JP2001001820A - 車両用シート - Google Patents
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Abstract
可能とし、かつ快適性向上を可能とする。 【解決手段】 シートバック3取り付けられてセット位
置から前方側へ移動可能なヘッドレスト7と、シートバ
ック3に設けられて該シートバック3に乗員の体荷重に
よる慣性力が作用したとき該慣性力を伝達してヘッドレ
スト7を前方側へ移動させるリンク機構19と、ヘッド
レスト7に乗員の体が触れていることを検知する検知手
段21と、検知手段21がヘッドレスト7に乗員の体が
触れていることを検知したときリンク機構19による慣
性力の伝達をキャンセルするキャンセル手段23を設け
たことを特徴とする。
Description
付構造を改良した車両用シートに関する。
例えばUSPAT5378043に示されているものが
ある。この車両用シートは、車両が追突されたとき慣性
力により乗員上体がシートバック内部の受圧部材を相対
的に車両後方へ押し込み、この力を利用して、ヘッドレ
ストを車両前方且つ車両上方へ移動させ、乗員頭部の拘
束を早期に行なわせるようにしたものである。
車両用シートでは、乗員上体がシートバック内部の受圧
部材を一定量以上押し込むと、常にヘッドレストが前方
上方へ移動する構成であるためヘッドレストによる拘束
を必要としないときにも拘束してしまうという可能性が
あった。
合にのみヘッドレストを移動させることのできる車両用
シートの提供を課題とする。
トバックに取り付けられてセット位置から少なくとも前
方側へ移動可能なヘッドレストと、前記シートバックに
設けられて該シートバックに乗員の体荷重による慣性力
が作用したとき該慣性力を伝達して前記ヘッドレストを
前方側へ移動させるリンク機構と、前記ヘッドレストに
乗員の体が触れていることを検知する検知手段と、該検
知手段がヘッドレストに乗員の体が触れていることを検
知したとき前記リンク機構による慣性力の伝達をキャン
セルするキャンセル手段を設けたことを特徴とする。
シートであって、前記検知手段は、前記ヘッドレストが
後方へ移動することにより前記検知を行ない、前記キャ
ンセル手段は、前記ヘッドレスの後方移動に機械的に連
動離脱する係脱部であることを特徴とする。
シートであって、前記リンク機構は、前記シートバック
に可動支持された慣性力受部及び前記ヘッドレスト側に
結合され前記慣性力受部に連動して前記ヘッドレストを
前方側へ移動させる駆動部からなり、前記係脱部は、前
記ヘッドレストがセット位置にあるとき前記慣性力受部
と駆動部とを係合可能として慣性力伝達可能状態とし、
前記ヘッドレストが後方移動したとき前記駆動部が連動
して前記係合を外し慣性力非伝達状態とすることを特徴
とする。
シートであって、前記係脱部は、前記慣性力受部と駆動
部との一方に設けられた連動ピン及び他方に設けられた
切欠であることを特徴とする。
シートであって、前記検知手段は、前記ヘッドレストに
設けられた電気的接触センサであり、前記キャンセル手
段は、前記電気的接触センサの接触検知により電気的に
連動離脱する係脱部であることを特徴とする。
シートであって、前記リンク機構は、前記シートバック
に可動支持された慣性力受部及び前記ヘッドレスト側に
結合され前記慣性力受部に連動して前記ヘッドレストを
前方側へ移動させる駆動部からなり、前記係脱部は、前
記電気的接触センサが接触検知しないとき前記慣性力受
部と駆動部とを係合させて慣性力伝達状態とし、同接触
検知したとき前記係合を外し慣性力非伝達状態とするこ
とを特徴とする。
シートであって、前記係脱部は、前記慣性力受部と駆動
部との一方に設けられた連動ピン及び他方に設けられた
切欠と、該切欠内に前記連動ピンを係合保持すると共に
該保持を電磁駆動により解除するロックピンとからなる
ことを特徴とする。
の何れかに記載の車両用シートであって、前記慣性力受
部は、前記シートバックのシートバックフレームに一端
が前後方向へ揺動自在に支持された揺動リンク及び該揺
動リンクの他端に支持されてシートバックに左右に渡る
受圧部よりなり、前記駆動部は、前記シートバックフレ
ームに可動支持されヘッドレストステーに取り付けられ
た結合リンクを備えていることを特徴とする。
の何れかに記載の装置であって、前記慣性力受部は、前
記シートバックのシートバックフレームに設けられた長
