JP6547505B2 - 乗り物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、乗り物用シートに係り、特に、着座者の手の届き易い位置にシートベルトの少なくとも一部分を移動させることが可能なベルトアシスト装置を備えた乗り物用シートに関する。
従来、乗り物用シートの着座者がシートベルトを取り易くするために、シートバックの上方部分に設けられたベルト可動部材を前方又は上方へ突出させて、シートベルトの一部を前方又は上方へ押し出させるものが知られている(例えば特許文献1)。
特許文献1に記載の車両リアシートでは、シートバックの左右方向のサイド部分においてその上方部分にアーム状のベルト可動部材が収納可能に取り付けられている。
シートベルトは、車体に組み付けられたベルト巻き取り装置から、車体の一部としてシートバックの上端位置に設けられたベルトガイド(引き出し口)を通過して下方に延出し、当該サイド部分上に載置されている。
ベルト可動部材は、シートバックの収納部に収納される収納位置と、収納位置からシート前方側に回転移動し、シートベルトの一部分を前方へ押し出す突出位置との間で移動可能に配置されている。
上記構成により、着座者によるシートベルトの装着作業性が改善する。
特開2011−240812号公報
ところで、乗り物用シートの中には、シートバックの後方側にある車体部材に対してシートバックを上下方向に移動可能に連結するシート切り替え装置を備えたシートがある。
当該シート切り替え装置を備えた乗り物用シートにおいて特許文献1のようなベルト可動部材を取り付けたい場合には、一般に車体幅方向においてシート本体と車体ドアとの間にあるサイドボルスター部分にベルト可動部材を取り付けることで、シート本体が過度に大型化することを抑制する設計が採用され得る。
しかしながら、シートバックの上下移動に伴ってベルト可動部材が上下に追従しないと、着座者によっては例えベルト可動部材が動作したとしてもシートベルトを押し出した位置が適切位置でなくなり、シートベルトが取り易くならない虞があった。
そこで、当該シート切り替え装置を備えたシートにおいて、着座者の取り易い位置にシートベルトを確実に移動させることが可能な乗り物用シートが望まれていた。
また、当該シート切り替え装置を備えた乗り物用シートでは、例えばシートベルトを装着した着座者がシートバックを下方に移動させると、シートベルトがシートバックの上端位置にあるベルトガイド(引き出し口)から着座者の首回りを通過して延びていくため、着座者にとって非常に違和感が生じることがある。
そこで、シートバックを上下移動させたとしてもシートベルトを装着した着座者にとってシートベルトの位置が違和感を与えないような工夫が求められていた。
また、特許文献1のようなベルト可動部材は、シートベルトの一部分を前方へ押し出すための機構が比較的複雑であって大型化してしまっていた。
そのため、コンパクトでシンプルな構成によって、着座者の取り易い位置にシートベルトを移動させることが可能な乗り物用シートが望まれていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、車体に対してシートバックを上下移動させることが可能なシート切り替え装置を備えたシートにおいて、着座者の取り易い位置にシートベルトを確実に移動させることが可能な乗り物用シートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、シートバックを上下移動させたときにシートベルトを装着した着座者にとって違和感を与えることのない乗り物用シートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、コンパクトでシンプルな構成によって、着座者の取り易い位置にシートベルトを移動させることが可能な乗り物用シートを提供することにある。
前記課題は、本発明の乗り物用シートによれば、背もたれ部となるシートバックと、該シートバックを通常位置と、該通常位置から下方に移動させた移動位置との間で切り替え可能なシート切り替え装置と、前記シートバックの左右方向のサイド部分上に載置されたシートベルトの少なくとも一部分を、着座者から届き易い位置に移動させることが可能なベルトアシスト装置と、を備えた乗り物用シートであって、前記ベルトアシスト装置は、前記サイド部分に取り付けられ、前記シートバックに収納される収納位置と、前記シートバックから突出し、前記シートベルトの一部分を押し出す突出位置との間で移動する可動部材を備え、該可動部材は前記シートバックの上下方向の移動に伴って上下方向に移動するように構成され、前記シートバックは、骨格となるバックフレームを備え、前記ベルトアシスト装置は、前記バックフレームに設けられた被取り付け部に取り付け可能な取り付け部材を備え、前記可動部材は、前記取り付け部材に設けられた収納部に回動軸を介して収納可能に取り付けられ、前記回動軸は、前記収納部において左右方向に延出するように軸支されていること、により解決される。
上記のように、シート切り替え装置と、ベルトアシスト装置とを備えた乗り物用シートにおいて、シートベルトを押し出す可動部材は、シートバックに取り付けられ、当該シートバックの上下方向の移動に伴って車体の一部となるベルトガイドに対して上下方向に移動するように構成されているため、着座者の身長差や体格差等によらず、着座者の取り易い位置にシートベルトを確実に移動させることが可能なシートを実現することができる。
また上記のように、シートバックの骨格となるバックフレームにベルトアシスト装置を取り付けているため、ベルトアシスト装置の取り付け剛性を確保し易く、また、車体部材に取り付ける場合と比較して組みつけ作業がし易く、メンテナンスもし易くなる。
前記課題は、本発明の乗り物用シートによれば、背もたれ部となるシートバックと、該シートバックを通常位置と、該通常位置から下方に移動させた移動位置との間で切り替え可能なシート切り替え装置と、前記シートバックの左右方向のサイド部分上に載置されたシートベルトの少なくとも一部分を、着座者から届き易い位置に移動させることが可能なベルトアシスト装置と、を備えた乗り物用シートであって、前記ベルトアシスト装置は、前記サイド部分に取り付けられ、前記シートバックに収納される収納位置と、前記シートバックから突出し、前記シートベルトの一部分を押し出す突出位置との間で移動する可動部材を備え、該可動部材は、前記シートバックの上下方向の移動に伴って上下方向に移動するように構成され、前記可動部材において前記シートベルトが当接する部分には、前記シートベルトの左右方向の移動を抑制する移動抑制部が設けられ、該移動抑制部は、前記可動部材に対して左右方向に移動可能に取り付けられていること、によっても解決される。
このとき、前記シート切り替え装置は、前記シートバックの後方側にある車体ベースに対して前記シートバックを上下方向に摺動可能に連結していると良い。
上記構成により、シートバックにシート切り替え装置及びベルトアシスト装置を取り付けるにあたって、これら装置同士が互いに干渉することを抑制し、コンパクトでシンプルな構成からなる乗り物用シートを実現できる。
このとき、前記シートバックは、骨格となるバックフレームを備え、前記ベルトアシスト装置は、前記バックフレームに設けられた被取り付け部に取り付け可能な取り付け部材を備えていると良い。
また、前記バックフレームは、左右側方に配置され、上下方向に延びているサイドフレーム部と、左右のサイドフレーム部の上方部分を連結する上部フレーム部と、を有し、前記被取り付け部は、前記サイドフレーム部及び前記上部フレーム部の少なくとも一方に設けられていると良い。
