JPS581705Y2 - 空気調和機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、キャビネットに熱交換器、送風機等を収納さ
せた空気調和機に関するものである。

従来、空気調和機における送風機のファンには、−ｉに
シロッコファン、貫流ファン、プロペラファン等が使わ
れており、その数は１個であることが多く、また、吹出
口も一つで゛ある。

その吹出口に風の吹出し方向を変える風向板を設けても
、送風機から送られる風が一方向で、しかも吹出口が一
つであるため、互いに風が干渉して風の方向を任意に変
えるのは困難である。

かつ、無理に風の方向を変えると、風の流れが乱れ、騒
音の原因となる。

本考案は、上記の欠点を除くためのもので、一本の回転
軸にシロッコファンを複数個取付け、各シロッコファン
に対応してそれぞれ独立した吹出口を設けて、風の方向
を任意に変えることができるようにしたものである。

以下、本考案の一実施態様を第１図および第２図より説
明する。

１はベース（キャビネット）、２はケーシングでベース
１と一体に形成されている。

３はフィンモータ、４は軸継手、５は回転軸で、回転軸
５は軸継手４によりファンモータ３に連結されている。

６は回転軸５の端部を支持させた軸受である。

７はそれぞれケーシング２内におさめたシロッコファン
で、風の方向を均一にするため両側から吸込む形状にな
っている。

なお、ベース１内には前記のもののほか熱交換器等（図
示してない）が設置されている。

８はベース１の前面にかぶせて取付けた化粧カバーで、
これには吸込口９と各ケーシング２にそれぞれ対応させ
た吹出口１０とが設けられている。

１１．１１’、１２．１２’、１３．１３’、１４．１
４’、１５．１５’は風向板で、それぞれ各吹出口１０
に独立して取付けられている。

各吹出口１０の風向板１１と１１′等とは連動するよう
に構成されている。

以上説明したように、本考案の空気調和機は、シロッコ
ファン７、ケーシング２、および゛吐出口１０が゛それ
ぞれ複数個独立した送風系を形成しているので、互いに
干渉を受けない独立した複数の風の流れができ、吐出口
１０に設けた風向板１１と１１′〜１５と１５′により
任意の方向に風向きを変換させることができる。

また、風の方向の分散も吐出口１０の数と同数にできる
ゆえ、複数の人が同室にいて同じように風に当ることも
可能であり、さらに、複数の人のうち一方は風に当り他
方は風に当らないように風の方向を調節することも可能
である。

すなわち、一台の空気調和機で容易に個人別の空気調和
を行うことができる。

かつ、風向きの変換が無理なくできるので、風の流れの
乱れが少なく、低騒音のまま風向きを変えることができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の空気調和機を示す断面正面図、第２図
は前面に化粧カバーを取付けた本考案の空気調和機を示
す正面図である。 １・・・・・・ベース、２・・・・・・ケーシング、３
・・・・・・ファンモータ、４・・・・・・軸継手、５
・・・・・・回転軸、７・・・・・・シロッコファン、
８・・・・・・化粧カバー、９・・・・・・吸込口、１
０・・・・・・吹出り、１１．１１’〜１５，１５’・
・・・・・風向板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. １．熱交換器、送風機等をキャビネットに収納させた空
   気調和機において、送風機を一本の回転軸５に複数個の
   シロッコファン７を取付けた構成とし、各シロッコファ
   ン７に対応してそれぞれ独立した吹出口１０を設けたこ
   とを特徴とする空気調和機。 ２、各シロッコファン７を両側から吸込む形状とした実
   用新案登録請求の範囲第１項記載の空気調和、機。 ３、複数個の吹出口１０にそれぞれ独立した風向板１１
   ．１１’、１２．１２’、１３．１３’、１４．１４’
   、１５．１５’を取付けた実用新案登録請求の範囲第２
   記載の空気調和機。