JP5245755B2 - プレス成形品、プレス成形品の製造方法および製造装置 - Google Patents

プレス成形品、プレス成形品の製造方法および製造装置 Download PDF

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本発明は、プレス成形品、プレス成形品の製造方法および製造装置に関する。
車両のサスペンション部品等に適用されるハット状断面のプレス成形品は、テーラードブランクから製造される(例えば、特許文献1参照。)。テーラードブランクは、2枚の異種鋼板を予め接合して一体化することで形成されており、異種鋼板の一方は、厚肉の鋼板からなり、剛性または強度が必要な局所部位(例えば、他部品の取付け面)に適用され、異種鋼板の他方は、薄肉の鋼板からなり、剛性または強度が比較的要求されない部位に適用される。
特開2005−152975号公報
異種鋼板の一方が薄肉の鋼板からなるため、ハット状断面のプレス成形品の軽量化を図ることが可能であるが、製造コストに問題を有する。つまり、異種鋼板の接合は、異種鋼板の突合せ部を溶接することで実施されるため、高度な突合せ精度が要求され、生産性を向上させることが困難であり、製造コストの上昇を招いている。
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、ハット状断面のプレス成形品の軽量化および製造コストの低減を図ることを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一様相は、ハット状断面の部品をプレス成形により製造する方法であって、用意工程、配置工程、撓み工程および増肉工程を有する。前記用意工程においては、離間している一対の側壁部と、前記側壁部の端部同士を連結する連結壁部を有するハット状断面の予備成形体を用意する。前記配置工程においては、成形型内に前記予備成形体を配置する。前記撓み工程においては、前記成形型の型締め動作の途中において、前記成形型により前記予備成形体を押圧することにより、前記ハット状断面の延びる方向の一部分における前記連結壁部を撓ませる。前記増肉工程においては、前記撓ませた部位を、前記成形型によって圧縮かつ押込むことにより、材料流動を発生させて、前記一部分における前記連結壁部の板厚と前記側壁部の一方の板厚とを、前記型締め動作の前における板厚に比較し、少なくとも部分的に増加させる。なお、前記連結壁部における板厚を増加させる部位と、前記側壁部の一方における板厚を増加させる部位とは、前記連結壁部と前記側壁部の一方とを連結するコーナー部を介して、連続的に位置している。
上記目的を達成するための本発明の別の一様相は、離間している一対の側壁部と、前記側壁部の端部同士を連結する連結壁部とを有し、予備成形体から製造されるハット状断面のプレス成形品である。当該プレス成形品は、前記ハット状断面の延びる方向の一部分における前記連結壁部の板厚と前記側壁部の一方の板厚とが、プレス成形によって、前記プレス成形の前における板厚に比較し、少なくとも部分的に増加している。そして、前記板厚が増加している部位の板厚は、当該部位の周辺部の板厚より大きく、かつ、前記連結壁部における板厚が増加している部位と、前記側壁部の一方における板厚が増加している部位とは、前記連結壁部と前記側壁部の一方とを連結するコーナー部を介して一体化している。
上記目的を達成するための本発明の別の一様相は、ハット状断面の部品をプレス成形により製造する装置であって、離間している一対の側壁部と、前記側壁部の端部同士を連結する連結壁部とを有するハット状断面の予備成形体が、配置されて型締めされる成形型を有する。当該成形型は、前記予備成形体の内側に配置されるパンチ部と、前記パンチ部との相対的な移動により、前記予備成形体の外側の面をパンチ部側へ押圧するダイ部とを含んでおり、型締め時における前記パンチ部と前記ダイ部により形成されるキャビティの断面厚は、前記ハット状断面の延びる方向の一部分における前記側壁部の一方および前記連結壁部に関し、前記予備成形体の板厚より、少なくとも部分的に大きく設定されている。そして、前記パンチ部および前記ダイ部は、型締め動作の途中において、前記予備成形体を押圧することにより、前記一部分における前記連結壁部を撓ませ、前記撓ませた部位を、圧縮かつ押込むことにより、材料流動を発生させ、前記一部分における前記連結壁部の板厚と前記側壁部の一方の板厚とを、前記型締め動作の前における板厚に比較し、少なくとも部分的に増加させるよう構成されている。なお、前記連結壁部における板厚を増加させる部位と、前記側壁部の一方における板厚を増加させる部位とは、前記連結壁部と前記側壁部の一方とを連結するコーナー部を介して、連続的に位置している。
本発明の一様相および別の一様相に係る方法および装置によれば、ハット状断面の延びる方向の一部分における連結壁部の板厚と側壁部の一方の板厚とが、プレス成形によって、プレス成形の前における板厚に比較し、少なくとも部分的に増加しており、板厚が増加している部位の板厚は、当該部位の周辺部の板厚より大きく、かつ、連結壁部における板厚が増加している部位と、側壁部の一方における板厚が増加している部位とは、連結壁部と側壁部の一方とを連結するコーナー部を介して一体化しているプレス成形品(部品)が製造される。プレス成形品の剛性または強度は、板厚が増加している部位によって確保され、かつ、板厚が増加している部位は、前記一部分の全体ではなく、少なくとも側壁部の他方が含まれていないため、プレス成形品の軽量化を容易に図ることが可能である。また、板厚が増加している部位は、突合せ溶接が適用されるテーラードブランクに比較し、良好な生産性を有するプレス成形によって形成されているため、製造コストが低減される。したがって、ハット状断面のプレス成形品の軽量化および製造コストの低減を図ることが可能である。
本発明の別の一様相に係るプレス成形品は、ハット状断面の延びる方向の一部分における連結壁部の板厚と側壁部の一方の板厚とが、予備成形体における対応する部位の板厚に比較し、少なくとも部分的に増加しており、かつ、板厚が増加している部位の板厚は、当該部位の周辺部の板厚より大きい。また、連結壁部における板厚が増加している部位と、側壁部の一方における板厚が増加している部位とは、連結壁部と側壁部の一方とを連結するコーナー部を介して一体化している。プレス成形品の剛性または強度は、板厚が増加している部位によって確保され、かつ、板厚が増加している部位は、前記一部分の全体ではなく、少なくとも側壁部の他方が含まれていないため、プレス成形品の軽量化を容易に図ることが可能である。また、板厚が増加している部位は、突合せ溶接が適用されるテーラードブランクに比較し、良好な生産性を有するプレス成形によって形成されているため、製造コストが低減される。したがって、ハット状断面のプレス成形品の軽量化および製造コストの低減を図ることが可能である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るプレス成形品を説明するための斜視図、図2は、図1の線II−IIに関する断面図、図3は、図1の線III−IIIに関する断面図である。
