JP5537192B2 - 受信装置及びゲイン設定方法 - Google Patents
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Description
以下、第1実施形態を図1〜図4に従って説明する。
受信装置は、レシーバ回路1と、クロックデータリカバリ回路(CDR回路)2と、ゲイン設定部3と、D−フリップフロップ回路(D−FF回路)4と、ロジック部5とを含む。
次に、CDR回路2の内部構成について説明する。
位相比較回路10は、受信データD1の位相と、位相補正制御回路12からフィードバックされる抽出クロックCLKの位相とを比較することにより、受信データD1と抽出クロックCLKとの位相差を示す位相差情報D2を生成する。この位相比較回路10は、生成した位相差情報D2をフィルタ回路11とゲイン設定部3に出力する。具体的には、位相比較回路10は、受信データD1とその受信データD1から抽出した抽出クロックCLKとの間の位相進み/遅れを判定する。また、位相比較回路10は、その判定結果に基づいて、位相が進んでいる場合には+1、遅れている場合には−1というようにデータ化する。そして、位相比較回路10は、そのデータ化したデータを、内蔵する加算器で抽出クロックCLKの所定周期分(例えば10周期分)だけ加算したものをデジタルの位相差情報(位相コード)D2としてフィルタ回路11とゲイン設定部3に出力する。なお、この所定周期は、通信レート等に応じて設定される。
図2に示すように、フィルタ回路11は、デジタルフィルタである。このフィルタ回路11は、乗算器31,32と、加算器33,34と、D−FF回路35,36とを含む。
ゲイン設定部3は、受信データD1と抽出クロックCLKとの位相差量を監視(モニタ)することで、上記ゲインパラメータG1に対する受信データD1のジッタ量の大小を判断し、そのジッタ量に応じたゲインパラメータG1を設定する。具体的には、ゲイン設定部3は、位相差量が所定の基準値以上の場合に、ゲインパラメータG1の初期値に基づいて上記位相差が小さくなるようにゲインパラメータG1を変更する。このゲイン設定部3は、演算回路21と、比較回数レジスタ22と、基準値レジスタ23と、判定回路24とを含む。
まず、通信を開始する前に、演算回路21と、カウンタ21aと、ゲインパラメータG1の初期化が行われる(ステップS1)。このときのゲインパラメータG1の初期値は、CDR回路2の追従特性が小さくなるように低い値に設定される。その後、通信が開始されるまで待ち(ステップS2)、通信が開始されると(ステップS2でYES)、位相比較回路10において受信データD1の位相と抽出クロックCLKの位相とが比較される(ステップS3)。
(1)従来のCDR回路の場合には、図4(d)に示すように、応答感度(ゲイン)が受信データD1と抽出クロックCLKとの位相差量に対して一対一で対応づけられている。すなわち、従来のCDR回路のゲインは、図4(e)、(f)に示すように、受信データのジッタ量に関わらず、位相差量のみに応じて設定されている。このため、図4(e)に示すように、受信データのジッタ量が同じであっても(破線参照)、位相差量が変動すればゲインも変動することになる。このような従来のCDR回路では、受信データのジッタ量が小さいとき(図4(f)の破線矢印参照)にゲインが高く設定されていることに起因して位相差量が大きくなっている場合(一点鎖線矢印参照)であっても、その位相差量に応じてゲインが更に高く設定されることになる(太矢印参照)。すると、受信データのジッタ量とゲインとの関係が益々悪化し、位相差量が更に大きくなるという問題がある。なお、この問題は、仮にゲインと位相差量とが図4(d)の破線で示すような非線形の関係であっても同様に生じる。
以下、第2実施形態について、図5〜図8に従って説明する。この実施形態の受信装置は、ゲイン設定部3aの内部構成が上記第1実施形態と異なっている。以下、第1実施形態との相違点を中心に説明する。なお、先の図1〜図4に示した部材と同様の部材にはそれぞれ同一の符号を付して示し、それら各要素についての詳細な説明は省略する。
第1判定回路25は、位相差情報D2の平均値AVEと、基準値レジスタ23からの基準値T1とを比較した比較結果に基づいて、ゲインパラメータG1aを設定するとともに、そのゲインパラメータG1aをセレクタ29に出力する。具体的には、第1判定回路25は、平均値AVEが基準値T1以上の場合にはゲインパラメータG1aを変更する一方で、平均値AVEが基準値T1未満の場合にはゲインパラメータG1aを変更しない。また、第1判定回路25は、平均値AVEが基準値T1以上か否かを示す判定信号JSを第2判定回路28に出力する。なお、ゲインパラメータG1aの初期値は、任意の値(例えば設定範囲の中心値)に設定されている。
