WO1999050603A1

WO1999050603A1 - Entree d'air et soufflante

Info

Publication number: WO1999050603A1
Application number: PCT/JP1999/001505
Authority: WO
Inventors: Kunihiko Miyake; Yoshimasa Kikuchi; Toru Iwata; Masashi Kamada
Original assignee: Daikin Industries, Ltd.
Priority date: 1998-03-30
Filing date: 1999-03-25
Publication date: 1999-10-07
Also published as: EP1069381A4; KR100423116B1; KR20010042385A; CN1296561A; EP1069381A1; US6551185B1; KR20030011374A; CN1243934C; KR100392302B1

Description

明細書吸気 .送風装置技術分野

本発明は、吸気 ·送風される空気に螺旋状の渦流を形成することができる吸気 ·送風装置に関するものである。背景技術

一般に、局所的な特定の場所の排気を行う方法として、送風空気との関係で螺旋状の吸気渦流を発生させる吸気 ·送風装置が用いられている。

その一例として特開昭 6 4 - 3 8 5 4 0号公報に開示されているように、 4本の支柱から空気流を吹き出し、エアカーテンで仕切られた空間内に螺旋状の上昇渦流を発生させ、当該空間の中心部において上記渦流に直交する方向に吸気作用を生ぜしめるようにしたものがある。

ところが、該装置の場合、 4本の支柱を設置しなければならない問題があるとともに、設置スペースが制約される。

そこで、上記のような支柱を不要にした吸気 ·送風装置として、例えば特開平 4 - 1 4 0号公報ゃ特開平 9一 2 5 8 8 9号公報、特開平 8 - 7 5 2 0 8号公報等に示されるものが提案されている。

先ず特開平 4— 1 4 0号公報のものでは、排気対象空間の上部に排気フードを設け、該排気フードの中央部に排気ファンに連結された排気口を形成するとともに、該排気フードの下面に上記排気口の中心と同一円周の接線方向へ空気を噴出して該噴出空気と上記排気口からの負圧とにより螺旋状に上昇する渦卷気流を生ぜしめ、該渦卷気流によつて排気対象空間内の排気を行うようにした排気装置において、上記排気フードの下部外周部に給気チャンバを固定する一方、該給気チヤンバの下面に一定の間隔で上記排気口の中心と同一円周の接線方向へ空気を噴出させるための噴出口と下方側床面に向かって空気を噴出させるための固定噴出口とを交互に配設し、上記噴出口から空気を床面に向けて噴出させることにより、上記渦卷気流を乱さないようにしながら、上記渦卷気流により上記排気対象空間内の排気を行うように構成されている。

次に特開平 9一 2 5 8 8 9号公報のものでは、羽根車の回転により空気吸込口から空気を吸い込み、その空気を羽根車の内部から外周に向けて吐き出すように構成された遠心送風機を使用し、上記羽根車の吸い込み側となる端面に回転軸方向下方に延長して筒部を設け、この筒部の外周面に、上記羽根車と共に回転し、上記吸込口に向かって吸い込まれる吸込気流の周囲を筒状に包み込んで旋回気流を発生させるプロペラを設けて構成されている。

さらに特開平 8— 7 5 2 0 8号公報のものでは、空気吸い込み口が円形である排気路と、空気吹き出し口が上記空気吸い込み口の外側に同心円をなすように環状に配置され、上記空気吹き出し口側が環状路になった空気供給路と、該空気供給路の上記環状路内部に当該環状路の方向に伸長して設けられ、当該環状路の環状方向を分割するように配置された複数の空気流案内羽根と、上記空気供給路の空気吹き出し口外周に上記排気路の空気吸い込み口と同心円をなすように突設された末広がりの旋回空気流案内フードとを備え、上記排気路と上記空気供給路とが上記空気吸い込み口および空気吹き出し口の面に対して同じ側に位置し、また、上記空気流案内羽根のすべてが上記排気路の空気吸い込み口の空気の吸い込みによつて生じる吸い込み空気流の中心軸方向に対して斜め同方向に旋回して構成され、上記空気吸い込み口周囲の環状の空気吹き出し口から、上記案内羽根により上記空気吸い込み口の空気吸い込み方向に対して斜め逆方向に旋回した旋回空気流を上記空気吸い込み口の外周囲に吹き出させるように構成されている。発明の開示

発明が解決しようとする技術的課題

上記従来例には、それぞれ次のような問題がある。

すなわち、先ず特開平 4一 1 4 0号公報のものの場合、排気ダクトに連続する大きな開口径の排気フードの外周に対応する外径の給気チャンバを設け、該給気チヤンバに排気口中心に対して接線方向に空気を吹き出す空気噴出口と下方側床面方向に空気を吹き出す空気噴出口とを多数並設することが必要であり、排気ダクトを含む大がかりで、複雑な装置構成が必須となり、騒音も高く、工場等の大施設のスポット排気装置としてしか適用することができない。

したがって、例えば空気調和機や空気清浄機等の小型で快適性が求められるものには向かない。

次に特開平 9一 2 5 8 8 9号公報のものは、上記^:適性の要求には一応対応できるが、ダクト方式の換気装置にしか適用することができない。また排気ファンの吸入口を下方に延長して給気用のファンを設ける必要があるため、小型化が困難である。

次に特開平 8— 7 5 2 0 8号公報のものでは、吹出口の外周に大きな旋回流案内フード等が必要となり、構造が複雑となる。またダクト型の換気装置にしか適用できないという問題がある。

また、空気吸込口に向かって流れ、吸気 ·送風作用に大きな影響を与えるトルネード流の生成は、該トルネード流を取り囲む空気吹出口から吹き出される旋回流が安定的に生成されることが必要条件とされる。

ところで、図 4 2に示すように、トルネード流の生成要因となる旋回流は、吸気 ·送風装置の下面に位置するパネル材 1 5 1の外周部位に形成された環状の空気吹出口 1 5 2から吹き出される。この場合、上記空気吹出口 1 5 2に連続する吹出通路 1 5 3は、上記パネル材 1 5 1の吹出側面 1 5 1 a側に向かうに伴って径方向外側へ傾斜する傾斜断面をもっとともに、該吹出通路 1 5 3内には吹出空気に旋回成分を付与するための旋回流生成ステータ（固定羽根） 1 5 5を周方向に所定間隔で複数枚取り付けて構成されている。そして、この旋回流生成ステータ 1 5 5の旋回成分付与作用によって、上記吹出空気が上記空気吹出口 1 5 2から螺旋状に吹き出される旋回流とされる。

ここで、上記空気吹出口 1 5 2からの吹出空気が安定した旋回流となるためには、同図に流線 Α_αιで示すように、空気の吹出方向が上記吹出通路 1 5 3の通路方向の延長方向であることが望まれる。ところが、吸気 ·送風装置が天井埋込型であるような場合には、上記空気吹出口 1 5 2が開口した上記パネル材 1 5 1と略同一面を形成するようにその外側に天井 1 5 4が存在しているため、上記パネル材 1 5 1の空気吹出口 1 5 2の外側に位置する部位及びそれに連続する上記天井 1 5 4によって吹出空気にコアンダ効果が作用する。したがって、該空気吹出口 1 5 2から吹き出される空気流は、上記天井 1 5 4側に付着する作用を受け、同図に流線 A。で示すように、これに沿って径方向外方へ拡散することになる。この結果、旋回流の安定的な生成が阻害され、延いては上記トルネード流の安定的な生成も困難となり、該トルネード流の吸引力を使用した吸気，送風性能が十分に得られなくなるとともに、上記の如きコアンダ効果の発生原因となるような場所への設置が制約されその汎用性が低下するという問題があった。

さらに、このようなトルネード流の強い吸引力を利用した上記従来の排気装置によれば、例えば該装置を排気対象空間（例えば、部屋）のどの位置に設置するかによつてその性能が大きく左右される。従って、高い性能を得ようとすれば、必然的に装置の設置位置が制約され、その汎用性が阻害されるという問題があつた。

本発明者らは、上記課題の解決手段の開発に際し、先ず、（A) トルネード流を利用した吸気 ·送風装置の性能とその設置位置との関係と、（B ) 該性能とトルネ一ド流の安定度との関係、及び（C) トルネード流の安定度と静圧との関係、をそれぞれ実験により考察した。以下、その內容及び考察結果を述べる。

(A) 吸気'送風装置の性能とその設置位置との関係

図 5 4 Aには、矩形の平面形態をもつ部屋 Xにおける吸気 ·送風装置 Yの設置パターンとして想定した五つのパターン、即ち、設置位置 1〜設置位置 5を示している。

設置位置 1は、吸気 '送風装置 Yを、部屋 Xの中心に設置したパターンである。設置位置 2は、吸気 ·送風装置 Yを、部屋 Xの中心とその一つの壁面との中間位置に設置したパターンである。

設置位置 3は、吸気 ·送風装置 Yを、部屋 Xの一つの壁面の中央に当接させて配置したパターンである。

設置位置 4は、吸気 .送風装置 Yを、部屋 Xの中心と隣接する二つの壁面のコーナ一との中間位置に設置したパターンである。

設置位置 5は、吸気，送風装置 Yを、隣接する二つの壁面のコーナー部分に当接させて設置したパターンである。図 5 4 Bは、上記吸気 ·送風装置の性能を、上記各設置位置毎に、肇で示したものである。ここで、上記吸気'送風装置 Yの ' 能評価の方法としては、上記部屋 Xの空気中に浮遊している一定量の粉塵を該吸気 ·送風装置 Yに内蔵した除塵デバイスによって一定時間だけ捕集除去し、該一定時間の経過後における吹出旋回流によるエアカーテンで囲まれた領域外の空気中の残留粉塵量によって該吸気 ·送風装置 Yの排気性能（即ち、トルネード流による室内空気の吸引†生能）を間接的に評価する方法を採用した。尚、図 5 4 Bの〇で示した評価は、トルネ一ド流を利用しない従来の誘引方式の吸気 ·送風装置の評価を比較対象として示したものである。

上記図 5 4 A及び Bからは、先ず、吸気 ·送風装置 Yの設置位置が設置位置 1

〜設置位置 5のいずれであっても、トルネード流を利用する吸気 ·送風装置 Yにおいては、トルネード流を利用しない従来の誘引方式の吸気 ·送風装置の場合よりも高い性能が得られており、これによりトルネード流を利用する吸気 ·送風装置 Yの有利性が判る。

また一方、本発明に直接関連することであるが、トルネード流を利用する吸気 ·送風装置 Yであっても、その性能は該吸気 ·送風装置 Yの設置位置によって異なり、特に設置位置 2においてその性能低下が著しいことが判る。

( B ) 吸気 ·送風装置 Yの性能とトルネード流の安定度との関係

ここで、性能の良好な例えば設置位置 1の場合におけるトルネード流の状態と、能が著しく低レ、設置位置 2の場合におけるトルネード流の状態とを調べてみると、前者においてはトルネード流が非常に安定しているのに対して、後者においてはトルネード流が非常に不安定であることが知見された。かかる知見から、吸気 ·送風装置 Yの性能を向上させ且つこれを維持するには、トルネード流を安定して発生さ'せることが有効であるとレ、うことが判る。

(C) トルネード流の安定度と静圧との関係

次に、安定したトルネード流の発生により高い性能が得られる設置位置 1の場合における空気吹出口近傍の静圧と、トルネード流が不安定で性能が非常に低い設置位置 2の場合における空気吹出口の近傍の静圧とを、シミュレシヨン解析により比較検討した。その結果、設置位置 1の場合では、空気吹出口の近傍には該空気吹出口から吹き出される旋回流によって高静圧領域が生成され、この高静圧領域によって、該旋回流の内側の負圧領域であるトルネード流生成領域が囲まれた状態となっていた。これに対して、設置位置 2の場合では、空気吹出口の近傍にはほとんど高静圧領域が形成されていなかった。このことから、安定したトルネード流を得るためには、空気吹出口から吹き出される旋回流によって、該旋回流の中心軸寄りの負圧領域を取り囲むようにして該負圧領域の外側に高静圧領域を生成させることが有効であるということが知見された。

(D) 設置位置 2の場合の改善策の検討

上記（A) 〜（C) の知見から、本発明者らは、設置位置 2の場合における性能向上のための改善策を種々検討した。

先ず、設置位置 2において性能が低いのは、上記空気吹出口の近傍での高静圧領域の生成が何らかの原因で阻害されており、その結果、性能を大きく左右するトルネード流を安定的に生成できないものと思われる。そして、この原因としては、先ず第 1に、設置位置 2の場合には、他の設置位置の場合に比して、空気吹出口から吹き出される旋回流が部屋の壁面から受ける影響が大きいこと、第 2に、上記空気吹出口から吹き出された旋回流が該空気吹出口の周辺の壁面との接触により速度境界層が形成され、旋回流は空気吹出口から吹き出された後、早期に速度低下し、その動圧から静圧への圧力変換作用が損なわれ、これにより上記空気吹出口の近傍での高静圧領域の生成が困難になっていること、と推測される。そこで、本発明者らは、かかる推測を前提に、上記改善策の一つとして、上記空気吹出口の外側に、該空気吹出口から適宜離間してこれを取り囲むように土手状の部材を配置する構成を想到した。そして、設置位置 2の場合において、その吸気 ·送風装置 Yの空気吹出口の外側に上記土手状部材を配置し、この状態で再度、上記各実験を行った。その結果、設置位置 2の場合であっても、上記土手状部材を備えることで、図 5 4 Bに♦の性能点で示すように、設置位置 1の場合における性能と比肩し得るような高い性能が得られること、さらに、この場合、吸気 ·送風装置 Yの空気吹出口の近傍に旋回流の外側を囲むように高静圧領域が形成されていること、及び旋回流の内側の負圧領域に非常に安定したトルネード流が発生していることも確認され、結果的に上記推測の妥当性が立証された。本発明者らは、上記（A) 〜（D) の知見事項等から、吸気 .送風装置の設置位置の如何に拘わらず高、性能を得るためには、空気吹出口の外側に適宜離間して土手状の部材を配置して該空気吹出口から吹き出される旋回流を制御することが有効であることに想到したものである。

本発明の目的は、空気吸込口と該吸込口を囲む空気吹出口とを設けた本体ケーシングの内部に、全周方向に空気の吹出しが可能な送風ファンを設置するとともに上記空気吹出口に旋回気流を生成する旋回流生成部材を設けることによって、螺旋状に旋回する吹出渦流を生成し、その中心軸方向内側に螺旋状に上昇する竜卷状の吸気旋回流を生成するようにした吸気 ·送風装置を提供することである。また、本発明のもう 1つの目的は、トルネ一ド流を利用した吸気 ·送風装置において、該装置の設置位置に拘わらず安定したトルネ一ド流を得て高い吸気 ·送風性能を確保するとともに、装置の汎用性を向上させることである。

さらに、本発明の目的は、トルネード流を利用した吸気，送風装置において、該装置の設置位置に拘わらず高い性能が得られるようにすることである。技術的課題の解決方法

上記の目的を達成するために、本発明に係る吸気 ·送風装置は、空気吸込口と該空気吸込口を実質的に囲む空気吹出口とを設けた本体ケーシングの内部に、上記空気吸込口から空気吹出口に到る通風路を形成し、該通風路中に全周方向に空気の吹出しが可能な送風フ了ンを設置するとともに上記空気吹出口に旋回気流を生成する旋回流生成部材を設けることによって螺旋状に旋回する吹出気流を形成し、その中心軸方向内側に上記空気吸込口方向への吸引力を有する吸気渦流を生成させるようになつている。

ここにお!/、て、空気吸込口を実質的に囲むとは連続した環状の空気吹出口が空気吸込口を完全に囲むことは勿論のこと、複数の空気吹出口が不連続に環状に配置されて、この不連続な複数の環状の空気吹出口が空気吸込口を囲むこと、あるいは、多角形状または U字形状または V字形状またはそれらの一部が欠けた形状の空気吹出口が空気吸込口を囲む場合をも意味する。

このような構成によると、上記送風ファンが駆動されると、上記空気吸込口下方の所定スポット領域の空気が当該空気吸込口から吸い込まれ、さらに送風ファンにより、その外周方向に吹き出される。

次に、該送風ファンの外周方向に吹き出された空気が、上記空気吹出口の旋回流生成部材の作用により旋回気流となつて床面方向に吹き出される。

そして、該空気吹出口から床面方向に吹き出される旋回気流が、その中心軸方向内側に床面側から上記空気吸込口の方向に竜巻状に上昇する大きな吸引力を伴つた吸気旋回流を形成するようになる。

その結果、上記床面側所定スポット領域の空気が、上記外側のエア力一テン状の吹出旋回気流によつて確実に遮断され、外部にリークすることなく確実に上記空気吸込口から上述の送風ファン方向に有効に吸い込まれるようになり、例えばエアフィルタ等の空気浄化手段や蒸発器又は凝縮器等の空気熱交換器を設ければ空気清浄効率とともに空気調和（冷暖房）効率が向上するようになる。

