JP2007069795A - 車両用シート - Google Patents
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Abstract
【課題】 むち打ち症対策のヘッドレストが反力で戻り、頭部の支持が不安定となる。
【構成】 ヘッドレスト6をリンク機構Lを介して背凭フレーム3に前後移動可能に取付ける。後突感知体25の後方移動によりヘッドレスト6が前方移動するようにする。背凭フレーム3には、後突時に前方移動したヘッドレスト6を保持する係合片51を有する保持機構50を設ける。係合片51と前記ヘッドレスト6を取付けたヘッドレスト取付杆10には互いに噛合う係合部を夫々設け、回動した係合片51の係合部53がヘッドレスト取付杆10の係合部63に係合するように構成した車両用シート。
【選択図】 図7
【構成】 ヘッドレスト6をリンク機構Lを介して背凭フレーム3に前後移動可能に取付ける。後突感知体25の後方移動によりヘッドレスト6が前方移動するようにする。背凭フレーム3には、後突時に前方移動したヘッドレスト6を保持する係合片51を有する保持機構50を設ける。係合片51と前記ヘッドレスト6を取付けたヘッドレスト取付杆10には互いに噛合う係合部を夫々設け、回動した係合片51の係合部53がヘッドレスト取付杆10の係合部63に係合するように構成した車両用シート。
【選択図】 図7
Description
本発明は、後方からの衝突を受けて慣性により着座者が後方移動する所謂「後突」のときに、前方移動して頭部を支持するヘッドレストを設けた車両用シートに係るものである。
従来、背凭シートの上部に設けたヘッドレストが、着座者の背中後方に位置する背凭シート内の可動フレームの後方回動により前方回動して着座者の頭部を支持する構成は公知である(例えば、特許文献1)。
特開平10−119619号公報
前記公知例は、着座者の背部が後突時の慣性により後側に移動することで、可動フレームを後方移動させ、この可動フレームの移動を梃の原理でヘッドレストの前方移動に変換して頭部を支持している。
このとき、頭部にも後突の慣性は作用し、頭部は重いために、頭部が後方移動すると、一旦前方移動したヘッドレストが後側に戻って、十分な頭部の支持力を得られないという課題がある。
本願は、着座者の後方移動を感知してヘッドレストを前方移動させる構成でありながら、ヘッドレストによる頭部の支持を確実にしたものである。
このとき、頭部にも後突の慣性は作用し、頭部は重いために、頭部が後方移動すると、一旦前方移動したヘッドレストが後側に戻って、十分な頭部の支持力を得られないという課題がある。
本願は、着座者の後方移動を感知してヘッドレストを前方移動させる構成でありながら、ヘッドレストによる頭部の支持を確実にしたものである。
本発明は、ヘッドレスト6をリンク機構Lを介して背凭フレーム3に前後移動可能に取付け、前記背凭フレーム3には後突時の着座者の腰部付近の後方移動を感知する後突感知体25を設け、後突感知体25とヘッドレスト6のリンク機構Lとは、後突感知体25の後方移動によりヘッドレスト6を前方移動させて着座者の頭部を支持するように連結し、前記背凭フレーム3には、後突時に前方移動したヘッドレスト6を保持する係合片51を有する保持機構50を設け、該係合片51は、背凭フレーム3に取付軸59により回動自在に取付けて、後突時に発生する慣性力が前記係合片51自体の質量に作用して回動するように構成すると共に、前記係合片51と前記ヘッドレスト6を取付けたヘッドレスト取付杆10には互いに噛合う係合部を夫々設け、回動した係合片51の係合部53がヘッドレスト取付杆10の係合部63に係合するように構成した車両用シートとしたものである。
本発明は、前記係合部53は、係合部63に係合する複数の係合部56を形成して構成した車両用シートとしたものである。
本発明は、前記取付杆側係合部63はブラケット64に形成し、該ブラケット64はヘッドレスト取付杆10に固定した車両用シートとしたものである。
本発明は、前記ヘッドレスト取付杆10側の係合部63は、ヘッドレスト取付杆10に設けた開口部62内に設け、前記係合片51の係合部53が前記ヘッドレスト6を取付けたヘッドレスト取付杆10に設けた開口部62内にて回動するように構成した車両用シートとしたものである。
