JPWO2013183513A1 - 車両用シフト装置 - Google Patents

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Abstract

前進レンジに対応するDスイッチ操作部(30)と、中立レンジに対応するNスイッチ操作部(28)と、後進レンジに対応するRスイッチ操作部(26)と、駐車レンジに対応するPスイッチ操作部(24)とを有し、Rスイッチ操作部(26)は、車両前後方向の後側に向けて操作されることで後進レンジが選択され、Rスイッチ操作部(26)以外の他のスイッチ操作部(24、28、30)は、上方向から下方向に向かって押圧されることで各レンジが選択され、Rスイッチ操作部(26)の操作方向が後進レンジ以外の他のレンジを選択する際のスイッチ操作部(24、28、30)の操作方向と異なるように設定される。

Description

本発明は、車両の走行レンジとして、少なくとも前進レンジと中立レンジと後進レンジとを有し、運転者によるスイッチ操作部の操作で各レンジが切り換え可能に設けられた車両用シフト装置に関する。
従来から、シフト装置のシフトレバーを操作することで、車両に搭載された自動変速機の変速位置を切り換えることが知られている。この種のシフト装置として、例えば、特許文献1には、基体の表面に配置された4つのプッシュスイッチを用いてシフト操作を行うことにより、変速機の接続状態を切り換えるシフト操作体が開示されている。
また、特許文献2には、操作レバーを倒伏位置にして自動変速モードとしたとき、複数の押しボタンスイッチからなる変速スイッチを適宜選択することで自動変速機の変速位置を切り換える変速操作装置が開示されている。
特開2002−248959号公報 特開2006−160098号公報
ところで、特許文献1に開示された4つのプッシュスイッチは、基体の平坦な表面に、菱形の頂点をなすような四方向の位置にそれぞれ離間して配置されている。また、特許文献2に開示された複数の変速スイッチ(押しボタンスイッチ)は、操作レバーの上方側からリバース(R)、ニュートラル(N)、ドライブ(D)の順に直線状に隣接して配置されている。
ゲート溝と操作レバーとの位置関係によってシフト位置を選択する従来のシフト装置では、所望のシフト位置を選択するために、現在のシフト位置からゲート溝に沿って操作レバーを移動させる必要がある。このため、従来のシフト装置では、運転者が意図する車両の挙動と全く異なるシフト位置を誤って選択するおそれが低い。
一般的に、ゲート溝には、P(パーキング)、R(リバース)、N(ニュートラル)、D(ドライブ)の順序にシフト位置がゲート溝に沿って直線状に配列されているため、現在N位置にいてD位置を選択する場合、D位置と操作方向が逆方向となるR位置を誤って選択するおそれが低くなる。
しかしながら、特許文献1や特許文献2のように、各シフト位置が単独のプッシュスイッチ(押しボタンスイッチ)で構成されている場合、運転者が意図しないプッシュスイッチ(押しボタンスイッチ)を誤って操作(押圧)して快適性や操作性を損なうおそれがある。
特に、車両のシフト操作では、運転者が操作レバーのシフト位置(変位位置)を見ないで操作する、いわゆるブラインド操作を行うことも考えられる。そこで、このようなブラインド操作がなされた場合、特許文献1や特許文献2に開示されたプッシュスイッチ(押しボタンスイッチ)では、スイッチを押し間違えて運転者の意図するものと異なるシフト位置を選択して快適性や操作性を損なうおそれがある。
本発明は、前記の点に鑑みてなされたものであり、仮に、ブラインド操作を行った場合であっても、スイッチ操作部の操作が良好に行えるようにすることが可能な車両用シフト装置を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するために、本発明は、車両の走行レンジとして、少なくとも前進レンジと中立レンジと後進レンジとを有し、運転者によるスイッチ操作部の操作で前記各レンジが切り換え可能に設けられた車両用シフト装置であって、前記スイッチ操作部は、前記前進レンジに対応するDスイッチ操作部と、前記中立レンジに対応するNスイッチ操作部と、前記後進レンジに対応するRスイッチ操作部とを含み、前記後進レンジを選択する際の前記Rスイッチ操作部の操作方向は、前記後進レンジ以外の他のレンジを選択する際のスイッチ操作部の操作方向と異なるように前記各スイッチ操作部が配設されることを特徴とする。
一般的に、車両のシフト操作において、後進レンジを選択した場合のみ車両は後進する。本発明によれば、少なくとも後進レンジに対応するRスイッチ操作部の操作方向が、後進レンジ以外の他のレンジを選択する際のスイッチ操作部の操作方向と異なる方向となるように各スイッチ操作部を配置している。このため、運転者が、例えば、前進レンジ又は中立レンジを選択する意図があった際、誤ってRスイッチ操作部を(Nスイッチ操作部やDスイッチ操作部を操作するように)操作しようとしても、Nスイッチ操作部やDスイッチ操作部とその操作方向が異なるため、Rスイッチ操作部が操作されてしまうことを抑制することができる。
