JPWO2009081865A1 - 積層型電子部品及びこれを備えた電子部品モジュール - Google Patents

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    • H01G4/40Structural combinations of fixed capacitors with other electric elements, the structure mainly consisting of a capacitor, e.g. RC combinations

Abstract

表面に凹凸が発生することを抑制できる積層型電子部品及びこれを備えた電子部品ユニットを提供する。コイル電極(8)は、環状の配線の一部が欠損した形状を有すると共に、互いに電気的に接続されてコイル(L)を構成する。磁性体層(4)は、複数のコイル電極(8)と共に積層されている。半径r1を有するコイル電極(8a,8c,8e)と半径r1よりも小さな半径r2を有するコイル電極(8b,8d)とが積層方向に交互に配列されている。

Description

本発明は、積層型電子部品及びこれを供えた電子部品モジュールに関し、絶縁層と内部電極とが積層されて構成された積層型電子部品及びこれを備えた電子部品モジュールに関する。
積層型電子部品は、磁性体層とコイル電極とが交互に積層されることにより構成されている。このような積層型電子部品では、複数のコイル電極は、一般的に、積層方向から見たときに重なるように配置されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に記載の積層コイル部品では、以下に図面を参照しながら、説明するように、積層体の表面に凹凸が発生するという問題がある。図11は、積層コイル部品の断面構造図である。図11に示すように、コイル電極が積層方向に直線上に並んでいるので、磁性体層のコイル電極が形成された部分は、コイル電極の分だけ厚くなり、他の部分よりも積層方向の上方向に隆起してしまう。隆起の大きさは、コイル電極の枚数が多くなるにつれて、大きくなり、その結果、積層体の表面に凹凸が現れる。
前記のように、積層体の表面に凹凸が存在すると、積層コイル部品がプリント基板上に実装される場合には、プリント基板上において傾いて実装されてしまい、実装不良が発生してしまう。その結果、積層コイル部品とプリント基板との接続不良が発生したり、積層コイル部品とプリント基板との実装強度不足により、積層コイル部品がプリント基板から脱落したりする。また、積層コイル部品の表面に電子部品が搭載される場合にも同様に、積層コイル部品と電子部品との接続不良が発生したり、電子部品が積層コイル部品から脱落したりする。
特開平11−3829号公報
そこで、本発明の目的は、表面に凹凸が発生することを抑制できる積層型電子部品及びこれを備えた電子部品モジュールを提供することである。
第1の発明は、積層型電子部品において、環状の配線の一部が欠損した形状を有すると共に、互いに電気的に接続されてコイルを構成する複数の内部電極と、前記複数の内部電極と共に積層された絶縁層と、を備え、異なる径を有する複数種類の前記内部電極が、積層方向に周期的な配列で並んでいること、を特徴とする。
第1の発明によれば、異なる径を有する複数種類の内部電極が積層方向に周期的な配列で並んでいる。これにより、内部電極が積層方向に直線上に並びにくくなるので、絶縁層からなる積層体において、内部電極が形成された部分とそれ以外の部分との間における内部電極により生じる厚みの差が小さくなりやすい。その結果、第1の発明によれば、表面に凹凸が形成されることを抑制できる。
第1の発明において、第1の径を有する前記内部電極と該第1の径よりも小さな第2の径を有する前記内部電極とが積層方向に交互に並んでいてもよい。
第1の発明において、積層方向に隣り合う前記第1の径を有する前記内部電極の一部分と前記第2の径を有する前記内部電極の一部分とは、積層方向に重なっていてもよい。
第1の発明において、積層方向に隣り合う前記第1の径を有する前記内部電極と前記第2の径を有する前記内部電極とは、前記欠損した部分を除く全周囲において積層方向に重なっていてもよい。
第1の発明において、前記第1の径を有する前記内部電極の内周部分は、前記第2の径を有する前記内部電極の外周部分よりも、内側に位置していてもよい。
第1の発明において、前記複数の内部電極の中心は、直線上に並んでいてもよい。
第1の発明において、前記絶縁層は、異なる厚みを有する複数種類の絶縁層からなっていてもよい。
第1の発明において、前記内部電極に対して電気的に接続され、コンデンサを構成するコンデンサ電極を、更に備えていてもよい。
第1の発明において、前記コイル及び前記コンデンサは、共振回路又はフィルタ回路を構成していてもよい。
第1の発明において、前記絶縁層は、磁性体からなっていてもよい。
第2の発明は、電子部品モジュールにおいて、第1の発明に係る積層型電子部品と、前記絶縁層からなる積層体の面上に搭載され、かつ、前記コイルと電気的に接続された電子部品と、を備えること、を特徴とする。
本発明によれば、異なる径を有する複数種類の内部電極が積層方向に周期的な配列で並んでいるので、積層体の表面に凹凸が形成されることを抑制できる。
第1の実施形態に係る積層型電子部品の外観斜視図である。 前記積層型電子部品の積層体の分解図である。 前記積層型電子部品の断面構造図である。 変形例に係る積層型電子部品の斜視図である。 その他の実施形態に係る積層型電子部品の断面構造図である。 電子部品モジュールの断面構造図である。 電子部品モジュールの斜視図である。 電子部品モジュールの断面構造図である。 変形例に係る積層型電子部品の積層体の分解図である。 変形例に係る積層型電子部品の積層体の分解図である。 従来の積層コイル部品の断面構造図である。
符号の説明
