JP2010126063A - 車両用シート装置 - Google Patents

車両用シート装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010126063A
JP2010126063A JP2008304458A JP2008304458A JP2010126063A JP 2010126063 A JP2010126063 A JP 2010126063A JP 2008304458 A JP2008304458 A JP 2008304458A JP 2008304458 A JP2008304458 A JP 2008304458A JP 2010126063 A JP2010126063 A JP 2010126063A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
release
lock mechanism
vehicle
operation member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008304458A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Fukumitsu
敦 福光
Masanori Matsumoto
政憲 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Toyo Seat Co Ltd
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Toyo Seat Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp, Toyo Seat Co Ltd filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2008304458A priority Critical patent/JP2010126063A/ja
Publication of JP2010126063A publication Critical patent/JP2010126063A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】シートバックを車両前方へ傾動させてシートクッションと共に車両前方へスライドさせることにより乗員の乗降を容易にする場合に、操作性を向上させる。
【解決手段】シート装置は、シートバックをシートクッションに対し固定するリクライニングロック機構を有している。スライド装置5は、シートクッションを車両床面に対し固定するスライドロック機構22を有している。切替装置6は、シートバックに配設され、乗員がスライドロック機構23のロックを解除操作するためのウォークインレバーと、リクライニングロック機構のロックを解除する解除機構49とを有している。スライドロック機構22のロックがウォークインレバーにより解除されてからリクライニングロック機構のロックが解除されるように構成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、自動車等の車両に搭載される車両用シート装置に関する。
一般に、自動車等に搭載される車両用シート装置は、シートクッションと、このシートクッションに連結されるシートバックとを備えている。シートクッションは、車両の床面に対しスライド装置を用いて車両前後方向に移動可能に取り付けられ、シートクッションとシートバックとの連結部分には、シートバックを車両前後方向に傾動させる傾動装置が設けられている。
上記のようなシート装置の車両後側に別のシート装置が設けられている車両では、前側のシート装置に、後側のシート装置に着座する乗員の乗り降りを容易にするためのウォークイン機能が設けられている(例えば、特許文献1参照)
特許文献1のシートクッションには、スライド装置及び傾動装置の両ロック機構を乗員が操作するための乗員用操作部材が配設されている。乗員用操作部材は、傾動装置のロック機構をスライド装置のロック機構よりも早く解除するように構成されている。よって、乗員が乗降する際には、乗員が乗員用操作部材を操作すると、まず、傾動装置のロック機構が解除されてシートバックが車両前方へ傾動し、その後、スライド装置のロック機構が解除されてシートクッション及びシートバックが車両前方へ移動し、これにより、乗員の乗降が可能な状態となる。
特開2006−188120号公報
ところが、特許文献1のシート装置では乗員用操作部材がシートクッションに設けられているので、乗員は手を下の方に伸ばして操作しなければならず、操作性が悪い。
