JPH1183097A - 送風機及び該送風機を用いた空気清浄装置並びに空気調和装置 - Google Patents

送風機及び該送風機を用いた空気清浄装置並びに空気調和装置

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JPH1183097A
JPH1183097A JP9242821A JP24282197A JPH1183097A JP H1183097 A JPH1183097 A JP H1183097A JP 9242821 A JP9242821 A JP 9242821A JP 24282197 A JP24282197 A JP 24282197A JP H1183097 A JPH1183097 A JP H1183097A
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JP
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air
flow fan
mixed flow
suction
fan
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JP9242821A
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English (en)
Inventor
Kunihiko Miyake
邦彦 三宅
Kanjiro Kinoshita
歓治郎 木下
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 簡易且つコンパクトな構造で竜巻気流あるい
は循環流を生成する送風機を用いた空気清浄装置。 【解決手段】 回転体1の外周に斜流ファン2を備える
一方、該斜流ファン2の径方向内側には、回転軸心方向
において、吹出側に開口し且つその吸込側に連通する吸
込用開口を設け、回転体1の回転に伴い、斜流ファンに
より吸込用開口から吸い込まれる空気を斜流ファンの外
周側に形成された吹出口25から吹き出すよう構成す
る。この構成では回転体1の回転に伴いファン2からの
吹出空気は回転軸心に対して斜め方向と旋回方向への速
度成分を持つので、吹出口から吹出方向前方へ向け筒状
に延びる旋回気流となる。一方、斜流ファンの運転によ
り、旋回気流の内側に吸引力が作用し、旋回気流の内側
空気が吸込口開口を通し斜流ファンの吸込側に吸いこま
れる。斜流ファンの特性を適宜設定し、吸込空気を竜巻
あるいは循環気流となし得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、送風機及び該送
風機を用いた空気清浄装置並びに空気調和装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、換気対象空間の空気
を効率良く吸引捕集してこれを換気対象空間外に排出す
るための一つの有効な手段として、強い指向性を示す竜
巻気流を利用することが知られている。
【0003】例えば、特開平4−140号公報には、給
排気ファンとダクトを備えるとともに、その外周部に多
数の旋回気流吹出ノズルを配置する一方、これら旋回気
流吹出ノズル列の中心側に吸込口を備えてなる装置本体
を、換気対象空間の上部に配置し、上記旋回気流吹出ノ
ズルから吹き出される空気流によって換気対象空間の周
囲を囲繞する旋回気流を発生させるとともに、この旋回
気流の内側の空気を該旋回気流の軸心方向へ吸い込むこ
とで該吸込空気を上記軸心に沿って延びる強い指向性を
もつ竜巻気流とし、該竜巻気流の高い指向性と吸込作用
とによって比較的遠隔の特定部位の効率的な換気を実現
するようにした技術が示されている。
【0004】また、特開平9−25889号公報には、
給気用の遠心送風機の吸込側端面に、回転軸方向に延び
る筒部を設けるとともに、該筒部の外周面に排気用のプ
ロペラファンを設け、該プロペラファンから吹き出され
る空気流によって上記遠心送風機の吸込側を囲繞する旋
回気流を発生させるとともに、この旋回気流の内側の空
気を該旋回気流の軸心方向へ吸い込むことで該吸込空気
を上記軸心に沿って延びる強い指向性をもつ竜巻気流と
し、該竜巻気流の高い指向性と吸込作用とによって比較
的遠隔の特定部位の効率的な換気を実現するようにした
技術が示されている。
【0005】また一方、効率的な換気作用の実現という
点においては、上記竜巻気流を利用する外に、特定の換
気環境から該換気環境に臨む送風機の吸込側に至る流線
をもつ循環気流を利用することも考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、竜巻気流を
利用する上掲の二つの公知技術のうち、前者の換気装置
においては、装置が非常に大掛かりなものとなり、例え
ば鋳造・鍛造工場等の設置スペースに余裕のある場所に
しか設置できず、例えば居室内の換気装置等として適用
することは困難である。
【0007】また、後者の換気装置においては、その構
造上、ダクト方式の換気装置にその用途が限定され、例
えば居室内の換気装置等として適用することは困難であ
る。さらに、給気用の遠心送風機の吸込側にその下方へ
延長して排気用のプロペラファンを設ける構造であるこ
とから、特に上下方向における装置のコンパクト化が難
しく、例えば居室の天井に設置される換気装置としては
適用が困難である。
【0008】一方、循環気流を利用する換気装置におい
ては、該循環気流がほとんど指向性をもたず、吸込口か
らの距離が遠くなるに従って急激に吸込空気流速が低下
し(換言すれば、吸込力が低下し)、吸込口の周辺の広
範囲からショートサーキット状に空気を吸い込むことと
なり、特定の部位の換気を効率的に行うことが困難であ
る。
【0009】そこで本願発明は、より簡易且つコンパク
トな構造にて、例えば換気対象空間に竜巻気流あるいは
循環気流を確実に生成させ得るようにした送風機及び該
送風機を用いた空気清浄装置並びに空気調和装置を提供
せんとしてなされたものである。
【0010】
【発明の技術的背景】本願発明者らは、簡単且つコンパ
クトな構造にて、指向性の強い竜巻気流を確実に発生さ
せて効率的な換気が行えるようにする手段、及び循環気
流により効率的な換気が行える手段の開発研究を進める
過程において、羽根車の回転軸心に対して斜め方向への
吹出方向をもつとともに、この吹出空気が羽根車の回転
により旋回成分が付与された筒状の旋回気流とされると
いう機能上の特質をもつ斜流ファンに着目し、この斜流
ファンから吹き出される旋回気流を特定の空間を囲繞す
るエアカーテンとして利用し且つこの囲繞空間の中心部
分に上記斜流ファンの吸引力を働かせることで該囲繞空
間から上記斜流ファンに吸い込まれる吸込空気を竜巻気
流あるいは循環気流とすることに想到したものである。
【0011】また一方、囲繞空間内の吸込空気が竜巻気
流となるか循環気流となるかは、上記斜流ファンから吹
き出される旋回気流の旋回成分の大きさ、換言すれば、
旋回気流がもつ遠心力の強さにより決定されること、及
びこの旋回成分の大きさが斜流ファンの羽根の捩れ角及
び取付角を一定とした場合には、該斜流ファンの使用点
の設定により決定されることは知られている。即ち、例
えば、図13に示す斜流ファンの「風量−静圧」特性図
において、「小風量大静圧」の使用点「A」と、「大風
量小静圧」の使用点「B」とを想定する。そして、図1
5は「小風量大静圧」の使用点「A」の場合における斜
流ファンの羽根3での速度ベクトルであり、図14は
「大風量小静圧」の使用点「B」の場合における羽根3
での速度ベクトルである。図14の場合と図15の場合
とを比較すると、図14の場合における空気流の羽根3
の出口における吹出角度、即ち、羽根出口角「θ2
は、図15の場合における空気流の羽根出口角「θ2
よりも大きい。従って、「大風量小静圧」の設定の斜流
ファン(図14)の場合には、該斜流ファンにより発生
される旋回気流の旋回成分が弱い(即ち、旋回気流の遠
心力が小さい)ことから、該旋回気流の内側から吸い込
まれる吸込空気は竜巻気流までには至らず、循環気流と
なる。これに対して、「小風量大静圧」の設定の斜流フ
ァン(図15)の場合には、該斜流ファンにより発生さ
れる旋回気流の旋回成分が強い(即ち、旋回気流の遠心
力が大きい)ことから、該旋回気流の内側から吸い込ま
れる吸込空気は竜巻気流となるものである。
【0012】一方、図14に示すように、「大風量小静
圧」の設定の斜流ファンであって該斜流ファンからの旋
回気流の旋回成分が小さくて該旋回気流の内側の吸込空
気が竜巻気流とならずに循環気流となるような場合であ
っても、例えば図16に示すように吹出側にステータ2
6を設けて該ステータ26の出口における吹出角
「θ3」を図15の場合における羽根吹出角「θ2」と同
程度とすることで、上記吸込空気を竜巻気流とすること
ができるものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願発明では、上記「技
術的背景」で説明した着想及び知見事項等を基礎とし
て、上述の如き課題を解決するための具体的手段として
次のような構成を採用している。
【0014】本願の第1の発明にかかる送風機は、図1
に例示するように、回転駆動される回転体1の外周に、
該回転体1の回転軸心に対して斜め方向への吹出方向を
もつ斜流ファン2を備える一方、該斜流ファン2の径方
向内側には、上記回転軸心方向において上記斜流ファン
2の吹出側に開口し且つその吸込側に連通する吸込用開
口9を設け、上記回転体1の回転に伴い、上記斜流ファ
ン2により上記吸込用開口9から吸い込まれる空気を該
