JP7439631B2 - 熱転写シート、該熱転写シートと熱転写受像シートとの組合せ、印画物の製造方法、及び印画物 - Google Patents

熱転写シート、該熱転写シートと熱転写受像シートとの組合せ、印画物の製造方法、及び印画物 Download PDF

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Description

本開示は、熱転写シート、該熱転写シートと熱転写受像シートとの組合せ、印画物の製造方法、及び印画物に関する。
従来、基材及び色材層を備える熱転写シートに対して、サーマルヘッド等を用いてエネルギーを印加し、熱転写受像シート等の被転写体上に色材層を転写することで、画像を形成し、印画物を得る、熱溶融転写方式が知られている。
また、印画物の耐擦過性及び耐溶剤性等の向上を目的として、熱転写シートの色材層と基材との間に、保護層を設け、保護層及び色材層を転写層として、共に被転写体上に転写することが行われている。このようにして得られる印画物は、被転写体上に、色材層及び保護層が、この順に積層される。
しかしながら、印画物の耐溶剤性には更なる改善の余地があった。
本開示の課題は、高い耐溶剤性を有する印画物を製造できる、熱転写シートの提供である。
また、本開示の課題は、該熱転写シートと熱転写受像シートとの組合せの提供である。
また、本開示の課題は、高い耐溶剤性を有する印画物の製造方法の提供である。
さらに、本開示の課題は、高い耐溶剤性を有する印画物の提供である。
本開示の熱転写シートは、第1基材と、転写層と、を備え、
転写層は、色材層を備え、
色材層は、色材、並びに活性光線硬化性モノマー及び活性光線硬化性オリゴマーの少なくとも一方を含み、
転写層の波長360nmにおける紫外線透過率が、20%以上である。
本開示の熱転写シートと、熱転写受像シートとの組合せは、
上記熱転写シートと
第2基材と、樹脂層とを備える、熱転写受像シートとを備え、
樹脂層が、活性光線硬化性モノマー、活性光線硬化性オリゴマー及び活性光線硬化性樹脂の少なくとも1以上を含む。
本開示の印画物の製造方法は、
上記熱転写シート、及び被転写体を準備する工程と、
被転写体上に、熱転写シートが備える転写層を転写する工程と、
被転写体上に転写した転写層に対し、活性光線を照射する工程と、を備える。
本開示の印画物は、上記熱転写シートを用いて製造された印画物であって、
被転写体と、転写層とを備え、
転写層が、活性光線硬化性モノマー及び活性光線硬化性オリゴマーの少なくとも一方により構成される重合物を含む、色材層を備える。
本開示によれば、高い耐溶剤性を有する印画物を製造できる、熱転写シートを提供できる。
また、本開示によれば、該熱転写シートと熱転写受像シートとの組合せを提供できる。
また、本開示によれば、高い耐溶剤性を有する印画物の製造方法を提供できる。
さらに、本開示によれば、高い耐溶剤性を有する印画物を提供できる。
本開示の熱転写シートの一実施形態を示す概略断面図である。 本開示の熱転写シートの一実施形態を示す概略断面図である。 本開示の熱転写シートと熱転写受像シートとの組合せの一実施形態を示す概略断面図である。 実施例において形成したpicketバーコード画像を示す図である。
(熱転写シート)
本開示の熱転写シート10は、図1に示すように、第1基材11と、転写層12とを備え、転写層12は少なくとも色材層13を備える。熱転写シート10は、色材層13を複数面順次に備えてもよい(図示せず)。
一実施形態において、転写層12は、図2に示すように、最も第1基材側に位置する層として剥離層14を備える。
一実施形態において、図1及び2に示すように、熱転写シート10は、第1基材11の、転写層12が設けられた面とは反対の面に背面層15を備える。
以下、本開示による熱転写シートが備える各層について説明する。
(第1基材)
基材は、熱転写時に加えられる熱エネルギーへの耐熱性を有し、基材上に設けられる転写層等を支持できる機械的強度や耐溶剤性を有するものであれば、制限なく使用できる。
