JP2001088704A - 車両制御用信号伝送装置 - Google Patents

車両制御用信号伝送装置

Info

Publication number
JP2001088704A
JP2001088704A JP27310299A JP27310299A JP2001088704A JP 2001088704 A JP2001088704 A JP 2001088704A JP 27310299 A JP27310299 A JP 27310299A JP 27310299 A JP27310299 A JP 27310299A JP 2001088704 A JP2001088704 A JP 2001088704A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
link unit
specific
unit
specific vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27310299A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Kato
真一 加藤
Hidetoshi Ishizuka
秀俊 石塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niigata Engineering Co Ltd
Original Assignee
Niigata Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Niigata Engineering Co Ltd filed Critical Niigata Engineering Co Ltd
Priority to JP27310299A priority Critical patent/JP2001088704A/ja
Publication of JP2001088704A publication Critical patent/JP2001088704A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02T90/10Technologies relating to charging of electric vehicles
    • Y02T90/16Information or communication technologies improving the operation of electric vehicles

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両制御用信号伝送装置において、号車番号
の設定、通信局番の設定及び編成伝送路の構築に当たっ
て、人手による操作を不要とする。 【解決手段】 車両制御用信号伝送装置は、補助伝送路
3a,3b,・・・を介して隣接車両との信号の送受を
行うI/Oリンクユニット2a,2b,・・・と、編成
伝送信号の送受を行うデータリンクユニット1a,1
b,・・・と、制御手段7a,7b,・・・とを有し、
制御手段7a,7b,・・・は、I/Oリンクユニット
2a,2b,・・・による接続確認信号の受信の態様に
応じて、任意の特定車両が先頭車両であるか、中間車両
であるか、あるいは後尾車両であるかを判定し、特定車
両の号車番号及び通信局番号を設定する号車番号及び通
信局番設定制御部と、編成車両数設定制御部と、すべて
の編成車両との間で編成伝送信号の送受を行わせる編成
主伝送制御部とを有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、任意の編成車両数
の編成車両に対して、編成後直ちに先頭車両から後尾車
両までの各車両に対し自動的に号車番号及び伝送装置の
局番号を設定し、迅速かつ確実に各車両に編成伝送信号
の送受を行わせることができるようにした、車両制御用
信号伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電車用伝送装置として、号車番号
をハード機器におけるスイッチを用いて設定し、そのデ
ータに基づいて編成車両の編成構成を認識するようにし
た電車用伝送装置や、ある一定の編成パターンにより組
まれているモニター伝送装置を有するようにした電車用
伝送装置が知られている。また、例えば特開平2−23
0842号公報及び特開平1−274602号公報に
は、伝送装置においてアドレスを自動設定方式により設
定するようにした伝送装置が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようにハード機器におけるスイッチを用いて号車番号を
設定し、そのデータに基づいて編成車両の編成構成を認
識するようにした従来の電車用伝送装置や、ある一定の
編成パターンにより組まれているモニター伝送装置を有
するようにした従来の電車用伝送装置においては、以下
のような問題点がある。すなわち、車両編成内のハード
ウエア構成について見るに、車両毎に電車の型式によっ
てモニター装置内の基板構成が異なり、例えば一定の編
成パターンを崩すような1車両単位の編成替えを行おう
とすると、その都度ソフトウエアの変更をしなければな
らない等の不都合があり、結局一定の編成パターンを単
位とする編成換えすなわち一定の編成パターンを単位と
する車両の連結や解放には対応することができても、1
車両単位の編成替えには対応することができない。しか
も、表示装置すなわちディスプレイ装置が取付けられた
車両を伝送装置の親車両と定めて車両制御用の信号を伝
送するようにしているため、表示装置すなわちディスプ
レイ装置のある車両がなくなると、自動再編成認識によ
る通信が成立しなくなってしまう。さらに、通信局番を
人手により設定する操作が必要であり、一定の編成パタ
ーン内で、ハードスイッチによる号車番号や通信の局番
を設定する必要がある。また、特開平2−230842
号公報に記載された伝送用アドレス自動設定方式におい
ては、操作員によって親局を選択し、アドレス番号を人
手により入力しなければならない等の人手の手間が必要
とされ、また特開平1−274602号公報に記載され
たアドレス設定方式においては、マン・マシンインター
フェース装置による初期設定が必要で、やはり人手によ
る設定の手間が必要である。
【0004】そこで、本発明は、伝送装置において号車
番号や通信局番の設定に当たって人手による操作が必要
なハードウエア機器を完全に不要とするようにし、電源
投入時及び車両編成の変更時における通信局番すなわち
伝送局番の設定を完全に自動的に実施することができる
ようにし、人的操作ミスを皆無にし高信頼性を確保しつ
つ制御を遂行することができるようにし、隣接の連結車
両がなく通信する相手がいない場合であっても自動的に
伝送路の終端判別を行って適切に信号処理の作動を行う
ことができるようにし、そうすることによって1車両単
位の編成換えを可能とするとともに1車両運行の車両制
御を行うことができるようにし、さまざまな車種に対応
して車種に無関係なハードウエア構成により車両の編成
状態の自動認識を行うことができるようにし、車両編成
順番号である号車番号を情報伝送路である編成伝送路の
局番として自動割付けして、電源立ち上げ時や編成車両
の分割併合すなわち分離連結による車両編成状態の変化
時に対応した伝送システムの構築及び再構築を完全に自
動化することができるようにし、データリンクユニット
に伝送局番が与えられるとデータ伝送路を自動的に確立
し自動的に編成内の車両間で編成伝送手段によるデータ
リンクを実行することができるようにし、コンピュータ
データリンクを利用して車両の編成替え毎に全自動で伝
送システムを再構築し伝送システムの動作を継続するこ
とができるようにした、車両制御用信号伝送装置を提供
しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明の車両制御用信号伝送装置は、任意に特定さ
れた特定車両の一端側に他車両が連結されると同特定車
両と同一端側に連結された他車両との間に形成された一
端側補助伝送路を介して信号の送受を行い、上記特定車
両の他端側に他車両が連結されると同特定車両と同他端
側に連結された他車両との間に形成された他端側補助伝
送路を介して信号の送受を行うI/Oリンクユニット
と、上記特定車両の一端側及び他端側のいずれにも他車
両が連結されていないときは主伝送路に対しオフ状態に
保たれているが上記特定車両の一端側及び他端側の少な
くとも一方に他車両が連結され編成車両数が確認される
と同連結されたすべての編成車両を通して形成された編
成主伝送路に対しオン状態となり同編成主伝送路を介し
てすべての編成車両との間で編成伝送信号の送受を行う
データリンクユニットと、車両毎に設けられ同車両毎に
上記I/Oリンクユニット及び上記データリンクユニッ
トから送られた信号に基づいてデータの記憶並びに同デ
ータに基づく演算及び判断を行い、上記車両毎に上記I
/Oリンクユニット及び上記データリンクユニットの作
動を制御する制御手段とを有し、上記I/Oリンクユニ
ットが、上記特定車両の上記一端側に他車両が連結され
ると上記一端側補助伝送路を介して同一端側隣接他車両
へ接続確認信号を送る一方同一端側隣接他車両からの接
続確認信号を受信し、上記特定車両の上記他端側に他車
両が連結されると上記他端側補助伝送路を介して同他端
側隣接他車両へ接続確認信号を送る一方同他端側隣接他
車両からの接続確認信号を受信し、上記制御手段が、上
記I/Oリンクユニットによる接続確認信号の受信の態
様に応じて上記特定車両が先頭車両であるか、中間車両
であるか、あるいは後尾車両であるかを判定し、同特定
車両が先頭車両である場合には同特定車両の号車番号と
して一つの序数番号を設定するとともに同特定車両の上
記データリンクユニットの局番号を設定し、同時に同序
数番号の値に1を加えた序数値を後続の他端側隣接車両
へ送信し、同特定車両が中間車両である場合には、同特
定車両の一端側隣接車両から送られた上記序数値を同特
定車両の号車番号として設定するとともに同特定車両の
上記データリンクユニットの局番号として同一端側のい
ずれの車両のデータリンクユニットの局番号とも異なる
大きさの数値の局番号を設定し、同時に同一端側隣接車
両から送られた序数番号の値に1を加えた序数値を後続
の他端側隣接車両へ送信し、同特定車両が後尾車両であ
る場合には、同特定車両の一端側隣接車両から送られた
上記序数値を同特定車両の号車番号として設定するとと
