JP2009154633A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘッドレストの誤作動を抑制することができる車両用シートを提供する。
【解決手段】ヘッドレスト2のステー22を保持するとともにシートバックフレームに上下方向に移動可能に支持される可動部材3と、可動部材をシートバックフレームに対して移動させるヘッドレスト駆動機構5と、シートバックフレームに固定ブラケット6で回動可能に支持されたリンク部材53と、リンク部材に作動起点である端部55bが係止されリンク部材の回動により端部55bで引っ張られることにより可動部材を上方向に移動させるケーブル55と、を備える。リンク部材は、ケーブルの端部55bが係止されリンク部材の回動によってケーブルの端部に対する相対位置が変位する長穴56をもつ。荷重が所定量を越えたときに、長穴の最上端でケーブルが引っ張られることにより可動部材が上方へ移動する。
【選択図】図3

Description

本発明は、ヘッドレストを備えた車両用シートに関する。
車両用シートには、車両が後方等から追突されたとき、乗員がシートバックに強く押し付けられる力を利用して、ヘッドレストを前傾上方向に移動させて、ヘッドレストと乗員の頭部との隙間をなくすようにすることで、乗員の首部を保護する機能を備えたものがある。このような車両用シートとしては、たとえば、特許文献1(特開2006―168410号公報)に開示されているように、ヘッドレストを支持するとともに上方へバネ付勢した支持部材をロック機構でロックしておき、シートバックからの人体入力荷重を受けた場合には回転ヒンジを回転させることでロック機構を解除してバネの付勢力で支持部材及びヘッドレストを上方へ作動させている。また、特許文献2(DE10246475A1)には、上方へバネ付勢された支持部材をロック機構でロックしておき、所定の荷重が作用したときにはケーブル相当を引っ張り、ロック機構のロックを解除し、バネの力で支持部材をヘッドレストとともに上方へ作動させている。
特開2006―168410号公報 DE10246475A1
しかしながら、特許文献1では、人体の入力荷重のみでロック解除を行っている。このため、体格差によるシートバックのたわみ量の違いによって、誤ってロック機構のロックが解除されて、ヘッドレストが上方に作動してしまうおそれがある。例えば、肘付き、膝付き荷重が生じた場合、又は体格の大きい乗員が荒っぽく座った場合には、シートバックが大きくたわみ、ロックが解除されて、ヘッドレストが誤作動してしまうおそれがあった。
また、特許文献2も、特許文献1と同様に、乗員の体格等によるヘッドレストの誤作動を考慮したものではない。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、ヘッドレストの誤作動を抑制することができる車両用シートを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、シートバックフレームを有するシートバックと、前記シートバックの上部に設けられ、ヘッドレスト本体とステーとを有するヘッドレストと、前記ステーを保持するとともに前記シートバックフレームに上下方向に移動可能に支持される可動部材と、前記シートバックフレームに移動可能に支持されたリンク部材と、前記リンク部材に作動起点が係止され前記リンク部材の移動により前記作動起点で移動されることにより前記可動部材を上方向に移動させる作動伝達部材と、を備えた車両用シートであって、前記リンク部材は、前記シートバックの乗員の荷重入力部に設けられ前記荷重入力部から荷重を受けて前記リンク部材を移動させる受圧部と、前記作動伝達部材の前記作動起点に対する相対位置が変位する遊び部をもって前記作動伝達部材と連結される遊び連結部とをもち、前記遊び連結部は、前記荷重が所定量を越えたときに前記作動起点を係止させながら前記作動伝達部材を移動させて前記可動部材を前記ヘッドレストとともに上方向に移動させる作動開始位置を有していることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