JP2006220254A - 転がり軸受及びこれを備えた歯車装置 - Google Patents

転がり軸受及びこれを備えた歯車装置 Download PDF

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Abstract

【課題】防振層の剥離などの惧れがなく、かつ、軸受システムの剛性を所定に維持しながら、入出力のトルク変動やギヤのバックラッシュ等により生じる振動などがハウジングへ伝達することを効果的かつ確実に抑制する。
【課題解決手段】転がり軸受10の外輪部材13の外周面14に、防振層15を備えて構成される。防振層15の表面及び裏面は、一方の凸部が他方の凹部に対応し、一方の凹部が他方の凸部と対応するように、凹凸形状に形成されている。したがって、防振層15を介在させたため、入出力のトルク変動やギヤのバックラッシュ等により生じるギヤの噛み合い振動などが、ハウジング4へ伝達されることを抑制することができるのは勿論、防振層15自体が弾性体(バネ)のように作用するため、より一層、上記効果を効果的かつ確実に奏することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、転がり軸受に関し、例えば、自動車用トランスミッションにおけるギアの支持などに用いられる転がり軸受に関する。さらに、かかる転がり軸受を備えた歯車装置に関する。
従来、歯車装置の一例である自動車用のトランスミッションでは、図11に示すように、入力或いは出力用のギヤ1や変速用ギヤ(図示省略)を備えた軸2が、例えば、ハウジング4に設けられる転がり軸受保持部4Aに保持されている、玉軸受のような転がり軸受3を介してハウジング4に支持されている。転がり軸受3には、剛性や回転精度の向上のために所定の予圧(軸振れ、転動体の滑り、振動や騒音の防止のために、転動体と内外輪との間隙を調整すべく軸受に与えられるアキシャル荷重を言う)がかけられている。なお、軸2や転がり軸受3は、所定の強度が必要とされるため鉄鋼材で形成されており、ハウジング4は軽量化等が考慮されアルミニウム合金などで形成されている。
上記のような自動車用のトランスミッションでは、ギヤ同士の噛み合い振動やエンジンの振動などが、入力軸或いは出力軸、ギヤ、転がり軸受を介してハウジング(ケース)に伝達され、その結果、例えば入力軸或いは出力軸、ギヤ、ハウジングなどの部品が共振し、比較的大きな振動・騒音が発生してしまう惧れがある。
このため、例えば特許文献1、特許文献2に開示されるものでは、転がり軸受の外輪の外径面に環状溝を設け、この環状溝に弾性を有する吸振材を配し、かかる外輪の外径面をハウジングの内径に圧入することにより、転がり軸受からハウジングへの振動の伝達を低減しようとしている。
また、非特許文献1には、軸受の内輪部材や外輪部材の材料として制振材を用いた例が記載されている(図12参照)。
しかし、特許文献1、特許文献2のように、転がり軸受の外輪の外径面の一部に形成した環状溝に樹脂を射出成形するものでは、ハウジング或いは外輪の僅かな変形によって外輪とハウジングとが直接接触してしまう惧れがあり、以って振動などがハウジングへ伝達されてしまう惧れがある。
このため、特許文献3、特許文献4、特許文献5に開示されるもののように、外輪部材の外周面全体に所定の厚みを有する樹脂材を施し、かかる外輪部材を備えた転がり軸受をハウジングに挿入することで、転がり軸受の外輪部材とハウジングとを非接触に保持するようにしたものがある。
しかしながら、樹脂材は、低剛性であるため、外輪部材の外周面全域に厚く樹脂材を施すことで転がり軸受の外輪部材とハウジングとを非接触に保持しようとすると、軸受システムとしての剛性が低下してしまう惧れがある。また、軸受システムとしての剛性の低下を抑制するために、外輪部材の外周面全域に薄く樹脂材を施した状態で転がり軸受をハウジングに挿入することも考えられるが、これでは、その挿入の際に、樹脂材が外輪部材から剥離してしまう惧れがあり、かかる場合には防振機能が低下してしまうことになる。
特開平8−82362号公報 特開2000−120669号公報 特開平8−93759号公報 特開平5−57503号公報 特開2000−148462号公報 (株)セイシン 技術資料「セイシン合金 M2052の実施例」
