JP2007203758A - ヘッドレスト装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ラジオから発せられる雑音のレベルを低減することができるヘッドレスト装置を提供する。
【解決手段】ヘッドレスト装置10は、1回のヘッドレスト前部の移動期間中において作動周波数に応じて静電容量センサ16を複数回充放電すると共に、該充放電における静電容量値の変化に基づいて乗員の頭部の接近を検出するECU13を備えている。ECU13は、1回のヘッドレスト前部の移動期間中において作動周波数をランダムに変更する。
【選択図】図2
【解決手段】ヘッドレスト装置10は、1回のヘッドレスト前部の移動期間中において作動周波数に応じて静電容量センサ16を複数回充放電すると共に、該充放電における静電容量値の変化に基づいて乗員の頭部の接近を検出するECU13を備えている。ECU13は、1回のヘッドレスト前部の移動期間中において作動周波数をランダムに変更する。
【選択図】図2
Description
本発明は、自動車等の車両用シートに設けられるヘッドレスト装置に関する。
車両に後方から衝撃が加わると、乗員が上半身をシートバックに預けていない状態であれば、乗員の上半身がシートバックの位置まで急激に移動するのに伴い、乗員の頭部はヘッドレストの位置まで急激に移動する。このとき、乗員の上半身の移動量と頭部の移動量には差が生じ、乗員の頭部は上半身よりも大きく車両後方へと移動する。その後、乗員の上半身は衝撃力の反動で前方に大きく振られるが、そのとき、前記移動量の差により乗員の頸部には負担がかかる。
そこで、従来、車両に後方から衝撃が加わったときに、乗員の頭部の位置までヘッドレストを移動させる機構を備えたヘッドレスト装置が提案されている。この構成により、後方からの衝撃時に乗員の頭部は後方に大きく移動することが規制されて保護され、乗員の頸部にかかる負担が軽減される。
ところで、上述した構成においてヘッドレストを乗員の頭部の位置で適切に停止させるために、ヘッドレストに静電容量センサを設けて、ヘッドレストが乗員の頭部に接近したことを検出することが考えられる。検出物を検出する静電容量検出回路の構成としては、例えばセンサ電極の充放電による電圧変化に応じて発振する発振回路の発振状態に基づいて検出する構成(例えば特許文献1参照)や、センサ電極の静電容量と制御回路が有する基準静電容量とを比較してその比較結果に基づいて検出する構成(例えば特許文献2参照)などがある。
特開2002−014174号公報
特開2001−178136号公報
ところで、ヘッドレスト装置において、ヘッドレストを前方に移動させる間に乗員の頭部を検出しなければならないため、上記従来の静電容量検出回路は高い周波数の駆動信号をセンサ電極に供給している。この駆動信号によりセンサ電極からラジオノイズが放射され、このラジオノイズにより車両に搭載されたラジオから雑音が発せられる虞があった。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ラジオから発せられる雑音のレベルを低減することができるヘッドレスト装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、シートバックに対して支持されたヘッドレスト後部と、前記ヘッドレスト後部に対して近接した全閉位置と同ヘッドレスト後部に対して離間した全開位置との間で進退自在なヘッドレスト前部と、前記ヘッドレスト前部を移動させる駆動手段と、乗員の頭部の接近に伴って静電容量が変化する静電容量センサと、1回の前記ヘッドレスト前部の移動期間中において作動周波数に応じて前記静電容量センサを複数回充放電すると共に、該充放電における静電容量値の変化に基づいて前記乗員の頭部の接近を検出する制御手段と、を備えたヘッドレスト装置であって、前記制御手段は、1回の前記ヘッドレスト前部の移動期間中において前記作動周波数をランダムに変更することを要旨とする。
上記構成によれば、静電容量センサを充放電する作動周波数がランダムに切替えられることにより、ノイズのアベレージレベルが低減するため、ラジオから発せられる雑音のレベルを低減することができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のヘッドレスト装置において、前記制御手段は、複数の設定周波数を記憶しており、それら設定周波数の中からランダムに選択した周波数を前記作動周波数に設定することを要旨とする。