斜流ファン2の外周側に形成された吹出口25から吹き
出すように構成したことを特徴としている。
【0015】本願の第2の発明にかかる送風機は、上記
第1の発明にかかる送風機において、上記回転体1の上
記吸込用開口9部分に、該吸込用開口9から吸い込まれ
る空気を上記斜流ファン2の吸込側に吹き出す補助ファ
ン12を備えたことを特徴としている。
【0016】本願の第3の発明にかかる送風機は、上記
第2の発明にかかる送風機において、上記回転体1と上
記補助ファン12とを一体的に形成したことを特徴とし
ている。
【0017】本願の第4の発明にかかる送風機は、図4
に例示するように、上記第1,第2又は第3の発明にか
かる送風機において、上記斜流ファン2の吹出口25
に、該吹出口25から吹き出される吹出空気の旋回方向
における吹出方向を調整可能とするステータ26を備え
たことを特徴としている。
【0018】本願の第5の発明にかかる空気清浄装置
は、図1に例示するように、回転駆動される回転体1の
外周に、該回転体1の回転軸心に対して斜め方向への吹
出方向をもつ斜流ファン2を備える一方、該斜流ファン
2の径方向内側には、上記回転軸心方向において上記斜
流ファン2の吹出側に開口し且つその吸込側に連通する
吸込用開口9を設け、上記回転体1の回転に伴い、上記
斜流ファン2により上記吸込用開口9から吸い込まれる
空気を該斜流ファン2の外周側に形成された吹出口25
から吹き出すように構成された送風機X1〜X4を、上記
回転体1の回転軸心を上下方向に向けるとともに上記斜
流ファン2の吹出口25を斜め下方へ指向させた状態で
天井30部分に配置するとともに、上記送風機X1〜X4
における上記斜流ファン2の吸込側部位に空気清浄エレ
メント31を配置し、上記送風機X1〜X4の上記吸込用
開口9から吸い込まれた室内空気を上記空気清浄エレメ
ント31を通過させて上記吹出口25から室内側へ吹き
出すように構成したことを特徴としている。
【0019】本願の第6の発明にかかる空気清浄装置
は、上記第5の発明にかかる空気清浄装置において、上
記回転体1の上記吸込用開口9部分に、該吸込用開口9
から吸い込まれる空気を上記斜流ファン2の吸込側に吹
き出す補助ファン12を備えたことを特徴としている。
【0020】本願の第7の発明にかかる空気清浄装置
は、上記第6の発明にかかる空気清浄装置において、上
記回転体1と上記補助ファン12とを一体的に形成した
ことを特徴としている。
【0021】本願の第8の発明にかかる空気清浄装置
は、図4に例示するように、上記第5,第6,又は第7
の発明にかかる空気清浄装置において、上記斜流ファン
2の吹出口25側に、該吹出口25から吹き出される吹
出空気の旋回方向における吹出方向を調整可能なステー
タ26を備えたことを特徴としている。
【0022】本願の第9の発明にかかる空気清浄装置
は、図10に例示するように、上記第5,第6,第7又
は第8の発明にかかる空気清浄装置において、上記空気
清浄エレメント31を、その内径が上記吸込用開口9の
口径よりも大きく且つその外径が上記斜流ファン2の上
記羽根3部分の内径よりも小さく設定された円筒状形態
とし、上記羽根3の内周側で且つ上記吸込用開口9の外
周側に対応する位置に、上記羽根3の軸心方向において
少なくともその一部が該羽根3と重合した状態で配置し
たことを特徴としている。
【0023】本願の第10の発明にかかる空気調和装置
は、回転駆動される回転体1の外周に、該回転体1の回
転軸心に対して斜め方向への吹出方向をもつ斜流ファン
2を備える一方、該斜流ファン2の径方向内側には、上
記回転軸心方向において上記斜流ファン2の吹出側に開
口し且つその吸込側に連通する吸込用開口9を設け、上
記回転体1の回転に伴い、上記斜流ファン2により上記
吸込用開口9から吸い込まれる空気を該斜流ファン2の
外周側に形成された吹出口25から吹き出すように構成
された送風機X1〜X4を、上記回転体1の回転軸心を上
下方向に向けるとともに上記斜流ファン2の吹出口25
を斜め下方へ指向させた状態で天井30部分に配置する
とともに、上記送風機X1〜X4における上記斜流ファン
2の吸込側部位に熱交換エレメント31を配置し、上記
送風機X1〜X4の上記吸込用開口9から吸い込まれた室
内空気を上記熱交換エレメント31を通過させて上記吹
出口25から室内側へ吹き出すように構成したことを特
徴としている。
【0024】本願の第11の発明にかかる空気調和装置
は、上記第10の発明にかかる空気調和装置において、
上記回転体1の上記吸込用開口9部分に、該吸込用開口
9から吸い込まれる空気を上記斜流ファン2の吸込側に
吹き出す補助ファン12を備えたことを特徴としてい
る。
【0025】本願の第12の発明にかかる空気調和装置
は、上記第11の発明にかかる空気調和装置において、
上記回転体1と上記補助ファン12とを一体的に形成し
たことを特徴としている。
【0026】本願の第13の発明にかかる空気調和装置
は、上記第10,第11又は第12の発明にかかる空気
調和装置において、上記斜流ファン2の吹出口25側
に、該吹出口25から吹き出される吹出空気の旋回方向
における吹出方向を調整可能なステータ26を備えたこ
とを特徴としている。
【0027】本願の第14の発明にかかる空気調和装置
は、上記第10,第11,第12又は第13の発明にか
かる空気調和装置において、上記熱交換エレメント31
を、その内径が上記吸込用開口9の口径よりも大きく且
つその外径が上記斜流ファン2の上記羽根3部分の内径
よりも小さく設定された円筒状形態とし、上記羽根3の
内周側で且つ上記吸込用開口9の外周側に対応する位置
に、上記羽根3の軸心方向において少なくともその一部
が該羽根3と重合した状態で配置したことを特徴として
いる。
【0028】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0029】(イ) 本願の第1の発明にかかる送風機
は、回転駆動される回転体1の外周に、該回転体1の回
転軸心に対して斜め方向への吹出方向をもつ斜流ファン
2を備える一方、該斜流ファン2の径方向内側には、上
記回転軸心方向において上記斜流ファン2の吹出側に開
口し且つその吸込側に連通する吸込用開口9を設け、上
記回転体1の回転に伴い、上記斜流ファン2により上記
吸込用開口9から吸い込まれる空気を該斜流ファン2の
外周側に形成された吹出口25から吹き出すように構成
している。
【0030】従って、上記回転体1の回転に伴って上記
斜流ファン2から吹出口25を通して吹き出される吹出
空気は、上記回転体1の回転軸心に対して斜め方向への
速度成分と、上記斜流ファン2の回転に伴う旋回方向へ
の速度成分とを併せもつことから、上記吹出口25から
その吹出方向前方へ向けて筒状に延びる旋回気流とな
り、該旋回気流はその内外を区画する一種のエアカーテ
ンとなる。
【0031】一方、上記斜流ファン2の運転により、上
記旋回気流の内側には該斜流ファン2の吸引力が作用
し、上記旋回気流の内側の空気が上記吸込用開口9を通
して該斜流ファン2の吸込側に吸い込まれる。即ち、上
記斜流ファン2の回転に伴い、該斜流ファン2の吹出口
25からその前方に筒状に吹き出される旋回気流と、該
旋回気流の内側において上記吸込用開口9に向かう吸込
空気流れという相反する方向の流れをもつ二つの空気流
が生じることになる。
【0032】ここで、上記斜流ファンの使用点が「大風
量小静圧」の設定とされている場合には、図14で示す
如き速度ベクトルとなるため、上記旋回気流の旋回成分
が弱く(即ち、旋回気流の遠心力が小さく)、上記旋回
気流の内側に発生する吸込空気流は、上記吸込用開口9
から吸い込まれて上記吹出口25から吹き出される循環
気流となる。従って、この場合、上記旋回気流がエアカ
ーテンとなり、その内側に循環気流が発生することか
ら、例えばこの送風機を換気装置に適用した場合には、
例えば上記旋回気流によるエアカーテンが存在しない場
合の如き吸込空気のショートサーキット状態の発生が防
止され、上記旋回気流により囲まれた空間を効率的に換
気することができることになる。
【0033】これに対して、上記斜流ファン2の使用点
が「小風量大静圧」の設定とされている場合には、図1
5で示す如き速度ベクトルとなるため、上記旋回気流の
旋回成分が強く(即ち、旋回気流の遠心力が大きく)、
上記旋回気流の内側に発生する吸込空気流は竜巻気流と
なる。従って、この竜巻気流は指向性が強く且つ吸引力
も強く、しかも上記旋回気流によってその内外空間が区
画された状態となっていることから、例えばこの送風機
を換気装置に適用した場合には、該旋回気流の内側の空
間のより一層効率的な換気が実現されることになる。
【0034】このように、この発明の送風機によれば、
斜流ファン2のもつ本来的な機能を利用することとその
吸込側の通路構成に工夫をこらすことによって、より簡
単且つコンパクトな構造で、竜巻気流あるいは循環気流
の吸込空気流を確実に発生させることができるものであ
る。
【0035】(ロ) 本願の第2の発明にかかる送風機
によれば、上記第1の発明にかかる送風機において、上
記回転体1の上記吸込用開口9部分に、該吸込用開口9
から吸い込まれる空気を上記斜流ファン2の吸込側に吹
き出す補助ファン12を備えているので、上記吸込用開
口9から吸い込まれた後、Uターンして上記斜流ファン
2の吸込側に至る吸込空気は、上記補助ファン12によ
って上記斜流ファンの軸方向への速度成分が増大され
る。
【0036】従って、吸込空気流がUターン流れの内側
に偏って流れることが抑制され、上記斜流ファンへ吸い
込まれる空気流の風速分布が改善され、それだけ通風抵