本発明は、前記ヘッドレスト取付杆10は、左右方向の軸棒部材により形成し、ヘッドレスト取付杆10の左右側をリンク機構Lの一部を構成する上側リンク杆15により背凭フレーム3に取付け、前記ヘッドレスト取付杆10の一部は、少なくとも前記開口部62を形成するように筒部材により形成し、前記係合片51は、前記取付軸59より離れた先端部分を係合部53に形成すると共に、前記開口部62からヘッドレスト取付杆10内に突き入るように構成した車両用シートとしたものである。
本発明は、前記係合部53の上端は、前記ヘッドレスト取付杆10の下面に当接係合する上部係合面部55に形成し、該上部係合面部55の下方には複数の下部係合段部56を形成し、上部係合面部55と下部係合段部56の間および該下部係合段部56より下方の係合部53には該上部係合面部55と下部係合段部56が後突時に移動するヘッドレスト取付杆10に係合しないように案内する傾斜面57を形成し、一旦、前方移動したヘッドレスト6が戻るときに、上部係合面部55または下部係合段部56がヘッドレスト取付杆10に係合するように構成した車両用シートとしたものである。
本発明は、前記係合片51が常時後方回動するように付勢するバネ60を設けた車両用シートとしたものである。
本発明は、前記係合部53は、係合部63に係合する複数の係合部56を形成して構成した車両用シートとしたものである。
本発明は、前記取付杆側係合部63はブラケット64に形成し、該ブラケット64はヘッドレスト取付杆10に固定した車両用シートとしたものである。
本発明は、前記ヘッドレスト取付杆10側の係合部63は、ヘッドレスト取付杆10に設けた開口部62内に設け、前記係合片51の係合部53が前記ヘッドレスト6を取付けたヘッドレスト取付杆10に設けた開口部62内にて回動するように構成した車両用シートとしたものである。
本発明は、前記ヘッドレスト取付杆10は、左右方向の軸棒部材により形成し、ヘッドレスト取付杆10の左右側をリンク機構Lの一部を構成する上側リンク杆15により背凭フレーム3に取付け、前記ヘッドレスト取付杆10の一部は、少なくとも前記開口部62を形成するように筒部材により形成し、前記係合片51は、前記取付軸59より離れた先端部分を係合部53に形成すると共に、前記開口部62からヘッドレスト取付杆10内に突き入るように構成した車両用シートとしたものである。
本発明は、前記係合部53の上端は、前記ヘッドレスト取付杆10の下面に当接係合する上部係合面部55に形成し、該上部係合面部55の下方には複数の下部係合段部56を形成し、上部係合面部55と下部係合段部56の間および該下部係合段部56より下方の係合部53には該上部係合面部55と下部係合段部56が後突時に移動するヘッドレスト取付杆10に係合しないように案内する傾斜面57を形成し、一旦、前方移動したヘッドレスト6が戻るときに、上部係合面部55または下部係合段部56がヘッドレスト取付杆10に係合するように構成した車両用シートとしたものである。
本発明は、前記係合片51が常時後方回動するように付勢するバネ60を設けた車両用シートとしたものである。
請求項1の発明では、後突により係合片51の係合部53が、ヘッドレスト取付杆10の係合部63に係合して、前方移動した頭部支持状態のヘッドレストを保持できる。
請求項2の発明では、後突により係合片51の係合部53の複数の係合部56何れかが、ヘッドレスト取付杆10の係合部63に係合するから、前方移動した頭部支持状態のヘッドレストを確実に保持できる。
請求項3の発明では、係合部53が係合する取付杆側係合部63はブラケット64に形成し、ブラケット64はヘッドレスト取付杆10に固定しているから、ヘッドレスト取付杆10の剛性を向上させることができる。
請求項4の発明では、係合部53の回動にクッション材等の他の部材による影響がなく、確実に作動させることができる。
請求項5の発明では、取付軸59より離れた先端部分の係合部53を開口部62からヘッドレスト取付杆10内に突き出させるので、開口部62の開口面積を小さくでき、ヘッドレスト取付杆10の剛性を低下させない。
