JP7098905B2 - 保護層転写シート - Google Patents

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Description

本発明は、保護層転写シートに関する。
透明性に優れ、中間色の再現性や階調性が高く、従来のフルカラー写真画像と同等の高品質画像が簡易に形成できる点から、昇華型熱転写方式を用いて被転写体上に熱転写画像を形成することが広く行われている。被転写体上に熱転写画像が形成された印画物としては、デジタル写真や、身分証明書、運転免許証、会員証等多くの分野で使用されているIDカードが知られている。
昇華型熱転写方式による熱転写画像の形成は、基材の一方の面に染料層が設けられた熱転写シートと、被転写体、例えば、他の基材の一方の面に受容層が設けられた熱転写受像シートとを組合わせることで行われる。具体的には、被転写体と、熱転写シートの染料層とを重ね合わせ、サーマルヘッド等の加熱手段により、熱転写シートの背面側にエネルギーを印加して染料層の染料を被転写体上に移行させることにより行われる。このような昇華型熱転写方式は、熱転写シートに印加するエネルギー量によって染料の移行量を制御できるため濃度階調が可能であることから、熱転写画像が非常に鮮明であり、且つ透明性、中間調の色再現性、階調性に優れ、フルカラー写真画像に匹敵する高品質の印画物を形成できる。
ところで、上記昇華型熱転写方式により形成される熱転写画像は、色材が顔料でなく、比較的低分子量の染料であるため、耐久性に劣るといった欠点を有する。そこで、通常、昇華型熱転写方式により形成された熱転写画像に対しては、保護層を有する保護層転写シートを用い、熱転写画像上に保護層を転写して耐久性を向上させることが行われている。
近時、昇華型熱転写方式により形成された熱転写画像上に、保護層が転写されてなる印画物として、その表面が光沢感(グロス感と言う場合がある)を有するものでなく、例えば、コート紙のような非光沢感(以下、マット感と言う場合がある。)の風合の印画物を得たいとの要望がある。このような要望に対し、例えば、特許文献1では、印画物に、表面が凹凸形状を有するエンボス版を型押し、印画物の表面を凹凸形状とすることでマット感を付与する方法が提案されている。以下、マット感(非光沢感)を有する印画物のことをマット調の印画物と言い、グロス感(光沢感)を有する印画物のことをグロス調の印画物と言う場合がある。
ところで、マット調の印画物は、グロス調の印画物よりも、その表面に指紋等が付着しやすく(耐指紋付着性が低く)、また、付着した指紋が目立ちやすいといった問題が内在している。
特開2006-182012号公報
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、良好な耐指紋付着性を有するマット調の印画物を得ることができる保護層転写シートを提供することを主たる課題とする。
上記課題を解決するための本発明は、基材の一方の面上に、離型層、転写層がこの順で積層されてなる保護層転写シートであって、前記転写層は、前記保護層のみからなる単層構造、又は前記離型層から最も近くに前記保護層が位置する積層構造を呈しており、前記離型層が、バインダー樹脂、及び体積平均粒子径が2μm以上のフィラーを含有しており、前記保護層が、粒子状の有機フッ素化合物を含有しており、前記粒子状の有機フッ素化合物が、体積平均粒子径が0.1μm以上10μm以下の粒子状の有機フッ素化合物、又は一次平均粒子径が0.1μm以上3μm以下の粒子状の有機フッ素化合物であり、前記保護層の総質量に対する前記粒子状の有機フッ素化合物の含有量が1質量%以上15質量%以下であることを特徴としている。
一実施形態の保護層転写シートは、基材の一方の面上に、離型層、保護層を含む転写層がこの順で積層されてなる保護層転写シートであって、前記転写層は、前記保護層のみからなる単層構造、又は前記離型層から最も近くに前記保護層が位置する積層構造を呈しており、前記離型層が、バインダー樹脂、及びフィラーを含有しており、前記保護層が、粒子状の有機フッ素化合物を含有していることを特徴としている。
また、前記離型層が含有している前記バインダー樹脂の質量に対する前記体積平均粒子径が2μm以上のフィラーの質量の割合(質量%)を、前記離型層の厚み(μm)で除した値が、0より大きく40以下の範囲内であってもよい。また、前記離型層が含有している前記体積平均粒子径が2μm以上のフィラーの体積平均粒子径(μm)を、前記離型層の厚み(μm)で除した値が、0.5以上9以下の範囲内であってもよい。また、前記離型層が含有している前記バインダー樹脂の質量に対する前記体積平均粒子径が2μm以上のフィラーの質量の割合(質量%)を、前記離型層が含有している前記体積平均粒子径が2μm以上のフィラーの体積平均粒子径(μm)で除した値が、1.5以上であってもよい。
本発明の保護層転写シートによれば、保護層転写シートの転写層を転写することで、良好な耐指紋付着性を有するマット調の印画物を得ることができる。
一実施形態の保護層転写シートの一例を示す概略断面図である。 一実施形態の保護層転写シートの一例を示す概略断面図である。 一実施形態の保護層転写シートの一例を示す概略断面図である。 一実施形態の保護層転写シートを用いて被転写体上に転写層を転写したときの状態の一例を示す概略断面図であり、(a)は転写前の状態を示し、(b)は転写後の状態を示している。 一実施形態の保護層転写シートを用いて被転写体上に転写層を転写したときの状態の一例を示す概略断面図であり、(a)は転写前の状態を示し、(b)は転写後の状態を示している。
<<保護層転写シート>>
以下に、本発明の一実施形態の保護層転写シート100(以下、一実施形態の保護層転写シートと言う)について図面を用いて具体的に説明する。
図1~図3に示すように、一実施形態の保護層転写シート100は、基材1と、基材1の一方の面上(図示する形態では基材1の上面)に設けられた離型層2、離型層2上(図示する形態では離型層2の上面)に設けられた転写層10とから構成されている。転写層10は、一実施形態の保護層転写シート100にエネルギーを印加することで、離型層2との界面で剥離し、被転写体上に移行する層である。転写層10は、保護層のみからなる単層構造、又は保護層を含む複数の層からなり、図1に示す形態の転写層10は、保護層5のみからなる単層構造を呈しており、図2に示す形態の転写層10は、基材1側(離型層2側)から、保護層5、接着層6がこの順で積層されてなる積層構造を呈している。なお、転写層10を構造する保護層5は、被転写体上に転写層10を転写したときに、最表面に位置する層である。したがって、転写層10が積層構造を呈する場合、保護層5は、転写層10を構成する層のうち、基材1側(離型層2)側から最も近くに位置している。以下、一実施形態の保護層転写シート100の各構成について説明する。