抗が減少し、吸込空気が竜巻気流である場合にも循環気
流である場合にも、より効率的な換気性能が実現される
ことになる。
【0037】(ハ) 本願の第3の発明にかかる送風機
によれば、上記第2の発明にかかる送風機において、上
記回転体1と上記補助ファン12とを一体的に形成して
いるので、例えば上記回転体1と補助ファン12とを別
体形成した場合に比して、送風機の組付作業が簡略化さ
れ、それだけコストダウンが図れるものである。
【0038】(ニ) 本願の第4の発明にかかる送風機
によれば、上記第1,第2又は第3の発明にかかる送風
機において、上記斜流ファン2の吹出口25に、該吹出
口25から吹き出される吹出空気の旋回方向における吹
出方向を調整可能とするステータ26を備えているの
で、該ステータ26の方向調整により、例え「大風量小
静圧」設定の斜流ファン2を使用した送風機であって
も、上記ステータ26の偏向作用によりその吸込空気流
を竜巻気流としてより効率的な換気作用を行わしめるこ
とが可能となるものである。
【0039】(ホ) 本願の第5の発明にかかる空気清
浄装置によれば、回転駆動される回転体1の外周に、該
回転体1の回転軸心に対して斜め方向への吹出方向をも
つ斜流ファン2を備える一方、該斜流ファン2の径方向
内側には、上記回転軸心方向において上記斜流ファン2
の吹出側に開口し且つその吸込側に連通する吸込用開口
9を設け、上記回転体1の回転に伴い、上記斜流ファン
2により上記吸込用開口9から吸い込まれる空気を該斜
流ファン2の外周側に形成された吹出口25から吹き出
すように構成された送風機X1〜X4を、上記回転体1の
回転軸心を上下方向に向けるとともに上記斜流ファン2
の吹出口25を斜め下方へ指向させた状態で天井30部
分に配置するとともに、上記送風機X1〜X4における上
記斜流ファン2の吸込側部位に空気清浄エレメント31
を配置し、上記送風機X1〜X4の上記吸込用開口9から
吸い込まれた室内空気を上記空気清浄エレメント31を
通過させて上記吹出口25から室内側へ吹き出すように
構成している。
【0040】従って、上記送風機X1〜X4の運転に伴っ
て該送風機X1〜X4の上記斜流ファン2から上記吹出口
25を通して天井30側から室内に向けて吹き出される
吹出空気は、上記送風機X1〜X4の回転軸心に対して斜
め方向への速度成分と、上記斜流ファン2の回転に伴う
旋回方向への速度成分とを併せもつことから、天井30
側から室内床面側に向けて筒状に延びる旋回気流とな
り、該旋回気流はその内外を区画する一種のエアカーテ
ンとなる。
【0041】一方、上記送風機X1〜X4の運転により、
上記旋回気流の内側には上記斜流ファン2の吸引力が作
用し、上記旋回気流の内側の空気が上記吸込用開口9を
通して該斜流ファン2の吸込側に吸い込まれる。即ち、
上記送風機X1〜X4の回転に伴い、該斜流ファン2の吹
出口25からその前方に筒状に吹き出される旋回気流
と、該旋回気流の内側において上記吸込用開口に向かう
吸込空気流れという相反する方向の流れをもつ二つの空
気流が生じることになる。
【0042】そして、上記吸込用開口9から吸い込まれ
た吸込空気は、上記斜流ファン2の吸込側に配置した空
気清浄エレメント31を通過することで清浄化され、し
かる後、上記斜流ファン2から室内側に向けて吹き出さ
れ、これにより室内空気の清浄作用が実現されるもので
ある。
【0043】ここで、上記送風機X1〜X4における上記
斜流ファン2の使用点が「大風量小静圧」の設定とされ
ている場合には、図14で示す如き速度ベクトルとなる
ため、上記旋回気流の旋回成分が弱く(即ち、旋回気流
の遠心力が小さく)、上記旋回気流の内側に発生する吸
込空気流は、上記吸込用開口9から吸い込まれて上記吹
出口25から吹き出される循環気流となる。従って、こ
の場合、上記旋回気流がエアカーテンとなり、その内側
に循環気流が発生することから、例えば上記旋回気流に
よるエアカーテンが存在しない場合の如き吸込空気のシ
ョートサーキット状態の発生が防止され、上記旋回気流
により囲まれた空間内の空気を効率的に清浄化すること
ができることになる。即ち、特定空間の集中的な空気清
浄化が実現されることになる。
【0044】これに対して、上記送風機X1〜X4におけ
る上記斜流ファン2の使用点が「小風量大静圧」の設定
とされている場合には、図15で示す如き速度ベクトル
となるため、上記旋回気流の旋回成分が強く(即ち、旋
回気流の遠心力が大きく)、上記旋回気流の内側に発生
する吸込空気流は竜巻気流となる。従って、この竜巻気
流は指向性が強く且つ吸引力も強く、しかも上記旋回気
流によってその内外空間が区画された状態となっている
ことから、上記旋回気流により囲まれた空間内で且つ上
記竜巻気流の指向方向前方のより遠距離にある空気を集
中的に且つ効率的に清浄化することができることにな
る。
【0045】(ヘ) 本願の第6の発明にかかる空気清
浄装置によれば、上記第5の発明にかかる空気清浄装置
において、上記回転体1の上記吸込用開口9部分に、該
吸込用開口9から吸い込まれる空気を上記斜流ファン2
の吸込側に吹き出す補助ファン12を備えているので、
吸込空気流がUターン流れの内側に偏って流れて上記空
気清浄エレメント31における風速分布が悪化するのが
可及的に改善され、それだけ上記空気清浄エレメント3
1における通風抵抗が減少し、吸込空気が竜巻気流であ
る場合にも循環気流である場合にも、より効率的な空気
清浄化作用が実現されることになる。
【0046】(ト) 本願の第7の発明にかかる空気清
浄装置によれば、上記第6の発明にかかる空気清浄装置
において、上記回転体1と上記補助ファン12とを一体
的に形成しているので、例えば上記回転体1と補助ファ
ン12とを別体形成した場合に比して、空気清浄装置の
組付作業が簡略化され、それだけコストダウンが図れる
ものである。
【0047】(チ) 本願の第8の発明にかかる空気清
浄装置によれば、上記第5,第6又は第7の発明にかか
る空気清浄装置において、上記斜流ファン2の吹出口2
5側に、該吹出口25から吹き出される吹出空気の旋回
方向における吹出方向を調整可能なステータ26を備え
ているので、該ステータ26の方向調整により、例え
「大風量小静圧」設定の斜流ファン2をもつ送風機を備
えた空気清浄装置であっても、上記ステータ26の偏向
作用によりその吸込空気流を竜巻気流としてより効率的
な空気清浄化作用を行わしめることが可能となるもので
ある。
【0048】(リ) 本願の第9の発明にかかる空気清
浄装置によれば、上記第5,第6,第7又は第8の発明
にかかる空気清浄装置において、上記空気清浄エレメン
ト31を、その内径が上記吸込用開口9の口径よりも大
きく且つその外径が上記斜流ファン2の上記羽根3部分
の内径よりも小さく設定された円筒状形態とし、上記羽
根3の内周側で且つ上記吸込用開口9の外周側に対応す
る位置に、上記羽根3の軸心方向において少なくともそ
の一部が該羽根3と重合した状態で配置しているので、
例えば上記空気清浄エレメント31と上記羽根3とがそ
の軸心方向において重合配置されていない構造の場合に
比して、この重合分だけ空気清浄装置の高さ寸法を小さ
くすることができ、かかる高さ方向のコンパクト化は、
この空気清浄装置が天井30の室内側に吊り下げ設置さ
れる天井吊下型である場合にその効果が特に顕著とな
る。
【0049】(ヌ) 本願の第10の発明にかかる空気
調和装置は、回転駆動される回転体1の外周に、該回転
体1の回転軸心に対して斜め方向への吹出方向をもつ斜
流ファン2を備える一方、該斜流ファン2の径方向内側
には、上記回転軸心方向において上記斜流ファン2の吹
出側に開口し且つその吸込側に連通する吸込用開口9を
設け、上記回転体1の回転に伴い、上記斜流ファン2に
より上記吸込用開口9から吸い込まれる空気を該斜流フ
ァン2の外周側に形成された吹出口25から吹き出すよ
うに構成された送風機X1〜X4を、上記回転体1の回転
軸心を上下方向に向けるとともに上記斜流ファン2の吹
出口25を斜め下方へ指向させた状態で天井部分に配置
するとともに、上記送風機X1〜X4における上記斜流フ
ァン2の吸込側部位に熱交換エレメント31を配置し、
上記送風機X1〜X4の上記吸込用開口9から吸い込まれ
た室内空気を上記熱交換エレメント31を通過させて上
記吹出口25から室内側へ吹き出すように構成してい
る。
【0050】従って、上記送風機X1〜X4の運転に伴っ
て該送風機X1〜X4の上記斜流ファン2から上記吹出口
25を通して天井30側から室内に向けて吹き出される
吹出空気は、上記送風機X1〜X4の回転軸心に対して斜
め方向への速度成分と、上記斜流ファン2の回転に伴う
旋回方向への速度成分とを併せもつことから、天井30
側から室内床面側に向けて筒状に延びる旋回気流とな
り、該旋回気流はその内外を区画する一種のエアカーテ
ンとなる。
【0051】一方、上記送風機X1〜X4の運転により、
上記旋回気流の内側には上記斜流ファン2の吸引力が作
用し、上記旋回気流の内側の空気が上記吸込用開口9を
通して該斜流ファン2の吸込側に吸い込まれる。即ち、
上記送風機X1〜X4の回転に伴い、該斜流ファン2の吹
出口25からその前方に筒状に吹き出される旋回気流
と、該旋回気流の内側において上記吸込用開口9に向か
う吸込空気流れという相反する方向の流れをもつ二つの
空気流が生じることになる。
【0052】そして、上記吸込用開口9から吸い込まれ
た吸込空気は、上記斜流ファン2の吸込側に配置した熱
交換エレメント31を通過することで温度調整された温
調空気となり、上記斜流ファン2から室内側に向けて吹
き出されることで、室内の空調作用が実現されるもので
ある。
【0053】ここで、上記送風機X1〜X4における上記