本発明は、上記従来の実情に鑑みなされたもので、簡単かつ安価な構成でありながら、防振層の剥離などの惧れがなく、かつ、軸受システムの剛性を所定に維持しながら、入出力のトルク変動やギヤのバックラッシュ等により生じる振動などがハウジングへ伝達することを効果的かつ確実に抑制することができる転がり軸受及び該転がり軸受を備えた歯車装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、
転動体と、
回転中心内側から前記転動体を転動自在に支持する内輪部材と、
回転中心外側から前記転動体を転動自在に支持する外輪部材と、
を含んで構成される転がり軸受において、
前記外輪部材の外周部に、回転中心軸を通る断面において、表面の凸形状に対応して裏面が凹形状に形成され、表面の凹形状に対応して裏面が凸形状に形成された凹凸形状を有する金属製の防振層が備えられたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記内輪部材の内周部に、前記凹凸形状を有する防振層が備えられたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、
転動体と、
回転中心内側から前記転動体を転動自在に支持する内輪部材と、
回転中心外側から前記転動体を転動自在に支持する外輪部材と、
を含んで構成される転がり軸受において、
前記内輪部材の内周部に、回転中心軸を通る断面において、表面の凸形状に対応して裏面が凹形状に形成され、表面の凹形状に対応して裏面が凸形状に形成された凹凸形状を有する金属製の防振層が備えられたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、
転動体と、
回転中心内側から前記転動体を転動自在に支持する内輪部材と、
回転中心外側から前記転動体を転動自在に支持する外輪部材と、
を含んで構成される転がり軸受において、
前記外輪部材の外周部に金属製の防振層が備えられると共に、該防振層の外周部に外周部材が備えられたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、前記防振層が、回転中心軸を通る断面において、表面の凸形状に対応して裏面が凹形状に形成され、表面の凹形状に対応して裏面が凸形状に形成された凹凸形状を有することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、前記防振層が、基本組成として原子%で、Mn:73%、Cu:20%、Ni:5%、Fe:2%からなるMnベースの合金で構成されることを特徴とする。
請求項7に記載の発明に係る歯車装置は、請求項1から請求項6のいずれか1つに記載の転がり軸受を備え、前記内輪部材と連動するように回転軸が取り付けられ、前記外輪部材が前記防振層を介在してハウジングに取り付けられることを特徴とする。
駆動軸の回転はギヤの噛み合いにより被駆動軸に伝達されるが、その際、入出力のトルク変動やギヤのバックラッシュ等によりギヤの噛み合い振動などが転がり軸受を介してハウジングへ伝達され、比較的大きな振動・騒音を招く惧れがある。
しかし、請求項1から請求項7に記載の発明のように構成すると、そのギヤの噛み合い振動などが防振層により吸収されるため、ハウジングへ伝達される振動を抑制することができる。
更に、請求項1、2、3、5に記載の発明では、防振層を凹凸形状としたので、防振層自体が弾性体(バネ)のように作用するため、外輪部材の外周面と、これに対向するハウジングの内面と、の両面に、防振層を常に押し当てることができることになる。
このため、請求項1、2、3、5に記載の発明によれば、防振層の剥離などの問題を排除しつつ軸受システムの剛性を所定に維持することを可能にしながら、荷重や温度などの使用条件が変化しても、常にハウジングと外輪部材に防振層を接触させることができるため、入出力のトルク変動やギヤのバックラッシュ等により生じるギヤの噛み合い振動などが、転がり軸受を介してハウジングへ伝達されることを効果的かつ確実に抑制することができる。
また、請求項4、5に記載の発明では、防振層を備えたことによる作用効果を奏することは勿論、更に防振層を外周部材で覆うようにしたので、例えば、転がり軸受のハウジングへの挿入時における防振層の剥離・損傷などをより一層確実に防止しつつ軸受システムの剛性を所定に維持することを可能にしながら、入出力のトルク変動やギヤのバックラッシュ等により生じるギヤの噛み合い振動などが、転がり軸受を介してハウジングへ伝達されることを効果的かつ確実に抑制することができる。
