JP4327708B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

この発明は、ヘッドレストを有する車両用シートに関する。
車両の追突時等に乗員の頭部を拘束するために、ヘッドレストを移動させることのできる可動ヘッドレスト装置が提案されている。例えば、シートバックに受動手段を設け、衝突時に乗員の慣性荷重によって受動手段を作動させ、ヘッドレストホルダを上方に移動させるものが提案されている。(下記特許文献1参照)
あるいは、ヘッドレストのステーを支持するブラケットの下部に受圧板を設け、該ブラケットが、ヘッドレストと受圧板との間に位置する軸を回動中心として、前後方向に回動するようなヘッドレスト装置が知られている。この種のヘッドレスト装置は、衝突によって乗員がシートバックに押し付けられ、受圧板が後方に押されたときに、ヘッドレストが前方に移動する。(下記特許文献2参照)
受圧板をシートバックの上部に配置することによって、ヘッドレストの回動中心からヘッドレストまでの距離と、ヘッドレストの回動中心から受圧板までの距離との比(リンク比)を大きくしたヘッドレスト装置も提案されている。(下記特許文献3参照)
特開2001−163099号公報 特開平11−268566号公報 特開2001−58533号公報
特許文献1のシート構造では、衝突時の乗員の動きを利用してヘッドレストを駆動できるが、着座姿勢の変化等によってヘッドレストの作動が遅れ、十分な頭部拘束性能が得られない懸念がある。
特許文献2に記載されているヘッドレスト装置は、受圧板の移動量に対してヘッドレストの前方への移動量が少ないため、早期に頭部を拘束することが難しく、傷害低減効果が少ない。仮に、回動中心を下方に設定すれば、ヘッドレストの作動速度が上がるが、頭部拘束時に入力する荷重により、ヘッドレストのステーが後方に大きく撓んでしまうことから、傷害低減効果が低下してしまうという問題が生じる。
特許文献3に記載されているように、シートバックの上部に受圧板を配置する場合、受圧板が異物感の原因となることを回避するには、可能な限りこの受圧板をシートバックの厚み方向の後ろ側に配置する必要がある。その場合、作動開始時機が遅れるという問題が生じる。
従って本発明の目的は、衝突時に速やかにヘッドレストを作動させることができ、頭部をより効果的に拘束することができる車両用シートを提供することにある。
本発明の車両用シートは、シートバックフレームを有するシートバックと、該シートバックの上部に設けるヘッドレスト本体および該ヘッドレスト本体の下方に延びるステーを有するヘッドレストと、前記ヘッドレストのステーを挿入するサポートブラケットと、前記ヘッドレストを移動させるためのヘッドレスト駆動機構とを備えている。
前記ヘッドレスト駆動機構は、前記シートバックフレームに対し第1の位置から第2の位置にわたって移動可能なスライド部材と、前記スライド部材に係合する位置と係合しない位置とにわたって移動可能で該スライド部材を前記第1の位置で止めることのできる係合部材と、乗員によって押されたとき後方に移動することにより前記係合部材を前記スライド部材と係合しない位置に移動させる受圧部材と、前記スライド部材を上方に付勢し前記スライド部材が前記係合部材と係合しない状態において前記スライド部材を前記第1の位置から第2の位置に向かって移動させる引っ張りばねと、前記スライド部材が前記第1の位置から第2の位置に向かって移動するとき前記ヘッドレスト本体が上方に移動しつつ前側に傾くよう前記サポートブラケットを移動させるガイド手段とを具備している。
前記係合部材の1つの例では、前記受圧部材よりも下方に設けられた軸によって、前記長孔ブラケットに前後方向に回動可能に支持され、該係合部材の上部に、前記スライド部材に対して後側から係合して該スライド部材を前記第1の位置に止めるフック部が形成されている。
前記係合部材の他の例では、該係合部材の上部に設けられた軸によって、前記長孔ブラケットに前後方向に回動可能に支持され、該係合部材の上部と下部との間に、前記スライド部材に対して後側から係合して該スライド部材を前記第1の位置に止める係止部が形成されている。
前記長孔ブラケットの前記ガイド孔の下部寄りの位置に、前記スライド部材を前記第1の位置に止めるストッパー部が形成され、前記係合部材には、前記スライド部材を前記ストッパー部から外す方向に押圧可能な当接部が形成されていてもよい。
