JP2953931B2 - 熱交換形換気扇 - Google Patents

熱交換形換気扇

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JP2953931B2
JP2953931B2 JP5309096A JP30909693A JP2953931B2 JP 2953931 B2 JP2953931 B2 JP 2953931B2 JP 5309096 A JP5309096 A JP 5309096A JP 30909693 A JP30909693 A JP 30909693A JP 2953931 B2 JP2953931 B2 JP 2953931B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、おもに住宅などの換気
のために用いられる熱交換形換気扇に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅の高気密化が進み、この結
果、換気の必要性が高まるとともに、換気によって排気
した分に見合う給気をして室内の圧力を安定した状態に
する同時給排式で、かつこの給排気間で熱交換してエネ
ルギーロスを低減させる換気の要望が高まってきてお
り、さらに施工性のよいものが求められている。
【0003】このようなことから、従来の熱交換形換気
扇では、たとえば特開平5−157308号公報に示す
ようなものが提供されていた。以下、その構成について
図8を参照しながら説明する。
【0004】図に示すように、壁材100を貫通して設
けられたパイプ(または取付孔)102に挿入設置さ
れ、室内103側と室外104側とを連通する筒状で、
その一方の開口端部を室内103側に、もう一方の開口
端部を室外104側におのおの臨ませた筒状ケース10
5内部には、給気通路および排気通路(図示せず)を有
した熱交換器106が配置されている。また、筒状ケー
ス105の室内103側開口部には、電動機107と羽
根108からなる給気送風装置109が設けられ、この
給気送風装置109が熱交換器106の給気通路に連通
されている。さらに、筒状ケース105の室外104側
開口部には、電動機107Aと羽根108Aからなる排
気送風装置110が設けられ、この排気送風装置110
が熱交換器106の排気通路に連通されている。
【0005】また、筒状ケース105の室内103側に
は、給気送風装置109を覆う化粧カバー111が設け
られ、一方、筒状ケース105の室外104側には、排
気送風装置110を覆うフード112が設けられてい
る。
【0006】上記構成において、熱交換形換気扇を運転
すると、室内103側の汚れた空気が排気送風装置11
0によって吸引され、熱交換器106の排気通路を通過
して室外104側へ排出され、一方、室外104側の新
鮮な空気が、給気送風装置109によって吸引され、熱
交換器106の給気通路を通過して室内103側へ給気
される。そして、室内気と室外気とが熱交換器106を
通過する際、この熱交換器106によって熱交換される
こととなり、冷暖房時の換気によるエネルギーロスが低
減し、また、排気する空気と給気する空気がおのおのの
送風装置109、110で強制的に送風されるので、気
密度の高い建物であっても効率よく換気でき、さらに、
壁材100に設けられたパイプ102に筒状ケース10
5を挿入固定するだけの簡単な作業で、その施工工事を
完了させることができることとなり、高気密高断熱の建
物の換気に有効で、かつその施工性がよいものであっ
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の熱交
換形換気扇では、給気送風装置109と排気送風装置1
10とを筒状ケース105の室内103側と室外104
側とに別々に配置することによって、強制同時給排気用
の送風装置を構成しているので、送風装置の部品点数が
増え、その製造コストが増大し、また、給気送風装置1
09が室内103側に位置していることから、その分、