この結果、本発明では、運転者が、仮に、ブラインド操作を行った場合であっても、操作方向の違いによりRスイッチ操作部かどうかを運転者が容易に認識することができるため、誤って後進レンジを選択してしまい運転者の快適性や操作性を損なうようなことを抑制することができる。
また、本発明は、前記後進レンジを選択する際の前記Rスイッチ操作部の操作方向が、前記後進レンジ以外の他のレンジを選択する際のスイッチ操作部の操作方向に対して略垂直方向となるように設定され、又は、互いの操作方向のなす角度が垂直以上の角度で交差するように前記各スイッチ操作部が配設されることを特徴とする。
本発明によれば、運転者がRスイッチ操作部の操作を行うためには、他のスイッチ操作部を操作するときの操作方向と略垂直、又は、それ以上の異なる角度に向けて操作を行う。このため、例えば、ブラインド操作時に、他のスイッチ操作部を操作するつもりで他のスイッチ操作部に対応した操作方向で運転者がRスイッチ操作部に対して操作を行った場合であっても、Rスイッチ操作部が操作されることがなく、より操作性を向上させることができる。
さらに、本発明は、前記Rスイッチ操作部が、車両前後方向の後側に向けて操作されることで、前記後進レンジが選択されることを特徴する。
本発明によれば、Rスイッチ操作部を車両前後方向の後側に向けて操作することで後進レンジが選択されるため、運転者が意図する車両の挙動方向(後進方向)とRスイッチ操作部の操作方向とが同一となり、運転者にとって直感的に操作することができ、操作性を向上させることができる。
さらにまた、本発明は、前記後進レンジ以外の他のレンジを選択する際のスイッチ操作部の操作方向が、運転者から遠ざかる方向であり、前記Rスイッチ操作部の操作方向は、運転者側に向かう方向となるように設けられることを特徴とする。
本発明によれば、運転者が、例えば、ブラインド操作を行ったり、シフト装置に誤って接触した場合であっても、Rスイッチ操作部が操作されないため、運転者に不快感を生じさせない。
さらにまた、本発明は、車体側に配置され、前記各スイッチ操作部がそれぞれ配列されるパネル面を備え、前記パネル面は、前記Rスイッチ操作部が配置される面と前記Dスイッチ操作部が配置される面とが、互いに対向する方向に向けて配置されると共に、前記Nスイッチ操作部が配置される面に対して傾斜していることを特徴とする。
本発明によれば、Rスイッチ操作部が配置される面とDスイッチ操作部が配置される面とが、Nスイッチ操作部を跨いで互いに対向する方向に向けて配置されている。そして、Nスイッチ操作部が配置される面に対し、Rスイッチ操作部が配置される面及びDスイッチ操作部が配置される面が傾斜していることで、運転者がRスイッチ操作部とDスイッチ操作部とを押し間違えることがなく操作性を向上させることができる。
さらにまた、本発明は、車体側に配置され、前記各スイッチ操作部がそれぞれ配列されるパネル面を備え、前記後進レンジ以外の他のレンジを選択する際のスイッチ操作部は、前記パネル面の表面に配置され、前記パネル面は、前記表面から内側に向けて窪んだ凹部を有し、前記Rスイッチ操作部は、前記凹部を形成する底面と前記表面との間の段部に配置されることを特徴とする。
本発明によれば、運転者は、凹部に手を入れて、その状態でさらにRスイッチ操作部を操作する必要がある。このため、運転者が誤ってシフト装置に接触した場合であっても、凹部の底面に接触するだけでRスイッチ操作部が操作されることがなく、運転者に不快感を生じさせない。
さらにまた、本発明は、前記各スイッチ操作部が、それぞれ、プッシュボタンで構成され、前記スイッチ操作部は、駐車レンジに対応するPスイッチ操作部をさらに備え、前記パネル面には、車両前後方向に沿って、前記Pスイッチ操作部、前記Rスイッチ操作部、前記Nスイッチ操作部、及び、前記Dスイッチ操作部の順序に配置され、前記段部は、前記凹部の前記Nスイッチ操作部側に設けられ、前記凹部は、前記Pスイッチ操作部から前記Rスイッチ操作部に向けて傾斜する傾斜面を有することを特徴とする。
本発明によれば、P、R、N、Dの順序にスイッチ操作部を配置することにより、従来のレバー式のシフト装置とシフト位置が同様となるため、運転者がスイッチ操作部の配置(位置関係)を容易に把握することができる。また、本発明では、Rスイッチ操作部に向けて傾斜面を有することで、例えば、ブラインド操作時に、運転者が凹部に指を入れて傾斜面に沿って手をRスイッチ操作部側に移動させ、Rスイッチ操作部に導くことができる。このように、運転者は、凹部を基準としてRスイッチ操作部の位置を容易に把握し、傾斜面をガイド面としてRスイッチ操作部を簡便に操作することができる。このため、操作性に優れる。
さらにまた、本発明は、前記後進レンジを選択する際の前記Rスイッチ操作部の操作面が、前記傾斜面に臨む前記プッシュボタンの縦壁に設けられ、前記操作面は、前記パネル面を断面視したとき、前記縦壁の上部稜線と接触する仮想鉛直面からの離間距離が前記縦壁の上部から下部に向かって徐々に大きくなる方向に設定されることを特徴とする。