1,1a 積層型電子部品
2 積層体
4a,4b,4c,4d,4e,5 磁性体層
8a,8b,8c,8d,8e コイル電極
9a,9b,9c,9d,9e 配線部
10a,10b,10c,10d,10e,11a,11e 引き出し部
12a,12b 外部電極
14a,14b,14c,14d,15a,15b 誘電体層
18a,18b,18c,18d コンデンサ電極
20a,20b,20c 電子部品
100,200 電子部品モジュール
B1,B2,B3,B4 ビア導体
C コンデンサ
L コイル
以下に、本発明の一実施形態に係る積層型電子部品について説明する。図1は、積層型電子部品1の外観斜視図である。図2は、積層体2の分解図である。図3は、積層型電子部品1の断面構造図である。図3では、積層方向に平行な平面における断面が示されている。以下では、積層型電子部品1の形成時に、セラミックグリーンシートが積層される方向を積層方向と定義する。
(積層型電子部品の構成について)
積層型電子部品1は、図1に示すように、内部にコイルLを含む直方体状の積層体2と、積層体2の対向する側面に形成され、コイルLに接続される2つの外部電極12a,12bとを備える。
積層体2は、複数のコイル電極と複数の磁性体層とが共に積層されて構成されている。具体的には、以下の通りである。積層体2は、図2に示すように、高透磁率のフェライト(例えば、Ni−Zn−Cuフェライト又はNi−Znフェライト等)からなる複数の磁性体層4a〜4e,5が積層されることにより構成される。複数の磁性体層4a〜4e,5は、それぞれ略同じ面積及び形状を有する長方形の絶縁層である。
磁性体層4a〜4eの主面上にはそれぞれ、互いに電気的に接続されてコイルLを構成するコイル電極8a〜8eが形成される。更に、磁性体層4a〜4dにはそれぞれ、ビア導体B1〜B4が形成される。以下では、個別の磁性体層4a〜4e及びコイル電極8a〜8eを示す場合には、参照符号の後ろにアルファベットを付し、磁性体層4a〜4e及びコイル電極8a〜8eを総称する場合には、参照符号の後ろのアルファベットを省略するものとする。また、個別のビア導体B1〜B4を示す場合には、Bの後ろに数字を付し、ビア導体B1〜B4を総称する場合には、Bの後ろの数字を省略するものとする。
各コイル電極8は、Agからなる導電性材料からなり、環状の配線の一部が欠損した形状を有する。本実施形態では、コイル電極8は、「C」字状の形状を有する。コイル電極8は、互いに電気的に接続されてコイルLを構成している。コイル電極8aは、配線部9a及び引き出し部10a,11aを含む。コイル電極8b,8c,8dはそれぞれ、配線部9b,9c,9d及び引き出し部10b,10c,10dを含む。コイル電極8eは、配線部9e及び引き出し部11eを含む。以下、個別の配線部9a〜9e及び引き出し部10a〜10d,11a,11eを示す場合には、参照符号の後ろにアルファベットを付し、配線部9a〜9e及び引き出し部10a〜10d,11a,11eを総称する場合には、参照符号の後ろのアルファベットを省略するものとする。
配線部9は、環状の配線の一部が欠損したものであり、電流が旋廻するように流れる。配線部9は、異なる径を有する複数種類のものにより構成されている。本実施形態では、配線部9は、半径r1を有する配線部9a,9c,9eと半径r1よりも小さな半径r2を有する配線部9b,9dとからなる。なお、半径r1,r2はそれぞれ、配線部9の中心から内周部分までの距離とする。
配線部9aの一端には、引き出し部11aが接続され、配線部9aの他端には、引き出し部10aが接続されている。引き出し部11aは、コイルLと外部電極12aとを電気的に接続するための配線であり、配線部9aよりも外側に引き出される。引き出し部10aは、配線部9aよりも内側に引き出される。該引き出し部10aの一端には、磁性体層4aを積層方向に貫通するビア導体B1と接続されている。
配線部9bの一端には、ビア導体B1が接続され、配線部9bの他端には、引き出し部10bが接続されている。引き出し部10bは、配線部9bよりも外側に引き出される。該引き出し部10bの一端は、磁性体層4bを積層方向に貫通するビア導体B2と接続されている。
配線部9cの一端には、ビア導体B2が接続され、配線部9cの他端には、引き出し部10cが接続されている。引き出し部10cは、配線部9cよりも内側に引き出される。該引き出し部10cの一端は、磁性体層4cを積層方向に貫通するビア導体B3と接続されている。
配線部9dの一端には、ビア導体B3が接続され、配線部9dの他端には、引き出し部10dが接続されている。引き出し部10dは、配線部9dよりも外側に引き出される。該引き出し部10dの一端は、磁性体層4dを積層方向に貫通するビア導体B4と接続されている。
配線部9eの一端には、ビア導体B4が接続され、配線部9eの他端には、引き出し部11eが接続されている。引き出し部11eは、コイルLと外部電極12bとを電気的に接続するための配線であり、配線部9eよりも外側に引き出される。
図2に示す分解斜視図の磁性体層5,4a〜4eを積層方向の上側からこの順に重ねて積層体2を形成し、積層体2の表面に外部電極12a,12bを形成すると、図3に示す断面構造を有する積層型電子部品1が得られる。以下に、図2及び図3を参照しながら積層型電子部品1の断面構造について説明する。
積層型電子部品1では、図2及び図3に示すように、異なる径を有する複数種類のコイル電極8が積層方向に周期的な配列で並んでいる。本実施形態では、半径r1を有するコイル電極8a,8c,8eと半径r2を有するコイル電極8b,8dが積層方向に交互に並んでいる。この際、各コイル電極8の中心は、直線上に並んでいる。更に、積層方向に隣り合う半径r1を有するコイル電極8a,8c,8eの一部分と半径r2を有するコイル電極8b,8dの一部分とは、積層方向に重なっている。具体的には、図3に示すように、コイル電極8a,8c,8eの内周部分αは、コイル電極8b,8dの外周部分βよりも内側(コイルLのコイル軸側)に位置している。そして、積層方向に隣り合う半径r1を有するコイル電極8a,8c,8eと半径r2を有するコイル電極8b,8dとは、欠損した部分を除く全周囲において積層方向に重なっている。
