JP5867228B2 - 熱転写シート、及び画像形成方法 - Google Patents
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Description
本発明の熱転写シート10に用いられる基材1としては、ある程度の耐熱性と強度に加え、透明性を有するものであれば特に限定されることはなく、従来公知の材料を適宜選択して用いることができる。このような基材1として、例えば、0.5〜50μm、好ましくは1〜10μm程度の厚さのポリエチレンテレフタレートフィルム、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリフェニレンサルフィドフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリサルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ナイロンフィルム、ポリイミドフィルム、アイオノマーフィルム等が挙げられる。更に、これらの材料はそれぞれ単独でも使用できるが、他の材料と組み合わせた積層体として使用してもよい。
図1に示すように基材1上には染料層2が設けられている。染料層2は、バインダー樹脂、染料、ポリエチレンワックス、リン酸エステルを含有する。
染料層2に含有されるバインダー樹脂について特に限定されることはなく、従来公知のバインダー樹脂を適宜選択して用いることができる。好ましいバインダー樹脂としては、エチルセルロース、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレート、メチルセルロース、酢酸セルロース、酪酸セルロース等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリアクリルアミド等のビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、フェノキシ樹脂等が挙げられる。これらの中でも、耐熱性、染料の移行性等の観点から、ポリビニルアセタール樹脂や、ポリビニルブチラール樹脂を特に好適に使用することができる。
染料層2には染料が含有されている。染料としては従来公知のものを適宜選択して用いることができる。染料としては、印画材料として良好な特性を有するもの、例えば、十分な着色濃度を有し、光、熱、温度等により変退色しないものが好ましく、ジアリールメタン系染料、トリアリールメタン系染料、チアゾール系染料、メロシアニン染料、ピラゾロン染料、メチン系染料、インドアニリン系染料、アセトフェノンアゾメチン、ピラゾロアゾメチン、イミダゾルアゾメチン、イミダゾアゾメチン、ピリドンアゾメチン等のアゾメチン系染料、キサンテン系染料、オキサジン系染料、ジシアノスチレン、トリシアノスチレン等のシアノスチレン系染料、チアジン系染料、アジン系染料、アクリジン系染料、ベンゼンアゾ系染料、ピリドンアゾ、チオフェンアゾ、イソチアゾールアゾ、ピロールアゾ、ピラゾールアゾ、イミダゾールアゾ、チアジアゾールアゾ、トリアゾールアゾ、ジスアゾ等のアゾ系染料、スピロピラン系染料、インドリノスピロピラン系染料、フルオラン系染料、ローダミンラクタム系染料、ナフトキノン系染料、アントラキノン系染料、キノフタロン系染料等が挙げられる。具体的には、MSRedG(三井東圧化学社製)、Macrolex Red Violet R(バイエル社製)、CeresRed 7B(バイエル社製)、Samaron Red F3BS(三菱化学社製)等の赤色染料、ホロンブリリアントイエロー6GL(クラリアント社製)、PTY−52(三菱化成社製)、マクロレックスイエロー6G(バイエル社製)等の黄色染料、カヤセットブルー714(日本化薬社製)、ワクソリンブルーAP−FW(ICI社製)、ホロンブリリアントブルーS−R(サンド社製)、MSブルー100(三井東圧化学社製)、C.I.ソルベントブルー22等の青色染料が挙げられる。
染料層2には、上記バインダー樹脂、染料とともに、ポリエチレンワックスが、バインダー樹脂と染料の固形分総量に対し、0.01質量%以上0.25質量%以下の範囲で含有されている。
