JPWO2010126095A1 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

天然ゴム及びジエン系合成ゴムの少なくとも1種からなるゴム成分100質量部に対して、充填剤としてセチルトリメチルアンモニウムブロミド吸着比表面積(CTAB)(m2/g)と音響式粒度分布測定によって求められる一次凝集体の直径(nm)の最頻値Aacとが下記式(A)を、灼熱減量(750℃で3時間加熱した時の質量減少%)と加熱減量(105℃で2時間加熱した時の質量減少%)との差が下記式(B)を満たす含水ケイ酸20〜150質量部、及びシランカップリング剤として特定の硫黄含有シラン化合物の少なくとも1種を1〜25質量部含有するゴム組成物を用いた空気入りタイヤ。Aac≧−0.76×(CTAB)+274・・・(A)(灼熱減量)−(加熱減量)≦3 ・・・・・・・(B)

Description

本発明は、空気入りタイヤに関し、さらに詳しくは補強用充填剤として特定構造の含水ケイ酸と特定のシランカップリング剤を用いた低発熱性、耐摩耗性に優れたゴム組成物を用いた空気入りタイヤに関する。
近年、省エネルギーの社会的な要請及び環境問題への関心の高まりに伴う世界的な二酸化炭素排出規制の動きに関連して、自動車の低燃費化に対する要求はより過酷なものとなりつつある。このような要求に対応するため、タイヤ性能についても転がり抵抗を減らした低発熱性のタイヤが求められてきている。タイヤの転がり抵抗を下げる手法としては、タイヤ構造の最適化による手法についても検討されてきたものの、ゴム組成物としてより発熱性の低い材料を用いることが最も一般的な手法として行われている。
これまで、かかる低発熱性のゴム組成物を得る方法として、補強用充填剤を改良すること及びゴム成分を改良することが行われている。
従来から、ゴム用補強充填剤としては、カーボンブラックが使用されている。これは、カーボンブラックがゴム組成物に高い耐摩耗性を付与し得るからである。カーボンブラックの単独使用で低発熱化を図ろうとする場合、カーボンブラックの充填量を減らす、あるいは、粒径の大きいものを使用することが考えられるが、いずれの場合も耐摩耗性、湿潤路面でのグリップ性が低下するのを避けられないことが知られている。一方、低発熱性を向上させるために充填剤としてシリカが知られているが(例えば、特許文献1〜4)、シリカは、その表面官能基であるシラノール基の水素結合により粒子同士が凝集する傾向にあり、シリカ同士のこすれあいにより発熱性が大きくなる。また、ゴム分子とのぬれ性も劣り、ゴム中へのシリカの分散は良くない。これをよくするためには混練時間を長くする必要がある。また、ゴム中へのシリカの分散が不十分であるとゴム組成物のムーニー粘度が高くなり、押出しなどの加工性に劣る。さらに、シリカ粒子の表面は酸性であることから、ゴム組成物を加硫する際に加硫促進剤として使用される塩基性物質を吸着し、加硫が十分行われず、弾性率が上がらないという問題も有していた。
これらの欠点を改良するために、シランカップリング剤が開発されたが、シランカップリング剤とシリカとの反応が不十分であるとシリカの補強性が高くならないので耐摩耗性が低下してしまう。さらに、ゴム組成物の混練工程で未反応のシランカップリング剤が反応する。これは、混練工程での混練段階の回数を増やすことにより、シリカとシランカップリング剤との反応を完結させることができるが、混練工程の生産性を低下させることになる。そこで、疎水性化剤で表面を処理したシリカを混練してシランカップリング剤の反応を促進することが行われている(特許文献1)。
また、特許文献5には、疎水性沈降ケイ酸を用いることが開示されているが、完全疎水化処理した沈降ケイ酸を用いているため、シランカップリング剤が反応する表面シラノール基が存在しなくなるため、ゴムの補強が十分にとれないという問題があった。さらに、低発熱性を高めるため、シリカを大粒径化することが行われているが、大粒径化することでシリカの比表面積が低下し、補強性が悪くなる。特許文献6には、特殊形状のシリカを用いることが開示されているが、ゴム組成物の低発熱性、耐摩耗性が十分ではない。
また、補強用シリカのゴムへの分散性を改良し、低発熱性改良に加えて、ポリマー間の相互作用を強固なものとすることで耐摩耗性、低発熱性を与えるべく、多塩基酸の部分エステルを添加することが行われている(特許文献7)。
一方、ゴム成分を改良する方法として、シリカやカーボンブラックなどの充填剤と相互作用する変性ゴムの技術開発が多くなされてきた。例えば、共役ジエン系重合体にイミノ基含有ヒドロカルビルオキシシラン化合物を反応させた変性共役ジエン系重合体とシリカ及び/又はカーボンブラックとを配合したゴム組成物が提案されている(特許文献8〜11)。しかし、シリカやカーボンブラックを配合したゴム組成物における変性効果は必ずしも充分なものが得られていない。
特開平6−248116号公報 特開平7−70369号公報 特開平8−245838号公報 特開平3−252431号公報 特開平6−157825号公報 特開2006−37046号公報 特開2003−176378号公報 特開2001−131340号公報 特開2001−131343号公報 特開2001−131344号公報 特開2001−131345号公報
本発明は、補強用充填剤として特定構造の含水ケイ酸を用い、さらに特定のシランカップリング剤を配合してその分散性をよりよくし、低発熱性、耐摩耗性に優れたゴム組成物を用いた空気入りタイヤを提供するものである。
本発明の空気入りタイヤは、補強用充填剤として特定構造の含水ケイ酸を用いて、転がり抵抗を小さくして低発熱性と共に耐摩耗性を向上させ、さらに含水ケイ酸のゴム成分への分散性をよくする特定のシランカップリング剤を配合して、低発熱性をさらに高めたゴム組成物を用いたタイヤである。
本発明の空気入りタイヤは、天然ゴム及び/又はジエン系合成ゴム100重量部にシリカとして特定構造の含水ケイ酸20〜150重量部、及び特定のシランカップリング剤1〜25重量部を配合してなるゴム組成物を用いたタイヤである。
本発明で使用する構造性含水ケイ酸は、次のような指標で表すことができる構造(一次凝集)を持つことが特徴である。
即ち、セチルトリメチルアンモニウムブロミド吸着比表面積(CTAB)(m/g)と音響式粒度分布測定によって求められる一次凝集体の直径(nm)の最頻値Aacとが下記式(A)
ac≧−0.76×(CTAB)+274・・・(A)
を満たし、さらに灼熱減量(750℃で3時間加熱した時の質量減少%)と加熱減量(105℃で2時間加熱した時の質量減少%)とが下記式(B)
(灼熱減量)−(加熱減量)≦3・・・(B)
を満たすことが好ましく、このような含水ケイ酸を含有するゴム組成物は、低発熱性と耐摩耗性がともに優れる。
本発明で使用する含水ケイ酸は、ケイ酸ナトリウム等のケイ酸アルカリ塩水溶液を硫酸等の鉱酸で中和することにより含水ケイ酸を析出、沈殿させる方法、いわゆる沈殿法含水ケイ酸の製造方法に準じた方法により得られる。
本発明で使用するシランカップリング剤は、シランと結合可能な元素又は官能基、及び保護されたメルカプト基を少なくとも含有する化合物、硫黄又はメルカプト基含有アルコキシシラン化合物からなり、これらの化合物を単独または2種以上を組合わせて使用する。
本発明によれば、シランの分散性、加工性のよいゴム組成物が得られ、タイヤトレッド部材として用いるとき、低発熱性と耐摩耗性に優れたタイヤを得ることができる。
以下に、本発明の実施形態を詳しく説明する。
本発明のタイヤに用いるゴム組成物のゴム成分としては、天然ゴム及び/又はジエン系合成ゴムが好ましい。ジエン系合成ゴムの具体例は、合成ポリイソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム等が挙げられる。これらのゴム成分は、単独でも2種以上混合して用いてもよい。
