JP2000130808A - 吸気・送風装置 - Google Patents

吸気・送風装置

Info

Publication number
JP2000130808A
JP2000130808A JP11185424A JP18542499A JP2000130808A JP 2000130808 A JP2000130808 A JP 2000130808A JP 11185424 A JP11185424 A JP 11185424A JP 18542499 A JP18542499 A JP 18542499A JP 2000130808 A JP2000130808 A JP 2000130808A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
outlet
flow
intake
air outlet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11185424A
Other languages
English (en)
Inventor
Kunihiko Miyake
邦彦 三宅
Yoshimasa Kikuchi
芳正 菊池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP11185424A priority Critical patent/JP2000130808A/ja
Publication of JP2000130808A publication Critical patent/JP2000130808A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Ventilation (AREA)
  • Air-Flow Control Members (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トルネード流を利用した吸気・送風装置にお
いて、該装置の設置位置に拘わらず安定したトルネード
流を得て高い吸気・送風性能を確保する。 【解決手段】 同一面4aに空気吸込口5と該空気吸込
口5を囲む空気吹出口9とを開口させ、上記空気吸込口
5から吸い込んだ空気を上記空気吹出口9から旋回流A
1として吹き出すことで該旋回流A1の内部側に上記空気
吸込口5へ向かうトルネード流A2を生成せしめるよう
にした吸気・送風装置において、上記空気吹出口9に、
該空気吹出口9から吹き出される旋回流A1が上記同一
面4a側に付着するのを防止する気流付着防止手段Xを
備える。かかる構成により、気流付着防止手段Xの気流
付着防止作用により、上記空気吹出口9から吹き出され
る空気流の上記同一面4a側への付着が防止され、該空
気流による旋回流A1が安定的に生成され、それに伴っ
てその内側における上記トルネード流A2も安定的に生
成され、該トルネード流A2の強い吸引力により高い吸
気・送風性能が確保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、吸気・送風され
る空気に螺旋状の渦流を形成することができる吸気・送
風装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、特定場所の排気を局所的に行う
方法として、空気吹出口から特定場所に向けて空気を旋
回流として吹き出すことで、該旋回流の内部側に、該旋
回流の吹出方向と逆に、上記特定場所から空気吸込口に
向かうトルネード流を発生させ、該トルネード流の強い
吸引力によって該特定場所からの排気をより効率的に行
う方法が従来より提案されている(例えば、特開平4−
140号公報、特開平8−75208号公報,特開平8
−178405号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように空気吸込口
に向かって流れ、吸気・送風作用に大きな影響を与える
トルネード流の生成は、該トルネード流の外側において
これを取り囲むように該トルネード流とは逆方向に向け
て空気吹出口から吹き出される旋回流が安定的に生成さ
れることが必要条件とされる。
【0004】ところで、図17に示すように、トルネー
ド流の生成要因となる旋回流A1は、吸気・送風装置の
下面に位置するパネル材51の外周部位に形成された環
状の空気吹出口52から吹き出される。この場合、上記
空気吹出口52に連続する吹出通路53は、上記パネル
材51の吹出側面51a側に向かうに伴って径方向外側
へ傾斜する傾斜断面をもつとともに、該吹出通路53内
には吹出空気に旋回成分を付与するための旋回流生成ス
テータ55を周方向に所定間隔で複数枚取り付けて構成
されている。そして、この旋回流生成ステータ55の旋
回成分付与作用によって、上記吹出空気が上記空気吹出
口9から螺旋状に吹き出される旋回流とされる。
【0005】ここで、上記空気吹出口9からの吹出空気
が安定した旋回流となるためには、同図に流線A01で示
すように、空気の吹出方向が上記吹出通路53の通路方
向の延長方向であることが望まれる。ところが、吸気・
送風装置が天井埋込型であるような場合には、上記空気
吹出口9が開口した上記パネル材51と略同一面を形成
するようにその外側に天井54が存在しているため、上
記パネル材51の空気吹出口9の外側に位置する部位及
びそれに連続する上記天井54によって吹出空気にコア
ンダ効果が作用し、該空気吹出口52から吹き出される
空気流は、上記天井54側に付着する作用を受け、同図
に流線A01′で示すように、これに沿って径方向外方へ
拡散することになる。この結果、旋回流A1の安定的な
生成が阻害され、延いては上記トルネード流の安定的な
生成も困難となり、該トルネード流の吸引力を使用した
吸気・送風性能が十分に得られなくなるとともに、上記
の如きコアンダ効果の発生原因となるような場所への設
置が制約されその汎用性が低下するという問題があっ
た。
【0006】そこで本願発明は、トルネード流を利用し
た吸気・送風装置において、該装置の設置位置に拘わら
ず安定したトルネード流を得て高い吸気・送風性能を確
保するとともに、装置の汎用性を向上させることを目的
としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明では、上記の目
的を達成するための具体的手段として次のような構成を
採用している。
【0008】本願の第1の発明にかかる吸気・送風装置
では、同一面4aに空気吸込口5と該空気吸込口5を囲
む空気吹出口9とを開口させ、上記空気吸込口5から吸
い込んだ空気を上記空気吹出口9から旋回流A1として
吹き出すことで該旋回流A1の内部側に上記空気吸込口
5へ向かうトルネード流A2を生成せしめるようにした
吸気・送風装置において、上記空気吹出口9に、該空気
吹出口9から吹き出される旋回流A1が上記同一面4a
側に付着するのを防止する気流付着防止手段Xを備えた
ことを特徴としている。
【0009】本願の第2の発明では、上記第1の発明に
かかる吸気・送風装置において、上記気流付着防止手段
Xを、上記空気吹出口9の外周側口縁9bの全周におい
て該外周側口縁9bから上記空気吹出口9の吹出方向の
略延長上に向けて上記同一面4aから突出状態で延出す
る環状体31で構成したことを特徴としている。
【0010】本願の第3の発明では、上記第1の発明に
かかる吸気・送風装置において、上記気流付着防止手段
Xを、上記空気吹出口9の外周側口縁9bの全周におい
て該外周側口縁9bから吹出流路9a内に突出する環状
体32で構成したことを特徴としている。
【0011】本願の第4の発明では、上記第1の発明に
かかる吸気・送風装置において、上記気流付着防止手段
Xを、上記空気吹出口9の外周側口縁9bの全周におい
て該外周側口縁9bから吹出流路9a内に突出する外側
環状体33と、内周側口縁9cの全周において該内周側
口縁9cから吹出流路9a内に突出する内側環状体34
とで構成したことを特徴としている。
【0012】本願の第5の発明では、上記第1,第2、
第3又は第4の発明にかかる吸気・送風装置において、
上記空気吸込口5から上記空気吹出口9に至る通風路1
0内に空気熱交換器22又は空気清浄エレメント8又は
該空気熱交換器22と空気清浄エレメント8の双方を配
置したことを特徴としている。
【0013】本願の第6の発明では、上記第1,第2、
第3又は第4の発明にかかる吸気・送風装置において、
上記空気吸込口5を排気手段Pに、上記空気吹出口9を
給気手段Qに、それぞれ接続したことを特徴としてい
る。
【0014】本願の第7の発明では、上記第6の発明に
かかる吸気・送風装置において、上記給気手段Qを、温
