JPWO2020004576A1 - 熱転写シート - Google Patents

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Abstract

転写される転写層に印画抜けが生ずることを抑制でき、且つ光沢性が良好な印画物を製造できる熱転写シートを提供すること。
基材1の一方の面に背面層20が設けられ、前記基材の他方の面に転写層10が設けられ、前記転写層10は、保護層5を含む単層構造、又は積層構造を呈しており、前記背面層が、球状粒子25を含有しており、前記背面層20の表面を、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて倍率5000倍で観察したときの観察面全体の面積に対する、前記球状粒子25の投影面積の合計の割合が1.8%以上20%以下である。

Description

本発明は、熱転写シートに関する。
透明性に優れ、中間色の再現性や階調性が高く、従来のフルカラー写真画像と同等の高品質画像が簡易に形成できる点から、昇華型熱転写方式を用いて被転写体上に熱転写画像を形成することが広く行われている。被転写体上に熱転写画像が形成された印画物としては、デジタル写真や、身分証明書、運転免許証、会員証等多くの分野で使用されているIDカードが知られている。昇華型熱転写方式による熱転写画像の形成は、基材の一方の面に色材層が設けられた熱転写シートと、被転写体、例えば、他の基材の一方の面に受容層が設けられた熱転写受像シートとを組み合わせ、サーマルヘッド等の加熱手段により、熱転写シートの背面側にエネルギーを印加して色材層が含有している色材を被転写体上に移行させることにより行われる。
ところで、上記昇華型熱転写方式により形成される熱転写画像は、色材が顔料でなく、比較的低分子量の染料であるため、熱転写画像自体の耐久性は低いものとなっている。そこで、通常、昇華型熱転写方式により形成された熱転写画像に対しては、保護層を備えた熱転写シート(特許文献1、2参照)を用い、熱転写画像上に保護層を転写することが行われている。
ところで、サーマルヘッド等の加熱手段を備える熱転写プリンタと、上記のような保護層が設けられた熱転写シートを用いて、基材とサーマルヘッドを接触させた状態で、被転写体上に保護層の転写を行うと、基材とサーマルヘッド間に生じる摩擦力により、保護層にシワが生じてしまい、このシワに起因して、本来であれば、被転写体側に転写されるべき転写層の一部が被転写体側に転写されない、所謂印画抜けの問題が生じうる。このような状況下、熱転写シートの分野においては、基材のサーマルヘッド側に位置する面に、摩擦力の低減を目的とした背面層を設けることが行われている。また、背面層の滑性の向上についても種々の検討がなされており、例えば、特許文献3には、保護層、及び有機フィラーを含有する背面層を備えた熱転写シートが提案されている。
しかしながら、摩擦力の低減を目的として、背面層にフィラー等の粒子を含有せしめた場合には、サーマルヘッドによる背面層の押圧等に起因して、転写後の保護層の表面には、背面層が含有している粒子に起因した凹凸が発現しやすくなる。このような、転写後の保護層の表面に発現する凹凸は、保護層の光沢性を低下させる要因となる。つまり、印画抜けの発生を抑制することと、保護層の光沢性を良好なものとすることは、トレードオフの関係にあるといえる。
特開2005−262690号公報 特開2002−240404号公報 特開2007−307764号公報
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、転写される転写層に印画抜けが生ずることを抑制でき、且つ光沢性が良好な印画物を製造できる熱転写シートを提供することを主たる課題とする。
上記課題を解決するための本開示の実施の形態に係る熱転写シートは、基材の一方の面に背面層が設けられ、前記基材の他方の面に転写層が設けられ、前記転写層は、保護層を含む単層構造、又は積層構造を呈しており、前記背面層が、球状粒子を含有しており、前記背面層の表面を、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて倍率5000倍で観察したときの観察面全体の面積に対する、前記球状粒子の投影面積の合計の割合が1.8%以上20%以下である。
また、前記球状粒子が、球状のシリコーン樹脂であってもよい。
また、前記観察面内で観察される前記球状粒子の総個数に対する、前記観察面の投影画像から求められる最大直径が0.1μm以上3μm以下の球状粒子の個数の割合が、80%以上であってもよい。
また、前記背面層が含有している前記球状粒子の総質量に対する、前記最大直径が0.1μm以上3μm以下の球状粒子の含有量が90質量%以上であってもよい。
本開示の熱転写シートによれば、転写される転写層に印画抜けが生ずることを抑制でき、且つ光沢性が良好な印画物を製造できる。
本開示の熱転写シートの一例を示す概略断面図である。 本開示の熱転写シートの一例を示す概略断面図である。 本開示の熱転写シートの一例を示す概略断面図である。 (a)〜(c)は、熱転写シートの一例を示す概略断面図である。 (a)〜(c)は、図4(a)〜(c)に示す熱転写シートを用いて製造された印画物の一例を示す概略断面図である。 走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて、背面層を観察したときの観察図である。 走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて、背面層を観察したときの観察図である。 走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて、背面層を観察したときの観察図である。
<<熱転写シート>>
以下に、本開示の実施の形態に係る熱転写シート100(以下、本開示の熱転写シートと言う)について図面を用いて具体的に説明する。
図1〜図3に示すように、本開示の熱転写シート100は、基材1と、基材1の一方の面に設けられた背面層20と、基材1の他方の面に設けられた転写層10を備える。転写層10は、保護層5を含む単層、又は積層構造を呈しており、転写層10の基材1側の面で剥離される層である。図1〜図3は、本開示の熱転写シート100の一例を示す概略断面図である。
本開示の熱転写シート100の説明にあたり、はじめに、図4(a)〜(c)、図5(a)〜(c)を参照して、被転写体200上に、保護層5を含む転写層10を転写したときの、転写後の転写層10の表面状態と、背面層20との関係について説明する。図4(a)〜(c)は、基材1の一方の面に背面層20が設けられ、基材1の他方の面に保護層5のみからなる単層構造の転写層10が設けられた熱転写シート100の概略断面図であり、図4(a)に示す形態の熱転写シート100は、背面層20が粒子25Aを含有しており、当該粒子25Aが、背面層20の表面から突出している形態をとる。図4(b)に示す形態の熱転写シート100は、背面層20が粒子25Aを含有しており、当該粒子25Aが、背面層20の表面から突出することなく、背面層20の内部にのみ存在している形態をとる。図4(c)に示す形態の熱転写シート100は、背面層20が粒子25Aを含有していない形態をとる。図5(a)は、図4(a)の熱転写シート100の転写層10(保護層5)を被転写体200上に転写することで製造された印画物300の概略断面図であり、図5(b)は、図4(b)の熱転写シート100の転写層10(保護層5)を被転写体200上に転写することで製造された印画物300の概略断面図であり、図5(c)は、図4(c)の熱転写シート100の転写層10(保護層5)を被転写体200上に転写することで製造された印画物300の概略断面図である。なお、図5(a)、(b)では、転写後の転写層10の表面に発現する凹凸を誇張して示している。
