JPWO2010026642A1 - 試験装置、送信装置、受信装置、試験方法、送信方法、および受信方法 - Google Patents

試験装置、送信装置、受信装置、試験方法、送信方法、および受信方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2010026642A1
JPWO2010026642A1 JP2010527626A JP2010527626A JPWO2010026642A1 JP WO2010026642 A1 JPWO2010026642 A1 JP WO2010026642A1 JP 2010527626 A JP2010527626 A JP 2010527626A JP 2010527626 A JP2010527626 A JP 2010527626A JP WO2010026642 A1 JPWO2010026642 A1 JP WO2010026642A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
phase
clock
unit
shift amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2010527626A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5243545B2 (ja
Inventor
大輔 渡邊
大輔 渡邊
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Advantest Corp
Original Assignee
Advantest Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Advantest Corp filed Critical Advantest Corp
Publication of JPWO2010026642A1 publication Critical patent/JPWO2010026642A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5243545B2 publication Critical patent/JP5243545B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/317Testing of digital circuits
    • G01R31/3181Functional testing
    • G01R31/319Tester hardware, i.e. output processing circuits
    • G01R31/3193Tester hardware, i.e. output processing circuits with comparison between actual response and known fault free response
    • G01R31/31932Comparators
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/317Testing of digital circuits
    • G01R31/3181Functional testing
    • G01R31/319Tester hardware, i.e. output processing circuits
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R31/00Arrangements for testing electric properties; Arrangements for locating electric faults; Arrangements for electrical testing characterised by what is being tested not provided for elsewhere
    • G01R31/28Testing of electronic circuits, e.g. by signal tracer
    • G01R31/317Testing of digital circuits
    • G01R31/31725Timing aspects, e.g. clock distribution, skew, propagation delay
    • G01R31/31726Synchronization, e.g. of test, clock or strobe signals; Signals in different clock domains; Generation of Vernier signals; Comparison and adjustment of the signals
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K5/00Manipulating of pulses not covered by one of the other main groups of this subclass

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Tests Of Electronic Circuits (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

被試験デバイスを試験する試験装置であって、当該試験装置内で生成された内部クロックと被試験デバイスが出力するデバイス信号に重畳されたクロックとの位相を比較する位相比較部と、位相比較結果に基づいて、デバイス信号に対する内部クロックの位相シフト量を調整する調整部と、デバイス信号に対して位相シフト量が調整された内部クロックに応じてデバイス信号を取得する取得部と、デバイス信号にクロックが重畳されていない期間の少なくとも一部において、位相比較結果に基づく位相シフト量の変更を禁止する禁止部と、を備える試験装置を提供する。また、これを利用した装置を提供する。

