JP2017184023A - 異常診断システム - Google Patents
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Abstract
【課題】鉄道車両に用いられる通信ケーブルの物理的な異常を監視し、異常の予測を行うことができる異常診断システムを提供する。【解決手段】本実施形態による異常診断システムは、鉄道車両におけるネットワークを診断する異常診断システムである。ネットワークケーブルは、複数の車両のそれぞれに配置された制御装置間を通信可能に接続する。測定部は、複数の車両の少なくとも先頭および最後尾の車両に配置され、ネットワークケーブルがデータの送受信に用いられていないときに該ネットワークケーブルの物理量を測定する。監視部は、予め設定された物理量の許容範囲と測定部で測定された物理量の測定値とを比較し、測定値が許容範囲を逸脱した場合にネットワークケーブルが異常であると判断する。【選択図】図1
Description
本発明による実施形態は、異常診断システムに関する。
従来から鉄道車両間の通信には、FSK(Frequency Shift Keying)変調等のシリアル通信バスが用いられていた。近年、このような通信バスから大容量で高速なイーサネット(登録商標)を用いた通信が採用されている。これにより、制御装置等の艤装および車両間の配線が簡易になった。
一方、イーサネットに不具合が生じると、鉄道車両の運行に多大な悪影響が生じる場合がある。従って、鉄道車両に用いられるイーサネットケーブルは、地上に設置されるイーサネットケーブルと異なり、高い信頼性および耐久性が求められる。
しかし、従来、ネットワークの異常検知手段は、不正アクセス等のセキュリティ技術に関するものであり、ケーブルの物理的な切断/短絡の異常を監視することや、切断/短絡を予測することは困難であった。
鉄道車両に用いられる通信ケーブルの物理的な異常を監視し、異常の予測を行うことができる異常診断システムを提供する。
本実施形態による異常診断システムは、鉄道車両におけるネットワークを診断する異常診断システムである。ネットワークケーブルは、複数の車両のそれぞれに配置された制御装置間を通信可能に接続する。測定部は、複数の車両の少なくとも先頭および最後尾の車両に配置され、ネットワークケーブルがデータの送受信に用いられていないときに該ネットワークケーブルの物理量を測定する。監視部は、予め設定された物理量の許容範囲と測定部で測定された物理量の測定値とを比較し、測定値が許容範囲を逸脱した場合にネットワークケーブルが異常であると判断する。
以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を限定するものではない。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態による異常診断システム1の構成の一例を示すブロック図である。図1には、第1〜第3車両10〜30からなる3両編成の鉄道車両を示しており、第1車両10および第3車両30の一方が先頭車両であり、その他方が最後尾車両である。第2車両20は、第1車両10と第3車両30との間の中間車両である。本実施形態では、第2車両20は単数の車両であるが、第2車両20は複数の車両であってもよい。
図1は、第1の実施形態による異常診断システム1の構成の一例を示すブロック図である。図1には、第1〜第3車両10〜30からなる3両編成の鉄道車両を示しており、第1車両10および第3車両30の一方が先頭車両であり、その他方が最後尾車両である。第2車両20は、第1車両10と第3車両30との間の中間車両である。本実施形態では、第2車両20は単数の車両であるが、第2車両20は複数の車両であってもよい。
第1〜第3車両10〜30は、それぞれ制御装置11〜31を備えており、制御装置11〜31によって制御されている。制御装置11〜31は、ネットワークケーブルとしてのイーサネットケーブル40によって物理的に接続され、かつ、互いに電気的に通信可能に接続されている。制御装置11〜31は、それぞれイーサネットケーブル40を介して伝送部13〜33において送受信されたデータに基づいて第1〜第3車両10〜30を制御する。
異常診断システム1は、編成された第1〜第3車両10〜30に搭載されており、少なくともイーサネットケーブル40と、測定部14、34と、監視部15、35とを備えている。以下、異常診断システム1を含めた第1〜第3車両10〜30のそれぞれの構成について説明する。
