JP5714196B1 - ガルバノスキャナおよびレーザ加工装置 - Google Patents

ガルバノスキャナおよびレーザ加工装置 Download PDF

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Abstract

回転軸(3)を備え、回転軸を中心として回転可能とされた回転体と、回転軸のうち前側の一端に連結され、入射した光を偏向させるミラーであるスキャンミラー(2)と、回転体を回転させる内部スペースを備えるフレームケース(4)と、内部スペースのうち前側の端部に設けられ、回転軸を回転可能に支持する軸受である前側軸受(8)と、回転軸の駆動による前側軸受の振動を抑制する振動抑制構造であるボールプランジャー(10)と、を有し、振動抑制構造は、前側軸受の外周側面に当接する当接部材を備え、当接部材は、回転軸に平行な軸方向における前側軸受の変位に応じて可動とされている。

Description

本発明は、ガルバノスキャナおよびレーザ加工装置に関する。
ガルバノスキャナを備えるレーザ加工装置は、例えば、プリント配線基板、精密電子部品の穴開け加工に利用されている。製品となる電子回路、電子部品の精細化が進められるにしたがい、レーザ加工装置は、加工位置の高精度な制御が要求されている。
ガルバノスキャナは、同じピッチでの加工位置の移動を繰り返した場合において、加工位置の移動周波数が回転体の固有振動数と一致したとき、ミラーの面に対して垂直な方向への振動(面倒れ共振)が発生することがある。面倒れ共振が発生することで、ミラーからのレーザ光の進行方向が変化するため、加工対象物におけるレーザ光の位置に誤差が生じることになる。
例えば特許文献1には、軸と軸箱との間に円筒ころ軸受が組み込まれた軸支持装置に関し、軸受の外輪と軸箱との間にて振動を吸収させる部材を設けることが開示されている。
特開2008−138779号公報
ガルバノスキャナの回転体は、駆動による温度上昇を受けて、熱膨張を生じることがある。軸方向における回転体の寸法変化を吸収可能とするために、ガルバノスキャナに設けられる軸受は、回転体が収納されるフレームケースに対してわずかな隙間を介して配置されている。ガルバノスキャナは、回転体の熱膨張による寸法変化を吸収できるとともに、加工位置の精度を悪化させる振動を低減可能であることが求められる。
近年、ガルバノスキャナは、高速駆動が要請されているために、回転体の駆動力が大きくなる傾向にある。ガルバノスキャナは、駆動力が増大することで、不要な振動についても振幅が大きくなり易くなる。ガルバノスキャナは、駆動力の増大に対し不要な振動を十分低減できるような、軸受の周辺の隙間の公差管理が困難となっている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、面倒れ共振を低減可能とし、高い位置精度を実現可能とするガルバノスキャナおよびレーザ加工装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、回転軸を備え、前記回転軸を中心として回転可能とされた回転体と、前記回転軸のうち前側の一端に連結され、入射した光を偏向させるミラーと、前記回転体を回転させる内部スペースを備えるフレームケースと、前記内部スペースのうち前側の端部に設けられ、前記回転軸を回転可能に支持する軸受である前側軸受と、前記回転軸の駆動による前記前側軸受の振動を抑制する振動抑制構造と、を有し、前記振動抑制構造は、前記前側軸受の外周側面に当接する当接部材を備え、前記当接部材は、前記回転軸に平行な軸方向における前記前側軸受の変位に応じて可動とされていることを特徴とする。
本発明にかかるガルバノスキャナは、振動抑制構造の当接部材を前側軸受の外周側面に当接させることで、調整困難な面倒れ共振を低減する。ガルバノスキャナは、軸方向における前側軸受の変位に応じて当接部材を可動とすることで、回転体の熱膨張による寸法変化を吸収可能とするとともに、回転体の寸法変化があっても前側軸受への当接部材の当接を維持することができる。これにより、ガルバノスキャナは、面倒れ共振を低減可能とし、高い位置精度を実現できるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1にかかるガルバノスキャナの断面構成を示す図である。 図2は、ボールプランジャーの断面構成を示す図である。 図3は、第1の面倒れ共振の発生について説明する図である。 図4は、第1の面倒れ共振の周波数と振幅との関係の例を示す図である。 図5は、第2の面倒れ共振の発生について説明する図である。 図6は、第2の面倒れ共振の周波数と振幅との関係の例を示す図である。 図7は、第1の面倒れ共振と第2の面倒れ共振とが発生する場合における共振の周波数と振幅との関係について説明する図である。 図8は、本発明の実施の形態2にかかるガルバノスキャナの断面構成を示す図である。 図9は、ローラプランジャーの断面構成を示す図である。 図10は、本発明の実施の形態3にかかるガルバノスキャナの断面構成を示す図である。 図11は、ばね構造体を分解して示す側面図である。 図12は、本発明の実施の形態4にかかるレーザ加工装置の構成を示す図である。