一実施例の吸気 ·送風装置は、その空気吹出口が、周方向に連続する環状の開口よりなっている。

したがって、該周方向に連続する環状の開口から上記旋回流生成部材によって生成された旋回気流が流れを乱されることなく、安定した状態で床面方向に吹き出され、中心軸方向内側の空間領域に対して確実なエアカーテン機能を果たすとともに、その中心軸方向内側に安定した吸気旋回流を生成させる。

—実施例の吸気.送風装置は、その空気吹出口が、周方向に所定の間隔を保つて配設された複数のスリット状の開口よりなっている。

したがって、該周方向に所定の間隔を保って配設された複数のスリツト状の開口から上記旋回流生成部材によつて生成された旋回気流が流れを乱されることなく、安定した状態で床面方向に吹き出され、中心軸方向内側の空間領域に対して確実なエアカーテン機能を果たすとともに、その中心軸方向内側に安; した吸気旋回流を生成させる。

—実施例の吸気 ·送風装置は、その旋回流生成部材は、旋回方向に所定の傾斜角を有して空気吹出口に設けられた複数の旋回流生成ステ一タよりなつている。したがって、送風ファンにより外周方向に吹き出された空気は、該旋回方向に所定の傾斜角を有して上記空気吹出口に設けられた複数の旋回流生成ステータよりなる旋回流生成部材の作用により安定した旋回気流となつて床面方向に吹き出される。

そして、該空気吹出口から吹き出される安定した旋回気流が、その中心軸方向内側に床面側から上記空気吸込口方向に竜卷状に上昇する大きな吸引力を伴った有効な吸気旋回流を形成するようになる。

—実施例の吸気 ·送風装置は、その旋回流生成部材は、空気吹出口に設けられた旋回方向の角度を調節する第 1の旋回流生成ステ一タと吹出方向の角度を調節する第 2の旋回流生成ステ一タとよりなっている。

したがって、送風ファンにより外周方向に吹き出された空気は、先ず旋回方向の角度を調節する第 1の旋回流生成ステ一タによって旋回方向のべクトルが与えられた後、吹出方向の角度を調節する第 2の旋回流生成ステータにより旋回流の吹出方向の広がり角が調節され、所望の旋回角の旋回流が所望の広がり角で床面方向に吹き出されるようになり、所定スポット領域のエリアの広さと吸気すべき吸引力の必要とする大きさに対応した任意の調整が可能となる。また、その結果、当該吸気 ·送風装置の設置条件に対応した吹出条件の自由な対応が可能となる。一実施例の吸気 ·送風装置は、空気吹出口は、空気流上流側から下流側にかけて斜め外方に傾斜して形成されている。

したがって、送風ファンから外周方向に吹き出された空気が、より小さな通風抵抗でスムーズに空気吹出口から吹き出され、効率良く旋回気流が生成されるようになる。

一実施例の吸気 ·送風装置は、その空気吹出口は、空気流上流側から下流側にかけて鉛直方向に形成されている。

したがって、送風ファンから外周方向に吹き出された空気が、鉛直方向下方の床面方向に水平方向への付着を生じることなく確実に空気吹出口から下方に吹き出され、第 1，第 2の旋回流生成ステータによって効率良く旋回気流が生成されるようになる。

一実施例の吸気 ·送風装置は、その空気吹出口における空気吹出条件は、周方向の速度成分と鉛直方向の速度成分との比が、 0 . 2 5 ~ 1となるように設定されている。このように、空気吹出口における空気吹出条件を、周方向の速度成分と鉛直方向の速度成分との比が、 0 . 2 5〜1となるように設定すると、所定吸気領域の空気が外部にリークするリーク率が低くなり、換気効率が向上する。

本発明の吸気 ·送風装置は、ケ一シングに空気吸込口と該空気吸込口を実質的に囲む空気吹出口とを開口させ、上記空気吸込口から吸い込んだ空気を上記空気吹出口から旋回流として吹き出すことで該旋回流の内部側に上記空気吸込口へ向かうトルネード流を生成せしめるようにした吸気 ·送風装置において、上記空気吹出口に、該空気吹出口から吹き出される旋回流が上記ケ一シング面側に付着するのを防止する気流付着防止部材を備えている。

したがって、この吸気 .送風装置によれば、該気流付着防止部材の気流付着防止作用により、上記空気吹出口から吹き出される空気流の上記ケーシング面側への付着が防止され、該空気流による旋回流が安定的に生成され、それに伴ってその内側における上記トルネ一ド流も安定的に生成され、該トルネード流の強い吸引力により高い吸気 ·送風性能が確保される。

また、この場合、上記気流付着防止部材の存在により、例え上記空気吹出口の近傍にコアンダ効果の生成原因となる天井等の面が存在していたとしても、上記空気吹出口から吹き出される空気流によつて旋回流が安定的に生成されるので、吸気 ·送風装置はその設置位置についての制約がほとんどなく、それだけ該吸気 ·送風装置の汎用性が向上することになる。

本発明の一実施例では、気流付着防止部材を、空気吹出口の外周側口縁の全周におレ、て該外周側口縁から上記空気吹出口の吹出方向の略延長上に向けて上記ケ一シング面から突出状態で延出する環状体で構成している。

したがって、この吸気 ·送風装置によれば、上記空気吹出口から吹き出される空気流は該環状体の気流案内作用により該吹出空気は上記空気吹出口の吹出方向の略延長上に向けて吹き出され、例え該空気吹出口の近傍にコアンダ効果の生成原因となる天井等の面が存在していたとしても、該面側への吹出空気の付着が可及的に防止され、該空気流によって旋回流が安定的に生成されることになる。この結果、上記環状体の付設という簡単で且つ安価な構成により、上記効果を確実に得ることができるものである。本発明の一実施例では、気流付着防止部材を、空気吹出口の外周側口縁の全周において該外周側口縁から吹出流路内に突出する環状体で構成している。

したがって、この吸気 ·送風装置によれば、上記環状体と上記空気吹出口の外周側口縁との間に隅部が形成され、この隅部には上記吹出流路内を上記空気吹出口に向かって流れる空気により渦流が生成され、且つここに滞留する。従って、上記吹出流路を通って上記空気吹出口から吹き出される空気流は、該吹出流路に生成された上記渦流によって径方向内側方向への偏向作用を受けるとともに、該渦流の生成に伴う上記吹出流路の流路面積の減少による縮流作用を受けてその流速が高められることでその吹出方向への指向性が強化されること、の相乗作用により、上記空気吹出口の近傍面への付着が可及的に抑制され、これにより旋回流が安定的に生成され、トルネード流も安定的に生成され、該トルネード流の吸引力により高い吸気 ·送風性能が確保される。

本発明の一実施例では、気流付着防止部材を、空気吹出口の外周側口縁の全周において該外周側口緣から吹出流路内に突出する外側環状体と、内周側口縁の全周において該内周側口縁から吹出流路内に突出する内側環状体とで構成している。したがって、この吸気 ·送風装置によれば、上記吹出流路を通って上記空気吹出口から吹き出される空気流は、上記外側環状体と内側環状体の付設に伴う該吹出流路の流路面積の減少により縮流作用を受けてその流速が高められ、その吹出方向への指向性がより一層強化される。この結果、上記吹出空気の上記空気吹出口の近傍面への付着が可及的に抑制され、旋回流がより安定的に生成されることで、上記トルネ一ド流も安定的に生成され、該トルネ一ド流の吸引力により高い吸気 ·送風性能が確保される。

本発明の一実施例では、空気吸込口から空気吹出口に至る通風路内に空気熱交 '換器又は空気清浄エレメント又は該空気熱交換器と空気清浄エレメントの双方を配置している。

したがって、この吸気 ·送風装置によれば、上記空気熱交換器を配置したものにあっては空気温度調節機能の付加により高能力の空気調和機を提供でき、上記空気清浄エレメントを配置したものにあっては、例えば該空気清浄エレメントが脱臭エレメントである場合には高性能の脱臭機を、また該空気清浄エレメントが除塵エレメントである場合には高性能の除塵機を、それぞれ提供でき、さらに上記空気熱交換器と空気清浄エレメン卜の双方を配置したものにあっては脱臭機能をもつた高性能の空気調和機あるいは除塵機能をもつた高性能の空気調和機を提供することができるものである。

本発明の一実施例では、空気吸込口を排気手段に、空気吹出口を給気手段に、それぞれ接続している。

したがって、この吸気 ·送風装置によれば、上記給気手段から送給された空気は上記空気吹出口から旋回流として吹き出される一方、この旋回流の生成に伴レ、、上記該旋回流の内側領域の空気は上記空気吸込口にトルネ一ド流として吸い込まれ且つ上記給気手段により外部へ排出され、これにより上記領域の換気作用が効率良く行われることになる。

この場合、上記空気吸込口を排気手段に、上記空気吹出口を給気手段に、それぞれ接続する構成であることから、例えば、上記空気吸込口と空気吹出口とで一つの吸気 ·送風ュニットを構成するとともに、該吸気 ·送風ュニットを複数配置し、且つこれら複数の吸気 ·送風ュニットのそれぞれにおける空気吸込口を単一の排気手段に、また空気吹出口を単一の給気手段にそれぞれ接続することで、複数領域の換気作用を同時に行うことを可能とした換気システムを得ることができる。

本発明の一実施例では、給気手段を、温度調整された空気を送給する空気調和機構としている。

したがって、この吸気 .送風装置によれば、上記給気手段を、温度調整された空気を送給する空気調和機構で構成することで、換気機能付き空気調和システムを得ることができる。

本発明の一実施例では、排気手段と給気手段との間に、該排気手段により排出される排気と上記給気手段により送給される給気との間で熱交換を行わせる全熱交換機構を介設している。

したがって、この吸気 ·送風装置によれば、熱効率の良好な換気システムを得ることができる。

また、この本発明に係る吸気 ·送風装置は、空気吸込口と該空気吸込口を実質的に囲む空気吹出口とを設け、上記空気吸込口から吸い込んだ空気を上記空気吹出口から旋回流として吹き出すことで該旋回流の内部側に上記空気吸込口へ向かうトルネード流を生成せしめるようにしたものにおいて、平面視において上記空気吹出口からその外周側へ所定距離だけ離間した位置に、該空気吹出口が設けられたパネル材の吹出側面との間に所定の隅部を形成する壁部材を設けている。したがって、この吸気 ·送風装置によれば、空気が上記空気吹出口から斜め下方へ向けて旋回流として螺旋状に吹き出されるとき、該空気吹出口の外側に離間して位置する上記隅部に渦流が発生し、上記旋回流は該渦流に案内されて上記壁部材の下端まで到達し、その後、自由空間に吹き出される。

この結果、上記旋回流は、上記空気吹出口から吹き出された後、上記パネル材に沿って流れるのが阻止されることで、該パネル材との間における速度境界層の形成に伴う速度低下がなく、該旋回流は吹出速度をほぼ維持したまま自由空間に吹き出される。そして、この自由空間への吹き出しによって、旋回流は次第に速度が減衰され、その動圧が次第に静圧に変換され、その結果、上記空気吹出口の近傍に、トルネ一ド流の発生領域である負圧領域を取り囲むようにして高静圧領域が生成されることになる。かかる空気吹出口の近傍位置での高静圧領域の生成により、その内側の負圧領域におけるトルネード流は高静圧によって抑え込まれる状態となり、該負圧領域においてトルネード流が安定的に生成され、且つこのトルネード流の吸引力が吸気作用に反映されることで、上記吸気 ·送風装置は高い吸気 ·送風性能を発揮することになる。

しかも、この安定したトルネード流は、上記空気吹出口の外側に上記壁部材を設けることで実現されるが、この壁部材はその外側の空間部分からの影響がその内側の旋回流側に及ぶのを阻止する機能をもつことから、上記吸気 ·送風装置の性能はその設置位置の如何に拘わらず良好に維持されることになるものである。さらに、かかる吸気 ·送風装置の性能向上は、上記壁部材を配置するという極めて簡単な構成で実現されるものであることから、性能維持と低コスト化の両立が図られるものである。

本発明に係る吸気 ·送風装置の一実施例では、壁部材を、パネル材の吹出側面から吹出方向前方側へ突出し且つ上記空気吹出口を取り囲むように延設された突条体で構成している。

したがって、この吸気 ·送風装置によれば、該突条体の付設という極めて簡単な構造で、特に装置の低コスト化がより一層促進されるものである。

本発明に係る吸気 ·送風装置の一実施例では、壁部材を、空気吹出口が設けられたパネル材と一体的に形成している。

したがって、この吸気 ·送風装置によれば、部品点数の増加を防止しつつ上記記載の効果を得ることができるものである。

本発明に係る吸気，送風装置の一実施例では、壁部材を、空気吹出口が設けられたパネル材を取り囲んだ状態で該パネル材の表面から略直交方向に延出するように配置された室内壁面で構成している。

したがって、この吸気 ·送風装置によれば、上記壁部材として専用の部材が不要である分だけ部品点数の低減によるコストダウンが図れるとともに、上記壁部材が備えられていない従来構造の吸気 ·送風装置をそのまま使用してその設置位置に拘わらず高い性能を発揮させることもできるものである。

本発明に係る吸気 ·送風装置の一実施例では、空気吹出口の全域に、該空気吹出口の外周壁の延長方向へ延出する案内部材を設けている。

したがって、この吸気 ·送風装置によれば、上記空気吹出口から吹き出される旋回流は上記案内部材により案内されることで上記パネル材の吹出側面側への付着が阻止され、該吹出側面への付着に伴う速度境界層の形成が確実に防止されることから、上記空気吹出口の近傍での高静圧領域の生成がより確実ならしめられる。

本発明に係る吸気 ·送風装置の一実施例では、空気吸込口から空気吹出口に至る通風路内に空気熱交換器を配置している。

したがって、この吸気 ·送風装置によれば、さらに空調機能を付加してその多機能化を図ることができ、延いては吸気 ·送風装置の汎用性及ぴ商品価値の向上が期待できるものである。

本発明に係る吸気 ·送風装置の一実施例では、空気吸込口から空気吹出口に至る通風路内に空気清浄エレメントを配置している。

したがって、この吸気 ·送風装置によれば、さらに空気清浄機能を付加してその多機能化を図ることができ、延いては吸気 ·送風装置の汎用†生及び商品価値の向上が期待できるものである。

また、本発明の吸気 ·送風装置は、空気吸込口とその空気吸込口を実質的に囲む空気吹出口とを有するパネルと、上記空気吸込口からの通風路と上記空気吹出口に到る通風路とを内部に有すると共に、上記パネルが取り付けられる本体ケーシングと、上記空気吹出口から旋回気流を生成する旋回流生成部材とを備えている。

この吸気 ·送風装置よれば、室内の上方に配置された空気吸込口の下の空気は、上記空気吹出口から吹出される旋回気流によって遮断されるとともに、トルネード流になって上昇し上記空気吸込口の中に吸引される。空気吸込口の中に吸引される空気はトルネード流なので、吸引される空気が空気吸込口から離れていても効率よく吸引される。

本発明の一実施例では、吸気 ·送風装置は、空気吸込口に通風路を介して連通する気通路を備えている。

この吸気 ·送風装置よれば、空気吸込口に吸引された空気は、上記空気吸込口力の通風路を経て排気通路から排出される。したがって、室内の汚れた空気を室外に排出できる。

本発明の一実施例では、吸気 ·送風装置は、空気吹出口に通風路を介して連通する外気吸気通路を備えている。

この吸気 ·送風装置よれば、外気は、外気吸気通路から吸引され、空気吹出口への通風路を経て上記空気吹出口から吹出す。したがって、清浄な外気を室内に導くことができる。

本発明の一実施例では、吸気 ·送風装置は、空気吹出口から吹き出される上記旋回気流がパネルの表面に付着するのを防止する気流付着防止部材を備えている。この吸気 ·送風装置よれば、気流付着防止部材が、空気吹出口から吹き出される旋回気流がパネルの表面に付着するのを防止する。このため、空気吹出口から吹き出される旋回気流にコァンダ効果が生じることがなく、上記旋回流が安定する。

本発明の一実施例では、空気吹出口からパネルの外周側へ所定距離だけ離間した上記パネルの表面に、壁部材が設けられて、上記パネルと上記壁部材との間に所定の隅部が形成されている。

この吸気，送風装置よれば、上記隅部は渦流を発生させ、この渦流が空気吹出口から吹き出される旋回気流を安定させる。

本発明の一実施例では、吸気 ·送風装置は、空気吸込口から通風路を介して空気を吸い込むと共に上記空気吹出口に上記通風路を介して吹出すファンを上記ケ —シング内に備えている。

この吸気 ·送風装置よれば、ケ一シング内のファンは、空気吸込口の下の空気を空気吸込口から上記通風路を介して吸い込むと共に、吸い込んだ空気を上記空気吹出口に上記通風路を介して吹出す。

