JP5573274B2 - 熱転写シート - Google Patents

熱転写シート Download PDF

Info

Publication number
JP5573274B2
JP5573274B2 JP2010069028A JP2010069028A JP5573274B2 JP 5573274 B2 JP5573274 B2 JP 5573274B2 JP 2010069028 A JP2010069028 A JP 2010069028A JP 2010069028 A JP2010069028 A JP 2010069028A JP 5573274 B2 JP5573274 B2 JP 5573274B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
thermal transfer
resin
heat
transfer sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010069028A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011201092A (ja
Inventor
晋也 與田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2010069028A priority Critical patent/JP5573274B2/ja
Publication of JP2011201092A publication Critical patent/JP2011201092A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5573274B2 publication Critical patent/JP5573274B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Description

本発明は、熱転写シ−トに関し、更に詳しくは基材シートの一方の面に熱転写性色材層と熱転写性保護層が、面順次に繰り返し形成され、前記基材シートの他方の面にプライマー層を介して耐熱滑性層が形成されている熱転写シートにおいて、印画時のサーマルヘッドによる高い熱エネルギーが加えられても破断が生じ難い、高速印画適性に優れ、得られる印画物の表面光沢度が高いものとなる熱転写シートに関するものである。
熱転写を利用した画像形成における熱転写シートとしては、ポリエステルフィルム等の基材シートの一方の面に昇華性染料を含有する熱昇華性色材層(染料層)を設けた昇華型熱転写シートや、該熱昇華性色材層の代わりに、着色剤を含む熱溶融組成物からなる溶融転写性色材層を設けた熱溶融型熱転写シートが知られている。これらの熱転写シートでは、基材シート(色材層側でない背面側)と加熱手段であるサーマルヘッドとの間の融着を防止するため、基材シートの色材層とは反対の面に耐熱滑性層を設けたり、また基材シートと耐熱滑性層との間にプライマー層を更に設けたりすることも一般的に行われている。
ところが、近年の熱転写プリンターの高速化に伴い、サーマルヘッドより発せられる熱エネルギーが益々増加する傾向にあり、熱転写シートの耐熱滑性層とサーマルヘッドとの融着によるスティッキングや印画シワや、熱転写シートの破断等の問題が生じてきた。熱転写プリンターの高速印画を達成するために、耐熱滑性層の更なる耐熱性を向上させる取り組みがなされているものの、特許文献1にあるような従来のプライマー層を使用すると、プライマー層が熱エネルギーにより軟化することで耐熱滑性層が流動して印画欠陥が生じる等、耐熱滑性層がその性能を充分に発現できないことが分かってきた。
例えば、特許文献2には、耐熱滑性層と基材シートとの間に有するプライマー層が帯電防止剤としてスルホン化ポリアニリンを、プライマー成分として一定の粘性と弾性とを有する樹脂を含有する熱転写シートが開示されている。これによれば、プライマー層の高温下での粘弾性を高く維持させることで、印画時のプライマー層の熱ダメージに起因する熱転写シートのシワを防止することができる。
しかし、上記特許文献2などに記載された従来の熱転写シートでは、近年の熱転写プリンターの高速化に伴うサーマルヘッドの熱エネルギーの増加に対し、充分耐え得るとはいい難く、より耐熱性に優れる熱転写シートが所望されている。このような状況下で、例えば、特許文献3に記載されているような支持体とスリッピング層との間に、チタン又はジルコニウムのアルコキシドを加水分解重合して得られる無機ポリマーから主としてなり、且つスリッピング層結合剤が下塗り層に付着するための水酸基を含むポリマーと滑剤からなる熱転写シートを用いることで、耐熱滑性層と基材シートとの接着性を高めることが考えられる。
ところが、上記特許文献3の熱転写シートでは、熱転写受像シートと組み合わせて印画した場合、熱転写シートの加熱部の損傷が生じて、得られる印画物の画像面が平滑でない粗面になりやすい。この粗面となった印画物は、その熱転写画像を、サーマルヘッドにより保護層を転写して、被覆すると、表面の光沢度が低下し、商品価値も著しく低下してくるという問題がある。
特開平10−204352号公報 特開2001−1653号公報 特公平6−84118号公報
本発明は、上記の状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、熱転写シートの構成で、可撓性及び耐熱性をもたせることで、印画時のサーマルヘッドによる高い熱エネルギーが加えられても破断が生じ難い、高速印画適性に優れ、得られる印画物の表面光沢度が高いものとなる熱転写シートを提供することにある。
上記目的は以下の本発明によって達成される。即ち、本発明は、基材シートの一方の面に熱転写性色材層と熱転写性保護層が、面順次に繰り返し形成され、前記基材シートの他方の面にプライマー層を介して耐熱滑性層が形成されている熱転写シートにおいて、前記プライマー層が、架橋剤と水酸基を有するバインダー樹脂からなり、かつ前記耐熱滑性層は水酸基を有さないバインダー樹脂と滑剤とを含有し、前記プライマー層の塗布量が、0.4g/m2以上1.0g/m2以下であることを特徴とする。
また、前記プライマー層に含有する架橋剤が、チタンキレート剤、またはイソシアネート化合物であることが好ましい。また、前記プライマー層に含有する水酸基を有するバインダー樹脂が、ポリビニルアルコール樹脂またはポリビニルブチラール樹脂が好ましい。
本発明によれば、基材シートの一方の面に熱転写性色材層と熱転写性保護層が、面順次に繰り返し形成された一体型熱転写シートで、前記基材シートの他方の面にプライマー層を介して耐熱滑性層を設けた構成で、前記プライマー層が、架橋剤と水酸基を有するバインダー樹脂からなり、かつ前記耐熱滑性層は水酸基を有さないバインダー樹脂と滑剤とを含有し、前記プライマー層の塗布量が、0.4g/m2以上1.0g/m2以下とするようにしたので、耐熱滑性層及びプライマー層に、適度な可撓性と耐熱性を付与することができた。それによって、印画時のサーマルヘッドによる高い熱エネルギーが加えられても熱転写シートの破断が生じ難く、高速印画適性に優れ、また得られる印画物の表面光沢度が非常に高いものとなる熱転写シートが得られた。
本発明の熱転写シートである一つの実施形態を示す断面図である。 本発明の熱転写シートの破断を評価する部位を示す概略図である。
次に、発明の実施の形態について、詳述する。
図1に本発明の熱転写シートである一つの実施形態を示す。基材シート1の一方の面に、プライマー層2、耐熱滑性層3を順次積層し、該基材シート1の他方の面に、イエロー染料層41、マゼンタ染料層42、シアン染料層43の3種の染料層4と、熱転写性保護層5を基材シート1の流れ方向に、面順次に繰り返し設けた構成である。
以下に、本発明の熱転写シートを構成する各層について、詳しく説明する。
(基材シート)
本発明の熱転写シートを構成する基材シート1としては、従来公知のある程度の耐熱性と強度を有するものであればいずれのものでも良く、例えば、0.5〜50μm、好ましくは3〜10μm程度の厚さのポリエチレンテレフタレートフィルム、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリフェニレンサルファイドフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリサルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ナイロンフィルム、ポリイミドフィルム、アイオノマーフィルム等の樹脂フィルムの他に、コンデンサー紙、パラフィン紙等の紙類や不織布等、又は紙や不織布と樹脂との複合体であってもよい。