上記のように、シートバックの骨格となるバックフレームにベルトアシスト装置を取り付けているため、ベルトアシスト装置の取り付け剛性を確保し易く、また、車体部材に取り付ける場合と比較して組みつけ作業がし易く、メンテナンスもし易くなる。
このとき、前記取り付け部材は、取り付けプレートであって、前記可動部材は、前記取り付けプレートに設けられた収納部に回動軸を介して収納可能に取り付けられ、前記回動軸は、前記収納部において左右方向に延出するように軸支されていると良い。
上記のように、回動軸が収納部において左右方向に延出するように軸支されているため、可動部材が回転機構を利用してコンパクトに配置され、かつ、上下方向に回転することでシートベルトを押し出し易くすることができる。
このとき、前記可動部材は、車体の一部として前記シートバックの上端周辺に設けられて前記シートベルトの延出方向をガイドするベルトガイドよりも前方に配置され、前記取り付けプレートにおいて前記収納部よりも上方部分には、前記ベルトガイドから前方に向かって延びる前記シートベルトの左右方向の移動を規制する移動規制部が設けられ、該移動規制部は、前記ベルトガイドと前記可動部材の前後方向の間に配置されていると良い。
上記構成により、例えばシートベルトを装着した着座者がシートバックを下方に移動させた場合であっても、移動規制部がシートベルトの左右方向の移動を規制するため、シートベルトが着座者の首回りを通過することを抑制できる。その結果、着座者にとってシートベルトの位置が違和感を与えることのないシートとなる。
このとき、前記可動部材において前記シートベルトが当接する部分には、前記シートベルトの左右方向の移動を抑制する移動抑制部が設けられていると良い。
また、前記移動抑制部は、前記可動部材に対して左右方向に移動可能に取り付けられていると良い。
上記構成により、移動抑制部がシートベルトの左右方向の移動を抑制するため、シートベルトが着座者の首回りを通過することを抑制でき、着座者に違和感を与えることのないシートとなる。
本発明によれば、車体に対してシートバックを上下移動させることが可能なシート切り替え装置を備えたシートにおいて、着座者の身長差や体格差等によらず、着座者の取り易い位置にシートベルトを確実に移動させることが可能な乗り物用シートを実現できる。
また本発明によれば、シートバックにシート切り替え装置及びベルトアシスト装置を取り付けるにあたって、これら装置同士が互いに干渉することを抑制し、コンパクトでシンプルな構成からなるシートを実現できる。
また本発明によれば、ベルトアシスト装置の取り付け剛性を確保し易く、また、車体部材に取り付ける場合と比較して組みつけ作業がし易く、メンテナンスもし易くなる。
また本発明によれば、可動部材が回転機構を利用してコンパクトに配置され、かつ、上下方向に回転することでシートベルトを押し出し易くできる。
また本発明によれば、例えばシートベルトを装着した着座者がシートバックを下方に移動させた場合であっても、シートベルトが着座者の首回りを通過することを抑制できる。その結果、着座者にとってシートベルトの位置が違和感を与えることのないシートとなる。
本実施形態の乗り物用シートの外観斜視図である。 乗り物用シートの外観平面図である。 シート本体が通常位置からリクライニング位置へ移動した状態を説明する図である。 骨格となるシートフレームの斜視図である。 骨格となるクッションフレームの平面図である。 クッションフレームとクッション材の組み付け構造を示す分解斜視図である。 スライドバー装置を示す斜視図である。 シートフレームが通常位置からリクライニング位置へ移動した状態を説明する図である。 サイドサポート装置を示す斜視図である。 乗員が乗車する前のサイドサポート装置の状態を示す図である。 乗員が乗車している際のサイドサポート装置を示す図である(その1)。 乗員が乗車している際のサイドサポート装置を示す図である(その2)。 乗員が着座している際のサイドサポート装置を示す図である。 乗員が降車している際のサイドサポート装置を示す図である(その1)。 乗員が降車している際のサイドサポート装置を示す図である(その2)。 乗員が降車した後のサイドサポート装置を示す図である。 図1の要部拡大図であり、ベルトアシスト装置がシートベルトを押し出した突出位置にある状態を示す図である。 ベルトアシスト装置の分解斜視図である。 ベルトアシスト装置が組み付けられた状態を示す後面斜視図である。 ベルトアシスト装置の収納位置にある状態を示す斜視図である。 ベルトアシスト装置の側面断面図である。 ベルトアシスト装置を後面から見た斜視図である。 ベルトアシスト装置の縦断面図であり、駆動シャフト、ウォームギア及びホイールギアがそれぞれ噛み合わされた状態を示す図である。 ベルトアシスト装置の電気的構造を示すブロック図である。 ベルトアシスト装置の制御の一例を示すフロー図である。 第2実施形態の可動部材を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態について図1〜図26を参照して説明する。
本実施形態は、シートバックを上下移動させることが可能なシート切り替え装置と、シートバックのサイド部分に取り付けられ、当該サイド部分上に載置されたシートベルトの一部分を、着座者から届き易い位置に移動させることが可能なシートベルトアシスト装置とを備えた乗り物用シートであって、ベルトアシスト装置は、当該サイド部分の収納部に回動軸を介して取り付けられ、シートバックに収納される収納位置と、シートベルトを押し出す突出位置との間で回動する可動部材を備え、可動部材は、車体の一部としてシートバックの上端周辺にあるベルトガイドよりも前方に配置されており、シートバックの上下移動に伴ってベルトガイドに対して上下移動するように構成されていることを特徴とする乗り物用シートの発明に関するものである。
なお、乗り物用シートのシートバックに対して着座者が着座する側が前方側となる。
本実施形態の乗り物用シートSは、例えば車両の後部座席に相当するリアシートである。
乗り物用シートSは、図1、図2に示すように、シートクッション1と、シートバック2と、ヘッドレスト3とを有し、乗員が着座可能なシート本体と、車体フロアに対してシートクッション1を前後移動可能に支持するスライドレール装置30と、シートバック2の後方側にある車体ベースに対してシートバック2を上下移動可能に支持するスライドバー装置40と、を有するシート切り替え装置と、を備えている。
乗り物用シートSは、シート切り替え装置を利用して、シート本体を図3(A)に示す通常位置と図3(B)に示すリクライニング位置との間で切り替えることが可能なシートである。
具体的には、乗り物用シートSでは、図3(A)の通常位置から、スライドレール装置30を動作させることでシートクッション1がシート前方にスライド移動すると共に、シートクッション1とリンク連結されたシートバック2が前方に牽引される。そうすると、シートバック2の上方部分がスライドバー装置40によって支持されながら下方にスライド移動すると共に、シートバック2の下方部分が当該上方部分に対してシート前方に回転移動する。その結果、乗り物用シートSが図3(B)のリクライニング位置に移動する。
また乗り物用シートSは、図1、図2に示すように、シートクッション1のクッションサイド部1cを突出位置と後退位置との間で移動可能となるように支持するサイドサポート装置70と、クッションサイド部1cを突出位置でロックするロック装置80と、ロック装置80のロック状態を解除するロック解除装置90と、を備えている。
乗り物用シートSは、サイドサポート装置70を動作させることで、着座している乗員の降車動作を補助することが可能なシートであって、クッションサイド部1cを、図10に示すようにクッション中央部1dよりも着座面が突出するように設けた突出位置と、図15に示すようにクッション中央部1dよりも着座面が後退するように設けた後退位置との間で移動可能なシートである。
