WO2005073019A1 - ヘッドレスト制御装置およびアクティブヘッドレスト - Google Patents

Abstract

　この発明は、ヘッドレストによって乗員の頭部を押し過ぎてしまうことのないアクティブヘッドレストを提供することを目的とする。 　このため本発明は、車両後突を予知または検知して車両用シートのヘッドレスト（２０）の一部（２０Ａ）もしくは全部を乗員の頭部に向けて移動させて、ヘッドレスト（２０）と頭部との間の水平方向距離を縮めるヘッドレスト制御装置であって、ヘッドレスト（２０）の移動中においてヘッドレスト（２０）の頭部に対する所定の接近状態もしくは接触状態を検知する頭部位置検知部（１１）と、頭部位置検知部（１１）からの検知信号に基づいてヘッドレスト（２０）を停止させる制御回路とを有している。

Description

明 細 書

ヘッドレスト制御装置およびアクティブヘッドレスト

技術分野

[0001] 本発明は、車両後突を予知または検知して車両用シートのヘッドレストの一部もしく は全部を乗員の頭部に向けて移動させて、ヘッドレストと頭部との間の水平方向距離 を縮めるヘッドレスト制御装置、およびアクティブヘッドレストに関する。

背景技術

[0002] 従来、種々なタイプのアクティブヘッドレストが知られており、例えば、特許文献 1一 特許文献 1に記載の発明に係るアクティブヘッドレストは、後突を予知または検知す る衝突検知センサからの検知信号に基づレ、て、ヘッドレストを傾動させる構成である 。そしてヘッドレストの傾動によって、ヘッドレストの当接面（前側部）を乗員側に向け て移動させるとともに斜め上方に傾斜させる構成になっている。

[0003] 特許文献 2に記載の発明に係るアクティブヘッドレストは、車両後突を予知した際に ヘッドレストを乗員の頭部に向けて前進させるヘッドレスト駆動機構を有している。 特許文献 3に記載の発明に係るアクティブヘッドレストは、ヘッドレストを上下動させ るヘッドレスト駆動機構と、ヘッドレスト表面にて乗員の頭部位置を検知するセンサと 、そのセンサからの検知信号に基づレ、てヘッドレスト駆動機構を作動させてヘッドレ ストの高さ位置を調整する高さ位置調整手段とを有している。

[0004] 特許文献 4に記載の発明に係るアクティブヘッドレストは、車両後突を予知した際に ヘッドレストを乗員の頭部に向けて上方に移動させるヘッドレスト駆動機構を有してい る。

また特許文献 5に係る発明は、車両の乗員保護装置であって、この乗員保護装置 は、衝突を予知する予知手段と、予知手段からの信号に基づいて乗員を保護する所 定位置まで車両シートを移動させる移動手段とを有している。

特許文献 1：特開平 11 - 334439号公報

特許文献 2：特開 2004— 9891号公報 特許文献 3：特開 2000 - 309242号公報

特許文献 4 :特開 2000— 233713号公報

特許文献 5 :特開 2004— 122856号公報

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

[0005] しかし特許文献 1 , 2に記載のアクティブヘッドレストは、衝突を検知した際のヘッド レストの移動量が、乗員の頭部位置に関わらず常に一定であった。これに対して乗 員の頭部位置は、乗員の背格好等によって変わる。そのため特許文献 1 , 2に係るァ クティブヘッドレストは、ヘッドレストによって乗員の頭部を押し過ぎてしまう場合があ つて、乗員に不快感を与えてしまう場合があった。

そこで本発明は、ヘッドレストによって乗員の頭部を押し過ぎてしまうことのないァク ティブヘッドレストを提供することを課題とする。

課題を解決するための手段

[0006] 前記課題を解決するために本発明は、各請求項に記載の通りの構成を備えるへッ ドレスト制御装置およびアクティブヘッドレストであることを特徴とする。

第 1の発明に係るヘッドレスト制御装置は、ヘッドレストの移動中において該ヘッド レストの頭部に対する所定の接近状態もしくは接触状態を検知する頭部位置検知部 と、該頭部位置検知部からの検知信号に基づレ、てヘッドレストを停止させる制御回路 とを有している。

したがってヘッドレストを乗員の頭部位置に合せた好適な位置にて停止させること ができる。例えばヘッドレストによって頭部を押し過ぎてしまわない位置にてヘッドレ ストを停止させること力 Sできる。

[0007] 第 2の発明に係るヘッドレスト制御装置によると、頭部位置検知部は、互いに検知 方式を異にする二以上のセンサを含んでいる。そして制御回路は、いずれかのセン サによって所定の接近状態もしくは接触状態が検知されたときにヘッドレストを停止さ せる。

第 3の発明に係るヘッドレスト制御装置によると、頭部位置検知部は、所定の接近 状態を検知するセンサと、接触状態を検知するセンサとを含んでいる。そして制御回 路は、いずれかのセンサによって所定の接近状態もしくは接触状態が検知されたとき にヘッドレストを停止させる。