もに同特定車両の上記データリンクユニットの局番号と
して同一端側のいずれの車両のデータリンクユニットの
局番号とも異なる大きさの数値の局番号を設定する号車
番号及び通信局番設定制御部と、上記特定車両が後尾車
両であると判定されたとき、同特定車両が受信した序数
値に基づいて編成車両数を算定し、算定した同編成車両
数を上記一端側隣接車両へ送信する編成車両数設定制御
部と、同編成車両数設定制御部による編成車両数の設定
後に上記データリンクユニットに上記編成主伝送路を介
してすべての編成車両との間で編成伝送信号の送受を行
わせる編成主伝送制御部とを少なくとも有している。
【0006】また、本発明の車両制御用信号伝送装置
は、任意に特定された特定車両の一端側に他車両が連結
されると同特定車両と同一端側に連結された他車両との
間に形成された一端側補助伝送路を介して信号の送受を
行う第1のI/Oリンクユニットと、上記特定車両の他
端側に他車両が連結されると同特定車両と同他端側に連
結された他車両との間に形成された他端側補助伝送路を
介して信号の送受を行う第2のI/Oリンクユニット
と、上記特定車両の一端側及び他端側のいずれにも他車
両が連結されていないときは主伝送路に対しオフ状態に
保たれているが上記特定車両の一端側及び他端側の少な
くとも一方に他車両が連結され編成車両数が確認される
と同連結されたすべての編成車両を通して形成された編
成主伝送路に対しオン状態となり同編成主伝送路を介し
てすべての編成車両との間で編成伝送信号の送受を行う
データリンクユニットと、車両毎に設けられ同車両毎に
上記第1のI/Oリンクユニット、上記第2のI/Oリ
ンクユニット及び上記データリンクユニットから送られ
た信号に基づいてデータの記憶並びに同データに基づく
演算及び判断を行い、上記車両毎に上記第1のI/Oリ
ンクユニット、上記第2のI/Oリンクユニット及び上
記データリンクユニットの作動を制御する制御手段とを
有し、上記第1のI/Oリンクユニットが、上記特定車
両の上記一端側に他車両が連結されると上記一端側補助
伝送路を介して同一端側隣接他車両へ接続確認信号を送
る一方同一端側隣接他車両からの接続確認信号を受信
し、上記第2のI/Oリンクユニットが、上記特定車両
の上記他端側に他車両が連結されると上記他端側補助伝
送路を介して同他端側隣接他車両へ接続確認信号を送る
一方同他端側隣接他車両からの接続確認信号を受信し、
上記制御手段が、上記第1のI/Oリンクユニット及び
上記第2のI/Oリンクユニットのうち上記第2のI/
Oリンクユニットのみが接続確認信号を受信したときは
上記特定車両が先頭車両であると判定し、同特定車両の
号車番号として一つの序数番号を設定するとともに同特
定車両の上記データリンクユニットの局番号を設定し、
同時に同序数番号の値に1を加えた序数値を上記第2の
I/Oリンクユニット及び上記他端側補助伝送路を介し
て後続の他端側隣接車両へ送信し、上記特定車両の上記
第1のI/Oリンクユニット及び上記第2のI/Oリン
クユニットの両方が接続確認信号を受信したときは同特
定車両が中間車両であると判定し、上記一端側補助伝送
路及び上記第1のI/Oリンクユニットを介して受信し
た序数値を同特定車両の号車番号として設定するととも
に同特定車両の上記データリンクユニットの局番号とし
て同一端側のいずれの車両のデータリンクユニットの局
番号とも異なる大きさの数値の局番号を設定し、同時に
同一端側補助伝送路及び同第1のI/Oリンクユニット
を介して受信した序数番号の値に1を加えた序数値を上
記第2のI/Oリンクユニット及び上記他端側補助伝送
路を介して後続の他端側隣接車両へ送信し、上記第1の
I/Oリンクユニット及び上記第2のI/Oリンクユニ
ットのうち上記第1のI/Oリンクユニットのみが接続
確認信号を受信したときは同特定車両が後尾車両である
と判定し、上記一端側補助伝送路及び上記第1のI/O
リンクユニットを介して受信した序数値を同特定車両の
号車番号として設定するとともに同特定車両の上記デー
タリンクユニットの局番号として同一端側のいずれの車
両のデータリンクユニットの局番号とも異なる大きさの
数値の局番号を設定する号車番号及び通信局番設定制御
部と、上記第1のI/Oリンクユニット及び上記第2の
I/Oリンクユニットのうち上記第1のI/Oリンクユ
ニットのみが接続確認信号を受信し上記特定車両が後尾
車両であると判定したときは、上記一端側補助伝送路及
び上記第1のI/Oリンクユニットを介して受信した序
数値に基づいて編成車両数を算定し、算定した同編成車
両数を同後尾車両の上記第1のI/Oリンクユニット及
び上記一端側補助伝送路を介して上記一端側隣接車両へ
送信し、上記特定車両の上記第1のI/Oリンクユニッ
ト及び上記第2のI/Oリンクユニットの両方が接続確
認信号を受信し同特定車両が中間車両であると判定した
ときは、上記他端側補助伝送路及び上記第2のI/Oリ
ンクユニットを介して受信した後続車両からの編成車両
数を上記第1のI/Oリンクユニット及び上記一端側補
助伝送路を介して先頭側の上記一端側隣接車両へ送信す
る編成車両数設定制御部と、同編成車両数設定制御部に
よる編成車両数の設定後に上記データリンクユニットに
上記編成主伝送路を介してすべての編成車両との間で編
成伝送信号の送受を行わせる編成主伝送制御部とを少な
くとも有している。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態について説明する。図1は本発明の一実施の形態に
係る車両毎の車両制御用信号伝送装置と各車両制御用信
号伝送装置の相互接続による伝送路形成の態様を示す全
体構成図、図2は図1の実施の形態に係る車両制御用信
号伝送装置のさらに詳細な構成の一例及び各車両制御用
信号伝送装置の相互接続による編成伝送路形成のための
回路構成の一例を示す全体構成図、図3は図2の実施の
形態に係る各車両制御用信号伝送装置への電源投入前の
伝送路の状態を示す伝送路構成図、図4は図2の実施の
形態に係る各車両制御用信号伝送装置に電源を投入した
際の編成伝送路の形成過程における各車両制御用信号伝
送装置の経時動作説明図、図5は図2の実施の形態に係
る各車両制御用信号伝送装置の相互接続による編成伝送
路の形成後の状態を示す伝送路構成図、図6は図5の編
成伝送路が編成車両の分離に伴って分割される際の各車
両制御用信号伝送装置の経時動作説明図、図7は図5の
編成伝送路が編成車両の分離に伴って分割された後の状
態を示す伝送路構成図、図8は車両編成が相互に連結さ
れる際の各車両制御用信号伝送装置の経時動作説明図で
ある。
【0008】まず図1において、各車両制御用信号伝送
装置a,b,・・・nは、通常それぞれ車両に1装置ず
つ配備され、任意の1車両が他の任意の1車両と連結さ
れると、互いに連結された車両にそれぞれ配備された車
両制御用信号伝送装置も、相互に電気的に接続されて連
携作動を開始する。
【0009】図1に示すように、車両制御用信号伝送装
置aは、I/Oリンクユニット2aと、データリンクユ
ニット1aと、コンピュータによる中央処理装置すなわ
ちCPUにより構成される制御手段7aとを有し、車両
制御用信号伝送装置bは、I/Oリンクユニット2b
と、データリンクユニット1bと、CPUにより構成さ
れる制御手段7bとを有し、同じく車両制御用信号伝送
装置nは、I/Oリンクユニット2nと、データリンク
ユニット1nと、CPUにより構成される制御手段7n
とを有する。
【0010】図1において、I/Oリンクユニット2
a,2b,・・・2nは、任意に特定された特定車両の
一端側に他車両が連結されると同特定車両と同一端側に
連結された他車両との間に形成された一端側補助伝送路
3a,3b,・・・3nを介して信号の送受を行い、上
記特定車両の他端側に他車両が連結されると同特定車両
と同他端側に連結された他車両との間に形成された他端
側補助伝送路3b,・・・3n,3(n+1)を介して
信号の送受を行う。
【0011】また図1において、データリンクユニット
1a,1b,・・・1nは、任意に特定された特定車両
の一端側及び他端側のいずれにも他車両が連結されてい
ないときは主伝送路4に対しオフ状態に保たれている
が、特定車両の一端側及び他端側の少なくとも一方に他
車両が連結され編成車両数が確認されると同連結された
すべての編成車両を通して形成された編成主伝送路4に
対しオン状態となり同編成主伝送路4を介してすべての
編成車両との間で編成伝送信号の送受を行う。
【0012】さらに図1において、制御手段7a,7
b,・・・7nは、車両毎に設けられ同車両毎にI/O
リンクユニット2a,2b,・・・2n及びデータリン
クユニット1a,1b,・・・1nから送られた信号に
基づいてデータの記憶並びに同データに基づく演算及び
判断を行い、車両毎に上記I/Oリンクユニット2a,
2b,・・・2n及び上記データリンクユニット1a,
1b,・・・1nの作動を制御する。
【0013】図1に示されたコンピュータによる中央処
理装置すなわちCPUにより構成される制御手段7a,
7b,・・・7nは、それぞれ局番設定制御部と、編成
車両数設定制御部と、編成主伝送制御部とを有する。
【0014】図1の各制御手段7a,7b,・・・7n
の上記局番設定制御部は、上記I/Oリンクユニット2
a,2b,・・・2nが、上記特定車両の上記一端側に
他車両が連結されると上記一端側補助伝送路3a,3
b,・・・3nを介して同一端側隣接他車両へ接続確認
信号を送る一方、同一端側隣接他車両からの接続確認信
号を受信し、上記特定車両の上記他端側に他車両が連結
されると上記他端側補助伝送路3b,・・・3n,3
(n+1)を介して同他端側隣接他車両へ接続確認信号
を送る一方、同他端側隣接他車両からの接続確認信号を
受信する。次に、各制御手段7a,7b,・・・7nの
上記局番設定制御部は、上記I/Oリンクユニット2
a,2b,・・・2nによる接続確認信号の受信の態様
に応じて上記特定車両が先頭車両であるか、中間車両で
あるか、あるいは後尾車両であるかを判定し、同特定車
両が先頭車両であると判定した場合には同特定車両の号
車番号及び同特定車両の上記データリンクユニット1
a,1b,・・・1nの局番号として最小の序数番号を
設定するとともに同最小の序数番号の値に1を加えた序
数値を後続の他端側隣接車両へ送信し、同特定車両が中
間車両である場合には、同特定車両の一端側隣接車両か
ら送られた上記序数値を同特定車両の号車番号及び同特
定車両の上記データリンクユニット1a,1b,・・・
1nの局番号として設定するとともに、同一端側隣接車
