JP2000326641A - 熱転写シート - Google Patents

熱転写シート

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JP2000326641A
JP2000326641A JP11140240A JP14024099A JP2000326641A JP 2000326641 A JP2000326641 A JP 2000326641A JP 11140240 A JP11140240 A JP 11140240A JP 14024099 A JP14024099 A JP 14024099A JP 2000326641 A JP2000326641 A JP 2000326641A
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heat
thermal transfer
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layer
resin
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JP11140240A
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Norikatsu Ono
典克 小野
Masayoshi Tanaka
正義 田中
Shinji Hayashi
慎二 林
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱滑性層が、優れた耐熱性、被膜性、柔軟
性、スリップ性、サーマルヘッドの走行性及び背面の汚
染防止性等を有する熱転写シートを提供する。 【解決手段】 基材シートの一方の面に熱転写性色材層
を形成し、他方の面に耐熱滑性層が形成されてなる熱転
写シートにおいて、上記耐熱滑性層が少なくとも下記構
造式(I)で表わされるアクリルモノマー単位を含む樹
脂を含有することを特徴とする熱転写シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は熱転写シートに関
し、更に詳しくは特定の材料からなる優れた耐熱滑性層
を有する新規な熱転写シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱転写シートとしては、ポリエス
テルフィルム等の一方の面に昇華性染料とバインダーと
からなる染料層を設けた昇華型熱転写シートと、該染料
層の代わりに顔料とワックスとからなるインキ層を設け
た熱溶融型の熱転写シートが知られている。これらの熱
転写シートはその背面からサーマルヘッドによって画像
状に加熱され、染料層の染料又はインキ層を被転写材に
転写させ、画像を形成するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記熱転写シートによ
りサーマルヘッドで画像形成を行う場合、基材フィルム
がポリエステルフィルム等の熱可塑性フィルムである場
合には、サーマルヘッドの熱によってサーマルヘッドが
基材フィルムに融着して画像形成が困難であるという問
題がある。このような問題を解決する方法として、耐熱
性のある材料からなる耐熱滑性層を形成することが種々
提案されている。従来の優れた耐熱滑性層は、水酸基を
含有する熱可塑性樹脂とポリイソシアネートとからなる
架橋硬化した耐熱滑性層である。
【0004】上記のポリイソシアネートを架橋剤として
使用して耐熱滑性層を形成する方法は、通常の耐熱性の
ある熱可塑性樹脂から形成した耐熱滑性層に比べて、耐
熱性等の諸物性に優れているが、上記ポリイソシアネー
トを使用する方法では、ポリイソシアネートによる架橋
を十分にするために熟成処理(例えば、60℃のオーブ
ン中に5日間保持等)が要求され、熱転写シートの生産
計画、熟成中の熱転写シートの保管場所の確保等に問題
がある。又、これらの熱転写シートはロール状に巻かれ
て保管されるので、熱転写シートの色材層面とその裏面
が接するために、背面層側へ染料層又はインキ層の着色
剤が転移するという問題もある。
【0005】又、通常の紫外線及び電子線等の電離放射
線硬化性樹脂(エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタ
ン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリ
レート等)を用いて耐熱滑性層を形成した場合には、耐
熱滑性層の架橋密度が低いと耐熱性が劣り、一方、架橋
密度が高いと形成される層の柔軟性が劣るという欠点が
ある。又、上記と同様な理由で背面層側へ染料層又はイ
ンキ層の着色剤が転移するという問題もある。従って、
本発明の目的は、優れた耐熱性、被膜性、柔軟性、スリ
ップ性、サーマルヘッドの走行性及び背面の汚染防止性
等を有する熱転写シートの耐熱滑性層を容易に形成する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、基材フィルムの
一方の面に熱転写性色材層を形成し、他方の面に耐熱滑
性層が形成されてなる熱転写シートにおいて、上記耐熱
滑性層が少なくとも下記構造式(I)で表わされるアク