度調整された空気を送給する空気調和機構Rとしたこと
を特徴としている。
【0015】本願の第8の発明では、上記第6の発明に
かかる吸気・送風装置において、上記排気手段Pと上記
給気手段Qとの間に、該排気手段Pにより排出される排
気と上記給気手段Qにより送給される給気との間で熱交
換を行わせる全熱交換機構Sを介設したことを特徴とし
ている。
【0016】本願の第9の発明では、空気吸込口5と該
空気吸込口5を実質的に囲む空気吹出口9とを備え、上
記空気吸込口5から吸い込んだ空気を上記空気吹出口9
から旋回流A1として吹き出すことで該旋回流A1の内部
側に上記空気吸込口5へ向かうトルネード流A2を生成
せしめるようにした吸気・送風装置において、上記空気
吹出口9に、該空気吹出口9から吹き出される旋回流A
1が該空気吹出口9が開口する面4a側に付着するのを
防止する気流付着防止手段Xを備えたことを特徴として
いる。
【0017】本願の第10の発明では、上記第9の発明
にかかる吸気・送風装置において、上記気流付着防止手
段Xを、上記空気吹出口9の外周側口縁9bの全周にお
いて該外周側口縁9bから上記空気吹出口9の吹出方向
の略延長上に向けて上記面4aから突出状態で延出する
環状体31で構成したことを特徴としている。
【0018】本願の第11の発明では、上記第9の発明
にかかる吸気・送風装置において、上記気流付着防止手
段Xを、上記空気吹出口9の外周側口縁9bの全周にお
いて該外周側口縁9bから吹出流路9a内に突出する環
状体32で構成したことを特徴としている。
【0019】本願の第12の発明では、上記第9の発明
にかかる吸気・送風装置において、上記気流付着防止手
段Xを、上記空気吹出口9の外周側口縁9bの全周にお
いて該外周側口縁9bから吹出流路9a内に突出する外
側環状体33と、内周側口縁9cの全周において該内周
側口縁9cから吹出流路9a内に突出する内側環状体3
4とで構成したことを特徴としている。
【0020】本願の第13の発明では、上記第9,第1
0,第11又は第12の発明にかかる吸気・送風装置に
おいて、上記空気吸込口5から上記空気吹出口9に至る
通風路10内に、空気熱交換器22、又は空気清浄エレ
メント8、又は該空気熱交換器22と空気清浄エレメン
ト8の双方を配置したことを特徴としている。
【0021】本願の第14の発明では、上記第9,第1
0,第11又は第12の発明にかかる吸気・送風装置に
おいて、上記空気吸込口5を排気手段Pに、上記空気吹
出口9が給気手段Qに、それぞれ接続したことを特徴と
している。
【0022】本願の第15の発明では、上記第14の発
明にかかる吸気・送風装置において、上記給気手段Q
を、温度調整された空気を送給する空気調和機構Rで構
成したことを特徴としている。
【0023】本願の第16の発明では、上記第14の発
明にかかる吸気・送風装置において、上記排気手段Pと
上記給気手段Qとの間に、該排気手段Pにより排出され
る排気と上記給気手段Qにより送給される給気との間で
熱交換を行わせる全熱交換機構Sを介設したことを特徴
としている。
【0024】
【発明の効果】従って、本願各発明によればそれぞれ次
のような効果が奏せられる。
【0025】(イ) 本願の第1の発明にかかる吸気・
送風装置によれば、同一面4aに空気吸込口5と該空気
吸込口5を囲む空気吹出口9とを開口させ、上記空気吸
込口5から吸い込んだ空気を上記空気吹出口9から旋回
流A1として吹き出すことで該旋回流A1の内部側に上記
空気吸込口5へ向かうトルネード流A2を生成せしめる
ようにした吸気・送風装置において、上記空気吹出口9
に、該空気吹出口9から吹き出される旋回流A1が上記
同一面4a側に付着するのを防止する気流付着防止手段
Xを備えているので、該気流付着防止手段Xの気流付着
防止作用により、上記空気吹出口9から吹き出される空
気流の上記同一面4a側への付着が防止され、該空気流
による旋回流A1が安定的に生成され、それに伴ってそ
の内側における上記トルネード流A2も安定的に生成さ
れ、該トルネード流A2の強い吸引力により高い吸気・
送風性能が確保される。
【0026】また、この場合、上記気流付着防止手段X
の存在により、例え上記空気吹出口9の近傍にコアンダ
効果の生成原因となる天井等の面が存在していたとして
も、上記空気吹出口9から吹き出される空気流によって
旋回流A1が安定的に生成されるので、吸気・送風装置
はその設置位置についての制約がほとんどなく、それだ
け該吸気・送風装置の汎用性が向上することになる。
【0027】(ロ) 本願の第2の発明にかかる吸気・
送風装置によれば、上記気流付着防止手段Xを、上記空
気吹出口9の外周側口縁9bの全周において該外周側口
縁9bから上記空気吹出口9の吹出方向の略延長上に向
けて上記同一面4aから突出状態で延出する環状体31
で構成することで、上記空気吹出口9から吹き出される
空気流は該環状体31の気流案内作用により該吹出空気
は上記空気吹出口9の吹出方向の略延長上に向けて吹き
出され、例え該空気吹出口9の近傍にコアンダ効果の生
成原因となる天井等の面が存在していたとしても、該面
側への吹出空気の付着が可及的に防止され、該空気流に
よって旋回流A1が安定的に生成されることになる。こ
の結果、上記環状体31の付設という簡単で且つ安価な
構成により、上記(イ)に記載の効果を確実に得ること
ができるものである。
【0028】(ハ) 本願の第3の発明にかかる吸気・
送風装置によれば、上記気流付着防止手段Xを、上記空
気吹出口9の外周側口縁9bの全周において該外周側口
縁9bから吹出流路9a内に突出する環状体32で構成
しているので、上記環状体32と上記空気吹出口9の外
周側口縁9bとの間に隅部が形成され、この隅部には上
記吹出流路9a内を上記空気吹出口9に向かって流れる
空気により渦流45が生成され、且つここに滞留する。
従って、上記吹出流路9aを通って上記空気吹出口9か
ら吹き出される空気流は、該吹出流路9aに生成された
上記渦流45によって径方向内側方向への偏向作用を受
けるとともに、該渦流45の生成に伴う上記吹出流路9
aの流路面積の減少による縮流作用を受けてその流速が
高められることでその吹出方向への指向性が強化される
こと、の相乗作用により、上記空気吹出口9の近傍面へ
の付着が可及的に抑制され、これにより上記(イ)に記
載の効果が確保されることになる。
【0029】(ニ) 本願の第4の発明にかかる吸気・
送風装置によれば、上記気流付着防止手段Xを、上記空
気吹出口9の外周側口縁9bの全周において該外周側口
縁9bから吹出流路9a内に突出する外側環状体33
と、内周側口縁9cの全周において該内周側口縁9cか
ら吹出流路9a内に突出する内側環状体34とで構成し
ているので、上記吹出流路9aを通って上記空気吹出口
9から吹き出される空気流は、上記外側環状体33と内
側環状体34の付設に伴う該吹出流路9aの流路面積の
減少により縮流作用を受けてその流速が高められ、その
吹出方向への指向性がより一層強化される。この結果、
上記吹出空気の上記空気吹出口9の近傍面への付着が可
及的に抑制され、旋回流A1がより安定的に生成される
ことで、上記(イ)に記載の効果が確保されることにな
る。
【0030】(ホ) 本願の第5の発明にかかる吸気・
送風装置によれば、上記空気吸込口5から上記空気吹出
口9に至る通風路10内に空気熱交換器22又は空気清
浄エレメント8又は該空気熱交換器22と空気清浄エレ
メント8の双方を配置しているので、上記空気熱交換器
22を配置したものにあっては空気温度調節機能の付加
により高能力の空気調和機を提供でき、上記空気清浄エ
レメント8を配置したものにあっては、例えば該空気清
浄エレメント8が脱臭エレメントである場合には高性能
の脱臭機を、また該空気清浄エレメント8が除塵エレメ
ントである場合には高性能の除塵機を、それぞれ提供で
き、さらに上記空気熱交換器22と空気清浄エレメント
8の双方を配置したものにあっては脱臭機能をもった高
性能の空気調和機あるいは除塵機能をもった高性能の空
気調和機を提供することができるものである。
【0031】(ヘ) 本願の第6の発明にかかる吸気・
送風装置によれば、上記空気吸込口5を排気手段Pに、
上記空気吹出口9を給気手段Qに、それぞれ接続してい
るので、上記給気手段Qから送給された空気は上記空気
吹出口9から旋回流A1として吹き出される一方、この
旋回流A1の生成に伴い、上記該旋回流A1の内側領域の
空気は上記空気吸込口5にトルネード流A2として吸い
込まれ且つ上記給気手段Qにより外部へ排出され、これ
により上記領域の換気作用が効率良く行われることにな
る。
【0032】この場合、上記空気吸込口5を排気手段P