本発明の実施の形態に係るプレス成形品(部品)120は、開断面をする略多角形状長尺物であり、ハット状断面を呈し、離間している一対の側壁部124A,124Bと、側壁部124A,124Bの端部同士を連結する連結壁部126とを有し、ブランク(予備成形体)をプレス成形することで得られる。プレス成形品120の長手方向Y(ハット状断面の延びる方向)に沿った長さは、長手方向Yと直交する周方向Pの長さ(側壁部124A,124Bおよび連結壁部126の合計長さ)より、大きい。側壁部124A,124Bと連結壁部126との境界に位置し、側壁部124A,124Bと連結壁部126を連結するコーナー部は、円弧状であり、側壁部124A,124Bと連結壁部126とは、連続的かつ滑らかに連結されている。
プレス成形品120は、長手方向Yの両端部132,138の中間に位置する中央部位(ハット状断面の延びる方向の一部分)136に配置される増肉領域(板厚が増加している部位)137を有する。増肉領域137は、剛性または強度が必要な局所部位に位置し、プレス成形によって、その板厚が、プレス成形前における板厚に比較し、増加している。
増肉領域137は、例えば、アーム等の別部品を締結するためのブラケット150を、プレス成形品120の片側に固定するために使用され、良好な固定強度を確保することが可能である。特に、固定に溶接が適用される場合、疲労強度が向上するため、好ましい。また、増肉領域137に、締結手段としてのナットを直接固定することで、ナットの根元の強度向上のために配置される補強プレートを廃止したり、タップ加工を施した穴部を形成し、ナットを廃止したり、することも可能である。
増肉領域137は、図3に示されるように、連結壁部126の一部および側壁部(側壁部の一方)124Bの全長を覆うように位置しており、連結壁部126における板厚が増加している増肉部位126Bと、側壁部124Bにおける板厚が増加している増肉部位とは、連結壁部126と側壁部124Bとを連結するコーナー部を介して一体化している。中央部位136における増肉領域137を除いた残余部(周辺部)および両端部(周辺部)132,138の板厚は、図2に示されるように、プレス成形前における板厚と同一である。つまり、増肉領域137の板厚は、中央部位136における連結壁部126の非増肉部位126Aと側壁部(側壁部の他方)124A、および、両端部132,138における側壁部124A,124Bおよび連結壁部126の板厚より大きい。つまり、コーナー部に隣接する連結壁部126の端部の板厚は、側壁部124Aを連結している連結壁部126の端部の板厚より大きい。
プレス成形品120の剛性または強度は、増肉領域137によって確保され、かつ、増肉領域137は、中央部位136の全体ではなく、側壁部(側壁部の他方)124Aが含まれておらず、かつ、連結壁部126には非増肉部(残余部)126Aが存在しているため、プレス成形品120の軽量化を容易に図ることが可能である。また、増肉領域137は、突合せ溶接が適用されるテーラードブランクに比較し、良好な生産性を有するプレス成形によって形成されているため、製造コストが低減される。したがって、プレス成形品120の軽量化および製造コストの低減を図ることが可能である。
増肉領域137の硬度は、プレス成形による加工硬化(圧縮応力)によって、周辺部の硬度より大きくなっている。そのため、硬度が必要な用途に適用することが可能である。
なお、ハット状断面は、側壁部124A,124Bが互いに略平行に位置しかつ連結壁部126および側壁部124A,124Bが略平坦である構成に限定されない。例えば、ハット状断面には、側壁部124A,124Bが交差する方向に傾斜している構成や、側壁部124A,124Bの長さが異なっている構成や、連結壁部126および/又は側壁部124A,124Bが湾曲した構成も含まれる。
図4は、本発明の実施の形態に係るプレス成形品が適用されるサスペンション部品を説明するための平面図である。
サスペンション部品140は、中空状断面を有し、縁部が互いに溶接された上部サイドメンバおよび下部サイドメンバを有する。上部サイドメンバおよび下部サイドメンバは、開断面をする長尺物であり、プレス成形品120を適用することで、サスペンション部品140の軽量化および製造コストの低減を図ることが可能である。
なお、プレス成形品は、サスペンション部品に適用する形態に限定されず、他の車両用構造部材に適用することも可能である。他の車両用構造部材は、例えば、リンク部品、ブラケット部品、サイドシルアウターレインフォース等のボディ本体部品、ラダーフレーム等のフレーム部材である。
次に、本発明の実施の形態に係るブランクおよびプレス成形品の製造装置を説明する。
図5は、本発明の実施の形態に係るブランクを説明するための斜視図、図6は、図5の線VI−VIに関する断面図、図7は、本発明の実施の形態に係るプレス成形品の製造装置を説明するための断面図、図8は、図7の線VIII−VIIIに関する断面図である。
本発明の実施の形態に係るブランク100は、例えば、シート状の圧延材を予めプレス成形することによって予備成形されており、その形状は、プレス成形品120の形状に略対応しており、図5に示されるように、離間している一対の側壁部104A,104Bと、側壁部104の端部同士を連結する連結壁部106とを有する。側壁部104A,104Bと連結壁部106との境界に位置し、側壁部104A,104Bと連結壁部106を連結するコーナー部は、円弧状であり、側壁部104A,104Bと連結壁部106とは、連続的かつ滑らかに連結されている。
ブランク100の中央部位(ハット状断面の延びる方向の一部分)116は、拡張部(押込み部)114を有する。拡張部114は、側壁部(側壁部の一方)104Bにおける連結壁部側の反対に位置する自由端側から突出している。拡張部114は、周長拡張部位を構成しており、中央部位116における周方向Pの断面周長は、両端部(周辺部)112,118における周方向Pの断面周長よりも長い。拡張部114は、後述するように、板厚の増加を引き起こす材料流動を、容易に発生させるために形成されており、拡張部114を、自由端側から突出させ、ブランク100における拡張部114を含む断面の周長を、ブランク100の他の部分の断面の周長よりも長く設定している。つまり、中央部位116における側壁部(側壁部の他方)104Aには拡張部114が配置されていないため、中央部位116は、図6に示されるように、非対称な断面形状を有している。