穴及び該長穴にガイドされるガイドピン、該ガイドピン
に支持されてシートバックに左右に渡る受圧部よりな
り、前記駆動部は、前記シートバックフレームに可動支
持されヘッドレストステーに取り付けられた結合リンク
を備えていることを特徴とする。
の車両用シートであって、前記受圧部は、弾性を有する
ことを特徴とする。
れかに記載の車両用シートであって、前記係脱部を係合
方向に付勢する付勢部材を設けたことを特徴とする。
用シートであって、前記係脱部は、前記シートバックの
シートバックフレームに対し前記リンク機構を解除可能
にロックするロック機構であることを特徴とする。
てシートバックに乗員の体荷重による慣性力が作用した
とき、リンク機構が慣性力を伝達してヘッドレストを前
方側へ移動させ、乗員の頭部を早期に拘束することがで
きる。しかも、検知手段がヘッドレストに乗員の体が触
れていることを検知したとき、キャンセル手段によって
リンク機構による慣性力の伝達をキャンセルすることが
できる。従って、ヘッドレストが前方側へ移動するのを
阻止することができ、例えば乗員がリラックスしてシー
トに着座しているときなどには、ヘッドレストが前方側
へ移動することがなく、快適性を向上させることができ
る。
果に加え、乗員の体がヘッドレストに触れ、ヘッドレス
トが後方へ移動すると、この後方移動に機械的に連動し
て、係脱部が離脱し、ヘッドレストが前方へ移動しない
ようにすることができる。従って、機械的な連動離脱に
より確実にキャンセル手段を働かせることができ、快適
性を確実に向上させることができる。
ト位置であるとき係脱部が慣性力受部と駆動部とを係合
させて慣性力伝達状態とするため、車両衝突等によって
シートバックに乗員の体荷重による慣性力が作用したと
き、慣性力受部がこれを受けて動き、係脱部を介し駆動
部が連動してヘッドレストを前方側へ移動させることが
できる。従って、乗員の頭部を早期に拘束することがで
きる。又、ヘッドレストが後方移動したとき、駆動部が
連動して係脱部の係合を外し、慣性力非伝達状態とする
ことができる。従って、車両振動などによって慣性力受
部に力が作用しても、慣性力受部から駆動部へ力が伝達
されることはなく、ヘッドレストを前方へ移動させない
ようにすることができる。従って、リラックスして着座
している乗員の快適性を維持することができる。
果に加え、係脱部が連動ピンと切欠であることによって
構造が簡単であり、しかも慣性力伝達可能状態と慣性力
非伝達状態とを確実に得ることができる。
果に加え、ヘッドレストの乗員の体が触れると電気的接
触センサによってこれを検知することができ、該電気的
接触センサの接触検知によって係脱部を電気的に連動離
脱させることができる。従って、ヘッドレストが後方移
動しなくても、リンク機構による慣性力の伝達をキャン
セルすることができ、リラックスしている乗員の快適性
を向上させることができると共に、ヘッドレストの後方
に空間的な余裕がなくても採用することができる。
果に加え、電気的接触センサが接触検知しないとき、係
脱部は慣性力受部と駆動部とを係合させて慣性力伝達可
能状態とすることができる。従って、シートバックに乗
員の体荷重による慣性力が作用したとき、慣性力受部が
動き、該慣性力受部に連動して駆動部が作動し、ヘッド
レストを前方側へ移動させることができる。このため、
乗員の頭部を早期に拘束することができる。又、電気的
接触センサが接触検知したとき、駆動部が連動して係脱
部による係合を外し、慣性力非伝達状態とすることがで
きる。従って、車両振動などによってシートバックに乗
員による力が作用しても、ヘッドレストを前方側へ移動
させないようにすることができ、リラックスしている乗
員の快適性を維持することができる。
果に加え、連動ピンを切欠内にロックピンで係合保持さ
せることができ、慣性力受部が乗員の体荷重による慣性
力を受けたとき、駆動部を介し、ヘッドレストを前方側
へ確実に移動させることができる。又、電気的接触セン
サが接触検知したとき、ロックピンが電磁駆動によって
連動ピンの切欠内に対する係合保持を解除することがで
き、ヘッドレストを前方側へ移動させないようにするこ
とができる。従って、電気的な接触検知と電磁駆動とに
よってより確実に効果を奏することができる。
7の何れかの発明の効果に加え、シートバックに乗員の
体荷重による慣性力が作用すると、受圧部が慣性力を受
けて、揺動リンクを介しシートバックフレームに対して
