JPWO2009069328A1 - 列車編成認識システムおよび列車編成認識装置 - Google Patents
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Abstract
Description
11 車両群
12 自動連結器
17,17a,17b 伝送線
20 列車編成認識装置
21 TCR回路
22 制御部
31 直流電圧源
32 電流源
33,33a,33b スイッチ
34,34a,34b 抵抗
35 電圧検出器
41 列車端検知スイッチ
まず、列車編成認識装置が搭載された列車編成認識システムの概要について説明する。図1は、本実施の形態にかかる列車編成認識システムの概略構成を示す図である。同図に示す例では、2両単位で連結された車両群11−1(Married_pair_#1)および車両群11−2(Married_pair_#2)が、着脱自在の自動連結器(Automatic Coupler)12を介して接続された列車10を構成してなり、列車10を構成する各車両には、列車編成認識装置(Train Configuration Recognition unit:TCR_unit)20が搭載されている。各車両に搭載された列車編成認識装置20は、伝送線17(17−1,17−2)を介して接続されている。なお、伝送線17は、電気的な回路を構成する導電体として各車両群内に配設されるとともに、各車両群間を連結する自動連結器12を介して接続される。すなわち、列車内には、導体である自動連結器12の電気的接点を利用して、車両群11−1に配設された伝送線17−1と車両群11−2に配設された伝送線17−2とが電気的に接続される。なお、図1を含みこれ以降の説明で用いる図面では、2両単位で構成される車両群が複数個連結されて構成される列車編成を一例として用いるが、単一構成の車両が複数個連結されて構成される列車編成であってもよく、本実施の形態にかかる列車編成認識装置を適用できることは無論である。
つぎに、列車編成認識装置の構成および接続形態について説明する。図2は、本実施の形態にかかる列車編成認識装置の構成および接続形態を示す図であり、図1に示した一つの車両群に対応する構成を示すものである。同図において、列車編成認識装置20(20−1,20−2)のそれぞれは、本装置の主回路である列車編成認識回路(TCR_circuit:以下「TCR回路」という)21(21−1,21−2)と、TCR回路21の動作を制御する制御部22(22a,22b)と、を備えて構成される。TCR回路21内には、直流電圧源31、電流源32、切替スイッチ33(33a,33b)、および抵抗器34(34a,34b)などの回路要素や、電圧検出器35などの機能部が具備され、これらの回路要素および機能部は、図2の左方側に位置する自動連結器12−1と、右方側に位置する自動連結器12−2との間を繋ぐ2本の伝送線17a,17bの要所内に配置されている。
つぎに、TCR回路の構成について説明する。図2に示すTCR回路21において、切替スイッチ33aおよび抵抗器34aは、自動連結器12−1側から見て、この順で伝送線17aに直列に挿入される。同様に、切替スイッチ33bおよび抵抗器34bは、自動連結器12−1から見て、この順で伝送線17bに直列に挿入される。切替スイッチ33a,33bは、切替接点u1,u2を有し、制御部22、あるいは上位の制御装置などによって制御される1回路2接点のスイッチである。切替スイッチ33aの切替接点u1は、電流源32の正極側(電流が流出する側)の端子に接続され、切替接点u2は、自動連結器12−1側の伝送線17aに接続され、切替スイッチ33bの切替接点u1は、直流電圧源31の負極側の端子に接続され、切替接点u2は、自動連結器12−1側の伝送線17bに接続される。抵抗器34aの一端は切替スイッチ33aの基点bに接続され、他端は自動連結器12−1とは反対側にある伝送線17aに接続され、抵抗器34bの一端は切替スイッチ33bの基点bに接続され、他端は自動連結器12−1とは反対側にある伝送線17bに接続される。
つぎに、TCR回路を用いた編成認識の原理について図2および図3を参照して説明する。ここで、図3は、編成認識の原理を説明するための列車編成の一例を示す図である。なお、図3に示すTCR回路では、図2とは異なり、伝送路に挿入される抵抗を一方のみとしているが、原理的には同一である。例えば、図2の構成では、抵抗器34−1および抵抗器34−2の抵抗値をそれぞれ25Ωとしているが、これと同等の構成にするためには、例えば、図3の構成において、R=50Ωとすればよい。