本発明で用いる構造性含水ケイ酸は、粒子同士が化学的に結合しているため、ゴムへ配合しても塊のまま存在し、発熱性を低く抑えることができるもので、シリカやカーボンブラックなどで一般に測定されている方法で測定した特性値が、次のよう関係を満たすことで確認できる。
即ち、セチルトリメチルアンモニウムブロミド吸着比表面積(CTAB)(m/g)と音響式粒度分布測定によって求められる一次凝集体の数の最頻値の直径Aac(nm)とが下記式(A)
ac≧−0.76×(CTAB)+274・・・(A)
を満たし、好ましくは灼熱減量(750℃で3時間加熱した時の質量減少%)と加熱減量(105℃で2時間加熱した時の質量減少%)とが下記式(B)
(灼熱減量)−(加熱減量)≦3・・・(B)
を満たす含水ケイ酸である。
セチルトリメチルアンモニウムブロミド吸着比表面積(CTAB)は、含水ケイ酸表面に対するセチルトリメチルアンモニウムブロミドの吸着量から算出した含水ケイ酸の比表面積(m/g)である。
CTABの測定は、ASTM D3765−92記載の方法に準拠して行うことができる。ASTM D3765−92記載の方法は、カーボンブラックのCTABを測定する方法であるので、若干の修正を加える。即ち、カーボンブラックの標準品を使用せず、セチルトリメチルアンムニウムブロミド(以下、CE−TRABと略記する)標準液を調製し、これによって含水ケイ酸OT(ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム)溶液の標定を行い、含水ケイ酸表面に対するCE−TRAB1分子当たりの吸着断面積を0.35nmとしてCE−TRABの吸着量から、比表面積を算出する。
本発明で用いる含水ケイ酸は、CTABが50〜250m/g、好ましくは100〜200m/gであることが望ましい。CTABが50m/g未満であるとゴム組成物の貯蔵弾性率が著しく低下し、250m/gより大きいと未加硫時のゴム組成物の粘度が上昇するおそれがある。
含水ケイ酸の粒子径として、音響式粒度分布測定装置によって測定した径(音響式粒度分布径)が構造性の発達の指標になる。含水ケイ酸の粒子は、微粒径の粒子が一次凝集したものと、僅かに二次凝集しているものも含んでいる。
音響式粒度分布測定装置による測定は、含水ケイ酸の0.01M KCl水溶液を超音波で5分間分散処理し、泡を除去して二次凝集体を破壊した後、測定する。含水ケイ酸の一次凝集体の粒径と粒子数の分布が得られ、このうち、最も頻度が多く現われた粒子の直径をAac(nm)とすると、
ac≧−0.76×(CTAB)+274・・・(A)
を満足するとき、ゴム組成物の低発熱性と耐摩耗性が共に改善される。Aacが、この条件を満たさない時、低発熱性と耐摩耗性のどちらか又は両方が低下する。さらに、Aacは、1μm以下であることが好ましい。1μmより大きいと含水ケイ酸が破壊核となり、ゴム組成物の力学的特性が損なわれる虞がある。
さらに、本発明で用いる含水ケイ酸を加熱した時の質量の減少(%)と灼熱した時の質量減少(%)の差が、
(灼熱減量)−(加熱減量)≦3・・・(B)
であることが好ましい。
加熱減量及び灼熱減量は、JIS K6220−1ゴム用配合剤の試験方法に準じて行い、加熱減量は通常105±2℃で2時間加熱した時の質量の減少%、灼熱減量は通常750±25℃で3時間強熱した時の質量の減少%である。
本発明で使用する含水ケイ酸は、沈殿法含水ケイ酸の製造方法に準じて製造される。例えば、予め一定量の温水を張り込んだ反応容器中に、pH、温度を制御しながらケイ酸ナトリウムおよび硫酸を一定量ずつ一定時間添加した後、さらに反応を続け含水ケイ酸スラリーを得る。
続いて、該含水ケイ酸スラリーをフィルタープレス等のケーキ洗浄が可能なろ過機により濾別、洗浄して副生電解質を除去した後、得られた含水ケイ酸ケーキをスラリー化し、噴霧乾燥機等の乾燥機を用いて乾燥し製造される。
また、ローディア社からプレミアム200MPとして市販されたものも使用できる。
本発明で用いる含水ケイ酸の使用量は、好ましくはゴム成分100質量部に対して、20〜150質量部である。この配合量が20重量部未満であると、耐摩耗性が悪化して好ましくない。また、150重量部超過では、転がり抵抗の低減効果が小さくなる。
本発明では、上記特性の含水ケイ酸と共にシランカップリング剤を使用する。シランカップリング剤は、含水ケイ酸表面に残存するシラノール基とゴム成分ポリマーと反応して、含水ケイ酸とゴムとの結合橋として作用し補強相を形成する。
本発明で使用するシランカップリング剤は、シランと結合可能な元素又は官能基と、保護されたメルカプト基を少なくとも含有する化合物、硫黄又はメルカプト基含有アルコキシシラン化合物からなる。
本発明で用いられるシランカップリング剤のなかで、シランと結合可能な元素又は官能基と、保護されたメルカプト基を少なくとも含有する化合物は下記一般式(I)または(II)で表される。
Figure 2010126095
[式中、R5は−Cl、−Br、R10O−、R10C(=O)O−、R1011C=NO−、R1011N−又は−(OSiR1011OSiR91011)(ただし、R10及びR11は、それぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜18の一価の炭化水素基、bは1〜4である)、R6はR5、水素原子又は炭素数1〜18の一価の炭化水素基、R7はR5、R6又は−[O(R12O)a0.5−基(ただし、R12は炭素数1〜18のアルキレン基、aは1〜4の整数である)、R8は炭素数1〜18の二価の炭化水素基、R9 は炭素数1〜18の一価の炭化水素基を示し、x、y及びzは、x+y+2z=3、0≦x≦3、0≦y≦2、0≦z≦1の関係を満たす数である。]
Figure 2010126095
[式中R13は炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐、環状のアルキル基であり、Gはそれぞれ独立して炭素数1〜9のアルカンジイル基又はアルケンジイル基であり、Zaはそれぞれ独立して二つの珪素原子と結合することのできる基で、[−O−]0.5、[−O−G−]0.5又は[−O−G−O−]0.5から選ばれる基であり、Zはそれぞれ独立して二つの珪素原子と結合することのできる基で、[−O−G−O−]0.5で表される官能基であり、Zcはそれぞれ独立して−Cl、−Br、−OR14、R14C(=O)O−、R1415C=NO−、R1415N−、R14−、HO−G−O−で表される官能基であり、R14及びR15は炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐、環状のアルキル基、m、n、u、v、wはそれぞれ独立して1≦m≦20、0≦n≦20、0≦u≦3、0≦v≦2、0<w≦1であり、かつ1/2u+v+2w=2又は3である。A部が複数である場合、複数のA部におけるZ 、Z 及びZ それぞれにおいて、同一でも異なっていてもよく、Bが複数である場合、複数のB部におけるZ 、Z 及びZ それぞれにおいて、同一でも異なってもよい。]
前記一般式(I)において、炭素数1〜18の一価の炭化水素基としては、例えば炭素数1〜18のアルキル基、炭素数2〜18のアルケニル基、炭素数6〜18のアリール基、炭素数7〜18のアラルキル基等を挙げることができる。ここで、上記アルキル基及びアルケニル基は直鎖状、分岐状、環状のいずれであってもよく、前記アリール基及びアラルキル基は、芳香環上に低級アルキル基などの置換基を有していてもよい。