本発明によれば、縦壁の上部稜線と接触する仮想鉛直面からの離間距離が縦壁の上部から下部に向かって徐々に大きくなる方向に操作面が設定されることで、パネル面を正面視したとき、縦壁の上部稜線が障害(邪魔)となって操作面を視認することが困難となる。換言すると、各スイッチ操作部が配置されるパネル面を正面視したとき、Rスイッチ操作部の操作面が見えない方向に配置される。これにより、例えば、ブラインド操作時や意図しないシフト装置への接触時に、誤ってRスイッチ操作部が操作されることがなく不快感を生じさせない。
本発明では、仮に、ブラインド操作を行った場合であっても、スイッチ操作部の操作を良好に行えるようにすることが可能な車両用シフト装置を得ることができる。
本発明の実施形態に係るシフト装置が車両中央のセンタコンソールに配置された状態を示す斜視図である。 図1に示すシフト装置の平面図である。 図2のIII−III線に沿った端面図である。 各スイッチ操作部の操作方向を示す模式図である。 (a)は、Rスイッチ操作部の操作面を指で押圧する状態を示す説明図、(b)は、Dスイッチ操作部の操作面を指で押圧する状態を示す説明図である。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係るシフト装置が車両のセンタコンソールに配置された状態を示す斜視図、図2は、図1に示すシフト装置の平面図である。なお、各図中における「前後」、「左右」、「上下」は、車両前後方向、車幅方向(運転者からみた左右方向)、車両上下方向をそれぞれ示している。
本発明の実施形態に係るシフト装置10は、車両12に搭載された図示しない自動変速機の走行レンジを変更する機能を有し、図1に示されるように、運転席と助手席との間の車両中央で車両前後方向に沿って延在するセンタコンソール14の上面に配置される。なお、本実施形態では、シフト装置10がセンタコンソール14に配置される場合をその一例として以下に説明しているが、これに限定されるものではなく、例えば、インストルメントパネルの略中央下部側等の運転者が操作しやすい部位に配置される。
このシフト装置10は、図2に示されるように、センタコンソール14に固定されるケーシング18と、前記ケーシング18に装着されるカバー部材20とを有する。カバー部材20の上面であるパネル面22には、車両12の前方から後方に向かってPスイッチ操作部24、Rスイッチ操作部26、Nスイッチ操作部28、及び、Dスイッチ操作部30がそれぞれ直線状に順に配設される。ケーシング18及びカバー部材20は、例えば、樹脂材料によって形成されるとよい。
この場合、Pスイッチ操作部24は、駐車レンジであるPレンジに対応するものであり、Rスイッチ操作部26は、後進レンジであるRレンジに対応するものであり、Nスイッチ操作部28は、中立レンジであるNレンジに対応するものであり、Dスイッチ操作部30は、前進レンジであるDレンジに対応するものである。
これらのPスイッチ操作部24、Rスイッチ操作部26、Nスイッチ操作部28、及び、Dスイッチ操作部30は、平面視してそれぞれ異なる形状からなるプッシュボタン32を有する(図2参照)。各スイッチ操作部24、26、28、30は、図3に示されるように、運転者がこのプッシュボタン32を押圧したときだけスイッチがオンされるモーメンタリ動作スイッチとして構成される。押圧されたプッシュボタン32は、復帰ばね34(図4参照)のばね力によって原位置に復帰するように設けられている。なお、図3中において、矢印Fは、プッシュボタン32を押圧する押圧力を示している。
図2に戻って、Pスイッチ操作部24のプッシュボタン32の上面には、「P」の英文字が刻印され、Nスイッチ操作部28のプッシュボタン32の上面には、「N」の英文字が刻印され、Dスイッチ操作部30のプッシュボタン32の上面には、「D」の英文字が刻印されている。また、Rスイッチ操作部26のプッシュボタン32の車両前方側に設けられた傾斜面36には、「R」の英文字と、その英文字Rの下側に車両後方に向かって頂点を有する三角形の図形とがそれぞれ刻印されている。なお、これらの英文字及び図形は、刻印に限定されるものではなく、例えば、プッシュボタン32の上面にプリントしてもよいし、又は、英文字及び図形が記載されたシート体を貼着してもよいし、プッシュボタン32に対してマーキングされていればよい。
各スイッチ操作部24、26、28、30は、変速機用制御装置であるSBW−ECU38と電気的に接続される(図4参照)。各スイッチ操作部24、26、28、30のプッシュボタン32が押圧されることで、電気信号がSBW−ECU38に導入される。SBW−ECU38は、図示しない自動変速機に設けられたギヤトレーンの接続状態をギヤ比が異なる複数段の中で順次切り換える公知の自動変速制御を行う。ここで、SBWは、シフトバイワイヤ(shift by wire)の略である。
なお、SBW−ECU38には、ギヤトレーンの接続状態を切り換える図示しない油圧アクチュエータや、レンジ位置を検出する図示しないレンジ位置検出器や、シフト位置(現時点でプッシュボタン32が押圧されたスイッチ操作部)を表示する図示しないインジケータ等が電気的に接続されている。また、SBW−ECU38は、図示しないマイクロコンピュータを備え、予めメモリに記憶されているプログラムに沿ってマイクロコンピュータが図示しない油圧アクチュエータを制御する。