Description

本発明は、試験装置、送信装置、受信装置、試験方法、送信方法、および受信方法に関する。
特許文献1は、クロックが埋め込まれた信号を出力する被試験デバイスを試験する試験装置を開示する。本試験装置は、与えられた基準クロックの周波数を所定倍した周波数、かつ、与えられる基準クロックの位相から与えられる遅延量分遅延した位相の再生クロックを出力するPLL回路と、被試験デバイスからのデータ信号に埋め込まれているクロックおよび再生クロックの位相差を検出する位相比較器を有し、位相差に応じてPLL回路に与える遅延量を制御するCDR回路(クロックデータリカバリ回路の略)とを備え、再生クロックに応じて出力信号を取得する(段落0017、0023、および0024参照)。
特開2008−28628号公報
再生クロックおよびデバイスからのデータ信号の位相を比較する位相比較器は、一般に、再生クロックが被試験デバイスからのデータ信号に対して進んでいるかまたは遅れているかのいずれかの状態を出力する。このような位相比較器は、被試験デバイスが長期間変化しないバースト信号を出力すると、進み状態または遅れ状態の一方を長期間にわたって出力してしまうことがある。この場合、被試験デバイスがバースト信号を出力する間、再生クロックの位相が一方的に進んでいくかまたは遅れていくので、再生クロックが、被試験デバイスに対する位相ロック状態から外れてしまう。
このような状態で被試験デバイスから再びデータ信号を出力させて試験を再開すると、再生クロックがデータ信号に対してロックしていないので、試験装置はデータ信号を正しく取り込むことができない。このため、試験装置は、再生クロックがデータ信号に対してロックするまで待たなければならず、試験時間が長くなってしまう。
以上に示した問題は、試験装置から被試験デバイスに対してクロックが埋め込まれた信号を供給する場合、並びに、試験装置に限らない2以上の装置間でクロックエンベデッド信号を授受する場合にも生じうる。
そこで本発明は、上記の課題を解決することのできる試験装置、送信装置、受信装置、試験方法、送信方法、および受信方法を提供することを目的とする。この目的は請求の範囲における独立項に記載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は本発明の更なる有利な具体例を規定する。
本発明の第1の態様によると、被試験デバイスを試験する試験装置であって、当該試験装置内で生成された内部クロックと前記被試験デバイスが出力するデバイス信号に重畳されたクロックとの位相を比較する位相比較部と、位相比較結果に基づいて、前記デバイス信号に対する前記内部クロックの位相シフト量を調整する調整部と、前記デバイス信号に対して位相シフト量が調整された前記内部クロックに応じて前記デバイス信号を取得する取得部と、前記デバイス信号にクロックが重畳されていない期間の少なくとも一部において、前記位相比較結果に基づく位相シフト量の変更を禁止する禁止部と、を備える試験装置、および当該試験装置に関連する試験方法を提供する。
本発明の第2の態様によると、被試験デバイスを試験する試験装置であって、前記被試験デバイスは、当該被試験デバイスの内部クロックと入力端子を介して入力される受信信号に重畳されたクロックとの位相を比較する位相比較部と、位相比較結果に基づいて、前記受信信号に対する前記内部クロックの位相シフト量を調整する調整部と、前記受信信号に対して位相シフト量が調整された前記内部クロックに応じて前記受信信号を取得する取得部と、を備えており、当該試験装置は、前記被試験デバイスを試験するための試験信号を前記被試験デバイスの前記入力端子に供給する試験信号供給部と、前記試験信号にクロックが重畳されていない期間の少なくとも一部において、前記位相比較結果に基づく位相シフト量の変更を禁止する禁止信号を前記被試験デバイスに供給する禁止部と、を備える試験装置、および当該試験装置に関連する試験方法を提供する。
本発明の第3の態様によると、基準クロックと外部からの受信信号に重畳されたクロックとの位相を比較する位相比較部と、位相比較の結果に基づいて、前記受信信号に対する前記基準クロックの位相シフト量を調整する調整部と、前記受信信号に対して位相シフト量が調整された前記基準クロックに応じて前記受信信号を取得する取得部と、前記受信信号にクロックが重畳されていない期間の少なくとも一部において、前記位相比較結果に基づく位相シフト量の変更を禁止する禁止部と、を備える受信装置、および当該受信装置に関連する受信方法を提供する。
本発明の第4の態様によると、受信装置に対して信号を送信する送信装置であって、前記受信装置は、当該受信装置の基準クロックと入力端子を介して入力される受信信号に重畳されたクロックとの位相を比較する位相比較部と、位相比較結果に基づいて、前記受信信号に対する前記基準クロックの位相シフト量を調整する調整部と、前記受信信号に対して位相シフト量が調整された前記基準クロックに応じて前記受信信号を取得する取得部と、を備えており、当該送信装置は、前記受信装置に対して送信する送信信号を前記受信装置の前記入力端子に供給する送信部と、前記送信信号にクロックが重畳されていない期間の少なくとも一部において、前記位相比較結果に基づく位相シフト量の変更を禁止させる禁止部と、を備える送信装置を提供する。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではなく、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
本発明の実施形態に係る試験装置10の構成を示す。 本発明の実施形態に係るシフトクロック生成部150の構成を示す。 本発明の実施形態に係る位相調整制御部260の構成を示す。 本発明の実施形態に係る試験装置10の動作タイミングの一例を示す。 本発明の実施形態の第1変形例に係る判定部124の主要部の構成を示す。 本発明の実施形態の第2変形例に係る試験装置10の構成を示す。 本発明の実施形態の第3変形例に係る装置700の構成を示す。 本発明の実施形態の第4変形例に係る判定部124の構成を示す。 本発明の実施形態の第4変形例に係る位相比較部810の動作を模式的に示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本実施形態に係る試験装置10の構成をDUT100(被試験デバイスまたはDevice Under Testの略)と共に示す。試験装置10は、クロックが重畳されたデバイス信号を出力するDUT100の試験において、試験装置10内で生成した内部クロックをデバイス信号から抽出したクロックに位相ロックさせる。そして、試験装置10は、デバイス信号にクロックが重畳されていない期間の間、内部クロックの位相の変更を禁止する。これにより、試験装置10は、デバイス信号としてバースト信号を受けている間、直前のロック状態における内部クロックの位相を維持することができる。したがって試験装置10は、DUT100から再びデータ信号が出力された場合に、直前のロック状態における内部クロックの位相を用いてデータ信号を受け取ることができる。
試験装置10は、DUT100を試験する試験装置本体105と、試験装置本体105によるDUT100の試験を制御する制御装置110とを備える。試験装置本体105は、DUT100を試験するための試験シーケンスを実行し、試験シーケンスに応じて生成した試験信号をDUT100へと供給する試験部122と、試験信号に応じてDUT100が出力するデバイス信号を受け取って検査し、DUT100の良否を判定する判定部124とを有する。
試験部122は、周波数逓倍部145と、タイミング発生部125と、パターン発生部130と、波形成形部135とを含む。周波数逓倍部145は、試験装置10の基準クロックREFCLKを逓倍して、逓倍クロックREFCLKMを出力する。周波数逓倍部145は、DUT100が出力するデバイス信号と同じ周波数に変換された逓倍クロックREFCLKMを出力してもよく、これに代えてデバイス信号と異なる周波数の逓倍クロックREFCLKMを出力して、タイミング発生部125によりデバイス信号と同じ周波数に変換させてもよい。ここで、基準クロックREFCLKは、試験装置本体105全体を動作させるシステムクロックであってもよいし、DUT100との間の信号の授受に用いるための参照クロックであってもよい。また、基準クロックREFCLKとデバイス信号に重畳されるクロックとの周波数の関係に応じ、周波数逓倍部145を有しない構成または周波数逓倍部145に代えて分周器を用いた構成を採ってもよい。
タイミング発生部125は、基準クロックREFCLKおよび周波数逓倍部145により逓倍された逓倍クロックREFCLKMを受け取って、DUT100を試験する試験周期を示す周期信号(RATE信号ともいう。)およびDUT100に供給する試験信号の変化タイミングを規定するタイミング信号を発生する。また、タイミング発生部125は、基準クロックREFCLK及び/又は逓倍クロックREFCLKMの周波数及び/又は位相を変更して、判定部124がデバイス信号の取得に用いるシフトクロックSFTCLKの元となるクロックである、デバイス信号と略同一の周波数に調整されたストローブ信号STRBを発生する。このストローブ信号STRBは、試験装置10内で生成した内部クロックの一例である。一例として、タイミング発生部125は、発生するストローブ信号STRBの周波数がデバイス信号の周波数と同一となるように、逓倍クロックREFCLKMが有するクロックパルスを間引き、クロックパルスの間隔を等間隔に調整してストローブ信号STRBを生成してもよい。また、タイミング発生部125は、基準クロックREFCLKまたは逓倍クロックREFCLKMと、VCO(電圧制御発振器)等により発振したストローブ信号STRBとの少なくとも一方を分周等して同一周波数とした上で、基準クロックREFCLKまたは逓倍クロックREFCLKMに基づくクロックに対し、ストローブ信号STRBに基づくクロックが位相ロックするように、VCOの発振周波数を制御して位相調整してもよい。
パターン発生部130は、タイミング発生部125から受け取った周期信号に応じた試験周期毎に制御装置110から供給された試験プログラムに基づく試験シーケンス中の試験命令を実行して、各試験命令に対応付けられた試験パターンを波形成形部135へと出力する。また、パターン発生部130は、各試験命令に対応付けられた期待値パターンを期待値比較部170へと出力する。波形成形部135は、パターン発生部130から受け取った試験パターンを、タイミング発生部125から受け取ったタイミング信号に応じたタイミングで変化するように波形成形して試験信号を生成する。そして、波形成形部135は、生成した試験信号をDUT100へと供給する。