後方へ揺動する。これによって、係脱部を介しヘッドレ
ストステーに固定された結合リンクが動き、ヘッドレス
トステーが移動する。従って、該ヘッドレストステーに
支持されたヘッドレストを前方側へ確実に移動させるこ
とができる。
7の何れかの発明の効果に加え、シートバックに乗員の
体荷重による慣性力が作用すると、受圧部がこれを受け
てガイドピンの長穴に対するガイドを介して後方側へ移
動し、該受圧部の移動によって係脱部を介し駆動部が移
動し、ヘッドレストステーが動く。従って、ヘッドレス
トステーに支持されたヘッドレストが前方側へ確実に移
動することができる。
発明の効果に加え、受圧部が弾性を有することによっ
て、シートバックに支えられる乗員に違和感を与えるこ
とを抑制することができる。
何れかの発明の効果に加え、付勢部材の付勢により、係
脱部による係合を確実に行わせることができ、ヘッドレ
ストに乗員の体が触れていないとき、シートバックに乗
員の体荷重による慣性力が作用すると、ヘッドレストを
前方側へ確実に移動させることができる。
効果に加え、リンク機構をロック機構によってシートバ
ックフレームに対しロックすることにより、シートバッ
クに乗員の体荷重による慣性力が作用しても、ヘッドレ
ストを前方側へ移動させないようにすることができる。
又、電気的接触センサの接触検知により、ロック機構に
よるロックを解除し、シートバックに乗員の体荷重によ
る慣性力が作用したとき、リンク機構を介しヘッドレス
トを確実に前方側へ移動させることができる。
第1実施形態に係り、(a)は車両用シートの斜視図、
(b)は要部斜視図である。
バック3がシートクッション5に対しリクライニング可
能に支持され、前記シートバック3にヘッドレスト7が
取り付けられている。前記シートバック3は、図1
(b)のように、シートバックフレーム9とシートバッ
ククッション11等からなっており、図示はしていない
が、シートバックフレーム9にS字型スプリング、腰椎
支持部材等を設定することもできる。
ーとして第1ステー13、第2ステー15を備えてい
る。第1ステー13は、筒状を呈してシートバックフレ
ーム9に設定されたサポート17に支持されている。第
1ステー13は、サポート17に対してその軸心方向に
摺動可能であると共に、サポート17との間の若干の隙
間によってサポート17を中心に前後方向へ若干揺動可
能となっている。
7aに結合されると共に、前記第1ステー13に嵌合
し、該第1ステー3に対し軸心に沿って上下方向へ位置
調節自在となっている。第1ステー13に対する第2ス
テー15の上下位置の固定は、例えば第2ステー15に
形成された図示しない上下複数段の溝に対し、シートバ
ック3に取り付けられたロック爪が係合することによっ
て行なうことができる。このロック爪はロック機構のボ
タンを乗員が押すことによってアンロックにすることが
でき、第2ステー15を第1ステー13に対し軸心方向
へ移動させてヘッドレスト本体7aの上下位置を調節す
ることができる。調節後はロックボタンを解除すれば、
ロック爪が第1ステー15の溝に係合し、その位置を固
定することができる。
機構19と検知手段21とキャンセル手段23とが設け
られている。
乗員の体荷重による慣性力が作用したとき、該慣性力を
伝達して前記ヘッドレスト7を少なくとも前方側、実施
形態では前方上方へ移動させるものである。
員の体が触れていることを検知するものである。
21がヘッドレスト7に乗員の体が触れていることを検
知したとき、前記リンク機構19による慣性力の伝達を
キャンセルするものである。
構19は、前記シートバック3のシートバックフレーム
9に可動支持された慣性力受部25及び前記ヘッドレス
ト7側に結合され慣性力受部25に連動して前記ヘッド
レスト7を前方側へ移動させる駆動部27からなってい
る。
受圧部31とからなっている。前記揺動リンク29は、
前記シートバックフレーム9の左右内面に一対備えられ
ているが、図1では右側の揺動リンク29のみ図示さ
れ、左側の揺動リンクはシートバックフレーム9に隠れ
て図示はされていない。前記揺動リンク29の取付けは
図2の要部拡大斜視図、図3の要部拡大側面図をも参照
すると明らかなように、その一端である上端29aが揺
動ピン33を介して前記シートバックフレーム9に前後
方向へ揺動自在に支持されたものである。
ートバックフレーム9との間にコイルスプリング35が
設けられている。すなわち、揺動リンク29に係合穴2