つぎに、編成認識の動作について図5を参照して説明する。なお、図5は、編成認識の動作を説明するための図であり、6両で編成された列車編成を一例として示している。なお、以下の説明では、直流電圧源31および電流源32を併せて「定電流電源」と呼称する。
ところで、上述した内容は、何れも正常時の動作であった。一方、回路や各スイッチ等が故障した場合、あるいは回路が断線した場合に、これらの故障または異常が1箇所で起こった場合(以下「単一故障」という)でも、編成認識の機能がバックアップされることが好ましい。本実施の形態にかかる列車編成認識システムおよび列車編成認識装置では、このような単一故障に耐え得る耐故障性を有している。なお、以下の説明では、故障または異常として想定される事象として、例えば、つぎの5項目をピックアップし、これらの項目についての説明を行う。
(1)自動連結器での導通不良
(2)列車端検知スイッチでの導通不良
(3)定電流電源の故障
(4)電圧計測器の故障
(5)TCR回路の断線
図6は、自動連結器が導通不良の場合の回路状態を示す図である。図6では、Married_pair_#2とMarried_pair_#3との間の自動連結器の導通不良を一例として示している。この場合、車両No.xxxxと車両No.yyyyとの間の電気的接続がとられておらず、かつ、定電流電源と導通不良箇所の間のスイッチが全てオープンとなっているので、伝送線には電流が流れない。その結果、第1の計測電圧V1および第2の計測電圧V2が48Vのグループ(グループA)と、0Vのグループ(グループB)とが存在することが認識される。したがって、この段階において、グループAとグループBとの境界部で、何某かの故障が生じていると判断することができる。
図7−1において、まず、車両No.uuuuに隣接する車両No.vvvvの定電流電源が起動され、そのときの計測電圧が記録される(STEP21)。なお、このとき車両No. uuuuの定電流電源を起動しないことは勿論である。また、以下の処理でも同様であり、グループ内において起動される定電流電源は一つである。
グループBについても同様であり、グループBを構成する全ての車両の位置が認識されるまで、各車両に順次定電流電源の起動指令が出される。この例では、図7−2に示すように、車両No.yyyy、車両No.zzzzの順に定電流電源が起動されるとともに、そのときの計測電圧が記録され(STEP24,25)、アンダーラインを付した計測電圧によって、グループB内の2両の車両位置が認識されている。なお、この例では、導通不良箇所に最も近い車両No.yyyyから順次定電流電源の起動指令を出力しているが、導通不良箇所に最も遠い車両No.zzzzから順次定電流電源の起動指令を出力してもよい。
図7−3は、図7−1と図7−2の結果を示したものである。STEP26にて全体の編成が認識され、STEP27において、列車編成が認識される。なお、STEP26では、各グループにおいて、定電流電源の起動位置の反対側に位置する車両から1,2,・・・の順で番号が付与されるので、計測時に起動されている定電流電源の位置に基づいて、番号を整理することで全体の編成が認識される。
図8は、列車端検知スイッチが導通不良の場合の回路状態を示す図である。図8では、Married_pair_#3の列車端検知スイッチが導通不良の場合を一例として示している。この場合、定電流電源と導通不良である列車端検知スイッチの間の全てのスイッチがオープンとなるので、伝送線には電流が流れない。その結果、全ての計測電圧が48Vとなり、自動連結器における導通不良の場合において、グループAのみが存在し、グループBが存在しない場合と同じ状態となる。したがって、自動連結器での導通不良の場合と同様な手法により、列車編成の認識が可能となる。