本発明の一実施例では、吸気 ·送風装置は、空気吸込口から通風路を介して吸い込んだ空気を上記排気通路に吹出す排気用ファンを備えている。

この吸気 ·送風装置よれば、排気用ファンによって、室内の空気を空気吸込口の通風路を介して吸い込んで排気通路から室外に排出できる。したがって、汚れた室内の空気を排出できる。

空気吸込口の下の空気を上記通風路を介して空気吸込口から吸レ、込む。

本発明の一実施例では、吸気 ·送風装置は、外気吸気通路から吸い込んだ外気を通風路を介して上記空気吹出口に吹出す給気用ファンを備えている。

この吸気 ·送風装置よれば、給気用ファンは、外気を上記外気吸気通路から吸い込み、吸い込んだ外気を上記空気吹出口に上記通風路を介して吹出す。したがつて、室外の清浄な空気を供給できる。図面の簡単な説明

図 1は、本発明の第 1の実施形態に係る吸気 ·送風装置の構成を示す断面図 (図 2の A— A) である。

図 2は、本発明の第 1の実施形態に係る吸気 ·送風装置の底面図である。図 3は、本発明の第 1の実施形態に係る吸気 ·送風装置の分解斜視図である。図 4は、本発明の第 1の実施形態に係る吸気 ·送風装置の空気吹出口の旋回流生成作用を示す説明図である。図 5は、本発明の第 1の実施形態に係る吸気 ·送風装置の空気吹出口における旋回流生成原理を解析した説明用べクトル図である。

図 6は、図 5のべクトル図における吹出気流の鉛直方向の速度成分 V _Zと周方向の速度成分 V Θの関係を示すシミュレション測定データのダラフである。図 7は、図 5のべクトル図における吹出気流の半径方向の速度成分 V rと周方向の速度成分 V Θの関係を示すシミュレション測定データのグラフである。図 8は、図 5のべクトル図における吹出気流の鉛直方向の速度成分 V zと半径方向の速度成分 V rの関係を示すシミュレション測定データのダラフである。図 9は、図 5のべクトル図における煙リーク率が 1 0 %以下となる上記 V zと ν θの関係を示すシミュレション測定データのグラフである。

図 1 0は、図 5のべクトル図において吸気旋回流が安定した状態で形成される上記 V zと V 0との関係を示すシミュレシヨン測定データのグラフである。図 1 1は、本発明の第 1の実施形態に係る吸気 ·送風装置の要部の構成を示す断面図である。

図 1 2は、本発明の第 1の実施形態に係る吸気 ·送風装置の要部の構成の第 1 の変形例を示す断面図である。

図 1 3は、本発明の第 1の実施形態に係る吸気 ·送風装置の要部の構成の第 2 の変形例を示す断面図である。

図 1 4は、本発明の第 1の実施形態に係る吸気 ·送風装置の要部の構成の第 3 の変形例を示す断面図である。

図 1 5は、本発明の第 2の実施形態に係る吸気 ·送風装置の構成を示す断面図である。

図 1 6は、本発明の第 3の実施形態に係る吸気 ·送風装置の構成を示す断面図である。

図 1 7は、本発明の第 4の実施形態に係る吸気 ·送風装置の構成を示す断面図である。

図 1 8は、本発明の第 5の実施形態に係る吸気 ·送風装置の構成を示す断面図である。

図 1 9は、本発明の第 6の実施形態に係る吸気 ·送風装置の構成を示す断面図 (図 2 0の B— B ) である。

図 2 0は、本発明の第 6の実施形態に係る吸気 ·送風装置の要部の平面図である。

図 2 1は、本発明の第 6の実施形態に係る吸気 ·送風装置の要部の底面側斜視図である。

図 2 2は、本発明の第 6の実施形態に係る吸気 ·送風装置の要部の側面図である。

図 2 3は、本発明の第 6の実施形態に係る吸気 ·送風装置の要部の断面図（図 2 0の C— C) である。

図 2 4は、本発明の第 7の実施形態に係る吸気 ·送風装置の構成を示す断面図

(図 2 5の D— D) である。

図 2 5は、本発明の第 7の実施形態に係る吸気 ·送風装置の要部の平面図である。

図 2 6は、本発明の第 7の実施形態に係る吸気 ·送風装置の要部の底面側斜視図である。

図 2 7は、本発明の第 7の実施形態に係る吸気 ·送風装置の要部の側面図である。

図 2 8は、本発明の第 7の実施形態に係る吸気 ·送風装置の要部の断面図（図 2 5の E— E) である。

図 2 9は、本発明に係る吸気 ·送風装置の第 8の実施形態である空気清浄機の断面図である。

図 3 0は、図 2 9の I I— I I縮小矢視図である。

図 3 1は、図 2 9に示した空気清浄機 Zにおける空気吹出口部分の拡大図である。

図 3 2は、気流付着防止部材の他の具体例 1を示す断面図である。

図 3 3は、気流付着防止部材の他の具体例 2を示す断面図である。

図 3 4は、気流付着防止部材の他の具体例 3を示す断面図である。

図 3 5は、気流付着防止部材の他の具体例 4を示す断面図である。

図 3 6は、本発明に係る吸気 ·送風装置の第 9の実施形態である空気調和機の断面図である。

図 3 7は、本発明に係る吸気 ·送風装置の第 1 0の実施形態である換気ュニットの断面図である。

図 3 8は、図 3 7の X— X矢視図である。

図 3 9は、図 3 7に示した換気ユニットを用いた換気システムの全体図である。図 4 0は、本発明に係る吸気 ·送風装置の第 1 1の実施形態である空気調和ュニットの断面図である。

図 4 1は、図 4 0に示した空気調和ュニットを用いた空気調和システムの全体図である。

図 4 2は、従来の空気清浄機における空気吹出口部分の構造を示す断面図である。

図 4 3は、本発明の第 1 2の実施形態に係る吸気 ·送風装置の構成を示す断面図である。

図 4 4は、図 4 3の I I— I I矢視図である。

図 4 5は、図 4 3に示した吸気，送風装置における空気吹出口部分の拡大図である。

図 4 6は、同装置の空気吹出口部分の構成の第 1の変形例を示す見上図（図 4 4に相当）である。

図 4 7は、同装置の空気吹出口部分の構成の第 2の変形例を示す断面図である。図 4 8は、同装置の空気吹出口部分の構成の第 3の変形例を示す断面図である。図 4 9は、本発明の第 1 3の実施形態に係る吸気 ·送風装置の構成を示す断面図である。

図 5 0は、本発明の第 1 4の実施形態に係る吸気 ·送風装置の構成を示す断面図である。

図 5 1は、図 5 0に示した吸気 ·送風装置における空気吹出口部分の拡大図である。

図 5 2は、本発明の第 1 5の実施形態に係る吸気 ·送風装置の構成を示す断面図である。

図 5 3は、本発明の第 1 6の実施形態に係る吸気 ·送風装置の構成を示す断面図である。

図 5 4は、吸気 ·送風装置の設置位置毎の性能評価図である。

図 5 5は、本発明の第 1 7の実施形態に係る吸気 ·送風装置の断面図である。図 5 6は、本発明の第 1 7の実施形態に係る吸気 ·送風装置の斜視図である。図 5 7は、本発明の第 1 8の実施形態に係る吸気 ·送風装置の断面図である。発明を実施するための最良の形態

第 1の実施形態

図 1〜図 1 0は、例えば天井埋込型の空気清浄機に適用した本発明の第 1の実施形態に係る吸気 ·送風装置の構成および作用効果を示している。

図中、先ず符号 2は当該天井埋込型空気清浄機 1のカセット型の本体ケ一シングである。該本体ケ一シング 2は、その吸気 ·吹出パネル（下面パネル部） 4が天井 3と略同一平面状に連続するようにして、例えば図 1に示すように天井 3内に埋設されている。

そして、上記本体ケーシング 2の上記吸気 ·吹出パネル 4には、例えば図 2に示すように、中央部に方形の空気吸込グリル 5が設けられ、さらに、その内側にターボファン 1 1用のベルマウス 6が連設されている。そして、それらの間に位置してプレフィルタ 7、空気清浄ェレメント 8が順次空気流上流側から下流側方向に並設されている。

また、上記本体ケ一シング 2の吸気 ·吹出パネル 4の上記空気吸込グリル 5の外周部には同じく図 2に示されるように、所定の幅の環状の空気吹出口 9が設けられている。

上記本体ケ一シング 2は、例えば図 1〜図 3に示されるように、上下が開口した结型の枠体 2 0の上面側に天井パネル 1 2を一体化するとともに下面側に吸気 ·吹出パネル 4を取り外し可能に一体化して構成されている。この吸気 ·吹出パネル 4は、例えば図 3に詳細に示されるように、上記環状の空気吹出口 9の空気吹出通路のテーパ面状の外側面を形成するテ一パ面状の内周面 4 0 aを有する円形開口を有した方形の外枠パネル 4 0と該外枠パネル 4 0の上記円形開口内に嵌合され、上記環状の空気吹出口 9の空気吹出通路のテ一パ面状の内側面を形成するテーパ面状の外周面 4 1 aを有する円形の内枠パネル 4 1と力らなり、該外枠パネル 4 0と内枠パネル 4 1とを図 1および図 2のように相互に分離できるように嵌合一体化して形成されている。

そして、上記内枠パネル 4 1の中央に上記空気吸込ダリル 5の開口が形成されている。

上記環状の空気吹出口 9は、上記外枠パネル 4 0の円形開口のテ一パ面状の内周面 4 0 aと上記内枠パネル 4 1のテーパ面状の外周面 4 1 aとによって外周方向に所定角 0 i傾斜した空気吹出通路を有する環状の空気吹出口 9を形成している。そして、この空気吹出通路の傾斜角 Θ iが、結局空気吹出口 9の吹出角 θ ,となる。

そして、以上の構成により上記本体ケ一シング 2内には上記空気吸込グリル 5 力、らプレフィルタ 7、空気清浄エレメント 8、ベルマウス 6を経て上記空気吹出 Π 9に到る全周方向の通風路 1 0が形成されており、該通風路 1 0の上記空気清浄エレメント 8の背後（図示上部）に中央位置して空気吸込側（シユラウド側）が上記ベルマウス 6に対応するターボファン 1 1がファンモータ 1 1 aを介して上記本体ケーシング 2の天井パネル 1 2に吊設されている。

また、上記本体ケーシング 2内には、上記ターボファン 1 1を囲む状態で上記空気吹出口 9方向へのスクロール 1 3が設けられている。

また、上記空気吹出口 9には、上記スクロール 1 3に対応して螺旋方向の旋回渦流を生成させるための旋回流生成部材である多数の旋回流生成ステータ（固定羽根） 1 4， 1 4が所定の旋回方向への傾斜角 θ ₂を有して周方向に等間隔で設けられている。

該各ステータ 1 4， 1 4 · · ·は、上記内枠パネル 4 1のテーパ面状の外周面 4 1 aに^して固定されている。

以上のように、本実施の形態に係る吸気 ·送風装置では、天井埋込型のカセット型空気清浄機において、そのカセット型本体ケーシング 2の下面部側吸気 ·吹出パネル 4中央に方形の空気吸込グリル 5を、また該空気吸込グリル 5の外周囲に外周方向に所定角 θ ,傾斜した空気吹出通路を有する環状の空気吹出口 9を各々設けるとともに上記空気吸込グリル 5から空気吹出口 9に到る環流型の通風路 1 0を形成し、該通風路 1 0の中央にターボファン 1 1を介設することによつて、上記空気吸込グリル 5から吸込んだ空気を上記プレフィルタ 7、空気清浄ェレメント 8を介して上記空気吹出口 9から室内の下方側床面方向に所定の吹出角度 Θ iで吹き出すようになっている。

そして、上記通風路 1 0を形成する上記本体ケ一シング 2の空気吹出口 9には上記空気吹出口 9から吹き出される空気流に旋回方向のべクトルを与える旋回流生成ステータ 1 4， 1 4 · · ·が所定の旋回角 θ ₂を有して周方向に一定の間隔を保って設けられている。

したがって、上記ターボファン 1 1が駆動されると、上記空気吸込グリル 5から当該空気吸込グリル 5下方の所定のスポット領域の室内空気が吸込まれ、プレフィルタ 7、空気清浄エレメント 8を通して清浄化された後、ターボファン 1 1 により外周方向に吹き出され、上記空気吹出口 9の空気吹出通路において上記旋回流生成ステータ 1 4， 1 4 · · ·によって旋回方向のべクトルが付与され、螺旋状の旋回流となって下方側床面に向けて斜め方向に吹き出される。

この結果、該螺旋状の旋回吹出気流により、その中心軸方向内側には、それと逆方向に上記ターボファン 1 1の吸引力により上昇する竜卷状の大きな吸引力の旋回吸気流が形成される。

そして、それにより上記螺旋状の吹出旋回気流によって包まれた所定スポット領域の確実な空気の清浄化が可能となる。

ところで、上記環状の空気吹出口 9における空気吹出条件について検討すると、次のようになる。

上記空気吹出口 9における吹出旋回気流の吹出条件は、例えば図 5に示すように、鉛直方向の速度成分（下向き速度） V zと半径方向の速度成分（遠心方向速度） V r、周方向の速度成分（水平方向速度） V 6によって決定される。

したがって、これら V z、 V r、 V Θ相互の関係を適切に設定することによつて、最も換気効率の高い所望の吹出および吸気旋回気流を生成させることができる。

今例えば図 4のような吸気および空気吹出状態の下において、空気吸込グリル 5から所定距離 ( 2 . 5 m) 離れた鉛直方向下方側の床面上の換気領域（縦横 1 . lmの正方形領域）の中心に発煙源（ドライアイス）を設置し、上記 Vzと V r の数値を例えば図 6に示すように所望に変えて当該換気領域外への煙のリーク率をシミュレーション測定した。

その結果、先ず図 6のグラフに示すように、上記 V6と V zの比 V0ZVz力 S 0. 50の時が最も煙のリーク率が低く、最も換気効率が高いことが判明した。また、上記 V0ZVzを該 0. 50に設定した煙リーク率が 10%以下の時の V rと V Θとの比 V rZV Θは、例えば図 7のグラフに示されるように略 0〜2 の範囲が適していた。

また、上記 V6ZVZが 0. 50の時の V ζと V rの関係は、例えば図 8のようになり、煙のリーク率が 10%以下となる Vzと V rの比 V z/V rは 0〜1 の範囲が適していた。

また、上記煙のリーク率が 10%以下となる V θ,ν zは、例えば図 9のようになり、 0. 4 (θ₃=20° ) 〜0. 75 (θ₃^27° ) の範囲が適していた。また、上記の状態において吸気旋回流が安定した状態で形成される V θ /V ζ は、例えば図 10のようになり、 0. 25 (θ₃=1 5° ) 〜1 (0₃ 45° ) の範囲が適していた。

したがって、上記図 5の Vz， V r , V0が上述のような関係になるように、上記空気吹出口 9の吹出方向の傾斜角 θ ,を設定するとともに旋回流生成ステ一タ 14， 14 · · 'の旋回角 0₂を設定することにより、有効な換気効率を実現することができる。

先ず図 1 2は、上記本発明の第 1の実施形態に係る吸気 ·送風装置の要部を改良した変形例 1の構成を示している。

上記第 1の実施形態の空気吹出口 9の構成では、例えば図 1 1に示すように、その空気吹出通路が斜め外周方向に所定角傾斜して形成されており、しかも旋回流生成ステータ 14， 14 · · ·によって旋回方向のべクトルを有して空気が吹き出されるために、吹き出される旋回気流が空気吹出口 9の外周側端部から本体ケーシング 2下面の吸気 ·吹出パネル 4の外周側方向に付着する傾向が生じ、流れが乱れて有効な吹出旋回気流の生成を阻害する問題がある。

そこで、該変形例 1では、例えば図 1 2に示すように、上記空気吹出口 9の外側外枠パネル 4 0の円形口内周面 4 0 aの吹出し側端部の一部を空気吹出方向に所定長さ延設することによって空気流ガイド片 9 aを設けている。

この結果、図 1 2中に矢印で示すように、上記空気吹出口 9から吹き出される空気流の吸気 ·吹出パネル 4面への付着は防止され、スムーズに吹き出されるようになり、有効な吹出旋回気流が生成されるようになる。

次に図 1 3は、上記本発明の第 1の実施形態に係る吸気 ·送風装置の要部を改良した変形例 2の構成を示している。

上記第 1の実施形態の空気吹出口 9の構成では、上述の図 1 1に示すように空気吹出通路が斜め外周方向に所定角傾斜して形成されており、しかも旋回流生成ステータ 1 4， 1 4 · · ·によって旋回方向のべクトルを有して空気が吹き出されるために、吹き出される旋回気流が空気吹出口 9の外周側端部から本体ケ —シング 2下面の吸気 ·吹出パネル 4の外周側方向に付着する傾向が生じ、流れが乱れて有効な吹出旋回気流の生成を阻害する問題がある。