(プライマー層)
本発明の耐熱滑性層と基材シートとの間にあるプライマー層2は、架橋剤と水酸基を有するバインダー樹脂からなる構成である。その水酸基(OH)を有するバインダー樹脂は、例えば、ポリビニルアセタール、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルアルコール、ポリエステル、ポリアクリル酸エステル、ポリウレタン、ポリアクリレート、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエーテル、セルロース樹脂などが挙げられる。これらの中でも、ポリビニルブチラール等のポリビニルアセタールや、ポリビニルアルコールが、基材シートと耐熱滑性層との接着性、さらに適度な可撓性と耐熱性を有する点で、好ましく用いられる。
ポリビニルアセタールとしては、積水化学工業(株)製のエスレックBL−1、BL−1H、BL−2、BL−2H、BL−S、BX−1等の品種で入手できるポリビニルブチラールを好適に使用することができる。
プライマー層における水酸基を有するバインダー樹脂として、ポリビニルアルコールが用いられるが、数平均重合度が、500〜3500であるものが好ましく、300〜2400であるポリビニルアルコールがより好ましく、所望の耐熱性と可撓性とを有するプライマー層を形成することができる。上記のポリビニルアルコールとして、例えば、日本合成化学(株)製のゴーセノールGH−23、GH−20、(株)クラレ製のクラレポバールPVA220、PVA224などが挙げられる。これらのポリビニルアルコールは、ガラス転移温度が60〜80℃程度であり、基材シートと耐熱滑性層との接着性を高くすることができる。
プライマー層に使用することができる架橋剤としては、水酸基を有するバインダー樹脂を架橋することができるものであれば、特に限定されるものではなく、例えば、水系または溶剤系チタンキレート剤、アルミキレート剤、塩化ジルコニル化合物、グリオキザール、トリメチロールメラミン、ジメチロール尿素等が挙げられる。これらのなかでも、プライマー層に優れた可撓性、耐熱性、及び強度を付与することができる点において、水系または溶剤系チタンキレート剤、アルミキレート剤、及び塩化ジルコニル化合物が好ましい。具体的には、水系チタンキレート剤としては、オルガチックスTC−300(マツモトファインケミカル社製)、オルガチックスTC−310(マツモトファインケミカル社製)、オルガチックスTC−315(マツモトファインケミカル社製)等、アルミキレート剤としては、アルミキレートD(川研ファインケミカル社製)等、塩化ジルコニル化合物としては、オルガチックスZB−126(マツモトファインケミカル社製)等の市販品を好適に使用することができる。
溶剤系チタンキレート剤としては、チタンジプロポキシジアセチルアセトネート(マツモトファインケミカル(株)、オルガチックスTC−100:商品名)、チタンテトラアセチルアセトネート(マツモトファインケミカル(株)、オルガチックスTC−401:商品名)、チタンジオクトキシジオクチレングリコレート(マツモトファインケミカル(株)、オルガチックスTC−200:商品名)、チタンジポロポキシジエチルアセテート(マツモトファインケミカル(株)、オルガチックスTC−750:商品名)等の市販品を公的に使用することができる。
また、プライマー層における架橋剤として、イソシアネート系硬化剤、すなわち2個以上のイソシアネート基を有する化合物を用いることが出来る。従来のポリウレタン系樹脂などに関する技術において使用されているイソシアネート化合物はいずれも使用できる。例えば、TDI(トルエンジイソシアネート)、MDI(ジフェニルメタンジイソシアネート)、NDI(1,5−ナヘレンジイソシアネート)、TODI(トリジンジイソシアネート)、HDI(ヘキサメチレンジイソシアネート)、IPDI(イソホロンジイソシアネート)、p−フェニレンジイソシアネート、XDI(キシリレンジイソシアネート)、水添HDI、水添MDI、LDI(リジンジイソシアネート)、TMXDI(テトラメチルキシレンジイソシアネート)、リジンエステルトリイソシアネート、1,6,11−ウンデカントリイソシアネート、1,8−ジイソシアネート−4−イソシアネートメチルオクタン、1,3,6−ヘキサメチレントリイソシアネート、ビシクロヘプタントリイソシアネート、TMDI(トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート)等を挙げることができるが、他にもイソシアネート基を有するものであれば使用可能であり、これらのものに限られるものではない。
水酸基を有するバインダー樹脂と架橋剤との合計含有量は、プライマー層を構成する全固形分量に対して、65〜100質量%であることが好ましく、80〜100質量%であることがより好ましい。また、架橋剤の含有量は、プライマー層を構成する水酸基を有するバインダー樹脂と架橋剤との合計量に対して、10〜75質量%であることが好ましく、25〜60質量%であることがより好ましい。上記範囲であれば、所望の可撓性、耐熱性、強度等を有するプライマー層を形成することができる。なお、これらの架橋剤を用いることで、乾燥工程だけで強固な架橋構造を形成することができるので、製造適性に優れる。
プライマー層は、基材シートや耐熱滑性層との接着性を得るために、接着性付与剤として、水分散型イソシアネート、水系ポリウレタン又は水系ポリエステルを更に含有することができる。これらは、プライマー層に接着性を付与できるものであれば、特に限定されるものではない。なお、接着性付与剤の含有量は、プライマー層を構成する水酸基を有するバインダー樹脂と架橋剤との合計量100質量部に対して、2.5〜35質量部の範囲内であることが好ましく、5〜30質量部の範囲内であることがより好ましい。上記範囲であれば、好適な架橋密度が得られ、適度な粘弾性と可撓性とを有し、また、基材シートと耐熱滑性層との接着性も良好な塗膜を形成することができる。更に、過剰な架橋剤が生じないので、架橋剤同士の結合に由来するサーマルヘッドカスの発生や可撓性の低下を引き起こさない。
またプライマー層は、更に帯電防止剤を含有することが好ましい。帯電防止剤を含有することで、本発明の熱転写シートに帯電防止性能を付与できる。帯電防止剤として、例えば、酸化スズ等の金属酸化物の微粉末を使用することができる。また、スルホン化ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロール等のπ電子共役系構造を有する導電性材料を使用することもできる。
プライマー層の形成方法は、例えば、以下の方法が挙げられる。上記バインダー樹脂及び架橋剤と、必要に応じて、硬化促進剤、滑剤、フィラー等の添加剤を加え、トルエン、メチルエチルケトン、メタノール、イソプロピルアルコール等の有機溶剤に溶解させ、或いは、水に分散させ、得られたプライマー層用塗工液を、例えば、グラビア印刷法、クラビア版を用いたリバースロールコーティング法、ロールコーター、バーコーター等の形成手段により、基材シート上に塗布し、乾燥、硬化させることにより形成することができる。プライマー層の塗布量は、乾燥後の固形分で、0.4〜1.0g/m2とすることにより、高速印画における熱転写シートの破断防止と、表面光沢度の非常に高い印画物が得られる効果が発揮できる。本発明のプライマー層の塗布量は、特に断りのないかぎり、乾燥後の固形分の数値である。プライマー層の塗布量が0.4g/m2未満であると、耐熱性が十分でなく、高速印画において、熱転写シートの破断が生じてくる。また、得られる印画物の表面光沢度が低下してきて、商品価値が下がってしまう。一方で、プライマー層の塗布量が1.0g/m2を超えると、形成するプライマーの層の厚みに比例してプライマー層の耐熱性が向上する訳ではないため、経済的に不利となるばかりか、サーマルヘッドから熱転写色材層への熱伝導性が低下し、印画濃度が低下するため好ましくない。
(耐熱滑性層)
耐熱滑性層3は、印画時におけるサーマルヘッドの走行性、耐熱性等を向上させる目的で、形成されるが、本発明では、耐熱滑性層は水酸基を有さないバインダー樹脂と滑剤とを含有する構成である。それに対して、隣接するプライマー層が、架橋剤と水酸基を有するバインダー樹脂からなる構成であり、プライマー層自体が単独で架橋硬化することにより、適切な耐熱性が得られる。そして、耐熱滑性層自体は、隣接するプライマー層に有する架橋剤とは全く反応せずに、適度な可撓性と耐熱性を有したものである。
