JP6582508B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートに係り、特に、シート本体を前後移動可能に支持するスライドレール装置を備えた車両用シートに関する。
従来、車体フロアに対してシート本体をシート前後方向に移動可能なスライドレール装置を備えた車両用シートが知られている。
スライドレール装置は、車体フロアに固定されるロアレールと、ロアレールに沿って摺動可能に取り付けられ、シート本体を支持するアッパレールと、ロアレールに対してアッパレールをロック状態又はロック解除状態に規制するロック部材と、から主に構成されている。
そして、車両用シートの中には、シート操作を確実なものにすべく、ロアレールに対してアッパレールが所定位置に到達すると、シート本体の可動部分の動作を無効にする(有効にする)インターロック装置を備えたものが知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載の車両用シートは、車両前後方向に三列のシートを備える車両においてミドルシートとして用いられる跳ね上げ式シートであって、スライドレール装置と、スライドレール装置のシート幅方向の内側面に取り付けられたインターロック装置と、を備えている。
インターロック装置は、シート操作を確実なものにすべく、アッパレールが所定位置に到達すると、アッパレールのロック状態又はロック解除状態を切り替えることや、そのまま保持しておくことが可能である。
特開2002−211293号公報
ところで、特許文献1のような車両用シートでは、インターロック装置を組み付けるにあたり、当該装置の配置を工夫することで大型化を抑制することが求められていた。
また、インターロック装置を組み付けるにあたり、シートの中で比較的剛性の高い位置に配置する工夫が求められ、また、複雑な装置であることから外部から衝撃を受けにくい位置に配置する工夫も求められていた。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、シート操作を確実なものにすべくインターロック装置を備え、当該装置の最適な配置を考慮した車両用シートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、インターロック装置を組み付けるにあたり、当該装置の取り付け剛性を確保し、外部から衝撃を受けにくい配置を考慮したスライドレール装置付きの車両用シートを提供することにある。
前記課題は、本発明の車両用シートによれば、車体フロアに固定されるロアレールと、該ロアレールに沿って摺動可能に取り付けられるアッパレールと、該アッパレールの上方に配置されたシート本体と、を備えた車両用シートであって、前記ロアレールに対して前記アッパレールが所定位置に到達したときに、前記シート本体の可動部分の動作を無効にするインターロック装置を備え、該インターロック装置の作動部分となる作動ユニットは、前記シート本体の着座部となるシートクッションの前方部分に取り付けられ、かつ、前記シートクッションのシート幅方向における中央部分に配置され、前記シートクッションは、骨格となるクッションフレームを備え、前記作動ユニットは、前記クッションフレームの底面に取り付けられ、該クッションフレームの底面には、前記作動ユニットを取り付けるための取り付けカバーが設けられ、前記シートクッションは、前記クッションフレームにクッションパッドを載置して、表皮によって被覆されて構成され、前記取り付けカバーには、前記表皮の端末を掛け止めするための掛け止め部材が取り付けられていること、により解決される。
上記のように、作動ユニットは、シートクッションの前方部分に取り付けられ、かつ、前記シートクッションのシート幅方向における中央部分に配置されているため、一般にシート内部においてスペースが空いている箇所とされる位置を有効活用したインターロック装置付きの車両用シートを実現することができる。
また、例えば車両用シートがミドルシートであった場合には、不意に荷室スペースに置かれた荷物がシート後方から倒れてくることがあるものの、シート前方部分にあるインターロック装置に対して荷物の衝撃が加わり難い配置になる。
また上記構成により、クッションフレームにおいて比較的スペースの余裕がある部分に作動ユニットを配置できる。また、クッションフレーム底面に作動ユニットを配置することで、クッションフレーム上方から加わる着座荷重などの負荷を効率的に受け止めることができる。