そこで、乗員用操作部材をシートバックに配設して位置を高くすることが考えられる。しかし、特許文献1のものでは、乗員用操作部材を操作すると直ちにシートバックが車両前方へ傾動するので、このシートバックに乗員用操作部材を配設していると、乗員用操作部材を操作した途端、シートバックの傾動によって乗員用操作部材が前方、かつ、下方へ移動していき、乗員の手が乗員用操作部材から不意に離れてしまうことが考えられる。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、シートバックを車両前方へ傾動させてシートクッションと共に車両前方へスライドさせることにより乗員の乗降を容易にする場合に、その操作性を向上させることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、乗員用操作部材をシートバックに配設し、さらに、スライド装置のロック機構を解除してから傾動装置のロック機構を解除するようにした。
具体的には、第1の発明では、座面を構成するシートクッションと、上記シートクッションに連結され、背もたれを構成するシートバックと、上記シートクッションと上記シートバックとの連結部分に設けられ、上記シートバックを車両前後方向に傾動させる傾動装置と、上記シートクッションを車両床面に対し車両前後方向に移動可能に取り付けるスライド装置と、乗員が着座する着座可能状態にある上記シートバックを上記傾動装置により車両前方へ傾動させ、かつ、該シートバックを上記シートクッションと共に上記スライド装置により車両前方へ移動させることによって車両後側への乗員の乗降が可能な乗降可能状態に切り替える切替装置とを備えた車両用シート装置であって、上記傾動装置は、上記シートバックを上記シートクッションに対し固定する傾動ロック機構を有し、上記スライド装置は、上記シートクッションを車両床面に対し固定するスライドロック機構を有し、上記切替装置は、上記シートバックに配設され、乗員が上記スライドロック機構のロックを解除操作するための乗員用操作部材と、上記傾動ロック機構のロックを解除する解除機構とを有し、上記スライドロック機構のロックが上記乗員用操作部材の操作により解除されてから上記傾動ロック機構のロックが解除されるように構成されているものとする。
この構成によれば、乗員操作部材がシートバックに配設されているので、乗員は従来例のように手を下へ伸ばすことなく、乗員用操作部材を操作することが可能になる。そして、乗員用操作部材を操作すると、切替装置により、まず、スライドロック機構のロックが解除される。これにより、シートバックはスライド装置によって車両前方にのみ移動するので、該シートバックに配設されている乗員用操作部材は下方へ移動せず、乗員の手が乗員用操作部材から不意に離れるようになるのが抑制される。よって、乗員は乗員用操作部材に手をかけたまま、乗降可能状態に切り替えることが可能になる。その後、切替装置により、傾動ロック機構のロックが解除されてシートバックが車両前方へ傾動していき、乗員の乗降が可能な状態となる。
第2の発明では、第1の発明において、解除機構は、傾動ロック機構に連結されて該傾動ロック機構を解除操作する解除操作部材と、該解除操作部材に係合して該解除操作部材を上記傾動ロック機構のロック解除方向に動かす駆動部材とを有し、上記解除操作部材は、シートクッション側に固定され、上記駆動部材は、車両床面に固定され、上記シートクッションの車両前方への移動により上記解除操作部材に係合するように位置付けられる構成とする。
この構成によれば、シートクッションを車両前方へ移動させると、車両床面の駆動部材がシートクッション側の解除操作部材に係合して、解除操作部材がロック解除方向に駆動される。これにより、傾動ロック機構のロックが解除される。従って、シートクッションを移動させるだけで傾動ロック機構のロックを解除することが可能になる。
第3の発明では、第2の発明において、解除操作部材は、駆動部材に係合する係合位置と、該係合位置よりも該駆動部材から離れた非係合位置とに切り替えられる構成とする。
この構成によれば、解除操作部材を非係合位置にしておくことで、シートクッションを乗員が単に位置調整のために車両前方へ移動させた際に、解除操作部材が駆動部材に係合することはない。
第4の発明では、第3の発明において、解除操作部材は、乗員用操作部材に連動し、該乗員用操作部材がスライドロック機構のロックを解除する解除状態のときに係合位置とされる一方、該スライドロック機構のロックを解除しない非解除状態のときに非係合位置とされる構成とする。
この構成によれば、乗員用操作部材が解除状態となったときに解除操作部材が駆動部材に係合可能な状態となる。一方、乗員用操作部材が非解除状態のときに解除操作部材が駆動部材に係合しない状態となる。
第1の発明によれば、乗員用操作部材をシートバックに配設したので、乗員が従来例ののように手を下の方に伸ばすことなく、乗員用操作部材を容易に操作することができる。そして、切替装置によりスライドロック機構のロックを解除してから傾動ロック機構のロックを解除するようにしたので、乗員の手が乗員用操作部材から離れるようになるのを抑制でき、操作性を向上させることができる。