図9は、定電流電源が故障した場合の回路状態を示す図である。図9では、編成認識の基準となる車両No.uuuuの定電流電源が故障した場合を一例として示している。この場合、TCR回路は無電源となり伝送線には電流が流れず、また、電圧も印加されないので、全ての計測電圧が0Vとなる。そこで、図10に示すように、車両No.uuuuの代わりに、列車の反対側のエンドにある車両No.zzzzの定電流電源を起動する。この状態は、図5に示した正常時の状態と同一であり、上述した正常時の手順に基づいて列車編成の認識が可能となる。なお、列車のエンド以外の車両の定電流電源が故障した場合であっても、列車のエンドに位置する車両の定電流電源が正常である限り、正常時の計測動作が可能となる。
図11は、電圧計測器が故障して一部の車両にて計測不能となった場合の回路状態を示す図である。図11では、例えば中間車両の一つである車両No.wwwwの電圧計測器が故障した場合を一例として示している。この場合、電圧計測器が故障した車両No.wwwwについては、計測情報を有さないため、自身の情報から自己位置を決定することができないが、他の車両の位置が明らかになれば、消去法によって決定することができる。すなわち、電圧計測器が故障した車両については、他の車両の位置以外の残りの位置ということで、決定することが可能となる。
図12は、TCR回路に断線が生じている場合の回路状態を示す図である。図12では、例えばMarried_pair_#2の車両No.wwwwと車両No.xxxxとの間の断線による導通不良を一例として示している。この場合、図6に示した自動連結器が導通不良の場合と同様な状況となり、第1の計測電圧V1および第2の計測電圧V2が48Vのグループ(グループA)と、0Vのグループ(グループB)とに区分することができる。
まず、列車編成認識装置が搭載された列車編成認識システムの概要について説明する。図1は、本実施の形態にかかる列車編成認識システムの概略構成を示す図である。同図に示す例では、2両単位で連結された車両群11−1(Married_pair_#1)および車両群11−2(Married_pair_#2)が、着脱自在の自動連結器(Automatic Coupler)12を介して接続された列車10を構成してなり、列車10を構成する各車両には、列車編成認識装置(Train Configuration Recognition unit:TCR_unit)20が搭載されている。各車両に搭載された列車編成認識装置20は、伝送線17(17−1,17−2)を介して接続されている。なお、伝送線17は、電気的な回路を構成する導電体として各車両群内に配設されるとともに、各車両群間を連結する自動連結器12を介して接続される。すなわち、列車内には、導体である自動連結器12の電気的接点を利用して、車両群11−1に配設された伝送線17−1と車両群11−2に配設された伝送線17−2とが電気的に接続される。なお、図1を含みこれ以降の説明で用いる図面では、2両単位で構成される車両群が複数個連結されて構成される列車編成を一例として用いるが、単一構成の車両が複数個連結されて構成される列車編成であってもよく、本実施の形態にかかる列車編成認識装置を適用できることは無論である。
つぎに、列車編成認識装置の構成および接続形態について説明する。図2は、本実施の形態にかかる列車編成認識装置の構成および接続形態を示す図であり、図1に示した一つの車両群に対応する構成を示すものである。同図において、列車編成認識装置20(20−1,20−2)のそれぞれは、本装置の主回路である列車編成認識回路(TCR_circuit:以下「TCR回路」という)21(21−1,21−2)と、TCR回路21の動作を制御する制御部22(22a,22b)と、を備えて構成される。TCR回路21内には、直流電圧源31、電流源32、切替スイッチ33(33a,33b)、および抵抗器34(34a,34b)などの回路要素や、電圧検出器35などの機能部が具備され、これらの回路要素および機能部は、図2の左方側に位置する自動連結器12−1と、右方側に位置する自動連結器12−2との間を繋ぐ2本の伝送線17a,17bの要所内に配置されている。
つぎに、TCR回路の構成について説明する。図2に示すTCR回路21において、切替スイッチ33aおよび抵抗器34aは、自動連結器12−1側から見て、この順で伝送線17aに直列に挿入される。同様に、切替スイッチ33bおよび抵抗器34bは、自動連結器12−1から見て、この順で伝送線17bに直列に挿入される。切替スイッチ33a,33bは、切替接点u1,u2を有し、制御部22、あるいは上位の制御装置などによって制御される1回路2接点のスイッチである。切替スイッチ33aの切替接点u1は、電流源32の正極側(電流が流出する側)の端子に接続され、切替接点u2は、自動連結器12−1側の伝送線17aに接続され、切替スイッチ33bの切替接点u1は、直流電圧源31の負極側の端子に接続され、切替接点u2は、自動連結器12−1側の伝送線17bに接続される。抵抗器34aの一端は切替スイッチ33aの基点bに接続され、他端は自動連結器12−1とは反対側にある伝送線17aに接続され、抵抗器34bの一端は切替スイッチ33bの基点bに接続され、他端は自動連結器12−1とは反対側にある伝送線17bに接続される。