化粧カバー111の壁面からの出代も大きくなり、室内
103の美観が低下するとともに、給気送風装置109
から発生する騒音が室内103に伝播するという課題が
あった。
【0008】本発明は上記課題を解決するもので、高気
密高断熱の建物への対応性、および施工性を損なうこと
なく、送風装置の部品点数を極力低減することによっ
て、製造コストを低減させ、かつ室内の美観の低下をな
くし、また送風装置から発生する騒音が室内103に伝
播するのを低減することのできる熱交換形換気扇を提供
することを第1の目的とする。
【0009】第2の目的は、外風などの影響によって、
換気する建物の室外の圧力が室内の圧力より上昇して
も、排気効率が低下するのを防止することにある。
【0010】
【0011】第の目的は、排気通風路と給気通風路と
の間で空気が混ざるのを減少させることにある。
【0012】第の目的は、上記第3の目的をより低コ
ストで実現することにある。第の目的は、室外空気に
含まれる塵埃や花粉などの汚染物質が、室外空気に混じ
って室内に給気されるのを防止することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の上記第1の目的
を達成するための第1の手段は、壁面を貫通する取付孔
内に挿入設置され、室内側と室外側とを結ぶ円筒状の枠
体と、この枠体内部に設けられ筒状で、その外周部と前
記枠体の内周部との間に排気通風路を形成するととも
に、内部を給気通風路とした仕切り筒と、前記枠体内部
の室内側に設けられ、前記排気通風路および給気通風路
を通過する空気間の熱交換を行う熱交換器と、前記枠体
内部の室外側に設けられ、前記仕切り筒の円筒部と同心
状に位置する円筒状の羽根仕切り筒の外周部に軸流形の
排気羽根を有するとともに前記羽根仕切り筒の内部に
記排気羽根と逆方向に送風する軸流形の給気羽根を設け
た給排気羽根、および前記給排気羽根を固着した電動機
からなる送風装置とを備え、前記羽根仕切り筒の室内側
端部と前記仕切り筒の室外側端部とを近接させることに
よって、前記羽根仕切り筒の外周部と前記枠体の内周部
との間の空間を前記排気通風路と連続した排気通風路と
するとともに、前記羽根仕切り筒内部を前記給気通風路
と連続した給気通風路とした熱交換形換気扇の構成とし
たものである。
【0014】また第2の目的を達成するための第2の手
段は、給排気羽根の排気羽根の一部を枠体の室外側端部
から突出させた熱交換形換気扇の構成としたものであ
る。
【0015】
【0016】また、第の目的を達成するために第
手段は、給排気羽根の羽根仕切り筒の室内側外周部に排
気羽根と逆方向に送風する小羽根を設け、この小羽根の
外周部を仕切り筒の内周部に近接させた熱交換形換気扇
の構成としたものである。
【0017】また、第の目的を達成するために第
手段は、仕切り筒と羽根仕切り筒のそれぞれの端部を近
接して形成した隙間の形状を通気抵抗を増大させるよう
曲折させた熱交換形換気扇の構成としたものである。
【0018】また、第の目的を達成するために第
手段は、熱交換器の風上側の給気通路にフィルターを設
けた熱交換形換気扇の構成としたものである。
【0019】
【作用】本発明は上記した第1の手段の構成により、円
筒状の枠体の内部を筒状の仕切り筒で排気通風路と給気
通風路とに区画し、これらの通風路の室外側に排気羽根
および給気羽根を有した給排気羽根と電動機からなる送
風装置を設けているので、1つ送風装置で強制同時給排
気を行うことができ、また、室内側に送風装置が位置し
ない分、壁面からの出代も少なく、さらに、送風装置か
ら発生した騒音は給排気通風路および熱交換器を通過す
る際に減衰したのち、室内に伝播することとなる。そし
て、その施工工事も、壁面に設けた取付孔に枠体を挿入
固定するだけの簡単な作業で完了させることができるこ
ととなる。
【0020】また、第2の手段の構成により、給排気羽
根の排気羽根の一部を枠体の室外側端部から突出させる
ことによって、この突出した部分が遠心送風羽根の作用