第2の発明によれば、傾動ロック機構を解除操作する解除操作部材をシートクッション側に設け、この解除操作部材をロック解除方向に動かす駆動部材を車両床面に固定するようにしたので、シートクッションを移動させるだけで傾動ロック機構のロックを解除させることができ、操作性をより一層向上させることができる。
第3の発明によれば、解除操作部材を、駆動部材に係合する係合位置と、係合位置よりも駆動部材から離れた非係合位置とに切り替えるようにしたので、乗員がシートクッションを車両前後方向に動かして位置調整を行う際に傾動装置のロックが誤って解除されるのを確実に防止できる。
第4の発明によれば、解除操作部材を乗員用操作部材に連動させるようにしたので、解除操作部材の位置を乗員用操作部材によって確実に切り替えることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る車両用シート装置1を示すものである。このシート装置1は、例えばRV車やワンボックス車等のように前後方向に3列のシート装置(図示せず)が並設された自動車の2列目に配設されるものであり、3列目(最後列)のシート装置への乗降性を良好にするためのウォークイン機能を備えている。尚、この実施形態の説明では、説明の便宜を図るために、車両前側を単に「前」といい、車両後側を単に「後」といい、車両左側を単に「左」といい、車両右側を単に「右」というものとする。
シート装置1は、座面を構成するシートクッション2と、背もたれを構成するシートバック3と、シートバック3を前後方向に傾動させるリクライニング装置(傾動装置)4(図2に示す)と、シートクッション2を前後方向にスライドさせるスライド装置5と、ウォークイン機能を付加するための切替装置6(図3に示す)とを備えている。ウォークイン機能とは、乗員が着座する着座可能状態にあるシートバック3をリクライニング装置4により前方へ傾動させ、かつ、そのシートバック3をシートクッション2と共にスライド装置5により前方へ移動させることによって乗員の乗降が可能な乗降可能状態に切り替えることができる機能のことである。
シートクッション2は、フレーム2a(図2及び図3のその一部を示す)と、フレーム2aを覆うように設けられたクッション材2b(図1に示す)とを備えており、左右方向に2名並んで座ることのできる大きさを有している。また、シートバック3も同様にフレーム3a(図2にその一部を示す)とクッション材3bとを備えている。シートバック3の上端部には、2つのヘッドレスト7、7が左右方向に間隔をあけて設けられている。
図1に示すように、シートバック3の乗降ドア側である左側の端部には、切替装置6の一部を構成するウォークインレバー10(乗員用操作部材)が設けられている。ウォークインレバー10は、3列目のシート装置に乗り降りする際に乗員が操作するためのものであり、シートバック3の上側に位置している。ウォークインレバー10は、その前部が上下方向に延びる回動軸(図示せず)によってシートバック3のフレーム3aに取り付けられている。図1に矢印Yで示すように、乗員は、ウォークインレバー10を、その後部を持って回動軸周りに回動操作できるようになっている。
ウォークインレバー10は、スライド装置5のロックを解除するためのスライド操作ケーブル11(図3に示す)を操作することができるようになっている。すなわち、スライド操作ケーブル11は、インナーケーブル11aと、インナーケーブル11aを被覆するアウターケーシング11bとからなる。図示しないが、インナーケーブル11aの一端部は、アウターケーシング11bから突出しており、ウォークインレバー10に連結されている。ウォークインレバー10を上記矢印Yの方向に回動操作することによってインナーケーブル11aが引っ張られるようになっている。一方、アウターケーシング11bは、シートバック3のフレーム3aに固定されている。
図2に示すように、シートクッション2のフレーム2aの後端部には、シートバック3のフレーム3aの下端部が左右方向に水平に延びる支軸12により回動可能に連結されている。シートクッション2のフレーム2aとシートバック3のフレーム3aとの連結部分には、上記リクライニング装置4が設けられている。リクライニング装置4は、シートバック3の傾動角度を調節可能に構成された従来周知の構造のものであり、所望の傾動角度に調節したシートバック3をシートクッション2に対し固定するリクライニングロック機構4aと、リクライニングロック機構4aを操作する操作プレート4bとを有している。操作プレート4bは、リクライニングロック機構4aのロックを解除するロック解除位置(仮想線で示す)と、ロック位置(実線で示す)との間で動くように構成されており、図示しないバネ等の付勢部材によってロック位置となるように常時付勢されている。