9bが設けられ、コイルスプリング35のアーム35a
が係合している。又、シートバックフレーム9には係合
穴9aが設けられ、コイルスプリング35のアーム35
bが係合している。コイルスプリング35は引っ張りス
プリングであり、前記揺動リンク29を前方側へ付勢し
ている。前記揺動リンク29の他端である下端29c側
には、連動ピン37が突設され、連動ピン37に前記受
圧部31の側部31aが揺動自在に支持されている。該
受圧部31は、シートバックフレーム9の左右全体に渡
っている。
ング35によって前方側へ付勢されたときの位置決め
は、例えば連動ピン37が位置決め係合部41aに接触
することによって行なわれている。
ーとしての第1ステー13に取り付けられた結合リンク
39を備えている。結合リンク39は左右両側の係合リ
ンク部39aと該係合リンク部39aの上端に左右方向
に渡るステー結合部39bとからなり、ステー結合部3
9bが前記第1ステー13の下端に固着されている。係
合リンク部39aの下端には切欠41が設けられてい
る。
駆動係合部41bを備え、両係合部41a,41bの間
に開口41cを備えている。切欠41の位置決め係合部
41aは、前記連動ピン37に係合している。これら連
動ピン37及び切欠41は、キャンセル手段23を構成
する係脱部(37、41)となっており、ヘッドレスト
7の後方移動に機械的に連動離脱する。
ヘッドレスト7がセット位置にあるとき、慣性力受部2
5と駆動部27とを係合可能として、慣性力伝達可能状
態とし、同後方移動したとき前記駆動部27が連動して
前記係合を外し慣性力非伝達状態とする。
合部41bは、結合リンク39のセット位置において、
揺動アーム29が揺動ピン33を中心に後方へ揺動する
とき、連動ピン37が移動する軌跡X上に位置し、係脱
部である切欠41及び連動ピン37は互いに係合して、
慣性力伝達状態となる。また、連動ピン37のセット位
置において、ヘッドレスト7の第1ステー13がサポー
ト17を中心にしてその下側が前方側へ揺動し、これに
応じて結合リンク39が前方側へ揺動する際、開口部4
1cの中央軌跡Y内に連動ピン37が位置している。
とヘッドレスト7の第1,第2ステー13,15及びサ
ポート17によって構成され、ヘッドレスト7が後方へ
移動することにより、ヘッドレスト7に乗員の体が触れ
ていることを検知する。
動リンク29がコイルスプリング35によって前方側へ
付勢され、連動ピン37が切欠41の位置決め係合部4
1aに係合する。これによって結合リンク39の係合リ
ンク部39a下端が前方側へ付勢され、該ステー結合部
39bを介してヘッドレスト7の第1ステー13がサポ
ート17に対しセット位置となり、ヘッドレスト7はセ
ット位置に保持されることになる。
ク3に乗員の体荷重による慣性力が作用すると、乗員の
上体がシートバック3内の受圧部31を相対的に車両後
方へ押し込む。受圧部31が車両後方へ移動すると、連
動ピン37を介して、揺動リンク29が揺動ピン33を
中心にして、図3の矢印Aのように後方側へ揺動する。
これによって、連動ピン37は切欠41の駆動係合部4
1bに図5,図6のように係合する。すなわち、図2,
図3の慣性力伝達可能状態Aから図5,図6の慣性力伝
達状態Bへと移ることになる。
に後方へ押し込まれると、図6の状態Cまで移動する。
これによって、連動ピン37が切欠41の駆動係合部4
1bを状態Bから状態Cへと移動しながら押し上げるこ
とになる。従って、結合リンク39を介しヘッドレスト
7の第1ステー13がサポート17に対して押し上げら
れると共に、サポート17部を中心にその上部側が前方
側へ回転することになる。
スト本体7aは図7の一点鎖線図示から実線図示のよう
に前方側、すなわち本実施形態においては前方、上方側
へ移動する。こうして、ヘッドレスト本体7aは、車両
用シート1に着座する乗員の頭部に近づくことになり、
車両追突時に乗員頭部の拘束を早期に行なうことができ
る。
れると、コイルスプリング35の付勢力によって、揺動
リンク29が前方側へ揺動し、連動ピン37が切欠41
の位置決め係合部41aに係合して結合リンク39を元
の状態へ付勢し、ヘッドレスト7をセット位置に復元さ
せることができる。
して着座し、その頭部がヘッドレスト本体7aに触れて
いるときは、図8のようにヘッドレスト本体7aが一点
鎖線図示のセット位置から実線図示の後方位置へ移動す
る。すなわち、サポート17を中心にして第1ステー1