耐熱滑性層を形成するバインダー樹脂は、水酸基を有さない樹脂であり、言い換えれば、非硬化型樹脂であり、熱可塑性樹脂である。但し、熱硬化する樹脂ではないが、耐熱性をもたせるために、ガラス転移温度が70〜150℃の比較的高い高分子が用いられる。好ましい熱可塑性樹脂としては、公知の樹脂が使用でき、例えばポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリアクリレート系樹脂、ポリアクリルアミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂やポリビニルアルコール樹脂等のビニル系樹脂、セルロース樹脂やヒドロキシエチルセルロース樹脂、酢酸セルロース樹脂等のセルロース系樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂やポリビニルブチラール樹脂等のポリビニルアセタール系樹脂、シリコーン変性樹脂、長鎖アルキル変性樹脂等が挙げられる。
耐熱滑性層に含有する滑剤としては、リン酸エステル系界面活性剤、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエチレンワックス、モンタンワックス、脂肪酸アミド、脂肪酸エステルや、アルキルリン酸エステルの多価金属塩、アルキルカルボン酸の金属塩等の金属石鹸、長鎖脂肪族化合物、低分子量ポリプロピレン、酸化エチレンと酸化プロピレンとのブロック共重合体、脂肪酸塩類とポリエーテル化合物との縮合物、パーフルオロアルキルエチレンオキシド付加物、長鎖アルキルスルホン酸ナトリウム塩、ソルビタン酸エステル系化合物、高級アルコール及び/又は高級アミンとイソシアネート類との反応物など、一種または二種以上の混合物などが使用できる。
上記滑剤の添加量は、バインダーの樹脂100質量部に対して、1〜100質量部の範囲であり、2〜50質量部が好ましい。滑剤の添加量が上記において1質量部未満の場合は、サーマルヘッドに対する滑性が十分に得られず、熱転写シートがサーマルヘッドにスティッキングし、印画のシワなどが発生する。一方、滑剤の添加量が上記において100質量部を超えると、熱転写シートを巻取りで保存した際、耐熱滑性層の滑剤が重なり合う熱転写性色材層に移行し、また、熱転写性色材層が昇華性染料を用いている染料層の場合には、その染料が耐熱滑性層に移行しやすくなるため、これを印画に使用した場合、サーマルヘッドにカスの付着を生じ、更に、印画物の色再現性にも悪影響を及ぼすことになる。
また、耐熱滑性層にフィラーを含有させて、滑り性を更に向上させることが好ましい。そのフィラーは、散弾式摩耗度が15〜100mg、更に好ましくは20〜40mgのものであるものを使用する。この摩耗度が15mgよりも低いと、粒子が軟らかすぎて印字時の熱や圧力により潰れて、ヘッドカスやスティッキングを生じやすくなり、また、100mgよりも高いと、耐ヘッド摩耗性が悪くなる。上記の散弾式摩耗度とは、測定したい粉体を、水及び散弾とともに測定用ガラス管に入れ、所定の回転数を回転させることにより、散弾の摩耗による摩耗量を秤量し、この数値をもって摩耗度を規定する方法である。ただし、ここで用いる散弾は、JIS規格で規定される鉛玉散弾(2A)を用いたものである。
上記のフィラー(粒子)としては、例えば、タルク、カオリン等の粘土鉱物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の炭酸塩、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等の水酸化物、硫酸カルシウムなどの硫酸塩、シリカ等の酸化物、グラファイト、硝石、窒化ホウ素等の無機微粒子、又はアクリル樹脂、テフロン(登録商標)樹脂、シリコーン樹脂、ラウロイル樹脂、フェノール樹脂、アセタール樹脂、ポリスチレン樹脂、ナイロン樹脂等からなる有機樹脂微粒子、またはこれらを架橋剤と反応させた架橋樹脂微粒子等が挙げられる。以上の如き粒子は前記バインダー樹脂100質量部に対し、5〜40質量部の割合で使用することが望ましく、添加量が少なすぎると滑り性が不十分であり、一方多すぎると形成される耐熱滑性層の可撓性や被膜強度が低下する。
上記の耐熱滑性層を基材シート上に設けるには、上記の必要成分をアセトン、メチルエチルケトン、トルエン、キシレン等の適当な溶媒に溶解ないし分散させて、耐熱滑性層形成用インキとして、これをグラビアコーター、ロールコーター、ワイヤーバー等の慣用の適切な印刷方法、塗布方法により基材シート上に形成する。次いで30℃〜80℃程度の温度に加熱することによって乾燥する。耐熱滑性層の厚さは0.1〜4.0g/m2であることが好ましい。この膜厚が薄すぎる場合は、耐熱滑性層としての効果が十分ではなく、また一方で耐熱滑性層が厚すぎると、染料層へのサーマルヘッドからの熱伝達が悪くなり印字濃度が低くなる。
(染料層)
基材シートの耐熱滑性層の設けられている面の他方の面に形成される熱転写性色材層である染料層4は、昇華性染料を含む層である。その昇華型染料としては、従来、公知の熱転写シートに使用されている染料は、いずれも本発明に使用可能であり、特に限定されない。これらの染料としてはジアリールメタン系、トリアリールメタン系、チアゾール系、メロシアニン等のメチン系、インドアニリン系、アセトフェノンアゾメチン,ピラゾロアゾメチン,イミダゾルアゾメチン,ピリドンアゾメチン等のアゾメチン系、キサンテン系、オキサジン系、ジシアノスチレン,トリシアノスチレンに代表されるシアノメチレン系、チアジン系、アジン系、アクリジン系、ベンゼンアゾ系、そしてピリドンアゾ,チオフェンアゾ,イソチアゾールアゾ,ピロールアゾ,ピラゾールアゾ,イミダゾールアゾ,チアジアゾールアゾ,トリアゾールアゾ,ジスアゾ等のアゾ系、スピロピラン系、インドリノスピロピラン系、フルオラン系、ローダミンラクタム系、ナフトキノン系、アントラキノン系、キノフタロン系等があげられる。具体的には次のような染料が用いられる。
C.I.(Color Index)ディスパースイエロー51,3,54,79,60,23,7,141,201,231
C.I.ディスパースブルー24,56,14,301,334,165,19,72,87,287,154,26,354
C.I.ディスパースレッド135,146,59,1,73,60,167
C.I.ディスパースオレンジ149
C.I.ディスパースバイオレット4,13,26,36,56,31
C.I.ソルベントイエロー56,14,16,29
C.I.ソルベントブルー70,35,63,36,50,49,111,105,97,11
C.I.ソルベントレッド135,81,18,25,19,23,24,143,146,182
C.I.ソルベントバイオレット13
C.I.ソルベントブラック3
C.I.ソルベントグリーン3
例えばイエロー染料としてフォロンブリリアントイエローS−6GL(サンド社製、ディスパースイエロー231)、マクロレックスイエロー6G(バイエル社製、ディスパースイエロー201)、マゼンタ染料としてMS−RED−G(三井東圧化学株式会社製、ディスパースレッド60)、マクロレックスレッドバイオレットR(バイエル社製、ディスパースバイオレット26)、シアン染料はカヤセットブルー714(日本化薬株式会社製、ソルベントブルー63)、フォロンブリリアントブルーS−R(サンド社製、ディスパースブルー354)、ワクソリンブルーAP−FW(ICI社製、ソルベントブルー36)等があげられる。
次に、上記の染料を担持するためのバインダー樹脂としては、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース,酢酸セルロース、酢酸・酪酸セルロース等のセルロース樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセタール、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂等があげられるが、これらの中ではセルロース系、ポリウレタン系、ビニル系、アクリル系およびポリエステル系の樹脂が耐熱性、染料移行性などの点で好ましく用いられる。