第1基材として、樹脂材料から構成されるフィルム(以下、単に「樹脂フィルム」という。)を使用することができる。樹脂材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、1,4-ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート及びテレフタル酸-シクロヘキサンジメタノール-エチレングリコール共重合体等のポリエステル、ナイロン6及びナイロン6,6等のポリアミド、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)及びポリメチルペンテン等のポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール及びポリビニルピロリドン(PVP)等のビニル樹脂、ポリアクリレート及びポリメタクリレート等の(メタ)アクリル樹脂、ポリイミド及びポリエーテルイミド等のイミド樹脂、セロファン、セルロースアセテート、ニトロセルロース、セルロースアセテートプロピオネート(CAP)及びセルロースアセテートブチレート(CAB)等のセルロース樹脂、ポリスチレン(PS)等のスチレン樹脂、ポリカーボネート、並びにアイオノマー樹脂等が挙げられる。
上記した樹脂材料の中でも、耐熱性及び機械的強度という観点から、ポリエステルが好ましく、PET又はPENがより好ましく、PETが特に好ましい。
なお、本開示において、「(メタ)アクリル」とは「アクリル」と「メタクリル」の両方を包含する。また、「(メタ)アクリレート」とは「アクリレート」と「メタクリレート」の両方を包含する。
上記した樹脂フィルムの積層体も第1基材として使用できる。樹脂フィルムの積層体は、ドライラミネーション法、ウェットラミネーション法又はエクストリュージョン法等を利用して作製できる。
第1基材が樹脂フィルムである場合、該樹脂フィルムは、延伸フィルムでも、未延伸フィルムでもよい。強度の観点からは、一軸方向又は二軸方向に延伸された延伸フィルムが好ましい。
第1基材の厚さは、2μm以上25μm以下が好ましく、3μm以上16μm以下が更に好ましい。これにより、第1基材の機械的強度及び熱転写時の熱エネルギーの伝達を良好にできる。
(転写層)
本開示の熱転写シートは転写層を備え、該転写層は、色材層を少なくとも備える。
一実施形態において、転写層は、最も第1基材側に位置する層として剥離層を備える。
転写層の360nmの紫外線透過率は、20%以上であり、30%以上が好ましく、35%以上が更に好ましい。これにより、被転写体上に転写後の転写層に紫外線を照射することによる重合反応を良好に進めることができ、印画物の耐溶剤性を向上できる。
本開示において、紫外線透過率は、紫外可視分光光度計((株)島津製作所製、UV-3100PC)に積分球付属装置((株)島津製作所製、ISR-3100)を取り付けた装置により測定した値である。
より具体的には、まず、本開示の熱転写シートを用意し、これを紫外可視分光光度計の試料光束側に設置する。次いで、任意の被転写体に熱転写シートの転写層を転写し、転写層転写後の熱転写シートを、対照光束側にブランクとして設置し、紫外線透過率を測定する。これにより、転写層の紫外線透過率を測定可能である。
(色材層)
色材層は、少なくとも1種の色材を含む。色材としては、上記転写層の紫外線透過率を満たすことができる限りにおいて制限なく使用でき、顔料であっても、染料であってもよい。
色材は、黒色系色材、白色系色材、黄色系色材、青色系色材、赤色系色材及び緑色系色材等が挙げられ、視認性の観点からは、黒色系色材又は青色系色材が好ましく、黒色系色材が特に好ましい。黒色系色材の中では、紫外線透過率の観点から、特にチタン系黒色顔料が好ましく、特にチタンブラックが好ましい。チタンブラックとは、チタン原子を有する黒色粒子であり、好ましくは酸窒化チタンや低次酸化チタン等の黒色粒子である。チタンブラックの市販品の例としては、チタンブラック10S、12S、13R、13M、13M-C、13R、13R-N、13M-T(三菱マテリアル(株)製)、ティラックD(赤穂化成(株)製)、窒化チタン50nm(和光純薬(株)製)等が挙げられる。
色材層における色材の含有量は、10質量%以上35質量%以下が好ましく、15質量%以上30質量%以下が更に好ましい。これにより、転写層の転写により形成される画像の濃度を向上できる。
色材層は、活性光線硬化性モノマー及び活性光線硬化性オリゴマーの少なくとも一方を含む。このような構成の色材層を被転写体上に転写後、活性光線照射によって硬化させることにより、印画物の耐溶剤性及び耐擦過性を向上できる。
なお、本開示において、「活性光線硬化性モノマー」及び「活性光線硬化性オリゴマー」とは、活性光線を照射することにより、重合(硬化)するモノマー及びオリゴマーを意味する。
本開示において、「活性光線」とは、活性光線硬化性モノマー及びオリゴマーに対して化学的に作用させて重合を促進せしめる放射線を意味し、具体的には、可視光線、紫外線、X線、電子線、α線、β線、γ線等を意味する。