一価の炭化水素基の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、ビニル基、プロペニル基、アリル基、ヘキセニル基、オクテニル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基等が挙げられる。
アリール基の例としては、フェニル基、トリル基、キシリル基、ナフチル基等が挙げられる。さらにアラルキル基としては、ベンジル基、フェネチル基、ナフチルメチル基等が挙げられる。
前記一般式(I)において、R12で表される炭素数1〜18のアルキレン基は、直鎖状、分岐状、環状のいずれであってもよいが、特に直鎖状のものが好適である。直鎖状のアルキレン基の例としては、メチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基、オクタメチレン基、デカメチレン基、ドデカメチレン基等が挙げられる。
また、R8で表される炭素数1〜18の二価の炭化水素基としては、例えば炭素数1〜18のアルキレン基、炭素数2〜18のアルケニレン基、炭素数5〜18のシクロアルキレン基、炭素数6〜18のシクロアルキルアルキレン基、炭素数6〜18のアリーレン基、炭素数7〜18のアラルキレン基を挙げることができる。アルキレン基及びアルケニレン基は、直鎖状、分岐状のいずれであってもよく、シクロアルキレン基、シクロアルキルアルキレン基、アリーレン基及びアラルキレン基は、環上に低級アルキル基などの置換基を有していてもよい。R8としては、炭素数1〜6のアルキレン基が好ましく、特に直鎖状アルキレン基、例えばメチレン基、エチレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタメチレン基、ヘキサメチレン基を挙げることができる。
前記一般式(I)で表されるシランカップリング剤の例としては、3−ヘキサノイルチオプロピルトリエトキシシラン、3−オクタノイルチオプロピルトリエトキシシラン、3−デカノイルチオプロピルトリエトキシシラン、3−ラウロイルチオプロピルトリエトキシシラン、2−ヘキサノイルチオエチルトリエトキシシラン、2−オクタノイルチオエチルトリエトキシシラン、2−デカノイルチオエチルトリエトキシシラン、2−ラウロイルチオエチルトリエトキシシラン、3−ヘキサノイルチオプロピルトリメトキシシラン、3−オクタノイルチオプロピルトリメトキシシラン、3−デカノイルチオプロピルトリメトキシシラン、3−ラウロイルチオプロピルトリメトキシシラン、2−ヘキサノイルチオエチルトリメトキシシラン、2−オクタノイルチオエチルトリメトキシシラン、2−デカノイルチオエチルトリメトキシシラン、2−ラウロイルチオエチルトリメトキシシランなどを挙げることができる。
前記一般式(II)で表されるシランカップリング剤としては、以下の化学式(III)、(IV)及び(V)で表される化合物を挙げることができる。
Figure 2010126095
Figure 2010126095
Figure 2010126095
[式中、Etはエチル基を表し、Lは、それぞれ独立して炭素数1〜9のアルカンジイル基又はアルケンジイル基であり、d=m−1、e=nでm、nは前記と同義である。]
化学式(III)で表されるシランカップリング剤としては、Momentive Performance Materials社製、商標「NXT Low−V Silane」が挙げられる。
また、化学式(IV)で表されるシランカップリング剤としては、Momentive Performance Materials社製、商標「NXT Ultra Low−V Silane」が挙げられる。
さらに、化学式(V)で表されるシランカップリング剤としては、Momentive Performance Materials社製、商標、「NXT-Z」が挙げられる。
化学式(IV)及び(V)で表されるシランカップリング剤は、アルコキシシランのアルキル炭素数が多いため、揮発性化合物VOC(特にアルコール)の発生が少なく、作業環境上好ましく、特に化学式(V)のシランカップリング剤は、低発熱性を得る効果が大きいことからさらに好ましい。
また、化学式(V)のシランカップリング剤はメルカプト基が保護されているため、脱保護を行ってポリマーをカップリングする必要があるためにDPG(ジフェニルグアニジン)などに代表されるプロトンドナーを脱保護化剤として最終混練工程に配合することが好ましい。その使用量は、ゴム成分100質量部に対し、0.1〜5.0質量部が好ましく、更に好ましくは0.2〜3.0質量部である。
次に、硫黄含有アルコキシシラン化合物からなるシランカップリング剤としては、平均組成式(VI)で表される化合物が挙げられる。
(RO)3−p(RSi−R−S−R−S−R−Si(R(OR3−p …(VI)
[R及びRは、それぞれ炭素数1〜4の炭化水素基、Rは炭素数1〜15の二価の炭化水素基、pは0〜2の整数、qは平均値として1以上4未満、Rは下記一般式(VII)〜(IX)のいずれかで表される二価の官能基である。]
S−R−S …(VII)
−S−R …(VIII)
−S−R−R …(IX)
本発明に用いられる硫黄含有アルコキシシラン化合物は、分子の両末端にオルガノオキシシリル基を有し、分子中央部にスルフィド又はポリスルフィドを有する平均組成式(VI)で表される化合物である。
この組成式において、R及びRはそれぞれ炭素数1〜4の炭化水素基であって、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、ビニル基、アリル基、イソプロペニル基等が挙げられる。尚、RとRは同一でも異なってもよい。また、Rは炭素数1〜15の二価の炭化水素基であって、例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、n−ブチレン基、i−ブチレン基、ヘキシレン基、デシレン基、フェニレン基、メチルフェニルエチレン基等が挙げられる。pは0〜2の整数を示し、qは平均値として1以上4未満である。qはその平均値がこの範囲内であればよく、qの異なる複数の硫黄含有シラン化合物の混合物であってもよい。後述する本発明の効果の観点から、qは平均値として1以上2未満であることが好ましく、さらにはqが1であることが最も好ましい。
組成式(VI)のRは上記一般式(VII)〜(IX)のいずれかに記載される二価の官能基である。後述する本発明の効果の観点から、Rは上記一般式(IX)あることが好ましい。
ここでR〜Rは、直鎖状又は分岐を有する炭素数1〜20の二価の炭化水素基、二価の芳香族基又は硫黄及び酸素以外のヘテロ元素を含む二価の有機基であり、例えばメチレン基、エチレン基、プロピレン基、n−ブチレン基、i−ブチレン基、ヘキシレン基、デシレン基、フェニレン基、メチルフェニルエチレン基等及びこれらに硫黄及び酸素以外のヘテロ元素である窒素、リン等が導入された基などが挙げられる。尚、組成式(VI)のR((VII)〜(IX)で表される官能基のいずれか)中のR〜Rはそれぞれ同一でも異なってもよく、後述する本発明の効果及び製造コストの観点から、R〜Rはヘキシレン基であることが好ましい。
また、Rは硫黄原子を含むことを必須とし、f、g、hは平均値として1以上4未満である。後述する本発明の効果の観点から、f、g、hはそれぞれ平均値として2以上4未満であることが好ましく、さらには2以上3以下であることが最も好ましい。
本発明で用いる硫黄含有アルコキシシラン化合物は、その純度が配合時において60%以上であることが効果の観点から好ましく、さらには70%以上、特には80%以上であることが好ましい。