昇華型の熱転写性色材層である染料層は、前記基材シートの一方の面に、これらの染料及びバインダー樹脂、必要に応じて添加剤(例えば、離型剤など)やフィラー等を加えて、トルエン、メチルエチルケトン、エタノール、イソプロピルアルコール、シクロヘキサノン、DMF等の適当な有機溶剤に溶解したり、あるいは有機溶剤や水等に分散させて、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、リバースロールコーティング印刷法等の手段により塗工および乾燥して塗膜を形成することができる。このようにして形成する染料層は、塗工量の厚さで、乾燥状態で、0.2〜5.0g/m2好ましくは0.4〜2.0g/m2程度の厚さであり、また染料層中の昇華性染料は、染料層の質量の5〜90質量%好ましくは10〜70質量%の量で存在するのがよい。希望する熱転写性色材層の画像がモノカラーである場合は、イエロー、マゼンタ、シアン等の染料層の中から1種を選んで形成し、またフルカラー画像である場合には適当なイエロー、マゼンタ、およびシアン(必要に応じて、ブラックも追加する)の各染料層を選んで形成する。
(熱溶融性着色インキ層)
また基材シートの耐熱滑性層の設けられている面の他方の面に形成される熱転写性色材層として、熱溶融性着色インキ層を形成することができる。この熱溶融性着色インキ層は、以下の熱溶融性着色インキから形成される。本発明において用いられる熱溶融性着色インキは、着色剤とビヒクルからなり、更に必要に応じて種々の添加剤を加えたものである。着色剤としては、有機または無機の顔料あるいは染料のうち、記録材料として要求される着色濃度を有し、光、熱、温度等により変褪色しないものが好ましい。また加熱により発色するような物質や、被転写体に塗布されている物質と接触することにより発色するような物質を用いることもできる。そして、着色剤は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック等の他に、種々の色の着色剤を使用することができる。
ビヒクルは、ワックスを主成分とし、その他にワックスと乾性油、樹脂、鉱油、セルロースおよびゴムの誘導体等との混合物が用いられる。また、熱溶融性着色インキからなる熱溶融性着色インキ層には、良好な熱伝導性および溶融転写性を与えるために、熱伝導性物質を含有させることができる。このような熱伝導性物質としては、カーボンブラック等の炭素質物質、アルミニウム、銅、酸化スズ、二硫化モリブデン等が挙げられる。上記の熱溶融性着色インキを用いて、基材シート上へ熱溶融性着色インキ層を形成する方法としては、ホットメルトコート、ホットラッカーコート、グラビアコート、グラビアリバースコート、ロールコート等の公知の方法が挙げられる。熱溶融性着色インキからなる熱溶融性着色インキ層の厚さは、要求される印字濃度、熱感度等を考慮して適宜決定することができ、通常、乾燥時0.1〜30g/m2程度である。
(熱転写性保護層)
本発明の熱転写シートに設けられる熱転写性保護層5は、基材シート上に加熱により転写可能な保護層を有したもので、同一の基材シート上に、面順次に形成された熱転写性色材層により、受像シートに熱転写画像を形成した後に、該熱転写画像を覆うように、その保護層を転写して、印画物が形成される。この保護層は、少なくとも1層以上の熱転写性樹脂層から構成され、従来から保護層形成用樹脂として知られている各種の樹脂で形成することができる。保護層形成用樹脂としては、例えば、熱可塑性樹脂として、ポリエステル樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリルウレタン樹脂、エポキシ系樹脂、フェノキシ樹脂、これらの各樹脂をシリコーン変性させた樹脂、これらの各樹脂の混合物や、電離放射線硬化性樹脂、紫外線遮断性樹脂等を例示することができる。このほかに必要に応じて、紫外線吸収剤、有機フィラーおよび/または無機フィラーを適宜添加することが出来る。
電離放射線硬化性樹脂からなる保護層にあっては、耐可塑剤性や耐擦過性が特に優れている。電離放射線硬化性樹脂としては公知のものを使用することができ、例えば、ラジカル重合性のポリマーまたはオリゴマーを電離放射線照射により架橋、硬化させ、必要に応じて光重合開始剤を添加し、電子線や紫外線によって重合架橋させたものを使用することができる。なお、上記の電離放射線硬化性樹脂は、熱転写型画像保護シートの剥離層や接着層にも、添加することができる。
紫外線遮断性樹脂や、紫外線吸収剤を含有する保護層は、印画物に耐光性を付与することを主目的とする。紫外線遮断性樹脂としては、例えば、反応性紫外線吸収剤を熱可塑性樹脂または上記の電離放射線硬化性樹脂に反応ないし結合させて得た樹脂を使用することができる。より具体的には、サリシレート系、フェニルアクリレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、クマリン系、トリアジン系、ニッケルキレート系の様な従来公却の非反応性の有機系紫外線吸収剤に、付加重合性二重結合(例えばビニル基、アクリロイル基、メタアクリロイル基など)、アルコール性水酸基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、イソシアネート基のような反応性基を導入したものを例示することができる。
紫外線吸収剤は、従来公知の非反応性の有機系紫外線吸収剤で、サリシレート系、フェニルアクリレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、クマリン系、トリアジン系、ニッケルキレート系が挙げられる。また、上記の紫外線遮断性樹脂や、紫外線吸収剤を熱転写型画像保護シートの剥離層や接着層にも、添加することができる。紫外線遮断性樹脂や、紫外線吸収剤の添加量としては、バインダー樹脂の1〜30%(質量)、好ましくは5〜20%程度である。
有機フィラーおよび/または無機フィラーとしては、具体的にはポリエチレンワックス、ビスアマイド、ナイロン、アクリル樹脂、架橋ポリスチレン、シリコーン樹脂、シリコーンゴム、タルク、炭酸カルシウム、酸化チタン、マイクロシリカ、コロイダルシリカ等のシリカ微粉末等が挙げられるが、特に限定はされず何でも使用できる。但し、滑り性が良く、粒径は、10μm以下好ましくは0.1〜3μmの範囲のものが好ましい。フィラーの添加量は、上記のような樹脂分100質量部に対して、0〜100質量部の範囲で、保護層の転写した時に透明性が保たれる程度が好ましい。
保護層は、上記に記載した保護層形成用樹脂と必要に応じて、紫外線吸収剤有機フィラーおよび/または無機フィラー等も添加剤を加え、適当な溶剤により、溶解または分散させて、保護層形成用インキを調製し、これを、上記の支持体上に、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印励法、グラビア版を用いたリバースコーティング法等の形成手段により塗布し、乾燥して形成することができる。
本発明で使用する熱転写シートの印画物に転写される熱転写性保護層全体の塗布量が、乾燥状態で0.3〜10g/m2程度、好ましくは0.5〜5g/m2に、形成するものである。保護層が剥離層や接着層の機能を有していれば、保護層の単層で熱転写性保護層を構成でき、適宜、熱転写性保護層の層構成を変更することができる。例えば、熱転写性保護層を、熱転写シートの基材シート側から剥離層、接着層の構成にすることができる。
(剥離層)
保護層における剥離層は、バインダー樹脂により構成される。バインダー樹脂としては、この分野で使用されている公知の熱可塑性樹脂及び熱硬化型樹脂を広く使用できる。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリメタクリル酸、ポリメタクリルアミド、ポリメタクリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル系樹脂;ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール等のビニル系樹脂;エチルセルロース、ニトロセルロース、酢酸セルロース等のセルロース誘導体等が挙げられる。上記の熱可塑性樹脂の中でも、特にポリメタクリル酸メチルなどのアクリル系樹脂が、好ましく用いられる。それは、保護層の熱転写の際、加熱温度などの印加エネルギーが増大しても、保護層の転写が安定して行なえるからである。
熱硬化型樹脂としては、例えば、不飽和ポリエステル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン系樹脂、アミノアルキッド樹脂等が挙げられる。これらのバインダー樹脂は、1種単独で又は2種以上混合して使用してもよい。これらのバインダー樹脂の中でも、アクリル系樹脂が好ましい。