図4は、各スイッチ操作部の操作方向を示す模式図である。
図3及び図4に示されるように、各スイッチ操作部24、26、28、30において、後進レンジを選択する際のRスイッチ操作部26の操作方向は、後進レンジ以外の他のレンジ(例えば、Pレンジ、Nレンジ、Dレンジ)を選択する際のスイッチ操作部24、28、30の操作方向と異なるように設定されている。
すなわち、Pスイッチ操作部24、Nスイッチ操作部28、及び、Dスイッチ操作部30は、運転者によって上方向から下方向に向かってプッシュボタン32を押圧する操作方向となるように設定されている。これに対し、Rスイッチ操作部26は、前記操作方向と略垂直方向にプッシュボタン32を押圧する操作方向となるように設定されている。
換言すると、Rスイッチ操作部26は、上方向から下方向に向かってプッシュボタン32を押圧しても作動することがなく、車両前後方向の後側に向けてプッシュボタン32が押圧(操作)されることで後進レンジが選択される。これに対し、Rスイッチ操作部26を除いた他のスイッチ操作部(P、N、D)24、28、30は、車両上方から下方に向けてプッシュボタン32が押圧(操作)されることで、所望の各レンジ(Pレンジ、Nレンジ、Dレンジ)がそれぞれ選択される。
この場合、Rスイッチ操作部26の操作方向と、このRスイッチ操作部26を除いた他のスイッチ操作部(P、N、D)24、28、30の操作方向とが略垂直方向となるように設定され、又は、互いの操作方向のなす角度が垂直以上の角度で交差するように設定されている。
具体的には、Rスイッチ操作部26の操作方向と、Pスイッチ操作部24及びNスイッチ操作部28の操作方向とは、略垂直方向となるように設定されている。また、Rスイッチ操作部26とDスイッチ操作部30とは、互いの操作方向のなす角度θ(図3参照)が垂直以上の角度で交差するように設定されている。
さらに、Rスイッチ操作部26の操作方向は、センタコンソール14から運転者側に向かう方向(運転者側に引き込む方向)となるのに対し、Rスイッチ操作部26を除いた他のスイッチ操作部24、28、30の操作方向は、車体下部側に向かってプッシュボタン32が押圧されることで、運転者から遠ざかる方向(運転者から離間する方向)となるように設定されている。
前記でRスイッチ操作部26の操作方向が、他のスイッチ操作部24、28、30の操作方向と異なるように設定されている点について説明したが、例えば、復帰ばね34(図4参照)のばね力を調整することで、Rスイッチ操作部26のプッシュボタン32への押圧力と、Pスイッチ操作部24、Nスイッチ操作部28及びDスイッチ操作部30のプッシュボタン32への押圧力とを異なるように設定して差別化してもよい。
図5(a)は、Rスイッチ操作部の操作面を指で押圧する状態を示す説明図、図5(b)は、Dスイッチ操作部の操作面を指で押圧する状態を示す説明図である。
図5(a)と図5(b)とを比較して示されるように、Rスイッチ操作部26のプッシュボタン32を押圧する動作と、Pスイッチ操作部24、Nスイッチ操作部28及びDスイッチ操作部30のプッシュボタン32を押圧する動作は、基本的に異なっている。
すなわち、Pスイッチ操作部24、Nスイッチ操作部28及びDスイッチ操作部30のプッシュボタン32を押圧する動作は、例えば、運転者の指先がプッシュボタン32に当接した後、その指先の方向(指先の延長線上)に沿ってプッシュボタン32を押す動作である(図5(b)参照)。これに対し、Rスイッチ操作部26のプッシュボタン32を押圧する動作は、例えば、指の第2関節を起点として指先をプッシュボタン32側に向かって折り曲げる(屈曲させる)動作である(図5(a)参照)。なお、Rスイッチ操作部26のプッシュボタン32を押圧する動作は、指先だけでなく手全体を車両後方側に向かって変位させてプッシュボタン32を押圧する動作であってもよい。
このように、プッシュボタン32を押圧する指の動作が異なることで、Rスイッチ操作部26と、Rスイッチ操作部26以外の他のスイッチ操作部24、28、30との間で、運転者の指でプッシュボタン32を押す感触(操作感覚)が異なるようにすることによって差別化を達成することができる。
さらにまた、シフト装置10は、車体側に配置され、各スイッチ操作部24、26、28、30がそれぞれ配列されるカバー部材20の表面であるパネル面22を備える。このパネル面22において、Rスイッチ操作部26が配置される面とDスイッチ操作部30が配置される面とは、互いに対向する方向に向けて配置されると共に、Nスイッチ操作部28が配置される面に対して傾斜している。
さらにまた、パネル面22は、車両前方側のPスイッチ操作部24と車両後方側のNスイッチ操作部28との間に位置し、表面から内側に向けて窪んで形成される凹部40を有する。Rスイッチ操作部26は、凹部40を構成する底面40aと表面22aとの間に形成された段部42に配置される(図4参照)。
