JP4840316B2 - 熱転写受像シート - Google Patents
熱転写受像シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP4840316B2 JP4840316B2 JP2007252815A JP2007252815A JP4840316B2 JP 4840316 B2 JP4840316 B2 JP 4840316B2 JP 2007252815 A JP2007252815 A JP 2007252815A JP 2007252815 A JP2007252815 A JP 2007252815A JP 4840316 B2 JP4840316 B2 JP 4840316B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- thermal transfer
- mark
- transfer image
- receiving sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
Description
(基材シート)
本発明で使用する基材シート2としては、合成紙(ポリオレフィン系、ポリスチレン系等)、上質紙、アート紙、コート紙、キャストコート紙、壁紙、裏打ち用紙、合成樹脂又はエマルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂内添紙、板紙等のセルロース繊維紙、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレンなど)、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリメタクリレート等の各種のプラスチックフィルムまたはシート等が使用でき、また、これらの合成樹脂に白色顔料や充填剤を加えて成膜した白色不透明フィルム、あるいは基材内部に微細空隙(ミクロボイド)を有するフィルム等も使用でき、特に限定されない。また、上記基材シートの任意の組合せによる積層体も使用できる。
本発明における熱転写受像シートにおける染料受容層3は、熱転写シートから移行してくる昇華染料を受容し、形成された画像を維持する為のものである。受容層を形成する為の樹脂としては、ポリカーボネート系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリスルフォン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。
染料受容層と基材シートの間には、染料受容層と基材シートとの接着性、白色度、クッション性、隠蔽性、帯電防止性、カール防止性等の付与を目的とし、従来公知のあらゆる中間層を設けることができる。中間層に用いるバインダー樹脂としてはポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、アクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリスルフォン系樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、エポキシ樹脂、セルロース系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等が挙げられ、これらの樹脂のうちの活性水酸基を有するものについてはさらにそれらのイソシアネート硬化物をバインダーとすることもできる。
本発明の熱転写受像シートは、基材シートの一方の面に染料受容層を設け、該基材シートの他方の面に、裏面層4を形成している。この裏面層は、熱転写の際のサーマルヘッドの熱による受像シートのカールを防止し、重ねた場合の耐ブロッキング性及びプリンターでの搬送性等の滑り性を向上させること、更に、印画面と裏面を重ねて保存した時に、印画面の染料の移行による裏面の汚染を防止し、また印画前の受容層面と、裏面とを重ねて保存した後に、受容層の転写感度の低下を防止する等のために設ける。裏面層は、染料染着性の低い樹脂を固着剤とし、これに有機フィラーや無機フィラーを含有させて、形成される。
本発明の熱転写受像シートでは、基材シートに裏面層を設け、該裏面層の上に、エポキシアクリレートオリゴマーからなる電離放射線硬化型インキにより、マーク5が印刷、形成されている。その電離放射線硬化型インキは、電離放射線硬化型樹脂と、着色剤と、添加剤から構成され、溶媒として溶剤を用いていないもので、無溶剤タイプのインキである。その電離放射線硬化型樹脂としては、電離放射線硬化型樹脂の予備重合物である液状樹脂(プレポリマー、オリゴマー)は、モノマーや、反応性希釈剤、光重合開始剤等が添加され、電離放射線が照射されて、流動性のある柔らかい状態から三次元網目を形成して、硬化し、硬いプラスチック状態になる。
(実施例1)
基材シートは、紙芯材としてコート紙の坪量129g/m2(厚さ130μm)を用い、該紙芯材の受容層側に、厚さ35μmのミクロボイドを有するポリエチレンテレフタレートフィルムを、また紙芯材の裏面側に、厚さ25μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを、下記組成の接着層用塗工液で、両側とも塗工量5g/m2(乾燥後)で、貼合したものを使用した。
(接着層用塗工液組成)
ウレタン系樹脂(タケラックA969V、三井化学ポリウレタン(株)製) 30部
イソシアネート化合物(タケネートA5、三井化学ポリウレタン(株)製) 10部
酢酸エチル 120部
(中間層用塗工液組成)
ポリエステル樹脂(バイロナールMD−1480、東洋紡績(株)製) 10部