拡張部114の突出量(サイズ)Lは、押込み比を考慮して設定することが好ましい。押込み比は、板厚を増加させる一部分における周方向領域の断面周長を、前記一部分の周辺部における周方向領域の断面周長によって減じ、さらに、プレス成形品における前記一部分に対応する部分における周方向領域の断面周長によって除した値である。つまり、押込み比は、材料流動量と対応するため、押込み比を大きく設定すると、増肉効果が向上する。しかし、押込み比の設定が大き過ぎると、プレス成形の際、過度の湾曲部が形成される。当該湾曲部は、延ばされず、消失しないため、座屈を発生させる。したがって、拡張部のサイズは、座屈の発生を避けるため、押込み比が過大とならないように設定することが好ましい。
なお、ブランク100の中央部位116における連結壁部106は、非増肉予定部位(板厚を増加させる部位を除いた残余部)106Aおよび増肉予定部位(板厚を増加させる部位)106Bを有する。非増肉予定部位106Aは、プレス成形品120の中央部位136における連結壁部126の非増肉部位126Aに対応しており、拡張部114が配置されていない側壁部104Aに連結される。増肉予定部位106Bは、連結壁部126の増肉部位126Bに対応しており、拡張部114が配置される側壁部(側壁部における板厚を増加させる部位)104Bに連結される。増肉予定部位106Bと側壁部104Bとは、連結壁部106と側壁部104Bとを連結するコーナー部を介して、連続的に位置している。
本発明の実施の形態に係るプレス成形品の製造装置は、ブランク100からプレス成形品120を得るためのプレス成形型を有する。プレス成形型は、図6および図7に示されるように、近接離間自在に配置される上型(ダイ部)160および下型(パンチ部)170と、側方型180とを有する。
上型160は、プレス成形品120の外面形状に対応するハット状断面のキャビティ面を備えており、かつ、凹部162、可動型164、スプリング機構166を有する。上型160のキャビティ面は、プレス成形品120の連結壁部126に対応する押圧部、および、プレス成形品120の側壁部124A,124Bに対応しかつ型締め方向Xに延長する垂直壁部を有する。押圧部と垂直壁部との境界に位置し、押圧部と垂直壁部を連結する屈曲部は、湾曲状であり、押圧部と垂直壁部とは、連続的かつ滑らかに連結されている。
凹部162は、下型170に配置されるブランク100の中央部位116における連結壁部106の非増肉予定部位106Aと相対するように位置決めされる。可動型164は、略矩形のブロック状であり、凹部162から出没自在に配置されており、ブランク100の外側に位置している。可動型164は、プレス成形品120の中央部位136における連結壁部126の非増肉部位126Aに対応する押圧部を有し、凹部162に後退した際に、上型160の押圧部が滑らかなキャビティ面を形成し得るように、構成されている。
スプリング機構166は、可動型164を凹部162から突出する方向に付勢するために使用される付勢力発生手段である。可動型164の付勢力は、型締めに影響を及ぼさないように型締め力より小さく、かつ、ブランク100を塑性変形し得る値に設定されている。スプリング機構166は、構造が単純であり好ましいが、例えば、アクチュエータや油圧シリンダによって、代用することも可能である。
下型170は、上型160との間にブランク100が配置されて型締めするために使用され、プレス成形品120の内面形状に対応するハット状断面のキャビティ面および段差部174を有する。下型170のキャビティ面は、プレス成形品120の連結壁部126に対応する押圧部172、および、プレス成形品120の側壁部124A,124Bに対応しかつ型締め方向Xに延長する垂直壁部を有する。
押圧部172は、くぼみ部位172Bおよび隆起部位172Aを有する。くぼみ部位172Bは、下型170に配置されるブランク100の中央部位116における連結壁部106の増肉予定部位106Bと相対するように配置される。隆起部位172Aは、前記連結壁部106の非増肉予定部位106Aと相対するように配置される。押圧部172と垂直壁部との境界に位置し、押圧部172と垂直壁部とを連結する屈曲部は、円弧状であり、押圧部と垂直壁部とは、連続的かつ滑らかに連結されている。
型締め時において、ブランク100の中央部位116における連結壁部106の増肉予定部位106Bおよび側壁部104Bに相対する、上型160の押圧部および垂直壁部と、下型170のくぼみ部位172Bおよび垂直壁部とにより形成されるキャビティの断面厚は、ブランク100の板厚より大きく、増肉が可能となるように設定されている。つまり、コーナー部に隣接する連結壁部106の端部に対応するキャビティの断面厚は、型締め時において、側壁部104Aを連結している連結壁部106の端部に対応するキャビティの断面厚より大きく設定されている。
一方、ブランク100の中央部位116における連結壁部106の非増肉予定部位106Aおよび側壁部104Aに相対する、可動型164の押圧部を含む上型160の押圧部および垂直壁部と、下型170の隆起部位172Aおよび垂直壁部とにより形成されるキャビティの断面厚は、ブランク100の板厚と一致しており、増肉されない。また、ブランク100の両端部112,118に相対する上型160のキャビティ面と下型170のキャビティ面とにより形成されるキャビティの断面厚は、ブランク100の板厚と一致しており、増肉されない。つまり、型締め時における下型170と上型160により形成されるキャビティの断面厚は、長手方向Yの一部分における側壁部の一方および連結壁部に関し、ブランクの板厚より、少なくとも部分的に大きく設定されている。
段差部174は、長手方向Yに延長しており、ブランク100が下型170に配置される際に、ブランク100の拡張部114と当接し、ブランク100を支持すように位置決めされている。
側方型180は、ブランク100の長手方向Yの端面108と当接するように位置決めされ、上型160および下型170の側方に配置される。側方型180は、型締めされてプレス成形される際に、端面108の移動を制止することによって、ブランク100の長手方向Yに関する材料流動を抑制するための抑制手段である。
なお、可動型164が出没自在に配置される凹部162は、貫通孔とすることも可能である。また、可動型164の後退を制止して位置決めするための制止手段を配置し、型締め完了時において、可動型164の押圧部を含めて上型160の押圧部が滑らかなキャビティ面を形成するように、可動型164を強制的に制止することも可能である。
次に、本発明の実施の形態に係るプレス成形品の製造方法を説明する。
図9、図10および図11は、本発明の実施の形態に係るプレス成形品の製造方法における拡張部の押込み過程、湾曲部の形成および湾曲部の消失を、それぞれ説明するための断面図である。