本開示において、活性光線硬化性オリゴマーとは、活性光線硬化性を有する重合度10以下の重合体を意味する。
活性光線硬化性モノマーとしては、例えば、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、ポリエチレンアクリレート、シリコーンアクリレート及びポリオールアクリレート等が挙げられる。
また、これらのメタクリレート、イタコネート、クロトネート、マレエートを使用することもできる。
より具体的には、下記の(1)~(3)が挙げられる。
(1)2-エチルヘキシルアクリレート、2-ヒドロキシプロピルアクリレート、グリセロールアクリレート、テトラヒドロフルフリルアクリレート、フェノキシエチルアクリレート、ノニルフェノキシエチルアクリレート、テトラヒドロフルフリルオキシエチルアクリレート、テトラヒドロフルフリルオキシヘキサノリドアクリレート、1,3-ジオキサンアルコールのε-カプロラクトン付加物のアクリレート及び1,3-ジオキソランアクリレート等の単官能アクリレート
(2)エチレングリコールジアクリレート、トリエチレングルコールジアクリレート、ペンタエリスリトールジアクリレート、ハイドロキノンジアクリレート、レゾルシンジアクリレート、ヘキサンジオールジアクリレート、ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールのジアクリレート、ネオペンチルグリコールアジペートのジアクリレート、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールのε-カプロラクトン付加物のジアクリレート、2-(2-ヒドロキシ-1,1-ジメチルエチル)-5-ヒドロキシメチル-5-エチル-1,3-ジオキサンジアクリレート、トリシクロデカンジメチロールアクリレート、トリシクロデカンジメチロールアクリレートのε-カプロラクトン付加物及び1,6-ヘキサンジオールのジグリシジルエーテルのジアクリレート等の2官能アクリルレート
(3)イソシアヌル酸トリアクリレート、イソシアヌル酸EO変性トリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ビスフェノールA型エポキシアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート、トリメチロールエタントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートのε-カプロラクトン付加物、ピロガロールトリアクリレート、プロピオン酸・ジペンタエリスリトールトリアクリレート、プロピオン酸・ジペンタエリスリトールテトラアクリレート及びヒドロキシピバリルアルデヒド変性ジメチロールプロパントリアクリレート等の多官能アクリレート等
上記した中でも、色材層は、イソシアヌル酸トリアクリレート及びイソシアヌル酸EO変性トリアクリレートの少なくとも一方を含むことが好ましい。これにより、被転写体上に転写した転写層への紫外線照射による重合反応を更に良好に進めることができ、印画物の耐溶剤性を更に向上できる。
活性光線硬化性オリゴマーとしては、上記活性光線硬化性モノマーの重合体又は共重合体を使用できる。
色材層に含有される活性光線硬化性モノマー及びオリゴマーは、官能基数が3以上であることが好ましい。これにより、熱転写シートの耐ブロッキング性を向上できる。
色材層における活性光線硬化性モノマー及び活性光線硬化性オリゴマーの含有量の和は、2.5質量%以上20質量%以下が好ましく、3質量%以上13質量%以下が更に好ましい。これにより、印画物の耐溶剤性及び耐擦過性、並びに熱転写シートの細線印字性及び耐ブロッキング性を向上できる。
一実施形態において、色材層は、少なくとも1種の樹脂材料を含む。樹脂材料としては、例えば、(メタ)アクリル樹脂、ポリエステル、ビニル樹脂、セルロース樹脂、イミド樹脂、スチレン樹脂、ポリカーボネート、アイオノマー樹脂及び活性光線硬化性樹脂等が挙げられる。中でも、印画物の耐溶剤性及び耐擦過性という観点から、活性光線硬化性樹脂が好ましく、不飽和結合を有する(メタ)アクリル樹脂が特に好ましい。
不飽和結合としては、例えば、(メタ)アクリロイル基及び(メタ)アクリロイルオキシ基等が挙げられる。
本開示において、「活性光線硬化性樹脂」とは、重合度が10を超える樹脂であり、活性光線を照射することによって硬化する。
色材層に含有される活性光線硬化性樹脂は、官能基数が3以上であることが好ましい。これにより、熱転写シートの耐ブロッキング性を向上できる。