上記で説明したように、染料層2に、ポリエチレンワックスを上記の量含有せしめることで、染料層2と染料受容層との摩擦力が最適化され、染料受容層が水系の染料受容層である場合でも、印画時に染料層2にシワが生ずることを防止することができる。一方で、染料層2にポリエチレンワックスを上記の範囲内で含有せしめたとしても、このままで、染料層2の離型性を十分に満足させることができない。特に高い離型性が要求させる水系の染料受容層上に画像を形成する場合には、画像形成時に異常転写が発生する問題が生じうる。
本発明においては、基材1と染料層2との間に下引き層6が設けられていることが好ましい。下引き層6を設けることで基材1と染料層2との密着性を向上させ、熱転写時に熱転写受像シートへの染料層2の異常転写を防止することができる。
図1に示すように、基材1の他方の面に、耐熱性、及び印画時におけるサーマルヘッドの走行性等を向上させるための背面層3を設けてもよい。なお、背面層3は本発明の熱転写シートにおける任意の構成である。
また、本発明の熱転写シート10において、基材1上に上記で説明した染料層2と転写性保護層(図示しない)とを面順次に設けることもできる。転写性保護層は、多層構造をとっていてもよいし、単層構造をとっていてもよい。多層構造をとる場合には、画像に各種の耐久性を付与するための主体となる主保護層のほか、転写性保護層と印画物の受像面との接着性を高めるために転写性保護層の最表面に配置される接着層や、補助的な保護層や、保護層本体の機能以外の機能を付加するための層などが含まれていてもよい。主保護層とその他の層の順序は任意であるが、通常は、転写後に主保護層が受像面の最表面層となるように、接着層と主保護層との間に他の層を配置する。
本発明の画像形成方法で用いられる熱転写シートは、上記本発明の熱転写シートをそのまま用いることができ、ここでの詳細な説明は省略する。
次に、本発明の画像形成方法に用いられる熱転写受像シートについて説明する。図2に示すように、本発明で用いられる熱転写受像シート30は、他の基材21の一方面に染料受容層22が設けられた構成をとる。そして本発明の画像形成方法では、染料受容層22が、水系の染料受容層である熱転写受像シート30が用いられる点に特徴を有する。なお、図2では、他の基材21上と染料受容層22との間に、断熱層25が設けられているが断熱層25は、本発明に用いられる熱転写受像シート30における任意の構成である。以下、熱転写受像シート30の各構成について具体的に説明する。
他の基材21は本発明で用いられる熱転写受像シート30における必須の構成であり、染料受容層22、或いは任意の構成である断熱層25やプライマー層を保持するために設けられる。他の基材21について特に限定はなく、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等の耐熱性の高いポリオレフィン、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレン誘導体、ポリアミド、ポリメチルペンテン等のプラスチックの延伸または未延伸フィルムや、これらの合成樹脂に白色顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明フィルムも使用できる。
他の基材21上には染料受容層22が設けられている。染料受容層22は本発明で用いられる熱転写受像シート30における必須の構成である。
染料受容層22は水系塗工液を用いて形成されることから、他の基材21として、例えば、コート紙を用いた場合には、コート紙が水を吸い、その結果、熱転写受像シート30にカールが発生する虞が生じうる。したがって、他の基材21が吸水性の高い基材である場合には、基材1と染料受容層22との間に目止め層(図示しない)を設けることが好ましい。なお、他の基材21と染料受容層22との間に他の任意の層を設け、当該層が水系の塗工液を用いないで形成される場合には目止め層は不要である。一方、他の任意の層、例えば後述する断熱層25を水系の塗工液を用いて他の基材21上に直接的に形成する場合には、上記の同様の理由により目止め層を設けることが好ましい。
他の基材21と染料受容層22との間に断熱層25が設けられていてもよい。断熱層25を設けることで、サーマルヘッドから染料受容層22に加えられた熱が他の基材21等へ伝熱することによって損失され印画濃度が低下することを防止することができる。以下、断熱層の一例について説明するが、これ以外にも「断熱層」、「中空(粒子)層」、「断熱層」と称される従来公知のあらゆるものを適宜選択して用いることができる。