被転写体200上への転写層10の転写は、熱転写シートの背面層20と加熱手段(例えば、サーマルヘッド)とを接触させ、背面層20側にエネルギーを印加して行う。このとき、背面層20には、加熱手段により所定の印圧がかけられる。換言すれば、背面層20は、加熱手段により押し込まれる。したがって、図4(a)、(b)に示すように、背面層20が粒子25Aを含有している場合には、転写層10の転写時に、背面層20にかかる印圧により、背面層20の表面から突出している粒子25Aや、背面層の内部に存在している粒子25Aが、転写層10側に押し込まれ、図5(a)、(b)に示すように、被転写体200上に転写後の転写層10の表面には、背面層20が含有している粒子25Aの形状に追従した凹凸が発現しやすくなる。特に、図4(a)に示すように、背面層20の表面から粒子25Aが突出している形態とした場合には、この凹凸の発生頻度が高くなり、また、凹凸の大きさも大きくなる傾向にあり、転写後の転写層10の表面の平滑性は低くなる傾向にある。他方、図4(c)に示すように、背面層20が粒子25Aを含有していない場合には、転写後の転写層10の表面に凹凸が生じにくく、図5(c)に示すように、転写後の転写層10の平滑性は高いものとなる。なお、図4、図5では、転写層10が保護層5のみからなる単層構成を呈しているが、積層構成の転写層10とした場合についても同様である。
転写後の転写層10の表面の平滑性は、転写層10の光沢性、換言すれば、保護層5の光沢性と密接的な関連性を有しており、転写後の転写層10の表面の平滑性が低くなるにつれ、光沢性は低いものとなる。換言すれば、転写後の転写層10の表面に発現する凹凸の大きさが大きくなるにつれ、また、凸部の個数(凹部の個数)が多くなるにつれ、転写後の転写層10の光沢性は低いものとなる。さらに、背面層20が含有している粒子25Aの形状が、非球状である場合には、転写後の転写層10の光沢性は低いものとなる。したがって、光沢性の高い印画物の製造を目的とする場合、転写後の転写層10の表面の平滑性が高くなるように構成する必要がある。つまりは、背面層20に含有せしめる粒子25Aの含有量等を考慮する必要がある。なお、図4(c)に示すように、背面層20が粒子25Aを含有していない場合には、転写後の転写層10に高い光沢性を付与できるものの、この場合には、背面層の摩擦力が高くなりすぎてしまい、転写層を転写するときに、転写層にシワが生じやすく、このシワに起因して、転写される転写層に印画抜けが生じやすくなる。
(背面層)
そこで、本開示の熱転写シート100は、基材1の一方の面に設けられる背面層20が、球状粒子25を含有しており、背面層20の表面を、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて倍率5000倍で観察したときの観察面全体の面積に対する、球状粒子25の投影面積の合計の割合を1.8%以上20%以下に規定している。本願明細書でいう球状粒子の投影面積の合計とは、各球状粒子の投影面積をそれぞれ算出し、これを合計した合計面積を意味する。
このような背面層を備える本開示の熱転写シート100によれば、背面層20と加熱手段との摩擦力を低くでき、換言すれば、背面層20の滑性を良好なものとでき、転写される転写層に印画抜けが生ずることを抑制できる。また、加熱手段に、背面層のカスが付着する、或いは堆積することを抑制できる。さらに、転写後の転写層10の光沢性を良好なものとできる。本開示の熱転写シート100における、これらの効果は、背面層20に、球状粒子を含有せしめたことと、観察面全体の面積に対する、球状粒子25の投影面積の合計の割合を1.8%以上20%以下としたことの相乗効果である。
つまり、本開示の熱転写シート100によれば、当該熱転写シート100を用いて、転写される転写層に印画抜けが生ずることを抑制しつつ、光沢性が良好な印画物を製造できる。
好ましい形態の背面層20は、観察面全体の面積に対する、球状粒子25の投影面積の合計の割合が2%以上20%以下であり、より好ましくは、2.3%以上20%以下であり、さらに好ましくは、2.3%以上15%以下である。
走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて倍率5000倍で観察したときの観察面全体の面積に対する、球状粒子25の投影面積の合計の割合は、画像解析ソフト(ImajeJ アメリカ国立衛生研究所)を用いて算出できる。具体的には、走査型電子顕微鏡(SEM)としては、走査型電子顕微鏡(SU1510 (株)日立ハイテクノロジーズ)を使用して、各球状粒子の投影面積をそれぞれ算出し、各球状粒子の投影面積を合計した合計面積を、観察面全体の面積で除することで算出できる。
走査型電子顕微鏡(SEM)による観察領域は、転写層10の中央部分と重なる背面層20であり、倍率5000倍での観察面の大きさは、縦:17μm、横:25μmの領域とした。観察時の加速電圧は5kVとした。また、走査型電子顕微鏡(SEM)による観察に先立ち、背面層に、スパッタリング(ターゲット:Pt(プラチナ))を行い、厚みが10nm以下のPt(プラチナ)薄膜を形成した。
図6〜図8は、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて倍率5000倍で観察したときのSEM画像である。図6は、観察面全体の面積に対する、球状粒子25の投影面積の合計の割合が1.6%である背面層であり、図7は、観察面全体の面積に対する、球状粒子25の投影面積の合計の割合が12.6%である背面層であり、図8は、観察面全体の面積に対する、球状粒子25の投影面積の合計の割合が21.8%である背面層である。
本願明細書でいう球状粒子とは、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて倍率5000倍で観察したときのSEM画像における粒子の直径を求め、その値が最小となるものを最小直径とし、その値が最大となるものを最大直径としたときに、最小直径を、最大直径で除したときの値が0.7以上となる粒子を意味する。粒子の直径は、SEM画像と画像解析ソフトを用いて測定できる。
球状粒子の種類について限定はなく、球状無機粒子であってもよく、球状有機粒子であってもよい。また、球状ハイブリッド粒子であってもよい。球状粒子としては、球状タルク、球状カーボンブラック、球状アルミニウム、球状二硫化モリブデン、球状炭酸カルシウム、球状ポリエチレンワックス、球状シリコーン樹脂、球状メラミン・ホルムアルデヒド縮合物、球状ベンゾクアナミン・メラミン・ホルムアルデヒド縮合物、球状ベンゾクアナミン・ホルムアルデヒド縮合物、球状アクリル樹脂、球状スチレン樹脂、球状ナイロン樹脂、球状PTFE、球状ブタジエンゴム等を例示できる。また、背面層20は、球状粒子として、1種を含有していてもよく、2種以上を含有していてもよい。
中でも、球状シリコーン樹脂は、転写後の転写層10に良好な光沢性を付与しつつ、転写される転写層に印画抜けが生ずることを、より良好に抑制できる点で好適な球状粒子である。
また、背面層20の表面を、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて倍率5000倍で観察したときの、観察面内に投影されている球状粒子の総個数に対し、投影画像と画像解析ソフトから求められる最大直径が0.1μm以上3μm以下の球状粒子の個数の割合は、80%以上が好ましく、90%以上がより好ましく、92.5%以上がさらに好ましい。この形態の背面層20によれば、転写される転写層に印画抜けが生ずることを、より良好に抑制でき、且つ、転写後の転写層の光沢性を良好なものとできる。
また、背面層20の表面を、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて倍率5000倍で観察したときの、観察面内に投影されている球状粒子の総個数に対し、投影画像と画像解析ソフトから求められる粒子面積が0.003μm2以上7.5μm2以下の球状粒子の個数の割合は、80%以上が好ましく、90%以上がより好ましく、92.5%以上がさらに好ましい。
また、背面層20が含有している球状粒子の総個数に対する、最大直径が0.1μm以上3μm以下の球状粒子の個数は90%以上が好ましく、95%以上がより好ましく、98%以上がさらに好ましい。この形態の背面層20によれば、転写される転写層に印画抜けが生ずることを、より良好に抑制でき、且つ、転写後の転写層の光沢性を良好なものとできる。
また、背面層20が含有している球状粒子25の総質量に対する、最大直径が0.1μm以上3μm以下の球状粒子の含有量は90質量%以上が好ましい。この形態の背面層20によれば、転写後の転写層の光沢性を、より良好なものとできる。
また、背面層20の総質量に対する、球状粒子の合計質量は、0.5質量%以上20質量%以下が好ましく、1.5質量%以上15質量%未満がより好ましい。特には、この球状粒子が、最大直径が0.1μm以上3μm以下の球状粒子であることが好ましい。