斜流ファン2の使用点が「大風量小静圧」の設定とされ
ている場合には、図14で示す如き速度ベクトルとなる
ため、上記旋回気流の旋回成分が弱く(即ち、旋回気流
の遠心力が小さく)、上記旋回気流の内側に発生する吸
込空気流は、上記吸込用開口9から吸い込まれて上記吹
出口から吹き出される循環気流となる。従って、この場
合、上記旋回気流がエアカーテンとなり、その内側に循
環気流が発生することから、例えば上記旋回気流による
エアカーテンが存在しない場合の如き吸込空気のショー
トサーキット状態の発生が防止され、上記旋回気流によ
り囲まれた空間内の空気を効率的に温度調整することが
できることになる。即ち、特定空間の集中的な空調が実
現されることになる。
【0054】これに対して、上記送風機X1〜X4におけ
る上記斜流ファン2の使用点が「小風量大静圧」の設定
とされている場合には、図15で示す如き速度ベクトル
となるため、上記旋回気流の旋回成分が強く(即ち、旋
回気流の遠心力が大きく)、上記旋回気流の内側に発生
する吸込空気流は竜巻気流となる。従って、この竜巻気
流は指向性が強く且つ吸引力も強く、しかも上記旋回気
流によってその内外空間が区画された状態となっている
ことから、上記旋回気流により囲まれた空間内で且つ上
記竜巻気流の指向方向前方のより遠距離にある空気を集
中的に且つ効率的に温度調整することができることにな
る。
【0055】(ル) 本願の第11の発明にかかる空気
調和装置によれば、上記第10の発明にかかる空気調和
装置において、上記回転体1の上記吸込用開口9部分
に、該吸込用開口9から吸い込まれる空気を上記斜流フ
ァン2の吸込側に吹き出す補助ファン12を備えている
ので、吸込空気流がUターン流れの内側に偏って流れて
上記熱交換エレメント31における風速分布が悪化する
のが可及的に改善され、それだけ該熱交換エレメント3
1における通風抵抗が減少し、吸込空気が竜巻気流であ
る場合にも循環気流である場合にも、より効率的な温度
調整作用が実現されることになる。
【0056】(ヲ) 本願の第12の発明にかかる空気
調和装置によれば、上記第11の発明にかかる空気調和
装置において、上記回転体1と上記補助ファン12とを
一体的に形成しているので、例えば上記回転体1と補助
ファン12とを別体形成した場合に比して、空気調和装
置の組付作業が簡略化され、それだけコストダウンが図
れるものである。
【0057】(ワ) 本願の第13の発明にかかる空気
調和装置によれば、上記第10,第11又は第12の発
明にかかる空気調和装置において、上記斜流ファン2の
吹出口25側に、該吹出口25から吹き出される吹出空
気の旋回方向における吹出方向を調整可能なステータ2
6を備えているので、該ステータ26の方向調整によ
り、例え「大風量小静圧」設定の斜流ファン2をもつ送
風機を備えた空気調和装置であっても、上記ステータ2
6の偏向作用によりその吸込空気流を竜巻気流としてよ
り効率的な温度調整作用を行わしめることが可能となる
ものである。
【0058】(カ) 本願の第14の発明にかかる空気
調和装置によれば、上記第10,第11,第12又は第
13の発明にかかる空気調和装置において、上記熱交換
エレメント31を、その内径が上記吸込用開口9の口径
よりも大きく且つその外径が上記斜流ファン2の上記羽
根3部分の内径よりも小さく設定された円筒状形態と
し、上記羽根3の内周側で且つ上記吸込用開口9の外周
側に対応する位置に、上記羽根3の軸心方向において少
なくともその一部が該羽根3と重合した状態で配置して
いるので、例えば上記空気清浄エレメント31と上記羽
根3とがその軸心方向において重合配置されていない構
造の場合に比して、この重合分だけ空気清浄装置の高さ
寸法を小さくすることができ、かかる高さ方向のコンパ
クト化は、この空気清浄装置が天井30の室内側に吊り
下げ設置される天井吊下型である場合にその効果が特に
顕著となる。
【0059】
【発明の実施の形態】以下、本願発明を添付図面に示す
実施形態に基づいて具体的に説明する。
【0060】第1の実施形態(図1〜図3参照) 図1には、本願発明の第1の実施形態にかかる天井埋込
型の空気清浄装置Z1を示している。この空気清浄装置
1は、下端面が開放し且つ室内側から天井30内に埋
め込み配置される矩形箱状のケーシング21と、該ケー
シング21の下端開放部分を閉塞する如く室内側から取
り付けられた次述の給排グリル23とで囲まれた内部空
間に、次述の送風機X1と空気清浄エレメント31とを
それぞれ配置して構成される。
【0061】上記給排グリル23は、図1及び図3に示
すように、その外周部に斜め下方に指向する複数の吹出
口25,25,・・を備えるとともに、その中心部分に
は吸込口24を備えている。
【0062】上記送風機X1は、次述する羽根車1と該
羽根車1を回転駆動するファンモータ10とで構成され
る。
【0063】上記羽根車1は、特許請求の範囲中の「回
転体」に該当するものであって、図1及び図2に示すよ
うに、同心状に配置され且つ円板状の基板6により一体
的に連結された外側周壁4と内側周壁5と、軸心に位置
し且つ複数の連結ステー8,8,・・により上記内側周
壁5に連結されたボス7とを備えて構成され、該ボス7
に軸着された回転軸10aを介してファンモータ10に
より回転駆動されるようになっている。また、上記羽根
車1の上記外側周壁4は、円錐板状に傾斜した面とさ
れ、該外側周壁4の外周面には複数の羽根3,3,・・
が所定ピッチで取り付けられて斜流ファン2を構成して
いる。さらに、上記羽根車1における上記内側周壁5
は、該羽根車1の軸心方向に延びる円筒状に形成され、
該外側周壁4と上記ボス7との中間部位は該軸心方向に
貫通した吸込用開口9とされている。
【0064】このように構成された上記羽根車1は、上
記ケーシング21の天板21aに固定された上記ファン
モータ10により垂下支持された状態で、上記ケーシン
グ21の下端開口部分と上記給排グリル23の内側空間
部との間に跨がって配置され、且つこの配置状態におい
ては上記斜流ファン2の吹出側が上記給排グリル23の
上記各吹出口25,25,・・に臨ましめられている。
従って、上記羽根車1の回転に伴い、流線A1で示すよ
うに上記吸込用開口9から上記ケーシング21内に吸い
込まれた吸込空気は、該ケーシング21内において反転
して上記斜流ファン2の吸込側に導入されるとともに、
流線A2で示すように上記斜流ファン2から上記給排グ
リル23の各吹出口25,25,・・を通って上記天井
30側から斜め下方に向け、しかも該斜流ファン2の回
転方向に所定の旋回成分をもつ旋回気流として室内側に
吹き出される。
【0065】上記空気清浄エレメント31は、図1及び
図2に示すように、直方体状のエレメント体31aを四
角形状に組み合わせて構成される。そして、この空気清
浄エレメント31は、その中心部分に上記吸込用開口9
に対応する径寸法をもつベルマウス33とするとともに
複数の固定ボルト11,11,・・により上記ケーシン
グ21の天板21a側に吊下支持されるエレメント載置
台32に載置された状態で、上記吸込用開口9から上記
斜流ファン2の吸込側に至る通風経路中に配置されてい
る。従って、上記斜流ファン2の運転に伴って上記吸込
用開口9から吸い込まれて上記斜流ファン2の吸込側に
導入される空気A1は、その通風途中において上記空気
清浄エレメント31を通過することで清浄化され、清浄
空気として上記吹出口25,25,・・から室内側に吹
き出されることになる。
【0066】ところで、上記空気清浄装置Z1は、上述
のように、上記羽根車1の回転に伴って上記斜流ファン
2が回転することで、室内空気を上記給排グリル23の
吸込口24から上記羽根車1の吸込用開口9を通して吸
い込み、これを上記空気清浄エレメント31において清
浄化して清浄空気とした後、上記給排グリル23の上記
各吹出口25,25,・・から室内側に吹き出すことで
室内空気の清浄作用を為すものである。
【0067】この場合、上記送風機X1の運転に伴って
該送風機X1の上記斜流ファン2から上記吹出口25,
25,・・を通して天井30側から室内床面側に向けて
吹き出される吹出空気A2は、上記空気清浄装置Z1の回
転軸心に対して斜め方向への速度成分と、上記斜流ファ
ン2の回転に伴う旋回方向への速度成分とを併せもつこ
とから、天井30側から室内床面側に向けて筒状に延び
る旋回気流となり、該旋回気流により室内空間を該旋回
気流の内外に区画する一種のエアカーテンが生成され
る。
【0068】一方、上記送風機X1の運転により、上記
旋回気流A2の内側には上記斜流ファン2の吸引力が作
用し、上記旋回気流A2の内側の空気が上記吸込用開口
9を通して該斜流ファン2の吸込側に吸い込まれる。即
ち、上記送風機X1の回転に伴い、該斜流ファン2の吹
出口25,25,・・からその前方に筒状に吹き出され
る旋回気流A2と、該旋回気流A2の内側において上記吸
込用開口9に向かう吸込空気流れ(A3又はA4)という
相反する方向の流れをもつ二つの空気流が生じることに
なる。
【0069】そして、上記吸込用開口9から吸い込まれ
た吸込空気は、上記斜流ファン2の吸込側に配置した空
気清浄エレメント31を通過することで清浄化され、し
かる後、上記斜流ファン2の上記吹出口25,25,・
・から室内側に向けて吹き出され、これにより室内空気
の清浄作用が実現されるものである。
【0070】ここで、上記送風機X1における上記斜流
ファン2の使用点が「大風量小静圧」の設定とされてい
る場合には、図14で示すように上記旋回気流A2の旋
回成分が弱い(即ち、旋回気流の遠心力が小さい)こと
から、上記旋回気流の内側に発生する吸込空気流は、上