本発明では、上記で説明した熱転写シート10の染料層2と、熱転写受像シート30の水系の染料受容層22とを重ね合わせ、サーマルヘッド等の加熱手段により熱転写シート10の背面側から熱を印加して、染料層2に含まれる染料を染料受容層22に転移させることで画像を形成することができる。
基材として厚さ4.5μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(ルミラー 東レ(株)製)を用い、該基材の一方の面上に、下記組成のイエロー染料層用塗工液1、マゼンタ染料層用塗工液1、シアン染料層用塗工液1を、グラビアコーティング法により、乾燥塗布量が0.5g/m2となるように塗布し、80℃で2分間乾燥して、イエロー染料層、マゼンタ染料層、シアン染料層を面順次に形成した。また基材の他方の面に、下記組成の背面層用塗工液を、ワイヤーバーにより、乾燥塗布量が1.0g/m2になるように塗布し、背面層を形成することで実施例1の熱転写シートを得た。
・下式(Y−1)で示される染料 2部
・下式(Y−2)で示される染料 2部
・ポリビニルアセタール樹脂 3.5部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス(平均粒子径;7.6μm) 0.0075部
(ACumist−1204 Honeywell社製)
・リン酸エステル 0.105部
(プライサーフ A208N 第一工業製薬(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(1/1)混合溶剤を加え100部とした。
・下式(M−1)で示される染料 2部
・下式(M−2)で示される染料 2部
・下式(M−3)で示される染料 3部
・ポリビニルアセタール樹脂 3.5部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス(平均粒子径;7.6μm) 0.0105部
(ACumist−1204 Honeywell社製)
・リン酸エステル 0.105部
(プライサーフ A208N 第一工業製薬(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(1/1)混合溶剤を加え100部とした。
・下式(C−1)で示される染料 3部
・下式(C−2)で示される染料 3部
・ポリビニルアセタール樹脂 3.5部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス(平均粒子径;7.6μm) 0.0095部
(ACumist−1204 Honeywell社製)
・リン酸エステル 0.105部
(プライサーフ A208N 第一工業製薬(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(1/1)混合溶剤を加え100部とした。
・ポリビニルブチラール樹脂 13.6部
(エスレックBX−1 積水化学工業(株)製)
・ポリイソシアネート硬化剤 0.6部
(タケネートD218 武田薬品工業(株)製
・リン酸エステル 0.8部
(プライサーフ A208N 第一工業製薬(株)製)
・メチルエチルケトン 42.5部
・トルエン 42.5部
イエロー染料層用塗工液1のポリエチレンワックスの配合量を0.0075部から0.01875部に変更したイエロー染料層用塗工液2、マゼンタ染料層用塗工液1のポリエチレンワックスの配合量を0.0105部から0.02625部に変更したマゼンタ染料層用塗工液2、シアン染料層用塗工液1のポリエチレンワックスの配合量を0.0095部から0.02375部に変更したシアン染料層用塗工液2を使用した以外は実施例1と同様にして実施例2の熱転写シートを得た。
イエロー染料層用塗工液1、マゼンタ染料層用塗工液1、シアン染料層用塗工液1のリン酸エステルの配合量を0.105部から0.035部に変更したイエロー染料層用塗工液3、マゼンタ染料層用塗工液3、シアン染料層用塗工液3を使用した以外は実施例1と同様にして実施例3の熱転写シートを得た。
イエロー染料層用塗工液1、マゼンタ染料層用塗工液1、シアン染料層用塗工液1のリン酸エステルの配合量を0.105部から0.14部に変更したイエロー染料層用塗工液4、マゼンタ染料層用塗工液4、シアン染料層用塗工液4を使用した以外は実施例1と同様にして実施例4の熱転写シートを得た。