また上記構成により、作動ユニットを外部から保護することができると共に、取り付けカバーの補強によってクッションフレーム自体の剛性の向上、作動ユニットの取り付け剛性の向上を果たすことができる。
また上記構成により、比較的剛性の高い取り付けカバーを利用して、表皮端末の掛け止め作業を効率化すると共に、表皮端末の取り付け剛性を向上できる。
また前記課題は、本発明の車両用シートによれば、車体フロアに固定されるロアレールと、該ロアレールに沿って摺動可能に取り付けられるアッパレールと、該アッパレールの上方に配置されたシート本体と、を備えた車両用シートであって、前記ロアレールに対して前記アッパレールが所定位置に到達したときに、前記シート本体の可動部分の動作を無効にするインターロック装置を備え、該インターロック装置の作動部分となる作動ユニットは、前記シート本体の着座部となるシートクッションの前方部分に取り付けられ、かつ、前記シートクッションのシート幅方向における中央部分に配置され、前記作動ユニットは、前記アッパレールの前端よりもシート前方に配置されていること、によっても解決される。
このとき、骨格となるクッションフレームは、シート幅方向の側方に配置される左右のサイドフレームと、該左右のサイドフレームの前方部分の間に配置されるプレート状のパンフレームと、を有し、前記作動ユニットは、前記パンフレームの底面に取り付けられていると良い。
上記構成により、クッションフレームにおいて比較的スペースの余裕がある部分に作動ユニットを配置できる。また、パンフレーム底面に作動ユニットを配置することで、クッションフレーム上方から加わる着座荷重などの負荷を効率的に受け止めることができる。
このとき、前記作動ユニットは、前記サイドフレームの前端よりもシート前方に配置されていると良い。
このとき、前記パンフレームの底面には、前記作動ユニットを取り付けるための取り付けカバーが設けられ、前記パンフレームのうち、前記取り付けカバーが取り付けられる部分は、前記パンフレームの本体部分よりもシート幅方向の外側に突出した左右の突出部分であると良い。
このとき、前記シート本体の背もたれ部となるシートバックと、前記シートクッションに対して前記シートバックを回動可能に連結するリクライニング装置と、を備え、前記インターロック装置は、前記アッパレールが前記所定位置に到達したときに、前記可動部分に相当する前記シートバックの回転動作を無効にすると良い。
上記構成により、シート操作を確実なものにすべく、車両用シートがシート前後方向において所定位置にあるときには、乗員によるリクライニング装置(シートバック)の動作を無効にするような機能をもたせることができる。
例えば車両用シートがミドルシートであった場合には、荷室スペースを形成するためにシートをシート前方位置に移動させたときに、意図せずにシートバックがシート後方に倒れ込むことがないように、シートバックを前倒しした状態で操作不能とする機能をもたせることができる。
このとき、前記インターロック装置は、前記アッパレールに取り付けられ、該アッパレールが前記所定位置に到達したことを検出する検出体と、前記リクライニング装置に取り付けられ、前記シートバックの回転動作を無効にするキャンセラーと、を備え、前記作動ユニットは、前記検出体が検出したときに前記キャンセラーを作動させる中継ユニットであると良い。
上記構成により、インターロック装置において主要な作動部分となる中継ユニットの配置を考慮した車両用シートを実現できる。
発明によれば、シート内部においてスペースが空いている箇所を有効活用したインターロック装置付きの車両用シートを実現できる。
また、例えば車両用シートがミドルシートであった場合に、不意に荷物がシート後方から倒れてくることがあるものの、シート前方部分にあるインターロック装置に対して荷物の衝撃が加わり難い配置になる。
また本発明によれば、シート操作を確実なものにすべく、車両用シートがシート前後方向において所定位置にあるときには、乗員によるリクライニング装置(シートバック)の動作を無効にする機能をもたせることができる。
また本発明によれば、インターロック装置において主要な作動部分となる中継ユニットの配置を考慮した車両用シートを実現できる。
また本発明によれば、クッションフレームにおいて比較的スペースの余裕がある部分に作動ユニットを配置できる。また、パンフレーム底面に作動ユニットを配置することで、クッションフレーム上方から加わる負荷を効率的に受け止められる。