ケイ酸塩(ラポナイトJS、ウィルバー・エリス(株)製) 10部
濡れ性改善剤(サーフィノール104、日信化学工業(株)製) 0.5部
水 79.5部
塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(ソルバインC、日信化学工業(株)製) 60部
エポキシ変性シリコーン(X−22−3000T、信越化学工業(株)製) 1.2部
メチルスチル変性シリコーン(24−510、信越化学工業(株)製) 0.6部
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 5部
ポリウレタン(N5199、日本ポリウレタン工業(株)製) 50部
酸化チタン(TCA−888、トーケムプロダクツ(株)製) 50部
メチルエチルケトン/トルエン(質量比1/1) 400部
ポリビニルブチラール(#5000A、電気化学工業(株)製) 30部
マイクロシリカ(サイリシア730、富士シリシア(株)製) 60部
マイクロシリカ(サイリシア310、富士シリシア(株)製) 30部
キレート化剤 5部
(オルガチックスTC−750、マツモトファインケミカル(株)製)
ナイロンフィラー(MW−330、神東塗料(株)製) 5部
イソプロピルアルコール/トルエン(質量比1/1) 500部
実施例1で作製した熱転写受像シートのマークインキを、表1に示す組成のマークインキ2に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例2の熱転写受像シートを作製した。
実施例1で作製した熱転写受像シートのマークインキを、表1に示す組成のマークインキ3に変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例3の熱転写受像シートを作製した。
実施例1で作製した熱転写受像シートのマークインキを、表1に示す組成のマークインキ4に変更した以外は、実施例1と同様にして、比較例1の熱転写受像シートを作製した。
上記の作製した実施例及び比較例の熱転写受像シートについて、同じ実施例、比較例で作製した熱転写受像シート同士を用いて、熱転写受像シートの裏面側と、もう一方の熱転写受像シートの染料受容層側とを対向させて、重ね合わせたものを、厚さ150μmの合成紙(ユポコーポレーション製、ユポFPG#150)にて挟持した状態で、10kg/105mm×148mmの荷重をかけて、60℃のオーブンに48時間放置後、重ね合わせていた受容層面と裏面を剥がして、まず、受容層面にマークが転移していないかどうかを目視にて観察し、下記の評価基準にて、耐ブロッキング性を調べた。但し、上記の荷重後、印画における転写感度の変化を、キヤノン(株)製熱転写プリンターCP500により、熱転写プリンターCP500専用熱転写シートと組み合わせて、イエロー、マゼンタ、シアンの3色重ねの黒(階調値レッド227、グリーン227、ブルー227)のベタパターンを印画して、合わせて評価した。
×;マークが受容層面に転移して、受容層面が汚染されている。また、印画したベタパターン部にムラが生じていて、転写感度の低下(変化)がある。
表2の結果において、実施例1及び2は、電離放射線硬化型インキが、オリゴマーのエポキシアクリレートを15〜25質量%である20質量%含有し、単官能アクリルモノマーのアクリロイルモルホリンを20〜30質量%である25質量%含有し、多官能アクリルモノマーを2〜8質量%である5質量%含有するもので、両方とも裏面層に設けられたマーク部分が、受容層面と重ね合わせた後に、マークが受容層へ転移したり、受容層の転写感度の低下等の悪影響がなく、良好であった。実施例3は、電離放射線硬化型インキが、オリゴマーのエポキシアクリレートを20質量%、ポリエステルアクリレートを10質量%、多官能(3官能)アクリルモノマーを39質量%含有するもので、裏面層に設けられたマーク部分が、受容層面と重ね合わせた後に、マークが受容層へ転移したり、受容層の転写感度の低下等の悪影響がなく、良好であった。
2 基材シート
3 染料受容層
4 裏面層
5 マーク
10 インキつぼ
11 電離放射線硬化型インキ
12 供給ローラー
13 アニロックスローラー
14 ドクター
15 版胴
16 フレキソ版(刷版、凸版)
17 圧胴
18 クーリングローラー
19 紫外線照射装置
20 フレキソ印刷機
Claims (3)
- 基材シートの一方の面に染料受容層を設け、該基材シートの他方の面にフィラーを含有する裏面層を設けた熱転写受像シートにおいて、該裏面層の上に、エポキシアクリレートオリゴマーからなる紫外線硬化型インキまたは電子線硬化型インキにより印刷されて形成されたマークを有することを特徴とする熱転写受像シート。
- 前記の紫外線硬化型インキまたは電子線硬化型インキに、更に単官能アクリルモノマー及び/又は多官能アクリルモノマーを含有していることを特徴とする請求項1に記載の熱転写受像シート。
- 前記の単官能アクリルモノマーがアクリロイルモルホリンであることを特徴とする請求項2に記載の熱転写受像シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007252815A JP4840316B2 (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | 熱転写受像シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007252815A JP4840316B2 (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | 熱転写受像シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009083161A JP2009083161A (ja) | 2009-04-23 |