以下に、本発明にかかるガルバノスキャナおよびレーザ加工装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1にかかるガルバノスキャナの断面構成を示す図である。ガルバノスキャナ1は、レーザ光源からのレーザ光を加工対象物にて走査させる。ガルバノスキャナ1は、回転体および固定体からなる。
回転体は、スキャンミラー2、回転軸3および磁石5を備える。回転体は、回転軸3を中心として回転可能とされている。スキャンミラー2は、入射した光を偏向させるミラーである。スキャンミラー2は、回転軸3のうち前側の一端に連結されている。ミラーマウント12は、回転軸3にスキャンミラー2を連結する。マウント押さえ具13は、留め具14が挿入された状態で、回転軸3にミラーマウント12を固定する。磁石5は、前側軸受8および後側軸受9の間に位置する。
固定体は、フレームケース4、コイル6および鉄芯7を備える。コイル6は、磁石5の周囲に設けられている。鉄芯7は、コイル6の周囲に設けられている。リード線18に接続された電源(図示省略)からコイル6へ電流が流れることで、コイル6は、電磁力を発生させる。磁石5の磁界の周囲にて電磁力を作用させることで、磁石5を回転させる回転トルクが発生する。回転体は、磁石5に作用する回転トルクを利用して回転する。
フレームケース4は、磁石5、コイル6および鉄芯7を内部に収納する。フレームケース4は、回転体の磁石5を回転させる内部スペースを備える。前側軸受8および後側軸受9は、回転軸3を回転可能に支持する軸受である。前側軸受8は、フレームケース4の内部スペースのうち前側の端部に設けられている。後側軸受9は、フレームケース4の内部スペースのうち後側の端部に設けられている。
後側軸受9は、フレームケース4に固定されている。前側軸受8は、フレームケース4に固定されていない。予圧ばね16は、座金17を介して前側軸受8へ予圧を付与する。押さえ板15は、フレームケース4のうち前側の外端面と予圧ばね16とに当接させて設けられている。
貫通孔11は、フレームケース4に形成されている。貫通孔11は、フレームケース4の外周面と、フレームケース4の内部スペースとの間を貫通する。貫通孔11は、回転軸3に平行な方向である軸方向に対して垂直に形成されている。貫通孔11のうち内部スペース側の端部は、前側軸受8の外周側面の位置にある。貫通孔11の内表面には、ねじ溝が形成されている。
振動抑制構造であるボールプランジャー10は、貫通孔11に配置されている。ボールプランジャー10は、回転軸3の駆動による前側軸受8の振動を抑制する。ボールプランジャー10は、フレームケース4の外表面から貫通孔11内へねじ込まれることで、貫通孔11に挿入されている。
図2は、ボールプランジャーの断面構成を示す図である。ボールプランジャー10は、球形部材21、本体部22およびコイルばね23を備える。本体部22は、下端が塞がれるとともに上端が開放された円筒形状を備える。本体部22の側面には、ねじ溝が形成されている。
当接部材である球形部材21は、本体部22の上端より上に一部を突出させた状態として、本体部22に配置されている。球形部材21は、本体部22の上端にて回転可能とされている。球形部材21は、前側軸受8の外周側面に当接する。
弾性部材であるコイルばね23は、本体部22の内部に配置されている。コイルばね23は、前側軸受8の方向へ球形部材21を押し上げる力を、球形部材21に対して付与する。コイルばね23の上端は球形部材21に当接する。コイルばね23の下端は本体部22内部の底面に当接する。
例えばガルバノスキャナ1の製造時において、ボールプランジャー10は、球形部材21が前側軸受8に当接する位置にまで貫通孔11内にて締め込まれる。ボールプランジャー10の締め込みには、ドライバ等の工具が使用される。
球形部材21が前側軸受8に到達してから、さらにボールプランジャー10をわずかにねじ込むことで、球形部材21が前側軸受8をわずかに押圧する状態とする。かかる状態となるまでボールプランジャー10がねじ込まれたか否かは、例えば、ボールプランジャー10をねじ込む際のトルクを測定した結果から判断する。この他、球形部材21が前側軸受8に到達してからドライバを回すことで、ボールプランジャー10の位置を決定することとしても良い。ボールプランジャー10は、このようにして位置決めされた後、接着剤等を使用して固定される。