なお、DUT100に対して試験信号を供給する試験部122の構成としては、以上に例示した構成の他に、多種多様な構成を採り得る。例えば、パターン発生部130は、試験プログラムに基づき試験パターンを発生するシーケンシャルパターン発生器に代えて、試験に先立って設定されたアルゴリズムに基づいて試験パターンを発生するアルゴリズミックパターン発生器であってもよい。また、DUT100から試験対象となるデバイス信号を出力させるために、試験部122は、DUT100に対して実動作と同様の試験信号を供給してもよく、これに代えてテスト用のスキャンパス等を用いてDUT100を設定して、試験対象のデバイス信号を出力させてもよい。また、試験部122は、DUT100の種類に応じて、デジタルまたはアナログの試験信号を供給してよい。
判定部124は、コンパレータ140と、シフトクロック生成部150と、取得部155と、分周部160と、DEMUX165と、期待値比較部170とを含む。コンパレータ140は、DUT100が出力するデバイス信号を受け取り、判定部124の内部で用いる信号波形に変換する。本実施形態において、コンパレータ140は、デバイス信号を論理値に応じた閾値電圧と比較し、比較結果に応じた論理値を出力する。
シフトクロック生成部150は、制御装置110により生成されたストローブ信号STRBを、コンパレータ140を介して受け取ったデバイス信号に応じて位相調整して、デバイス信号に対して位相シフト量が調整された内部クロックであるシフトクロックSFTCLKを生成する。シフトクロック生成部150は、生成したシフトクロックSFTCLKを取得部155および分周部160へと出力する。また、シフトクロック生成部150は、制御装置110およびパターン発生部130からの指示、または、DEMUX165から受け取ったデバイス信号の観測結果に応じて位相調整を許可するかまたは禁止するかを決定する。
取得部155は、例えばFF(フリップフロップの略)であり、シフトクロックSFTCLKに応じてデバイス信号を取得する。分周部160は、シフトクロックSFTCLKを分周して、分周シフトクロックSFTCLKDをシフトクロック生成部150およびDEMUX165へと供給する。
DEMUX165(デマルチプレクサの略)は、取得部155が取得したデバイス信号を、分周シフトクロックSFTCLKDに応じてデマルチプレクスして、デマルチプレクスされたデバイス信号をシフトクロック生成部150および期待値比較部170へと出力する。一例として、分周部160は、シフトクロックSFTCLKを分周して、周期信号RATEまたは基準クロックREFCLKと同周波数の分周シフトクロックSFTCLKDを出力してよい。DEMUX165は、取得部155がシフトクロックSFTCLKに同期して順次取り込むデバイス信号を並列化して、分周シフトクロックSFTCLKDに同期する複数ビットのデバイス信号へと変換する。例えば分周比が1:8の場合、DEMUX165は、取得部155が順次取り込む連続する8ビット分のデバイス信号を8ビット幅のデータの各ビットに割り振って、周波数が1/8である8ビットデータのデバイス信号に変換する。
期待値比較部170は、DEMUX165からデマルチプレクスされたデバイス信号を受け取って、パターン発生部130から供給された期待値パターンにおける対応する期待値と比較する。これにより、期待値比較部170は、取得部155が取得した、DUT100からのデバイス信号の値を期待値と比較することができる。期待値比較部170は、デバイス信号の値と期待値との比較結果を、フェイルメモリまたはレジスタ等の記憶装置に記憶してよい。制御装置110は、試験中または試験終了後に当該記憶装置をアクセスすることにより、フェイルが発生したか否かを検出して試験装置10のユーザへと通知することができる。また、試験装置10は、フェイルが発生したか否かに応じて実行する試験シーケンスを変更してもよい。
制御装置110は、試験装置本体105の各部を制御する。制御装置110は、試験装置本体105内の周波数逓倍部145、タイミング発生部125、パターン発生部130、波形成形部135、コンパレータ140、シフトクロック生成部150、DEMUX165、および期待値比較部170等の各部に設けられたレジスタまたはメモリをアクセスして、各部の機能および動作を設定する。一例として、制御装置110は、基準クロックREFCLKに対する逓倍された逓倍クロックREFCLKMの倍率を周波数逓倍部145に設定してもよく、逓倍クロックREFCLKMとストローブ信号STRBとの周波数比率をタイミング発生部125に設定してもよく、位相調整を禁止するか否かをシフトクロック生成部150に設定してもよい。また、制御装置110は、シフトクロックSFTCLKに対する分周シフトクロックSFTCLKDの分周比を分周部160に設定してもよく、取得部155から受け取ったデバイス信号を何ビットにデマルチプレクスするかをDEMUX165に設定してもよい。
図2は、本実施形態に係るシフトクロック生成部150の構成を示す。シフトクロック生成部150は、クロック再生部200と、位相比較部210と、デジタルフィルタ220と、レジスタ225と、ジッタ印加部230と、加算器240と、位相シフト部250と、位相調整制御部260とを備える。
クロック再生部200は、DUT100が出力するデバイス信号から、当該デバイス信号のクロックを再生する。具体的には、クロック再生部200は、デバイス信号の論理値が変化するエッジタイミングに応じたエッジを有する再生クロックRCLKを出力する。一例としてクロック再生部200は、デバイス信号とデバイス信号を所定の時間遅延させた遅延デバイス信号との排他的論理和(または否定排他的論理和)をとることにより、デバイス信号と同じエッジを持ち、所定の時間のパルス幅を有する再生クロックRCLKを生成してよい。
位相比較部210は、ストローブ信号STRBとデバイス信号に重畳されたクロックを抽出した再生クロックRCLKとの位相を比較する。そして、位相比較部210は、ストローブ信号STRBのエッジがデバイス信号に重畳されたクロックを抽出した再生クロックRCLKのエッジに対して遅れていることを示す遅れ信号L(Late信号)、または、進んでいることを示す進み信号E(Early信号)を位相比較結果として出力する。
ここで、位相比較部210は、位相周波数比較器(PFD:Phase Frequency Detector)であってよく、位相比較器(PD:Phase Detector)であってもよい。また、進み信号Eおよび遅れ信号Lは、進みまたは遅れに応じたパルス幅を有するパルス幅変調デジタル信号等であってよく、また進みまたは遅れに応じた論理値を有する1ビットの信号であってもよい。
デジタルフィルタ220、レジスタ225、ジッタ印加部230、加算器240、および位相シフト部250は、位相比較部210による位相比較結果に基づいて、デバイス信号に対するストローブ信号STRBの位相シフト量を調整する調整部として機能する。デジタルフィルタ220は、順次入力される進み信号Eおよび遅れ信号Lに応じて、位相シフト部250を制御する位相制御信号を位相シフト部250に供給することにより、位相シフト部250の位相シフト量を制御する。より具体的には、デジタルフィルタ220は、位相調整制御部260により位相シフト量の変更が禁止されていないことを条件として、位相比較結果として進み信号Eを受け取った場合に位相シフト量を増加させ、位相比較結果として遅れ信号Lを受け取った場合には位相シフト量を減少させる。また、デジタルフィルタ220は、位相調整制御部260により位相シフト量の変更が禁止されたことを条件として、調整部の位相シフト量を変更しないようにする。
一例として、デジタルフィルタ220は、進み信号Eおよび遅れ信号Lを積分し、積分値を位相制御信号として出力してよい。例えば、デジタルフィルタ220は、位相シフト量の変更が禁止されていない場合において、進み信号Eを受け取ったサイクルにおいてカウントアップし、遅れ信号Lを受け取ったサイクルにおいてカウントダウンするカウンタを有してよい。そして、デジタルフィルタ220は、カウント値に基づく位相制御信号、すなわち例えばカウント値の上位から所定ビット分を位相制御信号として出力してよい。これに代えて、デジタルフィルタ220は、無限インパルス応答フィルタ(IIRフィルタ)または有限インパルス応答フィルタ(FIRフィルタ)であってもよい。
レジスタ225は、デジタルフィルタ220により指定される、ストローブ信号STRBの位相シフト量を退避する退避先となる。一例として、レジスタ225は、位相調整制御部260からデジタルフィルタ220への指示に応じて、デジタルフィルタ220内のカウンタのカウント値をデジタルフィルタ220から受け取って記憶する。デジタルフィルタ220は、レジスタ225へと退避したカウント値をデジタルフィルタ220内のカウンタに復帰することにより、退避した位相シフト量を復帰することができる。
ジッタ印加部230は、DUT100が出力するデバイス信号のジッタ耐性試験を行う場合において、シフトクロックSFTCLKに重畳するべきジッタ信号を発生し、加算器240を介してデジタルフィルタ220が出力する位相制御信号に加算する。これにより、ジッタ印加部230および加算器240は、デジタルフィルタ220が出力する位相制御信号の値を重畳するべきジッタ信号の値に応じて変化させ、位相シフト部250へと供給する。
位相シフト部250は、例えば可変遅延回路であり、必要に応じてジッタが加えられた位相制御信号を加算器240から受け取って、ストローブ信号STRBを、位相制御信号に応じた遅延量だけ遅延させる。これにより、位相シフト部250は、ストローブ信号STRBを、デバイス信号に対して位相制御信号により指定される位相シフト量分位相シフトさせて、シフトクロックSFTCLKとして出力する。上述したように、ストローブ信号STRBが再生クロックRCLKに対して進んでいる場合には、デジタルフィルタ220は位相シフト量を増加させるので、位相シフト部250はシフトクロックSFTCLKの位相をより遅らせて位相を合わせる。また、ストローブ信号STRBが再生クロックRCLKに対して遅れている場合には、デジタルフィルタ220は位相シフト量を減少させるので、位相シフト部250はシフトクロックSFTCLKの位相をより進めて位相を合わせる。
位相調整制御部260は、デジタルフィルタ220の位相シフト量の変更を許可するかまたは禁止するかを制御する。位相調整制御部260は、デバイス信号にクロックが重畳されていない期間の少なくとも一部において、位相比較結果に基づく位相シフト量の変更を禁止する禁止部として機能する。
図3は、本実施形態に係る位相調整制御部260の構成を示す。位相調整制御部260は、検出部300と、論理和回路310と、FF320と、バッファ325と、FF330と、論理回路340とを備え、制御装置110からの制御、パターン発生部130からの制御または期待値、若しくは、検出部300によるデバイス信号の変化の計測結果に基づいて、位相シフト部250による位相シフト量の変更を許可するか否かを制御する。