そこで、該変形例 2では、例えば図 1 3に示すように、上記空気吹出口 9の外側外枠パネル 4 0の円形口内周面 4 0 aの吹出し側端部に凸片 9 bを設けることによって外周側の空気流を内周側方向に抑え込むようにしている。

この結果、図 1 3中に矢印で示すように、上記空気吹出口 9から吹き出される空気流の下面側吸気 ·吹出パネル 4面への付着は防止され、スムーズに吹き出されるようになり、有効な吹出旋回気流が生成されるようになる。

さらに図 1 4は、上記本発明の第 1の実施形態に係る吸気 ·送風装置の要部を改良した変形例 3の構成を示している。

上記第 1の実施形態の空気吹出口 9の構成では、上述の図 1 1に示すように空気吹出通路が斜め外周方向に所定角 Θ i傾斜して形成されており、しかも旋回流生成ステータ 1 4， 1 4 · · ·によって旋回方向のベクトルを有して空気が吹き出されるために、吹き出される旋回気流が空気吹出口 9の外周側端部から本体ケ —シング 2下面の吸気 ·吹出パネル 4の外周側方向に付着する傾向が生じ、流れが乱れて有効な吹出旋回気流の生成を阻害する問題がある。

そこで、該変形例 3では、例えば図 1 4に示すように、上記空気吹出口 9の外側外枠パネル 4 0の円形口内周面 4 0 aの吹出し側端部に断面三角形状の突部 9 cを設けると同時に、内枠パネル 4 1の外周面 4 1 aに半流線形状の突起 9 dを吹出側端部近傍に設け、空気流を絞り、流速を増すことによって吹き出される空気流を内周側にスムーズに抑え込むようにしている。

この結果、図 1 4中に矢印で示すように、上記空気吹出口 9から吹き出される空気流の吸気 ·吹出パネル 4面への付着は防止され、スムーズに吹き出されるようになり、有効な吹出旋回気流が生成されるようになる。

第 2の実施形態

次に図 1 5は、本発明の第 2の実施形態に係る吸気 ·送風装置の構成を示してレヽる。

この実施の形態のものでは、空気清浄機 1を構成する上述の第 1の実施形態のものと同一の構成の吸気 ·送風装置を、図 1 5に示すように、室内の壁 3 0内に吸気 ·吹出パネル 4面が壁面と同一平面を形成するように埋設することによって、壁 3 0側方の空間中の所定スポット領域の空気を清浄化できるようにしたことを特徴とするものである。

第 3の実施形態

図 1 6は、本発明の第 3の実施形態に係る吸気 ·送風装置の構成を示している。この実施の形態のものでは、空気清浄機 1を構成する上述の第 1の実施形態のものと同一の構成の吸気 .送風装置を、図 1 6に示すように、室内の壁 3 0面に掛けることによって、第 2の実施形態のものと同様に壁 3 0側方の空間中の所定スポット領域の空気を清浄化できるようにしたことを特徴とするものである。第 4の実施形態

次に図 1 7は、本発明の第 4の実施形態に係る吸気 ·送風装置の構成を示している。

この実施の形態の吸気 ·送風装置は、空気清浄機 1として構成した上記第 1の実施形態の吸気 ·送風装置における空気清浄ェレメント 8をターボファン 1 1の外周囲に環状の構造にして配設したことを特徴とするものである。その他の構成は、上述の第 1の実施形態のものと同一である。

このような構成によっても、ターボファン 1 1が駆動されると、上記第 1の実施形態の空気清浄機 1の場合と全く同様に、空気吸込グリル 5下方の所定スポット領域の空気が空気吸込グリル 5から吸い込まれ、プレフィルタ 7を介して大きな塵埃が除去された後、ターボファン 1 1により、その外周側空気清浄エレメント 8方向に吹き出される。

次に、該吹き出された空気が、上記空気清浄エレメント 8を通して清浄ィヒされた上で、空気吹出口 9から旋回流生成ステ一タ 1 4， 1 4 · · 'の作用により螺旋状の旋回気流となって吹き出される。

そして、該空気吹出口 9から吹き出される螺、旋状の旋回気流が、その中心軸方向内側に床面側から上記空気吸込グリル 5方向に竜巻状に上昇する大きな吸引力を伴った吸気旋回気流を形成するようになる。

その結果、上記床面側所定スポット領域の空気が、上記外側のエアカーテン状の吹出旋回流によって確実に遮断され、外部にリークすることなく確実に空気吸込グリル 5から空気清浄エレメント 8方向に有効に吸い込まれるようになり、空気清浄化効率が向上する。

第 5の実施形態

次に図 1 8は、本発明の第 5の実施形態に係る吸気 ·送風装置の構成を示してレヽる。

この実施の形態の吸気 ·送風装置は、空気清浄機 1として構成した上記第 1の実施形態の吸気 ·送風装置において、ターボファン 1 1の外周囲に環状の構造の空気熱交換器 2 2を配設し、冷暖房用の空気調和機として構成したことを特徴とするものである。その他の構成は、上述の第 1の実施形態のものと同一である。このような構成によると、上記ターボファン 1 1が駆動されると、上記第 1の実施形態の空気清浄機 1の場合と同様に、空気吸込グリル 5下方の所定スポット領域の空気が空気吸込グリル 5から吸い込まれ、プレフィルタ 7を介して大きな塵埃が除去され、さらに空気清浄エレメント 8を介して空気が清浄化された後、ターボファン 1 1により、その外周側空気熱交換器 2 2方向に吹き出される。次に、該吹き出された空気が、上記空気熱交換器 2 2を通して熱交換された上で、空気吹出口 9から床面方向にステ一タ 1 4， 1 4 · · ·の作用により螺旋状の旋回気流となって吹き出される。

そして、該空気吹出口 9から吹き出される螺旋状の旋回気流が、その中心軸方向内側に床面側から上記空気吸込グリル 5方向に竜卷状に上昇する大きな吸引力を伴った吸気旋回流を形成するようになる。

その結果、上記床面側所定スポット領域の空気が、上記外側のエアカーテン状の吹出旋回気流によって確実に遮断され、外部にリークすることなく確実に空気吸込グリル 5から空気清浄ェレメント 8および空気熱交換器 2 2方向に有効に吸い込まれるようになり、空気清浄化効率とともに空気調和（冷暖房）効率が向上する。

第 6の実施形態

図 1 9〜図 2 3は、例えば前述の第 1の実施形態のものと同様の天井埋込型の空気清浄機に適用した本発明の第 6の実施形態に係る吸気 ·送風装置の構成および作用効果を示している。

図中、先ず符号 2は当該天井埋込型空気清浄機 1のカセット型の本体ケ一シングである。該本体ケーシング 2は、その一面側吸気 '吹出パネル 4が本体ケーシング 2から取外し可能な 1枚のパネル体よりなり、部屋の天井 3と略同一平面状に連続するようにして、図 1 9に示すように天井 3内に埋設されている。

そして、上記本体ケ一シング 2の上記吸気 ·吹出パネル 4には、例えば図 2 0 および図 2 1に示すように、中央部に方形の空気吸込グリル 5が設けられ、さらに、その内側（上部側）に空気吸込用のベルマウス 6が連設されている。そして、それらの間に位置してプレフィルタ 7、空気清浄ェレメント 8が順次空気流上流側から下流側方向に並設されている。

また、上記本体ケ一シング 2の上記吸気 ·吹出パネル 4の上記空気吸込グリル 5の外周部には、例えば図 2 1に示されるように、所定幅かつ所定長さの複数のスリツト状の空気吹出口 9， 9 · · ·が周方向に所定の間隔を置いて設けられている。

そして、それにより上記空気吸込グリル 5からプレフィルタ 7、空気清浄エレメント 8、ベルマウス 6を経て上記空気吹出口 9に到る全周方向の通風路 1 0が形成されており、該通風路 1 0の上記空気清浄エレメント 8の背後（図示上部）中央に位置して空気吸込側（シュラゥド側）が上記ベルマウス 6に対応するターボファン 1 1がファンモ一タ 1 1 aを介して上記本体ケ一シング 2の天井パネル 1 2に吊設されている。

また、上記本体ケーシング 2内には、上記ターボファン 1 1を囲む状態で空気吹出口 9方向へのスクロール 1 3が設けられている。

また、上記空気吹出口 9の上部には、例えば図 2 2および図 2 3に示すように、半径方向外周側第 1のスリーブ 1 7と方向内周側第 2のスリーブ 1 8とを所定の間隔を保つて嵌合させることにより空気吹出通路 9 0が形成されており、該空気吹出通路 9 0には、上記スクロール 1 3に対応して螺旋方向の旋回渦流を生成させるための旋回流生成部材である第 1の旋回流生成ステータ 9 1， 9

1 · · ·と第 2の旋回流生成ステータ 9 2， 9 2 · · 'が各々上下に対応して直交方向に設けられている。

第 1の旋回流生成ステータ 9 1， 9 1 . · ·は、空気吹出通路 9 0の長手方向と直交する軸 9 7， 9 7 · · 'によって吹出気流の旋回角 θ ₂を設定できるように回転可能に支持され、空気吹出通路 9 0の長手方向に所定の等しい間隔を保つて並設されている。

他方、第 2の旋回流生成ステ一タ 9 2， 9 2 · · ·は、空気吹出通路 9 0の長手方向に延びる軸 9 8によって吹出気流の広がり角（吹出角）を設定できるように回転可能に支持され、空気吹出通路 9 0の長手方向に所定の等しい間隔を保って並設されている。

以上のように、本実施の形態に係る吸気 ·送風装置では、天井埋込型のカセット型空気清浄機において、そのカセット型本体ケーシング 2の下面側吸気 ·吹出パネル 4の中央に方形の空気吸込グリル 5を、また該空気吸込グリル 5の外周囲に全体として環状に配設された複数のスリツト状の空気吹出口 9を各々設けるとともに上記空気吸込グリル 5から空気吹出口 9に到る環流型の通風路 1 0を形成し、該通風路 1 0の途中にターボファン 1 1を介設することによって、上記空気吸込グリル 5から吸い込んだ空気を上記プレフィルタ 7、空気清浄エレメント 8 を介して清浄化した後に上記空気吹出口 9から室内の下方側床面方向に吹き出すようになつている。

そして、上記通風路 1 0を形成する上記本体ケ一シング 2の上記空気吹出口 9， 9 · · ·の上部には空気噴出用の空気吹出通路 9 0が形成されており、該空気吹出通路 90には上記空気吹出口 9から吹き出される空気流に旋回方向のべクトルを与える第 1の旋回流生成ステータ 91, 91 · · ·と該第 1の旋回流生成ステータ 91， 91 · · 'によって生成された螺旋状の旋回気流を外周方向に広げ、また内周方向に所定角縮めて広がり角（吹出角） 0iを調節する第 2の旋回流生成ステータ 92， 92 · · ·とが、それぞれ複数組周方向に所定の間隔を保って設けられている。

したがって、上記ターボファン 1 1が駆動されると、上記空気吸込グリル 5から当該空気吸込グリル 5下方の床面側所定スポット領域の室内空気が吸込まれ、プレフィルタ 7、空気清浄エレメント 8を通して清浄化された後、ターボファン 1 1により外周方向に吹き出され、スクロール 13から第 1の旋回流生成ステ一タ 9 1， 91 · · 'によって先ず第 1段階として旋回方向のベクトルが付与される。そして、その後、上記第 2の旋回流生成ステータ 92， 92 · · 'により第 2段階として空気吹出口 9からの広がり方向のべクトルが付与されて下方側床面に対して所望の広がり角の螺旋状の旋回吹出気流となって吹き出される。

この結果、該螺旋状の旋回吹出気流により、その中心軸方向内側には、それと逆方向に上記ターボファン 1 1の吸引力により上昇する竜卷状の螺旋状の大きな吸引力の旋回吸気流が形成される。

そして、それにより上記所望の広がり角の螺旋状の吹出気流によって包まれた所定スポット領域の確実な空気の清浄化が可能となる。

特に、以上の構成では、第 1，第 2の旋回流生成ステータ 91， 91 · · · ,

92， 92 · · ·がそれぞれ固定ではなく任意の傾斜角に調整できるから、旋回角やその広がり角を任意に調節することができ、スポット領域の広さに対応した広がり角に設定することができる。

以上の結果、上記吸気 ·送風装置によると、次のような有益な効果を得ることができる。

( 1 ) 1台の送風ファンにより同一面の空気吸込口から空気吹出口方向に環流状態で吸気おょぴ送風することができるようになるので、従来の給排気システムのようなダクト装置を必要とせず、コンパクト化が可能となる。

(2) 外乱の影響を受けることなく、安定したエアカーテン状の吹き出し旋回気流とその内側中心軸方向内側の吸気旋回流を形成することができるので、所定スポット領域の空気を、外部にリークさせることなく、確実に換気することができる。

( 3 ) 空気吹出口および該空気吹出口に旋回流生成ステータが設けられている吸気 ·吹出パネルが、本体ケーシングに取付けられるようになっているので、旋回流生成ステータ側を自由に取付け、取外しすることができる。

したがって、通常の空気清浄機又は空気調和機の本体ケ一シングに対して、上記構成の吸気 ·吹出パネルを取り付けるだけで、上記のような吸気 ·送風機能を付加することができる。

( 4 ) 以上の結果、スポット型の空気清浄機や空気調和機等に適したコンパクトで換気機能の高い吸気 ·送風装置を提供することができる。

第 Ίの実施形態

図 2 4〜図 2 8は、例えば前述の第 1の実施形態のものと同様の天井埋込型の空気清浄機に適用した本発明の第 7の実施形態に係る吸気 ·送風装置の構成および作用効果を示している。

図中、先ず符号 2は当該天井埋込型空気清浄機 1のカセット型の本体ケ一シングである。該本体ケーシング 2は、その一面側吸気■吹出パネル 4が図 2 6に示すような 1枚のパネル体よりなり、部屋の天井 3と略同一平面状に連続するようにして、例えば図 2 4に示すように天井 3内に埋設されている。

そして、上記本体ケーシング 2の上記吸気 ·吹出パネル 4には、例えば図 2 5 およぴ図 2 6に示すように、中央部に方形の空気吸込グリル 5が設けられ、さらに、その内側（上部側）にターボファン 1 1の空気吸込用のベルマウス 6が連設されている。そして、それらの間に位置してプレフィルタ 7、空気清浄エレメント 8が順次空流上流側から下流側方向に並設されている。

また、上記本体ケーシング 2の上記吸気 '吹出パネル 4の上記空気吸込グリル

5の外周部には、例えば図 2 6に示されるように、所定幅かつ所定長さの複数のスリット状の空気吹出口 9， 9 · · 'が縦横 4ケ所に所定の間隔を置いて設けられている。

そして、それにより上記空気吸込グリル 5からプレフィルタ 7、空気清浄エレメント 8、ベルマウス 6を経て上記空気吹出口 9に到る全周方向の通風路 10が形成されており、該通風路 10の上記空気清浄ェレメント 8の背後（図示上部）中央に位置して空気吸込側（シュラゥド側）が上記ベルマウス 6に対応するタ一ボファン 1 1がファンモータ 1 1 aを介して上記本体ケ一シング 2の天井パネル 1 2に吊設されている。

また、上記本体ケ一シング 2内には、上記ターボファン 1 1を囲む状態で空気吹出口 9方向へのスクロール 13が設けられている。

さらに、上記空気吹出口 9， 9 · · ·の上部には、例えば図 27および図 28 に示すように、半径方向外周側角筒状の第 1のスリーブ 1 7と半径方向内周側角筒状の第 2のスリーブ 18とを所定の間隔を保って嵌合させることにより空気吹出通路 90， 90 · · ·が形成されており、該空気吹出通路 90には、上記スクロール 13に対応して螺旋方向の旋回渦流を生成させるための旋回流生成部材である第 1の旋回流生成ステータ 93， 93 · · · と第 2の旋回流生成ステータ 9 4， 94 · · ，が各々上下に対向するように位置して相互に直交する状態で回転可能に軸支されている。

第 1の旋回流生成ステ一タ 93， 93 · · ·は、各空気吹出通路 90， 9 0 · · 'の長手方向と直交する軸 97， 97 · · 'によって吹出気流の旋回角 0 ₂を設定できるように回転可能に支持され、各空気吹出通路 90， 90 · · 'の長手方向に所定の等しい間隔を保って並設されている。

そして、その上部側に軸 95, 95 · ·、を介して相対回動可能に連接された連接ロッド 96の操作によって各空気吹出通路 90， 90 · · 'の複数の第 1の旋回流生成ステータ 93， 93 · · ·の旋回方向の傾斜角 θ₂が共通に可変されるようになっている。