制御装置11は、伝送部13と、測定部14と、監視部15とを備えている。伝送部13は、イーサネットケーブル40に電気的に接続されており、イーサネットケーブル40を介して他の伝送部23、33と通信可能に接続されている。これにより、制御部11は、他の制御部21、31から情報や命令を受信することができ、他の制御部21、31へ情報や命令を送信することができる。
測定部14は、イーサネットケーブル40の一端に電気的に接続されており、イーサネットケーブル40がデータの送受信に用いられていないときにイーサネットケーブル40の物理量を測定するために用いられる。測定部14は、所謂、ケーブルアナライザであってもよい。イーサネットケーブル40の物理量とは、例えば、抵抗値、電流値、電圧値、信号の伝搬速度、挿入損失、反射損失の少なくとも1つである。測定部14の測定処理については後で説明する。
監視部15は、伝送部13において送受信されるデータを監視し、および/または、測定部14において測定されたイーサネットケーブル40の物理量を監視する。例えば、監視部15は、伝送部13において送受信されるデータ等をモニタし、データのパケットエラーまたはイーサネットケーブル40のリンク状態(例えば、オープン/ショート)を検出する。また、監視部15は、予め設定された物理量の許容範囲と、測定部14において実際に測定されたイーサネットケーブル40の物理量の測定値とを比較し、測定値が許容範囲を逸脱した場合には、イーサネットケーブル40が異常であると判断する。物理量の許容範囲や測定値は、監視部15の記憶部16に格納しておけばよい。イーサネットケーブル40の物理量の測定値は、その測定日時(測定の年月日および時刻)とともに監視部15の記憶部16に格納される。
制御装置21は、伝送部23と監視部25とを備えている。伝送部23は、イーサネットケーブル40に電気的に接続されており、イーサネットケーブル40を介して他の伝送部13、33と通信可能に接続されている。これにより、制御部21は、他の制御部11、31から情報や命令を受信することができ、他の制御部11、31へ情報や命令を送信することができる。
監視部25は、伝送部23において送受信されるデータを監視する。例えば、監視部25は、伝送部23において送受信されるデータ等をモニタし、データのパケットエラーまたはイーサネットケーブル40のリンク状態(例えば、オープン/ショート)を検出する。
制御装置31は、伝送部33と、測定部34と、監視部35とを備えている。伝送部33は、イーサネットケーブル40に電気的に接続されており、イーサネットケーブル40を介して他の伝送部13、23と通信可能に接続されている。これにより、制御部31は、他の制御部11、21から情報や命令を受信することができ、他の制御部11、21へ情報や命令を送信することができる。
測定部34は、イーサネットケーブル40の他端に電気的に接続されており、イーサネットケーブル40がデータの送受信に用いられていないときにイーサネットケーブル40の物理量を測定するために用いられる。測定部34も、所謂、ケーブルアナライザであってもよい。
監視部35は、伝送部33において送受信されるデータを監視し、および/または、測定部34において測定されたイーサネットケーブル40の物理量を監視する。例えば、監視部35は、伝送部33において送受信されるデータ等をモニタし、データのパケットエラーまたはイーサネットケーブル40のリンク状態(例えば、オープン/ショート)を検出する。また、監視部35は、予め設定された物理量の許容範囲と、測定部34において実際に測定されたイーサネットケーブル40の物理量の測定値とを比較し、測定値が許容範囲を逸脱した場合には、イーサネットケーブル40が異常であると判断する。物理量の許容範囲や測定値は、監視部35の記憶部36に格納しておけばよい。イーサネットケーブル40の物理量の測定値は、その測定日時とともに監視部35の記憶部36に格納される。
表示部12、32は、それぞれ第1および第3車両10、30に設けられている。表示部12、32は、制御装置11〜31に接続されており、乗務員に様々な情報を提示する。出力部としての表示部12、32は、監視部15、35においてネットワークケーブル40が異常であると判断された場合に警告を出力(表示)する。表示部12,32は、タッチパネル式モニタであってもよい。尚、出力部としては、警告を音声出力するスピーカであってもよく、警告ランプであってもよく、あるいは、警告を振動で出力するバイブレータであってもよい。
このような構成を有する異常診断システム1において、測定部14、34は、イーサネットケーブル40の抵抗値、電流値、電圧値、信号の伝搬速度、挿入損失または反射損失を測定する。これらの物理量の測定値は、イーサネットケーブル40が正しく配線されているかを示すワイヤ・マップを表示するために用いられたり、イーサネットケーブル40の長さの異常を検知するために用いることもできる。