以下、添付の図面を参照しつつ、本発明の一実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る一の実施の形態に係る転がり軸受10の断面図であり、かかる転がり軸受10は、従来同様に、例えば図11で説明した自動車用トランスミッションなどの歯車装置の軸2を、ハウジング4に回転自在に支持するためなどに利用される。なお、転がり軸受10は、複数の転動体(例えば、玉、ころなど)11をその外周部に設けられる転動面で転動自在に支持する内輪部材12と、前記転動体11をその内周部に設けられる転動面で転動自在に支持する外輪部材13と、を含んで構成されている。転がり軸受10には、従来同様に、剛性や回転精度の向上のために所定の予圧がかけられている。
ここで、本実施の形態に係る転がり軸受10は、図1、図2に示すように、外輪部材13の外周面14に、防振層15を備えて構成されている。かかる転がり軸受10は、外輪部材13の外周面14に設けられた防振層15を介して、例えば図11で説明した自動車用トランスミッションなどの歯車装置のハウジング4に設けられる転がり軸受保持部4Aに保持される。
なお、本実施の形態に係る防振層15を構成する材料の一例としては、特開2002−146498号公報、特開2003−253369号公報、特開平10−280109号公報に開示される、基本組成として原子%で、Mn:73%、Cu:20%、Ni:5%、Fe:2%からなるMnベースの合金を挙げることができる。他にも、所望の制振特性を達成することができるものであれば、成分の異なるMnベース合金や、Feベース合金などでも良い。
さらに、本実施の形態に係る防振層15は、図2に示すように、当該防振層15の表面及び裏面が、一方の凸部が他方の凹部に対応し、一方の凹部が他方の凸部と対応するように、凹凸形状に形成されている。
したがって、本実施形態によれば、所定の制振特性を有する金属製の凹凸形状の防振層15を介在させたため、入出力のトルク変動やギヤのバックラッシュ等により生じるギヤの噛み合い振動、或いは転がり軸受10の転動体11が転動して通過する際に生じる振動などが、転がり軸受10からハウジング4へ伝達されることを抑制することができるのは勿論、防振層15自体が弾性体(バネ)のように作用するため、外輪部材13の外周面14と、これに対向するハウジング4の転がり軸受挿入部4Aの内面と、の両面に、防振層15を常に押し当てることができることになる。
このため、本実施形態によれば、転がり軸受10のハウジング4への挿入時における防振層の剥離・損傷などを確実に防止しつつ軸受システムの剛性を所定に維持することを可能にしながら、荷重や温度などの使用条件が変化しても、常にハウジング4と外輪部材13に防振層15を接触させることができるため、入出力のトルク変動やギヤのバックラッシュ等により生じるギヤの噛み合い振動などが、転がり軸受を介してハウジングへ伝達されることを効果的かつ確実に抑制することができる。
なお、防振層15の凹凸形状は、例えば、図3に示すように、凹凸部を複数設ける形状とすることができる。更に、凹凸形状を、例えば波形や台形の凹凸形状などの適宜の凹凸形状とすることができる。また、防振層15は周方向において連続して存在させる構成に限定されるものではなく、周方向において、例えば等間隔に部分的に或いは断続的に存在させる構成とすることなども可能である。
次に、本発明に係る転がり軸受の第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態に係る転がり軸受20は、図4、図5に示すように、第1の実施の形態と同様に、外輪部材13の外周面14に凹凸形状の防振層21を備えると共に、該防振層21の外周側に、更に外周部材22が設けられており、該外周部材22と外輪部材13との間に防振層21が挟み込まれた構成となっている。なお、本実施の形態に係る防振層21を構成する材料は、第1の実施形態に係る防振層15と同様とすることができる。
従って、第2の実施形態によれば、所望の制振特性を有する防振層21を備えたことにより、入出力のトルク変動やギヤのバックラッシュ等により生じるギヤの噛み合い振動、或いは転がり軸受20の転動体11が転動して通過する際に生じる振動などが、転がり軸受20からハウジング4へ伝達されることを抑制することができる。
更に、本実施形態に係る防振層21は、凹凸形状に形成されているので、防振層21自体が弾性体(バネ)のように作用するため、外輪部材13の外周面14と、これに対向する外周部材22の内面と、の両面に、防振層21を常に押し当てることができることになる。
