JPS5850181Y2 - 空気調和装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 天井面へ露出設置してなる空気調和装置は実施例が少く
、通常は吸込・吹出のいずれかをダクトにより接続して
いる。

従来例として第１図に天井埋込型の水熱源ヒートポンプ
式空気調和装置を示す。

第１図ａは長手方向の正面断面図、第１図すは側断面図
である。

第１図において、機器本体は天井下面に一部露出して設
置され、室内空気は下方の吸込口１により長手方向の両
側部から吸引され、負荷側熱交換器２によって調和され
た後、ファン３により加速されて吹出風路４を通り、空
気調和機の長手方向の両端に設けられた吹出口５より室
内へ吹出される。

６は天井、７はフィルタである。この構成に於ては吸込
口と吹出口を長手方向へ分離させる事ができ、吸込・吹
出気流間のショートサーキットを防止する事が容易であ
る。

欠点としては、この種の機器が細身に設計される為、吹
出スリット部の長さが制限される事から、吹出風速・気
流分布・吹出騒音等の解決に難点があった。

前記第１図に説明し欠点を改良するものとして、第２図
に示すものが考えられる。

第２図において、機器本体は天井面へ本体底部を露出し
て設置している。

そして、室内空気は機器下面に設けられた吸込口８より
吸引され、負荷側熱交換器９により調和され、線状吹出
ファン１０にて加速され吹出通風路１１を経て長手方向
へ開口された線状吹出口１２より室内へ吹出される。

１３は吸込・吹出気流のショートサーキツ）〜を防止す
るとともに、室内気流分布を改善するように設けられた
吹出風向調整板で、吹出口１２に設置されている。

なお、１４は天井板である。

この第２図に示す構成では、線状吹出ファン１０と線状
吹出口１２を使用して長手方向へ均一した吹出気流を確
保しているので、第１図に示すもののような、吹出風速
・気流分布・吹出騒音等に関しての難点は解決される。

しかし、第２図に示す構成にでは、吹出口１２が片側の
みであるので、室内の均一な気流分布に問題が残る。

本考案は上記のような難点を改善するものである。

以上本考案はその一実施例を示す第３図を参考に説明す
る。

第３図においては、個別空気調和機として、ファンコイ
ルユニットの実施例を示したが、ヒートポンプ式個別空
気調和機等についても実施は容易である。

第３図において、機器本体は天井面に下面を露出して設
置される。

１５は下面中央に設けられた吸込口で室内空気を吸引し
、長手方向へ設置された負荷側熱交換器１６で空気を調
和し、線状吹出ファン１７にて加速され、この線状吹出
ファン１７の吹出口に設けられた気室２２により２つに
分流して、前記線状吹出ファン１７の両側部に設けられ
た通風路１８を下降し、下面両側部へ開口された線状吹
出口１９より室内へ吹出される。

なお、前記線状吹出ファン１７の吹出口部に静圧チャン
バを設ければ均等に風量を分割できることは明らかであ
る。

また２０は天井、２１は吹出風向調整板である。さらに
また第３図に示す例では両吸込の円筒多翼ファンを２連
に設置したが、貫流ファンや、線状吹出とした円筒多翼
ファンを設置してもよい。

以上実施例から明らかなように、建物の天井面開口部に
、室内空気の吸込口とこの吸込口の両側部に線状吹出口
を路面−にのぞませ、かつ前記吸込口の上部に熱交換器
と線状吹出ファンを設けて構成した空気調和機本体を天
井裏内部へ隠蔽して設置してなる空気調和装置において
、前記複数の線状吹出口を空気調和機本体の長手方向両
側部へ配設し、線状吹出ファンの送風域を前記線状吹出
口の長手方向に対応するように配設し、前記線状吹出フ
ァンの吹出部に調和空気の静圧を保つ気室を設け、前記
気室と複数の線状吹出口を通風路によりそれぞれ連通し
たもので、線状吹出とした構成のため、吹出気流分布の
最適化を図ることができ、室内の、温度分布・気流分布
の改善ができる上に、吹出風速を低下させることができ
、吹出騒音の低減が可能であることやダクト工事が不要
となり、取付工事工数の削減、メインテナンスの簡易化
を図ることができる上に、天井面における空気調和機の
占有面積を削減でき、したがって据付場所の融通性が増
し、さらに線状吹出口の採用、負荷側熱交換器の長手方
向への設置等により、空気調和機外形をスリム化させる
こが可能となり、幅の狭い取付スペースに設置できる等
多くの利点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図ａは従来例の個別空気調和機の正面断面図、第１
図すは同空気調和機の側断面図、第２図ａは本考案に至
る前の空気調和機の正面断面図、第２図すは同空気調和
機の側断面図、第３図ａは本考案の一実施例を示す空気
調和装置の正面断面図、第３図すは同装置の側断面図で
ある。 １５・・・・・・吸込口、１６・・・・・・負荷側熱交
換器、１７・・・・・・線状吹出ファン（円筒多翼送風
機）、１９・・・・・・線状吹出口、２０・・・・・・
天井、２２・・・・・・気室。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 建物の天井面開口部に、室内空気の吸込口とこの吸込口
   の両側部に線状吹出口を路面−にのぞませ、かつ前記吸
   込口の上部に熱交換器と線状吹出ファンを設けて構成し
   た空気調和機本体を天井裏内部へ隠蔽して設置してなる
   空気調和装置において、前記複数の線状吹出口を空気調
   和機本体の長手方向両側部へ配設し、線状吹出ファンの
   送風域を前記線状吹出口の長手方向に対応するように配
   設し、前記線状吹出ファンの吹出部に調和空気の静圧を
   保つ気室を設け、前記気室と複数の線状吹出口を通風路
   によりそれぞれ連通した空気調和装置。