、前記遊び連結部は、前記作動伝達部材の移動方向に沿った直線状に延びる長穴であって、前記作動開始位置は、前記長穴の最上端部に位置しており、前記所定量以下の荷重を前記受圧部が受けたときには、前記作動起点は前記長穴における前記最上端部よりも下方に位置しており、前記所定量を超える荷重を前記受圧部が受けたときには、前記リンク部材は、前記長穴の前記最上端部に前記作動起点を係止させながら前記作動伝達部材を下方に移動させることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、前記リンク部材は、前記シートバックの下部に配設されていることを特徴とする。
前記請求項1に係る発明によれば、車両シートに乗員が着座したとき、シートバックの荷重入力部がたわむことによってリンク部材が移動して、作動伝達部材の作動起点に対する遊び連結部の相対位置が変位する。ここで、乗員の体格等によってシートバックの荷重入力部のたわみ量は変わる。そして、リンク部材の移動量も変化し、作動伝達部材の作動起点に対する遊び連結部の相対位置も変化する。このため、体格差等による荷重入力部のたわみ量の差を遊び連結部の遊び部で吸収することができ、ヘッドレストの誤作動を抑制することができる。
また、遊び連結部は、荷重が所定量を越えたときに、作動伝達部材の作動起点を係止させながら作動伝達部材を移動させる作動開始位置を有する。このため、衝突時などで人体が強くシートバックに押し付けられることで所定量を超える荷重を受圧部が受けたときには、リンク部材は、遊び連結部の作動開始位置に作動伝達部材の作動起点を係止させた状態で移動する。それゆえ、作動伝達部材は、リンク部材によって移動されて、可動部材を上方に移動させる。これにより、可動部材に保持されているヘッドレストを、上方へ移動させることができる。
前記請求項2に係る発明によれば、遊び連結部が、作動伝達部材の長手方向に延びる直線形状を呈している長穴であることから、受圧部が所定量を超える荷重を受けたときには、リンク部材の移動により作動伝達部材を確実に下方に移動させることができる。これにより、ヘッドレストを確実に作動させることができる。
前記請求項3に係る発明によれば、リンク部材が、シートバックの下部に配設されている。シートバックの下部は、シートバックの高さ方向の中央部分よりも下側であって、おおよそ着座した乗員の腰部又は尻部が位置する部位である。このシートバックの下部は、上部に比べて、衝突時などに乗員の腰部などの身体によっていち早く荷重を受ける部位である。また、シートバックの下部は、シートバックがシートクッションのロアアームなどに固定されている部位に近いため、シートバックの上部に比べて、揺れによる衝突エネルギ減衰量も少ない。そのため、人体荷重入力により移動するリンク部材をシートバックの下部に配置することにより、衝突時に人体による荷重を迅速且つ確実に受けとめることができ、衝突時に確実にヘッドレストを作動させることができる。
本発明の実施形態に係る車両用シートついて図面に基づいて説明する。図1中、左、右、前方、後方、上、下は、車両シートに座った乗員からみて左、右、前方、後方、上、下を意味する。車両用シートは、ヘッドレスト2を備えるシートバック1と、シートクッション8(図3)とから構成されている。図1においては、シートバック1のシートバックフレーム10のみが示され、実際のシートバックに備えられている、ばね体、クッション体、及び表皮部材は図示が省略されている。シートバック1の上部には、ヘッドレスト2が設けられている。ヘッドレスト2は、乗員の頭部を保持するヘッドレスト本体21と、ヘッドレスト本体21より下方に延びるステー22とを有する。
シートバックフレーム10は、右側、左側にそれぞれ設けられた一対のサイドフレーム10a、10bと、上側に位置するアッパパイプ10cと、下側に位置するロアパネル10dとからなる。サイドフレーム10a、10bとロアパネル10dとは、金属板をプレス加工することにより所定形状に成形されている。ロアパネル10dは、サイドフレーム10a、10bの下部に溶接されている。アッパパイプ10cは、パイプの両端を屈曲させており、その両端は、サイドフレーム10a、10bの上端に溶接されている。サイドフレーム10a、10bの外側には、リクライニング機構71及びシートクッションのクッションフレームを構成するロアアーム72が配置され、これらには、左右いずれか一方のリクライニング機構71の回転トルクを他方に伝達するトルクロッド73が嵌挿されている。