そのため、クッションサイド部1cがサイドサポート装置70によって突出位置で支持されている場合には、着座している乗員のホールド性を向上できる。また、クッションサイド部1cが後退位置で支持されている場合には、乗員が車両のドアを開いて降車するときに乗員のクッションサイド部1cを乗り越えるための負担を軽減することができる。
さらに乗り物用シートSは、図1、図2に示すように、シートバック2のバックサイド部2cにおいて上方部分に取り付けられるベルトアシスト装置50を備えている。
乗り物用シートSは、ベルトアシスト装置50を利用して、図17に示すように、シートバック2のバックサイド部2c上に載置されたシートベルト4の少なくとも一部分を、着座者の手の届き易い位置に移動させることが可能なシートである。
具体的には、乗り物用シートSでは、ベルトアシスト装置50を動作させることによって、シートバック2の前面とシートベルト4との間、及びシートバック2の上端とシートベルト4との間の双方に隙間ができるようにシートベルト4の一部分を後方から押し出すことができる。
シートクッション1は、図2に示すように、乗員を下方から支持する着座部であって、骨格となる図4に示すクッションフレーム10にクッション材1aを載置して、表皮1bで被覆されて構成されている。
シートバック2は、乗員の背中を後方から支持する背もたれ部であって、図4に示す骨格となるバックフレーム20にクッション材2aを載置して表皮材2bで被覆されて構成されている。
ヘッドレスト3は、乗員の頭を後方から支持する頭部であって、芯材となるピラーにクッションパッドを載置して表皮材で被覆されて構成されている。
シートクッション1、シートバック2のシート幅方向の左右側方部分は、着座している乗員をシート幅方向の外側から包み込むように支持するクッションサイド部1c、バックサイド部2cとしてそれぞれ形成されている。
シートベルト4は、図1に示すように、乗員の上体を拘束する帯状部材であって、シートバック2のバックサイド部2c上において上面から前面にわたって載置されている。
シートベルト4には、タングプレート5が摺動可能に取り付けられており、タングプレート5は、シートクッション1の所定位置に設けられたバックル6に嵌合されている。
シートベルト4の下端部4aは、シートバック2の下端とシートクッション1の後端との間に引き込まれて、シート本体よりも後方にある車体の一部に固定されている。
また上端部4bは、バックサイド部2cの上端周辺、具体的には上端よりも後方にあるベルトガイド7に摺動可能に挿通され、シートバック2の上端後部から背面後方に引き込まれ、引き込まれた端部が不図示の自動巻き取り装置に取り付けられている。
ベルトガイド7は、硬質樹脂からなり、車体の一部としてシートベルト4の延出方向を前方にガイドする部材であって、シートベルト4を挿通可能なガイド穴7aを備えている。
ベルトガイド7よりも前方位置には、ベルトアシスト装置50が配置されている。
クッションフレーム10は、骨格となる略矩形状の枠状体からなり、図4、図5に示すように、左右側方に配置され、シート前後方向に延びている左右のサイドフレーム11と、各サイドフレーム11よりも前方に配置され、左右方向に延びている前方フレーム12と、各サイドフレーム11後方部分を連結する略U字形状の後方フレーム13と、から主に構成されている。
また、サイドフレーム11、前方フレーム12及び後方フレーム13の底面には、クッションフレーム10とスライドレール装置30とを連結する板状の支持フレーム14が取り付けられており、後方フレーム13の上面には、クッション材1aを取り付けるための取り付けブラケット15が設けられている。
さらに、取り付けブラケット15の左右外側面には、クッションフレーム10とバックフレーム20をリンク連結するためのリンク16が設けられている。
支持フレーム14は、略矩形板状のフレームからなり、前方フレーム12より前方に配置され、着座者の腿部を支持する前方支持フレーム部14aと、前方支持フレーム部14aの左右両端部分からそれぞれ後方に延びて、左右のスライドレール装置30a,30bの上面にそれぞれ取り付けられる左右のサイド支持フレーム部14bと、前方支持フレーム部14aの中央部分から後方に延びて、中央スライドレール装置30cの上面に取り付けられる中央支持フレーム部14cと、から主に構成されている。
前方支持フレーム部14aの前端部分には、左右方向に所定の間隔を空けて配置され、クッション材1aを取り付けるための左右の取り付け穴14aaが形成されており、左側のサイド支持フレーム部14bにはサイドサポート装置70が取り付けられている。
取り付けブラケット15は、図6に示すように、クッション材1aの後端部分に形成されて後方側に延びているコ字形状の後方係合突起1aaを係合させるための係合穴15aを備えている。
具体的には、クッション材1aには、後方係合突起1aaと、後方係合突起1aaよりも前方位置に形成されて下方側に延出し、前方支持フレーム部14aの左右の取り付け穴14aaに係合するための左右の前方係合突起1abとが設けられている。
上記構成により、クッションフレーム10にクッション材1aを容易な組み付け作業によって取り付けることができる。
リンク16は、バックフレーム20の下端部分を挟持するように上端部分が取り付けられる上方リンク16aと、上方リンク16aの下端部分と取り付けブラケット15とを連結する下方リンク16bと、から主に構成されている。
下方リンク16bは、その上端部分がリンク回転軸16cを介して上方リンク16aに取り付けられ、下端部分がリンク回転軸16dを介して取り付けブラケット15に取り付けられている。
バックフレーム20は、シートバック2の骨格となる略矩形状の枠状体からなり、図4に示すように、バックフレーム20の上半分を構成し、略U字形状のパイプ部材からなる上方フレーム21と、バックフレーム20の下半分を構成し、略逆U字形状のパイプ部材からなる下方フレーム22と、上方フレーム21及び下方フレーム22を連結し、左右幅方向に延びている板状の中央フレーム23と、から主に構成されている。
上方フレーム21は、左右側方に配置され、上下方向に延びている左右のサイドフレーム部21aと、左右のサイドフレーム部21aの上端部分を連結し、ヘッドレスト3を連結するための上部フレーム部21bと、左右のサイドフレーム部21aの上下方向の中央部分を連結し、スライドバー装置40を取り付けるための板状の連結フレーム部21cと、から主に構成されている。
下方フレーム22は、左右のサイドフレーム部22aと、左右のサイドフレーム部22aの下端部分を連結し、リンク16が取り付けられる下部フレーム部22bと、から主に構成されている。
中央フレーム23は、その上方部分が上方フレーム21に接合して一体的に取り付けられ、下方部分が下方フレーム22にバック回転軸24を介して回転可能となるように取り付けられている。
上方フレーム21及び下方フレーム22において左側のサイドフレーム部21a,22aの外側面には、ベルトアシスト装置50を取り付けるための取り付けワイヤ25(被取り付け部)が外側に張り出すように取り付けられている。
取り付けワイヤ25は、略コ字形状のワイヤ部材からなり、上下方向に間隔を空けて上方取り付けワイヤ25aと、中央取り付けワイヤ25bと、下方取り付けワイヤ25cと、から主に構成されている。
取り付けワイヤ25a,25b,25cには、ベルトアシスト装置50の取り付けプレート51に一体的に形成された複数のクリップ部材51bが組み付けられる。
<シート切り替え装置>
次に、シート切り替え装置を構成するスライドレール装置30とスライドバー装置40の具体的な構成について図3〜図8に基づいて説明する。