また本発明によれば、クッションフレームにおいて一層スペースの有効活用を果たせる。
また本発明によれば、作動ユニットを外部から保護できると共に、取り付けカバーの補強によってパンフレームの剛性向上、作動ユニットの取り付け剛性の向上を果たせる。
また本発明によれば、比較的剛性の高い取り付けカバーを利用して、表皮端末の掛け止め作業を効率化すると共に、表皮端末の取り付け剛性を向上できる。
本実施形態の車両用シートの外観斜視図である。 車両用シートの骨格となるシートフレームのうち、クッションフレームをシート斜め下から見たときの図である。 クッションフレーム及びスライドレール装置の分解斜視図である。 クッションフレームのシート前方から見た縦断面図である。 クッションフレームの底面図である。 車両用シートのシート前後位置を説明する説明図である。
以下、本発明の実施形態に係る車両用シートについて、図1〜図6を参照しながら説明する。
本実施形態は、スライドレール装置とリクライニング装置を備えた車両用シートであって、ロアレールに対してアッパレールがシート前方位置に到達したときに、シートバックの回転動作を無効にするインターロック装置をさらに備え、インターロック装置の中継ユニットが、クッションフレームの前方部分にあるパンフレーム底面に取り付けられ、かつ、クッションフレームのシート幅方向における中央部分に配置されていることを特徴とする車両用シートの発明に関するものである。
なお、着座シートのシートバックに対して乗員が着座する側がシート前方側となる。
本実施形態の車両用シートSは、例えば車両前後方向に三列のシートを備える車両において、二列目のミドルシートとして用いられる。
車両用シートSは、図1に示すように、シートクッション1とシートバック2を有するシート本体と、シートクッション1に対してシートバック2を回動可能に連結するリクライニング装置20と、シート本体を車体フロアに対してシート前後方向に移動可能に支持するスライドレール装置30と、図2に示すように、シート本体がシート前後方向の所定位置に到達したときに、リクライニング装置20の動作を無効にするインターロック装置40と、から主に構成されている。
なお、シートクッション1のシート幅方向の外側には、リクライニング装置20、スライドレール装置30を外側から保護するサイドカバーが取り付けられている。
シートクッション1は、乗員を下方から支持する着座部であって、図2に示す骨格となるクッションフレーム10にクッションパッド1aを載置して、クッションパッド1aの上から表皮1bによって被覆することで構成されている。
シートバック2は、乗員の背中を後方から支持する背もたれ部であって、骨格となる不図示のシートバックフレームにクッションパッド2aを載置して、表皮2bで被覆することで構成されている。
クッションフレーム10は、図2に示すように、シートクッション1の骨格となる略矩形状の枠状体からなり、シート幅方向の側方に配置される左右のサイドフレーム11と、各サイドフレーム11の前方部分を連結する略コ字形状の前方連結パイプ12と、各サイドフレーム11の後方部分を連結する後方連結パイプ13と、前方連結パイプ12及び後方連結パイプ13を連結するプレート状のパンフレーム14と、から主に構成されている。
サイドフレーム11は、シート前後方向に延出し、縦断面略L字形状からなる板金部材であって、その後方部分にはリクライニング装置20が取り付けられ、その下方部分にはスライドレール装置30が取り付けブラケット15を介して取り付けられている。
パンフレーム14は、左右のサイドフレーム11の間の略中央部分に配置され、その前方部分の底面には、インターロック装置40の作動部分となる中継ユニット43が取り付けられている。詳細は後述する。
リクライニング装置20は、図1に示すように、シートバック2の回転動作をロックするロック状態と、ロック解除状態との間で切り替え可能であって、シートバック2を起立姿勢でロックした状態から、操作ハンドル21が操作されることでロック状態を解除し、シートバック2を前方側に回転させて前倒し姿勢に折り畳むことができる。
詳しく言うと、リクライニング装置20は、シートクッション1のシート後方部分に取り付けられ、回転中心となる不図示のバック回転軸と、シートバック2をバック回転軸を中心として前方側に回転させて前倒し姿勢に付勢する不図示の渦巻きバネと、から主に構成されている。