上記の硫黄含有アルコキシシラン化合物は、製造時に前記組成式(VI)の2量体、3量体等の多量体が製造される場合があり、これら1分子中に3個以上のケイ素原子を含む硫黄含有アルコキシシラン化合物は、本願の効果に悪影響を及ぼす場合がある。本発明においては、本発明に係る硫黄含有アルコキシシラン化合物の配合時において、1分子に3個以上のケイ素原子を有する硫黄含有アルコキシシラン化合物の含有量は、シラン化合物全体に対して30質量%以下であることが好ましく、さらには10質量%以下、特には実質的に含まれないことが最も好ましい。
一般式(VI)で表される硫黄含有アルコキシシラン化合物は、後述の製造例の方法で製造できる。
硫黄含有アルコキシシラン化合物からなるシランカップリング剤としては、さらに下記の一般式(X)で表されるオルガノシラン化合物も使用できる。
(RO)(R−(O−Y)−O)Si(CH2)−H …(X)
[式中、Rはメチル又はエチル基、ROはメトキシ又はエトキシ基、RはC〜C−アルキル基、好ましくはメチルまたはエチルであり、YはCが2〜3の分枝状または非分枝状、飽和または不飽和の二価の炭化水素基、好ましくはCH、CHCH、CHCH(CH)またはCH(CH)CHであり、iは1〜40、好ましくは2〜30、さらに好ましくは3〜25,特に4〜20、きわめて好ましくは10〜20であり、rは0、1又は2、sは0又は1、tは1又は2の整数であり、jは1〜9の整数、kは1〜4である。]
一般式(X)のオルガノシラン化合物は、一般式(X)のオルガノシラン化合物の混合物であってもよい。前記混合物は、iが同じかまたは異なるオルガノシラン化合物を含有していてもよい。混合物はY基が同じかまたは異なる化合物を含有することができる。
縮合生成物、すなわちオリゴシロキサンおよびポリシロキサンは、一般式(X)のオルガノシランから形成できる。オリゴシロキサンおよびポリシロキサンは、相当するアルコキシシランのオリゴマー化または同時オリゴマー化により、水の添加および添加剤の添加および当業者に周知の方法により得ることができる。この方法で形成されるオリゴマー化生成物および重合生成物は一般式(X)のオルガノシラン化合物に含むことができる。
一般式(X)のオルガノシラン化合物は、一般式(X)のオルガノシラン化合物のオリゴマー化または重合生成物であってもよい。一般式(X)のオルガノシランは、一般式(X)のオルガノシラン化合物および一般式(X)の縮合しないオルガノシラン化合物のオリゴマー化または重合生成物の混合物であってもよい。
一般式(X)の化合物としては以下のものが挙げられる。
がC、C11、C13、C15、C17またはC19のいずれかで、
[RO−(CH−CHO)](Me)Si(CHSH
[RO−(CH−CHO)](Me)Si(CHSH
[RO−(CH−CHO)](Me)Si(CHSH
[RO−(CH−CHO)](Me)Si(CHSH
[RO−(CH−CHO)](Me)Si(CHSH
以下、Rが上記と同様で、iが2〜6のいずれかである
[RO−(CH−CHO)(Me)Si(CHSH
[RO−(CH−CHO)](Me)(EtO)Si(CHSH
[RO−(CH−CHO)](Me)(MeO)Si(CHSH
また、RがC、C,C11、C13、C15、C17またはC19のいずれかで、iが1〜20のいずれかである一般式(X)の化合物が挙げられる。
[(RO−(CH−CH(CH)O)](Me)(MeO)Si(CHSH
[(RO−(CH−CH(CH)O)](Me)(EtO)Si(CHSH
[(RO−(CH−CH(CH)O)(Me)Si(CHSH
[(RO−(CH−CH(CH)O)](Me)Si(CHSH
上記式中、MeはCHであり、EtはCHCHである。
一般式(X)で表されるオルガノシラン化合物は、後述の製造例に記載の方法で製造することができる。
本発明においては、シランカップリング剤は一種を単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用いてもよい。また、その配合量は、ゴム成分100質量部に対して、シランカップリング剤総量で1〜25質量部の範囲で選定される。当該シランカップリング剤の配合量が上記範囲にあれば、前記本発明の効果が充分に発揮される。好ましい配合量は2〜15質量部の範囲である。
本発明のタイヤに用いるゴム組成物には、含水ケイ酸と共に補強用充填剤としてカーボンブラックや他の無機充填剤を使用することができる。
カーボンブラックとしては、市販のあらゆるものが使用でき、なかでもSAF、ISAF、IISAF、HAF、FEFグレードのカーボンブラック、特にHAF、IISAF、ISAF、SAFグレードのカーボンブラックを用いるのが好ましい。カーボンブラックは、DBP吸収量が好ましくは80cm3/100g以上、より好ましくは100cm3/100g以上、特に好ましくは110cm3/100g以上であり、窒素吸着比表面積が好ましくは85m2/g以上、より好ましくは100m2/g以上、特に好ましくは110m2/g以上である。
他の無機充填材としては、クレー(Al23・2SiO2)、カオリン(Al23・2SiO2・2H2O)、パイロフィライト(Al23・4SiO2・H2O)、ベントナイト(Al23・4SiO2・2H2O)、ケイ酸アルミニウム(Al2SiO5、Al4・3SiO4・5H2O等)、ケイ酸マグネシウム(Mg2SiO4、MgSiO3等)、ケイ酸カルシウム(Ca2SiO4等)、ケイ酸アルミニウムカルシウム(Al23・CaO・2SiO2等)、ケイ酸マグネシウムカルシウム(CaMgSiO4)、水酸化アルミニウム等が挙げられる。
充填剤の配合量は、充填剤の総配合量に対する含水ケイ酸の配合量の比率が20質量%以上になるように配合する。含水ケイ酸の配合比率が20質量%未満では、転がり抵抗の低減効果が不十分である。
本発明のタイヤに用いるゴム組成物には、本発明の目的が損なわれない範囲で、所望により、通常ゴム工業界で用いられる配合剤、例えば加硫剤、加硫促進剤、プロセス油、老化防止剤、スコーチ防止剤、亜鉛華、ステアリン酸等を含有させることができる。
上記加硫剤としては、硫黄等が挙げられ、その使用量は、ゴム成分100質量部に対し、硫黄分として0.1〜10.0質量部が好ましく、0.5〜5.0質量部がより好ましい。
本発明で使用できる加硫促進剤は、特に限定されるものではないが、例えば、M(2−メルカプトベンゾチアゾール)、DM(ジベンゾチアジルジスルフィド)、CZ(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド)等のチアゾール系、あるいはDPG(ジフェニルグアニジン)等のグアニジン系の加硫促進剤等を挙げることができ、その使用量は、ゴム成分100質量部に対し、0.1〜5.0質量部が好ましく、更に好ましくは0.2〜3.0質量部である。
また、本発明のタイヤに用いるゴム組成物で使用できるプロセス油としては、例えばパラフィン系、ナフテン系、アロマチック系等を挙げることができる。引張強度、耐摩耗性を重視する用途にはアロマチック系が、ヒステリシスロス、低温特性を重視する用途にはナフテン系又はパラフィン系が用いられる。その使用量は、ゴム成分100質量部に対して、0〜100質量部が好ましく、100質量部以下であれば加硫ゴムの引張強度、低発熱性が良好となる。
本発明のタイヤに用いるゴム組成物は、バンバリーミキサー、ロール、インターナルミキサー等の混練り機を用いて混練りすることによって得られ、成形加工後、加硫を行い、タイヤトレッド及びベースゴムとして用いられる。
本発明の空気入りタイヤは、前述のゴム組成物を用いて通常の方法によって製造される。すなわち、各種配合剤を含有させたゴム組成物が未加硫の段階でタイヤトレッドに加工され、タイヤ成型機上で通常の方法により貼り付け成型され、生タイヤが成型される。この生タイヤを加硫機中で加熱加圧して、タイヤが得られる。