ガルバノスキャナ1の駆動を継続するうち、回転体は、温度上昇による熱膨張を生じることがある。フレームケース4の内部では、外側に位置する固定体に対して、内側に位置する回転体のほうが放熱は不十分となりがちであるため、熱膨張は、固定体に比べて回転体のほうが大きくなる。
ガルバノスキャナ1は、後側軸受9をフレームケース4に固定する一方、前側軸受8をフレームケース4に固定しないことで、軸方向における回転体の熱膨張に対し、前側軸受8を軸方向において変位可能とする。これにより、ガルバノスキャナ1は、軸方向における回転体の寸法変化を吸収可能とする。
ここで、本実施の形態の比較例として、ガルバノスキャナ1にボールプランジャー10を備えない場合における面倒れ共振について説明する。ガルバノスキャナ1は、軸方向における回転体の寸法変化に対し、軸方向において前側軸受8を自在に変位可能とするために、前側軸受8とフレームケース4との間にわずかな隙間が設けられる。ガルバノスキャナ1は、かかる隙間を例えば6μm程度以下として設計される一方、このような微細な寸法についての公差管理は困難とされている。
従来、ガルバノスキャナ1は、前側軸受8の位置を支点(節)とする面倒れ共振を発生させることが知られている。以下の説明では、前側軸受8の位置を支点とする面倒れ共振を、適宜、第1の面倒れ共振と称する。
さらに、ガルバノスキャナ1は、駆動の高速化が進められるうち、スキャンミラー2とミラーマウント12との境界の位置を支点とする面倒れ共振が観測されるようにもなっている。以下の説明では、スキャンミラー2とミラーマウント12との境界の位置を支点とする面倒れ共振を、適宜、第2の面倒れ共振と称する。前側軸受8とフレームケース4との間の隙間が比較的大きい場合に第2の面倒れ共振が誘発されるということが、発明者の実験により分かった。
図3は、第1の面倒れ共振の発生について説明する図である。図4は、第1の面倒れ共振の周波数と振幅との関係の例を示す図である。図3では、ガルバノスキャナ1の一部の構成を適宜簡略化して示すとともに、説明に不要な構成については図示を省略している。
前側軸受8の外周側面19とフレームケース4の内面との間の隙間が例えば6μm以下であるとき、ガルバノスキャナ1は、第1の面倒れ共振を発生させることがある。第1の面倒れ共振は、例えば周波数がf1とする。共振の振幅がhであるとき、スキャンミラー2の振れ角は、前側軸受8の位置を支点として、例えばθとする。
ガルバノスキャナ1は、同じ周期での回転体の往復回動の繰り返しにおいて、かかる回転の周波数と回転体の固有振動数とが一致したときに、面倒れ共振が発生する。面倒れ共振が生じることで、スキャンミラー2の反射面は、反射面に対して垂直な方向において周期的に変位する。反射面に対して垂直な方向にてスキャンミラー2の反射面が変位することで、ガルバノスキャナ1は、レーザ光の走査方向に対して垂直な方向において、レーザ光の位置に誤差を生じさせることとなる。
第1の面倒れ共振を発生させるガルバノスキャナ1に対しては、振幅hができるだけ小さくなるように回転体の重量バランスを調整することで、第1の面倒れ共振によるレーザ光の位置の誤差を低減させる。回転体の重量バランスは、例えば、スキャンミラー2の裏面にシールを貼ることで調整される。裏面は、スキャンミラー2のうち反射面の裏側の面である。
図5は、第2の面倒れ共振の発生について説明する図である。図6は、第2の面倒れ共振の周波数と振幅との関係の例を示す図である。図5では、ガルバノスキャナ1の一部の構成を適宜簡略化して示すとともに、説明に不要な構成については図示を省略している。
前側軸受8の外周側面19とフレームケース4の内面との間の隙間が図3に示す場合よりも大きい場合、ガルバノスキャナ1は、第2の面倒れ共振を発生させることがある。第2の面倒れ共振は、例えば周波数がf2とする(f2>f1)。共振の振幅がhであるとき、スキャンミラー2の振れ角は、スキャンミラー2とミラーマウント12との境界の位置を支点として、例えばθ’とする。
前側軸受8とフレームケース4との間の隙間が例えば6μm以上と比較的大きい場合、軸方向に対し垂直な方向における回転体の移動が生じることで、前側軸受8が回転体の振動を抑える効果が弱められるものと考えられる。
スキャンミラー2のうちミラーマウント12に固定された側とは反対の端部と、共振の支点との間の距離は、第1の面倒れ共振に比べて第2の面倒れ共振の場合に長くなる。いずれの共振の振幅も同じhとした場合に、θ’はθより大きくなる(θ’>θ)。