検出部300は、取得部155により取得されたデバイス信号をDEMUX165を介して受け取り、当該デバイス信号の値が予め指定された期間以上変化しない場合にその旨を検出し、デジタルフィルタ220の位相シフト量の変更を禁止する禁止信号A(本図においては論理値Hの信号)を論理和回路310へと出力する。これにより、検出部300は、デジタルフィルタ220に対し、位相比較結果に基づく位相シフト量の変更を禁止する。一例として、検出部300は、デバイス信号の値が不変でありまたはデバイス信号がクロックエッジを有しないサイクル数(またはビット数)を計測するランレングス測定回路と、当該ランレングス測定回路により測定された不変サイクル数(または不変ビット数)が予め指定された値より大きくなった場合に、検出信号を論理和回路310へと出力する判定回路とを有してよい。
これに代えて、検出部300は、予め指定された期間の間におけるデバイス信号の値が変化しまたはデバイス信号がクロックエッジを有するサイクル数が予め指定された閾値以下となった場合に、禁止信号Aを論理和回路310へと出力してもよい。これにより、検出部300は、デバイス信号に含まれるクロックパルスの頻度が位相ロック状態を維持することができない程度まで低下したことに応じて、位相シフト量の変更を禁止することができる。
また、検出部300は、取得部155により取得されたデバイス信号の値が変化しなくなったことを検出したことに応じて、デバイス信号の値が変化しなくなったことを検出するまでに調整した位相シフト量をレジスタ225に退避することを指示する退避信号をデジタルフィルタ220へと出力する。検出部300は、デバイス信号が変化しておりクロックエッジを有するサイクルから、デバイス信号が変化せずクロックエッジを有しないサイクルへの切り替わりを検出し、位相シフト量の退避をデジタルフィルタ220へと指示してよい。これに代えて、検出部300は、禁止信号Aの出力条件とする期間より短い期間の間デバイス信号の値が変化しないことを検出した時点で、位相シフト量の退避をデジタルフィルタ220へと指示してよい。更に、検出部300は、取得部155により取得されたデバイス信号の値が予め指定された期間以上変化しない場合に、レジスタ225に退避した位相シフト量を、デバイス信号に対する基準クロックの位相シフト量としてデジタルフィルタ220に再設定することを指示する回復信号をデジタルフィルタ220へと出力する。
以上において、制御装置110は、試験実行に先立ってまたは試験中に、禁止信号Aの出力に用いる期間、不変サイクル数の閾値または変化サイクル数の閾値、及び/又は、退避信号の出力に用いる期間等の各種パラメータのうち少なくとも1つをユーザの指定に基づいて設定してもよい。また、パターン発生部130は、試験シーケンス実行中における試験命令または試験パターンの指定に基づいて、上記の各種パラメータのうち少なくとも1つを設定してもよい。
論理和回路310は、検出部300からの禁止信号Aと、制御装置110から受け取った禁止信号Bと、パターン発生部130から受け取った禁止信号Cとの論理和を取り、禁止信号Dを出力する。ここで、制御装置110は、試験と試験の間の期間またはユーザの指定に応じた期間の間、デジタルフィルタ220における位相シフト量の変更を禁止するべく、禁止信号B(論理値Hの信号)を出力する。また、パターン発生部130は、試験シーケンスにおいて位相シフト量の変更が禁止された期間の間、デジタルフィルタ220による位相シフト量の変更を禁止するべく、禁止信号C(論理値Hの信号)を出力する。これにより、ユーザは、試験命令または試験パターンで明示的に指定することにより、例えば試験中においてDUT100からクロックが重畳されないデバイス信号が出力される期間の間、位相シフト量の変更を禁止することができる。
論理和回路310は、禁止信号A、禁止信号B、および禁止信号Cの論理和をとった禁止信号Dを出力することにより、検出部300、制御装置110、またはパターン発生部130のいずれかが位相シフト量の変更を禁止した場合に、デジタルフィルタ220に対し、位相比較結果に基づく位相シフト量の変更を禁止する。
以上に代えて、または以上に加え、位相調整制御部260は、パターン発生部130が発生した期待値に基づいてデジタルフィルタ220による位相シフト量の変更を禁止するか否かを判断してもよい。より具体的には、位相調整制御部260は、期待値が予め指定した期間以上変化しない場合、または期待値が予め指定した期間以上ドントケア、すなわちデバイス信号として任意の値を許可する場合に、検出部300と同様にその旨を検出し、禁止信号を論理和回路310へと出力してもよい。
FF320、バッファ325、FF330、および論理回路340は、禁止信号Dを、分周シフトクロックSFTCLKDに同期させてデジタルフィルタ220に供給するために設けられる。FF320は、禁止信号Dを分周シフトクロックSFTCLKDのタイミングで取得する。バッファ325は、分周シフトクロックSFTCLKDを1サイクルより十分小さい時間遅延させる。FF330は、バッファ325により遅延された分周シフトクロックSFTCLKDのタイミングで、FF320により取得された禁止信号Dを取得する。これにより、FF320およびFF330は、試験装置内の基準クロックREFCLKまたはストローブ信号STRBに同期して変化する禁止信号Dを分周シフトクロックSFTCLKDに同期させる際に、グリッチによる誤動作を防ぐことができる。
論理回路340は、禁止信号Dの否定および分周シフトクロックSFTCLKDの論理積をとってデジタルフィルタ220に供給する。これにより、論理回路340は、位相シフト量の変更を許可する場合に分周シフトクロックSFTCLKDを通過させ、位相シフト量の変更を禁止する場合に分周シフトクロックSFTCLKDをマスクして通過させないようにする。この結果、位相調整制御部260は、デジタルフィルタ220のクロック動作を停止させることによって、位相シフト量の変更を禁止することができる。
以上に示した試験装置10によれば、DUT100が出力するデバイス出力信号にクロックが重畳されていない期間の少なくとも一部において、位相比較部210の位相比較結果に基づきデジタルフィルタ220が位相シフト部250による位相シフト量を変更することを禁止する。これにより、試験装置10は、クロックが重畳されていない期間の間に位相シフト量がずれていくことによって位相ロック状態から外れるのを防ぐことができる。
図4は、本実施形態に係る試験装置10の動作タイミングの一例を示す。本例において、DUT100は、デバイス信号として、クロックが重畳されたデータ信号400を出力した後、ある期間の間値が変化せず、クロックが重畳されていないバースト信号410を出力する。そして、DUT100は、バースト信号410の後に再びクロックが重畳されたデータ信号420を出力する。
位相比較部210は、データ信号400から抽出された再生クロックRCLKと、ストローブ信号STRBとの位相を比較し、位相比較結果に基づいてシフトクロックSFTCLKの位相を調整する。これにより、シフトクロックSFTCLKは、デバイス信号に対して位相がロックされた状態となる。この状態を図中CDRロック状態430のハッチングにより示す。
位相調整制御部260により位相シフト量の変更を禁止しない場合、デジタルフィルタ220は、図中CDRロック状態430、CDRロック外れ状態440、およびCDRロック状態450として示した動作状態となる。DUT100からバースト信号410が出力されると、クロック再生部200は、デバイス信号からクロックを抽出することができず、位相比較部210は、再生クロックRCLKおよびストローブ信号STRBの位相比較を行うことができない。この場合、位相比較部210の種類によっては、進み信号および遅れ信号のいずれか一方を出力し続けてしまう。このような位相比較部210の一例としては、再生クロックのエッジで論理Hを取り込み遅れ信号として出力するFFと、ストローブ信号STRBのエッジで論理Hを取り込む進み信号として出力するFFと、これら2つのFFの出力が共に論理Hとなった場合に2つのFFを論理Lにリセットする回路とを有する位相周波数比較器が挙げられる。
位相比較部210が進み信号および遅れ信号のいずれか一方を出力し続けると、デジタルフィルタ220は、位相シフト量の変更を禁止されない場合には、図中CDRロック状態430に示すように位相比較結果に応じて位相シフト量を一方向にシフトしていき、徐々に位相ロックが外れたCDRロック外れ状態440へと遷移してしまう。その後、DUT100からデータ信号420が出力されると、位相比較部210は再生クロックRCLKおよびストローブ信号STRBの位相比較を再び行うことができるようになる。この結果、デジタルフィルタ220は、位相ロックが外れたCDRロック外れ状態440から位相ロックがとれたCDRロック状態430へと徐々に動作状態を遷移させる。
このように、位相調整制御部260により位相シフト量の変更を禁止しない場合には、DUT100がバースト信号410を出力している間に位相シフト量が一方向に変化してしまい、再びDUT100がデータ信号420を出力してからしばらくの間は位相ロックが外れた状態となってしまう。したがって、DUT100がデータ信号を出力し始めてからしばらくの間は試験を行うことができず、試験時間が長くなってしまう。
以上に対し、位相シフト量の変更を禁止する場合、次に示す動作となる。一例として、パターン発生部130は、DUT100がデータ信号400を出力している間、禁止信号Cを論理Lとしてデジタルフィルタ220をCDR動作モード460とする。これにより、パターン発生部130は、デジタルフィルタ220が、デバイス信号に追従して位相シフト量を変更することによって位相ロック状態を維持するのを許可し、CDRロック状態475とする。次に、DUT100がデータ信号400の出力を終えてバースト信号410を出力し始めるタイミングで、パターン発生部130は、禁止信号Cを論理Hとする。これを受けて、デジタルフィルタ220は、CDR動作モード460からCDR停止モード465へと遷移して、位相シフト量を禁止信号Cを受け取る直前の値のまま維持するCDR機能停止状態480となる。そして、DUT100がデータ信号420を出力し始める場合に、パターン発生部130は、禁止信号Cを再び論理Lとしてデジタルフィルタ220をCDRロック状態485とし、維持している位相シフト量の変更を許可する。
以上の動作により、デジタルフィルタ220は、位相合わせができない期間の間、直前の位相ロック状態における位相シフト量を保持することができる。したがって、DUT100がバースト信号410を出力している期間の間に試験装置10およびDUT100のクロック間に大きな位相のずれが生じなければ、試験装置10は、データ信号420の出力開始時点または出力開始後比較的短い時間の後に、位相ロック状態に復帰することができる。
なお、以上においては、デバイス信号がデータ信号からバースト信号へと切り替わるのとほぼ同じタイミングで禁止信号Cを切り替える例を示した。しかしながら、デバイス信号がデータ信号からバースト信号へと切り替わってから位相シフト量の変更を禁止するまでに多少の時間が必要となるケースも有り得る。例えば、検出部300は、取得部155により取得されたデバイス信号の値が予め指定された期間以上変化しないことを検出した場合に、禁止信号Aを論理Hとする。この場合、デバイス信号としてデータ信号400の後にバースト信号410が出力され始めてから、少なくとも指定された期間の間、位相シフト量が変更される。