図1,図2に示すように、シートバックフレーム10のアッパパイプ10cの両端部には、それぞれ、ガイド孔13を有する長孔ブラケット14が設けられている。ガイド孔13は、その一端13aが他端13bよりも下前方に位置するように傾斜した形状をなし、斜め上下方向におおむね直線状に延びている。
シートバックフレーム10は、可動部材3を上下方向に移動可能に支持している。可動部材3は、サブフレーム30と、サブフレーム30に下部が固定されたサポートブラケット31と、サブフレーム30の両端に固定されたスライド部材33とからなる。サブフレーム30は、左右一対の長孔ブラケット14間に配設されている。サブフレーム30は、水平方向に延びる横架部30aと、横架部30aの両端に形成された一対の腕部30bとを有する。腕部30bは、横架部30aの両端から斜め下前方向に延びている。各腕部30bの端部には、スライド部材(例えばスライドピン)33が設けられている。スライド部材33は、長孔ブラケット14のガイド孔13に挿入されている。スライド部材33は、ガイド孔13に沿って、ガイド孔13の一端13aと他端13bとにわたって上下方向(ガイド孔の長手方向)に移動できるようにガイド孔13に係合している。
サブフレーム30の横架部30aには、左右一対のサポートブラケット31の下部が固定されている。各サポートブラケット31は、筒状をなし、上端部に設けたグロメット16の孔から、ヘッドレスト2のステー22が挿入されている。各ステー22は、それぞれ、サポートブラケット31に対して上下方向に移動可能である。ステー22は、ヘッドレスト本体21を所望高さに調節した状態において、図示しないロック機構によってサポートブラケット31に固定される。
アッパパイプ10cには、ガイドブラケット15が設けられている。サポートブラケット31の上下方向中間部の背面31aは、このガイドブラケット15によってアッパパイプ10cに向けて押し付けられている。ガイドブラケット15には、サポートブラケット31と接する部位に、合成樹脂製の摺動ガイド部材17が設けられている。サポートブラケット31は、摺動ガイド部材17によって、アッパパイプ10cに対して上下方向に円滑に摺動される。サポートブラケット31の上下方向中間部の背面31aは、アッパパイプ10cに対して、接点C1を支点として、前後方向にある程度の角度範囲α(図3)で傾くことができるように、ガイドブラケット15とアッパパイプ10cとによって傾動可能に支持されている。
このようにサブフレーム30,サポートブラケット31及びスライド部材33からなる可動部材3が、長孔ブラケット14及びガイドブラケット15によって上下方向に移動可能に支持されることで、ヘッドレスト2は、上下方向に移動する際に前後方向に傾動する。スライド部材33がガイド孔13に沿って斜め上後方(図2の矢印Aで示す方向)に移動したとき、ヘッドレスト本体21とサポートブラケット31が上方に移動しつつ前側に傾くように、前記接点C1の位置と、ガイド孔13の長手方向に沿ったガイド面13cとスライド部材33とが接する接点C2の位置と、サブフレーム30の腕部30bの長さと、腕部30bとサポートブラケット31のなす角度θなどが設定されている。
可動部材3は、ヘッドレスト駆動機構5の作動によって上方に移動する。即ち、ヘッドレスト駆動機構5の作動によって、可動部材3のサブフレーム30に固定されているスライド部材33がガイド孔13に沿って上方に移動する。これに伴い、サブフレーム30が上方に移動しつつ、サポートブラケット31及びヘッドレスト2を前傾させながら上方に移動させる。