上記構成によれば、静電容量センサの充放電を行う作動周波数は、複数の設定周波数の中からランダムに選択される。ヘッドレスト前部の移動期間は短く、それ故に高い作動周波数にて静電容量センサを充放電する必要があるが、設定周波数を乗員の頭部の検出が可能な範囲内の周波数としておけば、乗員の頭部の検出を可能としながら、それら設定周波数をランダムに設定することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のヘッドレスト装置において、前記制御手段は乱数発生手段を備え、該乱数発生手段にて発生した乱数に基づいて前記作動周波数を設定することを要旨とする。
上記構成によれば、静電容量センサの充放電を行う作動周波数は、乱数発生手段にて発生した乱数に基づいて設定されるため、作動周波数がランダムに設定され、ノイズのアベレージレベルが低減される。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のうち何れか1項に記載のヘッドレスト装置において、前記制御手段は、一定時間ごとに前記作動周波数の切替えを行うことを要旨とする。
上記構成によれば、静電容量センサの充放電を行う作動周波数は、一定時間ごとにランダムな値に変更されるため、ラジオから発せられるノイズのアベレージレベルを低減することが可能となる。
本発明のヘッドレスト装置によれば、ラジオから発せられる雑音のレベルを低減することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に従って説明する。図1に、本発明にかかるヘッドレスト装置が搭載された車両用シート1の側面図を示す。この車両用シート1は、自動車等の車両の助手席側に配置されるものである。図1に示すように、車両用シート1は、座席シート2と、座席シート2に傾動可能に支持されたシートバック3と、シートバック3に対して支持されたヘッドレスト装置10とを備えている。
ヘッドレスト装置10は、シートバック3の上端部に設けられたヘッドレストステー4に支持されたヘッドレスト後部11と、ヘッドレスト後部11に対して進退自在なヘッドレスト前部12とを備えている。ヘッドレスト前部12は、図1中実線で示すようにヘッドレスト後部11に対して近接した全閉位置12Aと、同図中二点鎖線で示すようにヘッドレスト後部11に対して離間した全開位置12Bとの間で進退自在とされている。車両の通常運転時は、ヘッドレスト前部12は全閉位置12Aに配置されている。
また、ヘッドレスト装置10は、ECU13と、伸縮機構14と、駆動手段としてのモータ15と、静電容量センサ16とを備えている。
伸縮機構14は、モータ15に駆動されてヘッドレスト後部11とヘッドレスト前部12との間で伸縮動作することで、ヘッドレスト前部12をヘッドレスト後部11に対して進退移動させるように構成されている。静電容量センサ16は、ヘッドレスト前部12の前面付近に設けられており、車両用シート1に着座した乗員の頭部の接近に伴い静電容量が変化するものである。
伸縮機構14は、モータ15に駆動されてヘッドレスト後部11とヘッドレスト前部12との間で伸縮動作することで、ヘッドレスト前部12をヘッドレスト後部11に対して進退移動させるように構成されている。静電容量センサ16は、ヘッドレスト前部12の前面付近に設けられており、車両用シート1に着座した乗員の頭部の接近に伴い静電容量が変化するものである。
ECU13は、車両の後方からの衝突前に、ヘッドレスト前部12を全閉位置12Aから全開位置12B方向へ移動させた後、元の全閉位置12Aに戻すようにモータ15を制御する。
また、ECU13は、静電容量センサ16からの検出信号に基づいて、静電容量センサ16に乗員の頭部が接近したことを検出する制御手段として機能する。詳しくは、ECU13は、ヘッドレスト前部12の移動期間中において作動周波数に応じて静電容量センサ16を複数回充放電すると共に、該充放電における静電容量値の変化に基づいて乗員の頭部の接近を検出する。なお、本実施の形態では、ECU13はこの作動周波数をランダムに変更する。
そして、ECU13は、ヘッドレスト前部12を全開位置12B方向へ移動させる際に、静電容量センサ16からの検出信号に基づいて乗員の頭部を検出した場合、ヘッドレスト前部12の移動を停止させる。また、ECU13は、乗員の頭部が検出されなかった場合はヘッドレスト前部12を全開位置12Bまで移動させる。
次に、上記のヘッドレスト装置10の電気的構成について説明する。
図2に示すように、ヘッドレスト装置10は、ECU13と、該ECU13に接続されたモータ15、静電容量センサ16、電源装置17、衝突予測部18等を備えて構成されている。