バック回動軸は、シート幅方向においてシートクッション1側とシートバック2側に軸支され、渦巻きバネは、その一端部がシートクッション1側に係止され、他端部がシートバック2側に係止されている。
スライドレール装置30は、図1、図3に示すように、車体フロアに固定され、シート前後方向に延びる左右のロアレール31と、ロアレール31に沿って摺動可能に取り付けられ、シート本体を支持する左右のアッパレール32と、アッパレール32内部に取り付けられ、アッパレール32を摺動不能にロックするロック位置と、ロック解除位置との間で切り替え移動可能なロック部材33と、を備えている。
また、スライドレール装置30は、図2、図3に示すように、左右のアッパレール32を連結し、ロック部材33をロック位置又はロック解除位置に移動させるためにシート幅方向に沿った軸回りに回転する回転軸37と、回転軸37の外側面に取り付けられ、回転軸37の回転動作をロック部材33に伝達させる伝達部材38と、回転軸37のシート幅方向の一端に取り付けられ、回転軸37を回転操作する図1の操作レバー39と、をさらに備えている。
ロアレール31は、長尺な中空体からなり、シート幅方向に間隔を空けて一対に配置されており、シート前後方向に沿って断面略凸形状の収容空間が形成されている。
アッパレール32は、ロアレール31の収容空間内に挿入された状態でロアレール31に沿って摺動する長尺体からなり、図3に示すように、その上方部分が取り付けブラケット15を介してクッションフレーム10に連結されている。
アッパレール32のシート前後方向の中央部分においてシート幅方向の内側面には、ロック部材33が嵌め込まれている。
ロック部材33は、ロアレール31に設けられた不図示のロック溝に係合可能な不図示のロック爪を有し、ロック爪がロック溝に係合するロック位置と、ロック爪がロック溝から離脱したロック解除位置との間を移動可能な状態で、アッパレール32に取り付けられている。なお、ロック溝はロアレール31の延出方向に沿って複数設けられている。
ロック部材33は、図3に示すように、アッパレール32に連結ブラケット34を介して回動可能に連結されるシャフト受け部33aと、シャフト受け部33aの一端から延びて、伝達部材38に当接可能な位置にある押圧受け部33bと、シャフト受け部33aの他端から延びてアッパレール32内部を通過し、ロアレール31のロック溝に係合可能な位置にある不図示のロック爪と、を備えている。
すなわち、ロック部材33は、アッパレール32に対して回動シャフト35を中心として回転可能に取り付けられ、通常はロック部材33周辺に設けられた不図示の付勢バネによってロック位置に付勢されている。
回転軸37は、図2に示すように、シート幅方向に沿ってそれぞれ延出する、中実状の軸心体37aと、中空状の筒状体37bとを有し、軸心体37aの一端がシート幅方向において筒状体37bの孔に挿入されることで形成されている。
軸心体37aは、その一端がアッパレール32の上方部分を通過して筒状体37b内部に嵌め込まれ、その他端がシート幅方向の外側に突出して図1の操作レバー39内部に嵌め込まれる構成となっている。
軸心体37aが筒状体37bに挿入された部分は、図4に示すように、筒状体37bの外側面から第1締結部材37c及び第2締結部材37dを締結することで連結されている。
第1締結部材37c及び第2締結部材37dの締結箇所は、筒状体37bのシート幅方向に間隔を空けて設けられ、かつ、筒状体37bの回転方向において互いに反対側の位置に配置されている。
そのため、軸心体37aの筒状体37b内部に挿入された部分が、当該締結によって偏心することになる。すなわち、軸心体37aが筒状体37b内部で歪みを形成することで、軸心体37aと筒状体47bとのガタツキが抑制される。
伝達部材38は、図2、図3に示すように、回転軸37の外表面に一端が溶接固定され、回転軸37を中心として回転動作することで、その他端部分に設けられた押圧部38aがロック部材33を押圧することが可能な構成となっている。
上記構成において、乗員が図1の操作レバー39を回転軸37を中心としてシート後方側に回転操作することで回転軸37が伝達部材38と共に回転する。そして、図3に示すように、伝達部材38の押圧部38aが、ロック部材33の押圧受け部33bを押し下げるように下方側に回転移動する。
ロック部材33が回動シャフト35を中心として回転することで、ロック部材33の不図示のロック爪が、ロアレール31の不図示のロック溝に係合するロック位置と、ロック溝から離脱したロック解除位置との間を移動することになる。