背面層20は、上記球状粒子とともに、非球状粒子を含有していてもよい。この場合、背面層20の表面を、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて倍率5000倍で観察したときの観察面全体の面積に対する、非球状粒子の投影面積の合計の割合は2%以下が好ましく、0.8%以下がより好ましく、0.5%以下がさらに好ましい。この形態の背面層20によれば、転写される転写層に印画抜けが生ずることを抑制でき、且つ、転写後の転写層の光沢性を良好なものとできる。さらに、後述する色材層を用いた画像形成時においても、形成される熱転写画像に印画抜けが生ずることを、より効果的に抑制できる。
また、背面層20の総質量に対する、非球状粒子の合計質量は、2質量%以下が好ましく、1質量%未満がより好ましく、0.8質量%以下がさらに好ましい。
背面層20は、上記球状粒子とともに、樹脂成分を含有している。樹脂成分について限定はなく、ポリエステル、ポリアクリル酸エステル、ポリ酢酸ビニル、アクリルポリオール、アクリル−スチレン共重合体、ウレタン樹脂、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエーテル、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリカーボネート、ポリアクリルアミド、ポリビニルクロリド、ポリビニルアセトアセタールやポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール、及びこれらのシリコーン変性物等を例示できる。また、これらの樹脂成分を硬化剤によって硬化した硬化樹脂を用いてもよい。換言すれば、硬化性樹脂と硬化剤との反応物を用いてもよい。硬化剤としては、イソシアネート系硬化剤等を例示できる。
また、樹脂成分として、シロキサン架橋樹脂を用いてもよい。シロキサン架橋樹脂を含有する背面層20によれば、当該背面層20の滑性をより良好なものとでき、また、背面層の強度を十分に高くできる。このような背面層20によれば、上記で説明した球状粒子を含有し、且つ、背面層20の表面を、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて倍率5000倍で観察したときの観察面全体の面積に対する、球状粒子25の投影面積の合計の割合を1.8%以上20%以下としたことによる効果との相乗効果により、印画抜けの発生をさらに良好に抑制でき、転写される転写層の光沢性をさらに良好なものとできる。具体的には、背面層20の強度を高くすることで、加熱手段により、背面層20を押し込んだときの、押し込みに対する背面層20の追従性を低くでき、その結果、転写される転写層の表面層の平滑性を高くできる。
シロキサン架橋樹脂は、アルコキシシリル基含有樹脂を架橋(硬化)させて得られる架橋樹脂であり、具体的には、アルコキシシリル基含有樹脂のアルコキシシリル基の加水分解、及びシラノール反応によって、「Si−O−Si」の架橋構造を形成した樹脂である。
アルコキシシリル基含有樹脂(アルコキシシリル基を導入した樹脂、アルコキシシリル基変性樹脂を含む)としては、アルコキシシリル基含有アクリル樹脂、アルコキシシリル基含有ポリエステル、アルコキシシリル基含有エポキシ樹脂、アルコキシシリル基含有アルキッド樹脂、アルコキシシリル基含有フッ素樹脂、アルコキシシリル基含有ポリウレタン、アルコキシシリル基含有フェノール樹脂、アルコキシシリル基含有メラミン樹脂等を例示できる。アルコキシシリル基としては、トリアルコキシシリル基、ジメトキシシリル基、モノアルコキシシリル基等を例示できる。したがって、このようなアルコキシシリル基含有樹脂から得られるシロキサン架橋樹脂としては、シロキサン架橋アクリル樹脂、シロキサン架橋ポリエステル、シロキサン架橋エポキシ樹脂、シロキサン架橋アルキッド樹脂、シロキサン架橋フッ素樹脂、シロキサン架橋ポリウレタン、シロキサン架橋フェノール樹脂、シロキサン架橋メラミン樹脂等を例示できる。中でも、シロキサン架橋アクリル樹脂が好ましい。
また、アルコキシシリル基含有樹脂からシロキサン架橋樹脂を得るにあたり、架橋剤(硬化剤)を用いてもよい。架橋剤としては、アルコキシシリル基含有樹脂に応じて適宜選択すればよく、例えば、アルコキシシリル基含有アクリル樹脂を用いる場合、ジルコニア系硬化剤、アルミニウム系硬化剤、チタン系硬化剤、錫系硬化剤等を使用できる。硬化剤の含有量について限定はなく、一例としては、背面層を形成するための、樹脂組成物の総質量に対し0.01質量%以上20質量%以下である。
背面層20は、樹脂成分として、1種を含有していてもよく、2種以上を含有していてもよい。
また、背面層20は、各種の添加材を含有していてもよい。添加材としては、高級脂肪酸アミド、リン酸エステル化合物、金属石鹸、シリコーンオイル、界面活性剤等の離型剤を例示できる。
背面層20の厚みについて限定はなく、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて倍率5000倍で観察したときの観察面全体の面積に対する、球状粒子25の投影面積の合計の割合が上記の割合となる範囲内で適宜設定できる。一例としての背面層20の厚みは、0.1μm以上1μm以下である。
背面層20の形成方法について特に限定はなく、樹脂成分、球状粒子、必要に応じて用いられる各種の添加材を、適当な溶媒に分散、或いは溶解した背面層用塗工液を調製し、この塗工液を、基材1の一方の面、或いは、基材1の一方の面に設けられる任意の層(例えば、後述する背面プライマー層上)に、塗布・乾燥して形成できる。塗布方法としては、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースコーティング法等を例示できる。また、これ以外の塗布方法を用いることもできる。このことは、後述する各種塗工液の塗布方法についても同様である。
(背面プライマー層)
基材1と背面層20との間に背面プライマー層(図示しない)を設けてもよい。背面プライマー層は、基材1と、背面層20との密着性を向上させるために設けられる層であり、本開示の熱転写シート100における任意の構成である。背面プライマー層を構成する樹脂成分としては、ポリエステル、ポリウレタン、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等を例示できる。
(基材)
基材1は、本開示の熱転写シート100における必須の構成であり、基材1の一方の面に設けられる上記背面層20、及び基材1の他方の面に設けられる転写層10等を保持する。基材1の材料について限定はなく、耐熱性や、機械的特性を有することが望ましい。このような基材1としては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリエーテルイミド、セルロース誘導体、ポリエチレン、ポリプロピレン、スチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ナイロン、ポリエーテルエーテルケトン等の各種プラスチックフィルム、又はシートを例示できる。基材1の厚さは、その強度や、耐熱性が適切になるよう、基材1の材料に応じて適宜設定でき、2.5μm以上100μm以下が一般的である。
(転写層)
図1〜図3に示すように、基材1の他方の面(図示する形態では、基材の上面)には、転写層10が設けられている。転写層10は、保護層5のみからなる単層構造を呈しているか(図1、図3参照)、或いは、保護層を含む積層構造を呈している(図2参照)。なお、図2に示す形態の転写層10は、基材1側から、保護層5、接着層6がこの順で積層されてなる積層構造を呈している。転写層10は、図示する形態に限定されるものではなく、保護層5を含むとの条件を満たすものであればよい。例えば、図2に示す形態において、保護層5と接着層6との間に、保護層5と接着層6との密着性を向上させるためのプライマー層を設けた構成としてもよく、保護層5上に、各種の機能層を設けた構成としてもよい。また、転写層10を構成する層のうち、基材1から最も近くに位置する層を剥離層としてもよい。また、各図に示す構成を適宜組み合わせてもよい。
(保護層)
