JP2002059763A - 車両用シート - Google Patents

車両用シート

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JP2002059763A
JP2002059763A JP2000248234A JP2000248234A JP2002059763A JP 2002059763 A JP2002059763 A JP 2002059763A JP 2000248234 A JP2000248234 A JP 2000248234A JP 2000248234 A JP2000248234 A JP 2000248234A JP 2002059763 A JP2002059763 A JP 2002059763A
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seat
upper rail
vehicle
lock
lower rail
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JP2000248234A
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English (en)
Inventor
Akinori Taniguchi
口 彰 紀 谷
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Johnson Controls Automotive Systems KK
Original Assignee
Johnson Controls Automotive Systems KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数列シートを有する車両におけるセカンド
シートに好適な跳上げ式の車両用シートであって、前方
への跳上げ操作が簡単に行え、且つ跳上げ角度を一定に
維持し、広い乗降スペースを確保する。 【解決手段】 シートバック12の前倒し操作により、
リクライナーアーム26が回動し、リクライナーアーム
26に連結されている一方側のワイヤ70によりインタ
ーロック機構60を駆動させ、通常ロック部Bのロック
を解除してヘルパースプリング機構50により跳上げ位
置にアッパーレール40を自走させてシートを適正な跳
上げ位置に規制する。この跳上げ位置でインターロック
機構60の専用ロック部Aをロック状態にして、ロアレ
ール30とアッパーレール40とをロックすると共に、
他方側のワイヤ71によりクッションロック32を解除
して、前方跳上げ可能状態とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワゴン車等の3列
席等の複数列のシートを有する車両におけるセカンドシ
ート等の後席シートに好適な車両用シートに係り、車両
床面上に取付けられるロアレールにシートを支持するア
ッパーレールがスライド可能に装着され、シートバック
を前倒しした後、シートクッションのクッションロック
を解除してロアレール前端のヒンジ部を基にシートを前
方に跳上げ操作する車両用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ワゴン車等では多人数が搭乗で
きるように、複数列、例えば、ファーストシート、セカ
ンドシート、サードシートの3列にシートが設置される
ものが多く、図10に示すように、後席シートとしての
セカンドシート1は、シートクッション1aにシートバ
ック1bが取付けられており、シートバック1bは、リ
クライナー2を操作することにより、所望のリクライニ
ング角度に調整できる。また、シートクッション1a
は、その下面側にスライドレール3が取付けられてお
り、スライドレール3は、車両床面に固定されるロアレ
ールと、ロアレールに対してスライド機構を介して車両
の前後方向にスライドできるアッパーレールとから構成
されている。
【0003】そして、スライドレール3の前端をヒンジ
部4としてスライドレール3は前方に跳上げ可能であ
り、このスライドレール3は、車両床面にクッションロ
ック5を介して通常時は固定されている。次いで、サー
ドシートに乗降する際、乗降スペースを確保するため
に、セカンドシート1を前方に跳上げ状態にしてスペー
スを確保するようにしているが、従来のセカンドシート
1においては、図11(a)〜(d)に示す一連の操作
を必要とした。まず、図11(a)に示すように、リク
ライナー2のリクライナーレバー2aを操作して、シー
トバック1bを前倒し状態にする。
【0004】その後、図11(b)に示すように、図示