本発明の実施の形態に係るプレス成形品の製造方法は、用意工程、配置工程、撓み工程および増肉工程を有する。
配置工程においては、ブランク100が用意される。配置工程においては、上型160および下型170の間(成形型内)にブランク100を配置する。撓み工程においては、上型160および下型170の型締め動作の途中において、上型160によりブランク100を押圧することにより、中央部位116における連結壁部106を、撓ます。増肉工程においては、撓ませた部位(連結壁部106)を、上型160および下型170によって圧縮かつ押込むことにより、材料流動を発生させ、中央部位116における連結壁部106の一部と側壁部104Bの板厚を、型締め動作前の板厚に比較し、増加させる。なお、中央部位116における連結壁部の増肉予定部位106Bと側壁部104Bとは、連結壁部106と側壁部104Bとを連結するコーナー部を介して、連続的に位置している。
詳述すると、まず、ブランク100が、下型170に配置される。ブランク100の中央部位116における側壁部104Bの自由端側から突出している拡張部114は、下型170の段差部174と当接する(図7参照)。一方、両端部112,118における側壁部104Aは、拡張部114を有しないため、下型170の段差部174から離間している。
型締めしてプレス成形するために、下型170に向かって上型160が降下すると、上型160の凹部162から突出している可動型164の押圧部は、下型170に配置されるブランクの中央部位116における連結壁部の非増肉予定部位106Aと当接する(図8参照)。可動型164の付勢力は、連結壁部の増肉予定部位106Bを介して、増肉予定部位106Bが連結されている側壁部104Bに伝達され、側壁部104Bに配置される拡張部114を、下型170の段差部174に向かって押圧し、拡張部114を変形させる(図9(A)〜(C)参照)。拡張部114は、側壁部104Bの自由端側から突出しているため、押込むことでその材料を流動させることが容易である。撓み方向は、型締め方向Xとなる。
この際、ブランクの中央部位116における連結壁部106に相対する上型160の押圧部と下型170の押圧部172との隙間は、側壁部104A,104Bに相対する上型160の垂直壁部と下型170の垂直壁部との隙間よりも大きく設定されているため、拡張部114の材料は上方に流動し、押込まれる。ブランクの中央部位116における連結壁部106の非増肉予定部位106Aは、上型160の押圧部から離間しているが、可動型164の押圧部に当接しており、増肉予定部位106Bは、下型170の段差部174に支持された側壁部104Bに連結しているため、連結壁部106は、下型側に撓むこととなる(湾曲部が形成される)。つまり、撓み工程において、可動型164によって、連結壁部106を下型側に押圧することによって、連結壁部106における撓み形成を促進する。このため、例えば、撓み難い形状のハット状断面のブランクであっても、連結壁部を容易に撓ませることができるため、適用範囲を拡げることが可能である。
なお、ブランクの中央部位116における連結壁部の増肉予定部位106Bに相対する上型160の押圧部と下型170のくぼみ部位172Bとの隙間は、連結壁部の非増肉予定部位106Aに相対する可動型164の押圧部と下型170の隆起部位172Aとの隙間よりも大きいため、図10に示されるように、連結壁部の増肉予定部位106Bが主として撓むことになる。
その後、ブランクの中央部位116における連結壁部106を、可動型164の押圧部を含む上型160の押圧部と下型170の押圧部172とにより挟み込むことにより、連結壁部106を型締め方向Xから圧縮するとともに、下型170の段差部174に支持された側壁部104A,104Bの自由端側から圧縮する。これにより、ブランクの中央部位116における連結壁部106の湾曲部が消失し、連結壁部106に送り込んだ材料によって、図11に示されるように、中央部位116における連結壁部106の増肉予定部位106Bの板厚および側壁部104Bの板厚を増加させる。つまり、コーナー部に隣接する連結壁部106の端部の板厚を、側壁部104Aを連結している連結壁部106の端部の板厚より大きくなるように、増肉する。
また、上型160の押圧部と垂直壁部とは連続的かつ滑らかに連結されているため、連結壁部106の増肉予定部位106Bに送り込んだ材料の一部は、側壁部104B側に向かって円滑に案内されて戻され、側壁部104Bの板厚を増加させる。さらに、板厚の増加を引き起こす連結壁部106の湾曲部は、上記のように、連結壁部の増肉予定部位106Bにおいて主として形成されるため、増肉予定部位106Bの板厚の増加を容易に達成することができる。
一方、ブランク100の両端部112,118には、拡張部114が設けられておらず、かつ、ブランク100の両端部112,118に対応する上型160のキャビティ面および下型170のキャビティ面により形成されるキャビティの断面厚は、ブランク100の板厚と一致している。したがって、材料流動は生じず、増肉されない。
そして、型締めが完了することにより、プレス成形品120が得られる。つまり、ブランク100の中央部位116における連結壁部106の増肉予定部位106Bおよび側壁部104Bの板厚は、プレス成形前における板厚に比較して増加し、増肉領域137(プレス成形品120の中央部位136における連結壁部126の増肉部位126Bおよび側壁部124B)を構成することになる。
ブランク100の中央部位116における連結壁部106の非増肉予定部位106Aと側壁部104A、両端部112,118における連結壁部106と側壁部104A,104Bの板厚は、プレス成形前における板厚と同一であり、増肉領域137の周辺部(プレス成形品120の中央部位136における連結壁部126の非増肉部位126Aと側壁部124A、および、両端部132,138における連結壁部126と側壁部124A,124B)を構成することになる。
プレス成形品120の剛性または強度は、増肉領域137によって確保されるため、プレス成形品120の軽量化を容易に図ることが可能である。また、増肉領域137は、突合せ溶接が適用されるテーラードブランクに比較し、良好な生産性を有するプレス成形によって形成されているため、製造コストが低減される。したがって、ハット状断面のプレス成形品の軽量化および製造コストの低減を図ることが可能である。
なお、型締めの完了時、可動型164は、凹部162に後退し、可動型164の押圧部を含めて上型160の押圧部が滑らかなキャビティ面を形成する。したがって、可動型164の押圧部によって連結壁部106を傷つけることが排除され、可動型164の押圧部に対応する跡あるいは窪み部が形成される不具合の発生が抑制され、部品(プレス成形品)の外観品質を向上させることができる。