[0008] 第 4の発明に係るヘッドレスト制御装置によると、頭部位置検知部は、検知方式を 異にする二以上のセンサのうちの少なくとも一種のセンサを複数有している。

第 5の発明に係るヘッドレスト制御装置によると、頭部位置検知部は、所定の接近 状態を検知するセンサと、接触状態を検知するセンサのうちの少なくとも一種のセン サを複数有している。

第 6の発明と第 7の発明に係るヘッドレスト制御装置は、頭部位置検知部がヘッドレ ストの前側部に設けられる構成になっている。

[0009] 第 8の発明に係るヘッドレスト制御装置は、車両後突を予知または検知する衝突検 知センサと、車両用シートのヘッドレストの一部もしくは全部を乗員の頭部に向けて移 動させ、ヘッドレストと頭部との間の水平方向距離を縮めるヘッドレスト駆動機構と、 ヘッドレストが頭部に対して所定の接近状態もしくは接触状態になったことを検知す る頭部位置検知部と、衝突検知センサが検知信号を出力したときにヘッドレスト駆動 機構を作動させ、かつ頭部位置検知部が検知信号を出力したときにヘッドレスト駆動 機構を停止させる制御回路とを備えている。

したがってヘッドレストを乗員の頭部に向けて移動させ、そのヘッドレストを乗員の 頭部位置に合せた好適な位置にて停止させることができる。例えばヘッドレストによつ て頭部を押し過ぎてしまわない位置にてヘッドレストを停止させることができる。

[0010] 第 9の発明に係るヘッドレスト制御装置によると、頭部位置検知部は、互いに検知 方式を異にする二以上のセンサを含んでいる。そして制御回路は、いずれかのセン サが所定の接近状態もしくは接触状態を検知したときにヘッドレストを停止させる。 第 10の発明に係るヘッドレスト制御装置によると、頭部位置検知部は、所定の接近 状態を検知するセンサと、接触状態を検知するセンサとを含んでいる。そして制御回 路は、前記いずれかのセンサによって所定の接近状態もしくは接触状態が検知され たときにヘッドレストを停止させる。

[0011] 第 11の発明に係るヘッドレスト制御装置によると、衝突検知センサは、車両衝突を 予知するセンサであり、制御回路は、衝突検知センサが検知信号を出力してから所 定時間経過したときに、ヘッドレスト駆動機構を逆方向に作動させることでヘッドレスト を初期位置に復帰させる構成になってレ、る。

したがって本発明によると、ヘッドレストは、移動後、所定時間経過後に元の位置に 戻る。そのためヘッドレストは、前側に移動させたことが不要となった際に、例えば後 突が起こらなかった際に、 自動的に初期位置に戻される。力べしてヘッドレストは、通 常状態に戻り使用勝手が良くなる。

[0012] 第 12の発明に係るアクティブヘッドレストは、ヘッドレストの前側部を乗員の頭部と ヘッドレスト前面との距離が接近する前後方向に移動させるヘッドレスト駆動機構と、 乗員の頭部とヘッドレストの前側部との前後方向の距離を検知する頭部位置検知部 と、頭部位置検知部からの検知信号に基づレ、てヘッドレスト駆動機構を停止させるこ とによって乗員の頭部とヘッドレスト前面との前後方向の距離を所定量に調整する調 整手段とを備えている。

したがってヘッドレストの前側部を乗員の頭部に向けて移動させ、ヘッドレストの前 側部を乗員の頭部位置に合せた好適な位置にて停止させることができる。例えばへ ッドレストの前側部によって頭部を押し過ぎてしまわない位置にてヘッドレストの前側 部を停止させることができる。

[0013] 第 13の発明に係るアクティブヘッドレストは、乗員の頭部とヘッドレスト前面との距 離が所定量となる所定位置にてヘッドレストの前側部を所定時間停止させたときに、 ヘッドレストの前側部を後方に移動させる自動後退手段を備えてレ、る。

すなわちヘッドレストの前側部は、所定位置にて所定時間経過した後に元の位置 に戻る。

したがってヘッドレストの前側部は、前側に移動させたことが不要となった際に、例 えば後突が起こらなかった際に、自動的に初期位置に戻される。力べしてヘッドレスト は、通常状態に戻り使用勝手が良くなる。

