JP6785161B2 - 容器及び容器の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、食品その他の各種内容物を収納することができる容器に関し、特に周壁部の上端から外方に延びるフランジ部の周縁にカール部を設けた紙その他の板材製の容器及びその製造方法に関するものである。
紙製の容器として、プレス成形によって、1枚の板紙から底部と周壁部とフランジ部とを形成した容器であって、フランジ部の周縁にカール部を設けたものが公知となっている(特許文献1、2)。これらの容器では、板紙に前もって凹み線又は罫線を形成して不規則なシワの発生を防止している。特に特許文献1の容器では、フランジ部にリブとなる凹部を設けて強度を増しており、特許文献2の容器では、外周縁のカール部のうち直線部でカール径を小さくして保形性を向上させている。
しかしながら、上記特許文献1、2に記載の容器は、成形後の輪郭形状を維持することが容易でない。具体的には、上記特許文献1、2に記載の容器の場合、フランジ部の外周縁が平行に延びる直線部を含んでいるが、この直線部でカールが巻戻される傾向が生じやすく、成形後に徐々に巻戻しが進行して強度が低下するおそれがある。また、平行に延びる直線部又はカール部を形成する際に座屈が生じやすくカール部で巻込み不良が生じやすい。
特開2003−128036号公報 特開2003−160121号公報
本発明は、上記背景技術に鑑みてなされたものであり、成形に際してカール部で巻込み不良が生じることを防止し、成形後にカール部が巻戻されることを簡易に防止できる容器及びその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る容器は、底部と、底部の周縁から立ち上がる周壁部と、周壁部の上端から外方に延びるとともに周縁にカール部を設けた枠状のフランジ部とを備え、板材からなる容器であって、カール部は、少なくとも1辺の曲線部を含み、少なくとも1辺の曲線部に隣接するフランジ部の1辺において、中央の幅が両端の幅より狭く、少なくとも1辺の曲線部は、カール部の根元に対応する部分において容器内側に円弧状に湾曲している。ここで、板材は、例えば紙を含むものとされるが、樹脂製のシートであってもよい。フランジ部が枠状であるとは、外側の輪郭が角型又は多角形状であって3つ以上の辺を備えることを意味するが、隣接する一対の辺間のコーナー部については、円弧状とすることができる。なお、フランジ部の複数辺のうち少なくとも1辺は、カール部に設けた曲線部の影響で湾曲することとなる。
上記容器によれば、カール部が湾曲して延びる少なくとも1辺の曲線部を含むので、板材の縁部分を少なくとも1辺の曲線部に加工する際、つまりフランジ部の周縁においてカール部を形成する際に、板材が巻く方向に折れてしまう座屈の発生を防止して巻込み不良を防止できる。
また、少なくとも1辺の曲線部が容器内側に円弧状に湾曲することにより、曲線部でカール部が経時的に徐々に巻戻されて強度が低下することを抑えることができる。
本発明の別の具体的な側面では、カール部は、曲線部にそれぞれ相当し互いに対向する一対の曲線部を含む。この場合、フランジ部の対向する周縁においてカール部を形成することができる。
本発明のさらに別の具体的な側面では、フランジ部は、長方形枠状であり、一対の曲線部は、フランジ部の長辺側に対応して設けられている。フランジ部の長辺側は、カール部を比較的形成しにくくなるが、この部分に一対の曲線部を設けることで、巻込み不良の防止効果を高めることができる。
本発明のさらに別の具体的な側面では、カール部は、少なくとも1辺の曲線部に隣接して直線的に延びる少なくとも1辺の直線部を含む。
本発明のさらに別の具体的な側面では、フランジ部は、長方形枠状であり、カール部は、フランジ部の長辺側に対応して少なくとも1辺の曲線部として対向する一対の曲線部を含むとともに、フランジ部の短辺側に対応して少なくとも1辺の直線部として対向する一対の直線部を含む。
本発明のさらに別の具体的な側面では、周壁部のうち一対の直線部に対応する領域は、湾曲して内側に突起するように成形されている。この場合、一対の直線部に対応するフランジ部を取手として利用できる。