両から送られた序数番号の値に1を加えた序数値を後続
の他端側隣接車両へ送信し、同特定車両が後尾車両であ
ると判定した場合には、同特定車両の一端側隣接車両か
ら送られた上記序数値を同特定車両の号車番号及び同特
定車両の上記データリンクユニット1a,1b,・・・
1nの局番号として設定する。
【0015】図1の各制御手段7a,7b,・・・7n
の上記編成車両数設定制御部は、上記特定車両が後尾車
両であると判定されたとき、同特定車両が受信した序数
値に基づいて編成車両数を算定し、算定した同編成車両
数を上記一端側隣接車両へ送信する。
【0016】図1の各制御手段7a,7b,・・・7n
の上記編成主伝送制御部は、上記編成車両数設定部によ
る編成車両数の設定後に、上記データリンクユニット1
a,1b,・・・1nに上記編成主伝送路4を介してす
べての編成車両との間で編成伝送信号の送受を行わせ
る。
【0017】図1の車両制御用信号伝送装置について、
さらに分かり易くして説明すると、各車両制御用信号伝
送装置a,b,・・・n毎に、互いに同一の構成を有す
る編成伝送手段としてのデータリンクユニット1a,1
b,・・・1nと、同じく互いに同一の構成を有する編
成情報検出手段としてのI/Oリンクユニット2a,2
b,・・・2nとが配設され、車両が連結されると、編
成情報検出手段としての各I/Oリンクユニット2a,
2b,・・・2n間が、マルチドロップ配線の主伝送路
4により接続される一方、互いに隣接する各車両の編成
伝送手段としてのデータリンクユニット1a,1b,・
・・1nが、補助伝送路3a,3b,・・・3nにより
接続される。
【0018】図1において、編成情報検出手段としての
各I/Oリンクユニット2a,2b,・・・2nにより
得た号車番号から、各制御手段7a,7b,・・・7n
を介して、編成伝送手段としてのデータリンクユニット
1a,1b,・・・1nにおいて通信局番が設定され、
主伝送路4が作動状態となり、各車両制御用信号伝送装
置a,b,・・・nのデータリンクが形成される。編成
情報検出手段としての各I/Oリンクユニット2a,2
b,・・・2nは、互いに隣接した各I/Oリンクユニ
ット2a,2b,・・・2n間で車両制御用信号伝送装
置a,b,・・・nの有無、したがって隣接する車両の
有無を監視し、車両制御用信号伝送装置a,b,・・・
nの接続台数を自動認識し、編成伝送手段としてのデー
タリンクユニット1a,1b,・・・1nと共に、二重
系の通信システムを構成する。
【0019】図1の各車両制御用信号伝送装置a,b,
・・・nの電源を投入すると、各車両制御用信号伝送装
置a,b,・・・nのシーケンスプログラムが起動し、
補助伝送路3a,3b,・・・3n及び主伝送路4によ
り形成される伝送路の構築の動作が開始する。
【0020】図1において、まず補助伝送路3a,3
b,・・・3n,3(n+1)により隣接する車両制御
用信号伝送装置a,b,・・・nの有無を確認し、車両
制御用信号伝送装置a,b,・・・n自体が一番端であ
るか、あるいは中間に位置しているのかを各制御手段7
a,7b,・・・7nにより判定する。編成情報検出手
段としての各I/Oリンクユニット2a,2b,・・・
2nの接続状態から、車両制御用信号伝送装置a,b,
・・・n自体が先頭車両に位置していると自動的に判定
したとき、例えば車両制御用信号伝送装置aが先頭車両
に位置しているものと制御手段7aが自動的に判定した
ときは、車両制御用信号伝送装置aは号車番号01番を
発番し、この号車番号01番を自車両の番号として設定
すると同時に、この号車番号01番の数値01に1を加
えた値を補助伝送路3aを介して後続して隣接する車両
制御用信号伝送装置bへリンク伝送する。
【0021】図1において、編成情報検出手段としての
各I/Oリンクユニット2a,2b,・・・2nの接続
状態から、車両制御用信号伝送装置a,b,・・・n自
体が後尾車両に位置していると自動的に判定したとき、
例えば車両制御用信号伝送装置nが後尾車両に位置して
いるものと制御手段7nが自動的に判定したときは、制
御手段7nは前隣の車両の車両制御用信号伝送装置から
送られた号車番号nを自車両の番号として設定すると同
時に編成車両数が自車両の号車番号nの値と等しい数値
の編成車両数nであると認識する。
【0022】図1において、後尾車両の車両制御用信号
伝送装置nは、続いて編成車両数nをリンクデータとし
て設定し補助伝送路3nを通して前隣の車両の車両制御
用信号伝送装置へ送り、同様にして各車両の車両制御用
信号伝送装置a,b,・・・nが、それぞれ順次前隣の
車両の車両制御用信号伝送装置a,b,・・・nへ、リ
ンクデータとしての編成車両数nを送り、このようにし
て瞬時に編成車両の全車両制御用信号伝送装置a,b,
・・・nにおいて編成車両数nが設定される。各車両制
御用信号伝送装置a,b,・・・nにおいては、設定さ
れた自車両の号車番号と等しい数値の通信局番が、各車
両制御用信号伝送装置a,b,・・・nにおける編成伝
送手段としてのデータリンクユニット1a,1b,・・
・1nの通信局番として自動的に設定される。
【0023】図1において、編成情報検出手段としての
各I/Oリンクユニット2a,2b,・・・2nは、相
互に接続確認信号をリンクさせており、この接続確認信
号が途中で認識されなくなると、制御手段7a,7b,
・・・7nによる判定によって、隣接の車両制御用信号
伝送装置a,b,・・・nとの間の補助伝送路3a,3
b,・・・3n,3(n+1)が切り離されたと判断さ
れ、切り離された車両グループ毎に、各車両制御用信号
伝送装置a,b,・・・nは、直ちに、改めて編成情報
の確認、車両の号車番号及びデータリンクユニットの局
番号の設定、各車両グループ毎の編成車両数の設定の動
作に入る。その際、切り離されて分割された後の車両グ
ループにおけるデータリンクユニットの局番号の設定に
おいては、切り離される前のデータリンクユニットの局
番号が、切り離されて分割された後の各車両グループを
通して二重局番となることはないので、切り離される前
のデータリンクユニットの局番号をそのまま継続して使
用するようにすることもできる。
【0024】図1において、上述のように編成車両が切
り離され分割された場合とは逆に、それまで接続されて
いなかった補助伝送路3a,3b,・・・3n,3(n
+1)が接続された場合においては、接続された補助伝
送路3a,3b,・・・3n,3(n+1)に接続する
I/Oリンクユニット2a,2b,・・・2nが作動し
て全編成車両の車両制御用信号伝送装置a,b,・・・
nに対し編成変更命令を送信し、新たに編成された編成
車両に対し、各車両制御用信号伝送装置a,b,・・・
nが、直ちに改めて編成情報の確認、車両の号車番号及
びデータリンクユニットの局番号の設定、各車両グルー
プ毎の編成車両数の設定の動作に入る。
【0025】図1において、車両が単独すなわち1両の
みであるときには、当該車両の車両制御用信号伝送装置
が前隣の車両制御用信号伝送装置も、後隣の車両制御用
信号伝送装置も認識しないので、当該車両の車両制御用
信号伝送装置は、車両編成の特別の場合として、直ちに
自動的に車両の号車番号1及びデータリンクユニットの
局番号1を設定し、編成車両数1を設定する。
【0026】図1に示した編成伝送手段としてのデータ
リンクユニット1a,1b,・・・1n及び編成情報検
出手段としての各I/Oリンクユニット2a,2b,・
・・2nには、自動的に通信を行うハードウエアが搭載
され、制御手段7a,7b,・・・7nには制御のため
のソフトウエアが組み込まれているため、編成車両に対
し、編成伝送手段としてのデータリンクユニット1a,
1b,・・・1n、編成情報検出手段としての各I/O
リンクユニット2a,2b,・・・2n、及び制御手段
7a,7b,・・・7nの外にリンク通信のための特別
のソフトウエアは必要としない。
【0027】次に図2において、車両Vaには車両制御
用信号伝送装置Oaが配備され、車両Vbには車両制御
用信号伝送装置Obが配備され、車両Vcには車両制御
用信号伝送装置Ocが配備され、このように各車両V
a,Vb,Vcには車両制御用信号伝送装置Oa,O
b,Ocがそれぞれ1装置ずつ配備されており、任意の
1車両が他の任意の1車両と連結されると、互いに連結
された車両にそれぞれ配備された車両制御用信号伝送装
置Oa,Ob,Ocも、相互に電気的に接続されて連携
作動を開始する。
【0028】図2に示すように、車両制御用信号伝送装
置Oaは、第1のI/Oリンクユニット2aa、第2の
I/Oリンクユニット2ab、データリンクユニット1
a、及びコンピュータによる中央処理装置すなわちCP
Uにより構成される制御手段7aを有し、また車両制御
用信号伝送装置Obは、第1のI/Oリンクユニット2
ba、第2のI/Oリンクユニット2bb、データリン
クユニット1b及びコンピュータによる中央処理装置す
なわちCPUにより構成される制御手段7bを有し、さ
らにまた車両制御用信号伝送装置Ocは、第1のI/O
リンクユニット2ca、第2のI/Oリンクユニット2
cb、データリンクユニット1c及びコンピュータによ
る中央処理装置すなわちCPUにより構成される制御手
段7cを有する。
【0029】図2において、第1のI/Oリンクユニッ
ト2aa,2ba,2caは、任意に特定された特定車
両の一端側に他車両が連結されると同特定車両と同一端
側に連結された他車両との間に形成された一端側補助伝
送路3a,3b,3cを介して信号の送受を行い、同一
端側隣接他車両へ接続確認信号を送る一方、同一端側隣
接他車両からの接続確認信号を受信する。
【0030】また図2において、第2のI/Oリンクユ
ニット2ab,2bb,2cbは、任意に特定された特
定車両の他端側に他車両が連結されると同特定車両と同
他端側に連結された他車両との間に形成された他端側補
助伝送路3b,3c,3dを介して信号の送受を行い、
第2のI/Oリンクユニット2ab,2bb,2cb
が、上記特定車両の上記他端側に他車両が連結されると
他端側補助伝送路3b,3c,3dを介して同他端側隣
接他車両へ接続確認信号を送る一方同他端側隣接他車両
からの接続確認信号を受信する。
【0031】さらに図2において、データリンクユニッ
ト1a,1b,1cは、任意に特定された特定車両の一
端側及び他端側のいずれにも他車両が連結されていない
ときは主伝送路4a,4b,4c,4dに対しオフ状態
に保たれているが同特定車両の一端側及び他端側の少な
くとも一方に他車両が連結され編成車両数が確認される