保護層5について限定はなく、熱転写シートの分野で従来公知の保護層を適宜選択して用いることができる。保護層5を構成する樹脂成分としては、例えば、ポリエステル、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリウレタン、アクリルウレタン、これらの各樹脂をシリコーン変性させた樹脂、活性光線硬化性樹脂の硬化物、これらの各樹脂の混合物等を例示できる。本願明細書で言う活性光線硬化性樹脂とは、活性光線を照射する前の前駆体、又は組成物を意味する。また、本願明細書で言う活性光線とは、活性光線硬化性樹脂に対して化学的に作用させて重合を促進せしめる放射線を意味し、具体的には、可視光線、紫外線、X線、電子線、α線、β線、γ線などを意味する。保護層5は、樹脂成分として1種を含有していてもよく、2種以上を含有していてもよい。また、転写層10を、保護層5のみからなる単層構造とする場合や、転写層10を構成する層のうち、基材1から最も遠くに保護層5を位置させる場合、保護層5に、後述する接着性を有する樹脂成分等を含有せしめて、保護層5に接着性を付与してもよい。
保護層5は、上記樹脂成分とともに、他の成分を含有していてもよい。他の成分としては、フィラー等を挙げることができる。保護層5にフィラーを含有せしめることで、転写層10の箔切れ性を向上させることができる。
フィラーとしては、有機フィラー、無機フィラーおよび有機−無機のハイブリッド型のフィラーを挙げることができる。また、フィラーは、粉体であっても、ゾル状のものであってもよいが、保護層用塗工液を調製する際の溶剤の選択性が広いため、粉体のフィラーを用いることが好ましい。
保護層5の総質量に対するフィラーの含有量は、10質量%以上60質量%以下が好ましく、10質量%以上50質量%以下がより好ましく、20質量%以上40質量%以下がさらに好ましい。
保護層5の厚みの厚みについて特に限定はないが、1μm以上15μm以下が好ましく、2μm以上6μm以下がより好ましい。保護層5の厚みをこの範囲とすることで、箔切れ性の更なる向上を図ることができ、被転写体へ転写層10を転写することで得られる印画物に付与される物理的耐久性や、化学的耐久性を、より良好なものとできる。
保護層5の形成方法について限定はなく、樹脂成分、及び必要に応じて用いられる各種の添加材を、適当な溶媒に分散、或いは溶解した保護層用塗工液を調製し、この塗工液を、基材1の他方の面、或いは、基材1の他方の面に設けられる任意の層(例えば、後述する離型層上)に、塗布・乾燥して形成できる。また、活性光線硬化性樹脂の硬化物を含有する保護層5は、活性光線硬化性樹脂を含む保護層用塗工液を調製し、この塗工液を、基材1の他方の面、或いは、基材1の他方の面に設けられる任意の層に塗布・乾燥して保護層の塗膜を形成し、この塗膜に対して活性光線を照射し、上記重合可能な共重合体などの重合成分を、架橋・硬化させることで形成できる。活性光線の照射として、紫外線を照射する場合には、従来公知の紫外線照射装置を用いることができ、例えば、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク、キセノンアーク、メタルハライドランプ、無電極紫外線ランプ、LED等、種々のものを制限なく使用できる。また、また、活性光線の照射として、電子線を照射する場合には、100keV以上300keV以下のエネルギーで電子線を照射する高エネルギー型電子線照射装置や100keV以下のエネルギーで電子線を照射する低エネルギー型電子線照射装置等を用いることができる。また、照射方式も、走査型やカーテン型いずれの方式の照射装置であってもよい。
保護層5の厚みについて特に限定はなく、0.5μm以上10μm以下が一般的である。
(接着層)
図2に示すように、転写層10を、基材1側から、保護層5、接着層6がこの順で積層されてなる積層構造とすることもできる。この形態の転写層10によれば、保護層5に被転写体との密着性を付与するための成分(密着性を有する成分)を含有せしめることなく、転写層10により良好な密着性を付与できる。
接着層を有する樹脂成分について特に限定はなく、ポリウレタン、α−オレフィン−無水マレイン酸等のポリオレフィン、ポリエステル、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレア樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、シアノアクリレート等の樹脂成分を例示できる。
接着層6の厚みは、0.5μm以上10μm以下が好ましい。接着層の形成方法について限定はなく、例えば、上記で例示した接着剤や、必要に応じて添加される添加材を、適当な溶媒に分散、或いは溶解した接着層用塗工液を調製し、この塗工液を、保護層5、或いは、保護層5上に設けられる任意の層上に塗布・乾燥して形成できる。
(剥離層)
また、転写層10を保護層5を含む積層構造の転写層10とする場合において、転写層10を構成する層のうち、基材1から最も近くに剥離層を位置させてもよい(図示しない)。
剥離層の樹脂成分としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、マレイン酸変性塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリアミド、ポリエステル、ポリエチレン、エチレン−イソブチルアクリレート共重合体、ブチラール、ポリ酢酸ビニル、及びその共重合体、アイオノマー樹脂、酸変性ポリオレフィン、アクリル系、メタクリル系等の(メタ)アクリル樹脂、アクリル酸エステル樹脂、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体、ポリメチルメタクリレート、セルロース樹脂、ポリビニルエーテル、ウレタン樹脂、ポリカーボネート、ポリプロピレン、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ビニル樹脂、マレイン酸樹脂、アルキッド樹脂、ポリエチレンオキサイド、ユリア樹脂、メラミン樹脂、メラミン−アルキッド樹脂、シリコーン樹脂、ゴム系樹脂、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体(SEPS)等を例示できる。
剥離層の厚みについて特に限定はないが、1μm以上15μm以下が好ましい。
(離型層)
基材1と転写層10との間に、離型層(図示しない)を設けてもよい。離型層の成分としては、ワックス類、シリコーンワックス、シリコーン樹脂、シリコーン変性樹脂、フッ素樹脂、フッ素変性樹脂、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂、熱架橋性エポキシ−アミノ樹脂及び熱架橋性アルキッド−アミノ樹脂等を例示できる。
離型層の厚みは0.5μm以上5μm以下が一般的である。離型層の形成方法について限定はなく、例えば、上記成分を、適当な溶媒に分散、或いは溶解した離型層用塗工液を調製し、この塗工液を、基材1上に塗布・乾燥して形成できる。
また、基材1上に離型層を設ける場合、基材1と離型層との密着性の向上を図るべく、基材1の離型層側の面に接着処理を施してもよい。接着処理としては、例えば、コロナ放電処理、火炎処理、オゾン処理、紫外線処理、放射線処理、粗面化処理、化学薬品処理、プラズマ処理、低温プラズマ処理、プライマー処理、グラフト化処理等公知の樹脂表面改質技術をそのまま適用できる。また、それらの処理を2種以上併用することもできる。
(色材層)
図3に示すように、基材1の他方の面に、上記で説明した転写層10と面順次に色材層7を設けてもよい。図3に示す形態の熱転写シート100は、基材1の他方の面(図示する形態では、基材1の上面の一部)に、単一の色材層7が設けられている。また、基材の他方の面に、複数の色材層、例えば、イエロー色材層、マゼンタ色材層、シアン色材層、ブラック色材層等を面順次に設けてもよい。また、色材層7と転写層10とを「1ユニット」としたときに、基材1の他方の面に、「1ユニット」を繰り返し設けることもできる。
図3に示す形態の熱転写シートによれば、被転写体上への熱転写画像の形成と、形成された熱転写画像上への転写層10の転写を1つの熱転写シート100を用いて行うことができる。さらに、上記で説明した背面層20により、熱転写画像を形成するときに、当該熱転写画像に印画抜けが生ずることを抑制できる。つまり、図3に示す形態の熱転写シートによれば、形成される熱転写画像、及び転写される転写層の双方において、印画抜けが生ずることを抑制でき、且つ、転写される転写層の光沢性を良好なものとできる。