図面の簡単な説明

[0014] [図 1]実施の形態 1に係るアクティブヘッドレストの後方斜視図である。

[図 2]実施の形態 1に係るアクティブヘッドレストの後方斜視図である。

[図 3]図 1の A— A線における一部横断面図である。 [図 4]図 2の B— B線における縦断面図である。

[図 5]実施の形態 1に係るアクティブヘッドレストの前方斜視図である。

[図 6]実施の形態 1に係る接触検知センサの縦断面図である。

[図 7]実施の形態 1に係る接触検知センサの縦断面図である。

[図 8]実施の形態 1に係るヘッドレスト制御装置の構成部品図である。

[図 9]実施の形態 2に係るヘッドレスト制御装置の構成部品図である。

[図 10]実施の形態 2に係るヘッドレスト制御装置の制御方法のフロー図である。 符号の説明

2, 7…接触検知センサ

4…衝突検知センサ

5…制御回路

6…接近検知センサ

11 , 13…頭部位置検知部

12…タイマー

20…ヘッドレスト

20A…前側部

20B…後側部

30…ヘッドレスト駆動機構

33, 34…ガイド孑し

35, 36…ジンク部材

発明を実施するための最良の形態

(実施の形態 1)

実施の形態 1を図 1一 8にしたがって説明する。

アクティブヘッドレスト 1は、図 1に示すようにヘッドレスト 20と、ヘッドレスト 20の下面 力 下方に突出する一対の脚部 38を有してレ、る。

脚部 38は、シートバック 10に設けられたフレーム（図示省略）に対して上下動可能 に接続され、ヘッドレスト 20をシートバック 10の上側にて上下動可能に支持する。 ヘッドレスト 20は、図 4に示すように前側部を構成する前側部 20Aと、後側部を構 成する後側部 20Bとに分割構成されている。そして前側部 20Aと後側部 20Bの間に は、ヘッドレスト駆動機構 30が設けられており、前側部 20A内には、複数の接触検知 センサ 2を有する頭部位置検知部 11が設けられている。

[0017] 前側部 20Aと後側部 20Bは、図 4に示すように分割側に樹脂製のプレート 21 , 22 を有し、その外側位置に発泡ウレタンなどで成形されたパッド 23, 24を有している。 そしてパッド 23, 24は、皮革や布からなる表皮 25, 26によって表面が覆われている 後側部 20Bのプレート 22は、ベース 32を介して脚部 38に取付けられている。した 力 Sつて後側部 20Bは、脚部 38を介してシートバック（10)に支持されている。

一方、前側部 20Aは、ヘッドレスト駆動機構 30を介して後側部 20Bに連結されて いる。そのため前側部 20Aは、ヘッドレスト駆動機構 30によって図 1に示した初期位 置と図 2に示した作動位置との間で移動する。

[0018] プレート 21, 22は、図 3に示すように右端および左端から他方のプレート 21 , 22に 向けて張り出す遮蔽側部 21a, 22aを一体に有している。

遮蔽側部 21a， 22aは、遮蔽側部 21aが遮蔽側部 22aの内側位置になるように重合 している。そして遮蔽側部 21a, 22aは、図 4に示すように前側部 20Aを前方に移動 させた作動位置に達しても重合する関係になっている。

[0019] また前側部 20Aと後側部 20Bの間には、図 2に示すように樹脂フィルムからなる遮 蔽シート 28が張り渡されている。

遮蔽シート 28は、図 4に示すように前端側がプレート 21の上端縁に取付けられて おり、後端側がプレート 22の上端縁に取付けられている。そして遮蔽シート 28の左 右両端側は、フリーになっており、遮蔽部 21a， 22aに沿うようになっている。

したがって遮蔽シート 28は、前側部 20Aを図 2に示す作動位置にて前側部 20Aと 後側部 20Bとの間で展開されることで、これらの間に形成される隙間上面を覆う。そし て前側部 20Aが図 1に示す初期位置にされることで、前側部 20Aと後側部 20Bとの 間に折り畳まれる。

[0020] ヘッドレスト駆動機構 30は、図 4に示すようにリンク部材 35, 36とベース 31， 32と電 動ユニット（図 4等への記載は省略）とを有してレ、る。

ベース 31 , 32は、図 3に示すようにプレート 21 , 22の内面に取付けられてレヽる。そ してベース 31 , 32の右端縁および左端縁には、プレート 21 , 22に対して立設する立 設部 31a， 32aが形成されている。そして立設部 31 a, 32aには、図 4に示すようにガ イド孔 33, 34が形成されている。

[0021] ガイド孔 33は、立設部 31aの上側領域において縦方向に長い長穴である。そして ガイド孔 33には、リンク部材 36の上側一端部がピン 36aを介して上下動可能に支持 されている。

一方、ガイド孔 34は、立設部 32aの下側領域において縦方向に長い長穴である。 そしてガイド孔 34には、リンク部材 36の下側一端部がピン 36bを介して上下動可能 に支持されている。