(基材)
基材1は、一実施形態の保護層転写シート100における必須の構成であり、基材1の一方の面上に位置する離型層2、及び転写層10を保持している。基材1の材料について特に限定はないが、転写層10を転写する際に加えられる熱に耐え、取り扱い上支障のない機械的特性を有するものが好ましい。このような基材1としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステル、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエーテルイミド、セルロース誘導体、ポリエチレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ナイロン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、ポリビニルフルオライド、テトラフルオロエチレン-エチレン共重合体、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリビニリデンフルオライド等の各種プラスチックフィルムまたはシートが挙げられる。これらの材料はそれぞれ単独でも使用できるが、他の材料と組合わせた積層体として使用してもよい。基材1の厚さは、その強度及び耐熱性が適切になるように材料に応じて適宜設定でき、0.5μm以上50μm以下の範囲内が好ましく、1μm以上20μm以下の範囲内がより好ましく、1μm以上10μm以下の範囲内がさらに好ましい。
また、基材1は、離型層2が設けられる面に接着処理が施されていてもよい。接着処理を施すことで、基材1と離型層2との密着性を向上させることができる。
接着処理としては、例えば、コロナ放電処理、火炎処理、オゾン処理、紫外線処理、放射線処理、粗面化処理、化学薬品処理、プラズマ処理、低温プラズマ処理、プライマー処理、グラフト化処理等公知の樹脂表面改質技術をそのまま適用できる。また、それらの処理を2種以上併用することもできる。
(離型層)
図1~図3に示すように、基材1上には、離型層2が設けられている。そして、離型層2は、バインダー樹脂と、フィラーを含有している。離型層2が含有しているフィラーは、当該離型層を含む転写層10を被転写体上に転写したときに、被転写体上に転写された転写層10(保護層5)の表面に凹凸パターンを発現させる役割を果たす。なお、基材1と離型層2との間に、任意の層を設けた構成としてもよい(図示しない)。なお、本願明細書において、離型層2がフィラーを含有しているという場合には、フィラーが離型層2の表面から突出することなくその内部に存在している形態のみならず、離型層2の表面からフィラーが突出している形態、つまり、離型層2と後述する転写層10を跨ぐようにしてフィラーが存在している形態や、基材1と離型層2を跨ぐようにしてフィラーが存在している形態、或いはこれらを組合わせた形態も含まれる。また、基材1と離型層2との間や、離型層2と転写層10との間に任意の層を設け、当該任意の層と離型層2とをまたぐようにしてフィラーが存在している形態も含まれる。
上記形態の離型層2によれば、被転写体上に転写された転写層10(保護層5)の表面に、離型層2が含有しているフィラーの形状に対応する凹凸パターンを発現させることができる。そして、被転写体上に転写後の転写層10の表面に凹凸パターンを発現させることで、被転写体上に転写層10を転写することで得られる印画物にマット感を付与できる。
フィラーの含有形態について特に限定はないが、例えば、図4(a)に示すように、離型層2の面のうち、転写層10側に位置する面(以下、離型層2の一方の面と言う)から、フィラーを突出させる形態とした場合には、図4(b)に示すように、被転写体上に転写された転写層10の表面には、このフィラーの形状に対応する凹凸パターンをそのまま発現させることができる。
また、被転写体上への転写層10の転写は、基材1と加熱手段とを接触させ、加熱手段よりエネルギーを印加することで行われる。このとき、被転写体上に転写される転写層10の転写部には、加熱手段により所定の印圧がかけられる。したがって、離型層2の面のうち、基材1側に位置する面(以下、離型層2の他方の面と言う)から、フィラーを突出させた形態(図示しない)や、図5(a)に示すように、離型層2の表面からフィラーを突出することなく離型層2の内部にフィラーを存在せしめた場合においても、図5(b)に示すように、転写層10の転写時においては、これらフィラーの形状に追従するようにして、被転写体上に転写後の転写層10の表面に凹凸パターンを発現させることができる。より具体的には、図5(a)に示すように、離型層2の内部にフィラーが存在している場合には、加熱手段より離型層に所定の印圧がかかることにより、離型層2の内部に存在しているフィラーは、当該離型層2と接している転写層10側に押し込まれ、これにより、図5(b)に示すように、離型層2と接している側の転写層10の表面に凹凸パターンが発現する。図4(a)、図5(a)は、転写層を転写する前の状態を示す概略断面図である。図4、図5に示す形態では、転写層10が保護層のみからなる単層構造を呈しているが、積層構造の転写層10とした場合についても同様である。
フィラーの種別についても特に限定はなく、無機粒子や、有機粒子などを適宜選択して用いることができる。無機粒子としては、例えば、炭酸カルシウム粒子、酸化アルミニウム粒子、酸化ジルコニウム粒子、酸化マグネシウム粒子、酸化チタン粒子、水酸化アルミニウム粒子、擬ベーマナイト粒子、珪酸アルミニウム粒子、珪酸マグネシウム粒子、炭酸マグネシウム粒子、マイカ粒子等が挙げられる。また、有機粒子としては、例えば、ポリエチレンワックス粒子、樹脂粒子等が挙げられる。樹脂粒子をなす樹脂成分としては、例えば、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ナイロン樹脂、スチレン樹脂、有機フッ素化合物、ベンゾグアナミン-ホルムアルデヒド縮合物、ベンゾグアナミン-メラミン-ホルムアルデヒド縮合物、メラミン-ホルムアルデヒド縮合物等が挙げられる。中でも、アクリル樹脂粒子を好ましく用いることができる。離型層2は、フィラーとして、1種を単独で含有していてもよく、2種以上を含有していてもよい。
フィラーの形状について特に限定はなく、球形状、鱗片形状、偏平形状、紡錘形状、多角形状、ドーム形状、不定形状等いかなる形状であってもよい。