図2に示すように、ヘッドレスト装置10は、ECU13と、該ECU13に接続されたモータ15、静電容量センサ16、電源装置17、衝突予測部18等を備えて構成されている。
また、ECU13は、CPU21と、該CPU21に接続された電源回路22、車両情報入力回路23、モータ駆動回路24、静電容量検出回路25等を備えて構成されている。また、CPU21はタイマ21a、フリーランタイマ21b及びメモリ21cを備えている。
CPU21は、イグニッションスイッチ(IGSW)を介して電源装置17に接続されており、該イグニッションスイッチのオン操作により、電源回路22を介して電源装置17から電源供給されるように構成されている。ヘッドレスト装置10は、イグニッションスイッチがオン操作されるごとに電源投入される。
また、CPU21は、車両情報入力回路23を介して衝突予測部18に接続されており、衝突予測部18から後方接近情報等の車両情報を入力する。衝突予測部18は、車両後部のバンパーに設置されたレーダー(図示略)に接続されており、レーダーからの信号を入力して後続車両との相対速度/距離と車両の速度とを総合的に判断し、車両に後続車両が衝突する可能性があるか否かを判断する。そして、その判断結果を車両情報入力回路23に出力する。また、CPU21は、モータ15の駆動を制御するモータ駆動回路24を介してモータ15に接続されており、CPU21はモータ駆動回路24を制御してモータ15を移動させる。
また、CPU21は、静電容量検出回路25を介して静電容量センサ16に接続されている。CPU21は、静電容量センサ16を前記作動周波数で充放電するように、静電容量検出回路25を制御すると共に、静電容量センサ16の静電容量値の変化に基づく信号を静電容量検出回路25から入力し、乗員の頭部が接近したか否かを判断する。
上記の構成において、CPU21は、車両情報入力回路23から入力した検出信号に基づいて、車両の後方からの衝突前に、モータ駆動回路24を制御してヘッドレスト前部12を全閉位置12Aから全開位置12B方向へ移動させる。
そして、CPU21は、ヘッドレスト前部12を移動させているときに、静電容量検出回路25から入力した信号に基づいて、ヘッドレスト前部12に乗員の頭部が接近したことを検出すると、モータ駆動回路24を制御してヘッドレスト前部12の移動を停止させる。また、CPU21は、ヘッドレスト前部12の作動中に乗員の頭部の接近が検出されなかった場合は、ヘッドレスト前部12を全開位置12Bまで移動させる。
その後、CPU21は、ヘッドレスト前部12を停止させた位置、即ち乗員の頭部に近接した位置又は全開位置12Bで2秒程度停止させて乗員の頭部を保護した後、モータ駆動回路24を制御してヘッドレスト前部12を元の全閉位置12Aまで移動させる。
本実施の形態では、CPU21は、静電容量センサ16の充放電を行う前記作動周波数をランダムに変更する。詳しくは、CPU21は、前記作動周波数をタイマ21aの値に基づいて一定時間、本実施の形態では5(ms)ごとに変更する。そして、メモリ21cには複数の設定周波数が記憶されており、CPU21は、フリーランタイマ21bの最下位値を一定時間(5(ms))ごとに読み込み、その値に対応する設定周波数をメモリ21cから読み出し前記作動周波数として設定する。フリーランタイマ21b及びCPU21は乱数発生手段に相当する。
なお、ヘッドレスト前部12の移動期間は1〜1.5(s)と短く、それ故に高い作動周波数にて静電容量センサ16を充放電する必要がある。本実施の形態では、前記作動周波数の基準は1(MHz)とされており、メモリ21cに記憶された複数の設定周波数は±100〜200(kHz)程度の範囲内とされている。
なお、CPU21は、静電容量検出回路25からの受信を受けるために、設定した作動周波数に対応したボーレートを設定する。これは、静電容量検出回路25が検出信号を送信するボーレートが作動周波数に応じて変更されるためである。つまり、静電容量検出回路25は後述する送信回路33と駆動回路34とを備え、送信回路33及び駆動回路34は同じクロック信号により動作する。作動周波数を変更することは、このクロック信号の周波数を変更することであるため、送信回路33と駆動回路34の動作間隔が変更され、静電容量センサ16の充放電の周波数と送信回路33のボーレートが変更される。
ここで、静電容量検出回路25及び静電容量センサ16について詳述する。
図3に示すように、交流電源に静電容量検出回路25を構成する基準コンデンサCsと静電容量センサ16を構成するセンサ電極Cxとが接続されている。
図3に示すように、交流電源に静電容量検出回路25を構成する基準コンデンサCsと静電容量センサ16を構成するセンサ電極Cxとが接続されている。