レーザ加工装置に備えられたレンズの焦点距離をFとした場合に、第1の面倒れ共振によって及ぼされる加工位置のずれは、Δx=2Fθと表される。また、第2の面倒れ共振によって及ぼされる加工位置のずれは、Δx’=2Fθ’と表される。θ’>θであるため、Δx’>Δxの関係が成り立つ。このように、第1の面倒れ共振と第2の面倒れ共振とを互いに同じ振幅hにできたとしても、第2の面倒れ共振の場合のほうが、第1の面倒れ共振の場合に比べて加工位置のずれが大きくなる。
ガルバノスキャナ1は、第2の面倒れ共振が発生する状況下において、第2の面倒れ共振と第1の面倒れ共振とを不規則に生じさせることがある。ガルバノスキャナ1は、第1の面倒れ共振と第2の面倒れ共振とが混在して発生することもある。図7は、第1の面倒れ共振と第2の面倒れ共振とが発生する場合における共振の周波数と振幅との関係について説明する図である。
それぞれ異なる周波数の共振が混在している場合、ガルバノスキャナ1は、双方の面倒れ共振について振幅を低減させるような、回転体の重量バランスには到達し得ないことになる。例えば周波数f1の第1の面倒れ共振と周波数f2の第2の面倒れ共振のうち、第2の面倒れ共振に対して振幅を抑える調整を行った場合に、第1の面倒れ共振の振幅が増大する場合がある。また、第1の面倒れ共振に対して振幅を抑える調整を行った場合に、第2の面倒れ共振の振幅が増大する場合がある。
ガルバノスキャナ1は、加工位置の精度を改善させる上で不利となる第2の面倒れ共振をできるだけ抑制可能であることが望まれる。回転体の重量バランスの調整によって共振の振幅hを低減可能とするには限界があるため、ガルバノスキャナ1は、第2の面倒れ共振を発生要因から改善できることが望まれる。さらに、ガルバノスキャナ1は、第2の面倒れ共振が発生する状況での第1の面倒れ共振の発生の抑制、双方の面倒れ共振の混在の抑制のためにも、第2の面倒れ共振を発生要因から改善できることが望まれる。
通常の製造精度で組み立てられるガルバノスキャナ1において、例えば10μmの寸法についての公差管理を厳格に実施することは極めて困難である。前側軸受8とフレームケース4との間の隙間が例えば6μm程度以下として設計されていても、当該隙間が実際には6μm以上となる場合がある。当該隙間が所望の寸法条件を満足するガルバノスキャナ1を安定して製造することは困難である。かかる寸法条件を満足しないガルバノスキャナ1の製造品を不良品と扱う場合、ガルバノスキャナ1の歩留まりを大幅に低下させることになる。
本実施の形態にかかるガルバノスキャナ1は、ボールプランジャー10の球形部材21を前側軸受8の外周側面19に当接させることで、軸方向に対して垂直に働く力で前側軸受8を押さえ付ける。ガルバノスキャナ1は、前側軸受8の周囲の隙間が要因となって生じる回転体の振動を効果的に抑制することができる。なお、ガルバノスキャナ1は、共振の発生状態を観測しながら、ボールプランジャー10の位置を調整することとしても良い。
ボールプランジャー10が設けられることで、ガルバノスキャナ1は、前側軸受8の周囲の比較的大きな隙間が要因となって生じ得る第2の面倒れ共振を、発生要因から改善可能とする。ガルバノスキャナ1は、第2の面倒れ共振および第1の面倒れ共振を不規則に発生させる状態、および第1の面倒れ共振と第2の面倒れ共振とが混在する状態をいずれも抑制できる。
ガルバノスキャナ1は、ボールプランジャー10の設置により第2の面倒れ共振を低減させることで、回転体の重量バランスの調整を、専ら第1の面倒れ共振に対する振幅の低減のためとして実施可能とする。ボールプランジャー10の位置調整と回転体の重量バランスの調整とを経ることで、ガルバノスキャナ1は、高速駆動における面倒れ共振を効果的に低減できる。
球形部材21は、軸方向における前側軸受8の変位に連動して回転する。球形部材21は、前側軸受8の外周側面19に当接した状態を維持しながら、軸方向における前側軸受8の変位に応じて可動とされている。
ガルバノスキャナ1は、前側軸受8に当接した状態で自在に回転する球形部材21を、振動抑制構造であるボールプランジャー10に含めることで、熱膨張による回転体の寸法変化を吸収可能としながら、回転体の振動を抑制することができる。
以上により、ガルバノスキャナ1は、面倒れ共振を低減可能とし、高い位置精度を実現できるという効果を奏する。前側軸受8とフレームケース4との間の隙間の厳格な公差管理によらなくても面倒れ共振を低減できることで、ガルバノスキャナ1は、歩留まりの向上が可能となる。
なお、振動抑制構造は、本実施の形態で説明する構成のボールプランジャー10である場合に限られない。振動抑制構造は、前側軸受8に当接する球形部材が、軸方向における前側軸受8の変位に連動して回転するものであれば良く、本実施の形態で説明する構成を適宜変更しても良い。
実施の形態2.