しないスライドレバーを操作し、シートクッション1a
を前後方向にスライド操作して、スライド位置の調整を
行う。更に、図11(c)に示すように、クッションロ
ック解除レバー5aを操作して、クッションロック5の
ロック状態を解除する。そして、図11(d)に示すよ
うに、スライドレール3のヒンジ部4を基にシート全体
を前方に跳上げて乗降スペースを確保するようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、複数列
の、例えば、3列シート車両におけるセカンドシート1
を前方に跳上げ状態とするには、シートバック1bの前
倒し操作、スライドレバーを操作して跳上げ位置までシ
ートを前後移動させるスライド操作、クッションロック
5の解除操作、シート1を前方に跳上げる跳上げ操作の
4操作を必要とし、操作が非常に面倒である。また、車
外からの操作及びサードシートに着座した状態でセカン
ドシート1の跳上げ操作をするには、リクライナー2の
リクライナーレバー2aの操作がやりづらく、このこと
も円滑な操作性を阻害する要因となっている。
【0006】また、跳上げ位置規制が設定されていない
セカンドシート1においては、フロントモースト付近で
はシートバック1aのヘッドレスト1cが跳上げ操作
時、車両床面に当たり、跳上げ角度に制約を受け、有効
な乗降スペースを確保できず、逆に、シートがリヤモー
スト付近にある場合には、フロントシートのシートバッ
クに当たり、跳上げ角度が規制され、同様に乗降スペー
スを有効に確保できないという問題点があった。
【0007】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたもので、特に、ワゴン車等の複数列のシートを有す
る車両におけるセカンドシート等の後席シートに好適な
跳上げ式の車両用シートであって、シートバックの前倒
し操作からシートを前方に跳上げる一連の操作を簡素化
でき、操作性を高めると共に、前方に跳上げた状態で
は、適正な跳上げ角度が得られ、広い乗降スペースを確
保できる車両用シートを提供することを目的としてい
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の車両用シートは、車両床面上に取付けられるロアレー
ルにシートを支持するアッパーレールがスライド可能に
装着され、シートバックを前倒しした後、シートクッシ
ョンのクッションロックを解除してロアレール前端のヒ
ンジ部を基にシートを前方に跳上げ操作する車両用シー
トにおいて、前記シートバックの前倒し操作により、ロ
アレールとアッパーレールとの間のスライドロックが解
除され、ロアレールとアッパーレール間に設けられてい
るヘルパースプリング機構により、アッパーレールが跳
上げ位置まで自走することを特徴とする。
【0009】そして、請求項1に記載の発明によれば、
ロアレールとアッパーレールとの間にヘルパースプリン
グ機構が設けられており、このヘルパースプリング機構
は、ロアレールとアッパーレールとのロックが解除され
れば作動し、ロアレールに対してアッパーレールを常に
適正位置に自走させることができる。従って、リクライ
ナーアームを回動操作してスライドロックが解除されれ
ば、アッパーレールは、跳上げ適正位置に自動的に移動
する。
【0010】次いで、本発明の請求項2に記載の車両用
シートは、車両床面上に取付けられるロアレールにシー
トを支持するアッパーレールがスライド可能に装着さ
れ、シートバックを前倒しした後、シートクッションの
クッションロックを解除してロアレール前端のヒンジ部
を基にシートを前方に跳上げ操作する車両用シートにお
いて、前記シートバックの前倒し操作により、リクライ
ナーアームが回動し、このリクライナーアームに連結さ
れているワイヤ駆動により、インターロック機構が解除
され、アッパーレールとロアレール間のスライドロック
が解除され、且つ、ヘルパースプリング機構により、ア
ッパーレールが跳上げ位置まで自走し、跳上げ位置でイ
ンターロック機構がロック状態になると共に、後席用操
作レバーに連結されているワイヤ駆動によりクッション
ロックが解除され、シートを跳上げ可能状態にすること
を特徴とする。
【0011】そして、請求項2に記載の発明によれば、
リクライナーアームを回動操作することにより、リクラ
イナーアームに連動される2系列のワイヤを通じ、ま
ず、一方側のワイヤによりインターロック機構を動作さ
せ、スライドロック機構を解除して、ヘルパースプリン
グ機構により、シートを跳上げ適正位置に自動的に移動
させると共に、適正位置でインターロック機構をオン状
態にする。また、他方側のワイヤにより、クッションロ
ックを解除操作できるため、リクライナーアームを回動