上記のゴム組成物をトレッド部材に用いた空気入りタイヤは、耐摩耗性が高く、転がり抵抗が低く、さらに湿潤面での制御性、操縦安定性に優れている。このタイヤに充填する気体としては、空気の外、窒素等の不活性ガスが使用できる。
以下、実施例及び比較例により本発明を更に詳しく説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるものではない。
以下の実施例、比較例において、含水ケイ酸の物性及びタイヤの転がり抵抗、耐摩耗性を下記の方法により測定、評価した。
含水ケイ酸の物性
(1)音響式粒度分布径の測定
各含水ケイ酸の0.01M KCl水溶液を超音波で5分間分散処理し、泡を除去した後、超音波式粒度分布測定装置DT1200(Dispertion Technology社製)を用いて、含水ケイ酸の1次凝集体の直径の最頻値Aac(nm)を測定した。
(2)CTABの測定
ASTM D3765−92記載の方法に準拠して実施した。ASTM D3765−92記載の方法は、カーボンブラックのCTABを測定する方法であるので、若干の修正を加えた。即ち、カーボンブラックの標準品であるIRB#3(83.0m/g)を使用せず、別途セチルトリメチルアンモニウムブロミド(以下、CE−TRABと略記する)標準液を調製し、これによって含水ケイ酸OT(ジ−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム)溶液の標定を行い、含水ケイ酸表面に対するCE−TRAB1分子当たりの吸着断面積を0.35nmとしてCE−TRABの吸着量から、比表面積(m/g)を算出した。これは、カーボンブラックと含水ケイ酸とでは表面が異なるので、同一表面積でもCE−TRABの吸着量に違いがあると考えられるからである。
(3)加熱減量及び灼熱減量の測定
含水ケイ酸サンプルを秤量し、加熱減量の場合は105±2℃でサンプルを2時間加熱し、灼熱減量の場合は750±25℃でサンプルを3時間加熱した後、質量を測定し、加熱前のサンプル質量との差を加熱前の質量に対して%で表した。
(4)転がり抵抗試験
転がり抵抗は、195/65R15のタイヤを作製し、内圧1.7kg/cmでスチール平滑面を有する外径が1707.6mm、幅が350mmの回転ドラムを用い、460kgの荷重の作用下で、80km/hの速度で回転させたさせたときの惰行法をもって測定して評価した。
測定値は比較例1の値を100として指数化した。この数値が大きい程、転がり抵抗は良好(小さい)であることを示す。
(5)耐摩耗性
タイヤを実車装着し、路面を1万キロ走行後、残溝を測定し、トレッドが1mm摩耗するのに要した走行距離を相対比較し、比較例1を100として指数表示した。指数が大きい程、耐摩耗性が良好であることを示す。
含水ケイ酸の製造
製造例A
攪拌機を備えた容量180Lのジャケット付ステンレス製反応槽に、水93Lとケイ酸ナトリウム水溶液(SiO 160g/L、SiO/NaOモル比3.3)0.6Lを入れ96℃に加熱した。得られた溶液中のNaO濃度は0.005mol/Lであった。
この溶液の温度を96℃に維持しながら、上記と同じケイ酸ナトリウム水溶液を540ml/分、硫酸(18mol/L)を24ml/分の流量で同時に滴下した。流量を調整しながら、反応溶液中のNaO濃度を0.00〜0.01mol/Lの範囲に維持して中和反応を行なった。反応途中から白濁をはじめ、47分目に粘度が上昇してゲル状溶液となった。さらに添加を続けて90分で反応を停止した。反応停止後、反応液温度を96℃に30分間維持した。生じた溶液中のシリカ濃度は55g/Lであった。引き続き、上記濃度の硫酸を溶液のpHが3になるまで添加してケイ酸スラリーを得た。得られたケイ酸スラリーをフィルタープレスで濾過、水洗を行なって湿潤ケーキを得た。次いで、湿潤ケーキを乳化装置を用いてスラリーとして、噴霧式乾燥機で乾燥して湿式法含水ケイ酸Aを得た。
製造例B
製造例Aと同じ容器および原料を使用し、水93Lとケイ酸ナトリウム水溶液0.6Lを入れ、90℃に加熱した。得られた溶液中のNaO濃度は0.005mol/Lであった。
この溶液の温度を90℃に維持しながら、上記と同じケイ酸ナトリウム水溶液を540ml/分、硫酸(18mol/L)を24ml/分の流量で同時に滴下した。流量を調整しながら、反応溶液中のNaO濃度を0.00〜0.01mol/Lの範囲に維持して中和反応を行なった。反応途中から白濁をはじめ、47分目に粘度が上昇してゲル状溶液となった。さらに添加を続けて90分で反応を停止した。反応停止後、反応液温度を90℃に30分間維持した。生じた溶液中のシリカ濃度は55g/Lであった。引き続き、上記濃度の硫酸を溶液のpHが3になるまで添加してケイ酸スラリーを得た。以下製造例Aと同様な方法で湿式法含水ケイ酸Bを得た。
製造例C
製造例Aと同じ容器および原料を使用し、水93Lとケイ酸ナトリウム水溶液0.6Lを入れ、84℃に加熱した。得られた溶液中のNaO濃度は0.005mol/Lであった。
この溶液の温度を84℃に維持しながら、上記と同じケイ酸ナトリウム水溶液を540ml/分、硫酸(18mol/L)を24ml/分の流量で同時に滴下した。流量を調整しながら、反応溶液中のNaO濃度を0.00〜0.01mol/Lの範囲に維持して中和反応を行なった。反応途中から白濁をはじめ、48分目に粘度が上昇してゲル状溶液となった。さらに添加を続けて90分で反応を停止した。反応停止後、反応液温度を84℃に30分間維持した。生じた溶液中のシリカ濃度は55g/Lであった。引き続き、上記濃度の硫酸を溶液のpHが3になるまで添加してケイ酸スラリーを得た。以下製造例Aと同様な方法で湿式法含水ケイ酸Cを得た。
製造例D
製造例Aと同じ容器および原料を使用し、水93Lとケイ酸ナトリウム水溶液0.6Lを入れ、90℃に加熱した。得られた溶液中のNaO濃度は0.005mol/Lであった。
この溶液の温度を90℃に維持しながら、上記と同じケイ酸ナトリウム水溶液を540ml/分、硫酸(18mol/L)を24ml/分の流量で同時に滴下した。流量を調整しながら、反応溶液中のNaO濃度を0.00〜0.01mol/Lの範囲に維持して中和反応を行なった。反応途中から白濁をはじめ、47分目に粘度が上昇してゲル状溶液となった。さらに添加を続けて90分で反応を停止した。反応停止後、反応液温度を90℃に60分間維持した。生じた溶液中のシリカ濃度は55g/Lであった。引き続き、上記濃度の硫酸を溶液のpHが3になるまで添加してケイ酸スラリーを得た。以下製造例Aと同様な方法で湿式法含水ケイ酸Dを得た。
製造例E
製造例Aと同じ容器および原料を使用し、水93Lとケイ酸ナトリウム水溶液0.6Lを入れ、78℃に加熱した。得られた溶液中のNaO濃度は0.005mol/Lであった。
この溶液の温度を78℃に維持しながら、上記と同じケイ酸ナトリウム水溶液を540ml/分、硫酸(18mol/L)を24ml/分の流量で同時に滴下した。流量を調整しながら、反応溶液中のNaO濃度を0.00〜0.01mol/Lの範囲に維持して中和反応を行なった。反応途中から白濁をはじめ、49分目に粘度が上昇してゲル状溶液となった。さらに添加を続けて90分で反応を停止した。反応停止後、反応液温度を78℃に60分間維持した。生じた溶液中のシリカ濃度は55g/Lであった。引き続き、上記濃度の硫酸を溶液のpHが3になるまで添加してケイ酸スラリーを得た。以下製造例Aと同様な方法で湿式法含水ケイ酸Eを得た。
製造例F
製造例Aと同じ容器を使用し、水93Lとケイ酸ナトリウム水溶液(SiO 160g/L、SiO/NaOモル比3.3)0.6Lを入れ、65℃に加熱した。得られた溶液中のNaO濃度は0.005mol/Lであった。