[0022] リンク部材 35, 36は、図 4に示すようにピン 37によって中間部同士が回動可能に連 結されており、 Xリンク機構を構成している。

リンク部材 35, 36は、一端部が前側部 20Aに取付けられ、他端部が後側部 20Bに 取付けられている。すなわちリンク部材 35は、上側一端部がピン 35aを介して立設部 32aの上領域において回動可能に取付けられている。そして下側一端部がピン 35b を介して立設部 31aの下領域に回動可能に取付けられている。一方リンク部材 36は 、上側一端部が立設部 31aの上側領域において昇降可能に支持され、下側端部が 立設部 30aの下側領域にぉレ、て昇降可能に支持されてレ、る。

[0023] 電動ユニットは、リンク部材 35, 36からなる Xリンク機構を作動させる構成であって、 例えばモータを有している。電動ユニットは、例えばベース 32に組み付けられおり、 前側部 20Aと後側部 20Bとの間に位置している。そして電動ユニットは、ピン 36bを ガイド孔 34に沿って昇降動作させることで、リンク部材 36の下側端部を昇降させ、こ れによってリンク部材 35， 36をパンタグラフのように作動させる構成になっている。 力、くしてヘッドレスト駆動機構 30は、前側部 20Aを後側部 20Bに対して接近'離間 方向に移動させる。

[0024] またアクティブヘッドレスト 1は、押し過ぎ防止手段 (調整手段）と自動後退手段とを 有している。 押し過ぎ防止手段は、移動させた前側部 20Aによって乗員の頭部を押し過ぎてし まうことを防止するために、前側部 20Aの移動量を乗員の頭部位置に合せて調整す る手段である。

[0025] この押し過ぎ防止手段は、ヘッドレスト駆動機構 30を制御する制御回路 5と、複数 の接触検知センサ 2を具備する頭部位置検知部 11とを有している（図 5, 8参照）。 頭部位置検知部 11は、前側部 20Aに設けられており、前側部 20Aとともに乗員の 頭部に向けて移動する。

接触検知センサ 2は、前側部 20Aが乗員の頭部に当たることで信号を発し、前側部 20Aが乗員の頭部に当接した位置である当接位置を検知する構成になっている。

[0026] 接触検知センサ 2は、例えば図 6に示すように面状のタツチセンサであって、円盤状 の二枚の板部 2a， 2bと、二枚の板部 2a， 2b間に設けられたスぺーサ 2cとを有してい る。そして二枚の板部 2a， 2bのそれぞれにはリード線 3が接続されている。そして板 部 2aに力 Fが加わると、図 7に示すように板部 2aが板部 2bに向けて変形し、板部 2a と板部 2bとが接触する構成になっている。

[0027] 接触検知センサ 2は、図 4に示すように前側部 20Aの前面側内部に設けられており 、例えば表皮 25とパッド 23との間に設けられている。そして複数の接触検知センサ 2 は、前側部 20Aの前面領域の広範囲において点在状に設けられている。

また複数の接触検知センサ 2は、リード線 3を介して電気的に接続されている。した 力 Sつて複数の接触検知センサ 2の検知信号は、少ない信号線を利用して制御回路 5 に送られ得る構成になっている。

制御回路 5は、図 8に示すように接触検知センサ 2からの検知信号を受け、その検 知信号に基づレ、てヘッドレスト駆動機構 30を制御する。そして前側部 20Aを当接位 置にて停止させる。

したがって前側部 20Aの停止位置 (移動量）は、乗員の頭部位置に応じて変化す る。

[0028] 自動後退手段は、前側部 20Aが当接位置における停止時間が所定時間に達した 際に、前側部 20Aを自動的に移動前の初期位置まで後退させる手段である。

この自動後退手段は、タイマー 12と制御回路 5とを有している（図 8参照）。 タイマー 12は、前側部 20Aの当接位置における停止時間を測定する。そして制御 回路 5は、停止時間が所定時間、例えば 1一 15秒に達した際に、ヘッドレスト駆動機 構 30を逆方向に作動させて、前側部 20Aを初期位置に後退させる。

[0029] なお前側部 20Aを後退させる速度は、前側部 20Aを前進させる速度よりも遅いこと が好ましい。

また車両には、後突を予知する衝突検知センサ 4が設けられており、この衝突検知 センサ 4は、後突を予知した際に信号を発する構成になっている。

[0030] 図 8に示すようにヘッドレスト制御装置は、衝突検知センサ 4、頭部位置検知部 11、 制御回路 5、タイマー 12およびヘッドレスト駆動機構 30を備えている。以下にヘッド レスト制御装置によるアクティブヘッドレスト 1の制御方法について説明する。

衝突検知センサ 4によって後突が予知されて検知信号が発せられると、制御回路 5 がその検知信号に基づいてヘッドレスト駆動機構 30を作動させる。そしてリンク部材 35, 36が作動し、前側部 20Aが図 4に示すように後側部 20Bから離間し、前側部 20 Aが初期位置から乗員の頭部に向けて前側上方に移動する。