イエロー染料層用塗工液1のポリエチレンワックスにかえて、ポリエチレンワックス(平均粒子径;5.2μm)(FA−341−7 (株)岐阜セラック製)を0.01875部配合したイエロー染料層用塗工液5、マゼンタ染料層用塗工液1のポリエチレンワックスにかえて、ポリエチレンワックス(平均粒子径;5.2μm)(FA−341−7 (株)岐阜セラック製)を0.02625部配合したマゼンタ染料層用塗工液5、シアン染料層用塗工液1のポリエチレンワックスにかえて、ポリエチレンワックス(平均粒子径;5.2μm)(FA−341−7 (株)岐阜セラック製)を0.02375部配合したシアン染料層用塗工液5を使用した以外は実施例1と同様にして実施例5の熱転写シートを得た。
イエロー染料層用塗工液1のポリエチレンワックスにかえて、ポリエチレンワックス(平均粒子径;4.5μm)(T−10P−3 (株)岐阜セラック製)を0.01875部配合したイエロー染料層用塗工液6、マゼンタ染料層用塗工液1のポリエチレンワックスにかえて、ポリエチレンワックス(平均粒子径;4.5μm)(T−10P−3 (株)岐阜セラック製)を0.02625部配合したマゼンタ染料層用塗工液6、シアン染料層用塗工液1のポリエチレンワックスにかえて、ポリエチレンワックス(平均粒子径;4.5μm)(T−10P−3 (株)岐阜セラック製)を0.02375部配合したシアン染料層用塗工液6を使用した以外は実施例1と同様にして実施例6の熱転写シートを得た。
イエロー染料層用塗工液1のポリエチレンワックスにかえて、ポリエチレンワックス(平均粒子径;2.6μm)(T−15P−2 (株)岐阜セラック製)を0.01875部配合したイエロー染料層用塗工液7、マゼンタ染料層用塗工液1のポリエチレンワックスにかえて、ポリエチレンワックス(平均粒子径;2.6μm)(T−15P−2 (株)岐阜セラック製)を0.02625部配合したマゼンタ染料層用塗工液7、シアン染料層用塗工液1のポリエチレンワックスにかえて、ポリエチレンワックス(平均粒子径;2.6μm)(T−15P−2 (株)岐阜セラック製)を0.02375部配合したシアン染料層用塗工液7を使用した以外は実施例1と同様にして実施例7の熱転写シートを得た。
イエロー染料層用塗工液1のポリエチレンワックスにかえて、ポリエチレンワックス(平均粒子径;10μm)(AF31 BASF(株)製)0.01875部配合したイエロー染料層用塗工液8、マゼンタ染料層用塗工液1のポリエチレンワックスにかえて、ポリエチレンワックス(平均粒子径;10μm)(AF31 BASF(株)製)0.02625部配合したマゼンタ染料層用塗工液8、シアン染料層用塗工液1のポリエチレンワックスにかえて、ポリエチレンワックス(平均粒子径;10μm)(AF31 BASF(株))0.02375部配合したシアン染料層用塗工液8を使用した以外は実施例1と同様にして実施例8の熱転写シートを得た。
イエロー染料層用塗工液1、マゼンタ染料層用塗工液1、シアン染料層用塗工液1を、下記組成のイエロー染料層用塗工液A、マゼンタ染料層用塗工液A、シアン染料層用塗工液Aに変更した以外は、全て実施例1と同様にして比較例1の熱転写シートを得た。
・上式(Y−1)で示される染料 2部
・上式(Y−2)で示される染料 2部
・ポリビニルアセタール樹脂 3.5部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(1/1)混合溶剤を加え100部とした。
・上式(M−1)で示される染料 2部
・上式(M−2)で示される染料 2部
・上式(M−3)で示される染料 3部
・ポリビニルアセタール樹脂 3.5部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(1/1)混合溶剤を加え100部とした。
・上式(C−1)で示される染料 3部
・上式(C−2)で示される染料 3部
・ポリビニルアセタール樹脂 3.5部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(1/1)混合溶剤を加え100部とした。
イエロー染料層用塗工液1、マゼンタ染料層用塗工液1、シアン染料層用塗工液1を、下記組成のイエロー染料層用塗工液B、マゼンタ染料層用塗工液B、シアン染料層用塗工液Bに変更した以外は、全て実施例1と同様にして比較例2の熱転写シートを得た。
・上式(Y−1)で示される染料 2部
・上式(Y−2)で示される染料 2部