つまり、乗員が操作レバー39を回転操作することで、アッパレール32の上方に取り付けられたシート本体がロアレール31に沿ってシート前後方向に移動可能になる。
インターロック装置40は、図5、図6に示すように、シート本体がシート前後方向において所定のシート前方位置に到達したときに、リクライニング装置20の動作を無効にするものである。
リクライニング装置20の動作が無効になると、シートバック2は、不図示の渦巻きバネの付勢力によってシート前方側に回転して前倒し姿勢となった上でロックされる。
そのため、車両用シートSがミドルシートであった場合に、荷室スペースを形成するために車両用シートSをシート前方位置に移動させたとき、意図せずにシートバック2がシート後方に倒れ込むことがないように、シートバック2を前倒しした状態で操作不能とする機能をもたせることができる。
インターロック装置40は、図5に示すように、スライドレール装置30の上方部分に取り付けられ、アッパレール32がシート前方位置に到達したことを検出する検出体41と、リクライニング装置20の前方部分に取り付けられ、シートバック2の回転動作を無効にするキャンセラー42と、パンフレーム14の前方部分の底面に取り付けられ、検出体41が検出したときにキャンセラー42を作動させる中継ユニット43と、から主に構成されている。
また、中継ユニット43は、検出体41と第1ケーブル44で連結され、キャンセラー42と第2ケーブル45で連結されている。
上記構成において、まず、アッパレール32がシート前方位置に到達すると、アッパレール32の上方部分に取り付けられた検出体41が作動し、検出体41が第1ケーブル44の一端部を牽引する。
検出体41の牽引動作に伴って、第1ケーブル44の他端部に取り付けられた中継ユニット43が作動し、中継ユニット43が第2ケーブル45の一端部を牽引する。
中継ユニット43の牽引動作に伴って、第2ケーブル45の他端部に取り付けられたキャンセラー42が作動する。
その結果、図6に示すように、シート本体がシート前方位置に到達すると、シートバック2が前倒し姿勢となってロックされることになる。
なお、シート本体がシート前方位置から後方側に移動すると、インターロック装置40によるロックが解除され、リクライニング装置20の動作が有効になる。
なお、インターロック装置40の作動は、検出体41、キャンセラー42及び中継ユニット43を上記ケーブルで連結することで構造的に実現しているが、特に限定されることなく変更可能である。例えば、中継ユニット43が制御部として機能し、検出体41の検出結果を検出体41から受信して、キャンセラー42の作動に基づく作動信号をキャンセラー42へ送信することで電気的に実現することもできる。
<インターロック装置の中継ユニット>
次に、インターロック装置40の中継ユニット43について詳細を説明する。
中継ユニット43は、図5に示すように、パンフレーム14のうち、シート後方側から前方側に向かうに従って上方傾斜する傾斜部分14aの底面に取り付けられている。
詳しく言うと、パンフレーム14の当該底面には、中継ユニット43を取り付けるための取り付けカバー46が取り付けられている。
取り付けカバー46は、断面略コ字形状からなり、パンフレーム14の底面に所定の間隔を空けて取り付けられ、下方に延びる左右の側壁部46aと、左右の側壁部46aの延出部分を連結する底壁部46bと、から主に構成されている。
左右の側壁部46aの上端部分には、シート幅方向の外側に折り曲げられたフランジ部分が形成されており、当該フランジ部分がパンフレーム14の底面に平面同士で重ね合わされてネジ締結されている。
また、底壁部46bの前端部分及び後端部分のうち、少なくとも一方には、上方に向かって折り曲げられたフランジ部分が形成されており、取り付けカバー46の剛性が向上している。
中継ユニット43は、図5に示すように、上下方向においてパンフレーム14と取り付けカバー46の底壁部46bとに挟まれており、かつ、シート幅方向において左右の側壁部46aに挟まれて外部から保護されている。
具体的には、中継ユニット43の本体となる回転プレート体43aが、取り付けカバー46に対して回転可能に取り付けられている。
回転プレート体43aの中心部分には回転シャフト43bが軸支され、また、回転シャフト43bを介して互いに反対側の位置には、第1ケーブル44と第2ケーブル45とが掛け止めされている。