まず、図7に示すステップS11〜S16まで上記第1実施形態のステップS1〜S6と同様の処理が実行される。これにより、通信開始後1回目における位相差情報D2の平均値AVEが演算回路21で算出される(ステップS16)。
まず、ゲインパラメータG1の前回制御(例えば図7に示すステップS19における変更制御)がUP変更の場合について説明する。このときの第2判定回路28は、そのUP変更前の位相差量であるプレ平均値AVE2よりもUP変更後の位相差量であるカレント平均値AVE1が大きくなった場合には、上記UP変更によってCDR回路2の追従特性が劣化する方向に変化したものと判定する。ここで、「追従特性が劣化する方向に変化する」とは、変更制御されたゲインパラメータG1の値が、受信データD1のジッタ量に対する適切な値から遠ざかることである。そこで、この場合の第2判定回路28は、位相差量が小さくなるようにゲインパラメータG1を変更する。具体的には、第2判定回路28は、ゲインパラメータG1に対して前回のUP変更とは反対方向のDOWN変更を実行する。より具体的には、UP変更前のゲインパラメータG1を第1のゲインとし、第1のゲインに対してUP方向(第1方向)の差を有する第2のゲインをUP変更後のゲインパラメータG1とすれば、第2判定回路28は、その第2のゲインから上記第1のゲインに対してDOWN方向(第2方向)の差を有するゲインに変更する。すなわち、この場合の第2判定回路28は、前回のUP変更前のゲインパラメータG1よりも低くなるように該ゲインパラメータG1に対してDOWN変更を実行する。このような変更制御により、CDR回路2の追従特性が良化する方向に変化することになり、位相差情報D2の平均値AVEが小さくなる。なお、「追従特性が良化する方向に変化する」とは、変更制御されたゲインパラメータG1の値が、受信データD1のジッタ量に対する適切な値に近づくことである。
(6)受信データD1と抽出クロックCLKの位相差量をジッタ量としてモニタし、ゲインパラメータG1の変更前後における位相差量の変化に基づいて上記位相差量が小さくなるようにゲインパラメータG1を増減するようにした。これにより、装置の動作状態等によってジッタ量が変動(増減)しても、そのジッタ量の変動に合わせてゲインパラメータG1を増減させることができる。したがって、その時々で変動するジッタ量に適したゲインパラメータG1を設定することができ、そのジッタ量に適したCDR回路2の追従特性を設定することができる。
以下、第3実施形態を図9に従って説明する。先の図1〜図8に示した部材と同一の部材にはそれぞれ同一の符号を付し、それら各要素についての詳細な説明は省略する。
複数のCDR回路C2iの各々は、上記第1実施形態のCDR回路2と同様に、位相比較回路10iと、フィルタ回路11iと、位相補正制御回路12iとを含む。これら各CDR回路C2i内のフィルタ回路11iには、互いに異なる固定のゲインパラメータG1iが設定されている。このため、これらCDR回路C2iの各々は、レシーバ回路1からの受信データD1に基づいて、互いに異なる位相を有するクロック信号CLKiを生成する。具体的には、第1CDR回路C21はゲインパラメータG11で決定される追従特性に従ってクロック信号CLK1を生成するとともに、第2CDR回路C22はゲインパラメータG12で決定される追従特性に従ってクロック信号CLK2をする。なお、これらクロック信号CLKiは、ゲイン設定部3b内のセレクタ52に供給される。
各演算回路21iには、対応するCDR回路C2i内の位相比較回路10iから位相差情報D2iが入力されるとともに、比較回数レジスタ22から設定回数Mが入力される。これら演算回路21iは、上記演算回路21と同様に、設定回数M回(例えば10回)分の位相差情報D2iの平均値AEiをそれぞれ算出するとともに、その平均値AEiを判定回路51に出力する。具体的には、演算回路211は、第1CDR回路C21内の位相比較回路101からの位相差情報D21の設定回数M回分の平均値AE1を算出する。また、演算回路212は、第2CDR回路C22内の位相比較回路102からの位相差情報D22の設定回数M回分の平均値AE2を算出する。そして、それら平均値AE1,AE2が判定回路51に供給される。