離型層2が含有しているフィラーの含有量や、離型層2の厚みについて特に限定はないが、離型層2が含有しているバインダー樹脂の質量に対するフィラーの質量の割合(質量%)を、離型層2の厚み(μm)で除した値が、0より大きく40以下の範囲内、さらには、0.3以上30以下の範囲内、特には、5以上15以下の範囲内となる関係を満たしていることが好ましい。なお、離型層が2種以上のフィラーを含有している場合には、上記フィラーの質量とある記載を、2種以上のフィラーの合計質量と読み替えればよい。離型層が2種以上のバインダー樹脂を含有している場合についても同様であり、バインダー樹脂の質量とある記載を、2種以上のバインダー樹脂の合計質量と読み替えればよい。この関係を満たす離型層2によれば、被転写体上に転写された転写層10の表面に十分な凹凸パターンを発現させることができる。これにより、印画物に十分なマット感を付与できる。なお、離型層2の厚みは、0.1μm以上10μm以下の範囲内が好ましく、0.55μm以上4.5μm以下の範囲内がより好ましい。
また、フィラーの粒子径についても特に限定はないが、フィラーの体積平均粒子径(μm)を、離型層の厚み(μm)で除した値が、0より大きく40以下の範囲内、さらには、0.5以上9以下の範囲内、特には、1以上2以下の関係の範囲内となる関係を満たす、フィラーの体積平均粒子径、及び離型層2の厚みとすることが好ましい。なお、離型層が2種以上のフィラーを含有している場合には、上記フィラーの体積平均粒子径は、当該2種以上のフィラーの体積平均粒子径を平均した体積平均粒子径と読み替えればよい。例えば、離型層が、体積平均粒子径がXμmのフィラーA、及び体積平均粒子径がYμmのフィラーBを含有する場合には、(X+Y)/2が体積平均粒子径となる。この関係を満たす離型層2によれば、当該離型層2を備える一実施形態の保護層転写シートを用いて、印画物に十分なマット感を付与できる。なお、フィラーの体積平均粒子径は、0.1μm以上9.5μm以下の範囲内が好ましく、0.1μm以上4.5μm以下の範囲内がより好ましい。なお、「体積平均粒子径」とは、JIS-Z-8819-2(2001)に準拠して測定される粒子径を意味し、粒度分布・粒径分布測定装置(ナノトラック粒度分布測定装置 日機装(株))を用いて測定したときの値である。
また、離型層2が含有しているバインダー樹脂の質量に対するフィラーの質量の割合(質量%)を、離型層2が含有しているフィラーの体積平均粒子径(μm)で除した値が、0より大きく40以下の範囲内、さらには、1.5以上20以下の範囲内、特には、4.5以上9.5以下の範囲内となる関係を満たしていることが好ましい。この関係を満たす離型層2によれば、当該離型層2を備える一実施形態の保護層転写シートを用いて、印画物に十分なマット感を付与できる。好ましいフィラーの体積平均粒子径は上記で説明した通りである。
離型層2の総質量に対する、フィラーの含有量について特に限定はないが、1質量%以上25質量%以下の範囲内が好ましく、5質量%以上15質量%以下の範囲内がより好ましい。
好ましい形態の離型層2は、体積平均粒子径が、上記好ましい範囲のフィラーを、離型層2の総質量に対し、1質量%以上25質量%以下の範囲内、特には、5質量%以上15質量%以下の範囲内で含有しており、且つ、フィラーの体積平均粒子径(μm)を、離型層の厚み(μm)で除した値が、上記好ましい関係を満たしている。好ましい形態の離型層2を備える一実施形態の保護層転写シート100によれば、保護層転写シートを用いて、印画物により高いマット感を付与できる。
離型層2が含有しているバインダー樹脂についても特に限定はなく、例えば、ワックス類、シリコーンワックス、シリコーン樹脂、シリコーン変性アクリル樹脂などの各種シリコーン変性樹脂、フッ素樹脂、フッ素変性樹脂、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂、アクリル-スチレン系共重合体、熱硬化性エポキシ-アミノ共重合体、及び熱硬化性アルキッド-アミノ共重合体(熱硬化性アミノアルキド樹脂)、メラミン系樹脂、セルロース系樹脂、尿素系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、繊維素系樹脂等の、転写層10の転写性を良好なものとできるバインダー樹脂を好適に用いることができる。離型層2は、バインダー樹脂として1種を含有していてもよく、2種以上を含有していてもよい。
離型層2の総質量に対する、バインダー樹脂の含有量について特に限定はないが、75質量%以上99質量%以下の範囲内が好ましく、80質量%以上95質量%以下の範囲内がより好ましい。
離型層2の形成方法についても特に限定はなく、例えば、バインダー樹脂、フィラー、必要に応じて用いられる各種の添加材を、適当な溶媒に分散、或いは溶解した離型層用塗工液を調製し、この塗工液を、基材1、或いは基材1上に設けられる任意の層上に、塗布・乾燥して形成できる。塗布方法としては、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いたリバースコーティング法等が挙げられる。また、これ以外の塗布方法を用いることもできる。このことは、後述する各種塗工液の塗布方法についても同様である。
(転写層)
図1~図3に示すように、離型層2上には、転写層10が設けられている。転写層10は、保護層5のみからなる単層構造を呈しているか(図1参照)、或いは、離型層2側から最も近くに保護層5が位置する積層構造を呈している(図2参照)。なお、図2に示す形態の転写層10は、離型層2側から、保護層5、接着層6がこの順で積層されてなる積層構造を呈している。図3に示す形態の転写層10は、単層構造、及び積層構造の双方を含むものであり、保護層5の記載を省略している。
上記で説明したように、一実施形態の保護層転写シート100によれば、転写後の転写層10の表面に凹凸パターンを発現させるためのフィラーを含有している離型層2の存在によって、被転写体上に転写層10を転写することで得られる印画物にマット感を付与できる。
一実施形態の保護層転写シートの優位性を説明するにあたり、一般的なマット調の印画物における指紋や、皮脂等(以下、指紋と略記する)の指紋付着性について説明する。一般的なマット調の印画物には、グロス調の印画物と比較して、その表面に指紋が付着しやすい問題が内在している。つまり、一般的なマット調の印画物には、耐指紋付着性が低いといった問題が内在している。この問題は、マット調の印画物の表面状態、つまりは、その表面の凹凸形状によるものと推察される。さらに、一般的なマット調の印画物は、その光沢感の違いから、グロス調の印画物の表面に指紋が付着した場合よりも、付着した指紋が目立ちやすく、このことからも、マット調の印画物には、良好な耐指紋付着性を有していることが求められている。
(保護層)
そこで、一実施形態の保護層転写シート100は、被転写体上に転写層10を転写したときの最表面に位置する保護層5が、バインダー樹脂と、粒子状の有機フッ素化合物とを含有していることを特徴としている。以下、粒子状の有機フッ素化合物を、有機フッ素化合物粒子と言う場合がある。