(積層型電子部品の製造方法について)
以下に図1ないし図3を参照しながら積層型電子部品1の製造方法について説明する。以下に説明する製造方法では、シート積層法により1つの積層型電子部品1を作製するものとする。
まず、磁性体層4,5となるべきセラミックグリーンシートは、以下のようにして作製される。酸化第二鉄(Fe23)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化ニッケル(NiO)、及び、酸化銅(CuO)を所定の比率で秤量したそれぞれの材料を原材料としてボールミルに投入し、湿式調合を行う。得られた混合物を乾燥してから粉砕し、得られた粉末を800℃で1時間仮焼する。得られた仮焼粉末をボールミルにて湿式粉砕した後、乾燥してから解砕して、2μmの粒径のフェライトセラミック粉末を得る。
このフェライトセラミック粉末に対して結合剤(酢酸ビニル、水溶性アクリル等)と可塑剤、湿潤材、分散剤を加えてボールミルで混合を行い、その後、減圧により脱泡を行う。得られたセラミックスラリーをドクターブレード法により、シート状に形成して乾燥させ、所望の膜厚(例えば、40μm)のセラミックグリーンシートを作製する。
次に、磁性体層4a〜4dとなるべきセラミックグリーンシートには、ビア導体Bが形成される。具体的には、セラミックグリーンシートにレーザビームを用いて貫通孔を形成する。次に、この貫通孔にAg,Pd,Cu,Auやこれらの合金などの導電性ペーストを印刷塗布などの方法により充填する。
次に、磁性体層4a〜4eとなるべきセラミックグリーンシート上には、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などを主成分とする導電性ペーストがスクリーン印刷法やフォトリソグラフィ法などの方法で塗布されることにより、コイル電極8が形成される。なお、コイル電極8及びビア導体Bは、同時にセラミックグリーンシートに形成されてもよい。
次に、各セラミックグリーンシートを積層する。具体的には、磁性体層4eとなるべきセラミックグリーンシートを配置する。次に、磁性体層4eとなるべきセラミックグリーンシート上に、磁性体層4dとなるべきセラミックグリーンシートの配置及び仮圧着を行う。この後、磁性体層4c,4b,4a,5となるべきセラミックグリーンシートについても同様にこの順番に積層及び仮圧着する。これにより、未焼成の積層体2が形成される。この未焼成の積層体2には、静水圧プレスなどにより本圧着が施される。
次に、積層体2には、脱バインダー処理及び焼成がなされる。脱バインダー処理は、例えば、400℃で3時間の条件で行う。焼成は、例えば、900℃で2時間の条件で行う。これにより、焼成された積層体2が得られる。積層体2の表面には、例えば、浸漬法等の方法により主成分が銀である電極ペーストが塗布及び焼き付けされることにより、外部電極12a,12bが形成される。外部電極12a,12bは、図1に示すように、積層体2の左右の端面に形成される。コイル電極8a,8eはそれぞれ、外部電極12a,12bに電気的に接続されている。
最後に、外部電極12a,12bの表面に、Niめっき/Snめっきを施す。以上の工程を経て、図1に示すような積層型電子部品1が完成する。
(効果)
積層型電子部品1によれば、以下に説明するように、積層体2の表面に凹凸が形成されることを抑制できる。より詳細には、従来の積層コイル部品では、コイル電極が積層方向に直線上に並んでいるので、磁性体層のコイル電極が形成された部分は、コイル電極の分だけ厚くなり、他の部分よりも積層方向の上方向に隆起してしまう。隆起の大きさは、コイル電極の枚数が多くなるにつれて、大きくなり、その結果、積層体の表面に凹凸が現れる。
一方、積層型電子部品1では、図3に示すように、コイル電極8a,8c,8eが並ぶ列と、コイル電極8b,8dが並ぶ列とが形成される。そのため、積層体の隆起は、コイル電極8a,8c,8eが並ぶ列とコイル電極8b,8dが並ぶ列とのそれぞれに分散される。例えば、従来の積層コイル部品のように、5枚のコイル電極が直線上に並んだ場合、積層体において、コイル電極が形成された部分は、コイル電極の厚み5枚分だけ他の部分よりも厚くなる。一方、積層型電子部品1では、コイル電極8が2つの列に別れて直線上に並んでいる。故に、積層体2において、コイル電極8が形成された部分は、コイル電極の厚み2枚分又は3枚分しか他の部分よりも厚くならない。その結果、積層型電子部品1によれば、積層体2の表面に凹凸が形成されることを抑制できる。
更に、磁性体層4,5が隆起する大きさを低減できるので、該磁性体層4,5に応力が集中してクラックが発生することを抑制できる。
また、積層型電子部品1では、コイル電極8の中心が直線上に並んでいるので、コイルLが発生する磁束を、コイル電極8の中心に集中させることができる。その結果、積層型電子部品1によれば、コイルLのインダクタンス値を大きくできる。
また、積層型電子部品1では、積層方向に隣り合うコイル電極8同士を、積層方向に一部分だけ重ならせている。このようにコイル電極8を配置することにより、積層方向に隣り合うコイル電極8同士を近づけることができる。その結果、積層方向に隣り合うコイル電極8間の磁界結合が強くなり、磁界結合度の高い積層型電子部品1が得られる。
なお、本実施形態では、積層型電子部品1の2つの外部電極12a,12bは、積層体2の側面全体を覆うように形成されているが、外部電極12a,12bは、これに限らない。例えば、図4に示すように、外部電極12a,12b,12c,12dが、積層体2の側面の一部及び積層方向の上面及び下面の一部を覆うように形成されてもよい。積層型電子部品1がトランスのように2つのコイルLを含む場合には、図4のように、2つのコイルLの入出力のそれぞれに対応した4つの外部電極12が設けられる。