すなわち、第1ケーブル44が回転プレート体43aを牽引すると、回転プレート体43aが回転シャフト43bを中心として回転し、第2ケーブル45を牽引することになる。
上記構成において、図5に示すように、取り付けカバー46の底壁部46bには、シートクッション1の表皮1bの端末を掛け止めするための掛け止め部材47が取り付けられている。
掛け止め部材47は、略コ字形状からなるワイヤ部材からなり、取り付けカバー46からシート前方側に突出するように配置されている。そして、当該突出した部分に表皮1bの端末が掛け止めされる。
そのため、剛性の高い取り付けカバー46を利用して、表皮端末の掛け止め作業を効率化できると共に、表皮端末の取り付け剛性を向上できる。
また上記構成において、図5に示すように、取り付けカバー46には、中継ユニット43を一部露出させるための開口部分が形成されている。
そのため、中継ユニット43の組み立て確認や作動確認が容易になる。
<その他の実施形態>
上記実施形態において、インターロック装置40は、シート操作を確実なものにすべく、アッパレール32がシート前方位置に到達したときに、シート本体の可動部分(シートバック2)の動作を無効にする構成としていたが、当該可動部分をシートバック2以外の構成部品に適用させても良い。
例えば、シートクッション1の高さ位置を調整するハイトリンク装置においてシートクッション1の動作を無効にする構成としても良い。そのほか、シート本体全体や、ヘッドレストや、アームレスト等の動作を無効にする構成としても良い。
また上記実施形態において、図6に示すように、インターロック装置40は、アッパレール32がシート前方位置に到達したときに、シートバック2の動作を無効にする構成としていたが、シート前方位置に限定されることなく変更可能である。
例えば、アッパレール32がシート後方位置に到達したときに、シートバック2の動作を無効にする構成にしても良い。
そうすれば、車両用シートSがリアシートであった場合に、荷室スペースを形成するために車両用シートSをシート後方位置に移動させたとき、意図せずにシートバック2がシート前方に倒れ込むことがないように、シートバック2を後ろ倒しした状態で操作不能とする機能をもたせられる。
また上記実施形態において、図5に示すように、「中継ユニット43(作動ユニット)はシートクッション1のシート幅方向における中央部分に配置されている」と説明しているが、厳密にシート幅方向の中央位置に配置されていなくても良い。
例えば、シートクッション1のシート幅方向における中央ラインを想定したときに、中継ユニット43が当該中央ラインに一部重なる位置に配置されていれば、「シート幅方向において中央部分に配置されている」ものに含まれる。
また例えば、中継ユニット43がシートクッション1のシート幅方向における一方の端部分にやや寄らせた位置に配置されている場合にも、「シート幅方向において中央部分に配置されている」ものに含まれる。
また上記実施形態では、図5に示すように、インターロック装置40の作動部分となる作動ユニット(中継ユニット43)の配置について詳しく説明したが、本作動ユニットの特徴的な配置を中継ユニット43以外の構成部品に適用させても良い。
例えば、検出体41やキャンセラー42に当該配置を適用させても良いし、その他の構成部品に当該配置を適用させても良い。
上記各実施形態では、具体例として自動車に用いられる車両用シートについて説明したが、特に限定されることなく、電車、バス等に用いられる車両用シートのほか、飛行機、船等に用いられる乗り物用シートとしても利用することができる。
また、乗り物用シートのほか、映画館、プラネタリウム等の商業施設、病院待合室等の公共施設の室内、又は室外に広く用いられるシートとしても利用可能である。
本実施形態では、主として本発明に係る車両用シートに関して説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
S 車両用シート
1 シートクッション
1a,2a クッションパッド
1b,2b 表皮
2 シートバック
10 クッションフレーム
11 サイドフレーム
12 前方連結パイプ
13 後方連結パイプ
14 パンフレーム
14a 傾斜部分
15 取り付けブラケット
20 リクライニング装置
21 操作ハンドル
30 スライドレール装置
31 ロアレール
32 アッパレール
33 ロック部材
33a シャフト受け部
33b 押圧受け部
34 連結ブラケット
35 回動シャフト
36 付勢バネ