そこで、このような場合には、デジタルフィルタ220は、予め指定された期間の間における位相シフト量の変更分をキャンセルしてもよい。すなわち例えば、デジタルフィルタ220は、デバイス信号がデータ信号400からバースト信号410へと切り替わった場合に検出部300から退避信号を受け取って、デジタルフィルタ220内の位相シフト量をレジスタ225へと退避する。そして、デジタルフィルタ220は、取得部155により取得されたデバイス信号の値が予め指定された期間以上変化しない場合に検出部300から回復信号を受け取って、レジスタ225に退避した位相シフト量をデバイス信号に対する基準クロックの位相シフト量として再設定する。
これに代えて、デジタルフィルタ220は、デバイス信号の値があらかじめ指定された期間以上変化しない場合に、この期間中位相シフト量を減少させ続ける位相比較部210に対しては、この期間の長さに応じたサイクル数分位相シフト量を増加させ、この期間中位相シフト量を増加させ続ける位相比較部210に対しては、この期間の長さに応じたサイクル数分位相シフト量を減少させてもよい。この位相シフト量の増減量は、指定された期間の長さによって決まるので、デジタルフィルタ220は、この増減量を予め定数として記憶しておいてもよい。これにより、デジタルフィルタ220は、この期間の間における位相シフト量の変更分をキャンセルすることができる。
図5は、本実施形態の第1変形例に係る判定部124の主要部の構成を示す。本変形例に係る判定部124は、図1から図4とは異なる方式によりデバイス信号に重畳されたクロックに応じてシフトクロックの位相を調整する。図5において、図1から図4と同一の符号を付した部材は、図1から図4と同様の機能および構成を有するので、以下相違点を除き説明を省略する。
本変形例に係る判定部124は、コンパレータ140と、PLL部500(Phase Locked Loopの略)と、可変遅延回路540と、CDR回路550と、位相調整制御部260と、取得部155とを備える。PLL部500は、ストローブ信号STRBに同期し、かつ、ストローブ信号STRBに対してCDR回路550から入力される遅延量分の位相差を有するシフトクロックSFTCLKを出力する。
PLL部500は、位相比較部505と、加算器510と、LPF515(ローパスフィルタの略)と、VCO520(電圧制御発振器の略)と、分周器525と、分周器530とを有する。位相比較部505は、分周器530から出力される、シフトクロックSFTCLKをストローブ信号STRBの周波数に分周したクロックと、ストローブ信号STRBとの位相差を検出して、位相差を示す位相差信号を出力する。加算器510は、位相比較部505からの位相差信号に、CDR回路550から受け取った遅延量を加える。LPF515は、CDR回路550からの遅延量が加算された位相差信号における所定の周波数以上の高周波成分を制限または減衰させて、所定周波数未満の低周波成分を通過させる。
VCO520は、LPF515により通過された位相差信号の電圧に応じた周波数で発振して、発振クロックを出力する。分周器525は、発振クロックを例えば1/N1に分周することにより、デバイス信号に重畳されたクロックに応じた周波数に分周して、取得部155、分周器530、および可変遅延回路540へと供給する。分周器530は、シフトクロックSFTCLKを例えば1/N2に分周することにより、ストローブ信号STRBの周波数に分周する。
可変遅延回路540は、シフトクロックSFTCLKを、デバイス信号の約半周期に対応する時間分だけ遅延させる。CDR回路550は、可変遅延回路540により遅延されたシフトクロックSFTCLKと、デバイス信号に重畳されたクロックとの位相差を低減させるようにPLL部500内の加算器510に対して供給する遅延量を制御する。これにより、CDR回路550は、取得部155に供給されるシフトクロックSFTCLKの位相が、デバイス信号に重畳されたクロックの変化点同士のほぼ中間となるように調整する。
CDR回路550は、位相比較部210と、デジタルフィルタ220と、レジスタ225と、オフセット遅延量記憶部570と、加算器575と、DA変換部580とを有する。オフセット遅延量記憶部570は、制御装置110等により設定されるオフセット遅延量を記憶する。試験装置10のユーザは、このオフセット遅延量を指定することにより、デバイス信号に対するシフトクロックSFTCLKの位相を試験内容に応じて変更することができる。
加算器575は、デジタルフィルタ220が出力する位相シフト量と、オフセット遅延量記憶部570からのオフセット遅延量とを加えて、ストローブ信号STRBに対してシフトクロックSFTCLKを遅らせるべき遅延量を算出する。DA変換部580は、加算器575が出力するデジタルの遅延量をアナログの遅延量に変換して、PLL部500内の加算器510へと供給する。
以上に示した判定部124によれば、ストローブ信号STRBに同期し、かつ、ストローブ信号STRBに対して所定の位相差を有するシフトクロックSFTCLKを用いてデバイス信号を取得することができる。また、位相調整制御部260は、デバイス信号にクロックが重畳されていない期間の少なくとも一部において、デジタルフィルタ220による位相シフト量の変更を禁止することができる。
図6は、本実施形態の第2変形例に係る試験装置10の構成をDUT100と共に示す。図6において、図1から図5と同一の符号を付した部材は、図1から図5と同様の機能および構成を有するので、以下相違点を除き説明を省略する。本変形例において、DUT100は、入力端子を介してクロックが重畳された信号を受信する機能を有している。試験装置10は、DUT100の当該入力端子に供給する試験信号にクロックを重畳しない期間の少なくとも一部において、DUT100内における位相調整を禁止することにより、試験装置10およびDUT100の間の位相ロック状態を維持する。
DUT100は、内部回路602と、出力IF回路622(出力インターフェイス回路の略)と、位相調整制御部660と、入力IF回路624(入力インターフェイス回路の略)とを有する。内部回路602は、DUT100の使用目的に応じて設計された回路であり、入力IF回路624等を介して受信した外部からの受信信号および内部回路602の内部状態に応じて動作して、必要に応じて出力IF回路622等を介して外部へと送信信号を送信する。出力IF回路622は、内部回路602により制御されて、送信装置として機能する。出力IF回路622は、DUT100内部の基準クロックREFCLKおよび送信データSDATAを受け取って、送信信号として外部へと送信する。本例においては、出力IF回路622は、送信データSDATAをシリアル化して基準クロックREFCLKまたは基準クロックREFCLKを逓倍した逓倍クロックREFCLKMを重畳した送信信号を送信する。
位相調整制御部660は、DUT100内の基準クロックREFCLKに基づいて動作する。位相調整制御部660は、出力IF回路622が送信する送信信号に逓倍クロックREFCLKMが重畳されていない期間の少なくとも一部において、試験装置本体105の判定部124内に設けられた位相調整制御部260に対して位相比較部210の位相比較結果に基づく位相シフト量の変更を禁止することを指示する禁止信号を送信する。位相調整制御部660は、図3に示した検出部300および論理和回路310を有し、図3に示した位相調整制御部260と同様にして禁止信号を試験装置本体105内の判定部124へと送信する。
位相調整制御部660は、データ信号を送信しない場合に内部回路602から受け取る禁止信号を試験装置本体105内の判定部124へと送信してもよい。また、位相調整制御部660は、送信データSDATAまたは送信信号の値が予め指定された期間以上変化しない場合に、禁止信号を試験装置本体105内の判定部124へと送信してもよい。
入力IF回路624は、内部回路602により制御されて、受信装置として機能する。入力IF回路624は、DUT100内部の基準クロックREFCLKを内部回路602から受け取ると共に、外部から入力端子を介して入力される受信信号を受け取って、受信データRDATAを内部回路602へと供給する。入力IF回路624は、コンパレータ140と、周波数逓倍部145と、シフトクロック生成部150と、取得部155と、分周部160と、DEMUX165とを含む。これらの部材の機能および動作は、図1から図4における同一符号の部材と同様であるので、以下相違点を除き説明を省略する。
入力IF回路624内のシフトクロック生成部150は、DUT100内部の基準クロックREFCLKを周波数逓倍部145により逓倍して受信信号の取得に用いる内部クロックとするという主な相違点を除き、図2と略同様の構成をとる。当該シフトクロック生成部150内のクロック再生部200は、外部から入力端子を介して入力される受信信号に重畳されたクロックを再生する。当該シフトクロック生成部150内の位相比較部210は、DUT100の基準クロックREFCLKを逓倍した逓倍クロックREFCLKMと受信信号に重畳されたクロックを抽出した再生クロックとの位相を比較する。シフトクロック生成部150内のデジタルフィルタ220、レジスタ225、ジッタ印加部230、および位相シフト部250は、位相比較結果に基づいて、受信信号に対する逓倍クロックREFCLKMの位相シフト量を調整する。ここで、入力IF回路624は、受信装置としての機能を満たせばよいので、図1に示した判定部124のようにタイミング発生部125で発生したストローブ信号STRBを用いてシフトクロックSFTCLKを生成しなくてもよい。
当該シフトクロック生成部150は、ジッタ印加部230および加算器240を有しなくてもよい。また、DUT100は、図3に示した位相調整制御部260における、FF320、バッファ325、FF330および論理回路340等のクロック変換回路部分をシフトクロック生成部150内に内蔵し、退避信号、回復信号、および禁止信号DをDUT100の外部から入力してもよい。これに代えて、入力IF回路624内のシフトクロック生成部150は、図3に示した位相調整制御部260における検出部300および論理和回路310を更に内蔵し、受信信号にクロックが重畳されていない期間の少なくとも一部において、位相比較結果に基づく位相シフト量の変更を禁止してもよい。
取得部155は、受信信号に対して位相シフト量が調整された基準クロックであるシフトクロックSFTCLKに応じて受信信号を取得する。DEMUX165は、取得部155が取得した受信信号をデマルチプレクスして、受信データRDATAとして内部回路602へと供給する。