(その他の実施形態)
本発明に係る積層型電子部品は、前記実施形態に係る積層型電子部品1に限らない。したがって、積層型電子部品1は、適宜、設計変更されてもよい。以下に、その他の実施形態に係る積層型電子部品及びこれを備えた電子部品モジュールについて図面を参照しながら説明する。図5は、その他の実施形態に係る積層型電子部品1aの断面構造図である。図5の積層型電子部品1aにおいて、図1の積層型電子部品1と同じ構成については同じ参照符号が付してある。
図5に示す積層型電子部品1aは、コイルLを含んだ層の積層方向の上側にコンデンサCを含んだ層が積層されている。該積層型電子部品1aは、コイルL及びコンデンサCからなる共振回路又はフィルタ回路を含んだ、LC複合回路素子である。
積層型電子部品1aは、積層型電子部品1に加えて、誘電体層14a〜14d,15a,15b及びコンデンサ電極18a〜18dを備えている。誘電体層14a〜14d,15a,15bは、誘電体材料からなり、磁性体層4,5と同様に、長方形状を有する。誘電体層14a〜14dの主面には、それぞれ、コンデンサ電極18a〜18dが形成されている。コンデンサ電極18a〜18dは、コンデンサCを構成する面状電極である。
前記誘電体層14a〜14d,15a,15bは、積層方向の上からこの順に、磁性体層5上に積層される。そして、積層体2の側面に外部電極12a,12bが形成されることにより、積層型電子部品1aが完成する。なお、コンデンサCとコイルLとは、図示しないビア導体により電気的に接続されている。
積層型電子部品1aによれば、積層型電子部品1と同様に、積層体2の表面に凹凸が形成されることを抑制できる。
また、積層型電子部品1の積層方向の上側の面には、図6の電子部品モジュール100の断面構造図及び図7の電子部品モジュール100の斜視図に示すように、電子部品20a〜20cが搭載されてもよい。図6は、図7の一点差線における断面構造図である。この場合、積層型電子部品1の磁性体層5にビア導体(図示せず)が形成されると共に、該ビア導体に接続された電極パッド(図示せず)が積層体2の積層方向の上側の面に形成される。そして、電子部品20a,20bはそれぞれ、はんだ接続部21a,21b,21c,21dを介して、電極パッドに電気的に接続されることにより、積層型電子部品1に対して実装される。
また、電子部品モジュール200は、図8に示すような断面構造を有していてもよい。図8は、電子部品モジュール200の断面構造図である。積層型電子部品1の下面には、LGA(Land Grid Array)用電極12i,12jが形成されている。該LGA電極12i,12jと電子部品20dが実装された電極22a,22bとが、ビア導体28a,28bを介して接続されている。このように、LGA電極12i,12jと電極22a,22bとを電気的に接続するビア導体28a,28bが設けられてもよい。また、ビア導体28a,28bは、LGA電極12i,12j又は電極22a,22bと内部電極8とを電気的に接続していてもよい。
なお、磁性体層4,5は、均一の厚みを有していなくてもよく、異なる厚みを有する複数種類の磁性体層からなっていてもよい。磁性体層4,5の厚みを調整することにより、積層方向に隣り合うコイル電極8同士の磁気結合度を調整することができる。
なお、積層型電子部品1,1aでは、2種類の半径r1,r2を有するコイル電極8が用いられているが、コイル電極8の半径の種類はこれに限らない。異なる半径を有する複数種類のコイル電極8は、周期的な配列で並んでいればよく、例えば、3種類以上の半径のコイル電極8が積層型電子部品1,1aに用いられてもよい。
なお、積層型電子部品1,1aでは、2種類の半径r1,r2を有するコイル電極8が交互に積層方向に並んでいるが、コイル電極8の並び方はこれに限らない。異なる半径を有する複数種類のコイル電極8は、周期的な配列で並んでいればよく、例えば、半径r1を有するコイル電極8が2枚並んだ後に半径r2を有するコイル電極8が2枚並んでいてもよい。
なお、コイル電極8は、円の一部が切り欠かれた形状に限られない。コイル電極8は、環状の配線の一部が切り欠かれた形状であればよい。したがって、コイル電極8は、例えば、図9に示す変形例に係る積層型電子部品1bの積層体2の分解図に示すように、楕円の一部が切り欠かれた形状であってもよい。また、コイル電極8は、図10に示す変形例に係る積層型電子部品1cの積層体2の分解図に示すように、長方形の一部が切り欠かれた形状であってもよい。更に、半径が徐々に小さく又は大きくなるように旋廻する形状のコイル電極8であってもよい。この場合、コイル電極8の半径とは、楕円の中心又は長方形の中心(対角線の交点)から配線部9の内周部までの平均距離である。
以上のように、本発明は、積層型電子部品及びこれを備えた電子部品モジュールに有用であり、特に、表面に凹凸が発生することを抑制できる点において優れている。
本発明は、積層型電子部品及びこれを供えた電子部品モジュールに関し、絶縁層と内部電極とが積層されて構成された積層型電子部品及びこれを備えた電子部品モジュールに関する。
積層型電子部品は、磁性体層とコイル電極とが交互に積層されることにより構成されている。このような積層型電子部品では、複数のコイル電極は、一般的に、積層方向から見たときに重なるように配置されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1に記載の積層コイル部品では、以下に図面を参照しながら、説明するように、積層体の表面に凹凸が発生するという問題がある。図11は、積層コイル部品の断面構造図である。図11に示すように、コイル電極が積層方向に直線上に並んでいるので、磁性体層のコイル電極が形成された部分は、コイル電極の分だけ厚くなり、他の部分よりも積層方向の上方向に隆起してしまう。隆起の大きさは、コイル電極の枚数が多くなるにつれて、大きくなり、その結果、積層体の表面に凹凸が現れる。