ヘッドレスト駆動機構5は、衝突時にヘッドレスト2をシートバック1に対して移動させる機構である。図1,図4(A)に示すように、ヘッドレスト駆動機構5は、ヘッドレスト2が固定されているサブフレーム30を上方向に付勢する弾性部材としての引っ張りばね51と、引っ張りばね51によるヘッドレスト2の移動を規制するロックリンク部材52と、ロックリンク部材52によるヘッドレスト2の移動規制を解除するリンク部材53と、リンク部材53を回動可能に支持する固定ブラケット6と、一端がロックリンク部材52に連結され他端がリンク部材53に係止された作動伝達部材としてのケーブル55とをもつ。
引っ張りばね51は、アッパパイプ10cとサブフレーム30との間に左右2つ配置されており、それぞれ一端をアッパパイプ10cに係止させ、他端をサブフレーム30に係止させてサブフレーム30をアッパパイプ10cに対して上方向に付勢している。
ロックリンク部材52は、左右一対の長孔ブラケット14に軸52aを中心に前後方向に回動可能に支持されており、その上側にはフック部52bが形成され、下側の後方部にはケーブル55の一方の端部55aが連結されている。フック部52bは、スライド部材33に形成された受け部33aに対して前側から係合可能で、かつ、係合を解除することができるようになっている。ロックリンク部材52の下側には、一端がサイドパネル10a、10bに固定されたばね58の他端が固定されている。フック部52bは、このばね58によって、受け部33aとの係合を維持する方向に付勢されている。図4(B)に示すように、ロックリンク部材52の下方に連結されているケーブル55が、後方側に引っ張られると、ロックリンク部材52は、軸52aを中心に反時計回り方向(図4(B)中の矢印Qの方向)に回動し、フック部52bが受け部33aから外れるようになっている。
図3,図5に示すように、リンク部材53は、L字形状を呈しており、そのコーナー部に位置する回動孔53bと固定ブラケット6の腕部6bに設けられた支持孔6cとにピン69を挿着することにより、固定ブラケット6に対して回動可能に支持されている。リンク部材53の回動孔53bを挟んで長い方の部分は受圧部53cであり、シートバック1のクッション体11におけるシートクッション8に近い下方部位(荷重入力部12)の裏面に向けて、先端がクッション体11に沿って上方に延びるように配置されている。また、リンク部材53の回動孔53bを挟んで短い方の部分は連結部53dであり、先端がクッション体11から離間するように配置され、連結部53dの先端に設けた一対の収容壁53e、53eを受圧部53cと一体に連結している。リンク部材53の受圧部53cは、荷重入力部12に対面する対面壁53fと、対面壁53fから屈曲形成され連結部53dに連結された側壁53gとからなる。対面壁53fの後面のばね受部53hと固定ブラケット6に形成されたばね受部6gとの間には、圧縮ばねである戻しばね57が介在されて、対面壁53fが荷重入力部12に近接する方向、すなわちリンク部材53をクッション体11の荷重入力部12の裏面側に近接する方向に付勢している。
図5,図6に示すように、一対の収容壁53e、53eの間には2本のケーブル55の他方の端部55bを収容する内部空間53jが形成されており、下方で一体に連結されている。一対の収容壁53e、53eには、それぞれケーブル55の長手方向に沿って上下方向に直線状に延びる遊び連結部としての長穴56、56が形成されている。長穴56の長手方向の中間部分の側壁には、ケーブル55の端部55bを長穴56に導入する導入口56cが形成されている。2本のケーブル55の端部55bは、内部空間53jの中で並列に配置されており、それぞれ反対側に屈曲されて、長穴56の中に挿入されている。ケーブル55の端部55bは、長穴56の中で、ケーブル55の移動方向である上下方向に遊び部としての遊び代をもって配置されている。ケーブル55の端部55bの先端にフランジ付きピンを溶接して形成された拡径部55dは、内部空間53jを挟んで収容壁53eの外側に配置されている。長穴56の直径は、ケーブル55の端部55bと同じかそれよりも若干広く、拡径部55dの直径よりも小さい。したがって、長穴56は、ケーブル55の端部55bを挿通させて拡径部55dを抜け出ることなく係止している。