他方、第 2の旋回流生成ステータ 94， 94 · · ·は、各空気吹出通路 90， 90 · · 'の長手方向に延びる軸 98， 98 · · 'によって吹出気流の広がり角

(吹出角） 0 iを設定できるように回転可能に支持され、各空気吹出通路 90， 90 · · ·の長手方向に所定の等しい間隔を保って並設されている。

以上のように、本実施の形態に係る吸気 ·送風装置では、天井埋込型のカセット型空気清浄機において、そのカセット型本体ケーシング 2の下面側吸気 '吹出パネル 4の中央に方形の空気吸込グリル 5を、また該空気吸込グリル 5の外周囲の縦横 4ケ所に配設されたスリット状の複数の空気吹出口 9， 9 · · 'を各々設けるとともに上記空気吸込グリル 5から空気吹出口 9， 9 · · ·に到る環流型の通風路 1 0を形成し、該通風路 1 0の中央にターボファン 1 1を介設することによって、上記空気吸込グリル 5から吸い込んだ空気を上記プレフィルタ 7、空気清浄エレメント 8を介して清浄化した後に上記空気吹出口 9， 9 - · ·から室内の下方側床面方向に吹き出すようになつている。

そして、上記通風路 1 0を形成する上記本体ケーシング 2の上記空気吹出口 9， 9 · · 'の上部には鉛直方向に空気吹出通路 9 0， 9 0 · · 'が形成されており、該空気吹出通路 9 0， 9 0 · · 'には上記空気吹出口 9， 9 · · 'から吹き出される空気流に旋回方向のべクトルを与える第 1の旋回流生成ステータ 9 3， 9 3 · · ·と該第 1の旋回流生成ステータ 9 3， 9 3 · · 'によって生成された旋回流を外周方向に広げ、また内周方向に縮めて広がり角を調節する第 2の旋回流生成ステータ 9 4， 9 4 · · ·とが、それぞ^数組通路方向に所定の間隔を保つて設けられている。

したがって、上記ターボファン 1 1が駆動されると、上記空気吸込グリル 5から当該空気吸込グリル 5下方の床面側所定スポット領域の室内空気が吸込まれ、プレフィルタ 7、空気清浄エレメント 8を通して清浄化された後、ターボファン 1 1により外周方向に吹き出され、スクロール 1 3から第 1の旋回流生成ステータ 9 3， 9 3 · · ·によって先ず第 1段階として旋回方向のベクトルが付与される。そして、その後、上記第 2の旋回流生成ステータ 9 4， 9 4 · · 'により第 2段階として空気吹出口 9， 9 · · ·からの広がり又は縮み方向のべクトルが付与されて下方側床面に対して所望の広がり角の螺旋状の旋回気流となって吹き出される。

そして、それにより上記所望の広がり角の螺旋状の吹出気流によって包まれた所定スポット領域内の確実な空気の清浄ィヒが可能となる。特に、以上の構成では、第 1，第 2の旋回流生成ステータ 9 3， 9 3 · · ·、 9 4， 9 4 · · ·力それぞれ固定ではなく任意の傾斜角に連接口ッド 9 6による共通の操作で任意に調整できるようになっているから、旋回角 θ ₂やその吹出方向広がり角 θ ,を所望に調節することができ、空気清浄機や空気調和機の設置条件に対応した適切な空気吹出条件に自由に対応できる。また、スポット領域の広さに対応した任意の広がり角に設定することができる。

( 1 ) 1台の送風ファンにより同一面の空気吸込口から空気吹出口方向に環流状態で吸気および送風することができるようになるので、従来の給排気システムのようなダクト装置を必要とせず、コンパクト化が可能となる。

( 2 ) 外乱の影響を受けることなく、安定したエアカーテン状の吹き出し旋回気流とその内側中心軸方向内側の吸気旋回流を形成することができるので、所定スポット領域の空気を、外部にリークさせることなく、確実に換気することができる。

( 3 ) 吸気 ·吹出パネルに空気吹出口と旋回流生成ステータが設けられているので、旋回流生成ステータ側を自由に取付け、取外しすることができる。したがって、通常の空気清浄機又は空気調和機の本体ケーシングに対して、上記構成の吸気 ·吹出パネルを取り付けるだけで、上記のような吸気 ·送風機能を付加することができる。

以上の実施の形態では、その ί可れにあっても、送風ファンとしてターボファン 1 1を採用したが、これは通風路 1 0の構成を工夫することによって、'例えば軸流フ了ンゃ斜流ファンに変更することも可能である

第 8の実施形態

図 2 9には、本発明に係る吸気 ·送風装置の第 8の実施形態として、天井埋込型の空気清浄機を示しており、同図において符号 2は本体ケ一シングである。この本体ケ一シング 1 0 2は、上下両端がそれぞれ開口した箱型の枠体 1 2 0 の上面側に天井パネル 1 1 2を一体的に取り付けるとともに、その下面側には次述のパネル材を着脱自在に取り付けて構成され、その下端に位置する上記パネル材が天井 1 0 3と略同一平面状に連続するようにして該天井 1 0 3内に埋設配置されている。

上記パネル材には、図 2 9及び図 3 0に示すように、その中央部に方形の空気吸込口 1 0 5が設けられている。そして、この空気吸込口 1 0 5の上方位置（機内側位置）にはターボファン 1 1 1用のベルマウス 1 0 6が連設されているとともに、該ベルマウス 1 0 6と上記空気吸込口 1 0 5との間には、プレフィルタ 1 0 7及び空気清浄エレメント 1 0 8が、空気流の上流側から下流側に向かって順次配置されている。さらに、上記本体ケ一シング 1 0 2の上記パネル材における上記空気吸込口 1 0 5の外周側部位には、所定の幅の環状溝で構成される空気吹出口 1 0 9が設けられている。

また、上記パネル材 1 0 4は、図 2 9〜図 3 1にそれぞれ拡大図示するように、次述の外枠パネル 1 4 0と内枠パネル 1 4 1との組み合わせ構造とされている。上記外枠パネル 1 4 0は、その中央部に円形の開口を備えたパネルであって、該開口の内周面 1 4 0 aは環状の上記空気吹出口 1 0 9の外周面を構成するテ一パ面とされている。

上記内枠パネル 1 4 1は、上記外枠パネル 1 4 0の開口の内側に所定間隔をもつて嵌合可能な大きさをもつ円形パネルであって、上記外枠パネル 1 4 0側へ嵌合一体化されることで、その外周面 1 4 1 aと上記外枠パネル 1 4 0の内周面 1 4 0 aとの間に上記空気吹出口 1 0 9の吹出流路 1 0 9 aを形成する。

尚、上記空気吹出口 1 0 9の吹出流路 1 0 9 aは、上述のように、上記外枠パネル 1 4 0の内周面 1 4 0 aと上記内枠パネル 1 4 1の外周面 1 4 1 aとによつて形成されるが、その場合、該空 ¼吹出口 1 0 9はその外周方向に所定角だけ傾斜した傾斜通路とされており、またこの吹出流路 1 0 9 aの傾斜角はそのまま上記空気吹出口 1 0 9から吹き出される空気流の鉛直面方向における吹出角となる。かかる構成により、上記本体ケ一シング 1 0 2内には、上記空気吸込口 1 0 5 からプレフィルタ 1 0 7、空気清浄エレメント 1 0 8及びベルマウス 1 0 6を経て上記空気吹出口 1 0 9に至る全周方向の通風路 1 0が形成される。そして、この通風路 1 0の上記空気清浄ェレメント 1 0 8の上方位置には、上記ターボファン 1 1 1がファンモータ 1 1 1 aを介して上記本体ケーシング 1 0 2の天井パネル 1 1 2に吊設されている。さらに、上記本体ケ一シング 1 0 2内には、上記タ —ボファン 1 1 1を囲む状態で上記空気吹出口 1 0 9の方向に向かうスクロール 1 3が設けられている。

また、上記空気吹出口 1 0 9には、上記スクロール 1 3に対応して螺旋方向の旋回渦流を生成させるために、多数の旋回流生成ステータ（固定羽根） 1 1 4， 1 1 4， · · ·が旋回方向へ所定の傾斜角をもち且つその周方向に等間隔で設けられている。この各ステータ 1 1 4， 1 1 4， · · ·は、上記内枠パネル 1 4 1 のテーパ面状の外周面 1 4 1 aに固定されている。

尚、上記空気清浄エレメント 1 0 8は、例えば空気中の臭気成分を吸着除去する脱臭機能をもつ脱臭エレメントと力、空気中の塵埃を捕捉除去する除塵機能をもった除塵エレメント等、空気の清浄化に寄与する各種の機能をもつものが適用可能である。

以上のように、この第 8の実施形態に係る空気清浄機 Z ,では、上記本体ケーシング 1 0 2の下面に位置する上記パネル材 1 0 4の中央部に方形の空気吸込口 1 0 5を、また該空気吸込口 1 0 5の外周囲には、外周方向に所定角に傾斜した環状の上記空気吹出口 1 0 9を各々設け、上記空気吸込口 1 0 5から上記空気吹出口 1 0 9に至る上記通風路 1 0を形成するとともに、該通風路 1 0の中央にタ —ボファン 1 1 1を介設することで、上記空気吸込口 1 0 5から吸込んだ空気を上記プレフィルタ 1 0 7、空気清浄エレメント 1 0 8を介して上記空気吹出口 1 0 9から室内の下方側床面方向に所定の吹出角度で吹き出すようになっている。そして、上記通風路 1 0を形成する上記本体ケーシング 1 0 2の空気吹出口 1 0 9には、上記空気吹出口 1 0 9から吹き出される空気流に旋回方向のベクトルを与える上記旋回流生成ステータ 1 1 4， 1 1 4， · · ·が所定の傾斜角をもち且つ周方向に一定の間隔を保って設けられている。

従って、上記ターボファン 1 1 1が駆動されると、上記空気吸込口 1 0 5から当該空気吸込口 1 0 5下方の所定のスポット領域の室内空気が吸込まれ、上記プレフィルタ 1 0 7、空気清浄エレメント 1 0 8を通して清浄化された後、上記ターボファン 1 1 1により外周方向に吹き出される。そして、このターボファン 1 1 1からその外周方向に吹き出された空気（清浄空気）は、上記空気吹出口 1 0 9の吹出流路において上記旋回流生成ステタ 1 1 4， 1 1 4， · · ·により旋回方向の速度べクトルが付与されることで、螺旋状の旋回流となって上記空気吹出口 1 0 9から下方側床面側に向けて斜めに吹き出される。

この結果、該旋回流 Aiの生成に伴い、該旋回流 A_tの中心軸方向内側には、該旋回流の指向方向とは逆に、上記ターボファン 1 1 1の吸引力により上昇指向する大きな吸引力をもつトルネード流 A₂が形成される。このように、上記空気吹出口 1 0 9から吹き出される旋回流の内側に上記トルネード流 A₂が生成されることで、該旋回流によって包まれた所定スポット領域の空気の上記空気清浄ェレメント 1 0 8での清浄ィヒ作用が確実に且つ高効率で行われることになる。

ところで、このような上記空気清浄機における上記空気清浄エレメント 1 0 8等による空気清浄化性能、換言すれば所定のスポット領域にある空気の効率的な吸込性能は、上記トルネード流 A₂の生成状態に支配されるところが大であり、しかも、このトルネード流 A₂はその外側に上記旋回流が確実に且つ安定的に生成されることが前提となる。そして、かかる旋回流の安定的な生成を阻害する大きな要因として考えられるのが空気流の付着現象、即ち、上記空気吹出口 1 0 9から吹き出される空気流の上記天井 1 0 3側への付着現象であることは既述の通りである。

そこで、この実施形態のものにおいては、本発明を適用して、図 2 9〜図 3 1 に示すように、上記空気吹出口 1 0 9の外周側口縁 1 0 9 bの全周において該外周側口縁 1 0 9 bから上記空気吹出口 1 0 9の吹出方向の略延長上に向けて上記パネル材 1 0 4の吹出側面 1 0 4 aから突出状態で延出する環状体 1 3 1を設けてこれを気流付着防止部材 Xとしている。

このように、上記空気吹出口 1 0 9の外周側口縁 1 0 9 bの全周に上記環状体 1 3 1でなる気流付着防止部材 Xを設けることで、上記空気吹出口 1 0 9から吹き出される空気流は、図 3 1に流線で示すように、該環状体 1 3 1の気流案内作用により該空気吹出口 1 0 9の吹出方向の略延長上に向けて吹き出されることになる。この結果、上記空気吹出口 1 0 9の近傍にコアンダ効果の生成原因となる面、即ち、上記外枠パネル 1 4 0の下面及ぴこれに続く上記天井 1 0 3が存在しているにも拘わらず、これらの面への吹出空気の付着作用が可及的に防止され、該空気流によって旋回流 A_tが安定的に生成される。そして、このように旋回流 A_tが安定的に生成されることで、該旋回流の内側にトルネード流 A₂が安定的に生成され、該トルネード流 A₂の強い吸引力によって良好な吸気 ·送風作用、即ち、高水準の空気清浄化性能が実現されるものである。

ここで、上記環状体 1 3 1と同様に気流付着防止機能を発揮する気流付着防止部材 Xのその他の具体例を幾つか説明する。

他の具体例 1は、図 3 2に示すように、上記の「第 8の実施形態」における上記気流付着防止部材 Xの変形例として位置づけられるものである。即ち、上記第 8の実施形態における上記気流付着防止部材 Xは、これを上記空気吹出口 1 0 9 の外周側口縁 1 0 9 bの全周において該外周側口縁 1 0 9 bから上記空気吹出口 1 0 9の吹出方向の略延長上に向けて上記パネル材 1 0 4の吹出側面 1 0 4 a力、ら突出状態で延出する環状体 1 3 1で構成していたのに対して、この具体例 1においては、楔状断面形状をもつ環状体 1 3 1を、その一面が上記空気吹出口 1 0 9の外周側口縁 1 0 9に該外周側口縁 1 0 9から該空気吹出口 1 0 9の吹出方向の略延長上に位置するようにして取り付けてこれを上記気流付着防止部材 Xとしたものである。力かる構成の気流付着防止部材 Xによれば、上記第 8の実施形態における場合と同様の作用効果が得られるのに加えて、上記環状体 1 3 1が楔状断面形状をもつことで、例えば上記第 8の実施形態のようにこれを帯板で構成する場合に比して、美観性が向上するという特有の効果も得られる。

他の具体例 2は、図 3 3に示すように、上記空気吹出口 1 0 9の外周側口縁 1 0 9 bの全周に、該外周側口縁 1 0 9 bから吹出流路 1 0 9 a内に突出する環状体 1 3 2を設け、これで気流付着防止部材 Xを構成したものである。

かかる構成によれば、上記環状体 1 3 2と上記空気吹出口 1 0 9の外周側口縁 1 0 9 bとの間に隅部が形成され、この隅部には上記吹出流路 1 0 9 a内を上記空気吹出口 1 0 9に向かって流れる空気により渦流 1 4 5が生成され、且つここに滞留する。従って、上記吹出流路 1 0 9 aを通って上記空気吹出口 1 0 9から吹き出される空気流は、該吹出流路 1 0 9 aに生成された上記渦流 1 4 5によつて径方向内側方向への偏向作用を受けるとともに、該渦流 1 4 5の生成に伴う上記吹出流路 1 0 9 aの流路面積の減少による縮流作用を受けてその流速が高められることでその吹出方向への指向性が強化される。これらの相乗作用により、上記空気吹出口 1 0 9の近傍面への吹出空気の付着が可及的に抑制され、上記旋回流が安定的に生成される。そして、このように旋回流 A_tが安定的に生成されることで、該旋回流の内側にトルネード流 A₂が安定的に生成され、該トルネード流 A₂の強い吸引力によって良好な吸気 ·送風作用、即ち、高水準の空気清浄化性能が実現されるものである。

他の具体例 3は、図 3 4に示すように、上記空気吹出口 1 0 9の外周側口縁 1

0 9 bの全周において該外周側ロ緣 1 0 9 bから吹出流路 1 0 9 a内に突出する楔状断面形状をもつ外側環状体 1 3 3と、内周側口縁 1 0 9 cの全周において該内周側口縁 1 0 9 cから吹出流路 1 0 9 a内に突出する楔状断面形状をもつ内側環状体 1 3 4とを備え、これら両者によって気流付着防止部材 Xを構成したものである。

かかる構成によれば、上記吹出流路 1 0 9 aを通って上記空気吹出口 1 0 9から吹き出される空気流は、上記外側環状体 1 3 3と內側環状体 1 3 4の付設に伴ぅ該吹出流路 1 0 9 aの流路面積の减少により縮流作用を受けてその流速が高められ、その吹出方向への指向性がより一層強化される。この結果、上記吹出空気の上記空気吹出口 1 0 9の近傍面への付着が可及的に抑制され、旋回流がより安定的に生成される。このように旋回流が安定的に生成されることで、該旋回流の内側にトルネード流 A₂が安定的に生成され、該トルネ一ド流 A₂の強い吸引力によって良好な吸気 ·送風作用、即ち、高水準の空気清浄化性能が実現されるものである。