をなし、換気する建物の室外の圧力が室内より高い場合
にも、室内気を室外へ効率よく排出することができるこ
ととなる。
【0021】
【0022】また、第の手段の構成により、給気羽根
の排気羽根と給気羽根の作用によって給気通風路の圧力
が排気通風路より上昇し、給気通風路の空気が、仕切り
筒と羽根仕切り筒との近接部の隙間から排気通風路に漏
れ出そうとするのを小羽根が押し戻すこととなる。
【0023】また、第の手段の構成により、仕切り筒
と羽根仕切り筒のそれぞれの端部の間に形成される隙間
の通気抵抗が増大し、給気通風路の空気がこの隙間を通
過して排気通風路に漏れ出すことが大幅に減少すること
となる。
【0024】また、第の手段の構成により、室外気が
給気通風路を通過する際に、塵埃や花粉などの汚染物質
が、フィルターによって捕集されたのち、熱交換器を通
って室内に給気されることとなる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例について図1を
参照しながら説明する。
【0026】図に示すように、1は円筒状の枠体であ
り、壁面2に開口された取付孔3内に室内4側から挿入
され、室内4側の端部の外周に形成したフランジ部5を
壁面2にねじなどの固定手段(図示せず)で固定するこ
とによって設置されている。この枠体1内部には、筒状
の仕切り筒6が枠体1内周部に一体形成されたリブ7に
よって固定されており、この仕切り筒6の外周部と枠体
1の内周部との間が排気通風路8、および仕切り筒6の
内部が給気通風路9として区画形成されている。また、
仕切り筒6の室外10側は、枠体1と同心軸状に位置す
る円筒状の円筒部11に形成され、そして仕切り筒6の
室内4側は、後述する熱交換器14の給気用素子通風路
13の流入口13Bに向かって上方に傾斜している。
【0027】また、枠体1内部の室内4側には、複数の
排気用素子通風路12と複数の給気用素子通風路13と
が直交する直交形の熱交換器14が配置されている。こ
の熱交換器14は、排気用素子通風路12の流出口12
Aが排気通風路8に、流入口12Bが室内4側に連通さ
れ、そして給気用素子通風路13の流入口13Bが給気
通風路9に、流出口13Aが室内4側に連通されるとと
もに、排気用素子通風路12が室外10側へ向って下方
に傾斜するように、枠体1の内周部に突設した仕切リブ
15によって支持されている。
【0028】そして、枠体1の室内4側には、この枠体
1の室内4側の開口部を覆う化粧カバー16が着脱自在
に設けられており、この化粧カバー16に設けた仕切リ
ブ16Aの先端を熱交換器14の排気用素子通風路12
の流入口12Bと給気用素子通風路13の流出口13A
との間の稜部に当接させることによって、排気用素子通
風路12の流入口12Bと室内4とを連通する室内側吸
込口17と、給気用素子通風路13の流出口13Aと室
内4とを連通する室内側吐出口18とを区画形成してい
る。
【0029】また、枠体1内部の室外10側には、仕切
り筒6の円筒部11の内側から内方へ突設した支持リブ
19に支持された電動機20と、この電動機20の室外
10側へ向いた回転軸20Aに固着された給排気羽根2
1とからなる送風装置22が配設されている。給排気羽
根21は、前記仕切り筒6の円筒部11の外径寸法とほ
ぼ同寸法の円筒状の羽根仕切り筒21Aを有し、この羽
根仕切り筒21Aの外周部に複数の軸流形の排気羽根2
1Bと、内周部に複数の軸流形の給気羽根21Cとが一
体に、かつ回転時には、排気羽根21Bと給気羽根21
Cとが互いに逆方向に送風するように形成されている。
また、電動機20の回転軸20Aを仕切り筒6の円筒部
11の中心軸上に位置させることによって、羽根仕切り
筒21Aと仕切り筒6の円筒部11とを同心状に配置さ
せ、そして、羽根仕切り筒21Aの室内4側端部を仕切
り筒6の円筒部11の室外10側端部に近接させること
によって、羽根仕切り筒21Aの外周部と枠体1の内周
部との間の空間および羽根仕切り筒21A内部を、それ
ぞれ前記仕切り筒6の外周側および内部に連続する排気