[0031] そして前側部 20Aが乗員の頭部に当接すると、接触検知センサ 2がそれを検知し て検知信号を出力する。そしてその検知信号に基づレ、て制御回路 5がヘッドレスト駆 動機構 30を停止させる。これにより前側部 20Aが当接位置にて停止する。

したがって前側部 20Aは、車両の後突時に乗員を衝撃から保護する。

一方、車両の後突が発生しなかった際には、 自動後退手段が所定時間経過した後 に前側部 20Aを自動的に移動前の初期位置まで後退させる。

[0032] 以上のようにしてアクティブヘッドレスト 1が構成される。

すなわちヘッドレスト制御装置は、ヘッドレスト（20A)の移動中においてヘッドレスト の頭部に対する接触状態を検知する頭部位置検知部 11と、頭部位置検知部 11から の検知信号に基づいてヘッドレスト（20A)を停止させる制御回路 5とを有している（ 図 8参照）。

したがってヘッドレスト（20A)を乗員の頭部位置に合せた好適な位置にて停止させ ること力 Sできる。そしてヘッドレストによって頭部を押し過ぎてしまわない位置にてへッ ドレストを停止させること力 Sできる。 [0033] またアクティブヘッドレスト 1は、乗員の頭部とヘッドレスト前面との距離が所定量と なる所定位置にてヘッドレスト 20の前側部 20Aを所定時間停止させたときに、ヘッド レスト 20の前側部 20Aを後方に移動させる自動後退手段を備えている。

したがって前側部 20Aは、前側への移動が不要だった際に、例えば後突が起こら なかった際に、 自動的に初期位置に戻される。力べしてヘッドレスト 20は、通常状態 に戻り使用勝手が良くなる。

[0034] (実施の形態 2)

実施の形態 2は、実施の形態 1とほぼ同様に形成されている。しかし実施の形態 2 は、図 8に示す頭部位置検知部 11に代えて図 9に示す頭部位置検知部 13を有して いる。以下、実施の形態 1と相違する点を中心に実施の形態 2について説明する。

[0035] 頭部位置検知部 13は、互いに検知方式を異にする二以上のセンサを含んでいる。

例えば頭部位置検知部 13は、接近検知センサ 6と接触検知センサ 7とを有している。 接近検知センサ 6は、ヘッドレストと乗員の頭部との接近状態を検知するセンサであ つて、例えばヘッドレストと乗員の頭部との距離が 20mm以下、好ましくは 10mm以 下になつた際に検知信号を出力するセンサである。

[0036] 接近検知センサ 6は、例えば静電容量式のセンサであって、二枚のコンデンサプレ ートを有し、乗員の頭部をこれら二枚のコンデンサプレート間の誘電体として利用す る構成になっている。

接触検知センサ 7は、ヘッドレストの前側部と乗員の頭部との接触状態を検知する センサであって、例えば図 6, 7に示す接触検知センサ 2と同じ構成になっている。 なお接近検知センサ 6と接触検知センサ 7は、別体に形成されるものでも良いが、 一体に形成されるハイブリッド型になっていても良い。

[0037] 頭部位置検知部 13は、検知方式を異にする二以上のセンサのうちの少なくとも一 種のセンサを複数有している。例えば接近検知センサ 6と接触検知センサ 7の一方ま たは両方のセンサを複数有してレ、る。

これらセンサは、ヘッドレストの前側部に点在状に設けられている。そして複数のセ ンサは、相互にリード線によって電気的に接続され、制御回路 5に接続されている。 例えば、複複数の接近検知センサ 6が相互にリード線で接続され、制御回路 5に接 続されている。そして複数の接触検知センサ 7が相互にリード線で接続され、制御回 路 5に接続されている。

[0038] 図 9に示すようにヘッドレスト制御装置は、衝突検知センサ 4、接近検知センサ 6、接 触検知センサ 7、制御回路 5、タイマー 12およびヘッドレスト駆動機構 30を備えてい る。

以下、制御回路 5によってヘッドレスト制御装置 (ヘッドレスト）を制御する方法を図 1 0にしたがって説明する。

先ず制御回路 5は、第一ルーチンが終了しているか否力、を F1の値によって判断す る（ステップ Sl)。第一ルーチンが終了していると判断した場合 (Fl = lの場合）は、 第二ルーチンが終了してレ、るか否力、を判断する（ステップ S7)。

[0039] 第一ルーチンが終了していない場合 (Fl = lでない場合）は、衝突検知センサ 4か らの検知信号を取り込む (ステップ S2)。次にその検知信号に基づいて車両後突が 生じ得るか否かを判断する (ステップ S3)。

車両後突が生じないと判断した場合には、制御ルーチンを終了する。一方、車両 後突が生じると判断した場合には、 F1を 1とする (ステップ S4)。そしてタイマー 12を 作動させ (ステップ S 5)、ヘッドレスト駆動機構 30を作動させる。