と連結されたすべての編成車両を通して形成された編成
主伝送路4a,4b,4c,4dに対しオン状態となり
同編成主伝送路4a,4b,4c,4dを介してすべて
の編成車両との間で編成伝送信号の送受を行う。
【0032】図2において、各制御手段7a,7b,7
cは、車両Va,Vb,Vc毎に設けられ、車両Va,
Vb,Vc毎に第1のI/Oリンクユニット2aa,2
ba,2ca、第2のI/Oリンクユニット2ab,2
bb,2cb及びデータリンクユニット1a,1b,1
cから送られた信号に基づいて、データの記憶並びに同
データに基づく演算及び判断を行い、車両Va,Vb,
Vc毎に第1のI/Oリンクユニット2aa,2ba,
2ca、第2のI/Oリンクユニット2ab,2bb,
2cb及び上記データリンクユニット1a,1b,1c
の作動を制御する。
【0033】図2の各制御手段7a,7b,7cは、そ
れぞれ局番設定制御部と、編成車両数設定制御部と、編
成主伝送制御部とを有する。各制御手段7a,7b,7
cの局番設定制御部は、第1のI/Oリンクユニット2
aa,2ba,2caが、任意に特定された特定車両の
一端側に他車両Va,Vb,Vcが連結されると同一端
側の補助伝送路3a,3b,3cを介して、同一端側隣
接他車両Va,Vb,Vcへ接続確認信号を送る一方、
同一端側隣接他車両Va,Vb,Vcからの接続確認信
号を受信し、第2のI/Oリンクユニット2ab,2b
b,2cbが、上記特定車両の他端側に他車両Va,V
b,Vcが連結されると他端側補助伝送路3b,3c,
3dを介して同他端側隣接他車両Va,Vb,Vcへ接
続確認信号を送る一方、同他端側隣接他車両Va,V
b,Vcからの接続確認信号を受信することによって、
上記制御手段7a,7b,7cが、第1のI/Oリンク
ユニット2aa,2ba,2ca及び第2のI/Oリン
クユニット2ab,2bb,2cbのうち第2のI/O
リンクユニット2ab,2bb,2cbのみが接続確認
信号を受信したときは、同特定車両が先頭車両であると
判定し、同特定車両の号車番号及び同特定車両のデータ
リンクユニット1a,1b,1cの局番号として最小の
序数番号を設定するとともに同最小の序数番号の値に1
を加えた序数値を、第2のI/Oリンクユニット2a
b,2bb,2cb及び他端側補助伝送路3b,3c,
3dを介して後続の他端側隣接車両Va,Vb,Vcへ
送信する。
【0034】また図2において、各制御手段7a,7
b,7cの上記局番設定制御部は、任意に特定された特
定車両の第1のI/Oリンクユニット2aa,2ba,
2ca及び第2のI/Oリンクユニット2ab,2b
b,2cbの両方が接続確認信号を受信したときは、同
特定車両が中間車両であると判定し、同特定車両の号車
番号及び同特定車両のデータリンクユニット1a,1
b,1cの局番号として一端側補助伝送路3a,3b,
3c及び第1のI/Oリンクユニット2aa,2ba,
2caを介して受信した序数値を、同特定車両の号車番
号及び同特定車両のデータリンクユニット1a,1b,
1cの局番号として設定するとともに、一端側補助伝送
路3a,3b,3c及び第1のI/Oリンクユニット2
aa,2ba,2caを介して受信した序数番号の値に
1を加えた序数値を第2のI/Oリンクユニット2a
b,2bb,2cb及び他端側補助伝送路3b,3c,
3dを介して、後続の他端側の隣接車両Va,Vb,V
cへ送信する。
【0035】さらに図2において、各制御手段7a,7
b,7cの上記局番設定制御部は、第1のI/Oリンク
ユニット2aa,2ba,2ca及び第2のI/Oリン
クユニット2ab,2bb,2cbのうち、同第1のI
/Oリンクユニット2aa,2ba,2caのみが接続
確認信号を受信したときは、上記特定車両が後尾車両で
あると判定し、一端側補助伝送路3a,3b,3c及び
第1のI/Oリンクユニット2aa,2ba,2caを
介して受信した序数値を、同特定車両の号車番号及び同
特定車両のデータリンクユニット1a,1b,1cの局
番号として設定する。
【0036】また図2において、各制御手段7a,7
b,7cの上記編成車両数設定制御部は、第1のI/O
リンクユニット2aa,2ba,2ca及び第2のI/
Oリンクユニット2ab,2bb,2cbのうち第1の
I/Oリンクユニット2aa,2ba,2caのみが接
続確認信号を受信し上記特定車両が後尾車両であると判
定したときは、一端側補助伝送路3a,3b,3c及び
第1のI/Oリンクユニット2aa,2ba,2caを
介して受信した序数値に基づいて編成車両数を算定し、
算定した同編成車両数を同後尾車両の第1のI/Oリン
クユニット2aa,2ba,2ca及び一端側補助伝送
路3a,3b,3cを介して一端側隣接車両Va,V
b,Vcへ送信し、同特定車両の第1のI/Oリンクユ
ニット2aa,2ba,2ca及び第2のI/Oリンク
ユニット2ab,2bb,2cbの両方が接続確認信号
を受信し同特定車両が中間車両であると判定したとき
は、他端側補助伝送路3b,3c,3d及び第2のI/
Oリンクユニット2ab,2bb,2cbを介して受信
した後続車両からの編成車両数を、第1のI/Oリンク
ユニット2aa,2ba,2ca及び一端側補助伝送路
3a,3b,3cを介して先頭側の一端側隣接車両V
a,Vb,Vcへ送信する。
【0037】さらに図2において、各制御手段7a,7
b,7cの上記編成主伝送制御部は、各制御手段7a,
7b,7cの上記編成車両数設定部による編成車両数の
設定後に上記データリンクユニット1a,1b,1c
に、編成主伝送路4a,4b,4c,4dを介して、す
べての編成車両Va,Vb,Vcとの間で編成伝送信号
の送受を行わせる。
【0038】図2の車両制御用信号伝送装置Oa,O
b,Ocについて、さらに分かり易くして説明する。デ
ータリンクユニット1a,1b,1cは、編成車両V
a,Vb,Vcを通して行われる編成主伝送を担当し、
各編成車両Va,Vb,Vcの各車両制御用信号伝送装
置Oa,Ob,Ocを通してマルチドロップ配線により
接続され、各編成車両Va,Vb,Vcの各車両制御用
信号伝送装置Oa,Ob,Ocの制御信号及びモニタ信
号を伝送し、各編成車両Va,Vb,Vcに共通の情報
を持つことができる。
【0039】図2に示した第1のI/Oリンクユニット
2aa,2ba,2ca及び第2のI/Oリンクユニッ
ト2ab,2bb,2cbは、車両Va,Vb,Vc間
の伝送を担当し、互いに隣接した車両Va,Vb,Vc
の各車両制御用信号伝送装置Oa,Ob,Oc間におい
て接続されるように構成され、隣接の車両Va,Vb,
Vcの有無を監視し、編成車両数を自動的に認識するた
めの機能を果たし、さらにデータリンクユニット1a,
1b,1cと共働して、通信の二重系システムを構成す
る。
【0040】図2に示した車両Va,Vb,Vc間の伝
送を担当する第1のI/Oリンクユニット2aa,2b
a,2ca及び第2のI/Oリンクユニット2ab,2
bb,2cbは、それぞれ通信先が自車両の前隣側であ
るのか、あるいは後隣側であるのかの判定を、あらかじ
め補助伝送路3a,3b,3c,3dを形成する電線の
接続状態によって判定するように決めておくことによ
り、第1のI/Oリンクユニット2aa,2ba,2c
aあるいは第2のI/Oリンクユニット2ab,2b
b,2cbの接続状態に応じて車両Va,Vb,Vcが
編成の車端にあるか否か、編成の車端にある場合には、
その車両Va,Vb,Vcが先頭車であるか、あるいは
後尾車であるか、を判別することができる。
【0041】編成認識動作、例えば、一連の編成情報の
確認、車両の号車番号及びデータリンクユニットの局番
号の設定、各車両グループ毎の編成車両数の設定の動作
は、各車両制御用信号伝送装置Oa,Ob,Ocへの電
源投入時、全補助伝送路3a,3b,3c,3dのうち
のいずれかの補助伝送路3a,3b,3c,3dの切り
離し時、他の車両の連結時に、その都度改めて実行され
る。
【0042】図2において、前後に隣接して連結される
車両Va,Vb,Vcのうち前隣車両の第2のI/Oリ
ンクユニット2ab,2bb,2cbと、後隣車両の第
1のI/Oリンクユニット2aa,2ba,2caと
は、相互に接続確認信号をリンクさせており、各車両制
御用信号伝送装置Oa,Ob,Ocに電源が投入される
と、各車両制御用信号伝送装置Oa,Ob,Ocは、直
ちに、編成情報の確認、車両の号車番号及びデータリン
クユニットの局番号の設定、各車両グループ毎の編成車
両数の設定の動作に入り、また、接続確認信号が途中で
認識されなくなると、制御手段7a,7b,7cによる
判定により、隣接の車両制御用信号伝送装置Oa,O
b,Ocとの間の補助伝送路3a,3b,3c,3dが
切り離されたと判断され、切り離された車両グループ毎
に、各車両制御用信号伝送装置Oa,Ob,Ocは、直
ちに改めて編成情報の確認、車両の号車番号及びデータ
リンクユニットの局番号の設定、各車両グループ毎の編
成車両数の設定の動作に入る。これとは逆に、単独の車
両あるいは編制された車両グループに他の単独の車両あ
るいは編制された車両グループが連結されることによっ
て、それまで切り離されていた補助伝送路3a,3b,
3c,3dが接続された場合においても、新たに編成さ
れた編成車両に対し、各車両制御用信号伝送装置Oa,
Ob,Ocは、直ちに、改めて編成情報の確認、車両の
号車番号及びデータリンクユニットの局番号の設定、各
車両グループ毎の編成車両数の設定の動作に入る。
【0043】図2において、車両が単独すなわち1両の
みであるときには、当該車両の車両制御用信号伝送装置
Oa,Ob,Ocが、前隣の車両制御用信号伝送装置O
a,Ob,Ocを認識しないとともに、後隣の車両制御
用信号伝送装置Oa,Ob,Ocをも認識しないので、
当該車両の車両制御用信号伝送装置Oa,Ob,Oc
は、車両編成の特別の場合として、直ちに自動的に車両
の号車番号1及びデータリンクユニットの局番号1を設
定し、編成車両数1を設定する。
【0044】図2に示すように、各車両制御用信号伝送
装置Oa,Ob,Ocのデータリンクユニット1a,1
b,1cは、それぞれ前隣車両Va,Vb,Vc側の主
伝送路4a,4b,4c,4dに対してそれぞれ断接作
動が行われるスイッチ6aa,6ba,6caを介して
主伝送路4a,4b,4c,4dに接続されるように構
成されている一方で、それぞれ後隣車両Va,Vb,V
c側の主伝送路4a,4b,4c,4dに対してそれぞ
れ断接作動が行われるスイッチ6ab,6bb,6cb
を介して主伝送路4a,4b,4c,4dに接続される
ように構成されている.