に、上記空気吹出口9を給気手段Qに、それぞれ接続す
る構成であることから、例えば、上記空気吸込口5と空
気吹出口9とで一つの吸気・送風ユニットを構成すると
ともに、該吸気・送風ユニットを複数配置し、且つこれ
ら複数の吸気・送風ユニットのそれぞれにおける空気吸
込口5,5,・・を単一の排気手段Pに、また空気吹出
口9,9,・・を単一の給気手段Qにそれぞれ接続する
ことで、複数領域の換気作用を同時に行うことを可能と
した換気システムを得ることができる。
【0033】(ト) 本願の第7の発明にかかる吸気・
送風装置によれば、上記第6の発明にかかる吸気・送風
装置において、上記給気手段Qを、温度調整された空気
を送給する空気調和機構Rで構成することで、換気機能
付き空気調和システムを得ることができる。
【0034】(チ) 本願の第8の発明にかかる吸気・
送風装置によれば、上記第6の発明にかかる吸気・送風
装置において、上記排気手段Pと上記給気手段Qとの間
に、該排気手段Pにより排出される排気と上記給気手段
Qにより送給される給気との間で熱交換を行わせる全熱
交換機構Sを介設することで、熱効率の良好な換気シス
テムを得ることができる。
【0035】(リ) 本願の第9の発明にかかる吸気・
送風装置によれば、空気吸込口5と該空気吸込口5を実
質的に囲む空気吹出口9とを備え、上記空気吸込口5か
ら吸い込んだ空気を上記空気吹出口9から旋回流A1
して吹き出すことで該旋回流A1の内部側に上記空気吸
込口5へ向かうトルネード流A2を生成せしめるように
した吸気・送風装置において、上記空気吹出口9に、該
空気吹出口9から吹き出される旋回流A1が該空気吹出
口9が開口する面4a側に付着するのを防止する気流付
着防止手段Xを備えているので、該気流付着防止手段X
の気流付着防止作用により、上記空気吹出口9から吹き
出される空気流の上記面4a側への付着が防止され、該
空気流による旋回流A1が安定的に生成され、それに伴
ってその内側における上記トルネード流A2も安定的に
生成され、該トルネード流A2の強い吸引力により高い
吸気・送風性能が確保される。
【0036】また、この場合、上記気流付着防止手段X
の存在により、例え上記空気吹出口9の近傍にコアンダ
効果の生成原因となる天井等の面が存在していたとして
も、上記空気吹出口9から吹き出される空気流によって
旋回流A1が安定的に生成されるので、吸気・送風装置
はその設置位置についての制約がほとんどなく、それだ
け該吸気・送風装置の汎用性が向上することになる。
【0037】(ヌ) 本願の第10の発明にかかる吸気
・送風装置によれば、上記気流付着防止手段Xを、上記
空気吹出口9の外周側口縁9bの全周において該外周側
口縁9bから上記空気吹出口9の吹出方向の略延長上に
向けて上記面4aから突出状態で延出する環状体31で
構成することで、上記空気吹出口9から吹き出される空
気流は該環状体31の気流案内作用により該吹出空気は
上記空気吹出口9の吹出方向の略延長上に向けて吹き出
され、例え該空気吹出口9の近傍にコアンダ効果の生成
原因となる天井等の面が存在していたとしても、該面側
への吹出空気の付着が可及的に防止され、該空気流によ
って旋回流A1が安定的に生成されることになる。この
結果、上記環状体31の付設という簡単で且つ安価な構
成により、上記(リ)に記載の効果を確実に得ることが
できるものである。
【0038】(ル) 本願の第11の発明にかかる吸気
・送風装置によれば、上記気流付着防止手段Xを、上記
空気吹出口9の外周側口縁9bの全周において該外周側
口縁9bから吹出流路9a内に突出する環状体32で構
成しているので、上記環状体32と上記空気吹出口9の
外周側口縁9bとの間に隅部が形成され、この隅部には
上記吹出流路9a内を上記空気吹出口9に向かって流れ
る空気により渦流45が生成され、且つここに滞留す
る。従って、上記吹出流路9aを通って上記空気吹出口
9から吹き出される空気流は、該吹出流路9aに生成さ
れた上記渦流45によって径方向内側方向への偏向作用
を受けるとともに、該渦流45の生成に伴う上記吹出流
路9aの流路面積の減少による縮流作用を受けてその流
速が高められることでその吹出方向への指向性が強化さ
れること、の相乗作用により、上記空気吹出口9の近傍
面への付着が可及的に抑制され、これにより上記(リ)
に記載の効果が確保されることになる。
【0039】(ヲ) 本願の第12の発明にかかる吸気
・送風装置によれば、上記気流付着防止手段Xを、上記
空気吹出口9の外周側口縁9bの全周において該外周側
口縁9bから吹出流路9a内に突出する外側環状体33
と、内周側口縁9cの全周において該内周側口縁9cか
ら吹出流路9a内に突出する内側環状体34とで構成し
ているので、上記吹出流路9aを通って上記空気吹出口
9から吹き出される空気流は、上記外側環状体33と内
側環状体34の付設に伴う該吹出流路9aの流路面積の
減少により縮流作用を受けてその流速が高められ、その
吹出方向への指向性がより一層強化される。この結果、
上記吹出空気の上記空気吹出口9の近傍面への付着が可
及的に抑制され、旋回流A1がより安定的に生成される
ことで、上記(リ)に記載の効果が確保されることにな
る。
【0040】(ワ) 本願の第13の発明にかかる吸気
・送風装置によれば、上記空気吸込口5から上記空気吹
出口9に至る通風路10内に空気熱交換器22又は空気
清浄エレメント8又は該空気熱交換器22と空気清浄エ
レメント8の双方を配置しているので、上記空気熱交換
器22を配置したものにあっては空気温度調節機能の付
加により高能力の空気調和機を提供でき、上記空気清浄
エレメント8を配置したものにあっては、例えば該空気
清浄エレメント8が脱臭エレメントである場合には高性
能の脱臭機を、また該空気清浄エレメント8が除塵エレ
メントである場合には高性能の除塵機を、それぞれ提供
でき、さらに上記空気熱交換器22と空気清浄エレメン
ト8の双方を配置したものにあっては脱臭機能をもった
高性能の空気調和機あるいは除塵機能をもった高性能の
空気調和機を提供することができるものである。
【0041】(カ) 本願の第14の発明にかかる吸気
・送風装置によれば、上記空気吸込口5を排気手段P
に、上記空気吹出口9を給気手段Qに、それぞれ接続し
ているので、上記給気手段Qから送給された空気は上記
空気吹出口9から旋回流A1として吹き出される一方、
この旋回流A1の生成に伴い、上記該旋回流A1の内側領
域の空気は上記空気吸込口5にトルネード流A2として
吸い込まれ且つ上記給気手段Qにより外部へ排出され、
これにより上記領域の換気作用が効率良く行われること
になる。
【0042】この場合、上記空気吸込口5を排気手段P
に、上記空気吹出口9を給気手段Qに、それぞれ接続す
る構成であることから、例えば、上記空気吸込口5と空
気吹出口9とで一つの吸気・送風ユニットを構成すると
ともに、該吸気・送風ユニットを複数配置し、且つこれ
ら複数の吸気・送風ユニットのそれぞれにおける空気吸
込口5,5,・・を単一の排気手段Pに、また空気吹出
口9,9,・・を単一の給気手段Qにそれぞれ接続する
ことで、複数領域の換気作用を同時に行うことを可能と
した換気システムを得ることができる。
【0043】(ヨ) 本願の第15の発明にかかる吸気
・送風装置によれば、上記第6の発明にかかる吸気・送
風装置において、上記給気手段Qを、温度調整された空
気を送給する空気調和機構Rで構成することで、換気機
能付き空気調和システムを得ることができる。
【0044】(タ) 本願の第16の発明にかかる吸気
・送風装置によれば、上記第6の発明にかかる吸気・送
風装置において、上記排気手段Pと上記給気手段Qとの
間に、該排気手段Pにより排出される排気と上記給気手
段Qにより送給される給気との間で熱交換を行わせる全
熱交換機構Sを介設することで、熱効率の良好な換気シ
ステムを得ることができる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の吸気・送風装置
を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
【0046】第1の実施形態 図1には、本願発明にかかる吸気・送風装置の第1の実
施形態として、天井埋込型の空気清浄機Z1を示してお
り、同図において符号2は本体ケーシングである。
【0047】この本体ケーシング2は、上下両端がそれ
ぞれ開口した箱型の枠体20の上面側に天井パネル12
を一体的に取り付けるとともに、その下面側には次述の
パネル材4を着脱自在に取り付けて構成され、その下端
に位置する上記パネル材4が天井3と略同一平面状に連
続するようにして該天井3内に埋設配置されている。