請求項6の発明では、複数の下部係合段部56と上部係合面部55によりヘッドレストの保持を確実にでき、しかも、傾斜面57により後突時のヘッドレスト6の前方移動には全く影響せず、合理的な構成になる。
請求項7の発明では、ヘッドレストの保持を確実にすると共に、異音の発生を抑制できる。
請求項2の発明では、後突により係合片51の係合部53の複数の係合部56何れかが、ヘッドレスト取付杆10の係合部63に係合するから、前方移動した頭部支持状態のヘッドレストを確実に保持できる。
請求項3の発明では、係合部53が係合する取付杆側係合部63はブラケット64に形成し、ブラケット64はヘッドレスト取付杆10に固定しているから、ヘッドレスト取付杆10の剛性を向上させることができる。
請求項4の発明では、係合部53の回動にクッション材等の他の部材による影響がなく、確実に作動させることができる。
請求項5の発明では、取付軸59より離れた先端部分の係合部53を開口部62からヘッドレスト取付杆10内に突き出させるので、開口部62の開口面積を小さくでき、ヘッドレスト取付杆10の剛性を低下させない。
請求項6の発明では、複数の下部係合段部56と上部係合面部55によりヘッドレストの保持を確実にでき、しかも、傾斜面57により後突時のヘッドレスト6の前方移動には全く影響せず、合理的な構成になる。
請求項7の発明では、ヘッドレストの保持を確実にすると共に、異音の発生を抑制できる。
本発明の実施例を図面により説明すると、1は車両用シート、2は車両用シート1の背凭シートであり、該背凭シート2は背凭フレーム3にクッション材4を取付け、クッション材4の外周を表皮部材5により包囲して構成している。
背凭シート2の上部にはヘッドレスト6を設ける。ヘッドレスト6の構成は任意であり、少なくとも着座者の頭部を支持する頭部支持部7と、前記背凭シート2に装着するためピラー8とを設けて構成している。
ヘッドレスト6のピラー8は左右方向のヘッドレスト取付杆10に設けたピラー支持部材11に高さ調節自在に取付ける。ピラー8とピラー支持部材11の構成は公知であり、図示は省略するが、ピラー支持部材11に設けた係合部材を所望高さに位置させたピラー8に形成した係合凹部に選択的に係合させて保持すればよい。
背凭シート2の上部にはヘッドレスト6を設ける。ヘッドレスト6の構成は任意であり、少なくとも着座者の頭部を支持する頭部支持部7と、前記背凭シート2に装着するためピラー8とを設けて構成している。
ヘッドレスト6のピラー8は左右方向のヘッドレスト取付杆10に設けたピラー支持部材11に高さ調節自在に取付ける。ピラー8とピラー支持部材11の構成は公知であり、図示は省略するが、ピラー支持部材11に設けた係合部材を所望高さに位置させたピラー8に形成した係合凹部に選択的に係合させて保持すればよい。
前記ヘッドレスト取付杆10の左右両側は、前記ヘッドレスト6を前後に移動させる上側リンク杆15の上部に固定する。上側リンク杆15の上下中間部は回動軸16により背凭フレーム3の側部フレーム17に回動自在に取付ける。上側リンク杆15の下部には、伝動部材(ロッド)20の上部を軸21により取付ける。
この場合、上側リンク杆15は、回動軸16より上側を上リンクアーム部22に形成し、回動軸16より下側を下リンクアーム部23に形成し、上リンクアーム部22と下リンクアーム部23は逆「く」の字形状に形成し、下リンクアーム部23よりも上リンクアーム部22を長く形成する。また、上側リンク杆15は、下リンクアーム部23が回動軸16を基準に下方に至るに従い前側に位置するように、傾斜させて取付ける。
この場合、上側リンク杆15は、回動軸16より上側を上リンクアーム部22に形成し、回動軸16より下側を下リンクアーム部23に形成し、上リンクアーム部22と下リンクアーム部23は逆「く」の字形状に形成し、下リンクアーム部23よりも上リンクアーム部22を長く形成する。また、上側リンク杆15は、下リンクアーム部23が回動軸16を基準に下方に至るに従い前側に位置するように、傾斜させて取付ける。