試験装置10は、制御装置110と、試験装置本体105とを備える。試験装置本体105は、試験部122と、判定部124と、位相調整制御部260とを有する。試験部122は、図1の試験部122と同様であり、DUT100を試験するための試験信号をDUT100の入力端子に供給する試験信号供給部として機能する。本変形例において、試験部122は、データ信号にクロックが重畳された試験信号をDUT100の入力端子に供給する。判定部124は、図1の判定部124と同様の機能および構成を有する。
位相調整制御部260は、試験信号にクロックが重畳されていない期間の少なくとも一部において、位相比較結果に基づく位相シフト量の変更を禁止する禁止信号をDUT100に供給する。位相調整制御部260は、図3に示した検出部300および論理和回路310を有する。位相調整制御部260は、図1から図5に示した位相調整制御部260と同様にして、制御装置110からの禁止信号Bに応じてDUT100への禁止信号を供給してもよい。また、位相調整制御部260は、試験部122が実行する試験シーケンスにおいて位相シフト量の変更が禁止された期間の間、禁止信号CをDUT100へと供給してもよい。また、位相調整制御部260は、試験信号を受け取って試験信号の値が予め指定された期間以上変化しない場合にその旨を検出し、禁止信号AをDUT100へと供給してもよい。
以上に示した試験装置10によれば、試験信号にクロックが重畳されない期間の少なくとも一部において、DUT100内における位相シフト量の変更を禁止することにより、DUT100が位相ロック状態から外れるのを防ぐことができる。また、以上に示したDUT100を互いに接続することにより、それぞれのDUT100は、送信信号にクロックが重畳されない期間の少なくとも一部において、接続先のDUT100内における位相シフト量の変更を禁止することができ、接続先のDUT100が位相ロック状態から外れるのを防ぐことができる。
なお、試験装置10は、禁止信号および試験信号をDUT100の別個の入力端子を介してDUT100に供給してもよく、DUT100の同一の入力端子を介して供給してもよい。この場合、試験装置10は、試験信号の値を変化させないバースト状態とする前に、DUT100に対して、位相シフト量の変更を禁止することを指示する禁止コマンドを含む試験信号を供給してもよい。DUT100は、受信した試験信号が禁止コマンドのパターンを含むものであった場合に、位相シフト量の変更を禁止するCDR停止モードに遷移する。
図7は、本実施形態の第3変形例に係る装置700の構成を示す。図7において、図1から図6と同一の符号を付した部材は、図1から図6と同様の機能および構成を有するので、以下相違点を除き説明を省略する。装置700は、他の装置700または当該装置700と同様の通信インターフェイスを有する装置と接続され、接続先の装置との間で双方向の通信路を介して時分割でデータを送受信する。
装置700は、内部回路702と、出力IF回路622と、入力IF回路624とを備える。内部回路702は、装置700の使用目的に応じて設計された回路であり、入力IF回路624等を介して受信した外部からの受信信号および内部回路702の内部状態に応じて動作して、必要に応じて出力IF回路622等を介して外部へと送信信号を送信する。内部回路702は、出力IF回路622に対して基準クロックREFCLK、送信データSDATA、および外部の装置から受信信号を受信する期間の間出力IF回路622による送信を禁止するための送信禁止信号SINHを出力IF回路622に供給する。また、内部回路702は、入力IF回路624に対して基準クロックREFCLK、および外部の装置へと送信信号を送信する期間において、入力IF回路624内部における位相比較結果に基づく位相シフト量の変更を禁止するための受信禁止信号SINHを入力IF回路624に供給する。
出力IF回路622は、双方向の通信路に接続される端子から受信信号を受信しない期間において、当該端子を介して外部へと送信信号を送信する送信部として機能する。出力IF回路622は、送信すべきデータがない場合、または外部の装置から受信信号を受信する場合に、内部回路702から送信禁止信号SINHを受け取って、通信路に対する信号出力を停止する。
入力IF回路624は、双方向の通信路に接続される端子から送信信号を送信しない期間において、当該端子を介して外部からの受信信号を受信する受信部として機能する。入力IF回路624は、受信すべきデータがない場合、または外部の装置に対して送信信号を送信する場合に、内部回路702から受信禁止信号RINHを受け取る。受信禁止信号RINHを受け取ると、入力IF回路624は、当該受信禁止信号RINHを禁止信号として用い、入力IF回路624における位相シフト量の変更を禁止する。
以上に示した装置700によれば、双方向の通信路を介して時分割で外部の装置と通信する場合において、出力IF回路622が送信信号を送信している間、入力IF回路624における位相シフト量の変更を禁止することができる。したがって、出力IF回路622による送信中に、出力IF回路622の送信信号によって位相シフト量が調整されてしまうのを防ぐことができる。なお、装置700は、接続先の装置との間でいずれの装置から信号を送信するかを、上記の通信路または他の通信路を介して調停してもよい。
図8は、本実施形態の第4変形例に係る判定部124の構成を示す。図8において、図1および図2と同一の符号を付した部材は、図1および図2と同様の機能および構成を有するので、以下相違点を除き説明を省略する。
(※コメント:図8は、図1の判定部124の変形例として記載しております。シフトクロックSFTCLKおよびシフトクロックSFTCLKの半サイクル遅れのタイミングでデバイス信号を取り込んだ結果に基づいて位相シフト量を調整します。)
可変遅延回路849は、シフトクロックSFTCLKを遅延させて、元のシフトクロックSFTCLKとは位相が異なるクロックとする。一例として可変遅延回路849は、シフトクロックSFTCLKを一周期未満、より好ましくは半周期遅延させて、取得部155bへと供給する。
取得部155aは、コンパレータ140を介して受け取ったデバイス信号を、シフトクロックSFTCLKに応じて取得する。取得部155bは、コンパレータ140を介して受け取ったデバイス信号を、可変遅延回路849により遅延されたシフトクロックSFTCLKに応じて取得する。DEMUX165aは、取得部155aにより取得されたデバイス信号をデマルチプレクスして、期待値比較部170および位相比較部810に供給する。DEMUX165bは、取得部155bにより取得されたデバイス信号をデマルチプレクスして、位相比較部810に供給する。
位相比較部810は、DEMUX165aによりデマルチプレクスされたデバイス信号およびDEMUX165bによりデマルチプレクスされたデバイス信号に基づいて、シフトクロックSFTCLKおよびデバイス信号に重畳されたクロックの位相を比較する。
図9は、本実施形態の第4変形例に係る位相比較部810の動作を模式的に示す。本例において、可変遅延回路849は、シフトクロックSFTCLKを略半周期遅延させる。位相比較部810は、可変遅延回路849により遅延されたシフトクロックSFTCLKの位相を、データ信号の変化点に近づけるように、位相シフト部250の位相シフト量を調整する。これにより、位相比較部810は、シフトクロックSFTCLKの位相をデータ信号の各周期の略中心に近づけることができる。
位相比較部810は、取得部155aにより取得された、シフトクロックSFTCLKのタイミングにおけるデバイス信号と、取得部155bにより取得された、遅延されたシフトクロックSFTCLKのタイミングにおけるデバイス信号とが異なる場合に、遅延されたシフトクロックSFTCLKがシフトクロックSFTCLKの次の周期に位置すると判断する。そして、位相比較部810は、シフトクロックSFTCLKが遅れていることを示す遅れ信号Lを出力する。
一方、位相比較部810は、取得部155aにより取得された、シフトクロックSFTCLKのタイミングにおけるデバイス信号と、取得部155bにより取得された、遅延されたシフトクロックSFTCLKのタイミングにおけるデバイス信号とが同じ場合に、遅延されたシフトクロックSFTCLKがシフトクロックSFTCLKと同一周期に位置すると判断する。そして、位相比較部810は、シフトクロックSFTCLKが進んでいることを示す進み信号Eを出力する。
位相比較部810は、以上に示した処理を、DEMUX165a〜bによりデマルチプレクスされたデバイス信号を用いて行う。これにより、位相比較部810は、元のデータ信号と比較し低い周波数で位相比較を行うことができる。なお、図6および図7に示した入力IF回路624に代えて、図8から図9に示した判定部124を用い、または判定部124を図6または図7の入力IF回路624に関連して示したように変形した回路を適用することもできる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、請求の範囲の記載から明らかである。
例えば、請求の範囲および明細書中において示した装置および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特に、回路等のハードウェアによって実現される装置および方法においては、回路の各部分は必要なデータまたは信号を受け取り次第動作を行うことができるものであるから、データまたは信号の受け取り順に応じて任意の順序で処理されうる。したがって、明細書中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
また、以上に示した実施形態において、取得部155は、デバイス信号に対して位相シフト量が調整されたストローブ信号STRB、または、逓倍クロックREFCLKM等に応じてデバイス信号または受信信号を取得するために、ストローブ信号または逓倍クロックREFCLKMを位相シフト部250により位相シフトしたシフトクロックSFTCLKに基づいてデバイス信号または受信信号を取得する。これに代えて、取得部155は、デバイス信号または受信信号を遅延等させることにより、デバイス信号または受信信号に対するストローブ信号STRBまたは逓倍クロックREFCLKMの位相シフト量を相対的に調整してもよい。また、ストローブ信号STRBまたは逓倍クロックREFCLKMと、デバイス信号との両方を異なる遅延量だけ遅延させることにより、ストローブ信号STRBまたは逓倍クロックREFCLKMとデバイス信号との間の位相シフト量を調整してもよい。
また、位相調整制御部260は、位相シフト量の変更を禁止する場合に、位相比較部210または位相比較部810が出力する遅れ信号Lおよび進み信号Eを例えば論理Lにマスクして、遅れおよび進みがない旨の位相比較結果をデジタルフィルタ220に供給するようにしてもよい。また、クロックが重畳された信号は、正側の信号および負側の信号を有する差動信号であってもよい。また、取得部155、取得部155a〜bは、それぞれ複数セットを有し、コンパレータ140からの信号をインターリーブして取得する構成を採ってもよい。