【0048】上記パネル材4には、図1及び図2に示す
ように、その中央部に方形の空気吸込口5が設けられて
いる。そして、この空気吸込口5の上方位置(機内側位
置)にはターボファン11用のベルマウス6が連設され
ているとともに、該ベルマウス6と上記空気吸込口5と
の間には、プレフィルタ7及び空気清浄エレメント8
が、空気流の上流側から下流側に向かって順次配置され
ている。さらに、上記本体ケーシング2の上記パネル材
4における上記空気吸込口5の外周側部位には、所定の
幅の環状溝で構成される空気吹出口9が設けられてい
る。
【0049】また、上記パネル材4は、図1〜図3にそ
れぞれ拡大図示するように、次述の外枠パネル40と内
枠パネル41との組み合わせ構造とされている。
【0050】上記外枠パネル40は、その中央部に円形
の開口を備えたパネルであって、該開口の内周面40a
は環状の上記空気吹出口9の外周面を構成するテーパ面
とされている。
【0051】上記内枠パネル41は、上記外枠パネル4
0の開口の内側に所定間隔をもって嵌合可能な大きさを
もつ円形パネルであって、上記外枠パネル40側へ嵌合
一体化されることで、その外周面41aと上記外枠パネ
ル40の内周面40aとの間に上記空気吹出口9の吹出
流路9aを形成する。
【0052】尚、上記空気吹出口9の吹出流路9aは、
上述のように、上記外枠パネル40の内周面40aと上
記内枠パネル41の外周面41aとによって形成される
が、その場合、該空気吹出口9はその外周方向に所定角
だけ傾斜した傾斜通路とされており、またこの吹出流路
9aの傾斜角はそのまま上記空気吹出口9から吹き出さ
れる空気流の鉛直面方向における吹出角となる。
【0053】かかる構成により、上記本体ケーシング2
内には、上記空気吸込口5からプレフィルタ7、空気清
浄エレメント8及びベルマウス6を経て上記空気吹出口
9に至る全周方向の通風路10が形成される。そして、
この通風路10の上記空気清浄エレメント8の上方位置
には、上記ターボファン11がファンモータ11aを介
して上記本体ケーシング2の天井パネル12に吊設され
ている。さらに、上記本体ケーシング2内には、上記タ
ーボファン11を囲む状態で上記空気吹出口9の方向に
向かうスクロール13が設けられている。
【0054】また、上記空気吹出口9には、上記スクロ
ール13に対応して螺旋方向の旋回渦流を生成させるた
めに、多数の旋回流生成ステータ(固定羽根)14,1
4・・・が旋回方向へ所定の傾斜角をもち且つその周方
向に等間隔で設けられている。この各ステータ14,1
4・・・は、上記内枠パネル41のテーパ面状の外周面
41aに固定されている。
【0055】尚、上記空気清浄エレメント8は、例えば
空気中の臭気成分を吸着除去する脱臭機能をもつ脱臭エ
レメントとか、空気中の塵埃を捕捉除去する除塵機能を
もった除塵エレメント等、空気の清浄化に寄与する各種
の機能をもつものが適用可能である。
【0056】以上のように、この第1の実施形態に係る
空気清浄機Z1では、上記本体ケーシング2の下面に位
置する上記パネル材4の中央部に方形の空気吸込口5
を、また該空気吸込口5の外周囲には、外周方向に所定
角に傾斜した環状の上記空気吹出口9を各々設け、上記
空気吸込口5から上記空気吹出口9に至る上記通風路1
0を形成するとともに、該通風路10の中央にターボフ
ァン11を介設することで、上記空気吸込口5から吸込
んだ空気を上記プレフィルタ7、空気清浄エレメント8
を介して上記空気吹出口9から室内の下方側床面方向に
所定の吹出角度で吹き出すようになっている。
【0057】そして、上記通風路10を形成する上記本
体ケーシング2の空気吹出口9には、上記空気吹出口9
から吹き出される空気流に旋回方向のベクトルを与える
上記旋回流生成ステータ14,14・・・が所定の傾斜
角をもち且つ周方向に一定の間隔を保って設けられてい
る。
【0058】従って、上記ターボファン11が駆動され
ると、上記空気吸込口5から当該空気吸込口5下方の所
定のスポット領域の室内空気が吸込まれ、上記プレフィ
ルタ7、空気清浄エレメント8を通して清浄化された
後、上記ターボファン11により外周方向に吹き出され
る。そして、このターボファン11からその外周方向に
吹き出された空気(清浄空気)は、上記空気吹出口9の
吹出流路において上記旋回流生成ステータ14,14・
・・により旋回方向の速度ベクトルが付与されること
で、螺旋状の旋回流A1となって上記空気吹出口9から
下方側床面側に向けて斜めに吹き出される。
【0059】この結果、該旋回流A1の生成に伴い、該
旋回流A1の中心軸方向内側には、該旋回流A1の指向方
向とは逆に、上記ターボファン11の吸引力により上昇
指向する大きな吸引力をもつトルネード流A2が形成さ
れる。このように、上記空気吹出口9から吹き出される
旋回流A1の内側に上記トルネード流A2が生成されるこ
とで、該旋回流A1によって包まれた所定スポット領域
の空気の上記空気清浄エレメント8での清浄化作用が確
実に且つ高効率で行われることになる。
【0060】ところで、このような上記空気清浄機Z1
における上記空気清浄エレメント8等による空気清浄化
性能、換言すれば所定のスポット領域にある空気の効率
的な吸込性能は、上記トルネード流A2の生成状態に支
配されるところが大であり、しかも、このトルネード流
2はその外側に上記旋回流A1が確実に且つ安定的に生
成されることが前提となる。そして、かかる旋回流A1
の安定的な生成を阻害する大きな要因として考えられる
のが空気流の付着現象、即ち、上記空気吹出口9から吹
き出される空気流の上記天井3側への付着現象であるこ
とは既述の通りである。
【0061】そこで、この実施形態のものにおいては、
本願発明を適用して、図1〜図3に示すように、上記空
気吹出口9の外周側口縁9bの全周において該外周側口
縁9bから上記空気吹出口9の吹出方向の略延長上に向
けて上記パネル材4の吹出側面4aから突出状態で延出
する環状体31を設けてこれを気流付着防止手段Xとし
ている。
【0062】このように、上記空気吹出口9の外周側口
縁9bの全周に上記環状体31でなる気流付着防止手段
Xを設けることで、上記空気吹出口9から吹き出される
空気流は、図3に流線A1で示すように、該環状体31
の気流案内作用により該空気吹出口9の吹出方向の略延
長上に向けて吹き出されることになる。この結果、上記
空気吹出口9の近傍にコアンダ効果の生成原因となる
面、即ち、上記外枠パネル40の下面及びこれに続く上
記天井3が存在しているにも拘わらず、これらの面への
吹出空気の付着作用が可及的に防止され、該空気流によ
って旋回流A1が安定的に生成される。そして、このよ
うに旋回流A1が安定的に生成されることで、該旋回流
1の内側にトルネード流A2が安定的に生成され、該ト
ルネード流A2の強い吸引力によって良好な吸気・送風
作用、即ち、高水準の空気清浄化性能が実現されるもの
である。
【0063】ここで、上記環状体31と同様に気流付着
防止機能を発揮する気流付着防止手段Xのその他の具体
例を幾つか説明する。
【0064】他の具体例1 他の具体例1は、図4に示すように、上記の「第1の実
施形態」における上記気流付着防止手段Xの変形例とし
て位置づけられるものである。即ち、上記第1の実施形
態における上記気流付着防止手段Xは、これを上記空気
吹出口9の外周側口縁9bの全周において該外周側口縁
9bから上記空気吹出口9の吹出方向の略延長上に向け
て上記パネル材4の吹出側面4aから突出状態で延出す
る環状体31で構成していたのに対して、この具体例1
においては、楔状断面形状をもつ環状体31を、その一
面が上記空気吹出口9の外周側口縁9に該外周側口縁9
から該空気吹出口9の吹出方向の略延長上に位置するよ
うにして取り付けてこれを上記気流付着防止手段Xとし
たものである。かかる構成の気流付着防止手段Xによれ
ば、上記第1の実施形態における場合と同様の作用効果
が得られるのに加えて、上記環状体31が楔状断面形状
をもつことで、例えば上記第1の実施形態のようにこれ
を帯板で構成する場合に比して、美観性が向上するとい
う特有の効果も得られる。
【0065】他の具体例2 他の具体例2は、図5に示すように、上記空気吹出口9
の外周側口縁9bの全周に、該外周側口縁9bから吹出
流路9a内に突出する環状体32を設け、これで気流付
着防止手段Xを構成したものである。
【0066】かかる構成によれば、上記環状体32と上
記空気吹出口9の外周側口縁9bとの間に隅部が形成さ
れ、この隅部には上記吹出流路9a内を上記空気吹出口
9に向かって流れる空気により渦流45が生成され、且
つここに滞留する。従って、上記吹出流路9aを通って