前記のように、積層体の表面に凹凸が存在すると、積層コイル部品がプリント基板上に実装される場合には、プリント基板上において傾いて実装されてしまい、実装不良が発生してしまう。その結果、積層コイル部品とプリント基板との接続不良が発生したり、積層コイル部品とプリント基板との実装強度不足により、積層コイル部品がプリント基板から脱落したりする。また、積層コイル部品の表面に電子部品が搭載される場合にも同様に、積層コイル部品と電子部品との接続不良が発生したり、電子部品が積層コイル部品から脱落したりする。
特開平11−3829号公報
そこで、本発明の目的は、表面に凹凸が発生することを抑制できる積層型電子部品及びこれを備えた電子部品モジュールを提供することである。
第1の発明は、積層型電子部品において、環状の配線の一部が欠損した形状を有すると共に、互いに電気的に接続されてコイルを構成する第1の径を有する内部電極及び該第1の径よりも小さな第2の径を有する内部電極と、前記複数の内部電極と共に積層された絶縁層と、を備え、前記第1の径を有する前記内部電極と前記第2の径を有する前記内部電極とが、積層方向に周期的な配列で並んでおり積層方向に隣り合う前記第1の径を有する前記内部電極の一部分と前記第2の径を有する前記内部電極の一部分とは、積層方向に重なっていること、を特徴とする。
第1の発明によれば、異なる径を有する複数種類の内部電極が積層方向に周期的な配列で並んでいる。これにより、内部電極が積層方向に直線上に並びにくくなるので、絶縁層からなる積層体において、内部電極が形成された部分とそれ以外の部分との間における内部電極により生じる厚みの差が小さくなりやすい。その結果、第1の発明によれば、表面に凹凸が形成されることを抑制できる。
第1の発明において、第1の径を有する前記内部電極と該第1の径よりも小さな第2の径を有する前記内部電極とが積層方向に交互に並んでいてもよい。
第1の発明において、積層方向に隣り合う前記第1の径を有する前記内部電極と前記第2の径を有する前記内部電極とは、前記欠損した部分を除く全周囲において積層方向に重なっていてもよい。
第1の発明において、前記第1の径を有する前記内部電極の内周部分は、前記第2の径を有する前記内部電極の外周部分よりも、内側に位置していてもよい。
第1の発明において、前記複数の内部電極の中心は、直線上に並んでいてもよい。
第1の発明において、前記絶縁層は、異なる厚みを有する複数種類の絶縁層からなっていてもよい。
第1の発明において、前記内部電極に対して電気的に接続され、コンデンサを構成するコンデンサ電極を、更に備えていてもよい。
第1の発明において、前記コイル及び前記コンデンサは、共振回路又はフィルタ回路を構成していてもよい。
第1の発明において、前記絶縁層は、磁性体からなっていてもよい。
第2の発明は、電子部品モジュールにおいて、第1の発明に係る積層型電子部品と、前記絶縁層からなる積層体の面上に搭載され、かつ、前記コイルと電気的に接続された電子部品と、を備えること、を特徴とする。
本発明によれば、異なる径を有する複数種類の内部電極が積層方向に周期的な配列で並んでいるので、積層体の表面に凹凸が形成されることを抑制できる。
第1の実施形態に係る積層型電子部品の外観斜視図である。 前記積層型電子部品の積層体の分解図である。 前記積層型電子部品の断面構造図である。 変形例に係る積層型電子部品の斜視図である。 その他の実施形態に係る積層型電子部品の断面構造図である。 電子部品モジュールの断面構造図である。 電子部品モジュールの斜視図である。 電子部品モジュールの断面構造図である。 変形例に係る積層型電子部品の積層体の分解図である。 変形例に係る積層型電子部品の積層体の分解図である。 従来の積層コイル部品の断面構造図である。
以下に、本発明の一実施形態に係る積層型電子部品について説明する。図1は、積層型電子部品1の外観斜視図である。図2は、積層体2の分解図である。図3は、積層型電子部品1の断面構造図である。図3では、積層方向に平行な平面における断面が示されている。以下では、積層型電子部品1の形成時に、セラミックグリーンシートが積層される方向を積層方向と定義する。
(積層型電子部品の構成について)
積層型電子部品1は、図1に示すように、内部にコイルLを含む直方体状の積層体2と、積層体2の対向する側面に形成され、コイルLに接続される2つの外部電極12a,12bとを備える。
積層体2は、複数のコイル電極と複数の磁性体層とが共に積層されて構成されている。具体的には、以下の通りである。積層体2は、図2に示すように、高透磁率のフェライト(例えば、Ni−Zn−Cuフェライト又はNi−Znフェライト等)からなる複数の磁性体層4a〜4e,5が積層されることにより構成される。複数の磁性体層4a〜4e,5は、それぞれ略同じ面積及び形状を有する長方形の絶縁層である。
磁性体層4a〜4eの主面上にはそれぞれ、互いに電気的に接続されてコイルLを構成するコイル電極8a〜8eが形成される。更に、磁性体層4a〜4dにはそれぞれ、ビア導体B1〜B4が形成される。以下では、個別の磁性体層4a〜4e及びコイル電極8a〜8eを示す場合には、参照符号の後ろにアルファベットを付し、磁性体層4a〜4e及びコイル電極8a〜8eを総称する場合には、参照符号の後ろのアルファベットを省略するものとする。また、個別のビア導体B1〜B4を示す場合には、Bの後ろに数字を付し、ビア導体B1〜B4を総称する場合には、Bの後ろの数字を省略するものとする。
