JP2019022957A - 熱転写シート、及び印画物の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
以下に、本発明の一実施形態の熱転写シート100(以下、一実施形態の熱転写シートと言う)について図面を用いて具体的に説明する。
基材1は、一実施形態の熱転写シート100における必須の構成であり、基材1の一方の面上に位置する転写層10を保持している。基材1の材料について特に限定はないが、転写層10を転写する際に加えられる熱に耐え、取り扱い上支障のない機械的特性を有するものが好ましい。このような基材1としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリエーテルイミド、セルロース誘導体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、アクリル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ナイロン、ポリエーテルエーテルケトン等の各種プラスチックフィルムまたはシートを挙げることができる。基材1の厚さは、その強度及び耐熱性が適切になるように材料に応じて適宜設定することができ、通常2.5μm以上50μm以下の範囲内である。
図1、図2に示すように、基材1の一方の面上(図示する形態では、基材1の上面)には、転写層10が設けられている。転写層10は、基材1側から保護層2、バリア層3がこの順で積層されてなる積層構成を呈している。転写層10は、基材1から剥離可能に設けられており、熱溶融型熱転写方式により、被転写体(例えば、印画物)側に転写される層である。なお、熱溶融型熱転写方式とは、サーマルヘッド等の加熱デバイスから画像情報に応じたエネルギーを印加することで溶融軟化した転写層を、被転写体上に転写して画像を形成する方式である。
一実施形態の熱転写シート100は、転写層10を構成する保護層2が、活性光線硬化性モノマー、及び活性光線硬化性オリゴマーの何れか一方又は双方を含有している。
上記で説明したように、一実施形態の熱転写シート100は、転写層10を構成する保護層2が、活性光線硬化性モノマーを含有しており、この活性光線硬化性モノマーの存在によって、転写層10を転写するときの箔切れ性の向上が図られている。ところで、保護層2に活性光線硬化性モノマーを含有せしめた保護層2を必須の構成として備える一実施形態の熱転写シートにおいては、保護層2中に含まれる活性光線硬化性モノマーが、その表面にブリードし、保護層2の表面に局在化した状態で存在しやすくなる。また、当該保護層2上に、他の層を設けた場合には、保護層2の表面に局在化した状態で存在している活性光線硬化性モノマーが、さらに、当該他の層の表面までブリードし、最終的には、転写層の最表面までブリードする現象が生じやすくなる。そして、転写層の最表面まで、活性光線硬化性モノマーがブリードした場合には、当該転写層を備える熱転写シートを巻き状に保存等したときに、転写層の最表面と、基材の背面側とがブロッキングを起こす問題が生ずることとなる。
図2に示すように、転写層10は、保護層2、バリア層3以外の他の層を含んでいてもよい。図2に示す形態の転写層10は、基材1側から、保護層2、バリア層3、着色層4がこの順で積層されてなる構成を呈している。図2に示す形態の転写層10を備える熱転写シートによれば、1つの熱転写シート100を用いて、着色層4による熱転写画像の形成と、当該熱転写画像上への保護層2の転写を同時に行うことができる。
また、転写層10の最表面に位置する層、つまりは、転写層10を転写したときに、被転写体と接する層を接着層(図示しない)としてもよい。接着層は、被転写体が、転写層10との密着性を有していない場合に好適な形態である。例えば、転写層10を、基材1側から、保護層2、バリア層3、着色層、接着層がこの順で積層されてなる積層構成としてもよい。また、これ以外の組合せとしてもよい。
図1、図2に示す形態では、転写層10を構成する層のうち、基材1から最も近くに、保護層2が位置しているが、転写層10を構成する層のうち、基材1から最も近くに、剥離層(図示しない)を設けることもできる。剥離層を設けることで、転写層10の転写性(剥離性と称される場合もある)を向上させることができる。