【0045】さらに図2に示すように、前隣車両Va,
Vb,Vc側の主伝送路4a,4b,4c,4dに対し
て、それぞれ断接作動が行われるスイッチ6aa,6b
a,6caは、前隣車両Va,Vb,Vcが切り離され
たとき、及び前隣車両Va,Vb,Vcが連結されてい
ないときには、対応するデータリンクユニット1a,1
b,1cを主伝送路4a,4b,4c,4dから切り離
して、それぞれ通信の先端となる終端抵抗としての対応
する抵抗ユニット5aa,5ba,5caを介して接地
される一方、後隣車両Va,Vb,Vc側の主伝送路4
a,4b,4c,4dに対してそれぞれ断接作動が行わ
れるスイッチ6ab,6bb,6cbは、後隣車両V
a,Vb,Vcが切り離されたとき及び後隣車両Va,
Vb,Vcが連結されていないときには、対応するデー
タリンクユニット1a,1b,1cを主伝送路4a,4
b,4c,4dから切り離して、それぞれ通信の先端と
なる終端抵抗としての対応する抵抗ユニット5ab,5
bb,5cbを介して接地される。
【0046】図2において、通常蓄電池により構成され
る各車両Va,Vb,Vcの電源が投入されると、直ち
に各車両Va,Vb,Vcに配備されている各車両制御
用信号伝送装置Oa,Ob,Ocのシーケンスプログラ
ムが起動し、補助伝送路3a,3b,3c及び主伝送路
4a〜4dにより形成される伝送路による編制通信シス
テムの構築のための動作が開始する。その際には、まず
第1のI/Oリンクユニット2aa,2ba,2ca及
び第2のI/Oリンクユニット2ab,2bb,2cb
が相互に接続されているところで通信が開始される。補
助伝送路3a,3b,3c,3dの通信の実効状態によ
って、隣接する車両Va,Vb,Vcの有無を確認し、
各車両制御用信号伝送装置Oa,Ob,Ocが、それぞ
れ自体が搭載された車両Va,Vb,Vcが一番端の車
両であるか、あるいは中間車両であるかを、各制御手段
7a,7b,7cにより判定する。
【0047】図2において、車両制御用信号伝送装置O
a,Ob,Oc、例えば車両制御用信号伝送装置Oa
が、自体が搭載された車両Vaが先頭に位置していると
自動的に判定したとき、車両制御用信号伝送装置Oa
は、数値01を号車番号として発番し、この号車番号0
1番を自車両Vaの号車番号として設定するとともに、
設定した自車両の号車番号01と等しい数値01を車両
制御用信号伝送装置Oaのデータリンクユニット1aの
通信局番として設定する。そしてこの号車番号01番の
数値01に1を加えた値である数値02を補助伝送路3
bを介して後続の隣接車両Vbの車両制御用信号伝送装
置Obへリンク伝送する。
【0048】図2の車両Vbの車両制御用信号伝送装置
Obが車両Vbを中間車両であると判定し、補助伝送路
3bを介して前隣車両Vaの車両制御用信号伝送装置O
aから数値02を受信すると、車両制御用信号伝送装置
Obは数値02を自車両Vbの号車番号として設定する
とともに、設定した自車両の号車番号02と等しい数値
02を車両制御用信号伝送装置Obのデータリンクユニ
ット1bの通信局番として設定する。そしてこの号車番
号02番の数値02に1を加えた値である数値03を、
補助伝送路3cを介して後続の隣接車両Vcの車両制御
用信号伝送装置Ocへリンク伝送する。
【0049】図2の車両Vcの車両制御用信号伝送装置
Ocが車両Vcを後尾車両であると判定し、補助伝送路
3cを介して前隣車両Vbの車両制御用信号伝送装置O
bから数値03を受信すると、車両制御用信号伝送装置
Ocは数値03を自車両Vcの号車番号として設定する
とともに、設定した自車両の号車番号03と等しい数値
03を車両制御用信号伝送装置Ocのデータリンクユニ
ット1cの通信局番として設定した上で、数値03を編
成車両数として認識する。そして、車両制御用信号伝送
装置Ocは、編成車両数03を補助伝送路3cを介して
前隣車両Vbの車両制御用信号伝送装置Obへ送信し、
さらに車両制御用信号伝送装置Obは、編成車両数03
を補助伝送路3bを介して前隣車両Vaの車両制御用信
号伝送装置Oaへ送信する。
【0050】図2において、後尾車両Vcの車両制御用
信号伝送装置Ocが発信した編成車両数03が、順次、
補助伝送路3cを介して車両制御用信号伝送装置Ob
へ、さらに補助伝送路3bを介して先頭車両である車両
Vaの車両制御用信号伝送装置Oaへ伝達されると、車
両制御用信号伝送装置Oaはスイッチ6abを作動させ
てデータリンクユニット1aを抵抗ユニット5abから
切り離して主伝送路4bへ接続し、車両制御用信号伝送
装置Oaから補助伝送路3bを介して編成車両数03の
受信通知を受けた車両制御用信号伝送装置Obは、スイ
ッチ6baを作動させてデータリンクユニット1bを抵
抗ユニット5baから切り離して主伝送路4bへ接続す
る一方、スイッチ6bbを作動させてデータリンクユニ
ット1bを抵抗ユニット5bbから切り離して主伝送路
4cへ接続し、さらに車両制御用信号伝送装置Oaから
の編成車両数03の受信通知を、補助伝送路3a、車両
制御用信号伝送装置Ob及び補助伝送路3cを介して受
けた車両制御用信号伝送装置Ocは、スイッチ6caを
作動させて、データリンクユニット1cを抵抗ユニット
5caから切り離して主伝送路4cへ接続することによ
って、主伝送路4b及び4cを通して編成主伝送路が形
成され、各データリンクユニット1a,1b,1cが共
通の編成主伝送路4b,4cに接続されて、編成車両間
の通信システムの構築が完了し、編成伝送が開始され
る。
【0051】図2において、第1のI/Oリンクユニッ
ト2aa,2ba,2ca及び第2のI/Oリンクユニ
ット2ab,2bb,2cbは、相互に接続確認信号を
リンクさせており、いずれかの車両Va,Vb,Vcが
同車両Va,Vb,Vcと隣接する車両Va,Vb,V
cから切り離されて、同切り離された車両Va,Vb,
Vcの第1のI/Oリンクユニット2aa,2ba,2
ca又は第2のI/Oリンクユニット2ab,2bb,
2cbによる接続確認信号が認識されなくなると、切り
離された車両Va,Vb,Vcの制御手段7a,7b,
7cによる判定によって、隣接の車両制御用信号伝送装
置Oa,Ob,Ocとの間の補助伝送路3a,3b,3
c,3dが切り離されたと判断され、切り離されて分割
された車両グループ毎に、各車両制御用信号伝送装置O
a,Ob,Ocが、直ちに、改めて編成情報の確認、車
両の号車番号及びデータリンクユニットの局番号の設
定、各車両グループ毎の編成車両数の設定の動作に入
る。その際、切り離されて分割された後の車両グループ
におけるデータリンクユニットの局番号の設定において
は、切り離される前のデータリンクユニットの局番号
が、切り離されて分割された後の各車両グループを通し
て二重局番となることはないので、切り離される前のデ
ータリンクユニットの局番号をそのまま継続して使用す
るようにすることもできる。
【0052】図2において、上述のように編成車両が切
り離され分割された場合とは逆に、それまで接続されて
いなかった補助伝送路3a,3b,3c,3dが接続さ
れた場合においては、接続された補助伝送路3a,3
b,3c,3dに接続する第1のI/Oリンクユニット
2aa,2ba,2ca及び第2のI/Oリンクユニッ
ト2ab,2bb,2cbが作動して全編成車両の車両
制御用信号伝送装置Oa,Ob,Ocに対し編成変更命
令を送信し、新たに編成された編成車両の各車両制御用
信号伝送装置Oa,Ob,Ocが、直ちに改めて編成情
報の確認、車両の号車番号及びデータリンクユニットの
局番号の設定、各車両グループ毎の編成車両数の設定の
動作に入る。
【0053】次に、図3に示したように電源が投入され
ていない状態の車両制御用信号伝送装置Oa,Obに対
し、電源を投入した場合の編成伝送路の形成過程の一例
について、図3及び図4により説明する。
【0054】図3及び図4において、車両制御用信号伝
送装置Oa及び車両制御用信号伝送装置Obが相互に接
続された後、ステップ10において車両制御用信号伝送
装置Oaに電源が投入され、ステップ11において車両
制御用信号伝送装置Obに電源が投入されると、ステッ
プ12において第1のI/Oリンクユニット2aaが通
信を開始する一方、ステップ13において第2のI/O
リンクユニット2abが通信を開始し、またステップ1
4において第1のI/Oリンクユニット2baが通信を
開始するとともに、ステップ15において第2のI/O
リンクユニット2bbが通信を開始する。
【0055】図3及び図4において、ステップ17で第
1のI/Oリンクユニット2aaの通信の相手が存在し
ないことが認識され、ステップ16において第2のI/
Oリンクユニット2abと第1のI/Oリンクユニット
2baとの間で相互通信が成立し、ステップ18におい
て第2のI/Oリンクユニット2bbの通信の相手が存
在しないことが認識される。
【0056】図3及び図4において、ステップ19で車
両制御用信号伝送装置Oaは自車両が先頭車であると判
定するとともに、自車両の号車番号として最小の序数番
号1を設定し、ステップ20において車両制御用信号伝
送装置Oaは序数番号2を車両制御用信号伝送装置Ob
へ送信する。他方ステップ21において車両制御用信号
伝送装置Obは自車両が後尾車であると判定し、ステッ
プ22において車両制御用信号伝送装置Obは車両制御
用信号伝送装置Oaから送られた序数番号2を受信し、
序数番号2を自車両の号車番号として設定するととも
に、編成車両数が2両であると判定する。
【0057】図3及び図4において、ステップ23で車
両制御用信号伝送装置Obは編成車両数2を車両制御用
信号伝送装置Oaへ送信するとともに、ステップ24に
おいて自車両の号車番号2を編成伝送の局番メモリへ転
送する。他方、ステップ25において車両制御用信号伝
送装置Oaは車両制御用信号伝送装置Obから送られた
編成車両数2を受信し、ステップ26において自車両の
号車番号1を編成伝送の局番メモリへ転送する。
【0058】図3及び図4において、ステップ27でス
イッチ6aaがオフとなるとともにスイッチ6abがオ
ンとなり、ステップ28においてスイッチ6baがオン
となるとともにスイッチ6bbがオフとなり、ステップ
29において車両制御用信号伝送装置Oa及び車両制御
用信号伝送装置Obを通して編成伝送が開始される。
【0059】次に、図5に示したように相互に接続され
ている車両制御用信号伝送装置Oa及び車両制御用信号
伝送装置Ob間の連結が解放される場合の編成伝送路の
分離過程の一例について、図5、図6及び図7により説
明する。
【0060】まず図5及び図6において、ステップ30
で車両制御用信号伝送装置Oaの第1のI/Oリンクユ
ニット2aaが通信を停止中であり、ステップ31にお
いて車両制御用信号伝送装置Oaの第2のI/Oリンク
ユニット2abが車両制御用信号伝送装置Obの第1の
I/Oリンクユニット2baと通信中であり、また、ス
テップ32において車両制御用信号伝送装置Obの第1
のI/Oリンクユニット2baが車両制御用信号伝送装
置Oaの第2のI/Oリンクユニット2abと通信中で
あり、ステップ33において車両制御用信号伝送装置O
bの第2のI/Oリンクユニット2bbが通信を停止中
である。
【0061】図5、図6及び図7において、ステップ3
4で車両制御用信号伝送装置Oa及び車両制御用信号伝
送装置Ob間の連結が解放されると、接続判断信号の検
出が不能となり、第2のI/Oリンクユニット2abと
第1のI/Oリンクユニット2baとが、共に、接続判
断をするのに必要なリンク信号の検出をしなくなる。
【0062】図6及び図7において、ステップ35で分
離後の車両制御用信号伝送装置Oaにおいて編成伝送を
停止しないのであればステップ36で編成伝送を続行
し、ステップ35で分離後の車両制御用信号伝送装置O
aにおいて編成伝送を停止するが、ステップ37で停車
しない場合にはステップ38で車両を非常停止し、ステ
ップ37で停車する場合にはステップ39でスイッチ6
abをオフにし、ステップ40において編成伝送局番を
変更しないで通常の運行を続行する。
【0063】他方、図6及び図7において、ステップ4
1で分離後の車両制御用信号伝送装置Obにおいて編成
伝送を停止しないのであればステップ42で編成伝送を
続行し、ステップ41で分離後の車両制御用信号伝送装
置Obにおいて編成伝送を停止するが、ステップ43で