転写層10を構成する保護層5が、有機フッ素化合物粒子を含有している一実施形態の保護層転写シート100によれば、保護層5に良好な耐指紋付着性を付与できる。これにより、一実施形態の保護層転写シート100を用いて、その表面の耐指紋付着性が良好な印画物を得ることができる。また、上記で説明したように、上記フィラーを含有している離型層2の存在により、転写層10の転写により得られる印画物に、マット感を付与できる。つまり、一実施形態の保護層転写シート100によれば、被転写体上に転写層10を転写することで、良好な耐指紋付着性を有するマット調の印画物を得ることができる。
保護層5に、有機フッ素化合物粒子を含有せしめることで、当該保護層5に良好な耐指紋付着性が発現するメカニズムは、現在のところ明らかとはなっていないが、種々の粒子のうち、有機フッ素化合物粒子が、保護層5の耐指紋付着性の向上に寄与していることは、後述する実施例、及び比較例の結果からも明らかとなっている。
さらに、有機フッ素化合物粒子を含有する保護層5とすることで、保護層5に耐指紋除去性を付与できる。これにより、一実施形態の保護層転写シート100を用いて得られる印画物に指紋が付着した場合であっても、当該付着した指紋を容易に除去できる。
有機フッ素化合物粒子としては、例えば、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)粒子、PFA(テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)粒子、FEP(テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体)粒子、ETFE(テトラフルオロエチレン-エチレン共重合体)粒子、PVDF(ポリビニリデンフルオライド)粒子、PCTFE(ポリクロロトリフルオロエチレン)粒子、ECTFE(クロロトリフルオロエチレン-エチレン共重合体)粒子等が挙げられる。また、これ以外の有機フッ素化合物粒子を用いてもよい。また、保護層5は、有機フッ素化合物粒子として、1種を単独で含有していてもよく、2種以上を含有していてもよい。
有機フッ素化合物粒子の含有量について特に限定はないが、保護層5の総質量に対する、有機フッ素化合物粒子の含有量は、1質量%以上が好ましく、2質量%以上がより好ましい。有機フッ素化合物粒子の含有量を、上記好ましい含有量とすることで、耐指紋付着性のさらなる向上を図ることができる。上限値については、後述するバインダー樹脂の含有量に応じて適宜設定すればよく、好ましくは15質量%、より好ましくは10質量%である。
なお、有機フッ素化合物粒子の粒子径について特に限定はなく、球形状、鱗片形状、偏平形状、紡錘形状、多角形状、ドーム形状、不定形状等いかなる形状であってもよい。
また、保護層5は、有機フッ素化合物粒子として、体積平均粒子径が、0.1μm以上10μm以下の範囲内の有機フッ素化合物粒子や、一次平均粒子径が0.1μm以上3μm以下の範囲内の有機フッ素化合物粒子を含有していることが好ましい。体積平均粒子径や、一次平均粒子径が上記好ましい範囲の有機フッ素化合物粒子を含有する保護層5とすることで、当該保護層5に付与される耐指紋付着性のさらなる向上を図ることができる。
保護層5が含有しているバインダー樹脂について特に限定はなく、耐可塑剤性や耐擦過性等の耐久性を考慮して適宜決定すればよい。このようなバインダー樹脂としては、例えば、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、フェノキシ系樹脂、紫外線吸収性樹脂、エポキシ系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリルウレタン系樹脂、これらの各樹脂をシリコーン変性させた樹脂、これらの各樹脂の混合物、電離放射線硬化性樹脂、紫外線吸収性樹脂等が挙げられる。保護層5は、バインダー樹脂として1種を含有していてもよく、2種以上を含有していてもよい。
電離放射線硬化性樹脂は、耐可塑剤性や耐擦過性が特に優れている点で保護層のバインダー樹脂として好適に用いることができる。電離放射線硬化性樹脂は、従来公知の電離放射線硬化性樹脂の中から適宜選択して用いることができ、例えば、ラジカル重合性のポリマー又はオリゴマーを電離放射線照射により架橋、硬化させ、必要に応じて光重合開始剤を添加し、電子線や紫外線によって重合架橋させたものを用いることができる。紫外線吸収性樹脂を含有する保護層5は、印画物に耐光性を付与することに優れている。
紫外線吸収性樹脂としては、例えば、反応性紫外線吸収剤を熱可塑性樹脂又は上記の電離放射線硬化性樹脂に反応、結合させて得た樹脂を使用できる。より具体的には、サリシレート系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、置換アクリロニトリル系、ニッケルキレート系、ヒンダートアミン系のような従来公知の非反応性の有機系紫外線吸収剤に、付加重合性二重結合(例えばビニル基、アクリロイル基、メタアクリロイル基など)、アルコール性水酸基、アミノ基、カルボキシル基、エポキシ基、イソシアネート基のような反応性基を導入したもの等が挙げられる。
上記保護層に耐久性を付与するためのバインダー樹脂の含有量は、保護層5の総質量に対し85質量%以上が好ましく、90質量%以上がより好ましい。バインダー樹脂の含有量を好ましい範囲とすることで、保護層5に十分な耐久性を付与でき、また、有機フッ素化合物粒子の脱落を防止できる。上限値については、有機フッ素化合物粒子の含有量を考慮して決定すればよい。
また、図1に示すように、転写層10を保護層5のみからなる単層構造とする場合には、保護層5は、被転写体と転写層10との密着性を有する成分を含有していることが好ましい。なお、被転写体側で、転写層10との密着性を担保する対策が取られている場合には、保護層5に密着性を有する成分を含有せしめることなく、被転写体と転写層10とを密着させることができる。密着性を有する成分については、後述する接着層で説明する成分等を適宜選択して用いることができる。
また、保護層5には、必要に応じて、各種のシリコーンオイル、ポリエチレンワックス、ステアリン酸亜鉛、ステアリルリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウムなどの金属石鹸類、脂肪酸アミド、ポリエチレンワックス、カルナバワックス、パラフィンワックス等の離型剤、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、ベンゾエート系、トリアジン系、酸化チタン、酸化亜鉛などの公知の紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系、Niキレート系などの光安定剤、ヒンダードフェノール系、硫黄系、リン系、ラクトン系などの酸化防止剤等を含有していてもよい。保護層5は、添加材として1種を単独で含有していてもよく、2種以上を含有していてもよい。