スライドレール装置30は、図2、図3、図5に示すように、車体フロアに対してシートクッション1を前後移動可能に支持する装置であって、シートクッション1の左右両端部分を支持する左右のスライドレール装置30a,30bと、シートクッション1の中央部分を支持する中央のスライドレール装置30cと、を備えている。
詳しく言うと、左のスライドレール装置30aはクッションフレーム10の前方部分に取り付けられ、右のスライドレール装置30bはクッションフレーム10の中央部分から後方部分にかけて取り付けられ、中央のスライドレール装置30cはクッションフレーム10の後方部分に取り付けられている。
スライドレール装置30は、車体フロアに固定され、シート前後方向に延びる左右のロアレール31と、ロアレール31に沿って摺動可能に支持される左右のアッパレール32と、アッパレール32を摺動不能にロックする不図示のロック部材と、ロック部材のロック状態を解除する不図示のロック解除部材と、ロック解除されたアッパレール32を前後方向に駆動動作させるための駆動モータ33と、から主に構成されている。
なお、スライドレール装置30は、制御手段としての不図示のECU(電子制御回路)と、駆動モータ33に駆動電力を供給する駆動回路と、駆動モータ33と駆動回路を介して接続されている車体電源と、をさらに備えている。
ロアレール31は、長尺な中空体からなり、シート幅方向に間隔を空けて左右に配置されており、シート前後方向に沿って断面略凸形状の収容空間が形成され、シート前後方向に沿って上面に開口部分が形成されている。
アッパレール32は、ロアレール31の収容空間内に挿入された状態でロアレール31に沿ってスライド移動する長尺体からなり、その上方部分が支持フレーム14を介してクッションフレーム10に連結されている。
スライドバー装置40は、図7、図8に示すように、シートバック2の後方側にある車体ベースに対してシートバック2を上下移動可能に支持する装置であって、車体ベースに設けられた格納凹部に格納されて配置されている。
スライドバー装置40は、車体ベースに対して取り付けブラケット41を介して固定され、左右幅方向に間隔を空けて上下方向に延びている左右のスライドバー42と、バックフレーム20の上方フレーム21後面に取り付けブラケット43を介して固定され、スライドバー42に挿入された状態で上下移動可能に支持されるスライドシリンダー44と、から主に構成されている。
上記構成において、図8に示すように、乗り物用シートSでは、図8(A)の通常位置から、スライドレール装置30を利用してロアレール31に対してアッパレール32をシート前方に移動させることで、クッションフレーム10が前方にスライド移動し、クッションフレーム10とリンク16で連結されたバックフレーム20が前方に牽引される。
そうすると、バックフレーム20では、スライドバー装置40を利用してスライドバー42に対してスライドシリンダー44を下方に移動させることで、上方フレーム21が下方にスライド移動し、下方フレーム22が上方フレーム21に対してシート前方に回転移動する。
その結果、乗り物用シートSが図8(B)のリクライニング位置に移動する。
<サイドサポート装置>
次に、サイドサポート装置70の具体的な構成を図9〜図16に基づいて説明する。
サイドサポート装置70は、乗員の降車動作に対応させてクッションサイド部1cを移動可能となるように支持する装置であって、図10に示すように、クッションサイド部1c及びクッション中央部1dの内部に取り付けられている。
サイドサポート装置70は、図9に示すように、クッションサイド部1cを下方から支持するプレート状のサイドプレート71と、サイドプレート71の底面に取り付けられる縦断面コ字形状のサイドブラケット72と、サイドプレート71及びサイドブラケット72を突出位置と後退位置の間で回転可能となるように回転軸73を介して支持するサイドベース74と、から主に構成されている。
サイドプレート71は、図2、図9に示すように、クッションサイド部1cにおいてシート前後方向の中央部分に配置されている。
サイドプレート71の上面においてシート幅方向の外側部分には、上下方向に貫通した矩形状の貫通穴71aと、貫通穴71aの外縁部分においてシート前後方向の両端部分を下方に屈曲させて形成した一対の側壁部71bとが設けられている。
当該貫通穴71aが形成された部分には、第2ロック解除レバー94が配置されており、第2ロック解除レバー94は、一対の側壁部71bに回動軸95を介して回転可能となるように取り付けられている。
サイドブラケット72は、図9に示すように、シート幅方向に長尺なコ字形状体からなり、サイドプレート71を取り付けるための上壁部72aと、上壁部72aのシート前後方向の両端部分から下方に屈曲して延びている一対の側壁部72bと、から主に構成されている。
一対の側壁部72bは、シート前後方向に沿って延びる回転軸73を介して、コ字形状体からなるサイドベース74の側壁部74bに取り付けられている。
また、後方側の側壁部72bの内側面には、図9に示すように、ロック装置80と、ロック解除装置90の構成部品とが取り付けられている。
サイドベース74は、支持フレーム14上に取り付けられる底壁部74aと、底壁部74aのシート前後方向の両端部分から上方に屈曲して延びている一対の側壁部74bとから主に構成されている。
また、サイドベース74よりもシート後方に所定間隔を空けた位置には、第2サイドベース75がクッションサイド部1c内部に取り付けられている。第2サイドベース75には、シート前後方向に沿って延びる回動軸92を介して第1ロック解除レバー91が回転可能となるように取り付けられている。
ロック装置80は、サイドプレート71及びサイドブラケット72を突出位置でロックする装置であって、図9に示すように、サイドブラケット72においてシート後方側の側壁部72bの内側面に配置されている。
ロック解除装置90は、ロック装置80のロック状態を解除する装置であって、図2に示すように、第1ロック解除レバー91と、第2ロック解除レバー94とを備えている。
第1ロック解除レバー91は、回動軸92を中心として図9に示すロック位置と、ロック位置よりも下方に移動したロック解除位置との間で回転する部材であって、第1伝達ケーブル93によってロック位置に付勢されている。
第2ロック解除レバー94は、回動軸95を中心として図9に示すロック位置と、ロック位置よりも下方に移動したロック解除位置との間で回転する部材であって、第2伝達ケーブル96によってロック位置に付勢されている。
第1ロック解除レバー91は、略L字形状のプレート体からなり、サイドプレート71よりもシート幅方向の内側に位置し、シート前後方向に延びている第1延出部分91aと、サイドプレート71よりもシート後方側に位置し、シート幅方向に延びている第2延出部分91bと、を有している。そして、図5に示すように、スライドレール装置30と上下に重なる位置を避けて配置されている。なお、サイドプレート71も同様に、スライドレール装置30と上下に重なる位置を避けて配置されている。
第2ロック解除レバー94は、略矩形状のプレート体からなり、第1ロック解除レバー91よりもシート幅方向の外側に配置され、かつ、第1ロック解除レバー91よりもシート前方側に配置されている。
サイドサポート装置では、公知な機構を利用して、第1ロック解除レバー91がロック解除位置に位置する状態で、第2ロック解除レバー94がロック位置からロック解除位置へ移動したときにロック装置のロック状態が解除される構成となっている。
<<サイドサポート装置の動作>>
次に、サイドサポート装置70の動作について図10〜図16に基づいて説明する。
まず図10(A)に示すように乗員が乗車する前のとき、図10(B)に示すようにサイドサポート装置70がクッションサイド部1cを突出位置で支持した状態となっている。