操作して、シートバックを前倒し状態にする一操作でシ
ートを跳上げ可能状態にできる。
【0012】更に、本発明の請求項3に記載の車両用シ
ートによれば、シートクッションの外側面に乗車用操作
レバーが設けられると共に、リクライナーの背面側に後
席用操作レバーが設置され、前記乗車用操作レバーと後
席用操作レバーとがワイヤにより連結される複数列シー
ト車両の後席シートに適用されることを特徴とする。
【0013】そして、請求項3に記載の発明によれば、
車外から車両用シートを前方跳上げ状態にするには、ド
アに近い乗車用操作レバーを操作すればよく、また、複
数列のシートの後部シートとしてのサードシートに着座
している乗員がセカンドシートを前倒し状態にするに
は、セカンドシートのリクライナーケースの背面側に設
けられている後席用操作レバーを操作すればよいため、
セカンドシートを簡単に跳上げ状態とすることができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用シート
の実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説
明する。図1は本発明に係る車両用シートをワゴン車等
の3列シート車両におけるセカンドシートに適用した一
実施形態を示す斜視図、図2は同セカンドシートにおけ
るスライド機構の構成を示す説明図、図3は本発明に係
る車両用シートに設置するヘルパースプリング機構を示
す構成説明図、図4(a),(b),(c)はヘルパー
スプリング機構におけるアッパーレールの自走状態を示
す説明図、図5は図2に示すスライド機構におけるイン
ターロック機構を示す説明図、図6乃至図8はロアレー
ルとアッパーレールとの関係を示す平面図並びに構成説
明図であり、図6は通常時、図7はシートバック前倒し
作動中の状態、図8はシートバック前倒し時(跳上げ位
置)の状態を示している。また、図9(a)〜(d)は
セカンドシートの跳上げ操作を示す側面説明図である。
【0015】図1において、セカンドシート10は、乗
員が着座するシートクッション11にシートバック12
が取付けられており、このシートバック12はリクライ
ナー20を介して所定のリクライニング角度を調整でき
るように装着され、シートバック12の上縁には、ヘッ
ドレスト13が取付けられている。
【0016】そして、このセカンドシート10は、前方
への跳上げ操作が可能であり、リクライナーレバー21
を操作するか、リクライナーケース22の背面側に設け
られている3列席用操作レバー23を操作するか、ある
いは、シートクッション11のドア側面に設置された乗
車用操作レバー24を操作することにより跳上げが可能
である。
【0017】次いで、シートクッション11を支持する
スライド機構について、図2乃至図4(a),(b),
(c)を基に説明すると、このスライド機構は、車両の
床面上に取付けられるロアレール30と、ロアレール3
0に対して前後方向にスライドでき、シートクッション
11を支持するアッパーレール40とから構成されてい
る。
【0018】更に詳しくは、図2に示すように、ロアレ
ール30及びアッパーレール40は、夫々アウター側及
びインナー側に設けられており、ロアレール30は、前
端のヒンジ部31を基に跳上げ可能であり、着座状態で
は、ロアレール30のリヤ側を車両床面にクッションロ
ック32を介して固定されている。
【0019】そして、ロアレール30とアッパーレール
40は、ロアレール30の側壁に車両の前後方向に沿っ
て所定ピッチ間隔で開設されているロック孔33に対し
て、アッパーレール40の係止爪41が係止することに
より、ロアレール30とアッパーレール40とが所定位
置でロック状態、即ち、スライド不可状態となり、スラ
イドロック解除レバー34を操作することにより、この
ロック状態を解除して、ロアレール30に対してアッパ
ーレール40がスライド可能な状態となる。
【0020】ところで、本発明に係るセカンドシート1
0においては、簡単な操作で前方への跳上げ状態とする
ことが特徴であり、まず、ロアレール30及びアッパー
レール40にヘルパースプリング機構50が設けられて
いる。このヘルパースプリング機構50は、図3,図4
(a),(b),(c)に示すように、スプリング51
と、ロアレール30に取付けられるスプリング取付ブラ
ケット52と、アッパーレール40に取付けられるスプ
リング引張りブラケット53a,53bとから構成され
ている。
【0021】図4(a)にはフロントモースト状態、図
4(b)にはニュートラル位置としての跳上げ状態、図
4(c)にはリヤモースト状態が夫々示されており、図
4(a)に示すフロントモースト状態では、このスプリ
ング51のバネ力により、跳上げ位置に復帰するよう