上記空気吹出口9から吹き出される空気流は、該吹出流
路9aに生成された上記渦流45によって径方向内側方
向への偏向作用を受けるとともに、該渦流45の生成に
伴う上記吹出流路9aの流路面積の減少による縮流作用
を受けてその流速が高められることでその吹出方向への
指向性が強化される。これらの相乗作用により、上記空
気吹出口9の近傍面への吹出空気の付着が可及的に抑制
され、上記旋回流A1が安定的に生成される。そして、
このように旋回流A1が安定的に生成されることで、該
旋回流A1の内側にトルネード流A 2が安定的に生成さ
れ、該トルネード流A2の強い吸引力によって良好な吸
気・送風作用、即ち、高水準の空気清浄化性能が実現さ
れるものである。
【0067】他の具体例3 他の具体例3は、図6に示すように、上記空気吹出口9
の外周側口縁9bの全周において該外周側口縁9bから
吹出流路9a内に突出する楔状断面形状をもつ外側環状
体33と、内周側口縁9cの全周において該内周側口縁
9cから吹出流路9a内に突出する楔状断面形状をもつ
内側環状体34とを備え、これら両者によって気流付着
防止手段Xを構成したものである。
【0068】かかる構成によれば、上記吹出流路9aを
通って上記空気吹出口9から吹き出される空気流は、上
記外側環状体33と内側環状体34の付設に伴う該吹出
流路9aの流路面積の減少により縮流作用を受けてその
流速が高められ、その吹出方向への指向性がより一層強
化される。この結果、上記吹出空気の上記空気吹出口9
の近傍面への付着が可及的に抑制され、旋回流A1がよ
り安定的に生成される。このように旋回流A1が安定的
に生成されることで、該旋回流A1の内側にトルネード
流A2が安定的に生成され、該トルネード流A2の強い吸
引力によって良好な吸気・送風作用、即ち、高水準の空
気清浄化性能が実現されるものである。
【0069】他の具体例4 他の具体例4は、図7に示すように、上記「他の具体例
3」の変形例として位置付けられるものであって、上記
空気吹出口9の外周側口縁9bに外側環状体33を、該
空気吹出口9の内周側口縁9cに内側環状体34を、そ
れぞれ設けてこれら両者によって気流付着防止手段Xを
構成した点は上記「他の具体例3」の場合と同様である
が、該「他の具体例3」においてはこれら各環状体3
3,34を共に楔状断面形状としていたのに対して、こ
の他の具体例4においてはこれら各環状体33,34を
共に流線断面形状をもつように構成したものである。
【0070】かかる構成とすることで、上記「他の具体
例3」と同様の作用効果が得られることは勿論のこと、
これに加えて、上記外側環状体33と内側環状体34と
が共に流線断面形状をもつことで、上記空気流路9aを
流れる空気流に対する縮流作用がより一層スムーズとな
り、それだけ縮流による吹出空気の指向性がより一層強
化され、上記旋回流A1の安定性が向上し、延いては上
記トルネード流A2の吸引力の強化が可能となるもので
ある。
【0071】第2の実施形態 図8には、本願発明にかかる吸気・送風装置の第2の実
施形態として、天井埋込型の空気調和機Z2を示してい
る。この空気調和機Z2は、上記第1の実施形態にかか
る空気清浄機Z1を基本構成とし、さらにこれに空気熱
交換器22を付設した構成となっている。尚、上記以外
の構成部材については、上記第1の実施形態にかかる空
気清浄機Z1における各構成部材と同一の符号を付する
ことで、ここでの説明を省略する。
【0072】この空気調和機Z2によれば、上記ターボ
ファン11の回転に伴い上記空気吸込口5から吸い込ま
れる室内空気は、上記空気清浄エレメント8において脱
臭あるいは除塵等の清浄化作用を受けて清浄化されたの
ち、上記空気熱交換器22での熱交換により温風あるい
は冷風として上記空気吹出口9から室内へ吹き出され、
これにより室内空気の清浄化と室内温度調整とが行われ
るものである。
【0073】この場合、上記空気吹出口9に上記環状体
31でなる気流付着防止手段Xが備えられているので、
該空気吹出口9から吹き出される空気流は天井3側への
付着を生じることなく安定的に旋回流A1を生成し、こ
の安定した旋回流A1の内側には強い吸引力をもつトル
ネード流A2が安定的に生成され、該トルネード流A2
強い吸引力によって室内空気の循環作用が効率良く行わ
れ、それだけ良好な空調特性が確保されるものである。
【0074】第3の実施形態 図9及び図10には、本願発明にかかる吸気・送風装置
の第3の実施形態として、天井埋込型の換気ユニットZ
3を示している。この換気ユニットZ3は、図11に示す
ような換気システムを構成するためのものであって、天
井3に埋込配置される本体ケーシング2を備えている。
【0075】この本体ケーシング2は、上下両端がそれ
ぞれ開口した箱型の枠体20の上面側に天井パネル12
を一体的に取り付けるとともに、その下面側には、上記
第1の実施形態の空気清浄機Z1に備えられたものと同
一構成のパネル材4を着脱自在に取り付けて構成されて
おり、該パネル材4が天井3と略同一平面状に連続する
ようにして該天井3内に埋設配置される。尚、上記パネ
ル材4の具体的構成については、上記第1の実施形態に
おける該当説明部分を援用するとともに対応する構成部
材には図1に付したと同一の符号を図9に付すること
で、ここでの説明は省略する。
【0076】一方、上記パネル材4における上記空気吸
込口5の背面側(機内側)には、排気ダクト28を備え
た排気チャンバー24が接続されている。また、上記パ
ネル材4における上記空気吹出口9の背面側(機内側)
には、給気チャンバー23が接続されている。この給気
チャンバー23は、上記空気吹出口9に接続された円筒
状形態の給気導出部23aと該給気導出部23aの上端
に連通し且つ所定の容積をもつ中空円盤状の本体部23
bとを備えるとともに、該本体部23bはその中心位置
に上記排気チャンバー24の挿通を可能とする開口23
cが形成されているとともにその一側には給気ダクト2
7が接続されている。
【0077】かかる構成の換気ユニットZ3は、図11
に示すように、必要換気容量に応じて初定数(この実施
形態では2個の場合を示している)配置される。そし
て、これら各換気ユニットZ3,Z3,・・は、その各給
気ダクト27,27が給気側分岐チャンバー29を介し
て全熱交換機構Sの給気導出ダクトS1に接続されると
ともに、その各排気ダクト28,28が排気側分岐チャ
ンバー30を介して上記全熱交換機構Sの排気導入ダク
トS2に接続されることで、一つの換気システムを構成
する。尚、図11には図示していないが、給気経路及び
排気経路の適所にはそれぞれ給気用ファンと排気用ファ
ンが設けられており、該給気ファンにより給気の送給
が、排気ファンにより排気の排出が、それぞれ行われる
ようになっている。
【0078】このように構成された換気システムにおい
ては、給気ファンの運転により送給される給気は、上記
換気ユニットZ3の空気吹出口9から旋回流A1として室
内へ吹き出される。一方、排気ファンの運転により室内
空気は上記換気ユニットZ3の空気吸込口5から吸い込
まれ、外部へ排出される。このような給気作用と排気作
用とが同時に実行されることで室内の換気が行われる
が、この場合、上記換気ユニットZ3の空気吹出口9に
上記環状体31でなる気流付着防止手段Xが備えられ該
空気吹出口9から吹き出される空気流の天井3側への付
着が防止されることで該空気流による旋回流A1の生成
が安定的に行われ、従って、該旋回流A1の内側に生成
される吸込空気流によるトルネード流A2も安定的に生
成され、該トルネード流A2のもつ強い吸引力を有効に
利用した高効率の換気が実現されるものである。また、
この場合、上記全熱交換機構Sを備えて給気と排気との
間での熱交換により熱回収を行うことから、駆動動力の
少ない省エネ運転が実現されるものである。
【0079】第4の実施形態 図12には、本願発明にかかる吸気・送風装置の第4の
実施形態として、天井埋込型の空気調和ユニットZ4
示している。この空気調和ユニットZ4は、ユニット単
体では、空気調和機構R単体と組み合わせることで、工
場内の個々の作業者専用のスポットエアコン等として利
用できる。また、図13に示すような空気調和システム
を構成して多室空調にも利用可能で、天井3に埋込配置
される本体ケーシング2を備えている。
【0080】この本体ケーシング2は、上下両端がそれ
ぞれ開口した箱型の枠体20の上面側に天井パネル12
を一体的に取り付けるとともに、その下面側には、上記
第1の実施形態の空気清浄機Z1に備えられたものと同
一構成のパネル材4を着脱自在に取り付けて構成されて
おり、該パネル材4が天井3と略同一平面状に連続する
ようにして該天井3内に埋設配置される。尚、上記パネ