これによりヘッドレストの前側部を乗員の頭部に向けて前進させる。

[0040] 続いて第二ルーチンが終了しているか否かを F2の値によって判断する（ステップ S 7)。第二ルーチンが終了していると判断した場合 (F2 = lの場合）は、タイマー 12に よる測定時間が所定時間を超過しているか否かを判断する (ステップ S13)。

第二ルーチンが終了していないと判断した場合 (F2 = lでない場合）は、接近検知 センサ 6からの検知信号と、接触検知センサ 7からの検知信号とを取り込む (ステップ S8)。

次に接近検知センサ 6からの検知信号に基づいてヘッドレストと乗員の頭部との距 離が所定量以下の接近状態であるか否かを判断する（ステップ S9)。

[0041] 接近状態と判断した場合には、 F2を 1とする（ステップ Sl l)。

接近状態でないと判断した場合には、接触検知センサ 7からの検知信号に基づい てヘッドレストが乗員の頭部に対して接触しているか否かについて判断する（ステップ S10)。接触状態でないと判断した場合は、制御ルーチンを終了する。 接触状態であると判断した場合は、 F2を 1とする（ステップ Sl l)。次に、ヘッドレスト 駆動機構 30を停止させる (ステップ S12)。これによりヘッドレストによって乗員の頭部 を前方に押し過ぎることが防止される。

[0042] 次に、タイマー 12による測定時間が所定時間を超過しているか否力 ^判断する（ス テツプ S13)。測定時間が所定時間を経過してレ、なレ、場合には、制御ルーチンを終 えて、再度、制御ルーチンを開始する。

測定時間が所定時間を経過している場合には、ヘッドレスト駆動機構 30を逆方向 に作動させる（ステップ S14)。これによりヘッドレストの前側部を元の位置に戻す。結 果的にヘッドレストの前側部は、所定位置にて所定時間停止した後に元の位置に戻 ることになる。

そして最後に F1と F2を 0にする（ステップ S 15)。

[0043] 以上のようにして実施の形態 2が形成されてレ、る。

すなわち頭部位置検知部 13は、互いに検知方式を異にする二以上のセンサを含 んでいる。例えば所定の接近状態を検知する接近検知センサ 6と、接触状態を検知 する接触検知センサ 7とを含んでいる。そして制御回路 5は、いずれかのセンサが所 定の接近状態もしくは接触状態を検知したときにヘッドレストを停止させる。

したがってヘッドレストが乗員の頭部に接近または接触した状態がいずれかのセン サによって検知される。そしていずれかのセンサによってその状態が検知されなかつ た場合でも、他のセンサによってその状態を検知することができる。そのため接近状 態または接触状態を確実に検知することができる。

[0044] (実施の形態 3)

実施の形態 3は、実施の形態 1とほぼ同様に形成されている。しかし実施の形態 3 は、図 8に示す頭部位置検知部 11に代えて、車室天井側に取付けられるカメラと、そ のカメラからの映像に基づいて乗員の頭部とヘッドレストとの距離を測定する測定器 とを備える頭部位置検知部とを備えている。

そして制御回路が前記頭部位置検知部からの信号に基づいてヘッドレストを停止 させる構成になっている。 (他の実施の形態）

本発明は、実施の形態 1一 3に限定されず、以下の形態であってもよい。

(1)すなわち実施の形態 1一 3に係るアクティブヘッドレストは、後突を予知する衝突 検知センサの検知信号に基づいて作動する構成になっていた。し力 アクティブへッ ドレストが後突を検知する衝突検知センサを有し、その衝突検知センサの検知信号 に基づレ、て作動する構成になってレ、ても良レ、。

(2)また実施の形態 1に係る頭部位置検知部は、ヘッドレストの前側部が乗員の頭部 に当接したことを検知する接触検知センサを有していた。しかし頭部位置検知部力 接触検知センサに代えて実施の形態 2に係る接近検知センサを有する構成になって いても良い。

(3)また実施の形態 1 , 2に係る頭部位置検知部は、図 4に示すように表皮とパッドと の間に設けられていた。しかし頭部位置検知部が表皮の厚み内に設けられる形態で あっても良い。例えば、表皮が皮革層とラミネート層とを有し、頭部位置検知部が皮 革層とラミネート層との間に設けられる形態であっても良レ、。もしくは頭部位置検知部 力 Sパッド内に設けられる形態であっても良い。

(4)また実施の形態 1一 3に係るヘッドレストは、前側部と後側部とを有する分割構成 であった。しかしヘッドレストが特許文献 1に係るヘッドレストと同様に前側部と後側部 とを一体に有する一体構成であって、ヘッドレストの前側部が、ヘッドレスト全体ととも に移動 (傾動）する構成であっても良レ、。

(5)また実施の形態 1 , 2に係る頭部位置検知部は、複数のセンサを有しており、複 数のセンサがヘッドレストの前側部に点在状に設けられていた。しかし一つまたは複 数のセンサが前側部の前面の広い領域、例えば前面領域の 80%以上が占められる 構成であっても良い。