この溶液の温度を65℃に維持しながら、上記と同じケイ酸ナトリウム水溶液を540ml/分、硫酸(18mol/L)を24ml/分の流量で同時に滴下した。流量を調整しながら、反応溶液中のNaO濃度を0.00〜0.01mol/Lの範囲に維持して中和反応を行なった。反応途中から反応溶液は白濁をはじめ、50分目に粘度が上昇してゲル状溶液となった。さらに添加を続けて90分で反応を停止した。反応停止後、反応液温度を65℃に60分間維持した。生じた溶液中のシリカ濃度は55g/Lであった。引き続いて、上記濃度の硫酸を溶液のpHが3になるまで添加してケイ酸スラリーを得た。以下製造例Aと同様な方法で湿式法含水ケイ酸Fを得た。
製造例G
製造例Aと同じ容器および原料を使用し、水86Lとケイ酸ナトリウム水溶液0.5Lを入れ、96℃に加熱した。得られた溶液中のNaO濃度は0.005mol/Lであった。
この溶液の温度を96℃に維持しながら、上記と同じケイ酸ナトリウム水溶液を615ml/分、硫酸(18mol/L)を27ml/分の流量で同時に滴下した。流量を調整しながら、反応溶液中のNaO濃度を0.00〜0.01mol/Lの範囲に維持して中和反応を行なった。反応途中から反応溶液は白濁をはじめ、40分目に粘度が上昇してゲル状溶液となった。さらに添加を続けて90分で反応を停止した。反応停止後、反応液温度を96℃に30分間維持した。生じた溶液中のシリカ濃度は62g/Lであった。引き続いて、上記濃度の硫酸を溶液のpHが3になるまで添加してケイ酸スラリーを得た。以下製造例Aと同様な方法で湿式法含水ケイ酸Gを得た。
各製造例で得られた含水ケイ酸の物性を表1に示す。
Figure 2010126095
シランカップリング剤の合成
合成例1
窒素ガス導入管、温度計、ジムロート型コンデンサー及び滴下ロートを備えた0.5リットルのセパラブルフラスコに、エタノール80g、無水硫化ソーダ5.46g(0.07モル)、硫黄2.24g(0.07モル)を仕込み、80℃に昇温した。この溶液を攪拌しながら、塩化プロピルトリエトキシシラン((CHCHO)Si−(CH−Cl)33.7g(0.14モル)及び1,6−ジクロロヘキサン(ClCH−(CH−CHCl)10.8g(0.07モル)をゆっくり滴下した。滴下終了後、80℃にて10時間攪拌を続けた。攪拌終了後、冷却し、生成した塩を濾別した後、溶媒のエタノールを減圧蒸留した。
得られた溶液を赤外線吸収スペクトル分析(IR分析)、H核磁気共鳴スペクトル分析(H−NMR分析)及び超臨界クロマトグラフィー分析を行った結果、平均組成式(CHCHO)Si−(CH−S−S−(CH−S−S−(CH−Si(OCHCHで表される化合物であることを確認した。すなわち、平均組成式(VI)において、Rがエチル基、Rがn−プロピル基、RがS−(CH−S(一般式(VII)に該当し、Rが(CHである)、p=0及びq=1であった。このもののゲルパーミエーションクロマトグラフ分析(GPC分析)における純度は82.5%であった。
合成例2
合成例1における1,6−ジクロロヘキサンに代えて1,10−ジクロロデカン(ClCH−(CH−CHCl)14.77g(0.07モル)を用いた以外は合成例1と同様に合成を行った。
得られた溶液をIR分析、H−NMR分析及び超臨界クロマトグラフィー分析を行った結果、平均組成式(CHCHO)Si−(CH−S−S−(CH10−S−S−(CH−Si(OCHCHで表される化合物であることを確認した。すなわち、平均組成式(VI)において、Rがエチル基、Rがn−プロピル基、RがS−(CH10−S(一般式(VII)に該当し、Rが(CH10である)、p=0及びq=1であった。このもののGPC分析における純度は84.2%であった。
合成例3
合成例1における硫黄の添加量を4.48g(0.14モル)とした以外は合成例1と同様に合成を行った。
得られた溶液をIR分析、H−NMR分析及び超臨界クロマトグラフィー分析を行った結果、平均組成式(CHCHO)Si−(CH−S−S−(CH−S−S−(CH−Si(OCHCHで表される化合物であることを確認した。すなわち、平均組成式(VI)において、Rがエチル基、Rがn−プロピル基、RがS−(CH−S(一般式(VII)に該当し、Rが(CHである)、p=0及びq=2であった。このもののGPC分析における純度は81.0%であった。
合成例4
合成例1における硫黄の添加量を6.72g(0.21モル)とした以外は合成例1と同様に合成を行った。
得られた溶液をIR分析、H−NMR分析及び超臨界クロマトグラフィー分析を行った結果、平均組成式(CHCHO)Si−(CH−S−S−(CH−S−S−(CH−Si(OCHCHで表される化合物であることを確認した。すなわち、平均組成式(VI)において、Rがエチル基、Rがn−プロピル基、RがS−(CH−S(一般式(VII)に該当し、Rが(CHである)、p=0及びq=3であった。このもののGPC分析における純度は80.5%であった。
合成例5
窒素ガス導入管、温度計、ジムロート型コンデンサー及び滴下ロートを備えた2リットルのセパラブルフラスコに、3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン119g(0.5モル)を仕込み、攪拌下、有効成分20%のナトリウムエトキシドのエタノール溶液151.2g(0.45モル)を加えた。その後、80℃に昇温し、3時間攪拌を続けた。その後冷却し、滴下ロートに移した。
次いで、上記と同様のセパラブルフラスコに、1,6−ジクロロヘキサンを69.75g(0.45モル)仕込み、80℃に昇温した後、上記の3−メルカプトプロピルトリエトキシシランとナトリウムエトキシドの反応物をゆっくり滴下した。滴下終了後、80℃で5時間攪拌を続けた。その後冷却し、得られた溶液中から塩を濾別し、さらにエタノール及び過剰の1,6−ジクロロヘキサンを減圧留去した。得られた溶液を減圧蒸留し、沸点148〜150℃/0.005torrの無色透明の液体137.7gを得た。IR分析、H−NMR分析及びマススペクトル分析(MS分析)を行った結果、(CHCHO)Si−(CHS−(CH−Clで表される化合物であった。また、ガスクロマトグラフ分析(GC分析)による純度は97.7%であった。
次いで、上記と同様の0.5リットルのセパラブルフラスコに、エタノール80g、無水硫化ソーダ5.46g(0.07モル)、硫黄2.24g(0.07モル)を仕込み、80℃に昇温した。この溶液を攪拌しながら、上記(CHCHO)Si−(CH−S−(CH−Clを49.91g(0.14モル)ゆっくり滴下した。滴下終了後、80℃にて10時間攪拌を続けた。攪拌終了後、冷却し、生成した塩を濾別した後、溶媒のエタノールを減圧蒸留した。
得られた赤褐色透明の溶液をIR分析、H−NMR分析及び超臨界クロマトグラフィー分析を行った結果、平均組成式(CHCHO)Si−(CH−S−(CH−S−(CH−S−(CH−Si(OCHCHで表される化合物であることを確認した。すなわち、平均組成式(VI)において、Rがエチル基、Rがn−プロピル基、Rが(CH−S−(CH(Rが一般式(VIII)に該当し、R、Rが(CH、f=2である)、p=0及びq=1であった。このもののGPC分析における純度は85.7%であった。
合成例6
合成例5における硫黄の添加量を4.48g(0.14モル)とした以外は合成例5と同様に合成を行った。