段部42は、凹部40のNスイッチ操作部28側に設けられ、凹部40は、Pスイッチ操作部24からRスイッチ操作部26に向けて傾斜する傾斜面36を有する。この傾斜面36は、Pスイッチ操作部24からRスイッチ操作部26に向かって表面22aからの深さが徐々に深くなるように形成される。
後進レンジを選択する際のRスイッチ操作部26の操作面26aは、図3に示されるように、パネル面22を正面視したときに見えない方向に配置される。すなわち、後進レンジを選択する際のRスイッチ操作部26の操作面26aは、傾斜面36に臨むプッシュボタン32の縦壁44に設けられる。この操作面26aは、パネル面22を断面視したとき、縦壁44の上部稜線44aと接触する仮想鉛直面46からの離間距離Dが縦壁44の上部から下部に向かって徐々に大きくなる方向に設定される。
この場合、縦壁44の上部稜線44aでは、仮想鉛直面46と上部稜線44aとが接触して仮想鉛直面46から離間距離Dが零であるのに対し、縦壁44の下部側に向かって離間距離Dが徐々に大きくなるように設定されている。このため、パネル面22を正面視したときに縦壁44の上部稜線44aが障害(邪魔)となって操作面26aを視認することが困難となる(図3参照)。この点については、後記で説明する。
パネル面22の上下方向において、Pスイッチ操作部24の操作面24aは、Nスイッチ操作部28及びDスイッチ操作部30の操作面28a、30aよりも低い位置で、凹部40から車両前方に連続した位置に設定される(図3参照)。例えば、ブラインド操作を行った際、運転者は、凹部40を基準としてPスイッチ操作部24の位置関係を容易に把握することができると共に、傾斜面36を昇った車両前方位置に設けられたPスイッチ操作部24のプッシュボタン32を簡便に操作することができる。
また、Nスイッチ操作部28の操作面28aの中心及びDスイッチ操作部30の操作面30aの中心は、パネル面22の上下方向において、それぞれ略同一高さに設定されている。Nスイッチ操作部28の操作面28aは、車両前方側に向けて所定角度(前方に下る勾配)だけ下って傾斜するように設定され、Dスイッチ操作部30の操作面30aは、Nスイッチ操作面28の傾斜角度よりも大きな傾斜角度(前方に上る勾配)で反対の車両後方側に向けて(運転手側に向けて)下って傾斜するように設定されている(図3参照)。この場合、Dスイッチ操作部30の操作面30aを車両後方側に向けて傾斜させることで、後記するように、Rスイッチ操作部26の操作面26aと対向させることができる。
運転者は、操作面28a、30aの傾斜方向がそれぞれ異なることで、Nスイッチ操作部28とDスイッチ操作部30とを容易に区別することができ、プッシュボタン32の押し間違いを抑制することができる。また、各スイッチ操作部24、26、28、30の中で比較的に使用頻度が高いDスイッチ操作部30の操作面30aを運転手側に向けて傾斜して配置することで、Dスイッチ操作部30のプッシュボタン32が比較的押圧し易くなり操作性を向上させることができる。
なお、Dスイッチ操作部30の操作面30aは、円形状に形成されているのに対し、Pスイッチ操作部24の操作面24a、Rスイッチ操作部26の操作面26a及びNスイッチ操作部28の操作面28aは、それぞれ、矩形状に形成されている(図2参照)。
さらに、Dスイッチ操作部30の車両後方には、電動パーキングブレーキスイッチ48が設けられる(図2参照)。この電動パーキングブレーキスイッチ48は、周知のものからなり、例えば、図示しないブレーキペダルを踏みながらスイッチボタンを引き上げることでパーキングブレーキが作動し、一方、図示しないブレーキペダルを踏みながらスイッチボタンを押して元の状態に復帰させることでパーキングブレーキが解除される。
本実施形態に係るシフト装置10は、基本的に以上のように構成されるものであり、次にその作用効果について説明する。
本実施形態では、少なくとも後進レンジに対応するRスイッチ操作部26の操作方向が、後進レンジ以外の他のレンジを選択する際のスイッチ操作部24、28、30の操作方向と異なる方向となるように各スイッチ操作部24、26、28、30を配置している。このため、運転者が、例えば、前進レンジ又は中立レンジを選択する意図があった際、誤ってRスイッチ操作部26を(Nスイッチ操作部28やDスイッチ操作部30を操作するように)操作しようとしても、Nスイッチ操作部28やDスイッチ操作部30とその操作方向が異なるため、Rスイッチ操作部26が操作されてしまうことを抑制することができる。
この結果、本実施形態では、運転者がブラインド操作を行った場合であっても、操作方向の違いによりRスイッチ操作部26かどうかを運転者が容易に認識することができるため、誤って後進レンジを選択してしまい運転者の快適性や操作性を損なうことを抑制することができる。
また、本実施形態において、運転者がRスイッチ操作部26の操作を行うためには、Rスイッチ操作部26以外の他のスイッチ操作部24、28、30を操作するときの操作方向と略垂直、又は、それ以上の異なる角度に向けて操作を行う。このため、例えば、ブラインド操作時に、他のスイッチ操作部24、28、30を操作するつもりで他のスイッチ操作部24、28、30に対応した操作方向(プッシュボタン32を上から下方向へ押圧)で運転者がRスイッチ操作部26に対して操作を行った場合であっても、Rスイッチ操作部26が操作されることがなく、より操作性を向上させることができる。