記吸込用開口9から吸い込まれて上記吹出口25,2
5,・・から吹き出される循環気流A4となる。従っ
て、この場合、上記旋回気流A2がエアカーテンとな
り、その内側に循環気流A4が発生することから、例え
ば上記旋回気流A2によるエアカーテンが存在しない場
合の如き吸込空気のショートサーキット状態の発生が防
止され、上記旋回気流A2により囲まれた空間内の空気
を効率的に清浄化することができることになる。即ち、
特定空間の集中的な空気清浄化が実現されることにな
る。
【0071】これに対して、上記送風機X1における上
記斜流ファン2の使用点が「小風量大静圧」の設定とさ
れている場合には、図15で示すように上記旋回気流A
2の旋回成分が強い(即ち、旋回気流A2の遠心力が大き
い)ことから、上記旋回気流A2の内側に発生する吸込
空気流は竜巻気流A3となる。従って、この竜巻気流A3
は指向性が強く且つ吸引力も強く、しかも上記旋回気流
2によってその内外空間が区画された状態となってい
ることから、上記旋回気流A2により囲まれた空間内で
且つ上記竜巻気流A3の指向方向前方のより遠距離にあ
る空気を集中的に且つ効率的に清浄化することができる
ことになる。
【0072】尚、この実施形態の空気清浄装置Z1は、
送風機X1を構成する上記斜流ファン2の吸込側に上記
空気清浄エレメント31を配置することで構成されてい
るが、上記空気清浄エレメント31の配置位置に該空気
清浄エレメント31に代えて熱交換エレメントを配置す
ることで天井埋込型の空気調和装置を得ることができる
ものである。
【0073】第2の実施形態(図4〜図6参照) 図4には、本願発明の第2の実施形態にかかる天井埋込
型の空気清浄装置Zを示している。この空気清浄装置
は、下端面が開放し且つ室内側から天井30内に埋
め込み配置される矩形箱状のケーシング21と、該ケー
シング21の下端開放部分を閉塞する如く室内側から取
り付けられた次述の給排グリル23とで囲まれた内部空
間に、次述の送風機X2と空気清浄エレメント31とを
それぞれ配置して構成される。
【0074】上記給排グリル23は、図4及び図6に示
すように、その外周部に斜め下方に指向する複数の吹出
口25,25,・・を備えるとともに、その中心部分に
は吸込口24を備えている。また、上記各吹出口25,
25,・・には、該吹出口25から旋回気流として吹き
出される上記斜流ファン2の吹出空気の旋回方向におけ
る吹出方向(即ち、上記斜流ファン2の羽根3における
空気の出口角度)を任意に調整可能としたステータ26
を取り付けている。
【0075】上記送風機X2は、次述する羽根車1と該
羽根車1を回転駆動するファンモータ10とで構成され
る。
【0076】上記羽根車1は、特許請求の範囲中の「回
転体」に該当するものであって、図4及び図5に示すよ
うに、同心状に配置され且つ円板状の基板6により一体
的に連結された外側周壁4と内側周壁5と、軸心に位置
し且つ複数の連結ステー8,8,・・により上記内側周
壁5に連結されたボス7とを備えて構成され、該ボス7
に軸着された回転軸10aを介してファンモータ10に
より回転駆動されるようになっている。また、上記羽根
車1の上記外側周壁4は、円錐板状に傾斜した面とさ
れ、該外側周壁4の外周面には複数の羽根3,3,・・
が所定ピッチで取り付けられて斜流ファン2を構成して
いる。さらに、上記羽根車1における上記内側周壁5
は、該羽根車1の軸心方向に延びる円筒状に形成され、
該外側周壁4と上記ボス7との中間部位は該軸心方向に
貫通した吸込用開口9とされている。
【0077】このように構成された上記羽根車1は、上
記ケーシング21の天板21aに固定された上記ファン
モータ10により垂下支持された状態で、上記ケーシン
グ21の下端開口部分と上記給排グリル23の内側空間
部との間に跨がって配置され、且つこの配置状態におい
ては上記斜流ファン2の吹出側が上記給排グリル23の
上記各吹出口25,25,・・に臨ましめられている。
従って、上記羽根車1の回転に伴い、流線A1で示すよ
うに上記吸込用開口9から上記ケーシング21内に吸い
込まれた吸込空気は、該ケーシング21内において反転
して上記斜流ファン2の吸込側に導入されるとともに、
流線A2で示すように上記斜流ファン2から上記給排グ
リル23の各吹出口25,25,・・を通って上記天井
30側から斜め下方に向け、しかも上記各吹出口25,
25,・・にそれぞれ配置した上記ステータ26,2
6,・・により設定された吹出方向に対応する所定の旋
回成分をもつ旋回気流として室内側に吹き出される。
【0078】上記空気清浄エレメント31は、図4及び
図5に示すように、直方体状のエレメント体31aを四
角形状に組み合わせて構成される。そして、この空気清
浄エレメント31は、その中心部分に上記吸込用開口9
に対応する径寸法をもつベルマウス33とするとともに
複数の固定ボルト11,11,・・により上記ケーシン
グ21の天板21a側に吊下支持されるエレメント載置
台32に載置された状態で、上記吸込用開口9から上記
斜流ファン2の吸込側に至る通風経路中に配置されてい
る。従って、上記斜流ファン2の運転に伴って上記吸込
用開口9から吸い込まれて上記斜流ファン2の吸込側に
導入される空気A1は、その通風途中において上記空気
清浄エレメント31を通過することで清浄化され、清浄
空気として上記吹出口25,25,・・から室内側に吹
き出されることになる。
【0079】ところで、上記空気清浄装置Z2は、上述
のように、上記羽根車1の回転に伴って上記斜流ファン
2が回転することで、室内空気を上記給排グリル23の
吸込口24から上記羽根車1の吸込用開口9を通して吸
い込み、これを上記空気清浄エレメント31において清
浄化して清浄空気とした後、上記給排グリル23の上記
各吹出口25,25,・・から室内側に吹き出すことで
室内空気の清浄作用を為すものである。
【0080】この場合、上記送風機X2の運転に伴って
該送風機X2の上記斜流ファン2から上記吹出口25,
25,・・を通して天井30側から室内床面側に向けて
吹き出される吹出空気A2は、上記空気清浄装置Z2の回
転軸心に対して斜め方向への速度成分と、上記斜流ファ
ン2の回転に伴う旋回方向への速度成分とを併せもつこ
とから、天井30側から室内床面側に向けて筒状に延び
る旋回気流となり、該旋回気流により室内空間を該旋回
気流の内外に区画する一種のエアカーテンが生成され
る。
【0081】一方、上記送風機X2の運転により、上記
旋回気流A2の内側には上記斜流ファン2の吸引力が作
用し、上記旋回気流A2の内側の空気が上記吸込用開口
9を通して該斜流ファン2の吸込側に吸い込まれる。即
ち、上記送風機X2の回転に伴い、該斜流ファン2の吹
出口25,25,・・からその前方に筒状に吹き出され
る旋回気流A2と、該旋回気流A2の内側において上記吸
込用開口9に向かう吸込空気流れ(A3又はA4)という
相反する方向の流れをもつ二つの空気流が生じることに
なる。
【0082】そして、上記吸込用開口9から吸い込まれ
た吸込空気は、上記斜流ファン2の吸込側に配置した空
気清浄エレメント31を通過することで清浄化され、し
かる後、上記斜流ファン2の上記吹出口25,25,・
・から室内側に向けて吹き出され、これにより室内空気
の清浄作用が実現されるものである。
【0083】ここで、上記送風機X2における上記斜流
ファン2の使用点が「大風量小静圧」の設定とされてい
る場合には、図14で示すように上記旋回気流A2の旋
回成分が弱い(即ち、旋回気流の遠心力が小さい)こと
から、上記旋回気流の内側に発生する吸込空気流は、上
記吸込用開口9から吸い込まれて上記吹出口25,2
5,・・から吹き出される循環気流A4となる。従っ
て、この場合、上記旋回気流A2がエアカーテンとな
り、その内側に循環気流A4が発生することから、例え
ば上記旋回気流A2によるエアカーテンが存在しない場
合の如き吸込空気のショートサーキット状態の発生が防
止され、上記旋回気流A2により囲まれた空間内の空気
を効率的に清浄化することができることになる。即ち、
特定空間の集中的な空気清浄化が実現されることにな
る。
【0084】これに対して、上記送風機X2における上
記斜流ファン2の使用点が「小風量大静圧」の設定とさ
れている場合には、図15で示すように上記旋回気流A
2の旋回成分が強い(即ち、旋回気流A2の遠心力が大き
い)ことから、上記旋回気流A2の内側に発生する吸込
空気流は竜巻気流A3となる。従って、この竜巻気流A3
は指向性が強く且つ吸引力も強く、しかも上記旋回気流
2によってその内外空間が区画された状態となってい
ることから、上記旋回気流A2により囲まれた空間内で
且つ上記竜巻気流A3の指向方向前方のより遠距離にあ
る空気を集中的に且つ効率的に清浄化することができる
ことになる。
【0085】さらに、この実施形態のものにおいては、
上記斜流ファン2の吹出口25,25,・・側に、該吹
出口25,25,・・から吹き出される吹出空気A2
旋回方向における吹出方向を調整可能なステータ26を
備えているので、該ステータ26の方向調整により、例
え「大風量小静圧」設定の斜流ファン2をもつ送風機X
2を備えた空気清浄装置Z2であっても、上記ステータの
偏向作用によりその吸込空気流を竜巻気流A3としてよ
り効率的な空気清浄化作用を行わしめることが可能とな
るものである。
【0086】尚、この実施形態の空気清浄装置Z2は、
送風機X2を構成する上記斜流ファン2の吸込側に上記
空気清浄エレメント31を配置することで構成されてい
るが、上記空気清浄エレメント31の配置位置に該空気
清浄エレメント31に代えて熱交換エレメントを配置す
ることで天井埋込型の空気調和装置を得ることができる
ものである。