Claims (16)

  1. 被試験デバイスを試験する試験装置であって、
    当該試験装置内で生成された内部クロックと前記被試験デバイスが出力するデバイス信号に重畳されたクロックとの位相を比較する位相比較部と、
    位相比較結果に基づいて、前記デバイス信号に対する前記内部クロックの位相シフト量を調整する調整部と、
    前記デバイス信号に対して位相シフト量が調整された前記内部クロックに応じて前記デバイス信号を取得する取得部と、
    前記デバイス信号にクロックが重畳されていない期間の少なくとも一部において、前記位相比較結果に基づく位相シフト量の変更を禁止する禁止部と、
    を備える試験装置。
  2. 前記位相比較部は、前記内部クロックのエッジが前記デバイス信号に重畳されたクロックのエッジに対して遅れていることを示す遅れ信号、または、進んでいることを示す進み信号を前記位相比較結果として出力する請求項1に記載の試験装置。
  3. 前記調整部は、
    前記禁止部により位相シフト量の変更が禁止されていないことを条件として、前記位相比較結果として前記遅れ信号を受け取った場合に前記調整部の位相シフト量を減少させ、前記進み信号を受け取った場合に前記調整部の位相シフト量を増加させ、
    前記禁止部により位相シフト量の変更が禁止されたことを条件として、前記調整部の位相シフト量を変更しない
    請求項2に記載の試験装置。
  4. 前記被試験デバイスを試験するための試験シーケンスを実行する試験部を更に備え、
    前記禁止部は、前記試験シーケンスにおいて位相シフト量の変更が禁止された期間の間、前記調整部による位相シフト量の変更を禁止する
    請求項1から3のいずれかに記載の試験装置。
  5. 前記取得部が取得した前記デバイス信号の値を期待値と比較する期待値比較部を更に備え、
    前記禁止部は、前記期待値に基づいて前記調整部による位相シフト量の変更を禁止するか否かを判断する請求項1から4のいずれかに記載の試験装置。
  6. 前記禁止部は、前記取得部により取得された前記デバイス信号の値が予め指定された期間以上変化しない場合に、前記位相比較結果に基づく位相シフト量の変更を禁止する請求項1から5のいずれかに記載の試験装置。
  7. 前記調整部は、前記取得部により取得された前記デバイス信号の値が予め指定された期間以上変化しない場合に、前記予め指定された期間の間における位相シフト量の変更分をキャンセルする請求項1から6のいずれかに記載の試験装置。
  8. 前記調整部は、
    前記取得部により取得された前記デバイス信号の値が変化しなくなったことを検出したことに応じて、前記デバイス信号の値が変化しなくなったことを検出するまでに調整した位相シフト量をレジスタに退避し、
    前記取得部により取得された前記デバイス信号の値が予め指定された期間以上変化しない場合に、前記レジスタに退避した位相シフト量を前記デバイス信号に対する前記内部クロックの位相シフト量として再設定する
    請求項1から7のいずれかに記載の試験装置。
  9. 被試験デバイスを試験する試験装置であって、
    前記被試験デバイスは、
    当該被試験デバイスの内部クロックと入力端子を介して入力される受信信号に重畳されたクロックとの位相を比較する位相比較部と、
    位相比較結果に基づいて、前記受信信号に対する前記内部クロックの位相シフト量を調整する調整部と、
    前記受信信号に対して位相シフト量が調整された前記内部クロックに応じて前記受信信号を取得する取得部と、
    を備えており、
    当該試験装置は、
    前記被試験デバイスを試験するための試験信号を前記被試験デバイスの前記入力端子に供給する試験信号供給部と、
    前記試験信号にクロックが重畳されていない期間の少なくとも一部において、前記位相比較結果に基づく位相シフト量の変更を禁止する禁止信号を前記被試験デバイスに供給する禁止部と、
    を備える試験装置。
  10. 基準クロックと外部からの受信信号に重畳されたクロックとの位相を比較する位相比較部と、
    位相比較の結果に基づいて、前記受信信号に対する前記基準クロックの位相シフト量を調整する調整部と、
    前記受信信号に対して位相シフト量が調整された前記基準クロックに応じて前記受信信号を取得する取得部と、
    前記受信信号にクロックが重畳されていない期間の少なくとも一部において、前記位相比較結果に基づく位相シフト量の変更を禁止する禁止部と、
    を備える受信装置。
  11. 前記受信信号を入力する端子から前記受信信号を受信しない期間において、当該端子を介して外部へと送信信号を送信する送信部を更に備え、
    前記禁止部は、前記送信部が前記端子を介して外部へと前記送信信号を送信する期間において、前記位相比較結果に基づく位相シフト量の変更を禁止する
    請求項10に記載の受信装置。
  12. 受信装置に対して信号を送信する送信装置であって、
    前記受信装置は、
    当該受信装置の基準クロックと入力端子を介して入力される受信信号に重畳されたクロックとの位相を比較する位相比較部と、
    位相比較結果に基づいて、前記受信信号に対する前記基準クロックの位相シフト量を調整する調整部と、
    前記受信信号に対して位相シフト量が調整された前記基準クロックに応じて前記受信信号を取得する取得部と、
    を備えており、
    当該送信装置は、
    前記受信装置に対して送信する送信信号を前記受信装置の前記入力端子に供給する送信部と、
    前記送信信号にクロックが重畳されていない期間の少なくとも一部において、前記位相比較結果に基づく位相シフト量の変更を禁止させる禁止部と、
    を備える送信装置。
  13. 被試験デバイスを試験する試験方法であって、
    当該試験装置の内部クロックと前記被試験デバイスが出力するデバイス信号に重畳されたクロックとの位相を比較する位相比較段階と、
    位相比較結果に基づいて、前記デバイス信号に対する前記内部クロックの位相シフト量を調整する調整段階と、
    前記デバイス信号に対して位相シフト量が調整された前記内部クロックに応じて前記デバイス信号を取得する取得段階と、
    前記デバイス信号にクロックが重畳されていない期間の少なくとも一部において、前記位相比較結果に基づく位相シフト量の変更を禁止する禁止段階と、
    を備える試験方法。
  14. 被試験デバイスを試験する試験方法であって、
    前記被試験デバイスは、
    当該被試験デバイスの内部クロックと入力端子を介して入力される受信信号に重畳されたクロックとの位相を比較する位相比較部と、
    位相比較結果に基づいて、前記受信信号に対する前記内部クロックの位相シフト量を調整する調整部と、
    前記受信信号に対して位相シフト量が調整された前記内部クロックに応じて前記受信信号を取得する取得部と、
    を備えており、
    当該試験方法は、
    前記被試験デバイスを試験するための試験信号を前記被試験デバイスの前記入力端子に供給する試験信号供給段階と、
    前記試験信号にクロックが重畳されていない期間の少なくとも一部において、前記位相比較結果に基づく位相シフト量の変更を禁止する禁止信号を前記被試験デバイスに供給する禁止段階と、
    を備える試験方法。
  15. 基準クロックと外部からの受信信号に重畳されたクロックとの位相を比較する位相比較段階と、
    位相比較の結果に基づいて、前記受信信号に対する前記基準クロックの位相シフト量を調整する調整段階と、
    前記受信信号に対して位相シフト量が調整された前記基準クロックに応じて前記受信信号を取得する取得段階と、
    前記受信信号にクロックが重畳されていない期間の少なくとも一部において、前記位相比較結果に基づく位相シフト量の変更を禁止する禁止段階と、
    を備える受信方法。
  16. 受信装置に対して信号を送信する送信方法であって、
    前記受信装置は、
    当該受信装置の基準クロックと入力端子を介して入力される受信信号に重畳されたクロックとの位相を比較する位相比較部と、
    位相比較結果に基づいて、前記受信信号に対する前記基準クロックの位相シフト量を調整する調整部と、
    前記受信信号に対して位相シフト量が調整された前記基準クロックに応じて前記受信信号を取得する取得部と、
    を備えており、
    当該送信方法は、
    前記受信装置に対して送信する送信信号を前記受信装置の前記入力端子に供給する送信段階と、
    前記送信信号にクロックが重畳されていない期間の少なくとも一部において、前記位相比較結果に基づく位相シフト量の変更を禁止させる禁止段階と、
    を備える送信方法。
JP2010527626A 2008-09-04 2008-09-04 試験装置、送信装置、受信装置、試験方法、送信方法、および受信方法 Active JP5243545B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2008/066005 WO2010026642A1 (ja) 2008-09-04 2008-09-04 試験装置、送信装置、受信装置、試験方法、送信方法、および受信方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2010026642A1 true JPWO2010026642A1 (ja) 2012-01-26
JP5243545B2 JP5243545B2 (ja) 2013-07-24