さらに、本実施形態では、Rスイッチ操作部26を車両前後方向の後側に向けて操作することで後進レンジが選択されるため、運転者が意図する車両12の挙動方向(後進方向)とRスイッチ操作部26の操作方向とが同一となり、運転者にとって直感的に操作することができ、操作性を向上させることができる。
さらにまた、本実施形態では、後進レンジ以外の他のレンジを選択する際のスイッチ操作部24、28、30の操作方向が、プッシュボタン32を車体側に向かって押圧することで運転者から遠ざかる方向であり、一方、Rスイッチ操作部26の操作方向は、車両後方にプッシュボタン32を押圧して運転者側に向かって引き込むことで、運転者側に向かう方向となるように設けられている。この結果、本実施形態では、運転者が、例えば、ブラインド操作を行ったり、シフト装置10に誤って接触した場合であっても、Rスイッチ操作部26が操作されないため、運転者に不快感を生じさせない。
さらにまた、本実施形態では、Rスイッチ操作部26が配置される面とDスイッチ操作部30が配置される面とが、Nスイッチ操作部28を跨いで互いに対向する方向に向けて配置されている。そして、Nスイッチ操作部28が配置される面に対し、Rスイッチ操作部26が配置される面及びDスイッチ操作部30が配置される面が傾斜していることで、運転者がRスイッチ操作部26とDスイッチ操作部30とを押し間違えることがなく操作性を向上させることができる。
さらにまた、本実施形態では、運転者が凹部40に手を入れて、その状態でさらにRスイッチ操作部26を操作する必要がある。このため、運転者が誤ってシフト装置10に接触した場合であっても、凹部40の底面40aに接触するだけでRスイッチ操作部26が操作されることがなく、運転者に不快感を生じさせない。
さらにまた、本実施形態では、P、R、N、Dの順序にスイッチ操作部24、26、28、30を配置することにより、従来のレバー式のシフト装置とシフト位置が同様となるため、運転者がスイッチ操作部24、26、28、30の配置(位置関係)を容易に把握することができる。加えて、本実施形態では、Rスイッチ操作部26に向けて傾斜面36を有することで、例えば、ブラインド操作時に、運転者が凹部40に指を入れて傾斜面36に沿って手をRスイッチ操作部26側に移動させ、Rスイッチ操作部26に導くことができる。このように、運転者は、凹部40を基準としてRスイッチ操作部26の位置を容易に把握し、傾斜面36をガイド面としてRスイッチ操作部26を簡便に操作することができる。このため、操作性に優れる。
さらにまた、本実施形態では、縦壁44の上部稜線44aと接触する仮想鉛直面46からの離間距離Dが縦壁44の上部から下部に向かって徐々に大きくなる方向にRスイッチ操作部26の操作面26aが設定されることで、パネル面22を正面視したとき、縦壁44の上部稜線44aが障害(邪魔)となって操作面26aを視認することが困難となる。換言すると、各スイッチ操作部24、26、28、30が配置されるパネル面22を正面視したとき、Rスイッチ操作部26の操作面26aが見えない方向に配置される。これにより、例えば、ブラインド操作時や意図しないシフト装置10への接触時に、誤ってRスイッチ操作部26が操作されることがなく不快感を生じさせない。
10 シフト装置
12 車両
22 パネル面
24 Pスイッチ操作部
26 Rスイッチ操作部
26a Rスイッチ操作部の操作面
28 Nスイッチ操作部
30 Dスイッチ操作部
32 プッシュボタン
36 傾斜面
40 凹部
42 段部
44 縦壁
44a 上部稜線
46 仮想鉛直面
D 離間距離
【0003】
Rスイッチ操作部の操作方向が、前記前進レンジを選択する際の前記Dスイッチ操作部の操作方向に対して、車両前後方向で対向する方向であることを特徴とする。
[0012]
一般的に、車両のシフト操作において、後進レンジを選択した場合のみ車両は後進する。本発明によれば、後進レンジを選択する際のRスイッチ操作部の操作方向が、前進レンジを選択する際のDスイッチ操作部の操作方向に対して、車両前後方向で対向する方向となるように配置している。このため、運転者が、例えば、前進レンジ又は中立レンジを選択する意図があった際、誤ってRスイッチ操作部を(Dスイッチ操作部を操作するように)操作しようとしても、Dスイッチ操作部とその操作方向が異なるため、Rスイッチ操作部が操作されてしまうことを抑制することができる。
[0013]
この結果、本発明では、運転者が、仮に、ブラインド操作を行った場合であっても、操作方向の違いによりRスイッチ操作部かどうかを運転者が容易に認識することができるため、誤って後進レンジを選択してしまい運転者の快適性や操作性を損なうようなことを抑制することができる。
[0014]
また、本発明は、前記後進レンジを選択する際の前記Rスイッチ操作部の操作方向が、前記後進レンジ以外の他のレンジを選択する際のスイッチ操作部の操作方向に対して略垂直方向となるように設定され、又は、互いの操作方向のなす角度が垂直以上の角度で交差するように前記各スイッチ操作部が配設されることを特徴とする。