固定ブラケット6は、L字形状を呈しており、その一辺を支持孔6cをもつ腕部6bとし、他辺を固定壁6dとしている。固定壁6dは、ネジ孔6eをもち、ロアパネル10dに対してネジをネジ孔6eで螺着して固定されている。固定壁6dの先端には、ケーブル保持壁6aが屈曲形成されている。ケーブル保持壁6aには、2本のケーブル55のワイヤーを上下可能に挿通させるケーブル貫通孔6fが形成されている。なお、固定ブラケット6の固定壁6dには、収容壁53eの上面に当接することで、リンク部材53を戻しばね57の付勢力に抗して所定の角度に保持するストッパ6hが突設されている。
ケーブル55は、アウターチューブにより覆われており、その両端は、それぞれアウターチューブから露出している。ケーブル55の一方の端部55aでは、アウターチューブが、長孔ブラケット14の後方側に突出した保持壁(図示略)に保持され、アウターチューブから露出したケーブル55は、後方側から前方側のロックリンク部材52に連結されている。ケーブル55の他方の端部55bでは、アウターチューブが、ケーブル保持壁6aのケーブル貫通孔6fの周縁に金具で固定され、アウターチューブから露出したケーブル55は、ケーブル貫通孔6fを貫挿し、リンク部材53の長穴56に係止されている。ケーブル55の他方の端部55bは、リンク部材53の回動により作動される作動起点である。この作動は、ケーブル55によって、その一方の端部55aに連結されているロックリンク部材52に伝達される。
次に、本実施形態のヘッドレスト装置の作動を説明する。車両シートのシートクッションに乗員が着座していないときには、シートバック1の荷重入力部12には荷重がかからない。このとき、リンク部材53の受圧部53cには荷重は入力されない。このため、戻しばね57によって、リンク部材53の受圧部53cは、シートバック1のクッション体11の裏面側に近接する方向に付勢されて、固定ブラケット6のストッパ6hに収容壁53eの上面が押し付けられる。これにより、リンク部材53は、回動することなく、シートバックフレーム10に対して所定角度に保持されている。このとき、図7の実線及び図8(a)に示すように、ケーブル55の他方の端部55bは、リンク部材53の長穴56の最下端56aに位置している。ケーブル55は下方に引っ張られていないので、ロックリンク部材52のスライド部材33へのロックは保持されていて、ヘッドレスト本体21は図3の実線に示す位置に保持されている。
次に、シートクッションに軽い体重の乗員が着座したときには、シートバック1のクッション体11が後方側に若干撓む。このため、図8(b)に示すように、リンク部材53の受圧部53cは若干荷重を受けて、非着座状態よりも若干時計回り方向(図7の矢印Pに示す方向)に回動する。そして、長穴56がケーブル55の端部55bに対して下方に移動することで、ケーブル55の端部55bが長穴56の下端56aよりも若干上方に相対変位する。このとき、ケーブル55の端部55bには、固定ブラケット6に対する位置が非着座の位置である場合と同様に、引っ張り力が加わらない。したがって、ロックリンク部材52のロックは解除されない。
次に、シートクッションに重い体重の乗員が着座したときには、軽い乗員が着座したときよりもシートバック1のクッション体11が更に後方側に撓む。このため、図8(c)に示すように、リンク部材53の受圧部53cは、軽い乗員が着座したときよりも大きな荷重を受けて、軽い乗員の着座状態よりも若干時計回り方向に回動する。そして、長穴56がケーブル55の端部55bに対して更に下方に移動することで、ケーブル55の端部55bは軽い乗員が着座したときよりも更に上方に相対変位する。このとき、ケーブル55の端部55bには、固定ブラケット6に対する位置が非着座の位置である場合と同様に、引っ張り力が加わらない。したがって、ロックリンク部材52のロックは解除されない。