(6)また実施の形態 1一 3に係る自動後退手段は、ヘッドレストの前側部が所定の位 置にて所定時間停止し続けた後に、ヘッドレストの前側部を後退させるものであった 。しかし自動後退手段が、車両後突が生じないと判断する判断手段を有しており、例 えば測定対象が遠くなつたと判断する判断手段を有しており、その判断手段の出力 する信号に基づいてヘッドレストの前側部を後退させる構成になっていても良い。 (7)また本発明は、下記の構成であっても良い。

すなわち

(請求項 A)

「車両の後突を予知または検知するセンサからの信号に基づいて、ヘッドレストの前 側部を、ヘッドレスト全体とともにまたはヘッドレストの後側部から離間させて乗員の頭 部に向けて移動させるアクティブヘッドレストであって、

移動させた前記ヘッドレストの前側部によって前記乗員の頭部を押し過ぎてしまうこ とを防止するために、前記ヘッドレストの前側部の移動量を前記乗員の頭部位置に 合せて調整する押し過ぎ防止手段を備えていることを特徴とするアクティブヘッドレス ト。」

したがつてこの発明によると、ヘッドレストの前側部は、乗員の頭部に向けて移動し 、乗員の頭部位置に合せた好適な位置にて停止する。すなわち頭部を押し過ぎてし まわない位置にて停止する。したがってヘッドレストの前側部によって乗員の頭部を 押し過ぎてしまうことが防止される。

(請求項 B)

「請求項 Aに記載のアクティブヘッドレストであって、

押し過ぎ防止手段は、ヘッドレストの前側部が乗員の頭部に当接した当接位置、あ るいは前記前側部が前記乗員の頭部に対する距離が所定値以下になった接近位置 にて、前記前側部を停止させる構成になっていることを特徴とするアクティブヘッドレ スト。」

したがつてこの発明によると、ヘッドレストの前側部は、乗員の頭部に向けて移動し 、当接位置または接近位置において停止する。そのためヘッドレストの前側部によつ て、乗員の頭部を押し過ぎることを防止することができるとともに、後突時または後突 前に乗員を好適に保護し得る。

(請求項 C)

「請求項 Bに記載のアクティブヘッドレストであって、

押し過ぎ防止手段は、ヘッドレストの前側部が乗員の頭部に対して当接したこと、ま たは接近位置まで接近したことを検知する頭部位置検知部を有し、その頭部位置検 知部の検知信号に基づいて前記ヘッドレストの前側部を停止させる構成になってい

したがつてこの発明によると、押し過ぎ防止手段は、頭部位置検知部を有している。 そして頭部位置検知部は、ヘッドレストの前側部の移動時において当接位置または 接近位置 (以下、当接位置等という）を検知する。そのため押し過ぎ防止手段は、頭 部位置検知部を有することで容易に当接位置等を検知し得る。そして頭部位置検知 部が前側部移動時において当接位置等を検知するために、乗員の頭部位置に対応 した当接位置等を検知し得る。力べして当接位置等が容易かつ精度良く検知され、 ヘッドレストの前側部を容易かつ好適な位置にて停止させることができる。

(請求項 D)

「請求項 Cに記載のアクティブヘッドレストであって、

頭部位置検知部は、ヘッドレストの前側部に設けられていることを特徴とするァクテ イブヘッドレス卜。」

したがつてこの発明によると、頭部位置検知部は、頭部に近い位置にて当接位置ま たは接近位置を検知し得ることになる。そのため頭部位置検知部は、精度良く当接 位置または接近位置を検知し得る。

頭部位置検知部は、複数のセンサを有し、これら複数のセンサは、ヘッドレストの前 側部の前面領域に点在状に設けられてレ、ることを特徴とするアクティブヘッドレスト。」 したがって本発明によると、頭部位置検知部は、ヘッドレスト前側部の前面の広い 領域において当接位置または接近位置を検知することができる。そのため頭部位置 検知部は、乗員の頭部の横方向位置等にも好適に対応し得る構成になっている。 (請求項 F)

「請求項 Aから Eのいずれかに記載のアクティブヘッドレストであって、

ヘッドレストの前側部の当接位置における停止時間、または接近位置における停止 時間が、所定時間に達した際に、あるいは所定信号を受けた際に、前記前側部を自 動的に移動前の初期位置まで後退させる自動後退手段を有していることを特徴とす J

である。

したがって本発明によると、ヘッドレストの前側部は、移動後、所定時間経過後に元 の位置に戻る。そのためヘッドレストの前側部は、前側に移動させたことが不要となつ た際に、例えば後突が起こらなかった際に、自動的に初期位置に戻される。力べして ヘッドレストは、通常状態に戻り使用勝手が良くなる。