また、上型160および下型170の側方には、側方型180が位置している。側方型180は、ブランク端面108と当接し、その移動を制止する。拡張部114の材料は、ブランク100の長手方向Yに流動することが抑制されるため、周方向Pに主として流動する。したがって、増肉効率の低下を抑制することができる。
次に、本発明の実施の形態に係る変形例1〜6を説明する。
図12は、本発明の実施の形態に係る変形例1を説明するための斜視図である。
可動型164は、図12に示されるように、適宜省略することも可能である。この場合、ブランク100の中央部位116における連結壁部106は、上型160の押圧部によって直接的に押圧されて、下型側に撓まされる(湾曲部が形成される)。
図13は、本発明の実施の形態に係る変形例2を説明するための斜視図である。
プレス成形品120の増肉領域137は、連結壁部126の一部のみならず全長を占めるようにすることも可能である。この場合、図13に示されるように、下型170の押圧部172を平坦とし、かつ、型締め時におけるキャビティの断面厚の設定を変更することで、適用することが可能である。キャビティの断面厚の設定の変更は、例えば、ブランク100の中央部位116における連結壁部106に相対する、上型160の押圧部と下型170の押圧部172とにより形成されるキャビティの断面厚を、ブランク100の中央部位116における側壁部104Bに相対する、上型160の垂直壁部と下型170の垂直壁部とにより形成されるキャビティの断面厚と一致させ、増肉が可能となるように変更することである。
図14は、本発明の実施の形態に係る変形例3を説明するための斜視図である。
プレス成形品(部品)120の増肉領域137は、側壁部124Bの全長を占める形態に限定されず、一部のみを占めるようにすることも可能である。この場合、図14に示されるように、型締め時におけるキャビティの断面厚を、型締め方向Xに関し、変化させることで、適用することが可能である。
つまり、ブランク100の中央部位116における側壁部104Bの自由端側に相対する、上型160の垂直壁部と下型170の垂直壁部とにより形成されるキャビティの断面厚を、ブランク100の板厚と一致させ、増肉されないように設定(コーナー部に隣接する側壁部104Bの端部に対応するキャビティの断面厚を、側壁部104Bにおける連結壁部側の反対に位置する自由端側の端部に対応するキャビティの断面厚より大きく設定)することも可能である。これにより、コーナー部に隣接する側壁部124Bの板厚が、側壁部124Bにおける連結壁部側の反対に位置する自由端側の端部の板厚より大きいプレス成形品)120が得られる。
図15は、本発明の実施の形態に係る変形例4を説明するための斜視図、図16は、図15の線XVI−XVIに関する断面図である。
増肉を可能とする材料流動は、側壁部104Bの自由端側から突出している拡張部114を押込んで発生させる形態に限定されない。例えば、図15および図16に示されるように、ブランク100の中央部位116における連結壁部106の外側面から膨出する張出し部115を押込んで、張出し部115の材料を流動させることで、増肉を可能とする材料流動を発生させることも可能である。張出し部115は、連結壁部106の外側面から膨出ているため、拡張部114と同様に、押込むことでその材料を流動させることが容易である。張出し部115の膨出量(サイズ)Eは、拡張部114の突出量Lと同様に、座屈の発生を避けるため、押込み比が過大とならないように、設定することが好ましい。
なお、張出し部115は、増肉予定部位106Bに対応させて局所的に配置されており、かつ、側壁部104Bから連続に延長している頂部と、頂部から、増肉予定部位106Bと非増肉予定部位106Aとの境界に向かって膨出量Eが減少している傾斜部とを有しており、連結壁部106は、非対称な断面形状を有している。したがって、張出し部115を押込む場合、連結壁部106の増肉予定部位106Bが主として撓むことになるため、連結壁部106の板厚の部分的な増加を容易に達成することができる。
図17は、本発明の実施の形態に係る変形例5を説明するための斜視図、図18は、図17の線XVIII−XVIIIに関する断面図である。
張出し部115は、増肉予定部位106Bに対応させて局所的に配置する形態に限定されず、例えば、図17および図18に示されるように、ブランク100の中央部位116における連結壁部106の周方向Pの全長に渡って(非増肉予定部位106Aおよび増肉予定部位106Bの両方に)配置することも可能である。この場合、側壁部104Bから連続に延長している頂部と、頂部から、連結壁部106と104Bとを連結するコーナー部に向かって膨出量Eが減少している傾斜部を有することで、連結壁部106の板厚の部分的な増加を容易に達成することができる。
図19は、本発明の実施の形態に係る変形例6を説明するための斜視図、図20は、図19の線XX−XXに関する断面図である。
プレス成形品120の長手方向Yの形状は、直線状に限定されず、長手方向Yに湾曲した湾曲部を有することも可能あり、湾曲部の形状は、L字状、C字状、鋭角状、なだらかな円弧状などである。例えば、図19に示されるように、L字状の湾曲部を有するプレス成形品120における伸びフランジ側への増肉領域137の形成は、長手方向Yに湾曲したL字状の湾曲部を有するブランク100における伸びフランジ側の側壁部104Aに、図20に示されるように、拡張部114を配置することで、達成することが可能である。
図21は、本発明の実施の形態に係る変形例7を説明するための斜視図、図22は、図21の線XXII−XXIIに関する断面図、図23は、本発明の実施の形態に係る変形例8を説明するための斜視図、図24は、図23の線XXIV−XXIVに関する断面図である。
プレス成形品120における伸びフランジ側における増肉領域137の形成は、拡張部114を適用する形態に限定されず、図21および図22に示されるように、連結壁部106の一部(局所的)に配置される張出し部115によっても、達成することが可能である。また、この場合、張出し部115は、図23および図24に示されるように、連結壁部106の周方向Pの全長に渡って配置することも可能である。
以上のように、本実施の形態に係るプレス成形品によれば、長手方向の一部分における連結壁部の板厚と側壁部の一方の板厚とが、ブランクにおける対応する部位の板厚に比較し、少なくとも部分的に増加しており、かつ、板厚が増加している部位である増肉領域の板厚は、当該部位の周辺部の板厚より大きい。また、連結壁部における増肉領域と、側壁部の一方における増肉領域とは、連結壁部と側壁部の一方とを連結するコーナー部を介して一体されている。したがって、プレス成形品の剛性または強度は、増肉領域によって確保され、かつ、増肉領域は、前記一部分の全体ではなく、少なくとも側壁部の他方が含まれていないため、プレス成形品の軽量化を容易に図ることが可能である。また、増肉領域は、突合せ溶接が適用されるテーラードブランクに比較し、良好な生産性を有するプレス成形によって形成されているため、製造コストが低減される。したがって、ハット状断面のプレス成形品の軽量化および製造コストの低減を図ることが可能である。