各コイル電極8は、Agからなる導電性材料からなり、環状の配線の一部が欠損した形状を有する。本実施形態では、コイル電極8は、「C」字状の形状を有する。コイル電極8は、互いに電気的に接続されてコイルLを構成している。コイル電極8aは、配線部9a及び引き出し部10a,11aを含む。コイル電極8b,8c,8dはそれぞれ、配線部9b,9c,9d及び引き出し部10b,10c,10dを含む。コイル電極8eは、配線部9e及び引き出し部11eを含む。以下、個別の配線部9a〜9e及び引き出し部10a〜10d,11a,11eを示す場合には、参照符号の後ろにアルファベットを付し、配線部9a〜9e及び引き出し部10a〜10d,11a,11eを総称する場合には、参照符号の後ろのアルファベットを省略するものとする。
配線部9は、環状の配線の一部が欠損したものであり、電流が旋廻するように流れる。配線部9は、異なる径を有する複数種類のものにより構成されている。本実施形態では、配線部9は、半径r1を有する配線部9a,9c,9eと半径r1よりも小さな半径r2を有する配線部9b,9dとからなる。なお、半径r1,r2はそれぞれ、配線部9の中心から内周部分までの距離とする。
配線部9aの一端には、引き出し部11aが接続され、配線部9aの他端には、引き出し部10aが接続されている。引き出し部11aは、コイルLと外部電極12aとを電気的に接続するための配線であり、配線部9aよりも外側に引き出される。引き出し部10aは、配線部9aよりも内側に引き出される。該引き出し部10aの一端には、磁性体層4aを積層方向に貫通するビア導体B1と接続されている。
配線部9bの一端には、ビア導体B1が接続され、配線部9bの他端には、引き出し部10bが接続されている。引き出し部10bは、配線部9bよりも外側に引き出される。該引き出し部10bの一端は、磁性体層4bを積層方向に貫通するビア導体B2と接続されている。
配線部9cの一端には、ビア導体B2が接続され、配線部9cの他端には、引き出し部10cが接続されている。引き出し部10cは、配線部9cよりも内側に引き出される。該引き出し部10cの一端は、磁性体層4cを積層方向に貫通するビア導体B3と接続されている。
配線部9dの一端には、ビア導体B3が接続され、配線部9dの他端には、引き出し部10dが接続されている。引き出し部10dは、配線部9dよりも外側に引き出される。該引き出し部10dの一端は、磁性体層4dを積層方向に貫通するビア導体B4と接続されている。
配線部9eの一端には、ビア導体B4が接続され、配線部9eの他端には、引き出し部11eが接続されている。引き出し部11eは、コイルLと外部電極12bとを電気的に接続するための配線であり、配線部9eよりも外側に引き出される。
図2に示す分解斜視図の磁性体層5,4a〜4eを積層方向の上側からこの順に重ねて積層体2を形成し、積層体2の表面に外部電極12a,12bを形成すると、図3に示す断面構造を有する積層型電子部品1が得られる。以下に、図2及び図3を参照しながら積層型電子部品1の断面構造について説明する。
積層型電子部品1では、図2及び図3に示すように、異なる径を有する複数種類のコイル電極8が積層方向に周期的な配列で並んでいる。本実施形態では、半径r1を有するコイル電極8a,8c,8eと半径r2を有するコイル電極8b,8dが積層方向に交互に並んでいる。この際、各コイル電極8の中心は、直線上に並んでいる。更に、積層方向に隣り合う半径r1を有するコイル電極8a,8c,8eの一部分と半径r2を有するコイル電極8b,8dの一部分とは、積層方向に重なっている。具体的には、図3に示すように、コイル電極8a,8c,8eの内周部分αは、コイル電極8b,8dの外周部分βよりも内側(コイルLのコイル軸側)に位置している。そして、積層方向に隣り合う半径r1を有するコイル電極8a,8c,8eと半径r2を有するコイル電極8b,8dとは、欠損した部分を除く全周囲において積層方向に重なっている。
(積層型電子部品の製造方法について)
以下に図1ないし図3を参照しながら積層型電子部品1の製造方法について説明する。以下に説明する製造方法では、シート積層法により1つの積層型電子部品1を作製するものとする。
まず、磁性体層4,5となるべきセラミックグリーンシートは、以下のようにして作製される。酸化第二鉄(Fe23)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化ニッケル(NiO)、及び、酸化銅(CuO)を所定の比率で秤量したそれぞれの材料を原材料としてボールミルに投入し、湿式調合を行う。得られた混合物を乾燥してから粉砕し、得られた粉末を800℃で1時間仮焼する。得られた仮焼粉末をボールミルにて湿式粉砕した後、乾燥してから解砕して、2μmの粒径のフェライトセラミック粉末を得る。
このフェライトセラミック粉末に対して結合剤(酢酸ビニル、水溶性アクリル等)と可塑剤、湿潤材、分散剤を加えてボールミルで混合を行い、その後、減圧により脱泡を行う。得られたセラミックスラリーをドクターブレード法により、シート状に形成して乾燥させ、所望の膜厚(例えば、40μm)のセラミックグリーンシートを作製する。
次に、磁性体層4a〜4dとなるべきセラミックグリーンシートには、ビア導体Bが形成される。具体的には、セラミックグリーンシートにレーザビームを用いて貫通孔を形成する。次に、この貫通孔にAg,Pd,Cu,Auやこれらの合金などの導電性ペーストを印刷塗布などの方法により充填する。
次に、磁性体層4a〜4eとなるべきセラミックグリーンシート上には、Ag,Pd,Cu,Auやこれらの合金などを主成分とする導電性ペーストがスクリーン印刷法やフォトリソグラフィ法などの方法で塗布されることにより、コイル電極8が形成される。なお、コイル電極8及びビア導体Bは、同時にセラミックグリーンシートに形成されてもよい。