リルモノマー(以下シラノール基含有シロキサンマクロ
マーという)単位を含む樹脂を含有することを特徴とす
る熱転写シートを提供する。 (式中のR1は水素原子又はメチル基であり、R2は水素
原子又は炭素数1〜3のアルキル基であり、nは0〜1
0、好ましくは2〜6の整数であり、mは0〜20、好
ましくは1〜15の整数である。)
【0007】熱転写シートの耐熱滑性層を、少なくとも
シラノール基含有シロキサンマクロマー単位を有する樹
脂から形成することによって、シラノール基の優れた反
応性によって長時間に及び熟成処理を要することなく、
被膜性、スリップ性等に優れ、サーマルヘッドの走行性
が良好で且つサーマルヘッドに滓が溜まったり、サーマ
ルヘッドが摩耗したりしない良好な耐熱滑性層を有する
熱転写シートが提供される。又、好ましい実施形態で
は、耐熱滑性層と基材フィルムとの間に帯電防止剤を含
有するプライマー層を形成することによって、上記特性
に加えて帯電防止性にも優れた熱転写シートが提供され
る。
【0008】
【発明の実施の形態】次に好ましい実施の形態を挙げて
本発明を更に詳しく説明する。本発明の熱転写シートで
使用する基材フィルムとしては、従来公知のある程度の
耐熱性と強度を有するものであればいずれのものでもよ
く、例えば、0.5〜50μm、好ましくは3〜10μ
m程度の厚さの紙、各種加工紙、ポリエステルフィル
ム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、
ポリサルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリカーボ
ネートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、セロ
ファン等であり、特に好ましいものはポリエステルフィ
ルムである。これらの基材フィルムは枚葉式であっても
よいし、連続フィルムであってもよく特に限定されな
い。これらの中で特に好ましいものはポリエチレンテレ
フタレートフィルムであり、又、必要に応じて該フィル
ムの一方の面又は両面に夫々接着層を形成することも好
ましい。
【0009】上記基材フィルムの一方の面に形成する耐
熱滑性層は、前記シラノール基含有シロキサンマクロマ
ー単位を有する樹脂から形成する。このシラノール基含
有シロキサンマクロマーは単独でも重合可能であるが、
他のアクリルモノマーやビニルモノマーとの共重合体と
して使用することもできる。他のアクリルモノマー及び
ビニルモノマーとしては、例えば、スチレン、メチル
(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジシクロペ
ンタニル(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)ア
クリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、フェニル
(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレー
ト、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、N
−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、N−
フェニルマレイミド、アクリロニトリル等が使用できる
が、特に分子中にエポキシ基や水酸基を有するモノマー
を使用することによって、得られる共重合体を、シラノ
ール基/エポキシ基/水酸基との反応や、触媒等の使用
によって自己架橋性とし、高耐熱性且つ高滑性の耐熱滑
性層を長時間の熟成処理を要せずに形成することができ
る。
【0010】好適なエポキシ基又は水酸基含有(メタ)
アクリレートとしては、例えば、下記構造式(II)で表
わされるモノマー、 (式中のRは水素原子又はメチル基であり、l(エル)
は1〜10、好ましくは2〜6の整数である。)、2−
グリシジル(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有モ
ノマー、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、
3−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−又
は4−ヒドロキシベンジル(メタ)アクリレート等の水
酸基含有モノマー等が挙げられる。
【0011】上記シラノール基含有シロキサンマクロマ
ーモノマーを共重合体として使用する場合には、該共重
合体中の前記シラノール基含有シロキサンマクロマー単
位は、共重合体中で1〜100重量%、好ましくは5〜
50重量%である。又、上記構造式(II)で表わされる
モノマーを併用する場合には、上記構造式(II)のモノ
マー単位が共重合体中で5重量%〜99重量%の範囲で
存在することが好ましい。このような共重合体を含む塗
料は、例えば、「セルトップ」等の商品名で、例えば、
ダイセル化学工業等から入手して本発明で使用すること
ができる。
【0012】耐熱滑性層は上記のシラノール基含有シロ
キサンマクロマー単位を含む樹脂単独から形成してもよ
いが、他の樹脂を併用することもできる。該他の樹脂と