色材層における樹脂材料の含有量は、35質量%以上65質量%以下が好ましく、37質量%以上59質量%以下が更に好ましい。これにより、印画物の耐溶剤性及び耐擦過性を更に向上できる。
一実施形態において、色材層は、少なくとも1種の光重合開始材を含む。これにより、被転写体上に転写した転写層への紫外線照射による重合反応を更に良好に進めることができ、印画物の耐溶剤性を更に向上できる。
光重合開始材としては、例えば、アセトフェノン、ベンゾフェノン、α-ヒドロキシアルキルフェノン、粒子ケトン、ベンゾイン、ベンジルジメチルケタール、ベンゾイルベンゾエート、α-アシルオキシムエステル及びチオキサンソン化合物等が挙げられる。
色材層における光重合開始材の含有量は、0.5質量%以上7質量%以下が好ましく、2質量%以上5質量%以下が更に好ましい。これにより、被転写体上に転写した転写層への紫外線照射による重合反応を更に良好に進めることができ、印画物の耐溶剤性を更に向上できる。
一実施形態において、色材層は、少なくとも1種の粒子を含む。これにより、印画物の耐擦過性を更に向上できる。
粒子は、有機粒子であっても、無機粒子であってもよく、これらを併用してもよい。
有機粒子としては、樹脂材料から構成される粒子を使用できる。樹脂材料としては、例えば、メラミン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、(メタ)アクリル樹脂、ポリアミド、フッ素樹脂、フェノール樹脂、スチレン樹脂、ポリオレフィン及びシリコーン樹脂が挙げられる。
無機粒子としては、タルク及びカオリン等の粘土鉱物、炭酸カルシウム及び炭酸マグネシウム等の炭酸塩、水酸化アルミニウム及び水酸化マグネシウム等の水酸化物、硫酸カルシウム等の硫酸塩、シリカ等の酸化物、グラファイト、硝石、並びに窒化ホウ素等が挙げられる。
色材層における粒子の含有量は、5質量%以上25質量%以下が好ましく、9質量%以上23質量%以下が更に好ましい。これにより、転写層の転写性を維持しつつ、印画物の耐擦過性を更に向上できる。
色材層は、添加材を含んでもよい。例えば、充填材、可塑材、帯電防止材、紫外線吸収材、離型材及び分散材等が挙げられる。
色材層の厚さは、0.8μm以上4μm以下が好ましく、1μm以上3.5μm以下が更に好ましく、1.5μm以上3.4μm以下が特に好ましい。これにより、印画物の耐溶剤性及び耐擦過性を更に向上できる。
色材層は、上記材料を適当な溶媒へ分散あるいは溶解して、塗工液を作成し、第1基材等の上に塗布して塗膜を形成し、これを乾燥することにより形成できる。塗布手段としては、ロールコート法、リバースロールコート法、グラビアコート法、リバースグラビアコート法、バーコート法又はロッドコート法等の公知の手段を使用できる。
(剥離層)
一実施形態において、剥離層は、少なくとも1種のワックスを含む。ワックスとしては、例えば、蜜蝋、鯨蝋、木蝋、米ぬか蝋、カルナバワックス、キャンデリラワックス及びモンタンワックス等の天然ワックス、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、酸化ワックス、オゾケライト、セレシン、エステルワックス及びポリエチレンワックス等の合成ワックス、マルガリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、フロイン酸及びベヘニン酸等の高級飽和脂肪酸、ステアリルアルコール及びベヘニルアルコール等の高級飽和一価アルコール、ソルビタンの脂肪酸エステル等の高級エステル、並びにステアリン酸アミド並びにオレイン酸アミド等の高級脂肪酸アミド等が挙げられる。
剥離層におけるワックスの含有量は、例えば70質量%以上99質量%以下である。
一実施形態において、剥離層は、上記添加材を含む。
剥離層の厚さは、例えば0.1μm以上3μm以下である。
剥離層の形成は、上記材料を適当な溶媒へ分散あるいは溶解して、塗工液を作成し、上記塗布手段により、第1基材の上に塗布して塗膜を形成し、これを乾燥することにより形成できる。
(背面層)
一実施形態において、本開示の熱転写シートは、第1基材の転写層が設けられていない面に、背面層を備える。これにより、熱転写時の加熱によるスティッキングやシワの発生等を抑制できる。
一実施形態において、背面層は、樹脂材料を含む。例えば、セルロース樹脂、スチレン樹脂、ビニル樹脂、ポリエステル、ポリウレタン、シリコーン変性ポリウレタン、フッ素変性ポリウレタン及び(メタ)アクリル樹脂等が挙げられる。