色材層7を有する本開示の熱転写シート100は、昇華型熱転写方式による熱転写画像の形成に用いられる熱転写シート100としてもよく、溶融型熱転写方式による熱転写画像の形成に用いられる熱転写シート100としてもよい。
(昇華型熱転写方式に用いられる色材層)
昇華型熱転写方式に用いられる色材層7が含有しているバインダー樹脂について特に限定はなく、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース等のセルロース樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルピロリドン等のビニル樹脂、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリアミド、ポリエステル等の樹脂成分を例示できる。
バインダー樹脂の含有量について特に限定はないが、色材層7の総質量に対するバインダー樹脂の含有量は20質量%以上が好ましい。色材層の総質量に対するバインダー樹脂の含有量を20質量%以上とすることで、色材層7中で昇華性染料を十分に保持でき、結果、保存性を向上できる。バインダー樹脂の含有量の上限値について特に限定はなく、昇華性染料や、任意の添加材の含有量に応じて適宜設定すればよい。
昇華型熱転写方式に用いられる色材層7は、色材成分として昇華性染料を含有している。昇華性染料について特に限定はないが、十分な着色濃度を有し、光、熱、温度等により変退色しないものが好ましい。染料としては、ジアリールメタン系染料、トリアリールメタン系染料、チアゾール系染料、メロシアニン染料、ピラゾロン染料、メチン系染料、インドアニリン系染料、アセトフェノンアゾメチン、ピラゾロアゾメチン、イミダゾルアゾメチン、イミダゾアゾメチン、ピリドンアゾメチン等のアゾメチン系染料、キサンテン系染料、オキサジン系染料、ジシアノスチレン、トリシアノスチレン等のシアノスチレン系染料、チアジン系染料、アジン系染料、アクリジン系染料、ベンゼンアゾ系染料、ピリドンアゾ、チオフェンアゾ、イソチアゾールアゾ、ピロールアゾ、ピラゾールアゾ、イミダゾールアゾ、チアジアゾールアゾ、トリアゾールアゾ、ジスアゾ等のアゾ系染料、スピロピラン系染料、インドリノスピロピラン系染料、フルオラン系染料、ローダミンラクタム系染料、ナフトキノン系染料、アントラキノン系染料、キノフタロン系染料等が挙げられる。具体的には、MSRedG(三井東圧化学(株))、Macrolex Red Violet R(バイエル社)、Ceres Red 7B(バイエル社)、Samaron Red F3BS(三菱ケミカル(株))等の赤色染料、ホロンブリリアントイエロー6GL(クラリアント社)、PTY−52(三菱ケミカル(株))、マクロレックスイエロー6G(バイエル社)等の黄色染料、カヤセット(登録商標)ブルー714(日本化薬(株))、ホロンブリリアントブルーS−R(クラリアント社)、MSブルー100(三井東圧化学(株))、C.I.ソルベントブルー63等の青色染料等を例示できる。
昇華性染料の含有量は、バインダー樹脂の総質量に対し、50質量%以上350質量%以下が好ましく、80質量%以上300質量%以下がより好ましい。昇華性染料の含有量を上記好ましい含有量とすることで、印画濃度や、保存性のさらなる向上を図ることができる。
(色材プライマー層)
色材層7を、昇華型熱転写方式に用いられる色材層7とする場合、基材1と色材層7との間に、基材1と色材層7との密着性の向上を目的とする色材プライマー層(図示しない)を設けてもよい。
色材プライマー層について特に限定はなく、熱転写シートの分野で従来公知の色材プライマー層を適宜選択して用いることができる。一例としての色材プライマー層は、樹脂成分から構成されている。色材プライマー層を構成する樹脂成分としては、ポリエステル、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸エステル、ポリ酢酸ビニル、ウレタン樹脂、スチレンアクリレート、ポリアクリルアミド、ポリアミド、ポリビニルアセトアセタールやポリビニルブチラール等の樹脂成分等を例示できる。また、色材プライマー層は、これら樹脂成分とともに、有機粒子や、無機粒子等の各種の添加材を含有していてもよい。
色材プライマー層の形成方法についても特に限定はなく、上記で例示した樹脂成分、必要に応じて添加される添加材を、適当な溶媒に分散、或いは溶解した色材プライマー層用塗工液を調製し、これを基材1上に、塗布・乾燥して形成できる。色材プライマー層の厚みについて特に限定はないが、0.02μm以上1μm以下が一般的である。
(溶融型熱転写方式に用いられる色材層)
溶融型熱転写方式に用いられる色材層は、着色剤と、バインダーを含有している。バインダーとして使用できるワックス成分としては、例えば、マイクロクリスタリンワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス、フィッシャートロプシュワックス、各種低分子量ポリエチレン、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、イボタロウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キャンデリラワックス、ペトロラクタム、ポリエステルワックス、一部変性ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド等、種々のワックスを例示できる。
バインダーとして使用できる樹脂成分としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリブデン、石油樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、塩化ビニリデン樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、ポリアミド、ポリカーボネート、フッ素樹脂、ポリビニルフォルマール、ポリビニルブチラール、アセチルセルロース、ニトロセルロース、ポリ酢酸ビニル、ポリイソブチレン、エチルセルロース、ポリビニルアセトアセタール等を例示できる。
着色剤としては、公知の有機または無機の顔料、あるいは染料の中から適宜選択することができ、例えば、十分な着色濃度を有し、光、熱等により変色、退色しないものが好ましい。また、加熱により発色する物質や、被転写体の表面に塗布されている成分と接触することにより発色するような物質であってもよい。さらに、着色剤の色としては、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックに限定されるものではなく、種々の色の着色剤を使用することができる。
(被転写体)
本開示の熱転写シート100の転写層10が転写される被転写体としては、例えば、熱転写受像シート、普通紙、上質紙、トレーシングペーパー、プラスチックフィルム、塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリカーボネートを主体として構成されるプラスチックカード等が挙げられる。また、被転写体として所定の画像を有するものを用いることもできる。また、被転写体は着色されたものであってもよく、透明性を有するものであってもよい。
(転写層の転写方法)
被転写体上への転写層の転写方法について特に限定はなく、例えば、サーマルヘッド等の加熱手段を有する熱転写プリンタや、ホットスタンプ、ヒートロール等の加熱手段を用いて行うことができる。なお、本開示の熱転写シート100は、転写される転写層に印画抜けが生ずることを抑制できることから、ホットスタンプや、ヒートロール等と比較して、印画抜けが生じやすい、サーマルヘッド等の加熱手段を有する熱転写プリンタと組み合わせて好適に使用できる。
なお、本願明細書では、各層を構成する樹脂成分等について、例示的に記載をしているが、これらの樹脂は、各樹脂を構成するモノマーの単独重合体であってもよく、各樹脂を構成する主成分のモノマーと、1つ或いは複数の他のモノマーとの共重合体、或いはその誘導体であってもよい。例えば、アクリル樹脂と言う場合には、アクリル酸、又はメタクリル酸のモノマーや、アクリル酸エステル、又はメタクリル酸エステルのモノマーを主成分として含んでいればよい。また、これらの樹脂の変性物であってもよい。また、本願明細書に例示記載されている以外の樹脂成分を用いてもよい。
