JPWO2018008691A1 - キャリアテープ - Google Patents

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航 吉増
悠貴 中田
悠貴 中田
誠二 島田
誠二 島田
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Abstract

平坦部(3)と、平坦部(3)に形成された凹状の収納部(2)とを有するシート(1)であるキャリアテープ(10)であって、収納部(2)の裏面の面積が収納部(2)の開口部の面積に対して90%以上の大きさであることを特徴とするキャリアテープ。

Description

本発明は、キャリアテープに関する。本願は、2016年7月7日に、日本に出願された特願2016−135298号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
電子部品等を保管、輸送、装着する際には、電子部品等の製品を収納する凹状の収納部が一定間隔で設けられているキャリアテープが広く使用されている。
キャリアテープは、収納部に製品が収納された後、カバーテープでシールされ、各種サイズのリールに巻き取られて用いられる(特許文献1)。
収納部に製品が収納される前のキャリアテープは、リールに巻き取られた状態で存在する。このとき、巻き取られたキャリアテープは、キャリアテープ同士が重なった状態であるため、上側のキャリアテープの収納部が下側のキャリアテープの収納部と重なって嵌合し、下側のキャリアテープの収納部が押し広げられて変形してしまうという問題が生じていた。
特開2011−225257号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、リールに巻き取られたキャリアテープの収納部同士が嵌合しにくく、収納部の変形が抑制されたキャリアテープを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は以下の構成を採用した。
[1]平坦部と、平坦部に形成された凹状の収納部とを有するシートであるキャリアテープであって、収納部の裏面の面積が収納部の開口部の面積に対して90%以上の大きさであることを特徴とするキャリアテープ。
[2]収納部の開口周縁部の曲率半径が平坦部のシートの厚みの1/2以下であることを特徴とする[1]に記載のキャリアテープ。
[3]収納部の底面を形成する部分のシートの厚さが、平坦部のシートの厚さよりも小さいことを特徴とする[1]又は[2]に記載のキャリアテープ。
[4]収納部の底面を形成する部分のシートの厚さから、収納部の側部を形成する部分のシートの厚さを引いた差が、0.05mmよりも小さい値となることを特徴とする[1]〜[3]のいずれか一つに記載のキャリアテープ。
[5]前記シートの裏側における、前記収納部の側部と平坦部との間に溝部を有することを特徴とする[1]〜[4]のいずれか一つに記載のキャリアテープ。
本発明のキャリアテープは、リールに巻き取られたキャリアテープの収納部同士が嵌合しにくく、収納部の変形が抑制されている。
本発明の第一実施形態にかかるキャリアテープの平面図である。 図1AにおけるX1−X1断面図である。 図1AにおけるY1−Y1断面図である。 本発明の第二実施形態にかかるキャリアテープの平面図である。 図2AにおけるX2−X2断面図である。 図2AにおけるY2−Y2断面図である。 本発明の第一実施形態にかかるキャリアテープの製造装置の一例を示す部分断面図である。 図3Aの製造装置の第二の金型の平面図である。 収納部底部を押し込む前の本発明のキャリアテープの一例である。 本発明のキャリアテープの一例である。 本発明の第二実施形態にかかるキャリアテープの製造装置の一例を示す部分断面図である。 図5Aの製造装置の第二の金型の平面図である。 図5BにおけるX3−X3断面図である。 図5BにおけるY3−Y3断面図である。
(キャリアテープ)
本発明のキャリアテープの第一実施形態について、以下に図面を参照して説明する。