また、基材1と転写層10との間に離型層(図示しない)を設けてもよい。なお、離型層は、転写層10を構成しない層である。つまりは、転写層10を転写したときに、基材1側に残存する層である。基材1と転写層10との間に離型層を設けることで、転写層10の転写性の向上を図ることができる。
また、基材1の他方の面に、背面層(図示しない)を設けてもよい。なお、背面層は一実施形態の熱転写シートにおける任意の構成である。
次に、本発明の一実施形態の印画物の製造方法(以下、一実施形態の印画物の製造方法と言う)について説明する。
一実施形態の印画物の製造方法に用いられる被転写体について特に限定はなく、例えば、普通紙、上質紙、トレーシングペーパー、プラスチックフィルム、塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリカーボネートを主体として構成されるプラスチックカード等を挙げることができる。被転写体として所定の画像を有するものを用いることもできる。
一実施形態の印画物の製造方法に用いられる熱転写シートは、上記で説明した一実施形態の熱転写シート100を適宜選択して用いることができ、ここでの詳細な説明は省略する。
本工程は、被転写体と、熱転写シート100の転写層10とが対向するように重ね合わせ、サーマルヘッド等の加熱デバイスを用いて、被転写体上に、転写層10を転写する工程である。転写層10を転写する方法について特に限定はなく、サーマルヘッド等による加熱デバイスを用いる方法の他、例えば、ホットスタンプ方式や、ヒートロール方式等を用いることができる。また、これ以外の方式により転写層10を転写することもできる。
本工程は、被転写体上に転写された転写層に、活性光線を照射する工程である。本工程を経ることで、転写層を構成する保護層に含まれる、活性光線硬化性モノマーの硬化反応が開始され、活性光線硬化性モノマー、或いは活性光線硬化性オリゴマーが重合、或いは架橋されてなる活性光線硬化樹脂を含有する保護層となる。
基材として厚さ4.5μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、この基材の一方の面に下記組成の保護層用塗工液1を、乾燥時の厚みが3μmとなるように塗布・乾燥して保護層を形成した。次いで、保護層上に下記組成のバリア層用塗工液1を、乾燥時の厚みが1μmとなるように塗布・乾燥して接着層を形成した。次いで、バリア層上に下記組成の着色層用塗工液を、乾燥時の厚みが1μmとなるように塗布・乾燥して接着層を形成した。また、基材の他方の面に下記組成の背面層用塗工液を、乾燥時の厚みが0.8μmとなるように塗布・乾燥して背面層を形成することで、基材の一方の面に、保護層、バリア層、着色層がこの順で積層されてなる転写層が設けられ、基材の他方の面に背面層が設けられた実施例1の熱転写シートを得た。
・光硬化性アクリル酸エステル共重合体 56部
・エトキシ化イソシアヌル酸トリアクリレート 9部
(A9300 新中村化学工業(株))
・シリカ(体積平均粒子径 12nm) 30部
(AC−2140Z 日産化学工業(株))
・レベリング剤 1部
(LF−1984 楠本化学(株))
・ラジカルトラップ剤 0.5部
(スミライザーGS 住友化学(株))
・光重合開始剤 3.5部
(イルガキュア184 BASFジャパン社)
・メチルエチルケトン 50部
・トルエン 50部
・セルロース系樹脂(アセチル基含有量17.5質量%) 20部
(CAB−321−0.1 イーストマンケミカルジャパン(株))
・メチルエチルケトン 40部
・トルエン 40部
・カーボンブラック分散体 100部
(固形分46%、カーボンブラック40部、分散剤6部、メチルエチルケトン27部、トルエン27部)
・アクリル系樹脂 32部
(ダイヤナール(登録商標)BR−83 三菱ケミカル(株))
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 8部
(ソルバイン(登録商標)CNL 日信化学工業(株))
・メチルエチルケトン 25部
・トルエン 25部
・ポリビニルブチラール樹脂 2部
(エスレック(登録商標)BX−1 積水化学工業(株))
・リン酸エステル系界面活性剤 1.3部