しかして、背凭フレーム3には、後方から衝突された着座者の後方移動により後方移動する後突感知体25を設ける。後突感知体25は、その両側を前記背凭フレーム3に設けた一対の下側リンク26の下部(前部)に取付軸27により取付ける。下側リンク26の上部(後部)は背凭フレーム3の側部フレーム17に回動軸28により回動自在に取付ける。下側リンク26の上下中間部には前記伝動部材20の下部を軸29により取付け、着座者の後方移動により後突感知体25が後方移動すると、この後突エネルギーを下側リンク26と伝動部材20を介して上側リンク杆15に伝達し、上側リンク杆15によりヘッドレスト6を前方移動させ、後突時の着座者の頭部を支持する。
この場合、後突感知体25が後方移動すると、下側リンク26は伝動部材20を下方に牽引し、伝動部材20は上側リンク杆15の下部を下方回動させ、上側リンク杆15の上部は前方回動してヘッドレスト6を前方移動させる。
したがって、上側リンク杆15は、前記後突感知体25に移動量を増幅させてヘッドレスト6を前方移動させ、ヘッドレスト6の移動量を十分に確保でき、着座者の頭部の支持を確実にする。
したがって、上側リンク杆15は、前記後突感知体25に移動量を増幅させてヘッドレスト6を前方移動させ、ヘッドレスト6の移動量を十分に確保でき、着座者の頭部の支持を確実にする。
しかして、前記下側リンク26および前記上側リンク杆15の各部材は板状に形成し、夫々、前記背凭フレーム3の左右側部フレーム17に取付けているので、左右の左右側部フレーム17の間には前記後突感知体25が主として位置させているだけであり、下側リンク26および前記上側リンク杆15の存在が着座者に着座時の違和感あるいは不快感を与えないようにしている。
しかして、前記上側リンク杆15の上リンクアーム部22には、バネ18の一端係止し、バネ18の他端は側部フレーム17に係止する。また、下側リンク26にはバネ19の一端係止し、バネ19の他端は側部フレーム17に係止する。バネ18およびバネ19は、ヘッドレスト6が後側所定位置に保持するように、上側リンク杆15および下側リンク26を付勢する。
しかして、前記上側リンク杆15の上リンクアーム部22には、バネ18の一端係止し、バネ18の他端は側部フレーム17に係止する。また、下側リンク26にはバネ19の一端係止し、バネ19の他端は側部フレーム17に係止する。バネ18およびバネ19は、ヘッドレスト6が後側所定位置に保持するように、上側リンク杆15および下側リンク26を付勢する。
即ち、バネ18は上リンクアーム部22を下方回動させるように付勢し、バネ19は下側リンク26を下方回動させるように付勢する。
しかして、ヘッドレスト6と背凭フレーム3との間には、後突時に頭部を支持するために前方移動したヘッドレスト6を、その位置に保持する保持機構50を設ける。
保持機構50は、係合片51が、後突時の慣性力により前記ヘッドレスト6のヘッドレスト取付杆10の下面に係合して、ヘッドレスト取付杆10(ヘッドレスト6)が戻らないように構成する。
即ち、後突時に前方移動したヘッドレスト6は、着座者の頭部の後方移動による荷重で後側に戻ろうとするので、ヘッドレスト6のヘッドレスト取付杆10に係合片51を係合させて、ヘッドレスト取付杆10を頭部を支持する位置に保持させる。
しかして、ヘッドレスト6と背凭フレーム3との間には、後突時に頭部を支持するために前方移動したヘッドレスト6を、その位置に保持する保持機構50を設ける。
保持機構50は、係合片51が、後突時の慣性力により前記ヘッドレスト6のヘッドレスト取付杆10の下面に係合して、ヘッドレスト取付杆10(ヘッドレスト6)が戻らないように構成する。
即ち、後突時に前方移動したヘッドレスト6は、着座者の頭部の後方移動による荷重で後側に戻ろうとするので、ヘッドレスト6のヘッドレスト取付杆10に係合片51を係合させて、ヘッドレスト取付杆10を頭部を支持する位置に保持させる。
前記係合片51は、前板52の左右両側を後側に屈曲させて側板部54を形成し、側板部54の上部は前板52の上縁よりも上方に突出させて係合部53に形成する。係合部53は、上端に略平坦(円弧面でも可)な上部係合面部55を形成し、上部係合面部55の下方に複数の下部係合段部56を形成し、前記上部係合面部55および下部係合段部56の夫々の後端(先端)に下方に至るに従い前側に位置する傾斜面57を夫々形成して構成している。
係合片51は、前記前板52より下方に突出する側板54の下部を、ステー58に取付軸59により回動自在に取付ける。取付軸59には係合片51を常時後方回動するように付勢するバネ60を取付ける。