また、増肉領域の硬度は、プレス成形による加工硬化(圧縮応力)によって、周辺部の硬度より大きいため、硬度が必要な用途に適用することが可能である。
本実施の形態に係るプレス成形品を製造するための方法および装置によれば、長手方向の一部分における連結壁部の板厚と側壁部の一方の板厚とが、プレス成形によって、プレス成形の前における板厚に比較し、少なくとも部分的に増加しており、増肉領域の板厚は、当該部位の周辺部の板厚より大きく、かつ、連結壁部における増肉領域と、側壁部の一方における増肉領域とは、連結壁部と側壁部の一方とを連結するコーナー部を介して一体化しているプレス成形品(部品)が製造される。プレス成形品の剛性または強度は、増肉領域によって確保され、かつ、増肉領域は、前記一部分の全体ではなく、少なくとも側壁部の他方が含まれていないため、プレス成形品の軽量化を容易に図ることが可能である。また、増肉領域は、突合せ溶接が適用されるテーラードブランクに比較し、良好な生産性を有するプレス成形によって形成されているため、製造コストが低減される。したがって、ハット状断面のプレス成形品の軽量化および製造コストの低減を図ることが可能である。
ブランクにおける板厚が増加される側壁部に、自由端側から突出する拡張部を配置する場合、押込むことでその材料を流動させることが容易である。
上型に、連結壁部における撓み形成を促進する可動型を配置する場合、例えば、撓み難い形状のハット状断面のブランクであっても、連結壁部を容易に撓ませることができるため、適用範囲を拡げることが可能である。
連結壁部の増肉予定部位が、長手方向と直交する周方向に関し、部分的であり、連結壁部の非増肉予定部位を、可動型によって、下型側に押圧する場合、連結壁部の板厚の部分的な増加を容易に達成することができる。
連結壁部の外側面から膨出する張出し部を、連結壁部における増肉予定部位に対応させて局所的に配置したり、周方向の全長に渡って配置しかつ非増肉予定部位と側壁部の他方とを連結するコーナー部に向かって膨出量を減少している傾斜部を有するように構成し、かつ、上型によって張出し部を下型側に押込んで、張出し部の材料を流動させる場合も、連結壁部の板厚の部分的な増加を容易に達成することが可能である。なお、張出し部は、拡張部に対して排他的ではなく、例えば、連結壁部および側壁部に、張出し部および拡張部をそれぞれ配置することも可能である。
型締めの完了時、可動型は、凹部に後退し、可動型の押圧部を含めて上型の押圧部が滑らかなキャビティ面を形成する。したがって、可動型の押圧部によって連結壁部を傷つけることが排除され、可動型の押圧部に対応する跡あるいは窪み部が形成される不具合の発生が抑制され、部品(プレス成形品)の外観品質を向上させることができる。
上型および下型の側方には、側方型が位置している。側方型は、ブランク端面と当接し、その移動を制止する。拡張部の材料は、ブランクの長手方向Yに流動することが抑制されるため、周方向に主として流動する。したがって、増肉効率の低下を抑制することができる。
増肉領域は、中央部位に配置される形態に限定されず、例えば、拡張部や張出し部を両端部に配置したり、一方の端部のみに配置したりすることで、両端部あるいは一方の端部に配置することも可能である。また、拡張部や張出し部を、ブランクの長手方向に間をあけて複数配置することも可能である。この場合、プレス成形品は、その長手方向に間をあけて配置される増肉領域を有することなる。
増肉領域における側壁部の板厚と連結壁部の板厚とは、同一であることに限定されず、例えば、キャビティの断面厚を、側壁部と連結壁部とで異ならせることで、側壁部の板厚と連結壁部の板厚とを異ならせることも可能である。
ブランクの拡張部は、側壁部の自由端側から突出している形状に限定されず、プレス成形品の形状に応じて、同一平面状に位置させたり、後退した形状(凹部形状)とすることも可能である。この場合、下型の段差部に、拡張部と当接する突出部位を設けることによって、拡張部を押込むことが可能である。
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の範囲内で種々改変することができる。
プレス成形品の製造装置に、予備成形機能を付加することで、予備成形されていない平板状板材(素材)からプレス成形品への製造を、一連の工程で実施するように構成することで、作業性および生産性を向上させることも可能である。
ブランクにおける板厚が増加される部位の縁部に、板厚の増加を引き起こす材料の周辺部への流動を抑制するための抑制手段を設けることで、増肉効率を向上させることも可能である。抑制手段は、圧縮応力の伝達を阻害する構造を有しておれば、特に限定されず、例えば、貫通孔、スリット、凹部および屈曲部が適用可能である。
貫通孔のサイズおよび設置数は、ブランクにおける板厚が増加される部位のサイズおよび形状に応じて、適宜設定することが好ましい。スリットは、圧延材からブランクを成形する際に、打抜き加工によって形成することが、生産性およびコストの点で好ましい。しかし、スリットを、機械加工によって別途形成することも可能である。スリットの幅および長さは、ブランクにおける板厚が増加される部位のサイズおよび形状に応じて、適宜設定することが好ましい。プレス成形後、必要に応じ、スリットを、溶接などによって接合し、剛性を確保することも可能である。
凹部は、薄肉部からなり、スリットに比べ、剛性に対する影響が少ない点で好ましい。凹部は、圧延材からブランクを成形する際に、プレス成形によって形成することが、生産性およびコストの点で好ましい。しかし、凹部を、機械加工によって別途形成したり、ブランクに鋳造を適用する場合には、鋳造時に一括して凹部を形成したりすることも可能である。凹部の幅および長さは、ブランクにおける板厚が増加される部位のサイズおよび形状に応じて、適宜設定することが好ましい。
屈曲部は、薄肉部からなる凹部に比べ、剛性にする影響が少ない点で好ましい。屈曲部の断面形状は、特に限定されないが、変形が容易である形状、例えば、なだらかな円弧形状とすることで、プレス成形品における残留跡を消失(あるいは縮小)させることが好ましい。屈曲部は、圧延材からブランクを成形する際に、プレス成形によって形成することが、生産性およびコストの点で好ましい。しかし、ブランクに鋳造を適用する場合には、鋳造時に一括し屈曲部を形成することも可能である。屈曲部の大きさおよび長さは、ブランクにおける板厚が増加される部位のサイズおよび形状に応じて、適宜設定することが好ましい。