図1A〜図1Cに示すように、キャリアテープ10は、長尺状のシート1の一方の面(表側の面ともいう)に開口する複数の凹状の収納部2を有する。シート1には、複数の収納部2がシート1の長さ方向に離間して並設される。図示しないが、複数の収納部2はシート1の長さ方向に加えて、幅方向にも離間して並設されていてもよい。また、シート1には、収納部2とシート1の側縁との間に、複数のスプロケットホール(送り穴)4が、シート1の長さ方向に離間して並設されている。シート1において、収納部2を形成する部位及びスプロケットホール4以外の部分を、平坦部3という。平坦部3の表側の面及び裏面は平面である。
キャリアテープ10を形成するシート1の長さとしては、例えば、1m以上4,000m以下とすることができる。シート1の幅としては、例えば、4mm以上12mm以下とすることができる。シート1の長さ方向と幅方向は直交している。
シート1の長さ方向に離間して並設された隣り合う収納部2の間隔としては、例えば0.1mm以上8mm以下とすることができる。隣り合うスプロケットホール4の間隔としては、例えば2mm以上4mm以下とすることができる。
収納部2は、シート1の表側の面側に開口する凹状の窪みである。収納部2は、底部がシート1の他方の面(裏面ともいう)に膨出している。
収納部2の底部を構成するシート1の部分の裏面を外底面6といい、収納部2の側部を構成するシート1の部分の裏面を外側面7という。外側面7は、平坦部3を構成する部分のシート1の裏面に隣接する曲面と、外底面6に隣接する曲面とを含む。外底面6は平面である。
収納部2の裏面の面積(以下、裏底面面積Aともいう)とは、外底面6の面積をいう。裏底面面積Aは、外底面6の幅W1と、外底面6の長さL1との積である。ここで、外底面6の幅W1はシート1の長手方向に沿う長さであり、外底面6の長さL1はシート1の幅方向に沿う長さである。
収納部2の底部を構成するシート1の部分の表側の面を内底面8といい、収納部2の側部を構成するシート1の部分の表側の面を内側面9という。内側面9は、平坦部3を構成する部分のシート1の表側の面に隣接する曲面と、内底面8に隣接する曲面とを含む。内底面8は平面である。
シート1の裏面における収納部2の外側面7が立ち上がる部分を外周縁11という。
内側面9の、平坦部3を構成する部分のシート1の表側の平面に隣接する曲面を、開口周縁部5という。開口周縁部5と内側面9の中央側の平面との境界線5aで囲まれる面を開口面という。収納部2の開口面の面積を、収納部2の開口部の面積(以下、開口面積B)ともいう。開口面積Bは、開口面の幅W2と、開口面の長さL2との積である。開口面は、シート1の幅方向を長手、シート1の長さ方向を短手とする平面視略矩形である。開口面の幅W2はシート1の長手方向に沿う長さであり、開口面の長さL2はシート1の幅方向に沿う長さである。
本発明のキャリアテープは、収納部2の裏面の面積が開口部の面積に対して90%以上の大きさであることを特徴とする。裏底面面積A/開口面積B、すなわち開口面積Bに対する裏底面面積Aの大きさの割合は、90〜110%であることが好ましく、97〜103%であることがより好ましい。
裏底面面積A/開口面積Bが上記範囲内にあることにより、キャリアテープ10がリールに巻き取られた場合に収納部2同士が嵌合しにくく(すなわち、上下に重なった2つの収納部2のうち、上の収納部2の外底面6が下の収納部2の開口部に嵌合しにくく)することができる。
本実施形態のキャリアテープ10は、開口周縁部5の曲率半径Rが平坦部3のシート1の厚みの1/2以下であることが好ましく、平坦部3のシート1の厚みの1/4以下であることがより好ましい。開口周縁部5の曲率半径Rが上記範囲内にあることにより、キャリアテープ10がリールに巻き取られた場合に収納部2同士が嵌合しにくくすることができる。
本実施形態のキャリアテープ10は、収納部2の底面を形成する部分のシートの厚さ(以下、底部厚さともいう)が、平坦部3のシート1の厚さ(以下、平坦部厚さともいう)よりも小さいものであることが好ましい。平坦部厚さから底部厚さを引いた差、すなわち(平坦部の厚さ−底部の厚さ)は、0.05mm以上であることが好ましく、0.10mm以上であることがより好ましく、0.15mm以上であることがさらに好ましい。前記(平坦部の厚さ−底部の厚さ)の上限値としては、0.40mm以下が好ましく、0.30mm以下がより好ましい。