得られた溶液をIR分析、H−NMR分析及び超臨界クロマトグラフィー分析を行った結果、平均組成式(CHCHO)Si−(CH−S−(CH−S−(CH−S−(CH−Si(OCHCHで表される化合物であることを確認した。すなわち、平均組成式(VI)において、Rがエチル基、Rがn−プロピル基、Rが(CH−S−(CH(Rが一般式(VIII)に該当し、R、Rが(CH、f=3である)、p=0及びq=1であった。このもののGPC分析における純度は84.9%であった。
合成例7
合成例5において、1,6−ジクロロヘキサンに代えて、1,10−ジクロロデカンを94.95g(0.45モル)用い、合成例5と同様に反応させ、(CHCHO)Si−(CHS−(CH10−Clで表される化合物を得た。
次いで、合成例5における(CHCHO)Si−(CH−S−(CH−Clに代えて、上記(CHCHO)Si−(CH−S−(CH10−Clを57.75g(0.14モル)を用いて、合成例5と同様に合成を行った。
得られた赤褐色透明の溶液をIR分析、H−NMR分析及び超臨界クロマトグラフィー分析を行った結果、平均組成式(CHCHO)Si−(CH−S−(CH10−S−(CH10−S−(CH−Si(OCHCHで表される化合物であることを確認した。すなわち、平均組成式(VI)において、Rがエチル基、Rがn−プロピル基、Rが(CH10−S−(CH10(Rが一般式(VIII)に該当し、R、Rが(CH10、f=2である)、p=0及びq=1であった。このもののGPC分析における純度は82.9%であった。
合成例8
窒素ガス導入管、温度計、ジムロート型コンデンサー及び滴下ロートを備えた0.5リットルのセパラブルフラスコに、エタノール80g、無水硫化ソーダ5.46g(0.07モル)、硫黄2.24g(0.07モル)を仕込み、80℃に昇温した。この溶液を攪拌しながら、平均組成式(CHCHO)Si−(CH−S−(CH−Clで表される化合物54.39g(0.14モル)をゆっくり滴下した。滴下終了後、80℃にて10時間攪拌を続けた。攪拌終了後、冷却し、生成した塩を濾別した後、溶媒のエタノールを減圧蒸留したところ、赤褐色透明の溶液50.8gが得られた。このもののIR分析、H−NMR分析及び超臨界クロマトグラフィー分析を行った結果、平均組成式(CHCHO)Si−(CH−S−(CH−S−(CH−S−(CH−Si(OCHCHで表される化合物であることを確認した。すなわち、平均組成式(VI)において、Rがエチル基、Rがn−プロピル基、Rが(CH−S−(CH(Rが一般式(VIII)に該当し、R、Rが(CH、f=2である)、p=0及びq=2であった。このもののゲルパーミエーションクロマトグラフ分析(GPC分析)における純度は86.9%であった。
合成例9
合成例8において、無水硫化ソーダの添加量を10.92g(0.14モル)、硫黄の添加量を4.48g(0.14モル)とし、かつ式(CHCHO)Si−(CH−S−(CH−Clで表される化合物に代えて、式(CHCHO)Si−(CH−S−(CH−Clで表される化合物49.91g(0.14モル)と1,6−ジクロロヘキサン10.85g(0.07モル)の混合液とした以外は合成例8と同様に合成を行ったところ、褐色透明の溶液55.1gが得られた。このもののIR分析、H−NMR分析及び超臨界クロマトグラフィー分析を行った結果、平均組成式(CHCHO)Si−(CH−S−(CH−S−(CH−S−(CH−S−(CH−Si(OCHCHで表される化合物であることを確認した。すなわち、平均組成式(VI)において、Rがエチル基、Rがn−プロピル基、Rが(CH−S−(CH−S−(CH(Rが一般式(IX)に該当し、R,R及びRは(CH、g=2,h=2である)、p=0及びq=1であった。このもののGPC分析における純度は85.5%であった。
合成例10
HS−(CH−Si(Me)(OMe)[(O−CH(CH)−CH−O−C]の合成
HS−CH−CH−CH−Si(Me)(OMe)86.64g、ポリプロピレングリコールモノブチルエーテル(Mw=340g/モル)163.29gおよびp−トルエンスルホン酸0.23gを丸底フラスコ中で混合する。混合物を回転蒸発器上で、100〜400ミリバール下、油浴温度150〜155℃で6.5時間処理する。遊離した揮発性アルコールを蒸留分離する。単離した生成物の質量は236gであった。
合成例11
HS−(CH−Si(Me)(OMe)[(O−CH(CH)−CH16−O−C]の合成
HS−CH−CH−CH−Si(Me)(OMe)86.64g、ポリプロピレングリコールモノブチルエーテル(Mw=1000g/モル)480.03gおよびp−トルエンスルホン酸0.23gを丸底フラスコ中で混合する。混合物を回転蒸発器上で100〜400ミリバール下、油浴温度145〜155℃で4.5時間処理する。遊離した揮発性アルコールを蒸留分離する。単離した生成物の質量は552gであった。
合成例12
HS−(CH−Si(Me)(OMe)[(O−CH−CH−O−CH−CH(Et)−C]の合成
HS−CH−CH−CH−Si(Me)(OMe)86.62g、ポリエチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル147g、およびTi(OBu)0.5gを丸底フラスコ中で混合する。混合物を回転蒸発器上で150〜300ミリバール下、油浴温度125〜135℃で4.5時間処理する。遊離した揮発性アルコールを蒸留分離する、単離した生成物の質量は214gであった。
合成例13
HS−(CH−Si(Me)(OEt)[(O−CH−CH−O−C13]の合成
HS−CH−CH−CH−Si(Me)(OEt)50g、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル45.7gおよびTi(OBu)0.23gを丸底フラスコ中で混合する。混合物を回転蒸発器上で100〜300ミリバール下、油浴温度130〜135℃で6時間処理する。遊離した揮発性アルコールを蒸留分離する。単離した生成物の質量は80gであった。
合成例14
HS−(CH−Si(Me)(OEt)[O−CH(CH)−CH]16O−C]の合成
HS−CH−CH−CH−Si(Me)(OEt)80g、ポリプロピレングリコールモノブチルエーテル(Mw=1000g/モル)384.07gおよびp−トルエンスルホン酸0.2gを丸底フラスコ中で混合する。混合物を回転蒸発器上で、100〜300ミリバール下、油浴温度145〜155℃で6時間処理する。遊離した揮発性アルコールを蒸留分離する。得られた生成物の質量は448gであった。
合成例15
HS−(CH−Si(Me)(OEt)[(O−CH−CH−O−CH−CH(Et)−C]
HS−CH−CH−CH−Si(Me)(OEt)50g、ポリエチレングリコールモノ−2−エチルヘキシルエーテル73.5g、およびTi(OBu)0.3gを丸底フラスコ中で混合する。混合物を回転蒸発器上で、150〜300ミリバール下、油浴温度125〜135℃で処理する。遊離した揮発性アルコールを蒸留分離する。得られた生成物の質量は108gであった。
実施例1〜16及び比較例1〜8
表2及び表3に示す配合組成によりバンバリーミキサーで混練して、ゴム組成物を調製した。それぞれのゴム組成物を用いて195/65R15のタイヤを製造して、転がり抵抗および耐摩耗性を測定した。結果を表2、表3に示す。
Figure 2010126095
Figure 2010126095

1)SBR#1712〔JSR社製〕
2)SBR#1500〔JSR社製〕
3)シースト7HM〔東海カーボン社製〕
4)ニップシールAQ〔日本シリカ工業社製〕
5)含水ケイ酸の製造例Fで製造
6)プレミアム200MP〔ローディア社製〕
7)含水ケイ酸の製造例Gで製造
8)Si69(ビス(トリエトキシシリルプロピル)四硫化物)〔Degussa社製〕