しては、例えば、シリコーン変性アクリル系樹脂、シリ
コーン変性ポリエステル系樹脂、シリコーン変性ポリウ
レタン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、
ポリウレタン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、スチレン
アクリレート系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリスチ
レン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエーテル系樹
脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ
エチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアクリルアミ
ド樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセト
アセタール樹脂等のポリビニルアセタール樹脂等の熱可
塑性樹脂が挙げられる。
【0013】又、本発明では上記の材料から耐熱滑性層
を形成するに当り、上記の材料の他にも耐熱滑性層のス
リップ性を更に向上させる目的で、ワックス、高級脂肪
酸アミド、界面活性剤、硫酸エステル、脂肪酸エステル
等のエステル類等の熱離型剤や、シリコーン樹脂或いは
フッ素樹脂のような有機微粒子、シリカ、クレー、タル
ク、炭酸カルシウム等の無機微粒子等を含有することも
できる。特に、シリコーン樹脂等の有機微粒子は、サー
マルヘッド印加時における熱転写シートの走行性を安定
化させることができるために好ましい。
【0014】又、最終的に得られる熱転写シートの帯電
を防止するために、カーボンブラック、酸化スズ、酸化
チタン等の金属酸化物、各種金属アルコキシド、ITO
粉末等の導電性フィラーやポリアニリン、ポリチオフェ
ン、ポリピロール等の有機導電性材料を包含することが
できる。更に得られる耐熱滑性層の柔軟性や架橋密度を
調整するために通常の熱可塑性樹脂を加えたり、前記シ
ラノール基含有シロキサンマクロマーの重合の際にアク
リル系、その他の単官能又は多官能のモノマー、オリゴ
マー等を包含させることができる。
【0015】耐熱滑性層を形成するには上記の如き材料
をアセトン、メチルエチルケトン、トルエン、キシレン
等の適当な溶剤中に溶解又は分散させて塗工液を調製
し、この塗工液をグラビアコーター、ロールコーター、
ワイヤーバー等の慣用の塗工手段により塗工し、乾燥す
ることによって形成される。その塗工量即ち耐熱滑性層
の厚みも重要であって、本発明では固形分基準で5.0
g/m2以下、好ましくは0.1乃至1.0g/m2の厚
みで充分な性能を有する耐熱滑性層を形成することがで
きる。尚、本発明においては塗膜の硬化は単なる加熱で
よく、例えば、80〜120℃の温度で30秒間〜5分
間加熱するのみで、十分な性能を有する耐熱滑性層を形
成することができる。
【0016】尚、上記耐熱滑性層の形成に際しては、基
材フィルムと耐熱滑性層の密着性を向上させるために、
予め、基材フィルムに、基材フィルム及び耐熱滑性層の
両方に接着性に優れた樹脂、例えば、ポリエステル樹脂
等からプライマー層を形成することができる。このプラ
イマー層には前記耐熱滑性層に添加してもよい帯電防止
剤や各種の導電剤を添加して帯電防止性プライマー層と
することができる。この場合には耐熱滑性層に帯電防止
処理をしなくてもよい。
【0017】上記基材フィルムの一方の面に形成する色
材層としては、昇華型熱転写シートの場合には昇華性の
染料を含む層を形成し、一方、熱溶融型の熱転写シート
の場合には顔料で着色したワックスインキ層を形成す
る。以下昇華型熱転写シートの場合を代表例として説明
するが、本発明は昇華型熱転写シートにのみ限定される
ものではない。
【0018】染料層に使用する染料としては、従来公知
の熱転写シートに使用されている染料はいずれも本発明
に有効に使用可能であり特に限定されない。例えば、幾
つかの好ましい染料としては、赤色染料として、MS Red
G、Macrolex Red Violet R、CeresRed 7B、Samaron Re
d HBSL、Resolin Red F3BS等が挙げられ、又、黄色の染
料としては、ホロンブリリアントイエロー6GL、PT
Y−52、マクロレックスイエロー6G等が挙げられ、
又、青色染料としては、カヤセットブルー714、ワク
ソリンブルーAP−FW、ホロンブリリアントブルーS
−R、MSブルー100等が挙げられる。
【0019】上記の如き染料を担持するためのバインダ
ー樹脂として好ましいものを例示すれば、エチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシ
セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセ
ルロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース等のセル
ロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニ
ル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポ
リビニルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリ(メタ)ア
クリレート、ポリ(メタ)アクリルアミド等のアクリル
系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ
エステル系樹脂等が挙げられるが、これらの中では、セ
ルロース系、ビニル系、アクリル系、ポリウレタン系及
びポリエステル系等の樹脂が耐熱性、染料の移行性等の
点から好ましいものである。
【0020】染料層は、前記の基材フィルムの一方の面
に、以上の如き染料及びバインダーに必要に応じて添加
剤、例えば、離型剤等を加えたものを、適当な有機溶剤
に溶解したり或いは有機溶剤や水に分散した分散体を、
例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア
版を用いたリバースロールコーティング法等の形成手段
により塗布及び乾燥して形成することができる。
【0021】このようにして形成する染料層は0.2〜
5.0μm、好ましくは0.4〜2.0μm程度の厚さ
であり、又、染料層中の昇華性染料は、染料層の重量の
5〜90重量%、好ましくは10〜70重量%の量で存
在するのが好適である。形成する染料層は所望の画像が
モノカラーである場合は前記染料のうちから1色を選ん
で形成し、又、所望の画像がフルカラー画像である場合
には、例えば、適当なシアン、マゼンタ及びイエロー
(更に必要に応じてブラック)を選択して、イエロー、
マゼンタ及びシアン(更に必要に応じてブラック)の染
料層を形成する。
【0022】上記の如き熱転写シートを用いて、画像を
形成するために使用する受像シートは、その記録面が前
記の染料に対して染料受容性を有するものであればいか
なるものでもよく、又、染料受容性を有しない紙、金
属、ガラス、合成樹脂等である場合には、その少なくと
も一方の表面に染料受容層を形成すればよい。又、熱溶
融型の熱転写シートの場合には、被転写材は特に限定さ
れず、通常の紙やプラスチックフィルムであってもよ
い。上記の熱転写シート及び上記の如き受像シートを使
用して熱転写を行う際に使用するプリンターとしては公
知の熱転写プリンターがそのまま使用可能であり、特に
限定されない。尚、以上昇華形熱転写シートを挙げて本
発明を説明したが、本発明はいわゆる熱溶融型(ワック
ス型)の熱転写シートにも同様に有効であることはいう
までもない。
【0023】
【実施例】次に実施例及び比較例を挙げて本発明を更に
具体的に説明する。尚、文中、部又は%とあるのは特に
断りの無い限り重量基準である。 実施例1 基材フィルムとして5μm厚のポリエチレンテレフタレ
ートフィルムに下記組成のプライマー層用塗工液Aを乾
燥時約0.1g/m2になるように塗布及び乾燥し、そ
のプライマー層の上に、下記組成の耐熱滑性層用塗工液
Aを乾燥時約1g/m2になるように塗布及び乾燥し
た。更に100℃のオーブン中で5分間保持して硬化処
理を行ない、耐熱滑性層を形成した。基材フィルムの他
方の面に、下記組成の熱転写色材層用耐熱滑性用塗工液
Aを乾燥時約1.0g/m2になるように塗布及び乾燥
して熱転写色材層を形成し、本発明の実施例1の熱転写
シートを作製した。
【0024】プライマー用塗工液A: スルホン化ポリアニリン(三菱レイヨン製、aquaPASS、固形分10%水溶液) 0.25部(固形分) ポリエステル樹脂(日本合成化学工業製、ポリエスターWR−961、固形分 30%) 4.75部(固形分) リン酸エステル系界面活性剤(第一工業製薬製、プライサーフA217E) 0.2部 イソプロピルアルコール(ザ・インクテック製) 40部 純水 54.8部
【0025】耐熱滑性用塗工液A : シラノール基含有シリキサンマクロマー/脂環式エポキシ含有アクリレート/ 水酸基含有アクリレート共重合体(ダイセル化学工業製、セルトップ226、 固形分50%) 19.0部 硬化触媒(ダイセル化学工業製、CAT−A、固形分10%) 1.9部 シリコーン樹脂パウダー(信越化学工業製、KMP590) 0.9部 アクリルシリコーングラフト樹脂(東亜合成製、XS4500、固形分30%) 6.3部 ポリイソシアネート(大日精化工業製、SP901、固形分15%) 19.0部 メチルエチルケトン(ザ・インクテック製) 52.9部
【0026】熱転写色材層用塗工液A : MS−RED−G(三井東圧化学製、ディスパースレッド60) 2.00部 マクロレックスレッドバイオレットR(バイエル社製、ディスパースバイオレ ット26) 1.50部 ポリビニルアセタール樹脂(積水化学製、エスレックスKS−5)3.50部 メチルエチルケトン(ザ・インクテック製) 46.50部 トルエン(ザ・インクテック製) 46.50部
【0027】実施例2 実施例1の耐熱滑性層用塗工液Aに代えて下記の塗工液
Bを用いた以外は、実施例1と同様にして実施例2の熱