次に、各セラミックグリーンシートを積層する。具体的には、磁性体層4eとなるべきセラミックグリーンシートを配置する。次に、磁性体層4eとなるべきセラミックグリーンシート上に、磁性体層4dとなるべきセラミックグリーンシートの配置及び仮圧着を行う。この後、磁性体層4c,4b,4a,5となるべきセラミックグリーンシートについても同様にこの順番に積層及び仮圧着する。これにより、未焼成の積層体2が形成される。この未焼成の積層体2には、静水圧プレスなどにより本圧着が施される。
次に、積層体2には、脱バインダー処理及び焼成がなされる。脱バインダー処理は、例えば、400℃で3時間の条件で行う。焼成は、例えば、900℃で2時間の条件で行う。これにより、焼成された積層体2が得られる。積層体2の表面には、例えば、浸漬法等の方法により主成分が銀である電極ペーストが塗布及び焼き付けされることにより、外部電極12a,12bが形成される。外部電極12a,12bは、図1に示すように、積層体2の左右の端面に形成される。コイル電極8a,8eはそれぞれ、外部電極12a,12bに電気的に接続されている。
最後に、外部電極12a,12bの表面に、Niめっき/Snめっきを施す。以上の工程を経て、図1に示すような積層型電子部品1が完成する。
(効果)
積層型電子部品1によれば、以下に説明するように、積層体2の表面に凹凸が形成されることを抑制できる。より詳細には、従来の積層コイル部品では、コイル電極が積層方向に直線上に並んでいるので、磁性体層のコイル電極が形成された部分は、コイル電極の分だけ厚くなり、他の部分よりも積層方向の上方向に隆起してしまう。隆起の大きさは、コイル電極の枚数が多くなるにつれて、大きくなり、その結果、積層体の表面に凹凸が現れる。
一方、積層型電子部品1では、図3に示すように、コイル電極8a,8c,8eが並ぶ列と、コイル電極8b,8dが並ぶ列とが形成される。そのため、積層体の隆起は、コイル電極8a,8c,8eが並ぶ列とコイル電極8b,8dが並ぶ列とのそれぞれに分散される。例えば、従来の積層コイル部品のように、5枚のコイル電極が直線上に並んだ場合、積層体において、コイル電極が形成された部分は、コイル電極の厚み5枚分だけ他の部分よりも厚くなる。一方、積層型電子部品1では、コイル電極8が2つの列に別れて直線上に並んでいる。故に、積層体2において、コイル電極8が形成された部分は、コイル電極の厚み2枚分又は3枚分しか他の部分よりも厚くならない。その結果、積層型電子部品1によれば、積層体2の表面に凹凸が形成されることを抑制できる。
更に、磁性体層4,5が隆起する大きさを低減できるので、該磁性体層4,5に応力が集中してクラックが発生することを抑制できる。
また、積層型電子部品1では、コイル電極8の中心が直線上に並んでいるので、コイルLが発生する磁束を、コイル電極8の中心に集中させることができる。その結果、積層型電子部品1によれば、コイルLのインダクタンス値を大きくできる。
また、積層型電子部品1では、積層方向に隣り合うコイル電極8同士を、積層方向に一部分だけ重ならせている。このようにコイル電極8を配置することにより、積層方向に隣り合うコイル電極8同士を近づけることができる。その結果、積層方向に隣り合うコイル電極8間の磁界結合が強くなり、磁界結合度の高い積層型電子部品1が得られる。
なお、本実施形態では、積層型電子部品1の2つの外部電極12a,12bは、積層体2の側面全体を覆うように形成されているが、外部電極12a,12bは、これに限らない。例えば、図4に示すように、外部電極12a,12b,12c,12dが、積層体2の側面の一部及び積層方向の上面及び下面の一部を覆うように形成されてもよい。積層型電子部品1がトランスのように2つのコイルLを含む場合には、図4のように、2つのコイルLの入出力のそれぞれに対応した4つの外部電極12が設けられる。
(その他の実施形態)
本発明に係る積層型電子部品は、前記実施形態に係る積層型電子部品1に限らない。したがって、積層型電子部品1は、適宜、設計変更されてもよい。以下に、その他の実施形態に係る積層型電子部品及びこれを備えた電子部品モジュールについて図面を参照しながら説明する。図5は、その他の実施形態に係る積層型電子部品1aの断面構造図である。図5の積層型電子部品1aにおいて、図1の積層型電子部品1と同じ構成については同じ参照符号が付してある。
図5に示す積層型電子部品1aは、コイルLを含んだ層の積層方向の上側にコンデンサCを含んだ層が積層されている。該積層型電子部品1aは、コイルL及びコンデンサCからなる共振回路又はフィルタ回路を含んだ、LC複合回路素子である。
積層型電子部品1aは、積層型電子部品1に加えて、誘電体層14a〜14d,15a,15b及びコンデンサ電極18a〜18dを備えている。誘電体層14a〜14d,15a,15bは、誘電体材料からなり、磁性体層4,5と同様に、長方形状を有する。誘電体層14a〜14dの主面には、それぞれ、コンデンサ電極18a〜18dが形成されている。コンデンサ電極18a〜18dは、コンデンサCを構成する面状電極である。
前記誘電体層14a〜14d,15a,15bは、積層方向の上からこの順に、磁性体層5上に積層される。そして、積層体2の側面に外部電極12a,12bが形成されることにより、積層型電子部品1aが完成する。なお、コンデンサCとコイルLとは、図示しないビア導体により電気的に接続されている。
積層型電子部品1aによれば、積層型電子部品1と同様に、積層体2の表面に凹凸が形成されることを抑制できる。
また、積層型電子部品1の積層方向の上側の面には、図6の電子部品モジュール100の断面構造図及び図7の電子部品モジュール100の斜視図に示すように、電子部品20a〜20cが搭載されてもよい。図6は、図7の一点差線における断面構造図である。この場合、積層型電子部品1の磁性体層5にビア導体(図示せず)が形成されると共に、該ビア導体に接続された電極パッド(図示せず)が積層体2の積層方向の上側の面に形成される。そして、電子部品20a,20bはそれぞれ、はんだ接続部21a,21b,21c,21dを介して、電極パッドに電気的に接続されることにより、積層型電子部品1に対して実装される。