通風路8および給気通風路9を形成している。
【0030】そして、枠体1の室外10側の端部から室
外10側に突設された複数の支持リブ23には、ラッパ
状のベルマウス26が支持されており、ベルマウス26
の室内4側の端部を羽根仕切り筒21Aの室外10側の
端部に近接さることによって、給気通風路9と室外10
とを連通する室外側吸込口24と、排気通風路8と室外
10とを連通する室外側吐出口25とを区画形成してい
る。
【0031】上記構成において、電動機20に通電し、
給排気羽根21を回転させると、排気羽根21Bの吸引
作用によって、室内4の汚れた室内気27が、実線の矢
印で示すように、室内側吸込口17を通って熱交換器1
4の流入口12Bから排気用素子通風路12に吸い込ま
れていき、そして排気用素子通風路12を通過して流出
口12Aから排気通風路8に流入していき、さらに排気
通風路8を通過して室外側吐出口25から室外10へ排
出される。一方、給気羽根21Cの吸引作用によって、
室外10の新鮮な室外気28が、点線の矢印で示すよう
に、室外側吸込口24から給気通風路9に吸い込まれて
いき、そして給気通風路9を通過して熱交換器14の流
入口13Bから給気用素子通風路13に吸い込まれてい
き、さらに給気用素子通風路13を通過して、流出口1
3Aから室内側吐出口18を通って室内4に給気され
る。そして、室内気27と室外気28とが熱交換器14
を通過する際に熱交換され、冷暖房時の換気によるエネ
ルギーロスが低減されることとなる。
【0032】また、室内気27の温度が、冬期などの室
内暖房によって室外気28に対し極端に高くなる場合、
室内気27は熱交換器14の排気用素子通風路12を通
過する際に急激に冷やされて結露し、結露水(図示せ
ず)が排気用素子通風路12の内壁面に付着するが、排
気用素子通風路12は、室外10側へ向って下方に傾斜
するとともに、流出口12Aが排気通風路8に連通され
ているので、結露水は排気用素子通風路12の内壁面を
伝って排気通風路8に流入し、排気羽根21Bの吸引作
用によって、室外側吐出口25から室外10へ排出され
ることとなる。
【0033】また、給排気羽根21から発生する風切音
や、電動機20から発生する電気音などの騒音は、給排
気通風路および熱交換器14を通過する際に、その進行
方向を曲げられることによって減衰したのち、室内4に
伝播することとなる。
【0034】また、化粧カバー16の厚みも、枠体1の
室内4側の開口部を覆うだけの厚さを確保すればよく、
壁面2からの化粧カバー16の室内4側突出量を大幅に
低減することができる。
【0035】つぎに、上記のように構成された熱交換形
換気扇の施工工事について以下に説明する。
【0036】まず、取付孔3内に室内4側から枠体1を
挿入するとともに、枠体1のフランジ部5を固定手段に
よって、壁面2に固定し、枠体1の室内4側の開口部を
化粧カバー16で覆うだけの簡単な作業で、その施工工
事を完了させることができる。また、給排気羽根21の
排気羽根21Bと給気羽根21Cを、いずれも軸流形と
しているので、円筒状の枠体1は、給排気羽根21を内
部に備えていても、給気通風路9の外周側に位置する排
気通風路8が占める空間以上に大きくなることはなく、
その外径寸法はとくに大きくならず、取付孔3をあける
作業も容易に行うことができる。
【0037】このように本発明の第1実施例の熱交換形
換気扇によれば、1つの送風装置22で給気と排気とを
強制的に効率よく行えることから、送風装置の部品点数
が低減し、製造コストを低減させることができるととも
に、その消費電力も少なくなる。また、熱交換器14の
排気用素子通風路12が室外10側へ向って下方に傾斜
するとともに、流出口12Aが排気通風路8に連通され
ていることから、熱交換器14で発生する結露水が室内
4へ流入するのを確実に防止することができ、そして、
枠体1内部の室内4側に熱交換器14が、また室外10
側に送風装置22が配置されていることから、送風装置
22から発生して室内4に伝播する騒音を減衰させるこ