・ポリビニルアセタール樹脂 3.5部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス(平均粒子径;7.6μm) 0.0075部
(ACumist−1204 Honeywell社製)
メチルエチルケトン/トルエン(1/1)混合溶剤を加え100部とした。
・上式(M−1)で示される染料 2部
・上式(M−2)で示される染料 2部
・上式(M−3)で示される染料 3部
・ポリビニルアセタール樹脂 3.5部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス(平均粒子径;7.6μm) 0.0105部
(ACumist−1204 Honeywell社製)
メチルエチルケトン/トルエン(1/1)混合溶剤を加え100部とした。
・上式(C−1)で示される染料 3部
・上式(C−2)で示される染料 3部
・ポリビニルアセタール樹脂 3.5部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス(平均粒子径;7.6μm) 0.0095部
(ACumist−1204 Honeywell社製)
メチルエチルケトン/トルエン(1/1)混合溶剤を加え100部とした。
イエロー染料層用塗工液Bのポリエチレンワックスを0.0075部から0.01875部に変更したイエロー染料層用塗工液C、マゼンタ染料層用塗工液Bのポリエチレンワックスを0.0105部から0.02625部に変更したマゼンタ染料層用塗工液C、シアン染料層用塗工液Bのポリエチレンワックスを0.0095部から0.02375部に変更したシアン染料層用塗工液Cを使用した以外は比較例2と同様にして比較例3の熱転写シートを得た。
イエロー染料層用塗工液1のポリエチレンワックスを0.0075部から0.0375部に変更したイエロー染料層用塗工液D、マゼンタ染料層用塗工液1のポリエチレンワックスを0.0105部から0.0525部に変更したマゼンタ染料層用塗工液D、シアン染料層用塗工液1のポリエチレンワックスを0.0095部から0.0475部に変更したシアン染料層用塗工液Dを使用した以外は実施例1と同様にして比較例4の熱転写シートを得た。
イエロー染料層用塗工液1のポリエチレンワックスにかえて、シリコーン樹脂(平均粒子径;2μm)(トスパール120 モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)を0.01875部配合したイエロー染料層用塗工液E、マゼンタ染料層用塗工液1のポリエチレンワックスにかえて、シリコーン樹脂(平均粒子径;2μm)(トスパール120 モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)を0.02625部配合したマゼンタ染料層用塗工液E、シアン染料層用塗工液1のポリエチレンワックスにかえて、シリコーン樹脂(平均粒子径;2μm)(トスパール120 モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)を0.02375部配合したシアン染料層用塗工液Eを使用した以外は実施例1と同様にして比較例5の熱転写シートを得た。
イエロー染料層用塗工液1のポリエチレンワックスにかえて、シリコーン樹脂(平均粒子径;4μm)(トスパール240 モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)を0.01875部配合したイエロー染料層用塗工液F、マゼンタ染料層用塗工液1のポリエチレンワックスにかえて、シリコーン樹脂(平均粒子径;4μm)(トスパール240 モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)を0.02625部配合したマゼンタ染料層用塗工液F、シアン染料層用塗工液1のポリエチレンワックスにかえて、シリコーン樹脂(平均粒子径;4μm)(トスパール240 モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)を0.02375部配合したシアン染料層用塗工液Fを使用した以外は実施例1と同様にして比較例6の熱転写シートを得た。