停車しない場合にはステップ44で車両を非常停止し、
ステップ43で停車する場合にはステップ45でスイッ
チ6bbをオフにし、ステップ46において編成伝送局
番を変更することなく通常の運行を続行する。
【0064】次に、図8に示したように相互に別個の編
成車両グループが連結されて1つの車両編成を形成する
場合の編成伝送路の形成過程の一例について、図8によ
り説明する。
【0065】図8において、ステップ50で、車両制御
用信号伝送装置Oa及び車両制御用信号伝送装置Obが
連結すなわち結線された一方の編成車両グループAと、
車両制御用信号伝送装置Oc及び車両制御用信号伝送装
置Odが連結すなわち結線された他方の編成車両グルー
プBとが、車両制御用信号伝送装置Obと車両制御用信
号伝送装置Ocとの間で連結されると、ステップ51
で、車両制御用信号伝送装置0bの第2のI/Oリンク
ユニット2bbと車両制御用信号伝送装置Ocの第1の
I/Oリンクユニット2caとの相互通信が成立する。
【0066】図8において、ステップ52で車両制御用
信号伝送装置Obから車両制御用信号伝送装置Oaへ編
成変更命令が送信されるとともに、ステップ53におい
て車両制御用信号伝送装置Obが自車両を中間車として
認識する。ステップ54において車両制御用信号伝送装
置Oaが車両制御用信号伝送装置Obから送られた編成
変更命令を受信し、ステップ55において車両制御用信
号伝送装置Oaが自車両を先頭車として認識するととも
に、自車両の号車番号として最小の序数番号1を設定す
る。他方、ステップ56で車両制御用信号伝送装置Oc
から車両制御用信号伝送装置Odへ編成変更命令が送信
されるとともに、ステップ57において車両制御用信号
伝送装置Ocが自車両を中間車として認識する。ステッ
プ58において車両制御用信号伝送装置Odが車両制御
用信号伝送装置Ocから送られた編成変更命令を受信
し、ステップ59において車両制御用信号伝送装置Od
が自車両を後尾車として認識する。
【0067】図8において、ステップ60で車両制御用
信号伝送装置Oaが序数番号2を車両制御用信号伝送装
置Obへ送信し、ステップ61において車両制御用信号
伝送装置Obは車両制御用信号伝送装置Oaから送られ
た序数番号2を受信し、序数番号2を自車両の号車番号
として設定した上、序数番号3を車両制御用信号伝送装
置Ocへ送信する。
【0068】図8において、ステップ62で車両制御用
信号伝送装置Ocは車両制御用信号伝送装置Obから送
られた序数番号3を受信し、序数番号3を自車両の号車
番号として設定した上、序数番号4を車両制御用信号伝
送装置Odへ送信する。ステップ63において、車両制
御用信号伝送装置Odは車両制御用信号伝送装置Ocか
ら送られた序数番号4を受信し、序数番号4を自車両の
号車番号として設定すると同時に編成車両数4を設定す
る。
【0069】図8において、ステップ64で車両制御用
信号伝送装置Odが編成車両数4を車両制御用信号伝送
装置Ocへ送信する一方、自車両の号車番号として設定
した序数番号4を自体の通信局番すなわち伝送局番とし
て伝送局番メモリへ転送する。ステップ66において
は、車両制御用信号伝送装置Ocが、車両制御用信号伝
送装置Odから送られた編成車両数4を受信するととも
に、同編成車両数4を車両制御用信号伝送装置Obへ送
信し、自車両の号車番号として設定した序数番号3を自
体の伝送局番として伝送局番メモリへ転送する。
【0070】また、図8において、ステップ68で車両
制御用信号伝送装置Obが、車両制御用信号伝送装置O
cから送られた編成車両数4を受信するとともに、同編
成車両数4を車両制御用信号伝送装置Oaへ送信し、ス
テップ69において自車両の号車番号として設定した序
数番号2を自体の伝送局番として伝送局番メモリへ転送
する。さらに、ステップ70において、車両制御用信号
伝送装置Oaが、車両制御用信号伝送装置Obから送ら
れた編成車両数4を受信するとともに、ステップ71に
おいて自車両の号車番号として設定した序数番号1を自
体の伝送局番として伝送局番メモリへ転送する。
【0071】図8において、ステップ72でスイッチ6
bbがオンとなり、ステップ73でスイッチ6caがオ
ンとなると、ステップ74において、すべての車両制御
用信号伝送装置Oa,Ob,Oc,Odを通して編成主
伝送路の構築が完成し、編成伝送が開始される。
【0072】
【発明の効果】本発明の車両制御用信号伝送装置によれ
ば、以下のような効果が得られる。 (1)任意に特定された特定車両の一端側に他車両が連
結されると同特定車両と同一端側に連結された他車両と
の間に形成された一端側補助伝送路を介して信号の送受
を行い、上記特定車両の他端側に他車両が連結されると
同特定車両と同他端側に連結された他車両との間に形成
された他端側補助伝送路を介して信号の送受を行うI/
Oリンクユニットと、上記特定車両の一端側及び他端側
のいずれにも他車両が連結されていないときは主伝送路
に対しオフ状態に保たれているが上記特定車両の一端側
及び他端側の少なくとも一方に他車両が連結され編成車
両数が確認されると同連結されたすべての編成車両を通
して形成された編成主伝送路に対しオン状態となり同編
成主伝送路を介してすべての編成車両との間で編成伝送
信号の送受を行うデータリンクユニットと、車両毎に設
けられ同車両毎に上記I/Oリンクユニット及び上記デ
ータリンクユニットから送られた信号に基づいてデータ
の記憶並びに同データに基づく演算及び判断を行い、上
記車両毎に上記I/Oリンクユニット及び上記データリ
ンクユニットの作動を制御する制御手段とを有し、上記
I/Oリンクユニットが、上記特定車両の上記一端側に
他車両が連結されると上記一端側補助伝送路を介して同
一端側隣接他車両へ接続確認信号を送る一方同一端側隣
接他車両からの接続確認信号を受信し、上記特定車両の
上記他端側に他車両が連結されると上記他端側補助伝送
路を介して同他端側隣接他車両へ接続確認信号を送る一
方同他端側隣接他車両からの接続確認信号を受信し、上
記制御手段が、上記I/Oリンクユニットによる接続確
認信号の受信の態様に応じて上記特定車両が先頭車両で
あるか、中間車両であるか、あるいは後尾車両であるか
を判定し、同特定車両が先頭車両である場合には同特定
車両の号車番号として一つの序数番号を設定するととも
に同特定車両の上記データリンクユニットの局番号を設
定し、同時に同序数番号の値に1を加えた序数値を後続
の他端側隣接車両へ送信し、同特定車両が中間車両であ
る場合には、同特定車両の一端側隣接車両から送られた
上記序数値を同特定車両の号車番号として設定するとと
もに同特定車両の上記データリンクユニットの局番号と
して同一端側のいずれの車両のデータリンクユニットの
局番号とも異なる大きさの数値の局番号を設定し、同時
に同一端側隣接車両から送られた序数番号の値に1を加
えた序数値を後続の他端側隣接車両へ送信し、同特定車
両が後尾車両である場合には、同特定車両の一端側隣接
車両から送られた上記序数値を同特定車両の号車番号と
して設定するとともに同特定車両の上記データリンクユ
ニットの局番号として同一端側のいずれの車両のデータ
リンクユニットの局番号とも異なる大きさの数値の局番
号を設定する号車番号及び通信局番設定制御部と、上記
特定車両が後尾車両であると判定されたとき、同特定車
両が受信した序数値に基づいて編成車両数を算定し、算
定した同編成車両数を上記一端側隣接車両へ送信する編
成車両数設定制御部と、同編成車両数設定制御部による
編成車両数の設定後に上記データリンクユニットに上記
編成主伝送路を介してすべての編成車両との間で編成伝
送信号の送受を行わせる編成主伝送制御部とを少なくと
も有しているので、伝送装置において号車番号や通信局
番の設定に当たって人手による操作が不要となり、電源
投入時及び車両編成の変更時における通信局番すなわち
伝送局番の設定を自動的に行うことができ、人的操作ミ
スを皆無にし高信頼性を確保しつつ制御を遂行すること
ができ、隣接の連結車両がなく通信する相手がいない場
合であっても自動的に伝送路の終端判別を行って適切に
信号処理の作動を行うことができ、1車両単位の編成換
えも可能となって1車両運行の車両制御を行うことがで
き、車種に無関係なハードウエア構成によりさまざまな
車種に対応して車両の編成状態の自動認識を行うことが
でき、号車番号を自動割付けして、電源立ち上げ時や編
成車両の分割併合すなわち分離連結による車両編成状態
の変更に対応した伝送システムの構築及び再構築を完全
に自動化することができ、データリンクユニットに伝送
局番が与えられるとデータ伝送路を自動的に確立し自動
的に編成内の車両間で編成伝送手段によるデータリンク
を実行することができ、コンピュータデータリンクを利
用して車両の編成替え毎に全自動で伝送システムを再構
築し伝送システムの動作を継続することができる(請求
項1)。 (2)また、任意に特定された特定車両の一端側に他車
両が連結されると同特定車両と同一端側に連結された他
車両との間に形成された一端側補助伝送路を介して信号
の送受を行う第1のI/Oリンクユニットと、上記特定
車両の他端側に他車両が連結されると同特定車両と同他
端側に連結された他車両との間に形成された他端側補助
伝送路を介して信号の送受を行う第2のI/Oリンクユ
ニットと、上記特定車両の一端側及び他端側のいずれに
も他車両が連結されていないときは主伝送路に対しオフ
状態に保たれているが上記特定車両の一端側及び他端側
の少なくとも一方に他車両が連結され編成車両数が確認
されると同連結されたすべての編成車両を通して形成さ
れた編成主伝送路に対しオン状態となり同編成主伝送路
を介してすべての編成車両との間で編成伝送信号の送受
を行うデータリンクユニットと、車両毎に設けられ同車
両毎に上記第1のI/Oリンクユニット、上記第2のI
/Oリンクユニット及び上記データリンクユニットから
送られた信号に基づいてデータの記憶並びに同データに
基づく演算及び判断を行い、上記車両毎に上記第1のI
/Oリンクユニット、上記第2のI/Oリンクユニット
及び上記データリンクユニットの作動を制御する制御手
段とを有し、上記第1のI/Oリンクユニットが、上記
特定車両の上記一端側に他車両が連結されると上記一端
側補助伝送路を介して同一端側隣接他車両へ接続確認信
号を送る一方同一端側隣接他車両からの接続確認信号を
受信し、上記第2のI/Oリンクユニットが、上記特定
車両の上記他端側に他車両が連結されると上記他端側補
助伝送路を介して同他端側隣接他車両へ接続確認信号を
送る一方同他端側隣接他車両からの接続確認信号を受信
し、上記制御手段が、上記第1のI/Oリンクユニット
及び上記第2のI/Oリンクユニットのうち上記第2の
I/Oリンクユニットのみが接続確認信号を受信したと
きは上記特定車両が先頭車両であると判定し、同特定車
両の号車番号として一つの序数番号を設定するとともに
同特定車両の上記データリンクユニットの局番号を設定
し、同時に同序数番号の値に1を加えた序数値を上記第
2のI/Oリンクユニット及び上記他端側補助伝送路を
介して後続の他端側隣接車両へ送信し、上記特定車両の
上記第1のI/Oリンクユニット及び上記第2のI/O
リンクユニットの両方が接続確認信号を受信したときは
同特定車両が中間車両であると判定し、上記一端側補助
伝送路及び上記第1のI/Oリンクユニットを介して受
信した序数値を同特定車両の号車番号として設定すると
ともに同特定車両の上記データリンクユニットの局番号
として同一端側のいずれの車両のデータリンクユニット
の局番号とも異なる大きさの数値の局番号を設定し、同
時に同一端側補助伝送路及び同第1のI/Oリンクユニ
ットを介して受信した序数番号の値に1を加えた序数値
を上記第2のI/Oリンクユニット及び上記他端側補助
伝送路を介して後続の他端側隣接車両へ送信し、上記第
1のI/Oリンクユニット及び上記第2のI/Oリンク
ユニットのうち上記第1のI/Oリンクユニットのみが
接続確認信号を受信したときは同特定車両が後尾車両で
あると判定し、上記一端側補助伝送路及び上記第1のI
/Oリンクユニットを介して受信した序数値を同特定車
両の号車番号として設定するとともに同特定車両の上記
データリンクユニットの局番号として同一端側のいずれ
の車両のデータリンクユニットの局番号とも異なる大き
さの数値の局番号を設定する号車番号及び通信局番設定