操作プレート4bは、リクライニング操作ケーブル16により操作されるようになっている。リクライニング操作ケーブル16は、スライド操作ケーブル11と同様に、インナーケーブル16aとアウターケーシング16bとからなる。インナーケーブル16aの一端部は、アウターケーシング16bから突出しており、操作プレート4bに連結されている。一方、アウターケーシング16bは、シートバック3のフレーム3aに固定されている。インナーケーブル16aを引くと、ロック位置にある操作プレート4bがロック解除位置に切り替わるようになっている。
尚、リクライニングロック機構4aは、図示しないが、別のレバーによっても操作できるようになっており、乗員が着座した状態でシートバック3の傾動角度を調節する際には該レバーを操作して行うように構成されている。
図3に示すように、スライド装置5は、前後方向に延びるロアレール20と、ロアレール20に係合してロアレール20上を前後方向に移動するアッパレール21と、アッパーレール21をロアレール20に固定するスライドロック機構22とを備えている。図1に示すように、ロアレール20は、アッパレール21よりも長く形成され、車両床面を構成するフロアパネル(図示せず)に固定されている。アッパレール21は、シートクッション2のフレーム2aの下部に固定されている。上記スライドロック機構22により、シートクッション2がフロアパネルに対し固定されるようになっている。
スライドロック機構22は、ロアレール20にその長手方向に間隔をあけて形成された複数の係合孔(図示せず)と、係合孔に嵌入するように形成された爪部材23とを備えている。係合孔は、ロアレール20の底板部に上下方向に貫通するように形成されている。爪部材23は、アッパレール21に対しその内部で上下動可能に取り付けられており、下方に移動することでロアレール20の係合孔に嵌入し、この状態でアッパレール21がロアレール20に対し固定されるようになっている。爪部材23には、シート装置1の左右方向内側へ向けて突出するピン23aが設けられている。爪部材23のピン23aは、アッパーレール21の側壁を貫通してアッパーレール21の外方へ突出しており、爪部材23の本体部分と共に上下動できるようになっている。
アッパーレール21には、爪部材23を操作する操作アーム25と、操作アーム25を支持する操作アーム用支軸26とが設けられている。操作アーム用支軸26は、アッパーレール21の側壁の爪部材23よりも後側に固定され、左右方向に略水平に延びている。操作アーム25は、前後方向に延びる板材からなる。操作アーム25の前後方向中央部近傍には、操作アーム用支軸26が挿通する支軸挿通孔(図示せず)が形成されており、操作アーム25は、支軸26周りに揺動するようになっている。操作アーム25の前部には、爪部材23のピン23aが挿通するピン挿通孔25aが形成されている。ピン23aは、ピン挿通孔25aに挿通した状態で操作アーム25に係合するようになっている。操作アーム25の後部には、略水平に延びる水平板部25bが形成されている。また、操作アーム用支軸26には、爪部材23を下方、即ち係合孔に嵌入する方向に付勢するバネ27が取り付けられている。
シートクッション2のフレーム2aには、乗員が操作アーム25を動かしてロックを解除するための第1解除レバー30と、第1解除レバー30を支持するレバー用支軸31とが設けられている。第1解除レバー30は、フレーム2aに支持される支持部材32と、支持部材32に固定されて前方へ向けて延びる操作部材33とで構成されている。支持部材32は前後方向に延びる板材からなるものである。支持部材32の前後方向中央部近傍には、レバー用支軸31が挿通する挿通孔32aが形成されており、第1解除レバー30は、レバー用支軸31周りに揺動するようになっている。支持部材32の後部には、操作アーム25の水平板部25bの上面に当接するように形成された当接部32bが設けられている。また、図1に示すように、操作部材33の前端は、シートクッション2の前端部近傍に位置している。
上記のように爪部材23がバネ27によって下方向に付勢されていることにより、爪部材23のピン23aに係合した操作アーム25は、その前部が下方向に付勢されることになる。このため、この操作アーム25の水平板部25bにより第1解除レバー30の当接部32bが押し上げられて、第1解除レバー30の前部が下方向に付勢された状態となっている。
図9に矢印A1で示すように、着座している乗員が第1解除レバー30の前部を上方向に引き上げると、当接部32bが操作アーム25の水平板部25bを下方へ押圧し、操作アーム25は、その前部が上方に変位するように揺動する。これにより、爪部材23がバネ27の付勢力に抗して上方へ移動して、ロアレール20の係合孔から抜けてスライドロック機構22のロックが解除されるようになっている。この状態で、乗員はシートクッション2を前後方向に動かして位置の調節が可能になり、所望位置になったときに第1解除レバー30から手を離すことで、爪部材23がバネ27の付勢力によりロアレール20の係合孔に嵌入してシートクッション2がロックされるようになっている。