他の具体例 4は、図 3 5に示すように、上記「他の具体例 3」の変形例として位置付けられるものであって、上記空気吹出口 1 0 9の外周側口縁 1 0 9 bに外側環状体 1 3 3を、該空気吹出口 1 0 9の内周側口縁 1 0 9 cに内側環状体 1 3 4を、それぞれ設けてこれら両者によって気流付着防止部材 Xを構成した点は上記「他の具体例 3」の場合と同様であるが、該「他の具体例 3」においてはこれら各環状体 1 3 3， 1 3 4を共に楔状断面形状としていたのに対して、この他の具体例 4においてはこれら各環状体 1 3 3， 1 3 4を共に流線断面形状をもつように構成したものである。

かかる構成とすることで、上記「他の具体例 3」と同様の作用効果が得られることは勿論のこと、これに加えて、上記外側環状体 1 3 3と内側環状体 1 3 4とが共に流線断面形状をもつことで、上記空気流路 1 0 9 aを流れる空気流に対する縮流作用がより一層スム一ズとなり、それだけ縮流による吹出空気の指向性がより一層強化され、上記旋回流 A_tの安定性が向上し、延いては上記トルネード流 A₂の吸引力の強化が可能となるものである。

第 9の実施形態

図 3 6には、本発明に係る吸気 ·送風装置の第 9の実施形態として、天井埋込型の空気調和機 Z₂を示している。この空気調和機 Z ₂は、上記第 8の実施形態に力かる空気清浄機を基本構成とし、さらにこれに空気熱交換器 1 2 2を付設した構成となっている。尚、上記以外の構成部材については、上記第 8の実施形態に係る空気清浄機における各構成部材と同一の符号を付することで、ここでの説明を省略する。

この空気調和機 Z₂によれば、上記ターボファン 1 1 1の回転に伴い上記空気吸込口 1 0 5から吸い込まれる室内空気は、上記空気清浄エレメント 1 0 8において脱臭あるいは除塵等の清浄化作用を受けて清浄化されたのち、上記空気熱交換器 1 2 2での熱交換により温風あるいは冷風として上記空気吹出口 1 0 9から室内へ吹き出され、これにより室内空気の清浄化と室内温度調整とが行われるものである。

この場合、上記空気吹出口 1 0 9に上記環状体 1 3 1でなる気流付着防止部材 Xが備えられているので、該空気吹出口 1 0 9から吹き出される空気流は天井 1 0 3側への付着を生じることなく安定的に旋回流を生成し、この安定した旋回流の内側には強い吸引力をもつトルネ一ド流 A₂が安定的に生成され、該トルネード流 A₂の強い吸引力によって室内空気の循環作用が効率良く行われ、それだけ良好な空調特性が確保されるものである。

第 1 0の実施形態図 3 7及び図 3 8には、本発明に係る吸気 ·送風装置の第 1 0の実施形態として、天井埋込型の換気ユニット Z ₃を示している。この換気ユニット Z ₃は、図 3 9に示すような換気システムを構成するためのものであって、天井 1 0 3に埋込配置される本体ケーシング 1 0 2を備えている。

この本体ケーシング 1 0 2は、上下両端がそれぞれ開口した箱型の枠体 1 2 0 の上面側に天井パネル 1 1 2を一体的に取り付けるとともに、その下面側には、上記第 8の実施形態の空気清浄機 Z iに備えられたものと同一構成のパネル材 1 0 4を着脱自在に取り付けて構成されており、該パネル材 1 0 4が天井 1 0 3と略同一平面状に連続するようにして該天井 1 0 3内に埋設配置される。尚、上記パネル材 1 0 4の具体的構成については、上記第 8の実施形態における該当説明部分を援用するとともに対応する構成部材には図 2 9に付したと同一の符号を図 3 7に付することで、ここでの説明は省略する。

一方、上記パネル材 1 0 4における上記空気吸込口 1 0 5の背面側（機内側）には、排気ダクト 1 2 8を備えた排気チャンバ一 1 2 4が接続されている。また、上記パネル材 1 0 4における上記空気吹出口 1 0 9の背面側（機内側）には、給気チャンバ一 1 2 3が接続されている。この給気チャンバ一 1 2 3は、上記空気吹出口 1 0 9に接続された円筒状形態の給気導出部 1 2 3 aと該給気導出部 1 2 3 aの上端に連通し且つ所定の容積をもつ中空円盤状の本体部 1 2 3 bとを備えるとともに、該本体部 1 2 3 bはその中心位置に上記排気チヤンバ一 1 2 4の挿通を可能とする開口 1 2 3 cが形成されているとともにその一側には給気ダクト 2 7が接続されている。

かかる構成の換気ユニット Z ₃は、図 3 9に示すように、必要換気容量に応じて初定数（この実施形態では 2個の場合を示している）配置される。そして、これら各換気ユニット Z ₃， Z ₃， · ·は、その各給気ダクト 1 2 7， 1 2 7が給気側分岐チャンバ一 1 2 9を介して全熱交^ f構 Sの給気導出ダクに接続されるとともに、その各排気ダクト 1 2 8 , 1 2 8が排気側分岐チヤンバ一 1 3 0 を介して上記全熱交^^構 Sの排気導入ダク S ₂に接続されることで、一つの換気システムを構成する。尚、図 3 9には図示していないが、給気経路及び排気経路の適所にはそれぞれ給気用ファンと排気用ファンが設けられており、該給気ファンにより給気の送給が、排気ファンにより排気の排出が、それぞれ行われるようになっている。

このように構成された換気システムにおいては、給気ファンの運転により送給される給気は、上記換気ュニット Z ₃の空気吹出口 1 0 9から旋回流として室内へ吹き出される。一方、排気ファンの運転により室内空気は上記換気ユニット Z ₃の空気吸込口 1 0 5から吸い込まれ、外部へ排出される。このような給気作用と排気作用とが同時に実行されることで室内の換気が行われるが、この場合、上記換気ュニッ Z ₃の空気吹出口 1 0 9に上記環状体 1 3 1でなる気流付着防止部材 Xが備えられ該空気吹出口 1 0 9から吹き出される空気流の天井 1 0 3側への付着が防止されることで該空気流による旋回流の生成が安定的に行われ、従って、該旋回流 A_tの内側に生成される吸込空気流によるトルネード流 A₂も安定的に生成され、該トルネ一ド流 A₂のもつ強い吸引力を有効に利用した高効率の換気が実現されるものである。また、この場合、上記全熱交^ ϋ構 Sを備えて給気と排気との間での熱交換により熱回収を行うことから、駆動動力の少ない省エネ運転が実現されるものである。

第 1 1の実施形態

図 4 0には、本発明に係る吸気 ·送風装置の第 1 1の実施形態として、天井埋込型の空気調和ユニット Ζ ₄を示している。この空気調和ユニット Ζ ₄は、ュニット単体では、空気調和機構 R単体と組み合わせることで、工場内の個々の作業者専用のスポットエアコン等として利用できる。また、図 4 1に示すような空気調和システムを構成して多室空調にも利用可能で、天井 1 0 3に埋込配置される本体ケーシング 1 0 2を備えている。

この本体ケーシング 1 0 2は、上下両端がそれぞれ開口した箱型の枠体 1 2 0 の上面側に天井パネル 1 1 2を一体的に取り付けるとともに、その下面側には、上記第 8の実施形態の空気清浄機に備えられたものと同一構成のパネル材 1 0 4を着脱自在に取り付けて構成されており、該パネル材 1 0 4が天井 1 0 3と略同一平面状に連続するようにして該天井 1 0 3内に埋設配置される。尚、上記パネル材 1 0 4の具体的構成については、上記第 8の実施形態における該当説明部分を援用するとともに対応する構成部材には図 2 9に付したと同一の符号を図 4 0に付することで、ここでの説明は省略する。

一方、上記パネル材 1 0 4における上記空気吸込口 1 0 5の背面側（機内側）には、排気ダクト 1 2 8を備えた排気チャンバ一 1 2 4が接続されるとともに、該給気ダクト 2 7の内部には排気ファン 1 1 9が配置されている。また、上記パネル材 1 0 4における上記空気吹出口 1 0 9の背面側（機内側）には、給気チヤンバー 1 2 3が接続されている。この給気チャンバ一 1 2 3は、上記空気吹出口 1 0 9に接続された円筒状形態の給気導出部 1 2 3 aと該給気導出部 1 2 3 aの上端に連通し且つ所定の容積をもつ中空円盤状の本体部 1 2 3 bとを備えるとともに、該本体部 1 2 3 bはその中心位置に上記排気チャンバ一 1 2 4の揷通を可能とする開口 1 2 3 cが形成されているとともにその一側には給気ダクト 2 7力 S 接続されている。

かかる構成の空気調和ユニット Z ₄は、図 3 9に示すように、必要空調負荷に応じて初定数（この実施形態では 2個の場合を示している）配置される。そして、これら各空気調和ユニット Z ₄， Z₄， · ·は、その各給気ダクト 1 2 7， 1 2 7 が給気側分岐チャンバ一 1 2 9を介して空気調和機構 Rに接続されるとともに、その各排気ダクト 1 2 8， 1 2 8は排気側分岐チヤンバー 1 3 0を介して排気口 (図示省略）に接続されることで、一つの空気調和システムを構成する。尚、上記空気調和機構 Rは、給気ファン 1 3 6と空気熱交換器 1 3 7とを備えて構成される。

このように構成された空気調和システムにおいては、上記空気調和機構 Rの給気ファン 1 3 6の運転により送給される給気（温風あるいは冷風）は、上記空気調和ュニット∑₄の空気吹出ロ 1 0 9から旋回流として室内へ吹き出される。一方、排気ファン 1 1 9の運転により室内空気は上記空気調和ュニット∑₄の空気吸込口 1 0 5から吸い込まれ、外部へ排出される。このような給気作用と排気作用とが同時に実行されることで室内空気の温度調整が行われるが、この場合、上記空気調和ュニット Z ₄の空気吹出口 1 0 9に上記環状体 1 3 1でなる気流付着防止部材 Xが備えられ該空気吹出口 1 0 9から吹き出される空気流の天井 1 0 3側への付着が防止されることで該空気流による旋回流の生成が安定的に行われ、従って、該旋回流 A,の内側に生成される吸込空気流によるトルネード流 A₂も安定的に生成され、該トルネード流 A₂のもつ強い吸引力を有効に利用した高効率の冷暖房運転が実現されるものである。

上記第 9の実施形態〜第 1 1の実施形態においては、それぞれ気流付着防止部材 Xとして上記環状体 1 3 1を備えたものを例として示したが、かかる気流付着防止部材 Xとしては上記した「他の具体例 1〜他の具体例 4」のいずれをも適用できることは勿論である。

第 1 2の実施形態

図 4 3には、本発明に係る吸気 ·送風装置の第 1 2の実施形態として、天井埋込型の空気清浄機 2 0 1を示しており、同図において符号 2は本体ケーシングである。この本体ケーシング 2 0 2は、上下両端がそれぞれ開口した箱型の枠体 2 0の上面側に天井パネル 2 1 2を一体的に取り付けるとともに、その下面側には次述のパネル材 2 0 4を着脱自在に取り付けて構成され、その下端に位置する上記パネル材 2 0 4が天井 2 0 3と略同一平面状に連続するようにして該天井 2 0 3内に埋設配置されている。

上記パネル材 2 0 4には、図 4 3及び図 4 4に示すように、その中央部に方形の空気吸込口 2 0 5が設けられている。そして、この空気吸込口 2 0 5の上方位置にはターボファン 2 1 1用のベルマウス 2 0 6が連設されているとともに、該ベルマウス 2 0 6と上記空気吸込口 2 0 5との間には、プレフィルタ 2 0 7及び空気清浄エレメント 2 0 8力空気流の上流側から下流側に向かって順次配置されている。さらに、上記本体ケ一シング 2 0 2の上記パネル材 2 0 4における上記空気吸込口 2 0 5の外周側部位には、所定の幅の環状溝で構成される空気吹出口 2 0 9が設けられている。

また、上記パネル材 2 0 4は、図 4 5に拡大図示するように、次述の外枠パネル 2 4 0と内枠パネル 2 4 1との組み合わせ構造とされている。

上記外枠パネル 2 4 0は、その中央部に円形の開口を備えたパネルであって、該開口の内周面 2 4 0 aは環状の上記空気吹出口 2 0 9の外周面を構成するテ一パ面とされている。

上記内枠パネル 2 4 1は、上記外枠パネル 2 4 0の開口の内側に所定間隔をもつて嵌合可能な大きさをもつ円形パネルであって、上記外枠パネル 2 4 0側へ嵌合一体化されることで、その外周面 2 4 1 aと上記外枠パネル 2 4 0の内周面 2 4 0 aとの間に上記空気吹出口 2 0 9の空気吹出通路を形成する。

尚、上記空気吹出口 2 0 9は、上述のように、上記外枠パネル 2 4 0の内周面 2 4 0 aと上記内枠パネル 2 4 1の外周面 2 4 1 aとによって形成されるが、その場合、該空気吹出口 2 0 9はその外周方向に所定角だけ傾斜した傾斜通路とされており、またこの空気吹出口 2 0 9の傾斜角はそのまま空気吹出口 2 0 9から吹き出される空気流の鉛直面方向における吹出角となる。

かかる構成により、上記本体ケーシング 2 0 2内には、上記空気吸込口 2 0 5 からプレフィルタ 2 0 7、空気清浄エレメント 2 0 8及びベルマウス 2 0 6を経て上記空気吹出口 2 0 9に到る全周方向の通風路 2 1 0が形成される。そして、この通風路 2 1 0の上記空気清浄エレメント 2 0 8の上方位置には、上記タ一ボファン 2 1 1がファンモータ 2 1 1 aを介して上記本体ケーシング 2 0 2の天井パネル 2 1 2に吊設されている。さらに、上記本体ケーシング 2 0 2内には、上記ターボファン 2 1 1を囲む状態で上記空気吹出口 2 0 9の方向に向かうスクロール 2 1 3が設けられている。

また、上記空気吹出口 2 0 9には、上記スクロ一ル 2 1 3に対応して螺旋方向の旋回渦流を生成させるために、多数の旋回流生成ステータ 2 1 4， 2 1 4 · · ·が旋回方向へ所定の傾斜角をもち且つその周方向に等間隔で設けられている。尚、この各ステータ 2 1 4， 2 1 4 · · 'は、上記内枠パネル 2 4 1のテ —パ面状の外周面 2 4 1 aに固定されている。

以上のように、この第 1 2の実施形態に係る空気清浄機 2 0 1では、上記本体ケーシング 2 0 2の下面に位置する上記パネノレ材 2 0 4の中央部に方形の空気吸込口 2 0 5を、また該空気吸込口 2 0 5の外周囲には、外周方向に所定角に傾斜した環状の上記空気吹出口 2 0 9を各々設け、上記空気吸込口 2 0 5から上記空気吹出口 2 0 9に至る上記通風路 2 1 0を形成するとともに、該通風路 2 1 0の中央にターボファン 2 1 1を介設することで、上記空気吸込口 2 0 5から吸込んだ空気を上記プレフィルタ 2 0 7、空気清浄ェレメント 2 0 8を介して上記空気吹出口 2 0 9から室内の下方側床面方向に所定の吹出角度で吹き出すようになつている。そして、上記通風路 2 1 0を形成する上記本体ケ一シング 2 0 2の空気吹出口 2 0 9には、上記空気吹出口 2 0 9から吹き出される空気流に旋回方向のべクトルを与える上記旋回流生成ステタ 2 1 4， 2 1 4 · · ·が所定の傾斜角をもち且つ周方向に一定の間隔を保って設けられている。

従って、上記ターボファン 2 1 1が駆動されると、上記空気吸込口 2 0 5から当該空気吸込口 2 0 5下方の所定のスポット領域の室内空気が吸込まれ、上記プレフィルタ 2 0 7、空気清浄ェレメント 2 0 8を通して清浄化された後、上記ターボファン 2 1 1により外周方向に吹き出される。そして、このターボファン 2 1 1からその外周方向に吹き出された空気（清浄空気）は、上記空気吹出口 2 0 9の空気吹出通路において上記旋回流生成ステータ 2 1 4， 2 1 4 · · ·により旋回方向の速度べクトルが付与されることで、螺旋状の旋回流となって上記空気吹出口 2 0 9から下方側床面側に向けて斜めに吹き出される。