基準コンデンサCsには充電用スイッチSW1が接続されており、充電用スイッチSW1がオン接続されることで基準コンデンサCsが充電される。また、基準コンデンサCsの出力端子には比較回路31が接続され、比較回路31の出力端子にはカウンタ32を介して送信回路33が接続されている。
また、基準コンデンサCsとセンサ電極Cxとの間には電荷移動スイッチSW2が接続されており、この電荷移動スイッチSW2がオン状態とされることで、基準コンデンサCsの電荷の一部がセンサ電極Cxに移動する。なお、電荷移動スイッチSW2の出力端子は前記カウンタ32に接続されている。そして、センサ電極Cxには電極放電スイッチSW3が接続されており、この電極放電スイッチSW3がオン状態とされるとセンサ電極Cxの電荷が放電される。
上述した充電用スイッチSW1、電荷移動スイッチSW2及び電極放電スイッチSW3は、駆動回路34を介して前記CPU21からの信号を受信する受信回路35に接続されており、これらのスイッチSW1〜SW3はCPU21から受信した駆動信号に基づいて駆動する。
次に、上記の構成の静電容量検出回路25及び静電容量センサ16の動作について説明する。
先ず、図4(a)に示すように、充電用スイッチSW1がオン状態とされることで、図4(b)に示すように、基準コンデンサCsへ電源電圧を充電され、その後充電用スイッチSW1がオフ状態とされる。充電用スイッチSW1は、200(Hz)の周期でオン・オフされる。なお、上述したように、CPU21は5(ms)、つまり充電用スイッチSW1の作動周期ごとに、前記作動周波数をランダムに変更する。
先ず、図4(a)に示すように、充電用スイッチSW1がオン状態とされることで、図4(b)に示すように、基準コンデンサCsへ電源電圧を充電され、その後充電用スイッチSW1がオフ状態とされる。充電用スイッチSW1は、200(Hz)の周期でオン・オフされる。なお、上述したように、CPU21は5(ms)、つまり充電用スイッチSW1の作動周期ごとに、前記作動周波数をランダムに変更する。
また、図4(d)に示すように、電極放電スイッチSW3がオン状態とされることで、センサ電極Cxの電荷が放電される。そして、図4(c),図4(d)に示すように、電極放電スイッチSW3がオフ状態とされると共に、電荷移動スイッチSW2がオン状態とされることで、基準コンデンサCsとセンサ電極Cxとが接続される。すると、基準コンデンサCsの電荷の一部がセンサ電極Cxへと移動する。このように電荷移動スイッチSW2と電極放電スイッチSW3とがオン・オフされることで、センサ電極Cx(静電容量センサ16)の充放電が行われる。つまり、この電荷移動スイッチSW2と電極放電スイッチSW3の周波数が、前記作動周波数に相当する。作動周波数は、1(MHz)を基準として±100〜200(kHz)の範囲内でランダムに変更される。なお、電荷移動スイッチSW2のオン・オフ回数はカウンタ32にてカウントされる。
ここで、センサ電極Cx(静電容量センサ16)に対する電荷の充放電を高周波数のクロック信号により電荷移動スイッチSW2及び電極放電スイッチSW3をオン・オフすることで行っている。このクロック信号によりラジオノイズが発生する虞がある。そこで、このようなラジオノイズが周辺へ影響するのを防止するために、前記静電容量検出回路25をシールドケースに収容するということが考えられる。しかし、乗員の頭部を検出するという目的があるためセンサ電極Cxをシールドケースに入れることができないため、センサ電極Cxがアンテナとなってラジオノイズが放射されてしまう。
この点、本実施の形態では、CPU21はセンサ電極Cxに供給するクロック信号の作動周波数をランダムに変更するため、ノイズのアベレージレベルが低減し、ラジオから発せられる雑音のレベルが低減される。
そして、図5に示すように、比較回路31にて基準コンデンサCsの電圧値が基準の電圧値Vthよりも下がれば、カウンタ32に記憶されたカウンタ値(1,2,…,n)がCPU21に入力される。
例えば、静電容量センサ16に乗員の頭部が接近すると、静電容量センサ16の静電容量値が大きくなることから、基準コンデンサCsからセンサ電極Cxに移動する電荷の量が多くなる。このため、基準コンデンサCsの電圧値は通常状態(乗員の頭部を検出しない状態)よりも早く基準の電圧値Vthよりも下がることになり、そのときのカウンタ値は小さくなる。これにより、CPU21は乗員の頭部の接近を検出することができる。
次に、上記ヘッドレスト装置10のECU13が実行する処理について説明する。ECU13は、ヘッドレスト装置10の起動に伴い本処理を開始する。