次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。以下、特に断りのない限り、部または%は質量基準であり、固形分に換算する前の配合を示している。
(実施例1)
基材として、厚さ4.5μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、この基材の一方の面に、下記組成の背面プライマー層用塗工液を塗布・乾燥して厚みが0.1μmの背面プライマー層を形成し、この背面プライマー層上に下記組成の背面層用塗工液1を塗布・乾燥して厚みが0.4μmの背面層を形成した。また、基材の他方の面の一部に、下記組成の色材プライマー層用塗工液を塗布・乾燥して厚みが0.25μmの色材プライマー層を形成し、この色材プライマー層上に下記組成のイエロー色材層用塗工液、マゼンタ色材層用塗工液、及びシアン色材層用塗工液を塗布・乾燥して、それぞれ厚みが0.5μmのイエロー色材層、マゼンタ色材層、シアン色材層がこの順で面順次に設けられた色材層を形成した。また、基材の他方の面の他の一部に、下記組成の剥離層用塗工液を塗布・乾燥して厚みが1μmの剥離層を形成した。次いで、剥離層上に下記組成の保護層用塗工液を塗布・乾燥して厚みが2μmの保護層を形成し、実施例1の熱転写シートを得た。なお、剥離層、及び保護層は、本開示の熱転写シートの転写層を構成する。
<色材プライマー層用塗工液>
・アルミナゾル 4部
(アルミナゾル200 日産化学工業(株))
・カチオン性ウレタン樹脂 6部
(SF−600 第一工業製薬(株))
・水 100部
・イソプロピルアルコール 100部
<イエロー色材層用塗工液1>
・分散染料(ホロンブリリアントイエローS−6GL) 5.5部
・ポリビニルアセトアセタール 4.5部
(エスレック(登録商標)KS−5 積水化学工業(株))
・リン酸エステル系界面活性剤 0.1部
(プライサーフ(登録商標)A208N 第一工業製薬(株))
・エポキシ変性シリコーンオイル 0.04部
(KF−101 信越化学工業(株))
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45部
・トルエン 45部
<マゼンタ色材層用塗工液1>
・分散染料(MSレッドG) 1.5部
・分散染料(マクロレックスレッドバイオレットR) 2部
・ポリビニルアセトアセタール 4.5部
(エスレック(登録商標)KS−5 積水化学工業(株))
・リン酸エステル系界面活性剤 0.1部
(プライサーフ(登録商標)A208N 第一工業製薬(株))
・ポリエチレンワックス 0.1部
・エポキシ変性シリコーンオイル 0.04部
(KF−101 信越化学工業(株))
・メチルエチルケトン 45部
・トルエン 45部
<シアン色材層用塗工液1>
・分散染料(Solvent Blue 63) 3.5部
・分散染料(HSB−2194) 3部
・ポリビニルアセトアセタール 4.5部
(エスレック(登録商標)KS−5 積水化学工業(株))
・リン酸エステル系界面活性剤 0.1部
(プライサーフ(登録商標)A208N 第一工業製薬(株))
・ポリエチレンワックス 0.1部
・エポキシ変性シリコーンオイル 0.04部
(KF−101 信越化学工業(株))
・メチルエチルケトン 45部
・トルエン 45部
<剥離層用塗工液>
・アクリル樹脂 29部
(ダイヤナール(登録商標)BR−87 三菱ケミカル(株))
・ポリエステル 1部
(バイロン(登録商標)200 東洋紡(株))
・メチルエチルケトン 35部
・トルエン 35部
<保護層用塗工液>
・ポリエステル 30部
(バイロン(登録商標)200 東洋紡(株))
・メチルエチルケトン 35部
・トルエン 35部
<背面プライマー層用塗工液>
・ポリエステル(固形分30%) 16.67部
(ポリエスター(登録商標)WR−961 日本合成化学工業(株))
・水 41.67部
・イソプロピルアルコール 41.67部
<背面層用塗工液1>
・ポリビニルブチラール 24部
(エスレック(登録商標)BX−1 積水化学工業(株))
・硬化剤(ポリイソシアネート)(固形分75%) 213部
(バーノック(登録商標)D750 DIC(株))
・球状シリコーン樹脂(平均粒径0.7μm) 10部
(X−52−854 信越化学工業(株))
・シリコーンオイル(固形分30%) 20部
(モディパー(登録商標)FS730 日油(株))
・トルエン 366部
・メチルエチルケトン 366部
(実施例2)
背面層用塗工液1を、下記組成の背面層用塗工液2に変更して背面層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例2の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液2>
・ポリビニルブチラール 26部
(エスレック(登録商標)BX−1 積水化学工業(株))
・硬化剤(ポリイソシアネート)(固形分75%) 221部
(バーノック(登録商標)D750 DIC(株))
・球状シリコーン樹脂(平均粒径0.7μm) 2部
(X−52−854 信越化学工業(株))
・シリコーンオイル(固形分30%) 20部
(モディパー(登録商標)FS730 日油(株))
・トルエン 366部
・メチルエチルケトン 366部
(実施例3)
背面層用塗工液1を、下記組成の背面層用塗工液3に変更して背面層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例3の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液3>
・ポリビニルブチラール 24部
(エスレック(登録商標)BX−1 積水化学工業(株))
・硬化剤(ポリイソシアネート)(固形分75%) 200部
(バーノック(登録商標)D750 DIC(株))
・球状シリコーン樹脂(平均粒径0.7μm) 20部
(X−52−854 信越化学工業(株))
・シリコーンオイル(固形分30%) 20部
(モディパー(登録商標)FS730 日油(株))
・トルエン 368部
・メチルエチルケトン 368部
(実施例4)
背面層用塗工液1を、下記組成の背面層用塗工液4に変更して背面層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例4の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液4>
・ポリビニルブチラール 24部
(エスレック(登録商標)BX−1 積水化学工業(株))
・硬化剤(ポリイソシアネート)(固形分75%) 213部
(バーノック(登録商標)D750 DIC(株))
・球状メラミン・ホルムアルデヒド縮合物(平均粒径0.4μm)10部
(エポスター(登録商標)S6 日本触媒(株))
・シリコーンオイル(固形分30%) 20部
(モディパー(登録商標)FS730 日油(株))
・トルエン 366部
・メチルエチルケトン 366部
(実施例5)
背面層用塗工液1を、下記組成の背面層用塗工液5に変更して背面層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例5の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液5>
・ポリビニルブチラール 24部
(エスレック(登録商標)BX−1 積水化学工業(株))
・硬化剤(ポリイソシアネート)(固形分75%) 213部
(バーノック(登録商標)D750 DIC(株))
・球状シリコーン樹脂(平均粒径3.5μm) 10部
(KMP−701 信越化学工業(株))
・シリコーンオイル(固形分30%) 20部
(モディパー(登録商標)FS730 日油(株))
・トルエン 366部
・メチルエチルケトン 366部
(実施例6)
背面層用塗工液1を、下記組成の背面層用塗工液6に変更して背面層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例6の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液6>
・ポリビニルブチラール 22部
(エスレック(登録商標)BX−1 積水化学工業(株))
・硬化剤(ポリイソシアネート)(固形分75%) 189部