また、ロック装置80がクッションサイド部1cを突出位置でロックしており、ロック解除装置90の第1ロック解除レバー91及び第2ロック解除レバー94が、それぞれロック位置に付勢された状態となっている。
そして、図11(A)に示すように乗員が乗車しようとクッションサイド部1cに腰を下ろしたとき、図11(B)に示すように、第2ロック解除レバー94は所定の着座荷重が加わることでロック位置からロック解除位置へ回転移動する。
ここで、第2ロック解除レバー94のみがロック解除位置へ移動しただけでは、ロック装置80のロック状態は解除されない構成となっている。
そして図12(A)に示すように乗員が乗車しようとクッションサイド部1c及びクッション中央部1dに腰を下ろしたとき、図12(B)に示すように、第2ロック解除レバー94がロック解除位置に位置した状態で、第1ロック解除レバー91は所定の着座荷重が加わることでロック位置からロック解除位置へ回転移動する。
ここで、第2ロック解除レバー94、第1ロック解除レバー91の順にロック解除位置へ移動した場合には、ロック装置80のロック状態は解除されない構成となっている。
そして図13(A)に示すように乗員が着座している状態のとき、図13(B)に示すように、第2ロック解除レバー94は所定の着座荷重から解放されることでロック解除位置からロック位置へ戻り、また、第1ロック解除レバー91はロック解除位置に位置した状態となる。
このとき、クッションサイド部1cがサイドサポート装置70によって突出位置で支持されているため、着座している乗員のホールド性を確保することができる。
そして図14(A)に示すように乗員が体をドア側に寄せて降車しようとしたとき、図14(B)に示すように、第1ロック解除レバー91がロック解除位置に位置した状態で、第2ロック解除レバー94は所定の着座荷重が加わることでロック位置からロック解除位置へ回転移動する。
ここで、第1ロック解除レバー91、第2ロック解除レバー94の順にロック解除位置へ移動したことによって、ロック装置80のロック状態が解除される。
そして図15(A)に示すように乗員が体をさらにドア側に寄せて降車しようとしたとき、図15(B)に示すように、クッションサイド部1cに着座荷重がさらに加わることで、クッションサイド部1cがサイドプレート71と共に突出位置から後退位置へ回転移動する。
その結果、降車している乗員のクッションサイド部1cを乗り越えるための負担を軽減することができる。
最後に図16(A)に示すように乗員が降車を終えると、図16(B)に示すように、第1ロック解除レバー91及び第2ロック解除レバー94が再びロック位置へ戻り、また、ロック装置80がクッションサイド部1cを突出位置でロックした状態に戻る。
上記一連の動作によって、サイドサポート装置70は、着座している乗員のホールド性を安定して確保しながら、乗員の降車動作を補助することが可能となる。また、乗員の乗車動作の際にはクッションサイド部1cをあえて傾倒させない構成になるため、乗員が確実に乗車できるような配慮がなされている。
なお、サイドサポート装置70では、ベルトアシスト装置50が図16に示すようにシートベルト4の一部分を押し出しているときには、ロック解除装置90がロック状態を解除できないように制御しておくことが望ましい。
<ベルトアシスト装置>
次に、ベルトアシスト装置50の具体的な構成を図17〜図26に基づいて説明する。
ベルトアシスト装置50は、図17に示すように、シートベルト4の少なくとも一部分を前方及び上方に押し出すことが可能なアシスト装置である。
ベルトアシスト装置50は、図18、図19に示すように、バックフレーム20の外側面に設けられた取り付けワイヤ25を介して取り付けられ、上下に長尺な取り付けプレート51と、取り付けプレート51の上端に形成された収納開口部51aに嵌め込まれる凹形状の収納プレート52と、収納プレート52の前面に取り付けられる凹形状の支持プレート53と、支持プレート53の収容内部に回動軸54を介して取り付けられる可動部材55と、可動部材55を図17に示す突出位置側に付勢する補助バネ56と、から主に構成されている。
ベルトアシスト装置50は、可動部材55を、シートバック2内部の収納プレート52内部に収納させる収納位置と、シートバック2よりも前方に突出させ、シートベルト4の一部分を押し出す突出位置との間で回動させる装置である。
ベルトアシスト装置50は、可動部材55が図1に示す収納位置にいるときにシートバック2の外表面からほぼ張り出すことなく一体的に収納されており、可動部材55が図17に示す突出位置にいるときにシートバック2の外表面から一部張り出して、シートベルト4の一部分を前方及び上方に押し出すように構成されている。
取り付けプレート51は、図18に示すように、縦断面略逆L字形状のフレーム部材からなり、その上方部分には上壁部分から前壁部分にわたって切り欠かれた収納開口部51aが形成されている。また取り付けプレート51の後面には、図19に示すように、取り付けワイヤ25を挟持するためのクリップ部材51bが一体的に複数形成されている。
クリップ部材51bは、上方取り付けワイヤ25a、中央取り付けワイヤ25b及び下方取り付けワイヤ25cの延出方向に沿って複数形成されている。
なお、上方取り付けワイヤ25aの延出方向の一端部は、バックフレーム20の上部フレーム部21bに固定され、他端部は中央取り付けワイヤ25bに固定されている。
中央取り付けワイヤ25b及び下方取り付けワイヤ25cは、サイドフレーム部21a,22aに固定された状態で、それぞれ延出方向の一端部及び他端部が、取り付けプレート51の後面に掛け止めされている。
収納プレート52は、図18に示すように、取り付けプレート51の収納開口部51aに対してタッピングで固定されている。
具体的には、収納プレート52の外縁部分には、上下左右の外側に向かって突出し、取り付けプレート51に設けられた被取り付け部に取り付け可能なプレート取り付け部52aが形成されている。
収納プレート52の後面には、車両ボディ(乗り物ボディ)に向かって後方に突出し、車両ボディに設けられた不図示の被取り付け部に取り付け可能なボディ取り付け部52cが形成されている。
そのため、収納プレート52において、取り付けプレート51を介したシートバック2に対する組み付け剛性が安定し、また、車両ボディに対する組み付け剛性が安定する。
支持プレート53は、図18、図20に示すように、可動部材55を回動可能に収納支持する凹形状の樹脂プレートであって、その収納部分のうち、可動部材55の切り欠き部55aに対応する部分には、可動部材55に向かって前方に張り出す張り出し凸部53aが形成されている。
張り出し凸部53aは、その前面が図20に示す収納位置にあるときに可動部材55の前面に沿って略面一となるように形成されている。
また、支持プレート53の左右側壁部分には、回動軸54を軸支するための一対の軸穴53bが形成されている。
支持プレート53の上端部分には、シートベルト4の左右方向の移動を規制する移動規制部53cが形成されている。
移動規制部53cは、略コ字形状からなり、図17に示すベルトガイド7(ガイド穴7a)から延びるシートベルト4を内部に通すことでシートベルト4の左右移動を規制する部分であって、ベルトガイド7と可動部材55の前後方向の間に配置されている。
詳しく言うと、移動規制部53cは、収納プレート52の上端から上方に突出する左右の側壁部53caと、左右の側壁部53caの突出先端部を連結する上壁部53cbと、から構成されている。また、上壁部53cbの一部には、シートベルト4を挿通させるためのスリット53ccが形成されている。
回動軸54は、左右方向に延出しており、一対の軸穴53bに軸支された状態で、可動部材55の一対の軸穴55f、左右の軸穴55dにさらに軸支されている。