保護層5の形成方法について特に限定はなく、バインダー樹脂と、有機フッ素化合物粒子、必要に応じて用いられる各種の添加材を、適当な溶媒に分散、或いは溶解した保護層用塗工液を調製し、この塗工液を、離型層2上に、塗布・乾燥して形成できる。
保護層5の厚みについて特に限定はないが、通常、0.1μm以上50μm以下の範囲内であり、好ましくは0.5μm以上10μm以下の範囲内である。
(接着層)
図2に示すように、転写層10を、基材1側(離型層2側)から、保護層5、接着層6がこの順で積層されてなる積層構造とすることもできる。この形態の転写層10によれば、保護層5に被転写体との密着性を付与するための成分(密着性を有する成分)を含有せしめることなく、転写層10に、被転写体と密着性を付与できる。つまりは、耐久性と、密着性の機能を、保護層5と、接着層6とに分離でき、双方の層に求められる機能を高めることができる。
接着層を有する成分について特に限定はなく、例えば、ウレタン系樹脂、α-オレフィン-無水マレイン酸樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレア系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、シアノアクリレート系樹脂等が挙げられる。中でもアクリル系樹脂の反応型のものや、変性したもの等を好ましく使用できる。また、接着剤は硬化剤を用いて硬化させると、接着力も向上し、耐熱性も上がるため好ましい。硬化剤としては、イソシアネート化合物が一般的であるが、脂肪族アミン、環状脂肪族アミン、芳香族アミン、酸無水物等を使用できる。
接着層6の厚みは、0.5μm以上10μm以下の範囲内が好ましい。接着層の形成方法について特に限定はなく、例えば、上記で例示した接着剤や、必要に応じて添加される添加材を、適当な溶媒に分散、或いは溶解した接着層用塗工液を調製し、この塗工液を、保護層5、或いは、保護層5上に設けられる任意の層上に塗布・乾燥して形成できる。
(染料層)
図3に示すように、基材1の一方の面上には、上記で説明した転写層10と面順次に染料層7を設けてもよい。図3に示す形態の保護層転写シート100は、基材1の一方の面上に、単一の染料層7が設けられている。また、基材の一方の面上に、複数の染料層、例えば、イエロー染料層、マゼンタ染料層、シアン染料層、必要に応じてブラック染料層等を面順次に設けてもよい。なお、基材1の一方の面上に単一の染料層(図示しない)を設けてもよい。また、染料層7と転写層10とを「1ユニット」としたときに、基材1の一方の面上に、「1ユニット」を繰り返し設けることもできる。
図3に示す形態の保護層転写シートによれば、被転写体上への熱転写画像の形成と、形成された熱転写画像上への転写層10の転写を1つの保護層転写シート100を用いて行うことができる。
一例としての染料層7は、バインダー樹脂と、昇華性染料とを含有している。染料層7が含有しているバインダー樹脂について特に限定はなく、染料層の分野で従来公知のバインダー樹脂を適宜選択して用いることができる。染料層7のバインダー樹脂としては、例えば、エチルセルロース樹脂、ヒドロキシエチルセルロース樹脂、エチルヒドロキシセルロース樹脂、メチルセルロース樹脂、酢酸セルロース樹脂等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセトアセタール樹脂、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリレート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂等が挙げられる。
バインダー樹脂の含有量について特に限定はないが、染料層7の総質量に対するバインダー樹脂の含有量は20質量%以上が好ましい。染料層の総質量に対するバインダー樹脂の含有量を20質量%以上とすることで、染料層7中で昇華性染料を十分に保持でき、結果、保存性を向上させることができる。バインダー樹脂の含有量の上限値について特に限定はなく、昇華性染料や、任意の添加材の含有量に応じて適宜設定すればよい。
染料層7が含有している昇華性染料について特に限定はないが、十分な着色濃度を有し、光、熱、温度等により変退色しないものが好ましい。染料としては、ジアリールメタン系染料、トリアリールメタン系染料、チアゾール系染料、メロシアニン染料、ピラゾロン染料、メチン系染料、インドアニリン系染料、アセトフェノンアゾメチン、ピラゾロアゾメチン、イミダゾルアゾメチン、イミダゾアゾメチン、ピリドンアゾメチン等のアゾメチン系染料、キサンテン系染料、オキサジン系染料、ジシアノスチレン、トリシアノスチレン等のシアノスチレン系染料、チアジン系染料、アジン系染料、アクリジン系染料、ベンゼンアゾ系染料、ピリドンアゾ、チオフェンアゾ、イソチアゾールアゾ、ピロールアゾ、ピラゾールアゾ、イミダゾールアゾ、チアジアゾールアゾ、トリアゾールアゾ、ジスアゾ等のアゾ系染料、スピロピラン系染料、インドリノスピロピラン系染料、フルオラン系染料、ローダミンラクタム系染料、ナフトキノン系染料、アントラキノン系染料、キノフタロン系染料等が挙げられる。具体的には、MSRedG(三井東圧化学(株))、Macrolex Red Violet R(バイエル社)、Ceres Red 7B(バイエル社)、Samaron Red F3BS(三菱ケミカル(株))等の赤色染料、ホロンブリリアントイエロー6GL(クラリアント社)、PTY-52(三菱ケミカル(株))、マクロレックスイエロー6G(バイエル社)等の黄色染料、カヤセット(登録商標)ブルー714(日本化薬(株))、ホロンブリリアントブルーS-R(クラリアント社)、MSブルー100(三井東圧化学(株))、C.I.ソルベントブルー63等の青色染料等が挙げられる。
昇華性染料の含有量は、バインダー樹脂の総質量に対し、50質量%以上350質量%の範囲内が好ましく、80質量%以上300質量%の範囲内がより好ましい。昇華性染料の含有量を、上記好ましい範囲とすることで、印画濃度や、保存性のさらなる向上を図ることができる。
(染料プライマー層)
