JPH09178258A - 天井埋込式空気調和機 - Google Patents

天井埋込式空気調和機

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JPH09178258A
JPH09178258A JP7341270A JP34127095A JPH09178258A JP H09178258 A JPH09178258 A JP H09178258A JP 7341270 A JP7341270 A JP 7341270A JP 34127095 A JP34127095 A JP 34127095A JP H09178258 A JPH09178258 A JP H09178258A
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air conditioner
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宏之 中島
Yasuhiro Sakaguchi
育宏 坂口
Meiji Kojima
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 風向板の構造の簡略化により、製品コストの
低減と製品の組立作業及び設置作業における作業性の向
上とを図る。 【解決手段】 ケーシング1の下面1aに設けられた吸
込口5の口縁部6aに、該口縁部6aから吹き出される
空調風A2の風向を規制する風向板13を上記ケーシン
グ1の下方側から弾着部材24により取り付ける。かか
る構成とすることで、上記風向板13を吹出口6側への
組み込み構造とする場合に比して、該風向板13の構造
が簡略化されるとともに部品点数も少なくなり、それだ
け製造工程における組立作業の作業性が向上し製品コス
トの低減が可能となる。また、風向板13を固定部材2
4により吹出口6に対してケーシング1の下面側から組
付けるようにしているので、空気調和機の設置作業に際
しては上記風向板13をケーシング1側から取り外して
おくことで該風向板13の損傷を気にすることなく空気
調和機を一時預けすることができ、それだけ設置作業の
容易化が図れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、天井埋込式のカ
セット形空気調和機に関し、さらに詳しくはかかる空気
調和機における風向板の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に天井埋込式のカセット形空気調和
機においては、室内側に露出するケーシングの下面に吸
込口と吹出口とを設けている。この場合、上記吹出口が
天井面に位置していことから、該吹出口から室内側に吹
き出される空調風の上下方向の吹き出し方向を適正に設
定して室内全域を良好に空調する必要があり、このため
に上記吹出口には空調風の吹き出し方向を規制する風向
板が備えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の天井
埋込式空気調和機における風向板は、吸込口及び吹出口
を備え且つケーシングの下面側に配置されるパネルの該
吹出口部分に組み込まれた構造であることから、その部
品点数が多く且つその構造も複雑で多くの組立工数を要
し、製品コストの上昇の一因ともなっていた。
【0004】また、風向板は、製品出荷状態において既
に上記パネルから下方へ突出状態で組み込まれているた
め、例えば空気調和機の設置作業に際して梱包を解いて
空気調和機を一時預けるような場合、上記風向板の損傷
防止に気を配る必要があり、それだけ設置作業が煩雑に
なるという問題もあった。
【0005】そこで本願発明では、かかる従来の天井埋
込式空気調和機における諸問題に鑑み、風向板の構造の
簡略化により、製品コストの低減と製品の組立作業及び
設置作業における作業性の向上とを図り得るようにした
天井埋込式空気調和機を提供せんとしてなされたもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願発明ではかかる課題
を解決するための具体的手段として次のような構成を採
用している。
【0007】本願の第1の発明では、天井に埋め込み配
置されるケーシング1内に熱交換器4とファン2とを収
容するとともに、上記ケーシング1の下面1aに吸込口
5と吹出口6とを設けてなる天井埋込式空気調和機にお
いて、上記吹出口6の口縁部6aに、該口縁部6aから
吹き出される空調風A2の風向を規制する風向板13を
上記ケーシング1の下方側から固定部材24により取り
付けたことを特徴としている。