回動軸54は、支持プレート53及び可動部材55の上方部分に取り付けられている。
可動部材55は、図18、図20に示すように、シートベルト4の一部分を後方から押し出すための樹脂プレートであって、収納位置と突出位置の間で回動可能となっている。
可動部材55の左右両端部のうち、シートバック2の中央部分に近い内側端部には、シートバック2の中央部分に遠い側の外側端部に向かって略矩形状に切り欠かれた切り欠き部55aが形成されている。
切り欠き部55aは、図20に示すように、可動部材55の上端側から下端側へ向かうに従って外側端部側へ大きく切り欠かれている。
そのため、着座者がシートベルト4を装着すべく体に引き寄せたときには、シートベルト4の一部分が、突出位置にある可動部材55に引っ掛かることなく、切り欠き部55aを通過して延びていくため、使い勝手の良い可動部材55となる。
可動部材55の前面において左右両端部には、図20に示すように、前方に向かって突出し、シートベルト4の左右方向の移動を規制する位置規制部55bが形成されている。
そのため、可動部材55がシートベルト4の一部分を前方に押し出す突出位置にいるときに、左右の位置規制部55bがシートベルト4の左右方向のズレを抑制することができ、シートベルト4の押し出し動作が安定する。
可動部材55の後面において左右方向の中央部分には、図18に示すように、左右方向に間隔を空けて2つの補強リブ55cが後方に延出するように形成されている。
補強リブ55cには、回動軸54を軸支する軸穴55dと、後述の支持軸を軸支する支持穴55eと、が形成されている。
また、可動部材55の左右側壁部分には、回動軸54をさらに軸支するための一対の軸穴55fが形成されている。
上記構成において、図3に示すように、可動部材55は、シートバック2の上下方向の移動に伴ってベルトガイド7に対して上下方向に移動するように構成されている。
そのため、シート切り替え装置とベルトアシスト装置50を備えたシートにおいて、着座者の身長差や体格差等によらず、着座者の取り易い位置にシートベルト4を確実に移動させることが可能なシートを実現できる。
また上記構成において、図3(A)に示すように、シートバック2においてバックサイド部2cの上端部には、ベルトガイド7から引き出されたシートベルト4の左右方向の移動を規制する移動規制部53cが設けられている。
そのため、図3(B)に示すように、シートベルトを装着した着座者がシートバックを下方に移動させた場合であっても、追従する移動規制部53cによってシートベルトが着座者の首回りを通過することを抑制できる。その結果、着座者にとってシートベルトの位置が違和感を与えることのないシートとなる。
また上記構成において、図21に示すように、収納プレート52及び支持プレート53の上端部分には、バックフレーム20の取り付けワイヤ25に固定された取り付けプレート26を取り付けボルト27でタッピングするためのタッピング穴52d、53cが形成されている。
そのため、収納プレート52、支持プレート53及び可動部材55のバックフレーム20に対する取り付け剛性が向上している。
上記構成において、図22に示すように、収納プレート52の左右外側面には、表皮材2bの端末部分を掛け止めするための掛け止め爪52eが上下方向に間隔を空けて複数形成されている。
そのため、表皮材2bの端末部分の取り付け性が安定し、表皮材2bのうち、可動部材55の周辺の端末部分において凹んだりシワや隙間等が形成されることなく、外観商品性が向上する。
<<ベルトアシスト装置の駆動手段>>
ベルトアシスト装置50は、図22、図23に示すように、収納プレート52の後面に取り付けられている駆動モータ57と、可動部材55と駆動モータ57とを連結し、可動部材55を回転させるために駆動モータ57の駆動動作に対応して昇降動作する駆動シャフト57aと、を備えている。
駆動モータ57は、左右方向に延出する駆動軸を有するモータであって、後述の駆動回路61を介して車体電源62と接続されている。
駆動モータ57は、樹脂成形品からなる前側カバー57bと後側カバー57cとによって前後で挟まれて組みつけられ、また、収納プレート52の後面に形成された上下の突出保持部52fによって上下で挟まれて保持されている。
さらに、前側カバー57bと後側カバー57cとが、側方カバー57dによって前後で挟まれて組み付けられている。
そのため、駆動モータ57の収納プレート52に対する組み付けが安定している。
駆動モータ57の駆動軸先端には、図23に示すように、駆動モータ57の駆動動作に対応して左右方向に沿った軸回りに回転するホイールギア57eと、ホイールギア57eに噛み合わされ、ホイールギア57eの回転動作に対応して前後方向に沿った軸回りに回転するウォームギア57fとが、それぞれ取り付けられている。
そして、駆動シャフト57aは、その外表面のスクリューギア部がウォームギア57fに噛み合わされることで、ウォームギア57fの回転動作に対応して上下方向に沿った軸回りに回転しながら昇降動作するものとなっている。
駆動シャフト57aは、図18、図23に示すように、上端側が可動部材55の補強リブ55cにある支持穴55eに取り付けられ、下端側が駆動モータ57の駆動軸に対して取り付けられており、駆動モータ57の駆動軸よりもシート前方側に配置されている。
駆動シャフト57aの上端部分には、図22、図23に示すように、可動部材55と駆動シャフト57aとを連結し、左右方向に沿って延出する支持体57gが取り付けられている。
そのため、駆動シャフト57aの昇降動作を効率良く回動部材に伝達できる。
支持体57gは、略T字形状体からなり、その上方部分が可動部材55を支持する支持軸部となり、その下方部分が駆動シャフト57aと連結される部分となって構成されており、駆動シャフト57aの昇降動作を可動部材55に伝達させるものである。
なお、支持体57gの内部にて駆動シャフト57aが空転する構造となっていると良い。
上記構成において、図22に示すように、駆動モータ57は、収納プレート52の上端及び下端から外側に張り出すことなく、かつ、収納プレート52の左右両端から外側に張り出すことなく配置されている。
そのため、シートバック2に対してコンパクトに取り付けることができ、車両側のボディーパネルや他の周辺構成部品とのクリアランスを確保し易くなる。
<<ベルトアシスト装置の制御手段>>
ベルトアシスト装置50は、図24に示すように、制御手段としてのECU(電子制御回路)60と、駆動モータ57に駆動電力を供給する駆動回路61と、駆動回路61を介して駆動モータ57に接続されている車体電源62と、を備えている。
ECU60は、駆動回路61が駆動モータ57に供給する駆動電力を制御し、不図示の電磁クラッチの電流をオン又はオフに制御することにより、駆動モータ57の回転動作、即ち可動部材55の回転動作を制御する。
また、ECU60は、シートクッション1に設けられ、着座者がシート本体に着座したことを検知する着座センサ63と、車体ドアに設けられ、車体ドアが閉じられたことを検知するドアセンサ64と、バックル6に設けられ、タングプレート5がバックル6に連結されたことを検知するバックルセンサ65と、それぞれ接続されている。
上記構成において、ECU60は、これら各センサから入力される信号に基づいて、駆動モータ57の動作、すなわち可動部材55の動作を制御する。
図25のフローチャートの処理は、ECU60によって制御され、例えば乗り物のイグニッションスイッチがオンになっている期間中、繰返し実行されるものである。
ベルトアシスト装置50は、平常時、図1に示す収納位置にあり、シートバック2の外表面から張り出すことなく一体的に収納されている。そして、シートベルト4は、シートバック2の外表面にほぼ密着している。