図8は、本発明の実施の形態2にかかるガルバノスキャナの断面構成を示す図である。ガルバノスキャナ30は、レーザ光源からのレーザ光を加工対象物にて走査させる。実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
振動抑制構造であるローラプランジャー31は、貫通孔11に配置されている。ローラプランジャー31は、回転軸3の駆動による前側軸受8の振動を抑制する。ローラプランジャー31は、フレームケース4の外表面から貫通孔11内へねじ込まれることで、貫通孔11に挿入されている。
図9は、ローラプランジャーの断面構成を示す図である。ローラプランジャー31は、円盤部材32、本体部33およびコイルばね34を備える。本体部33は、下端が塞がれるとともに上端が開放された円筒形状を備える。本体部33の側面には、ねじ溝が形成されている。
当接部材である円盤部材32は、本体部33の上に配置されている。円盤部材32は、円形の中心が回転可能に支持されている。円盤部材32の外周面は、前側軸受8の外周側面に当接する。ローラプランジャー31は、円盤部材32の円形の面が回転体の軸方向に平行になるように配置されている。
弾性部材であるコイルばね34は、本体部33の内部に配置されている。コイルばね34は、前側軸受8の方向へ円盤部材32を押し上げる力を、円盤部材32に対して付与する。コイルばね34の上端は円盤部材32に当接する。コイルばね34の下端は本体部33内部の底面に当接する。
例えばガルバノスキャナ30の製造時において、ローラプランジャー31は、円盤部材32が前側軸受8に当接する位置にまで貫通孔11内にて締め込まれる。ローラプランジャー31の締め込みには、ドライバ等の工具が使用される。
円盤部材32が前側軸受8に到達してから、さらにローラプランジャー31をわずかにねじ込むことで、円盤部材32が前側軸受8をわずかに押圧する状態とする。かかる状態となるまでローラプランジャー31がねじ込まれたか否かは、例えば、ローラプランジャー31をねじ込む際のトルクを測定した結果から判断する。この他、円盤部材32が前側軸受8に到達してからドライバを回すことで、ローラプランジャー31の位置を決定することとしても良い。ローラプランジャー31は、このようにして位置決めされた後、接着剤等を使用して固定される。
本実施の形態にかかるガルバノスキャナ30は、ローラプランジャー31の円盤部材32を前側軸受8の外周側面に当接させることで、軸方向に対して垂直に働く力で前側軸受8を押さえ付ける。ガルバノスキャナ30は、前側軸受8の周囲の隙間が要因となって生じる回転体の振動を効果的に抑制することができる。なお、ガルバノスキャナ30は、共振の発生状態を観測しながら、ローラプランジャー31の位置を調整することとしても良い。
ローラプランジャー31が設けられることで、ガルバノスキャナ30は、前側軸受8の周囲の比較的大きな隙間が要因となって生じ得る第2の面倒れ共振を、発生要因から改善可能とする。ガルバノスキャナ30は、第2の面倒れ共振および第1の面倒れ共振を不規則に発生させる状態、および第1の面倒れ共振と第2の面倒れ共振とが混在する状態をいずれも抑制できる。
ガルバノスキャナ30は、ローラプランジャー31の設置により第2の面倒れ共振を低減させることで、回転体の重量バランスの調整を、専ら第1の面倒れ共振に対する振幅の低減のためとして実施可能とする。ローラプランジャー31の位置調整と回転体の重量バランスの調整とを経ることで、ガルバノスキャナ30は、高速駆動における面倒れ共振を効果的に低減できる。
円盤部材32は、軸方向における前側軸受8の変位に連動して回転する。円盤部材32は、前側軸受8の外周側面に当接した状態を維持しながら、軸方向における前側軸受8の変位に応じて可動とされている。
ガルバノスキャナ30は、前側軸受8に当接した状態で自在に回転する円盤部材32を、振動抑制構造であるローラプランジャー31に含めることで、熱膨張による回転体の寸法変化を吸収可能としながら、回転体の振動を抑制することができる。以上により、ガルバノスキャナ30は、面倒れ共振を低減可能とし、高い位置精度を実現できるという効果を奏する。
なお、振動抑制構造は、本実施の形態で説明する構成のローラプランジャー31である場合に限られない。振動抑制構造は、前側軸受8に当接する円盤部材が、軸方向における前側軸受8の変位に連動して回転するものであれば良く、本実施の形態で説明する構成を適宜変更しても良い。
実施の形態3.