図6に示すように、ECU13は、先ず、ステップ100において、静電容量検出回路25の初期化を行う。つまり、ECU13はタイマ21a及びフリーランタイマ21bの値を初期化する。
図6に示すように、ECU13は、先ず、ステップ100において、静電容量検出回路25の初期化を行う。つまり、ECU13はタイマ21a及びフリーランタイマ21bの値を初期化する。
次に、ECU13は、タイマ21aの値を読み出し、5(ms)経過したか否かを判断する。5(ms)経過していなければ(ステップ110,NO)、ECU13はステップ110を繰り返す。5(ms)経過していれば(ステップ110,YES)、ECU13はステップ120に進み、フリーランタイマ21bの最下位値「A」を確認する。そして、ECU13は、ステップ130に進み、前記最下位値「A」に割り当てられた周波数をメモリ21cから読み出し、静電容量検出回路25の電荷移動スイッチSW2及び電極放電スイッチSW3の作動周波数をその周波数に切替える。そして、ECU13は、ステップ140に進み、設定した周波数に対応した受信ボーレートに設定する。
次に、ECU13は、ステップ150においてヘッドレスト前部12が作動中か否かを判断する。ヘッドレスト前部12が作動中であれば(ステップ150,YES)、ECU13は、ステップ160において静電容量検出回路25からカウンタ値、つまり電荷移動スイッチSW2及び電極放電スイッチSW3のオン・オフ回数を受信した後、ステップ170に進み、そのカウンタ値に基づいて頭部の接近があるか否かを判断する。
そして、ECU13はステップ180に進み、乗員の頭部の接近が検出されたか否かを判断し、乗員の頭部が検出されたと判断すれば(ステップ180,YES)、ステップ190に進みヘッドレスト前部12の移動を停止させるようにモータ駆動回路24を制御した後、前記ステップ110まで戻りステップ110以降の一連の処理を行う。
また、ECU13は、頭部の検出がないと判断した場合は(ステップ180,NO)、ステップ200に進み、ヘッドレスト前部12の移動を開始して一定時間経過したか否かを判断する。一定時間経過していれば(ステップ200,YES)、ECU13はステップ190に進みヘッドレスト前部12の移動を停止させる。また、一定時間経過していなければ(ステップ200,NO)、ECU13は前記ステップ110まで戻りステップ110以降の一連の処理を行う。
一方、ECU13は、前記ステップ150においてヘッドレスト前部12が作動中ではないと判断した場合(ステップ150,NO)、ステップ210に進み、車両への後方接近があるか否かを判断する。車両への後方接近があると判断すれば(ステップ210,YES)、ECU13はステップ220に進みヘッドレスト前部12を前方(全開位置12B方向)へ移動させた後、前記ステップ110まで戻りステップ110以降の一連の処理を行う。また、車両に後方からの接近情報がない場合は(ステップ210,NO)、ECU13は前記ステップ110まで戻りステップ110以降の一連の処理を行う。ECU13は、ヘッドレスト装置10の起動中は、上記ステップ100〜ステップ220の処理を繰り返す。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)ヘッドレスト装置10によれば、静電容量センサ16(センサ電極Cx)を充放電する作動周波数がランダムに切替えられることにより、ノイズのアベレージレベルが低減するため、ラジオから発せられる雑音のレベルを低減することができる。
(1)ヘッドレスト装置10によれば、静電容量センサ16(センサ電極Cx)を充放電する作動周波数がランダムに切替えられることにより、ノイズのアベレージレベルが低減するため、ラジオから発せられる雑音のレベルを低減することができる。
(2)ヘッドレスト装置10によれば、静電容量センサ16の充放電を行う作動周波数は、メモリ21cに記憶された複数の設定周波数の中からランダムに選択される。ヘッドレスト前部12の移動期間は短く、それ故に高い作動周波数にて静電容量センサ16を充放電する必要があるが、設定周波数を乗員の頭部の検出が可能な範囲内の周波数としておけば、乗員の頭部の検出を可能としながら、それら設定周波数をランダムに設定することができる。
(3)ヘッドレスト装置10によれば、静電容量センサ16の充放電を行う作動周波数は、フリーランタイマ21bの最下位値に対応した周波数に基づいて設定されるため、作動周波数がランダムに設定され、ノイズのアベレージレベルが低減される。
(4)ヘッドレスト装置10によれば、静電容量センサ16の充放電を行う作動周波数は、5(ms)ごとにランダムな値に変更されるため、ラジオから発せられるノイズのアベレージレベルを低減することが可能となる。