イエロー染料層用塗工液1のポリエチレンワックスにかえて、ベンゾグアナミン・ホルムアルデヒド縮合物(平均粒子径;1〜3μm)(エポスターMS (株)日本触媒製)を0.01875部配合したイエロー染料層用塗工液G、マゼンタ染料層用塗工液1のポリエチレンワックスにかえて、ベンゾグアナミン・ホルムアルデヒド縮合物(平均粒子径;1〜3μm)(エポスターMS (株)日本触媒製)を0.02625部配合したマゼンタ染料層用塗工液G、シアン染料層用塗工液1のポリエチレンワックスにかえて、ベンゾグアナミン・ホルムアルデヒド縮合物(平均粒子径;1〜3μm)(エポスターMS (株)日本触媒製)を0.02375部配合したシアン染料層用塗工液Gを使用した以外は実施例1と同様にして比較例7の熱転写シートを得た。
イエロー染料層用塗工液1のポリエチレンワックスにかえて、架橋ポリメタクリル酸メチル(平均粒子径;2.5μm)(エポスターMA−1002 (株)日本触媒製)を0.01875部配合したイエロー染料層用塗工液H、マゼンタ染料層用塗工液1のポリエチレンワックスにかえて、架橋ポリメタクリル酸メチル(平均粒子径;2.5μm)(エポスターMA−1002 (株)日本触媒製)を0.02625部配合したマゼンタ染料層用塗工液H、シアン染料層用塗工液1のポリエチレンワックスにかえて、架橋ポリメタクリル酸メチル(平均粒子径;2.5μm)(エポスターMA−1002 (株)日本触媒製)を0.02375部配合したシアン染料層用塗工液Hを使用した以外は実施例1と同様にして比較例8の熱転写シートを得た。
イエロー染料層用塗工液1、マゼンタ染料層用塗工液1、シアン染料層用塗工液1を、下記組成のイエロー染料層用塗工液I、マゼンタ染料層用塗工液I、シアン染料層用塗工液Iに変更した以外は、全て実施例1と同様にして比較例9の熱転写シートを得た。
・上式(Y−1)で示される染料 2部
・上式(Y−2)で示される染料 2部
・ポリビニルアセタール樹脂 3.5部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・シリコーンオイル 0.035部
(KF101 信越化学工業(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(1/1)混合溶剤を加え100部とした。
・上式(M−1)で示される染料 2部
・上式(M−2)で示される染料 2部
・上式(M−3)で示される染料 3部
・ポリビニルアセタール樹脂 3.5部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・シリコーンオイル 0.035部
(KF101 信越化学工業(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(1/1)混合溶剤を加え100部とした。
・上式(C−1)で示される染料 3部
・上式(C−2)で示される染料 3部
・ポリビニルアセタール樹脂 3.5部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・シリコーンオイル 0.035部
(KF101 信越化学工業(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(1/1)混合溶剤を加え100部とした。
イエロー染料層用塗工液I、マゼンタ染料層用塗工液I、シアン染料層用塗工液Iのシリコーンオイルの配合量を0.035部から0.07部に変更したイエロー染料層用塗工液J、マゼンタ染料層用塗工液J、シアン染料層用塗工液Jを使用した以外は比較例9と同様にして比較例10の熱転写シートを得た。
イエロー染料層用塗工液1、マゼンタ染料層用塗工液1、シアン染料層用塗工液1を、下記組成のイエロー染料層用塗工液K、マゼンタ染料層用塗工液K、シアン染料層用塗工液Kに変更した以外は、全て実施例1と同様にして比較例11の熱転写シートを得た。
・上式(Y−1)で示される染料 2部
・上式(Y−2)で示される染料 2部
・ポリビニルアセタール樹脂 3.5部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス(平均粒子径;7.6μm) 0.01875部
(ACumist−1204 Honeywell社製)
・シリコーンオイル 0.035部
(KF101 信越化学工業(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(1/1)混合溶剤を加え100部とした。
・上式(M−1)で示される染料 2部
・上式(M−2)で示される染料 2部