また、基材1と染料層7との間に、染料プライマー層(図示しない)を設けることもできる。染料プライマー層に含まれる成分について特に限定はなく、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリビニルピロリドン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、ヒドロキシエチルセルロース、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、アクリル-スチレン系共重合体、ポリアクリルアミド系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリビニルアセトアセタールやポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール系樹脂等が挙げられる。
また、染料プライマー層は、コロイド状無機顔料超微粒子を含有しいていてもよい。コロイド状無機顔料超微粒子としては、例えば、シリカ(コロイダルシリカ)、アルミナ或はアルミナ水和物(アルミナゾル、コロイダルアルミナ、カチオン性アルミニウム酸化物又はその水和物、擬ベーマイト等)、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、酸化チタン等が挙げられる。特に、コロイダルシリカ、アルミナゾルが好ましく用いられる。これらのコロイド状無機顔料超微粒子の大きさは、一次平均粒径で100nm以下、好ましくは50nm以下である。
(背面層)
また、基材1の他方の面に、背面層(図示しない)を設けてもよい。なお、背面層は一実施形態の保護層転写シートにおける任意の構成である。
背面層は、従来公知の熱可塑性樹脂等を適宜選択して形成できる。このような、熱可塑性樹脂として、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアクリル酸エステル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、アクリル-スチレン系共重合体、ポリウレタン系樹脂、ポリエチレン系樹脂や、ポリプロピレン系樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアクリルアミド樹脂、ポリビニルクロリド樹脂、ポリビニルブチラール樹脂やポリビニルアセトアセタール樹脂等のポリビニルアセタール系樹脂、及びこれらのシリコーン変性物等が挙げられる。中でも、耐熱性等の点から、ポリアミドイミド系樹脂又はそのシリコーン変性物等を好ましく用いることができる。また、これらの樹脂は、硬化剤によって硬化されたものであってもよい。硬化剤としては、例えば、イソシアネート系硬化剤等が挙げられる。
また、背面層には、上記熱可塑性樹脂に加え、スリップ性を向上させる目的で、ワックス、高級脂肪酸アミド、リン酸エステル化合物、金属石鹸、シリコーンオイル、界面活性剤等の離型剤、フッ素樹脂等の有機粉末、シリカ、クレー、タルク、炭酸カルシウム等の無機粒子等の各種添加材が含有されていることが好ましく、リン酸エステル又は金属石鹸の少なくとも1種が含有されていることが特に好ましい。
背面層は、例えば、上記熱可塑性樹脂、必要に応じて添加される各種添加材を適当な溶媒に分散又は溶解させた背面層用塗工液を調製し、この塗工液を、基材1の他方の面上に、塗布・乾燥して形成できる。背面層の厚みは、耐熱性等の向上等の点から、0.1μm以上5μm以下の範囲内が好ましく、0.3μm以上2μm以下の範囲内がより好ましい。
(被転写体)
一実施形態の保護層転写シート100の転写層10が転写される被転写体としては、例えば、熱転写受像シート、普通紙、上質紙、トレーシングペーパー、プラスチックフィルム、塩化ビニル、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリカーボネートを主体として構成されるプラスチックカード等が挙げられる。また、被転写体として所定の画像を有するものを用いることもできる。また、被転写体は着色されたものであってもよく、透明性を有するものであってもよい。
(転写層の転写方法)
被転写体上への転写層の転写方法について特に限定はなく、例えば、サーマルヘッド等の加熱デバイスを有する熱転写プリンタや、ホットスタンプ、ヒートロール等の加熱手段を用いて行うことができる。
次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。以下、特に断りのない限り、部または%は質量基準であり、固形分に換算する前の配合を示している。
(実施例1)
厚さ4.5μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に、下記組成の離型層用塗工液1を、乾燥時の厚みが1.1μmとなるように塗布・乾燥して離型層を形成した。次いで、この離型層上に、上記組成の保護層用塗工液1を、乾燥時の厚みが1μmとなるように塗布・乾燥し保護層を形成した。次いで、保護層上に、下記組成の接着層用塗工液を、乾燥時の厚みが1μmとなるように塗布・乾燥することで、基材上に、離型層、保護層、接着層がこの順で積層されてなる実施例1の熱転写シートを得た。以下、転写層と言う場合には、保護層と接着層との積層体を意味する。
<離型層用塗工液1>
・アクリル樹脂フィラー(体積平均粒子径:2μm) 5部
・変性アクリル樹脂(固形分:50%) 80部
(セルトップ226 ダイセル化学工業(株))
・アセチルアセトネートアルミニウム(固形分:10%) 15部
(セルトップCAT-A ダイセル化学工業(株))
・メチルエチルケトン 8部
・酢酸ノルマルプロピル 8部
<保護層用塗工液1>
・アクリル樹脂 65部
(ダイヤナール(登録商標)BR-87 三菱ケミカル(株))
・アクリル-スチレン系共重合体 30部
(ダイヤナール(登録商標)BR-52 三菱ケミカル(株))
・有機フッ素化合物(一次粒子径:0.2~0.4μm) 3部
(フルオン(登録商標) J172JE 旭硝子(株))
・分散剤 2部
(DISPERBYK 180 BYK社)
・メチルエチルケトン 240部
・酢酸ノルマルプロピル 60部
<接着層用塗工液>
・反応型紫外線吸収剤-MMA共重合体(比率30:70) 63部
(Tg:90℃、Mw:20000-40000)
・PMMA 14部
(ダイヤナール(登録商標)BR-83 三菱ケミカル(株))
・塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体 13部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学(株))
・紫外線吸収剤 10部
(Tinuvin928 BASFジャパン社)
・メチルエチルケトン 240部
・酢酸ノルマルプロピル 60部
上記反応型紫外線吸収剤-MMA共重合体をなす反応型紫外線吸収剤は、反応型紫外線吸収剤(RUVA-93 大塚化学(株))である。
(実施例2)