次に、車両が後突等で車両後方側に衝突荷重が加わったとき、その衝突荷重は、重い乗員が着座したときに受ける荷重よりも格段に大きい。そのため、クッション体11が急激に大きく後方側に撓む。それゆえ、図7の二点鎖線に示すように、リンク部材53は、重い乗員が着座したときよりも更に時計回り方向に回動する。そして、図8(d)に示すように、長穴56がケーブル55の端部55bに対して更に下方に移動することで、ケーブル55の端部55bは長穴56の上方の最上端56bに相対変位する。この長穴56の最上端56bは、ケーブル55を移動させて可動部材3をヘッドレスト2とともに上前方向に移動させる作動開始位置である。すなわち、図8(d)の二点鎖線に示すように、長穴56の最上端56bは、ケーブル55の端部55bを係止した状態で、端部55bを更に下方に引っ張る。このとき、図4(B)に示すように、ケーブル55の一方の端部55aが後方側に引っ張られ、ロックリンク部材52が、反時計回り方向(図4(B)中の矢印Qの方向)に回動する。そして、フック部52bがスライド部材33の受け部33aから外れて、スライド部材33が引っ張りばね51の付勢力によってガイド孔13に沿って上方に移動する。これにより、図3の二点鎖線に示すように、スライド部材、サブフレーム及びサポートブラケットからなる可動部材3が前傾上方に移動し、ヘッドレスト本体22が上方に移動しつつ前側に傾く。
作動後のヘッドレスト本体21を手で元の位置(作動前の位置)に戻すと、スライド部材33がガイド孔13の一端13aに向かって移動する途中で、スライド部材33がロックリンク部材52の上側の斜面52cに当たり、ロックリンク部材52が図4(B)に示す矢印Q方向に回動した後、図4(A)に示すロック位置に復帰する。
本実施形態においては、図3,図5に示すように、シートバック1の荷重入力部12のたわみによって荷重が入力されてリンク部材53が回動し、ケーブル55の端部55bに対する長穴56の相対位置が変位する。乗員の体格差によって荷重入力部のたわみ量は変わり、リンク部材53の回動量も変化して、ケーブル55の端部55bに対する長穴56の相対位置も変化する。このため、体格差による荷重入力部12のたわみ量の差を長穴56の遊び代で吸収することができ、ロックリンク部材52のロックを誤って解除することがない。ゆえに、ヘッドレスト2の誤作動を抑制することができる。
また、図8(d)に示すように、衝突時などで人体が強くシートバック1に押し付けられることで所定量を超える荷重を受けたときには、リンク部材53の回動により、ケーブル55の端部55bに対して長穴56の相対位置が下方に変位する。そして、長穴56の上端56bにケーブル55の端部55bが係止された状態で、長穴56は、当該端部55bとともに下方に移動する。これにより、ロックリンク部材52がケーブル55により回動し、ロックリンク部材52によるスライド部材33の移動規制が解除される。このため、引っ張りばね51の付勢力によって、可動部材3は、ヘッドレスト2を伴って上方に移動することができる。
また、リンク部材53は、シートバック1の下部に配設されているロアパネル10dの近傍に配設されている。シートバック1の下部は、衝突時などに乗員の腰部などの身体によっていち早く荷重を受ける部位である。また、シートバック1の下部は、シートバック1がロアアーム72に固定されている部位に近いため、揺れによる衝突エネルギ減衰量も少ない。そのため、衝突時の人体による荷重を迅速且つ確実に受けとめることができ、衝突時には確実にヘッドレストを作動させることができる。
本実施形態においては、乗員が着座していない場合のケーブル55の端部55bは、リンク部材53の長穴56の最下端56aに位置している。しかし、長穴56の長さを延ばして、乗員の非着座時に、ケーブル55の端部55bが長穴56の最下端56aよりも上方の中間部で保持されていてもよい。
また、本実施形態においては、リンク部材53からロックリンク部材52への作動を伝達する作動伝達部材として、ケーブル55を用いていたが、ケーブルに限らず、例えばリンク機構などの他の部材でも良い。
また、本実施形態においては、ケーブル55の一方の端部55aをロックリンク部材52に連結して、ケーブル55がリンク部材53によって引っ張られると、ロックリンク部材52を回動させてフック部52bをスライド部材33からはずし、引っ張りばね51によってスライド部材33を上方に移動させていた。しかし、これに限らず、例えば、ケーブル55の端部55aを直接スライド部材33に連結し、ケーブル55が引っ張られたときには、引っ張りばねは用いることなくケーブル55によって直接スライド部材33を引っ張り上げる構成としてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能であることは勿論である。