平坦部厚さを基準としたときの底部厚さとの差(平坦部の厚さ−底部の厚さ)が、上記範囲内にあることにより、後の製造方法に記載するように収納部2の裏底面面積Aを大きくすることができるため、キャリアテープ10がリールに巻き取られた場合に収納部2同士が嵌合しにくくすることができる。
本実施形態のキャリアテープ10は、収納部2の側部を形成する部分のシートの厚さ(以下、側部厚さともいう)が、底部厚さと比較したときに極端に薄くならないことが好ましい。底部厚さから側部厚さを引いた差、すなわち(底部厚さ−側部厚さ)は、0.05mmよりも小さい値となることが好ましく、0mm以下(すなわち側部厚さが底部厚さと同じ厚さ又は底部厚さより厚いこと)がより好ましく、−0.05mmより小さい(すなわち側部厚さが底部厚さより0.05mmを超えて厚い)ことが更に好ましい。
(底部厚さ−側部厚さ)が上記範囲内にあることにより、後の製造方法に記載するように開口周縁部5の曲率半径Rを小さくすることができるため、キャリアテープ10がリールに巻き取られた場合に収納部2同士が嵌合しにくくすることができる。
(底部厚さ−側部厚さ)の下限値としては、例えば、−0.30mm程度が挙げられる。
本発明のキャリアテープの第二実施形態について、以下に図面を参照して説明する。
図2A〜図2Cに示すように、キャリアテープ20は、溝部12を有すること以外はキャリアテープ10と同様である。溝部12は、シート1の裏側において、収納部2の側部と平坦部3との間に存在する窪みである。溝部12は、2つの第一の溝部12aと、2つの第二の溝部12bとをいう。
第一の溝部12aは、シート1の裏面の収納部2の外周縁11(即ちシート1における収納部2の外側面7が立ち上がる部分)に、シート1の幅方向に延びている。2つの第一の溝部12aは、収納部2を挟んで互いに対向するように形成されている。第二の溝部12bは、収納部2の外周縁11に、シート1の長さ方向に延びている。2つの第二の溝部12bは、収納部2を挟んで互いに対向するように形成されている。第一の溝部12aと第二の溝部12bとは、収納部2の外周縁11の角部において、つながっていてもよく、離間していてもよい。
シート1の裏面から見て外周縁11に沿う溝部12を有することにより、後の製造方法に記載するように開口周縁部5の曲率半径Rを小さくすることができる。このため、キャリアテープ20がリールに巻き取られた場合に収納部2同士が嵌合しにくくすることができる。
対向する2つの第一の溝部12aの長さL10は互いに同じであることが好ましい。2つの長さL10が異なる場合、これらの長さの比は0.9〜1.1であることが好ましい。対向する2つの第二の溝部12bの長さL20は互いに同じであることが好ましい。2つの長さL20が異なる場合、これらの長さの比は0.9〜1.1であることが好ましい。
シート1の裏面から平面視した各溝部12の長さは、各溝部12の長さ方向に沿う各外周縁11の長さを100%としたとき、50%以上120%以下が好ましく、60%以上110%以下がより好ましく、70%以上100%以下がさらに好ましい。第一の溝部12aと第二の溝部12bが重なる領域がある場合、その重なる領域は各々の溝部12の長さに含まれる。
以上で説明したキャリアテープ10,20における収納部2の大きさは、収納部2をシート1の裏面から平面視した形状が略矩形である場合、外周縁11の長さと幅で決定される。本発明の効果がより一層発揮される観点から、収納部2は下記の大きさであることが好ましい。
シート1の長手方向(即ちキャリアテープ20の長手方向)に沿う外周縁11の長さは、0.20mm以上2.00mm以下が好ましい。
シート1の幅方向(即ちキャリアテープ20の幅方向)に沿う外周縁11の長さは、0.50mm以上3.00mm以下が好ましい。
シート1の長手方向に沿う外周縁11の長さは、シート1の幅方向に沿う外周縁11の長さよりも短いことが好ましい。
具体的な収納部2の大きさとしては、例えば、シート1の幅方向に沿う外周縁11の長さが0.30mm以上0.60mm以下であり、且つ、シート1の長手方向に沿う外周縁11の長さが0.15mm以上0.45mm未満である大きさが挙げられる。
本発明のキャリアテープの平坦部のシートの厚さは、マイクロゲージを用いて、5箇所の平坦部のシートの厚さを測定し、平均した値である。