本発明の実施の形態に係るプレス成形品を説明するための斜視図である。 図1の線II−IIに関する断面図である。 図1の線III−IIIに関する断面図である。 本発明の実施の形態に係るプレス成形品が適用されるサスペンション部品を説明するための平面図である。 本発明の実施の形態に係るブランクを説明するための斜視図である。 図5の線VI−VIに関する断面図である。 本発明の実施の形態に係るプレス成形品の製造装置を説明するための断面図である。 図7の線VIII−VIIIに関する断面図である。 本発明の実施の形態に係るプレス成形品の製造方法における拡張部の押込み過程を示している断面図である。 本発明の実施の形態に係るプレス成形品の製造方法における湾曲部の形成を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態に係るプレス成形品の製造方法における湾曲部の消失を説明するための断面図である。 本発明の実施の形態に係る変形例1を説明するための斜視図である。 本発明の実施の形態に係る変形例2を説明するための斜視図である。 本発明の実施の形態に係る変形例3を説明するための斜視図である。 本発明の実施の形態に係る変形例4を説明するための斜視図である。 図15の線XVI−XVIに関する断面図である。 本発明の実施の形態に係る変形例5を説明するための斜視図である。 図17の線XVIII−XVIIIに関する断面図である。 本発明の実施の形態に係る変形例6を説明するための斜視図である。 図19の線XX−XXに関する断面図である。 本発明の実施の形態に係る変形例7を説明するための斜視図である。 図21の線XXII−XXIIに関する断面図である。 本発明の実施の形態に係る変形例8を説明するための斜視図である。 図23の線XXIV−XXIVに関する断面図である。
符号の説明
100 ブランク(予備成形体)、
104A,104B 側壁部、
106 連結壁部、
106A 非増肉予定部位(板厚を増加させる部位を除いた残余部)、
106B 増肉予定部位(板厚を増加させる部位)、
108 端面、
112,118 端部、
114 拡張部(押込み部)、
115 張出し部、
116 中央部位(ハット状断面の延びる方向の一部分)、
120 プレス成形品、
124A,124B 側壁部、
126 連結壁部、
126A 非増肉部位(周辺部)、
126B 増肉部位、
132,138 端部(周辺部)、
136 中央部位、
137 増肉領域(板厚が増加している部位)、
140 サスペンション部品、
150 ブラケット、
160 上型(ダイ部)、
162 凹部、
164 可動型、
166 スプリング機構、
170 下型(パンチ部)、
172 押圧部、
172A 隆起部位、
172B くぼみ部位、
174 段差部、
180 側方型、
E 膨出量、
L 突出量、
P 周方向、
X 型締め方向、
Y 長手方向。

Claims (21)

  1. ハット状断面の部品をプレス成形により製造する方法であって、
    離間している一対の側壁部と、前記側壁部の端部同士を連結する連結壁部を有するハット状断面の予備成形体を用意する用意工程、
    成形型内に前記予備成形体を配置する配置工程、
    前記成形型の型締め動作の途中において、前記成形型により前記予備成形体を押圧することにより、前記ハット状断面の延びる方向の一部分における前記連結壁部を撓ませる撓み工程、および、
    前記撓ませた部位を、前記成形型によって圧縮かつ押込むことにより、材料流動を発生させて、前記一部分における前記連結壁部の板厚と前記側壁部の一方の板厚とを、前記型締め動作の前における板厚に比較し、少なくとも部分的に増加させる増肉工程を有しており、
    前記連結壁部における板厚を増加させる部位と、前記側壁部の一方における板厚を増加させる部位とは、前記連結壁部と前記側壁部の一方とを連結するコーナー部を介して、連続的に位置している
    ことを特徴とする方法。
  2. 前記増肉工程において、前記コーナー部に隣接する前記連結壁部の端部の板厚を、前記側壁部の他方を連結している前記連結壁部の端部の板厚より大きくなるように、増肉する
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記増肉工程において、前記コーナー部に隣接する前記側壁部の一方の端部の板厚を、前記側壁部の一方における連結壁部側の反対に位置する自由端側の端部の板厚より大きくなるように、増肉する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の方法。
  4. 前記用意工程において用意される前記予備成形体は、前記一部分の前記側壁部の一方における連結壁部側の反対に位置する自由端側に配置される押込み部を有し、
    前記撓み工程において、前記押込み部を連結壁部側に押込み、前記押込み部の材料を流動させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記予備成形体の前記押込み部を、前記自由端側から突出させ、前記予備成形体における前記押込み部を含む断面の周長を、前記予備成形体の他の部分の断面の周長よりも長く設定したことを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 前記用意工程において用意される前記予備成形体は、前記一部分における前記連結壁部の外側面から膨出する張出し部を有し、
    前記撓み工程において、前記張出し部を連結壁部側に押込み、前記張出し部の材料を流動させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記成形型は、前記予備成形体の内側に配置されるパンチ部、および、前記予備成形体の外側に配置されるダイ部を有し、
    前記ダイ部は、前記ダイ部の押圧部から出没自在に配置される可動型を有し、
    前記撓み工程において、前記可動型によって、前記連結壁部をパンチ部側に押圧することによって、前記連結壁部における撓み形成を促進することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記連結壁部における板厚を増加させる部位は、前記ハット状断面の延びる方向と直交する周方向に関し、部分的であり、
    前記成形型は、前記予備成形体の内側に配置されるパンチ部、および、前記予備成形体の外側に配置されるダイ部を有し、
    前記ダイ部は、前記ダイ部の押圧部から出没自在に配置される可動型を有し、
    前記撓み工程において、前記可動型によって、前記連結壁部における板厚を増加させる部位を除いた残余部を、パンチ部側に押圧することによって、前記連結壁部における撓み形成を促進することを特徴とする請求項4〜6のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記連結壁部における板厚を増加させる部位は、前記ハット状断面の延びる方向と直交する周方向に関し、部分的であり、