(プライサーフ(登録商標)A208N 第一工業製薬(株))
・タルク 0.3部
(ミクロエース(登録商標)P−3 日本タルク工業(株))
・ポリイソシアネート(固形分75%) 9.2部
(バーノック(登録商標)D750 DIC(株))
・メチルエチルケトン 43.6部
・トルエン 43.6部
保護層用塗工液1を、下記組成の保護層用塗工液2に変更して保護層を形成し、バリア層用塗工液1を下記組成のバリア層用塗工液2に変更してバリア層を形成した以外は、すべて実施例1と同様にして、実施例2の熱転写シートを得た。
・光硬化性アクリル酸エステル共重合体 65部
・エトキシ化イソシアヌル酸トリアクリレート 10部
(A9300 新中村化学工業(株))
・シリカ(体積平均粒子径 12nm) 20部
(AC−2140Z 日産化学工業(株))
・レベリング剤 1部
(LF−1984 楠本化学(株))
・ラジカルトラップ剤 0.5部
(スミライザーGS 住友化学(株))
・光重合開始剤 3.5部
(イルガキュア184 BASFジャパン社)
・メチルエチルケトン 50部
・トルエン 50部
・セルロース系樹脂(アセチル基含有量29.5質量%) 10部
(CAB−171−15 イーストマンケミカルジャパン(株))
・メチルエチルケトン 45部
・トルエン 45部
保護層用塗工液1を、下記組成の保護層用塗工液3に変更して保護層を形成した以外は、すべて実施例1と同様にして、実施例3の熱転写シートを得た。
・光硬化性アクリル酸エステル共重合体 65部
・エトキシ化イソシアヌル酸トリアクリレート 10部
(A9300 新中村化学工業(株))
・シリカ(体積平均粒子径 12nm) 20部
(アエロジル(登録商標)R974 日本アエロジル(株))
・レベリング剤 1部
(LF−1984 楠本化学(株))
・ラジカルトラップ剤 0.5部
(スミライザーGS 住友化学(株))
・光重合開始剤 3.5部
(イルガキュア184 BASFジャパン社)
・メチルエチルケトン 50部
・トルエン 50部
保護層用塗工液1を、下記組成の保護層用塗工液4に変更して保護層を形成した以外は、すべて実施例1と同様にして、実施例4の熱転写シートを得た。
・光硬化性アクリル酸エステル共重合体 65部
・エトキシ化イソシアヌル酸トリアクリレート 10部
(A9300 新中村化学工業(株))
・シリカ(体積平均粒子径 4.0μm) 20部
(トスパール240 モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社)
・レベリング剤 1部
(LF−1984 楠本化学(株))
・ラジカルトラップ剤 0.5部
(スミライザーGS 住友化学(株))
・光重合開始剤 3.5部
(イルガキュア184 BASFジャパン社)
・メチルエチルケトン 50部
・トルエン 50部
バリア層用塗工液1を、上記組成のバリア層用塗工液2に変更してバリア層を形成した以外は、すべて実施例1と同様にして、実施例5の熱転写シートを得た。
保護層用塗工液1を、下記組成の保護層用塗工液5に変更して保護層を形成した以外は、すべて実施例1と同様にして、実施例6の熱転写シートを得た。
・光硬化性アクリル酸エステル共重合体 58部
・エトキシ化イソシアヌル酸トリアクリレート 17部
(A9300 新中村化学工業(株))
・シリカ(体積平均粒子径 12nm) 20部
(AC−2140Z 日産化学工業(株))
・レベリング剤 1部
(LF−1984 楠本化学(株))
・ラジカルトラップ剤 0.5部
(スミライザーGS 住友化学(株))
・光重合開始剤 3.5部
(イルガキュア184 BASFジャパン社)
・メチルエチルケトン 50部
・トルエン 50部
保護層用塗工液1を、下記組成の保護層用塗工液6に変更して保護層を形成した以外は、すべて実施例1と同様にして、実施例7の熱転写シートを得た。
・光硬化性アクリル酸エステル共重合体 73部
・エトキシ化イソシアヌル酸トリアクリレート 12部
(A9300 新中村化学工業(株))
・シリカ(体積平均粒子径 12nm) 10部
(AC−2140Z 日産化学工業(株))
・レベリング剤 1部
(LF−1984 楠本化学(株))
・ラジカルトラップ剤 0.5部
(スミライザーGS 住友化学(株))