剥離層は、バインダー樹脂と共にワックスを含んでいてもよい。ワックスが含まれると、剥離層の耐擦過性及び箔切れ性が向上する。ワックスとしては、例えば、ポリエチレンワックス、ポリエステルワックス、ポリスチレン系パウダー、オレフィン系パウダー、マイクロクリスタリンワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス、フィッシャートロプシュワックス、各種低分子量ポリエチレン、木ロウ、ミツロウ、鯨ロウ、羊毛ロウ、セラックワックス、キャンデリラワックス、ペトロラクタム、一部変性ワックス、脂肪酸エステル、脂肪酸アミド等を挙げることができる。
ワックスは、剥離層中に、通常0.1〜30質量%程度、好ましくは0.1〜10質量%程度含有されているのがよい。また本発明では、剥離層中に紫外線吸収剤を含有していてもよい。紫外線吸収剤を配合することにより、転写された後に保護層により覆われる被転写体の画像等の耐光性、耐候性を向上させることができる。紫外線吸収剤としては、従来から公知の有機系紫外線吸収剤であるサリシレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、置換アクリロニトリル系、ニッケルキレート系、ヒンダートアミン系等を広く使用できる。また、これらの紫外線吸収剤に例えば、ビニル基、アクリロイル基、メタクリロイル基等の付加重合性二重結合、あるいはアルコール性水酸基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、イソシアネート基等の官能基を導入した紫外線吸収性樹脂を剥離層中に含有させてもよい。
更に、上記剥離層中に、酸化防止剤、蛍光増白剤等の各種添加剤を含有させてもよい。剥離層は、前記の基材シート上に、上記バインダー樹脂にワックス等の必要な添加剤を加え、水、有機溶剤等の溶媒に溶解又は分散せしめてなるインキを、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースロールコーティング法等の通常のコーティング方法に従い塗布し、乾燥することにより形成される。剥離層の塗工量は、乾燥状態で通常0.1〜10g/m2程度、好ましくは0.5〜5g/m2程度である。
(接着層)
本発明における熱転写シートでは、上記の保護層や剥離層の表面に、被転写体である印画物への転写性、接着性を良好にするために、接着層を設けることができる。この接着層は、従来公知の粘着剤や感熱接着剤がいずれも使用できるが、ガラス転移温度(Tg)が40℃〜80℃の熱可塑性樹脂から形成することがより好ましく、例えば、ポリエステル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、アクリル樹脂、紫外線遮断性樹脂、ブチラール樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂等の如く熱時接着性の良好な樹脂から、適当なガラス転移温度を有するものを選択することが好ましい。
上記の紫外線遮断性樹脂は、保護層で説明したものと同様のものである。上記のような接着層を構成する樹脂に必要に応じて、紫外線吸収剤や、無機または有機フィラー等の添加剤を加えた塗工液を塗布および乾燥することによって、好ましくは乾燥時で0.5〜10g/m2程度の厚みに形成する。接着層の厚さが少なすぎると、印画物と熱転写性樹脂層との接着性が劣り、印字の際に転写不良となりやすい。また、その厚さが多すぎる場合、保護層の熱転写の際に、転写感度が低下し、均一な保護層の熱転写が行なわれにくくなる。
(離型層)
本発明における熱転写シートは、基材シートと剥離可能な、少なくとも1層以上からなる熱転写性樹脂層の保護層が設けられてなる構成であるが、基材シートと熱転写性保護層との間に、離型層を設けることもできる。このように離型層を設けることにより、基材シートから熱転写性保護層を剥離し易くできる。離型層は、加熱の際に基材シートから剥離せず、被転写体の印画物には転写されない。したがって、この離型層の熱転写性保護層と接する面が、剥離面(離型面)となり、印画物の保護層表面となる。
離型層を構成する樹脂としては、例えば、シリコーンワックス等の各種ワックス類、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂等を用いることができる。皮膜強度を向上させる等の目的のため、微小粒子等を添加しても良い。上記の樹脂の中でも、アクリル樹脂として、アクリル酸やメタクリル酸等の単体、またはそれと他のモノマー等とを共重合させた樹脂が好ましく用いられ、基材との密着性や、保護層との離型性の点で優れる。
離型層の形成は、離型層形成用塗工液を、従来公知のグラビアダイレクトコート、グラビアリバースコート、ナイフコート、エアコート、ロールコート等の方法により、乾燥状態で厚さ0.05〜5g/m2程度より好ましくは0.5〜3g/m2に設けるものである。乾燥塗膜の厚さが、0.05g/m2未満の場合、良好な剥離効果が得られない。また、厚さが5g/m2を越えた場合、印字時の転写感度が低下するため好ましくない。
次に実施例を挙げて、本発明を更に具体的に説明する。以下、特に断りのない限り、部又は%は質量基準である。
(実施例1)
厚さ6μmのポリエチレンテレフタレートフィルムの基材シートの一方の面に、グラビアコーターを用い、下記プライマー層用塗工液1を固形分換算で0.45g/m2の割合で、塗布、乾燥させ、プライマー層を形成し、さらに下記耐熱滑性層用塗工液を固形分換算で0.65g/m2の割合で、上記プライマー層の上に塗布、乾燥させ、耐熱滑性層を形成した。
<プライマー層用塗工液1>
・ポリビニルアルコール(日本合成化学(株)製、商品名ゴーセノールGH−23 重合度;2300、ケン化度;86.5〜89.0、固形分100%) 2.67部
・チタンキレート剤(マツモトファインケミカル社製、商品名オルガチックスTC−300、固形分42.0%) 5.55部
・水 45.89部
・変性エタノール 45.89部
<耐熱滑性層用塗工液>
・ポリアミドイミド 13部
(商品名バイロマックスHR−15ET、東洋紡績(株)製、固形分25%)
・ポリアミドイミドシリコーン樹脂 13部
(商品名バイロマックスHR−14ET、東洋紡績(株)製、固形分25%)
・シリコーンオイル 0.7部
(KF965−100、信越化学工業(株)製、固形分100%)
・ステアリルリン酸亜鉛 2.6部
(LBT―1830精製、堺化学工業(株)製、固形分100%)
・ステアリン酸亜鉛 2.6部
(GF−200、日本油脂(株)製、固形分100%)
・タルク 2.6部
(ミクロエースP−3、日本タルク工業(株)製、固形分100%)
・ポリエチレンワックス 10部
(ポリワックスTM 1000、ベーカーペトロライト製)
・変性エタノール 32.8部
・トルエン 32.7部
上記基材シートの他方の面に、グラビアコーターにより、下記塗工液を用いて、イエロー染料層(Y)、マゼンタ染料層(M)、シアン染料層(C)を、図1に示すような配置で、この順に面順次に繰返して形成した。各染料層(Y、M、C)は、下記の各染料層(Y、M、C)用塗工液を用いて、それぞれ固形分換算で1.0g/m2の割合で塗布、乾燥して形成した。
<イエロー染料層用塗工液(Y)>
・分散染料(ホロンブリリアントイエロー−S−6GL) 5.5部
・バインダー樹脂 4.5部
(ポリビニルアセトアセタール樹脂KS−5、積水化学工業(株)製)
・リン酸エステル系界面活性剤 0.1部
(プライサーフA208N、第一製薬工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
<マゼンタ染料層用塗工液(M)>
・分散染料(MSレッドG) 1.5部
・分散染料(マクロレックスレッドバイオレットR) 2.0部
・バインダー樹脂 4.5部
(ポリビニルアセトアセタール樹脂KS−5、積水化学工業(株)製)
・リン酸エステル系界面活性剤 0.1部
(プライサーフA208N、第一製薬工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
<シアン染料層用塗工液(C)>
・分散染料(カヤセットブルー714) 4.5部
・バインダー樹脂
(ポリビニルアセトアセタール樹脂KS−5、積水化学工業(株)製) 4.5部
・リン酸エステル系界面活性剤 0.1部
(プライサーフA208N、第一製薬工業(株)製)
・ポリエチレンワックス 0.1部
・メチルエチルケトン 45.0部
・トルエン 45.0部