【0008】本願の第2の発明では、上記固定部材24
を、弾性変形力を利用して固着作用を行う弾着部材とし
たことを特徴としている。
【0009】本願の第3の発明では、上記第1又は第2
の発明にかかる天井埋込式空気調和機において、上記風
向板13に、上記吹出口6の口縁部6aと係合すること
で該風向板13の位置決めを行う係合部13cを設けた
ことを特徴としている。
【0010】本願の第4の発明では、上記第1,2又は
第3の発明にかかる天井埋込式空気調和機において、上
記風向板13を風向調整可能なる如く構成したことを特
徴としている。
【0011】
【発明の効果】本願発明ではかかる構成とすることによ
り次のような効果が得られる。
【0012】 本願の第1の発明にかかる天井埋込式
空気調和機によれば、ケーシング1の下面1aに設けら
れた吸込口5の口縁部6aに、該口縁部6aから吹き出
される空調風A2の風向を規制する風向板13を上記ケ
ーシング1の下方側から弾着部材24により取り付ける
ようにしているので、該風向板13を吹出口6側への組
み込み構造とする場合に比して、該風向板13の構造が
簡略化されるとともに部品点数も少なくなり、それだけ
製造工程における組立作業の作業性が向上し製品コスト
の低減が可能になるものである。
【0013】また、風向板13を弾着部材24により吹
出口6に対してケーシング1の下面側から組付けるよう
にしているので、空気調和機の設置作業に際しては上記
風向板13をケーシング1側から取り外しておくことで
該風向板13の損傷を気にすることなく空気調和機を一
時預けすることができ、それだけ設置作業の容易化が図
れるものである。
【0014】 本願の第2の発明にかかる天井埋込式
空気調和機によれば、上記に記載の効果が得られるの
に加えて、上記風向板13をケーシング1側に取り付け
る固定部材24として弾着部材を使用するようにしてい
るので、例えばこの固定部材24を固定ビスとするよう
な場合に比して、取付作業が簡単となり、それだけ空気
調和機の設置作業性の向上が図れるものである。
【0015】 本願の第3の発明にかかる天井埋込式
空気調和機によれば、上記又はに記載の効果に加え
て、上記風向板13に、上記吹出口6の口縁部6aと係
合することで該風向板13の位置決めを行う係合部13
cを設けているので、該風向板13の取付作業に際して
該風向板13の位置決めが容易となり、それだけ該風向
板13の取付作業性が向上するものである。
【0016】 本願の第4の発明にかかる天井埋込式
空気調和機によれば、上記,又はに記載の効果に
加えて、上記風向板13を風向調整可能なる如く構成し
ているので、吹出口6からの空調風の吹き出し方向を空
調空間に最適な方向に設定することができ、より一層快
適な空調特性が得られるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本願発明にかかる風向板を
備えた天井埋込式カセット形の空気調和機Zの室内側か
らの斜視図であり、図2は該空気調和機Zの要部拡大断
面図であり、さらに図3は該空気調和機Zの構成部材を
示す分解斜視図であり、以下においてはこれら各図を参
照して上記空気調和機Zの具体的構造について説明す
る。
【0018】上記空気調和機Zは、矩形の天板1Aと該
天板1Aの各辺に接続される各側板1B,1B,・・と
からなる下面側に開口したケーシング1を備えている。
そして、このケーシング1内には、それぞれ略L字状に
屈曲形成された一対の熱交換器4,4が、それぞれ支持
ブラケット15により上記天板1A側に吊下支持され且
つ相互に対向した状態で配置されるとともに、該熱交換
器4,4の下側にはその外周部に排水溝7bを形成する
とともに該排水溝7bの内側を平板部7aとしたドレン
パン7が取り付けられ、該ドレンパン7と上記天板1A
と上記各熱交換器4,4とにより矩形空間が形成されて
いる。
【0019】また、この矩形空間内には、これを対角状
に横切って仕切板17が取り付けられ、該仕切板17に
より上記矩形空間がその一方側に位置して一方の熱交換
器4に臨む第1ファン室21Aと他方側に位置して他方
の熱交換器4に臨む第2ファン室21Bとに区画されて
いる。そして、この各ファン室21A,21B内には、
それぞれファンモータ3を備えたファン2が配置される
とともに、この各ファン2,2の吸い込み側に配置され
た上記ドレンパン7の平板部7aの上記各ファン2,2
に対応する位置には該平板部7aを貫通してそれぞれベ
ルマウス8,8が取り付けられている。
【0020】さらに、上記ドレンパン7の下側には、エ
アフィルタ11を保持した矩形枠状のエアフィルタ枠9