保護層用塗工液1にかえて、保護層用塗工液1中の有機フッ素化合物(フルオン(登録商標) L172JE 旭硝子(株))3部を、有機フッ素化合物(一次平均粒子径:0.2~0.4μm)(フルオン(登録商標) L173JE 旭硝子(株))3部に変更した、保護層用塗工液2を用いて保護層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例2の保護層転写シートを得た。
(実施例3)
保護層用塗工液1にかえて、保護層用塗工液1中の有機フッ素化合物(フルオン(登録商標) L172JE 旭硝子(株))3部を、有機フッ素化合物(体積平均粒子径:3.5μm)(ルブロン(登録商標) L2 ダイキン工業(株))3部に変更した、保護層用塗工液3を用いて保護層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例3の保護層転写シートを得た。
(実施例4)
保護層用塗工液1にかえて、保護層用塗工液1中の有機フッ素化合物(フルオン(登録商標) L172JE 旭硝子(株))3部を、有機フッ素化合物(体積平均粒子径:5μm)(ルブロン(登録商標) L5 ダイキン工業(株))3部に変更した、保護層用塗工液4を用いて保護層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例4の保護層転写シートを得た。
(実施例5)
離型層用塗工液1にかえて、下記組成の離型層用塗工液2を用い、当該離型層用塗工液2を乾燥時の厚みが、0.5μmとなるように塗布・乾燥して離型層を形成し、保護層用塗工液1にかえて、上記組成の保護層用塗工液3を用いて保護層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例5の保護層転写シートを得た。
<離型層用塗工液2>
・アクリル樹脂フィラー(体積平均粒子径:2μm) 10部
・変性アクリル樹脂(固形分:50%) 76部
(セルトップ226 ダイセル化学工業(株))
・アセチルアセトネートアルミニウム(固形分:10%) 14部
(セルトップCAT-A ダイセル化学工業(株))
・メチルエチルケトン 8部
・酢酸ノルマルプロピル 8部
(実施例6)
離型層用塗工液1にかえて、下記組成の離型層用塗工液3を用い、当該離型層用塗工液3を乾燥時の厚みが、5μmとなるように塗布・乾燥して離型層を形成し、保護層用塗工液1にかえて、上記組成の保護層用塗工液3を用いて保護層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例6の保護層転写シートを得た。
<離型層用塗工液3>
・アクリル樹脂フィラー(体積平均粒子径:2μm) 0.4部
・変性アクリル樹脂(固形分:50%) 84部
(セルトップ226 ダイセル化学工業(株))
・アセチルアセトネートアルミニウム(固形分:10%) 16部
(セルトップCAT-A ダイセル化学工業(株))
・メチルエチルケトン 8部
・酢酸ノルマルプロピル 8部
(実施例7)
離型層用塗工液1を、下記組成の離型層用塗工液4に変更して離型層を形成し、保護層用塗工液1を、上記組成の保護層用塗工液3に変更して保護層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例7の保護層転写シートを得た。
<離型層用塗工液4>
・アクリル樹脂フィラー(体積平均粒子径:5μm) 5部
・変性アクリル樹脂(固形分:50%) 80部
(セルトップ226 ダイセル化学工業(株))
・アセチルアセトネートアルミニウム(固形分:10%) 15部
(セルトップCAT-A ダイセル化学工業(株))
・メチルエチルケトン 8部
・酢酸ノルマルプロピル 8部
(実施例8)
離型層用塗工液1を、下記組成の離型層用塗工液5に変更して離型層を形成し、保護層用塗工液1を、上記組成の保護層用塗工液3に変更して保護層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例8の保護層転写シートを得た。
<離型層用塗工液5>
・アクリル樹脂フィラー(体積平均粒子径:10μm) 5部
・変性アクリル樹脂(固形分:50%) 80部
(セルトップ226 ダイセル化学工業(株))
・アセチルアセトネートアルミニウム(固形分:10%) 15部
(セルトップCAT-A ダイセル化学工業(株))
・メチルエチルケトン 8部
・酢酸ノルマルプロピル 8部
(実施例9)
離型層用塗工液1を、下記組成の離型層用塗工液6に変更して離型層を形成し、保護層用塗工液1を、上記組成の保護層用塗工液3に変更して保護層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、実施例9の保護層転写シートを得た。
<離型層用塗工液6>
・シリコーン樹脂微粒子(体積平均粒子径:2μm) 5部
・変性アクリル樹脂(固形分:50%) 80部
(セルトップ226 ダイセル化学工業(株))
・アセチルアセトネートアルミニウム(固形分:10%) 15部
(セルトップCAT-A ダイセル化学工業(株))
・メチルエチルケトン 8部
・酢酸ノルマルプロピル 8部
(比較例1)
厚さ4.5μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に、下記組成の保護層用塗工液Aを、乾燥時の厚みが1μmとなるように塗布・乾燥し保護層を形成し、保護層上に、上記組成の接着層用塗工液を、乾燥時の厚みが1μmとなるように塗布・乾燥することで、基材上に、保護層、接着層がこの順で積層されてなる比較例1の熱転写シートを得た。
<保護層用塗工液A>
・アクリル樹脂 67.5部
(ダイヤナール(登録商標)BR-87 三菱ケミカル(株))
・アクリル-スチレン系共重合体 32.5部
(ダイヤナール(登録商標)BR-52 三菱ケミカル(株))
・メチルエチルケトン 240部
・酢酸ノルマルプロピル 60部
(比較例2)
保護層用塗工液Aにかえて、上記組成の保護層用塗工液3を用いて保護層を形成した以外は、全て比較例1と同様にして、比較例2の保護層転写シートを得た。
(比較例3)
離型層用塗工液1にかえて、下記組成の離型層用塗工液Aを用いて離型層を形成し、保護層用塗工液1にかえて、上記組成の保護層用塗工液Aを用いて保護層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、比較例3の保護層転写シートを得た。
<離型層用塗工液A>
・変性アクリル樹脂(固形分:50%) 84部
(セルトップ226 ダイセル化学工業(株))
・アセチルアセトネートアルミニウム(固形分:10%) 16部
(セルトップCAT-A ダイセル化学工業(株))
・メチルエチルケトン 8部