一実施形態において、背面層は樹脂材料として、イソシアネート化合物等との併用により硬化する2液硬化型の樹脂を含む。このような樹脂としては、ポリビニルアセトアセタール及びポリビニルブチラール等のポリビニルアセタール等が挙げられる。
一実施形態において、背面層は、無機粒子又は有機粒子を含む。これにより、熱転写時の加熱によるスティッキングやシワの発生等をより抑制できる。
背面層の厚さは、0.1μm以上2μm以下が好ましく、0.1μm以上1μm以下が更に好ましい。これにより、熱転写時の熱エネルギーの伝達性を維持しつつ、スティッキングやシワの発生等を抑制できる。
背面層は、上記材料を適当な溶媒へ分散あるいは溶解して、塗工液を作成し、上記塗布手段により、第1基材上に塗布して塗膜を形成し、これを乾燥することにより形成できる。
(熱転写シートと熱転写受像シートとの組合せ)
本開示の熱転写シート10と熱転写受像シート20との組合せは、図3に示すように、
上記熱転写シート10と、
第2基材21と、樹脂層22とを備える熱転写受像シートと、の組合せである。
以下、熱転写受像シートが備える各層について説明する。なお、熱転写シートについては、上記したため、ここでは記載を省略する。
第2基材としては、紙基材又は上記樹脂フィルムを使用できる。
紙基材としては、例えば、上質紙、アート紙、コート紙、レジンコート紙、キャストコート紙、板紙、合成紙及び含浸紙等が挙げられる。
また、2以上の上記紙基材からなる積層体、2以上の樹脂フィルムからなる積層体、又は紙基材と樹脂フィルムとの積層体を、第2基材として使用できる。
第2基材の厚さは、例えば30μm以上300μm以下である。
(樹脂層)
樹脂層は、上記した、活性光線硬化性モノマー、活性光線硬化性オリゴマー及び活性光線硬化性樹脂の少なくとも1以上を含む。被転写体である熱転写受像シートが備える樹脂層上へ転写した転写層に活性光線を照射することで、樹脂層に含まれる、例えば、活性光線硬化性モノマーと、色材層に含まれる、例えば、活性光線硬化性モノマーとが重合する。これにより、熱転写受像シートと、転写層との密着性が向上し、印画物の耐溶剤性を更に向上できる。
樹脂層における活性光線硬化性モノマー、活性光線硬化性オリゴマー及び活性光線硬化性樹脂の含有量は、5質量%以上50質量%以下が好ましく、10質量%以上30質量%以下が更に好ましい。これにより、熱転写受像シートと、転写層との密着性が更に向上し、印画物の耐溶剤性を更に向上できる。
樹脂層は、活性光線硬化性樹脂以外の樹脂材料や上記添加材を含んでもよい。
樹脂層の厚さは、0.8μm以上4μm以下が好ましく、1μm以上3.5μm以下が更に好ましく、1.5μm以上3.4μm以下が特に好ましい。これにより、熱転写受像シートと、転写層との密着性が更に向上し、印画物の耐溶剤性を更に向上できる。
(印画物の製造方法)
本開示の印画物の製造方法は、
上記熱転写シート及び被転写体を準備する工程と、
被転写体上に、熱転写シートが備える転写層を転写する工程と、
被転写体上に転写した転写層に対し、活性光線を照射する工程と、を含む。
(熱転写シート及び被転写体を準備する工程)
熱転写シートの製造方法は、上記した通りであり、ここでは記載を省略する。
被転写体は、樹脂フィルムや、紙基材等を使用してもよい。上記した熱転写受像シートを使用してもよい。
(転写層の転写工程)
本開示の印画物の製造方法は、被転写体上に、熱転写シートから転写層を転写する工程を含む。これにより、被転写体上に画像を形成できる。
(活性光線照射工程)
本開示の印画物の製造方法は、被転写体上に転写した転写層に対し、活性光線を照射する工程を含む。これにより、転写層の色材層に含まれる活性光線硬化性モノマー及び活性光線硬化性オリゴマーが重合し、印画物の耐溶剤性及び耐擦過性が向上される。
被転写体として、上記熱転写受像シートを使用した場合、転写層と合わせて、熱転写受像シートが備える樹脂層に対し活性光線を照射することが好ましい。これにより、熱転写受像シートと、転写層との密着性が更に向上し、印画物の耐溶剤性を更に向上できる。
(印画物)
本開示の印画物は、上記熱転写シートを用いて製造されたものであり、被転写体と、転写層とを備え、転写層が、少なくとも色材層を備える(図示せず)。
一実施形態において、転写層は、色材層上に剥離層を備える(図示せず)。
(被転写体)
被転写体は、樹脂フィルムや、紙基材等を使用してもよい。
また、一実施形態において、被転写体は、上記第2基材と、樹脂層とを備える熱転写受像シートであって、該樹脂層は、活性光線硬化性モノマー、活性光線硬化性オリゴマー及び活性光線硬化性樹脂の少なくとも1以上が、重合した重合物を含む。