この結果、該旋回流の生成に伴い、該旋回流の中心軸方向内側には、該旋回流の指向方向とは逆に、上記ターボファン 2 1 1の吸引力により上昇指向する大きな吸引力をもつトルネード流 A₂が形成される。このように、上記空気吹出口 2 0 9から吹き出される旋回流の内側に上記トルネード流 A₂が生成されることで、該旋回流によって包まれた所定スポット領域の空気の上記空気清浄ェレメント 2 0 8での清浄化作用が確実に且つ高効率で行われることになる。

ところで、このような上記空気清浄機 2 0 1における上記空気清浄エレメント

2 0 8等による空気清浄化性能、換言すれば所定のスポット領域にある空気の効率的な吸込性能を得るためには、

上記トルネード流 A₂の吸引力の強さと安定性とに支配されるところが大きいこと、 '

また、このトルネード流 A₂における吸引力の生成状態は、該トルネード流 A₂ の外側に生成される上記旋回流 A_tによって上記空気吹出口 2 0 9の近傍領域に該旋回流を取り囲むようにして高静圧領域が安定的に形成されることが必要であること、

さらに、このような高静圧領域を安定的に形成させるには、上記空気吹出口 2 0 9から吹き出される旋回流がコアンダ効果等により上記パネル材 2 0 4における上記空気吹出口 2 0 9の吹出側面 2 0 4 aに付着して流れ速度境界層の発達により減速されて上記空気吹出口 2 0 9の周囲へ不規則に拡がるのを防止して、上記空気吹出口 2 0 9からの旋回流を該空気吹出口 2 0 9の下方側の自由空間において安定的に減速させてその動圧の静圧への変換作用を促進させることが f要であること、

また、この場合、上記旋回流に上記空気吹出口 2 0 9の外側に位置する空間部からの影響（例えば、近接する室内壁面により空気流の偏向作用等）を可及的に排除することで、上記空気清浄機 2 0 1の室内への設置位置の如何に拘わらず良好な性能が得られること、

等の本発明者らの実験による知見事項を考慮しなければならないことは既述の通りである。

そこで、この実施形態の空気清浄機 2 0 1においては、図 4 3〜図 4 5に示すように、上記パネル材 2 0 4の吹出側面 2 0 4 aにおける上記空気吹出口 2 0 9 力^その径方向外側に所定間隔離間した位置に、該空気吹出口 2 0 9の全周を取り囲むように、所定幅の帯板材を環状に湾曲形成した突起体でなる壁部材 2 1 5 を配置している。この壁部材 2 1 5を配置することで、上記空気吹出口 2 0 9の径方向外側の適宜離間した位置には、上記パネル材 2 0 4の吹出側面 2 0 4 aと上記壁部材 2 1 5の内周面 2 1 5 aとにより上記空気吹出口 2 0 9を取り囲む環状の隅部 2 4 2が形成されることになる。

このように上記壁部材 2 1 5を設けて上記空気吹出口 2 0 9の径方向外側に環状の隅部 2 4 2を形成すると、図 4 5に示すように、上記空気吹出口 2 0 9から径方向外方へ向けて斜め下方へ吹き出される上記旋回流により、上記隅部 2 4 2の領域に渦流 2 4 5が形成され且つこれが滞留し、後から吹き出される旋回流はこの渦流 2 4 5に案内されてその外側、即ち上記空気吹出口 2 0 9寄り側を迂回しながら上記壁部材 2 1 5の下端に至り、該下端部分からその下方側に室内空間、即ち、自由空間に向かって螺旋状に吹き出される。

この結果、上記旋回流は、従来のように上記空気吹出口 2 0 9からの吹出直後に境界層の生成に伴って不規則に速度減衰して周囲へ拡散することなく、上記空気吹出口 2 0 9から上記壁部材 2 1 5の下端部分に至り、該下端部分からさらに上記室内空間に吹き出されることで次第にその吹出速度が減衰され、該旋回流がもつ動圧が次第に静圧に変換され、該壁部材 2 1 5の下方近傍には上記空気吹出口 2 0 9を取り囲むように高静圧領域が形成されることになる。しかも、この高静圧領域は、上記壁部材 2 1 5が上記空気吹出口 2 0 9とその外側の空間との間の遮断機能をもつことから、該外側空間の状態に影響されることが可及的に防止される。従って、上記高静圧領域は上記空気吹出口 2 0 9の近傍領域において該空気吹出口 2 0 9の外側を取り囲むようにして且つ安定的に形成されることになる。

かかる空気吹出口 2 0 9の近傍領域での安定的な高静圧領域の形成により、上記旋回流の内側を上昇移動する上記トルネ一ド流 A₂がより安定的に生成され、該トルネード流 A₂がもつ強い吸引力が、上記旋回流に囲まれた領域における室内空気の上記空気吸込口 2 0 5側への吸込作用に最大限活用され、上記空気清浄機 2 0 1の空気清浄化性能が可及的に高められ、しかもかかる空気清浄化性能が該空気清浄機 2 0 1の室内への設置位置の如何に拘わらず実現されるものである。

尚、ここで、上記第 1 2の実施形態に係る上記壁部材 2 1 5の変形例をいくつ力説明する。

図 4 6には、上記壁部材 2 1 5の第 1の変形例を示している。この第 1の変形例の壁部材 2 1 5は、上記実施形態においては上記壁部材 2 1 5を、上記空気吹出口 2 0 9の外側を取り囲む環状形態に形成していたのに対して、この第 1の変形例のものにおいては上記壁部材 2 1 5を上記パネル材 2 0 4の外周形状に沿つた矩形枠状の形態に形成し、その内周面 2 1 5 aと上記パネル材 2 0 4の吹出側面 2 0 4 aとの間に上記隅部 2 4 2を形成させたものである。

かかる構成とすることで、上記実施形態における壁部材 2 1 5と同様の作用効果が得られることに加えて、これを環状形態とすることに比してその形成が容易であることから、コストダウンの促進が可能となるという利点がある。

図 4 7には、上記壁部材 2 1 5の第 2の変形例を示している。この第 2の変形例の壁部材 2 1 5は、これを断面略三角形状で且つその外周面 2 1 5 bを湾曲面とした型材を環状又は矩形枠状形態に形成し、その内周面 2 1 5 aと上記パネル材 2 0 4の吹出側面 2 0 4 aとの間に上記隅部 2 4 2を形成させたものである。かかる構成とすることで、上記実施形態における壁部材 2 1 5と同様の作用効果が得られることに加えて、該壁部材 2 1 5の外周面 2 1 5 bを湾曲面としたことで該壁部材 2 1 5の美観性が良好となり、延いては上記空気清浄機 2 0 1の意匠"生の向上が期待できるものである。

図 4 8には、上記壁部材 2 1 5の第 3の変形例を示している。この第 3の変形例の壁部材 2 1 5は、上記第 2の変形例における壁部材 2 1 5と類似するもので、該第 2の変形例に係る壁部材 2 1 5と異なる点は、上記壁部材 2 1 5の内周面 2 1 5 aを下方側に向かうに従って次第に拡径するテーパー面とした点である。かかる構成とすることで、上記第 2の変形例における上記壁部材 2 1 5の場合よりもさらにその美観^が良好となるものである。

第 1 3の実施形態

図 4 9には、本発明の第 1 3の実施形態に係る空気清浄機 2 0 1の要部を示している。この空気清浄機 2 0 1は、上記第 1 2の実施形態に係る空気清浄機 2 0 1とその基本構成を同じにするものであって、該第 1 2の実施形態の空気清浄機 2 0 1と異なる点は次の通りである。

即ち、上記第 1 2の実施形態に係る空気清浄機 2 0 1においては、上記パネル材 2 0 4が天井 2 0 3と同一面を形成するように該空気清浄機 2 0 1を配置し且っ該パネル材 2 0 4の吹出側面 2 0 4 a上に突出状態で上記壁部材 2 1 5を設けていたのに対して、この第 1 3の実施形態の空気清浄機 2 0 1においては、これを天井壁あるいは室壁に設けた凹部に、上記パネル材 2 0 4の吹出側面 2 0 4 a がその壁 2 3 0の表面 2 0 3 aよりも所定寸法だけ没入した状態に配置し、該壁 2 3 0の内周面 2 3 0 bと上記パネル材 2 0 4の吹出側面 2 0 4 aとの間で上記空気吹出口 2 0 9の外側に上記隅部 2 4 2を形成した点である。

従って、この第 1 3の実施形態においては、上記壁 2 3 0が上記壁部材 2 1 5 となり、該壁 2 3 0の内周面 2 3 0 bが上記壁部材 2 1 5の内周面 2 1 5 aとして機能し、上記第 1 2の実施形態における空気清浄機 2 0 1と同様の作用効果が得られることは勿論である力これに加えて、上記壁部材 2 1 5をそれ専用の部 99/50603

49 材で構成する必要がない分だけ、部品点数の低減によるコストダウンが期待できるものである。

第 1 4の実施形態

図 5 0及び図 5 1には、本発明の第 1 4の実施形態に係る空気清浄機 2 0 1の要部を示している。この空気清浄機 2 0 1は、上記第 1 2の実施形態に係る空気清浄機 2 0 1とその基本構成を同じにするものであって、該第 1 2の実施形態に係る空気清浄機 2 0 1に次述の案内部材 2 1 6を付加した構成とされている。即ち、この第 1 4の実施形態に係る空気清浄機 2 0 1においては、図 5 1に示すように、上記空気吹出口 2 0 9のテーパー面で構成される外周面 2 0 9 aの吹出側端部に、該外周面 2 0 9 aの延長上に延出するテーパー面で構成される案内部材 2 1 6を付設してレヽる。

かかる構成とすることで、上記空気吹出口 2 0 9から吹き出される旋回流 Ai は上記案内部材 2 1 6に案内されるとともに、該案内部材 2 1 6が上記パネル材 2 0 4の吹出側面 2 0 4 aから下方へ延出していることで該吹出側面 2 0 4 a側への付着作用がより確実に防止される。この結果、上記隅部 2 4 2での上記渦流 2 4 5の生成作用及び該渦流 2 4 5による速度境界層の形成抑制作用がさらに促進され、上記第 1 2の実施形態の空気清浄機 2 0 1におけると同様の作用効果がより一層高められることになる。

第 1 5の実施形態

図 5 2には、本発明の第 1 5の実施形態に係る空気清浄機 2 0 1を示している。この実施形態の空気清浄機 2 0 1は、上記各実施形態の空気清浄機 2 0 1が天井埋込型のものであつたのに対して、これを天井吊下型としたものであるが、該空気清浄機 2 0 1そのものの基本構成は上記各実施形態の空気清浄機 2 0 1と同様である。従って、ここでは、上記各実 ^形態の空気清浄機 ² 0 1の構成部材と同 —の構成部材については図 4 3〜図 5 1に付したと同じ符号を付することでその説明を省略し、本実施形態に特有の構成につレ、てのみ詳述することにする。

この実施形態の空気清浄機 2 0 1においては、これが天井吊下型であることに特有の構成として、上記本体ケ一シング 2 0 2の外周面から内側へのみ延出し上記內枠パネル 2 4 1との間に環状の上記空気吹出口 2 0 9を形成する外枠パネル 2 4◦に、上記壁部材 2 1 5を一体的に形成し、該外枠パネル 2 4 0の内周面 2 4 0 aを弧状のテーパー面とし、これを上記壁部材 2 1 5の内周面 2 1 5 aとしている。

かかる構成とすることで、天井吊下型の空気清浄機 2 0 1においても、上記各実施形態に係る天井埋込型空気清浄機 2 0 1と同様の作用効果が得られるものである。

第 1 6の実施形態

図 5 3には、本発明の第 1 6の実施形態に係る空気清浄機 2 0 1を示している。この実施形態の空気清浄機 2 0 1は、上記第 1 2の実施形態に係る天井埋込型空気清浄機 2 0 1を基調とし、該空気清浄機 2 0 1の上記通風路 2 1 0内に、筒状形態に形成された空気熱交換器 2 2 2を、その内周面 2 2 2 aが上記タ一ボファン 2 1 1の吹出口に臨んで対向するように配置し、該空気清浄機 2 0 1に空気清浄化機能に加えて空気温度調整機能を付加したものである。

このように空気清浄機 2 0 1にそれ本来の機能である空気清浄化機能に加えて空気温度調整機能を付加してその多機能化を図ることで、該空気清浄機 2 0 1を空気調和装置としても使用して室内居住環境のより一層の快適化を図ることが可能であり、それだけ該空気清浄機 2 0 1の汎用性が向上することになる。

尚、この実施形態においては、上記第 1 2の実施形態に係る空気清浄機 2◦ 1 に上記空気熱交換器 2 2 2を付設してその多機能化を図った例を示したが、かかる組み合わせ構成に限定されるものではなく、例えば上記第 2及び第 1 4の実施形態に係る空気清浄機 2 0 1に上記空気熱交換器 2 2 2を付設してその多機能化を図ることもできることは勿論である。

上記第 1 2の実施形態〜第 1 6の実施形態においては、天井埋込型あるいは天井帛下型の吸気 ·送風装置につき、また該吸気 ·送風装置の適用例として空気清浄機 2 0 1について説明したが、本発明の吸気 ·送風装置はかかる設置形態のもの、あるいは空気清浄機 2 0 1に限定されるものではなく、設置形態としては例えば壁掛型、床置型等の各種形態に適用でき、また適用例としては空気の吸気 · 送風作用を利用するものに広く適用でき、例えば空気清浄機、空気調和装置の外に、換気装置、集塵装置等の各種装置にも適用できるものである。第 1 7の実施形態

図 5 5は、第 1 7の実施形態の吸気 ·送風装置 3 0 1の断面図である。この吸気 ·送風装置 3 0 1は、ケーシング 3 0 2を壁 3 0 3に固定して、例えば家庭の台所または職業用厨房等の換気に使用される。

上記吸気 ·送風装置 3 0 1は、排気通路としての排気ダクト 3 0 7と外気吸気通路としての吸気ダクト 3 0 8とを有する。上記お気ダクト 3 0 7と吸気ダクト 3 0 8の各一端はケ一シング 3 0 2に接続され、また、上記排気ダクト 3 0 7と吸気ダクト 3 0 8の各他端は壁 3 0 3を貫いて屋外に開口している。上記ケ一シング 3 0 2の底部には、水平なパネル 3 0 4が設けられている。このパネル 3 0 4には、中央部に円形の吸い込み口 3 0 5が設けられ、この吸い込み口 3 0 5の外周の半径方向外側に、環状の吹出し口 3 0 9が設けられている。そして、この環状の吹出し口 3 0 9が吸い込み口 3 0 5を囲んでいる。上記吹出し口 3 0 9には、複数の旋回流生成固定羽根 3 1 4が、周方向に等間隔に設けられている。この複数の旋回流生成固定羽根 3 1 4は、吹出し口 3 0 9から吹き出す空気が旋回するように、所定の角だけ傾けて上記吹出し口 3 0 9に取り付けられている。また、上記ケーシング 3 0 2内の中央部分には、お気用ファン 3 1 2と、給気用ファン 3 1 3とが設置されている。上記排気用ファン 3 1 2と給気用ファン 3 1 3は、遠心多翼型のファンであって、内蔵された電動モータ（図示せず）を共有している。上記排気用ファン 3 1 2は、その下面に空気を吸い込む円形の開口部 3 1 2 aを有すると共に、外周接線方向に ^気管 3 1 2 bを有している。この排気管 3 1 2 bは排気ダクト 3 0 7に接続されている。上記給気用ファン 3 1 3 は、その上面に空気を吸い込む円形の開口部 3 1 3 aを有すると共に、外周接線方向に排気管 3 1 3 bを有している。この排気管 3 1 3 bの端部はケーシング 3 0 2内に開口している。

一方、上記ケーシング 3 0 2內には、上記給気用ファン 3 1 3の上面と同一平面上に、隔壁 3 1 5が設けられている。そして、上記隔壁 3 1 5は、ケーシング 3 0 2内を上部隔室 3 1 6と下部隔室 3 1 7とに分割している。

上記吸い込み口 3 0 5と排気用ファン 3 1 2の開口部 3 1 2 aとは円錐台形フード 3 1 8によって連結されていて、この吸い込み口 3 0 5から排気用ファン 3 1 2の開口部 3 1 2に至る円錐台形フード 3 1 8は、排気される空気の通風路を形成している。また、上記排気管 3 1 3 bの端部から上記吹出し口 3 0 9に至る空間は、外気の通風路を形成している。