ル材4の具体的構成については、上記第1の実施形態に
おける該当説明部分を援用するとともに対応する構成部
材には図1に付したと同一の符号を図12に付すること
で、ここでの説明は省略する。
【0081】一方、上記パネル材4における上記空気吸
込口5の背面側(機内側)には、排気ダクト28を備え
た排気チャンバー24が接続されるとともに、該給気ダ
クト27の内部には排気ファン19が配置されている。
また、上記パネル材4における上記空気吹出口9の背面
側(機内側)には、給気チャンバー23が接続されてい
る。この給気チャンバー23は、上記空気吹出口9に接
続された円筒状形態の給気導出部23aと該給気導出部
23aの上端に連通し且つ所定の容積をもつ中空円盤状
の本体部23bとを備えるとともに、該本体部23bは
その中心位置に上記排気チャンバー24の挿通を可能と
する開口23cが形成されているとともにその一側には
給気ダクト27が接続されている。
【0082】かかる構成の空気調和ユニットZ4は、図
11に示すように、必要空調負荷に応じて初定数(この
実施形態では2個の場合を示している)配置される。そ
して、これら各空気調和ユニットZ4,Z4,・・は、そ
の各給気ダクト27,27が給気側分岐チャンバー29
を介して空気調和機構Rに接続されるとともに、その各
排気ダクト28,28は排気側分岐チャンバー30を介
して排気口(図示省略)に接続されることで、一つの空
気調和システムを構成する。尚、上記空気調和機構R
は、給気ファン36と空気熱交換器37とを備えて構成
される。
【0083】このように構成された空気調和システムに
おいては、上記空気調和機構Rの給気ファン36の運転
により送給される給気(温風あるいは冷風)は、上記空
気調和ユニットZ4の空気吹出口9から旋回流A1として
室内へ吹き出される。一方、排気ファン19の運転によ
り室内空気は上記空気調和ユニットZ4の空気吸込口5
から吸い込まれ、外部へ排出される。このような給気作
用と排気作用とが同時に実行されることで室内空気の温
度調整が行われるが、この場合、上記空気調和ユニット
4の空気吹出口9に上記環状体31でなる気流付着防
止手段Xが備えられ該空気吹出口9から吹き出される空
気流の天井3側への付着が防止されることで該空気流に
よる旋回流A1の生成が安定的に行われ、従って、該旋
回流A1の内側に生成される吸込空気流によるトルネー
ド流A2も安定的に生成され、該トルネード流A2のもつ
強い吸引力を有効に利用した高効率の冷暖房運転が実現
されるものである。
【0084】第5の実施形態 図14には、本願発明にかかる吸気・送風装置の第5の
実施形態として、天井吊下型の空気調和機Z5を示して
おり、同図において符号2は天井3の下面側に吊下支持
された本体ケーシングである。この本体ケーシング2
は、下端が開口した箱型形態をもち、該本体ケーシング
2の下端開口部には次述のパネル材4が着脱自在に取り
付けられている。
【0085】上記パネル材4は、図14及び図15に示
すように、外周部を構成する外枠パネル40と内周部を
構成する内枠パネル41とからなる分割構造とされてい
る。そして、上記外枠パネル40と内枠パネル41の間
には、後述する空気吹出口9がその全周に亙って形成さ
れている。
【0086】上記内枠パネル41の中央部には、空気吸
込口5を構成するベルマウス6が、その下端を上記内枠
パネル41の下面から下方へ突出させた状態で取り付け
られている。従って、上記空気吸込口5は、上記各実施
形態の場合と異なって、上記空気吹出口9よりも下方に
位置しているが、その平面方向においては、実質的に該
空気吹出口9によって囲まれた状態となっている。尚、
このベルマウス6の下端部には、空気清浄エレメント8
が装着されている。
【0087】また、上記ベルマウス6の上端側には、モ
ータ11aによって回転駆動されるターボファン11
が、その軸心を上下方向に向けた状態で配置されてい
る。このターボファン11の配置によって、上記本体ケ
ーシング2内には上記空気吸込口5から上記空気吹出口
9に至る通風路10が形成される。そして、上記ターボ
ファン11の径方向外側には、上記通風路10を横切る
ようにして空気熱交換器22が配置されている。
【0088】一方、図15に示すように、上記外枠パネ
ル40の内周面40aとこれに対向する上記内枠パネル
41の外周面41aとの間には、上記空気吹出口9が形
成されている。この空気吹出口9は、その上流側から下
流側に向かって径方向外側に傾斜する吹出流路9aを有
する傾斜溝とされている。そして、この空気吹出口9の
吹出流路9a部分には、旋回流生成ステータ14,1
4,・・が該空気吹出口9の周方向に所定間隔で配置さ
れている。
【0089】また、この空気吹出口9の外側壁面、即
ち、上記外枠パネル40の内周面40a側には、上記空
気吹出口9の外周側口縁9bの全周において該外周側口
縁9bから上記空気吹出口9の吹出方向の略延長上に向
けて上記パネル材4の吹出側面4aから突出状態で延出
する環状体31が、該空気吹出口9の全周に亙って設け
られている。尚、上記環状体35は、特許請求の範囲中
の「気流付着防止手段X」に該当する。また、この実施
形態においては、上記環状体35を上記外枠パネル40
と一体的に形成しているか、かかる構成に限定されるも
のではなく、例えば上記環状体35を上記外枠パネル4
0と別体構成とし、事後的に上記外枠パネル40に取り
付けるようにすることもできる。
【0090】以上のように構成されたこの第5の実施形
態に係る空気調和機Z5によれば、上記ターボファン1
1が駆動されると、上記空気吸込口5下方の所定のスポ
ット領域の室内空気が該空気吸込口5から吸込まれる。
そして、この吸込空気は、上記空気清浄エレメント8に
おいて清浄化されるとともに、上記空気熱交換器22に
おける熱交換により温風あるいは冷風とされる。さら
に、この清浄な温風あるいは冷風は、上記空気吹出口9
から室内側へ吹き出されるが、その場合、この吹出空気
は、上記旋回流生成ステータ14,14・・・により旋
回方向の速度ベクトルが付与され、螺旋状の旋回流A1
となって上記空気吹出口9から下方側床面側に向けて斜
めに吹き出されることになる。
【0091】この結果、旋回流A1の生成に伴い、該旋
回流A1の中心軸方向内側には、該旋回流A1の指向方向
とは逆に、上記ターボファン11の吸引力により上昇指
向する大きな吸引力をもつトルネード流A2が形成され
る。このように、上記空気吹出口9から吹き出される旋
回流A1の内側に上記トルネード流A2が生成されること
で、該旋回流A1によって包まれた所定スポット領域の
空気の上記空気清浄エレメント8での清浄化作用と上記
空気熱交換器22での温度調節作用とが確実に且つ高効
率で行われることになる。
【0092】ところで、この実施形態の空気調和機Z5
においては、上記空気吹出口9の外周側口縁9bの全周
において該外周側口縁9bから上記空気吹出口9の吹出
方向の略延長上に向けて上記パネル材4の吹出側面4a
から突出状態で延出する環状体31を設けているので、
上記空気吹出口9から吹き出される空気流は、図15に
流線A1で示すように、該環状体31の気流案内作用に
より該空気吹出口9の吹出方向の略延長上に向けて吹き
出されることになる。この結果、上記空気吹出口9の外
側近傍に、コアンダ効果の生成原因となる上記外枠パネ
ル40の下面、即ち、上記パネル材4の下面4aが存在
しているにも拘わらず、この下面4aへの吹出空気の付
着作用が可及的に防止され、該空気流によって旋回流A
1が安定的に生成される。そして、このように旋回流A1
が安定的に生成されることで、該旋回流A1の内側にト
ルネード流A2がより一層安定的に生成され、該トルネ
ード流A2の強い吸引力によって良好な吸気・送風作
用、即ち、高水準の空気清浄化性能及び空気温度調節性
能が実現されるものである。
【0093】第6の実施形態 図16には、本願発明にかかる吸気・送風装置の第6の
実施形態として、天井吊下型の空気調和機Z6を示して
いる。この空気調和機Z6は、上記第5の実施形態にか
かる空気調和機Z5の変形構造例として位置づけられる
ものであって、該第5の実施形態のものと異なる点は、
該第5の実施形態のものにおいては上記ターボファン1
1を内蔵し、該ターボファン11によって室内空気を循
環させる構成としていたのに対して、この実施形態にお
いては室内空気の排出と外気の導入により換気機能を持
たせた点である。
【0094】即ち、上記第5の実施形態の如く上記ター
ボファン11を内蔵配置するとともに上記ベルマウス6
を備える構成に代えて、上記パネル材4の中心部に、そ
の下端開口部分を空気吸込口5とするとともに該空気吸