基材シートの上記の各染料層を形成した残りの部分に、図1に示すような配置で、下記組成の剥離層用塗工液を塗布(塗布量0.7g/m2(乾燥時))、乾燥して剥離層を形成した。
<剥離層用塗工液>
・ポリメチルメタクリル酸(PMMA、三菱レイヨン(株)製 ダイヤナールBR−87、重量平均分子量25000) 20部
・メチルエチルケトン 40部
・トルエン 40部
また、上記の剥離層の上に、下記組成の接着層用塗工液を塗布(塗布量1.0g/m2(乾燥時))、乾燥して接着層を形成して、基材シート上に、剥離層及び接着層からなる熱転写性保護層を形成して、実施例1の熱転写シートを作製した。
<接着層用塗工液>
・ポリエステル樹脂(バイロン700、東洋紡績(株)製) 27部
・(UVA)含有アクリル樹脂(PUVA−50M−40TM、大塚化学(株)製) 7部
・UVA化合物(チヌビン900、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ(株)製)3.5部
・シリカフィラー(サイリシア310P,富士シリシア(株)製) 0.5部
・メチルエチルケトン 31部
・トルエン 31部
(実施例2)
実施例1で作製した熱転写シートにおいて、プライマー層用塗工液1を、下記のプライマー層用塗工液2に変更し、固形分換算で0.40g/m2の割合で、塗布、乾燥させ、プライマー層を形成し、その他は実施例1と同様にして、実施例2の熱転写シートを作製した。
<プライマー層用塗工液2>
・ポリビニルブチラール(積水化学工業(株)製、商品名エスレックBL−1、固形分100%、数平均分子量約19000、Tg66℃) 2.63部
・チタンキレート剤(マツモトファインケミカル社製、商品名オルガチックスTC−401、固形分65.0%) 3.77部
・トルエン 46.80部
・2−プロパノール 46.80部
(実施例3)
実施例2で作製した熱転写シートにおいて、プライマー層用塗工液2で、固形分換算の塗布量を0.96g/m2の割合で、塗布、乾燥させ、プライマー層を形成し、その他は実施例2と同様にして、実施例3の熱転写シートを作製した。
(実施例4)
実施例1で作製した熱転写シートにおいて、プライマー層用塗工液1を、下記のプライマー層用塗工液3に変更し、固形分換算で0.60g/m2の割合で、塗布、乾燥させ、プライマー層を形成し、その他は実施例1と同様にして、実施例4の熱転写シートを作製した。
<プライマー層用塗工液3>
・ポリビニルブチラール(積水化学工業(株)製、商品名エスレックBX−1、固形分100%、数平均分子量約100000、Tg90℃) 8.11部
・燐酸エステル(第一工業製薬(株)製、商品名プライサーフA208N、固形分100%) 1.49部
・イソシアネート(DIC(株)製、商品名バーノックD−750、固形分45%)
5.40部・トルエン 42.5部
・メチルエチルケトン 42.5部
(比較例1)
実施例1で作製した熱転写シートにおいて、プライマー層用塗工液1を、下記のプライマー層用塗工液4に変更し、固形分換算で0.30g/m2の割合で、塗布、乾燥させ、プライマー層を形成し、その他は実施例1と同様にして、比較例1の熱転写シートを作製した。
<プライマー層用塗工液4>
・ポリエステル(東洋紡績(株)製、商品名バイロナールMD−1245、固形分30%) 15.21部
・水 42.40部
・2−プロパノール 42.39部
(比較例2)
実施例1で作製した熱転写シートにおいて、プライマー層用塗工液4で、固形分換算の塗布量を0.23g/m2の割合で、塗布、乾燥させ、プライマー層を形成し、その他は実施例1と同様にして、比較例2の熱転写シートを作製した。
(比較例3)
実施例2で作製した熱転写シートにおいて、プライマー層用塗工液2で、固形分換算の塗布量を0.20g/m2の割合で、塗布、乾燥させ、プライマー層を形成し、その他は実施例2と同様にして、比較例3の熱転写シートを作製した。
(比較例4)
実施例2で作製した熱転写シートにおいて、プライマー層用塗工液2で、固形分換算の塗布量を1.20g/m2の割合で、塗布、乾燥させ、プライマー層を形成し、その他は実施例2と同様にして、比較例4の熱転写シートを作製した。
上記の各実施例と比較例の熱転写シートを用いて、熱転写シートの印画における損傷の評価と、得られる印画物の光沢度及び濃度の測定及び評価を行なった。その評価方法及び測定方法について、以下に説明する。
<印画における損傷>
以下の条件にて、印画を行なった。
印画機;キャノン(株)製昇華転写プリンター(SELPHY CP710)
印画紙;キャノン(株)製昇華転写プリンター(SELPHY CP710)用の印画紙
熱転写シート;実施例1〜4、比較例1〜4で作製した熱転写シート
印画パターン;階調値255/255(印加エネルギー最大:黒画像)の画像パターン
更に、その印画物の印画部分を覆うように、各例の熱転写シートを用いて、上記の画像を形成したのと同じプリンターを用いて保護層を転写した。その際の、保護層転写前の上記の画像パターンの印画後の熱転写シートの破断の有無(熱転写シートのイエロー、マゼンタ、シアンの各染料層の部分と、図2:H部分(加熱部位))を目視にて調べた。評価は以下の基準にて行った。
<評価基準>
1:印画後の熱転写シートに破断がかなり見られ、伸びもかなり見られる。
2:印画後の熱転写シートに破断が見られ、伸びも見られる。
3:印画後の熱転写シートに破断は少し見られるが、伸びはほとんど見られない。
4:印画後の熱転写シートに破断は少し見られるが、伸びは全く見られない。
5:印画後の熱転写シートに破断が全く見られず、伸びも全く見られない。
<光沢度>
上記の各例で得られた保護層付きの印画物の最高濃度部分において、保護層表面の鏡面光沢度(GS(45°)、光線反射角度が45°の条件)を日本電色工業(株)製、GlossMeter VG2000を用いて、JIS Z−8741−1983に準拠して測定した。但し、光の入射をMD(流れ)方向の場合と、TD(流れと直交する)方向の2通りで、測定した。光沢度の評価は下記の基準にて行なった。
<評価基準>
○;MD方向での光入射条件での光沢度が60%以上であり、印画物の表面光沢度が高く、優れている。
△;MD方向での光入射条件での光沢度が57%以上60%未満であり、印画物の表面光沢度が高いレベルであるが、「○」のものと比べると、見劣りする。
×;MD方向での光入射条件での光沢度が56%以下であり、印画物の表面光沢度が低く、外観が劣っている。
<濃度>
上記の各例で得られた保護層付きの印画物の最高濃度部分において、すなわち3色(イエロー、マゼンタ、シアン)重ねの黒色部分の最高濃度を、マクベス反射濃度計RD−918にて、黒色の反射濃度で測定した。濃度の評価は下記の基準にて行なった。
<評価基準>
○;印画物の最高反射濃度が1.9以上であり、反射濃度が高く、優れている。
×;印画物の最高反射濃度が1.8未満であり、反射濃度が低く、劣っている。
上記の熱転写シートの印画における損傷の評価と、得られる印画物の光沢度及び濃度の測定及び評価の結果を表1に示す。
Figure 0005573274
上記の結果より、基材シートと耐熱滑性層との間に有するプライマー層が、架橋剤と水酸基を有するバインダー樹脂からなり、かつ前記耐熱滑性層は水酸基を有さないバインダー樹脂と滑剤とを含有した構成で、プライマー層の塗布量が、0.4g/m2以上1.0g/m2以下である実施例1〜4は、高速印画における熱転写シートの損傷が無く、また印画物の表面光沢度及び印画部の反射濃度の非常に高いものであった。それに対し、基材シートと耐熱滑性層との間に有するプライマー層が、架橋剤と水酸基を有するバインダー樹脂からなり、かつ前記耐熱滑性層は水酸基を有さないバインダー樹脂と滑剤とを含有した構成であるが、プライマー層の塗布量が、0.4g/m2未満である比較例2、3は、印画物の表面光沢度がMD方向での光入射条件での光沢度で57〜59%であり、実施例の印画物と比べ見劣りするものであった。また、基材シートと耐熱滑性層との間に有するプライマー層が、架橋剤を含有せず、プライマー層自体が単独で架橋硬化するものではない比較例1では、高速印画における熱転写シートの損傷が大きく、また印画物の表面光沢度が低く、外観が劣っている。また、プライマー層の塗布量が、1.0g/m2より多い比較例4は、印画部の反射濃度が低く、実用上問題がある。
1 基材シート
2 プライマー層
3 耐熱滑性層
4 染料層
5 熱転写性保護層
6 サーマルヘッド
7 熱転写シート
8 熱転写受像シート
41 イエロー染料層
42 マゼンタ染料層
43 シアン染料層
H 破断評価部位
S 加熱部位