上記吸気 ·送風装置 3 0 1は、以下のようにして動作する。説明は図 5 6に則して行なう。

上記電動モ一タ（図示せず）を作動させると、上記電動モータに取り付けられた排気用ファン 3 1 2と給気用ファン 3 1 3が回転を始める。この給気用ファン 3 1 3の回転によって、給気用ファン 3 1 3の開口部 3 1 3 aに吸引力が生じると同時に、上記給気用ファン 3 1 3の排気管 3 1 3 bに吐出力が生じる。このため、外気が、吸気ダクト 3 0 8の他端部からケーシング 3 0 2内に吸引され、開口部 3 1 3 aから給気用ファン 3 1 3内部に導かれる。上記給気用ファン 3 1 3 内に吸引された外気は、ファンによって圧縮されて排気管 3 1 3 bからケ一シング 3 0 2内の下部隔室 3 1 7へ吐出される。そして、この下部隔室 3 1 7へ吐出された外気は、上記排気用ファン 3 1 2の周りを回って、上記パネル 3 0 4の環状の吹出し口 3 0 9から吹出す。このとき、外気は、吹出し口 3 0 9内の旋回流生成固定羽根 3 1 4によって旋回流となって斜め下方に吹出し、円錐状のエア一カーテン A 1を形成する。

一方、給気用ファン 3 1 3の回転開始と同時に、排気用ファン 3 1 2も回転を始める。この排気用ファン 3 1 2の回転は、排気用ファン 3 1 2の開口部 3 1 2 aに吸引力を生じさせる。この開口部 3 1 2 aは円錐台形フード 3 1 8を介して吸い込み口 3 0 5と連通しているので、吸い込み口 3 0 5の下方に在る空気は、吸い込み口 3 0 5の中に吸引される。上記吸い込み口 3 0 5に吸引された空気は、吸い込み口 3 0 5と排気用ファン 3 1 2の開口部 3 1 2 aの間にある上記円錐台形フード 3 1 8を通って、排気用ファン 3 1 2の中に入る。そして、空気は、上記排気用ファン 3 1 2内のファンによって圧縮され、排気管 3 1 2 bから吐出される。この排気管 3 1 2 bから吐出され空気は、排気ダクト 3 0 7を経て屋外に排出される。

このようにして、上記給気用ファン 3 1 3の回転によって、外気が吹出し口 3 0 9から吹き出して円錐状のエアーカーテン A 1が形成されると同時に、排気用ファン 3 1 2の回転によって、吸い込み口 3 0 5の下方の空気が吸い込み口 3 0 5に吸引される。そのとき、吸い込み口 3 0 5に吸引される空気はトルネード流 A 2となる。

このように、吸い込み口 3 0 5に吸引される空気は、螺旋状のトルネード流 A 2となるので、吸い込み口 3 0 5から離れていても分散することがなく効果的に吸引される。

また、排気フードの覆いとしての機能は、エアーカーテン A 1によって行なわれるので、お気フードの庇部分は必要でない。

なお、パネルの吹出し口 3 0 9に、第 8の実施形態で述べたコアンダ効果を防止する気流付着防止部材を設けてもよい。

また、パネルの吹出し口の周辺部には、トルネード流を安定的に生成するために、第 1 2の実施形態で述べたパネル上の壁部材を設けてもよい。

さらに、本実施形態では、吸気 ·送風装置を側壁に取り付ける方式のものであつたが、天井の中に埋め込でもよいし、或いは、天井から吊り下げる方式にしてもよレ、。あるいは、吸気 ·送風装置を横壁に取り付けてもよい。

また、本実施形態では、排気用ファン 3 1 2と給気用ファン 3 1 3は 1つの電動モータによって駆動させたが、排気用ファン 3 1 2と給気用ファン 3 1 3とを個別の電動モータによつて駆動させてもよい。

第 1 8の実施形態

第 1 7の実施形態では、排気用ファン 3 1 2と給気用ファン 3 1 3はケ一シング 3 0 2内に設けた。し力しながら、騒音対策や大型化のために、排気用ファンと給気用ファンはケ一シング 3 0 2の外側に設けることができる。

図 5 7は、排気用ファン 3 5 2と給気用ファン 3 5 3をケーシング 3 0 2の外側に設けた吸気 ·送風装置 3 5 1の断面図である。この吸気 ·送風装置 3 5 1は、ケーシング 3 0 2の側面に、排気ダクト 3 0 7と吸気ダクト 3 0 8とを有していて、排気ダクト 3 0 7の一端はケ一シング 3 0 2に、他端は屋外の排気用ファン 3 5 2に接続されている。また、上記吸気ダクト 3 0 8の一端はケーシング 3 0 2に、他端は屋外の給気用ファン 3 5 3に接続されている。上記ケーシング 3 0 2内には、排気ダクト 3 0 7と吸気ダクト 3 0 8との間に、水平な隔壁 3 1 5力；設けられ、ケーシング 3 0 2内を上部隔室 3 1 6と下部隔室 3 1 7とに分割している。また、上記ケ一シング 3 0 2の底部にパネル 3 5 4が設けられ、パネル 3 5 4は、中央部分に円形の吸い込み口 3 5 5を有し、この吸い込み口 3 5 5の外周外側に、旋回流生成固定羽根 3 1 4が取り付けられた環状の吹出し口 3 0 9を有している。そして、上記ケーシング 3 0 2内の中央部分には、上記吸い込み口 3 5 5をケーシング 3 0 2の上部隔室 3 1 6に連通させる中央ダクト 3 5 6が設けられている。

給気用ファン 3 5 3を作動させると、給気用ファン 3 5 3が屋外の外気を吸引し給気ダクト 3 0 8へと導く。給気ダクト 3 0 8内の外気は、さらに下部隔室 3 1 7に入り、吹出し口 3 0 9から吹出す。この時、空気は吹出し口 3 0 9の旋回流生成固定羽根によって旋回しながら吹出して、円錐状のエアーカーテン A 1を形成する。

一方、上記排気用ファン 3 5 2は、給気用ファン 3 5 3が回転すると同時に回転する構造になっていて、この排気用ファン 3 5 2は排気ダクト 3 0 7内の空気を吸引し、さらに、上部隔室 3 1 6と中央ダクト 3 5 6の中の空気を吸引する。そして、この中央ダクト 3 5 6中の空気の吸引によって、上記円錐状のエアー力一テン A 1によって仕切られた吸い込み口 3 5 5の下方の空気が、トルネード流 A 2となって吸い込み口 3 5 5の中に吸い込まれる。

このように、上記排気用ファン 3 5 2と給気用ファン 3 5 3を屋外に設置して吸気 ·送風装置 3 5 1を作動すると、排気用ファン 3 5 2と給気用ファン 3 5 3 の騒音が防止できる。また、排気用ファン 3 5 2と給気用ファン 3 5 3を地上に設置できるので、吸気 ·送風装置を大型の能力の大きなものにすることができる。なお、上記第 1〜1 8の実施形態において、パネルはケーシングと別体の取り外し可能なパネルであってもよいし、ケ一シングと一体となったものでもよレ、。産業上の利用の可能性

以上のように、本宪明に係る吸気 ·送風装置は、煙や有毒なガス等が発生する所の空気を清浄ィヒあるいは換気にするために、空気清浄機または換気装置または空気調和装置または集塵装置として使用するのに適している。

Claims

請求の範囲

1. 空気吸込口（5) と該空気吸込口（5) を実質的に囲む空気吹出口（9) とを設けた本体ケーシング（2) の内部に、上記空気吸込口（5) から空気吹出口（9) に到る通風路（10) を形成し、該通風路（10) 中に全周方向に空気の吹出しが可能な送風ファン（1 1) を設置するとともに上記空気吹出口（9) に旋回気流を生成する旋回流生成部材を設けることによつて螺旋状に旋回する吹出気流を形成し、その中心軸方向内側に上記空気吸込口（5) 方向への吸引力を有する吸気渦流を生成させるようにした吸気 ·送風装置。

2. 請求項 1に記載の吸気 ·送風装置において、

空気吹出口（9) 1 周方向に連続する環状の開口よりなることを特徴とする吸気 ·送風装置。

3. 請求項 1に記載の吸気 ·送風装置において、

空気吹出口（9) 1 周方向に所定の間隔を保って配設された複数のスリット状の開口よりなることを特徴とする吸気 ·送風装置。

4. 請求項 1に記載の吸気 ·送風装置において、

旋回流生成部材は、旋回方向に所定の傾斜角（θ₂) を有して空気吹出口 (9) に設けられた複数のステータ（14) ，（14) · · 'よりなることを特徴とする吸気，送風装置。

5. 請求項 1に記載の吸気 ·送風装置において、

旋回流生成部材は、空気吹出口（9) に設けられた旋回方向の角度（θ₂) を調節する複数の第 1のステータ（91) ，（91) · · 'と吹出方向の角度（Θ ,) を調節する複数の第 2のステータ（92) ，（92) · · 'とよりなることを特徴とする吸気 ·送風装置。

6. 請求項 1に記載の吸気 ·送風装置において、

空気吹出口（9) は、空気流上流側から下流側にかけて斜め外方に傾斜して形成されていることを特徴とする吸気 ·送風装置。

7. 請求項 1に記載の吸気 ·送風装置において、空気吹出口（9) は、空気流上流側から下流側にかけて鉛直方向に形成されていることを特徴とする吸気'送風装置。

8. 請求項 1に記載の吸気 ·送風装置において、

空気吹出口（9) における空気吹出条件は、周方向の速度成分（V0) と鉛直方向の速度成分（Vz) との比が、 0. 25〜1となるように設定されていることを特徴とする吸気 ·送風装置。

9. ケーシング（102) に空気吸込口（105) と該空気吸込口（105) を実質的に囲む空気吹出口（109) とを開口させ、上記空気吸込口（105) から吸い込んだ空気を上記空気吹出口（109) から旋回流（A として吹き出すことで該旋回流（A^ の内部側に上記空気吸込口（105) へ向かうトルネード流（A₂) を生成せしめるようにした吸気 ·送風装置であって、

上記空気吹出口（109) に、該空気吹出口（109) から吹き出される旋回流（A が上記ケーシング面（104 a) 側に付着するのを防止する気流付着防止部材（X) 力 S備えられていることを特徴とする吸気 ·送風装置。

10. 請求項 9に記載の吸気 ·送風装置において、

上記気流付着防止部材（X) 上記空気吹出口（109) の外周側口縁（1 09 b) の全周において該外周側口縁（109 b) から上記空気吹出口（10 9) の吹出方向の略延長上に向けて上記ケーシング面（104 a) から突出状態で延出する環状体（131) で構成されていることを特徴とする吸気 ·送風装置。 1 1. 請求項 9に記載の吸気 ·送風装置において、

上記気流付着防止部材 (X) 、上記空気吹出口（109) の外周側口縁（1 09 b) の全周において該外周側口縁（109b) から吹出流路（109 a) 内に突出する環状体（132) で構成されていることを特徴とする吸気 ·送風装置。 12. 請求項 9に記載の吸気 ·送風装置において、

上記気流付着防止部材（X) 力 S、上記空気吹出口（109) の外周側口縁（1

09 b) の全周において該外周側口縁（109b) から吹出流路（109 a) 内に突出する外側環状体（133) と、内周側口縁（109 c) の全周において該内周側口縁（109 c) から吹出流路（109 a) 内に突出する内側環状体（1 34) とで構成されていることを特徴とする吸気 ·送風装置。

1 3. 請求項 9に記載の吸気 ·送風装置において、

上記空気吸込口（105) から上記空気吹出口（109) に至る通風路（1 0) 内に空気熱交換器（122) 又は空気清浄エレメント（108) 又は該空気熱交換器 (122) と空気清浄エレメント（108) の双方が配置されていることを特徴とする吸気 ·送風装置。

14. 請求項 9に記載の吸気 ·送風装置において、

上記空気吸込口（105) が排気手段 (P) に、上記空気吹出口（109) 力 S 給気手段（Q) に、それぞれ接続されていることを特徴とする吸気'送風装置。

1 5. 請求項 14に記載の吸気 ·送風装置において、

上記給気手段（Q) 、温度調整された空気を送給する空気調和機構（R) であることを特徴とする吸気 ·送風装置。

1 6. 請求項 14に記載の吸気 ·送風装置において、

上記排気手段（P) と上記給気手段 (Q) との間に、該排気手段 (P) により排出される排気と上記給気手段（Q) により送給される給気との間で熱交換を行わせる全熱交 «構（S) が介設されていることを特徴とする吸気 ·送風装置。 1 7. 空気吸込口（205) と該空気吸込口（205) を実質的に囲む空気吹出口（209) とを設け、上記空気吸込口（205) から吸い込んだ空気を上記空気吹出口（209) から旋回流として吹き出すことで該旋回流の内部側に上記空気吸込口（205) へ向かうトルネード流を生成せしめるようにした吸気 ·送風装置であって、

平面視において上記空気吹出口（209) 力その外周側へ所定距離だけ離間した位置に、該空気吹出口（209) が設けられたパネル材（204) の吹出側面（204 a) との間に所定の隅部（242) を形成する壁部材（215) が設けられていることを特徴とする吸気 ·送風装置。

1 8. 請求項 1 7に記載の吸気 ·送風装置において、

上記壁部材（215) 力上記パネル材（204) の吹出側面（204 a) から吹出方向前方側へ突出し且つ上記空気吹出口（209) を取り囲むように延設された突条体で構成されていることを特徴とする吸気 ·送風装置。

19. 請求項 1 7に記載の吸気 ·送風装置において、上記壁部材（215) 力上記空気吹出口（209) が設けられたパネル材 (204) と一体的に形成されていることを特徴とする吸気 ·送風装置。

20. 請求項 17に記載の吸気 ·送風装置において、

上記壁部材（215) 力上記空気吹出口（209) が設けられたパネル材 (204) を取り囲んだ状態で該パネル材 (204) の表面から略直交方向に延出するように配置された室内壁面（230) で構成されていることを特徴とする吸気 ·送風装置。

21. 請求項 17に記載の吸気 ·送風装置において、

上記空気吹出口（209) の全域に、該空気吹出口（209) の外周壁（20 9 a) の延長方向へ延出する案内部材（21 6) が設けられていることを特徴とする吸気 ··送風装置。

22. 請求項 17に記載の吸気♦送風装置において、

上記空気吸込口（205) から上記空気吹出口（209) に至る通風路（21 0) 内に空気熱交 l (222) が配置されていることを特徴とする吸気 ·送風

23. 請求項 1 7に記載の吸気 ·送風装置において、

上記空気吸込口（205) から上記空気吹出口（209) に至る通風路（21 0) 内に空気清浄エレメント（208) が配置されていることを特徴とする吸気 ·送風装置。

24. 空気吸込口（5， 305) とその空気吸込口（5， 305) を実質的に囲む空気吹出口（9， 309) とを有するパネル（4, 304) と、

上記空気吸込口（5， 305) からの通風路（318) と上記空気吹出口（9，

309) に到る通風路（317) とを内部に有すると共に、上記パネル（4， 3 04) が取り付けられる本体ケーシング（2， 302) と、

上記空気吹出口（9， 309) から旋回気流（A1) を生成する旋回流生成部材（14， 314) とを備えたことを特徴とした吸気 ·送風装置。

25. 請求項 24に記載の吸気 ·送風装置において、

上記空気吸込口（305) に上記通風路（31 8) を介して連通する排気通路

(307) を備えたことを特徴とした吸気 ·送風装置。

26. 請求項 24に記載の吸気 ·送風装置において、

上記空気吹出口（309) に上記通風路（31 7) を介して連通する外気吸気通路（308) を備えたことを特徴とした吸気 ·送風装置。

27. 請求項 24に記載の吸気 ·送風装置において、

上記空気吹出口（309) から吹き出される上記旋回気流（A1) が上記パネル（304) の表面（304 a) に付着するのを防止する気流付着防止部材を備えたことを特徴とする吸気 ·送風装置。

28. 請求項 24に記載の吸気 ·送風装置において、

上記空気吹出口（309) から上記パネルの外周側へ所定距離だけ離間した上記パネル（304) の表面（304 a) に、壁部材が設けられて、上記パネル (304) と上記壁部材との間に所定の隅部が形成されていることを特徴とする吸気 ·送風装置。

29. 請求項 24に記載の吸気 ·送風装置において、

上記空気吸込口（305) から上記通風路（318) を介して空気を吸い込むと共に上記空気吹出口（309) に上記通風路（317) を介して吹出すファンを上記ケーシング（302) 内に備えたことを特徴とする吸気'送風装置。

30. 請求項 25に記載の吸気 ·送風装置において、

上記空気吸込口（305) から上記通風路（318) を介して吸い込んだ空気を上記排気通路（307) に吹出す排気用ファン（352) を備えたことを特徴とする吸気 ·送風装置。

3 1. 請求項 26に記載の吸気 ·送風装置において、

上記外気吸気通路（308) から吸い込んだ外気を上記通風路（317) を介して上記空気吹出口（309) に吹出す給気用ファン（353) を備えたことを特徴とする吸気 ·送風装置。 '

32. 請求項 30に記載の吸気 ·送風装置において、

上記外気吸気通路（308) 力吸い込んだ外気を上記通風路（317) を介して上記空気吹出口（309) に吹出す給気用ファン（353) を備えたことを特徴とする吸気 ·送風装置。