に、図中右方向にアッパーレール40が自動的に移動す
る。また、図4(c)に示すリヤモースト状態では、図
4(b)で示す跳上げ位置に復帰するように、アッパー
レール40はスプリング51のバネ力により図中左方向
に自動的に移動する。
【0022】次に、セカンドシート10のインターロッ
ク機構60の構成について図2を基に説明すると、イン
ターロック機構60は、操作レバー61と、操作レバー
61により左右方向に動作する伝達プレート62と、伝
達プレート62によりロック方向に付勢されてロック状
態となるインターロック部(専用ロック部A)とから構
成されている。
【0023】更に詳しくは、図2に示す如く、リクライ
ナーケース22内のリクライナーベース25に回動可能
に支持されているリクライナーアーム26の動作と前記
インターロック機構60が連繋動作を行う。具体的に
は、シートバック12の側面に固定されるリクライナー
アーム26の外側面にブラケット27が回転中心ピン2
6aを基に回動可能に支持されている。そしてブラケッ
ト27の一端27aはリクライナーアーム26に固着さ
れている第1のピン28と当接し、ブラケット27の他
端27bにはワイヤ70が固定されている。
【0024】従って、リクライナーアーム26が前方側
に倒れ込むと、第1のピン28がブラケット27を押圧
し、ブラケット27に連結しているワイヤ70が引き寄
せられ、インターロック機構60が動作する。また、後
席用操作レバー23は、スプリング231により時計廻
り方向に付勢されており、回転中心232を基に後席用
操作レバー23を上方に操作することにより、リクライ
ナーレバー21に固定されている第2のピン29を介し
てリクライナーレバー21を回動操作でき、リクライナ
ーアーム26を前方向に倒し込むことができる。
【0025】更に、後席用操作レバー23にもう一方の
ワイヤ71の一端が連結され、このワイヤ71の他端
は、クッションロック32に接続しており、後席用操作
レバー23の操作により、クッションロック32のロッ
ク状態が解除される。
【0026】また、乗車用操作レバー24は、ワイヤ2
41により、後席用操作レバー23に連結されており、
乗車用操作レバー24を操作すれば、後席用操作レバー
23の操作と同様にワイヤ70によるインターロック機
構60の動作と、クッションロック32のロック解除操
作が可能となる。
【0027】次いで、インターロック機構60の構成に
ついて、図5を基に詳細に説明すると、操作レバー61
は、アッパーレール40の壁面に固着されているブラケ
ット611にピン612を介して回動可能に取付けられ
ており、ワイヤ70の引張り力に対してピン612を基
に操作レバー61は、図中時計廻り方向に回動して、操
作レバー61に形成されている2つの操作片613と6
14が共に回動する。
【0028】操作レバー61の回動により、一方側の操
作片613がスライドロック解除用ロッド341のクラ
ンク部342を押圧することにより、スライドロック解
除レバー34を操作した時と同様に、ロアレール30の
ロック孔33からアッパーレール40の係止爪41が外
れ、ロアレール30に対してアッパーレール40がスラ
イド可能な状態となり、前述したように、ヘルパースプ
リング機構50により、図4(b)に示すように、アッ
パーレール40は跳上げ位置に自動的に移動することに
なる。
【0029】そして、他方側の操作片614が伝達プレ
ート62を側方である矢印方向に押圧して跳上げ位置で
アッパーレール40がロアレール30に対してインター
ロックされる。尚、ワイヤ70からの引張り力が解除さ
れれば、復帰スプリング615のバネ力により、操作レ
バー61は、図5中反時計廻り方向に回動する。
【0030】次に、操作レバー61と伝達プレート62
及びインターロック部(専用ロック部A)との関係につ
いて、図6乃至図8を基に説明すると、図6は通常時の
状態を示すもので、インターロック機構60における専
用ロック部Aは、ロックが解除されており、その代わ
り、ロアレール30とアッパーレール40との通常ロッ
ク部Bはロックされた状態であり、ロアレール30に対
してアッパーレール40はスライド不可の状態である。
そして、通常時では、インターロック機構60における
操作レバー61は、ピン(中心点)612を基に反時計
廻り方向にスプリング615により付勢されている。
【0031】次いで、シートバック12を前倒し操作す
れば、リクライナーアーム26の回動により、ワイヤ7
0を通じてインターロック機構60の操作レバー61が
時計廻り方向に回動して、スライドロック解除ロッド3
41のクランプ部342を押圧することにより、通常ロ
ック部Bのロック状態が解除され、ロアレール30に対