    前記用意工程において用意される前記予備成形体は、前記連結壁部の外側面から膨出する張出し部を有し、
    前記張出し部は、前記連結壁部における板厚を増加させる部位に対応させて部分的に配置されている、あるいは、前記周方向の全長に渡って配置されかつ膨出量は前記連結壁部と前記側壁部の他方とを連結するコーナー部に向かって減少しており、
    前記撓み工程において、前記張出し部を連結壁部側に押込み、前記張出し部の材料を流動させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  10. 離間している一対の側壁部と、前記側壁部の端部同士を連結する連結壁部とを有し、予備成形体から製造されるハット状断面のプレス成形品であって、
    前記ハット状断面の延びる方向の一部分における前記連結壁部の板厚と前記側壁部の一方の板厚とが、プレス成形によって、前記プレス成形の前における板厚に比較し、少なくとも部分的に増加しており、
    前記板厚が増加している部位の板厚は、当該部位の周辺部の板厚より大きく、かつ、
    前記連結壁部における板厚が増加している部位と、前記側壁部の一方における板厚が増加している部位とは、前記連結壁部と前記側壁部の一方とを連結するコーナー部を介して一体化している
    ことを特徴とするプレス成形品。
  11. 前記コーナー部に隣接する前記連結壁部の端部の板厚は、前記側壁部の他方を連結している前記連結壁部の端部の板厚より大きいことを特徴とする請求項10に記載のプレス成形品。
  12. 前記コーナー部に隣接する前記側壁部の一方の端部の板厚は、前記側壁部の一方における連結壁部側の反対に位置する自由端側の端部の板厚より大きいことを特徴とする請求項10又は請求項11に記載のプレス成形品。
  13. 前記板厚が増加している部位の硬度は、前記プレス成形による加工硬化によって、前記周辺部の硬度より大きいことを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載のプレス成形品。
  14. ハット状断面の部品をプレス成形により製造する装置であって、
    離間している一対の側壁部と、前記側壁部の端部同士を連結する連結壁部とを有するハット状断面の予備成形体が、配置されて型締めされる成形型を有し、
    前記成形型は、前記予備成形体の内側に配置されるパンチ部と、前記パンチ部との相対的な移動により、前記予備成形体の外側の面をパンチ部側へ押圧するダイ部とを含んでおり、
    型締め時における前記パンチ部と前記ダイ部により形成されるキャビティの断面厚は、前記ハット状断面の延びる方向の一部分における前記側壁部の一方および前記連結壁部に関し、前記予備成形体の板厚より、少なくとも部分的に大きく設定されており、
    前記パンチ部および前記ダイ部は、
    型締め動作の途中において、前記予備成形体を押圧することにより、前記一部分における前記連結壁部を撓ませ、
    前記撓ませた部位を、圧縮かつ押込むことにより、材料流動を発生させ、前記一部分における前記連結壁部の板厚と前記側壁部の一方の板厚とを、前記型締め動作の前における板厚に比較し、少なくとも部分的に増加させるよう構成されており、
    前記連結壁部における板厚を増加させる部位と、前記側壁部の一方における板厚を増加させる部位とは、前記連結壁部と前記側壁部の一方とを連結するコーナー部を介して、連続的に位置している
    ことを特徴とする装置。
  15. 前記コーナー部に隣接する前記連結壁部の端部に対応するキャビティの断面厚は、型締め時において、前記側壁部の他方を連結している前記連結壁部の端部に対応するキャビティの断面厚より大きく設定されていることを特徴とする請求項14に記載の装置。
  16. 前記コーナー部に隣接する前記側壁部の一方の端部に対応するキャビティの断面厚は、型締め時において、前記側壁部の一方における連結壁部側の反対に位置する自由端側の端部に対応するキャビティの断面厚より大きく設定されていることを特徴とする請求項14又は請求項15に記載の装置。
  17. 前記予備成形体は、前記一部分における前記側壁部における連結壁部側の反対に位置する自由端側に配置される押込み部を有し、
    型締め動作の途中において、前記パンチ部によって前記押込み部を前記連結壁部側に押込んで、前記押込み部の材料を流動させることを特徴とする請求項14〜16のいずれか1項に記載の装置。
  18. 前記予備成形体は、前記一部分における前記連結壁部の外側面から膨出する張出し部を有し、
    型締め動作の途中において、前記ダイ部によって前記張出し部をパンチ部側に押込んで、前記張出し部の材料を流動させることを特徴とする請求項14〜16のいずれか1項に記載の装置。
  19. 前記ダイ部は、前記ダイ部の押圧部から出没自在に配置される可動型を有し、
    前記可動型は、前記連結壁部をパンチ部側に押圧することによって、前記連結壁部における撓み形成を促進することを特徴とする請求項14〜18のいずれか1項に記載の装置。
  20. 前記連結壁部における板厚を増加させる部位は、前記ハット状断面の延びる方向と直交する周方向に関し、部分的であり、
    前記一部分における前記連結壁部に係る前記キャビティの断面厚は、前記連結壁部における板厚を増加させる部位に対応させ、前記周方向に関し、部分的に大きく設定されており、
    前記ダイ部は、前記ダイ部の押圧部から出没自在に配置される可動型を有し、
    前記可動型は、前記連結壁部における板厚を増加させる部位を除いた残余部を、パンチ部側に押圧することによって、前記連結壁部における撓み形成を促進することを特徴とする請求項17に記載の装置。
  21. 前記連結壁部における板厚を増加させる部位は、前記ハット状断面の延びる方向と直交する周方向に関し、部分的であり、
    前記一部分における前記連結壁部に係る前記キャビティの断面厚は、前記連結壁部における板厚を増加させる部位に対応させ、前記周方向に関し、部分的に大きく設定されており、
    前記予備成形体は、前記一部分における前記連結壁部の外側面から膨出する張出し部を有し、
    前記張出し部は、前記連結壁部における板厚を増加させる部位に対応させて局所的に配置されている、あるいは、前記周方向の全長に渡って配置されかつ膨出量が前記連結壁部と前記側壁部の他方とを連結するコーナー部に向かって減少しており、
    型締め動作の途中において、前記ダイ部によって前記張出し部をパンチ部側に押込んで、前記張出し部の材料を流動させることを特徴とする請求項14に記載の装置。
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