前記係合部材と受圧部材は、互いに別体の材料を溶接あるいはリベット等の締結部材によって固定してもよいし、あるいは、これら係合部材と受圧部材を、互いに一体の材料、例えばパイプ材あるいは金属板によって形成してもよい。
本発明によれば、衝突によって受圧部材が後方に移動し、スライド部材が係合部材と係合しなくなった状態において、引っ張りばねの張力によってヘッドレスト本体が駆動されるため、速やかに乗員の頭部を拘束することができる。
以下に参考例としての第1の実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
図1は車両用シート10を示している。車両用シート10は、座部11と、シートバック12と、ヘッドレスト13を備えている。ヘッドレスト13は、シートバック12の上部に設けるヘッドレスト本体14と、ヘッドレスト本体14の下方に延びる左右一対のステー15を有している。
図2と図3はシートバック12の内部を示している。シートバック12は、シートバックフレーム20と、ばねアッセンブリ21と、ばねアッセンブリ21を覆うように配置されるパッド部材22(図3に2点鎖線で示す)と、パッド部材22の外面を覆うカバー部材23(図1に示す)などを有している。
シートバックフレーム20は、左右一対のサイドフレーム部材30,31と、上側に位置するアッパフレーム部材32と、下側に位置するロアフレーム部材33などによって構成されている。サイドフレーム部材30,31とロアフレーム部材33は、金属板をプレス加工することにより、所定の形状に成形されている。アッパフレーム部材32は、例えばパイプからなり、その両端がサイドフレーム部材30,31の上部に溶接されている。ロアフレーム部材33の両端はサイドフレーム部材30,31の下部に溶接されている。
ばねアッセンブリ21の一例は、平面ばね35と、複数の引張りばね36などによって構成されている。平面ばね35は、上下方向に延びる複数本の縦ワイヤ37と、水平方向に延びる横ワイヤ38によって構成されている。平面ばね35の両側部が、引張りばね36によって、サイドフレーム部材30,31に支持されている。
アッパフレーム部材32の両端部に、それぞれ、ガイド孔50を有する長孔ブラケット51が取付けられている。図4に示すように、ガイド孔50は上下方向に延びる長孔であり、ガイド孔50の一端50aは他端50bよりも下方に位置している。左右一対の長孔ブラケット51間に、サブフレーム55が設けられている。
図2に示すようにサブフレーム55は、水平方向に延びる横架部56と、横架部56の両端に形成された一対の腕部57とを備えている。腕部57は、横架部56の両端から斜め下前方に延びている。各腕部57の端部にスライド部材(例えばスライドピン)58が設けられている。スライド部材58は、前記ガイド孔50に挿入され、ガイド孔50の一端50aと他端50bとの間を移動可能である。すなわちこのスライド部材58は、ガイド孔50に沿って、上下方向(ガイド孔50の長手方向)に移動することができる。
サブフレーム55の横架部56に、左右一対のサポートブラケット60の下部が固定されている。各サポートブラケット60にヘッドレスト13のステー15が挿入される。サポートブラケット60は筒状をなし、上端にグロメット61を備えている。一対のステー15は、それぞれ、サポートブラケット60に対して上下方向に移動可能である。ステー15は、ヘッドレスト本体14を所望高さに調節した状態において、図示しないロック機構によってサポートブラケット60に固定される。
アッパフレーム部材32に一対の摺動ガイドブラケット65が設けられている。摺動ガイドブラケット65は、サポートブラケット60の上下方向中間部を支持している。摺動ガイドブラケット65の内側には、サポートブラケット60と接する部位に、合成樹脂製の摺動ガイド部材66が設けられている。
サポートブラケット60は、摺動ガイド部材66によって、アッパフレーム部材32に対して上下方向に円滑に摺動できる。サポートブラケット60の上下方向中間部の背面60aは、アッパフレーム部材32に対し、接点C1(図3に示す)において接している。このサポートブラケット60は、アッパフレーム部材32との接点C1を支点として、前後方向にある程度の角度範囲θ1(図3に示す)で傾くことができるよう、摺動ガイドブラケット65とアッパフレーム部材32とによって、傾動可能に支持されている。