本発明のさらに別の具体的な側面では、カール部は、少なくとも1辺の曲線部の両端から延びるコーナー部において、巻込み量が多くなっている。この場合、比較的カール部の形成が容易なコーナー部からカール部が形成されることになり、他の部分を追従させてカール部全体を形成しやすくなる。
本発明のさらに別の具体的な側面では、フランジ部は、長方形枠状であり、カール部は、少なくとも1辺の曲線部として、フランジ部の長辺側に対応して設けられて対向する一対の曲線部を有するとともに、一対の曲線部の両端から延びる4つのコーナー部において、巻込み量が多くなっている。この場合、フランジ部の4隅に相当する4つのコーナー部からカール部が形成され、カール部の形成が容易になる。
上記目的を達成するため、本発明に係る容器の製造方法は、底部と、底部の周縁から立ち上がる周壁部と、周壁部の上端から外方に延びる角形枠状のフランジ部とを備える容器の製造方法であって、底部、周壁部、及びフランジ部を板材からプレス成形する際に、フランジ部の周縁に、少なくとも1辺の曲線部を含むカール部を成形し、少なくとも1辺の曲線部に隣接するフランジ部の1辺において、中央の幅が両端の幅より狭く、少なくとも1辺の曲線部は、カール部の根元に対応する部分において容器内側に円弧状に湾曲している
上記製造方法によれば、フランジ部の周縁に、湾曲して延びる少なくとも1辺の曲線部を含むカール部を成形するので、かかるカール部の形成に際して板材が巻く方向に折れてしまう座屈の発生を防止して巻込み不良を防止できる。
また、少なくとも1辺の曲線部が容器内側に円弧状に湾曲することにより、曲線部でカール部が経時的に徐々に巻戻されて強度が低下することを抑えることができる。

第1実施形態の容器を説明する斜視図である。 図2Aは、図1に示す容器の平面図であり、図2Bは、図2Aに示す容器の部分的な側面図及びBB矢視断面図であり、図2Cは、図2Aに示す容器の部分的な正面図及びAA矢視断面図である。 図3Aは、カール部のうち、湾曲した一辺に相当する曲線部を概念的に説明する斜視図であり、図3B及び3Cは、比較例その他のカール部を概念的に説明する斜視図である。 図4Aは、カール部のうち、比較的巻込み量が多いコーナー部の横断面を示し、図4Bは、カール部のうち、比較的巻込み量が少ない長辺部又は短辺部の横断面を示している。 成形前の板材又はシート材の外観を説明する図である。 図6A及び6Bは、カール部のうち辺部の形成に際して座屈の発生を防止する手法を説明する概念図である。 周壁部、カール部等の成形工程を説明する断面図である。 図8A及び8Bは、カール部の形成工程を説明する部分拡大断面図である。 第2実施形態の容器を説明する平面図である。 第3実施形態の容器を説明する平面図である。 第4実施形態の容器を説明する平面図である。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態に係る容器の構造や機能について、図面を参照しつつ説明する。
図1及び図2A〜2Cに示すように、本実施形態の容器10は、四隅を丸めた矩形(本明細書では正方形を含む)の底部2と、底部2の周縁から立ち上がる周壁部3と、周壁部3の上端から外方又は横方向に延びる矩形枠状のフランジ部4とを備える。底部2と周壁部3との境界は、緩やかな曲面又は湾曲部となっており、周壁部3とフランジ部4との境界も、曲面又は湾曲部となっている。
容器10は、1枚の紙製の板材からプレス成形によって形成されるものである。プレス成形の対象となる板材は、紙材を主体としてその片面に合成樹脂フィルムをラミネートし若しくは合成樹脂を含浸させる等の適宜の工程で防水処理してなるシート材である。容器10成形用のシート材としては、例えば紙基材に低密度ポリエチレンフィルムをラミネートしたもの、ポリプロピレンフィルムをラミネートしたもの、或いはポリエチレンテレフタレートフィルムをラミネートしたもの等が好適に採用できるが、それに限らず用途に合わせて適宜の材料を採用できる。
容器10において、底部2は、中央部21と周辺部22とを有し、若干高い中央部21と最も低い周辺部22との間には段差が形成されている。これにより、底部2の形状的な安定性が確保され、容器10を台上に載置した際の安定性が増す。