図3に示すように、シートクッション2のフレーム2aの前側には、ウォークインレバー10によりスライドロック機構22のロックを解除するための第2解除レバー40と、第2解除レバー40が取り付けられる取付部材41とが設けられている。さらに、フレーム2aには、後方へ突出するブラケット42が設けられており、このブラケット42に取付部材41が固定されている。取付部材41は、第1解除レバー30の支持部材32よりも上に位置しており、ブラケット42から後方へ突出している。取付部材41の前部には、水平軸周りに回転するローラー43が設けられている。ローラー43には、スライド操作ケーブル11のインナーケーブル11aが巻き掛けられるようになっている。取付部材41のローラー43よりも後側には、スライド操作ケーブル11のアウターケーシング11bが固定されるようなっている。また、取付部材41の後端部には、第2解除レバー40を支持する支軸44が取り付けられている。この支軸44は略水平方向に延びている。
第2解除レバー40は前後方向に延びており、ブラケット42の下方に位置している。第2解除レバー40の前後方向中央部近傍には、支軸44が挿通する挿通孔40aが形成されており、第2解除レバー40は、支軸44周りに揺動するようになっている。第2解除レバー40の前端部の上部には、スライド操作ケーブル11のインナーケーブル11aの他端部が固定される固定部40bが設けられている。インナーケーブル11aの他端部は、ローラー43に巻き掛けられた後に固定部40bに固定されるようになっている。また、第2解除レバー40の前端部の下部には、第1解除レバー30の操作部材33に下方から当接して係合するように折り曲げ成形された前側折り曲げ部40cが設けられている。また、第2操作レバー40の後端部には、後述する可動プレート51に係合するように折り曲げ成形された後側折り曲げ部40dが設けられている。
シートクッション2のフレーム2aには、リクライニング装置4のロックを解除する解除機構49が設けられている。この解除機構49は、図4にも示すように、解除操作部材50と、解除操作部材50を変位させる可動プレート51と、可動プレート51が取り付けられる取付プレート52と、解除操作部材50を駆動するための駆動部材62とを備えている。
図5に示すように、取付プレート52は上下方向に延びる本体部52aと、本体部52aの上縁部から左右方向に略水平に延びる取付部52bとを備えている。この取付部52bがフレーム2aのブラケット53に締結されるようになっている。取付プレート52の本体部52aの後側下部には、左右方向に略水平に延びる支軸54が設けられている。取付プレート52の本体部52aの支軸54よりも前側には、同方向に延びるピン55が設けられている。
図6に示すように、可動プレート51は取付プレート52の本体部52aに沿って上下方向に延びている。可動プレート51の後側下部には、取付プレート52の支軸54が挿通される挿通孔51aが形成されており、可動プレート51は、支軸54周りに回動するようになっている。また、可動プレート51には、上記ピン55が挿通する長穴51bが形成されている。長穴51bは、挿通孔51aを中心とする円弧形状とされており、可動プレート51が支軸54周りに回動すると、ピン55が長穴51b内を移動して可動プレート51の回動を許容できるようになっている。可動プレート51の回動範囲は、長穴51bの長さで任意に設定されるようになっている。また、図4にのみ示すが、支軸54には、可動プレート51を支軸54周りに上方へ付勢するためのバネ56が取り付けられている。
可動プレート51には、リクライニング操作ケーブル16のアウターケーシング16bが固定される固定部51cが設けられている。さらに、可動プレート51の前端部には、前方へ向けて突出する突出部51dが形成されている。図3に示すように、突出部51dは、上記第2解除レバー40の後側折り曲げ部40dに下方から当接して係合するようになっている。突出部51dの周縁部は円弧形状となっている。また、可動プレート51には、解除操作部材50を支持する支軸58が左右方向に略水平に延びるように設けられている。
図7に示すように、解除操作部材50は、上下方向に延びる板材で構成されている。解除操作部材50の上下方向中央部近傍には、支軸58が挿通する挿通孔50aが形成されている。解除操作部材50は、支軸58周りに揺動するようになっている。解除操作部材50の上部には、リクライニング操作ケーブル16のインナーケーブル16aが固定される固定部50bが設けられている。解除操作部材50の下部には、左右方向に延びる水平軸周りに回転するローラー60が設けられている。また、図4に示すように、可動プレート51の支軸58には、解除操作部材50の挿通孔50aよりも下側を前方へ向けて付勢するバネ61が取り付けられている。
解除操作部材50は、可動プレート51と共に上記回動範囲内で上下方向に変位するようになっている。図4に示すように、解除操作部材50が、可動プレート51の回動範囲の上端近傍に対応する位置まで変位した状態では、詳細は後述するが、駆動部材62と係合しない非係合位置となる。一方、可動プレート51が図8の矢印Bで示すように下方に回動して、上記回動範囲の下端近傍に対応する位置まで変位した状態では、解除操作部材50が駆動部材62と係合する係合位置となる。