込口5には空気清浄エレメント8を備えたフード部材2
3を設ける。そして、このフード部材23に排気ダクト
28を接続する一方、上記通風路10には給気ダクト2
7を接続している。尚、上記排気ダクト28は、その一
端が室外に開口するとともに、その通路途中には排気用
ファン(図示省略)が備えられている。また、上記給気
ダクト27も、その一端が室外に開口するとともに、そ
の通路途中には給気用ファン(図示省略)が備えられて
いる。
【0095】従って、上記給気ダクト27から上記通風
路10内に導入された外気A0は、上記空気熱交換器2
2において温度調整がなされた後、上記空気吹出口9か
ら室内へ旋回流A1として吹き出され、該空気吹出口9
の下方領域に安定的な高静圧領域を形成する。一方、上
記空気吸込口5の下方領域の室内空気は、上記空気清浄
エレメント8において清浄化された後、該空気吸込口5
を通して上記排気ダクト28側へ吸い込まれ且つ排気A
3として室外へ排出されるが、その場合、この吸込領域
の外側に上記旋回流A1によって安定的した高静圧領域
が形成されているため、該空気吸込口5に吸い込まれる
空気流は安定したトルネード流A2とされる。この結
果、上記空気調和機Z6は、トルネード流A2がもつ強い
吸引力によって、高い空気清浄化性能及び空気温度調節
性能を発揮することになる。また、この空気調和機Z6
は、室内空気の室外への排出と外気の導入とによって室
内の換気機能をも有することから、例えば空気の清浄性
が低い領域で使用される場合に好適である。
【0096】尚、これ以外の作用効果は上記第5の実施
形態の場合と同様であるので、ここでの説明は省略す
る。
【0097】その他 上記第2の実施形態〜第6の実施形態においては、それ
ぞれ気流付着防止手段Xとして上記環状体31を備えた
ものを例として示したが、かかる気流付着防止手段Xと
しては上記した「他の具体例1〜他の具体例4」のいず
れをも適用できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明にかかる吸気・送風装置の第1の実施
形態である空気清浄機の断面図である。
【図2】図1のII−II縮小矢視図である。
【図3】図1に示した空気清浄機Zにおける空気吹出口
部分の拡大図である。
【図4】気流付着防止手段の他の具体例1を示す断面図
である。
【図5】気流付着防止手段の他の具体例2を示す断面図
である。
【図6】気流付着防止手段の他の具体例3を示す断面図
である。
【図7】気流付着防止手段の他の具体例4を示す断面図
である。
【図8】本願発明にかかる吸気・送風装置の第2の実施
形態である空気調和機の断面図である。
【図9】本願発明にかかる吸気・送風装置の第3の実施
形態である換気ユニットの断面図である。
【図10】図9のX−X矢視図である。
【図11】図9に示した換気ユニットを用いた換気シス
テムの全体図である。
【図12】本願発明にかかる吸気・送風装置の第4の実
施形態である空気調和ユニットの断面図である。
【図13】図12に示した空気調和ユニットを用いた空
気調和システムの全体図である。
【図14】本願発明にかかる吸気・送風装置の第5の実
施形態である空気調和機の断面図である。
【図15】図14のXV部の拡大図である。
【図16】本願発明にかかる吸気・送風装置の第6の実
施形態である空気調和機の断面図である。
【図17】従来の空気清浄機における空気吹出口部分の
構造を示す断面図である。
【符号の説明】
2は本体ケーシング、3は天井、4はパネル材、5は空
気吸込口、6はベルマウス、7はプレフィルタ、8は空
気清浄エレメント、9は空気吹出口、10は通風路、1
1はターボファン、12は天井パネル、13はスクロー
ル、14は旋回流生成ステータ、22は空気熱交換器、
23は給気チャンバー、24は排気チャンバー、25は
気流ガイド板、26は縮流生成体、27は給気ダクト、
28は排気ダクト、31〜34は環状体、40は外枠パ
ネル、41は内枠パネル、45は渦流、A1は旋回流、
2はトルネード流、Pは排気手段、Qは給気手段、R
は空気調和機構、Sは全熱交換機構、Xは気流付着防止
手段、Z1は空気清浄機、Z2は空気調和機、Z3は換気
ユニット、Z4は空気調和ユニット、Z5及びZ6は空気
調和機である。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一面(4a)に空気吸込口(5)と該
    空気吸込口(5)を囲む空気吹出口(9)とを開口さ
    せ、上記空気吸込口(5)から吸い込んだ空気を上記空
    気吹出口(9)から旋回流(A1)として吹き出すこと
    で該旋回流(A1)の内部側に上記空気吸込口(5)へ
    向かうトルネード流(A2)を生成せしめるようにした
    吸気・送風装置であって、 上記空気吹出口(9)に、該空気吹出口(9)から吹き
    出される旋回流(A1)が上記同一面(4a)側に付着
    するのを防止する気流付着防止手段(X)が備えられて
    いることを特徴とする吸気・送風装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記気流付着防止手段(X)が、上記空気吹出口(9)
    の外周側口縁(9b)の全周において該外周側口縁(9
    b)から上記空気吹出口(9)の吹出方向の略延長上に
    向けて上記同一面(4a)から突出状態で延出する環状
    体(31)で構成されていることを特徴とする吸気・送
    風装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 上記気流付着防止手段(X)が、上記空気吹出口(9)
    の外周側口縁(9b)の全周において該外周側口縁(9
    b)から吹出流路(9a)内に突出する環状体(32)
    で構成されていることを特徴とする吸気・送風装置。
  4. 【請求項4】 請求項1において、 上記気流付着防止手段(X)が、上記空気吹出口(9)
    の外周側口縁(9b)の全周において該外周側口縁(9
    b)から吹出流路(9a)内に突出する外側環状体(3
    3)と、内周側口縁(9c)の全周において該内周側口
    縁(9c)から吹出流路(9a)内に突出する内側環状
    体(34)とで構成されていることを特徴とする吸気・
    送風装置。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3又は4において、 上記空気吸込口(5)から上記空気吹出口(9)に至る
    通風路(10)内に空気熱交換器(22)又は空気清浄
    エレメント(8)又は該空気熱交換器(22)と空気清
    浄エレメント(8)の双方が配置されていることを特徴
    とする吸気・送風装置。
  6. 【請求項6】 請求項1,2,3又は4において、 上記空気吸込口(5)が排気手段(P)に、上記空気吹
    出口(9)が給気手段(Q)に、それぞれ接続されてい
    ることを特徴とする吸気・送風装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 上記給気手段(Q)が、温度調整された空気を送給する
    空気調和機構(R)であることを特徴とする吸気・送風
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項6において、 上記排気手段(P)と上記給気手段(Q)との間に、該
    排気手段(P)により排出される排気と上記給気手段
    (Q)により送給される給気との間で熱交換を行わせる
    全熱交換機構(S)が介設されていることを特徴とする
    吸気・送風装置。
  9. 【請求項9】 空気吸込口(5)と該空気吸込口(5)
    を実質的に囲む空気吹出口(9)とを備え、上記空気吸
    込口(5)から吸い込んだ空気を上記空気吹出口(9)
    から旋回流(A1)として吹き出すことで該旋回流
    (A1)の内部側に上記空気吸込口(5)へ向かうトル
    ネード流(A2)を生成せしめるようにした吸気・送風
    装置であって、 上記空気吹出口(9)に、該空気吹出口(9)から吹き
    出される旋回流(A1)が該空気吹出口(9)が開口す
    る面(4a)側に付着するのを防止する気流付着防止手
    段(X)が備えられていることを特徴とする吸気・送風
    装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 上記気流付着防止手段(X)が、上記空気吹出口(9)
    の外周側口縁(9b)の全周において該外周側口縁(9