係合片51は、前記前板52より下方に突出する側板54の下部を、ステー58に取付軸59により回動自在に取付ける。取付軸59には係合片51を常時後方回動するように付勢するバネ60を取付ける。
前記ヘッドレスト取付杆10には、前記係合片51の係合部53が係合する取付杆側係合部63を設ける。取付杆側係合部63の構成は任意であるが、実施例では、前記ヘッドレスト取付杆10の下面所定位置に、前記係合片51の係合部53を挿入しうる開口部62を形成し、該開口部62の後縁を取付杆側係合部63に形成する。
したがって、後突前の係合部53は、その傾斜面57が開口部62の後縁の取付杆側係合部63に当接し、ヘッドレスト取付杆10が後突により上動すると、係合部53の上部係合面部55または下部係合段部56の何れかが、開口部62の取付杆側係合部63またはヘッドレスト取付杆10の下面に、当接係合する。
したがって、後突前の係合部53は、その傾斜面57が開口部62の後縁の取付杆側係合部63に当接し、ヘッドレスト取付杆10が後突により上動すると、係合部53の上部係合面部55または下部係合段部56の何れかが、開口部62の取付杆側係合部63またはヘッドレスト取付杆10の下面に、当接係合する。
それゆえ、ヘッドレスト取付杆10は、左右方向の軸棒部材により形成し、前記ヘッドレスト取付杆10の一部は、少なくとも前記開口部62を形成しうるように筒部材により形成し、開口部62は、左右の係合部53が入る左右および前後幅を有する大きさに形成すればよい。
しかして、図10は他の実施例であり、取付杆側係合部63をブラケット64に設け、該ブラケット64をヘッドレスト取付杆10に固定している。ブラケット64の取付杆側係合部63は、ブラケット64の開口部62内に形成しているが、ブラケット64の形状は任意であり、開口部62を形成しなくともよい。
なお、ヘッドレスト取付杆10側に回動する係合片51を設け、背凭フレーム3に係合片51が係合する係合部63を設けてもよい。
しかして、図10は他の実施例であり、取付杆側係合部63をブラケット64に設け、該ブラケット64をヘッドレスト取付杆10に固定している。ブラケット64の取付杆側係合部63は、ブラケット64の開口部62内に形成しているが、ブラケット64の形状は任意であり、開口部62を形成しなくともよい。
なお、ヘッドレスト取付杆10側に回動する係合片51を設け、背凭フレーム3に係合片51が係合する係合部63を設けてもよい。
しかして、係合片51には、取付杆側係合部63に係合した係合部53を離脱させる操作ノブ65を設ける。操作ノブ65は前記前板52の上縁に後方に突出させて設ける。操作ノブ65の先端を前方に押すと、取付杆側係合部63に係合している係合部53を離脱させる。
(実施例の作用)
背凭フレーム3には、上側リンク杆15を介してヘッドレスト取付杆10を取付け、ヘッドレスト取付杆10にはヘッドレスト6のピラー8を支持するピラー支持部材11を固定しているから、後方から衝撃を受けて慣性で着座者が後方へ移動すると、後突感知体25が後方移動し、後突感知体25の後方移動により下側リンク26が回動して伝動部材20を下方に牽引し、伝動部材20は上側リンク杆15の上部を回動軸16中心に前方回動させ、ヘッドレスト6は軸16中心に前方移動する。
したがって、ヘッドレスト6は上側リンク杆15により前方回動して頭部を支持し、むち打ち症防止効果を奏する。
背凭フレーム3には、上側リンク杆15を介してヘッドレスト取付杆10を取付け、ヘッドレスト取付杆10にはヘッドレスト6のピラー8を支持するピラー支持部材11を固定しているから、後方から衝撃を受けて慣性で着座者が後方へ移動すると、後突感知体25が後方移動し、後突感知体25の後方移動により下側リンク26が回動して伝動部材20を下方に牽引し、伝動部材20は上側リンク杆15の上部を回動軸16中心に前方回動させ、ヘッドレスト6は軸16中心に前方移動する。
したがって、ヘッドレスト6は上側リンク杆15により前方回動して頭部を支持し、むち打ち症防止効果を奏する。