なお、本実施形態は上記構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・上記実施の形態では、CPU21は5(ms)ごとに静電容量検出回路25の作動周波数を切替えるものとしたが、作動周波数を切替えるタイミングはこれに限定されない。例えば、CPU21のメモリ21cに数値表を記憶させ、CPU21はその数値表から選択した値に基づくタイミングで作動周波数の切替えを行ってもよい。
・上記実施の形態では、CPU21は5(ms)ごとに静電容量検出回路25の作動周波数を切替えるものとしたが、作動周波数を切替えるタイミングはこれに限定されない。例えば、CPU21のメモリ21cに数値表を記憶させ、CPU21はその数値表から選択した値に基づくタイミングで作動周波数の切替えを行ってもよい。
・上記実施の形態では、CPU21はメモリ21cに記憶された複数の設定周波数の中からランダムに選択した周波数に基づいて作動周波数を設定するものとしたが、設定される作動周波数はこれに限定されない。例えば、CPU21は、ヘッドレスト前部12の作動状態に基づいて作動周波数を設定してもよい。
・上記実施の形態では、乱数発生手段としてフリーランタイマ21bを用いた場合について説明したが、乱数発生手段はどのような態様のものとしてもよい。例えば、乱数を発生させる関数を記憶させておいてもよい。
・上記実施の形態では、ヘッドレスト装置10を備えた車両用シート1が車両の助手席に適用された場合について説明したが、車両用シート1を運転席や後部座席等、車両内の他の座席に適用してもよい。
上記各実施の形態から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ)前記制御手段は、前記ヘッドレスト前部の動作状態に基づいて前記作動周波数を設定することを特徴とする請求項1〜4のうち何れか1項に記載のヘッドレスト装置。
(イ)前記制御手段は、前記ヘッドレスト前部の動作状態に基づいて前記作動周波数を設定することを特徴とする請求項1〜4のうち何れか1項に記載のヘッドレスト装置。
(ロ)前記制御手段は、数値表を記憶しており、該数値表からランダムに選択した値に前記作動周波数を切替えることを特徴とする請求項1〜4のうち何れか1項に記載のヘッドレスト装置。
(ハ)前記制御手段は、数値表を記憶しており、該数値表から選択した値に基づくタイミングで前記作動周波数の切替えを行うことを特徴とする請求項1〜4のうち何れか1項に記載のヘッドレスト装置。
3…シートバック、10…ヘッドレスト装置、11…ヘッドレスト後部、12…ヘッドレスト前部、12A…全閉位置、12B…全開位置、13…ECU(制御手段)、15…モータ(駆動手段)、16…静電容量センサ、21…CPU(乱数発生手段)、21b…フリーランタイマ(乱数発生手段)。
Claims (4)
- シートバックに対して支持されたヘッドレスト後部と、
前記ヘッドレスト後部に対して近接した全閉位置と同ヘッドレスト後部に対して離間した全開位置との間で進退自在なヘッドレスト前部と、
前記ヘッドレスト前部を移動させる駆動手段と、
乗員の頭部の接近に伴って静電容量が変化する静電容量センサと、
1回の前記ヘッドレスト前部の移動期間中において作動周波数に応じて前記静電容量センサを複数回充放電すると共に、該充放電における静電容量値の変化に基づいて前記乗員の頭部の接近を検出する制御手段と、
を備えたヘッドレスト装置であって、
前記制御手段は、1回の前記ヘッドレスト前部の移動期間中において前記作動周波数をランダムに変更することを特徴とするヘッドレスト装置。 - 前記制御手段は、複数の設定周波数を記憶しており、それら設定周波数の中からランダムに選択した周波数を前記作動周波数に設定することを特徴とする請求項1に記載のヘッドレスト装置。
- 前記制御手段は乱数発生手段を備え、該乱数発生手段にて発生した乱数に基づいて前記作動周波数を設定することを特徴とする請求項1又は2記載のヘッドレスト装置。
- 前記制御手段は、一定時間ごとに前記作動周波数の切替えを行うことを特徴とする請求項1〜3のうち何れか1項に記載のヘッドレスト装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2006-01-30 JP JP2006021446A patent/JP2007203758A/ja active Pending
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