・光重合開始剤 3.5部
(イルガキュア184 BASFジャパン社)
・メチルエチルケトン 50部
・トルエン 50部
保護層用塗工液1を、下記組成の保護層用塗工液7に変更して保護層を形成した以外は、すべて実施例1と同様にして、実施例8の熱転写シートを得た。
・光硬化性アクリル酸エステル共重合体 41部
・エトキシ化イソシアヌル酸トリアクリレート 34部
(A9300 新中村化学工業(株))
・シリカ(体積平均粒子径 12nm) 20部
(AC−2140Z 日産化学工業(株))
・レベリング剤 1部
(LF−1984 楠本化学(株))
・ラジカルトラップ剤 0.5部
(スミライザーGS 住友化学(株))
・光重合開始剤 3.5部
(イルガキュア184 BASFジャパン社)
・メチルエチルケトン 50部
・トルエン 50部
保護層用塗工液1を、下記組成の保護層用塗工液8に変更して保護層を形成した以外は、すべて実施例1と同様にして、実施例9の熱転写シートを得た。
・光硬化性アクリル酸エステル共重合体 24部
・エトキシ化イソシアヌル酸トリアクリレート 51部
(A9300 新中村化学工業(株))
・シリカ(体積平均粒子径 12nm) 20部
(AC−2140Z 日産化学工業(株))
・レベリング剤 1部
(LF−1984 楠本化学(株))
・ラジカルトラップ剤 0.5部
(スミライザーGS 住友化学(株))
・光重合開始剤 3.5部
(イルガキュア184 BASFジャパン社)
・メチルエチルケトン 50部
・トルエン 50部
保護層用塗工液1を、下記組成の保護層用塗工液9に変更して保護層を形成した以外は、すべて実施例1と同様にして、実施例10の熱転写シートを得た。
・光硬化性アクリル酸エステル共重合体 86部
・エトキシ化イソシアヌル酸トリアクリレート 9部
(A9300 新中村化学工業(株))
・レベリング剤 1部
(LF−1984 楠本化学(株))
・ラジカルトラップ剤 0.5部
(スミライザーGS 住友化学(株))
・光重合開始剤 3.5部
(イルガキュア184 BASFジャパン社)
・メチルエチルケトン 50部
・トルエン 50部
バリア層用塗工液1を下記組成のバリア層用塗工液3に変更してバリア層を形成した以外は、すべて実施例1と同様にして、実施例11の熱転写シートを得た。
・セルロース系樹脂(アセチル基含有量39.8質量%) 10部
(CA−398−3 イーストマンケミカルジャパン(株))
・メチルエチルケトン 45部
・トルエン 45部
バリア層用塗工液1を下記組成のバリア層用塗工液4に変更してバリア層を形成した以外は、すべて実施例1と同様にして、実施例12の熱転写シートを得た。
・セルロース系樹脂(アセチル基含有量39.5質量%) 10部
(CA−398−30 イーストマンケミカルジャパン(株))
・メチルエチルケトン 45部
・トルエン 45部
保護層用塗工液1を、下記組成の保護層用塗工液10に変更して保護層を形成し、バリア層用塗工液1を上記組成のバリア層用塗工液2に変更してバリア層を形成した以外は、すべて実施例1と同様にして、実施例13の熱転写シートを得た。
・光硬化性アクリル酸エステル共重合体 56部
・エトキシ化イソシアヌル酸トリアクリレート 5部
(A9300 新中村化学工業(株))
・ビスフェノールA型エポキシアクリレート 4部
(EA−1020 新中村化学工業(株))
・シリカ(体積平均粒子径 12nm) 30部
(AC−2140Z 日産化学工業(株))
・レベリング剤 1部
(LF−1984 楠本化学(株))
・ラジカルトラップ剤 0.5部
(スミライザーGS 住友化学(株))
・光重合開始剤 3.5部
(イルガキュア184 BASFジャパン社)
・メチルエチルケトン 50部
・トルエン 50部
保護層用塗工液1を、下記組成の保護層用塗工液11に変更して保護層を形成し、バリア層用塗工液1を上記組成のバリア層用塗工液2に変更してバリア層を形成した以外は、すべて実施例1と同様にして、実施例14の熱転写シートを得た。
・光硬化性アクリル酸エステル共重合体 56部
・ビスフェノールA型エポキシアクリレート 9部
(EA−1020 新中村化学工業(株))
・シリカ(体積平均粒子径 12nm) 30部
(AC−2140Z 日産化学工業(株))
・レベリング剤 1部
