JP5262303B2 - 金属板のプレス成形方法 - Google Patents

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Description

本発明は、金属板のプレス成形方法に関するものである。
金属板(例えば、鋼板)を用いて、閉断面部材等のような、通常のプレス成形設備では製造が困難な形状の部材を製造する場合、従来は、複数のプレス加工工程に分割して行うか、複数の部材の接合によって行ってきた(例えば、特許文献1〜5参照)。
特開平03−184685号公報 特開2001−162324号公報 特開2001−300672号公報 特開2004−160553号公報 特開2006−116552号公報
しかし、特許文献1〜5等に記載のような従来の製造方法では、複数のプレス加工工程や複数部材のつなぎ合わせなど、複雑な工程が必要であった。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、通常のプレス成形設備(複雑な機構を一切使用しない通常のプレス機と金型)を用いて、金属板から閉断面部材を容易に製造することができる金属板のプレス成形方法を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は以下のような特徴を有する。
[1]一工程のプレス加工によって、1枚の金属板から、複数の角部を有する閉断面部材を成形する方法において、
中央が凸形状のパンチ、中央が凹形状のパッド、前記パッドを収納するダイを有するプレス成形装置を用いて、
前記金属板の端部から2番目の角部を、前記中央が凸形状のパンチと前記中央が凹形状のパッドで成形する際に、
前記金属板の前記2番目の角部となる位置に塑性曲げ変形を与えるとともに、前記2番目の角部となる位置と、当該2番目の角部と隣接する角部となる位置の間に弾性曲げ変形を与えることで、前記閉断面部材を成形することを特徴とする金属板のプレス成形方法。
本発明においては、通常のプレス成形設備を用いて、金属板から閉断面部材を複数の工程を要することなく容易に製造することができる。
本発明は、金属板のスプリングバックを活用して、通常のプレス成形設備(複雑な機構を一切使用しない通常のプレス機と金型)を用いて、金属板から閉断面部材を一工程のプレス成形で製造するものであり、永久的な変形を与えたい部位に塑性曲げ変形を与えるとともに、所定の部位に弾性曲げ変形を与えておき、除荷後に、弾性曲げ変形を与えておいた部位のスプリングバックによって金属板の成形を進行させて、所望の形状の閉断面部材を得るようにしたものである。
なお、本発明において、「閉断面部材」とは、互いに向き合った面が2組以上ある断面形状を備えた部材を意味しており、例えば、図1に一例を示すような断面形状を備えた部材である。すなわち、図1(a)は正方形断面の部材、図1(b)は矩形断面の部材、図1(c)は一部が開口した矩形断面の部材、図1(d)は矩形に仕切りを入れた断面の部材である。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[実施形態1]
この実施形態1においては、図2に示すように、通常のプレス機と金型(ここでは、パンチ11、ダイ12、パッド13)を用いて、金属板(ブランク)10を一工程のプレス成形によって、図1(a)に示したような正方形断面の部材に成形するものである。
すなわち、図3(a)〜(e)に成形過程を示すように、パンチ11の上昇に伴って、金属板10の成形が進行していき、パンチ11が上昇を完了した時点で、図3(f)に示すような形状となる。なお、図3(b)〜(e)ではパンチ11は省略している。
これによって、図3(f)においては、正方形の角部となるB点とC点とD点には、塑性曲げ変形が与えられているとともに、正方形の辺となるBC間とCD間には弾性曲げ変形が与えられている。
そして、図3(f)の状態から除荷すると、BC間およびCD間がスプリングバックで復元して直線になるとともに、金属板10の両端のA点とE点が接近する方向に成形が進行する。これによって、最終的に、図3(g)に示すように、正方形断面が得られる。
なお、上記において、B点とC点とD点に与える塑性曲げ変形の曲げ角度は、B点とC点とD点におけるスプリングバックを見込んだ角度としておく(例えば、84°)。また、BC間とCD間に与える弾性曲げ変形の曲げ半径は、B点等に与える曲げ角度を考慮しながら、BC間およびCD間が塑性変形しないように適切に定める。
ここで、このプレス成形方法について、有限要素法によって確認した結果を図4〜図6に示す。図4は、その際の解析モデルを示す斜視図であり、図5は、ダイ12が下降を完了した時点での金属板10の形状である。そして、図6は、金属板10が図5に示した形状から除荷した後にどのような形状になるかを計算した結果である。
なお、ここでは、金属板(ブランク)10は、材料強度が1180MPaで、板厚が1.2mm、板幅が150mmの鋼板とし、パッド圧は10ton、摩擦係数は0.12、パンチ11の上昇速度は0.5m/sとした。
その結果、図6(a)に示した形状(図5に示した形状)から、図6(b)、(c)に示すように正方形断面の部材となり、このプレス成形方法によって、所望の形状が得られることが確認された。
このようにして、この実施形態1においては、通常のプレス成形設備を用いて、金属板10から正方形断面の部材を一工程で製造することができる。
ちなみに、鋼板に対して弾性範囲内で与えることができる最小の曲げ半径(弾性限界曲げ半径)を図7に示すが、降伏点YPが高く、板厚が薄いほど、弾性限界曲げ半径は小さくなる。
そして、上記のプレス成形方法によって製造が可能な正方形断面の一辺の最小長さを図8に示すが、降伏点YPが高く、板厚が薄いほど、製造が可能な正方形断面の一辺の最小長さは短くなる。
[実施形態2]
この実施形態2においては、上記の実施形態1と同様の手法によって、金属板を一工程のプレス成形で、図1(d)に示したような複雑な閉断面形状に成形するものである。
すなわち、図9(a)に示すように、角部となるB点、C点、D点、E点、F点には、所定の曲げ角度の塑性曲げ変形を与えるとともに、辺となるBC間、CD間、DE間、EF間には所定の曲げ半径の弾性曲げ変形を与えておく。
そして、図9(a)の状態から順序よく除荷すると、BC間、CD間、DE間、EF間がスプリングバックして直線になるとともに、各部位が接近する方向に成形が進行する。これによって、最終的に、図9(b)に示すような閉断面形状が得られる。
このようにして、この実施形態2においては、通常のプレス成形設備を用いて、金属板から複雑な閉断面形状の部材を一工程で製造することができる。
本発明において成形する閉断面形状の部材の例を示す図である。 本発明の実施形態1において用いるプレス成形設備の説明図である。 本発明の実施形態1の説明図である。 本発明の実施形態1に関する解析モデルを示す図である。 本発明の実施形態1に関する解析モデルの説明図である。 本発明の実施形態1に関する解析結果を示す図である。 本発明の実施形態1に関する弾性限界曲げ半径を示すグラフである。 本発明の実施形態1に関する一辺の最小長さを示すグラフである。 本発明の実施形態2の説明図である。
符号の説明
10 金属板(ブランク)
11 パンチ
12 ダイ
13 パッド

Claims (1)

  1. 一工程のプレス加工によって、1枚の金属板から、複数の角部を有する閉断面部材を成形する方法において、
    中央が凸形状のパンチ、中央が凹形状のパッド、前記パッドを収納するダイを有するプレス成形装置を用いて、
    前記金属板の端部から2番目の角部を、前記中央が凸形状のパンチと前記中央が凹形状のパッドで成形する際に、
    前記金属板の前記2番目の角部となる位置に塑性曲げ変形を与えるとともに、前記2番目の角部となる位置と、当該2番目の角部と隣接する角部となる位置の間に弾性曲げ変形を与えることで、前記閉断面部材を成形することを特徴とする金属板のプレス成形方法。
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