(転写層)
転写層は、色材層を少なくとも備える。一実施形態において、転写層は、色材層上に剥離層を備える。
(色材層)
色材層は、活性光線硬化性モノマー及び活性光線硬化性オリゴマーの少なくとも一方により構成される重合物を含む。
また、この重合物は、上記活性光線硬化性樹脂をその重合成分として含んでもよい。
色材層が、活性光線硬化性モノマー及び活性光線硬化性オリゴマーの少なくとも一方により構成される重合物を含む以外の構成については、熱転写シートが備える色材層の構成と同様であり、ここでは記載を省略する。
(剥離層)
剥離層については、熱転写シートが備える剥離層の構成と同様であり、ここでは記載を省略する。
以下に、本開示の熱転写シート、該熱転写シートと熱転写受像シートとの組合せ、印画物の製造方法、及び印画物の一実施形態を示す。なお、本開示の熱転写シート、該熱転写シートと熱転写受像シートとの組合せ、印画物の製造方法、及び印画物は、これら実施形態に限定されるものではない。
本開示の熱転写シートは、第1基材と、転写層と、を備え、
転写層は、色材層を備え、
色材層は、色材、並びに活性光線硬化性モノマー及び活性光線硬化性オリゴマーの少なくとも一方を含み、
転写層の波長360nmにおける紫外線透過率が、20%以上である。
一実施形態において、色材は、黒色系色材又は青色系色材である。
一実施形態において、色材は、チタン系黒色顔料である。
一実施形態において、活性光線硬化性モノマー及び前記活性光線硬化性オリゴマーの官能基数は、3以上である。
一実施形態において、色材層は、イソシアヌル酸トリアクリレート及びイソシアヌル酸EO変性トリアクリレートの少なくとも一方を含む。
一実施形態において、色材層は、粒子を含む。
一実施形態において、色材層は、活性光線硬化性樹脂を含む。
一実施形態において、色材層における活性光線硬化性モノマー前記活性光線硬化性オリゴマーの含有量の和は、2.5質量%以上20質量%以下である。
一実施形態において、色材層における色材の含有量は、10質量%以上35質量%以下である。
本開示の熱転写シートと、熱転写受像シートとの組合せは、
上記熱転写シートと
第2基材と、樹脂層とを備える、熱転写受像シートとを備え、
樹脂層が、活性光線硬化性モノマー、活性光線硬化性オリゴマー及び活性光線硬化性樹脂の少なくとも1以上を含む。
本開示の印画物の製造方法は、
上記熱転写シート、及び被転写体を準備する工程と、
被転写体上に、熱転写シートが備える転写層を転写する工程と、
被転写体上に転写した転写層に対し、活性光線を照射する工程と、を備える。
一実施形態において、被転写体が、第2基材と、樹脂層とを備える、熱転写受像シートであって、樹脂層が、活性光線硬化性モノマー、活性光線硬化性オリゴマー及び活性光線硬化性樹脂の少なくとも1以上を含み、被転写体上に転写した転写層に対し、活性光線を照射する工程において、前記樹脂層に対しても、活性光線を照射する。
本発明の印画物は、上記熱転写シートを用いて製造されており、
被転写体と、転写層とを備え、
転写層が、活性光線硬化性モノマー及び活性光線硬化性オリゴマーの少なくとも一方により構成される重合物を含む、色材層を備える。
一実施形態において、被転写体が、第2基材と、樹脂層とを備える、熱転写受像シートであって、樹脂層が、活性光線硬化性モノマー、活性光線硬化性オリゴマー及び活性光線硬化性樹脂の少なくとも1以上が、重合した重合物を含む。
次に実施例を挙げて、本開示をさらに詳細に説明するが、本開示は、これら実施例に限定されない。
実施例1
厚さ4.5μmのPETフィルムの一方の面に、下記組成の剥離層用塗工液を塗布、乾燥し、厚さ0.5μmの剥離層を形成した。
<剥離層用塗工液>
・カルナバワックス 100質量部
・水 50質量部
・イソプロパノール(IPA) 150質量部
剥離層上に、下記組成の色材層用塗工液を塗布、乾燥し、厚さ2.5μmの色材層を形成した。本実施例の熱転写シートにおいて、転写層は、剥離層及び色材層により構成される。
<色材層用塗工液>
・活性光線硬化性モノマーA 10質量部
(新中村化学工業(株)製、A9300、エトキシ化イソシアヌル酸トリアクリレート、多官能)
・チタンブラック 25質量部
(三菱マテリアル(株)製、チタンブラック13M)
・活性光線硬化性樹脂 60質量部
(新中村化学工業(株)製、NKエステルC24T、不飽和基含有(メタ)アクリル樹脂)
・光重合開始材 5質量部