【0087】第3の実施形態(図7〜図9参照) 図7には、本願発明の第3の実施形態にかかる天井埋込
型の空気清浄装置Zを示している。この空気清浄装置
は、下端面が開放し且つ室内側から天井30内に埋
め込み配置される矩形箱状のケーシング21と、該ケー
シング21の下端開放部分を閉塞する如く室内側から取
り付けられた次述の給排グリル23とで囲まれた内部空
間に、次述の送風機X3と空気清浄エレメント31とを
それぞれ配置して構成される。
【0088】上記給排グリル23は、図7及び図9に示
すように、その外周部に斜め下方に指向する複数の吹出
口25,25,・・を備えるとともに、その中心部分に
は吸込口24を備えている。また、上記各吹出口25,
25,・・には、該吹出口25から旋回気流として吹き
出される上記斜流ファン2の吹出空気の旋回方向におけ
る吹出方向(即ち、上記斜流ファン2の羽根3における
空気の出口角度)を任意に調整可能としたステータ26
を取り付けている。
【0089】上記送風機X3は、次述する羽根車1と該
羽根車1を回転駆動するファンモータ10とで構成され
る。
【0090】上記羽根車1は、特許請求の範囲中の「回
転体」に該当するものであって、図7及び図8に示すよ
うに、同心状に配置され且つ円板状の基板6により一体
的に連結された外側周壁4と内側周壁5と、軸心に位置
し且つ後述する軸流ファン12の羽根13,13,・・
により上記内側周壁5に連結されたボス7とを備えて構
成され、該ボス7に軸着された回転軸10aを介してフ
ァンモータ10により回転駆動されるようになってい
る。また、上記羽根車1の上記外側周壁4は、円錐板状
に傾斜した面とされ、該外側周壁4の外周面には複数の
羽根3,3,・・が所定ピッチで取り付けられて斜流フ
ァン2を構成している。さらに、上記羽根車1における
上記内側周壁5は、該羽根車1の軸心方向に延びる円筒
状に形成され、該外側周壁4と上記ボス7との中間部位
は該軸心方向に貫通した吸込用開口9とされている。ま
た、上記羽根車1の上記吸込用開口9には、上記内側周
壁5と上記ボス7との間に跨がり且つ周方向に所定ピッ
チで羽根13,13,・・が取り付けられ、これら各羽
根13,13,・・によって上記羽根車1の軸心に沿っ
て下方から上方に向かう空気流れを生成せしめる軸流フ
ァン12(特許請求の範囲中の「補助ファン」に該当す
る)が構成されている。
【0091】このように構成された上記羽根車1は、上
記ケーシング21の天板21aに固定された上記ファン
モータ10により垂下支持された状態で、上記ケーシン
グ21の下端開口部分と上記給排グリル23の内側空間
部との間に跨がって配置され、且つこの配置状態におい
ては上記斜流ファン2の吹出側が上記給排グリル23の
上記各吹出口25,25,・・に臨ましめられている。
【0092】従って、上記羽根車1の回転に伴い、上記
斜流ファン2の吸込力によって流線A1で示すように上
記吸込用開口9から上記ケーシング21内に吸い込まれ
た吸込空気は、該ケーシング21内において反転して上
記斜流ファン2の吸込側に導入されるとともに、流線A
2で示すように上記斜流ファン2から上記給排グリル2
3の各吹出口25,25,・・を通って上記天井30側
から斜め下方に向け、しかも上記各吹出口25,25,
・・にそれぞれ配置した上記ステータ26,26,・・
により設定された吹出方向に対応する所定の旋回成分を
もつ旋回気流として室内側に吹き出される。
【0093】上記空気清浄エレメント31は、図7及び
図8に示すように、直方体状のエレメント体31aを四
角形状に組み合わせて構成される。そして、この空気清
浄エレメント31は、その中心部分に上記吸込用開口9
に対応する径寸法をもつベルマウス33とするとともに
複数の固定ボルト11,11,・・により上記ケーシン
グ21の天板21a側に吊下支持されるエレメント載置
台32に載置された状態で、上記吸込用開口9から上記
斜流ファン2の吸込側に至る通風経路中に配置されてい
る。従って、上記斜流ファン2及び上記軸流ファン12
の運転に伴って上記吸込用開口9から吸い込まれて上記
斜流ファン2の吸込側に導入される空気A1は、その通
風途中において上記空気清浄エレメント31を通過する
ことで清浄化され、清浄空気として上記吹出口25,2
5,・・から室内側に吹き出されることになる。
【0094】ところで、上記空気清浄装置Z3は、上述
のように、上記羽根車1の回転に伴って上記斜流ファン
2が回転することで、室内空気を上記給排グリル23の
吸込口24から上記羽根車1の吸込用開口9を通して吸
い込み、これを上記空気清浄エレメント31において清
浄化して清浄空気とした後、上記給排グリル23の上記
各吹出口25,25,・・から室内側に吹き出すことで
室内空気の清浄作用を為すものである。
【0095】この場合、上記送風機X3の運転に伴って
該送風機X3の上記斜流ファン2から上記吹出口25,
25,・・を通して天井30側から室内床面側に向けて
吹き出される吹出空気A2は、上記空気清浄装置Z3の回
転軸心に対して斜め方向への速度成分と、上記斜流ファ
ン2の回転に伴う旋回方向への速度成分とを併せもつこ
とから、天井30側から室内床面側に向けて筒状に延び
る旋回気流A2となり、該旋回気流A2により室内空間を
該旋回気流の内外に区画する一種のエアカーテンが生成
される。
【0096】一方、上記送風機X3の運転により、上記
旋回気流A2の内側には上記斜流ファン2の吸引力が作
用し、上記旋回気流A2の内側の空気が上記吸込用開口
9を通して該斜流ファン2の吸込側に吸い込まれる。即
ち、上記送風機X3の回転に伴い、該斜流ファン2の吹
出口25,25,・・からその前方に筒状に吹き出され
る旋回気流A2と、該旋回気流A2の内側において上記吸
込用開口9に向かう吸込空気流れ(A3又はA4)という
相反する方向の流れをもつ二つの空気流が生じることに
なる。
【0097】そして、上記吸込用開口9から吸い込まれ
た吸込空気は、上記斜流ファン2の吸込側に配置した空
気清浄エレメント31を通過することで清浄化され、し
かる後、上記斜流ファン2の上記吹出口25,25,・
・から室内側に向けて吹き出され、これにより室内空気
の清浄作用が実現されるものである。
【0098】ここで、上記送風機X3における上記斜流
ファン2の使用点が「大風量小静圧」の設定とされてい
る場合には、図14で示すように上記旋回気流A2の旋
回成分が弱い(即ち、旋回気流の遠心力が小さい)こと
から、上記旋回気流の内側に発生する吸込空気流は、上
記吸込用開口9から吸い込まれて上記吹出口25,2
5,・・から吹き出される循環気流A4となる。従っ
て、この場合、上記旋回気流A2がエアカーテンとな
り、その内側に循環気流A4が発生することから、例え
ば上記旋回気流A2によるエアカーテンが存在しない場
合の如き吸込空気のショートサーキット状態の発生が防
止され、上記旋回気流A2により囲まれた空間内の空気
を効率的に清浄化することができることになる。即ち、
特定空間の集中的な空気清浄化が実現されることにな
る。
【0099】これに対して、上記送風機X3における上
記斜流ファン2の使用点が「小風量大静圧」の設定とさ
れている場合には、図15で示すように上記旋回気流A
2の旋回成分が強い(即ち、旋回気流A2の遠心力が大き
い)ことから、上記旋回気流A2の内側に発生する吸込
空気流は竜巻気流A3となる。従って、この竜巻気流A3
は指向性が強く且つ吸引力も強く、しかも上記旋回気流
2によってその内外空間が区画された状態となってい
ることから、上記旋回気流A2により囲まれた空間内で
且つ上記竜巻気流A3の指向方向前方のより遠距離にあ
る空気を集中的に且つ効率的に清浄化することができる
ことになる。
【0100】さらに、この実施形態のものにおいては、
上記斜流ファン2の吹出口25,25,・・側に、該吹
出口25,25,・・から吹き出される吹出空気A2
旋回方向における吹出方向を調整可能なステータ26を
備えているので、該ステータ26の方向調整により、例
え「大風量小静圧」設定の斜流ファン2をもつ送風機X
3を備えた空気清浄装置Z3であっても、上記ステータの
偏向作用によりその吸込空気流を竜巻気流A3としてよ
り効率的な空気清浄化作用を行わしめることが可能とな
るものである。
【0101】また一方、この実施形態のものにおいて
は、上記羽根車1の上記吸込用開口9部分に上記軸流フ
ァン12が配置されているので、上記斜流ファン2の吸
込力により上記吸込用開口9から上記ケーシング21内
に吸い込まれる吸込空気は、上記軸流ファン12の送風
作用により上方への速度成分が付与される。この結果、
例えば上記軸流ファン12が備えられていない場合に
は、上記吸込用開口9から上記斜流ファン2の吸込側に
向かう吸込空気が上記空気清浄エレメント31の下部側
に偏り該空気清浄エレメント31における風速分布が悪
化することが可及的に改善され、それだけ上記空気清浄
エレメントにおける通風抵抗が減少し、吸込空気が竜巻
気流である場合にも循環気流である場合にも、より効率
的な空気清浄化作用が実現されることになる。
【0102】尚、この実施形態の空気清浄装置Z3は、
送風機X3を構成する上記斜流ファン2の吸込側に上記
空気清浄エレメント31を配置することで構成されてい
るが、上記空気清浄エレメント31の配置位置に該空気
清浄エレメント31に代えて熱交換エレメントを配置す
ることで天井埋込型の空気調和装置を得ることができる
ものである。
【0103】第4の実施形態(図10〜図12参照) 図10には、本願発明の第4の実施形態にかかる天井吊
下型の空気清浄装置Z4を示している。この空気清浄装
置Z4は、下端面が開放し且つ室内側から天井30の下