37 回転軸
37a 軸心体
37b 筒状体
37c 第1締結部材
37d 第2締結部材
38 伝達部材
38a 押圧部
39 操作レバー
40 インターロック装置
41 検出体
42 キャンセラー
43 中継ユニット(作動ユニット)
43a 回転プレート体
43b 回転シャフト
44 第1ケーブル
45 第2ケーブル
46 取り付けカバー
46a 側壁部
46b 底壁部
47 掛け止め部材

Claims (7)

  1. 車体フロアに固定されるロアレールと、
    該ロアレールに沿って摺動可能に取り付けられるアッパレールと、
    該アッパレールの上方に配置されたシート本体と、を備えた車両用シートであって、
    前記ロアレールに対して前記アッパレールが所定位置に到達したときに、前記シート本体の可動部分の動作を無効にするインターロック装置を備え、
    該インターロック装置の作動部分となる作動ユニットは、前記シート本体の着座部となるシートクッションの前方部分に取り付けられ、かつ、前記シートクッションのシート幅方向における中央部分に配置され
    前記シートクッションは、骨格となるクッションフレームを備え、
    前記作動ユニットは、前記クッションフレームの底面に取り付けられ、
    該クッションフレームの底面には、前記作動ユニットを取り付けるための取り付けカバーが設けられ、
    前記シートクッションは、前記クッションフレームにクッションパッドを載置して、表皮によって被覆されて構成され、
    前記取り付けカバーには、前記表皮の端末を掛け止めするための掛け止め部材が取り付けられていることを特徴とする車両用シート。
  2. 車体フロアに固定されるロアレールと、
    該ロアレールに沿って摺動可能に取り付けられるアッパレールと、
    該アッパレールの上方に配置されたシート本体と、を備えた車両用シートであって、
    前記ロアレールに対して前記アッパレールが所定位置に到達したときに、前記シート本体の可動部分の動作を無効にするインターロック装置を備え、
    該インターロック装置の作動部分となる作動ユニットは、前記シート本体の着座部となるシートクッションの前方部分に取り付けられ、かつ、前記シートクッションのシート幅方向における中央部分に配置され、
    前記作動ユニットは、前記アッパレールの前端よりもシート前方に配置されていることを特徴とする車両用シート。
  3. 骨格となるクッションフレームは、シート幅方向の側方に配置される左右のサイドフレームと、該左右のサイドフレームの前方部分の間に配置されるプレート状のパンフレームと、を有し、
    前記作動ユニットは、前記パンフレームの底面に取り付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用シート。
  4. 前記作動ユニットは、前記サイドフレームの前端よりもシート前方に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の車両用シート。
  5. 前記パンフレームの底面には、前記作動ユニットを取り付けるための取り付けカバーが設けられ、
    前記パンフレームのうち、前記取り付けカバーが取り付けられる部分は、前記パンフレームの本体部分よりもシート幅方向の外側に突出した左右の突出部分であることを特徴とする請求項3又は4に記載の車両用シート。
  6. 前記シート本体の背もたれ部となるシートバックと、
    前記シートクッションに対して前記シートバックを回動可能に連結するリクライニング装置と、を備え、
    前記インターロック装置は、前記アッパレールが前記所定位置に到達したときに、前記可動部分に相当する前記シートバックの回転動作を無効にすることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車両用シート。
  7. 前記インターロック装置は、前記アッパレールに取り付けられ、該アッパレールが前記所定位置に到達したことを検出する検出体と、前記リクライニング装置に取り付けられ、前記シートバックの回転動作を無効にするキャンセラーと、を備え、
    前記作動ユニットは、前記検出体が検出したときに前記キャンセラーを作動させる中継ユニットであることを特徴とする請求項6に記載の車両用シート。
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