(LF−1984 楠本化学(株))
・ラジカルトラップ剤 0.5部
(スミライザーGS 住友化学(株))
・光重合開始剤 3.5部
(イルガキュア184 BASFジャパン社)
・メチルエチルケトン 50部
・トルエン 50部
バリア層用塗工液1を下記組成のバリア層用塗工液5に変更してバリア層を形成した以外は、すべて実施例1と同様にして、実施例15の熱転写シートを得た。
・セルロース系樹脂(アセチル基含有量29.5質量%) 3部
(CAB−171−15 イーストマンケミカルジャパン(株))
・セルロース系樹脂(アセチル基含有量13.5%) 7部
(CAB−381−0.1 イーストマンケミカルジャパン(株))
・メチルエチルケトン 45部
・トルエン 45部
バリア層用塗工液1を下記組成のバリア層用塗工液6に変更してバリア層を形成した以外は、すべて実施例1と同様にして、実施例16の熱転写シートを得た。
・セルロース系樹脂(アセチル基含有量29.5質量%) 5部
(CAB−171−15 イーストマンケミカルジャパン(株))
・セルロース系樹脂(アセチル基含有量13.5質量%) 5部
(CAB−381−0.1 イーストマンケミカルジャパン(株))
・メチルエチルケトン 45部
・トルエン 45部
バリア層用塗工液1を下記組成のバリア層用塗工液7に変更してバリア層を形成した以外は、すべて実施例1と同様にして、実施例17の熱転写シートを得た。
・セルロース系樹脂(アセチル基含有量29.5質量%) 7部
(CAB−171−15 イーストマンケミカルジャパン(株))
・セルロース系樹脂(アセチル基含有量13.5質量%) 3部
(CAB−381−0.1 イーストマンケミカルジャパン(株))
・メチルエチルケトン 45部
・トルエン 45部
バリア層用塗工液1を下記組成のバリア層用塗工液8に変更してバリア層を形成した以外は、すべて実施例1と同様にして、実施例18の熱転写シートを得た。
・セルロース系樹脂(アセチル基含有量29.5質量%) 8部
(CAB−171−15 イーストマンケミカルジャパン(株))
・セルロース系樹脂(アセチル基含有量13.5質量%) 2部
(CAB−381−0.1 イーストマンケミカルジャパン(株))
・メチルエチルケトン 45部
・トルエン 45部
バリア層用塗工液1を下記組成のバリア層用塗工液9に変更してバリア層を形成した以外は、すべて実施例1と同様にして、実施例19の熱転写シートを得た。
・セルロース系樹脂(アセチル基含有量29.5質量%) 5部
(CAB−171−15 イーストマンケミカルジャパン(株))
・アクリル系樹脂 5部
(ダイヤナール(登録商標)BR−87 三菱ケミカル(株))
・メチルエチルケトン 45部
・トルエン 45部
バリア層用塗工液1を下記組成のバリア層用塗工液10に変更してバリア層を形成した以外は、すべて実施例1と同様にして、実施例20の熱転写シートを得た。
・セルロース系樹脂(アセチル基含有量29.5質量%) 8部
(CAB−171−15 イーストマンケミカルジャパン(株))
・アクリル系樹脂 2部
(ダイヤナール(登録商標)BR−87 三菱ケミカル(株))
・メチルエチルケトン 45部
・トルエン 45部
バリア層用塗工液1を下記組成のバリア層用塗工液Aに変更してバリア層を形成した以外は、すべて実施例1と同様にして、比較例1の熱転写シートを得た。
・セルロース系樹脂(アセチル基含有量2質量%) 10部
(CAB−551−0.2 イーストマンケミカルジャパン(株))
・メチルエチルケトン 45部
・トルエン 45部
バリア層用塗工液1を下記組成のバリア層用塗工液Bに変更してバリア層を形成した以外は、すべて実施例1と同様にして、比較例2の熱転写シートを得た。
・セルロース系樹脂(アセチル基含有量13.5質量%) 10部
(CAB−381−0.1 イーストマンケミカルジャパン(株))
・メチルエチルケトン 45部
・トルエン 45部
バリア層用塗工液1を下記組成のバリア層用塗工液Cに変更してバリア層を形成した以外は、すべて実施例1と同様にして、比較例3の熱転写シートを得た。
・セルロース系樹脂(アセチル基含有量13.5質量%) 10部
(CAB−381−0.5 イーストマンケミカルジャパン(株))
・メチルエチルケトン 45部
・トルエン 45部