面に吊下配置される矩形箱状のケーシング21と、該ケ
ーシング21の下端開放部分を閉塞する如く室内側から
取り付けられた次述の給排グリル23とで囲まれた内部
空間に、次述の送風機X4と空気清浄エレメント31と
をそれぞれ配置して構成される。
【0104】上記給排グリル23は、図10及び図12
に示すように、その外周部に斜め下方に指向する複数の
吹出口25,25,・・を備えるとともに、その中心部
分には吸込口24を備えている。また、上記各吹出口2
5,25,・・には、該吹出口25から旋回気流として
吹き出される上記斜流ファン2の吹出空気の旋回方向に
おける吹出方向(即ち、上記斜流ファン2の羽根3にお
ける空気の出口角度)を任意に調整可能としたステータ
26を取り付けている。
【0105】上記送風機X4は、次述する羽根車1と該
羽根車1を回転駆動するファンモータ10とで構成され
る。
【0106】上記羽根車1は、特許請求の範囲中の「回
転体」に該当するものであって、図10及び図12に示
すように、同心状に配置され且つ円板状の基板6により
一体的に連結された外側周壁4と内側周壁5と、軸心に
位置し且つ後述する軸流ファン12の羽根13,13,
・・により上記内側周壁5に連結されたボス7とを備え
て構成され、該ボス7に軸着された回転軸10aを介し
てファンモータ10により回転駆動されるようになって
いる。また、上記羽根車1の上記外側周壁4は、円錐板
状に傾斜した面とされ、該外側周壁4の外周面には複数
の羽根3,3,・・が所定ピッチで取り付けられて斜流
ファン2を構成している。さらに、上記羽根車1におけ
る上記内側周壁5は、該羽根車1の軸心方向に延びる円
筒状に形成され、該外側周壁4と上記ボス7との中間部
位は該軸心方向に貫通した吸込用開口9とされている。
また、上記羽根車1の上記吸込用開口9には、上記内側
周壁5と上記ボス7との間に跨がり且つ周方向に所定ピ
ッチで羽根13,13,・・が取り付けられ、これら各
羽根13,13,・・によって上記羽根車1の軸心に沿
って下方から上方に向かう空気流れを生成せしめる軸流
ファン12(特許請求の範囲中の「補助ファン」に該当
する)が構成されている。
【0107】尚、上記羽根車1の上記基板6は、上記外
側周壁4の下端部と上記内側周壁5の下端部とを連結す
る如く配置されることで、該基板6の上側に次述する空
気清浄エレメント31の配置スペースを確保するように
している。
【0108】このように構成された上記羽根車1は、上
記ケーシング21の天板21aに固定された上記ファン
モータ10により垂下支持された状態で、上記ケーシン
グ21の下端開口部分と上記給排グリル23の内側空間
部との間に跨がって配置され、且つこの配置状態におい
ては上記斜流ファン2の吹出側が上記給排グリル23の
上記各吹出口25,25,・・に臨ましめられている。
従って、上記羽根車1の回転に伴い、上記斜流ファン2
の吸込力と上記軸流ファン12の吸込力とによって流線
1で示すように上記吸込用開口9から上記ケーシング
21内に吸い込まれた吸込空気は、該ケーシング21内
において反転して上記斜流ファン2の吸込側に導入され
るとともに、流線A2で示すように上記斜流ファン2か
ら上記給排グリル23の各吹出口25,25,・・を通
って上記天井30側から斜め下方に向け、しかも上記各
吹出口25,25,・・にそれぞれ配置した上記ステー
タ26,26,・・により設定された吹出方向に対応す
る所定の旋回成分をもつ旋回気流として室内側に吹き出
される。
【0109】上記空気清浄エレメント31は、図10及
び図11に示すように、円筒状の形態とされている。そ
して、この空気清浄エレメント31は、その中心部分に
上記羽根車1の内側周壁5の外側に遊嵌可能な径寸法の
開口をもつとともに複数の固定ボルト11,11,・・
により上記ケーシング21の天板21a側に吊下支持さ
れるエレメント載置台32に載置され、しかもその下端
側を上記羽根車1の上記基板6に近接させた状態で、上
記吸込用開口9から上記斜流ファン2の吸込側に至る通
風経路中に配置されている。
【0110】従って、上記斜流ファン2の運転に伴って
上記吸込用開口9から吸い込まれて上記斜流ファン2の
吸込側に導入される空気A1は、その通風途中において
上記空気清浄エレメント31を通過することで清浄化さ
れ、清浄空気として上記吹出口25,25,・・から室
内側に吹き出されることになる。
【0111】ところで、上記空気清浄装置Z4は、上述
のように、上記羽根車1の回転に伴って上記斜流ファン
2が回転することで、室内空気を上記給排グリル23の
吸込口24から上記羽根車1の吸込用開口9を通して吸
い込み、これを上記空気清浄エレメント31において清
浄化して清浄空気とした後、上記給排グリル23の上記
各吹出口25,25,・・から室内側に吹き出すことで
室内空気の清浄作用を為すものである。
【0112】この場合、上記送風機X4の運転に伴って
該送風機X4の上記斜流ファン2から上記吹出口25,
25,・・を通して天井30側から室内床面側に向けて
吹き出される吹出空気A2は、上記空気清浄装置Z4の回
転軸心に対して斜め方向への速度成分と、上記斜流ファ
ン2の回転に伴う旋回方向への速度成分とを併せもつこ
とから、天井30側から室内床面側に向けて筒状に延び
る旋回気流A2となり、該旋回気流A2により室内空間を
該旋回気流の内外に区画する一種のエアカーテンが生成
される。
【0113】一方、上記送風機X4の運転により、上記
旋回気流A2の内側には上記斜流ファン2の吸引力が作
用し、上記旋回気流A2の内側の空気が上記吸込用開口
9を通して該斜流ファン2の吸込側に吸い込まれる。即
ち、上記送風機X4の回転に伴い、該斜流ファン2の吹
出口25,25,・・からその前方に筒状に吹き出され
る旋回気流A2と、該旋回気流A2の内側において上記吸
込用開口9に向かう吸込空気流れ(A3又はA4)という
相反する方向の流れをもつ二つの空気流が生じることに
なる。
【0114】そして、上記吸込用開口9から吸い込まれ
た吸込空気は、上記斜流ファン2の吸込側に配置した空
気清浄エレメント31を通過することで清浄化され、し
かる後、上記斜流ファン2の上記吹出口25,25,・
・から室内側に向けて吹き出され、これにより室内空気
の清浄作用が実現されるものである。
【0115】ここで、上記送風機X4における上記斜流
ファン2の使用点が「大風量小静圧」の設定とされてい
る場合には、図14で示すように上記旋回気流A2の旋
回成分が弱い(即ち、旋回気流の遠心力が小さい)こと
から、上記旋回気流の内側に発生する吸込空気流は、上
記吸込用開口9から吸い込まれて上記吹出口25,2
5,・・から吹き出される循環気流A4となる。従っ
て、この場合、上記旋回気流A2がエアカーテンとな
り、その内側に循環気流A4が発生することから、例え
ば上記旋回気流A2によるエアカーテンが存在しない場
合の如き吸込空気のショートサーキット状態の発生が防
止され、上記旋回気流A2により囲まれた空間内の空気
を効率的に清浄化することができることになる。即ち、
特定空間の集中的な空気清浄化が実現されることにな
る。
【0116】これに対して、上記送風機X4における上
記斜流ファン2の使用点が「小風量大静圧」の設定とさ
れている場合には、図15で示すように上記旋回気流A
2の旋回成分が強い(即ち、旋回気流A2の遠心力が大き
い)ことから、上記旋回気流A2の内側に発生する吸込
空気流は竜巻気流A3となる。従って、この竜巻気流A3
は指向性が強く且つ吸引力も強く、しかも上記旋回気流
2によってその内外空間が区画された状態となってい
ることから、上記旋回気流A2により囲まれた空間内で
且つ上記竜巻気流A3の指向方向前方のより遠距離にあ
る空気を集中的に且つ効率的に清浄化することができる
ことになる。
【0117】さらに、この実施形態のものにおいては、
上記斜流ファン2の吹出口25,25,・・側に、該吹
出口25,25,・・から吹き出される吹出空気A2
旋回方向における吹出方向を調整可能なステータ26を
備えているので、該ステータ26の方向調整により、例
え「大風量小静圧」設定の斜流ファン2をもつ送風機X
4を備えた空気清浄装置Z4であっても、上記ステータの
偏向作用によりその吸込空気流を竜巻気流A3としてよ
り効率的な空気清浄化作用を行わしめることが可能とな
るものである。
【0118】また一方、この実施形態のものにおいて
は、上記羽根車1の上記吸込用開口9部分に上記軸流フ
ァン12が配置されているので、上記斜流ファン2の吸
込力により上記吸込用開口9から上記ケーシング21内
に吸い込まれる吸込空気は、上記軸流ファン12の送風
作用により上方への速度成分が付与される。この結果、
例えば上記軸流ファン12が備えられていない場合に
は、上記吸込用開口9から上記斜流ファン2の吸込側に
向かう吸込空気が上記空気清浄エレメント31の下部側
に偏り該空気清浄エレメント31における風速分布が悪
化することが可及的に改善され、それだけ上記空気清浄
エレメントにおける通風抵抗が減少し、吸込空気が竜巻
気流である場合にも循環気流である場合にも、より効率
的な空気清浄化作用が実現されることになる。
【0119】さらに、この実施形態のものにおいては、
上述のように、上記空気清浄エレメント31を上記羽根
車1の内側周壁5と軸方向に重合させて配置している
が、かかる配置構造とすることで、空気清浄装置Z4
全高を低く抑えて高さ方向のコンパクト化を図ることが
でき、かかるコンパクト化は空気清浄装置Z4を天井吊
下型とする場合に好適な構造である。
【0120】尚、この実施形態の空気清浄装置Z4は、
送風機X4を構成する上記斜流ファン2の吸込側に上記
空気清浄エレメント31を配置することで構成されてい
