちに補正パルスPcを出力することなく、1ランク上の駆動パルスP2を出力する。このように1ランク上の駆動パルスを出力することによってロータ56が回転した場合には、制御部20は、補正パルスPcを出力しないため、補正パルスの出力を抑制でき、消費電力についても抑制される。また、刻音の増大も抑制される。
また、置き時計の場合、腕時計と異なり、ロータへの負荷変動は、指針の位置や、電池電圧の変動に起因したものが主であるので、急激な変動は少ない。従って、ロータ56の非回転が検出された場合であっても、補正パルスを出力することなく1ランク実効電力が大きい駆動パルスを出力すれば、ロータ56を回転させることができる場合が多い。
尚、上記図8においては、駆動パルスP1を基準とすると、駆動パルスP1が第1駆動パルスに相当し、駆動パルスP2が第2駆動パルスに相当し、駆動パルスP3が第3駆動パルスに相当する。
尚、図6に示した駆動パルスPの中から、最も実効電力の大きい駆動パルスP4が継続して出力されている場合には、ロータ56の非回転を検出した後、直ちに補正パルスPcが出力される。これにより、確実にロータ56を回転させることができる。
また、図8Aに示したように、制御部20は、駆動パルスP2を出力した後は、駆動パルスP3を出力することなく、直ちに補正パルスPcを出力するようにしたが、駆動パルスP2の出力によってもロータ56が非回転であった場合には駆動パルスP3を出力するようにしてもよい。
次に、駆動パルスPと補正パルスPcとでの消費電力の差、及び刻音の大きさの差について簡単に説明する。図9は、実験結果に基づいて、駆動パルスPと補正パルスPcとの消費電力の差、及び刻音の差を示した表である。尚、駆動パルスPとして図6に示したランク2の駆動パルスP2を採用している。刻音に関しては、補正パルスPcで駆動した場合には、32.4dBであるのに対して、駆動パルスP2で駆動した場合では、19.9dBであり、刻音を小さくすることができるのでユーザの不快感を軽減することができる。
また、平均消費電流は、駆動パルスP2では、3.05μAであるのに対し、補正パルスPcでは、7.06μAであり、2倍以上消費電力が大きいことがわかった。尚、平均消費電力とは、所定期間、駆動パルスP、又は補正パルスPcのみで駆動した場合の、平均的な消費電力である。
次に、制御部20が実行する運針処理の一例について説明する。図10は、制御部20が実行する運針処理の一例を示したフローチャート図である。制御部20は、所定のランクNの駆動パルスPを選択し(ステップS1)、選択された駆動パルスPをコイル55へと出力する(ステップS2)。次に制御部20は、ロータ56の回転、非回転を検出する(ステップS3)。回転を検出した場合には、制御部20は、再度ステップS1の処理を実行する。
非回転を検出した場合には、制御部20は、現在の駆動パルスPのランクNが、最大のランクであるか否かを判別する(ステップS4)。最大ランクではない場合には、制御部20は1ランク大きいランクN+1の駆動パルスPを選択し(ステップS5)、選択された駆動パルスPを出力する(ステップS6)。次に、制御部20は、ロータ56の回転、非回転を検出する(ステップS7)。回転が検出された場合には、補正パルスPcを出力することなく、ランクN+1の駆動パルスPの出力を継続する(ステップS1)。ロータ56の非回転を検出した場合には、制御部20は、補正パルスPcを出力する(ステップS8)。また、ステップS4において、最大ランクである場合には、制御部20は、補正パルスPcを出力する(ステップS8)。次に制御部20は、現在のランクが最大ランクであるか否かを判定し(ステップS9)、最大ランクの場合には再度ステップS1の処理を実行し、最大ランクではない場合には、現在設定されているランクNよりも1ランク大きい駆動パルスPに設定する(ステップS10)。
以上本発明の好ましい一実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
上記実施例において、ロータ56の回転、非回転は、ホールIC54により検出したが、ロータ56の回転によって生じる誘起電圧を検出することにより回転、非回転を判別してもよい。
本実施例に係る時計の構成を示した機能ブロック図である。 制御部のハードウェア構成を示した図である。 時計に搭載されているムーブメントの透視図である。 ムーブメントの断面図である。 駆動パルスPとロータの極信号とを示すタイミングチャートである。 各駆動パルスPと補正パルスPcとの、それぞれのパルス幅、パルス数を示したテーブルである。 通常作動時でのタイミングチャートである。 ロータの非回転が検出された場合のタイミングチャートである。 駆動パルスPと補正パルスPcとの消費電力の差、及び刻音の差を示した表である。 制御部が実行する運針処理の一例を示したフローチャート図である。
符号の説明
20 制御部
23 CPU
24 ROM
25 RAM
30a 第1ホトセンサー
30b 第2ホトセンサー
40 電源部
50 駆動源
53 ロータかな
54 ホールIC
55 コイル
56 ロータ
60 輪列

Claims (5)

  1. ステータ、前記ステータに巻回されたコイル、回転可能に支持されたロータ、を含むモータと、
    前記ロータの回転、非回転に応じた検出信号を出力する検出部と、
    前記コイルに駆動パルスを印加すると共に前記検出部からの前記検出信号に基づいて前記ロータの回転、非回転を判別する制御部とを備え、
    前記制御部は、前記コイルへ前記ロータを回転させるための第1駆動パルスを出力し、前記第1駆動パルスを出力しても前記ロータが非回転である場合には、前記第1駆動パルスよりも実効電力の大きい第2駆動パルスを出力し、前記第2駆動パルスを出力しても前記ロータが非回転である場合に、前記第2駆動パルスの実効電力よりも大きい補正パルスを出力して前記ロータを強制的に回転させる、ことを特徴とする時計。
  2. 前記制御部は、前記補正パルスによる出力後は、前記第2駆動パルスの実効電力よりも大きく前記補正パルスの実効電力よりも小さい第3駆動パルスを出力する、ことを特徴とする請求項1に記載の時計。
  3. 前記第1及び2駆動パルスは、予め設定された実行電力の異なる2以上の駆動パルス群から選択された、実効電力の大きさ順に連続した2つの駆動パルスである、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の時計。
  4. 前記第1駆動パルスが、前記駆動パルス群のうち最も実効電力の大きい駆動パルスの場合には、前記制御部は、前記第1駆動パルスを出力しても前記ロータが非回転である場合に、前記補正パルスを出力する、ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の時計。
  5. 置き時計である、ことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の時計。
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