(BASFジャパン社製、イルガキュア(登録商標)184)
・分散材 5質量部
(アビシア(株)製、ソルスパーズ24000)
・シリカ粒子 25質量部
(日産化学(株)製、AC-2140Z、12nm)
・MEK 50質量部
・トルエン 50質量部
PETフィルムの剥離層等を形成した面とは反対の面に、下記組成の背面層用塗工液を、塗布、乾燥し、厚さ0.1μmの背面層を形成し、熱転写シートを得た。
<背面層用塗工液>
・アクリル変性シリコーン樹脂 10質量部
(ナトコ(株)製、ポリアロイNSA-X55)
・MEK 20質量部
実施例2~8及び比較例1~2
色材層の構成及び厚みを表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして熱転写シートを作製した。
なお、表1中の各成分の詳細は以下の通りである。
・活性光線硬化性モノマーB:東亞合成(株)製、アロニックス(登録商標)M-450、ペンタエリスリトールトリアクリレート及びペンタエリスリトールテトラアクリレート、多官能
・活性光線硬化性オリゴマーA:新中村化学工業(株)製、U-15HA、ウレタンアクリレート、15官能
・活性光線硬化性オリゴマーB:DIC(株)製、ルクシディア(登録商標)V-6850、アクリルアクリレート、多官能
・カーボンブラック:三菱ケミカル(株)製、#25
<<紫外線透過率測定>>
(ブランクの準備)
実施例及び比較例において得られた熱転写シートと、被転写体としてPETラベル(Avery社製、72825)を準備した。
被転写体上に熱転写シートが備える転写層を、下記テストプリンターを用いて転写した。これにより、転写層転写後の熱転写シートを得た。
(テストプリンター)
・サーマルヘッド:京セラ(株)製、KEE-57-12GAN2-STA
・発熱体平均抵抗値:3303Ω
・主走査方向解像度:300dpi(dot per inch)
・副走査方向解像度:300dpi
・印画電圧:18V
・ライン速度:2.0msec./line
・印字開始温度:35℃
・パルスDuty比:85%
・印画画像:黒ベタ画像(0/255画像諧調)
(紫外線透過率測定)
紫外可視分光光度計((株)島津製作所製、UV-3100PC)に積分球付属装置((株)島津製作所製、ISR-3100)を取り付けた装置を準備した。
実施例及び比較例の熱転写シートを用意し、これを紫外可視分光光度計の試料光束側に設置した。次いで、転写層転写後の熱転写シートを、対照光束側にブランクとして設置し、波長360nmの紫外線透過率を測定した。結果を表1に示す。
<<評価用印画物の作成>>
実施例及び比較例において得られた熱転写シートと、被転写体としてPETラベル(Avery社製、72825)を準備した。
被転写体上に熱転写シートが備える転写層を、上記テストプリンターを用いて転写した。なお、印画画像は、picketバーコード画像(図4参照)に変更した。
転写後、被転写体上の転写層に対し、以下の条件にて紫外線を照射し、転写層を硬化させて、実施例及び比較例に対応する評価用印画物を作成した。なお、比較例1及び比較例2の評価用印画物においては、転写層の硬化が十分ではないことが確認された。
(紫外線照射条件)
・紫外線照射装置:TEXEL UV-015
・積算光量:0.6J/cm
・光源:高圧水銀有電極ランプ
<<耐溶剤性評価>>
JIS L 0849:2013に準拠して、学振型摩擦堅牢試験器(テスター産業(株)製、AB-301)を使用し、以下の条件にて、評価用印画物の表面を、アセトンを染みこませた綿布により擦過した。
(擦過条件)
・荷重:200g
・往復回数:10回
・アセトンの使用量:0.5cc
擦過後の評価用印画物を目視により観察すると共に、バーコードチェッカー(Honeywell社製、Quick Check 850)による判別を行い、下記評価基準に基づいて評価した。評価結果を表1に示す。
(評価基準)
A:バーコード画像が完全に残存している。
B:バーコード画像がわずかに欠けているが、バーコード画像は良好に判別できる。
C:バーコード画像が一部欠けており、バーコード画像の判別がややしづらい。
NG:バーコード画像が欠けており、バーコード画像を判別不能である。
<<耐擦過性評価>>
耐溶剤性評価で使用したものとは別に評価用印画物を準備した。この表面を、下記条件で、当て布を使用して擦り、擦過後の画像の状態を目視により観察し、下記評価基準に基づいて評価した。評価結果を表1に示す。
(擦過条件)
試験機:スガ試験機(株)製、RUBBER METER
荷重:800g
速度:150mm/sec.