とができるとともに、化粧カバー16の室内4側突出量
が減少するので、室内4の美観をよくすることができ、
さらに、その施工工事も簡単に完了させることができ
る。
【0038】つぎに本発明の第2実施例について、図2
を参照しながら説明する。なお、上記第1実施例と同一
構成要素には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0039】図に示すように、本実施例は上記第1実施
例に対し、給排気羽根21の排気羽根21Bの室外10
側の端部を枠体1の室外10側の端部から突出させた点
に特徴がある。
【0040】上記構成によって、排気羽根21Bの枠体
1の端部から突出した部分が、ターボファンのように、
その遠心力で室内気を排気羽根21Bの外周方向に勢い
よく排出する高圧式の遠心送風羽根の作用をなし、換気
する建物の室外の圧力が室内より高い場合にも、室内の
空気を室外へ効率よく排出することができることとな
る。
【0041】このように本発明の第2実施例の熱交換形
換気扇によれば、たとえば外風などの影響によって、換
気する建物の室外の圧力が室内の圧力より上昇しても、
効率よく排気することができる。
【0042】つぎに本発明の第3実施例について、図3
を参照しながら説明する。なお、上記第2実施例と同一
構成要素には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0043】図に示すように、本実施例は上記第2実施
例に対し、枠体1の室外10側の端部に、排気羽根21
Bから吐出される空気を案内するとともに収束し、室外
10側に吐出する渦巻状のスクロール30を設け、この
スクロール30の中央部に給気羽根21Cに室外気を案
内するオリフィス31を形成した点に特徴がある。
【0044】上記構成によって、排気羽根21Bから室
外10へ排出される室内気27が、スクロール30で効
率よく案内されるとともに収束されて室外10に排出さ
れることとなり、給気羽根21Cに流入する室外気28
と混合しにくくなり、さらに、室外気28がオリフィス
31によって、効率よく給気羽根21Cに案内されるこ
ととなる。
【0045】このように本発明の第3実施例の熱交換形
換気扇によれば、排気される室内気27がスクロール3
0で、給気される室外気28がオリフィス31でそれぞ
れに効率よく案内されるとともに、室外10に排出され
る室内気27が給気される室外気28に混じるのが減少
することから、換気効率を向上させることができる。
【0046】つぎに本発明の第4実施例について、図4
を参照しながら説明する。なお、上記第2実施例と同一
構成要素には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0047】図に示すように、本実施例は上記第2実施
例に対し、羽根仕切り筒21Aの外径寸法を仕切り筒6
の内径寸法より小さくし、その室内4側の外周に、給排
気羽根21の回転によって排気羽根21Bとは逆方向に
送風する小羽根32を設け、この小羽根32の外周側端
部を仕切り筒6の円筒部11の内周部に近接させた点に
特徴がある。
【0048】上記構成において、給気通風路9は、給気
羽根21Cによって室外気28が送り込まれるので+圧
となり、排気通風路8は、排気羽根21Bによって吸引
されるので−圧となり、したがって給気通風路9の圧力
が排気通風路8より上昇し、給気通風路9の空気が、仕
切り筒6と羽根仕切り筒21Aとの近接部の隙間から排
気通風路8に漏れ出そうとするのを小羽根32が押し戻
す。
【0049】このように本発明の第4実施例の熱交換形
換気扇によれば、給気通風路9の空気が、仕切り筒6と
羽根仕切り筒21Aとの近接部の隙間から排気通風路8
へ漏れるのを軽減することができる。
【0050】つぎに本発明の第5実施例について、図5
および図6を参照しながら説明する。
【0051】なお、上記第2実施例と同一構成要素には
同一符号を付し、その説明は省略する。
【0052】図に示すように、本実施例は上記第2実施