このため、本実施形態によれば、転がり軸受20のハウジング4への挿入時における防振層の剥離・損傷などを確実に防止しつつ軸受システムの剛性を所定に維持することを可能にしながら、荷重や温度などの使用条件が変化しても、常に外周部材22延いてはハウジング4と外輪部材13に防振層21を接触させることができるため、入出力のトルク変動やギヤのバックラッシュ等により生じるギヤの噛み合い振動などが、転がり軸受を介してハウジングへ伝達されることをより一層効果的かつ確実に抑制することができる。
更に、防振層21を外周部材22で覆うようにしたので、防振層をより確実に保護できるため、防振層の剥離・損傷などをより一層確実に防止しつつ軸受システムの剛性を所定に維持することを可能にしながら、入出力のトルク変動やギヤのバックラッシュ等により生じるギヤの噛み合い振動などが、転がり軸受を介してハウジングへ伝達されることを効果的かつ確実に抑制することができる。
ところで、第2の実施の形態に係る防振層21の凹凸形状も、第1の実施の形態に係る防振層15と同様に、凹凸部を複数設ける形状とすることができると共に、凹凸形状を、例えば波形や台形の凹凸形状など適宜の凹凸形状とすることができる。また、防振層21を周方向において連続して存在させる構成に限定されるものではなく、周方向において、例えば等間隔に部分的に或いは断続的に存在させる構成とすることなども可能である。
続けて、本発明に係る転がり軸受の第3の実施の形態について説明する。
なお、第1の実施の形態と共通する部分については同一の符号を付して詳細な説明は省略し、異なる部分についてのみ説明することとする。
第3の実施の形態に係る転がり軸受30は、図6、図7に示すように、外輪部材13の外周面14に、所望の制振特性を有する防振層31を備えると共に、該防振層31の外周側に外周部材32が設けられており、該外周部材32と外輪部材13との間に防振層31が挟み込まれた構成となっている。なお、本実施の形態は、凹凸形状を持たない防振層31を外周部材32と外輪部材13との間に挟み込んだ場合の一形態である。該防振層
31を構成する材料は、第1の実施形態に係る防振層15と同様とすることができる。
かかる構成を備えた第3の実施の形態に係る転がり軸受30によれば、所望の制振特性を有する防振層31を備えたことにより、入出力のトルク変動やギヤのバックラッシュ等により生じるギヤの噛み合い振動、或いは転がり軸受30の転動体11が転動して通過する際に生じる振動などが、転がり軸受30からハウジング4へ伝達されることを抑制することができる。
更に、防振層31を外周部材32で覆うようにしたので、転がり軸受30のハウジング4への挿入時における防振層の剥離・損傷などを確実に防止しつつ軸受システムの剛性を所定に維持することを可能にしながら、入出力のトルク変動やギヤのバックラッシュ等により生じるギヤの噛み合い振動などが、転がり軸受を介してハウジングへ伝達されることを効果的かつ確実に抑制することができる。
なお、防振層31は、周方向において連続して存在させる構成に限定されるものではなく、周方向において、例えば等間隔に部分的に或いは断続的に存在させる構成とすることなども可能である。
ところで、上記各実施の形態では、外輪部材の外周に防振層を設ける構成として説明したが、内輪部材の内周側に防振層を設ける構成とすることも可能である。また、防振層を、外輪部材の外周と内輪部材の内周の両方に設けることも可能である。
ここにおいて、上記第1の実施の形態に係る凹凸形状の防振層15を外輪部材13の外周面14に備えた転がり軸受10の回転性能試験を行った結果(振動データ)と、従来の標準的な転がり軸受の回転性能試験結果(振動データ)と、を比較した図を、図8に示しておく。なお、かかる回転性能試験は、図10に示すような、試験軸受を組み込んだトランスミッションのハウジング外径部に振動データ検出用の加速度ピックアップを取り付けた試験装置により行った。
図8において、曲線Aが第1の実施の形態に係る転がり軸受10の振動値を示し、曲線Bが従来の防振層を持たない標準的な転がり軸受の振動値を示す。図8の曲線A,Bから理解されるように、第1の実施の形態に係る転がり軸受10は、従来の防振層を持たない標準的な転がり軸受に比べて、振動値が低く、振動抑制効果があることがわかる。