周壁部3は、全体が上側に向けて広がった形状を有しており、一対の対向する長辺側壁部31と、一対の対向する短辺側壁部32と、これらをつなぐ4つのコーナー壁部33とを含む。短辺側壁部32は、湾曲して特に上側で内側に突起しており、外側から見た場合、取手15用の窪みとなっている。なお、両長辺側壁部31には、上下方向に延び内側に僅かに突起する複数の細長いリブ14が設けられている。これらのリブ14は、底部2の周辺部22にまで延びており、長辺側壁部31等の縦方向に関する撓み変形や座屈を防止している。
フランジ部4は、周壁部3の上端から外方に向けて底部2の中央部21と略平行な水平方向に延びている。フランジ部4は、長方形枠状であり、所定以上の幅を有する。フランジ部4は、一対の対向するフランジ長辺部41と、一対の対向するフランジ短辺部42と、これらをつなぐ4つのフランジコーナー部43とを含む。フランジ長辺部41は、周壁部3の長辺側壁部31から連続し、フランジ短辺部42は、周壁部3の短辺側壁部32から連続し、フランジコーナー部43は、周壁部3のコーナー壁部33から連続している。フランジ短辺部42は、内側に突起する短辺側壁部32の形状に対応して中央位置で幅広となっており、ここに取手15用に広がった平坦部15aを有している。
フランジ部4は、周縁にカール部5を有する。カール部5は、シート材からプレス成形によって容器10を形成する最終段階でシート材の端部、すなわちフランジ部4の外側を巻き込むように加工することで形成される。カール部5は、フランジ部4に対応して平面視で矩形枠状であり、一対の対向する長辺部51と、一対の対向する短辺部52と、これらをつなぐ4つのコーナー部53とを含む。一対の対向する短辺部52は、一対の対向する長辺部51の間に挟まれて、長辺部51と略直交する方向に延びている。
カール部5のうち、一対の対向する長辺部51は、全体としては略平行に延びているが、ともに平面視で僅かに内側に円弧状に湾曲しており、一対の曲線部となっている。両長辺部(曲線部)51を内側に円弧状に湾曲させることにより、板材又はシート材の縁部分を巻込んでカールを形成する際に、板材又はシート材が巻く方向に折れる座屈が発生することを防止しやすくなり、巻込み不良の発生を効果的に防止することができる。さらに、両長辺部(曲線部)51を内側に円弧状に湾曲させることにより、製造後の容器10の保形性が高まる。すなわち、プレス加工後の容器10において、カール部5の長辺部51は、これが仮に直線状に延びているとした場合、後述するように巻込み量が多いコーナー部53等に比較して巻戻される傾向が強くなるが、図2A等に図示するように内側に若干湾曲させることにより、巻戻される傾向が弱まり、長辺部51でカール部5が巻き戻されて強度が低下することを確実に防止することができる。
図3Aは、カール部5の長辺部51の湾曲を説明する概念的な斜視図であり、図3B及び3Cは、比較例又は変形例の長辺部751,851を示している。図3Aに示す長辺部51の場合、長辺部51を巻き戻す方向A1(つまり外側)において板材が凹むように湾曲しており、巻き戻す方向A1の先側つまり外側にある部分A2が内側よりも圧縮されて巻かれている。このため、長辺部51を巻き戻すような外力又は応力が長辺部51に生じても、外側の部分A2では長辺部51の長手方向に隣接する領域間で材料がぶつかるような作用を受けることになり、長辺部51の巻戻しが生じにくくなる。
一方、図3Bに示す長辺部751の場合、長辺部751が直線的に延びているので、長辺部751を巻き戻すような外力又は応力が長辺部751に生じると、長辺部751には巻き戻しに対する抵抗が殆どなく、カールが戻りやすい。
なお、図3Cに示す長辺部851の場合、長辺部851を巻き戻す方向A1において板材が突出するように湾曲している。この場合、外側にある部分A2で長辺部851の長手方向に隣接する領域間で材料がぶつかるような作用は生じない。しかしながら、カールの量がある程度多ければ、長辺部851の奥又はカールの先端では図3Aと同様の現象が生じ得る。このため、図3Cに示すように長辺部851が巻き戻す方向A1において突出していても、その巻戻しの抵抗は、図3Bに示す直線的な場合に比較して増加する。
なお、図2A等に示すように、一対の対向する長辺部51の間に挟まれている一対の対向する短辺部52は、それぞれ直線的に延びており、一対の直線部となっている。両短辺部(直線部)52は、広いコーナー部53の間に設けられて比較的短くなっているので、プレス加工に際して長辺部51のような座屈が発生しにくく、しかもコーナー部53の影響でプレス加工後に巻戻される傾向が弱められているので、長辺部51に比較して曲線部にする必要性が低い。
図4Aは、カール部5のうちコーナー部53の横断面を示しており、図4Bは、カール部5のうち長辺部51及び短辺部52の横断面を示している。コーナー部53における板材又はシート材8の巻込み量は、長辺部51及び短辺部52における板材又はシート材8の巻込み量に比較して巻込み量が多くなっている。これは、カール方向に垂直な方向に湾曲し座屈が生じにくいため比較的カールの形成が容易であるコーナー部53の成形が先行することを意味し、これに続いて長辺部51及び短辺部52の成形が追従する。これにより、カール部5が全体として成形しやすくなる。つまり、座屈しにくい部分から巻くことで全体も座屈しにくくなる。なお、図4Aに示すコーナー部53で巻込み量を多くするためには、後述するシート材8(図5参照)において、対応箇所を設計値よりも適宜長くする。この際、コーナー部53に対応するシート部分を全体的に一様に長くすることができるが、位置に応じて長さを若干調整することもできる。
以下、カール形成を容易にする手法について説明する。図5に示すシート材8の周辺部AEにおいて、カール形成時には、シート材8の延びる方向に沿った内側の力A5がシート材8の縁部分8aに付与される。ここで、図6Aに示すように、カール方向に垂直な方向に関してシート材8に湾曲を形成しておけば、カール形成に際してシート材8が折れ曲がりにくくなる。つまり、シート材8は、カールを巻いていく力に突っ張るような構造強度を持つことができ、座屈が生じにくくなる。一方、図6Bに示すように、カール方向に関してシート材8に湾曲が存在する場合、カール形成に際してシート材8が折れ曲がりやすくなり座屈が生じる傾向が高まる。なお、シート材8が平坦である場合も、カール形成に際してシート材8が折れ曲がって座屈が生じる傾向が増加する。
図2B及び2Cに示すように、容器10には、着脱可能な蓋7を取り付けることができる。薄い矩形の蓋7の周囲に形成された係合部75は、溝状の凹部を有し、ここに容器10のカール部5が嵌り込むことで、蓋7の固定が達成される。この際、一対の長辺部51が若干撓んで湾曲率が微少量変化することで長辺部51の長さが調整されるとともに蓋7の装着が安定する。さらに、容器10と蓋7との間に僅かな寸法差があっても、長辺部51の撓みによる緩衝効果によって、このような寸法差が許容される。
一枚絞りタイプの容器10は、継時変化によって、カール部5が外に膨らんでしまう傾向があり、特に長辺部51が顕著に外に膨らむ傾向がある。よって、旧来的な形状の容器(不図示)において、長辺部が顕著に外に膨らんでしまった状態で蓋をはめようとすると、蓋をはめるためには、長辺部を内側に寄せなければならず、ワンタッチではめることが難しい。本実施形態の容器10のように長辺部51が内側に湾曲していることによって、継時変化による外への膨らみが軽減され、ワンタッチで蓋7をはめることができる。
以下、第1実施形態の容器10の製造方法について説明する。予め成形用のシート材の母材を準備し、四角形のシート材8に切り出す。シート材の母材は、例えば紙基材に低密度ポリエチレンフィルムをラミネートしたものである。
次に、四角形のシート材8に罫線型を利用して多数の浅い窪み状の罫線(スクイーズ)81を形成する(図5参照)。これらの罫線81は折畳みによる圧縮が多い箇所で密度が高くなって互いに近接している。具体的には、周壁部3のコーナー壁部33、フランジ部4、カール部5等に相当する箇所等で罫線81の密度が高くなっている。なお、図5では、説明の便宜上シート材8が切り抜かれた状態を示しているが、シート材8の切抜き又は打抜きは、後述するプレス転写と同時に行われる。切り抜かれたシート材8は、長円形の輪郭又は縁部分8aを有し、この縁部分8aの外縁(つまり輪郭)は、容器10を展開したものに相当する。
次に、抜き型を利用して四角形の罫線81を設けたシート材8から長円形の輪郭を有するシート材8を切り抜くとともに、シート材8を一対の金型91,92間に挟んで加熱状態で型締めして金型91,92の型面形状をシート材8に転写するプレス転写により、3次元的な容器10の形状を得る(図7参照)。これにより、容器10の底部2と周壁部3とフランジ部4とが一括して形成される。金型91,92の型面形状は、容器10の外形に対応するものであり、例えばフランジ部4のうちカール部5の長辺部51の根元に対応する部分は内側に湾曲している。このような形状転写に際して、シート材8は、罫線81の箇所で折畳まれて圧縮される。これにより、湾曲又は折曲げ形状が転写されて所期の立体形状を形成することができる。折畳まれた罫線81の痕跡として容器10の周辺側には罫線跡82が残っている(図2Aのみに図示)。なお、この段階ではカール部5は形成されておらず、カール部5に対応する外縁部分については、一方の金型91に沿って垂直に立ったように延びている。
次に、公知の手法を用いてカール部5を形成する。具体的には、図8A及び8Bに示すように、シート材8を挟んだ金型91,92の周囲に配置されたカーリングダイ93及び押型94を用い、カーリングダイ93のカール成形面93aと押型94の円弧状成形面94aとの間の空間内に外縁部分を巻上げ或いは巻き込むようにしてカール部5を形成する。具体的な手法については、詳細を省略するが、特開10−71656号公報等に記載の方法や装置を用いることができる。
なお、シート材8の切抜きとプレス転写は、別の工程として行うことができる。また、カール部5の形成は、プレス転写用の金型と一体的に構成されたものとでき、プレス転写とカール形成とを一括して行うこともできる。
第1実施形態の容器10によれば、カール部5が互いに対向しそれぞれ湾曲して延びる一対の長辺部(曲線部)51を含むので、シート材8の縁部分8aを一対の長辺部(曲線部)51に加工する際、つまりフランジ部4の対向する周縁においてカールを形成する際に、カール形成領域A8(図8A参照)において、図6Aに示すようなカール方向に垂直な方向に関してシート材8に湾曲が形成されることになり、シート材8が巻く方向に折れてしまう座屈の発生を防止して巻込み不良を防止できる。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態に係る容器について説明する。第2実施形態に係る容器は、第1実施形態の容器の一部を変更したものであり、特に説明しない事項は、第1実施形態と同様である。
図9に示す第2実施形態の容器10は、図2A等に示す容器10から一対の取手15を取除いたものとなっている。この場合、容器10をフランジ部4や底部2で支持して搬送する。なお、図示を省略するが、例えば一対のフランジ短辺部42を幅広にすれば、フランジ部4の保持が容易になる。
〔第3実施形態〕
以下、第3実施形態に係る容器について説明する。第3実施形態に係る容器は、第1実施形態の容器の一部を変更したものであり、特に説明しない事項は、第1実施形態と同様である。
図10に示す第3実施形態の容器10は、カール部5を構成する一対の対向する長辺部51が、ともに僅かに外側に円弧状に湾曲している。一対の長辺部51が、外側に湾曲していても、カール部5のうち特に長辺部51等を形成する際、つまりフランジ部4のフランジ長辺部41の周縁外側にカールを形成する際に、カール方向に垂直な方向に関してシート材8に湾曲が形成されることになり、シート材8が巻く方向に折れる座屈の発生を防止して巻込み不良を防止できる。
なお、図10に示す例において、一対のフランジ短辺部42に一対の取手15を設けることもできる。
〔第4実施形態〕
以下、第4実施形態に係る容器について説明する。第4実施形態に係る容器は、第1実施形態の容器の一部を変更したものであり、特に説明しない事項は、第1実施形態と同様である。