また、電子部品モジュール200は、図8に示すような断面構造を有していてもよい。図8は、電子部品モジュール200の断面構造図である。積層型電子部品1の下面には、LGA(Land Grid Array)用電極12i,12jが形成されている。該LGA電極12i,12jと電子部品20dが実装された電極22a,22bとが、ビア導体28a,28bを介して接続されている。このように、LGA電極12i,12jと電極22a,22bとを電気的に接続するビア導体28a,28bが設けられてもよい。また、ビア導体28a,28bは、LGA電極12i,12j又は電極22a,22bと内部電極8とを電気的に接続していてもよい。
なお、磁性体層4,5は、均一の厚みを有していなくてもよく、異なる厚みを有する複数種類の磁性体層からなっていてもよい。磁性体層4,5の厚みを調整することにより、積層方向に隣り合うコイル電極8同士の磁気結合度を調整することができる。
なお、積層型電子部品1,1aでは、2種類の半径r1,r2を有するコイル電極8が用いられているが、コイル電極8の半径の種類はこれに限らない。異なる半径を有する複数種類のコイル電極8は、周期的な配列で並んでいればよく、例えば、3種類以上の半径のコイル電極8が積層型電子部品1,1aに用いられてもよい。
なお、積層型電子部品1,1aでは、2種類の半径r1,r2を有するコイル電極8が交互に積層方向に並んでいるが、コイル電極8の並び方はこれに限らない。異なる半径を有する複数種類のコイル電極8は、周期的な配列で並んでいればよく、例えば、半径r1を有するコイル電極8が2枚並んだ後に半径r2を有するコイル電極8が2枚並んでいてもよい。
なお、コイル電極8は、円の一部が切り欠かれた形状に限られない。コイル電極8は、環状の配線の一部が切り欠かれた形状であればよい。したがって、コイル電極8は、例えば、図9に示す変形例に係る積層型電子部品1bの積層体2の分解図に示すように、楕円の一部が切り欠かれた形状であってもよい。また、コイル電極8は、図10に示す変形例に係る積層型電子部品1cの積層体2の分解図に示すように、長方形の一部が切り欠かれた形状であってもよい。更に、半径が徐々に小さく又は大きくなるように旋廻する形状のコイル電極8であってもよい。この場合、コイル電極8の半径とは、楕円の中心又は長方形の中心(対角線の交点)から配線部9の内周部までの平均距離である。
以上のように、本発明は、積層型電子部品及びこれを備えた電子部品モジュールに有用であり、特に、表面に凹凸が発生することを抑制できる点において優れている。
1,1a 積層型電子部品
2 積層体
4a,4b,4c,4d,4e,5 磁性体層
8a,8b,8c,8d,8e コイル電極
9a,9b,9c,9d,9e 配線部
10a,10b,10c,10d,10e,11a,11e 引き出し部
12a,12b 外部電極
14a,14b,14c,14d,15a,15b 誘電体層
18a,18b,18c,18d コンデンサ電極
20a,20b,20c 電子部品
100,200 電子部品モジュール
B1,B2,B3,B4 ビア導体
C コンデンサ
L コイル

Claims (11)

  1. 環状の配線の一部が欠損した形状を有すると共に、互いに電気的に接続されてコイルを構成する複数の内部電極と、
    前記複数の内部電極と共に積層された絶縁層と、
    を備え、
    異なる径を有する複数種類の前記内部電極が、積層方向に周期的な配列で並んでいること、
    を特徴とする積層型電子部品。
  2. 第1の径を有する前記内部電極と該第1の径よりも小さな第2の径を有する前記内部電極とが積層方向に交互に並んでいること、
    を特徴とする請求の範囲第1項に記載の積層型電子部品。
  3. 積層方向に隣り合う前記第1の径を有する前記内部電極の一部分と前記第2の径を有する前記内部電極の一部分とは、積層方向に重なっていること、
    を特徴とする請求の範囲第2項に記載の積層型電子部品。
  4. 積層方向に隣り合う前記第1の径を有する前記内部電極と前記第2の径を有する前記内部電極とは、前記欠損した部分を除く全周囲において積層方向に重なっていること、
    を特徴とする請求の範囲第3項に記載の積層型電子部品。
  5. 前記第1の径を有する前記内部電極の内周部分は、前記第2の径を有する前記内部電極の外周部分よりも、内側に位置していること、
    を特徴とする請求の範囲第3項又は請求の範囲第4項のいずれかに記載の積層型電子部品。
  6. 前記複数の内部電極の中心は、直線上に並んでいること、
    を特徴とする請求の範囲第1項ないし請求の範囲第5項のいずれかに記載の積層型電子部品。
  7. 前記絶縁層は、異なる厚みを有する複数種類の絶縁層からなること、
    を特徴とする請求の範囲第1項ないし請求の範囲第6項のいずれかに記載の積層型電子部品。
  8. 前記内部電極に対して電気的に接続され、コンデンサを構成するコンデンサ電極を、
    更に備えること、
    を特徴とする請求の範囲第1項ないし請求の範囲第7項のいずれかに記載の積層型電子部品。
  9. 前記コイル及び前記コンデンサは、共振回路又はフィルタ回路を構成していること、
    を特徴とする請求の範囲第8項に記載の積層型電子部品。
  10. 前記絶縁層は、磁性体からなること、
    を特徴とする請求の範囲第1項ないし請求の範囲第9項のいずれかに記載の積層型電子部品。
  11. 請求の範囲第1項ないし請求の範囲第10項に記載の積層型電子部品と、
    前記絶縁層からなる積層体の面上に搭載され、かつ、前記コイルと電気的に接続された電子部品と、
    を備えること、
    を特徴とする電子部品モジュール。
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