(バーノック(登録商標)D750 DIC(株))
・球状シリコーン樹脂(平均粒径0.7μm) 30部
(X−52−854 信越化学工業(株))
・シリコーンオイル(固形分30%) 20部
(モディパー(登録商標)FS730 日油(株))
・トルエン 370部
・メチルエチルケトン 370部
(実施例7)
背面層用塗工液1を、下記組成の背面層用塗工液7に変更して背面層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例7の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液7>
・ポリビニルブチラール 26部
(エスレック(登録商標)BX−1 積水化学工業(株))
・硬化剤(ポリイソシアネート)(固形分75%) 219部
(バーノック(登録商標)D750 DIC(株))
・球状シリコーン樹脂(平均粒径0.7μm) 4部
(X−52−854 信越化学工業(株))
・シリコーンオイル(固形分30%) 20部
(モディパー(登録商標)FS730 日油(株))
・トルエン 366部
・メチルエチルケトン 366部
(実施例8)
背面層用塗工液1を、下記組成の背面層用塗工液8に変更して背面層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例8の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液8>
・ポリビニルブチラール 24部
(エスレック(登録商標)BX−1 積水化学工業(株))
・硬化剤(ポリイソシアネート)(固形分75%) 213部
(バーノック(登録商標)D750 DIC(株))
・球状シリコーン樹脂(平均粒径0.7μm) 9.5部
(X−52−854 信越化学工業(株))
・球状シリコーン樹脂(平均粒径3.5μm) 0.5部
(KMP−701 信越化学工業(株))
・シリコーンオイル(固形分30%) 20部
(モディパー(登録商標)FS730 日油(株))
・トルエン 366部
・メチルエチルケトン 366部
(実施例9)
背面層用塗工液1を、下記組成の背面層用塗工液9に変更して背面層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例9の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液9>
・ポリビニルブチラール 24部
(エスレック(登録商標)BX−1 積水化学工業(株))
・硬化剤(ポリイソシアネート)(固形分75%) 213部
(バーノック(登録商標)D750 DIC(株))
・球状シリコーン樹脂(平均粒径0.7μm) 9部
(X−52−854 信越化学工業(株))
・多角形状タルク(平均粒径1μm) 1部
(SG−2000 日本タルク(株))
・シリコーンオイル(固形分30%) 20部
(モディパー(登録商標)FS730 日油(株))
・トルエン 366部
・メチルエチルケトン 366部
(実施例10)
背面層用塗工液1を、下記組成の背面層用塗工液10に変更して背面層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例10の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液10>
・ポリビニルブチラール 24部
(エスレック(登録商標)BX−1 積水化学工業(株))
・硬化剤(ポリイソシアネート)(固形分75%) 213部
(バーノック(登録商標)D750 DIC(株))
・球状シリコーン樹脂(平均粒径0.7μm) 8.5部
(X−52−854 信越化学工業(株))
・球状シリコーン樹脂(平均粒径3.5μm) 1.5部
(KMP−701 信越化学工業(株))
・シリコーンオイル(固形分30%) 20部
(モディパー(登録商標)FS730 日油(株))
・トルエン 366部
・メチルエチルケトン 366部
(実施例11)
背面層用塗工液1を、下記組成の背面層用塗工液11に変更して背面層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例11の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液11>
・ポリビニルブチラール 24部
(エスレック(登録商標)BX−1 積水化学工業(株))
・硬化剤(ポリイソシアネート)(固形分75%) 213部
(バーノック(登録商標)D750 DIC(株))
・球状シリコーン樹脂(平均粒径0.7μm) 8部
(X−52−854 信越化学工業(株))
・多角形状タルク(平均粒径1μm) 2部
(SG−2000 日本タルク(株))
・シリコーンオイル(固形分30%) 20部
(モディパー(登録商標)FS730 日油(株))
・トルエン 366部
・メチルエチルケトン 366部
(実施例12)
背面層用塗工液1を、下記組成の背面層用塗工液12に変更して背面層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例12の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液12>
・アルコキシシリル基含有樹脂(固形分50%) 348部
(アクリット(登録商標)8SQ−1020 大成ファインケミカル(株))
・硬化剤(ジオクチル錫系触媒) 10部
(ネオスタン(登録商標)U−830 日東化成(株))
・球状シリコーン樹脂(平均粒径0.7μm) 10部
(X−52−854 信越化学工業(株))
・シリコーンオイル(固形分30%) 20部
(モディパー(登録商標)FS730 日油(株))
・メチルエチルケトン 612部
(実施例13)
背面層用塗工液1を、下記組成の背面層用塗工液13に変更して背面層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例13の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液13>
・アクリルポリオール(固形分36.5%) 367部
(6KW−700 大成ファインケミカル(株))
・硬化剤(ポリイソシアネート)(固形分75%) 67部
(バーノック(登録商標)D750 DIC(株))
・球状シリコーン樹脂(平均粒径0.7μm) 10部
(X−52−854 信越化学工業(株))
・シリコーンオイル(固形分30%) 20部
(モディパー(登録商標)FS730 日油(株))
・メチルエチルケトン 268部
・トルエン 268部
(実施例14)
背面層用塗工液1を、下記組成の背面層用塗工液14に変更して背面層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例14の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液14>
・アクリル樹脂 184部
(ダイヤナール(登録商標)BR−80 三菱ケミカル(株))
・球状シリコーン樹脂(平均粒径0.7μm) 10部
(X−52−854 信越化学工業(株))
・シリコーンオイル(固形分30%) 20部
(モディパー(登録商標)FS730 日油(株))
・トルエン 393部
・メチルエチルケトン 393部
(比較例1)
背面層用塗工液1を、下記組成の背面層用塗工液Aに変更して背面層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、比較例1の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液A>
・ポリビニルブチラール 24部
(エスレック(登録商標)BX−1 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート 213部
(バーノック(登録商標)D750 DIC(株))
・多角形状タルク(平均粒径1μm) 10部
(SG−2000 日本タルク(株))
・シリコーンオイル(固形分30%) 20部
(モディパー(登録商標)FS730 日油(株))
・トルエン 366部
・メチルエチルケトン 366部
(比較例2)