往復回数:20回
当て布:染色堅ろう度試験用添付白布(カナキン3号)
(評価基準)
A:バーコード画像が完全に残存している。
B:バーコード画像がわずかに欠けているが、バーコード画像は良好に判別できる。
C:バーコード画像が一部欠けており、バーコード画像の判別がややしづらい。
NG:バーコード画像が欠けており、バーコード画像を判別不能である。
<<細線印字性評価>>
耐溶剤性評価で使用したものとは別に評価用印画物を準備した。これをスキャナーで取り込み、元画像(基準となるpicketバーコード画像)と比較し、下記評価基準に基づいて評価した。評価結果を表1に示す。なお、元画像の再現率が高いほど、転写層が正確に転写されており、細線再現性が良好であることを示している。
(評価基準)
A:元画像に対する再現率が95%以上105%未満
B:元画像に対する再現率が90%以上95%未満
NG:元画像に対する再現率が90%未満、または、105%以上
<<耐ブロッキング性評価>>
実施例及び比較例において得られた熱転写シートを準備し、5cm×5cmの大きさにカットした試験片を2枚作製した。一方の転写層と、他方の背面層とが接するように、この試験片を重ね合わせ、0.2MPaの荷重をかけながら、30℃のオーブンで24時間保存した。保存後の試験片同士を手で剥がし、下記評価基準に基づいて評価した。評価結果を表1に示す。
(評価基準)
A:貼り付きが確認されなかった
B:極めて軽度の貼り付きが確認された。
C:軽度の貼り付きが確認された。
D:貼り付きが確認されたが、実使用上の問題のない程度であった。
E:貼り付きが確認され、実使用上問題があった。
Figure 0007439631000001
10:熱転写シート、11:第1基材、12:転写層、13:色材層、14:剥離層、15:背面層、20:熱転写受像シート、21:第2基材、22:樹脂層

Claims (13)

  1. 第1基材と、転写層と、を備え、
    前記転写層は、色材層を備え、
    前記色材層は、色材と、活性光線硬化性モノマー及び活性光線硬化性オリゴマーの少なくとも一方と、を含み、
    前記転写層の、波長360nmにおける紫外線透過率が、20%以上であり、
    前記色材が、チタン系黒色顔料である、熱転写シート。
  2. 第1基材と、転写層と、を備え、
    前記転写層は、色材層を備え、
    前記色材層は、色材と、活性光線硬化性モノマー及び活性光線硬化性オリゴマーの少なくとも一方と、を含み、
    前記転写層の、波長360nmにおける紫外線透過率が、20%以上であり、
    前記色材層が、活性光線硬化性樹脂を含む、熱転写シート。
  3. 前記活性光線硬化性モノマー及び前記活性光線硬化性オリゴマーの官能基数が、3以上である、請求項1または2に記載の熱転写シート。
  4. 前記色材層が、イソシアヌル酸トリアクリレート及びイソシアヌル酸EO変性トリアクリレートの少なくとも一方を含む、請求項1~のいずれか一項に記載の熱転写シート。
  5. 前記色材層が、粒子を含む、請求項1~のいずれか一項に記載の熱転写シート。
  6. 前記色材層における前記活性光線硬化性モノマー及び前記活性光線硬化性オリゴマーの含有量の和が、2.5質量%以上20質量%以下である、請求項1~のいずれか一項に記載の熱転写シート。
  7. 前記色材層における前記色材の含有量は、10質量%以上35質量%以下である、請求項1~のいずれか一項に記載の熱転写シート。
  8. 熱転写シートと、熱転写受像シートとの組合せであって、
    請求項1~のいずれか一項に記載の熱転写シートと
    第2基材と、樹脂層とを備える、熱転写受像シートとを備え、
    前記樹脂層が、活性光線硬化性モノマー、活性光線硬化性オリゴマー及び活性光線硬化性樹脂の少なくとも1以上を含む、熱転写シートと、熱転写受像シートとの組合せ。
  9. 請求項1~のいずれか一項に記載の熱転写シート、及び被転写体を準備する工程と、
    前記被転写体上に、前記熱転写シートが備える前記転写層を転写する工程と、
    前記被転写体上に転写した前記転写層に対し、活性光線を照射する工程と、を備える、
    印画物の製造方法。
  10. 前記被転写体が、第2基材と、樹脂層とを備える、熱転写受像シートであって、
    前記樹脂層が、活性光線硬化性モノマー、活性光線硬化性オリゴマー及び活性光線硬化
    性樹脂の少なくとも1以上を含み、
    前記被転写体上に転写した転写層に対し、活性光線を照射する工程において、前記樹脂層に対しても、活性光線を照射する、請求項に記載の印画物の製造方法。
  11. 請求項1~のいずれか一項に記載の熱転写シートを用いて製造された印画物であって、
    被転写体と、転写層とを備え、
    前記転写層が、活性光線硬化性モノマー及び活性光線硬化性オリゴマーの少なくとも一方により構成される重合物を含む、色材層を備える印画物。
  12. 前記被転写体が、第2基材と、樹脂層とを備える、熱転写受像シートであって、
    前記樹脂層が、活性光線硬化性モノマー、活性光線硬化性オリゴマー及び活性光線硬化性樹脂の少なくとも1以上が、重合した重合物を含む、請求項11に記載の印画物。
  13. 熱転写シートと、熱転写受像シートとの組合せであって、
    第1基材と、転写層とを備える、熱転写シートと
    第2基材と、樹脂層とを備える、熱転写受像シートとを備え、
    前記転写層は、色材層を備え、
    前記色材層は、色材と、活性光線硬化性モノマー及び活性光線硬化性オリゴマーの少なくとも一方と、を含み、
    前記転写層の、波長360nmにおける紫外線透過率が、20%以上であり、
    前記樹脂層が、活性光線硬化性モノマー、活性光線硬化性オリゴマー及び活性光線硬化性樹脂の少なくとも1以上を含む、熱転写シートと、熱転写受像シートとの組合せ。
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