以下、マイクロスコープを用いて観察したキャリアテープの断面、及び光学顕微鏡測定機を用いて測定した部位を含むキャリアテープの断面は、収納部の開口部の中央付近を含む断面とする。
収納部の底面を形成する部分のシートの厚さは、マイクロスコープを用いて観察した前記断面において収納部の底面の中央付近の厚さを、任意の5つの収納部について測定し、平均した値である。収納部の側部を形成する部分のシートの厚さは、マイクロスコープを用いて観察した前記断面において収納部の任意の側部の中央付近の厚さを、任意の5つの収納部について測定し、平均した値である。
本発明のキャリアテープの収納部の外底面の幅(図1BのW1参照)は、光学顕微鏡測定機を用いて拡大倍率100倍に設定して、外底面の中央の平坦部(外側面7につながる湾曲部を除く)の長さ(キャリアテープの長手方向に沿う長さ)を、任意の5つの収納部について測定し、平均した値である。同様に、外底面の長さ(図1CのL1参照)は、外底面の中央の平坦部の長さ(キャリアテープの幅方向に沿う長さ)を、任意の5つの収納部について測定し、平均した値である。
本発明のキャリアテープの収納部における開口面の幅(図1BのW2参照)は、光学顕微鏡測定機を用いて拡大倍率100倍に設定して、キャリアテープの長手方向における開口面の中央の長さ(図1Bの5a〜5aの差し渡しの長さ)を、任意の5つの収納部について測定し、平均した値を開口面の幅とする。ここで、図1Bの5aは、内側面9と湾曲した開口周縁部5の境界上にある。
同様に、収納部における開口面の長さ(図1CのL2参照)は、光学顕微鏡測定機を用いて拡大倍率100倍に設定して、キャリアテープの幅方向における開口面の中央の長さ(図1Cの5a〜5aの差し渡しの長さ)を、任意の5つの収納部について測定し、平均した値を開口面の長さとする。ここで、図1Cの5aは、内側面9と湾曲した開口周縁部5の境界上にある。
本発明のキャリアテープの収納部における開口周縁部の曲率半径(図1BのR参照)は、次のように求められる。まず、分解能1μm以下の画像計測が可能なマイクロスコープを用いて拡大倍率300倍に設定して、キャリアテープの長手方向の断面における開口周縁部を観察する。次いで、その開口周縁部の輪郭(R線上)の任意の3点の座標から、曲率半径を算出する。本発明の開口周縁部の曲率半径は、任意の5つの収納部について求めた曲率半径の平均値である。
本発明のキャリアテープの溝部の長さは、キャリアテープの裏面から平面視した溝部を、光学顕微鏡測定機を用いて拡大倍率100倍に設定して観察し、各溝部について任意の5つの溝部を測定し、平均した値である。本発明のキャリアテープに形成された収納部の各辺の長さは、キャリアテープの裏面から外周縁を、光学顕微鏡測定機を用いて拡大倍率100倍に設定して観察して、各辺について任意の5つの辺の長さを測定し、平均した値である。
(キャリアテープの製造方法)
本発明のキャリアテープは、第一の金型と第二の金型とで、シートを挟圧し、収納部を形成することによって製造することができる。
本発明の第一実施形態のキャリアテープの製造方法の一例について、図3A〜図3Bの製造装置100を用いて製造を行う場合を説明する。
図3A〜図3Bにおいて、製造装置100は第一の金型110と第二の金型120とを有する。まず、第一の金型110の挟圧面111と第二の金型120の挟圧面121とが、図3Aに示すように対向離間した状態で、第一の金型110と第二の金型120とを配置する。挟圧面111と挟圧面121との間に、任意の温度に加熱され軟化したシート1を送り込む。
次いで、ドローパンチ112をパンチ受入孔122に挿入するようにパンチ孔113から突出させる。突出されたドローパンチ112は、そのパンチ端面114をシート1に押し当てた状態で、シート1をパンチ受入孔122に押し込む。押し込まれたシート1は、パンチ受入孔122内で延伸されて、収納部2が形成される。
得られたシート1は、図4Aのように収納部2の底部厚さと平坦部厚さとが略同じものである。ここで、収納部2の底部を形成するシートの部分を上方に押しこむことによって、図4Bのように収納部2の裏面が広くなり、裏底面面積が開口面積に対して90%以上のキャリアテープが得られる。またこの際、底部厚さが平坦部厚さよりも小さいキャリアテープが得られる。また、(底部厚さ−側部厚さ)が0.05mmより小さいキャリアテープが得られる。この結果、収納部2の開口周縁部5の曲率半径Rが小さくなる。