しかして、リンク機構Lは、慣性による後突感知体25の後方移動を伝達してヘッドレスト6を前方移動させるが、慣性力は同時に着座者の頭部も後方移動させるから、前方移動して頭部を支持するヘッドレスト6には頭部が元の位置に戻ろうとする慣性が作用することになる。本願では、ヘッドレスト6と背凭フレーム3との間には、後突時に頭部を支持するために前方移動したヘッドレスト6を、その位置に保持する保持機構50を設けているから、後突時の前方移動したヘッドレスト6を保持機構50によりそのまま保持し、確実に頭部を支持する。
したがって、むち打ち症防止効果を、一層、確実に奏する。
したがって、むち打ち症防止効果を、一層、確実に奏する。
保持機構50は、前板52の左右両側に上方に突出する屈曲係合部53を形成した係合片51と、ヘッドレスト取付杆10側に設けた前記係合片51の係合部53が係合する取付杆側係合部63とにより構成しているから、着座者が後方からの衝突で後方移動して、ヘッドレスト取付杆10が上動すると、係合片51の係合部53は取付杆側係合部63に係合するので、そのままヘッドレスト取付杆10を上動させ、ヘッドレスト6は前方移動して頭部を支持する。
この場合、取付杆側係合部63は、ヘッドレスト取付杆10の下面所定位置に、係合部53が進入する開口部62を形成して構成しているから、係合片51を、係合部53が開口部62からヘッドレスト取付杆10内に挿入するように取付軸59により回動自在に取付ける。
この場合、取付杆側係合部63は、ヘッドレスト取付杆10の下面所定位置に、係合部53が進入する開口部62を形成して構成しているから、係合片51を、係合部53が開口部62からヘッドレスト取付杆10内に挿入するように取付軸59により回動自在に取付ける。
係合部53は、上端に平坦な上部係合面部55を形成し、上部係合面部55の下方に複数の下部係合段部56を形成しているから、通常の後突前は、係合部53の傾斜面57が開口部62の後縁の取付杆側係合部63に当接している。
着座者が後方からの衝突で後方移動して、ヘッドレスト取付杆10が上動すると、係合片51の係合部53は、傾斜面57が開口部62の取付杆側係合部63に当接するので、そのままヘッドレスト取付杆10を上動させ、ヘッドレスト6は前方移動して頭部を支持する。
着座者が後方からの衝突で後方移動して、ヘッドレスト取付杆10が上動すると、係合片51の係合部53は、傾斜面57が開口部62の取付杆側係合部63に当接するので、そのままヘッドレスト取付杆10を上動させ、ヘッドレスト6は前方移動して頭部を支持する。
次に、前方移動したヘッドレスト6に頭部が元の位置に戻ろうとする慣性(荷重)が作用すると、一旦、上動したヘッドレスト取付杆10が下降しようとするが、係合片51が慣性により後方回動し、係合部53の上部係合面部55または下部係合段部56の何れかが、開口部62の取付杆側係合部63またはヘッドレスト取付杆10の下面に、当接係合し、ヘッドレスト取付杆10の下降を阻止(ロック)する。
したがって、ヘッドレスト6は頭部の支持状態を保持する。
したがって、ヘッドレスト6は頭部の支持状態を保持する。
この場合、係合片51は、それ自体の質量に作用する慣性により、開口部62内を後方移動するので、係合部53の上部係合面部55または下部係合段部56の何れかが、開口部62の取付杆側係合部63またはヘッドレスト取付杆10の下面に、当接係合する。
また、取付軸59には係合片51を常時後方回動するように付勢するバネ60が設けてあるから、バネ60は係合片51の後方回動するように付勢してロックを確実にするのみならず、後突前は係合部53を開口部62の取付杆側係合部63に常時当接させて異音の発生を防止する。
また、取付軸59には係合片51を常時後方回動するように付勢するバネ60が設けてあるから、バネ60は係合片51の後方回動するように付勢してロックを確実にするのみならず、後突前は係合部53を開口部62の取付杆側係合部63に常時当接させて異音の発生を防止する。
しかして、保持機構50は、係合片51の係合部53が開口部62からヘッドレスト取付杆10内に挿入され、後突時には、係合部53が開口部62内を回動して係合するから、係合部53の回動にクッション材等の他の部材による影響がなく、確実に作動する。