(7)平均値AEi(位相差量)が最も小さくなるCDR回路C2iにて生成されたクロック信号CLKiを抽出クロックCLKとして出力するようにした。ここで、位相差量が最も小さいということは、その時の受信データD1のジッタ量とゲインパラメータG1i(CDR回路C2iの追従特性)との関係が最も適切であると言える。このため、上記構成によれば、装置の動作状態等によってジッタ量が変動(増減)しても、抽出クロックCLKを、その時のジッタ量に対して最も適したゲインパラメータG1iを持つCDR回路にて生成されるクロック信号CLKiに変更することができる。そして、この変更(更新)は設定回数M回ごとに実行されるため、常に最適な抽出クロックCLKを生成することができる。
以下、第4実施形態を図10〜図15に従って説明する。先の図1〜図8に示した部材と同一の部材にはそれぞれ同一の符号を付して示し、それら各要素についての詳細な説明は省略する。
レシーバ回路1から出力される受信データD1は、CDR回路2と、D−FF回路4と、ジッタ測定回路6とに供給される。ジッタ測定回路6には、タイマ7から所定の測定期間Taも入力される。
ジッタ測定回路6は、CDR回路61と、複数(ここではm個)のD−FF回路Aj(j=1,2,…,m)と、直列に複数段(ここではm−1段)接続されたバッファ回路Bk(k=2,3,…,m)とを含む。また、ジッタ測定回路6は、m−1個の排他的論理和(EOR)回路Cxy(x=1,2,…,m−1、y=2,3,…,m)と、m−1個のD−FF回路Exyと、最大ジッタ量判定回路62と、最大ジッタ量記憶回路63と、変換テーブル64とを含む。
まず、通信を開始する前に、ゲインパラメータG1と、ジッタ測定回路6と、タイマ7の初期化が行われる(ステップS31)。その後、通信が開始されるまで待ち(ステップS32)、通信が開始されると(ステップS32でYES)、測定期間Taをカウントするタイマのカウント動作を開始する(ステップS33)。
(8)受信データD1に基づいて該受信データD1のジッタ量を測定し、その測定したジッタ量に応じたゲインパラメータG1を設定するようにした。これによれば、受信データD1のジッタ量そのものに応じてゲインパラメータG1が変更されるため、そのゲインパラメータG1の変更制御の精度を向上させることができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の態様にて実施することもできる。
・上記第1実施形態では、CDR回路2の追従特性が小さくなるようにゲインパラメータG1の初期値を低く設定した。これに限らず、例えばCDR回路2の追従特性が大きくなるようにゲインパラメータG1の初期値を高く設定してもよい。なお、この場合の判定回路24は、平均値AVEが基準値T1以上の場合には、その平均値AVEが小さくなるようにゲインパラメータG1を下げるようにする。
・上記各実施形態における基準値T1、設定回数Mや測定期間Taを装置外部から設定するようにしてもよい。
・上記各実施形態のレシーバ回路1に入力されるデータは差動シリアルデータに限定されない。例えばレシーバ回路1にシングルエンドシリアルデータが入力されるようにしてもよい。
(付記1)
受信データに基づいてクロックを生成するクロックデータリカバリ回路と、
前記受信データのジッタ量に応じて、前記クロックデータリカバリ回路において前記受信データと前記クロックとの位相差をフィルタするフィルタ処理のゲインを設定する設定部と
を有することを特徴とする受信装置。
(付記2)
前記設定部は、前記位相差を前記ジッタ量としてモニタし、前記フィルタ処理のゲインを設定することを特徴とする付記1に記載の受信装置。
(付記3)
前記設定部は、所定回数分の前記位相差の平均値を前記ジッタ量としてモニタし、前記フィルタ処理のゲインを設定することを特徴とする付記1に記載の受信装置。
(付記4)
前記設定部は、前記位相差が基準以上の場合に、前記フィルタ処理のゲインの初期設定に基づいて前記位相差が小さくなるように前記フィルタ処理のゲインを変更することを特徴とする付記2又は3に記載の受信装置。
(付記5)
前記設定部は、前記位相差が基準以上の場合に、前記フィルタ処理のゲインの変更前後における前記受信データと前記クロックとの位相差の変化に基づいて前記位相差が小さくなるように前記フィルタ処理のゲインを変更することを特徴とする付記2又は3に記載の受信装置。
(付記6)
前記設定部は、前記フィルタ処理のゲインを第1のゲインに設定した場合の前記受信データと前記クロックとの第1の位相差よりも、前記フィルタ処理のゲインを前記第1のゲインに対して第1方向の差を有する第2のゲインに変更した後の前記受信データと前記クロックとの第2の位相差が小さければ、前記第2のゲインに対して前記第1方向の差を有する第3のゲインを前記フィルタ処理のゲインに設定することを特徴とする付記5に記載の受信装置。