図25のフローチャートの処理がスタートすると、まず、ステップST1で、着座センサ63がオンになっているか判定する。
着座センサ63がオンになっていない場合(ステップST1:No)、乗り物用シートSには誰も着座していないため、駆動回路61にオフ信号を送信し、駆動回路61から駆動モータ57への駆動電力の供給を停止して終了する。
着座センサ63がオンになっている場合(ステップST1:Yes)、さらにステップST2で、ドアセンサ64がオンになっているか判定する。
ドアセンサ64がオンになっていない場合(ステップST2:No)、乗り物用シートSに乗員が着座したものの、車体ドアが閉じられていないため、車体ドアが閉じられるまでステップST2を繰り返す。
ドアセンサ64がオンになっている場合(ステップST2:Yes)、乗り物用シートSに乗員が着座し車体ドアが閉じられたが、まだシートベルト4を締結していないものとして、ステップST3で、駆動回路61にオン信号を送信し、駆動回路61から駆動モータ57に駆動電力を供給する。
これにより、駆動モータ57は回転動作し、この回転運動が駆動シャフト57aを介して可動部材55に伝達され、可動部材55は回動軸54を中心として突出位置まで上方回転する。可動部材55は、前方に突出するように上方回転することで、シートベルト4を前方及び上方に移動させるように押し出す。
次に、ステップST4で、オンになった着座センサ63に対応する位置のバックルセンサ65がオンになっているか判定する。
バックルセンサ65がオンになっていない場合(ステップST4:No)、乗員が着座したがまだシートベルト4を締結していないものとして、引き続き駆動回路61から駆動モータ57に駆動電力を供給する。
なお、可動部材55が突出位置まで移動したときには、駆動モータ57の回転動作を停止してホールド状態にしておくことが望ましい。
バックルセンサ65がオンになっていない場合(ステップST4:No)には、ステップST5でドアセンサ64がオフになっているか判定する。ドアセンサ64がオフになっている場合(ステップST5:Yes)、着座者はシートベルト4を締結しないで降車しようとしているものとして、ステップST7に進む。
一方で、ドアセンサ64がオフになっていない場合(ステップST5:No)、着座者はシート本体に着座しているものとして、ステップST6に進む。
バックルセンサ65がオンになるまで、着座者が降車するまで、またはステップST6で、駆動モータ57の回転動作開始から所定の時間が経過するまで、ステップST4を繰り返す。
これにより、可動部材55は突出位置にいる状態で保持される。シートベルト4は可動部材55に押し出された状態で保持される。
なお、このとき、「シートベルト4を締めて下さい」等のアナウンスや警告音、振動を同時に発してもよい。
バックルセンサ65がオンになっている場合(ステップST4:Yes)、乗り物用シートSの着座者はシートベルト4を締結しているため、ステップST7で、駆動回路61に別のオン信号を送信し、駆動回路61から駆動モータ57に駆動電力を供給する。
これにより、駆動モータ57が逆回転動作し、この逆回転運動が駆動シャフト57aを介して可動部材55に伝達され、可動部材55は突出位置から収納位置まで下方回転する。
また、ステップST6で所定の時間が経過している場合には、着座者はシートベルト4をまだ締結していないもののステップST7に進む。
可動部材55が収納位置まで移動した場合(ステップST8:Yes)、ステップST9で、駆動回路61にオフ信号を送信し、駆動回路61から駆動モータ57への駆動電力の供給を停止する。
これにより、可動部材55は収納位置にいる状態で保持される。
なお、可動部材55が収納位置まで移動していない場合(ステップST8:No)、ステップST8を繰り返す。
上記ステップST1からステップST9を経て図25の処理を終了する。
上記の処理フローにより、ベルトアシスト装置50は、乗り物用シートSの着座者がシートベルト4を装着する前は、着座者の手の届き易い位置にシートベルト4の少なくとも一部分を移動させることができ、着座者がシートベルト4を装着した後は、乗り物用シートS内部に一体的に収納されて邪魔にはならなくなる。
なお、上記の処理フローでは、ステップST1、2で着座センサ63及びドアセンサ64の両方の判定を必要としているが、これに限定されることなく、いずれか一方の判定を省略しても勿論良い。
また、ステップST6で所定の時間が経過した場合にも、ステップST7に進み、駆動モータ57が逆回転動作を開始し、可動部材55が突出位置から収納位置へ移動を開始することとしているが、ステップST4でバックルセンサ65が必ずオンになるまでステップST7に進まないことにしても勿論良い。
<<可動部材の第2実施形態>>
可動部材の第2実施例について図26に基づいて説明する。
なお、上述したベルトアシスト装置50と重複する内容は説明を省略する。
第2実施例に係る可動部材155においてシートベルト4が当接する前面には、シートベルト4の左右方向の移動を抑制する移動抑制部155fが取り付けられている。
移動抑制部155fは、可動部材155に対して回動軸155gを介して左右方向に回転可能となるように取り付けられており、シートベルト4の延出方向に沿って下方に延びている。
移動抑制部155fの延出端部155hは、フック形状からなり、シートベルト4を内部に通すことでシートベルト4の左右移動を規制する部分となっている。また、延出端部155hの一部には、シートベルト4を挿通させるためのスリット155iが形成されている。
上記構成により、シートベルト4が着座者の首回りを通過することを一層抑制でき、着座者に違和感を与えることのないシートとなる。
<その他の実施形態>
上記実施形態において、図3に示すように、乗り物用シートSは、シート切り替え装置としてシート本体を前後移動可能に支持するスライドレール装置30と、シート本体を上下移動可能に支持するスライドバー装置40とを有しているが、特に限定されることなく、少なくともシート本体を上下移動可能に支持する公知な切り替え装置を備えていれば良い。
また上記実施形態において、図22、図23に示すように、ベルトアシスト装置50は、駆動モータ57の回転動作によって可動部材55を回動させるように構成されているが、回転モータに限定されることなく、他の公知な駆動モータ、ストロークモータ、アクチュエータ、又はバネ等の駆動動作を利用して可動部材55を回動させても良い。
また上記実施形態において、図1、図2に示すように可動部材55は、シートバック2のバックサイド部2cにおいて上方部分に取り付けられているが、特に限定されることなく、上下方向の中央部分や下方部分に取り付けられていても勿論良い。
例えば、可動部材55は、ヘッドレスト3の下端よりも下方位置に配置され、シートバック2の上端よりも下方位置に配置されていると良い。
また上記実施形態において、可動部材55は樹脂製の部材として形成されているが、特に限定されることなく変更可能であり、例えば金属製の部材として形成されても良い。
ただし、可動部材55が樹脂製であれば、補強リブ55cや側壁フランジ部分などを一体成形することができ、比較的容易に剛性を向上させることができる。
上記実施形態では、具体例として自動車に用いられる乗り物用シートについて説明したが、これに限定されることなく、電車、バス等の車両用シートのほか、飛行機、船等の乗物用シートとしても利用することができる。
上記実施形態では、主として本発明に係る乗り物用シートに関して説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
特に、ベルトアシスト装置50,130,230の形状、配置、及び構成について、上記の実施形態にて説明したものは、あくまで一例に過ぎず本発明を限定するものではない。