るが、上記空気清浄エレメント31の配置位置に該空気
清浄エレメント31に代えて熱交換エレメントを配置す
ることで天井埋込型の空気調和装置を得ることができる
ものである。従って、空気清浄装置を示す上掲の図1と
図2、図4と図5、図7と図8、及び図10と図11の
それぞれに示す空気清浄エレメント31を、そのまま熱
交換エレメント31とすれば上記各図面がそれぞれ空気
調和装置を示す図面となる。このため、ここでは上記各
図において上記空気清浄エレメント31をそのまま熱交
換エレメント31に置き換えるとともに、上記空気清浄
装置の各実施形態における説明を援用することで、空気
調和装置の説明を省略する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1の実施形態にかかる空気清浄装
置の縦断面図である。
【図2】図1に示した空気清浄装置の要部分解斜視図で
ある。
【図3】図1に示した空気清浄装置の室内側からの見上
げ図である。
【図4】本願発明の第2の実施形態にかかる空気清浄装
置の縦断面図である。
【図5】図4に示した空気清浄装置の要部分解斜視図で
ある。
【図6】図4に示した空気清浄装置の室内側からの見上
げ図である。
【図7】本願発明の第3の実施形態にかかる空気清浄装
置の縦断面図である。
【図8】図7に示した空気清浄装置の要部分解斜視図で
ある。
【図9】図7に示した空気清浄装置の室内側からの見上
げ図である。
【図10】本願発明の第4の実施形態にかかる空気清浄
装置の縦断面図である。
【図11】図10に示した空気清浄装置の要部分解斜視
図である。
【図12】図10に示した空気清浄装置の室内側からの
見上げ図である。
【図13】斜流ファンの「風量−静圧」特性図である。
【図14】斜流ファンの送風特性説明図である。
【図15】斜流ファンの送風特性説明図である。
【図16】斜流ファンの送風特性説明図である。
【符号の説明】
1は羽根車(回転体)、2は斜流ファン、3は羽根、4
は外側周壁、5は内側周壁、6は基板、7はボス、8は
連結ステー、9は吸込用開口、10はファンモータ、1
1は固定ボルト、12は軸流ファン、3は羽根、21は
ケーシング、23は給排グリル、24は吸込口、25は
吹出口、26はステータ、30は天井、31は空気清浄
エレメント(熱交換エレメント)、32はエレメント載
置台、33及び34はベルマウス、X1〜X4は送風機で
ある。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される回転体(1)の外周に、
    該回転体(1)の回転軸心に対して斜め方向への吹出方
    向をもつ斜流ファン(2)を備える一方、該斜流ファン
    (2)の径方向内側には、上記回転軸心方向において上
    記斜流ファン(2)の吹出側に開口し且つその吸込側に
    連通する吸込用開口(9)を設け、 上記回転体(1)の回転に伴い、上記斜流ファン(2)
    により上記吸込用開口(9)から吸い込まれる空気を該
    斜流ファン(2)の外周側に形成された吹出口(25)
    から吹き出すように構成したことを特徴とする送風機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記回転体(1)の上記吸込用開口(9)部分に、該吸
    込用開口(9)から吸い込まれる空気を上記斜流ファン
    (2)の吸込側に吹き出す補助ファン(12)を備えた
    ことを特徴とする送風機。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 上記回転体(1)と上記補助ファン(12)とが一体的
    に形成されていることを特徴とする送風機。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3において、 上記斜流ファン(2)の吹出口(25)に、該吹出口
    (25)から吹き出される吹出空気の旋回方向における
    吹出方向を調整可能とするステータ(26)を備えたこ
    とを特徴とする送風機。
  5. 【請求項5】 回転駆動される回転体(1)の外周に、
    該回転体(1)の回転軸心に対して斜め方向への吹出方
    向をもつ斜流ファン(2)を備える一方、該斜流ファン
    (2)の径方向内側には、上記回転軸心方向において上
    記斜流ファン(2)の吹出側に開口し且つその吸込側に
    連通する吸込用開口(9)を設け、上記回転体(1)の
    回転に伴い、上記斜流ファン(2)により上記吸込用開
    口(9)から吸い込まれる空気を該斜流ファン(2)の
    外周側に形成された吹出口(25)から吹き出すように
    構成された送風機(X1〜X4)を、上記回転体(1)の
    回転軸心を上下方向に向けるとともに上記斜流ファン
    (2)の吹出口(25)を斜め下方へ指向させた状態で
    天井(30)部分に配置するとともに、 上記送風機(X1〜X4)における上記斜流ファン(2)
    の吸込側部位に空気清浄エレメント(31)を配置し、 上記送風機(X1〜X4)の上記吸込用開口(9)から吸
    い込まれた室内空気を上記空気清浄エレメント(31)
    を通過させて上記吹出口(25)から室内側へ吹き出す
    ように構成したことを特徴とする空気清浄装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 上記回転体(1)の上記吸込用開口(9)部分に、該吸
    込用開口(9)から吸い込まれる空気を上記斜流ファン
    (2)の吸込側に吹き出す補助ファン(12)を備えた
    ことを特徴とする空気清浄装置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 上記回転体(1)と上記補助ファン(12)とが一体的
    に形成されていることを特徴とする空気清浄装置。
  8. 【請求項8】 請求項5,6又は7において、 上記斜流ファン(2)の吹出口(25)側に、該吹出口
    (25)から吹き出される吹出空気の旋回方向における
    吹出方向を調整可能なステータ(26)を備えたことを
    特徴とする空気清浄装置。
  9. 【請求項9】 請求項5,6,7又は8において、 上記空気清浄エレメント(31)は、その内径が上記吸
    込用開口(9)の口径よりも大きく且つその外径が上記
    斜流ファン(2)の上記羽根(3)部分の内径よりも小
    さく設定された円筒状形態を有し、 上記羽根(3)の内周側で且つ上記吸込用開口(9)の
    外周側に対応する位置に、上記羽根(3)の軸心方向に
    おいて少なくともその一部が該羽根(3)と重合した状
    態で配置されていることを特徴とする空気清浄装置。
  10. 【請求項10】 回転駆動される回転体(1)の外周
    に、該回転体(1)の回転軸心に対して斜め方向への吹
    出方向をもつ斜流ファン(2)を備える一方、該斜流フ
    ァン(2)の径方向内側には、上記回転軸心方向におい
    て上記斜流ファン(2)の吹出側に開口し且つその吸込
    側に連通する吸込用開口(9)を設け、上記回転体
    (1)の回転に伴い、上記斜流ファン(2)により上記
    吸込用開口(9)から吸い込まれる空気を該斜流ファン
    (2)の外周側に形成された吹出口(25)から吹き出
    すように構成された送風機(X1〜X4)を、上記回転体
    (1)の回転軸心を上下方向に向けるとともに上記斜流
    ファン(2)の吹出口(25)を斜め下方へ指向させた
    状態で天井(30)部分に配置するとともに、 上記送風機(X1〜X4)における上記斜流ファン(2)
    の吸込側部位に熱交換エレメント(31)を配置し、 上記送風機(X1〜X4)の上記吸込用開口(9)から吸
    い込まれた室内空気を上記熱交換エレメント(31)を
    通過させて上記吹出口(25)から室内側へ吹き出すよ
    うに構成したことを特徴とする空気調和装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 上記回転体(1)の上記吸込用開口(9)部分に、該吸
    込用開口(9)から吸い込まれる空気を上記斜流ファン
    (2)の吸込側に吹き出す補助ファン(12)を備えた
    ことを特徴とする空気調和装置。
  12. 【請求項12】 請求項11において、 上記回転体(1)と上記補助ファン(12)とが一体的
    に形成されていることを特徴とする空気調和装置。
  13. 【請求項13】 請求項10,11又は12において、 上記斜流ファン(2)の吹出口(25)側に、該吹出口
    (25)から吹き出される吹出空気の旋回方向における
    吹出方向を調整可能なステータ(26)を備えたことを
    特徴とする空気調和装置。
  14. 【請求項14】 請求項10,11,12又は13にお
    いて、 上記熱交換エレメント(31)は、その内径が上記吸込
    用開口(9)の口径よりも大きく且つその外径が上記斜
    流ファン(2)の上記羽根(3)部分の内径よりも小さ
    く設定された円筒状形態を有し、 上記羽根(3)の内周側で且つ上記吸込用開口(9)の
    外周側に対応する位置に、上記羽根(3)の軸心方向に
    おいて少なくともその一部が該羽根(3)と重合した状
    態で配置されていることを特徴とする空気調和装置。
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