転写シートを得た。耐熱滑性用塗工液B : シラノール基含有シリキサンマクロマー/脂環式エポキシ含有アクリレート/ 水酸基含有アクリレート共重合体(ダイセル化学工業製、セルトップ226、 固形分50%) 19.0部 硬化触媒(ダイセル化学工業製、CAT−A、固形分10%) 1.9部 シリコーン樹脂パウダー(信越化学工業製、KMP590) 0.9部 アクリロイル基修飾アクリルシリコーン樹脂(新中村化学製、UVR8、固形 分50%) 3.8部 ポリイソシアネート(大日精化工業製、SP901、固形分15%) 19.0部 メチルエチルケトン(ザ・インクテック製) 55.4部
【0028】実施例3 実施例1の耐熱滑性層用塗工液Aに代えて下記の塗工液
Cを用いた以外は、実施例1と同様にして実施例3の熱
転写シートを得た。耐熱滑性用塗工液C : シラノール基含有シリキサンマクロマー/脂環式エポキシ含有アクリレート/ 水酸基含有アクリレート共重合体(ダイセル化学工業製、セルトップ226、 固形分50%) 19.0部 硬化触媒(ダイセル化学工業製、CAT−A、固形分10%) 1.9部 シリコーン樹脂パウダー(信越化学工業製、KMP590) 0.9部 ウレタンシリコーン樹脂(大日精化工業製、SP2420、固形分20%)9.5部 ポリイソシアネート(大日精化工業製、SP901、固形分15%) 19.0部 メチルエチルケトン(ザ・インクテック製) 49.7部
【0029】比較例1 実施例1の耐熱滑性層用塗工液Aに代えて下記の塗工液
Dを用い、且つ塗膜の硬化を60℃のオーブン中で5日
間保持して行なった他は、実施例1と同様にして比較例
1の熱転写シートを得た。 ポリビニルブチラール樹脂(積水化学製、BX−1) 5.07部 ポリイソシアネート硬化剤(大日本インキ製、バーノックD750)29.46部 油性ポリオール樹脂(三井東圧化学製、オレスターC1066) 1.48部 水酸化マグネシウム(協和化学製、キスコ5A) 0.36部 タルク(日本タルク製、ミクロエースL−1) 0.2部 タルク(日本タルク製、ミクロエースP−1) 0.7部 リン酸エステル(第一工業製薬製、プライサーフA−208S) 4.22部 メチルエチルケトン(ザ・インクテック製) 29.255部 トルエン(ザ・インクテック製) 29.255部
【0030】上記の各実施例及び比較例の熱転写シート
の染料移行性及びサーマルヘッド走行性を下記の方法で
評価した。結果を表1に示す。評価方法 ・染料移行性:熱転写シートの耐熱滑性層と色材層とを
合わせ、20g/cm2の荷重をかけ、60℃のオーブ
ンに12時間放置した後、耐熱滑性層への染料の移行を
目視で判断し、染料移行の無いものを○とし、多少ある
ものを△とした。 ・サーマルヘッド走行性:熱転写シートの熱転写色材層
と従来より使用されている受像シートの受像面とを重
ね、サーマルヘッドとプラテンロールとの間に挟み、走
行させながら印画(サーマルヘッドに通電)した時の熱
転写シートのしわ及びスティッキングの発生及び受像シ
ートとの熱融着を評価し、しわ、スティッキング及び熱
融着のないものを○とした。
【0031】
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、熱転写シートの耐熱滑
性層を、少なくともシラノール基含有シロキサンマクロ
マー単位を有する樹脂から形成することによって、シラ
ノール基の優れた反応性によって長時間に及び熟成処理
を要することなく、被膜性、スリップ性等に優れ、サー
マルヘッドの走行性が良好で且つサーマルヘッドに滓が
溜まったり、サーマルヘッドが摩耗したりしない良好な
耐熱滑性層を有する熱転写シートが提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 林 慎二 東京都新宿区市谷加賀町一丁1番1号 大 日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 2C068 AA06 BB22 BD17 2H111 AA01 AA15 AA26 AA27 AA33 BA08 BA09 BA35 BA53 BA55 BA64 BA65 BA68 BA73 BA76 BB05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材フィルムの一方の面に熱転写性色材
    層を形成し、他方の面に耐熱滑性層が形成されてなる熱
    転写シートにおいて、上記耐熱滑性層が少なくとも下記
    構造式(I)で表わされるアクリルモノマー単位を含む
    樹脂を含有することを特徴とする熱転写シート。 (式中のR1は水素原子又はメチル基であり、R2は水素
    原子又は炭素数1〜3のアルキル基であり、nは0〜1
    0の整数であり、mは0〜20の整数である。)
  2. 【請求項2】 耐熱滑性層が、更に無機及び/又は有機
    の粒子を含む請求項1に記載の熱転写シート。
  3. 【請求項3】 無機及び/又は有機の粒子がシリコーン
    樹脂粒子を含む請求項2に記載の熱転写シート。
  4. 【請求項4】 耐熱滑性層の厚みが、0.1〜2μmで
    ある請求項1に記載の熱転写シート。
  5. 【請求項5】 耐熱滑性層と基材フィルムとの間に帯電
    防止剤を含有するプライマー層を有する請求項1に記載
    の熱転写シート。
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