本発明の実施形態に係るヘッドレストを備えたシートバックの分解斜視図である。 実施形態に係るヘッドレスト及び可動部材の側面図である。 実施形態に係るシートバックの側面図である。 実施形態に係るロックリンク部材とスライド部材の作動説明図であって、(A)は、ロックリンク部材によってスライド部材の移動が規制されている状態を示し、(B)は、ロックリンク部材がスライド部材から外れてスライド部材の移動規制が解除されている状態を示す。 実施形態に係るリンク部材と固定ブラケットの分解斜視図である。 図5のA−A矢視線断面図である。 実施形態に係るリンク部材を回動可能に支持する固定ブラケットの正面図である。 実施形態に係る長穴とケーブルの他端との位置関係を示す図であって、(a)はシートクッションに乗員が着座していないときの位置、(b)は軽い乗員が着座したときの位置、(c)は重い乗員が着座したときの位置、(d)は衝突時の位置を示す。
符号の説明
図中、1:シートバック、2:ヘッドレスト、3:可動部材、5:ヘッドレスト駆動機構、6:固定ブラケット、10:シートバックフレーム、10a、10b:サイドパネル、10c:アッパパイプ、10d:ロアパネル、11:クッション体、12:荷重入力部、13:ガイド孔、14:長孔ブラケット、15:ガイドブラケット、21:ヘッドレスト本体、22:ステー、30:サブフレーム、30a:横架部、30b:腕部、31:サポートブラケット、33:スライド部材、51:引っ張りばね、52:ロックリンク部材、53:リンク部材、53b:回動孔、53c:受圧部、53d:連結部、53e:収容壁、53j:内部空間、55:ケーブル、55a:一方の端部、55b:他方の端部、56:長穴、56a:最下端、56b:最上端、57:戻しばね。

Claims (3)

  1. シートバックフレームを有するシートバックと、
    前記シートバックの上部に設けられ、ヘッドレスト本体とステーとを有するヘッドレストと、
    前記ステーを保持するとともに前記シートバックフレームに上下方向に移動可能に支持される可動部材と、
    前記シートバックフレームに移動可能に支持されたリンク部材と、
    前記リンク部材に作動起点が係止され前記リンク部材の移動により前記作動起点で移動されることにより前記可動部材を上方向に移動させる作動伝達部材と、を備えた車両用シートであって、
    前記リンク部材は、前記シートバックの乗員の荷重入力部に設けられ前記荷重入力部から荷重を受けて前記リンク部材を移動させる受圧部と、前記作動伝達部材の前記作動起点に対する相対位置が変位する遊び部をもって前記作動伝達部材と連結される遊び連結部とをもち、
    前記遊び連結部は、前記荷重が所定量を越えたときに前記作動起点を係止させながら前記作動伝達部材を移動させて前記可動部材を前記ヘッドレストとともに上方向に移動させる作動開始位置を有していることを特徴とする車両用シート。
  2. 前記遊び連結部は、前記作動伝達部材の移動方向に沿った直線状に延びる長穴であって、前記作動開始位置は、前記長穴の最上端部に位置しており、
    前記所定量以下の荷重を前記受圧部が受けたときには、前記作動起点は前記長穴における前記最上端部よりも下方に位置しており、
    前記所定量を超える荷重を前記受圧部が受けたときには、前記リンク部材は、前記長穴の前記最上端部に前記作動起点を係止させながら前記作動伝達部材を下方に移動させることを特徴とする請求項1記載の車両用シート。
  3. 前記リンク部材は、前記シートバックの下部に配設されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用シート。
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