が配置されるとともに、該エアフィルタ枠9のさらに下
方位置にはグリル状の吸込口5を備えた吸込パネル12
が配置されている。また、上記熱交換器4,4の外側部
分は、上記ケーシング1の内周に沿って延びる矩形状の
平面形態を有するとともに該ケーシング1の下端側に開
口する吹出通路36とされている。そして、この吹出通
路36の下端部には、帯板を略L字状断面を有する如く
折曲するとともにその一側面10a1に上記吹出通路3
6に連通する吹出口6を形成した四本の枠ピース10
a,10a,・・を矩形状に連結してなる吹出口枠10
が取り付けられている。また、この枠ピース10aの一
側面10a1の上記各吹出口6,6,・・の内側の口縁
部6a,6a,・・には、それぞれ本願発明の要旨であ
る風向板13,13,・・が固定されている。尚、この
風向板13の構造等については後に詳述する。
【0021】このように構成された空気調和機Zは、図
2に示すように、天井41側に対して、該天井41に設
けた開口42に室内側からその上部を進入させるととも
に上記ケーシング1側に取り付けた複数の吊ボルト1
9,19,・・によりこれを吊下支持した状態で設置さ
れるが、この場合、上記ケーシング1の外周と上記天井
41の開口42との間の隙間を室内側から目隠しするた
めに、上記ケーシング1の下端外周には化粧枠14が取
り付けられている。
【0022】そして、この空気調和機Zは、上記ファン
2,2の運転により上記吸込口5から上記エアフィルタ
11を通して吸い込んだ室内空気A1を上記熱交換器4
にて熱交換し、該熱交換器4から吹き出される空調風A
2を上記吹出通路36から上記各吹出口6,6,・・を
通して室内側へ吹き出すようになっており、その場合、
上記風向板13,13,・・によりその吹き出し方向が
適宜規制され、より良好な空調特性が得られるようにな
っている。
【0023】ところで、この空気調和機Zにおいては、
本願発明を適用して、上記風向板13に特有の構造を採
用している。以下、図4〜図6を参照してこれを詳述す
る。
【0024】上記風向板13は、図4及び図5に示すよ
うに、略「ヘ」字状断面形状をもつ帯板状に樹脂押出成
形により一体形成されており、上記吹出口枠10の枠ピ
ース10aの一側面10a1に衝合される固定基部13
aと該固定基部13aの一縁に所定の傾斜角をもって連
続して延びる風向板部13bとを備えるとともに、該固
定基部13aと風向板部13bとの連続部の上面側位置
には該固定基部13aの平面方向に直交して立ち上がる
壁状の係合部13cが設けられている。また、上記固定
基部13aには、長手方向に所定間隔で複数の固定孔1
3d,13d,・・が設けられている。
【0025】このように構成された風向板13は、図4
に示すように、その固定基部13aを上記吹出口枠10
の枠ピース10aの一側面10a1にその下側から衝合
させた状態で取り付けられるが、その場合、上記係合部
13cを上記吹出口6の口縁部6aに係合させることで
該吹出口6に対する位置決めがなされる。そして、位置
決めした状態において、上記固定基部13aの固定孔1
3dにその下方側から弾着部材24を嵌挿することで上
記風向板13は吹出口枠10側に固定される。尚、この
弾着部材24は、特許請求の範囲中の「固定部材」に該
当するものであって、上記固定孔13dに挿入される軸
部24aの先端側に、常時該軸部24aの外周からその
径方向該方に突出するとともに外力を受けることでその
径方向内側へ弾性変位し得るように構成された左右一対
の突起24b,24bを備えてなり、上記固定孔13d
への挿入状態においては上記各突起24b,24bが上
記吹出口枠10の一側面10a1の上方側で拡開するこ
とで抜け止めされるようになっている。
【0026】このように、この実施形態における上記風
向板13は、上記吹出口枠10の枠ピース10aの一側
面10a1にその下方側から衝合固定される構造である
ことから、例えば従来のように上記風向板13を吹出口
6側への組み込み構造とする場合に比して、該風向板1
3の構造が簡略化されるとともに部品点数も少なくな
り、それだけ製造工程における組立作業の作業性が向上
し製品コストの低減が可能になるものである。
【0027】また、上記風向板13を弾着部材24によ
り吹出口枠10側にその下方側から組付けるようにして
いるので、空気調和機Zの設置作業に際しては上記風向
板13を予め取り外しておくことで該風向板13の損傷
を気にすることなく空気調和機Zを一時預けすることが
でき、それだけ設置作業の容易化が図れるものである。
さらに、上記風向板13を吹出口枠10側に取り付け
るに際して弾着部材24を使用するようにしているの
で、例えばこれをビス止めとするような場合に比して、