3の下部側が前方側へ揺動することになる。これによっ
て、結合リンク39も図9のように、一点鎖線図示のセ
ット位置から実線位置の前方側へ揺動し、切欠41が開
口部41cによって連動ピン37から離脱する。すなわ
ち、係脱部としての連動ピン37、切欠41は、その係
合を外し、慣性力非伝達状態となる。
となると、乗員上体からシートバック3に荷重が入り、
受圧部31が押し込まれても結合リンク39はこれに連
動することはなく、ヘッドレスト7をそのままの状態に
保つことができる。
ときなどに、車両に発生する振動により、着座している
乗員にも振動が発生し、その結果乗員上体がシートバッ
ク3内の受圧部31を相対的に車両後方へ押し込む。こ
のとき、受圧部31を支持している連動ピン37を介
し、揺動リンク29が揺動ピン33を中心にして回転し
ても連動ピン37は切欠41の駆動係合部41bに係合
しないため、ヘッドレスト7が上記のように前方上方へ
移動することがない。
ト7に接している場合には、ヘッドレスト7が動いて、
時には振動するように乗員に不快感を与えることもな
く、快適性を維持することができる。
ト7から離れると、図9の実線図示の状態において、変
形していたシートバッククッション11内部が復元する
ことなどによって、結合リンク39などが図9一点鎖線
図示のように復帰し、連動ピン37に切欠41の位置決
め係合部41aが係合し、再び状態Aとなる。従って、
上記車両追突などに対する待機状態にすることができ
る。
aを設けたものである。このカサ37aは連動ピン37
の端部にねじ込みなどによって取り付けられている。こ
のようなカサによって、例えば連結リンク39の係合リ
ンク部39aに捻れが起こっても、カサ37aが切欠4
1周囲に係合し、切欠41と連動ピン37との係合が外
れるのを抑制することができ、確実な慣性力伝達状態を
得ることができる。
ている状態から離れたときに、ヘッドレスト7等の復元
性を向上させたものである。すなわち、シートバックフ
レーム9に板バネ42を支持し、結合リンク39の係合
リンク部39a下端に弾接させ、後方への付勢力を付与
するようにしたものである。
ク39の係合リンク部39aとの間に、コイルスプリン
グ44を介設し、同様に後方への付勢力を係合リンク部
39aに付与するようにしている。
の付勢力によって、ヘッドレスト7に乗員頭部が触れた
後、離れたとき、連結リンク39の係合リンク部39a
が一点鎖線図示の状態から実線図示へ付勢され、セット
位置へ確実に復元させることができる。従って、確実な
動作を期待することができる。
と切欠41の駆動係合部41bとの係合を確実に行なわ
せることが可能となるため、板バネ42、コイルスプリ
ング44は係脱部を係合方向に付勢する付勢部材を構成
している。尚、板バネ42とコイルスプリング44は何
れか一方のみ設けるものでも同様な効果を期待すること
ができる。
の第2実施形態に係り、図12は要部の斜視図、図13
は同分解斜視図である。尚、第1実施形態と対応する構
成部分には同符号を付して説明し、また重複した説明は
省略する。
長穴43及びガイドピン45、受圧部31よりなってい
る。長穴43は、前記シートバックフレーム9に形成さ
れ、後方側が高くなるように傾斜設定されている。前記
ガイドピン45は、頭部45aと軸部45bとを有し、
軸部45bにスナップリング47が係合する溝45cが
形成されている。
した断面に形成され、前記長穴43に嵌合したとき、回
転しないようになっている。前記受圧部31の側部31
aには、前記ガイドピン45の軸部45bが嵌合する穴
部31bが設けられている。
レーム9の側部外面側から長穴43に嵌合され、かつ受
圧部31の穴部31bに嵌合し、さらに切欠41の位置
決め係合部41aに係合し、スナップリング47が溝部
45cに取り付けられている。スナップリング47によ
ってガイドピン45の抜け止めが行なわれている。
3に沿った方向に配置され、コイルスプリング35の一
方のアーム35aは受圧部31の側部31aに形成され
た係合穴31cに係合している。
35の付勢力によって、受圧部31が前方下方側へ付勢
され、これによってガイドピン45は長穴43の下端側
に位置決められている。従って、切欠41の位置決め係
合部41aがガイドピン45の軸部45bに係合するこ
とによって、結合リンク39はセット位置となり、ヘッ
ドレスト7をセット位置に保持することができる。
乗員の体荷重による慣性力がシートバック3に作用する