駆動部材62は、解除操作部材50を駆動するためのものである。図3に示すように、駆動部材62は、ロアレール20と共にフロアパネルに固定される固定板部62aと、固定板部62aから上方へ突出する突出板部62bとを備えている。突出板部62bの上縁部は、その後側部分が後端に近づくほど下に位置するように傾斜して延びる傾斜縁部62cで構成されている。突出板部62bの上縁部の傾斜縁部62cよりも前側は略水平に延びている。突出板部62bの上縁部の高さ位置は、係合位置にある解除操作部材50がシートクッション2と共に前方へ移動した際に解除操作部材50のローラー60に接触して係合し、かつ、非係合位置にある解除操作部材50のローラー60には接触しないように設定されている。解除操作部材50のローラー60が駆動部材62の傾斜縁部62cに接触しながら前方へ移動することで、解除操作部材50が支軸58周りに回動し、これにより、リクライニング操作ケーブル16のインナーケーブル16aが引っ張られるようになっている。
上記切替装置6は、操作プレート4b、ウォークインレバー10、スライド操作ケーブル11、リクライニング操作ケーブル16、操作アーム25、第1解除レバー30、第2解除レバー40及び解除機構49で構成されている。
次に、上記のように構成されたシート装置1の動作について説明する。まず、図1に示すように、シート装置1が、乗員が着座可能な状態にあるときには、図3に示すように、スライド装置5のスライドロック機構22及びリクライニング装置4のリクライニングロック機構4aがロック状態にある。
乗員がシートクッション2の前後位置を調節する場合には、図9に矢印A1で示すように、第1解除レバー30の前端部を引き上げる。すると、第1解除レバー30が支軸31周りに揺動し、第1解除レバー30の当接部32bが操作アーム25の水平板部25bを下方へ押圧する。これにより、操作アーム25は、バネ27の付勢力に抗して該操作アーム25の前部が上方に移動するように揺動し、これにより、係合爪23が上方に移動してロアレール20の係合孔から抜ける。このとき、第2解除レバー40の前側折り曲げ部40cは、第1解除レバー30の操作部材33に対し下方から当接するようになっているので、操作部材33の上方への動きによっては第2解除レバー40には力が作用しない。よって、第2解除レバー40は動かず、解除操作部材50は非係合位置のままとなる。
以上のようにしてスライドロック機構4aのロックを解除することで、シートクッション2の前後位置の調節が可能になる。このとき、解除操作部材50が非係合位置のままなので、例えば図10に示すようにシートクッション2を最前端まで移動させても、解除操作部材50のローラー60が駆動部材62に係合することはない。よって、リクライニング操作ケーブル16のインナーケーブル16aが引っ張られることはなく、リクライニングロック機構4aのロックが解除されてしまうことはない。
一方、3列目のシート装置に乗員が座る場合や、3列目のシート装置の乗員が降りる場合には、乗員がウォークインレバー10を操作する。このウォークインレバー10は、シートバック3に配設されているので、乗員は従来例のように手を下へ伸ばすことなく、ウォークインレバー10を操作することが可能である。
ウォークインレバー10を操作すると、図11に示すように、スライド操作ケーブル11のインナーケーブル11aが矢印A2で示す方向に引っ張られ、第2解除レバー40の前部が上方へ引っ張られる。このとき、第2解除レバー40の前側折り曲げ部40cが第1解除レバー30の操作部材33に対し下方から当接しているので、第1解除レバー30の操作部材33が引き上げられて、第1解除レバー30が傾動し、上記したようにスライドロック機構22のロックが解除される。これにより、シートクッション2及びシートバック3が前方へ移動可能となる。このとき、リクライニングロック機構4aのロックは解除されていないので、シートバック3の角度は変化しない。従って、ウォークインレバー10は前方へのみ移動して下方へは移動せず、乗員の手がウォークインレバー10から不意に離れるようになるのが抑制される。
また、第2解除レバー40が傾動すると、後側折り曲げ部40dが可動プレート51の突出部51dを下方へ押し、これにより、可動プレート51が下方へ回動する。これに伴って解除操作部材50が下へ変位して係合位置となる。
そして、図12に示すように、アッパーレール21と共にシートクッション2が前方へ移動していくと、係合位置にある解除操作部材50のローラー60が駆動部材62の傾斜縁部62cに接触して係合する。解除操作部材50のローラー60が傾斜縁部62cに係合することで解除操作部材50の下部が後方へ向けて押されて支軸58周り(矢印A3で示す方向)に回動し、この解除操作部材50の回動動作によってリクライニング操作ケーブル16のインナーケーブル16aが図13の矢印A4で示す方向に引っ張られる。これにより、図2に仮想線で示すように、リクライニング装置4の操作プレート4bが解除位置となってリクライニングロック機構4aのロックが解除され、シートバック3が前方へ傾動し、シート装置1が乗員の乗降が可能な乗降可能状態(図14に示す)に切り替えられる。
