JPH02580Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は冷媒配管接続部から本体内に流入し
た室内空気が吸込空気流通路内に流入するのを防
止する空気調和機に関する。

〔考案の技術的背景とその問題点〕

第４図に示すような天吊形の空気調和機におい
ては室内ユニツトの本体１の下面には吸込口２，
２が設けられ、前面には吹出口３が設けられてい
る。また、本体１の側面と背面にはそれぞれノツ
クアウト孔４…が形成されていて、本体１の室内
における据付位置に対応して、側面または背面の
いずれかに選択的に透孔４ａを設けこの透孔４ａ
を介して図示しない室内ユニツトとの間に冷媒配
管を接続するとともにドレン配管を屋外に導出す
るようになつている。そして、本体１の側面には
上記ノツクアウト孔４を覆うカバー５が装着され
るようになつている。

そして、従来の室内ユニツトの本体１の内部に
は仕切板６が本体１の天井面から下面にわたり形
成され、本体１を吸込側７と吐出側８とに区画し
ている。上記吸込側７にはモータ９により駆動さ
れるフアン１０，１０が設けられている。このフ
アン１０，１０にはそれぞれ吸込口１０ａと吐出
口１０ｂとが設けられている。

また、吸込側７内には上記モータ９の近傍に電
気部品箱１１が設けられている。そして、この電
気部品箱１１の内部には上記モータ９を制御する
ための電気部品が収納されている。

一方、吐出側８には上記仕切板６と本体１の側
面との間には仕切板１２が本体１の天井面から下
面にわたり設けられている。そして上記のように
区画された吐出側８には熱交換器１３が配設され
ている。この熱交換器１３には本体１の背面また
は鎖線で示すように側面に設けられたノツクアウ
ト孔４の透孔４ａを介して冷媒配管１４が接続さ
れている。熱交換器１３の下部にはドレンパン１
５が設けられている。このドレンパン１５に落下
したドレンはドレン配管１６により本体１の外に
排出されるようになつている。また、上記吸込口
２，２の内側にはそれぞれ、フイルタ１７，１７
が設けられ、吹出口３には吸出方向を調節するル
ーバ１８が設けられている。

ところで、上記のように構成された従来の室内
ユニツトのモータ９に通電すると、フアン１０，
１０は本体１の吸込口２，２から室内空気をフイ
ルタ１７，１７を介して本体１の内部に吸込む。
本体１内に吸込まれた上記室内空気はフアン１
０，１０の吸込口１０ｂ，１０ｂを経て吐出側８
内に吐出され、熱交換器１３と熱交換したのち吹
出口３から室内に吹出され室内空気を冷暖房す
る。

しかるに、従来の室内ユニツトは冷媒配管１４
およびドレン配管１６が配管されたノツクアウト
孔４の透孔４ａの間隙からも室内空気が本体１の
内部に吸込まれフアン１０により吐出側８に吹出
される。したがつて、室内空気中の塵が熱交換器
１３の表面に付着するので風量が減少するだけで
なく、熱伝導が低下し熱交換性能を悪化させる原
因となつていた。

〔考案の目的〕

この考案は上記の事情を考慮してなされたもの
で、吸込口内の配管接続用ノツクアウト孔から空
気を吸込むことを防止する空気調和機を提供しよ
うとするものである。

〔考案の概要〕

この考案においては、吸込口体に設けた電気部
品箱により冷媒配管接続用空間と吸込空気流通路
とを区画することにより、上記考案の目的を達成
するものである。

〔考案の実施例〕

以下、この考案の一実施例を第４図ないし第６
図と同一構成部分に同一符号を付けた第１図およ
び第２図を参照して説明する。図中２１は電気部
品箱で内部にモータ９の運転制御を行なうための
電気部品が収納されている。そして、この電気部
品箱２１は本体１の吸込側７の各側面と密着して
冷媒配管１４およびドレン配管１６側に配設され
ている。したがつてこの電気部品箱２１側の側面
は吸込側７の境界面２２を形成している。そし
て、この境界面２２から熱交換器１３の端部を経
て本体１の上記冷媒配管１４およびドレン配管１
６側の側壁との間には天井面から下面にわたり仕
切板２３が設けられている。したがつて、上記電
気部品箱２１の境界面２２と仕切板２３，２３は
本体１の空間を冷媒配管接続用配管２４と吸込側
７および吐出側８とからなる吸込空気流通路２５
とに区画することにより、これら両者２４と２５
との間の空気の流通が防止される。

上記実施例のように仕切板６は電気部品箱２１
の境界面２２までとしたので、冷媒配管１４およ
びドレン配管１６に対する貫通部を設ける必要が
ないので配管作業が容易になる。

つぎに、第３図はこの考案の他の実施例を示
し、電気部品箱２１をヒンジ２６により枢支し、
破線に示すように回動自在にしたものである。

これにより、配管作業や、電気部品等の交換作
業が容易となる。

〔考案の効果〕

以上説明したように、この考案においては、電
気部品箱を冷媒配管接続用空間と吸込空気流通路
との間に設けてこれらを区画したので熱交換器が
塵に汚損されるのが防止され熱交換効率を向上さ
せる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はこの考案の一実施例を示
し、第１図は横断平面図、第２図は縦断側面図、
第３図はこの考案の他の実施例を示し、第１図
−線に沿う断面図、第４図は空気調和機の外観
を示す斜視図、第５図および第６図は従来の室内
ユニツトを示し、第５図はその横断平面図、第６
図は縦断側面図である。 １……本体、２……吸込口、２１……電気部品
箱、２４……冷媒配管接続用空間、２４……吸込
空気流通路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 本体の吸込口から吸込んだ室内空気を熱交換器
   で熱交換させ、ふたたび室内に吸出す空気調和機
   において、上記吸込口の内部に設けた電気部品箱
   により、冷媒配管接続用空間と吸込空気流通路と
   を区画したことを特徴とする空気調和機。