と、受圧部31が後方側へ押し込まれる。このときガイ
ドピン45が長穴43に沿って移動し、ガイドピン45
が切欠41の位置決め係合部41aに係合する状態Aか
ら駆動係合部41bに係合する状態Bとなる。
ガイドピン45は長穴43の上方側へさらに移動し、結
合リンク39の係合リンク部39a下部側が後方上方へ
移動することになる。従って、第1実施形態と同様にヘ
ッドレスト7は前方上方へ移動し、乗員の頭部を早期に
拘束することができる。
と、コイルスプリング35の付勢力によって、受圧部3
1が元の位置に戻され、ガイドピン45が切欠41の位
置決め係合部41aに係合して、結合リンク39の下部
を元の位置に戻すため、第1実施形態と同様に、ヘッド
レスト7をセット位置に復元することができる。
レスト本体7aが後方へ移動すると、切欠41が開口部
41cを介してガイドピン45から外れ、慣性力非伝達
状態となる。従って、乗員がリラックスして着座してい
るとき、ヘッドレスト7が動いて乗員に不快感を与える
ことなく、快適性を維持することができる。
れるなどすると、シートバッククッション11の復元力
等によって、連結リンク39がセット位置に戻り、図1
2のように、ガイドピン45の軸部45bに切欠41の
位置決め係合部41aが係合して、再び慣性力伝達可能
状態Aとなる。
形態と略同様な作用効果を奏することができる。また、
本実施形態においては、揺動リンクを不要とし、構造を
簡単にすることができる。また、受圧部31の動きを長
穴43によって規制することができるため、ヘッドレス
ト7のセット位置と前方上方へ動いた後の位置とを確実
に規制することができる。
施形態に係る要部斜視図である。尚、第1実施形態と対
応する構成部分には同符号を付して説明し、また重複し
た説明は省略する。
を有するようにしたもので、正面部31bが布地で構成
され、側部31aが例えば金属で形成されている。側部
31aの取付穴31dに正面部31bの両端が巻回さ
れ、正面部31bの両端部は縫製などによって固定され
ている。他の構成は第1実施形態と略同様である。
1が乗員慣性力によって後方へ押し込められることによ
って、第1実施形態と略同様な作用効果を奏することが
できる。一方、本実施形態においては、受圧部31の正
面部31bが布地であるため、乗員がリラックスしてシ
ートバック3に寄りかかっているときなどは、受圧部3
1が乗員に違和感を与えることがない。従って、快適性
をより向上することができる。
他にSバネ、樹脂等を用いることにより弾性を通する構
成とすることもできる。
の第4実施形態に係り、図15は車両用シートの一部切
欠概略側面図、図16,図17は要部の斜視図である。
尚、本実施形態においても、第1実施形態と対応する構
成部分には同符号を付して説明し、また重複した説明は
省略する。
レスト7のヘッドレスト本体7aに内蔵して設けられた
電気的接触センサ47となっている。電気的接触センサ
47は、設定荷重でオン/オフするようになっている。
47の接触検知により、電気的に連動離脱する係脱部と
なっており、該キャンセル手段23としての係脱部は、
慣性力受部25と駆動部27との一方に設けられた連動
ピン37及び他方に設けられた切欠49と、切欠49内
に連動ピン37を係合保持すると共に、該保持を電磁駆
動により解除するロックピン51とからなっている。
様に、揺動リンク29の下端に取り付けられ、該連動ピ
ン37に受圧部31の側部31aが回転自在に支持され
ている。前記切欠49は、駆動部27の結合リンク39
の係合リンク部39a下端に設けられ、前端側に位置決
め係合部49aが設けられ、後端側が開口49bとなっ
ている。切欠49の上縁49cは、揺動リンク29が揺
動して連動ピン37が移動する軌跡X(図4に示す)に
沿って弧状に形成されている。
よって駆動される構成であり、ソレノイド53は連結リ
ンク39に固定されている。ソレノイド53は前記電気
的接触センサ47に対し電源55を介し閉回路を構成し
ている。
ていないときは、ロックピン51が図16のように突出
して、連動ピン37に切欠49の位置決め係合部49a
の反対側で係合することになる。
知しないとき、慣性力受部の受圧部31と駆動部27の
結合リンク39の係合リンク部39aとが係合し、慣性
力伝達状態となる。このため、受圧部31が乗員の体荷
重による慣性力によって後方へ押し込められると、連動
ピン37がロックピン51に係合し、係合リンク部39
aの下部が後方上方へ移動することになり、第1実施形