測定部14、34がネットワークケーブル40の物理量を測定するときには、測定部14、34がその物理量を正確に測定可能とするために、伝送部13〜33は電源オフ状態または待機状態である必要がある。即ち、ネットワークケーブル40を介してデータの送受信が実行されていない状態であり、かつ、ネットワークケーブル40に電力がほとんど供給されていない状態である必要がある。例えば、測定部14、34による測定は、制御装置11〜31の電源投入時(立ち上げ時)、あるいは、制御装置11〜31の電源切断時(立ち下げ時)に実行してもよく。あるいは、測定部14、34による測定は、第1〜第3車両が停車し、伝送部13〜33が待機状態になったときに実行してもよい。
このような測定可能な状態のもとで、例えば、測定部14、34がイーサネットケーブル40に電力を供給する。測定部14がイーサネットケーブル40の一端に接続され、測定部34がイーサネットケーブル40の他端に接続されているので、測定部14、34は、イーサネットケーブル40全体に電力を供給することによって、その抵抗値を測定することができる。測定部14、34は、イーサネットケーブル40に流れた電流値、あるいは、イーサネットケーブル40に印加される電圧値を測定することもできる。また、測定部14、34は、その一方から他方へ信号を送信することによって、イーサネットケーブル40を伝搬する信号の速度、信号の挿入損失、あるいは、信号の反射損失を測定してもよい。このように測定されたイーサネットケーブル40の物理量は、監視部15、35の記憶部16、36に測定日時とともに格納される。尚、記憶部16、36は、測定値を、測定日時だけでなく路線区間、車両の速度、ノッチ状態、編成番号等とともに関連付けて記憶してもよい。これらの履歴情報は、イーサネットケーブル40の異常の原因究明に有効に活用することができる。
次に、本実施形態による異常診断システム1の動作について説明する。
図2は、第1の実施形態による異常診断システム1の動作の一例を示すフロー図である。図2のフロー図は、制御装置11〜31の電源投入時(立ち上げ時)における異常診断システム1の動作例を示す。
まず、乗務員が第1〜第3車両10〜30の電源を立ち上げる(S10)。これにより、表示部12、32は、起動中の画面になる。
起動中において、監視部15〜35および測定部11、13の電源が立ち上がる(S20)。監視部15〜35および測定部11、13の電源の立ち上がりによって自動的に異常診断システム1の動作が開始される。あるいは、異常診断システム1の動作は、乗務員がタッチパネル式の表示部12、32または図示しない入力部を用いて異常診断指令を入力または選択したときに開始されてもよい。
異常診断システム1の動作開始によって、監視部15、35は、それぞれ測定部11、31に対して測定指令を送信する(S30)。
測定部11、13が測定指令を受け取ると、測定部11、13は、イーサネットケーブル40の物理量の測定を開始する(S40)。測定部11、13は、イーサネットケーブル40に電力を供給し、あるいは、信号を送信することによってイーサネットケーブル40の物理量を測定する。
測定が終了すると、測定部11、31は、それぞれ測定値(測定結果)を監視部15、35へ送信する(S50)。
次に、監視部15、35は、それぞれ測定部11、31から受け取った測定値を測定日時とともに記憶部16、36へ格納する(S60)。また、監視部15、35は、予め設定され記憶部16、36に格納されている物理量の許容範囲と、実際の測定値とを比較する(S70)。
ここで、もし、測定値が許容範囲から逸脱している場合、監視部15、35は、それぞれエラー信号を伝送部13、33へ送信する。エラー信号を受けると、伝送部13、33は、電源オフ状態を維持する(S71)。あるいは、伝送部13、33は、イーサネットケーブル40が異常である場合にはエラー信号を受け取ることができないこともある。この場合、伝送部13、33は、エラー信号を受け取ることができないので結果的に動作しない。伝送部23も同様に電源オフ状態を維持し、動作しない。また、監視部15、35は、それぞれエラー信号を表示部12、32へ送信する。これにより、表示部12、32は、乗務員に対して警告を提示する(S72)。監視部15、35は、制御部11、31の他の構成にエラー信号を送信してもよい。また、監視部15、35は、地上側のシステム(図示せず)にエラー信号を送信してもよい。