つぎに、TCR回路を用いた編成認識の原理について図2および図3を参照して説明する。ここで、図3は、編成認識の原理を説明するための列車編成の一例を示す図である。なお、図3に示すTCR回路では、図2とは異なり、伝送路に挿入される抵抗を一方のみとしているが、原理的には同一である。例えば、図2の構成では、抵抗器34−1および抵抗器34−2の抵抗値をそれぞれ25Ωとしているが、これと同等の構成にするためには、例えば、図3の構成において、R=50Ωとすればよい。
つぎに、編成認識の動作について図5を参照して説明する。なお、図5は、編成認識の動作を説明するための図であり、6両で編成された列車編成を一例として示している。なお、以下の説明では、直流電圧源31および電流源32を併せて「定電流電源」と呼称する。
ところで、上述した内容は、何れも正常時の動作であった。一方、回路や各スイッチ等が故障した場合、あるいは回路が断線した場合に、これらの故障または異常が1箇所で起こった場合(以下「単一故障」という)でも、編成認識の機能がバックアップされることが好ましい。本実施の形態にかかる列車編成認識システムおよび列車編成認識装置では、このような単一故障に耐え得る耐故障性を有している。なお、以下の説明では、故障または異常として想定される事象として、例えば、つぎの5項目をピックアップし、これらの項目についての説明を行う。
(1)自動連結器での導通不良
(2)列車端検知スイッチでの導通不良
(3)定電流電源の故障
(4)電圧計測器の故障
(5)TCR回路の断線
図6は、自動連結器が導通不良の場合の回路状態を示す図である。図6では、Married_pair_#2とMarried_pair_#3との間の自動連結器の導通不良を一例として示している。この場合、車両No.xxxxと車両No.yyyyとの間の電気的接続がとられておらず、かつ、定電流電源と導通不良箇所の間のスイッチが全てオープンとなっているので、伝送線には電流が流れない。その結果、第1の計測電圧V1および第2の計測電圧V2が48Vのグループ(グループA)と、0Vのグループ(グループB)とが存在することが認識される。したがって、この段階において、グループAとグループBとの境界部で、何某かの故障が生じていると判断することができる。
図7−1において、まず、車両No.uuuuに隣接する車両No.vvvvの定電流電源が起動され、そのときの計測電圧が記録される(STEP21)。なお、このとき車両No. uuuuの定電流電源を起動しないことは勿論である。また、以下の処理でも同様であり、グループ内において起動される定電流電源は一つである。
グループBについても同様であり、グループBを構成する全ての車両の位置が認識されるまで、各車両に順次定電流電源の起動指令が出される。この例では、図7−2に示すように、車両No.yyyy、車両No.zzzzの順に定電流電源が起動されるとともに、そのときの計測電圧が記録され(STEP24,25)、アンダーラインを付した計測電圧によって、グループB内の2両の車両位置が認識されている。なお、この例では、導通不良箇所に最も近い車両No.yyyyから順次定電流電源の起動指令を出力しているが、導通不良箇所に最も遠い車両No.zzzzから順次定電流電源の起動指令を出力してもよい。
図7−3は、図7−1と図7−2の結果を示したものである。STEP26にて全体の編成が認識され、STEP27において、列車編成が認識される。なお、STEP26では、各グループにおいて、定電流電源の起動位置の反対側に位置する車両から1,2,・・・の順で番号が付与されるので、計測時に起動されている定電流電源の位置に基づいて、番号を整理することで全体の編成が認識される。
