JPH0124978B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、室外一体型壁掛空気調和機の内部構
成に関するものである。

従来例の構成とその問題点 まず一体型空気調和機の従来例における構成に
ついて第１図により説明する。

同図に示すウインド型空気調和機は、前面に室
内側吸込口と室内側吹出口を形成している。１は
室内側に形成された室内側通風路で、前記室内側
吸込口と室内側吹出口に連通し、その内部には周
知の冷凍サイクルを構成する室内側熱交換器２及
び室内側クロスフローフアン３、さらに室内側ク
ロスフローフアンを駆動すべく室内側フアンモー
タ（図示せず）が配設されている。

後面の室外側についても又同様に、室外側吸込
口４、室外側吹出口５、室外側通風回路６、室外
側熱交換器７、室外側クロスフローフアン８、室
外側フアンモータ（図示せず）、圧縮機（図示せ
ず）が配設されている。これらは既存の空気調和
機と同様である。ここで図中矢印Ａは室内側の風
の流れ、矢印Ｂは室外側の風の流れをそれぞれ示
す。

しかしこの構成であると、前記圧縮機及び冷凍
サイクルが室内側と連通しているため、室内側の
騒音が高く又、ダクトによる送風には送風能力が
低下するため使用出来ないといつた欠点を有して
いた。

発明の目的 本発明は上記従来の欠点を解消するもので、室
内側の騒音低下及び熱交換能力を向上させるもの
である。

発明の構成 この目的を達成するために本発明は、空気調和
機本体を室外一体型壁掛とし、室内側の熱交換に
おいては吸込口及び吹出口をダクトにより室内と
連通して行ない、室内側送風機、室外側送風機を
各２ケずつ遠心送風機を使用し、さらに室内、室
外とも２個並列にならべられた送風機を１ケ所か
ら吸込み、１ケ所から吹出すように異なる方向に
回転させるものである。

実施例の説明 以下、本発明の一実施例を第２図、第３図によ
り説明する。

同図において１７は室外一体型壁掛空気調和機
本体（以下単に本体と称す。）で前面（壁側）に
室内側吸込口１９と吹出口１８が形成されてい
る。２１は前記本体１７の室内側に形成された室
内側通風回路で、前記室内側吸込口１９と室内側
吹出口１８、その内部には周知の冷凍サイクルを
構成する室内側熱交換器２０、室内側送風機２８
が配設されている。後面には室外側吸込口２５と
室外側吹出口２６が形成され、それらは室外側通
風回路３０によつて連通し、前記室外側通風回路
３０の内部には室内側と同様に室外側熱交換器２
７及び室外側送風機２２が配設されている。ここ
で前記室内側送風機２８及び室外側送風機２２は
図中に示すように各２個ずつ並列に列べられてい
て左右の送風機は矢印Ｅに示す方向にそれぞれ回
転する。各４個の送風機はいずれも遠心送風機を
使用する。２３，２４は送風機を駆動するフアン
モータ、２９は圧縮機である。

次に各通風回路の空気の流れを説明する。

室内側については、矢印Ｃのように吸込口１９
より吸込まれ、円錐状に広がり左右の室内側送風
機２８により室内側熱交換器２０から室内側通風
回路２１を通り室内側吹出口１８より送風され
る。

又室外側は室内側と同様に室外側吸込口２５よ
り吸込まれ室外側吹出口２６より吹出される。

したがつて室内側吸込口と吹出口をダクトを使
用して狭い通風回路としても送風能力も低下せ
ず、熱交換器表面温度分布も均一となる。

発明の効果 上記実施例より明らかなように本発明は室内側
の騒音を低下させるとともに熱交換能力も向上さ
せることが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の一体型空気調和機の平面断面
図、第２図は本発明の一実施例における室外一体
型壁掛空気調和機の取付を表わす斜視図、第３図
は同室外一体型壁掛空気調和機の断面図である。 １７…空気調和機本体、１９…室内側吸込口、
１８…室内側吹出口、２１…室内側通風回路、２
０…室内側熱交換器、２８…室内側送風機、２２
…室外側送風機、２５…室外側吸込口、２６…室
外側吹出口。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 空気調和機の本体を室外一体型壁掛構成と
   し、室内側及び室外側に吸込口と吹出口を有する
   通風回路を設け、さらに２ケ所穴をあけることに
   よつて前記室内側吸込口と吹出口を室内側に連通
   させ、前記通風回路には、室内側熱交換器、室内
   側送風機、室外側送風機を設けて通風回路を構成
   し、前記室内側送風機を２個の遠心送風機とし、
   前記２個の遠心送風機を異なる回転方向とした室
   外一体型壁掛空気調和機。