一方、もし、測定値が許容範囲内にある場合、監視部15、35は、それぞれ許可信号を伝送部13、33へ送信する。許可信号を受けると、伝送部13、33は、電源オン状態となり、データの伝送が可能な状態となる(S73)。このとき、許可信号は、イーサネットケーブル40を介して伝送部23にも送信され、伝送部23も電源オン状態となり、データの伝送が可能な状態となる。尚、伝送部13〜33は、イーサネットケーブル40のオープン/ショートを確認するためにデータを送受信してもよい。
伝送部13〜33が立ち上がると、監視部15〜35は、通常の動作状態になり(S80)、表示部12、32は、通常の動作画面になる(S85)。これにより、第1〜第3車両10〜30は、運行可能な状態になる。
このように、本実施形態による異常診断システム1は、第1〜第3車両10〜30の電源投入時にイーサネットケーブル40の物理量が正常であるか否かを判断する。これにより、異常診断システム1は、イーサネットケーブル40の異常を監視し、異常がある場合には伝送部13〜33の電源投入前に(データ伝送前)に、伝送部13〜33の電源をオフ状態にしたまま、イーサネットケーブル40の異常を検知することができる。
また、本実施形態による異常診断システム1は、イーサネットケーブル40の物理量の測定値をその測定日時とともに記憶し、その履歴を格納している。従って、表示部12、32は、測定値の履歴(測定値の推移)を許容範囲とともに表示してもよい。これにより、乗務員は、イーサネットケーブル40の物理量の推移が容易に把握することができ、イーサネットケーブル40の異常や故障の予測が可能になる。例えば、イーサネットケーブル40の物理量の測定値が次第に許容範囲の上限または下限に近付いている場合、その測定値が許容範囲内であっても、乗務員は、イーサネットケーブル40等の劣化(経年劣化)を知ることができ、イーサネットケーブル40等の交換時期を或る程度把握することができる。
また、本実施形態では、測定部14、34は、第1〜第3車両10〜30からなる編成のうち先頭の第1車両10および最後尾の第3車両30に設けられているが、第1車両10と第3車両30との間の中間の第2車両20には設けられていない。測定部14、34は、先頭車両および最後尾車両に設けられることによって、イーサネットケーブル40の両端においてイーサネットケーブル40全体の物理量を測定することができる。また、中間車両において測定部を省略することによって、編成全体の異常診断システム1の構成を簡易にすることができる。勿論、測定部は、中間車両に設けてもよい。
図3は、第1の実施形態による異常診断システム1の動作の他の例を示すフロー図である。図3のフロー図は、制御装置11〜31の電源投入後(立ち上げ後)における異常診断システム1の動作例を示す。
第1〜第3車両10〜30の電源は立ち上がっており、伝送部13〜33および監視部15〜35は、通常の動作状態となっている。表示部12、32は、通常の動作画面を表示している。測定部14〜34は、停止状態あるいは待機状態でよい。
このような状態において、まず、乗務員は、図示しない入力部で表示部12または32にメニュー画面を表示させ、表示されたメニューからイーサネットケーブル40の物理量の測定を選択する(S100)。これにより、測定選択信号が監視部15、35へ送信される。
次に、監視部15、35は、測定選択信号を受けて測定状態になり(S110)、それぞれ測定選択信号を測定部14、34へ送信する。これにより、測定部14、34も、測定選択信号を受けて測定状態になる(S120)。また、監視部15、35は、それぞれ停止指令を伝送部13、33へ送信する。伝送部13、33は、停止指令を受けて待機状態あるいは電源オフ状態となる(S130)。これにより、伝送部13、33は、イーサネットケーブル40を介したデータの送受信を停止する。尚、停止指令は、伝送部13または33およびイーサネットケーブル40を介して伝送部23にも送信される。これにより、伝送部23も待機状態あるいは電源オフ状態となる。
その後、ステップS30〜S85を実行する。ステップS30〜S85は、図2を参照して説明した通りである。これにより、制御装置11〜31の電源投入後(立ち上げ後)であっても、異常診断システム1は、イーサネットケーブル40の物理量を測定し、イーサネットケーブル40の異常を検知または予測することができる。
