JPH0541305Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、一体型空気調和機の外箱取付装置に
関するものである。

従来の技術 従来この種の一体型空気調和機は第８図ないし
第１０図に示す如く構成されていた。

すなわち、同図において一体型空気調和機は、
基板１０１と、室内側通風系路エアガイダー１０
２と、室内空気を吸入し、かつ前面に引き出させ
るシロツコフアン１０３と、前面グリル１０４、
前記前面グリル１０４内面に対向する位置に設け
られる熱交換器１０５等により構成されている。

さらに室外側通風系路については、前記室内側
ブロツクの下部に周知の冷凍サイクルを構成され
る圧縮機（図示せず）と下部中央付近にフアンモ
ータ１０６、前記フアンモータ１０６の一端に
は、室外側熱交換器１０７に向けて風を吹き付け
るプロペラフアン１０８が取り付けられ構成され
ている。

また、第８図に示す如く基板１０１には外箱１
０２が全体を覆う構成にて取り付けられている。
また外箱１０２は第９図に示す如くコ字状に形成
され、空気調和機本体正面より取り付ける構成で
ある。

ここで一体型空気調和機本体は、第１０図に示
す如く壁１０９、床１１０にて据付けられてい
る。

考案が解決しようとする問題点 しかしながら上記構成では、外箱１０２は大き
なものとなり、作業性が悪く、また、第１０図に
示す如く空気調和機本体が厚壁の中に埋め込まれ
る様に据付けられた場合、サービス時、空気調和
機本体全体を、壁、床から前面に取りはずし、部
品交換を行わなければならず、作業が困難である
問題点を有していた。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本考案は、外箱本
体を吹出部位置より縦に２分割し、外箱側板裏面
には引掛部を設け、外箱を正面より取付け、取り
はずし可能としたものである。

作 用 この技術的手段による作用は次のようになる。
すなわち、サービス時は、外箱が２分割されてい
るため、本体はそのままとし外箱のみ取りはずす
事により部品交換が可能となる。さらに他の部品
等の交換の場合であつても、さらに外箱側板を正
面よりはずす事により容易に交換出来る。

実施例 以下、本考案の一実施例について第１図〜第７
図を参考に説明する。

第１図において、Ａは一体型空気調和機本体
で、基板１、外箱２、外箱側板３、吸込グリル
４、吹出グリル５より構成されている。

次に前記一体型空気調和機本体の内部構成につ
いて、第２図の側面図、第３図の正面図にて説明
する。

同図において、８はクロスフローフアンで、吸
込グリル４、室内側熱交換器６を経由して室内側
空気を室内側クロスフローフアンエアガイダー７
により、吹出グリル５に送風する。また１１は室
外側シロツコフアンで、室外側熱交換器９、室外
側シロツコフアンエアガイダー１０により室外へ
吹出す構成である。尚、シロツコフアン１１は第
３図に示す如く左右１個ずつ配設され、中央下部
付近に配設されているフアンモータ１３にて駆動
される。１２は圧縮機であり、中央左下部位置に
配設され、周知の冷凍サイクルを構成している。

第４図は本考案の一体型空気調和機本体の据付
例であり、１４は壁であり、１５は室内側床であ
る。

第５図は本考案の一体型空気調和機本体の厚い
壁、及び、美観上吹出グリル付近まで壁１４に埋
め込んだ据付例を示す。

ここで第５図に示す如く一体型空気調和機が厚
壁の据付けられた場合、サービス時、外箱２、又
は外箱側板３を正面よりはずす事により容易に可
能である。第８図に示す如く外箱１０２が一枚で
構成される場合、外箱本体１０２が大きくかつ、
取付にくく、左右も取付ネジが必要となり、必然
的に、本体正面から取りはずしが不可能となる。
したがつてサービス時、空気調和機本体全体を、
厚壁より、前面へ移動しなければならないが、第
５図に示す如く、外箱を外箱本体２及び外箱側板
３にて、吹出グリル付近より縦に分割する事によ
り、外箱本体も小型軽量になり、取付け、組立性
が向上する。また、サービス時空気調和機本体を
厚壁より前面より移動する事なく容易に可能とな
る。

尚、外箱側板３は第６図に示す如く、裏面の折
り曲げ部１６ａに引掛穴１６が設けられ、取り付
けられる基板１には対向する位置に爪部１７が設
けられ、この両者の係合にて仮固定される。第７
図に前記外箱側板３が基板１に取り付けられた状
態を示す。

上記構成により、外箱側板３は、正面より基板
１にスムースに取り付けられるものであり、空気
調和機本体を壁より前面に取りはずしサービスを
しなければならないという問題点は解決出来る。

考案の効果 以上のように本考案は、外箱本体を外箱と外箱
側板とに２分割し、外箱側板裏面に取付穴を設
け、対向する基板側板には、外箱側板裏面取付穴
に対向する位置に取付爪部を設けることにより、
外箱側板の前面からの着脱が可能となり、空気調
和機本体のサービス時、本体を壁より取りはずす
ことなく、外箱、又は外箱側板をはずすことがで
き、その結果容易にサービス作業が可能となり、
また、組立性が向上するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す外箱、外箱側
板を具備した一体型空気調和機本体の外観図、第
２図、第３図はそれぞれ同空気調和機の内部構成
を示す横断面図および正面断面図、第４図、第５
図はそれぞれ同空気調和機の異なる据付例を示す
説明図、第６図は同空気調和機における外箱側板
の構成図、第７図は同外箱側板の取り付け状態を
示す横断面図、第８図は従来例を示す一体型空気
調和機本体の外観図、第９図は同空気調和機の外
箱の斜視図、第１０図は同空気調和機の据付例を
示す説明図である。 １……基板、２……外箱、３……外箱側板、４
……吸込グリル、５……吹出グリル、６……室内
側熱交換器、８……クロスフローフアン、９……
室外側熱交換器、１１……シロツコフアン、１６
……引掛穴、１６ａ……折り曲げ部、１７……爪
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 室内空気を吸入する前面グリルと、この前面グ
   リルの内面に対向する位置に設けられた室内側熱
   交換器と、前記熱交換器に室内空気を吸入させ吹
   出させる室内側クロスフローフアンを設けた室内
   側ブロツクと、さらに前記室内側ブロツクの下部
   に室外側熱交換器と、前記室外側熱交換器の対向
   する位置に室外側シロツコフアンを２個設けると
   ともにその横に冷凍サイクルを構成する圧縮機を
   具備した一体型空気調和機において外箱本体を外
   箱と外箱側板とにて分割にし、外箱側板の裏面に
   折り曲げ部を設け、前記折り曲げ部に引掛穴を設
   け、さらに基板側板における前記外箱側板の取付
   け位置に、前記引掛穴へ係合する爪部を設けた一
   体型空気調和機の外箱取付装置。