JP4840316B2 true JP4840316B2 (ja) | 2011-12-21 |
Family
ID=40657277
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007252815A Expired - Fee Related JP4840316B2 (ja) | 2007-09-28 | 2007-09-28 | 熱転写受像シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4840316B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5757400B2 (ja) * | 2011-03-24 | 2015-07-29 | 大日本印刷株式会社 | 昇華転写用熱転写受像シート |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3529804B2 (ja) * | 1993-01-14 | 2004-05-24 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写受像シート |
JP2002052848A (ja) * | 2000-08-11 | 2002-02-19 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | 感熱記録材料 |
-
2007
- 2007-09-28 JP JP2007252815A patent/JP4840316B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009083161A (ja) | 2009-04-23 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TW201936391A (zh) | 熱轉印片、熱轉印片與中間轉印介質之組合、影印物之製造方法及熱轉印印表機 | |
JP2001105747A (ja) | 熱転写染料受像シート及び受容層転写シート | |
JP5516805B2 (ja) | 中間転写媒体 | |
US20220032673A1 (en) | Thermal transfer sheet | |
JP2014188894A (ja) | 熱転写シート | |
US9393825B2 (en) | Intermediate transfer medium | |
JP3395090B2 (ja) | 保護層転写シート及び印画物 | |
US6709542B1 (en) | Thermal transfer recording medium, image-forming method and image-bearing body | |
JP4840316B2 (ja) | 熱転写受像シート | |
JP2015150870A (ja) | 中間転写記録媒体及び画像形成方法 | |
JP6024513B2 (ja) | 中間転写媒体 | |
JP2005313619A (ja) | 熱転写シート | |
JP5003563B2 (ja) | 熱転写受像シート | |
JP5839254B2 (ja) | 熱転写シート | |
JP6870781B2 (ja) | 熱転写シート | |
JP5794082B2 (ja) | 熱転写シートの製造方法、及び熱転写シート | |
JPH1067182A (ja) | 熱転写シート | |
WO2019187869A1 (ja) | 保護層転写シート | |
JPH09202058A (ja) | 熱転写シート | |
JP2018171840A (ja) | 熱転写受像シート、熱転写シート、受容層用塗工液、熱転写受像シートの形成方法、及び印画物の形成方法 | |
JP2013075497A (ja) | 保護層転写シート及び印画物 | |
JP2018196940A (ja) | 保護層転写シート及び保護層転写シートと被転写体とのセット | |
JPH09202059A (ja) | 熱転写シート | |
JP4822129B2 (ja) | 感熱転写リボンおよび感熱保護層転写シート | |
JP2023043630A (ja) | 熱転写シート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100624 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110714 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110727 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110818 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110906 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110919 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4840316 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141014 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |