JPWO2016017019A1 - ガルバノスキャナ及びレーザ加工装置 - Google Patents

ガルバノスキャナ及びレーザ加工装置 Download PDF

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Abstract

ガルバノスキャナ(1)は、回転軸(3)を備えた回転体(26)と、回転軸(3)の前側の一端に連結され、入射した光を偏向させるスキャンミラー(2)と、回転軸(3)が回転の中心軸となるように回転体(26)を回転可能に収容する内部スペースを備えるフレームケース(4)と、内部スペース(4a)の前側の端部に配置され、回転軸(3)を回転可能に支持する軸受である前側軸受(8)と、制振合金で形成された筒状の部材であり、前側軸受(8)の外周側面(19)との間に隙間を有する状態で前側軸受(8)の外周側に内筒面(251)が位置するようにフレームケース(4)に設置され、回転体(26)の回転に伴う前側軸受(8)の振動を吸収する振動吸収部材(25)を有する。

Description

本発明は、ガルバノスキャナ及びレーザ加工装置に関する。
ガルバノスキャナを備えるレーザ加工装置は、プリント配線基板及び精密電子部品などの穴開け加工に利用されている。製品となる電子回路及び電子部品の精細化が進められるにしたがい、レーザ加工装置は、加工位置の高精度な制御が要求されている。
ガルバノスキャナは、同じピッチでの加工位置の移動を繰り返した場合において、加工位置の移動周波数が回転体の固有振動数と一致したとき、ミラーの面に対して垂直な方向への振動が発生することがある。ミラーの面に対して垂直な方向の振動は、面倒れ共振と呼ばれている。面倒れ共振が発生することで、ミラーからのレーザ光の進行方向が変化するため、加工対象物におけるレーザ光の位置に誤差が生じることになる。
特許文献1には、軸と軸箱との間に円筒ころ軸受が組み込まれた軸支持装置に関し、軸受の外輪と軸箱との間にて振動を吸収させる部材を設けることが開示されている。
特開2008−138779号公報
ガルバノスキャナの回転体は、駆動による温度上昇を受けて、熱膨張を生じることがある。軸方向における回転体の寸法変化を吸収可能とするために、ガルバノスキャナに設けられる軸受は、回転体が収納されるフレームケースに対してわずかな隙間を介して配置されている。ガルバノスキャナは、回転体の熱膨張による寸法変化を吸収できるとともに、加工位置の精度を悪化させる振動を低減可能であることが求められる。
近年、ガルバノスキャナは、高速駆動が要請されているために、回転体の駆動力が大きくなる傾向にある。ガルバノスキャナは、駆動力が増大することで、不要な振動についても振幅が大きくなり易くなる。ガルバノスキャナは、駆動力の増大に対し不要な振動を低減できるような、軸受の周辺の隙間の公差管理が困難となっている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、面倒れ共振を低減可能とし、高い位置精度を実現することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、回転軸を備えた回転体と、回転軸の前側の一端に連結され、入射した光を偏向させるミラーと、回転軸が回転の中心軸となるように回転体を回転可能に収容する内部スペースを備えるフレームケースと、内部スペースの前側の端部に配置され、回転軸を回転可能に支持する軸受である前側軸受と、制振合金で形成された筒状の部材であり、前側軸受の外周側面との間に隙間を有する状態で前側軸受の外周側に内筒面が位置するようにフレームケースに設置され、回転体の回転に伴う前側軸受の振動を吸収する振動吸収部材を有することを特徴とする。
本発明は、面倒れ共振を低減し、高い位置精度を実現可能であるという効果を奏する。
本発明の実施の形態1に係るガルバノスキャナの構成を示す断面図 振動吸収部材を備えないガルバノスキャナの構成を示す断面図 第1の面倒れ共振の発生についての説明図 第1の面倒れ共振の周波数と振幅との関係の例を示す説明図 第2の面倒れ共振の発生についての説明図 第2の面倒れ共振の周波数と振幅との関係の例を示す説明図 第1の面倒れ共振及び第2の面倒れ共振が発生する場合における共振の周波数と振幅との関係についての説明図 本発明の実施の形態2に係るガルバノスキャナの構成を示す断面図 本発明の実施の形態3に係るガルバノスキャナの構成を示す断面図 本発明の実施の形態4に係るガルバノスキャナの構成を示す断面図 ボールプランジャの構成を示す断面図 本発明の実施の形態5に係るレーザ加工装置の構成図
以下に、本発明に係るガルバノスキャナ及びレーザ加工装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係るガルバノスキャナの構成を示す断面図である。ガルバノスキャナ1は、レーザ光源からのレーザ光を加工対象物上で走査させる。ガルバノスキャナ1は、回転体26及び固定体27で構成される。
回転体26は、スキャンミラー2、回転軸3及び磁石5を備える。回転体26は、回転軸3が回転の中心軸となって回転可能とされている。スキャンミラー2は、入射した光を偏向させるミラーである。スキャンミラー2は、回転軸3の前側の一端に連結されている。ミラーマウント12は、回転軸3にスキャンミラー2を連結する。マウント押さえ具13は、留め具14が挿入された状態で、回転軸3にミラーマウント12を固定する。磁石5は、回転軸3に固定されており、後述する前側軸受8及び後側軸受9の間に位置する。
固定体27は、フレームケース4、コイル6及び鉄芯7を備える。コイル6は、磁石5の周囲に設けられている。鉄芯7は、コイル6の周囲に設けられている。リード線18に接続された不図示の電源からコイル6へ電流が流れることで、コイル6は、電磁力を発生させる。磁石5の磁界の周囲にて電磁力を作用させることで、磁石5を回転させる回転トルクが発生する。回転体26は、磁石5に作用する回転トルクによって回転する。
フレームケース4は、磁石5、コイル6及び鉄芯7を内部に収納する。フレームケース4は、回転体26の磁石5を回転させる内部スペース4aを備える。前側軸受8及び後側軸受9は、回転軸3を回転可能に支持する軸受である。前側軸受8は、フレームケース4の内部スペース4aのうち前側の端部に設けられている。後側軸受9は、フレームケース4の内部スペース4aのうち後側の端部に設けられている。
振動吸収部材25は、筒状の部材であり、前側軸受8を外側から覆うようにフレームケース4に設置されている。振動吸収部材25は、制振合金で形成されている。振動吸収部材25の内筒の径は、前側軸受8の外径よりも大きく、振動吸収部材25の内周面251と前側軸受8の外周側面19との間には隙間が形成されている。
制振合金とは、2種類以上の金属を溶かして混合することによって、金属単体よりも高い振動吸収性を付与した合金の総称である。制振合金は、外部からの振動エネルギーを内部で熱エネルギーに変化させて材料表面から放熱することによって振動を吸収するが、エネルギー変換の機構に基づいて複合型、強磁性型、転移型又は双晶型のいずれかに分類される。一例を挙げると、マンガン基の制振合金であるMn−Cu−Ni−Fe合金は、双晶型であり、73Mn−20Cu−5Ni−2Feという組成比において、軟鋼程度の弾性率とゴム並みの損失係数とを併せ持つ。
回転体26の回転時に、回転軸3にぶれが生じて前側軸受8が振動し、振動吸収部材25に衝突すると、運動エネルギーが熱エネルギーに変換される。Mn−Cu−Ni−Fe合金を用いた振動吸収部材25は、前側軸受8の衝突によって変形を生じることなく、運動エネルギーを熱エネルギーに変換できる。
振動吸収部材25は、前側軸受8と対向する部分に限定的に設置されているため、フレームケース4には、アルミニウムなどの熱伝導性の良い材料を用いてコイル6の冷却を促進することができる。よって、面倒れ共振を低減するにあたって、フレームケース4の放熱性能は犠牲にならない。
後側軸受9は、フレームケース4に固定されている。一方、前側軸受8は、振動吸収部材25に固定されていない。予圧バネ16は、座金17を介して前側軸受8へ予圧を付与する。押さえ板15は、フレームケース4のうち前側の外端面と予圧バネ16とに当接させて設けられている。
ガルバノスキャナ1の駆動を継続するうち、回転体26は、温度上昇による熱膨張を生じることがある。フレームケース4の内部では、外側に位置する固定体27に対して、内側に位置する回転体26の方が、熱がこもりやすいため、熱膨張は、固定体27に比べて回転体26のほうが大きくなる。
ガルバノスキャナ1は、後側軸受9をフレームケース4に固定する一方、前側軸受8を振動吸収部材25に固定しないことで、軸方向における回転体26の熱膨張に対し、前側軸受8を軸方向において変位可能とする。これにより、ガルバノスキャナ1は、軸方向における回転体26の寸法変化を吸収可能とする。
一般に、ガルバノスキャナ1は、回転軸3の回転角度を検出するための角度検出器28が取り付けられた状態で使用される。角度検出器28は、回転軸3の後側の端部に固定された円盤29と、フレームケース4の後端に固定された検出器31とで構成されている。角度検出器28には、光学式又は磁気式を適用可能である。すなわち、角度検出器28を光学式とする場合には、円盤29に複数のスリットを設けるとともに、検出器31には発光素子及び受光素子を設け、発光素子から出射したのちに円盤29のスリットを通過した光を受光素子で検出することによって回転軸3の回転角度を検出する。また、角度検出器28を磁気式とする場合には、円盤29の外周面をS極とN極とに交互に着磁させるとともに、検出器31に磁界検出素子を設け、磁界の変化を磁界検出素子で検出することによって回転軸3の回転角度を検出する。
ここで、振動吸収部材25を備えない場合を実施の形態1との比較例に挙げて、面倒れ共振について説明する。図2は、振動吸収部材を備えないガルバノスキャナの構成を示す断面図である。振動吸収部材25を備えていないことを除いては実施の形態1に係るガルバノスキャナ1と同様であるため、同じ構成要素については同じ符号を付して重複する説明は省略する。振動吸収部材25を設けない構成のガルバノスキャナ1’においては、軸方向における回転体26の寸法変化に対し、軸方向において前側軸受8を自在に変位可能とするために、前側軸受8の外周側面19とフレームケース4の内周面41との間に隙間が設けられことになる。ガルバノスキャナ1’は、前側軸受8とフレームケース4との隙間が数μm以下となるように設計される一方、数μm以下の微細な寸法についての公差管理は困難とされている。
ガルバノスキャナ1’は、前側軸受8の位置を節とする面倒れ共振を発生させることが知られている。以下の説明では、前側軸受8の位置を節とする面倒れ共振を、第1の面倒れ共振と称する。
さらに、ガルバノスキャナ1’は、駆動速度が速くなるに従い、スキャンミラー2とミラーマウント12との境界の位置を節とする面倒れ共振が観測されるようにもなっている。以下の説明では、スキャンミラー2とミラーマウント12との境界の位置を節とする面倒れ共振を、第2の面倒れ共振と称する。前側軸受8とフレームケース4との間の隙間が大きい場合に第2の面倒れ共振が誘発される。
図3は、第1の面倒れ共振の発生についての説明図である。図4は、第1の面倒れ共振の周波数と振幅との関係の例を示す説明図である。図3では、ガルバノスキャナ1’の一部の構成を適宜簡略化して示すとともに、説明に不要な構成については図示を省略している。
前側軸受8の外周側面19とフレームケース4の内周面41との間の隙間が数μm以下であるとき、ガルバノスキャナ1’は、第1の面倒れ共振を発生させることがある。ここでは第1の面倒れ共振は周波数がf1であるとする。また、第1の面倒れ共振の振幅がhであるときのスキャンミラー2の振れ角は、前側軸受8の位置を頂点とする角度θであるとする。
ガルバノスキャナ1’は、同じ周期での回転体26の往復回動の繰り返しにおいて、回動の周波数と回転体の固有振動数とが一致したときに、面倒れ共振が発生する。面倒れ共振が生じることで、スキャンミラー2の反射面は、反射面に対して垂直な方向に周期的に変位する。反射面に対して垂直な方向にスキャンミラー2の反射面が変位することで、ガルバノスキャナ1’は、レーザ光の走査方向に対して垂直な方向において、レーザ光の位置に誤差を生じさせることとなる。
第1の面倒れ共振を発生させるガルバノスキャナ1’に対しては、振幅hができるだけ小さくなるように回転体26の重量バランスを調整することで、第1の面倒れ共振によるレーザ光の位置の誤差を低減させる。一例を挙げると、回転体26の重量バランスは、スキャンミラー2の裏面にシールを貼ることで調整される。スキャンミラー2の裏面は、レーザ光を反射する反射面とは逆側の面である。
図5は、第2の面倒れ共振の発生についての説明図である。図6は、第2の面倒れ共振の周波数と振幅との関係の一例を示す説明図である。図5では、ガルバノスキャナ1’の一部の構成を適宜簡略化して示すとともに、説明に不要な構成については図示を省略している。
前側軸受8の外周側面19とフレームケース4の内周面41との間の隙間が大きい場合、ガルバノスキャナ1’は、第2の面倒れ共振を発生させることがある。ここでは第2の面倒れ共振は周波数がf2であるとする。なお、周波数f2は周波数f1よりも大きいとする。また、第2の面倒れ共振の振幅がhであるとき、スキャンミラー2の振れ角は、スキャンミラー2とミラーマウント12との境界の位置を頂点とする角度θ’であるとする。
前側軸受8とフレームケース4との間の隙間が大きい場合、具体的には隙間が数μm以上ある場合、軸方向に対し垂直な方向における回転体26の移動が生じることで、前側軸受8が回転体26の振動を抑える効果が弱められるものと考えられる。
スキャンミラー2のうちミラーマウント12に固定された側とは反対の端部と、共振の支点との間の距離は、第1の面倒れ共振に比べて第2の面倒れ共振の場合に長くなる。第1の面倒れ共振の振幅と第2の面倒れ共振の振幅とが同じhであるならば、振れ角θ’は振れ角θよりも大きくなる。すなわち、θ’>θという関係になる。
レーザ加工装置に備えられたレンズの焦点距離をFとした場合に、第1の面倒れ共振によって及ぼされる加工位置のずれは、Δx=2Fθと表される。また、第2の面倒れ共振によって及ぼされる加工位置のずれは、Δx’=2Fθ’と表される。θ’>θであるため、Δx’>Δxの関係が成り立つ。したがって、第1の面倒れ共振と第2の面倒れ共振とを同じ振幅hにできたとしても、第2の面倒れ共振の場合のほうが、第1の面倒れ共振の場合に比べて加工位置のずれが大きくなる。
ガルバノスキャナ1’は、第2の面倒れ共振が発生する状況下において、第2の面倒れ共振と第1の面倒れ共振とを不規則に生じさせることがある。ガルバノスキャナ1’は、第1の面倒れ共振と第2の面倒れ共振とが混在して発生することもある。図7は、第1の面倒れ共振及び第2の面倒れ共振が発生する場合における共振の周波数と振幅との関係についての説明図である。
異なる周波数の共振が混在している場合、ガルバノスキャナ1’は、双方の面倒れ共振について振幅を低減させるような、回転体26の重量バランスには到達し得ないことになる。一例を挙げると周波数f1の第1の面倒れ共振と周波数f2の第2の面倒れ共振のうち、第2の面倒れ共振に対して振幅を抑える調整を行った場合に、第1の面倒れ共振の振幅が増大する場合がある。また、第1の面倒れ共振に対して振幅を抑える調整を行った場合に、第2の面倒れ共振の振幅が増大する場合がある。
ガルバノスキャナ1’は、加工位置の精度を改善させる上で不利となる第2の面倒れ共振をできるだけ抑制可能であることが望まれる。回転体26の重量バランスの調整によって共振の振幅hを低減するには限界があるため、ガルバノスキャナ1’は、第2の面倒れ共振を発生要因から改善できることが望まれる。さらに、ガルバノスキャナ1’は、第2の面倒れ共振が発生する状況での第1の面倒れ共振の発生の抑制及び第1の面倒れ共振と第2の面倒れ共振との混在を抑制するために、第2の面倒れ共振を発生要因から改善できることが望まれる。
通常の製造精度で組み立てられるガルバノスキャナ1’において、10μmの寸法についての公差管理を厳格に実施することは極めて困難である。前側軸受8とフレームケース4との間の隙間が数μm以下となるように設計されていても、当該隙間が実際には設計値以上となる場合がある。したがって、当該隙間が所望の寸法条件を満足するガルバノスキャナ1’を安定して製造することは困難である。上記の寸法条件を満足しないガルバノスキャナ1’の製造品を不良品と扱う場合、ガルバノスキャナ1’の歩留まりを大幅に低下させることになる。
実施の形態1に係るガルバノスキャナ1は、前側軸受8を外側から覆うようにフレームケース4に振動吸収部材25が設置されているため、回転軸3のぶれによって前側軸受8が振動して振動吸収部材25に衝突すると、運動エネルギーが熱エネルギーに変換されて、面倒れ共振が抑制される。換言すると、実施の形態1に係るガルバノスキャナ1は、回転体26の回転に伴う前側軸受8の振動を振動吸収部材25で吸収する。したがって、ガルバノスキャナ1は、前側軸受8と振動吸収部材25との間の隙間が大きい場合でも、前側軸受8の周囲の隙間が要因となって生じる回転体26の振動を効果的に抑制することができる。
振動吸収部材25が設けられることで、ガルバノスキャナ1は、前側軸受8の周囲の隙間が要因となって生じ得る第2の面倒れ共振を、発生要因から改善可能とする。ガルバノスキャナ1は、第2の面倒れ共振及び第1の面倒れ共振を不規則に発生させる状態、並びに第1の面倒れ共振と第2の面倒れ共振とが混在する状態をいずれも抑制できる。
ガルバノスキャナ1は、振動吸収部材25の設置により第2の面倒れ共振を低減させることで、回転体26の重量バランスの調整を、専ら第1の面倒れ共振による振幅の低減のために実施可能とする。
以上により、ガルバノスキャナ1は、面倒れ共振を低減可能とし、高い位置精度を実現できるという効果を奏する。前側軸受8とフレームケース4との間の隙間の厳格な公差管理によらなくても面倒れ共振を低減できることで、ガルバノスキャナ1は、歩留まりの向上が可能となる。
実施の形態2.
図8は、本発明の実施の形態2に係るガルバノスキャナの構成を示す断面図である。実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。実施の形態2に係るガルバノスキャナ20は、フレームケース4に振動吸収部材25が設置されていない。軸方向における回転体26の寸法変化に対し、軸方向において前側軸受8を自在に変位可能とするために、前側軸受8の外周側面19とフレームケース4の内周面41との間に隙間が設けられている。また、実施の形態2においては、スキャンミラー2と回転軸3とを連結する連結部材であるミラーマウント12’は、制振合金で形成されている。ミラーマウント12’に適用可能な制振合金の一例には、Mn−Cu−Ni−Fe合金を挙げることができる。
実施の形態2に係るガルバノスキャナ20は、ミラーマウント12’が制振合金で形成されているため、第2の面倒れ共振によって生じるスキャンミラー2の変形がミラーマウント12’によって熱エネルギーに変換されて、面倒れ共振が抑制される。換言すると、スキャンミラー2の変形がミラーマウント12’によって熱エネルギーに変換されることにより、スキャンミラー2の振動が抑制される。一例を挙げると、ミラーマウント12’は、前側軸受8の振動に起因するスキャンミラー2と回転軸3との結合部を節とするスキャンミラー2の振動を抑制する。したがって、ガルバノスキャナ20は、前側軸受8の周囲の隙間が要因となって生じる回転体26の振動を効果的に抑制することができる。軟鋼程度の弾性率を持つMn−Cu−Ni−Fe合金を用いてミラーマウント12’を形成することにより、ミラーマウント12’は、スキャンミラー2の変形に伴って変形を生じることなく、スキャンミラー2の変形を熱エネルギーに変換できる。
実施の形態3.
図9は、本発明の実施の形態3に係るガルバノスキャナの構成を示す断面図である。実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。実施の形態3に係るガルバノスキャナ30は、フレームケース4に振動吸収部材25が設置されていない。軸方向における回転体26の寸法変化に対し、軸方向において前側軸受8を自在に変位可能とするために、前側軸受8の外周側面19とフレームケース4の内周面41との間に隙間が設けられている。また、実施の形態3においては、スキャンミラー2と回転軸3とを連結する連結部材であるマウント押さえ具13’は、制振合金で形成されている。マウント押さえ具13’に適用可能な制振合金の一例には、Mn−Cu−Ni−Fe合金を挙げることができる。
実施の形態3に係るガルバノスキャナ30は、マウント押さえ具13’が制振合金で形成されているため、第2の面倒れ共振によって生じるスキャンミラー2の変形がマウント押さえ具13’によって熱エネルギーに変換されて、面倒れ共振が抑制される。換言すると、スキャンミラー2の変形が押さえ具13’によって熱エネルギーに変換されることにより、スキャンミラー2の振動が抑制される。一例を挙げると、マウント押さえ具13’は、前側軸受8の振動に起因するスキャンミラー2と回転軸3との結合部を節とするスキャンミラー2の振動を抑制する。したがって、ガルバノスキャナ30は、前側軸受8の周囲の隙間が要因となって生じる回転体26の振動を効果的に抑制することができる。軟鋼程度の弾性率を持つMn−Cu−Ni−Fe合金を用いてマウント押さえ具13’を形成することにより、マウント押さえ具13’は、スキャンミラー2の変形に伴って変形を生じることなく、スキャンミラー2の変形を熱エネルギーに変換できる。
実施の形態4.
図10は、本発明の実施の形態4に係るガルバノスキャナの構成を示す断面図である。実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。実施の形態4においては、ガルバノスキャナ40は、フレームケース4及び振動吸収部材25に貫通孔11a,11bが形成されており、貫通孔11a,11bにはボールプランジャ10が設置されている。
貫通孔11aは、フレームケース4に形成されている。貫通孔11bは、振動吸収部材25に形成されている。貫通孔11aは、フレームケース4の外周面と、フレームケース4の内周面との間を貫通する。貫通孔11bは、振動吸収部材25の外周面と、振動吸収部材25の内周面251との間を貫通する。貫通孔11a及び貫通孔11bは、貫通孔11a,11bは、回転軸3に平行な方向である軸方向に対して垂直に形成されて、同軸に配置されている。貫通孔11bの内部スペース4a側の端部は、前側軸受8の外周側面19の位置にある。貫通孔11a,11bの内表面には、ねじ溝が形成されている。
振動抑制構造であるボールプランジャ10は、貫通孔11a,11bに配置されている。ボールプランジャ10は、回転軸3の駆動による前側軸受8の振動を抑制する。ボールプランジャ10は、フレームケース4の外表面から貫通孔11a,11b内へねじ込まれることで、貫通孔11a,11bに挿入されている。
図11は、ボールプランジャの構成を示す断面図である。ボールプランジャ10は、球形部材21、本体部22及びコイルばね23を備える。本体部22は、下端が塞がれるとともに上端が開放された円筒形状を備える。本体部22の側面には、ねじ溝が形成されている。
当接部材である球形部材21は、本体部22の上端よりも上に一部を突出させた状態となるように、本体部22に配置されている。球形部材21は、本体部22の上端にて回転可能とされている。球形部材21は、前側軸受8の外周側面19に当接する。
弾性部材であるコイルばね23は、本体部22の内部に配置されている。コイルばね23は、前側軸受8の方向へ球形部材21を押し上げる力を、球形部材21に対して付与する。コイルばね23の上端は球形部材21に当接する。コイルばね23の下端は本体部22内部の底面に当接する。
ガルバノスキャナ40の製造時において、ボールプランジャ10は、球形部材21が前側軸受8に当接する位置にまで貫通孔11a,11b内にて締め込まれる。ボールプランジャ10の締め込みには、工具が使用される。工具の一例を挙げると、ドライバである。
球形部材21が前側軸受8に到達してから、さらにボールプランジャ10をわずかにねじ込むことで、球形部材21が予め設定した力で前側軸受8をわずかに押圧する状態とする。前側軸受8をわずかに押圧する状態となるまでボールプランジャ10がねじ込まれたか否かは、ボールプランジャ10をねじ込む際のトルクを測定した結果から判断できる。なお、球形部材21が前側軸受8に到達してからドライバを予め設定した量回すことで、ボールプランジャ10の位置を決定しても良い。ボールプランジャ10は、位置決めされた後、接着剤を使用して固定される。
実施の形態4に係るガルバノスキャナ40は、ボールプランジャ10の球形部材21を前側軸受8の外周側面19に当接させることで、軸方向に対して垂直に働く力で前側軸受8を押さえ付ける。ガルバノスキャナ40は、前側軸受8の周囲の隙間が要因となって生じる回転体26の振動を効果的に抑制することができる。なお、ガルバノスキャナ40は、共振の発生状態を観測しながら、ボールプランジャ10の位置を調整するようにしても良い。
ボールプランジャ10が設けられることで、ガルバノスキャナ40は、前側軸受8の周囲の隙間が要因となって生じ得る第2の面倒れ共振を、発生要因から改善可能とする。ガルバノスキャナ40は、第2の面倒れ共振及び第1の面倒れ共振を不規則に発生させる状態、並びに第1の面倒れ共振と第2の面倒れ共振とが混在する状態をいずれも抑制できる。
ガルバノスキャナ40は、ボールプランジャ10の設置により第2の面倒れ共振を低減させることで、回転体26の重量バランスの調整を、専ら第1の面倒れ共振による振幅の低減のために実施可能とする。ボールプランジャ10の位置調整と回転体の重量バランスの調整とを経ることで、ガルバノスキャナ40は、高速駆動における面倒れ共振を効果的に低減できる。
球形部材21は、軸方向における前側軸受8の変位に連動して回転する。球形部材21は、前側軸受8の外周側面19に当接した状態を維持しながら、軸方向における前側軸受8の変位に対応して可動とされている。
ガルバノスキャナ40は、前側軸受8に当接した状態で自在に回転する球形部材21を、振動抑制構造であるボールプランジャ10に含めることで、熱膨張による回転体26の寸法変化を吸収可能としながら、回転体26の振動を抑制することができる。
第1の面倒れ振動の振幅が大きく、ボールプランジャ10で第1の面倒れ振動を完全に吸収できない場合には、前側軸受8が振動吸収部材25に衝突することにより、実施の形態1と同様に、運動エネルギーが熱エネルギーに変換されて、面倒れ共振が低減される。
ボールプランジャ10と振動吸収部材25とを併用することにより、振動吸収部材25を単独で用いる場合と比較して、面倒れ共振の低減効果をさらに高めることができる。なお、実施の形態2のガルバノスキャナ20又は実施の形態3のガルバノスキャナ30についても、ボールプランジャを併用することが可能である。実施の形態2のガルバノスキャナ20又は実施の形態3のガルバノスキャナ30でボールプランジャを併用する場合には、フレームケース4に回転軸3と直交する貫通孔を形成し、貫通孔に配置したボールプランジャを前側軸受8の外周面と当接させる構成とすれば良い。ミラーマウント12’又はマウント押さえ具13’とボールプランジャとを併用することにより、ミラーマウント12’又はマウント押さえ具13’を単独で用いる場合と比較して、面倒れ共振の低減効果をさらに高めることができる。
なお、上記の説明においては、球形部材21を前側軸受8に対して押し当てるボールプランジャ10を例としたが、前側軸受8に押し当てる部材は球形である必要はない。すなわち、軸方向に対して垂直に働く力で前側軸受8を押さえ付けることができるのであれば、ボールプランジャ10以外のものを用いても良い。
実施の形態5.
図12は、本発明の実施の形態5に係るレーザ加工装置の構成図である。レーザ加工装置50はパルスレーザ光の照射によって加工対象物に微細穴を穴開け加工する装置である。レーザ加工装置50は、加工対象物に設定された複数の加工位置を順次走査し、各加工位置に対してのレーザ照射を複数サイクルで行う加工処理を実施する。
レーザ加工装置50は、レーザ発振器51、ベンドミラー52、Y軸ガルバノスキャナ53、X軸ガルバノスキャナ54、スキャンミラー55,56、fθレンズ57、ガルバノドライバ60及び制御装置61を有する。
加工対象物であるワーク58は、具体例を挙げるとプリント基板である。ワーク58は、不図示のXYテーブルに載置されている。XYテーブルは、X軸方向及びY軸方向を含む二次元方向へワーク58を移動させる。
レーザ光源であるレーザ発振器51は、レーザ光62を射出する。レーザ光62は、パルス状に出力されるレーザビームである。プリント基板の加工のレーザビームには、9μm以上10μm以下の波長の赤外光、0.5μmの波長の紫外光のいずれかが用いられる。ベンドミラー52は、レーザ発振器51からのレーザ光62を反射して、スキャンミラー55へ進行させる。
スキャンミラー55は、レーザ発振器51からのレーザ光62を反射する。スキャンミラー55は、入射したレーザ光62を偏向させるミラーである。Y軸ガルバノスキャナ53は、スキャンミラー55を駆動する。スキャンミラー56は、スキャンミラー55からのレーザ光62を反射する。スキャンミラー56は、入射したレーザ光62を偏向させるミラーである。X軸ガルバノスキャナ54は、スキャンミラー56を駆動する。
スキャンミラー55は、Y軸ガルバノスキャナ53の回転軸に連結されている。Y軸ガルバノスキャナ53は、回転軸が中心軸となって回転体を往復回転させる。Y軸ガルバノスキャナ53は、ワーク58におけるレーザ光62の照射位置をY軸方向において走査させる。
スキャンミラー56は、X軸ガルバノスキャナ54の回転軸に連結されている。X軸ガルバノスキャナ54は、回転軸が中心軸となって回転体を往復回転させる。X軸ガルバノスキャナ54は、ワーク58におけるレーザ光62の照射位置をX軸方向において走査させる。
fθレンズ57は、スキャンミラー56からのレーザ光62を、ワーク58の加工表面に対して垂直なレーザ光63とする。fθレンズ57は、ワーク58内の加工位置59にレーザ光63を集光させる。ガルバノドライバ60は、Y軸ガルバノスキャナ53及びX軸ガルバノスキャナ54を駆動する。
制御部である制御装置61は、レーザ加工装置50の全体の動作を制御する。制御装置61は、レーザ発振器51のレーザ光62の発振、ガルバノドライバ60によるY軸ガルバノスキャナ53及びX軸ガルバノスキャナ54の駆動を制御する。また、制御装置61は、XYテーブルを駆動する不図示のモータを制御する。
Y軸ガルバノスキャナ53及びX軸ガルバノスキャナ54は、実施の形態1に係るガルバノスキャナ1と同様の構成を備える。従って、Y軸ガルバノスキャナ53及びX軸ガルバノスキャナ54は、面倒れ共振を低減でき、高い位置精度を実現できる。レーザ加工装置50は、正確な加工位置59へレーザ光63を進行可能とし、高精度な加工ができるという効果を奏する。
Y軸ガルバノスキャナ53及びX軸ガルバノスキャナ54は、実施の形態2に係るガルバノスキャナ20、実施の形態3に係るガルバノスキャナ30及び実施の形態4に係るガルバノスキャナ40のいずれかと同様の構成を備えるものであっても良い。レーザ加工装置50は、Y軸ガルバノスキャナ53及びX軸ガルバノスキャナ54の少なくともいずれかが、実施の形態1から実施の形態4のガルバノスキャナ1,20,30,40のいずれかと同様の構成を備えるものであれば良いものとする。いずれの場合も、レーザ加工装置50は、正確な加工位置59へレーザ光63を進行可能とし、高精度な加工を実現できる。
1,1’,20,30,40 ガルバノスキャナ、2,55,56 スキャンミラー、3 回転軸、4 フレームケース、5 磁石、6 コイル、7 鉄芯、8 前側軸受、9 後側軸受、10 ボールプランジャ、11a,11b 貫通孔、12,12’ ミラーマウント、13,13’ マウント押さえ具、14 留め具、15 押さえ板、16 予圧ばね、17 座金、18 リード線、19 外周側面、21 球形部材、22 本体部、23 コイルばね、25 振動吸収部材、26 回転体、27 固定体、28 角度検出器、29 円盤、31 検出器、41,251 内周面、50 レーザ加工装置、51 レーザ発振器、52 ベンドミラー、53 Y軸ガルバノスキャナ、54 X軸ガルバノスキャナ、57 fθレンズ、58 ワーク、59 加工位置、60 ガルバノドライバ、61 制御装置、62,63 レーザ光。

Claims (8)

  1. 回転軸を備えた回転体と、
    前記回転軸の前側の一端に連結され、入射した光を偏向させるミラーと、
    前記回転軸が回転の中心軸となるように前記回転体を回転可能に収容する内部スペースを備えるフレームケースと、
    前記内部スペースの前側の端部に配置され、前記回転軸を回転可能に支持する軸受である前側軸受と、
    制振合金で形成された筒状の部材であり、前記前側軸受の外周側面との間に隙間を有する状態で前記前側軸受の外周側に内筒面が位置するように前記フレームケースに設置され、前記回転体の回転に伴う前記前側軸受の振動を吸収する振動吸収部材と、
    を有することを特徴とするガルバノスキャナ。
  2. 前記振動吸収部材には、前記回転体の前記回転軸と直交する貫通孔が形成されており、
    前記貫通孔には、前記前側軸受の外周面と当接するプランジャが配置されていることを特徴とする請求項1に記載のガルバノスキャナ。
  3. 回転軸を備えた回転体と、
    前記回転軸の前側の一端に連結され、入射した光を偏向させるミラーと、
    制振合金で形成され、前記ミラーと前記回転軸とを連結するとともに、前記ミラーの振動を抑制する連結部材と、
    を有することを特徴とするガルバノスキャナ。
  4. 前記回転軸が回転の中心軸となるように前記回転体を回転可能に収容する内部スペースを備えるフレームケースと、
    前記内部スペースの前側の端部に設けられ、前記回転軸を回転可能に支持する軸受である前側軸受とを有し、
    前記連結部材は、前記前側軸受の振動に起因する前記ミラーと前記回転軸との結合部を節とする前記ミラーの振動を抑制することを特徴とする請求項3に記載のガルバノスキャナ。
  5. 前記フレームケースには、前記回転軸と直交する貫通孔が形成されており、
    前記貫通孔には、前記前側軸受の外周面と当接するプランジャが配置されていることを特徴とする請求項4に記載のガルバノスキャナ。
  6. 前記制振合金は、Mn−Cu−Ni−Fe合金であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のガルバノスキャナ。
  7. レーザ光源と、
    前記レーザ光源からのレーザ光を加工対象物上で走査させるガルバノスキャナと、を備え、
    前記ガルバノスキャナは、
    回転軸を備えた回転体と、
    前記回転軸の前側の一端に連結され、入射した光を偏向させるミラーと、
    前記回転軸が回転の中心軸となるように前記回転体を回転可能に収容する内部スペースを備えるフレームケースと、
    前記内部スペースの前側の端部に配置され、前記回転軸を回転可能に支持する軸受である前側軸受と、
    制振合金で形成された筒状の部材であり、前記前側軸受の外周側面との間に隙間を有する状態で前記前側軸受の外周側に内筒面が位置するように前記フレームケースに設置され、前記回転体の回転に伴う前記前側軸受の振動を吸収する振動吸収部材とを有することを特徴とすることを特徴とするレーザ加工装置。
  8. レーザ光源と、
    前記レーザ光源からのレーザ光を加工対象物にて走査させるガルバノスキャナと、を備え、
    前記ガルバノスキャナは、
    回転軸を備えた回転体と、
    前記回転軸の前側の一端に連結され、入射した光を偏向させるミラーと、
    制振合金で形成され、前記ミラーと前記回転軸とを連結するとともに、前記ミラーの振動を抑制する連結部材と、
    を有することを特徴とするレーザ加工装置。
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