例に対し、羽根仕切り筒21Aの室内4側の端部に、仕
切り筒6側に開口した円環状の溝33を設けるとともに
仕切り筒6の室外10側の端部に全周にわたって挿入片
34を延設し、溝33に挿入片34を、接触しないよう
に挿入した点に特徴がある。
【0053】上記構成において、上記第4実施例で説明
した理由により、給気通風路9の空気が仕切り筒6と羽
根仕切り筒21Aとの近接部の隙間から排気通風路8に
漏れ出そうとするが、溝33と挿入片34との間に形成
される狭い隙間は、折れ曲がった複雑な形状で、その通
気抵抗が大きいことから、この部分からの漏れは大幅に
減少する。
【0054】このように本発明の第5実施例の熱交換形
換気扇によれば、給気通風路9の空気が排気通風路8へ
漏れるのを大幅に減少させることができ、しかも仕切り
筒6の端部に溝33を設け、羽根仕切り筒21Aの端部
に挿入片34を設けるだけの単純な構成で達成できる。
【0055】なお、本実施例では、溝33を羽根仕切り
筒21Aに設け、挿入片34を仕切り筒6に設け、これ
らを組み合わせることによって、仕切り筒6と羽根仕切
り筒21Aとの近接部の隙間の形状を、断面形状が略コ
の字形となるように曲折させたが、これに限定されるも
のではなく、溝および挿入片の形状を変えるか、また
は、これらを仕切り筒6あるいは羽根仕切り筒21Aの
どちらに設けてもその作用効果に差異はなく、また、隙
間の形状をより複雑に曲折させれば、給気通風路9の空
気が排気通風路8へ漏れるのをより減少することができ
ることとなる。
【0056】つぎに本発明の第6実施例について、図7
を参照しながら説明する。なお、上記第1実施例と同一
構成要素には同一符号を付し、その説明は省略する。
【0057】図に示すように、本実施例は上記第1実施
例に対し、熱交換器14の風上側となる給気通風路9に
フィルター36を設けた点に特徴がある。
【0058】上記構成によって、室外気28は給気通風
路9を通過する際に、塵埃や花粉などの汚染物質がフィ
ルター36によって捕集されたのち、室内4に給気され
る。
【0059】このように本発明の第6実施例の熱交換形
換気扇によれば、室外気28に含まれる塵埃や花粉など
の汚染物質を除去し、熱交換器14を通り室内4に給気
することができ、熱交換器9の目詰りが防止されるとと
もに健康的な環境を作り出すことができる。
【0060】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
によれば、円筒状の枠体の内部を筒状の仕切り筒で排気
通風路と給気通風路とに区画し、また枠体の内部の室内
側に熱交換器を、室外側に軸流形の排気羽根およびこの
排気羽根と逆方向に送風する軸流形の給気羽根を有した
給排気羽根と電動機からなる送風装置を設けることによ
って、1つ送風装置で強制同時給排気を行うことがで
き、また、室内側に送風装置が位置しない分、壁面から
の出代も少なく、さらに、送風装置から発生した騒音
は、給排気通風路および熱交換器を通過する際に減衰し
たのち、室内に伝播し、しかも、その施工工事も壁面に
設けた取付孔に枠体を挿入固定するだけの簡単な作業で
完了させることができ、さらに、枠体は内部に給排気羽
根を備えていても、その外径が大きくならず、取付穴を
あける作業も容易に行うことができるので、高気密高断
熱の建物への対応性、および施工性を損なうことなく、
送風装置の部品点数が低減し、その製造コストを低減さ
せることができるとともに、室内の美観の低下をなく
し、また送風装置から発生する騒音が室内に伝播するの
を低減することのできる熱交換形換気扇が提供できる。
【0061】また、給排気羽根の排気羽根の一部を枠体
の室外側端部から突出させることによって、外風などの
影響により、換気する建物の室外の圧力が室内の圧力よ
り上昇しても、排気性能が低下するのを防止することが
できる。
【0062】
【0063】また、給排気羽根の羽根仕切り筒の室内側
外周部に、排気羽根と逆方向に送風する小羽根を形成
し、この小羽根の外周側端部を仕切り筒の円筒部の内周