・上式(M−3)で示される染料 3部
・ポリビニルアセタール樹脂 3.5部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス(平均粒子径;7.6μm) 0.02625部
(ACumist−1204 Honeywell社製)
・シリコーンオイル 0.035部
(KF101 信越化学工業(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(1/1)混合溶剤を加え100部とした。
・上式(C−1)で示される染料 3部
・上式(C−2)で示される染料 3部
・ポリビニルアセタール樹脂 3.5部
(エスレックKS−5 積水化学工業(株)製)
・ポリエチレンワックス(平均粒子径;7.6μm) 0.02375部
(ACumist−1204 Honeywell社製)
・シリコーンオイル 0.035部
(KF101 信越化学工業(株)製)
メチルエチルケトン/トルエン(1/1)混合溶剤を加え100部とした。
イエロー染料層用塗工液K、マゼンタ染料層用塗工液K、シアン染料層用塗工液Kのシリコーンオイルの配合量を0.035部から0.105部に変更したイエロー染料層用塗工液L、マゼンタ染料層用塗工液L、シアン染料層用塗工液Lを使用した以外は比較例11と同様にして比較例12の熱転写シートを得た。
昇華型熱転写プリンタ(ALTECH ADS(株)製)、型式;CW−01)のメディアセットCW−MS46のY領域,M領域,C領域に、各実施例及び比較例の熱転写シートをそれぞれ貼り付け、上記プリンタと、CW−MS46用熱転写受像シートを低温低湿環境下(5℃、20%)に3時間放置した後に、熱転写受像シートに、(1)黒ベタ画像、(2)右黒画像(左白)、(3)左黒画像(右白)、(4)中黒画像(左右白)を各5枚(計20枚)印画し、下記の評価基準に基づいて摩擦力(印画シワ)の評価を行った。評価結果を表1に示す。なお、黒画像は(255/255階調)、白画像は(0/255階調)で形成した画像である。
○:全ての画像((1)〜(4))でシワの発生がない。
△:(1)〜(4)のいずれか1〜3種の画像でシワが発生したが、実使用上問題なし。
×:(1)〜(4)の全ての画像でシワが発生。
昇華型熱転写プリンタ(ALTECH ADS(株)製、型式:CW−01)のメディアセットCW−MS46のY領域,M領域,C領域に、実施例及び比較例の熱転写シートをそれぞれ貼り付け、上記プリンタと、CW−MS46用熱転写受像シートを用いて黒ベタ画像(255/255階調)を印画し、印画物を得た。得られた印画物に剥離痕があるかを目視により確認し、下記の評価基準に基づいて剥離力の評価を行った。評価結果を表1に併せて示す。
○:印画物に剥離痕がない。
△:印画物にうっすらと剥離痕が見える。
×:印画物に剥離痕がある。
1…基材
2…染料層
3…背面層
30…熱転写受像シート
21…他の基材
22…水系の染料受容層
25…断熱層
Claims (3)
- 基材の一方の面に染料とバインダー樹脂を含む染料層が設けられた熱転写シートであって、
前記染料層は、ポリエチレンワックスとリン酸エステルとを更に含有し、
前記ポリエチレンワックスは、前記バインダー樹脂と染料の固形分総量に対し、0.01質量%以上0.25質量%未満の範囲で含有され、
前記リン酸エステルは、前記バインダー樹脂の固形分総量に対し、1質量%以上4質量%以下の範囲内で含有されていることを特徴とする熱転写シート。 - 前記熱転写シートが、水系の染料受容層を備える熱転写受像シートに印画を行うときに用いられることを特徴とする請求項1に記載の熱転写シート。
- 基材の一方の面にバインダー樹脂と染料を含む染料層が設けられた熱転写シートと、他の基材の一方面に染料受容層が設けられた熱転写受像シートを組合せて使用して熱転写受像シート上に画像を形成する画像形成方法であって、
前記染料層は、ポリエチレンワックスとリン酸エステルとを更に含有し、
前記ポリエチレンワックスは、前記バインダー樹脂と染料の固形分総量に対し、0.01質量%以上0.25質量%未満の範囲で含有され、
前記リン酸エステルは、前記バインダー樹脂の固形分総量に対し、1質量%以上4質量%以下の範囲内で含有され、
前記染料受容層が、水系の染料受容層であることを特徴とする画像形成方法。
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