制御部と、上記第1のI/Oリンクユニット及び上記第
2のI/Oリンクユニットのうち上記第1のI/Oリン
クユニットのみが接続確認信号を受信し上記特定車両が
後尾車両であると判定したときは、上記一端側補助伝送
路及び上記第1のI/Oリンクユニットを介して受信し
た序数値に基づいて編成車両数を算定し、算定した同編
成車両数を同後尾車両の上記第1のI/Oリンクユニッ
ト及び上記一端側補助伝送路を介して上記一端側隣接車
両へ送信し、上記特定車両の上記第1のI/Oリンクユ
ニット及び上記第2のI/Oリンクユニットの両方が接
続確認信号を受信し同特定車両が中間車両であると判定
したときは、上記他端側補助伝送路及び上記第2のI/
Oリンクユニットを介して受信した後続車両からの編成
車両数を上記第1のI/Oリンクユニット及び上記一端
側補助伝送路を介して先頭側の上記一端側隣接車両へ送
信する編成車両数設定制御部と、同編成車両数設定制御
部による編成車両数の設定後に上記データリンクユニッ
トに上記編成主伝送路を介してすべての編成車両との間
で編成伝送信号の送受を行わせる編成主伝送制御部とを
少なくとも有しているので、伝送装置において号車番号
や通信局番の設定に当たって人手による操作が全く不要
となり、電源投入時及び車両編成の変更時において第1
のI/Oリンクユニット及び第2のI/Oリンクユニッ
トを通して通信局番すなわち伝送局番の設定を自動的に
行うことができ、人的操作ミスを皆無にし高信頼性を確
保しつつ制御を遂行することができ、隣接の連結車両が
なく通信する相手がいない場合であっても自動的に伝送
路の終端判別を行って適切に信号処理の作動を行うこと
ができ、1車両単位の編成換えも可能となって1車両運
行の車両制御を行うことができ、車種に無関係なハード
ウエア構成によりさまざまな車種に対応して車両の編成
状態の自動認識を行うことができ、号車番号を自動割付
けして、電源立ち上げ時や編成車両の分割併合すなわち
分離連結による車両編成状態の変更に対応した伝送シス
テムの構築及び再構築を完全に自動化することができ、
データリンクユニットに伝送局番が与えられるとデータ
伝送路を自動的に確立し自動的に編成内の車両間で編成
伝送手段によるデータリンクを実行することができ、コ
ンピュータデータリンクを利用して車両の編成替え毎に
全自動で伝送システムを再構築し伝送システムの動作を
継続することができる(請求項2)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る車両毎の車両制御
用信号伝送装置と各車両制御用信号伝送装置の相互接続
による伝送路形成の態様を示す全体構成図である。
【図2】図1の実施の形態に係る車両制御用信号伝送装
置のさらに詳細な構成の一例及び各車両制御用信号伝送
装置の相互接続による編成伝送路形成のための回路構成
の一例を示す全体構成図である。
【図3】図2の実施の形態に係る各車両制御用信号伝送
装置への電源投入前の伝送路の状態を示す伝送路構成図
である。
【図4】図2の実施の形態に係る各車両制御用信号伝送
装置に電源を投入した際の編成伝送路の形成過程におけ
る各車両制御用信号伝送装置の経時動作説明図である。
【図5】図2の実施の形態に係る各車両制御用信号伝送
装置の相互接続による編成伝送路の形成後の状態を示す
伝送路構成図である。
【図6】図5の編成伝送路が編成車両の分離に伴って分
割される際の各車両制御用信号伝送装置の経時動作説明
図である。
【図7】図5の編成伝送路が編成車両の分離に伴って分
割された後の状態を示す伝送路構成図である。
【図8】車両編成が相互に連結される際の各車両制御用
信号伝送装置の経時動作説明図である。
【符号の説明】
a,b,・・・,n 車両制御用信号伝送装置 1a,1b,・・・,1n データリンクユニット 2a,2b,・・・,2n I/Oリンクユニット 3a,3b,・・・,3n 補助伝送路 7a,7b,・・・,7n 制御手段 4 編成伝送路 Va,Vb,Vc 車両 1a,1b,1c,1d データリンクユニット 2aa,2ba,2ca,2da I/Oリンクユニ
ットA 2ab,2bb,2cb,2db I/Oリンクユニ
ットB 3a,3b,3c,3d 補助伝送路 4a,4b,4c,4d,4e 主伝送路 5aa,5ab,5ba,5bb,5ca,5cb
抵抗ユニット 6aa,6ab,6ba,6bb,6ca,6cb,6da,
6db スイッチ 7a,7b,7c,7d CPU(制御装置) 10〜29 ステップ 30〜46 ステップ 50〜74 ステップ Oa,Ob,Oc,Od 車両制御用信号伝送装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意に特定された特定車両の一端側に他
    車両が連結されると同特定車両と同一端側に連結された
    他車両との間に形成された一端側補助伝送路を介して信
    号の送受を行い、上記特定車両の他端側に他車両が連結
    されると同特定車両と同他端側に連結された他車両との
    間に形成された他端側補助伝送路を介して信号の送受を
    行うI/Oリンクユニットと、上記特定車両の一端側及
    び他端側のいずれにも他車両が連結されていないときは
    主伝送路に対しオフ状態に保たれているが上記特定車両
    の一端側及び他端側の少なくとも一方に他車両が連結さ
    れ編成車両数が確認されると同連結されたすべての編成
    車両を通して形成された編成主伝送路に対しオン状態と
    なり同編成主伝送路を介してすべての編成車両との間で
    編成伝送信号の送受を行うデータリンクユニットと、車
    両毎に設けられ同車両毎に上記I/Oリンクユニット及
    び上記データリンクユニットから送られた信号に基づい
    てデータの記憶並びに同データに基づく演算及び判断を
    行い、上記車両毎に上記I/Oリンクユニット及び上記
    データリンクユニットの作動を制御する制御手段とを有
    し、上記I/Oリンクユニットが、上記特定車両の上記
    一端側に他車両が連結されると上記一端側補助伝送路を
    介して同一端側隣接他車両へ接続確認信号を送る一方同
    一端側隣接他車両からの接続確認信号を受信し、上記特
    定車両の上記他端側に他車両が連結されると上記他端側
    補助伝送路を介して同他端側隣接他車両へ接続確認信号
    を送る一方同他端側隣接他車両からの接続確認信号を受
    信し、上記制御手段が、上記I/Oリンクユニットによ
    る接続確認信号の受信の態様に応じて上記特定車両が先
    頭車両であるか、中間車両であるか、あるいは後尾車両
    であるかを判定し、同特定車両が先頭車両である場合に
    は同特定車両の号車番号として一つの序数番号を設定す
    るとともに同特定車両の上記データリンクユニットの局
    番号を設定し、同時に同序数番号の値に1を加えた序数
    値を後続の他端側隣接車両へ送信し、同特定車両が中間
    車両である場合には、同特定車両の一端側隣接車両から
    送られた上記序数値を同特定車両の号車番号として設定
    するとともに同特定車両の上記データリンクユニットの
    局番号として同一端側のいずれの車両のデータリンクユ
    ニットの局番号とも異なる大きさの数値の局番号を設定
    し、同時に同一端側隣接車両から送られた序数番号の値
    に1を加えた序数値を後続の他端側隣接車両へ送信し、
    同特定車両が後尾車両である場合には、同特定車両の一
    端側隣接車両から送られた上記序数値を同特定車両の号
    車番号として設定するとともに同特定車両の上記データ
    リンクユニットの局番号として同一端側のいずれの車両
    のデータリンクユニットの局番号とも異なる大きさの数
    値の局番号を設定する号車番号及び通信局番設定制御部
    と、上記特定車両が後尾車両であると判定されたとき、
    同特定車両が受信した序数値に基づいて編成車両数を算
    定し、算定した同編成車両数を上記一端側隣接車両へ送
    信する編成車両数設定制御部と、同編成車両数設定制御
    部による編成車両数の設定後に上記データリンクユニッ
    トに上記編成主伝送路を介してすべての編成車両との間
    で編成伝送信号の送受を行わせる編成主伝送制御部とを
    少なくとも有していることを特徴とする、車両制御用信
    号伝送装置。
  2. 【請求項2】 任意に特定された特定車両の一端側に他
    車両が連結されると同特定車両と同一端側に連結された
    他車両との間に形成された一端側補助伝送路を介して信
    号の送受を行う第1のI/Oリンクユニットと、上記特
    定車両の他端側に他車両が連結されると同特定車両と同
    他端側に連結された他車両との間に形成された他端側補
    助伝送路を介して信号の送受を行う第2のI/Oリンク
    ユニットと、上記特定車両の一端側及び他端側のいずれ
    にも他車両が連結されていないときは主伝送路に対しオ
    フ状態に保たれているが上記特定車両の一端側及び他端
    側の少なくとも一方に他車両が連結され編成車両数が確
    認されると同連結されたすべての編成車両を通して形成
    された編成主伝送路に対しオン状態となり同編成主伝送
    路を介してすべての編成車両との間で編成伝送信号の送
    受を行うデータリンクユニットと、車両毎に設けられ同
    車両毎に上記第1のI/Oリンクユニット、上記第2の
    I/Oリンクユニット及び上記データリンクユニットか
    ら送られた信号に基づいてデータの記憶並びに同データ
    に基づく演算及び判断を行い、上記車両毎に上記第1の
    I/Oリンクユニット、上記第2のI/Oリンクユニッ
    ト及び上記データリンクユニットの作動を制御する制御
    手段とを有し、上記第1のI/Oリンクユニットが、上
    記特定車両の上記一端側に他車両が連結されると上記一
    端側補助伝送路を介して同一端側隣接他車両へ接続確認
    信号を送る一方同一端側隣接他車両からの接続確認信号
    を受信し、上記第2のI/Oリンクユニットが、上記特
    定車両の上記他端側に他車両が連結されると上記他端側
    補助伝送路を介して同他端側隣接他車両へ接続確認信号
    を送る一方同他端側隣接他車両からの接続確認信号を受
    信し、上記制御手段が、上記第1のI/Oリンクユニッ
    ト及び上記第2のI/Oリンクユニットのうち上記第2
    のI/Oリンクユニットのみが接続確認信号を受信した
    ときは上記特定車両が先頭車両であると判定し、同特定
    車両の号車番号として一つの序数番号を設定するととも
    に同特定車両の上記データリンクユニットの局番号を設
    定し、同時に同序数番号の値に1を加えた序数値を上記
    第2のI/Oリンクユニット及び上記他端側補助伝送路
    を介して後続の他端側隣接車両へ送信し、上記特定車両
    の上記第1のI/Oリンクユニット及び上記第2のI/
    Oリンクユニットの両方が接続確認信号を受信したとき
    は同特定車両が中間車両であると判定し、上記一端側補
    助伝送路及び上記第1のI/Oリンクユニットを介して
    受信した序数値を同特定車両の号車番号として設定する
    とともに同特定車両の上記データリンクユニットの局番
    号として同一端側のいずれの車両のデータリンクユニッ
    トの局番号とも異なる大きさの数値の局番号を設定し、
    同時に同一端側補助伝送路及び同第1のI/Oリンクユ
    ニットを介して受信した序数番号の値に1を加えた序数
    値を上記第2のI/Oリンクユニット及び上記他端側補
    助伝送路を介して後続の他端側隣接車両へ送信し、上記
    第1のI/Oリンクユニット及び上記第2のI/Oリン
    クユニットのうち上記第1のI/Oリンクユニットのみ
    が接続確認信号を受信したときは同特定車両が後尾車両
    であると判定し、上記一端側補助伝送路及び上記第1の
    I/Oリンクユニットを介して受信した序数値を同特定
    車両の号車番号として設定するとともに同特定車両の上
    記データリンクユニットの局番号として同一端側のいず
    れの車両のデータリンクユニットの局番号とも異なる大