するアッパーレール40のスライドが可能な状態にな
り、前述したヘルパースプリング機構50により、アッ
パーレール40はロアレール30に対して跳上げ位置に
復帰するように自走する。この時、インターロック部A
は、ロックされていない。
【0032】そして、図8に示す如く、ヘルパースプリ
ング機構50により、アッパーレール40がロアレール
30に対して跳上げ位置にきた時、操作レバー61の操
作片614により伝達プレート62が矢印P方向に押圧
され、伝達プレート62に専用ロック部Aが押圧され、
専用ロック部Aがロックオン状態となり、跳上げ位置で
ロアレール30とアッパーレール40とがロックされ
る。
【0033】このように、図6乃至図8に示すように、
シートバック12を前倒し操作すれば、リクライナーア
ーム26とワイヤ70により連結されるインターロック
機構60が動作して、通常ロック部Bのロック状態が解
除され、ヘルパースプリング機構50により、アッパー
レール40は跳上げ位置に自動的に移動すると共に、こ
の跳上げ位置で専用ロックAがロック状態となり、且つ
ワイヤ71を介してクッションロック32のロック状態
が解除されるため、自動的に前方に跳上げ可能な状態に
なる。
【0034】即ち、図9(a)〜(d)を基に説明する
と、図9(a)に示すセカンドシート10の通常時の状
態から、図9(b)に示すように、リクライナーレバー
21、後席用操作レバー23、乗車用操作レバー24の
いずれかを操作して、シートバック12を前倒し状態に
すれば、インターロック機構60により、通常ロック部
Bのロック状態が解除され、ヘルパースプリング機構5
0によりアッパーレール40が跳上げ位置に自動的に移
動して、その位置でインターロック機構60における専
用ロック部Aがロック状態となり、且つクッションロッ
ク32がワイヤ71により解除されるため、図9(c)
に示すように前方に跳上げ可能な状態になる。
【0035】従って、セカンドシート10全体を図9
(d)に示すように簡単に前方に跳上げ操作することが
でき、跳上げ操作を著しく簡素化でき、使い勝手に優れ
ると共に、シートのスライド位置は常に跳上げ位置でイ
ンターロック機構60がロックされるため、跳上げ角度
が常に一定で、広い乗降スペースを確保でき、サードシ
ートの乗員の乗り降りも円滑に行うことができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の請求項1に
記載の車両用シートによれば、ロアレールとアッパーレ
ールとの間にヘルパースプリング機構が設けられてお
り、このヘルパースプリング機構は、ロアレールとアッ
パーレールとのロックが解除されれば作動して、ロアレ
ールに対してアッパーレールを常に適正位置に自走させ
ることができる。従って、リクライナーアームの回動に
よりスライドロックが解除されれば、アッパーレール
は、跳上げ適正位置に自動的に移動することができ、操
作を簡易迅速に行うことができ、常にシートの跳上げ角
度を一定に維持でき、乗降スペースを有効に確保できる
という効果を有する。
【0037】また、本願の請求項2に記載の車両用シー
トによれば、リクライナーアームを回動操作することに
より、リクライナーアームに連動する2系列のワイヤを
通じ、まず、一方側のワイヤによりインターロック機構
を動作させ、スライドロック機構を解除して、ヘルパー
スプリング機構により、シートを跳上げ適正位置に自動
的に移動させると共に、適正位置でインターロック機構
をオン状態にすることができ、更に、他方側のワイヤに
より、クッションロックを解除操作できるため、シート
バックを前倒し状態にする一操作でシートを跳上げ可能
状態にでき、操作を簡易迅速に行うことができ、操作性
を高めることができるという効果を有する。
【0038】更に、本願の請求項3に記載の車両用シー
トによれば、車外から車両用シートを前方跳上げ状態に
するには、ドアに近い乗車用操作レバーを操作すればよ
く、また、サードシートに着座している乗員がセカンド
シートを前方跳上げ状態にするには、セカンドシートの
リクライナーケースの背面側に設けられている後席用操
作レバーを操作すればよいため、セカンドシートの跳上
げ操作性をより高めることができるという効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用シートを3列シート車両の
セカンドシートに適用した実施形態を示す斜視図。
【図2】図1に示すセカンドシートにおけるスライド機
構の構成を示す説明図。
【図3】図2に示すスライド機構におけるヘルパースプ
リング機構の構成を示す分解斜視図。
【図4】本発明に係る車両用シートに使用するヘルパー
スプリング機構を示すもので、(a)はフロントモース