部に近接させることによって、給気通風路の空気が仕切
り筒と羽根仕切り筒との近接部の隙間から排気通風路へ
漏れるのを減少させることができる。
【0064】また、仕切り筒と羽根仕切り筒の端部が近
接して形成される隙間の形状を曲折させることによっ
て、給気通風路の空気が仕切り筒と羽根仕切り筒との近
接部の隙間から排気通風路へ漏れるのを、より低コスト
で減少させることができる。
【0065】また、熱交換器の風上側となる給気通風路
にフィルターを設けることによって、室外気に含まれる
塵埃や花粉などの汚染物質が室外気に混じって熱交換器
を通り、熱交換器を目詰りさせたり室内に給気されるの
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の熱交換形換気扇の設置断
面図
【図2】同第2実施例の熱交換形換気扇の送風装置、枠
体および仕切り筒の断面図
【図3】同第3実施例の熱交換形換気扇の送風装置、枠
体、仕切り筒およびスクロールの一部破断斜視図
【図4】同第4実施例の熱交換形換気扇の送風装置、枠
体および仕切り筒の一部破断斜視図
【図5】同第5実施例の熱交換形換気扇の送風装置、枠
体および仕切り筒の断面図
【図6】同第5実施例の熱交換形換気扇の仕切り筒と羽
根仕切り筒の近接部が形成する隙間の拡大断面図
【図7】同第6実施例の熱交換形換気扇の設置断面図
【図8】従来の熱交換形換気扇の設置断面図
【符号の説明】
1 枠体 2 壁面 3 取付孔 4 室内 6 仕切り筒 8 排気通風路 9 給気通風路 10 室外 14 熱交換器 20 電動機 21 給排気羽根 21A 羽根仕切り筒 21B 排気羽根 21C 給気羽根 22 送風装置 30 スクロール 31 オリフィス 32 小羽根 36 フィルター

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面を貫通する取付孔内に挿入設置さ
    れ、室内側と室外側とを結ぶ円筒状の枠体と、この枠体
    内部に設けられる筒状で、その外周部と前記枠体の内周
    部との間に排気通風路を形成するとともに、内部を給気
    通風路とした仕切り筒と、前記枠体内部の室内側に設け
    られ、前記排気通風路および給気通風路を通過する空気
    間の熱交換を行う熱交換器と、前記枠体内部の室外側に
    設けられ、前記仕切り筒の円筒部と同心状に位置する円
    筒状の羽根仕切り筒の外周部に軸流形の排気羽根を有す
    るとともに、前記羽根仕切り筒の内部に前記排気羽根と
    逆方向に送風する軸流形の給気羽根を設けた給排気羽
    根、および前記給排気羽根を固着した電動機からなる送
    風装置と、前記枠体の室内側を覆う化粧カバーとを備
    え、前記羽根仕切り筒の室内側端部と前記仕切り筒の室
    外側端部とを近接させることによって、前記羽根仕切り
    筒の外周部と前記枠体の内周部との間の空間を前記排気
    通風路と連続した排気通風路とするとともに、前記羽根
    仕切り筒内部を前記給気通風路と連続し、前記化粧カバ
    ーのみが室内側に露出する構成とした熱交換形換気扇。
  2. 【請求項2】 給排気羽根の排気羽根の一部を枠体の室
    外側端部から突出させた請求項1記載の熱交換形換気
    扇。
  3. 【請求項3】 給排気羽根の羽根仕切り筒の室内側外周
    部に排気羽根と逆方向に送風する小羽根を設け、この小
    羽根の外周部を仕切り筒の内周部に近接させた請求項1
    記載の熱交換形換気扇。
  4. 【請求項4】 仕切り筒と羽根仕切り筒のそれぞれの端
    部を近接して形成した隙間の形状を通気抵抗を増大させ
    るように曲折した請求項1記載の熱交換形換気扇。
  5. 【請求項5】 熱交換器の風上側の給気通風路にフィル
    ターを設けた請求項1記載の熱交換形換気扇。
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