[0015]
本発明によれば、運転者がRスイッチ操作部の操作を行うためには、他のスイッチ操作部を操作するときの操作方向と略垂直、又は、それ以上の異なる角度に向けて操作を行う。このため、例えば、ブラインド操作時に、他のスイッチ操作部を操作するつもりで他のスイッチ操作部に対応した操作方向で運転者がRスイッチ操作部に対して操作を行った場合であっても、Rスイッチ操作部が操作されることがなく、より操作性を向上させることができる。
【0005】
前記凹部を形成する底面と前記表面との間に配置されることを特徴とする。
[0023]
本発明によれば、運転者は、凹部に手を入れて、その状態でさらにRスイッチ操作部を操作する必要がある。このため、運転者が誤ってシフト装置に接触した場合であっても、凹部の底面に接触するだけでRスイッチ操作部が操作されることがなく、運転者に不快感を生じさせない。
[0024]
さらにまた、本発明は、前記各スイッチ操作部が、それぞれ、プッシュボタンで構成され、前記スイッチ操作部は、駐車レンジに対応するPスイッチ操作部をさらに備え、前記パネル面には、車両前後方向に沿って、前記Pスイッチ操作部、前記Rスイッチ操作部、前記Nスイッチ操作部、及び、前記Dスイッチ操作部の順序に配置され、前記段部は、前記凹部の前記Nスイッチ操作部側に設けられ、前記凹部は、前記Pスイッチ操作部から前記Rスイッチ操作部に向けて傾斜する傾斜面を有することを特徴とする。
[0025]
本発明によれば、P、R、N、Dの順序にスイッチ操作部を配置することにより、従来のレバー式のシフト装置とシフト位置が同様となるため、運転者がスイッチ操作部の配置(位置関係)を容易に把握することができる。また、本発明では、Rスイッチ操作部に向けて傾斜面を有することで、例えば、ブラインド操作時に、運転者が凹部に指を入れて傾斜面に沿って手をRスイッチ操作部側に移動させ、Rスイッチ操作部に導くことができる。このように、運転者は、凹部を基準としてRスイッチ操作部の位置を容易に把握し、傾斜面をガイド面としてRスイッチ操作部を簡便に操作することができる。このため、操作性に優れる。
[0026]
さらにまた、本発明は、前記後進レンジを選択する際の前記Rスイッチ操作部の操作面が、前記傾斜面に臨む前記プッシュボタンの縦壁に設けられ、前記操作面は、前記パネル面を断面視したとき、前記縦壁の上部稜線と接触する仮想鉛直面からの離間距離が前記縦壁の上部から下部に向かって徐々に大きくなる方向に設定されることを特徴とする。
[0027]
本発明によれば、縦壁の上部稜線と接触する仮想鉛直面からの離間距離が縦壁の上部から下部に向かって徐々に大きくなる方向に操作面が設定される
【0006】
ことで、パネル面を正面視したとき、縦壁の上部稜線が障害(邪魔)となって操作面を視認することが困難となる。換言すると、各スイッチ操作部が配置されるパネル面を正面視したとき、Rスイッチ操作部の操作面が見えない方向に配置される。これにより、例えば、ブラインド操作時や意図しないシフト装置への接触時に、誤ってRスイッチ操作部が操作されることがなく不快感を生じさせない。
さらにまた、本発明は、車両の走行レンジとして、少なくとも前進レンジと後進レンジとを有し、運転者によるスイッチ操作部の操作で前記各レンジが切り換え可能に設けられた車両用シフト装置であって、前記スイッチ操作部は、前記前進レンジに対応するDスイッチ操作部と、前記後進レンジに対応するRスイッチ操作部とを含み、
車体側に配置され、前記各スイッチ操作部がそれぞれ配列されるパネル面を備え、前記Rスイッチ操作部の操作面の少なくとも一部は、他のレンジを選択する際の各スイッチ操作部の操作面よりも前記パネル面の奥側に配置されていることを特徴とする。
さらにまた、本発明は、車両の走行レンジとして、少なくとも前進レンジと中立レンジと後進レンジとを有し、運転者によるスイッチ操作部の操作で前記各レンジが切り換え可能に設けられた車両用シフト装置であって、前記スイッチ操作部は、前記前進レンジに対応するDスイッチ操作部と、前記中立レンジに対応するNスイッチ操作部と、前記後進レンジに対応するRスイッチ操作部とを含み、前記Nスイッチ操作部の操作方向で、前記Rスイッチ操作部は、前記Nスイッチ操作部とオーバーラップするように配置されることを特徴とする。
さらにまた、本発明は、車両の走行レンジとして、少なくとも前進レンジと後進レンジとを有し、運転者によるスイッチ操作部の操作で前記各レンジが切り換え可能に設けられた車両用シフト装置であって、前記スイッチ操作部は、前記前進レンジに対応するDスイッチ操作部と、前記後進レンジに対応するRスイッチ操作部と、駐車レンジに対応するPスイッチ操作部とを含み、車体側に配置され、前記各スイッチ操作部がそれぞれ配列されるパネル面を備え、前記パネル面は、表面から内側に向けて窪んだ凹部を有し、前記Rスイッチ操作部は、前記凹部を形成する底面と前記表面との間の段部に配置され、前記凹部は、前記Pスイッチ操作部から前記Rスイッチ操作部に向けて傾斜する傾斜面を有することを特徴とする。