図10は、本発明の実施の形態3にかかるガルバノスキャナの断面構成を示す図である。ガルバノスキャナ40は、レーザ光源からのレーザ光を加工対象物にて走査させる。実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
振動抑制構造であるばね構造体41は、貫通孔11に挿入されている。ばね構造体41は、回転軸3の駆動による前側軸受8の振動を抑制する。
図11は、ばね構造体を分解して示す側面図である。ばね構造体41は、ばね部材42、位置決め部材43および本体部44を備える。弾性部材であるばね部材42は、前側軸受8の外周側面に当接する当接部材でもある。ばね部材42は、例えばコイルばねである。ばね部材42は、前側軸受8を押し上げる力を前側軸受8へ付与する。ばね部材42の外径は、貫通孔11の内径より小さくされている。貫通孔11の内壁とばね部材42との間には隙間が設けられている。
位置決め部材43は、本体部44の上端に設けられている。位置決め部材43は、ばね部材42の内径より小さい径の円柱形状をなしている。位置決め部材43は、ばね部材42のうち下側部分に挿入されている。位置決め部材43は、ばね部材42のうち前側軸受8に当接する側以外の側においてばね部材42の位置を固定させる。
本体部44は、位置決め部材43より太い円柱形状をなしている。本体部44の側面には、ねじ溝が形成されている。位置決め部材43にばね部材42がセットされた状態の本体部44がフレームケース4の外表面から貫通孔11内へねじ込まれることで、ばね構造体41は、貫通孔11に挿入されている。ばね部材42の上端は、前側軸受8の外周側面に当接する。ばね部材42の下端は、本体部44の上端に当接する。
例えばガルバノスキャナ40の製造時において、本体部44は、ばね部材42の上端が前側軸受8に当接する位置にまで貫通孔11内にて締め込まれる。本体部44の締め込みには、ドライバ等の工具が使用される。
ばね部材42の上端が前側軸受8に到達してから、さらに本体部44をわずかにねじ込むことで、ばね部材42が前側軸受8をわずかに押圧する状態とする。かかる状態となるまで本体部44がねじ込まれたか否かは、例えば、本体部44をねじ込む際のトルクを測定した結果から判断する。この他、ばね部材42の上端が前側軸受8に到達してからドライバを回すことで、本体部44の位置を決定することとしても良い。本体部44は、このようにして位置決めされた後、接着剤等を使用して固定される。
本実施の形態にかかるガルバノスキャナ40は、ばね構造体41のばね部材42を前側軸受8の外周側面に当接させることで、軸方向に対して垂直に働く力で前側軸受8を押さえ付ける。ガルバノスキャナ40は、前側軸受8の周囲の隙間が要因となって生じる回転体の振動を効果的に抑制することができる。なお、ガルバノスキャナ40は、共振の発生状態を観測しながら、本体部44の位置を調整することとしても良い。
ばね構造体41が設けられることで、ガルバノスキャナ40は、前側軸受8の周囲の比較的大きな隙間が要因となって生じ得る第2の面倒れ共振を、発生要因から改善可能とする。ガルバノスキャナ40は、第2の面倒れ共振および第1の面倒れ共振を不規則に発生させる状態、および第1の面倒れ共振と第2の面倒れ共振とが混在する状態を抑制できる。
ガルバノスキャナ40は、ばね構造体41の設置により第2の面倒れ共振を低減させることで、回転体の重量バランスの調整を、専ら第1の面倒れ共振に対する振幅の低減のためとして実施可能とする。ばね構造体41の位置調整と回転体の重量バランスの調整とを経ることで、ガルバノスキャナ40は、高速駆動における面倒れ共振を効果的に低減できる。
ばね部材42の下側部分は、位置決め部材43が挿入されることで、位置が固定されている。これに対し、ばね部材42のうち位置決め部材43が挿入されている部分より上側(前側軸受8の側)の部分は、貫通孔11の内壁との間の隙間の範囲で可動とされている。ばね構造体41は、位置決め部材43を設けることで、ばね部材42と貫通孔11の内壁との間の隙間を確保する。
回転体の熱膨張による前側軸受8の変位があったとき、ばね部材42は、前側軸受8が変位する方向へたわむように変形する。ばね部材42は、前側軸受8の外周側面に当接した状態を維持しながら、軸方向における前側軸受8の変位に応じて可動とされている。
ガルバノスキャナ40は、前側軸受8に当接した状態で自在に変形するばね部材42を、振動抑制構造であるばね構造体41に含めることで、熱膨張による回転体の寸法変化を吸収可能としながら、回転体の振動を抑制することができる。以上により、ガルバノスキャナ40は、面倒れ共振を低減可能とし、高い位置精度を実現できるという効果を奏する。
なお、振動抑制構造は、本実施の形態で説明する構成のばね構造体41である場合に限られない。振動抑制構造は、前側軸受8に当接する弾性部材が、軸方向における前側軸受の変位に連動して変形するものであれば良く、本実施の形態で説明する構成を適宜変更しても良い。
実施の形態4.