また、測定部14、34による異常診断は、データの送受信が行われていない無通電時に行われるため、システム運用中はイーサネットケーブルの物理量の計測を行うことはできない。そこで、システム運用中は伝送データの監視を行うことで異常診断を行うことができる。システム運用中に、監視部15〜35は、伝送部13〜33において送受信されるデータ等をモニタし、データのパケットエラーまたはイーサネットケーブル40のリンク状態(例えば、オープン/ショート)を検出する。即ち、監視部15〜35は、伝送部13〜33におけるデータのパケットエラー等も発生日時とともに記憶部16〜36に格納してもよい。
パケットエラーについても、記憶部16、36が、予め設定された連続エラー数の閾値を予め格納しておいてもよい。監視部15、35は、データのパケットエラー数をカウントし、データのパケットエラー数が閾値以上連続して発生した場合には、イーサネットケーブル40のリンク異常(例えば、オープン/ショート)と判断してよい。従って、監視部15〜35は、データのパケットエラー等にも基づいてイーサネットケーブル40の異常を検知することもできる。監視部15〜35は、測定値の異常およびパケットエラー数の異常のいずれか一方が生じた場合にイーサネットケーブル40が異常であると判断してもよく、あるいは、それらの両方が生じた場合にイーサネットケーブル40が異常であると判断してもよい。これにより、監視部15〜35は、イーサネットケーブル40の異常をより確実に検知または予測することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10〜30・・・第1〜第3車両、11〜31・・・制御装置、40〜42・・・イーサネットケーブル、11・・・制御装置、13〜33・・・伝送部、14、34・・・測定部、15〜35・・・監視部
Claims (7)
- 鉄道車両におけるネットワークを診断する異常診断システムであって、
複数の車両のそれぞれに配置された制御装置間を通信可能に接続するネットワークケーブルと、
前記複数の車両の少なくとも先頭および最後尾の車両に配置され、前記ネットワークケーブルがデータの送受信に用いられていないときに該ネットワークケーブルの物理量を測定する測定部と、
予め設定された前記物理量の許容範囲と前記測定部で測定された前記物理量の測定値とを比較し、前記測定値が前記許容範囲を逸脱した場合に前記ネットワークケーブルが異常であると判断する監視部とを備えた異常診断システム。 - 前記測定部が前記ネットワークケーブルの物理量を測定するとき、前記ネットワークケーブルを介してデータを送受信する伝送部は電源オフ状態または待機状態である、請求項1に記載の異常診断システム。
- 前記ネットワークケーブルが異常であると判断された場合に警告を出力する出力部をさらに備えた、請求項1または請求項2の異常診断システム。
- 前記物理量は、抵抗値、電流値、電圧値、信号の伝搬速度、挿入損失、反射損失の少なくとも1つである、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の異常診断システム。
- 前記監視部は前記測定値をその測定時とともに記憶し、
前記測定値の推移を前記許容範囲とともに表示させる表示部をさらに備える、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の異常診断システム。 - 前記測定部は、前記複数の車両からなる編成の先頭の車両および最後尾の車両に設けられており、該先頭の車両と該最後尾の車両との間の中間の車両には設けられていない、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の異常診断システム。
- 前記複数の車両のそれぞれに配置され、前記ネットワークケーブルに接続されており、前記ネットワークケーブルにデータを送信し、あるいは、前記ネットワークケーブルからデータを受信する伝送部をさらに備え、
前記監視部は、予め設定されたデータのエラー数の閾値と実際のデータのエラー数とを比較し、前記エラー数が前記閾値を超えた場合にも前記ネットワークケーブルが異常であると判断する、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の異常診断システム。
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Cited By (1)
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JP2020113965A (ja) * | 2019-01-15 | 2020-07-27 | 日置電機株式会社 | 信号読取システム |
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