バリア層用塗工液1を下記組成のバリア層用塗工液Dに変更してバリア層を形成した以外は、すべて実施例1と同様にして、比較例4の熱転写シートを得た。
・セルロース系樹脂(アセチル基含有量13.5質量%) 10部
(CAB−381−2 イーストマンケミカルジャパン(株))
・メチルエチルケトン 45部
・トルエン 45部
バリア層用塗工液1を下記組成のバリア層用塗工液Eに変更してバリア層を形成した以外は、すべて実施例1と同様にして、比較例5の熱転写シートを得た。
・セルロース系樹脂(アセチル基含有量2.5質量%) 10部
(CAP−482−0.5 イーストマンケミカルジャパン(株))
・メチルエチルケトン 45部
・トルエン 45部
バリア層用塗工液1を下記組成のバリア層用塗工液Fに変更してバリア層を形成した以外は、すべて実施例1と同様にして、比較例6の熱転写シートを得た。
・セルロース系樹脂(アセチル基含有量2.5質量%) 10部
(CAP−482−20 イーストマンケミカルジャパン(株))
・メチルエチルケトン 45部
・トルエン 45部
保護層用塗工液1を下記組成の保護層用塗工液Aに変更して保護層を形成し、バリア層用塗工液1を上記組成のバリア層用塗工液2に変更してバリア層を形成した以外は、すべて実施例1と同様にして、比較例7の熱転写シートを得た。
・光硬化性アクリル酸エステル共重合体 65部
・シリカ(体積平均粒子径 12nm) 30部
(AC−2140Z 日産化学工業(株))
・レベリング剤 1部
(LF−1984 楠本化学(株))
・ラジカルトラップ剤 0.5部
(スミライザーGS 住友化学(株))
・光重合開始剤 3.5部
(イルガキュア184 BASFジャパン社)
・メチルエチルケトン 50部
・トルエン 50部
バリア層用塗工液1を下記組成のバリア層用塗工液Gに変更してバリア層を形成した以外は、すべて実施例1と同様にして、比較例8の熱転写シートを得た。
・アクリル系樹脂(分子量95000) 10部
(ダイヤナール(登録商標)BR−80 三菱ケミカル(株))
・メチルエチルケトン 45部
・トルエン 45部
バリア層用塗工液1を下記組成のバリア層用塗工液Hに変更してバリア層を形成した以外は、すべて実施例1と同様にして、比較例9の熱転写シートを得た。
・アクリル系樹脂(分子量40000) 10部
(ダイヤナール(登録商標)BR−83 三菱ケミカル(株))
・メチルエチルケトン 45部
・トルエン 45部
バリア層用塗工液1を下記組成のバリア層用塗工液Iに変更してバリア層を形成した以外は、すべて実施例1と同様にして、比較例10の熱転写シートを得た。
・アクリル系樹脂(分子量25000) 10部
(ダイヤナール(登録商標)BR−87 三菱ケミカル(株))
・メチルエチルケトン 45部
・トルエン 45部
実施例2の熱転写シートに、UV照射装置(TEXEL UV−015)を用いて、積算光量:0.6J/cm2の条件で、UV照射を行ったものを、比較例11の熱転写シートとした。
各実施例、及び比較例の熱転写シートを5cm×5cmの大きさにカットしたサンプルを2枚ずつ作製した。次いで、この2枚のサンプルを、一方の着色層と、他方の背面層とが接するように重ね合せた。次いで、重ね合せたサンプルに、ブロッキングテスター(定荷重圧縮試験機 東洋製作所(株))で、29kgf/cm2(1.47MPa)の荷重をかけ、50℃ 14% 65h、40℃ 90% 65hで保存したのち、2枚のサンプルを手で剥がし、下記評価基準に基づいて、保存性の評価を行った。評価結果を表1に示す。
A:50℃ 14% 65h、40℃ 90% 65hの両条件で貼りつき無く軽くはがれ、剥がした際に背面層に着色層が付着していない。
B:50℃ 14% 65h、40℃ 90% 65hの一方、或いは双方で少し貼りつきがあるものの、剥がした際に背面層に着色層が付着していない。
C:50℃ 14% 65h、40℃ 90% 65hの一方、或いは双方で、剥がした際に背面層に着色層が付着しているが、使用上問題ないレベルである。
NG:50℃ 14% 65h、40℃ 90% 65hの一方、或いは双方で、剥がした際に背面層に着色層が、使用上問題となるレベルまで付着している。