図4Aのシート1の外底面6をパンチ受入孔122内において上方に押し込む方法としては、例えば、次の方法が挙げられる。形成された収納部2内にドローパンチ112が在り、ドローパンチ112が収納部2の内底面8を押している状態において、パンチ受入孔122の底面をシート1の外底面6に押し上げる方法が挙げられる。このように、シート1の収納部2の底面をドローパンチ112とパンチ受入孔122の底面で挟み、収納部2の底面を平坦化することによって、底部厚さ、側部厚さ、開口周縁部の曲率半径を調整することができる。
本発明の第二実施形態のキャリアテープの製造方法の一例について、図5A〜図5Dの製造装置200を用いて製造を行う場合を説明する。
図5Aにおいて、製造装置200は第一の金型110と第二の金型220とを有する。本発明の第二実施形態のキャリアテープの製造方法は、図3の第二の金型120の代わりに、凸部(リブともいう)を有する第二の金型220を用いること以外は、第一実施形態のキャリアテープの製造方法と同様である。
第二の金型120は、第一のリブ223と第二のリブ224とを有する。ドローパンチ112を突出させることにより、シート1をパンチ受入孔222に押し込む際、挟圧面221に形成された第一のリブ223がシート1を圧縮することで第一の溝部12aが形成され、第二のリブ224がシート1を圧縮することで第二の溝部12bが形成される。この際、シート1は、第一のリブ223及び第二のリブ224で強固に挟持されているため、シート1がパンチ受入孔222に向かってずれたりせず、十分に延伸される。この結果、収納部2の開口周縁部5の曲率半径Rが小さくなる。
以上で説明した製造方法に適用可能なシート1を構成する高分子材料としては、従来のプレス加工に用いられる樹脂シートの高分子材料が適用でき、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリエーテルイミド等が挙げられる。なかでも、高分子の全モノマー構成単位に対するスチレンのモノマー単位の含有量が50モル%以上100モル%以下であるポリスチレン系樹脂が好ましい。スチレンモノマー以外のモノマーとしては、スチレンと共重合可能な公知のモノマーが適用可能である。
以下、実施例によって本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によっては限定されない。
(収納部の変形評価)
リールに巻き取られた際に、キャリアテープの収納部同士が嵌合しにくく、収納部の変形が抑制されているかについて、下記の収納部変形率を指標として評価した。
キャリアテープをリールに巻き取り、巻き取り前の開口面積Bと巻き取り後の開口面積B’から収納部変形率を以下の式により算出した。この際、巻き取り後の開口面積B’は、巻き取り後のキャリアテープをリールから繰り出して、前述した方法により測定した。
収納部変形率(%)=[(開口面積B’−開口面積B)/開口面積B]×100
算出した収納部変形率は、その絶対値が0%に近いほど、収納部同士が嵌合しにくく、変形が少なかったことを示す。
図3A〜図3Bの製造装置100と同様の金型を用い、厚み0.2mmのポリスチレン系樹脂シートに収納部を設けた。収納部の底部を押し込むことにより、図1A〜図1Cに示すキャリアテープ10と同様のキャリアテープとした。形成した収納部2の形状の詳細を表1に示す。
第二の金型は、図3A〜図3Bに示すものと同様とし、下記の仕様とした。
ドローパンチのパンチ端面:長手0.4mm、短手0.2mm
受入孔開口部:長手0.5mm、短手0.3mm
押出深さ:0.3mm
得られたキャリアテープをリールに巻き取り、巻き取り前後の収納部の変形評価を行った。結果を表1に示す。
Figure 2018008691
[実施例2〜9、比較例1〜3]
用いるシートの厚み及び/又は底部の厚さを変更した以外は、実施例1と同様にして表1に記載のキャリアテープを得た。収納部の形状の詳細及び収納部の変形率を算出した結果を表1,2に示す。
[実施例10]
図5A〜図5Dの製造装置200と同様の金型を用い、厚み0.2mmのポリスチレン系樹脂シートに収納部を設けた。収納部の底部を押し込むことにより、図2A〜図2Cに示すキャリアテープ20と同様のキャリアテープとした。収納部の形状の詳細を表2に示す。
第二の金型は、図5A〜図5Dに示すものと同様とし、下記の仕様とした。
ドローパンチのパンチ端面:長手0.4mm、短手0.2mm
受入孔開口部:長手0.5mm、短手0.3mm
押出深さ:0.3mm
第一のリブの長さl1:0.27mm
第一のリブの幅w1:0.1mm
第一のリブの高さh1:0.1mm
第二のリブの長さl2:0.13mm
第二のリブの幅w2:0.1mm
第二のリブの高さh2:0.1mm
得られたキャリアテープをリールに巻き取り、巻き取り前後の収納部の変形評価を行った。結果を表1に示す。
Figure 2018008691
[実施例11〜18、比較例4〜6]
用いるシートの厚み及び/又は底部の厚さを変更した以外は、実施例10と同様にして表1,2に記載のキャリアテープを得た。収納部の形状の詳細及び収納部の変形率を算出した結果を表1,2に示す。
実施例1〜18で確認されたように、裏底面面積Aが開口面積Bに対して90%以上の大きさである場合に、収納部の変形率が低くなった。実施例1〜18で確認されたように、開口周縁部曲率半径が平坦部のシートの厚みの1/2以下である場合に、収納部の変形率が低くなった。また、実施例1〜18で確認されたように、底部厚さが平坦部厚さより小さい場合に、収納部の変形率が低くなった。実施例1〜18で確認されたように、底部厚さから側部厚さを引いた差が0.05mmよりも小さい値となる場合に、収納部変形率が低くなった。
本発明のキャリアテープは、リールに巻き取られたキャリアテープの収納部同士が嵌合しにくく、収納部の変形が抑制されたキャリアテープである。したがって、本発明のキャリアテープは、電子部品を適性に出し入れ、収納でき、好適に利用できる。
10 キャリテープ
20 キャリテープ
1 シート
2 収納部
3 平坦部
4 スプロケットホール
5 開口周縁部
5a 境界線
6 外底面
7 外側面
8 内底面
9 内側面
11 外周縁
12 溝部
12a 第一の溝部
12b 第二の溝部
100 製造装置
110 第一の金型
111 挟圧面
112 ドローパンチ
113 パンチ孔
114 パンチ端面
120 第二の金型
121 挟圧面
122 パンチ受入孔
200 製造装置
220 第二の金型
221 挟圧面
222 パンチ受入孔
223 第一のリブ
224 第二のリブ
[実施例2〜9、比較例1〜3]
用いるシートの厚み及び/又は底部の厚さを変更した以外は、実施例1と同様にして表1に記載のキャリアテープを得た。収納部の形状の詳細及び収納部の変形率を算出した結果を表1,2に示す。
次に示す実施例10、実施例13及び実施例18は、比較例である。

Claims (5)

  1. 平坦部と、平坦部に形成された凹状の収納部とを有するシートであるキャリアテープであって、収納部の裏面の面積が収納部の開口部の面積に対して90%以上の大きさであることを特徴とするキャリアテープ。
  2. 収納部の開口周縁部の曲率半径が平坦部のシートの厚みの1/2以下であることを特徴とする請求項1に記載のキャリアテープ。
  3. 収納部の底面を形成する部分のシートの厚さが、平坦部のシートの厚さよりも小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載のキャリアテープ。
  4. 収納部の底面を形成する部分のシートの厚さから、収納部の側部を形成する部分のシートの厚さを引いた差が、0.05mmよりも小さい値となることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のキャリアテープ。
  5. 前記シートの裏側における、前記収納部の側部と平坦部との間に溝部を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のキャリアテープ。
JP2017568311A 2016-07-07 2017-07-05 キャリアテープ Pending JPWO2018008691A1 (ja)

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