図8は、列車端検知スイッチが導通不良の場合の回路状態を示す図である。図8では、Married_pair_#3の列車端検知スイッチが導通不良の場合を一例として示している。この場合、定電流電源と導通不良である列車端検知スイッチの間の全てのスイッチがオープンとなるので、伝送線には電流が流れない。その結果、全ての計測電圧が48Vとなり、自動連結器における導通不良の場合において、グループAのみが存在し、グループBが存在しない場合と同じ状態となる。したがって、自動連結器での導通不良の場合と同様な手法により、列車編成の認識が可能となる。
図9は、定電流電源が故障した場合の回路状態を示す図である。図9では、編成認識の基準となる車両No.uuuuの定電流電源が故障した場合を一例として示している。この場合、TCR回路は無電源となり伝送線には電流が流れず、また、電圧も印加されないので、全ての計測電圧が0Vとなる。そこで、図10に示すように、車両No.uuuuの代わりに、列車の反対側のエンドにある車両No.zzzzの定電流電源を起動する。この状態は、図5に示した正常時の状態と同一であり、上述した正常時の手順に基づいて列車編成の認識が可能となる。なお、列車のエンド以外の車両の定電流電源が故障した場合であっても、列車のエンドに位置する車両の定電流電源が正常である限り、正常時の計測動作が可能となる。
図11は、電圧計測器が故障して一部の車両にて計測不能となった場合の回路状態を示す図である。図11では、例えば中間車両の一つである車両No.wwwwの電圧計測器が故障した場合を一例として示している。この場合、電圧計測器が故障した車両No.wwwwについては、計測情報を有さないため、自身の情報から自己位置を決定することができないが、他の車両の位置が明らかになれば、消去法によって決定することができる。すなわち、電圧計測器が故障した車両については、他の車両の位置以外の残りの位置ということで、決定することが可能となる。
図12は、TCR回路に断線が生じている場合の回路状態を示す図である。図12では、例えばMarried_pair_#2の車両No.wwwwと車両No.xxxxとの間の断線による導通不良を一例として示している。この場合、図6に示した自動連結器が導通不良の場合と同様な状況となり、第1の計測電圧V1および第2の計測電圧V2が48Vのグループ(グループA)と、0Vのグループ(グループB)とに区分することができる。
11 車両群
12 自動連結器
17,17a,17b 伝送線
20 列車編成認識装置
21 TCR回路
22 制御部
31 直流電圧源
32 電流源
33,33a,33b スイッチ
34,34a,34b 抵抗
35 電圧検出器
41 列車端検知スイッチ
Claims (16)
- 単一車両または複数の車両である車両群を単位として複数の車両が連結されて構成される列車の編成を認識する列車編成認識システムにおいて、
前記車両群の両端部に具備され、その端部に他の前記車両群が連結されているときには接点が開き、その端部に他の前記車両群が連結されていないときには接点が閉じる列車端検知スイッチと、
前記列車内に引き通される一対の伝送線であって、前記車両群の両端部において、一方の伝送線に前記列車端検知スイッチの一端が接続され、もう一方の伝送線に前記列車端検知スイッチのもう一端が接続される一対の伝送線と、
車両ごとに具備され、列車の編成を認識する列車編成認識装置と、
を備え、
列車内において1つの前記列車編成認識装置が他の列車編成認識装置を制御し、
前記列車編成認識装置は、
直流を出力する電源と、
前記一対の伝送線のそれぞれに挿入されて前記一対の伝送線の間に前記電源を挿入し、かつ、前記一対の伝送線を分断するか、前記電源を挿入しないかを切り替える第1および第2の切替スイッチと、
前記一対の伝送線の少なくとも一方に挿入された抵抗器と、
前記抵抗器の両端において前記一対の伝送線間の電圧をそれぞれ計測する電圧検出器と、
前記電圧検出器が計測した電圧が入力されて列車の編成を認識し、前記一対の伝送線の間に挿入される前記電源を列車の中の1箇所にするように前記第1および第2の切替スイッチ制御する制御部と、
を備えたことを特徴とする列車編成認識システム。 - 前記制御部は、前記列車端検知スイッチが閉じている何れかの車両において、前記電源を前記一対の伝送線の間に挿入することを特徴とする請求項1に記載の列車編成認識システム。