シートバック12は、衝突時にヘッドレスト13を移動させるためのヘッドレスト駆動機構70を備えている。ヘッドレスト駆動機構70は、前記スライド部材58と、長孔ブラケット51に設けられた係合部材75と、受圧部材76と、引っ張りばね77と、ガイド手段78などを含んでいる。このヘッドレスト駆動機構70は、受圧部材76が後方に移動したときに、ヘッドレスト本体14が上方に移動しつつ前側に傾くようサブフレーム55とサポートブラケット60を駆動するものである。
ヘッドレスト駆動機構70のスライド部材58は、シートバックフレーム20に設けられた長孔ブラケット51に対して、ガイド孔50の一端50a側の第1の位置(下側の位置)から、ガイド孔50の他端50b側の第2の位置(上側の位置)にわたって、往復移動可能である。
係合部材75は、長孔ブラケット51の下部に設けられた軸80によって、シートバック12の前後方向に回動可能に支持されている。係合部材75の上部にフック部81が形成されている。このフック部81は、スライド部材58の前側からスライド部材58の受け部58a(図4に示す)に係合することができる。軸80は受圧部材76の上方、すなわち受圧部材76とフック部81との間に設けられている。
係合部材75は、図4(A)に示すようにスライド部材58の前側からスライド部材58に係合する位置と、図4(B)に示すようにスライド部材58から外れる位置とにわたって移動可能である。フック部81はスライド部材58を前記第1の位置に止めることができる。この係合部材75は、リターンばね82によって、スライド部材58との係合を維持する方向に付勢されている。
受圧部材76は、乗員の背部に位置するようにシートバック12内に設けられており、シートバック12の幅方向に延びている。受圧部材76の両端に、左右一対の前記係合部材75が溶接等の固定手段によって固定されている。衝突により乗員が受圧部材76を押すと、受圧部材76が後方に移動するため、図4(B)に示すように係合部材75がロック解除方向(矢印Qで示す方向)に回動することにより、フック部81がスライド部材58から離れる。
引っ張りばね77の上端77aはアッパフレーム部材32に係止されている。引っ張りばね77の下端77bはサブフレーム55の腕部57に係止されている。この引っ張りばね77は、スライド部材58を上方に付勢している。係合部材75のフック部81がスライド部材58から外れると、引っ張りばね77の張力によってスライド部材58が前記第2の位置に向かって移動する。
ガイド手段78の一例は、前記ガイド孔50を有する長孔ブラケット51と、摺動ガイドブラケット65などを含んでいる。このガイド手段78は、スライド部材58が前記第1の位置から第2の位置に向かって移動するとき、ヘッドレスト本体14が上方に移動しつつ前側に傾くようにサポートブラケット60を移動させる。言い換えると、スライド部材58がガイド孔50の一端50aから他端50bに向かって移動するとき、ヘッドレスト本体14が上方に移動しつつ前側に傾くように、前記接点C1の位置と、サブフレーム55の腕部57の長さと、腕部57とサポートブラケット60のなす角度θ2(図3に示す)などが設定されている。
次に上記シートバック12の作用について説明する。
衝突時に乗員がシートバック12に押付けられると、乗員の背部付近からシートバック12に入力する荷重により、受圧部材76が後方に移動する。受圧部材76が後方に移動すると、図4(B)に示すように係合部材75が軸80を中心に矢印Q方向に回動し、フック部81がスライド部材58の受け部58aから外れる。このため、引っ張りばね77の張力によって、スライド部材58がガイド孔50に沿って上方に移動する。
これにより、サブフレーム55の腕部57が上方に移動するとともに、サポートブラケット60が上昇しながら、接点C1を支点として前方に傾くように移動する。接点C1自体は前方に移動することなく同一位置にとどまるため、乗員の首下の拘束を早めることなく、ヘッドレスト本体14が上方に移動しつつ前側に傾く。こうして乗員の頭部がヘッドレスト本体14によって速やかに拘束される。
スライド部材58がガイド孔50に沿って上方に移動する途中、あるいは移動したのち、ヘッドレスト本体14に頭部拘束による後方荷重が入力したとき、ガイド孔50の前縁部50c(図4に示す)にスライド部材58が押付けられることによって、ヘッドレスト本体14がロックされる。