被転写体として、厚みが0.8μmの塩化ビニル製のカードを用い、被転写体と各実施例、及び比較例の熱転写シートを組み合わせ、下記条件で、被転写体上の全面に、転写層の転写を行った。次いで、被転写体上に転写された転写層に、UV照射装置(TEXEL UV−015)を用いて、積算光量:0.6J/cm2の条件で、UV照射を行うことで、各実施例、及び比較例の印画物を得た。なお、比較例11については、UV照射を行っていない。
・発熱体抵抗値:5241(Ω)
・主走査方向印字密度:300(dpi)
・副走査方向印字密度:300(dpi)
・印画電圧:18(V)
・ライン周期:2(msec./line)
・パルスDuty:85(%)
・印画速度:42.3(mm/sec)
上記で作成した各実施例の印画物の表面の耐久性を、ANSI−INCITS322−2002、5.9 Surface Abrasionに準拠して、テーバー式摩耗試験機(No.410 (株)東洋精機製作所)で実施した。100サイクル毎に、摩耗部の反射濃度をRD918(X−Rite社)で測定し、摩耗前の濃度に対して、50%未満となった時点で、摩耗を終了し、下記評価基準に基づいて、耐久性の評価を行った。評価結果を表1に示す。なお、耐久性の評価は、実施例の熱転写シートについてのみ行った。
A:テーバー400サイクル以上
B:テーバー300サイクル以上400サイクル未満
C:テーバー200サイクル以上300サイクル未満
D:テーバー100サイクル以上200サイクル未満
NG:テーバー100サイクル未満
被転写体上に転写層を、バーコードパターンで転写した以外は、すべて上記印画物の形成と同じ条件で、転写層をバーコードパターンとした各実施例、及び比較例の印画物を得た。各実施例、比較例の印画物のバーコードパターンを、スキャナーで取り込み、元画像(基準となるバーコードパターン)と比較し、下記評価基準に基づいて、箔切れ性の評価を行った。なお、元画像の再現率が高いほど、転写層が正確に転写されており、箔切れ性が良好であることを示している。評価結果を表1に併せて示す。
A:元画像に対する再現率が95%以上
B:元画像に対する再現率が85%以上95%未満
NG:元画像に対する再現率が85%未満
2…保護層
3…バリア層
10…転写層
100…熱転写シート
Claims (6)
- 基材の一方の面上に、転写層が設けられた熱転写シートであって、
前記転写層は、前記基材側から、保護層、バリア層がこの順で積層されてなる積層構成を呈しており、
前記保護層が、活性光線硬化性モノマー、及び活性光線硬化性オリゴマーの何れか一方又は双方を含有しており、
前記バリア層が、アセチル基の含有量が15質量%以上のセルロース系樹脂を含有していることを特徴とする熱転写シート。 - 前記保護層が、シリカを含有していることを特徴とする請求項1に記載の熱転写シート。
- 前記活性光線硬化性モノマー、及び活性光線硬化性オリゴマーの含有量を、前記シリカの含有量で除した値が1.7以下であることを特徴とする請求項2に記載の熱転写シート。
- 前記活性光線硬化性モノマー、又は活性光線硬化性オリゴマーが、イソシアヌル酸(メタ)アクリレート、又はエポキシ(メタ)アクリレートであることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の熱転写シート。
- 印画物の製造方法であって、
転写層を備える熱転写シートと、被転写体とを組み合わせ、
前記被転写体上に、前記熱転写シートの前記転写層を転写する工程を含み、
前記熱転写シートが、基材の一方の面上に転写層が設けられ、前記転写層が、前記基材側から、保護層、バリア層がこの順で積層されてなる積層構成を呈し、前記保護層が、活性光線硬化性モノマー、及び活性光線硬化性オリゴマーの何れか一方又は双方を含有しており、前記バリア層が、アセチル基の含有量が15質量%以上のセルロース系樹脂を含有している熱転写シートであり、
前記被転写体上に前記熱転写シートの転写層を転写したのちに、当該転写層に活性光線を照射する工程を、さらに含む、
ことを特徴とする印画物の製造方法。 - 前記転写層を転写する工程、及び活性光線を照射する工程を、同一のプリンタ内で行うことを特徴とする請求項5に記載の印画物の製造方法。
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