発明の効果
[0028]
本発明では、仮に、ブラインド操作を行った場合であっても、スイッチ操作部の操作を良好に行えるようにすることが可能な車両用シフト装置を得ることができる。
図面の簡単な説明
[0029]
[図1]本発明の実施形態に係るシフト装置が車両中央のセンタコンソールに配置された状態を示す斜視図である。
[図2]図1に示すシフト装置の平面図である。
[図3]図2のIII−III線に沿った端面図である。
[図4]各スイッチ操作部の操作方向を示す模式図である。
[図5](a)は、Rスイッチ操作部の操作面を指で押圧する状態を示す説明図、(b)は、Dスイッチ操作部の操作面を指で押圧する状態を示す説明図である。
発明を実施するための形態
[0030]
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係るシフト装置が車両のセンタコンソールに配置された状態を示す斜視図、図2は、図1に示すシフト装置の平面図である。なお、各図中における「前後」、「左右」、「上下」は、車両前後方向、車幅方向(運転者からみた左右方向)、車両上下方向をそれぞれ示している。
[0031]
本発明の実施形態に係るシフト装置10は、車両12に搭載された図示し

Claims (8)

  1. 車両の走行レンジとして、少なくとも前進レンジと中立レンジと後進レンジとを有し、運転者によるスイッチ操作部の操作で前記各レンジが切り換え可能に設けられた車両用シフト装置であって、
    前記スイッチ操作部は、前記前進レンジに対応するDスイッチ操作部と、前記中立レンジに対応するNスイッチ操作部と、前記後進レンジに対応するRスイッチ操作部とを含み、
    前記後進レンジを選択する際の前記Rスイッチ操作部の操作方向は、前記後進レンジ以外の他のレンジを選択する際のスイッチ操作部の操作方向と異なるように前記各スイッチ操作部が配設されることを特徴とする車両用シフト装置。
  2. 請求項1記載の車両用シフト装置において、
    前記後進レンジを選択する際の前記Rスイッチ操作部の操作方向は、前記後進レンジ以外の他のレンジを選択する際のスイッチ操作部の操作方向に対して略垂直方向となるように設定され、又は、互いの操作方向のなす角度が垂直以上の角度で交差するように前記各スイッチ操作部が配設されることを特徴とする車両用シフト装置。
  3. 請求項1記載の車両用シフト装置において、
    前記Rスイッチ操作部は、車両前後方向の後側に向けて操作されることで、前記後進レンジが選択されることを特徴する車両用シフト装置。
  4. 請求項1記載の車両用シフト装置において、
    前記後進レンジ以外の他のレンジを選択する際のスイッチ操作部の操作方向は、運転者から遠ざかる方向であり、
    前記Rスイッチ操作部の操作方向は、運転者側に向かう方向となるように設けられることを特徴とする車両用シフト装置。
  5. 請求項1記載の車両用シフト装置において、
    車体側に配置され、前記各スイッチ操作部がそれぞれ配列されるパネル面を備え、
    前記パネル面は、前記Rスイッチ操作部が配置される面と前記Dスイッチ操作部が配置される面とが、互いに対向する方向に向けて配置されると共に、前記Nスイッチ操作部が配置される面に対して傾斜していることを特徴とする車両用シフト装置。
  6. 請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の車両用シフト装置において、
    車体側に配置され、前記各スイッチ操作部がそれぞれ配列されるパネル面を備え、
    前記後進レンジ以外の他のレンジを選択する際のスイッチ操作部は、前記パネル面の表面に配置され、
    前記パネル面は、前記表面から内側に向けて窪んだ凹部を有し、
    前記Rスイッチ操作部は、前記凹部を形成する底面と前記表面との間の段部に配置されることを特徴とする車両用シフト装置。
  7. 請求項6記載の車両用シフト装置において、
    前記各スイッチ操作部は、それぞれ、プッシュボタンで構成され、
    前記スイッチ操作部は、駐車レンジに対応するPスイッチ操作部をさらに備え、
    前記パネル面には、車両前後方向に沿って、前記Pスイッチ操作部、前記Rスイッチ操作部、前記Nスイッチ操作部、及び、前記Dスイッチ操作部の順序に配置され、
    前記段部は、前記凹部の前記Nスイッチ操作部側に設けられ、
    前記凹部は、前記Pスイッチ操作部から前記Rスイッチ操作部に向けて傾斜する傾斜面を有することを特徴とする車両用シフト装置。
  8. 請求項7記載の車両用シフト装置において、
    前記後進レンジを選択する際の前記Rスイッチ操作部の操作面は、前記傾斜面に臨む前記プッシュボタンの縦壁に設けられ、
    前記操作面は、前記パネル面を断面視したとき、前記縦壁の上部稜線と接触する仮想鉛直面からの離間距離が前記縦壁の上部から下部に向かって徐々に大きくなる方向に設定されることを特徴とする車両用シフト装置。
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