図11に示す第4実施形態の容器10は、フランジ部4が、長方形枠状ではなく正方形枠状である。この場合、短辺及び長辺の区別がなく、周壁部3は、一対の対向する第1壁部131と、一対の対向する第2壁部132と、これらをつなぐ4つのコーナー壁部33とを含む。また、フランジ部4は、一対の対向する第1フランジ辺部141と、一対の対向する第2フランジ辺部142と、これらをつなぐ4つのフランジコーナー部43とを含む。さらに、カール部5は、一対の対向する第1辺部151と、一対の対向する第2辺部152と、これらをつなぐ4つのコーナー部53とを含む。カール部5において、第1辺部151は、僅かに内側に円弧状に湾曲しており、一対の曲線部となっている。また、第2辺部152も、僅かに内側に円弧状に湾曲しており、一対の曲線部となっている。つまり、第4実施形態の容器10は、カール部5の全ての辺部151,152が内側に円弧状に湾曲している。なお、一対の第2辺部152については、外側に湾曲させることもできる。
以上、実施形態や実施例に即して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態等に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、平面視で正方形又は長方形の容器10について説明したが、平面視で例えば六角形等の多角形角型の容器10の場合も、比較的短くない側の辺部を平面視で内側又は外側に湾曲させることで、カール部5の形成を容易にでき、保形性を向上させることができる。

Claims (9)

  1. 底部と、前記底部の周縁から立ち上がる周壁部と、前記周壁部の上端から外方に延びるとともに周縁にカール部を設けた枠状のフランジ部とを備え、板材からなる容器であって、
    前記カール部は、少なくとも1辺の曲線部を含み、
    前記少なくとも1辺の曲線部に隣接する前記フランジ部の1辺において、中央の幅が両端の幅より狭く、
    前記少なくとも1辺の曲線部は、前記カール部の根元に対応する部分において容器内側に円弧状に湾曲している容器。
  2. 前記カール部は、前記曲線部にそれぞれ相当し互いに対向する一対の曲線部を含む、請求項に記載の容器。
  3. 前記フランジ部は、長方形枠状であり、前記一対の曲線部は、前記フランジ部の長辺側に対応して設けられている、請求項に記載の容器。
  4. 前記カール部は、前記少なくとも1辺の曲線部に隣接して直線的に延びる少なくとも1辺の直線部を含む、請求項1〜のいずれか一項に記載の容器。
  5. 前記フランジ部は、長方形枠状であり、前記カール部は、前記フランジ部の長辺側に対応して、前記少なくとも1辺の曲線部として対向する一対の曲線部を含むとともに、前記フランジ部の短辺側に対応して、前記少なくとも1辺の直線部として対向する一対の直線部を含む、請求項に記載の容器。
  6. 前記周壁部のうち前記一対の直線部に対応する領域は、湾曲して内側に突起するように成形されている、請求項に記載の容器。
  7. 前記カール部は、前記少なくとも1辺の曲線部の両端から延びるコーナー部において、巻込み量が多くなっている、請求項1〜6のいずれか一項に記載の容器。
  8. 前記フランジ部は、長方形枠状であり、前記カール部は、前記少なくとも1辺の曲線部として、前記フランジ部の長辺側に対応して設けられて対向する一対の曲線部を有するとともに、前記一対の曲線部の両端から延びる4つのコーナー部において、巻込み量が多くなっている、請求項に記載の容器。
  9. 底部と、前記底部の周縁から立ち上がる周壁部と、前記周壁部の上端から外方に延びる角形枠状のフランジ部とを備える容器の製造方法であって、
    前記底部、前記周壁部、及び前記フランジ部を板材からプレス成形する際に、前記フランジ部の周縁に、少なくとも1辺の曲線部を含むカール部を成形し、
    前記少なくとも1辺の曲線部に隣接する前記フランジ部の1辺において、中央の幅が両端の幅より狭く、
    前記少なくとも1辺の曲線部は、前記カール部の根元に対応する部分において容器内側に円弧状に湾曲している容器の製造方法。
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