(付記7)
前記設定部は、前記フィルタ処理のゲインを第1のゲインに設定した場合の前記受信データと前記クロックとの第1の位相差よりも、前記フィルタ処理のゲインを前記第1のゲインに対して第1方向の差を有する第2のゲインに変更した後の前記受信データと前記クロックとの第2の位相差が大きければ、前記第2のゲインを前記第1方向とは反対方向の第2方向に変化させた第4のゲインを前記フィルタ処理のゲインに設定することを特徴とする付記5又は6に記載の受信装置。
(付記8)
前記第4のゲインは、前記第1のゲインに対して前記第2方向の差を有するゲインであることを特徴とする付記7に記載の受信装置。
(付記9)
前記クロックデータリカバリ回路は、前記フィルタ処理のゲインが互いに異なる複数のクロックデータリカバリ回路を有し、
前記設定部は、前記複数のクロックデータリカバリ回路のうち、前記位相差が最も小さくなるクロックデータリカバリ回路が生成するクロックを選択する選択回路を有することを特徴とする付記2又は3に記載の受信装置。
(付記10)
前記設定部は、前記受信データに基づいて該受信データのジッタ量を測定し、その測定したジッタ量に応じた前記フィルタ処理のゲインを設定するジッタ測定回路を有することを特徴とする付記1に記載の受信装置。
(付記11)
前記ジッタ測定回路は、
前記受信データに基づいて第1クロック及び第2クロックを出力するクロックデータリカバリ回路と、
前記第2クロックを所定時間ずつ遅延させた複数のクロックでそれぞれ前記受信データをサンプリングする複数のフリップフロップ回路と、
隣り合う前記フリップフロップ回路の出力値を排他的論理和演算する論理回路と、
前記論理回路の出力値を前記第1クロックでサンプリングすることで、前記隣り合うフリップフロップ回路の出力値が変化するタイミングを検出し、その検出したタイミングに基づいてジッタ量を測定する回路と、
前記測定したジッタ量を前記フィルタ処理のゲインに変換する変換テーブルとを有することを特徴とする付記10に記載の受信装置。
(付記12)
受信データに基づいてクロックを生成するクロックデータリカバリ回路において前記受信データと前記クロックとの位相差をフィルタするフィルタ処理のゲインを、前記受信データのジッタ量に応じて設定することを特徴とするゲイン設定方法。
2 クロックデータリカバリ回路
C21〜C2n クロックデータリカバリ回路
3,3a,3b ゲイン設定部(設定部)
6 ジッタ測定回路(設定部)
11,111〜11n フィルタ回路
52 セレクタ(選択回路)
61 クロックデータリカバリ回路
62 最大ジッタ量判定回路
63 最大ジッタ量記憶回路
64 変換テーブル
A1〜Am D−フリップフロップ回路(フリップフロップ回路)
C12〜C(m−1)m 排他的論理和回路(論理回路)
E12〜E(m−1)m D−フリップフロップ回路
CLK 抽出クロック(クロック)
D1 受信データ
D2 位相差情報(位相差)
G1 ゲインパラメータ(ゲイン)
Claims (10)
- 受信データに基づいてクロックを生成するクロックデータリカバリ回路と、
前記受信データのジッタ量に応じて、前記クロックデータリカバリ回路において前記受信データと前記クロックとの位相差をフィルタするフィルタ処理のゲインを設定する設定部と、を有し、
前記設定部は、前記位相差を前記ジッタ量としてモニタし、
前記設定部は、前記位相差が基準以上の場合に、前記フィルタ処理のゲインの初期設定に基づいて前記位相差が小さくなるように前記フィルタ処理のゲインを変更する
ことを特徴とする受信装置。 - 受信データに基づいてクロックを生成するクロックデータリカバリ回路と、
前記受信データのジッタ量に応じて、前記クロックデータリカバリ回路において前記受信データと前記クロックとの位相差をフィルタするフィルタ処理のゲインを設定する設定部と、を有し、
前記設定部は、前記位相差を前記ジッタ量としてモニタし、
前記設定部は、前記位相差が基準以上の場合に、前記フィルタ処理のゲインの変更前後における前記受信データと前記クロックとの位相差の変化に基づいて前記位相差が小さくなるように前記フィルタ処理のゲインを変更する
ことを特徴とする受信装置。 - 前記設定部は、前記フィルタ処理のゲインを第1のゲインに設定した場合の前記受信データと前記クロックとの第1の位相差よりも、前記フィルタ処理のゲインを前記第1のゲインに対して第1方向の差を有する第2のゲインに変更した後の前記受信データと前記クロックとの第2の位相差が小さければ、前記第2のゲインに対して前記第1方向の差を有する第3のゲインを前記フィルタ処理のゲインに設定することを特徴とする請求項1又は2に記載の受信装置。