以上説明したように、この実施形態に係るシート装置1によれば、ウォークインレバー10をシートバック3に配設したので、乗員は従来例のように手を下へ伸ばすことなく、ウォークインレバー10を操作することができる。そして、ウォークインレバー10を操作すると、まず、スライドロック機構22のロックを解除するようにしたので、シートバック3に配設されているウォークインレバー10は下方へ移動せず、乗員の手がウォークインレバー10から不意に離れるようになるのを抑制でき、乗員はウォークインレバー10に手をかけたまま、シート装置1を乗降可能状態に切り替えることができる。よって、シート装置1の操作性を向上させることができる。
また、リクライニングロック機構4aを解除操作する解除操作部材50をシートクッション3側に設け、この解除操作部材50をロック解除方向に動かす駆動部材62をフロアパネルに固定するようにしたので、シートクッション3を移動させるだけでリクライニングロック機構4aのロックを解除することができ、操作性をより一層向上させることができる。
また、解除操作部材50を、駆動部材62に係合する係合位置と、係合位置よりも駆動部材62から離れた非係合位置とに切り替えるようにしたので、乗員がシートクッション2を前後方向に動かして位置調整を行う際にリクライニング装置4のロックが誤って解除されてしまうのを防止できる。
また、解除操作部材50をウォークインレバー10に連動させるようにしたので、解除操作部材50の位置をウォークインレバー10によって確実に切り替えることができる。
尚、上記実施形態では、本発明を2列目のシート装置に適用した場合について説明したが、本発明は、例えば1列目のシート装置に適用することや、セダンタイプの自動車の前部シート装置に適用することもできる。
以上説明したように、本発明に係る車両用シート装置は、例えば、ワンボックス車の2列目に設けられるシート装置に適している。
実施形態に係るシート装置の斜視図である。 シート装置の下部後側のフレーム構造を示す縦断面図である。 スライド装置及びその近傍の側面図である。 駆動機構の側面図である。 取付プレートの側面図である。 可動プレートの側面図である。 解除操作部材の側面図である。 解除操作部材が係合位置にあるときの図4相当図である。 第1解除レバーが操作されたときの図3相当図である。 スライドロック機構が解除されて前方へ移動したシート装置の図1相当図である。 ウォークインレバーにより第2解除レバーが操作されたときの図3相当図である。 シートクッションが前方へ移動して解除操作部材が駆動部材に係合したときの図3相当図である。 解除操作部材が駆動部材により駆動されたときの図3相当図である。 乗降可能状態に切り替えられたシート装置の図1相当図である。
符号の説明
1 シート装置
2 シートクッション
3 シートバック
4 リクライニング装置(傾動装置)
4a リクライニングロック機構(傾動ロック機構)
5 スライド装置
6 切替装置
10 ウォークインレバー(乗員用操作部材)
22 スライドロック機構
49 解除機構
50 解除操作部材
60 駆動部材

Claims (4)

  1. 座面を構成するシートクッションと、
    上記シートクッションに連結され、背もたれを構成するシートバックと、
    上記シートクッションと上記シートバックとの連結部分に設けられ、上記シートバックを車両前後方向に傾動させる傾動装置と、
    上記シートクッションを車両床面に対し車両前後方向に移動可能に取り付けるスライド装置と、
    乗員が着座する着座可能状態にある上記シートバックを上記傾動装置により車両前方へ傾動させ、かつ、該シートバックを上記シートクッションと共に上記スライド装置により車両前方へ移動させることによって車両後側への乗員の乗降が可能な乗降可能状態に切り替える切替装置とを備えた車両用シート装置であって、
    上記傾動装置は、上記シートバックを上記シートクッションに対し固定する傾動ロック機構を有し、
    上記スライド装置は、上記シートクッションを車両床面に対し固定するスライドロック機構を有し、
    上記切替装置は、上記シートバックに配設され、乗員が上記スライドロック機構のロックを解除操作するための乗員用操作部材と、上記傾動ロック機構のロックを解除する解除機構とを有し、上記スライドロック機構のロックが上記乗員用操作部材の操作により解除されてから上記傾動ロック機構のロックが解除されるように構成されていることを特徴とする車両用シート装置。
  2. 請求項1に記載の車両用シート装置において、