また、上記第2の実施の形態に係る外周部材22と外輪部材13との間に凹凸形状に形成された防振層21を挟み込んだ構成の転がり軸受20の回転性能試験を行った結果(振動データ)と、従来の標準的な転がり軸受の回転性能試験結果(振動データ)と、を比較した図を、図9に示しておく。なお、かかる回転性能試験は、上述した図10に示した試験装置により行った。
図9において、曲線Cが第2の実施の形態に係る転がり軸受20の振動値を示し、曲線Bが従来の防振層を持たない標準的な転がり軸受の振動値を示す。図9の曲線B,Cから理解されるように、第2の実施の形態に係る転がり軸受20は、従来の防振層を持たない標準的な転がり軸受に比べて、振動値が低く、振動抑制効果があることがわかる。
本発明の第1の実施の形態に係る転がり軸受の断面図である。 同上実施の形態に係る転がり軸受の一部を拡大した断面図である。 同上実施の形態に係る転がり軸受の防振層の形状の他の一例を示した断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る転がり軸受の断面図である。 同上実施の形態に係る転がり軸受の一部を拡大した断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係る転がり軸受の断面図である。 同上実施の形態に係る転がり軸受の一部を拡大した断面図である。 上記第1の実施の形態に係る転がり軸受と従来の防振層を持たない標準的な転がり軸受の回転性能試験結果(振動データ)を比較した図である。 上記第2の実施の形態に係る転がり軸受と従来の防振層を持たない標準的な転がり軸受の回転性能試験結果(振動データ)を比較した図である。 図8及び図9の回転性能試験を行った試験装置の概要を示す図である。 従来の転がり軸受が利用されている自動車用のトランスミッションの一例の一部を示す断面図である。 非特許文献1に開示される従来の制振材による振動騒音に関わる加速度の低減効果を示す図である。
符号の説明
4 ハウジング
10、20、30 転がり軸受
11 転動体(ボール)
12 内輪部材
13 外輪部材
15、21、31 防振層
22、32 外周部材

Claims (7)

  1. 転動体と、
    回転中心内側から前記転動体を転動自在に支持する内輪部材と、
    回転中心外側から前記転動体を転動自在に支持する外輪部材と、
    を含んで構成される転がり軸受において、
    前記外輪部材の外周部に、回転中心軸を通る断面において、表面の凸形状に対応して裏面が凹形状に形成され、表面の凹形状に対応して裏面が凸形状に形成された凹凸形状を有する金属製の防振層が備えられたことを特徴とする転がり軸受。
  2. 前記内輪部材の内周部に、前記凹凸形状を有する防振層が備えられたことを特徴とする請求項1に記載の転がり軸受。
  3. 転動体と、
    回転中心内側から前記転動体を転動自在に支持する内輪部材と、
    回転中心外側から前記転動体を転動自在に支持する外輪部材と、
    を含んで構成される転がり軸受において、
    前記内輪部材の内周部に、回転中心軸を通る断面において、表面の凸形状に対応して裏面が凹形状に形成され、表面の凹形状に対応して裏面が凸形状に形成された凹凸形状を有する金属製の防振層が備えられたことを特徴とする転がり軸受。
  4. 転動体と、
    回転中心内側から前記転動体を転動自在に支持する内輪部材と、
    回転中心外側から前記転動体を転動自在に支持する外輪部材と、
    を含んで構成される転がり軸受において、
    前記外輪部材の外周部に金属製の防振層が備えられると共に、該防振層の外周部に外周部材が備えられたことを特徴とする転がり軸受。
  5. 前記防振層が、回転中心軸を通る断面において、表面の凸形状に対応して裏面が凹形状に形成され、表面の凹形状に対応して裏面が凸形状に形成された凹凸形状を有することを特徴とする請求項4に記載の転がり軸受。
  6. 前記防振層が、基本組成として原子%で、Mn:73%、Cu:20%、Ni:5%、Fe:2%からなるMnベースの合金で構成されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1つに記載の転がり軸受。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1つに記載の転がり軸受を備え、前記内輪部材と連動するように回転軸が取り付けられ、前記外輪部材が前記防振層を介在してハウジングに取り付けられることを特徴とする歯車装置。
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