Claims

請求の範囲

[1] 車両後突を予知または検知して車両用シートのヘッドレストの一部もしくは全部を 乗員の頭部に向けて移動させて、ヘッドレストと頭部との間の水平方向距離を縮める ヘッドレスト制御装置であって、

ヘッドレストの移動中において該ヘッドレストの頭部に対する所定の接近状態もしく は接触状態を検知する頭部位置検知部と、前記頭部位置検知部からの検知信号に 基づいてヘッドレストを停止させる制御回路とを有していることを特徴とするヘッドレス ト制御装置。

[2] 請求項 1に記載のヘッドレスト制御装置であって、

頭部位置検知部は、互いに検知方式を異にする二以上のセンサを含み、制御回 路は、前記いずれかのセンサによって所定の接近状態もしくは接触状態が検知され たときにヘッドレストを停止させることを特徴とするヘッドレスト制御装置。

[3] 請求項 1に記載のヘッドレスト制御装置であって、

頭部位置検知部は、所定の接近状態を検知するセンサと、接触状態を検知するセ ンサとを含み、制御回路は、前記いずれかのセンサによって所定の接近状態もしくは 接触状態が検知されたときにヘッドレストを停止させることを特徴とするヘッドレスト制 御装置。

[4] 請求項 2に記載のヘッドレスト制御装置であって、

頭部位置検知部は、検知方式を異にする二以上のセンサのうちの少なくとも一種の センサを複数有していることを特徴とするヘッドレスト制御装置。

[5] 請求項 3に記載のヘッドレスト制御装置であって、

頭部位置検知部は、所定の接近状態を検知するセンサと、接触状態を検知するセ ンサのうちの少なくとも一種のセンサを複数有していることを特徴とするヘッドレスト制 御装置。

[6] 請求項 4に記載のヘッドレスト制御装置であって、

頭部位置検知部がヘッドレストの前側部に設けられていることを特徴とするヘッドレ スト制御装置。

[7] 請求項 5に記載のヘッドレスト制御装置であって、 頭部位置検知部がヘッドレストの前側部に設けられていることを特徴とするヘッドレ スト制御装置。

[8] 車両後突を予知または検知する衝突検知センサと、

車両用シートのヘッドレストの一部もしくは全部を乗員の頭部に向けて移動させ、へ ッドレストと頭部との間の水平方向距離を縮めるヘッドレスト駆動機構と、

ヘッドレストが頭部に対して所定の接近状態もしくは接触状態になったことを検知す る頭部位置検知部と、

前記衝突検知センサが検知信号を出力したときに前記ヘッドレスト駆動機構を作動 させ、かつ前記頭部位置検知部が検知信号を出力したときに前記ヘッドレスト駆動 機構を停止させる制御回路と、を備えるヘッドレスト制御装置。

[9] 請求項 8に記載のヘッドレスト制御装置であって、

頭部位置検知部は、互いに検知方式を異にする二以上のセンサを含み、制御回 路は、前記いずれかのセンサが所定の接近状態もしくは接触状態を検知したときに ヘッドレストを停止させることを特徴とするヘッドレスト制御装置。

[10] 請求項 8に記載のヘッドレスト制御装置であって、

頭部位置検知部は、所定の接近状態を検知するセンサと、接触状態を検知するセ ンサとを含み、制御回路は、前記いずれかのセンサによって所定の接近状態もしくは 接触状態が検知されたときにヘッドレストを停止させることを特徴とするヘッドレスト制 御装置。

[11] 請求項 8に記載のヘッドレスト制御装置であって、

衝突検知センサは、車両衝突を予知するセンサであり、制御回路は、前記衝突検 知センサが検知信号を出力してから所定時間経過したときに、ヘッドレスト駆動機構 を逆方向に作動させることでヘッドレストを初期位置に復帰させることを特徴とするへ ッドレスト制御装置。

[12] 車両の後突を予知または検知する衝突検知センサからの検知信号に基づいて、へ ッドレストの前側部を乗員の頭部に向けて移動させるアクティブヘッドレストであって、 前記ヘッドレストの前側部を乗員の頭部とヘッドレスト前面との距離が接近する前後 方向に移動させるヘッドレスト駆動機構と、乗員の頭部と前記ヘッドレストの前側部と の前後方向の距離を検知する頭部位置検知部と、前記頭部位置検知部からの検知 信号に基づいて前記ヘッドレスト駆動機構を停止させることによって乗員の頭部と前 記ヘッドレスト前面との前後方向の距離を所定量に調整する調整手段とを備えてい

[13] 請求項 1に記載のアクティブヘッドレストであって、

乗員の頭部とヘッドレスト前面との距離が所定量となる所定位置にてヘッドレストの 前側部を所定時間停止させたときに、前記ヘッドレストの前側部を後方に移動させる 自動後退手段を備えてレ、ることを特徴とするアクティブヘッドレスト。