取付作業が簡単となり、それぞれ空気調和機Zの設置作
業の作業性がさらに向上するものである。
【0028】また、上記風向板13に、上記吹出口6の
口縁部6aと係合することで該風向板13の位置決めを
行う係合部13cを設けているので、該風向板13の取
付作業に際して該風向板13の位置決めが容易となり、
それだけ該風向板13の取付作業性がより一層向上する
ことになる。
【0029】尚、上記実施形態においては、上記風向板
13を一体構成としており、従って該風向板13の設計
形状により空調風A2の吹き出し風向が規定され、風向
調整はできない構造となっているが、本願発明の他の実
施形態においてはこの風向板13を風向調整可能に構成
することもできる。例えば、図6に示すように、風向板
13を固定部13Aと可動部13Bとの二分割構造とし
これらを枢支軸25により相対回動自在に枢支する構造
とすればよい。かかる構造とすれば、上記可動部13B
の角度調整を行うことで空調風A2の吹き出し方向を上
下方向において任意に調整でき、より一層快適な空調特
性を得ることが可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の好適な実施形態にかかる天井埋込式
空気調和機の室内側からの斜視図である。
【図2】図1のII-II拡大断面図である。
【図3】図1に示した空気調和機の分解斜視図である。
【図4】図1のIV部の拡大図である。
【図5】図1に示した風向板の要部斜視図である。
【図6】本願発明の他の実施形態における風向板の構造
説明図である。
【符号の説明】
1はケーシング、1bは下端外周部、2はファン、3は
ファンモータ、4は熱交換器、5は吸込口、6は吹出
口、6aは口縁部、7はドレンパン、8はベルマウス、
9はエアフィルタ枠、9aは位置決め部、10は吹出口
枠、11はエアフィルタ、12は吸込パネル、13は風
向板、13aは固定基部、13bは風向板部、13cは
係合部、14は化粧枠、15は支持ブラケット、16は
ステー、17は仕切板、18はステー、19は吊ボル
ト、20は孔、21A及び21Bはファン室、22は隅
金、24は固定部材(弾着部材)、25は枢支軸、41
は天井、42は開口である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井に埋め込み配置されるケーシング
    (1)内に熱交換器(4)とファン(2)とを収容する
    とともに、上記ケーシング(1)の下面(1a)に吸込
    口(5)と吹出口(6)とを設けてなる天井埋込式空気
    調和機であって、 上記吹出口(6)の口縁部(6a)に、該口縁部(6
    a)から吹き出される空調風(A2)の風向を規制する
    風向板(13)が上記ケーシング(1)の下方側から固
    定部材(24)により取り付けられていることを特徴と
    する天井埋込式空気調和機。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記固定部材(24)が弾性変形力を利用して固着作用
    を行う弾着部材であることを特徴とする天井埋込式空気
    調和機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、 上記風向板(13)に、上記吹出口(6)の口縁部(6
    a)と係合することで該風向板(13)の位置決めを行
    う係合部(13c)が設けられていることを特徴とする
    天井埋込式空気調和機。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3において、 上記風向板(13)が、風向調整可能なる如く構成され
    ていることを特徴とする天井埋込式空気調和機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999050603A1 (fr) * 1998-03-30 1999-10-07 Daikin Industries, Ltd. Entree d'air et soufflante
KR100411791B1 (ko) * 2001-12-14 2003-12-24 삼성전자주식회사 천장매입형 공기조화기

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KR100411791B1 (ko) * 2001-12-14 2003-12-24 삼성전자주식회사 천장매입형 공기조화기

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