作動後のヘッドレスト本体14を手で元の位置(作動前の位置)に戻せば、スライド部材58がガイド孔50の一端50aに向かって移動する途中で、スライド部材58が係合部材75の上側の斜面85に当たり、係合部材75が図4(B)に示す矢印Q方向に回動したのち、図4(A)に示すロック位置に復帰する。
本実施形態のシートバック12によれば、受圧部材76が後方に移動したときにフック部81がスライド部材58の受け部58aから外れ、引っ張りばね77によってヘッドレスト13を速やかに移動させることができる。
本実施形態では、左右一対のサイドフレーム部材30,31またはその近傍に長孔ブラケット51を設けているため、衝突時に乗員が入り込む寸法を確保することができ、首下の拘束を早めることがない。従ってこのシートバック12は、ヘッドレスト13の作動性に優れ、首下の拘束を早めることがないため、むち打ち傷害値低減に効果的である。
図5と図6は本発明に係る第2の実施形態のシートバック12Aの一部を示している。この実施形態の係合部材75は、受圧部材76よりも低い位置に設けられた軸80によって、前後方向に回動可能に支持されている。軸80は、長孔ブラケット51の下端部に設けられている。係合部材75の上部に形成されたフック部81は、スライド部材58の後側からスライド部材58に係合する。それ以外の構成は第1の実施形態のヘッドレスト駆動機構70と同様であるため、第1の実施形態と共通の符号を付して説明は省略する。
このシートバック12Aは、乗員によって受圧部材76が図6中の矢印E方向に押されると、係合部材75が軸80を中心に矢印F方向に回動し、フック部81がスライド部材58から外れる。このため、引っ張りばね77の弾性エネルギー(矢印G方向の張力)によって、スライド部材58がガイド孔50に沿って上方に移動する。これにより、サブフレーム55の腕部57が上方に移動するとともに、サポートブラケット60とヘッドレスト本体14が上方に移動しつつ前側に傾くようにしている。
この実施形態のシートバック12Aによれば、受圧部材76が後方に移動する際のストロークが小さくても、フック部81とスライド部材58との係合を解除(ロック解除)することができる。また、ロック解除後にフック部81が後方に退避するため、フック部が前方に移動するものに比べて、より安全である。
図7と図8は本発明に係る第3の実施形態のシートバック12Bの一部を示している。この実施形態の係合部材75は、係合部材75の上部に設けられた軸80によって前後方向に回動可能に支持されている。軸80は、長孔ブラケット51の上部に設けられている。係合部材75の上部と下部との間に凸状の係止部90が形成されている。係止部90は、スライド部材58に向かって突き出ている。この係止部90は、スライド部材58の後側から係合することができる。それ以外の構成は第1の実施形態のヘッドレスト駆動機構70と同様であるため、第1の実施形態と共通の符号を付して説明は省略する。
このシートバック12Bは、乗員によって受圧部材76が図8中の矢印E方向に押されたときに、係合部材75が軸80を中心に矢印F方向に回動し、係止部90がスライド部材58から外れる。このため、引っ張りばね77の矢印G方向の張力によって、スライド部材58がガイド孔50に沿って上方に移動する。これにより、サブフレーム55の腕部57が上方に移動するとともに、サポートブラケット60とヘッドレスト本体14が上方に移動しつつ前側に傾く。
この実施形態のシートバック12Bによれば、受圧部材76が後方に移動する際のストロークを大きくとることができるため、シートバック12Bに対する乗員の入り込み性をさらに確保することができ、乗員のホールド性が向上する。
図9は参考例としての第4の実施形態のシートバック12Cの一部を示している。この実施形態では、係合部材75と受圧部材76とが互いに一体の材料(例えばパイプ材)をV字形に塑性加工することによって形成されている。受圧部材76の中央部はシートバック12Cの下方に延び、乗員の腰部付近に位置するようになっている。それ以外の構成と作用は第1の実施形態のヘッドレスト駆動機構70と同様であるため、第1の実施形態と共通の符号を付して説明を省略する。
この実施形態のシートバック12Cによれば、係合部材75と受圧部材76とが一体の材料からなるため、部品点数が少なく、低コスト化が図れる。またこの受圧部材76は、フック部81をスライド部材58から外す際(ロック解除時)に、乗員から十分な荷重を受けることができるため、ロック解除が安定するという利点がある。また、受圧部材76が乗員の腰部付近に位置するため、着座時に異物感が生じることを抑制でき、乗り心地を良くすることができる。しかも受圧部材76の受圧面の位置をより前方(乗員側)に設定することができる。