    b)から上記空気吹出口(9)の吹出方向の略延長上に
    向けて上記面(4a)から突出状態で延出する環状体
    (31)で構成されていることを特徴とする吸気・送風
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項9において、 上記気流付着防止手段(X)が、上記空気吹出口(9)
    の外周側口縁(9b)の全周において該外周側口縁(9
    b)から吹出流路(9a)内に突出する環状体(32)
    で構成されていることを特徴とする吸気・送風装置。
  12. 【請求項12】 請求項9において、 上記気流付着防止手段(X)が、上記空気吹出口(9)
    の外周側口縁(9b)の全周において該外周側口縁(9
    b)から吹出流路(9a)内に突出する外側環状体(3
    3)と、内周側口縁(9c)の全周において該内周側口
    縁(9c)から吹出流路(9a)内に突出する内側環状
    体(34)とで構成されていることを特徴とする吸気・
    送風装置。
  13. 【請求項13】 請求項9,10,11又は12におい
    て、 上記空気吸込口(5)から上記空気吹出口(9)に至る
    通風路(10)内に、空気熱交換器(22)、又は空気
    清浄エレメント(8)、又は該空気熱交換器(22)と
    空気清浄エレメント(8)の双方が配置されていること
    を特徴とする吸気・送風装置。
  14. 【請求項14】 請求項9,10,11又は12におい
    て、 上記空気吸込口(5)が排気手段(P)に、上記空気吹
    出口(9)が給気手段(Q)に、それぞれ接続されてい
    ることを特徴とする吸気・送風装置。
  15. 【請求項15】 請求項14において、 上記給気手段(Q)が、温度調整された空気を送給する
    空気調和機構(R)であることを特徴とする吸気・送風
    装置。
  16. 【請求項16】 請求項14において、 上記排気手段(P)と上記給気手段(Q)との間に、該
    排気手段(P)により排出される排気と上記給気手段
    (Q)により送給される給気との間で熱交換を行わせる
    全熱交換機構(S)が介設されていることを特徴とする
    吸気・送風装置。
JP11185424A 1998-08-21 1999-06-30 吸気・送風装置 Pending JP2000130808A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11185424A JP2000130808A (ja) 1998-08-21 1999-06-30 吸気・送風装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23563698 1998-08-21
JP10-235636 1998-08-21
JP11185424A JP2000130808A (ja) 1998-08-21 1999-06-30 吸気・送風装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000130808A true JP2000130808A (ja) 2000-05-12

Family

ID=26503093

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11185424A Pending JP2000130808A (ja) 1998-08-21 1999-06-30 吸気・送風装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000130808A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003232560A (ja) * 2002-02-06 2003-08-22 Sharp Corp 空気調和機
NL1026708C2 (nl) * 2004-07-23 2006-01-24 Biddle B V Ventilatietoestel met rondgaande uitblaas.
JP2007205584A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Hitachi Ltd 空気調和機
NL2002265A (en) * 2008-09-19 2010-03-22 Samsung Electronics Co Ltd Ceiling type air conditioner.
JP2011190968A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Mitsubishi Electric Corp 送風装置
CN105352101A (zh) * 2015-12-10 2016-02-24 南华大学 基于科恩达效应的室内通风装置
CN106247423A (zh) * 2016-09-28 2016-12-21 宁波方太厨具有限公司 一种吸油烟机

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003232560A (ja) * 2002-02-06 2003-08-22 Sharp Corp 空気調和機
NL1026708C2 (nl) * 2004-07-23 2006-01-24 Biddle B V Ventilatietoestel met rondgaande uitblaas.
JP2007205584A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Hitachi Ltd 空気調和機
NL2002265A (en) * 2008-09-19 2010-03-22 Samsung Electronics Co Ltd Ceiling type air conditioner.
JP2011190968A (ja) * 2010-03-12 2011-09-29 Mitsubishi Electric Corp 送風装置
CN105352101A (zh) * 2015-12-10 2016-02-24 南华大学 基于科恩达效应的室内通风装置
CN105352101B (zh) * 2015-12-10 2018-01-02 南华大学 基于科恩达效应的室内通风装置
CN106247423A (zh) * 2016-09-28 2016-12-21 宁波方太厨具有限公司 一种吸油烟机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100392302B1 (ko) 흡기·송풍 장치
JP7240117B2 (ja) 個人化された空気浄化装置
US6632132B1 (en) Tornado type intake and blowing device
WO2015033467A1 (ja) 空気調和機
JP3554180B2 (ja) 吸気・送風装置
JP2000130808A (ja) 吸気・送風装置
CN207673591U (zh) 一种全方位换气的换气扇
JP2010127165A (ja) 送風装置
JP3680643B2 (ja) 吸気・送風装置
JPH1183097A (ja) 送風機及び該送風機を用いた空気清浄装置並びに空気調和装置
JP2953931B2 (ja) 熱交換形換気扇
JP2001248854A (ja) 空気調和機
JP3456448B2 (ja) 竜巻気流発生装置
JP2018004211A (ja) 送風装置
JP3719368B2 (ja) 送風機
JPH10253089A (ja) 空気調和機
CN108105122A (zh) 一种双扇叶换气扇
JP2697419B2 (ja) 空気調和機
JP2000205593A (ja) 空気調和機の換気装置
JP3070400B2 (ja) 空気調和機の換気装置
JP2001304612A (ja) 天井埋込型空気調和機用室内機
JPH10184594A (ja) ベルマウス
JP2001173978A (ja) 天井埋込型空気調和機
JPH11237077A (ja) 空気調和装置
JP2001304673A (ja) 空気調和機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050331

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050426

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050906