Family

ID=41796830

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010527626A Active JP5243545B2 (ja) 2008-09-04 2008-09-04 試験装置、送信装置、受信装置、試験方法、送信方法、および受信方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8643412B2 (ja)
JP (1) JP5243545B2 (ja)
KR (1) KR101214035B1 (ja)
TW (1) TWI402514B (ja)
WO (1) WO2010026642A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5537192B2 (ja) * 2010-03-04 2014-07-02 スパンション エルエルシー 受信装置及びゲイン設定方法
WO2012007986A1 (ja) * 2010-07-12 2012-01-19 株式会社アドバンテスト 測定回路および試験装置
JP2012247318A (ja) * 2011-05-27 2012-12-13 Advantest Corp 試験装置および試験方法
US9203391B2 (en) 2014-04-22 2015-12-01 Qualcomm Incorporated Pulse-width modulation data decoder
TWI763411B (zh) * 2021-03-31 2022-05-01 瑞昱半導體股份有限公司 晶片線性度測試方法與系統以及線性度訊號提供裝置
TWI806539B (zh) * 2022-04-08 2023-06-21 瑞昱半導體股份有限公司 測試系統以及測試方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS581574B2 (ja) * 1978-04-26 1983-01-12 富士通株式会社 多重無線中継装置
GB2015278B (en) * 1978-02-25 1982-09-15 Fujitsu Ltd Straight-through-repeater
JPS61121547A (ja) * 1984-11-16 1986-06-09 Sony Corp スペクトラム拡散信号受信装置
JPH01241247A (ja) * 1988-03-23 1989-09-26 Oki Electric Ind Co Ltd デジタル信号検出回路
JP3260827B2 (ja) * 1992-07-08 2002-02-25 日本無線株式会社 Gps受信機
GB2348327B (en) * 1999-02-18 2003-02-19 Sgs Thomson Microelectronics Clock skew removal appartus
JP4044499B2 (ja) 2003-09-01 2008-02-06 株式会社東芝 半導体集積回路装置のテスト方法
JP4351941B2 (ja) * 2004-03-26 2009-10-28 株式会社アドバンテスト 試験装置及び試験方法
WO2006120853A1 (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Advantest Corporation 試験装置、試験方法、および半導体デバイス
KR100822241B1 (ko) 2005-08-24 2008-04-17 엔이씨 일렉트로닉스 가부시키가이샤 인터페이스 회로 및 반도체 장치
JP4806599B2 (ja) 2006-07-20 2011-11-02 株式会社アドバンテスト 電気回路および試験装置
WO2008020555A1 (fr) * 2006-08-14 2008-02-21 Advantest Corporation Dispositif de test et procédé de test

Also Published As

Publication number Publication date
KR20110039354A (ko) 2011-04-15
TWI402514B (zh) 2013-07-21
JP5243545B2 (ja) 2013-07-24
TW201013195A (en) 2010-04-01
WO2010026642A1 (ja) 2010-03-11
KR101214035B1 (ko) 2012-12-20
US20110199134A1 (en) 2011-08-18
US8643412B2 (en) 2014-02-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5243545B2 (ja) 試験装置、送信装置、受信装置、試験方法、送信方法、および受信方法
JP4351941B2 (ja) 試験装置及び試験方法
JP4536610B2 (ja) 半導体試験装置
KR101950320B1 (ko) 위상 검출 회로 및 이를 이용한 동기 회로
JP2008175646A (ja) 半導体装置、半導体装置のテスト回路、及び試験方法
WO2007086275A1 (ja) 試験装置および試験方法
JP5235196B2 (ja) 試験装置および試験方法
JP5286845B2 (ja) データリカバリ回路
US7773667B2 (en) Pseudo asynchronous serializer deserializer (SERDES) testing
KR20090059757A (ko) 수신기 및 이를 포함하는 통신 시스템
WO2006104042A1 (ja) クロック乗替装置、及び試験装置
JP2013528011A (ja) 注入同期を補償する装置および方法
US8514920B2 (en) Methods and apparatus for pseudo asynchronous testing of receive path in serializer/deserializer devices
JP4895551B2 (ja) 試験装置および試験方法
US9992049B1 (en) Numerically controlled oscillator for fractional burst clock data recovery applications
JP4293840B2 (ja) 試験装置
JP7393079B2 (ja) 半導体装置
US20200119739A1 (en) Integrated circuit detecting frequency and phase of clock signal and clock and data recovery circuit including the integrated circuit
JP2009014363A (ja) 半導体試験装置
US10218491B2 (en) Receiving circuit, integrated circuit, and receiving method
US5235290A (en) Method and apparatus for smoothing out phase fluctuations in a monitored signal
WO2010137058A1 (ja) 受信装置、試験装置、受信方法および試験方法
JP2004199135A (ja) 同期クロック生成回路
JPH02157675A (ja) ディジタル集積回路の試験方法
US20010004246A1 (en) Electric device, electric device testing apparatus, and electric device testing method thereof

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121113

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130326

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130404

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5243545

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250