図10と図11は本発明に係る第5の実施形態のシートバック12Dの一部を示している。この実施形態の長孔ブラケット51は、ガイド孔50の下部寄りの位置にストッパー部95を有している。ガイド孔50は、下部側が前方に曲がった形状であり、ガイド孔50の下端部付近にストッパー部95が形成されている。ストッパー部95はスライド部材58を第1の位置に止めることができる。受圧部材76の両端部に係合部材75が設けられている。係合部材75と受圧部材76は互いに一体の材料によって形成されている。
係合部材75に当接部96が設けられている。当接部96は係合部材75の上方に突出し、受圧部材76が後方に移動したときに、スライド部材58をストッパー部95から外す方向に押圧することができる。それ以外の構成と作用は第1の実施形態のヘッドレスト駆動機構70と同様であるため、第1の実施形態と共通の符号を付して説明は省略する。
このシートバック12Dは、受圧部材76が図11中の矢印E方向に押されたときに、係合部材75が軸80を中心に矢印F方向に回動することにより、係合部材75の当接部96がスライド部材58を押す。さらにスライド部材58が矢印Hで示す方向に移動することにより、ストッパー部95から外れる。このため、引っ張りばね77の矢印G方向の張力によって、スライド部材58がガイド孔50に沿って第2の位置まで移動する。これにより、サブフレーム55の腕部57が上方に移動するとともに、サポートブラケット60とヘッドレスト本体14が上方に移動しつつ前側に傾く。
この実施形態のシートバック12Dも、衝突時の乗員の動きに応じて受圧部材76が後方に押されたときに、引っ張りばね77によってヘッドレスト13を速やかに所定の方向に移動させることができる。
参考例としての第1の実施形態に係る車両用シートの斜視図。 図1に示された車両用シートのシートバックの内部を示す斜視図。 図2に示されたシートバックの縦断面図。 図3に示されたシートバックのヘッドレスト駆動機構の互いに異なる作動状態を示す側面図。 本発明に基く第2の実施形態に係る車両用シートの一部の斜視図。 図5に示された車両用シートのヘッドレスト駆動機構の一部を模式的に示す側面図。 本発明に基く第3の実施形態に係る車両用シートの一部の斜視図。 図7に示された車両用シートのヘッドレスト駆動機構の一部を模式的に示す側面図。 参考例としての第4の実施形態に係る車両用シートの一部の斜視図。 本発明に基く第5の実施形態に係る車両用シートの一部の斜視図。 図10に示された車両用シートのヘッドレスト駆動機構の一部を模式的に示す側面図。
符号の説明
10…車両用シート
12,12A,12B,12C,12D…シートバック
13…ヘッドレスト
14…ヘッドレスト本体
20…シートバックフレーム
50…ガイド孔
51…長孔ブラケット
58…スライド部材
60…サポートブラケット
70…ヘッドレスト駆動機構
75…係合部材
76…受圧部材
77…引っ張りばね
78…ガイド手段

Claims (4)

  1. シートバックフレームを有するシートバックと、
    該シートバックの上部に設けるヘッドレスト本体および該ヘッドレスト本体の下方に延びるステーを有するヘッドレストと、
    前記ヘッドレストのステーを挿入するサポートブラケットと、
    前記ヘッドレストを移動させるためのヘッドレスト駆動機構と、
    を備えた車両用シートであって、
    前記ヘッドレスト駆動機構は、
    前記シートバックフレームに対し第1の位置から第2の位置にわたって移動可能なスライド部材と、
    前記スライド部材に係合する位置と係合しない位置とにわたって移動可能で該スライド部材を前記第1の位置で止めることのできる係合部材と、
    乗員によって押されたとき後方に移動することにより前記係合部材を前記スライド部材と係合しない位置に移動させる受圧部材と、
    前記スライド部材を上方に付勢し前記スライド部材が前記係合部材と係合しない状態において前記スライド部材を前記第1の位置から第2の位置に向かって移動させる引っ張りばねと、
    前記スライド部材が前記第1の位置から第2の位置に向かって移動するとき前記ヘッドレスト本体が上方に移動しつつ前側に傾くよう前記サポートブラケットを移動させるガイド手段とを具備し、