Claims (3)

  1. 基材シートの一方の面に熱転写性色材層と熱転写性保護層が、面順次に繰り返し形成され、前記基材シートの他方の面にプライマー層を介して耐熱滑性層が形成されている熱転写シートにおいて、前記プライマー層が、架橋剤と水酸基を有するバインダー樹脂からなり、かつ前記耐熱滑性層は水酸基を有さないバインダー樹脂と滑剤とを含有し、前記プライマー層の塗布量が、0.4g/m2以上1.0g/m2以下であることを特徴とする熱転写シート。
  2. 前記プライマー層に含有する架橋剤が、チタンキレート剤、またはイソシアネート化合物であることを特徴とする請求項1に記載の熱転写シート。
  3. 前記プライマー層に含有する水酸基を有するバインダー樹脂が、ポリビニルアルコール樹脂またはポリビニルブチラール樹脂であることを特徴とする請求項1または2に記載の熱転写シート。
JP2010069028A 2010-03-25 2010-03-25 熱転写シート Active JP5573274B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010069028A JP5573274B2 (ja) 2010-03-25 2010-03-25 熱転写シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010069028A JP5573274B2 (ja) 2010-03-25 2010-03-25 熱転写シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011201092A JP2011201092A (ja) 2011-10-13
JP5573274B2 true JP5573274B2 (ja) 2014-08-20