図12は、本発明の実施の形態4にかかるレーザ加工装置の構成を示す図である。レーザ加工装置50は、レーザ光(パルスレーザ光)の照射によって加工対象物に微細穴を穴開け加工する装置である。レーザ加工装置50は、例えば、加工対象物に設定された複数の加工位置を順次走査し、各加工位置に対するレーザ照射を複数サイクルで行なう加工処理(サイクルパルスモード)を実施する。
レーザ加工装置50は、レーザ発振器51、ベンドミラー52、Y軸ガルバノスキャナ53、X軸ガルバノスキャナ54、スキャンミラー55,56、fθレンズ57、ガルバノドライバ60および制御装置61を有する。
加工対象物であるワーク58は、例えばプリント基板である。ワーク58は、XYテーブル(図示省略)に載置されている。XYテーブルは、X軸方向およびY軸方向を含む二次元方向へワーク58を移動させる。
レーザ光源であるレーザ発振器51は、レーザ光62を射出する。レーザ光62は、パルス状に出力されるレーザビームである。プリント基板の加工には、レーザビームとして、例えば、9〜10μmの波長の赤外光、0.5μmの波長の紫外光などのいずれかが用いられる。ベンドミラー52は、レーザ発振器51からのレーザ光62を反射して、スキャンミラー55へ進行させる。
スキャンミラー55は、レーザ発振器51からのレーザ光62を反射する。スキャンミラー55は、入射したレーザ光62を偏向させるミラーである。Y軸ガルバノスキャナ53は、スキャンミラー55を駆動する。スキャンミラー56は、スキャンミラー55からのレーザ光62を反射する。スキャンミラー56は、入射したレーザ光62を偏向させるミラーである。X軸ガルバノスキャナ54は、スキャンミラー56を駆動する。
スキャンミラー55は、Y軸ガルバノスキャナ53の回転軸に連結されている。Y軸ガルバノスキャナ53は、回転軸を中心として回転体を往復回転させる。Y軸ガルバノスキャナ53は、ワーク58におけるレーザ光62の照射位置をY軸方向において走査させる。
スキャンミラー56は、X軸ガルバノスキャナ54の回転軸に連結されている。X軸ガルバノスキャナ54は、回転軸を中心として回転体を往復回転させる。X軸ガルバノスキャナ54は、ワーク58におけるレーザ光62の照射位置をX軸方向において走査させる。
fθレンズ57は、スキャンミラー56からのレーザ光62を、ワーク58の加工表面に対して垂直なレーザ光63とする。fθレンズ57は、ワーク58内の加工位置59にレーザ光63を集光させる。ガルバノドライバ60は、Y軸ガルバノスキャナ53およびX軸ガルバノスキャナ54を駆動する。
制御部である制御装置61は、レーザ加工装置50の全体の動作を制御する。制御装置61は、レーザ発振器51のレーザ光62の発振、ガルバノドライバ60によるY軸ガルバノスキャナ53およびX軸ガルバノスキャナ54の駆動を制御する。また、制御装置61は、XYテーブルを駆動するモータ(図示省略)を制御する。
Y軸ガルバノスキャナ53およびX軸ガルバノスキャナ54は、例えば、実施の形態1にかかるガルバノスキャナ1と同様の構成を備える。Y軸ガルバノスキャナ53およびX軸ガルバノスキャナ54は、面倒れ共振を低減でき、高い位置精度を実現できる。レーザ加工装置50は、正確な加工位置59へレーザ光63を進行可能とし、高精度な加工ができるという効果を奏する。
Y軸ガルバノスキャナ53およびX軸ガルバノスキャナ54は、実施の形態2にかかるガルバノスキャナ30、および実施の形態3にかかるガルバノスキャナ40のいずれかと同様の構成を備えるものであっても良い。レーザ加工装置50は、Y軸ガルバノスキャナ53およびX軸ガルバノスキャナ54の少なくともいずれかが、実施の形態1から3のガルバノスキャナ1,30,40のいずれかと同様の構成を備えるものであれば良いものとする。いずれの場合も、レーザ加工装置50は、正確な加工位置59へレーザ光63を進行可能とし、高精度な加工を実現できる。