    解除機構は、傾動ロック機構に連結されて該傾動ロック機構を解除操作する解除操作部材と、該解除操作部材に係合して該解除操作部材を上記傾動ロック機構のロック解除方向に動かす駆動部材とを有し、
    上記解除操作部材は、シートクッション側に固定され、
    上記駆動部材は、車両床面に固定され、上記シートクッションの車両前方への移動により上記解除操作部材に係合するように位置付けられることを特徴とする車両用シート装置。
  3. 請求項2に記載の車両用シート装置において、
    解除操作部材は、駆動部材に係合する係合位置と、該係合位置よりも該駆動部材から離れた非係合位置とに切り替えられることを特徴とする車両用シート装置。
  4. 請求項3に記載の車両用シート装置において、
    解除操作部材は、乗員用操作部材に連動し、該乗員用操作部材がスライドロック機構のロックを解除する解除状態のときに係合位置とされる一方、該スライドロック機構のロックを解除しない非解除状態のときに非係合位置とされることを特徴とする車両用シート装置。
JP2008304458A 2008-11-28 2008-11-28 車両用シート装置 Pending JP2010126063A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008304458A JP2010126063A (ja) 2008-11-28 2008-11-28 車両用シート装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008304458A JP2010126063A (ja) 2008-11-28 2008-11-28 車両用シート装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010126063A true JP2010126063A (ja) 2010-06-10

Family

ID=42326728

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008304458A Pending JP2010126063A (ja) 2008-11-28 2008-11-28 車両用シート装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010126063A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104024041A (zh) * 2012-06-04 2014-09-03 丰田车体株式会社 车辆座椅滑动装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104024041A (zh) * 2012-06-04 2014-09-03 丰田车体株式会社 车辆座椅滑动装置
CN104024041B (zh) * 2012-06-04 2016-05-18 丰田车体株式会社 车辆座椅滑动装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4305675B2 (ja) 車両用シート
EP2261078B1 (en) Erroneous operation preventing device and stowable seat for vehicle
JP5276418B2 (ja) 車両用スライドシート装置
US10596927B2 (en) Vehicle seating assembly
JP5109543B2 (ja) 乗物用シート
JP2006315623A (ja) 車両用シート
JP2010126063A (ja) 車両用シート装置
JP4716824B2 (ja) 車両用シート
WO2016171135A1 (ja) 車両用シート
JP5727222B2 (ja) シートフレーム及び該シートフレームを備えた車両用格納シート
JP5727221B2 (ja) シートフレーム及び該シートフレームを備えた車両用格納シート
JP2010116114A (ja) 車両のシート装置
JP2011073472A (ja) 車両用シート装置
JP6582508B2 (ja) 車両用シート
JP5481802B2 (ja) 車両用シート
JP5347364B2 (ja) 自動車のシート装置
JP7365274B2 (ja) 車両用シート
JP2011116309A (ja) 車両のシート装置
JP2015127201A (ja) シートフレーム及び該シートフレームを備えた車両用格納シート
JP2017056800A (ja) 車両用シート構造
JP2004034779A (ja) 車両用座席群
JP2003118443A (ja) 横スライドシート
JP5369455B2 (ja) 車両用シートの構造
JP2012218674A (ja) 車両用シート
JP2002059763A (ja) 車両用シート