Family

ID=44878326

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010069028A Active JP5573274B2 (ja) 2010-03-25 2010-03-25 熱転写シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5573274B2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013091166A (ja) * 2011-10-24 2013-05-16 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写シート及びにおい付き印刷物
JP5974453B2 (ja) * 2011-11-11 2016-08-23 大日本印刷株式会社 昇華転写受像シート及び昇華転写受像シートの製造方法
JP6083161B2 (ja) * 2012-09-07 2017-02-22 大日本印刷株式会社 熱転写記録材料
JP2014065163A (ja) * 2012-09-25 2014-04-17 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写シート
JP6264992B2 (ja) 2014-03-26 2018-01-24 大日本印刷株式会社 熱転写シート
JP6870781B2 (ja) 2018-06-29 2021-05-12 大日本印刷株式会社 熱転写シート
US20220032673A1 (en) * 2018-09-28 2022-02-03 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Thermal transfer sheet
WO2020203566A1 (ja) 2019-04-04 2020-10-08 大日本印刷株式会社 熱転写シート

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2591636B2 (ja) * 1987-12-30 1997-03-19 大日本印刷株式会社 熱転写シート
JP2000272254A (ja) * 1999-03-29 2000-10-03 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写シート
JP2004188676A (ja) * 2002-12-09 2004-07-08 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写シート及び捺印層形成方法
JP2007030504A (ja) * 2005-06-20 2007-02-08 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写シート
JP5084533B2 (ja) * 2008-01-30 2012-11-28 富士フイルム株式会社 感熱転写画像形成方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011201092A (ja) 2011-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5573274B2 (ja) 熱転写シート
JP5699384B1 (ja) 保護層転写シート、及び中間転写媒体
JP2009083146A (ja) 熱転写シート及び画像形成方法
JP3776840B2 (ja) 熱転写シート
US8895119B2 (en) Thermal transfer sheet
JP6315162B2 (ja) 昇華型熱転写シートと中間転写媒体の組合せ、及び印画物の製造方法
JP5874188B2 (ja) 画像形成方法
JP5699380B2 (ja) 保護層転写シート、及び中間転写媒体
JP6102998B2 (ja) 熱転写シート
JP2014198419A (ja) 熱転写受像シートおよびその製造方法
JP2014198418A (ja) 熱転写受像シートの製造方法
JP5794080B2 (ja) 画像形成方法、熱転写シートと熱転写受像シートとの組合せ
WO2013129415A1 (ja) 中間転写媒体
JP5633593B2 (ja) 保護層転写シート、及び中間転写媒体
WO2014148631A1 (ja) 保護層転写シート、及び中間転写媒体
JP5069715B2 (ja) 感熱転写シートおよび画像形成方法
JP7380306B2 (ja) 熱転写シート
JP2015093387A (ja) 熱転写受像シートと熱転写インクシートのセットおよび印画物の製造方法
JP6930346B2 (ja) 熱転写シート及びこれを用いた印画物の製造方法
JP5413074B2 (ja) 熱転写シート
JP7533049B2 (ja) 熱転写シート
JP7255727B2 (ja) 熱転写受像シートの製造に用いる熱転写シート
JP2019177665A (ja) 熱転写受像シート、熱転写受像シートの製造に用いる熱転写シート
JP7360614B2 (ja) 熱転写シート、該熱転写シートを用いて製造した印画物及び印画物の製造方法
JP2018171840A (ja) 熱転写受像シート、熱転写シート、受容層用塗工液、熱転写受像シートの形成方法、及び印画物の形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130111

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20130823

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140128

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140603

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140616

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5573274

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150