    きさの数値の局番号を設定する号車番号及び通信局番設
    定制御部と、上記第1のI/Oリンクユニット及び上記
    第2のI/Oリンクユニットのうち上記第1のI/Oリ
    ンクユニットのみが接続確認信号を受信し上記特定車両
    が後尾車両であると判定したときは、上記一端側補助伝
    送路及び上記第1のI/Oリンクユニットを介して受信
    した序数値に基づいて編成車両数を算定し、算定した同
    編成車両数を同後尾車両の上記第1のI/Oリンクユニ
    ット及び上記一端側補助伝送路を介して上記一端側隣接
    車両へ送信し、上記特定車両の上記第1のI/Oリンク
    ユニット及び上記第2のI/Oリンクユニットの両方が
    接続確認信号を受信し同特定車両が中間車両であると判
    定したときは、上記他端側補助伝送路及び上記第2のI
    /Oリンクユニットを介して受信した後続車両からの編
    成車両数を上記第1のI/Oリンクユニット及び上記一
    端側補助伝送路を介して先頭側の上記一端側隣接車両へ
    送信する編成車両数設定制御部と、同編成車両数設定制
    御部による編成車両数の設定後に上記データリンクユニ
    ットに上記編成主伝送路を介してすべての編成車両との
    間で編成伝送信号の送受を行わせる編成主伝送制御部と
    を少なくとも有していることを特徴とする、車両制御用
    信号伝送装置。
JP27310299A 1999-09-27 1999-09-27 車両制御用信号伝送装置 Pending JP2001088704A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27310299A JP2001088704A (ja) 1999-09-27 1999-09-27 車両制御用信号伝送装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27310299A JP2001088704A (ja) 1999-09-27 1999-09-27 車両制御用信号伝送装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001088704A true JP2001088704A (ja) 2001-04-03

Family

ID=17523177

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27310299A Pending JP2001088704A (ja) 1999-09-27 1999-09-27 車両制御用信号伝送装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001088704A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006232203A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Toshiba Corp 鉄道車両用伝送装置
JP2008131065A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Toshiba Corp 鉄道車両用伝送システムおよびそれを用いた鉄道車両
JP2009111884A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Toshiba Corp 鉄道車両用伝送システムおよびそれを用いた鉄道車両
WO2009069328A1 (ja) * 2007-11-30 2009-06-04 Mitsubishi Electric Corporation 列車編成認識システムおよび列車編成認識装置
WO2009125470A1 (ja) * 2008-04-07 2009-10-15 三菱電機株式会社 列車用通信中継装置、および列車用通信中継方法
JP2011205777A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Koito Ind Ltd 車両編成用の車両ネットワークシステムおよび車両ネットワーク制御装置
KR101357806B1 (ko) * 2012-06-22 2014-02-05 한국철도기술연구원 열차 무결성 모니터링 시스템
KR101401226B1 (ko) 2012-10-22 2014-05-28 주식회사 포스코아이씨티 열차 제어 시스템 및 방법
JP2015054537A (ja) * 2013-09-10 2015-03-23 三菱電機株式会社 列車無線システム
JP2016052150A (ja) * 2014-08-28 2016-04-11 コイト電工株式会社 伝送制御システム及びこれに使われる伝送制御装置
JP2016226220A (ja) * 2015-06-02 2016-12-28 東洋電機製造株式会社 列車情報システム
JP2017501923A (ja) * 2013-11-27 2017-01-19 アムステッド、レイル、カンパニー、インコーポレイテッドAmsted Rail Company, Inc. 列車および車両基地管理システム
JP2017154642A (ja) * 2016-03-03 2017-09-07 公益財団法人鉄道総合技術研究所 ホスト装置及び中継装置

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4738020B2 (ja) * 2005-02-28 2011-08-03 株式会社東芝 鉄道車両用伝送装置
JP2006232203A (ja) * 2005-02-28 2006-09-07 Toshiba Corp 鉄道車両用伝送装置
JP2008131065A (ja) * 2006-11-16 2008-06-05 Toshiba Corp 鉄道車両用伝送システムおよびそれを用いた鉄道車両
CN101184059B (zh) * 2006-11-16 2013-01-23 株式会社东芝 铁道车辆用传送系统及使用它的铁道车辆
JP2009111884A (ja) * 2007-10-31 2009-05-21 Toshiba Corp 鉄道車両用伝送システムおよびそれを用いた鉄道車両
US8274180B2 (en) 2007-11-30 2012-09-25 Mitsubishi Electric Corporation Train configuration recognition system and train configuration recognition apparatus
JP4522489B2 (ja) * 2007-11-30 2010-08-11 三菱電機株式会社 列車編成認識システムおよび列車編成認識装置
RU2445223C1 (ru) * 2007-11-30 2012-03-20 Мицубиси Электрик Корпорейшн Система распознавания конфигурации железнодорожного состава и устройство распознавания конфигурации железнодорожного состава
WO2009069328A1 (ja) * 2007-11-30 2009-06-04 Mitsubishi Electric Corporation 列車編成認識システムおよび列車編成認識装置
JPWO2009069328A1 (ja) * 2007-11-30 2011-04-07 三菱電機株式会社 列車編成認識システムおよび列車編成認識装置
US8705525B2 (en) 2008-04-07 2014-04-22 Mitsubishi Electric Corporation Communication relay device for train and communication relay method for train
WO2009125470A1 (ja) * 2008-04-07 2009-10-15 三菱電機株式会社 列車用通信中継装置、および列車用通信中継方法
JP2011205777A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Koito Ind Ltd 車両編成用の車両ネットワークシステムおよび車両ネットワーク制御装置
KR101357806B1 (ko) * 2012-06-22 2014-02-05 한국철도기술연구원 열차 무결성 모니터링 시스템
KR101401226B1 (ko) 2012-10-22 2014-05-28 주식회사 포스코아이씨티 열차 제어 시스템 및 방법
JP2015054537A (ja) * 2013-09-10 2015-03-23 三菱電機株式会社 列車無線システム
JP2017501923A (ja) * 2013-11-27 2017-01-19 アムステッド、レイル、カンパニー、インコーポレイテッドAmsted Rail Company, Inc. 列車および車両基地管理システム
JP2016052150A (ja) * 2014-08-28 2016-04-11 コイト電工株式会社 伝送制御システム及びこれに使われる伝送制御装置
JP2016226220A (ja) * 2015-06-02 2016-12-28 東洋電機製造株式会社 列車情報システム
JP2017154642A (ja) * 2016-03-03 2017-09-07 公益財団法人鉄道総合技術研究所 ホスト装置及び中継装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5353413A (en) Method and apparatus for christening a trainline monitor system
US8116205B2 (en) Vehicle active network
US7027387B2 (en) Vehicle active network with data redundancy
JP2001088704A (ja) 車両制御用信号伝送装置
KR20040032980A (ko) 다중 통신 경로들을 사용하는 운송 수단 액티브 네트워크
US7415508B2 (en) Linked vehicle active networks
WO2020093764A1 (zh) 一种乘客信息系统及乘客信息系统的控制方法
CN101513887A (zh) 用于智能自动列车监控系统的竞争式热备切换的方法
WO2012083642A1 (zh) 铁路机车多机重联计算机控制方法
WO2020057934A1 (en) Vehicle control system
JP4472535B2 (ja) 情報伝送システム、鉄道車両用情報伝送システム及び車両用情報伝送端末装置
WO1994026558A1 (en) Vehicle communication/control system
JP4339067B2 (ja) 鉄道車両用通信装置
JP4358608B2 (ja) 情報伝送システム及び情報伝送方法
JPH071962B2 (ja) 車上デ−タ伝送システム
CN107272401B (zh) 旅客信息系统控制方法
JP2000302039A (ja) 車両編成認識装置
KR102029371B1 (ko) 차량용 이더넷 통신을 위한 전원공급 시스템 및 그 방법
JP5566365B2 (ja) 編成併結システム
JP3970508B2 (ja) 鉄道車両の併合装置
JP3385828B2 (ja) エレベータの信号伝送装置
JPH1049506A (ja) 多重伝送装置
JP2619506B2 (ja) エレベータの信号伝送装置
JP2009111884A (ja) 鉄道車両用伝送システムおよびそれを用いた鉄道車両
JPH0248385A (ja) エレベータ―の信号伝送装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040518

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040928