- 前記設定部は、前記フィルタ処理のゲインを第1のゲインに設定した場合の前記受信データと前記クロックとの第1の位相差よりも、前記フィルタ処理のゲインを前記第1のゲインに対して第1方向の差を有する第2のゲインに変更した後の前記受信データと前記クロックとの第2の位相差が大きければ、前記第2のゲインを前記第1方向とは反対方向の第2方向に変化させた第4のゲインを前記フィルタ処理のゲインに設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の受信装置。
- 前記クロックデータリカバリ回路は、前記フィルタ処理のゲインが互いに異なる複数のクロックデータリカバリ回路を有し、
前記設定部は、前記複数のクロックデータリカバリ回路のうち、前記位相差が最も小さくなるクロックデータリカバリ回路が生成するクロックを選択する選択回路を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の受信装置。 - 受信データに基づいてクロックを生成するクロックデータリカバリ回路と、
前記受信データのジッタ量に応じて、前記クロックデータリカバリ回路において前記受信データと前記クロックとの位相差をフィルタするフィルタ処理のゲインを設定する設定部と、を有し、
前記設定部は、前記受信データに基づいて該受信データのジッタ量を測定し、その測定したジッタ量に応じた前記フィルタ処理のゲインを設定するジッタ測定回路を有し、
前記ジッタ測定回路は、
前記受信データに基づいて第1クロック及び第2クロックを出力するクロックデータリカバリ回路と、
前記第2クロックを所定時間ずつ遅延させた複数のクロックでそれぞれ前記受信データをサンプリングする複数のフリップフロップ回路と、
隣り合う前記フリップフロップ回路の出力値を排他的論理和演算する論理回路と、
前記論理回路の出力値を前記第1クロックでサンプリングすることで、前記隣り合うフリップフロップ回路の出力値が変化するタイミングを検出し、検出した前記タイミングに基づいてジッタ量を測定する回路と、を有する
ことを特徴とする受信装置。 - 前記測定したジッタ量を前記フィルタ処理のゲインに変換する変換テーブルをさらに有することを特徴とする請求項6に記載の受信装置。
- 受信データに基づいてクロックを生成するクロックデータリカバリ回路において前記受信データと前記クロックとの位相差をフィルタするフィルタ処理のゲインを、前記受信データのジッタ量に応じて設定し、
前記位相差を前記ジッタ量としてモニタし、
前記位相差が基準以上の場合に、前記フィルタ処理のゲインの初期設定に基づいて前記位相差が小さくなるように前記フィルタ処理のゲインを変更する
ことを特徴とするゲイン設定方法。 - 受信データに基づいてクロックを生成するクロックデータリカバリ回路において前記受信データと前記クロックとの位相差をフィルタするフィルタ処理のゲインを、前記受信データのジッタ量に応じて設定し、
前記位相差を前記ジッタ量としてモニタし、
前記位相差が基準以上の場合に、前記フィルタ処理のゲインの変更前後における前記受信データと前記クロックとの位相差の変化に基づいて前記位相差が小さくなるように前記フィルタ処理のゲインを変更する
ことを特徴とするゲイン設定方法。 - 受信データに基づいてクロックを生成するクロックデータリカバリ回路において前記受信データと前記クロックとの位相差をフィルタするフィルタ処理のゲインを、前記受信データのジッタ量に応じて設定し、
前記ゲインの設定は、
前記受信データに基づいて該受信データのジッタ量を測定し、その測定したジッタ量に応じた前記フィルタ処理のゲインを設定し、
前記ジッタの測定は、
前記受信データに基づいて第1クロック及び第2クロックを出力し、
前記第2クロックを所定時間ずつ遅延させた複数のクロックでそれぞれ前記受信データをサンプリングし、
隣り合う前記フリップフロップ回路の出力値を排他的論理和演算し、
隣り合う前記フリップフロップ回路の出力値を排他的論理和演算する論理回路の出力値を前記第1クロックでサンプリングすることで、前記隣り合うフリップフロップ回路の出力値が変化するタイミングを検出し、検出した前記タイミングに基づいてジッタ量を測定する
ことを特徴とするゲイン設定方法。
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