背面層用塗工液1を、下記組成の背面層用塗工液Bに変更して背面層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、比較例2の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液B>
・ポリビニルブチラール 24部
(エスレック(登録商標)BX−1 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート 213部
(バーノック(登録商標)D750 DIC(株))
・多角形状シリコーン樹脂(平均粒径4μm) 10部
(トスパール240 モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社)
・シリコーンオイル(固形分30%) 20部
(モディパー(登録商標)FS730 日油(株))
・トルエン 366部
・メチルエチルケトン 366部
(比較例3)
背面層用塗工液1を、下記組成の背面層用塗工液Cに変更して背面層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、比較例3の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液C>
・ポリビニルブチラール 27部
(エスレック(登録商標)BX−1 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート 221部
(バーノック(登録商標)D750 DIC(株))
・球状シリコーン樹脂(平均粒径0.7μm) 1部
(X−52−854 信越化学工業(株))
・シリコーンオイル(固形分30%) 20部
(モディパー(登録商標)FS730 日油(株))
・トルエン 366部
・メチルエチルケトン 366部
(比較例4)
背面層用塗工液1を、下記組成の背面層用塗工液Dに変更して背面層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、比較例4の熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液D>
・ポリビニルブチラール 22部
(エスレック(登録商標)BX−1 積水化学工業(株))
・ポリイソシアネート 176部
(バーノック(登録商標)D750 DIC(株))
・球状シリコーン樹脂(平均粒径0.7μm) 40部
(X−52−854 信越化学工業(株))
・シリコーンオイル(固形分30%) 20部
(モディパー(登録商標)FS730 日油(株))
・トルエン 371部
・メチルエチルケトン 371部
(球状粒子の占有面積率の算出)
前記転写層と重なる部分の熱転写シートのスリット幅に対して中央付近の背面層の表面を走査型電子顕微鏡(SU1510 (株)日立ハイテクノロジーズ)にて、5000倍の倍率で観察し、画像解析ソフト(ImajeJアメリカ国立衛生研究所)を用いて、各球状粒子の投影面積をそれぞれ算出し、各球状粒子の投影面積を合計したものを球状粒子の合計面積とした。球状粒子の合計面積を、観察面全体の面積で除することで、球状粒子の占有面積率(%)を算出した。算出結果を表1(表1中の「占有面積率(球状粒子)」の欄)に示す。
(非球状粒子の占有面積率の算出)
実施例9、11の熱転写シートについては、上記球状粒子の占有面積率の算出と同様の方法を用いて、球状粒子、及び非球状粒子を含む全ての粒子の投影面積をそれぞれ算出し、これら全ての投影面積を合計したものを全粒子の合計面積とし、各球状粒子の投影面積を合計したものを球状粒子の合計面積とした。また、全粒子の合計面積から球状粒子の合計面積を減算したものを、非球状粒子の合計面積(各非球状粒子の投影面積を合計した面積)とした。非球状粒子の合計面積を、観察面全体の面積で除することで、非球状粒子の占有面積率(%)を算出した。算出結果を表1(表1中の「占有面積率(非球状粒子)」の欄)に示す。背面層が、非球状粒子を含有していない実施例1〜8、10、12〜14、比較例3、4の熱転写シートの、非球状粒子の占有面積率は、いずれも0%となる。比較例1、2の熱転写シートの非球状粒子の占有面積率は算出していない。
(最大直径が0.1μm以上3μm以下の球状粒子の占める割合の算出)
熱転写シートのスリット幅に対して中央付近の背面層の表面を走査型電子顕微鏡(SU1510 (株)日立ハイテクノロジーズ)にて、5000倍の倍率で観察し、画像解析ソフト(ImajeJ アメリカ国立衛生研究所)を用いて、観察面に投影されている球状粒子の総個数(A)、及び観察面の投影画像から求められる最大直径が0.1μm以上3μm以下の球状粒子の合計個数(B)を計数し、この合計個数(B)を、観察面内の球状粒子の総個数(A)で除して、最大直径が0.1μm以上3μm以下の球状粒子の占める割合を算出した。算出結果を表1(表1中の「割合」の欄)に示す。
(印画物の製造)
昇華型熱転写プリンタ(DS40 大日本印刷(株))と、上記で準備した各実施例、及び比較例の熱転写シートを用い、被転写体としての該昇華型熱転写プリンタの純正受像紙上に、該プリンタのデフォルト条件で黒ベタ画像を印画し画像形成物を得た。次いで、上記昇華型熱転写プリンタを用いて、上記で得られた画像形成物上に、該プリンタのデフォルト条件で、各実施例、及び比較例の熱転写シートの転写層の転写を行い、被転写体上に、画像形成物が形成され、この画像形成物上に転写層が転写されてなる、各実施例、及び比較例の印画物を得た。
(光沢性評価)
上記印画物の形成によって得られた各実施例、及び比較例の印画物の表面の光沢度を、光沢度計(Gloss meter VG7000(日本電色(株))を用いて測定し(測定角度20°)、以下の評価基準により光沢性評価を行った。評価結果を表1(表1中の「光沢性」の欄)に示す。
「評価基準」
A・・・走査方向の光沢度が59以上、且つ副走査方向の光沢度が50以上。
B・・・走査方向の光沢度が57以上59未満、且つ副走査方向の光沢度が48以上、又は走査方向の光沢度が57以上、且つ副走査方向の光沢度が48以上50未満。
NG・・・走査方向の光沢度が57未満、又は副走査方向の光沢度が48未満。
(転写層の印画抜け評価)
上記印画物の製造と同様の方法にて、印画物を連続して10枚製造し、以下の評価基準により製造された印画物における印画抜け評価を行った。評価結果を表1(表1中の「印画抜け(転写層)」の欄)に示す。
「評価基準」
A・・・全ての印画物に転写層の印画抜けが発生していない。
B・・・1枚の印画物に転写層の印画抜けが発生している。
NG・・・2枚以上の印画物に転写層の印画抜けが発生している。
(画像形成物の印画抜け評価)
上記印画物の製造と同様の方法にて、印画物を連続して10枚製造し、以下の評価基準により製造された印画物における印画抜け評価を行った。評価結果を表1(表1中の「印画抜け(画像形成物)」の欄)に示す。
「評価基準」
A・・・全ての印画物に画像形成物の印画抜けが発生していない。
B・・・1枚の印画物に画像形成物の印画抜けが発生している。
NG・・・2枚以上の印画物に画像形成物の印画抜けが発生している。
1・・・基材
5・・・保護層
6・・・接着層
7・・・色材層
10・・・転写層
20・・・背面層
25・・・球状粒子
25A・・・粒子
100・・・熱転写シート
200・・・被転写体
300・・・印画物

Claims (4)

  1. 基材の一方の面に背面層が設けられ、前記基材の他方の面に転写層が設けられ、
    前記転写層は、保護層を含む単層構造、又は積層構造を呈しており、
    前記背面層が、球状粒子を含有しており、
    前記背面層の表面を、走査型電子顕微鏡を用いて倍率5000倍で観察したときの観察面全体の面積に対する、前記球状粒子の投影面積の合計の割合が1.8%以上20%以下である、熱転写シート。
  2. 前記球状粒子が、球状シリコーン樹脂である、請求項1に記載の熱転写シート。
  3. 前記観察面内で観察される前記球状粒子の総個数に対する、前記観察面の投影画像から求められる最大直径が0.1μm以上3μm以下の球状粒子の個数の割合が80%以上である、請求項1又は2に記載の熱転写シート。
  4. 前記背面層が含有している前記球状粒子の総質量に対する、前記最大直径が0.1μm以上3μm以下の球状粒子の含有量が90質量%以上である、請求項1乃至3の何れか1項に記載の熱転写シート。
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