S 乗り物用シート
1 シートクッション
1a,2a,3a クッション材
1aa 後方係合突起
1ab 前方係合突起
1b,2b,3b 表皮材
1c クッションサイド部
1d クッション中央部
2 シートバック
2c バックサイド部
3 ヘッドレスト
4 シートベルト
4a 下端部
4b 上端部
5 タングプレート
6 バックル
7 ベルトガイド
7aガイド穴
10 クッションフレーム
11 サイドフレーム
12 前方フレーム
13 後方フレーム
14 支持フレーム
14a 前方支持フレーム部
14aa 取り付け穴
14b サイド支持フレーム部
14c 中央支持フレーム部
15 取り付けブラケット
15a 係合穴
16 リンク
16a 上方リンク
16b 下方リンク
16c,16d リンク回転軸
20 バックフレーム
21 上方フレーム
21a サイドフレーム部
21b 上部フレーム部
21c 連結フレーム部
22 下方フレーム
22a サイドフレーム部
22b 下部フレーム部
23 中央フレーム
24 バック回転軸
25 取り付けワイヤ(被取り付け部)
25a 上方取り付けワイヤ
25b 中央取り付けワイヤ
25c 下方取り付けワイヤ
26取り付けプレート
27 取り付けボルト
30,30a,30b,30c スライドレール装置
31 ロアレール
32 アッパレール
33 駆動モータ
40 スライドバー装置
41 取り付けブラケット
42 スライドバー
43 取り付けブラケット
44 スライドシリンダー
50 ベルトアシスト装置
51 取り付けプレート(取り付け部材)
51a 収納開口部
51b クリップ部材
52 収納プレート(収納部)
52a プレート取り付け部
52b ボディ取り付け部
52c タッピング穴
52d 掛け止め爪
52e 突出保持部
53 支持プレート
53a 張り出し凸部
53b 軸穴
53c 移動規制部
53ca 側壁部
53cb 上壁部
53cc スリット
53d タッピング穴
54 回動軸
55,155 可動部材
55a 切り欠き部
55b 位置規制部
55c 補強リブ
55d,55f 軸穴,
55e 支持穴
155f 移動抑制部
155g 回動軸
155h 延出端部
155i スリット
56 補助バネ
57 駆動モータ
57a 駆動シャフト
57b 前側カバー
57c 後側カバー
57d 側方カバー
57e ホイールギア
57f ウォームギア
57g 支持体
58 移動抑制部材
59 回転軸
60 ECU
61 駆動回路
62 車体電源
63 着座センサ
64 ドアセンサ
65 バックルセンサ
70 サイドサポート装置
71 サイドプレート
71a 貫通穴
71b 側壁部
72 サイドブラケット
72a 上壁部
72b 側壁部
73 回転軸
74 サイドベース
74a 底壁部
74b 側壁部
75 第2サイドベース
76 取り付けワイヤ
80 ロック装置
90 ロック解除装置
91 第1ロック解除レバー(第1ロック解除部材)
91a 第1延出部分
91b 第2延出部分
92,95 回動軸
93 第1伝達ケーブル
94 第2ロック解除レバー(第2ロック解除部材)
96 第2伝達ケーブル

Claims (8)

  1. 背もたれ部となるシートバックと、
    該シートバックを通常位置と、該通常位置から下方に移動させた移動位置との間で切り替え可能なシート切り替え装置と、
    前記シートバックの左右方向のサイド部分上に載置されたシートベルトの少なくとも一部分を、着座者から届き易い位置に移動させることが可能なベルトアシスト装置と、を備えた乗り物用シートであって、
    前記ベルトアシスト装置は、前記サイド部分に取り付けられ、前記シートバックに収納される収納位置と、前記シートバックから突出し、前記シートベルトの一部分を押し出す突出位置との間で移動する可動部材を備え、
    該可動部材は
    前記シートバックの上下方向の移動に伴って上下方向に移動するように構成され
    前記シートバックは、骨格となるバックフレームを備え、
    前記ベルトアシスト装置は、前記バックフレームに設けられた被取り付け部に取り付け可能な取り付け部材を備え、
    前記可動部材は、前記取り付け部材に設けられた収納部に回動軸を介して収納可能に取り付けられ、
    前記回動軸は、前記収納部において左右方向に延出するように軸支されていることを特徴とする乗り物用シート。
  2. 背もたれ部となるシートバックと、
    該シートバックを通常位置と、該通常位置から下方に移動させた移動位置との間で切り替え可能なシート切り替え装置と、
    前記シートバックの左右方向のサイド部分上に載置されたシートベルトの少なくとも一部分を、着座者から届き易い位置に移動させることが可能なベルトアシスト装置と、を備えた乗り物用シートであって、
    前記ベルトアシスト装置は、前記サイド部分に取り付けられ、前記シートバックに収納される収納位置と、前記シートバックから突出し、前記シートベルトの一部分を押し出す突出位置との間で移動する可動部材を備え、
    該可動部材は、
    前記シートバックの上下方向の移動に伴って上下方向に移動するように構成され、
    前記可動部材において前記シートベルトが当接する部分には、前記シートベルトの左右方向の移動を抑制する移動抑制部が設けられ、
    該移動抑制部は、前記可動部材に対して左右方向に移動可能に取り付けられていることを特徴とする乗り物用シート。
  3. 前記シート切り替え装置は、前記シートバックの後方側にある車体ベースに対して前記シートバックを上下方向に摺動可能に連結していることを特徴とする請求項1又は2に記載の乗り物用シート。
  4. 前記シートバックは、骨格となるバックフレームを備え、
    前記ベルトアシスト装置は、前記バックフレームに設けられた被取り付け部に取り付け可能な取り付け部材を備えていることを特徴とする請求項3に記載の乗り物用シート。
  5. 前記バックフレームは、左右側方に配置され、上下方向に延びているサイドフレーム部と、左右のサイドフレーム部の上方部分を連結する上部フレーム部と、を有し、
    前記被取り付け部は、前記サイドフレーム部及び前記上部フレーム部の少なくとも一方に設けられていることを特徴とする請求項1又は4に記載の乗り物用シート。
  6. 前記取り付け部材は、取り付けプレートであって、
    前記可動部材は、前記取り付けプレートに設けられた収納部に回動軸を介して収納可能に取り付けられ、
    前記回動軸は、前記収納部において左右方向に延出するように軸支されていることを特徴とする請求項5に記載の乗り物用シート。
  7. 前記可動部材は、車体の一部として前記シートバックの上端周辺に設けられて前記シートベルトの延出方向をガイドするベルトガイドよりも前方に配置され、
    前記取り付けプレートにおいて前記収納部よりも上方部分には、前記ベルトガイドから前方に向かって延びる前記シートベルトの左右方向の移動を規制する移動規制部が設けられ、
    該移動規制部は、前記ベルトガイドと前記可動部材の前後方向の間に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の乗り物用シート。
  8. 前記可動部材において前記シートベルトが当接する部分には、前記シートベルトの左右方向の移動を抑制する移動抑制部が設けられ、
    前記移動抑制部は、前記可動部材に対して左右方向に移動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項に記載の乗り物用シート。
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