9)NXTシラン(化学名:3−オクタノイルチオプロピルトリメトキシシラン)〔Momentive Performance Material社製〕
10)NXT−Zシラン(式(V)で表される化合物)〔Momentive Performance Material社製〕
11)Si363(一般式(X)の化合物)〔Degussa社製〕
12)合成例5、6と同様にして合成した平均組成式:
(CHCHO)Si−(CH−S−(CH−S2.5−(CH−S−(CH−Si(OCHCHで表される化合物
13)ノクラック6C(化学名:N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン)〔大内新興化学工業社製〕
14)ノクセラーD(化学名:ジフェニルグアニジン)〔大内新興化学工業社製〕
15)ノクセラーCZ(化学名:N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアジルスルフェンアミド)〔大内新興化学工業社製〕
16)ノクセラーDM(化学名:ジベンゾチアジルジスルフィド)〔大内新興化学工業社製〕
表2、表3から明らかなように、実施例1〜16のゴム組成物を用いたタイヤは、比較例1〜8のゴム組成物を用いたタイヤと比較して転がり抵抗が小さく、耐摩耗性の高いタイヤである。

Claims (12)

  1. 天然ゴム及びジエン系合成ゴムの少なくとも1種からなるゴム成分100質量部に対して、充填剤としてセチルトリメチルアンモニウムブロミド吸着比表面積(CTAB)(m/g)と音響式粒度分布測定によって求められる一次凝集体の直径(nm)の最頻値Aacとが下記式(A)を、灼熱減量(750℃で3時間加熱した時の質量減少%)と加熱減量(105℃で2時間加熱した時の質量減少%)との差が下記式(B)を満たす含水ケイ酸20〜150質量部、
    及びシランカップリング剤として下記一般式(I)、(II)、(X)及び平均組成式(VI)で表される化合物の少なくとも1種を1〜25質量部含有するゴム組成物をトレッドに用いた空気入りタイヤ。
    ac≧−0.76×(CTAB)+274・・・(A)
    (灼熱減量)−(加熱減量)≦3 ・・・・・・・(B)
    Figure 2010126095
    [式中、R5は−Cl、−Br、R10O−、R10C(=O)O−、R1011C=NO−、R1011N−又は−(OSiR1011(OSiR91011)、R6はR5、水素原子又は炭素数1〜18の一価の炭化水素基、R7はR5、R6又は−[O(R12O)a0.5−基、R8は炭素数1〜18の二価の炭化水素基、R9 は炭素数1〜18の一価の炭化水素基、R10及びR11はそれぞれ独立に水素原子又は炭素数1〜18の一価の炭化水素基、R12は炭素数1〜18のアルキレン基を示し、aは1〜4の整数、bは1〜4、x、y及びzはx+y+2z=3、0≦x≦3、0≦y≦2、0≦z≦1の関係を満たす数である。]
    Figure 2010126095
    [式中R13は炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐、環状のアルキル基、Gはそれぞれ独立して炭素数1〜9のアルカンジイル基又はアルケンジイル基、Zaはそれぞれ独立して二つの珪素原子と結合することのできる基で、[−O−]0.5、[−O−G−]0.5又は[−O−G−O−]0.5から選ばれる基、Zはそれぞれ独立して二つの珪素原子と結合することのできる基で、[−O−G−O−]0.5で表される官能基、Zcはそれぞれ独立して−Cl、−Br、−OR14、R14C(=O)O−、R1415C=NO−、R1415N−、R14−、HO−G−O−で表される官能基、R14、R15は炭素数1〜20の直鎖もしくは分岐、環状のアルキル基、m、n、u、v、wはそれぞれ独立して1≦m≦20、0≦n≦20、0≦u≦3、0≦v≦2、0<w≦1であり、かつ1/2u+v+2w=2又は3であり、m≧2である場合、複数のA部におけるZ 、Z 及びZそれぞれにおいて、同一でも異なっていてもよく、n≧2である場合、複数のB部におけるZ 、Z 及びZ それぞれにおいて、同一でも異なってもよい。]

    (RO)3−p(RSi−R−S−R−S−R−Si(R(OR3−p …(VI)
    [R及びRは、それぞれ炭素数1〜4の炭化水素基、Rは炭素数1〜15の二価の炭化水素基、pは0〜2の整数、qは平均値として1以上4未満、Rは下記一般式(VII)〜(IX)のいずれかで表される二価の官能基であり、
    S−R−S …(VII)
    −S−R …(VIII)
    −S−R−S−R …(IX)
    〜Rは、直鎖状又は分岐を有する炭素数1〜20の二価の炭化水素基、二価の芳香族基又は硫黄及び酸素以外のヘテロ元素を含む二価の有機基であり、のR〜Rはそれぞれ同一でも異なってもよく、f、g、hは平均値として1以上4未満である。]

    (RO)(R−(O−Y)−O)Si(CH2)−H …(X)
    [式中、Rはメチル又はエチル基、ROはメトキシ又はエトキシ基、Rは炭素数1〜9のアルキル基、Yは炭素数2〜3の分枝状または非分枝状、飽和または不飽和の二価の炭化水素基、iは1〜40、rは0、1又は2、sは0又は1、tは1又は2の整数であり、jは1〜9の整数、kは1〜4である。]
  2. シランカップリング剤が、一般式(I)で表される化合物である請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 一般式(I)で表されるシランカップリング剤が、3−オクタノイルチオプロピルトリメトキシシランである請求項2に記載の空気入りタイヤ。
  4. シランカップリング剤が、一般式(II)で表される化合物である請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  5. 一般式(II)で表されるシランカップリング剤が、式(III)〜(V)のいずれかで表される化合物である請求項1に記載の空気入りタイヤ。
    Figure 2010126095
    Figure 2010126095
    Figure 2010126095
    [式中、Etはエチル基を表し、Lは、それぞれ独立して炭素数1〜9のアルカンジイル基又はアルケンジイル基であり、d=m−1、e=nでm、nは前記と同義である。]
  6. シランカップリング剤が、平均組成式(VI)で表される化合物である請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  7. シランカップリング剤が、式(VI)においてqが1である化合物である請求項6に記載の空気入りタイヤ。
  8. シランカップリング剤が、式(VI)におけるRが上記式(VII)〜(IX)のいずれかであり、式(VIII)、(IX)中のf、g、hが平均値として2以上3以下の化合物である請求項6に記載の空気入りタイヤ。
  9. シランカップリング剤が、式(VI)においてRが上記式(IX)である化合物である請求項6に記載の空気入りタイヤ。
  10. シランカップリング剤が、式(VI)においてRが式(IX)であり、かつR、R、Rがヘキシレン基である化合物である請求項9に記載の空気入りタイヤ。
  11. シランカップリング剤が、式(X)で表される化合物である請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  12. 含水ケイ酸以外の充填剤を含み、含水ケイ酸の配合量が充填剤の総量の20質量%以上である請求項1に記載の空気入りタイヤ。
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