態と同様にヘッドレスト7を前方上方へ移動させ、乗員
頭部を早期に拘束することができる。
触すると、これを電気的接触センサ47が接触検知し、
ソレノイド53によってロックピン51が駆動され、図
17のように連動ピン37の係合から外れ、慣性力非伝
達状態となる。
力を受け、受圧部31が車両後方へ押し込められても、
これに連動する連動ピン37は切欠49の上縁49cに
沿って移動するだけである。このため、駆動部27の結
合リンク39はセット位置を維持するから、ヘッドレス
ト7が動いて乗員に不快感を与えることがなく、快適性
を維持することができる。
形態と略同様な作用効果を奏することができる。また、
本実施形態においては、ヘッドレスト7が特に動かなく
ても慣性力非伝達状態とすることができるため、ヘッド
レスト7の後方に物などを置くなどして、空間的余裕が
ない場合でも動作することができる。
もので、電気的接触センサ47とソレノイド53との間
にコントロールユニット57を設定したものである。こ
のような設定によって、電気的接触センサ47から出さ
れる電気信号の強弱や時系列変化に応じた判断を実施
し、これに基づいてソレノイド53を制御する構成とす
ることができる。
るピンポイント荷重と乗員頭部の荷重とをコントロール
ユニット57で判別したり、ヘッドレスト本体7aに当
たる荷重が一定時間経つことにより人の頭の当たりと判
別するなどして、人の頭の当たりを確実に判別し、制御
精度をより向上させることができる。
施形態に係る要部斜視図である。尚、第1実施形態と対
応する構成部分には同符号を付して説明し、また重複し
た説明は省略する。
3の係脱部としてシートバック3のシートバックフレー
ム9に対しリンク機構19を解除可能にロックするロッ
ク機構としたものである。すなわち、キャンセル手段2
3のロック機構は、ソレノイド59で駆動されるロック
ピン61を備えている。ソレノイド59はシートバック
フレーム9の側部外面側に固定され、図示はしないが、
例えば、第4実施形態と同様にヘッドレスト本体7a内
の電気的接触センサ、及び外部の電源と閉回路を構成し
ている。
ム9の側部を貫通して係合リンク部39a側に突出する
構成となっている。すなわち、この突出したロックピン
61によって、係合リンク部39aがロックされる構造
となっている。係合リンク部39aの下部には、嵌合孔
63が設けられ、連動ピン37に嵌合する構造となって
いる。
れていないときは、キャンセル手段23のロックピン6
1はシートバックフレーム9の側部から突出しない状態
となる。このためリンク機構19の結合リンク39はロ
ックされない状態となり、慣性力伝達状態となる。
る慣性力の働きによって後方へ押し込められると、係合
リンク部39aの下端が後方上方へ移動し、第1実施形
態と同様にヘッドレスト7を前方上方へ移動させること
ができる。
触れることによって、電気的接触センサがこれを検知す
ると、キャンセル手段23のソレノイド59の働きによ
ってロックピン61がシートバックフレーム9の側部内
側に突出し、係合リンク部39aに係合ロックする状態
となる。これによって慣性力非伝達状態となり、リンク
機構19の動きそのものがロックされる。
圧部31が後方へ押し込められようとしても、受圧部3
1の移動が阻止され、ヘッドレスト7が動くことがな
く、快適性を維持することができる。
ンク機構19のロックは、揺動リンク29あるいは受圧
部31をロックすることによっても行なうことができ
る。
9の係合リンク部39aにフランジ65が設けられてい
る。このフランジ65によって結合リンク39の係合リ
ンク部39aの剛性向上を図ったものである。
部39aに荷重が作用したとき捻れ等が起こりにくく、
連動ピン37と嵌合孔63との嵌合が外れるようなこと
がなく、確実な作用を行なわせることができる。
態〜第4実施形態の構造にも同様に適用することができ
るものである。
結合リンク39の係合リンク部39a下端部を左右間に
おいて連結して剛性を向上させ、同様に捻れを抑制して
連動ピン37と切欠41や嵌合孔63等との係合を維持
する構成にすることも可能である。
シートの斜視図、(b)は要部の斜視図である。
る。
る。
を説明する説明図である。
である。
を説明する側面図である。
移動を説明するシートバックの概略側面図である。
を説明するシートバックの一部切欠概略側面図である。
る要部側面図である。
る。
関係を説明する要部側面図である。