    前記ガイド手段は、前記スライド部材が前記第1の位置から第2の位置にわたり移動可能に挿入されるガイド孔を含み、このガイド孔が、前記シートバックフレームに設けられた長孔ブラケットに形成され、
    前記係合部材は、前記受圧部材よりも下方に設けられた軸によって、前記長孔ブラケットに前後方向に回動可能に支持され、該係合部材の上部に、前記スライド部材に対して後側から係合して該スライド部材を前記第1の位置に止めるフック部が形成されていることを特徴とする車両用シート。
  2. シートバックフレームを有するシートバックと、
    該シートバックの上部に設けるヘッドレスト本体および該ヘッドレスト本体の下方に延びるステーを有するヘッドレストと、
    前記ヘッドレストのステーを挿入するサポートブラケットと、
    前記ヘッドレストを移動させるためのヘッドレスト駆動機構と、
    を備えた車両用シートであって、
    前記ヘッドレスト駆動機構は、
    前記シートバックフレームに対し第1の位置から第2の位置にわたって移動可能なスライド部材と、
    前記スライド部材に係合する位置と係合しない位置とにわたって移動可能で該スライド部材を前記第1の位置で止めることのできる係合部材と、
    乗員によって押されたとき後方に移動することにより前記係合部材を前記スライド部材と係合しない位置に移動させる受圧部材と、
    前記スライド部材を上方に付勢し前記スライド部材が前記係合部材と係合しない状態において前記スライド部材を前記第1の位置から第2の位置に向かって移動させる引っ張りばねと、
    前記スライド部材が前記第1の位置から第2の位置に向かって移動するとき前記ヘッドレスト本体が上方に移動しつつ前側に傾くよう前記サポートブラケットを移動させるガイド手段とを具備し、
    前記ガイド手段は、前記スライド部材が前記第1の位置から第2の位置にわたり移動可能に挿入されるガイド孔を含み、このガイド孔が、前記シートバックフレームに設けられた長孔ブラケットに形成され、
    前記係合部材は、該係合部材の上部に設けられた軸によって、前記長孔ブラケットに前後方向に回動可能に支持され、該係合部材の上部と下部との間に、前記スライド部材に対して後側から係合して該スライド部材を前記第1の位置に止める係止部が形成されていることを特徴とする車両用シート。
  3. シートバックフレームを有するシートバックと、
    該シートバックの上部に設けるヘッドレスト本体および該ヘッドレスト本体の下方に延びるステーを有するヘッドレストと、
    前記ヘッドレストのステーを挿入するサポートブラケットと、
    前記ヘッドレストを移動させるためのヘッドレスト駆動機構と、
    を備えた車両用シートであって、
    前記ヘッドレスト駆動機構は、
    前記シートバックフレームに対し第1の位置から第2の位置にわたって移動可能なスライド部材と、
    前記スライド部材に係合する位置と係合しない位置とにわたって移動可能で該スライド部材を前記第1の位置で止めることのできる係合部材と、
    乗員によって押されたとき後方に移動することにより前記係合部材を前記スライド部材と係合しない位置に移動させる受圧部材と、
    前記スライド部材を上方に付勢し前記スライド部材が前記係合部材と係合しない状態において前記スライド部材を前記第1の位置から第2の位置に向かって移動させる引っ張りばねと、
    前記スライド部材が前記第1の位置から第2の位置に向かって移動するとき前記ヘッドレスト本体が上方に移動しつつ前側に傾くよう前記サポートブラケットを移動させるガイド手段とを具備し、
    前記ガイド手段は、前記スライド部材が前記第1の位置から第2の位置にわたり移動可能に挿入されるガイド孔を含み、このガイド孔が、前記シートバックフレームに設けられた長孔ブラケットに形成され、
    前記長孔ブラケットの前記ガイド孔の下部寄りの位置に、前記スライド部材を前記第1の位置に止めるストッパー部が形成され、前記係合部材には、前記スライド部材を前記ストッパー部から外す方向に押圧可能な当接部が形成されていることを特徴とする車両用シート。
  4. 前記係合部材と前記受圧部材とが互いに一体の材料によって形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の車両用シート。
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