1 ガルバノスキャナ、2 スキャンミラー、3 回転軸、4 フレームケース、5 磁石、6 コイル、7 鉄芯、8 前側軸受、9 後側軸受、10 ボールプランジャー、11 貫通孔、12 ミラーマウント、13 マウント押さえ具、14 留め具、15 押さえ板、16 予圧ばね、17 座金、18 リード線、19 外周側面、21 球形部材、22 本体部、23 コイルばね、30 ガルバノスキャナ、31 ローラプランジャー、32 円盤部材、33 本体部、34 コイルばね、40 ガルバノスキャナ、41 ばね構造体、42 ばね部材、43 位置決め部材、44 本体部、50 レーザ加工装置、51 レーザ発振器、52 ベンドミラー、53 Y軸ガルバノスキャナ、54 X軸ガルバノスキャナ、55 スキャンミラー、56 スキャンミラー、57 fθレンズ、58 ワーク、59 加工位置、60 ガルバノドライバ、61 制御装置、62,63 レーザ光。

Claims (9)

  1. 回転軸を備え、前記回転軸を中心として回転可能とされた回転体と、
    前記回転軸のうち前側の一端に連結され、入射した光を偏向させるミラーと、
    前記回転体を回転させる内部スペースを備えるフレームケースと、
    前記内部スペースのうち前側の端部に設けられ、前記回転軸を回転可能に支持する軸受である前側軸受と、
    前記回転軸の駆動による前記前側軸受の振動を抑制する振動抑制構造と、を有し、
    前記振動抑制構造は、前記前側軸受の外周側面に当接する当接部材を備え、
    前記当接部材は、前記回転軸に平行な軸方向における前記前側軸受の変位に応じて可動とされていることを特徴とするガルバノスキャナ。
  2. 前記フレームケースには、前記フレームケースの外周面と前記内部スペースとの間を貫通する貫通孔が形成され、
    前記振動抑制構造は、前記貫通孔に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のガルバノスキャナ。
  3. 前記当接部材は、前記軸方向における前記前側軸受の変位に連動して回転する球形部材であることを特徴とする請求項1に記載のガルバノスキャナ。
  4. 前記当接部材は、前記軸方向における前記前側軸受の変位に連動して回転する円盤部材であることを特徴とする請求項1に記載のガルバノスキャナ。
  5. 前記振動抑制構造は、前記前側軸受の方向へ押し上げる力を前記当接部材に対して付与する弾性部材を備えることを特徴とする請求項3または4に記載のガルバノスキャナ。
  6. 前記当接部材は、前記前側軸受を押し上げる力を前記前側軸受へ付与する弾性部材であって、
    前記弾性部材は、前記軸方向における前記前側軸受の変位に連動して変形することを特徴とする請求項1に記載のガルバノスキャナ。
  7. 前記振動抑制構造は、前記弾性部材のうち前記前側軸受に当接する側以外の側において前記弾性部材の位置を固定させる位置決め部材を備えることを特徴とする請求項6に記載のガルバノスキャナ。
  8. 前記振動抑制構造は、前記貫通孔へねじ込まれていることを特徴とする請求項2に記載のガルバノスキャナ。
  9. レーザ光源と、
    前記レーザ光源からのレーザ光を加工対象物にて走査させるガルバノスキャナと、を有し、
    前記ガルバノスキャナは、
    回転軸を備え、前記回転軸を中心として回転可能とされた回転体と、
    前記回転軸のうち前側の一端に連結され、入射した光を偏向させるミラーと、
    前記回転体を回転させる内部スペースを備えるフレームケースと、
    前記内部スペースのうち前側の端部に設けられ、前記回転軸を回転可能に支持する軸受である前側軸受と、
    前記回転軸の駆動による前記前側軸受の振動を抑制する振動抑制構造と、を有し、
    前記振動抑制構造は、前記前側軸受の外周側面に当接する当接部材を備え、
    前記当接部材は、前記回転軸に平行な軸方向における前記前側軸受の変位に応じて可動とされていることを特徴とするレーザ加工装置。
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