る。
る。
一部切欠側面図である。
の一部切欠側面図である。
ある。
Claims (12)
- 【請求項1】 シートバックに取り付けられてセット位
置から少なくとも前方側へ移動可能なヘッドレストと、 前記シートバックに設けられて該シートバックに乗員の
体荷重による慣性力が作用したとき該慣性力を伝達して
前記ヘッドレストを前方側へ移動させるリンク機構と、 前記ヘッドレストに乗員の体が触れていることを検知す
る検知手段と、 該検知手段がヘッドレストに乗員の体が触れていること
を検知したとき前記リンク機構による慣性力の伝達をキ
ャンセルするキャンセル手段とを設けたことを特徴とす
る車両用シート。 - 【請求項2】 請求項1記載の車両用シートであって、 前記検知手段は、前記ヘッドレストが後方へ移動するこ
とにより前記検知を行ない、 前記キャンセル手段は、前記ヘッドレスの後方移動に機
械的に連動離脱する係脱部であることを特徴とする車両
用シート。 - 【請求項3】 請求項2記載の車両用シートであって、 前記リンク機構は、前記シートバックに可動支持された
慣性力受部及び前記ヘッドレスト側に結合され前記慣性
力受部に連動して前記ヘッドレストを前方側へ移動させ
る駆動部からなり、 前記係脱部は、前記ヘッドレストがセット位置にあると
き前記慣性力受部と駆動部とを係合可能として慣性力伝
達可能状態とし、前記ヘッドレストが後方移動したとき
前記駆動部が連動して前記係合を外し慣性力非伝達状態
とすることを特徴とする車両用シート。 - 【請求項4】 請求項3記載の車両用シートであって、 前記係脱部は、前記慣性力受部と駆動部との一方に設け
られた連動ピン及び他方に設けられた切欠であることを
特徴とする車両用シート。 - 【請求項5】 請求項1記載の車両用シートであって、 前記検知手段は、前記ヘッドレストに設けられた電気的
接触センサであり、 前記キャンセル手段は、前記電気的接触センサの接触検
知により電気的に連動離脱する係脱部であることを特徴
とする車両用シート。 - 【請求項6】 請求項5記載の車両用シートであって、 前記リンク機構は、前記シートバックに可動支持された
慣性力受部及び前記ヘッドレスト側に結合され前記慣性
力受部に連動して前記ヘッドレストを前方側へ移動させ
る駆動部からなり、 前記係脱部は、前記電気的接触センサが接触検知しない
とき前記慣性力受部と駆動部とを係合可能として慣性力
伝達可能状態とし、同接触検知したとき前記係合を外し
慣性力非伝達状態とすることを特徴とする車両用シー
ト。 - 【請求項7】 請求項6記載の車両用シートであって、 前記係脱部は、前記慣性力受部と駆動部との一方に設け
られた連動ピン及び他方に設けられた切欠と、該切欠内
に前記連動ピンを係合保持すると共に該保持を電磁駆動
により解除するロックピンとからなることを特徴とする
車両用シート。 - 【請求項8】 請求項3,4,6,7の何れかに記載の
車両用シートであって、 前記慣性力受部は、前記シートバックのシートバックフ
レームに一端が前後方向へ揺動自在に支持された揺動リ
ンク及び該揺動リンクの他端に支持されてシートバック
に左右に渡る受圧部よりなり、 前記駆動部は、前記シートバックフレームに可動支持さ
れヘッドレストステーに取り付けられた結合リンクを備
えていることを特徴とする車両用シート。 - 【請求項9】 請求項3,4,6,7の何れかに記載の
車両用シートであって、 前記慣性力受部は、前記シートバックのシートバックフ
レームに設けられた長穴及び該長穴にガイドされるガイ
ドピン、該ガイドピンに支持されてシートバックに左右
に渡る受圧部よりなり、 前記駆動部は、前記シートバックフレームに可動支持さ
れヘッドレストステーに取り付けられた結合リンクを備
えていることを特徴とする車両用シート。 - 【請求項10】 請求項8又は9記載の車両用シートで
あって、 前記受圧部は、弾性を有することを特徴とする車両用シ
ート。 - 【請求項11】 請求項2〜10の何れかに記載の車両
用シートであって、 前記係脱部を係合方向に付勢する付勢部材を設けたこと
を特徴とする車両用シート。 - 【請求項12】 請求項5記載の車両用シートであっ
て、 前記係脱部は、前記シートバックのシートバックフレー
ムに対し前記リンク機構を解除可能にロックするロック
機構であることを特徴とする車両用シート。
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