・酢酸ノルマルプロピル 8部
(比較例4)
離型層用塗工液1にかえて、上記組成の離型層用塗工液Aを用いて離型層を形成し、保護層用塗工液1にかえて、上記組成の保護層用塗工液3を用いて保護層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、比較例4の保護層転写シートを得た。
(比較例5)
保護層用塗工液1にかえて、下記組成の保護層用塗工液Bを用いて保護層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、比較例5の保護層転写シートを得た。
<保護層用塗工液B>
・アクリル樹脂 65部
(ダイヤナール(登録商標)BR-87 三菱ケミカル(株))
・アクリル-スチレン系共重合体 30部
(ダイヤナール(登録商標)BR-52 三菱ケミカル(株))
・タルク 3部
(ミクロエース(登録商標)P-3 日本タルク(株))
・分散剤 2部
(DISPERBYK 180 BYK社)
・メチルエチルケトン 240部
・酢酸ノルマルプロピル 60部
(比較例6)
保護層用塗工液1にかえて、上記組成の保護層用塗工液Aを用いて保護層を形成した以外は、全て実施例1と同様にして、比較例6の保護層転写シートを得た。
(印画物の作成)
昇華型熱転写プリンタ(DS820 大日本印刷(株))と、該プリンタの純正リボンを用い、被転写体としての該昇華型熱転写プリンタの純正受像紙上に、0/255階調(画像階調)の黒ベタ画像を印画し画像形成物を得た。次いで、上記純正リボンの保護層領域に、各実施例、及び比較例の保護層転写シートを切り貼りし、上記昇華型熱転写プリンタを用いて、上記で得られた画像形成物上に、各実施例、及び比較例の保護層転写シートの転写層の転写を行い、各実施例、及び比較例の印画物を得た。
(マット感評価)
上記印画物の形成によって得られた各実施例、及び比較例の印画物の表面を、光沢度計(Gloss meter VG7000(日本電色(株))を用いて測定し(測定角度20°)、以下の評価基準により光沢度評価を行った。評価結果を表1に示す。
「評価基準」
A:光沢度が10%未満である。
B:光沢度が10%以上15%未満の範囲内である。
C:光沢度が15%以上20%未満の範囲内である。
NG:光沢度が20%以上である。
(耐指紋付着性評価)
トリオレイン及び微粒子を含有する擬似指紋液(人工指紋液)を、圧子(接触面は直径12mmφの円)により押圧(500g荷重)して、上記で形成した各実施例、及び比較例の印画物の表面に、1mm2あたり、0.04mgの人工指紋を付着させた。人工指紋付着前後の各実施例、及び比較例の印画物の色相をSpectrolino(X-Rite社)(D65光源、視野角2°)を用いて測定し、下記色差計算式に基づいて、ΔE*を算出し、下記評価基準に基づいて耐指紋付着性の評価を行った。評価結果を表1に示す。なお、色相の測定はそれぞれ9回行った。ΔE*の値が小さいほど、耐指紋付着性は良好となる。
(色差計算式)
ΔE*=((人工指紋付着前後のL*値の差)2+(人工指紋付着前後のa*値の差)2+(人工指紋付着前後のb*値の差)21/2
なお、L***は、CIE1976、L***表色系(JIS-Z-8729(1980))に規定されているL***を意味する。
「評価基準」
A:ΔE*が7未満である。
B:ΔE*が7以上7.5未満の範囲内である。
C:ΔE*が7.5以上8未満の範囲内である。
NG:ΔE*が8以上である。
(耐指紋除去性評価)
ヘイドン社製磨耗試験機TYPE Fの圧子部位に拭き取りアイテム(キムワイプ(登録商標))を巻きつけ、上記耐指紋付着性評価により、人工指紋を付着させた各実施例、及び比較例の印画物に対し、500g加重、10cm幅×20往復させることで人工指紋の拭取りを行った。人工指紋付着前の各実施例、及び比較例の印画物の色相、及び人工指紋拭取り後の各実施例、及び比較例の印画物の色相をSpectrolino(X-Rite社)(D65光源、視野角2°)を用いて測定し、上記色差計算式に基づいて、ΔE*を算出し、下記評価基準に基づいて耐指紋付着性の評価を行った。評価結果を表1に示す。なお、上記色差計算式において、「人工指紋付着前後」とある記載は、「人工指紋を付着する前と人工指紋を拭取った後の」と読み替える。色相の測定はそれぞれ9回行った。ΔE*の値が小さいほど、耐指紋拭取り性は良好となる。
「評価基準」
A:ΔE*が3.5未満である。
B:ΔE*が3.5以上3.75未満の範囲内である。
C:ΔE*が3.75以上4未満の範囲内である。
NG:ΔE*が4以上である。
Figure 0007098905000001
1…基材
5…保護層
6…接着層
7…染料層
10…転写層
100…保護層転写シート

Claims (4)

  1. 基材の一方の面上に、離型層、転写層がこの順で積層されてなる保護層転写シートであって、
    前記転写層は、前記保護層のみからなる単層構造、又は前記離型層から最も近くに前記保護層が位置する積層構造を呈しており、
    前記離型層が、バインダー樹脂、及び体積平均粒子径が2μm以上のフィラーを含有しており、
    前記保護層が、粒子状の有機フッ素化合物を含有しており、
    前記粒子状の有機フッ素化合物が、体積平均粒子径が0.1μm以上10μm以下の粒子状の有機フッ素化合物、又は一次平均粒子径が0.1μm以上3μm以下の粒子状の有機フッ素化合物であり、
    前記保護層の総質量に対する前記粒子状の有機フッ素化合物の含有量が1質量%以上15質量%以下である、ことを特徴とする保護層転写シート。
  2. 前記離型層が含有している前記バインダー樹脂の質量に対する前記体積平均粒子径が2μm以上のフィラーの質量の割合(質量%)を、前記離型層の厚み(μm)で除した値が、0より大きく40以下の範囲内である、ことを特徴とする請求項1に記載の保護層転写シート。
  3. 前記離型層が含有している前記体積平均粒子径が2μm以上のフィラーの体積平均粒子径(μm)を、前記離型層の厚み(μm)で除した値が、0.5以上9以下の範囲内である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の保護層転写シート。
  4. 前記離型層が含有している前記バインダー樹脂の質量に対する前記体積平均粒子径が2μm以上のフィラーの質量の割合(質量%)を、前記離型層が含有している前記体積平均粒子径が2μm以上のフィラーの体積平均粒子径(μm)で除した値が、1.5以上である、ことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の保護層転写シート。
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