ト状態、(b)は跳上げ状態、(c)はリヤモースト状
態を夫々示す説明図。
【図5】本発明に係る車両用シートにおけるインターロ
ック機構の構成を示す説明図。
【図6】本発明に係る車両用シートのインターロック機
構における通常時の状態を示す構成説明図。
【図7】本発明に係る車両用シートのインターロック機
構におけるシートバック前倒し状態時を示す説明図。
【図8】本発明に係る車両用シートのインターロック機
構における跳上げ可能状態を示す説明図。
【図9】図1に示すセカンドシートの前方跳上げ操作を
夫々示すもので、(a)〜(d)は側面説明図。
【図10】従来のセカンドシートを示す側面図。
【図11】従来のセカンドシートにおける前方跳上げ操
作を夫々示すもので、(a)〜(d)は側面説明図。
【符号の説明】
10 セカンドシート 11 シートクッション 12 シートバック 20 リクライナー 21 リクライナーレバー 23 後席用操作レバー 24 乗車用操作レバー 25 リクライナーベース 26 リクライナーアーム 26a 回転中心ピン 27 ブラケット 28 第1のピン 29 第2のピン 30 ロアレール 31 ヒンジ部 32 クッションロック 33 ロック孔 34 スライドロック解除レバー 40 アッパーレール 41 係止爪 50 ヘルパースプリング機構 51 スプリング 52 スプリング取付ブラケット 53a スプリング引張りブラケット 53b スプリング引張りブラケット 60 インターロック機構 61 操作レバー 62 伝達プレート 70 ワイヤ 71 ワイヤ A 専用ロック部 B 通常ロック部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両床面上に取付けられるロアレールに
    シートを支持するアッパーレールがスライド可能に装着
    され、シートバックを前倒しした後、シートクッション
    のクッションロックを解除してロアレール前端のヒンジ
    部を基にシートを前方に跳上げ操作する車両用シートに
    おいて、 前記シートバックの前倒し操作により、ロアレールとア
    ッパーレールとの間のスライドロックが解除され、ロア
    レールとアッパーレール間に設けられているヘルパース
    プリング機構により、アッパーレールが跳上げ位置まで
    自走することを特徴とする車両用シート。
  2. 【請求項2】 車両床面上に取付けられるロアレールに
    シートを支持するアッパーレールがスライド可能に装着
    され、シートバックを前倒しした後、シートクッション
    のクッションロックを解除してロアレール前端のヒンジ
    部を基にシートを前方に跳上げ操作する車両用シートに
    おいて、 前記シートバックの前倒し操作により、リクライナーア
    ームが回動し、このリクライナーアームに連結されてい
    るワイヤ駆動により、インターロック機構が解除され、
    アッパーレールとロアレール間のスライドロックが解除
    され、且つ、ヘルパースプリング機構により、アッパー
    レールが跳上げ位置まで自走し、跳上げ位置でインター
    ロック機構がロック状態になると共に、後席用操作レバ
    ーに連結されているワイヤ駆動によりクッションロック
    が解除され、シートを跳上げ可能状態にすることを特徴
    とする車両用シート。
  3. 【請求項3】 シートクッションの外側面に乗車用操作
    レバーが設けられると共に、リクライナーの背面側に後
    席用操作レバーが設置され、前記乗車用操作レバーと後
    席用操作レバーとがワイヤにより連結される複数列シー
    ト車両の後席シートに適用されることを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載の車両用シート。
JP2000248234A 2000-08-18 2000-08-18 車両用シート Pending JP2002059763A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010280374A (ja) * 2009-06-03 2010-12-16 Keiper Gmbh & Co Kg 車両シート、特に自動車シート
CN105966272A (zh) * 2016-04-27 2016-09-28 东风李尔汽车座椅有限公司 一种汽车座椅靠背滑轨联动解锁机构
CN110356289A (zh) * 2019-06-11 2019-10-22 浙江零跑科技有限公司 一种一键式座椅调节装置

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