1…車両用シート、2…背凭シート、3…背凭フレーム、4…クッション材、5…表皮部材、6…ヘッドレスト、8…ピラー、10…ヘッドレスト取付用杆、11…ピラー支持部材、15…上側リンク杆、16…回動軸、17…側部フレーム、20…伝動部材、21…軸、22…上リンクアーム部、23…下リンクアーム部、25…後突感知体、26…下側リンク、27…取付軸、28…回動軸、29…軸、50…保持機構、51…係合片、52…前板、53…係合部、55…上部係合面部、56…下部係合段部、57…傾斜面、58…ステー、59…取付軸、60…バネ、62…開口部、63…取付杆側係合部、65…操作ノブ。
Claims (7)
- ヘッドレスト6をリンク機構Lを介して背凭フレーム3に前後移動可能に取付け、前記背凭フレーム3には後突時の着座者の腰部付近の後方移動を感知する後突感知体25を設け、後突感知体25とヘッドレスト6のリンク機構Lとは、後突感知体25の後方移動によりヘッドレスト6を前方移動させて着座者の頭部を支持するように連結し、前記背凭フレーム3には、後突時に前方移動したヘッドレスト6を保持する係合片51を有する保持機構50を設け、該係合片51は、背凭フレーム3に取付軸59により回動自在に取付けて、後突時に発生する慣性力が前記係合片51自体の質量に作用して回動するように構成すると共に、前記係合片51と前記ヘッドレスト6を取付けたヘッドレスト取付杆10には互いに噛合う係合部を夫々設け、回動した係合片51の係合部53がヘッドレスト取付杆10の係合部63に係合するように構成した車両用シート。
- 請求項1において、前記係合部53は、係合部63に係合する複数の係合部56を形成して構成した車両用シート。
- 請求項1または請求項2において、前記取付杆側係合部63はブラケット64に形成し、該ブラケット64はヘッドレスト取付杆10に固定した車両用シート。
- 請求項1または請求項2において、前記ヘッドレスト取付杆10側の係合部63は、ヘッドレスト取付杆10に設けた開口部62内に設け、前記係合片51の係合部53が前記ヘッドレスト6を取付けたヘッドレスト取付杆10に設けた開口部62内にて回動するように構成した車両用シート。
- 請求項1または請求項2または請求項4において、前記ヘッドレスト取付杆10は、左右方向の軸棒部材により形成し、ヘッドレスト取付杆10の左右側をリンク機構Lの一部を構成する上側リンク杆15により背凭フレーム3に取付け、前記ヘッドレスト取付杆10の一部は、少なくとも前記開口部62を形成するように筒部材により形成し、前記係合片51は、前記取付軸59より離れた先端部分を係合部53に形成すると共に、前記開口部62からヘッドレスト取付杆10内に突き入るように構成した車両用シート。
- 請求項1または請求項2または請求項4または請求項5において、前記係合部53の上端は、前記ヘッドレスト取付杆10の下面に当接係合する上部係合面部55に形成し、該上部係合面部55の下方には複数の下部係合段部56を形成し、上部係合面部55と下部係合段部56の間および該下部係合段部56より下方の係合部53には、前記上部係合面部55と下部係合段部56が後突時に移動するヘッドレスト取付杆10に係合しないように案内する傾斜面57を形成し、一旦、前方移動したヘッドレスト6が戻るときに、上部係合面部55または下部係合段部56がヘッドレスト取付杆10に係合するように構成した車両用シート。
- 請求項1または請求項2たは請求項3または請求項4または請求項5または請求項6において、前記係合片51が常時後方回動するように付勢するバネ60を設けた車両用シート。
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Cited By (2)
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JP2009090772A (ja) * | 2007-10-05 | 2009-04-30 | Nhk Spring Co Ltd | ヘッドレスト装置のロック機構 |
-
2005
- 2005-09-08 JP JP2005260184A patent/JP2007069795A/ja not_active Withdrawn
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