- 前記制御部は、前記各車両の電圧検出器が計測した計測電圧値から何らかの異常を検出した場合に、前記電源を挿入する箇所を変更することを繰り返し、各場合で得られた前記電圧検出器が計測した電圧により列車の編成を認識することを特徴とする請求項1に記載の列車編成認識システム。
- 前記電源は定電流電源であることを特徴とする請求項1に記載の列車編成認識システム。
- 前記一対の伝送線は、前記各車両群間を連結する自動連結器を介して接続されることを特徴とする請求項1に記載の列車編成認識システム。
- 前記列車端検知スイッチは、前記自動連結器と連動して動作するメカニカルなスイッチであることを特徴とする請求項1に記載の列車編成認識システム。
- 前記列車を構成する全ての車両の計測電圧値が零の場合、電源が起動されていた車両群とは反対の端部に位置する車両群のうちの、端部に他の車両群の車両が連結されていない車両側の電源を起動することを特徴とする請求項1に記載の列車編成認識システム。
- 前記制御部は、前記各車両の電圧検出器が計測した計測電圧値を比較して故障箇所を特定するとともに、前記計測電圧値による比較結果および該特定された故障箇所の情報に基づき、前記自動連結器の導通不良、前記列車端検知スイッチでの導通不良、前記電源の故障、前記電圧計測器の故障、および前記伝送線の断線のうちの何れか一つの故障原因を特定することを特徴とする請求項3に記載の列車編成認識システム。
- 単一車両または複数の車両である車両群を単位として複数の車両が連結されて構成される列車の編成を認識し、前記車両群の両端部には、その端部に他の前記車両群が連結されているときには接点が開き、その端部に他の前記車両群が連結されていないときには接点が閉じる列車端検知スイッチを具備する列車編成認識システムであって、前記車両ごとに備えられる列車編成認識装置において、
直流を出力する電源と、
前記列車内に引き通される一対の伝送路であって、前記車両群の両端部において、一方の伝送線に前記列車端検知スイッチの一端が接続され、もう一方の伝送線に前記列車端検知スイッチのもう一端が接続される一対の伝送路のそれぞれに挿入されて前記一対の伝送線の間に前記電源を挿入し、かつ、前記一対の伝送線を分断するか、前記電源を挿入しないかを切り替える第1および第2の切替スイッチと、
前記一対の伝送線の少なくとも一方に挿入された抵抗器と、
前記抵抗器の両端において前記一対の伝送線間の電圧をそれぞれ計測する電圧検出器と、
前記電圧検出器が計測した電圧が入力されて列車の編成を認識し、前記一対の伝送線の間に挿入される前記電源を列車の中の1箇所にするように前記第1および第2の切替スイッチ制御する制御部と、
を備え、
この列車編成認識装置は、列車内において1つが他のものを制御することを特徴とする列車編成認識装置。 - 前記制御部は、前記列車端検知スイッチが閉じている何れかの車両において、前記電源を前記一対の伝送線の間に挿入することを特徴とする請求項9に記載の列車編成認識装置。
- 前記制御部は、前記各車両の電圧検出器が計測した計測電圧値から何らかの異常を検出した場合に、前記電源を挿入する箇所を変更することを繰り返し、各場合で得られた前記電圧検出器が計測した電圧により列車の編成を認識することを特徴とする請求項9に記載の列車編成認識装置。
- 前記電源は定電流電源であることを特徴とする請求項9に記載の列車編成認識装置。
- 前記一対の伝送線は、前記各車両群間を連結する自動連結器を介して接続されることを特徴とする請求項9に記載の列車編成認識装置。
- 前記列車端検知スイッチは、前記自動連結器と連動して動作するメカニカルなスイッチであることを特徴とする請求項9に記載の列車編成認識装置。
- 前記列車を構成する全ての車両の計測電圧値が零の場合、電源が起動されていた車両群とは反対の端部に位置する車両群のうちの、端部に他の所領群の車両が連結されていない車両側の電源を起動することを特徴とする請求項9に記載の列車編成認識装置。
- 前記制御部は、前記各車両の電圧検出器が計測した計測電圧値を比較して故障箇所を特定するとともに、前記計測電圧値による比較結果および該特定された故障箇所の情報に基づき、前記自動連結器の導通不良、前記列車端検知スイッチでの導通不良、前記電源の故障、前記電圧計測器の故障、および前記伝送線の断線のうちの何れか一つの故障原因を特定することを特徴とする請求項11に記載の列車編成認識装置。
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